JP5498184B2 - 電気機器および空気調和機 - Google Patents

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本発明は電気機器および空気調和機に係り、特に、操作器との赤外線による双方向通信機能を備えた電気機器および空気調和機に関する。
電気機器、例えば空気調和機は、室内機および室外機のほかに、運転条件を設定するワイヤレス式の操作器いわゆるリモコンを備え、そのリモコンから発せられる赤外線を室内機で受光することにより、運転条件を設定する。
赤外線による通信は、リモコンから室内機への片方向だけでなく、最近ではリモコンと室内機との間の双方向通信も可能となっている(例えば、特許文献1参照)。
この双方向通信機能を有する空気調和機では、リモコンから室内機への運転条件の設定だけでなく、リモコンが要求するデータを室内機からリモコンへと送信することができる。
リモコンから送信されるリクエスト信号には、先頭データとして、送信先の室内機を指定するための例えば4ビットの機器アドレスコード、室内機から回答されるデータ量(データ長ともいう)を指定するための例えば4ビットのデータ量コードが含まれる。この先頭データの後に、室内温度、室外温度、室内湿度、運転時間などのデータをそれぞれ要求するための複数のコマンドデータが続く。
上記データ量コードによって指定し得るデータ量には、そのビット数に応じた限度がある。このため、室内温度、室外温度、室内湿度、運転時間などのデータに加えて例えば消費電力や電気料金などのデータを含む多量のデータを要求するためには、リモコンが送信するリクエスト信号のコード体系を変更しなければならない。同様に、リクエスト信号を受信する室内機側のコード体系も変更が必要となる。
すなわち、送信及び受信できるデータ量コードのビット数は予め決められているため、送信及び受信できるデータ量コードを増やさなければならない。
このようなコード体系の変更は、リモコンはもちろん、特に設置済みの室内機にとっても、制御回路の交換やプログラムの変更を要するなど、作業面およびコスト面から非常に面倒な処置となる。
また、コード体系を変更し、一連のすべてのデータを要求し、一括して受信するようにした場合、1回の送受信信号が長くなるという問題がある。
特に、リモコンからデータを要求するリクエスト信号はそれほど長くはならないが、このリクエスト信号に応じた室内機からの応答データ信号は、細かい温・湿度データや消費電力データなどを含むため元々データ量が多く、返信するデータ個数に比例して長くなる。送受信データは長くなればなるほど誤受信となる確率が飛躍的に増大するため、一連の送受信データ長が長くなるのは、通信の安定したやり取りを行う上で好ましくない。
そこで、これらの問題を解決するために、室内機とリモコン間の通信方法を改良した空気調和機が考えられている。
この改良された通信方法は、リクエスト信号及び応答データ信号を一度に送信可能なデータ長により複数に分割し、図7に示すように、リモコンはリクエスト信号R01送信後、リクエスト信号R01により要求される応答データ信号(応答信号)A01を室内機から受信し終えたことを確認したら、さらに、続きをリクエストするために、リクエスト信号R02を室内機に対して送信する。
その後、室内機が応答信号A02を返信する。要求するデータが多ければこれを繰り返すという方法である。
このような改良通信方法により、従来のコード体系のまま情報量を増やすことが可能となる。
特開2001−99465号公報
しかしながら、上記改良通信方法を、実際に採用すると、双方向通信を行う上で、不都合が発生する。
すなわち、室内制御器は、リモコンからの信号受信のための受光素子とリモコンのリクエストに応答してデータを返信する赤外発光素子(LED)を備える。
そこで、図7に示すようなタイミングで通信を行うと、リモコンにより室内の遠方から送信された赤外線のリクエスト信号R01を、室内機側の受光素子が受信した後、室内機側の発光素子がリクエスト信号R01により要求される赤外線の応答信号A01を発信すると、リモコン側の受光素子が応答信号A01を受信すると同様に、室内機側の受光素子も応答信号A01を受光することになる。これは、室内制御器は、いつリモコンから信号が送信されてくるか分からないため、受光素子を常に受信状態にしているためにこのような状態が生じる。
