JP5499444B2 - 流体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体噴射装置に関するものである。
流体噴射装置は、流体を噴射可能な噴射ヘッドを備え、この噴射ヘッドから各種の流体を被記録材等に向けて噴射する装置である。流体噴射装置の代表的なものとして、例えば、インクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)を備え、この記録ヘッド(噴射ヘッド)のノズルから液体状のインク(流体)をインク滴として記録紙等の被記録材に向けて吐出・着弾させてドットを形成することで記録を行うインクジェット式記録装置がある。
このようなインクジェット式記録装置は、インクカートリッジからインクチューブを介し、インクジェットヘッドにインクが供給される。インクチューブ(流体供給チューブ)は、例えば記録ヘッドを搭載したキャリッジの走行路の一方に係止され、他方がU字状に湾曲されてキャリッジに連結されている。そのため、キャリッジのレールに沿った移動量が大きくなると、インクチューブが不規則な動きをするおそれがある。そこで、インクチューブ、インクチューブの動きを規制するSUS板(規制板)、及びヘッド用フレキシブル基板等と、インクチューブと、を複数の止め具(保持部)により固定してインクチューブの動きをキャリッジに追従させる技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−157288号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の発明においては、インクチューブに設けられた止め具と筐体との位置関係が最適化されていないため、止め具との接触を防止するために筐体が大型化しており、装置のさらなる小型化が望まれている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、保持部を配置する際、インクチューブの配管スペースを有効利用することで装置の小型化を実現できる、流体噴射装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の流体噴射装置は、筐体と、流体を噴射する噴射ヘッドを搭載するとともに前記筐体に設けられたガイド軸に沿って往復移動するキャリッジと、一方側がU字状に湾曲されて前記キャリッジの前記記録ヘッドに接続され、前記キャリッジの移動に追従して前記U字状の湾曲部の位置を移動されるとともに、他方側の一部が前記筐体に係止される流体供給チューブと、該流体供給チューブに沿って前記湾曲部の外側に設けられる可撓性部材と、前記流体供給チューブ及び前記可撓性部材を保持する保持部材と、を備え、前記保持部材は、前記筐体上における前記キャリッジの待機位置において、当該キャリッジと前記筐体との隅部領域に配置され、前記キャリッジの待機位置は、前記キャリッジの往復移動におけるストロークエンドであり、前記隅部領域は、前記ストロークエンドまで移動した前記キャリッジと前記筐体との間に生じている隙間であり、前記湾曲部は、前記ストロークエンド側に凸とされたものであり、前記筐体は、前記キャリッジが前記待機位置にあるときに前記湾曲部の最外部に最も近接しており、前記保持部材は、前記筐体上における前記キャリッジの待機位置において、前記湾曲部の途中かつ前記湾曲部と前記筐体との最近接位置を避けた前記隅部領域に配置され、前記キャリッジの移動とともに前記保持部材が前記筐体から離れていくことを特徴とする。
本発明の流体噴射装置によれば、流体供給チューブが配置されないデッドスペースであるキャリッジと筐体との隅部領域に保持部材が配置されるので、例えば保持部材が筐体の側壁部分に接触するのを防止できる。よって、流体供給チューブの配管スペースの隙間を有効利用することで、保持部材の干渉を防止すべく筐体の側壁部分に逃げを設ける必要が無くし、筐体及び流体噴射装置自体の小型化を図ることができる。
また、上記流体噴射装置においては、前記待機位置が前記キャリッジにおけるストロークエンドであるのが好ましい。
この構成によれば、流体供給チューブの配管スペースが最も狭まる、キャリッジのストロークエンドにおいて、保持部材と筐体との接触を確実に防止できる。
また、上記流体噴射装置においては、前記流体供給チューブと前記可撓性部材との間に配置されるスペーサを有するのが好ましい。
この構成によれば、スペーサにより可撓性部材と流体供給チューブとを非接触状態に保持することが可能となる。よって、これらが接触することで流体供給チューブ又は可撓性部材にダメージが及ぶのを防止できる。また、スペーサにより可撓性部材が流体供給チューブに追従しようとする動きを安定化させることができる。
また、上記流体噴射装置においては、前記スペーサを複数有しており、前記保持部材及び前記複数のスペーサが前記流体供給チューブの長さ方向に沿って等間隔に設けられるのが好ましい。
