JP5498854B2 - シーム溶接装置 - Google Patents

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本発明は、一対のローラ電極でワークを挟み込み、該一対のローラ電極を回転させながら加圧・通電することにより該ワークに対してシーム溶接を行うシーム溶接装置に関する。
従来から、固定されたシーム溶接装置の一対のローラにワークを挟み込み、前記ワークを前記シーム溶接装置に対して移動させることにより、シーム溶接を行う技術が広汎に知られている。
しかしながら、前記技術を用いた場合、前記ワークが大型化すると、該ワークを移動させることが困難になる。
このような問題に対応したものとして、一対のローラ電極が設けられた溶接装置本体をロボットに搭載し、該一対のローラ電極でワークを加圧した状態で該ロボットにて該溶接装置本体を該ワークに対して移動する技術が開示されている(特許文献1参照)。
実用新案登録第3124033号公報
ところで、ワークの溶接対象部位には、曲線状に形成されている(カーブしている)箇所(曲線部)が存在することがある。そして、特許文献1の技術を利用して前記曲線部に対してシーム溶接を行う場合、該曲線部上を一対のローラ電極が回転(転動)するようにロボットにて溶接装置本体を回転させる必要があるが、該溶接装置本体の大きさがローラ電極の大きさに比べて大きいので、前記溶接装置本体の回転時に、該溶接装置本体と該ワークとが干渉し、該曲線部に対してシーム溶接を行うことができないことがある。
なお、このような問題は、固定されたシーム溶接装置を用いて曲線部に対してシーム溶接を行う場合にも同様に起こり得る。なぜなら、この場合には、該シーム溶接装置に対してワークを回転させる必要があるからである。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、溶接装置本体とワークとの干渉を回避することができるシーム溶接装置を提供することを目的とする。
発明に係るシーム溶接装置は、ワークの曲線部をシーム溶接するシーム溶接装置であって、前記ワーク上を転動する一対のローラ電極と、各前記ローラ電極よりも大きい溶接装置本体と、を備え、前記溶接装置本体は、支持部と、前記一対のローラ電極のそれぞれに設けられた支軸部材と、前記支持部に設けられ、且つ前記一対のローラ電極の並び方向と前記支軸部材の延在方向とに直交する方向に前記支軸部材を回動する支軸回動手段と、前記支持部に設けられて前記一対のローラ電極のうち少なくともいずれか一方を回転駆動する電極回転駆動手段と、有し、前記支軸部材は、前記ローラ電極に固定された第1軸部と、前記電極回転駆動手段に接続する第2軸部と、前記第1軸部と前記第2軸部とを連結する等速ジョイントと、を含み、前記支軸回動手段は、前記第1軸部を前記第2軸部に対して回動させる、ことを特徴とする。
このような構成によれば、曲線部に対してシーム溶接を行う際に、支軸回動手段にて支軸部材を回動することにより、溶接装置本体を回転させることなく(又は溶接装置本体の回転量を少なくした状態で)、一対のローラ電極を該曲線部上に位置させることができる。これにより、溶接装置本体とワークとの干渉を回避することができる。また、電極回転駆動手段にてローラ電極を回転させることができるので、ワークに対して一対のローラ電極を一層容易に転動させることができる。さらに、第2軸部に対して第1軸部を傾斜させた状態で該第1軸部と該第2軸部とが等速回転可能となるので、電極回転駆動手段にてローラ電極を回転させながら、第2軸部に対して第1軸部を回動させることができる。
発明において、前記支軸回動手段は、前記支軸部材を支持した状態で前記一対のローラ電極の並び方向と前記支軸部材の延在方向とに直交する方向に回転可能な支軸支持部材と、前記支軸支持部材を回転駆動する駆動手段と、を有していてもよい。これにより、一対のローラ電極の回動動作を好適に実現することができる。
発明において、前記溶接装置本体を移動するためのロボットを備え、前記ロボット、前記支軸回動手段、及び前記電極回転駆動手段が協働して前記ワークに対して前記一対のローラ電極を移動させてもよい
これにより、溶接装置本体の移動速度、一対のローラ電極の回動速度、及びローラ電極の回転速度を同時に調整しながら曲線部に対してシーム溶接を行うことができるので、曲線部に対する一対のローラ電極の転動速度を略一定にすることができる。よって、曲線部の溶接品質のバラツキを抑えることができる。
本発明によれば、曲線部に対してシーム溶接を行う際に、支軸回動手段にて支軸部材を回動することにより、溶接装置本体を回転させることなく、一対のローラ電極を該曲線部上に位置させることができるので、溶接装置本体とワークとの干渉を回避することができる。