室内制御器の受光素子と発光素子の位置関係によるが、基本的にこの受光素子と発光素子は室内機内に設けられるため、室内制御器の受光素子から室内制御器の発光素子との距離は、リモコン側の発光素子からの距離よりも近く、室内制御器の受光素子が受光する光強度は、リモコンから受信した信号よりも、室内機の発光素子が発光した信号の方が強くなる。また、受光素子は、一般に、背景ノイズを除去し、受光した赤外線信号を適切に受信するために受光信号が強いときは感度を低下させ、受光信号が弱いときは受光感度を増大させる受光感度自動調整回路(AGC)に接続される。
実際の受信状態では、受光素子に接続される受光感度自動調整回路(AGC)は、受光素子の受光感度が、無信号〜リモコンからの受光まで(図7中、t11〜t14)は高く、発光素子からの信号受信時(t14〜t15)は低く調整される。そして、受光感度の高低の切り替わりは、ノイズによる誤動作防止のため、復帰に時間を要する(t15〜t17)。
11〜t13は受光感度が高い状態なので問題ないが、t16では受光感度が低くなった状態のままであり、遠方からのリモコン信号を受信した場合、まだ受光感度が低い状態にあり受信できない場合が生じ、リクエスト信号R01が発信されても(t16)、t15〜t17の間で発信される信号は受光素子で受け付けられず、リクエスト信号R02の受信が不完全となって受信に失敗し、t18からt19の間で室内機側が2回目の応答信号を返せなくなってしまう。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたものであり、リモコンからの赤外線のリクエスト信号を複数回に分割して送信し、本体側で応答データ信号を対応する回数に分割して送信しても、受光感度自動調整回路による悪影響を受けることなく、2回目以降の赤外線のリクエスト信号を確実に受信できる電気機器を提供することを目的とする。
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、本発明は、電気機器本体に対して運転データを要求する操作器を有するとともに、この操作器との間で赤外線による双方向通信機能を有する電気機器において、前記操作器に設けられ、前記電気機器本体に対するデータ要求時に、要求対象のデータを複数組に分けた複数のリクエスト信号を順に送信する制御手段と、前記電気機器本体に設けられ、リクエスト信号により要求された赤外線のデータ信号を発信する発光素子と、前記操作器から送信される赤外線のリクエスト信号を受信する受光素子と、この受光素子の受光感度を調整する受光感度自動調整回路と、前記受光素子がリクエスト信号を受信した後、前記受光感度自動調整回路の動作を停止させ、このリクエスト信号により要求されるデータ信号の送信終了後、前記受光感度自動調整回路の動作を開始させる受光感度自動調整回路制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、空気調和機本体に対して運転データを要求するとともに運転条件を設定する操作器とこの操作器との間で双方向通信機能を有する空気調和機において、前記操作器に設けられた、前記空気調和機本体に対するデータ要求の操作があったとき、予め定められている要求対象のデータの量が設定値より小さい場合、1個のリクエスト信号を送信し、要求対象のデータの量が設定値より大きい場合、要求対象のデータを複数組に分けて要求するための複数のリクエスト信号を順に送信する制御手段と、前記空気調和機本体から送信されるデータ信号を受信して表示する表示制御手段と、前記空気調和機本体に設けられた、リクエスト信号により要求される赤外線光のデータ信号を発信する発光素子と、この発光素子に近接して設けられ、前記操作器から送信される赤外線光のリクエスト信号を受信する受光素子と、この受光素子の受光感度を調整する受光感度自動調整回路と、前記受光素子が複数のリクエスト信号の第1のリクエスト信号を受信した後、前記受光感度自動調整回路の動作を停止させし、第1のリクエスト信号により要求されるデータ信号の送信終了後、第2のリクエスト信号の受信前に、前記受光感度自動調整回路の動作を開始させる受光感度自動調整回路制御手段と、前記操作器から送信されるリクエスト信号を受信した場合に、このリクエスト信号により要求されたデータ信号を前記操作器に送信するデータ送信手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る電気機器によれば、リモコンからのリクエスト信号を複数回に分割して送信し、その応答データ信号を対応する回数に分割して送信しても、受光感度自動調整回路の影響を受けることなく、2回目以降の赤外線のリクエスト信号を確実に受光素子で受信できる電気機器を提供することができる。