この構成によれば、保持部材及びスペーサが等間隔に配置されるので、可撓性部材における流体供給チューブに追従する動きをより安定させることができる。
また、上記流体噴射装置においては、前記保持部材及び前記スペーサ部の少なくとも一方は、前記流体供給チューブに一体に形成されているのが好ましい。
この構成によれば、保持部材及びスペーサ部材の少なくとも一方が流体供給チューブに一体に形成されるので、装置全体としての部品点数を削減することができ、低コスト化を図ることができる。
また、上記流体噴射装置においては、前記可撓性部材は、前記流体供給チューブの動きを規制する規制板、フレキシブル基板、及び前記規制板の両面に設けられる保護シートから構成されるのが好ましい。
この構成によれば、保護部材により規制板、フレキシブル基板、保護シートの位置を安定化させつつ、これらを流体供給チューブに追従して良好に動作させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態では、本発明に係る流体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(以下、プリンタ1という)を例示する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ1の概略構成を示す一部分解図である。
プリンタ1は、図1に示すように、プリンタ筐体5と、記録ヘッド(噴射ヘッド)3を搭載したキャリッジ4とを有している。本実施形態に係るプリンタ1は、4列のノズル列を有し4色のインクを噴射できる記録ヘッド3を転用して設置した、4色噴射型のプリンタである。
プリンタ筐体5には、キャリッジ移動機構65と、記録ヘッド3のクリーニング動作や保湿動作等に用いられるキャッピング機構(メンテナンス装置)14と、記録ヘッド3に設けられるサブタンク(不図示)に供給するインクを貯留するインクカートリッジ6とが設けられている。インクカートリッジ6は記録に用いられるインクが貯留された流体貯留部であり、本実施形態では4つのインクカートリッジ6が設けられている。
また、プリンタ筐体5には、記録紙を搬送する不図示の紙送り機構が設けられている。紙送り機構は紙送りモータなどから構成されており、この紙送り機構によって記録紙が記録(印字・印刷)動作に連動するようにプラテン13上に順次送出されるようになっている。
キャリッジ移動機構65はプリンタ筐体5の長手方向(幅方向)に沿ってキャリッジ4を往復移動させる移動機構であり、プリンタ筐体5の幅方向に架設されたガイド軸8と、パルスモータ9と、パルスモータ9の回転軸に接続された駆動プーリー10と、プリンタ筐体5の幅方向の端部に設けられた遊転プーリー11と、駆動プーリー10と遊転プーリー11との間に掛け渡されたタイミングベルト12を有している。キャリッジ4はタイミングベルト12に接続されている。パルスモータ9の駆動によってキャリッジ4が駆動プーリー10と遊転プーリー11との間をガイド軸8に沿って往復移動するようになっている。
また、上記キャッピング機構14は、キャップ部材15、吸引ポンプ16を有している。キャップ部材15は例えばゴム等の弾性材から構成されたトレー形状の部材であり、キャリッジ4の移動領域内のうち記録領域から外れた領域、例えばプリンタ筐体5の端部(駆動プーリー10側)に配置されている。
したがって、キャリッジ4は、上記キャリッジ移動機構65によりプリンタ筐体5上における印字領域100および非印字領域101間を往復可能となっている。ここで、印字領域100とは記録ヘッド3からインクを吐出することで記録紙等の記録媒体上に印字処理を行う際にキャリッジ4が待機する領域を意味し、非印字領域101とはプリンタの休止時やメンテナンス時等のように記録ヘッド3からインクの吐出を行わない場合にキャリッジ4が待機する領域を意味する。なお、図中符号4Aは、キャリッジが印字領域100の端部に到達した状態を図示したものであり、図中符号4Bはキャリッジが非印字領域101に到達した状態を図示するものである。本実施形態においては、上記キャッピング機構14は、プリンタ筐体5における非印字領域101内に配置されたものとなっており、キャリッジ4が非印字領域101内に配置された際、キャッピング機構14と記録ヘッド3とが対向するようになっている。
図1に示されるように、キャリッジ4にはインク供給チューブ34が接続されている。インク供給チューブ34は、インクカートリッジ6とキャリッジ4に搭載される記録ヘッド3のサブタンク(不図示)との間を接続している。
インク供給チューブ34は、4つの内部流路を有しており(図4、5参照)、それぞれの流路内に各インクカートリッジ6からのインクが流れるようになっている。また、インク供給チューブ34はインクカートリッジ6に接続される側の端部に、内部流路を4つに分岐する分岐部34aが設けられており、これら分岐部34aが各インクカートリッジ6にそれぞれ接続されている。