本発明の実施形態に係るシーム溶接装置を示したブロック図である。 溶接装置本体とその周辺を示した斜視図である。 第1支持ユニットとその周辺の概略断面図である。 図3のIV−IV線に沿った断面図である。 支軸回動機構の動作を説明するための説明図である。 本実施形態に係るシーム溶接装置を用いてシーム溶接を行う手順の一例を示したフローチャートである。 前記フローチャートのステップS5を説明するためのフローチャートである。 曲線部に対してシーム溶接を行っている状態を示す上面図である。
以下、本発明に係るシーム溶接装置について好適な実施形態を例示し、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係るシーム溶接装置10は、図1に示すように、工場等の床面に載置されるロボット12と、ロボット12の先端に設けられた溶接装置本体14と、溶接装置本体14に設けられた第1及び第2ローラ電極16a、16bと、コントローラ18とを備えている。
ロボット12は、産業用多関節型であって、プログラム動作によって溶接装置本体14を任意の位置で且つ任意の姿勢に移動可能である。なお、図1から諒解されるように、本実施形態において、ロボット12は、6軸ロボットとして構成されている。また、ロボット12には、各軸角度に対応した信号を出力する軸角度検出部20が設けられている。
図2に示すように、溶接装置本体14は、ロボット12の先端に設けられた基部22と、基部22に対して移動可能に設けられて第1ローラ電極16aを支持する第1支持ユニット24と、基部22に対して固定されて第2ローラ電極16bを支持する第2支持ユニット26と、第1支持ユニット24を移動する移動機構28とを有している。
基部22は、一方向(X方向)に延びて直方体状に形成された支柱30と、支柱30の端部に設けられた保持板32と、保持板32に固定された状態でロボット12の先端に回転可能に取り付けられたマウント部34と、支柱30の一方の側面に設けられて第1及び第2ローラ電極16a、16bに溶接電流を供給するための溶接電源36とを含んでいる。
なお、以下の説明において、第1ローラ電極16aと第2ローラ電極16bとを特に区別しない場合には、第1ローラ電極16aと第2ローラ電極16bとを併せて単にローラ電極16と称することがある。
保持板32には、マウント部34が設けられた平坦部38と、支柱30の他方の側面に沿って屈曲する屈曲部40と、屈曲部40の先端から外方に向けて張り出した張出部42とが形成されている。
支柱30の他方の側面には、第1支持ユニット24が移動可能に設けられると共に、第2支持ユニット26が第1支持ユニット24を挟んだ張出部42の反対側に固定されている。つまり、第1支持ユニット24と第2支持ユニット26は、X方向に並んで配置されている。
移動機構28には、支柱30の他方の側面に設けられてX方向に延びた一対のガイドレール44、44と、第1支持ユニット24に固定されたロッド部46と、張出部42に設けられてロッド部46をX方向に駆動するためのシリンダ48とが設けられている。
図2〜図4に示すように、第1支持ユニット24は、ロッド部46が固定された筐体50と、第1ローラ電極16aに設けられて他方向(Y方向)に延びた支軸部材52と、X方向及びY方向に直交する方向(Z方向)に第1ローラ電極16aを回動する支軸回動機構54と、第1ローラ電極16aを回転駆動するための電極回転駆動手段としての電極回転用モータ56とを有している。
図2に示すように、筐体50には、一対のガイドレール44、44に係合する一対のガイド溝58、58が形成されている。これにより、第1支持ユニット24は、シリンダ48の作用下にX方向に円滑に移動することができる。
図3及び図4から諒解されるように、筐体50は、その一端から両側方にかけて開口しており、一対の側部50a、50bのY方向の長さが上部50c及び下部50dのY方向の長さよりも短く設定されている。
図3及び図4に示すように、支軸部材52は、第1ローラ電極16aに固定された第1軸部60と、電極回転用モータに56接続する第2軸部62と、第1軸部60と第2軸部62とを連結する自在継手64とを含んでいる。
自在継手64としては、例えば、等速ジョイントが用いられる。これにより、第2軸部62に対して第1軸部60をZ方向に傾斜させた状態で、第1軸部60と第2軸部62とが等速回転可能となる。なお、図3及び図4から諒解されるように、自在継手64は、筐体50内に位置しているが、上述したように、筐体50の開口部が筐体50の一端から側方にまで延びているので、第2軸部62に対して第1軸部60を傾斜させたときに、第1軸部60が筐体50の側部50a、50bに接触することはない。また、電極回転用モータ56は、筐体50内に設けられている。
