JP5494928B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体が載置される載置部と、被記録媒体の幅方向に移動可能であり、前記載置部に載置された被記録媒体の側端を揃えるエッジガイドと、を備えた記録装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、ワイヤドットプリンター、レーザープリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来では、特許文献1に示す如く、記録装置は、被記録媒体の一例である用紙を給送する給送ローラーと、該給送ローラーに対して接離移動可能であり、用紙が載置される載置部としてのホッパーと、を備えていた。そして、前記ホッパーには、用紙の幅方向をガイドする一対のエッジガイドが幅方向に摺動可能に設けられていた。従って、ユーザーは、用紙をセットする際、先ず、エッジガイドを幅方向に広げて、次に、用紙をホッパー上に載置する。続いて、エッジガイドを狭める方向に摺動させて用紙の両側側端を揃えていた。その結果、用紙の姿勢を安定させて給送することができた。
特開2002−128286号公報
ここで、モーターの動力によって自動で前記エッジガイドを移動させて用紙の両側側端を揃えるように構成することが考えられる。具体的には、モーターの動力によって前記エッジガイドを用紙に接近する側へ移動させ、度当たったときのモーターの電流値の変化を検出してモーターを停止させる構成とすることが考えられる。
しかしながら、用紙の枚数が比較的多い場合はきれいに用紙の側端を揃えることができても、枚数が比較的少ない場合は用紙が座屈してしまう虞がある。即ち、用紙の枚数の多少に対応することができない虞がある。最悪の場合、用紙に折れた跡がついてしまう虞がある。特に用紙のコシが比較的弱く、かつ、用紙の枚数が比較的少ない場合に用紙が座屈してしまう虞がある。ここで、「コシ」とは、弾力のことをいう。また、用紙のサイズが幅方向に大きい場合も同様である。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、自動で移動するエッジガイドから受ける力によって被記録媒体が変形して破損してしまう虞を考慮した記録装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の1つの態様の記録装置は、被記録媒体が載置される載置部と、被記録媒体の幅方向に移動可能であり、前記載置部に載置された被記録媒体の側端を揃えるエッジガイドと、該エッジガイドを移動させるモーターと、該モーターを駆動させた際の電流値が閾値に達したか否かを判定する判定手段と、前記載置部に載置された被記録媒体の積層方向における最上位の被記録媒体の位置を検出する第1位置検出手段と、を備えた記録装置であって、被記録媒体の側端を揃える際、前記記録装置は、前記判定手段によって前記電流値を監視しながら前記モーターの動力によって前記エッジガイドを被記録媒体に接近する側へ移動させ、前記電流値が前記閾値に達したとき、前記モーターを停止させて前記エッジガイドを停止させる構成であり、前記記録装置は、前記第1位置検出手段によって検出した積層方向における最上位の被記録媒体の位置に応じて前記閾値を変える構成であり、前記幅方向における前記エッジガイドの位置を検出する第2位置検出手段をさらに備え、前記載置部より送り方向下流側の記録部へ被記録媒体を送る送り手段と、該送り手段が被記録媒体を送る量を測定するセンサーと、をさらに備え、前記モーターは、前記送り手段を駆動させるモーターを兼ねた構成であり、前記第2位置検出手段は、前記センサーを用いて検出することを特徴とする。
また、本発明の他の態様の記録装置は、被記録媒体が載置される載置部と、被記録媒体の幅方向に移動可能であり、前記載置部に載置された被記録媒体の側端を揃えるエッジガイドと、該エッジガイドを移動させるモーターと、該モーターを駆動させた際の電流値が閾値に達したか否かを判定する判定手段と、前記載置部に載置された被記録媒体の積層方向における最上位の被記録媒体の位置を検出する第1位置検出手段と、を備えた記録装置であって、被記録媒体の側端を揃える際、前記記録装置は、前記判定手段によって前記電流値を監視しながら前記モーターの動力によって前記エッジガイドを被記録媒体に接近する側へ移動させ、前記電流値が前記閾値に達したとき、前記モーターを停止させて前記エッジガイドを停止させる構成であり、前記記録装置は、前記第1位置検出手段によって検出した積層方向における最上位の被記録媒体の位置に応じて前記閾値を変える構成であり、前記載置部に載置された被記録媒体を前記積層方向上方から押さえる押さえ手段をさらに備え、前記第1位置検出手段は、前記押さえ手段の位置を検出することにより前記最上位の被記録媒体の位置を検出する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体が載置される載置部と、被記録媒体の幅方向に移動可能であり、前記載置部に載置された被記録媒体の側端を揃えるエッジガイドと、該エッジガイドを移動させるモーターと、該モーターを駆動させた際の電流値が閾値に達したか否かを判定する判定手段と、前記載置部に載置された被記録媒体の積層方向における最上位の被記録媒体の位置を検出する第1位置検出手段と、を備えた記録装置であって、被記録媒体の側端を揃える際、前記記録装置は、前記判定手段によって前記電流値を監視しながら前記モーターの動力によって前記エッジガイドを被記録媒体に接近する側へ移動させ、前記電流値が前記閾値に達したとき、前記モーターを停止させて前記エッジガイドを停止させる構成であり、前記記録装置は、前記第1位置検出手段によって検出した積層方向における最上位の被記録媒体の位置に応じて前記閾値を変える構成であることを特徴とする。
ここで、「閾値」は、所定の範囲内で決定される値である。具体的に「所定の範囲内で決定された閾値」は、前記エッジガイドの移動中において、側端が揃っていない被記録媒体を揃える方向へ押圧するときの電流値より高く、側端が揃った被記録媒体の側端に度当たったときの電流値より低い値となる範囲内で決定された値である。前記記録装置が予めいくつかの値を記憶しており、最上位の被記録媒体の位置に応じて前記いくつかの値から選択して決定する構成でもよい。また、前記記録装置が最上位の被記録媒体の位置を数式に当てはめて前記閾値を算出して決定する構成でもよい。
また、「モーター」は、DCモーターを用いることが望ましい。電流値の変化を検出しやすいからである。ここで、「DCモーター」とは、直流電源を使用し、所謂、「ブラシ付きDCモーター」や「ブラシレスモーター」をいい、入力パルス数に比例して駆動する「ステッピングモーター」は含まれない。
本発明の第1の態様によれば、前記第1位置検出手段によって最上位の被記録媒体の位置を検出することにより、前記記録装置は、前記載置部に載置された被記録媒体の積層方向の厚さを把握することができる。これにより、載置された被記録媒体の枚数の多少を判断することができる。そして、被記録媒体の枚数に応じて前記閾値を変更することにより前記エッジガイドが被記録媒体を押す力の強弱を変えることができる。
具体的には、載置された被記録媒体の枚数が比較的多い場合、前記閾値を比較的大きい値に決定する。従って、枚数が多い場合、比較的大きな力で前記エッジガイドが被記録媒体の側端を押すことができる。その結果、確実に被記録媒体の側端を揃えることができる。
一方、載置された被記録媒体の枚数が比較的少ない場合、前記枚数が多い場合の前記閾値と比べて小さい値に前記閾値を決定する。従って、枚数が少ない場合、前記多い場合の押す力と比べて小さい力で前記エッジガイドが被記録媒体の側端を押すことができる。その結果、被記録媒体を折ることなく、被記録媒体の側端を揃えることができる。
尚、被記録媒体の種類毎に異なる一枚当たりの厚みやコシを加味して前記閾値を変更してもよいのは勿論である。ここで、「コシ」とは、弾力のことをいう。
また、前記第1位置検出手段は、最上位の被記録媒体と接触して位置を検出する所謂、接触型の構成でも、光センサー等により最上位の被記録媒体と接触せずに位置を検出する所謂、非接触型の構成でもよい。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記載置部に載置された被記録媒体を前記積層方向上方から押さえる押さえ手段をさらに備え、前記第1位置検出手段は、前記押さえ手段の位置を検出することにより前記最上位の被記録媒体の位置を検出する構成であることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記第1位置検出手段は、前記押さえ手段の位置を検出することにより、最上位の被記録媒体の位置を検出することができる。
即ち、前記押さえ手段の機構を利用して最上位の被記録媒体の積層方向における位置を検出することができ、前記位置を検出するためだけの専用の検出手段を設ける必要がない。
また、前記押さえ手段により被記録媒体は積層方向下方に押さえられているので、被記録媒体が積層方向上方へ変位しにくくすることができる。その結果、前記エッジガイドの移動により被記録媒体が力を受けた際、被記録媒体が折れにくくすることができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、弾性部材をさらに備え、前記押さえ手段は、前記弾性部材の弾性力によって被記録媒体を押さえる力を発生させる構成であることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、前記弾性部材の弾性力によって被記録媒体を積層方向下方へ押さえることができる。即ち、容易に前記押さえる力を発生させることができる。例えば、ばねの力によって被記録媒体を押さえることができ、被記録媒体が積層方向上方へ変位しにくくすることができる。
また、被記録媒体のコシが比較的弱く、載置された被記録媒体の枚数が比較的少ない場合、前記エッジガイドから力を受けることにより被記録媒体が撓む虞がある。そして、被記録媒体の撓んだ箇所が、前記弾性力によって発生した前記押さえる力に抗して前記押さえ部材を積層方向上方へ押し上げてしまう虞がある。係る場合に、前記被記録媒体の枚数に応じて前記閾値の設定を変更する構成は特に有効である。