また、インク供給チューブ34は、その途中部分において、プリンタ筐体5に設けられた係止部21に係止されている。そして、インク供給チューブ34は、上記分岐部34aが形成された側と反対側の端部がU字状に湾曲された状態でキャリッジ4に接続されている。また、インク供給チューブ34は、後述するように外周面に設けられた可撓性部材50によって、その動きが規制されることで、図2に示されるようにインク供給チューブ34は、ガイド軸8に沿うキャリッジ4の移動に追従して上記U字状の湾曲部80の位置がキャリッジ移動領域内を移動するようになっている。
図3は、キャリッジ4の周辺構造を示す要部拡大図であり、図3(a)は、キャリッジ4が待機位置として非印字領域101に配置された状態(図1における符号4Bに示される位置)を示す図であり、図3(b)は、キャリッジ4が待機位置として印字領域100の端部(印字領域100および非印字領域101の境界)に配置された状態(図1における符号4Aの位置)を示す図である。なお、図3においてはインクカートリッジ6の図示を省略している。
図3(a),(b)に示されるように、上記インク供給チューブ34は、インク供給チューブ34の外面側に沿って可撓性部材50が設けられている。この可撓性部材50は、上述のインク供給チューブ34と同様、プリンタ筐体5に設けられた係止部21に保持される。
プリンタ1は、インク供給チューブ34及び可撓性部材50を保持するクランプ(保持部材)70を備えている。また、プリンタ1は、インク供給チューブ34と可撓性部材50との間に配置されるスペーサ60を有している。
ここで、クランプ70およびスペーサ60の構成について図面を参照にしながら説明する。図4はクランプ70の断面構成を示す図であり、図5はスペーサ60の断面構成を示す図である。
図4に示されるように、クランプ70は、インク供給チューブ34を挟み込むように保持するチューブ保持部70aと、このチューブ保持部70aに一体形成されて可撓性部材50を保持する可撓性部材保持部70bと、を有している。ここで、可撓性部材50は、フレキシブル基板51、第1保護シート52、スチールベルト板(規制板)53、および第2保護シート54を含むものである。
フレキシブル基板51は、記録ヘッド3への信号線として機能するものである。また、スチールベルト板53は、例えば帯状のSUS板から構成され、インク供給チューブ34の動きを規制することによりチューブの不規則な動きを防止し、インク供給チューブ34をスムーズにキャリッジ4の移動に追従させるためのものである。また、スチールベルト板53の両面側に設けられる第1保護シート52および第2保護シート54は、例えば弾性のある帯状の合成樹脂フィルムから構成され、SUS板からなるスチールベルト板53との擦れによりフレキシブル基板51およびクランプ70に磨耗等のダメージが及ぶのを防止するためのものである。
さらに、上記スチールベルト板53は、図4、5に示されるように、断面形状が所定の曲率を有した湾曲形状から構成されている。このような所定の曲率を有するスチールベルト板53を曲げることでU字状の湾曲部を所定の高さに設定することができる。本実施形態では、スチールベルト板53における湾曲特性を利用することで上記インク供給チューブ34を良好に湾曲させることが可能となる。
上記クランプ70は、インク供給チューブ34に対する、フレキシブル基板51、第1保護シート52、スチールベルト板53、および第2保護シート54の上下方向の動きを規制している。これにより、上記可撓性部材50(特に、スチールベルト板53)の働きにより、インク供給チューブ34がキャリッジ4に追従する動作を安定させることができる。
また、クランプ70の可撓性部材保持部70bは、隙間を生じさせるようにして可撓性部材50(フレキシブル基板51、第1保護シート52、スチールベルト板53、および第2保護シート54)を保持している。これにより、可撓性部材50はインク供給チューブ34に対し、チューブの長手方向に沿って相対的に移動可能となっている。このようにインク供給チューブ34と可撓性部材との間に多少のガタを持たせることで、インク供給チューブ34におけるクランプ形成位置に負荷が加わるのを防止するとともに、インク供給チューブ34がキャリッジ4に追従する動作を安定させることができる。