支軸回動機構54は、筐体50内に位置する支軸支持部材66と、支軸支持部材66を回転駆動する駆動手段としての支軸回動用モータ68と、支軸回動用モータ68の動力を支軸支持部材66に伝達する動力伝達機構70とを含んでいる。
支軸支持部材66には、第1軸部60が貫通する回転部材72と、回転部材72に設けられて第1軸部60を回転自在に支持する軸受部74とが設けられている。
回転部材72は、筐体50内に位置しており、筐体50の下部50dに載置された下部材76と、下部材76から立設して上面視でC字状(図4参照)に形成された側壁部材78と、下部材76に対向するように側壁部材78の端部に設けられた上部材80(図3参照)とを備えている。
図3に示すように、下部材76の下面略中央部には、筐体50の下部50dに向かって突出する円柱状の突起部79が形成されており、筐体50の下部50dには、突起部79を回転自在に支持する軸受部81が設けられている。軸受部81としては、例えば、転がり軸受が用いられる。これにより、筐体50に対する回転部材72の位置がY方向にずれることを好適に防止することができると共に、回転部材72のZ方向の回転を許容することができる。
側壁部材78には、回転部材72の回転時に第2軸部62が配置可能な切欠部82が形成されている。なお、上部材80は、筐体50と非接触となっている。軸受部74は、側壁部材78の外面に固定されている。また、軸受部74としては、例えば、すべり軸受が用いられる。支軸回動用モータ68は、筐体50の外面に配置されており、その回転軸68aが筐体50の内部にまで延びている。
図3及び図4に示すように、動力伝達機構70は、支軸回動用モータ68の回転軸68aの先端に固定された駆動歯車84と、側壁部材78の内面に設けられた内歯86と、上部材80の内面に固定された歯車軸88と、歯車軸88に回転自在に支持されて駆動歯車84と内歯86との両方に噛み合う減速歯車90とを備えている。なお、図3及び図4から諒解されるように、駆動歯車84は、X方向に自在継手64と位置を揃えて配置されている。
第2支持ユニット26の基本的な構成は、上述した第1支持ユニット24と同様である。そのため、第2支持ユニット26について、第1支持ユニット24と共通する構成については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図2に示すように、第2支持ユニット26は、第1支持ユニット24をX方向に反転させた状態で支柱30に固定されている。そのため、第2支持ユニット26の筐体50には、第1支持ユニット24の筐体50に形成されていたガイド溝58、58は存在しない。また、第1ローラ電極16aと第2ローラ電極16bとは、X方向の位置が揃うように配置されている。
図1及び図2に示すように、コントローラ18は、ロボット12を制御するロボット制御部92と、溶接電源36を制御する溶接電源制御部94と、シリンダ48を制御するシリンダ制御部96と、電極回転用モータ56、56を制御する電極回転用モータ制御部98と、支軸回動用モータ68、68を制御する支軸回動用モータ制御部100と、記憶部102と、制御データ作成部104とを有している。
記憶部102には、ロボット12のティーチングデータが記憶されると共に、直線部溶接制御データが記憶されている。直線部溶接制御データは、ワークWの溶接対象部位W0のうち直線部Sを溶接する際に用いられるデータであって、ロボット12先端(溶接装置本体14)の移動速度に関する第1移動速度データと、ローラ電極16の回転速度に関する第1回転速度データとを含んでいる。
制御データ作成部104は、曲線部溶接制御データを作成する。曲線部溶接制御データは、ワークWの溶接対象部位W0のうち曲線部Cを溶接する際に用いられるデータであって、ロボット12先端(溶接装置本体14)の移動速度に関する第2移動速度データと、第2軸部62に対する第1軸部60の回動速度に関する回動速度データと、ローラ電極16の回転速度に関する第2回転速度データとを含んでいる。これらデータは、任意の方法で作成してよい。
但し、本実施形態では、例えば、第2移動速度データは、ティーチングデータに基づいて作成され、回動速度データは、第2移動速度データに基づいて作成され、第2回転速度データは、回動速度データに基づいて作成される。これにより、第1軸部60の回動速度を溶接装置本体14の移動速度に合わせて調整することができると共に、ローラ電極16の回転速度を第1軸部60の回動速度に合わせて調整することができる。