本発明の第4の態様は、第2の態様において、相対的に回転する第1部材と、第2部材とをさらに備え、前記押さえ手段は、前記第1部材と前記第2部材との間に生じる動摩擦力によって被記録媒体を押さえる力を発生させる構成であることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、相対的に回転する第1部材と第2部材との間に生じる動摩擦力によってしっかりと被記録媒体を積層方向下方へ押さえることができる。
言い換えると、前記動摩擦力は載置された被記録媒体の枚数の多少に関わらず一定となるので、載置された被記録媒体の枚数の多少に関わらず被記録媒体を押さえる力を一定にすることができる。
例えば、相対的に回転する第1部材と第2部材とを有する摩擦力発生手段としての所謂、トルクリミッターを設けることにより、一定の大きさの前記押さえる力を発生させることができる。
仮に、ばねの力によって押さえる構成では、被記録媒体の枚数が少なくなることに従ってばねの変形量も少なくなるので、押さえる力は小さくなる。特に比較的少ない枚数の場合において被記録媒体は前記エッジガイドから力を受けて積層方向上方へ変位して撓みやすい傾向にある。
そこで、本態様は、載置された被記録媒体の枚数の多少に関わらず被記録媒体を押さえる力を一定にすることができるので、特に比較的少ない枚数の場合に有効である。
また、前記エッジガイドから力を受けることにより被記録媒体が撓む虞がある。そして、被記録媒体の撓んだ箇所が、前記動摩擦力によって発生した前記押さえる力に抗して前記押さえ部材を積層方向上方へ押し上げてしまう虞がある。係る場合に、前記被記録媒体の枚数に応じて前記閾値を決定する構成は特に有効である。
またさらに、枚数の多少に関わらず前記押さえる力は一定であるため前記閾値を容易に決定することができる。即ち、前記押さえる力の変化を加味する必要がない。
本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれか一の態様において、前記幅方向における前記エッジガイドの位置を検出する第2位置検出手段をさらに備えていることを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記第2位置検出手段によって前記エッジガイドの位置を検出することができる。前記エッジガイドの移動を停止させたときの前記エッジガイドの位置を検出することによって、前記記録装置は、前記載置部に載置された被記録媒体のサイズを判断することができる。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記載置部より送り方向下流側の記録部へ被記録媒体を送る送り手段と、該送り手段が被記録媒体を送る量を測定するセンサーと、をさらに備え、前記モーターは、前記送り手段を駆動させるモーターを兼ねた構成であり、前記第2位置検出手段は、前記センサーを用いて検出することを特徴とする。
本発明の第6の態様によれば、第5の態様と同様の作用効果に加え、前記送り手段を駆動させるモーターの動力を利用して前記エッジガイドを移動させることができる。従って、前記エッジガイドを移動させるためだけの専用モーターを設ける必要がない。
また、前記送り手段が被記録媒体を送る量を測定する前記センサーを利用して前記エッジガイドの移動量を算出することができる。
これにより、前記エッジガイドの現在の位置を特定することができる。その結果、前記モーターを停止させたときの前記エッジガイドの位置を特定することにより、前記記録装置は被記録媒体のサイズを認識することができる。即ち、別途専用の被記録媒体のサイズ検出器を設ける必要がない。
またさらに、前記記録装置は被記録媒体の有無を判断することも可能である。即ち、別途専用の被記録媒体の有無検出器を前記載置部に設ける必要がない。
本発明に係る記録装置を示す全体側面図。 本発明に係る給送部を示す前方斜視図。 本発明に係る給送部を示す概略側面図。 本発明に係る給送部を示す後方斜視図。 (A)(B)は本発明の給送部の動作を示す図(用紙セットしたとき)。 (A)(B)は本発明の給送部の動作を示す図(押さえ動作)。 本発明に係る用紙枚数とエッジガイド荷重と電流値との関係を示す図。 (A)(B)は多数枚のときの動作を示す図(エッジガイド閉)。 (A)(B)は少数枚のときの動作を示す図(エッジガイド閉)。 (A)(B)は本発明の給送部の動作を示す図(用紙無しの場合)。 (A)(B)は本発明の給送部の動作を示す図(押さえ手段レリース)。 他の実施形態の給送部の動力伝達機構を示す概略側面図。 (A)(B)は他の実施形態の給送部の動作を示す図(用紙セット)。 (A)(B)は他の実施形態の給送部の動作を示す図(押さえ動作)。 (A)(B)は多数枚のときの動作を示す図(エッジガイド閉)。 (A)(B)は少数枚のときの動作を示す図(エッジガイド閉)。 (A)(B)は他の実施形態の給送部の動作を示す図(押さえ手段UP)。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係る液体噴射装置の一例である記録装置の概略を示す全体側面図である。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
またさらに、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
記録装置1は、「被記録材」としての用紙Pを記録装置1の内部へ給送するための自動給送装置としての給送部70を備えている。また、記録装置1は、用紙支持部53に支持されている用紙Pを搬送方向Yへ搬送する搬送部50として、搬送駆動ローラー51及び搬送従動ローラー52を備えている。さらに、記録装置1は、用紙支持部53に支持されている用紙Pの記録面にインクを噴射して記録を実行する記録部60として記録ヘッド62を備えている。さらに、記録装置1は、記録実行後の用紙Pを搬送方向Yへ搬送し排出する手段として、排出駆動ローラー54及び排出従動ローラー55を備えている。
給送部70は、ホッパー71、左側の第1エッジガイド20、右側の第2エッジガイド30(図2)、給送ローラー74、給送経路75、分離パッド76及び給送用モーター77(図2)を備えている。
用紙Pが積重されて載置されるホッパー71は、給送ローラー74へ向けて揺動可能に給送部70の基体に軸支されている。第1エッジガイド20及び第2エッジガイド30は、載置された用紙Pのサイズに応じて幅方向X(搬送方向Yと交差する方向)へ摺動可能に支持されている。
給送ローラー74は、給送部70の基体部10(図2参照)に軸支された給送用ローラー軸74aに一体に形成されており、給送用モーター77の回転駆動力で給送用ローラー軸74aが回転することによって回転する。実施例では、給送用モーター77はDCモーターである。
ここで、「DCモーター」とは、直流電源を使用し、所謂、「ブラシ付きDCモーター」や「ブラシレスモーター」をいい、入力パルス数に比例して駆動する「ステッピングモーター」は含まれない。
ホッパー71に載置された用紙Pは、給送ローラー74へ向けてホッパー71が揺動することによって、給送ローラー74の外周面に当接した状態となる。そして、用紙Pは、給送ローラー74の回転によって、搬送駆動ローラー51と搬送従動ローラー52とが当接する部分へ向けて給送経路75を通じて給送される。このとき、公知の分離パッド76によって用紙Pの重送が防止される。
搬送駆動ローラー51は、表面に高摩擦被膜が施されており、給送用モーター77の回転駆動力が伝達されて回転する。
尚、別途、搬送用モーターを設けてもよいのは勿論である。搬送用モーターをDCモーターで構成してもよいが「ステッピングモーター」で構成することが望ましい。搬送駆動ローラー51の駆動量を精度よく管理するためである。
搬送従動ローラー52は、従動回転可能に軸支され、図示していないばね等の付勢手段により搬送駆動ローラー51の外周面に当接した状態で付勢されている。給送部70により給送された用紙Pは、搬送駆動ローラー51と搬送従動ローラー52とで挟持され、搬送駆動ローラー51の駆動回転により用紙支持部53上を搬送方向Yへ搬送される。
記録ヘッド62は、キャリッジ61の底部に配設されている。記録ヘッド62のヘッド面には、インクを噴射するための多数の噴射ノズル(図示せず)が配設されている。
キャリッジ61は、記録ヘッド62のヘッド面と用紙支持部53上の用紙Pの記録面とが略平行となる状態を維持しつつ幅方向Xへ往復動可能に、キャリッジガイド軸56に支持されている。図示していないキャリッジ駆動用モーターの回転軸に配設された駆動プーリー(図示せず)と回転自在に軸支された従動プーリー(図示せず)との間には、無端ベルト(図示せず)が掛架されている。そして、その無端ベルトが連結されたキャリッジ61は、キャリッジ駆動用モーターの回転駆動力が無端ベルトを介して伝達されることにより幅方向Xへ往復動する。
用紙支持部53は、用紙Pの幅方向Xにおいて多数のリブを有している。用紙支持部53上を搬送される用紙Pは、このリブの頂面で裏面側から支持される。用紙Pは、この用紙支持部53に支持された領域において、記録ヘッド62のヘッド面からのインク噴射により記録面にドットが形成されて記録が実行される。記録ヘッド62のヘッド面と用紙Pの記録面との間隔は、リブの頂面によって適正な間隔に規定される。
用紙支持部53上を搬送される用紙Pは、キャリッジ61が幅方向Xへ往復動しながら記録ヘッド62のヘッド面から用紙Pの記録面にインクを噴射してドットを形成する動作と、搬送駆動ローラー51の駆動回転により所定の搬送量で搬送方向Yへ搬送する動作とが交互に繰り返されることによって、記録面への記録が実行される。インク噴射後の用紙Pは、排出駆動ローラー54と排出従動ローラー55とで挟持され、排出駆動ローラー54の駆動回転により搬送方向Yへ搬送されて排出される。これらの一連の記録制御は、マイコン制御回路を有する制御部2(図3、図4参照)により実行される。
また、基体部10における給送ローラー74と対向する箇所には、ホッパーレバー72が挿通されるホッパーレバー挿通穴12(図2参照)が形成されている。本実施形態では、給送ローラー74の回動に連動してホッパーレバー72が揺動し、該ホッパーレバー72がホッパー71を給送ローラー74に対して接離移動させるように構成されている。そして、基体部10における用紙載置部11に載置された用紙Pは、ホッパー71によって給送ローラー74に押し付けられることにより、給送方向下流側へ給送される。
