JP5498154B2 - 呈味の改善されたアルコール飲料ベース - Google Patents

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Description

本発明は、希釈後に糖類ゼロと表示可能なアルコール飲料となる柑橘類風味アルコール飲料ベースの(希釈液の)飲用時の呈味改善に関する。
具体的には、柑橘類果汁及び高甘味度甘味料を含む、希釈して飲用されるアルコール飲料ベースであって、希釈して飲用されるときに、糖アルコールを除く単糖類及び二糖類の総含有量が飲料100g当たり0.5g未満となる前記アルコール飲料ベースにおいて、マルチトールの含有量を特定量とすることによって飲用時の呈味を改善する方法、並びにそのようなアルコール飲料ベースに関する。
本明細書では、アルコールを含まない通常の飲料のことを単に「飲料」と呼び、アルコールを含む、いわゆる酒類のことを「アルコール飲料」と呼ぶ。
居酒屋などの飲食店では、カクテルやチューハイなどのアルコール飲料が消費者に提供される。これらのアルコール飲料には、ソーダ割りやお茶割り、ミルク割りなど様々な種類があるが、その中には、メーカーが販売するアルコール飲料の濃縮シロップ(以下「アルコール飲料ベース」という)を、飲食店が、水、ソーダ、お茶、ミルクなどで希釈して消費者に提供するものが多い。
一方、近年、消費者の健康意識の高まりを反映して、日常摂取する飲食品においても、健康に寄与すると主張する商品に人気が集まっている。そのような飲食品の中でも、ダイエット関連商品、特に低カロリーをうたったものの人気が高い。
その中でも、最近人気が高いのは、「糖類ゼロ」との表示を有する飲料である。「糖類ゼロ」との表示は、日本の健康増進法に基づく栄養表示基準の規定によれば、飲料に含まれる糖類(単糖類又は二糖類であって、糖アルコールでないもの)の量が、飲料100gあたり0.5g未満のものに対して表示することができる。アルコール飲料においても、「糖類ゼロ」と表示する商品が販売され、チューハイタイプの低アルコール飲料で大きな売上を上げるにいたっている。
このような現状から、飲食店で希釈して消費者に提供されるアルコール飲料ベースにおいても、消費者の飲用時に(すなわち、アルコール飲料ベースを希釈した際に)「糖類ゼロ」と表示できるような商品に対する潜在的需要は高まっていると考えられる。
このような「糖類ゼロ」を始めとする低カロリー飲料においては、高甘味度甘味料が品質設計の上で重要な役割を果たしている。高甘味度甘味料は、通常使われる甘味料であるショ糖に比べて甘味度が飛躍的に高められている上、人体に吸収されてカロリーとなることがないからである。
しかし、高甘味度甘味料は、味質がショ糖と異なり、例えば、後味に苦みが残存したり、エグミを感じさせるものもあるため、使用にあたっては問題がある。
そのため、高甘味度甘味料の欠点を改善するための研究が多数行われている。例えば、高甘味度甘味料の一種であるスクラロースにおいて、使用する食品の種類によっては、甘味の立上がりがわずかに遅い、甘味のインパクトにやや欠ける、または甘味の後引きが少なからず違和感を与えるなどの、味質を改善すべき点があったところ、スクラロースに対してアセスルファムカリウムを特定量添加することにより、スクラロースの甘味改質ができることが知られている(特許文献1)。また、特許文献2には、L−アスパラギン酸などのアミノ酸、グルコン酸、クエン酸などの有機酸、及びその塩を使用する方法;高甘味度甘味料とルチン、ヘスペリジン等の天然物等を組み合わせる方法;ガラクトマンナン分解物、ニゲロオリゴ糖、ビートオリゴ糖、マンノースなどの糖類を高甘味度甘味料の味質改善に用いる方法;さとうきび由来のバガス抽出物や酵素処理イチョウ葉エキス等の植物由来の抽出物を高甘味度甘味料に配合する方法;コーヒー豆を酵素又はアルカリで加水分解処理して得られた処理物を精製して得られるキナ酸を甘味改善剤として用いることにより、高甘味度甘味料の不快な後味を抑制する方法;オランダセンニチ等に由来するスピラントール又はスピラントールを含有する植物の抽出物若しくは精油からなることを特徴とする高甘味度甘味料の呈味改善剤が記載されている。
特開2002−101844号公報 WO2006/087991号公報
「糖類ゼロ」を表示する飲料が(以下、「糖類ゼロタイプ」とも呼ぶ)アルコール飲料である場合には、上記した問題に加え、アルコール自体の苦味・刺激感の問題がある。このため、糖類ゼロタイプのアルコール飲料では、アルコールを含まない飲料以上に、苦味の低減が大きな問題となる。