一方、上記スペーサ60は、図5に示されるように、インク供給チューブ34を挟み込むように設けられるチューブ保持部材60aと、このチューブ保持部材60aの裏面側に設けられた当接部60bと、を有している。当接部60bはフレキシブル基板51に対する摩擦が低い材料から構成されている。この構成により、スペーサ60は、インク供給チューブ34と上記可撓性部材50とを非接触状態に保持することが可能となるので、フレキシブル基板51(可撓性部材50)とインク供給チューブ34との接触により、例えばフレキシブル基板51に断線が生じ、記録ヘッド3に動作不良を生じさせるといった不具合を防止できる。また、複数のスペーサ60がインク供給チューブ34と可撓性部材50との間に介在することで、可撓性部材50とインク供給チューブ34との間の摩擦が大きくなることで、インク供給チューブ34のキャリッジ4に追従する動きが妨げられるといったことが防止される。
ところで、クランプ70は、可撓性部材50を覆うように保持する構造であるため、第2保護シート54の外側に突出した状態に設けられる。そのため、クランプ70は、図3(a),(b)に示される、インク供給チューブ34に沿って延出するプリンタ筐体5の側壁5aに接触するおそれがある。従来、インク供給チューブにクランプを設けた場合、クランプとプリンタ筐体とが接触しない位置まで側壁を外側にずらして形成するため、プリンタ筐体が大型化していた。
これに対し、本発明では、キャリッジにおける待機位置において、キャリッジとプリンタ筐体との間の隅部領域にクランプを設けるようにした。具体的に本実施形態では、図3(a)に示されるように、キャリッジ4が非印字領域101を待機位置(ストロークエンドに相当)とした際、キャリッジ4とプリンタ筐体5との間の隅部領域A1に配置されるようにした。隅部領域A1とは、ストロークエンドまで移動したキャリッジ4とプリンタ筐体5との間に生じている隙間を意味し、インク供給チューブ34が配置されないデッドスペースである。したがって、キャリッジ4が非印字領域101を待機位置とする際、クランプ70がプリンタ筐体5の側壁5aに接触するのが防止されたものとなる。
上述のようにインク供給チューブ34は、キャリッジ4の移動に伴って、U字状の湾曲部の位置がキャリッジ移動領域内を移動する。そのため、キャリッジ4の移動に伴って、図3(b)に示されるようにクランプ70の位置が、同図中半時計回り方向に移動する。また、キャリッジ4が印字領域100における反対側(非印字領域101から離間する側)に移動するに従って、クランプ70はキャリッジ4とともにガイド軸8の延在方向に移動する。なお、クランプ70はガイド軸8側においてはプリンタ筐体5との接触が生じることがない。
このように、クランプ70は、キャリッジ4のストロークエンドにおいてプリンタ筐体5の側壁5aに最も接近した状態とされる。したがって、本実施形態のようにストロークエンドにおいて隅部領域A1に配置されたクランプ70が側壁5aに接触しなければ、それ以外の状態においてはクランプ70とプリンタ筐体5との接触を防止できる。
よって、クランプ70を配置する位置を最適化することで、従来行われていたように、クランプ70との接触を避けるために側壁5aを外側にずらす必要が無い。したがって、プリンタ筐体5が大型化するのを防止することができ、プリンタ自体を小型化できる。
また、本実施形態においては、図3(a)、(b)に示されるように上記クランプ70及びスペーサ60がインク供給チューブ34の長さ方向に沿って等間隔で設けられている。このように複数のスペーサ60及びクランプ70が等間隔に配置されることで、インク供給チューブ34と可撓性部材50とを良好に保持でき、キャリッジ4に追従するインク供給チューブ34の動きをより安定させることができる。
続いて、上記プリンタ1におけるその他の部材の構成について説明する。図6はキャリッジ4に搭載される記録ヘッド3の構成を示す部分拡大断面図である。記録ヘッド3は、ヘッドケース18の底部に流路ユニット19が接合された状態になっている。
ヘッドケース18は合成樹脂製の中空箱体状部材であり、ヘッドケース18の内部にはケース流路25及び収容空部37が形成されている。ケース流路25は、ヘッドケース18の高さ方向を貫通するように形成されている。ケース流路25の上端は、不図示のサブタンクと連通されている。ケース流路25の下端は、流路ユニット19内の共通インク室44に連通されており、不図示のサブタンクから導入されたインクが共通インク室44に供給されるようになっている。
収容空部37内にはアクチュエータユニット20が収容されている。アクチュエータユニット20は、櫛歯状に配列された複数の圧電振動子38と、この圧電振動子38が接合される固定板39と、プリンタ本体側からの駆動信号を圧電振動子38に供給する配線部材としての上記フレキシブル基板51(可撓性部材50の一部)とから構成される。各圧電振動子38は固定端部側が固定板39上に接合され自由端部側が固定板39の先端面よりも外側に突出しており、いわゆる片持ち梁の状態で固定板39上に取り付けられている。各圧電振動子38を支持する固定板39は、例えば厚さ1mm程度のステンレス鋼によって構成されている。アクチュエータユニット20は、収容空部37を区画するケース内壁面に固定板39の背面を接着することで収容空部37内に収納・固定されている。