尚、図1において後述する押さえ手段80(図2参照)の図示は省略してある。
図2に示すのは、本発明に係る給送部を示す前方斜視図である。また、図3に示すのは、本発明に係る給送部を示す側面図である。
図2および図3に示す如く、記録装置1の給送部70は、基体部10と、第1エッジガイド20と、第2エッジガイド30と、押さえ手段80と、を備えている。このうち、押さえ手段80は、載置された用紙Pが積層方向上方へ変位する所謂、浮き上がりを防止することができるように設けられている。具体的に押さえ手段80は、押さえレバー81と、係合レバー41と、レバー揺動手段100とを有している。
このうち、押さえレバー81は、一対の押さえアーム部82、82と、一対の第1支軸84、84と、用紙当接部83と、一対の案内部85、85とを有する。一対の押さえアーム部82、82は、一対のエッジガイド20、30の幅方向外側に設けられている。そして、押さえレバー81は、第1支軸84、84において基体部10と係合し、第1支軸84、84を支点に揺動することができるように構成されている。また、用紙当接部83は、一対の押さえアーム部82、82の間に形成され、用紙Pと当接することができるように設けられている。押さえレバー81は、Y軸の矢印の方向からみて略逆U字状に設けられている。
また、案内部85、85は、一対の押さえアーム部82、82に形成され、後述する係合レバー41の係合突部43、43を案内することができるように構成されている。具体的に案内部85、85は、一対の押さえアーム部82、82において、第1支軸84、84側から遠方に向かって長尺な長穴状に形成されている。そして、案内部85、85における積層方向上側の長尺な一面には、滑らかな面に形成された第1平滑部87、87が設けられている。同様に第1平滑部87、87と対向する積層方向下側の長尺な他面には、滑らかな面に形成された第2平滑部86、86が設けられている。
尚、一対の押さえアーム部82、82は左右対称であるので、以下、一方のみについて説明し他方の説明は省略する。第1支軸84、案内部85等についても同様である。
また、係合レバー41は、一対の係合アーム部42、42と、一対の係合突部43、43と、第2支軸44、44と、スライド当接部47とを有する。係合レバー41は、Y軸の矢印の方向からみて略U字状に設けられている。言い換えると、一対の係合アーム部42、42は、X軸方向に延設されたスライド当接部47によって繋がっている。また、一対の係合アーム部42、42の一端側にはそれぞれ係合突部43、43が設けられている。
またさらに、係合レバー41は、第2支軸44、44において、基体部10と係合し、第2支軸44、44を支点に揺動することができるように設けられている。そして、一対の係合突部43、43は、押さえレバー81の一対の案内部85、85の内部をそれぞれ移動可能に構成されている。
尚、一対の係合アーム部42、42は左右対称であるので、以下、一方のみについて説明し他方の説明は省略する。第2支軸44、係合突部43等についても同様である。
また、係合レバー41の前記他端側にばね48の一端が係止され、基体部10にばね48の他端が係止されることにより、係合レバー41は、図3における時計方向へ付勢されている。
ここで、係合レバー41の姿勢は、レバー揺動手段100およびばね48によって決定されるように構成されている。
レバー揺動手段100は、ピニオンギア101と、スライド部102と、ラック部104と、押圧部103とを有する。ピニオンギア101は、後述するクラッチ機構95を介して給送用モーター77の動力によって駆動するように設けられている。また、スライド部102は、ピニオンギア101と噛合うラック部104と、押圧部103とを有し、基体部10に案内されながらY軸方向へ摺動することができるように構成されている。またさらに、押圧部103は、係合レバー41のスライド当接部47と当接し押圧することができるように設けられている。
そして、スライド部102がY軸の矢印の方向へ摺動すると、押圧部103が詳しくは後述するようにスライド当接部47を押圧し、係合レバー41を図3における反時計方向へ揺動させることができるように構成されている。一方、スライド部102がY軸の矢印と反対方向へ摺動すると、押圧部103はスライド当接部47から退避するように移動する。そして、係合レバー41は、ばね48の付勢力によって図3における時計方向へ揺動することができるように構成されている。
ここで、押さえレバー81と、係合レバー41との関係について説明する。押さえレバー81は、係合レバー41が揺動することによって揺動することができるように設けられている。
具体的には、係合レバー41が図3における反時計方向へ揺動したとき、係合突部43が案内部85の第1平滑部87に当接しながら第1支軸84に対して接近するように移動する。そして、押さえレバー81を用紙Pの積層方向であるZ軸の矢印の方向へ押し上げる。即ち、押さえレバー81は、図3における反時計方向へ揺動する。
一方、係合レバー41が図3における時計方向へ揺動したとき、係合突部43が案内部85の第1平滑部87に当接しながら第1支軸84から離間する方向へ移動する。そして、押さえレバー81を支持しながら押さえレバー81の自重によってZ軸の矢印と反対方向へ下げる。即ち、押さえレバー81は、図3における時計方向へ揺動する。
尚、押さえレバー81の自重に換えて、ばね等の付勢手段を用いてもよいのは勿論である。
また、押さえ手段80には押さえレバー81を介して最上位の用紙Pの位置を検出する第1位置検出手段7の一例として第1ロータリーエンコーダー8が設けられている。第1ロータリーエンコーダー8は、第1エンコーダースリット板9aおよび第1エンコーダーセンサー9bを有している。このうち、第1エンコーダースリット板9aは、押さえレバー81と一体に揺動することができるように第1支軸84に設けられている。また、第1エンコーダースリット板9aには第1支軸84を中心とした周方向に目盛りが形成されている。
一方、第1エンコーダーセンサー9bは、基体部10に設けられており、第1エンコーダースリットの目盛りを読み取ることができるように構成されている。従って、制御部2は、第1ロータリーエンコーダー8によって押さえレバー81の変位量および位置を把握することができる。
尚、第1位置検出手段7の一例として第1ロータリーエンコーダー8を用いたが、ロータリーエンコーダーに限らないのは言うまでもない。
また、給送用モーター77の近傍には、給送用モーター77の駆動量を検出するために第2エンコーダースリット板3および第2エンコーダーセンサー4を有する第2ロータリーエンコーダー6が設けられている。本実施形態では、第2エンコーダースリット板3および第2エンコーダーセンサー4によりエッジガイド(20、30)の移動量を算出することができるように構成されている。また、エッジガイド(20、30)の移動量よりエッジガイド(20、30)の現在の位置を特定することもできるように構成されている。即ち、エッジガイド(20、30)の位置を検出する第2位置検出手段5は、給送用モーター77の駆動量を検出するために設けられた第2エンコーダースリット板3および第2エンコーダーセンサー4を利用して検出することができるように設けられている。
図4に示すのは、本発明に係る給送部を示す後方斜視図である。
図4に示す如く、給送部70は、基体部10に対して用紙Pの幅方向Xに移動する一対のエッジガイド(20、30)を有する。具体的には、給送部70の正面(図2参照)から向かって右側の第1エッジガイド20と、左側の第2エッジガイド30とを有する。
尚、図4では理解を容易にするために、押さえ手段80の図示を省略する。
また、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30は、幅方向外側から内側へ移動することによって基体部10の用紙載置部11に載置された用紙Pを、揃えることができるように設けられている。
またさらに、給送部70は、給送用モーター77の動力を第1エッジガイド20、第2エッジガイド30および係合レバー41へ伝達する動力伝達機構90を有する。以下、詳しく説明する。
動力伝達機構90は、モーターピニオン91、第1ギア92、第2ギア93、複合ギア94、クラッチ機構95、第5ギア96、タイムラグ機構120、動力伝達シャフト110、ウォーム111、第1はすばラック22および第2はすばラック32を有する。このうち、モーターピニオン91は、給送用モーター77に設けられており、第1ギア92へ動力を伝達するように構成されている。
そして、第1ギア92は第2ギア93へ動力を伝達し、第2ギア93は複合ギア94の第3ギア94aへ動力を伝達するように設けられている。ここで、複合ギア94は、同軸上に径の異なる第3ギア94aおよび第4ギア94bを有する。そして、第3ギア94aは、クラッチ機構95によって、第5ギア96へ動力を伝達する動力伝達接続状態および伝達しない動力伝達切断状態に切替え可能に設けられている。一方、第4ギア94bは、他の図示しないギア輪列を介してホッパーレバー72、給送ローラー74、搬送駆動ローラー等へ動力と伝達するように構成されている。
尚、本実施形態において、クラッチ機構95は、キャリッジ61が用紙Pの幅方向XにおけるX軸の矢印方向下流側端部に位置したときに当接する当接レバー(図示せず)と、該当接レバーを幅方向XにおけるX軸の矢印方向上流側へ付勢する付勢ばね(図示せず)と、を備えている。そして、該付勢ばねの付勢力に抗してキャリッジ61が前記当接レバーを幅方向XにおけるX軸の矢印方向下流側へ揺動することにより、複合ギア94が用紙Pの幅方向XにおけるX軸の矢印方向上流側へ移動するように構成されている。
従って、第3ギア94aが第5ギア96と噛合った動力伝達接続状態に切替えることができる。
一方、キャリッジ61が幅方向XにおけるX軸の矢印方向上流側へ移動し前記当接レバーから離間する際、前記付勢ばねの付勢力によって前記当接レバーが幅方向XにおけるX軸の矢印方向上流側へ揺動する。これに伴って、複合ギア94が用紙Pの幅方向XにおけるX軸の矢印方向下流側へ移動するように構成されている。
従って、第3ギア94aが第5ギア96と噛合っていない動力伝達切断状態に切替えることができる。