この点、糖類や果汁は、甘味やアミノ酸等の成分によって飲料に厚み・ボディ感を付与し、苦味を軽減する効果を有し、有益であると考えられる。しかしながら、糖類の配合量が制限される糖類ゼロタイプのアルコール飲料では、糖類の添加によるそれらの効果はあまり期待できない。このことは、果汁についても同様である。なぜなら、果汁にも糖類が含まれているため、糖類ゼロタイプのアルコール飲料においては果汁の配合量にも制約があるからである。したがって、糖類ゼロタイプのアルコール飲料は、厚み・ボディ感や味わいが不足しがちであるだけでなく、アルコールと高甘味度甘味料による苦味が目立ちやすいという課題がある。こうした問題は、飲食店で希釈して消費者に提供されるアルコール飲料ベースにも共通する。
これに加えて、飲料又は飲料ベースが容器詰めの製品である場合には、製造後商品として市場に出回ってから消費者が飲用するまで一定の期間が経過するため、製造直後だけでなく、消費者が飲用するまでの間の香味の劣化も問題となる。
例えば、アルコール飲料は、レモンやグレープフルーツのような柑橘類果実の風味のものの人気が高いが、柑橘類果実の果汁は、飲料に配合された場合、酸素や熱などによって劣化し、厚み・ボディ感も減少する傾向があるため、苦味のマスキング効果も低減する。結果として、速やかに品質が悪化すると考えられる。
アルコール飲料ベースに関しては、この問題はより深刻となる。なぜなら、アルコール飲料ベースは、PETボトルや紙パックのような酸素透過性が高い大容量容器に充填され、しかも室温で長期間保管されることがあるからである。そして、このようなアルコール飲料ベースは、開栓して一度に使い切るということはほとんどなく、多くの場合、再び閉栓して保管し、その後も開栓/閉栓して使用する。そのため、長期間にわたって劣化が進行する可能性が高い。
従って、柑橘類果汁を含む糖類ゼロタイプのアルコール飲料ベースについては、上記のような課題を解決する必要性がある。
本発明者らは、上記のような課題に鑑み鋭意研究した結果、糖アルコールの一種であるマルチトールを特定量配合することにより、希釈後に柑橘類果汁を含む糖類ゼロタイプのアルコール飲料となるアルコール飲料ベースに特有の課題を解決できることを見出した。
即ち、本発明は、以下のものに関する。
1.高甘味度甘味料と、柑橘類果汁と、マルチトールとを含む、希釈して飲用するアルコール飲料ベースであって、
(A)糖アルコールを除く単糖類及び二糖類の総含有量が、1.5w/w%未満;
(B)アルコール度数が10〜40v/v%;及び
(C)マルチトールの含有量が0.027〜2.16w/v%;
である、前記アルコール飲料ベース。
2.高甘味度甘味料がアセスルファムK及び/又はスクラロースである、1に記載のアルコール飲料ベース。
3.柑橘類果汁の総含有量が、果汁率換算で0.1〜30w/v%である、1に記載のアルコール飲料ベース。
4.柑橘類果汁が、レモン果汁及び/又はグレープフルーツ果汁である、1に記載のアルコール飲料ベース。
5.容器詰飲料ベースである、1に記載のアルコール飲料ベース。
6.1〜5のいずれかの項に記載のアルコール飲料ベースに、希釈液を混合して得られる、アルコール飲料。
7.(A)糖アルコール類を除く単糖類及び二糖類の総含有量が0.5w/w%未満;
(B)マルチトールの含有量が0.009〜0.72w/v%;
である、6に記載のアルコール飲料。
8.希釈液が水又はソーダ水である、6に記載のアルコール飲料。
9.高甘味度甘味料と柑橘類果汁とを含み、(A)糖アルコールを除く単糖類及び二糖類の総含有量が1.5w/w%未満であり、(B)アルコール度数が10〜40v/v%である、希釈液で希釈して飲用するアルコール飲料ベースにおいて、マルチトールの含有量が0.027〜2.16w/v%となるようにマルチトールを含有させることによって、当該アルコール飲料ベースの飲用時の呈味を改善する方法。
10.1)アルコール、高甘味度甘味料、柑橘類果汁及びマルチトールを、
(A)糖アルコール類を除く単糖類及び二糖類の総含有量が1.5w/w%未満;
(B)アルコール度数が10〜40v/v%;及び
(C)マルチトールの含有量が0.027〜2.16w/v%;
となるよう混合してアルコール飲料ベースを得る工程;
2)前記アルコール飲料ベースを容器に充填する工程;及び
3)前記容器に充填されたアルコール飲料ベースを、希釈液で希釈する工程;
を含む、アルコール飲料の製造方法。