流路ユニット19は、振動板41、流路基板42及びノズル基板43を有している。これら振動板41、流路基板42及びノズル基板43は順に積層された状態になっており、不図示の接着剤で接合され一体化されている。振動板41、流路基板42及びノズル基板43は、共通インク室44からインク供給口45及び圧力室46を通りノズル開口47に至るまでの一連のインク流路を形成する部材である。共通インク室44に導入されたインクは、インク供給口45を通じて各圧力室46に分配されるようになっている。
ノズル基板43は例えばステンレス鋼などの金属からなる板材であり、ドット形成密度に対応したピッチ(例えば180dpi)で配列された複数のノズル開口47が形成されている。1つのノズル列Lは、例えば、図6において紙面垂直方向に列をなす180個のノズル開口47によって構成されている。
ノズル基板43と振動板41との間に配置される流路基板42は、共通インク室44、インク供給口45及び圧力室46となる空部が区画形成された板状の部材である。流路基板42は例えば結晶性を有する基材であるシリコンウェハーを異方性エッチング処理することによって作製されている。振動板41は、ステンレス鋼等の金属製の支持板上に弾性フィルムをラミネート加工した二重構造の複合板材である。この振動板41の圧力室46に対応する部分には、エッチングなどによって支持板を環状に除去することで、圧電振動子38の先端面が接合される島部48が形成されている。この島部48は、ダイヤフラム部として機能する。
振動板41は、圧電振動子38の作動に応じて島部48の周囲の弾性フィルムが弾性変形するように構成されており、流路基板42の一方の開口面を封止し、コンプライアンス部49として機能するようにもなっている。このコンプライアンス部49に相当する部分についてはダイヤフラム部と同様にエッチングなどにより支持板が除去され弾性フィルムだけが残った状態になっている。
上記の記録ヘッド3において、フレキシブル基板51を通じて駆動信号が圧電振動子38に供給されると、この圧電振動子38が素子長手方向に伸縮し、これに伴い島部48が圧力室46に近接する方向或いは離隔する方向に移動するようになっている。島部48の移動によって圧力室46の容積が変化し、圧力室46内のインクに圧力変動が生じ、この圧力変動によってノズル開口47からインク滴Dが吐出されるようになっている。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、キャリッジ4が非印字領域101に待機した際、クランプ70がキャリッジ4とプリンタ筐体5との間の隅部領域A1に配置されるものとしたが、本発明においては図1における符号4Bで示される位置(印字領域100の端部)をキャリッジの待機位置とし、この場合にクランプ70がキャリッジ4とプリンタ筐体5との間の隅部領域A2、例えば図3(b)中、スペーサ60aが配置されている位置に設けるようにしてもよい。
この場合においては、キャリッジ4が印字領域100内を移動すると、クランプ70の位置が、同図中半時計回り方向に移動する。したがって、クランプ70は、キャリッジ4が印字領域100内を移動する際、プリンタ筐体5に接触することが無い。したがって、印字領域100においては、クランプ70がプリンタ筐体5に接触しないため、クランプ70が設けられたインク供給チューブ34をキャリッジ4の動きに対して良好に追従させることができる。
一方、キャリッジ4が非印字領域101内を移動すると、クランプ70の位置が、同図中時計回り方向に移動する。したがって、クランプ70はプリンタ筐体5の側壁5aに接触して摺接音を生じさせる。しかしながら、通常、非印字状態においてはキャリッジ4の位置が固定された状態で記録ヘッド3に対するメンテナンス処理が行われるため、キャリッジ4が非印字領域B内への移動途中でクランプ70がプリンタ筐体5に接触することで摺接音が生じたとして実用上問題が無い。
このように、図1における符号4Bで示される位置(印字領域100の端部)をキャリッジの待機位置とした場合、少なくとも印字中においては、クランプ70がプリンタ筐体5に接触することが無く、可撓性部材50によってインク供給チューブ34の動きをキャリッジ4に安定して追従させることができる。
したがって、本変形例においても、上記実施形態と同様、インク供給チューブ34の配管スペースの隙間(デッドスペース)を有効利用することで、従来のように、クランプ70との接触を避けるためにプリンタ筐体5の側壁5aを外側にずらす必要が無い。よって、プリンタ筐体5の大型化を防止することで、プリンタ1の小型化を図ることができる。
また、上記実施形態では、図4、5に示したように、インク供給チューブ34に対し、別部材からなるクランプ70およびスペーサ60が設けられていたが、本発明においてはクランプ70およびスペーサ60の少なくとも一方をインク供給チューブ34に一体形成してもよい。
