JP2009084008A - 被送出体供給装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被送出体速度測定手段と体数検知手段とが、一体に形成され一体検知手段を構成していると共に、被送出体が送出手段で送り出される方向に対して先端から分離手段における圧接部までの距離に相当する被送出体の後端からの距離以下の位置に配置されている被送出体供給装置を提供する。
【解決手段】送出手段、圧接力調節手段、接触面速度測定手段、分離手段、被送出体速度測定手段、体数検知手段、並びに、被送出体速度と接触面速度との速度差、及び/又は被送出体の体数に応じて前記圧接力調節手段を制御する制御手段を備え、前記被送出体速度測定手段と前記体数検知手段とは、一体に形成され一体検知手段を構成していると共に、前記被送出体が前記送出手段で送り出される方向に対して先端から前記分離手段の圧接部までの距離に相当する前記被送出体の後端からの距離以下の位置に配置されていることを特徴とする被送出体供給装置。
【選択図】図2
【解決手段】送出手段、圧接力調節手段、接触面速度測定手段、分離手段、被送出体速度測定手段、体数検知手段、並びに、被送出体速度と接触面速度との速度差、及び/又は被送出体の体数に応じて前記圧接力調節手段を制御する制御手段を備え、前記被送出体速度測定手段と前記体数検知手段とは、一体に形成され一体検知手段を構成していると共に、前記被送出体が前記送出手段で送り出される方向に対して先端から前記分離手段の圧接部までの距離に相当する前記被送出体の後端からの距離以下の位置に配置されていることを特徴とする被送出体供給装置。
【選択図】図2
Description
本発明は、被送出体供給装置及び画像形成装置に関する。
従来、積み重ねられたシートに接触部材を圧接させ、該接触部材の該シートとの接触面を所定の方向に移動させることによって該シートを送り出す送出手段と、前記接触部材が前記シートに加える荷重を増減させる調整手段と、前記シートの移動速度を測定するシート速度測定手段と、前記接触面の移動速度を測定する接触面速度測定手段と、前記シート速度測定手段で測定された前記シートの移動速度と前記接触面速度測定手段で測定された前記接触面の移動速度との速度差が所定値に達した場合には、前記調整手段によって荷重を増加させる制御手段とを有する給紙装置が知られている(特許文献1参照)。
本発明の目的とするところは、被送出体が移動する被送出体速度を測定する被送出体速度測定手段と被送出体を送り出す送出手段で送り出される被送出体の体数を検知する体数検知手段とが、一体に形成され一体検知手段を構成していると共に、被送出体が送出手段で送り出される方向に対して先端から、被送出体を所定の方向に搬送する搬送部材と、搬送部材との間に圧接部を形成するように対向配置され搬送部材で搬送される方向に対して反対方向に付勢されている捌き部材とを有し、送出手段で送り出された被送出体が重送された場合に一の被送出体に分離する分離手段における圧接部までの距離に相当する被送出体の後端からの距離以下の位置に配置されている被送出体供給装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
請求項1に記載された発明は、積載されている被送出体に接触部材を圧接して該接触部材の前記被送出体との接触面を所定の方向に移動することで該被送出体を送り出す送出手段と、前記接触部材が前記被送出体に圧接する圧接力を調節する圧接力調節手段と、前記接触面が移動する接触面速度を測定する接触面速度測定手段と、前記被送出体を所定の方向に搬送する搬送部材と、該搬送部材との間に圧接部を形成するように対向配置され前記搬送部材で搬送される方向に対して反対方向に付勢されている捌き部材とを有し、前記送出手段で送り出された前記被送出体が重送された場合に一の被送出体に分離する分離手段と、前記被送出体が移動する被送出体速度を測定する被送出体速度測定手段と、前記送出手段で送り出される前記被送出体の体数を検知する体数検知手段と、前記被送出体速度測定手段で測定される前記被送出体速度と前記接触面速度測定手段で測定される前記接触面速度との速度差、及び/又は前記体数検知手段で検知した前記被送出体の体数に応じて前記圧接力調節手段を制御する制御手段と、を備え、前記被送出体速度測定手段と前記体数検知手段とは、一体に形成され一体検知手段を構成していると共に、前記被送出体が前記送出手段で送り出される方向に対して先端から前記分離手段の圧接部までの距離に相当する前記被送出体の後端からの距離以下の位置に配置されていることを特徴とする被送出体供給装置である。