11.希釈液が水又はソーダ水である、10に記載のアルコール飲料の製造方法。
本発明により、糖類ゼロタイプのアルコール飲料ベースを希釈して得られるアルコール飲料におけるアルコール自体の苦味と刺激感、及び高甘味度甘味料に起因する苦味を低減することができる。また、本発明により厚み・ボディ感を付与できるため、糖類ゼロタイプのアルコール飲料における糖類及び果汁配合量の制限に起因する厚み・ボディ感及びマスキング効果の不足を解決できる。
また、アルコール飲料ベースは、製造後消費者に飲用されるまでの間、品質にとって好ましくない容器形態・保管状況・使用形態のために柑橘類果汁の劣化が進行しやすい。それによって、アルコール飲料の厚み・ボディ感の低減と、これに伴うアルコール・高甘味度甘味料の苦味のマスキング効果の低減、更にこれらの結果としてアルコール飲料の飲みやすさの低減などが複合して進行し、商品価値を損なうという問題を有しているが、これらの現象の発生も抑制又は予防できる。
本明細書においては、このような、アルコール飲料ベースを希釈して得られるアルコール飲料における改善効果の内の一つ以上のことを、「飲用時の呈味の改善効果」という。
(アルコール飲料ベース)
本発明のアルコール飲料ベースは、高甘味度甘味料と柑橘類果汁とマルチトールとを含み、該アルコール飲料ベース中で、(A)糖アルコールを除く単糖類及び二糖類の総糖類が1.5w/w%未満であり、(B)アルコール度数が10〜40v/v%であり、(C)マルチトールの含有量が0.027〜2.16w/v%である。
本発明の発明のアルコール飲料ベースは、飲食店などにおいて、水、ソーダ水、茶、など様々なもので希釈して飲用するためのものであり、これにより、健康増進法の栄養表示基準の規定における「糖類ゼロ」に相当するアルコール飲料とすることができる。希釈して得られるアルコール飲料が飲用に適する限り希釈率に制限はないが、典型的には、希釈率は重量比で2又は3倍以上であり、5倍程度までである。希 釈度は、製品上に表示されることもある。希釈液としては、糖類を含有しないものが好ましく用いられ、具体的には、水、ソーダ水、茶などが挙げられる。本発明のアルコール飲料ベースの有する、柑橘類果汁の爽やかな香気を感じることができるため、水又はソーダ水を用いることが、より好ましい。
希釈した後に糖類ゼロタイプのアルコール飲料を提供できるよう、本発明のアルコール飲料ベースにおける、糖アルコールを除く単糖類及び二糖類の総含有量は、1.5w/w%未満である。単糖類として、具体的には、ブドウ糖、果糖、D−キシロース、L−アラビノースを挙げることができる。また、二糖類として、ショ糖、ラクトースを挙げることができる。
本発明のアルコール飲料ベースに含まれる糖類の量は、財団法人日本食品分析センターに依頼すれば知ることができる。高速液体クロマトグラフィ(HPLC)などの通常の方法によって測定することもできる。或いは、HPLCの具体的条件としては、例えば、以下の例を挙げることができる。
使用機器:HP社 HP1100システム
使用カラム:LiChrospher100 NH2(5μm)(4mm×250mm)
移動相:アセトニトリル:水=75:25
流速:1.0mL/min
カラム温度:40℃
注入量:10μL
検出器:糖度示差屈折計(Shodex RI−71)
(アルコール)
本発明において使用できるアルコールは特に限定されない。
例えば、醸造アルコール、スピリッツ類(例えばジン、ウォッカ、ラム、テキーラ、ニュースピリッツ等のスピリッツ、及び原料用アルコールなど)、リキュール類、ウイスキー類(例えばウイスキー、ブランデーなど)又は焼酎(連続式蒸留焼酎、いわゆる甲類焼酎及び単式蒸留焼酎、いわゆる乙類焼酎)等、更には清酒、ワイン、ビール等の醸造酒を使用することができる。
なかでも、蒸留酒は、醸造酒に比べてアルコールの持つ苦味や刺激感が強く感じられる場合があり、本発明の効果が強く感じられるので、より好ましい。
本発明のアルコール飲料ベースのアルコール度数は、振動式密度計によって測定することができる。試料を直火蒸留し、得られた留液の15℃における密度を測定し、国税庁所定分析法(平19国税庁訓令第6号、平成19年6月22日改訂)の付表である「第2表 アルコール分と密度(15℃)及び比重(15/15℃)換算表」を用いて換算して求めた値である。
本発明のアルコール飲料ベースは、含まれるアルコールの範囲がアルコール度数10〜40v/v%のとき、発明の効果が発揮されるため好ましく、15〜30v/v%のとき、本発明の効果が強く感じられるため、より好ましい。