また、本発明に係る空気調和機によれば、リモコンからのリクエスト信号を複数回に分割して送信し、室内機からの応答データ信号を対応する回数に分割して送信しても、受光感度自動調整回路の影響を受けることなく、従来のコード体系のまま情報量を増やすことを可能にし、かつ2回目以降の赤外線光のリクエスト信号を確実に受光素子で受信できる空気調和機を提供することができる。
本発明に係る空気調和機の一実施形態に用いる室内機およびリモコンの外観斜視図。 本発明に係る空気調和機の一実施形態に用いる室内機の送受信部の平面図。 本発明に係る空気調和機の一実施形態に用いるリモコンの構成を示す図。 本発明に係る空気調和機の一実施形態に用いる室内機およびリモコンの制御回路の要部を示すブロック図。 本発明に係る空気調和機の一実施形態に用いるリモコンの作用を説明するためのフローチャート。 本発明に係る空気調和機の一実施形態における室内機の作用を説明するためのタイムチャート。 従来の空気調和機における室内機の作用を説明するためのタイムチャート。
本発明に係る電気機器の一実施形態である空気調和機について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明に係る電気機器の一実施形態である空気調和機は、室内機1と室外機(図示せず)からなり、空気調和機の本体である室内機1は、上面2に吸込口3を有するとともに、突出自在な前面パネル4の内側にも吸込口(図示せず)を有し、これら吸込口から取込んだ空気を内部の室内熱交換器に通して下部の吹出口(図示せず)から吹出す。
前面パネル4の内側の吸込口は、前面パネル4が前方に突出することで開放状態となり、前面パネル4が元の位置に復帰することで閉塞状態となる。
前面パネル4の下部には上記吹出口と対応する位置に上下ルーバ5が設けられており、その上下ルーバ5が図示のように閉じている場合は吹出口が閉塞され、上下ルーバ5が開くことで吹出口が開放される。
また、前面パネル4に透過表示部4aが設けられている。
この透過表示部4aは、光を通す部材で形成され、後述する表示ユニット21の表示内容、たとえば消費電力量(W)を室内機1の前方に向け透過表示する。
運転条件を設定するワイヤレス式のリモートコントロール操作器(以下、単にリモコンという)100は、室内機1との間で赤外線による双方向通信を行う。
このリモコン100との送受信を行うための送受信部10が、室内機1の前面パネル4に設けられている。
図2に示すように、送受信部10は、前面パネル4と面一状態の光透過部材6で覆われ、その光透過部材6の内側の筐体11に赤外線発光のLEDからなる発光素子12およびフォトトランジスタ又はフォトダイオード等の受光素子13を近接させて並べて設け、その発光素子12および受光素子13のそれぞれを筐体11内の送信回路14と受信回路15に接続したもので、発光素子12からリモコン100に向けて赤外線の光を発するとともに、リモコン100から発せられる赤外線の光を受光素子13で受光する。
送信回路14、受信回路15は、それぞれの素子の駆動用電源回路および送受信信号の波形整形などの信号処理回路から構成される。
なお、このような送受信部10の構成において、発光素子12と受光素子13が互いに近接した位置に配設されていることから、発光素子12から発せられる赤外線の一部が光透過部材6で反射して受光素子13に入射する配置になっている。
図3に示すように、リモコン100において、液晶表示部101には、設定される運転条件や運転に関わる各種情報を表示する。運転制御モード選択エリア102には、各種ボタンが設けられ、室内機制御エリア103には、“おしえて”ボタン104をはじめ、各種ボタンが設けられている。“おしえて”ボタン104は液晶表示部101に電気代などの各種の空気調和機に関するデータの表示を要求するためのボタンである。
図4はリモコン100および室内機1の制御回路の要部である。
図4に示すように、リモコン100は、赤外線を発する発光素子131、赤外線を受光する受光素子132、この発光素子131および受光素子132を駆動する駆動部133を有し、この駆動部133、液晶表示部101、操作部141を主制御部であるMCU(マイクロコントロールユニット)140に接続している。
操作部141は、リモコン100の上記各操作ボタンの集合を示す。
室内機1は、主制御部としてMCU20を有し、そのMCU20に表示ユニット21および送信回路14、受信回路15が接続されている。送信回路14、受信回路15および駆動部133には、いずれも受光素子13、132の駆動用電源と発光素子12、131の駆動用電源とが内蔵されている。
さらに、受信回路15には、図2および図4に示すように、受光素子13による受光感度を調整する受光感度自動調整回路(以下、単にAGCという)15aが内蔵され、受光素子13とAGC15aは受光ICとして一体に形成され、受信部16を構成する。