第5ギア96は、動力伝達シャフト110上に動力伝達シャフト110に対して回動自在に設けられている。そして、タイムラグ機構120を介して動力伝達シャフト110へ動力伝達可能に設けられている。
ここで、タイムラグ機構120は、第5ギア96が一方向へ回動し始めてからの回動量が所定量に達したときに第5ギア96の動力が動力伝達シャフト110へ伝達するように構成されている。
具体的にタイムラグ機構120は、第5ギア96に設けられた第1凸部(図示せず)と、リング部121と、リング部121に設けられた第2凸部(図示せず)および第3凸部(図示せず)と、動力伝達シャフト110に設けられた第3凸部(図示せず)と、を有する。第5ギア96およびリング部121は、動力伝達シャフト110上に動力伝達シャフト110に対して回動可能に設けられている。
先ず、第5ギア96が一方向への回動を開始し、一回転が完了する直前に、第5ギア96の第1凸部(図示せず)が、リング部121の第2凸部(図示せず)と係合する。
次に、第5ギア96およびリング部121が一体に同じ方向へ回動し、リング部121が一回転する直前に、リング部121の第3凸部(図示せず)が、動力伝達シャフト110の第4凸部(図示せず)と係合する。
そして、第5ギア96、リング部121および動力伝達シャフト110が一体に同じ方向へ回動するように構成されている。
即ち、第5ギア96の一方向への回動量が所定の回動量に達したときに、動力伝達シャフト110に動力が伝達されるように構成されている。第5ギア96が逆方向への回動を開始した場合も同様である。ここで、回動が停止するタイミングは、第5ギア96も動力伝達シャフト110も同じである。
尚、タイムラグ機構120を設けずにエッジガイド(20、30)を移動させるモーターと、押さえレバー81を移動させるモーターとをそれぞれ独立して設けてもよいのは勿論である。
動力伝達シャフト110は、一体に形成されたウォーム111を介して第1エッジガイド20と一体に設けられた第1はすばラック22、および第2エッジガイド30と一体に設けられた第2はすばラック32へ動力を伝達する。従って、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30を用紙Pの幅方向Xへ移動させることができる。このとき、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30の動きを左右対称にすることができる。即ち、幅方向内側へ閉じるように移動させ、逆に幅方向外側へ開くように移動させることができる。
尚、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30が、ウォーム111、第1はすばラック22および第2はすばラック32の構成により移動するように設けたが該構成に限られない。所謂、ラックアンドピニオンの構成により移動するように設けてもよいのは勿論である。
続いて、用紙Pが用紙載置部11にセットされてから給送が開始するまでの間の第1エッジガイド20、第2エッジガイド30、および押さえレバー81の動作について詳しく説明する。
[用紙セットしたとき]
図5(A)(B)に示すのは、用紙セットしたときの給送部を示す概略図である。このうち、図5(A)は側面図である。一方、図5(B)は給送方向上流側からみた図である。
図5(A)(B)に示す如く、用紙Pを用紙載置部11にセットするとき、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30は、幅方向外側に目一杯開いた状態である。また、押さえレバー81の用紙当接部83は積層方向上方へ目一杯上がった状態である。
具体的には、スライド部102がY軸の矢印方向へ摺動した状態であって、係合レバー41が、押圧部103と当接した状態である。従って、ユーザーは用紙載置部11に容易に用紙Pをセットすることができる。
尚、キャリッジ61は当接レバー(図示せず)と当接し、動力伝達機構90の動力伝達が接続状態となっている。
[用紙押さえ動作]
図6(A)(B)に示すのは、用紙押さえ動作を実行したときの給送部を示す概略図である。このうち、図6(A)は側面図である。一方、図6(B)は給送方向上流側からみた図である。
図6(A)に示す如く、図5(A)(B)の状態から給送用モーター77が駆動すると、スライド部102がY軸の矢印と逆方向へ摺動する。そして、押圧部103が離間する方向へ移動するため、係合レバー41は、ばね48の付勢力によって図中における時計方向へ揺動する。
このとき、押さえレバー81には、自重が作用している。従って、押さえレバー81は、前述したように係合突部43に支持されながら自重によって時計方向へ揺動する。即ち、押さえレバー81の用紙当接部83は、用紙Pに接近移動する。
その結果、図6(A)(B)に示す如く、押さえレバー81の用紙当接部83は、用紙Pの表面と当接する。
この際、係合突部43が、案内部85において第1平滑部87と当接しながら第1支軸84から離間する方向へ移動する。即ち、押さえアーム部82の自由端側である先端側へ移動する。そして、用紙当接部83が用紙Pと当接したとき、係合突部43は、案内部85の第1平滑部87から離間する。その後、係合突部43が、第2平滑部86へ接近し、第2平滑部86と当接した状態となる。
従って、係合突部43と第2平滑部86との接触した箇所を介して、ばね48の付勢力を受けて用紙当接部83は、用紙Pの表面を押さえることができる。
尚、本実施形態では、ばね48の付勢力が、押さえレバー81が用紙載置部上の用紙Pに接近する方向へのみ付勢するように構成したが所謂、二位置安定機構としてもよい。言い換えると、押さえレバー81が上がった状態の位置および下がった状態の位置へ付勢するように構成してもよい。係る場合も同様の効果を得ることができるからである。
図7に示すのは、本発明に係る用紙枚数とエッジガイド荷重と電流値との関係を示す図である。このうち、左側の縦軸は適したエッジガイド荷重を示す。ここで、「適したエッジガイド荷重」とは、載置された用紙の枚数の多少に応じて用紙の側端をきれいに揃えるためにエッジガイドが用紙の側端に加える力であって、加える大きさが適した力をいう。
また、右側の縦軸はモーター電流値を示す。
ここで、「モーター電流値」とは、エッジガイドを移動させるモーターの電流値をいう。本実施形態では、給送用モーター77の電流値である。
またさらに、横軸は用紙載置部に載置されている用紙の枚数を示す。
尚、黒い四角印は適したエッジガイド荷重と用紙枚数との関係を示す。一方、白い三角印はモーターの電流値と用紙枚数との関係を示す。また、上記関係において、押さえ手段による押さえ力は、理解を容易にするため用紙の枚数の多少に関わらず一定であるものとした。
図7に示す如く、適したエッジガイド荷重と用紙枚数との関係をみると、用紙載置部11に載置されている用紙Pの枚数が比較的少ない場合、適したエッジガイド荷重は比較的小さい。これは、揃っていない用紙Pの枚数が少なく、用紙Pの側端をきれいに揃えるために必要な力が比較的小さくて十分だからである。また、比較的少ない用紙Pの側端に対して幅方向内側へ比較的大きな力を加えると、用紙Pの一部が積層方向上方へ浮き上がるように撓む虞があるからである。
一方、用紙載置部11に載置されている用紙Pの枚数が比較的多い場合、適したエッジガイド荷重は比較的大きい。これは、揃っていない用紙Pの枚数が多く、用紙Pの側端をきれいに揃えるために必要な力を大きくする必要があるからである。言い換えると、比較的多い用紙Pの側端に対して幅方向内側への力が比較的小さいと、十分きれいに揃えることができないからである。
また、モーター電流値と用紙枚数との関係をみると、用紙載置部11に載置されている用紙Pの枚数が比較的少ない場合、モーター電流値は比較的小さい。これは、適したエッジガイド荷重が比較的小さいからである。即ち、モーターはDCモーターであり、モーターの電流値とエッジガイド荷重とは相関的関係を有するため、モーターの電流値も比較的小さい。
一方、用紙載置部11に載置されている用紙Pの枚数が比較的多い場合、モーターの電流値は比較的大きい。これは、適したエッジガイド荷重が比較的大きいからである。
具体的には、載置されている用紙Pが5枚のとき、適したエッジガイド荷重はa1である。このとき、モーターの電流値はb1である。
また、載置されている用紙Pが25枚のとき、適したエッジガイド荷重はa2である。このとき、モーターの電流値はb2である。
またさらに、載置されている用紙Pが50枚のとき、適したエッジガイド荷重はa3である。このとき、モーターの電流値はb3である。
図7からわかるように、適したエッジガイド荷重とモーター電流値との間で相関的関係がある。即ち、相関的関係に基づいた数式を得ることができる。そして、本願発明では、用紙Pの側端を揃える際、制御部2が、給送用モーター77を駆動させてエッジガイド(20、30)を幅方向内側へ移動させる。そして、制御部2は、この際の給送用モーター77の停止条件を、載置されている用紙Pの枚数に応じて変更するように構成されている。
具体的には、押さえ手段80が載置されている用紙Pを押さえた状態において、用紙Pが載置されていない場合の押さえレバー81の位置を基準として、第1ロータリーエンコーダー8を用いて押さえレバー81の位置を把握する。即ち、積層方向Zにおける最上位の用紙Pの位置を把握する。これにより、制御部2は、何枚程度の用紙Pが用紙載置部11に載置されているかを判断することができる。尚、紙種毎に枚数を判断するように構成してもよい。
そして、用紙Pの枚数に適したエッジガイド荷重にするべく、用紙Pの枚数に応じて例えば、前記数式から閾値を算出して該閾値を設定(決定)する。
ここで、数式から閾値を算出して設定(決定)する構成ではなく、制御部2が予めいくつかの値を記憶しており、用紙の枚数に応じていくつかの値の中から一つの値を選択して閾値とする構成でもよい。
続いて、エッジガイド(20、30)を幅方向Xへ移動させて用紙Pの側端に度当たったときに給送用モーター77の電流値が増加する。この際、前記設定した閾値にモーターの電流値が達したとき、給送用モーター77を停止させるように制御部2は制御する。
続いて、用紙Pの枚数が多い場合と、少ない場合とについて具体的に説明する。
[用紙側端揃え動作]