(高甘味度甘味料)
本発明のアルコール飲料ベースは、高甘味度甘味料を含む。
本明細書において用いられる「高甘味度甘味料」との用語は、ショ糖に比べて強い甘味を有する(例えばショ糖の数倍から数百倍の甘味を有する)天然甘味料及び合成甘味料を意味する。そのような高甘味度甘味料としては、ペプチド系甘味料、例えばアスパルテーム、アリテーム等;配糖体系甘味料、例えばステビア甘味料(ステビア抽出物およびステビアを酵素処理してブドウ糖を付加した酵素処理ステビアおよびステビアの甘味成分の中で最も甘味質のよいレバウディオサイドAを含む)、カンゾウ抽出物等;蔗糖誘導体、例えばスクラロース等;合成甘味料、例えばアセスルファムK、サッカリン等が挙げられる。本発明においては、アセスルファムK、スクラロース、アスパルテーム、ネオテーム、グリチルリチン、ステビアから選択される1種又は2種以上のものが好ましい。
本発明のアルコール飲料ベースに含まれる高甘味度甘味料の種類と濃度は、アルコール飲料に求められる甘さの質や甘味度等により適宜決定すればよく、単独で使用しても、あるいは複数種類を併用してもよい。例えば、高甘味度甘味料がアセスルファムKである場合には、その配合量は、本発明のアルコール飲料ベース中で、0.001〜0.034w/v%であることが好ましく、0.01〜0.03w/v%であることがより好ましく、0.01〜0.025w/v%であることが更により好ましい。高甘味度甘味料がスクラロースである場合には、その配合量は、本発明のアルコール飲料ベース中で、0.0001〜0.08w/v%のであることが好ましく、0.0005〜0.05w/v%であることがより好ましく、0.001〜0.02w/v%であることが更により好ましい。これらの濃度は、HPLC法などの公知の方法により測定することができる。
尚、甘味度は甘味料の甘さの指標であり、ショ糖の甘さを基準として比較されることで求められる。例えば、一定質量濃度のショ糖溶液と他の甘味料溶液を比較し、同等の甘さを感じる濃度から求める手法や、溶液の甘みを知覚できる閾値における濃度を比較することで求める手法などがある。
具体的には、ショ糖の甘味度を100として、甘味料の甘味度を定義する。各種甘味料の甘味度は、例えばマルチトール、スクラロース、アセスルファムK、ソルビトール、エリスリトール、キシリトールでは、それぞれ、75、60000、20000、60、75、97である。
(柑橘類果汁)
本発明のアルコール飲料ベースは、柑橘類果汁を含有する。
柑橘類果汁としては、例えば、レモン果汁、グレープフルーツ果汁、オレンジ果汁、ライム果汁及びミカン果汁、並びに、ユズ果汁、カボス果汁及びイヨカン果汁などの和柑橘果汁等を挙げることができる。これらの柑橘類果汁は、1種類の果汁を単独使用しても、2種類以上を併用してもよい。
また、本発明のアルコール飲料ベースは、本発明の設計品質を超えない範囲で、柑橘類果汁に加えて、その他の種類の果汁が配合されてもよい。
配合できる果汁としては、例えば、リンゴ果汁、ブドウ果汁、モモ果汁、熱帯果実果汁(パイナップル、グァバ、バナナ、マンゴー、アセロラ、パパイヤ、パッションフルーツ及びライチ等)、その他果実の果汁(ウメ果汁、ナシ果汁、アンズ果汁、スモモ果汁、ベリー果汁、キウイフルーツ果汁、サクランボ果汁及びクリ果汁等)、スイカ果汁、トマト果汁、ニンジン果汁、イチゴ果汁及びメロン果汁等が挙げられる。
果汁としては、果実を搾汁して得られる果汁をそのまま使用するストレート果汁、あるいは濃縮した濃縮果汁のいずれの形態であってもよい。また、混濁果汁を使用することもでき、果実の外皮を含む全果を破砕し種子など特に粗剛な固形物のみを除いた全果果汁、果実を裏ごしした果実ピューレ、或いは、乾燥果実の果肉を破砕もしくは抽出した果汁を用いることもできる。
本発明のアルコール飲料ベースにおける柑橘類果汁の含有量は、果汁率に換算して0.1〜30w/v%であることが好ましく、1〜20w/v%であることがより好ましく、2〜10w/v%であることが更により好ましい。このとき、果汁にも糖類(単糖類及び二糖類)が含まれるから、アルコール飲料ベース100gに対する果汁由来の糖類が1.5gを超えないことが好ましい。
本発明では、アルコール飲料ベース中の「果汁率」を計算するに当たり、アルコール飲料ベース中のアルコール濃度に影響されないように、100mLのアルコール飲料ベース中に配合される果汁配合量(g)を用いて下記換算式によって計算することとする。また濃縮倍率を算出する際はJAS規格に準ずるものとし、果汁に加えられた糖類、はちみつ等の糖用屈折計示度を除くものとする。