ここで、支軸回動機構54の動作について図5を参照しながら説明する。支軸回動用モータ制御部100が支軸回動用モータ68を制御してその回転軸68aを回転駆動(例えば、時計回りに回転駆動)すると、駆動歯車84が時計方向に回転する。そして、駆動歯車84が時計方向に回転すると、減速歯車90が反時計方向に減速回転すると共に内歯86が時計方向に回転するので、支軸支持部材66が第1軸部60を時計方向に押しながら回転することとなる。これにより、第1軸部60が第2軸部62に対して回動することとなる。
次に、本実施形態に係るシーム溶接装置10を用いてシーム溶接を行う手順の一例について図6〜図8を参照しながら説明する。
先ず、ワークWを所定位置にセットする(図6のステップS1)。ワークWとしては、例えば、自動車の窓枠等が用いられ、該ワークWの溶接対象部位W0には、直線部Sと曲線部Cとが形成されている(図8参照)。
続いて、コントローラ18は、ロボット12のティーチングデータを作成し(ステップS2)、その作成されたティーチングデータを記憶部102に記憶する。
その後、ロボット制御部92は、ロボット12を制御して、溶接装置本体14を溶接ポイントに移動する(ステップS3)。具体的には、ロボット制御部92は、溶接ポイントにおいて、ローラ電極16の間に溶接対象部位W0が位置するように溶接装置本体14を移動する。なお、このとき、第2ローラ電極16bは、溶接対象部位W0に接触している。
次に、シリンダ制御部96は、シリンダ48を制御して、第1支持ユニット24を第2支持ユニット26側に移動する(ステップS4)。これにより、ローラ電極16にて溶接対象部位W0が加圧されることとなる。
続いて、コントローラ18は、溶接対象部位W0に対してシーム溶接を行う(ステップS5)。具体的には、コントローラ18は、後述する図7のステップS21〜ステップS28の処理を行う。
つまり、溶接電源制御部94は、ローラ電極16に溶接電流を通電する(図7のステップS21)。また、コントローラ18は、記憶部102に記憶されているティーチングデータと軸角度検出部20の出力信号とに基づいて、ローラ電極16の位置している箇所が曲線部Cであるか否かを判定する(ステップS22)。
ローラ電極16の位置している箇所が直線部Sであると判定された場合(ステップS22:No)、ロボット制御部92は、ティーチングデータ及び第1移動速度データに基づいて溶接装置本体14を移動する(ステップS23)と共に、電極回転用モータ制御部98は、第1回転速度データに基づいて電極回転用モータ56、56を制御して第2軸部62、62を回転駆動する(ステップS24)。第2軸部62、62が回転駆動すると、自在継手64を介して第2軸部62、62に連結している第1軸部60、60が回転するため、ローラ電極16が直線部S上を転動することとなる。そのため、直線部Sが好適にシーム溶接されるに至る。なお、ステップS24の処理が終了すると、ステップS29に進み、該ステップS29以降の処理を行う。
一方、ローラ電極16の位置している箇所が曲線部Cであると判定された場合(ステップS22:Yes)、制御データ作成部104は、第2移動速度データ、回動速度データ、及び第2回転速度データを含む曲線部溶接制御データを作成する(ステップS25)。
そして、ロボット制御部92は、ティーチングデータ及び第2移動速度データに基づいて溶接装置本体14を移動し(ステップS26)、電極回転用モータ制御部98は、第2回転速度データに基づいて電極回転用モータ56、56を制御して第2軸部62、62を回転駆動し(ステップS27)、支軸回動用モータ制御部100は、回動速度データに基づいて支軸回動用モータ68、68を制御して回転軸68a、68aを回転駆動する(ステップS28)。
これにより、図8に示すように、溶接装置本体14を曲線部Cに沿って移動させながら、第2軸部62、62に対して第1軸部60、60を回動させることができる。そのため、第1軸部60、60を回動させない場合と比較して溶接装置本体14の回転量を少なくした状態で、曲線部Cに対してローラ電極16を転動させることができる。よって、曲線部Cに対してシーム溶接を行う場合に、溶接装置本体14とワークWとの干渉を回避することができる。
また、電極回転用モータ56にてローラ電極16を回転しているので、曲線部Cに対してローラ電極16を一層容易に転動させることができる。
次に、コントローラ18は、溶接対象部位W0の全てについてシーム溶接が終了したか否かを判定する(ステップS29)。シーム溶接が終了していないと判定された場合(ステップS29:No)、ステップS22に進み、該ステップS22以降の処理を行う。