図8(A)(B)に示すのは、載置されている用紙の枚数が比較的多い場合において、用紙側端揃え動作を実行したときの給送部を示す概略図である。このうち、図8(A)は側面図である。一方、図8(B)は給送方向上流側からみた図である。
また、図9(A)(B)に示すのは、載置されている用紙Pの枚数が比較的少ない場合、即ち、図8(A)(B)の場合と比較して用紙Pの枚数が少ない場合において、用紙側端揃え動作を実行したときの給送部を示す概略図である。このうち、図9(A)は側面図である。一方、図9(B)は給送方向上流側からみた図である。
図8(A)(B)および図9(A)(B)に示す如く、載置されている用紙Pの枚数の多少によって、積層方向Zにおける最上位の用紙Pの位置が異なる。従って、押さえレバー81の位置が異なる。その結果、制御部2は、第1ロータリーエンコーダー8を用いて積層方向Zにおける最上位の用紙Pの位置を把握して用紙Pの枚数を判断することができる。
尚、本実施形態では、押さえレバー81を用いて最上位の用紙Pの位置を把握したがこれに限られない。第1位置検出手段7は、積層方向Zにおける最上位の用紙Pの位置を検出することができればよく、非接触式の光センサー等を用いてもよいのは言うまでもない。
そして、制御部2は、載置されていると判断した用紙Pの枚数に応じて前述した閾値を設定する。尚、前回、用紙Pの側端を揃えた際に既に設定されていた場合は、今回、用紙Pの枚数に応じて閾値を設定し直す。言い換えると、閾値を変更する。
続いて、図6(A)(B)の状態からさらに給送用モーター77が駆動する。すると、前述したタイムラグ機構120により動力伝達シャフト110が回動し始める(図4参照)。具体的には、第5ギア96の回動量が所定の回動量に達して、前記第1凸部(図示せず)が前記第2凸部(図示せず)と係合し、前記第3凸部(図示せず)が前記第4凸部(図示せず)と係合する。
そして、第5ギア96、リング部121および動力伝達シャフト110が一体に回動する。さらに、ウォーム111が、第1はすばラック22を介して第1エッジガイド20を幅方向内側へ移動させる。同様に、ウォーム111が、第2はすばラック32を介して第2エッジガイド30を幅方向内側へ移動させる。即ち、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30を幅方向内側へ閉じるように移動させることができる。
そして、第1エッジガイド20における幅方向内側に設けられた第1ガイド面21が、用紙Pの一方の側端と当接し、複数の用紙Pの側端を揃える。同様に、第2エッジガイド30における幅方向内側に設けられた第2ガイド面31が、用紙Pの他方の側端と当接し、複数の用紙Pの他方の側端を揃える。さらに、第1ガイド面21および第2ガイド面31によって用紙Pは幅方向Xにおいて中央に揃えられる。
このとき、制御部2が、給送用モーター77の電流値が所定の範囲内で設定された前記閾値に達したか否かを判定し、該判定によって、用紙Pの側端が揃ったか否かを判断するように構成されている。
ここで、「所定の範囲内で設定された閾値」は、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30が単に用紙Pの一側端と当接したときの負荷による電流値より大で、両側側端の揃った用紙Pの両側側端と当接した所謂、度当たったときの負荷による電流値より小となる範囲内で設定された値である。
より具体的には、載置された一枚の用紙Pが押さえ手段80によって押さえられた状態で該一枚の用紙Pの両側側端と度当たったときの負荷による電流値より小となる値である。即ち、押さえ手段80を有する構成である場合は、押さえ手段80によって用紙Pの剛性が高められていることを加味して設定される。また、載置された用紙の枚数が少ない場合(例えば一枚の場合)を考慮して設定される。
またさらに、紙種毎に剛性や載置された状態での用紙間の摩擦力が異なるのでこれらを考慮して設定される。
図8(A)(B)に示す如く、用紙Pの枚数が比較的多い場合は、前記閾値は、前記所定の範囲内において比較的大きい値に設定される。
一方、図9(A)(B)に示す如く、用紙Pの枚数が比較的少ない場合、前記閾値は、前記所定の範囲内において比較的小さい値に設定される。即ち、図8(A)(B)と比較して用紙Pの枚数が少ない場合、図8(A)(B)の場合において設定された閾値と比較して小さい値に設定される。
そして、制御部2は、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30を幅方向内側へ閉じるように移動させる。
ここで、複数の用紙Pの側端が揃っていない場合において、第1エッジガイド20の第1ガイド面21が一の用紙Pの側端と当接し、幅方向内側へ押しているとき、給送用モーター77の電流値が閾値に達しない。
そして、第1ガイド面21および第2ガイド面31が複数の用紙Pの側端と当接し、複数の用紙Pの両側側端が揃って、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30がそれ以上幅方向内側へ移動できない状態となったとき、給送用モーター77の電流値が上昇する。図8(A)(B)に示す如く、用紙Pの枚数が比較的多い場合、前述したように閾値が比較的大きい値に設定されている。
従って、給送用モーター77の電流値が閾値に達するまでに、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30から用紙Pの側端へ比較的大きな力が作用する。即ち、比較的大きな力で用紙Pの側端を幅方向内側へ押すことができる。そして、給送用モーター77の電流値が閾値に達したとき、制御部2は、給送用モーター77を一時停止させる。その結果、多数枚の用紙Pの側端をきれいに揃えることができる。
一方、図9(A)(B)に示す如く、用紙Pの枚数が比較的少ない場合、前述したように閾値が比較的小さい値に設定されている。従って、給送用モーター77の電流値が閾値に達するまでに、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30から用紙Pの側端へ比較的小さな力が作用する。即ち、図8(A)(B)と比較して小さい力で用紙Pの側端を幅方向内側へ押すことができる。
尚、図8(B)および図9(B)における幅方向内側へ向かう黒い矢印の太さは、エッジガイド(20、30)から用紙Pの側端へ作用する力の大きさを示す。
そして、給送用モーター77の電流値が閾値に達したとき、制御部2は、給送用モーター77を一時停止させる。即ち、図8(A)(B)のような大きい力が用紙Pに作用する前に給送用モーター77を停止させる。その結果、少数枚の用紙Pの側端をきれいに揃えることができる。この際、大きい力が作用しないので、用紙Pは幅方向両側から内側へ押される力を必要以上に受けない。
従って、用紙Pの幅方向Xにおける中央部分が積層方向上方へ押し上げられるように力が作用しない。即ち、幅方向Xにおける用紙Pの中央部分が浮き上がるように撓む虞がない。
尚、本実施形態の給送部70は、前述したように押さえ手段80を有している。従って、第1エッジガイド20と第2エッジガイド30との間において、用紙Pの表面をしっかりと押さえることができる。
その結果、用紙Pの幅方向Xにおける中央部分が浮き上がるように撓もうとすることをより確実に防止することができる。
また、後述するように用紙Pの両側側端が揃った状態で停止させたエッジガイド(20、30)の位置から用紙Pのサイズを判断することができる。エッジガイド(20、30)の位置は、前述した第2位置検出手段5によって検出することができる。
具体的には、制御部2は給送用モーター77の近傍に設けられた第2エンコーダースリット板3および第2エンコーダーセンサー4により、エッジガイド(20、30)が基準となるホームポジションから停止した位置までの移動量を算出する。さらに、該移動量に基づいて位置を算出する。
ここで、タイムラグ機構120によりエッジガイド(20、30)に伝達されなかった給送用モーター77の駆動量を考慮してエッジガイド(20、30)の移動量を算出するのは言うまでもない。
[用紙無しの場合]
図10(A)(B)に示すのは、用紙が用紙載置部にセットされていない場合において用紙側端揃え動作を実行したときの給送部を示す概略図である。このうち、図10(A)は側面図である。一方、図10(B)は給送方向上流側からみた図である。
図10(A)(B)に示す如く、用紙Pが用紙載置部11にセットされていない場合でも、制御部2は用紙側端揃え動作を実行する。即ち、給送動作を実行する前の段階において、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30を幅方向内側へ移動させるように設けられている。そして、用紙Pの有無を判断することができるように設けられている。
具体的には、記録装置1の用紙載置部11にセット可能な複数の用紙サイズがある。そして、制御部2は、給送用モーター77の電流値を監視しながら、エッジガイドが目一杯開いた状態の位置から、このうちの最小の用紙サイズの用紙P’に対応するエッジガイドの位置より僅かに内側となる位置まで第1エッジガイド20および第2エッジガイド30を移動させる。
この際、給送用モーター77の電流値が閾値に達しないことから、制御部2は、セット可能な用紙サイズのいずれのサイズの用紙Pも用紙載置部11にセットされていないと判断することができる。
尚、このときの閾値は、所定の範囲内において最小の値である。これは、押さえレバー81が最も下がった状態だからである。
そして、セットされていないと判断したとき、液晶等の表示部に用紙がセットされていない旨や用紙の補充を要する旨を表示して、ユーザーに用紙のセットを促すことができる。
即ち、給送動作を実行する前の比較的早い段階において、記録装置1は、用紙Pが無いことを認識することができる。従って、用紙載置部11に用紙Pが無い状態で、ホッパーアップすることを防止することができる。その結果、ホッパー71と給送ローラー74とが直接衝突することによる給送ローラー74のダメージを防止することができる。
[用紙押さえ解除動作]
図11(A)(B)に示すのは、用紙押さえ解除動作を実行したときの給送部を示す概略図である。このうち、図11(A)は側面図である。一方、図11(B)は給送方向上流側からみた図である。