果汁率(w/v%)=<果汁配合量(g)>×<濃縮倍率>/100mL×100
アルコール飲料ベース中の果汁率の計算方法を、以下に例を挙げてさらに具体的に示す。
まず、アルコール飲料ベース中に含有させる果汁の濃縮倍率を求める。ここでいう「濃縮倍率」とは、果実を搾汁して得られるそのままの果汁(以下「ストレート果汁」という)を100%としたときの果汁の相対的濃縮倍率のことをいう。ストレート果汁の糖用屈折計示度あるいは酸度の値は、JAS規格(果実飲料の日本農林規格)によって、各果実に固有の基準値が定められている(糖用屈折計示度の基準(Bx)を表1に、酸度の基準(%)を表2に示す)。従って、試料果汁の糖用屈折計示度あるいは酸度を測定し、その果実に固有の糖用屈折計示度あるいは酸度の基準値で割れば、果汁の濃縮倍率を求めることができる。
例えば、JAS規格によればオレンジの基準Bxは11度であるから、Bx55度のオレンジ果汁は、5倍濃縮のオレンジ果汁となる。
このような5倍濃縮オレンジ果汁を、アルコール飲料ベース100mL中に2g配合した場合、このアルコール飲料ベースにおける果汁率は、2g×5倍濃縮/100mLアルコール飲料ベース×100=10w/v%となる。
同様にして、例えば、酸度31.5%のレモン果汁の場合は、表2のレモンの基準酸度4.5%から、7倍濃縮のレモン果汁であることが分かる。このような7倍濃縮レモン果汁を、アルコール飲料ベース100mL中に1g配合した場合、このアルコール飲料ベースにおける果汁率は、1g×7倍濃縮/100mLアルコール飲料ベース×100=7w/v%となる。
Figure 0005498154
Figure 0005498154
(マルチトール)
本発明のアルコール飲料ベースは、マルチトールを含む。
マルチトールは、マルトースを還元して製造される、ブドウ糖とソルビトールが1分子ずつα−1,4グルコシド結合した糖アルコールである。
本発明は、アルコール飲料ベース中に、0.027〜2.16w/v%のマルチトールを含有させることで所望の効果を発揮することができるため好ましく、0.113〜2.16w/v%のとき、より強く効果が発揮されるため、より好ましい。
マルチトールは、アルコール飲料ベースのもともとの設計品質を損なうことなく、高甘味度甘味料やアルコールによる苦味を低減し、糖類や果汁成分の配合量の少なさに起因する厚み・ボディ感の不足を補うことができる。更に、製造後の品質劣化による苦味の増大及び厚み・ボディ感の低減をも効果的に防止して、品質を保持することができる。
このとき、マルチトールは、後述する実施例の通り、同等の甘味度になるよう調整した他の甘味料よりも、苦味低減効果、及び厚み・ボディ感付与効果を強く発揮することができる。
また、製造後市中で劣化するような環境で保管された場合でも、苦味を低減し、厚み・ボディ感を付与し、製造直後の品質を一定程度保持することができる。
マルチトールの含有量は、財団法人日本食品分析センターに依頼すれば知ることができる。HPLCなどの通常の方法によって分析することもできる。具体的なHPLC条件としては、前述の糖類の測定条件が挙げられる。
(その他の原料)
本発明のアルコール飲料ベースである濃縮シロップには、本発明の効果を妨げない範囲で、その他の成分として、例えば、果汁、糖類、酸類、香料、ビタミン、色素類、酸化防止剤、酸味料、乳化剤、保存料、調味料、エキス類、pH調整剤及び品質安定剤等を配合することができる。
(容器詰飲料ベース)
本発明のアルコール飲料ベースは、容器詰めとすることができる。容器の形態は何ら制限されず、プラスチックを主成分とする成形容器、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと積層されたラミネート紙容器、ガラス瓶などの通常の形態で提供することができる。本発明のアルコール飲料ベースは、酸素や熱の劣化に対して一定程度の品質保持効果を有するため、PETボトルや紙パックのような酸素透過性の強い容器に充填されてもよい。
(呈味の改善方法)
本発明における飲用時の呈味の改善効果は、希釈すると糖類ゼロタイプのアルコール飲料となる、高甘味度甘味料と柑橘類果汁とを含み、前記条件(A)及び(B)を満たすアルコール飲料ベースにおいて、(C)マルチトールの含有量が0.027〜2.16w/v%となるようにマルチトールを当該アルコール飲料ベースに含有させる方法により達成される。ここで、この方法においては、最終的なアルコール飲料ベースが前記条件(A)及び(B)と共に(C)も満たすようにマルチトールを含有させることだけが必要であり、その原料は、条件(A)、(B)及び(C)を必ずしも満たす必要はない。