請求項2に記載された発明は、積載されている被送出体に接触部材を圧接して該接触部材の前記被送出体との接触面を所定の方向に移動することで該被送出体を送り出す送出手段と、前記接触部材が前記被送出体に圧接する圧接力を調節する圧接力調節手段と、前記接触面が移動する接触面速度を測定する接触面速度測定手段と、前記被送出体を所定の方向に搬送する搬送部材と、該搬送部材との間に圧接部を形成するように対向配置され前記搬送部材で搬送される方向に対して反対方向に付勢されている捌き部材とを有し、前記送出手段で送り出された前記被送出体が重送された場合に一の被送出体に分離する分離手段と、前記捌き部材が付勢されている付勢力を調節する付勢力調節手段と、前記被送出体が移動する被送出体速度を測定する被送出体速度測定手段と、前記送出手段で送り出される前記被送出体の体数を検知する体数検知手段と、前記被送出体速度測定手段で測定される前記被送出体速度と前記接触面速度測定手段で測定される前記接触面速度との速度差、及び/又は前記体数検知手段で検知した前記被送出体の体数に応じて前記圧接力調節手段及び/又は付勢力調節手段を制御する制御手段と、を備え、前記被送出体速度測定手段と前記体数検知手段とは、一体に形成され一体検知手段を構成していると共に、前記被送出体が前記送出手段で送り出される方向に対して先端から前記分離手段の圧接部までの距離に相当する前記被送出体の後端からの距離以下の位置に配置されていることを特徴とする被送出体供給装置である。
請求項3に記載された発明は、前記一体検知手段は、前記被送出体の移動に追従して回転する回転部材を備え、該回転部材が弾性部材で付勢され前記被送出体に圧接していることを特徴とする請求項1又は2に記載の被送出体供給装置である。
請求項4に記載された発明は、前記被送出体を収容する収容部を備え、前記一体検知手段は、前記収容部に収容されている前記被送出体の有無を検知することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の被送出体供給装置である。
請求項5に記載された発明は、前記一体検知手段は、前記被送出体が積載されている方向の位置を検知することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の被送出体供給装置である。
請求項6に記載された発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載の被送出体供給装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1に記載された発明によれば、本構成を有しない場合に比較して被送出体供給装置の低コスト及び省スペース化を図ることができる。例えば、被送出体が分離手段を通過したことを分離手段の下流側に設けられている通過検知手段で検知して送出手段を被送出体から離間するように制御される被送出体供給装置に対して、本構成を有する被送出体供給装置は、被送出体が分離手段を通過したことを一体検知手段で検知することができるため通過検知手段を省略することができる。
また、本構成を有しない場合に比較して分離手段に被送出体が到達する前に被送出体が重送されたことを一体検知手段で検知することができるため、分離手段に被送出体が到達する前から圧接力調節手段を制御することができ被送出体が重送された場合に一の被送出体に分離することを改善することができる。
また、本構成を有しない場合に比較して分離手段に被送出体が到達する前に被送出体が重送されたことを一体検知手段で検知することができるため、分離手段に被送出体が到達する前から圧接力調節手段を制御することができ被送出体が重送された場合に一の被送出体に分離することを改善することができる。
請求項2に記載された発明によれば、同様に、本構成を有しない場合に比較して被送出体供給装置の低コスト及び省スペース化を図ることができる。例えば、被送出体が分離手段を通過したことを分離手段の下流側に設けられている通過検知手段で検知して送出手段を被送出体から離間するように制御される被送出体供給装置に対して、本構成を有する被送出体供給装置は、被送出体が分離手段を通過したことを一体検知手段で検知することができるため通過検知手段を省略することができる。
また、本構成を有しない場合に比較して分離手段に被送出体が到達する前に被送出体が重送されたことを一体検知手段で検知することができるため、分離手段に被送出体が到達する前から圧接力調節手段及び/又は付勢力調節手段を制御することができ被送出体が重送された場合に一の被送出体に分離することを改善することができる。
また、本構成を有しない場合に比較して分離手段に被送出体が到達する前に被送出体が重送されたことを一体検知手段で検知することができるため、分離手段に被送出体が到達する前から圧接力調節手段及び/又は付勢力調節手段を制御することができ被送出体が重送された場合に一の被送出体に分離することを改善することができる。
請求項3に記載された発明によれば、本構成を有しない場合に比較して上記効果に加え一体検知手段における回転部材が被送出体に圧接されて回転している時間が短く一体検知手段の長寿命化を図ることができる。
請求項4に記載された発明によれば、本構成を有しない場合に比較して上記効果に加え更に被送出体供給装置の低コスト及び省スペース化を図ることができる。