図11(A)に示す如く、図8および図9の状態から給送用モーター77が逆転駆動すると、スライド部102がY軸の矢印方向へ摺動する。そして、押圧部103が接近し当接するため、係合レバー41は、ばね48の付勢力に抗して図中における反時計方向へ揺動する。
従って、係合レバー41を反時計方向へ揺動させ、係合突部43を第2平滑部86から離間する方向へ移動させることができる。そして、係合突部43の背側を案内部85の第1平滑部87と当接させることができる。
続いて、押圧部103は、さらに係合レバー41を反時計方向へ揺動させる。すると、係合突部43は、第1平滑部87を積層方向上方へ押し上げながら、押さえレバー81を自重に抗して反時計方向へ揺動させる。
その結果、用紙当接部83を用紙Pの表面から離間する方向である積層方向上方へ移動させることができる。即ち、レリースさせることができる。
このとき、係合突部43は、案内部85において第1平滑部87と当接しながら第1支軸84へ接近する方向へ移動する。即ち、押さえアーム部82の基端側へ移動する。
そして、係合レバー41は、図3および図5(A)に示す姿勢となる。これに伴い、押さえレバー81の姿勢も、図3および図5(A)に示す姿勢となる。
このとき、図4に示す第5ギア96が逆転し前記第1凸部(図示せず)が一度、前記第2凸部(図示せず)から離間して反対側から係合する。さらに、第5ギア96がリング部121と一体となって逆転する。そして、前記第3凸部(図示せず)が前記第4凸部(図示せず)から離間して反対側から接近する。ここで、前記第3凸部(図示せず)が反対側から前記第4凸部(図示せず)へ接近し、係合する前に、制御部2は、給送用モーター77を停止させる。仮に、係合すると、動力伝達シャフト110が逆転し第1エッジガイド20および第2エッジガイド30が幅方向外側へ開いてしまうからである。
用紙Pの両側側端が第1エッジガイド20および第2エッジガイド30によって揃えられた状態で、キャリッジ61を、当接レバー(図示せず)から離間させる。従って、給送用モーター77から第1エッジガイド20、第2エッジガイド30および押さえレバー81へ動力を伝達する動力伝達機構90の動力伝達を切断状態にすることができる。
その後、制御部2は、給送用モーター77を駆動させ、給送ローラー74を回動させる。また、ホッパーレバー72を揺動させホッパー71を給送ローラー74に対して接近移動させる。所謂、ホッパーアップである。これにより、用紙載置部11に載置された複数の用紙Pのうち、最上位の用紙Pが給送ローラー74によって給送方向下流側へ送られる。そして、記録部60において記録が実行される。
このとき、押さえレバー81が積層方向上方へ退避しているので、押さえレバー81が用紙Pに対して搬送負荷となる虞がない。即ち、記録実行中におけるバックテンションとなる虞がない。
また、用紙Pの姿勢は、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30によって安定する。
その結果、良好な記録を実行することができる。
また、動力伝達機構90は、ウォーム111、第1はすばラック22および第2はすばラック32を有している。従って、大きな減速比の回転を伝達することができる。ここで、減速比が大きいため、ウォーム111の回動力は、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30が幅方向Xへ移動する力へ容易に変換される。逆に、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30が幅方向Xへ移動する力は、ウォーム111が回動する力へ変換されにくい構成とすることができる。
即ち、給送中に用紙Pの側端が第1エッジガイド20および第2エッジガイド30に当接し、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30を幅方向外側へ押圧した場合であっても、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30は幅方向外側へ開きにくい。その結果、給送中の用紙Pの姿勢を安定させることができる。
尚、本実施形態において、レバー揺動手段100およびばね48の付勢力によって係合レバー41を揺動させる構成としたが該構成に限られない。スライド部102と係合レバー41とを完全に連結し、ばね48を用いずに係合レバー41を揺動させる構成としてもよい。
また、給送用モーター77が逆転駆動した際、前記第3凸部(図示せず)が反対側から前記第4凸部(図示せず)へ接近し、係合した直後に給送用モーター77を停止してもよい。係る場合、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30を僅かに幅方向外側へ移動させ、用紙Pの両側側端が第1エッジガイド20および第2エッジガイド30と接触することによる摩擦抵抗を低減することができる。その結果、バックテンションをより低減することができる。
また、一のジョブで連続して用紙Pを給送して記録を実行する場合、図11(A)(B)に示す状態で連続して給送することができる。
ここで、「一のジョブ」とは、入力された一の指令をいう。例えば、10枚の用紙Pを給送し記録する指令であれば、10枚の用紙Pを給送し記録を実行することが一のジョブである。
用紙載置部11に載置された用紙Pの残り枚数が0枚になるまで、または用紙Pのサイズおよび種類等の設定条件を変更するまでは、図11(A)(B)に示す状態で連続して給送することができる。
尚、用紙Pを一枚一枚給送する前に、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30を幅方向内側へ閉じて用紙Pの有無を確認するように構成してもよい。係る場合、用紙Pが無い状態でホッパーアップすることを防止することができる。
その結果、給送ローラー74とホッパー71とが直に衝突することによる給送ローラー74のダメージを防止することができる。
また、用紙Pを一枚一枚給送する前に、押さえレバー81を上げ下げするように構成してもよい。係る場合、より確実に用紙Pの枚数に応じて適したエッジガイド荷重で用紙Pの側端を揃えることができる。
本実施形態の記録装置1は、被記録媒体の一例である用紙Pが載置される載置部としての用紙載置部11と、用紙Pの幅方向Xに移動可能であり、用紙載置部11に載置された用紙Pの側端を揃えるエッジガイドである第1エッジガイド20および第2エッジガイド30と、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30を移動させるモーターである給送用モーター77と、給送用モーター77を駆動させた際の電流値が閾値に達したか否かを判定する判定手段としての制御部2と、用紙載置部11に載置された用紙Pの積層方向Zにおける最上位の用紙Pの位置を検出する第1位置検出手段7と、を備えた記録装置1であって、制御部2は用紙Pの側端を揃える際、制御部2によって前記電流値を監視しながら給送用モーター77の動力によって第1エッジガイド20および第2エッジガイド30を用紙Pに接近する側へ移動させ、前記電流値が前記閾値に達したとき、給送用モーター77を停止させて第1エッジガイド20および第2エッジガイド30を停止させる構成であり、制御部2は、第1位置検出手段7によって検出した積層方向Zにおける最上位の用紙Pの位置に応じて前記閾値を可変にする構成であることを特徴とする。
また、本実施形態において、用紙載置部11に載置された用紙Pを積層方向上方から押さえる押さえ手段80をさらに備え、第1位置検出手段7は、押さえ手段80の押さえレバー81の位置を検出することにより最上位の用紙Pの位置を検出する構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、弾性部材の一例であるばね48をさらに備え、押さえ手段80は、ばね48の弾性力によって用紙Pを押さえる力を発生させる構成であることを特徴とする。
また、本実施形態において、幅方向Xにおける第1エッジガイド20および第2エッジガイド30の位置を検出する第2位置検出手段5をさらに備えていることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、用紙載置部11より送り方向下流側の記録部60へ用紙Pを送る送り手段としての給送部70および搬送部50と、給送部70および搬送部50が用紙Pを送る量を測定するセンサーとしての第2ロータリーエンコーダー6と、をさらに備え、前記モーターは、給送部70および搬送部50を駆動させる給送用モーター77を兼ねた構成であり、第2位置検出手段5は、第2ロータリーエンコーダー6の第2エンコーダースリット板3および第2エンコーダーセンサー4を用いて検出することを特徴とする。
[他の実施形態]
図12に示すのは、他の実施形態の給送部の動力伝達機構を示す概略側面図である。
尚、前述した実施形態と同様の部材については同じ符号を用いることとし、その説明は省略する。
図12に示す如く、押さえ手段137は、基体部10の幅方向両側に一対設けられた溝部である第1ガイド溝部124および第2ガイド溝部(図示せず)によって、用紙載置部11に載置された用紙Pに対して接離移動可能に設けられている。
具体的には、押さえ部材122は、第1支軸84を支点にギアホルダーを兼ねた押さえアーム部132に保持されながら接離移動可能に設けられている。押さえアーム部132は、動力伝達機構90を構成する第6ギア127、第7ギア128、第8ギア129および軸部133を回動自在に保持するように設けられている。第6ギア127は給送用モーター77から動力を受けて回転するように構成されている。そして、第7ギア128を介して第8ギア129に動力を伝達することができるように設けられている。
また、軸部133は、押さえ部材122に回動自在に保持されている。またさらに、第9ギア131は軸部133と常に一体に回転することができるように設けられている。一方、第8ギア129は、軸部133に対して回動可能に設けられている。また、ねじりコイルばね134が軸部133に設けられており、ねじりコイルばね134のコイル部136が軸部133を締め付けるように巻き付けられている。従って、ねじりコイルばね134と軸部133との間に摩擦力を発生させることができる。即ち、緊縛力により摩擦力を発生させるように設けられている。また、第8ギア129は、ばね係合部130を有している。ばね係合部130は、第8ギア129と第9ギア131との間における軸部133上に設けられたねじりコイルばね134の両端側の腕部135、135と係合可能に設けられている。