具体的には、例えば、新たにアルコール飲料ベースを調製する際に、マルチトールを他の原料に添加してもよいし、マルチトールに他の原料を添加してもよい。或いは、既に調製されているアルコール飲料ベースとマルチトールとを混合してもよい。
(アルコール飲料)
本願発明は、一側面において、アルコール飲料である。当該飲料は、本願発明のアルコール飲料ベースを希釈することにより製造することができ、当該飲料において、(A)糖アルコール類を除く単糖類及び二糖類の総含有量が0.5w/w%未満であり、(B)マルチトールの含有量が0.009〜0.72w/v%である。希釈液は、例えば、水又はソーダ水である。当該飲料は、容器詰されたアルコール飲料ベースから製造してもよい。
以下、本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実験1)アルコール存在下での高甘味度甘味料の苦味
表3に示す配合表に従って、高甘味度甘味料(アセスルファムK、スクラロース)とレモン香料とを含む、飲料液を作成した。
Figure 0005498154
次に、この飲料液にニュートラルスピリッツ(アルコール度数59v/v%)を加えた後、イオン交換水を加えて全量を1000mLとし、レモン香料を含むアルコール飲料のサンプル2〜8を作成した。サンプル2〜8の最終的なアルコール度数は、それぞれ、3、8、10、15、20、30、40v/v%であった。ニュートラルスピリッツを加えないで加水された(アルコールを含まない)サンプルを、サンプル1とした。これらのサンプル1〜8の苦味について、専門パネラー3名にて官能評価を次のようにして実施した。
サンプルを飲用したときに感じられる苦味について、アルコールを含まないサンプル1を対照として、以下の基準に従い、4点満点として評価を行った。
4点:強い苦味を感じる。3点:苦味を感じる。2点:やや苦味を感じる。1点:苦味をあまり感じない。
各パネラーの採点結果の平均点を表4に示す。
Figure 0005498154
アルコールを含まないサンプル1の苦味を1点とした場合、アルコール度数が3v/v%という比較的低アルコール度数であっても、明らかにサンプル1より強い苦味が感じられるようになることが分かった。また、アルコール度数が高くなるにつれて苦味も強く感じられるようになり、低アルコール飲料の範疇であると通常言われる、アルコール度数8〜10v/v%であっても、強い苦味が感じられることが分かった。
従って、高甘味度甘味料を含む飲料にアルコールが加わった場合、予想以上に強い苦味が感じられるため、アルコールを含まない飲料に対する従来の技術では、対応できない可能性が示唆された。
(実験2)製造直後サンプルにおける各種甘味料の呈味改善効果
表5、表6に示す配合表に従って、高甘味度甘味料(アセスルファムK、スクラロース)とレモン/グレープフルーツ果汁とを含む、アルコール飲料ベースの原液を作成した。
Figure 0005498154
Figure 0005498154
次に、この原液に種々の甘味料を、該甘味料による甘味度が同程度になるよう加えた後、イオン交換水を加えて全量を1000mLとし、レモン/グレープフルーツ果汁を含むアルコール飲料ベースを作成した。
添加した甘味料の種類・配合量と、得られたアルコール飲料ベースのサンプル名を表7及び表8に示す。ここで、実施例1及び比較例1−1、1−2、1−3のように、縦の列に記載されたサンプルにおける甘味料の配合量は、添加した各甘味料による甘味度が同程度になるように計算したものである。
このときの各甘味料の甘味度は、ショ糖の甘味度を100として、マルチトール、スクラロース、アセスルファムK、ソルビトール、エリスリトール、キシリトールで、それぞれ、75、60000、20000、60、75、97とみなし、各サンプルにおける甘味料の配合量を計算した。例えば、表7、比較例1−1のショ糖含有量は、0.101w/v%であるが、これと同じ甘味度のマルチトール含有量を計算すると、0.101÷75(マルチトールの甘味度)×100(ショ糖の甘味度)=0.135w/v%となる(実施例1)。同じようにして、スクラロース含有量を計算すると、0.101÷60000(スクラロースの甘味度)×100(ショ糖の甘味度)=0.00017w/v%となる(比較例1−2)。