図7は、スペーサ160が一体に形成されたインク供給チューブ34の斜視構成を示す図である。スペーサ160は、例えば2色成形によりインク供給チューブ34に一体に形成されている。このようにすれば、スペーサ160によりインク供給チューブ34と可撓性部材50とを非接触状態に保持することが可能とされ、さらにはプリンタ1における部品点数が削減されることで低コスト化を図ることができる。
図8は、クランプ140が一体に形成されたインク供給チューブ34の斜視構成を示す図である。クランプ140は、例えば2色成形によりインク供給チューブ34に一体に形成されている。このようにすれば、クランプ140によりインク供給チューブ34と可撓性部材50とを束ねることが可能とされ、さらにはプリンタ1における部品点数が削減されることで低コスト化を図ることができる。
また、上記実施形態では、流体噴射装置として、インクジェット式プリンタに具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の流体(機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。
プリンタの概略構成を示す一部分解図である。 キャリッジの移動を説明するための図である。 キャリッジの周辺構造を示す要部拡大図である。 クランプの断面構成を示す図である。 スペーサの断面構成を示す図である。 記録ヘッドの構成を示す部分拡大断面図である。 スペーサが一体形成されたインク供給チューブの構成を示す斜視図である。 クランプが一体形成されたインク供給チューブの構成を示す斜視図である。
符号の説明
1…プリンタ、3…記録ヘッド(噴射ヘッド)、4…キャリッジ、5…プリンタ筐体(筐体)、8…ガイド軸、34…インク供給チューブ(流体供給チューブ)、50…可撓性部材、51…フレキシブル基板、52…第1保護シート、53…スチールベルト板、54…第2保護シート、60…スペーサ、70…クランプ(保持部材)、100…印字領域、101…非印字領域、140…クランプ、160…スペーサ、170…クランプ、A1、A2…隅部領域

Claims (7)

  1. 筐体と、
    流体を噴射する噴射ヘッドを搭載するとともに前記筐体に設けられたガイド軸に沿って往復移動するキャリッジと、
    一方側がU字状に湾曲されて前記キャリッジの前記記録ヘッドに接続され、前記キャリッジの移動に追従して前記U字状の湾曲部の位置を移動されるとともに、他方側の一部が前記筐体に係止される流体供給チューブと、
    該流体供給チューブに沿って前記湾曲部の外側に設けられる可撓性部材と、
    前記流体供給チューブ及び前記可撓性部材を保持する保持部材と、を備え、
    前記保持部材は、前記筐体上における前記キャリッジの待機位置において、当該キャリッジと前記筐体との隅部領域に配置され、
    前記キャリッジの待機位置は、前記キャリッジの往復移動におけるストロークエンドであり、
    前記隅部領域は、前記ストロークエンドまで移動した前記キャリッジと前記筐体との間に生じている隙間であり、
    前記湾曲部は、前記ストロークエンド側に凸とされたものであり、
    前記筐体は、前記キャリッジが前記待機位置にあるときに前記湾曲部の最外部に最も近接しており、
    前記保持部材は、前記筐体上における前記キャリッジの待機位置において、前記湾曲部の途中かつ前記湾曲部と前記筐体との最近接位置を避けた前記隅部領域に配置され、前記キャリッジの移動とともに前記保持部材が前記筐体から離れていくことを特徴とする流体噴射装置。
  2. 前記保持部材は、前記流体供給チューブ及び前記可撓性部材を挟み込むように保持することを特徴とする請求項1に記載の流体噴射装置。
  3. 前記保持部材は一つである請求項1又は2に記載の流体噴射装置。
  4. 前記流体供給チューブと前記可撓性部材との間に配置されるスペーサを有することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  5. 前記スペーサを複数有しており、前記保持部材及び前記複数のスペーサが前記流体供給チューブの長さ方向に沿って等間隔に設けられることを特徴とする請求項に記載の流体噴射装置。
  6. 前記保持部材及び前記スペーサ部の少なくとも一方は、前記流体供給チューブに一体に形成されていることを特徴とする請求項又はに記載の流体噴射装置。
  7. 前記可撓性部材は、前記流体供給チューブの動きを規制する規制板、フレキシブル基板、及び前記規制板の両面に設けられる保護シートから構成されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
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