AGC15aは、ノイズと発光素子131からの赤外線の送信信号を区別するために、受光素子13の受光量を常に監視し、受光対象とする赤外線の受光量が大きければ受光感度(受光素子13の出力に対する増幅度)を所定の時定数で低減し、受光量が小さければ所定の時定数で受光感度を低減させて背景ノイズに対する赤外線信号の受光感度を適正に保つようになっている。
受光回路15及びその内部のAGC15aは、トランジスタなどのスイッチ手段17を介して5V程度の直流電源(Vcc)18に接続され、なお、図示しないが送信回路14も電源(Vcc)18に接続される。
なお、AGC15aは、受光感度の低減および上昇に際し、一時的なノイズによる頻繁な感度変更を防止するため、感度の低減および上昇がそれぞれ所定の時定数で徐々に変化していくように制御する。本実施形態では、このAGC15aの動作をMCU20、スイッチ手段17により制御可能にしている。すなわち、MCU20がスイッチ手段17をオフすると受信回路15への電源供給が断たれ、同時にAGC15aへの電源供給が断たれ、動作しなくなる。この状態からMCU20がスイッチ手段17をオンするとAGC15aが動作し、受信感度の調整を開始する。AGC15aはオンされると初期状態の感度が高い状態となり、受信動作を始める。
そして、リモコン100のMCU140は、主要な機能として次の(1)〜(5)の手段を有する。
(1)“おしえて”ボタン104のオン操作(データ要求操作)に応じて、予め定められている要求対象のデータの量が設定値より大きいか否かを判定する判定手段。
(2)上記判定手段の判定結果が肯定の場合に、上記要求対象のデータを複数組たとえば2組に分け、この2組のデータをそれぞれ要求するための複数のリクエスト信号R、R(図6参照)を発光素子131から順に送信する制御手段。なお、この制御手段は、複数のリクエスト信号R、R・・・を送信する場合、各リクエスト信号に対する応答データ信号を受信した後に次のリクエスト信号を送信するようになっている。一方、上記判定手段の判定結果が否定の場合には、制御手段は、の1つのリクエスト信号Rを発光素子131から発するように動作する。
(3)室内機1から送信されるデータを受光素子132で受信して液晶表示部101で表示する表示制御手段。
(4)リクエスト信号R(およびR)を発してから一定時間内に受光素子132によるデータの受信がないとき、“おしえて”ボタン104のオン操作を再度行ってほしい旨の文字情報“もう一度”を液晶表示部101で表示する表示制御手段。
一方、室内機1のMCU20は、リモコン100との双方向通信に関わる主要な機能として次の(5)の手段を有する。
(5)リモコン100から送信されるリクエスト信号R(およびR)を送受信部10で受信し、そのリクエスト信号R(およびR)により要求されるデータを送受信部10からリモコン100に送信させるデータ送信手段。
次に、図5に示す室内制御回路の動作フローチャートを参照しながら室内機1の作用について説明する。
まず、室内機1の受信回路15はいつでもリモコン100からの赤外線信号が受信できるようにON状態にある(S0)。なお、以下の各ステップの判断は主制御部としてMCU20によって処理される。
リモコン100の“おしえて”ボタン104がユーザによりオン操作されると、予め定められている要求対象のデータの量が多い場合には、設定値までの量を持つ第1組のデータとその設定値より後の第2組のデータとに分けられ、先ずは第1組のデータを要求するためのリクエスト信号(赤外線)がリモコン100から送信される。
ここで、MCU20は、室内機1の受信回路15が、赤外線信号を受信したか否かを常に判断している(S1)。したがって、リモコン100からのリクエスト信号が受信回路15で受信され(S1のYes)、受信した信号がデータ要求信号か否かが判断される(S2)。
リクエスト信号である場合(S2のYes)は、図6に示すように、リモコン100から受信回路15にリクエスト信号Rが送信された状態であり、リクエスト信号Rが送信されている間(t〜t)、その赤外線が受光素子13に入力されるため、それに伴ってAGC15aの感度は高い状態からやや低下した状態に変化し、リクエスト信号Rの終了時点(t)で受光素子13への赤外線の入力がなくなるため、以後徐々に高い状態に復帰し始める。
また、リクエスト信号Rが送信されている間(t〜t)は、受光素子13は受信可能状態にあり、受信したリクエスト信号Rを、図2および図4に示すAGC15a、受信回路15を介して主制御部であるMCU20に送る。