実施例2及び比較例2−1、2−2、2−3、2−4、2−5、2−6以下も同様である。なお、作成したアルコール飲料ベースのアルコール度数は24v/v%であり、追加した甘味料を除く単糖類及び二糖類の総含有量は、レモンが0.1g/100g、グレープフルーツが0.45g/100gであった。
Figure 0005498154
Figure 0005498154
これらのアルコール飲料ベースをソーダにて3倍に希釈したものについて、官能評価を実施した。
各サンプルの評価は、専門パネラー7名にて次のようにして行った。実施例及び比較例を飲用したときに感じられるアルコール飲料の味について、表7、表8に記載の甘味料を添加しないものを対照として、苦味/厚み・ボディ感/飲みやすさの3つの観点について以下の基準に従い、4点満点として評価を行った。
(苦み)
1点:苦みを感じる/2点:苦みを少し感じる/3点:苦みをあまり感じない/4点:苦みを感じない
(厚み・ボディ感)
1点:厚みが感じられない/2点:あまり厚みが感じられない/3点:やや厚みが感じられる/4点:厚みが感じられる
(飲みやすさ)
1点:飲みにくい/2点:やや飲みにくい/3点:やや飲みやすい/4点:飲みやすい
各パネラーの採点結果の平均点を表9、表10に示す。3点以上を合格とした。
Figure 0005498154
Figure 0005498154
(表9)の結果から、マルチトールを配合したレモン果汁を含むアルコール飲料ベースサンプル(実施例1〜5)は、それぞれに同程度の甘味度を持つショ糖(比較例1−1〜5−1)、スクラロース(比較例1−2〜5−2)、アセスルファムK(比較例1−3〜5−3)よりも、苦味、厚み・ボディ感、飲みやすさの3つの観点で、常に評価が高かった。特に、ショ糖を加えたサンプルに対して全ての配合量の範囲での評価が高かった。
また、ソルビトール、エリスリトール、キシリトールなどの甘味料を加えたサンプル(比較例2−4、2−5、2−6)と比較しても、3つの観点の全てにおいて評価が高かった。更に、スクラロース、アセスルファムK、ソルビトール、エリスリトール、キシリトールのサンプルは全て3点未満であった。
(表10)でも同様の結果が得られた。
以上から、高甘味度甘味料と柑橘類果汁を含むアルコール飲料ベースにおいて、0.135〜2.16w/v%のマルチトールを配合したアルコール飲料ベースが、苦味を低減しながら厚み・ボディ感を増し、飲みやすいアルコール飲料とする効果があることが明らかとなった。この数値範囲は、希釈により生成したアルコール飲料における、0.045〜0.72w/v%に相当する。
また、このマルチトールの効果は、同程度の甘味度の甘味料の中でも強く、特に、ショ糖より効果的であることが明らかとなった。
(実験3)強制劣化試験後サンプルにおけるマルチトールの呈味改善効果
次に、製造後市場でアルコール飲料ベースが劣化した場合を想定して、各種濃度のマルチトールによる呈味改善効果を調べた。(実験2)の(表6)の、高甘味度甘味料とグレープフルーツ果汁とを含むアルコール飲料ベース原液に、マルチトールを添加し、更に加水して全量を1000mLとして、グレープフルーツ果汁を含むアルコール飲料ベースを作成した(実施例11〜14)。実施例11〜14のアルコール飲料ベース中での最終的なマルチトール濃度は、それぞれ、0.027w/v%、0.113w/v%、0.27w/v%、及び2.16w/v%であった。マルチトールを添加しないものを、比較例11とした。なお、作成したアルコール飲料ベースのアルコール度数は24v/v%であり、マルチトールを除く単糖類及び二糖類の総含有量は、0.45g/100gであった。これらのアルコール飲料ベースを、250mL容のPETボトルにそれぞれ100mLずつ封入した。各濃度につき2本のサンプルを作成し、一方は5℃に、もう一方は50℃に、3日間保管した。5℃に保管したものがほぼ製造直後のアルコール飲料ベースに相当し、50℃に保管したものが、市場で劣化したものに相当する。
これらのサンプルの品温を、常温まで戻した後、これらのアルコール飲料ベースをソーダにて3倍に希釈したものについて、官能評価を実施した。
各サンプルの評価方法は、比較例11の5℃・3日間保管サンプルを対照として、(実験2)と同様の評価観点、評価基準に従った。専門パネラー7名による各サンプルの評価の平均点を、表11に示す。