そして、ばね係合部130は、第8ギア129がいずれの方向へ回動した場合であっても、ねじりコイルばね134の一端側の腕部135と係合する。
このとき、後述するように押さえ部材122が度当たっていない状態であれば、第8ギア129は、ねじりコイルばね134と軸部133との間の静止摩擦力により、ねじりコイルばね134を軸部133と一体に回動させる。その結果、第9ギア131も回動させることができる。そして、後述するように押さえ部材122を用紙Pに対して接離移動させることができる。
一方、後述するように押さえ部材122が度当たっている状態であれば、第8ギア129のばね係合部130は、コイル部136の軸部133に対する締付けを緩めるようにねじりコイルばね134の腕部135を回動させる。そして、第8ギア129は、該締付けを緩めながらねじりコイルばね134と一体に、軸部133に対して回動することができるように設けられている。即ち、軸部133は回動しないが、軸部133とねじりコイルばね134との間の一定の動摩擦力により、軸部133に対して一定の回転力を付与することができる。
第1ガイド溝部124および第2ガイド溝部(図示せず)における一方の側面(図12における上側)には、歯部125が設けられている。そして、歯部125に噛合う第9ギア131が回動することにより、押さえ部材122は接離移動するように構成されている。また、押さえ部材122の中を軸部133が挿通するように設けられ、動力伝達機構90により軸部133へ動力が伝達され、軸部133が回動するように構成されている。
従って、動力伝達機構90によって軸部133まで動力が伝達し、軸部133および第9ギア131が回動すると、歯部125と噛合うため、軸部133を回動させながら押さえ部材122を用紙Pに対して接離移動させることができる。
また、基体部10には、押さえ部材122の姿勢を安定させる姿勢安定部126が設けられている。尚、姿勢安定部126は、押さえ部材122が回転すること防止する回転止め部の役割も果たす。
ここで、軸部133の幅方向両側には、第9ギア131が設けられている。また、第1ガイド溝部側を図示したが、第2ガイド溝部(図示せず)にも第9ギア131と噛合う歯部125が形成されている。両側とも同じ動きをするため、第1ガイド溝部側についてのみ説明し、第2ガイド溝部(図示せず)側についての説明は省略する。
前述したように、第6ギア127、第7ギア128および第8ギア129を介して動力が伝達される。そして、押さえ部材122が度当たっていない状態であれば、ねじりコイルばね134および軸部133は一体に回動する。従って、第9ギア131も回動する。第9ギア131が、図12における反時計方向へ回動する場合について説明する。ここで、第9ギア131および軸部133は、押さえアーム部132によって回動自在に保持されている。また、第9ギア131は、歯部125と噛合っている。
従って、第9ギア131および軸部133は、第6ギア127の回動支点である第1支軸84を支点に反時計方向へ揺動する。即ち、第9ギア131は、歯部125に噛合いながら案内され、用紙Pに接近移動する。その結果、押さえ部材122は、用紙Pに対して接近移動する。このとき、押さえ部材122の姿勢は、基体部10に設けられた姿勢安定部126によって安定される。即ち、軸部133の回動と共に押さえ部材122が回動する虞がない。
尚、他の実施形態では、前述したように第9ギア131は軸部133の幅方向両側に一対設けられ、第2ガイド溝部(図示せず)に形成された歯部125とも第1ガイド溝部側と同様に噛合う構成である。従って、軸部133の姿勢を、常に用紙Pの面に対して平行にすることができる。その結果、押さえ部材122の姿勢も、常に用紙Pの面に対して平行にすることができる。即ち、用紙Pを確実に押さえることができる。
また、第8ギア129の半径は、第9ギア131の半径より大となるように構成されている。従って、給送用モーター77の動力によって、軸部133は比較的回動しやすく、用紙Pが浮き上がるときの押し上げ力によっては、軸部133は比較的回動しにくくすることができる。
続いて、用紙Pが用紙載置部11にセットされてから給送が開始するまでの間の第1エッジガイド20、第2エッジガイド30、および押さえ部材122の動作について詳しく説明する。
[用紙セットしたとき]
図13(A)(B)に示すのは、用紙セットしたときの給送部を示す概略図である。このうち、図13(A)は側面図である。一方、図13(B)は給送方向上流側からみた図である。
図13(A)(B)に示す如く、用紙Pを用紙載置部11にセットするとき、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30は、幅方向外側に目一杯開いた状態である。また、押さえ部材122は積層方向上方へ目一杯上がった状態である。具体的には、押さえ部材122が、図示しない度当て部と当接した状態である。従って、ユーザーは用紙載置部11に容易に用紙Pをセットすることができる。
尚、キャリッジ61は当接レバー(図示せず)と当接し、動力伝達機構90の動力伝達が接続状態となっている。
[用紙押さえ動作]
図14(A)(B)に示すのは、用紙押さえ動作を実行したときの給送部を示す概略図である。このうち、図14(A)は側面図である。一方、図14(B)は給送方向上流側からみた図である。
図14(A)に示す如く、図13(A)(B)の状態から給送用モーター77が駆動し、第8ギア129、ねじりコイルばね134および第9ギア131が一体となって、図14(A)における反時計方向へ回動する。即ち、前述した静止摩擦力によってねじりコイルばね134および第9ギア131が一体となって回動する。従って、軸部133および押さえ部材122は、用紙Pに接近移動する。
その結果、図14(A)(B)に示す如く、押さえ部材122は、用紙Pの表面と当接する。即ち、押さえ部材122は用紙Pの表面に度当たる。
このとき、第9ギア131はこれ以上、図14(A)における反時計方向へ回動することはできない。従って、第9ギア131および軸部133は停止し、第8ギア129およびねじりコイルばね134が、軸部133に対して反時計方向へ回動し続ける。
ここで、前述したように、軸部133とねじりコイルばね134との間の一定の動摩擦力により、軸部133に対して一定の回転力が付与される。
従って、軸部133および第9ギア131は反時計方向へ回動しようとする。その結果、押さえ部材122は、用紙Pを一定の力で押さえることができる。該一定の力は、押さえ部材122の位置に関わらず一定である。
即ち、用紙載置部11に載置された用紙Pの枚数の多少に関わらず、用紙Pを押さえる力を一定にすることができる。そして、用紙Pの枚数が少ない場合は、後述する第1エッジガイド20および第2エッジガイド30による用紙側端揃えを実行したとき、用紙Pの幅方向中央が積層方向上方へ浮き上がるように撓むことを前述した実施形態と比較してより確実に防止することができる。
また、押さえ部材122は、積層方向上方へ延設された押さえ時載置防止部123を有している。
従って、押さえ部材122が用紙Pを押さえた状態において、押さえられた用紙Pと給送ローラー74との間に別途用紙Pが追加されることを防止することができる。即ち、ユーザーによるアブノーマル操作を防止することができる。
[用紙側端揃え動作]
図15(A)(B)に示すのは、載置されている用紙の枚数が比較的多い場合において、用紙側端揃え動作を実行したときの給送部を示す概略図である。このうち、図15(A)は側面図である。一方、図15(B)は給送方向上流側からみた図である。
また、図16(A)(B)に示すのは、載置されている用紙の枚数が比較的少ない場合において、用紙側端揃え動作を実行したときの給送部を示す概略図である。このうち、図16(A)は側面図である。一方、図16(B)は給送方向上流側からみた図である。
前述した実施形態と同様に、制御部2は、載置されていると判断した用紙Pの枚数に応じて前述した閾値を設定する。
具体的には、図15(A)(B)に示す如く、用紙Pの枚数が比較的多い場合は、前記閾値は、前記所定の範囲内において比較的大きい値に設定される。
一方、図16(A)(B)に示す如く、用紙Pの枚数が比較的少ない場合、前記閾値は、前記所定の範囲内において比較的小さい値に設定される。即ち、図15(A)(B)と比較して用紙Pの枚数が少ない場合、図15(A)(B)の場合において設定された閾値と比較して小さい値に設定される。
そして、図14(A)(B)の状態からさらに給送用モーター77が駆動する。すると、前述したタイムラグ機構120により動力伝達シャフト110が回動し始める。具体的には、第5ギア96の回動量が所定の回動量に達して、前記第1凸部(図示せず)が前記第2凸部(図示せず)と係合し、前記第3凸部(図示せず)が前記第4凸部(図示せず)と係合する。
そして、第5ギア96、リング部121および動力伝達シャフト110が一体に回動する。さらに、ウォーム111が、第1はすばラック22を介して第1エッジガイド20を幅方向内側へ移動させる。同様に、ウォーム111が、第2はすばラック32を介して第2エッジガイド30を幅方向内側へ移動させる。即ち、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30を幅方向内側へ閉じるように移動させることができる。
そして、第1エッジガイド20における幅方向内側に設けられた第1ガイド面21が、用紙Pの一方の側端と当接し、複数の用紙Pの側端を揃える。同様に、第2エッジガイド30における幅方向内側に設けられた第2ガイド面31が、用紙Pの他方の側端と当接し、複数の用紙Pの他方の側端を揃える。さらに、第1ガイド面21および第2ガイド面31によって用紙Pは幅方向Xにおいて中央に揃えられる。
このとき、制御部2が、給送用モーター77の電流値が閾値に達したか否かを判定し、該判定によって、用紙Pの側端が揃ったか否かを判断するように構成されている。具体的には、複数の用紙Pの側端が揃っていない場合において、第1エッジガイド20の第1ガイド面21が一の用紙Pの側端と当接し、幅方向内側へ押しているとき、給送用モーター77の電流値が閾値に達しない。