この間スイッチ素子17はON状態にあり、リクエスト信号Rの受信終了(t)後、短期間だけON状態を継続し、その後(t)、MCU20は、スイッチ手段17をOFFにして、電源(Vcc)18から受信回路15(AGC15aを含む)への給電をOFFにする(S3)。これによって、受信回路15とAGC15aは非動作状態(オフ)となる。
AGC15aがオフ状態になった後(t)、MCU20は送信回路14を介して、t〜tの間、発光素子12を駆動制御してリモコン100の受光素子132に向けて応答データ信号Aを送信する(S4)。
このとき、発光素子12から発信される赤外線の応答データ信号Aが、同時に近接する受光素子13に達するが、AGC15aは既にオフ状態にあり、受光動作は行われず、AGC15aの受光感度の制御も行われない。
続いてMCU20は、リモコン100の受信回路15への応答データ信号Aの送信が完了したか否か判断する(S5)。応答データ信号Aの送信が完了(t)した場合(S5のYes)、MCU20は、スイッチ素子17をオンに切換え、ほとんど時間差なくAGC15aを含む受信回路15をON(t)する(S6)。
AGC15aがON(t)になると、受光素子13は受光かつ出力可能状態になり、AGC15aは、通電初期状態である受光コントロール感度が高い状態に復帰する。
この後、STARTに戻り、ステップ(S1)以下の動作を繰り返すことになる。ここで、リモコン100では、応答データ信号Aが適切に受信できれば、次のリクエスト信号R(t〜t)を発信する。2回目のリクエスト信号R(t〜t)は、1回目のリクエスト信号と同様に受信回路15を経由してMCU20に入力され、ステップS1でYESと判定される。
この際、前回のステップS4によって、応答データ信号Aが発光素子12からリモコン100の受光素子132に送信され、同時に、赤外線の応答データ信号Aが発光素子12に近接する受光素子13に達するが、ステップS3の処理によりAGC15aはオフ状態にあったため、受光感度の低下は行われていない。このため、2回目のリクエスト信号Rに対するステップS1の処理時点では、AGC15aは受光コントロール感度が高い状態にあるため、発光素子12から発信する応答データ信号Aに比べて弱いリモコン100からのリクエスト信号Rの赤外線の光信号であっても、このリクエスト信号Rは受信回路15で確実に受信される。以後、1回目のリクエスト信号Rと同様に2回目のリクエスト信号Rに対してステップS2〜S6の処理がMCU20で実行される。
本実施形態は、発光素子12が応答データAを送信(t4〜t5)後、わずかな時間(t6)でAGC15aの受光コントロール感度を高い状態に復帰させるので、その後のリモコン100からのリクエスト信号Rの赤外線信号が弱くても、リクエスト信号Rは受光素子13に確実に受信され、誤受信や受信失敗がない。
このように本実施形態では、従来のように最初の応答データ信号を受信することで受光コントロール感度が低くなった状態から、高い状態に復帰させるのに時間がかかり、かつこの復帰途中で次のリクエスト信号を受信して確実に受信できないのとは異なる。
なお、ステップS1において、受信回路15が赤外線信号を受信していない場合(S1のNo)、ステップS1の動作を繰り返す。
また、ステップS2において、赤外線信号がデータ要求信号でない場合(S2のNo)、送られてくるのは、空気調和機の動作指令であるため受信したデータの処理を行い、その指令に応じた空気調和機の運転/停止、運転モードの設定などを行う。
さらに、ステップS5において、応答データAの送信が完了していない場合(S5のNo)、ステップS5に戻り、送信完了までこの動作を繰り返す。
本実施形態の重要なところは、MCU20が、室内機1自らが信号を送信している間は、AGC15aの電源を遮断し、送信が完了すれば、AGC15aの動作を復帰させることにある。ここで、MCU20及びスイッチ手段17は、受信回路15がリクエスト信号を受信した後、AGC15aの動作を停止させ、このリクエスト信号により要求されるデータ信号の送信終了後、AGC15aの動作を開始させる受光感度自動調整回路制御手段として機能している。
以上の本実施形態の電気機器によれば、リモコンからのリクエスト信号を複数回に分割して送信し、室内機からの応答データ信号を対応する回数に分割して送信しても、受光感度自動調整回路の影響を受けることなく、従来のコード体系のまま情報量を増やすことを可能にし、かつ2回目以降の赤外線のリクエスト信号を確実に受光素子で受信できる電気機器が実現される。