一方、シーム溶接が終了したと判定された場合(ステップS29:Yes)、溶接電源制御部94は、ローラ電極16の通電を停止する(ステップS30)。この処理の後、図6のステップS6に進み、シリンダ制御部96は、第1支持ユニット24を第2支持ユニット26から離間する方向に移動する。これにより、ローラ電極16による溶接対象部位W0の加圧が解除される。
続いて、ロボット制御部92は、溶接装置本体14を待機位置に移動する(ステップS7)。この段階で、本実施形態に係るシーム溶接装置10を用いたシーム溶接の手順は終了する。
本実施形態に係るシーム溶接装置10では、ロボット制御部92、電極回転用モータ制御部98、及び支軸回動用モータ制御部100が協働してローラ電極16の移動を制御することで、溶接装置本体14の移動速度、第2軸部62、62に対する第1軸部60、60の回動速度、及びローラ電極16の回転速度を調整しているので、曲線部Cに対するローラ電極16の転動速度を略一定にすることができる。これにより、曲線部Cの溶接品質のバラツキを抑えることができる。
発明は上記実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
本実施形態では、電極回転用モータにてローラ電極を回転する構成を示したが、例えば、ローラ電極を支軸部材に対して回転可能に設けることにより、ロボットにて溶接装置本体を移動させた際に、ワークとローラ電極との摩擦により該ローラ電極を回転させてもよい。この場合、装置構成がコンパクトになる。
支軸部材は、3本以上の軸部を有すると共に、それら軸部が自在継手(等速ジョイント)で連結されていてもよい。こうすることで、軸部の回動角度を広く設定することが可能となる。
また、溶接装置本体は、ロボットの先端に設けられる例に限らず、床面に載置される基台等に固定されていてもよい。この場合、ワークをロボットで把持し、該ロボットにて該ワークを移動させながら、ローラ電極の回転動作及び支軸部材の回動動作を行えばよい。
なお、溶接装置本体は、支軸部材の延在方向と直交する方向(上記実施形態のX方向)にローラ電極を弾性的に支持するイコライズ機構を備えていてもよい。こうすることで、溶接対象部位に高さ変動(該X方向の変動)があった場合でも、ローラ電極をその変動に追従させることができる。
10…シーム溶接装置 12…ロボット
14…溶接装置本体 16a…第1ローラ電極
16b…第2ローラ電極 18…コントローラ
24…第1支持ユニット 26…第2支持ユニット
28…移動機構 36…溶接電源
52…支軸部材 54…支軸回動機構
56…電極回転用モータ 60…第1軸部
62…第2軸部 64…自在継手(等速ジョイント)
66…支軸支持部材 68…支軸回転用モータ
68a…回転軸 70…動力伝達機構
92…ロボット制御部 98…電極回転用モータ制御部
100…支軸回動用モータ制御部

Claims (3)

  1. ワークの曲線部をシーム溶接するシーム溶接装置であって、
    前記ワーク上を転動する一対のローラ電極と、
    各前記ローラ電極よりも大きい溶接装置本体と、を備え、
    前記溶接装置本体は、支持部と、
    前記一対のローラ電極のそれぞれに設けられた支軸部材と、
    前記支持部に設けられ、且つ前記一対のローラ電極の並び方向と前記支軸部材の延在方向とに直交する方向に前記支軸部材を回動する支軸回動手段と、
    前記支持部に設けられて前記一対のローラ電極のうち少なくともいずれか一方を回転駆動する電極回転駆動手段と、
    有し、
    前記支軸部材は、前記ローラ電極に固定された第1軸部と、
    前記電極回転駆動手段に接続する第2軸部と、
    前記第1軸部と前記第2軸部とを連結する等速ジョイントと、を含み、
    前記支軸回動手段は、前記第1軸部を前記第2軸部に対して回動させる、
    ことを特徴とするシーム溶接装置。
  2. 請求項1記載のシーム溶接装置において、
    前記支軸回動手段は、前記支軸部材を支持した状態で前記一対のローラ電極の並び方向と前記支軸部材の延在方向とに直交する方向に回転可能な支軸支持部材と、
    前記支軸支持部材を回転駆動する駆動手段と、を有することを特徴とするシーム溶接装置。
  3. 請求項1又は2に記載のシーム溶接装置において、
    前記溶接装置本体を移動するためのロボットを備え、
    前記ロボット、前記支軸回動手段、及び前記電極回転駆動手段が協働して前記ワークに対して前記一対のローラ電極を移動させることを特徴とするシーム溶接装置。
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