そして、第1ガイド面21および第2ガイド面31が複数の用紙Pの側端と当接し、複数の用紙Pの両側側端が揃って、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30がそれ以上幅方向内側へ移動できない状態となったとき、給送用モーター77の電流値が上昇する。図15(A)(B)に示す如く、用紙Pの枚数が比較的多い場合、前述したように閾値が比較的大きい値に設定されている。
従って、給送用モーター77の電流値が閾値に達するまでに、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30から用紙Pの側端へ比較的大きな力が作用する。即ち、比較的大きな力で用紙Pの側端を幅方向内側へ押すことができる。そして、給送用モーター77の電流値が閾値に達したとき、制御部2は、給送用モーター77を一時停止させる。その結果、多数枚の用紙Pの側端をきれいに揃えることができる。
一方、図16(A)(B)に示す如く、用紙Pの枚数が比較的少ない場合、前述したように閾値が比較的小さい値に設定されている。従って、給送用モーター77の電流値が閾値に達するまでに、第1エッジガイド20および第2エッジガイド30から用紙Pの側端へ比較的小さな力が作用する。即ち、図15(A)(B)と比較して小さい力で用紙Pの側端を幅方向内側へ押すことができる。
尚、図15(B)および図16(B)における幅方向内側へ向かう黒い矢印の太さは、エッジガイド(20、30)から用紙Pの側端へ作用する力の大きさを示す。
そして、給送用モーター77の電流値が閾値に達したとき、制御部2は、給送用モーター77を一時停止させる。即ち、図15(A)(B)のような大きい力が用紙Pに作用する前に給送用モーター77を停止させる。その結果、少数枚の用紙Pの側端をきれいに揃えることができる。即ち、前述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。異なる点は、押さえ手段137による用紙Pを押さえる力が用紙Pの枚数の多少に関わらず一定である。従って、用紙Pの枚数に応じて適したエッジガイド荷重とするべく閾値を、前述した実施形態と比較して設定することが容易である。
[用紙押さえ解除動作]
図17(A)(B)に示すのは、用紙押さえ解除動作を実行したときの給送部を示す概略図である。このうち、図17(A)は側面図である。一方、図17(B)は給送方向上流側からみた図である。
図17(A)に示す如く、図15および図16の状態から給送用モーター77が逆転駆動し、第8ギア129、ねじりコイルばね134および第9ギア131が一体となって、図17(A)における時計方向へ回動する。即ち、前述した静止摩擦力によってねじりコイルばね134および第9ギア131が一体となって回動する。
従って、図17(A)(B)に示す如く、軸部133および押さえ部材122は、用紙Pから離間移動する。
このとき、第5ギア96が逆転し前記第1凸部(図示せず)が一度、前記第2凸部(図示せず)から離間して反対側から係合する。さらに、第5ギア96がリング部121と一体となって逆転する。そして、前記第3凸部(図示せず)が前記第4凸部(図示せず)から離間して反対側から接近する。ここで、前記第3凸部(図示せず)が反対側から前記第4凸部(図示せず)へ接近し、係合する前に、制御部2は、給送用モーター77を停止させる。仮に、係合すると、動力伝達シャフト110が逆転し第1エッジガイド20および第2エッジガイド30が幅方向外側へ開いてしまうからである。
用紙Pの両側側端が第1エッジガイド20および第2エッジガイド30によって揃えられた状態で、キャリッジ61を、当接レバー(図示せず)から離間させる。従って、給送用モーター77から第1エッジガイド20、第2エッジガイド30および押さえ部材122へ動力を伝達する動力伝達機構90の動力伝達を切断状態にすることができる。
その後、制御部2は、給送用モーター77を駆動させ、給送ローラー74を回動させると共にホッパーレバー72を揺動させホッパー71を給送ローラー74に対して接近移動させる。所謂、ホッパーアップである。
これにより、用紙載置部11に載置された複数の用紙Pのうち、最上位の用紙Pが給送ローラー74によって給送方向下流側へ送られる。そして、記録部60において記録が実行される。
尚、他の実施形態では、摩擦力発生手段の一例としてねじりコイルばね134を用いたがこれに限られるものではない。動力伝達経路上において、第8ギア129と第9ギア131との間に摩擦力を発生させ、押さえ部材122に作用する力の大きさが所定の力未満のとき、静止摩擦力により第9ギア131を回動させる。
一方、押さえ部材122に作用する力の大きさが所定の力以上のとき、第8ギア129が第9ギア131に対してスリップしながら動摩擦力により一定の回転力を付与することができる構成であればよい。
また、上記実施例では、押さえ部材122を積層方向Zへ移動させるために歯部125および第9ギア131を設けたが該構成に限られない。例えば、回動する軸と、押さえ部材との間に摩擦力発生手段を設けることにより、押さえ部材を、前記回動する軸を支点に揺動させる構成としてもよい。
他の実施形態において、相対的に回転する第1部材としてのねじりコイルばね134と、第2部材としての軸部133とをさらに備え、押さえ手段137は、ねじりコイルばね134と軸部133との間に生じる動摩擦力によって用紙Pを押さえる力を発生させる構成であることを特徴とする。
尚、上記実施例では、一対の移動可能なエッジガイドを設けて用紙Pを幅方向Xにおける中央に揃える構成としたが、これに限られるものではない。片側のみに移動可能なエッジガイドを設けて幅方向片側に用紙Pを揃える構成であってもよい。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1 記録装置、2 制御部、3 第2エンコーダースリット板、
4 第2エンコーダーセンサー、5 第2位置検出手段、
6 第2ロータリーエンコーダー、7 第1位置検出手段、
8 第1ロータリーエンコーダー、9a 第1エンコーダースリット板、
9b 第1エンコーダーセンサー、10 基体部、11 用紙載置部、
12 ホッパーレバー挿通穴、20 第1エッジガイド、21 第1ガイド面、
22 第1はすばラック、30 第2エッジガイド、31 第2ガイド面、
32 第2はすばラック、41 係合レバー、42 係合アーム部、43 係合突部、
44 第2支軸、47 スライド当接部、48 ばね、50 搬送部、
51 搬送駆動ローラー、52 搬送従動ローラー、53 用紙支持部、
54 排出駆動ローラー、55 排出従動ローラー、56 キャリッジガイド軸、
60 記録部、61 キャリッジ、62 記録ヘッド、70 給送部、71 ホッパー、
72 ホッパーレバー、74 給送ローラー、74a 給送用ローラー軸、
75 給送経路、76 分離パッド、77 給送用モーター、80 押さえ手段、
81 押さえレバー、82 押さえアーム部、83 用紙当接部、84 第1支軸、
85 案内部、86 第2平滑部、87 第1平滑部、90 動力伝達機構、
91 モーターピニオン、92 第1ギア、93 第2ギア、94 複合ギア、
94a 第3ギア、94b 第4ギア、95 クラッチ機構、96 第5ギア、
100 レバー揺動手段、101 ピニオンギア、102 スライド部、
103 押圧部、104 ラック部、110 動力伝達シャフト、111 ウォーム、
120 タイムラグ機構、121 リング部、122 (他の実施形態の)押さえ部材、
123 押さえ時載置防止部、124 第1ガイド溝部、125 歯部、
126 姿勢安定部、127 第6ギア、128 第7ギア、129 第8ギア、
130 ばね係合部、131 第9ギア、132 押さえアーム部、133 軸部、
134 ねじりコイルばね、135 腕部、136 コイル部、137 押さえ手段、
P 用紙、P’ 最小サイズの用紙、X (用紙の)幅方向、Y 給送(搬送)方向、
Z (用紙の)積層方向

Claims (4)

  1. 被記録媒体が載置される載置部と、
    被記録媒体の幅方向に移動可能であり、前記載置部に載置された被記録媒体の側端を揃えるエッジガイドと、
    該エッジガイドを移動させるモーターと、
    該モーターを駆動させた際の電流値が閾値に達したか否かを判定する判定手段と、
    前記載置部に載置された被記録媒体の積層方向における最上位の被記録媒体の位置を検出する第1位置検出手段と、を備えた記録装置であって、
    被記録媒体の側端を揃える際、前記記録装置は、前記判定手段によって前記電流値を監視しながら前記モーターの動力によって前記エッジガイドを被記録媒体に接近する側へ移動させ、前記電流値が前記閾値に達したとき、前記モーターを停止させて前記エッジガイドを停止させる構成であり、
    前記記録装置は、前記第1位置検出手段によって検出した積層方向における最上位の被記録媒体の位置に応じて前記閾値を変える構成であり、
    前記幅方向における前記エッジガイドの位置を検出する第2位置検出手段をさらに備え、
    前記載置部より送り方向下流側の記録部へ被記録媒体を送る送り手段と、
    該送り手段が被記録媒体を送る量を測定するセンサーと、をさらに備え、
    前記モーターは、前記送り手段を駆動させるモーターを兼ねた構成であり、
    前記第2位置検出手段は、前記センサーを用いて検出することを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記載置部に載置された被記録媒体を前記積層方向上方から押さえる押さえ手段をさらに備え、
    前記第1位置検出手段は、前記押さえ手段の位置を検出することにより前記最上位の被記録媒体の位置を検出する構成である記録装置。
  3. 請求項に記載の記録装置において、弾性部材をさらに備え、
    前記押さえ手段は、前記弾性部材の弾性力によって被記録媒体を押さえる力を発生させる構成である記録装置。
  4. 請求項に記載の記録装置において、相対的に回転する第1部材と、第2部材とをさらに備え、
    前記押さえ手段は、前記第1部材と前記第2部材との間に生じる動摩擦力によって被記録媒体を押さえる力を発生させる構成である記録装置。
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