なお、図6に示されるようにリクエスト信号の受信終了時点(t)からAGC15aのVcc電源遮断時点(t)まで若干の時間遅れが設けられているが、これは、リクエスト信号の終了を確実に把握するための遅延であるが、固定データ長等のリクエスト信号の終了が事前に分か形態であれば、tとtを同時としてもよい。逆に、AGC15aのVcc電源遮断時点(t)を遅らせて応答信号A送信開始と同じ時点tとしても良い。
一方、AGC15aへの再通電開始時点(t)は、応答信号Aの送信終了時点(t)から次のリクエスト信号Rの受信開始時点(t)までの間のどこでもよいが、AGC15aの通電開始から正常な動作開始までにかかる立ち上げ時間が必要な場合が想定されるため、AGC15aへの再通電開始時点(t)を、応答信号Aの送信終了時点(t)とほぼ同じにして、なるべく早めにすることが望ましい。
なお、本実施形態では、最も一般的なAGC15aと受光素子13が一体化されたICを用いた例で説明したが、それぞれの回路・素子を分離して構成した場合には、スイッチ素子17を用い、AGC15aの電源をオン、オフするタイミングで、受光素子13からAGC15aへの出力路(配線)を遮断・導通するようにしても同様の効果を得ることができる。すなわち、受光素子13からAGC15aへの出力路が遮断されるとAGC15aは、受光素子13からの出力がなくなり、受光感度が高い状態に維持される。その後、受光素子13からAGC15aへの出力路が導通されると、受光感度が高い状態から受光素子13の受光出力を受け取ることができることになる。この場合には、受光素子13からAGC15aへの出力路(配線)を遮断・導通する構成が、受光感度自動調整回路制御手段となる。
1…室内機、2…上面、3…吸込口、4…前面パネル、4a…透過表示部、5…上下ルーバ、6…光透過部材、10…送受信部、11…筐体、12…発光素子、13…受光素子、14…送信回路、15a…受光感度自動調整回路、15…受信回路、16…受信部、17…スイッチ手段、18…電源(Vcc)、20…MCU、21…表示ユニット、100…リモートコントロール操作器、101…液晶表示部、102…運転制御モード選択エリア、103…室内機制御エリア、104…“おしえて”ボタン、131…発光素子、132…受光素子、133…駆動部、141…操作部、140…MCU。

Claims (2)

  1. 電気機器本体に対して運転データを要求する操作器を有するとともに、この操作器との間で赤外線による双方向通信機能を有する電気機器において、
    前記操作器に設けられ、前記電気機器本体に対するデータ要求時に、要求対象のデータを複数組に分けた複数のリクエスト信号を順に送信する制御手段と、
    前記電気機器本体に設けられ、リクエスト信号により要求された赤外線のデータ信号を発信する発光素子と、前記操作器から送信される赤外線のリクエスト信号を受信する受光素子と、この受光素子の受光感度を調整する受光感度自動調整回路と、前記受光素子がリクエスト信号を受信した後、前記受光感度自動調整回路の動作を停止させ、このリクエスト信号により要求されるデータ信号の送信終了後、前記受光感度自動調整回路の動作を開始させる受光感度自動調整回路制御手段と、
    を備えることを特徴とする電気機器。
  2. 空気調和機本体に対して運転データを要求するとともに運転条件を設定する操作器とこの操作器との間で双方向通信機能を有する空気調和機において、
    前記操作器に設けられた、前記空気調和機本体に対するデータ要求の操作があったとき、予め定められている要求対象のデータの量が設定値より小さい場合、1個のリクエスト信号を送信し、要求対象のデータの量が設定値より大きい場合、要求対象のデータを複数組に分けて要求するための複数のリクエスト信号を順に送信する制御手段と、前記空気調和機本体から送信されるデータ信号を受信して表示する表示制御手段と、
    前記空気調和機本体に設けられた、リクエスト信号により要求される赤外線光のデータ信号を発信する発光素子と、この発光素子に近接して設けられ、前記操作器から送信される赤外線光のリクエスト信号を受信する受光素子と、この受光素子の受光感度を調整する受光感度自動調整回路と、前記受光素子が複数のリクエスト信号の第1のリクエスト信号を受信した後、前記受光感度自動調整回路の動作を停止させ、第1のリクエスト信号により要求されるデータ信号の送信終了後、第2のリクエスト信号の受信前に、前記受光感度自動調整回路の動作を開始させる受光感度自動調整回路制御手段と、前記操作器から送信されるリクエスト信号を受信した場合に、このリクエスト信号により要求されたデータ信号を前記操作器に送信するデータ送信手段と、
    を備えることを特徴とする空気調和機。
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