ここで、苦味、厚み・ボディ感、飲みやすさの3つの観点の評価点の平均点を総合平均点とし、5℃・3日間保管と50℃・3日間保管の品質を比較した。
Figure 0005498154
上記の結果から、アルコール飲料ベースにおけるマルチトール配合量が実験2のように0.135〜2.16w/v%の範囲内である場合のみならず、0.027〜2.16w/v%のときにも、全体としての品質の低下は抑制されていることが確認された。特に、0.113〜2.16w/v%のとき、全体としての品質の低下が抑制されているだけでなく、評価点の総合平均が3点を超え、劣化前の品質と比べても遜色ないことから、特に良好な配合濃度の範囲であることが明らかとなった。従って、本発明においては、希釈により生成するアルコール飲料中のマルチトール含有量が、0.009〜0.72w/v%、好ましくは、0.0377〜0.72w/v%となるように、アルコール飲料ベース中にマルチトールを含有させることが重要である。

Claims (15)

  1. 高甘味度甘味料と、柑橘類果汁と、マルチトールとを含む、希釈して飲用するアルコール飲料ベースであって、
    (A)糖アルコールを除く単糖類及び二糖類の総含有量が、1.5w/w%未満;
    (B)アルコール度数が10〜40v/v%;及び
    (C)マルチトールの含有量が0.027〜2.16w/v%;
    であり、前記高甘味度甘味料がアセスルファムK及び/又はスクラロースである、前記アルコール飲料ベース。
  2. 柑橘類果汁の総含有量が、果汁率換算で0.1〜30w/v%である、請求項1に記載のアルコール飲料ベース。
  3. 柑橘類果汁が、レモン果汁及び/又はグレープフルーツ果汁である、請求項1又は2に記載のアルコール飲料ベース。
  4. 容器詰飲料ベースである、請求項1〜3のいずれかに記載のアルコール飲料ベース。
  5. 請求項1〜のいずれかの項に記載のアルコール飲料ベースに、希釈液を混合して得られる、アルコール飲料。
  6. (A)糖アルコール類を除く単糖類及び二糖類の総含有量が0.5w/w%未満;
    (B)マルチトールの含有量が0.009〜0.72w/v%;
    である、請求項に記載のアルコール飲料。
  7. 希釈液が水又はソーダ水である、請求項5又は6に記載のアルコール飲料。
  8. 高甘味度甘味料と柑橘類果汁とを含み、(A)糖アルコールを除く単糖類及び二糖類の総含有量が1.5w/w%未満であり、(B)アルコール度数が10〜40v/v%である、希釈液で希釈して飲用するアルコール飲料ベースにおいて、マルチトールの含有量が0.027〜2.16w/v%となるようにマルチトールを含有させることによって、当該アルコール飲料ベースの飲用時の呈味を改善する方法であって、前記高甘味度甘味料がアセスルファムK及び/又はスクラロースである方法
  9. 前記アルコール飲料ベース中の柑橘類果汁の総含有量が、果汁率換算で0.1〜30w/v%である、請求項8に記載の方法。
  10. 柑橘類果汁が、レモン果汁及び/又はグレープフルーツ果汁である、請求項8又は9に記載の方法。
  11. 前記アルコール飲料ベースが容器詰飲料ベースである、請求項8〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 1)アルコール、高甘味度甘味料、柑橘類果汁及びマルチトールを、
    (A)糖アルコール類を除く単糖類及び二糖類の総含有量が1.5w/w%未満;
    (B)アルコール度数が10〜40v/v%;及び
    (C)マルチトールの含有量が0.027〜2.16w/v%;
    となるよう混合してアルコール飲料ベースを得る工程;
    2)前記アルコール飲料ベースを容器に充填する工程;及び
    3)前記容器に充填されたアルコール飲料ベースを、希釈液で希釈する工程;
    を含む、アルコール飲料の製造方法であって、前記高甘味度甘味料がアセスルファムK及び/又はスクラロースである製造方法
  13. 希釈液が水又はソーダ水である、請求項12に記載のアルコール飲料の製造方法。
  14. 前記アルコール飲料ベース中の柑橘類果汁の総含有量が、果汁率換算で0.1〜30w/v%である、請求項12又は13に記載の製造方法。
  15. 柑橘類果汁が、レモン果汁及び/又はグレープフルーツ果汁である、請求項12〜14のいずれかに記載の製造方法。
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