請求項5に記載された発明によれば、本構成を有しない場合に比較して上記効果に加え更に被送出体供給装置の低コスト及び省スペース化を図ることができる。
請求項6に記載された発明によれば、本構成を有しない場合に比較して画像形成装置の低コスト及び省スペース化を図ることができる。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[実施形態]
図1〜図3は、本発明に係る被送出体供給装置及び本被送出体供給装置を備える画像形成装置の実施形態を説明する図である。
図1〜図3は、本発明に係る被送出体供給装置及び本被送出体供給装置を備える画像形成装置の実施形態を説明する図である。
図1は、本実施形態における画像形成装置を示す正面図である。画像形成装置100は、プラテン10上に置かれた原稿11の画像を光学的に読み取ってこれをCCDセンサ12で電気的な画像データに変換する画像入力部(IIT)1、及び画像入力部1から転送された画情データに基づいて記録シート(被送出体)P上に画像形成を行う画像出力部(IOT)2から構成されており、更に、画像入力部1にはプラテン10に対して原稿11を自動給送するADF13を取り付けることができるようになっている。
画像出力部2は、画像データに基づいて記録シートPに現像剤で未定着画像を形成する画像形成部2A、及び画像形成部2Aで記録シートPに形成された未定着画像を溶融して記録シートPに画像が形成されるように定着する定着器4から構成されている。
画像出力部2は画像入力部1から転送された画像データに基づいて感光体ドラム20上にトナー像を形成した後、かかるトナー像を無端状の転写ベルト3に一次転写し、更に転写ベルト3上のトナー像を記録シートPに二次転写することで記録シートP上に未定着画像を形成しており、トナー像が二次転写された記録シートPは定着器4を経て排出トレイ5上に排出されるようになっている。
また、感光体ドラム20は所定のプロセス速度で矢線方向に回転しており、その周囲には、感光体ドラム20の表面を所定の背景部電位にまで一様帯電する帯電コロトロン21、画像データに基づいて変調されたレーザビームで感光体ドラム20を露光し、感光体ドラム20上に静電潜像を形成するレーザビームスキャナ22、感光体ドラム20上の静電潜像を現像する現像器23、転写ベルト3に対するトナー像の一次転写に先立って感光体ドラム20上の電位を除去する転写前処理コロトロン24、及びトナー像の一次転写が終了した後の感光体ドラム20上の残留トナーを除去するクリーナ25が配置されている。
一方、転写ベルト3は複数のロールに掛け回されて矢線方向に回転しており、感光体ドラム20上に形成されるトナー像はこの転写ベルト3に転写された後に、転写ベルト3から記録シートPへ二次転写されるようになっている。転写ベルト3を挟んで感光体ドラム20と対向する位置には感光体ドラム20との間に転写電界を形成する一次転写ロール30が設けられる一方、トナー像の二次転写位置には二次転写ロール31及び対向電極ロール32が転写ベルト3を挟んで設けられており、記録シートPは二次転写ロール31と転写ベルト3との間に挿入され通過されてトナー像が転写されるように構成されている。また、転写ベルト3の回転経路のうち、二次転写位置と一次転写位置との間には、二次転写が終了した転写ベルト3の表面から紙粉や残留トナーを除去するベルトクリーナ33が設けられている。
また、画像出力部2の下方には、画像出力部2に対して記録シートPを供給するための給紙装置(被送出体供給装置)150が設けられている。給紙装置150には、サイズの異なる記録シートPを収容した4段の給紙トレイ151a〜151d(収容部)が装備されている。そして、複写作業で選択されたサイズの記録シートPが、いずれかの給紙トレイから画像出力部2に向けて送り出されるようになっている。各給紙トレイ151a〜151dからトナー像の二次転写位置へ至る記録シートPの搬送経路上には複数のシート搬送ロール52が設けられていると共に、二次転写位置の直前にはレジストレーションロール53が設けられており、レジストレーションロール53は給紙トレイ151a〜151dから送り出された記録シートPを感光体ドラム20に対する静電潜像の書き出しタイミングに同期した所定のタイミングで二次転写位置に送り込むようになっている。
尚、図1中において、符号26は画像入力部1から画像出力部2に転送されてきた画像データを複写作業の内容に応じて処理した後にレーザビームスキャナ22に供給する画像処理部である。
また、符号54は記録シートPの手差し給紙に用いる手差しトレイである。
また、符号55はトナー像が二次転写された記録シートPを定着器4へ給送するためのシート搬送ベルトである。
また、符号56は、画像形成部2A及び定着器4で一面に画像が形成された記録シートPを反転して両面に画像を形成するため再度、画像形成部2Aに搬送するインバータ通路である。
また、符号CRは、各構成機器の所定の制御動作を司る装置コントローラである。
以上のように構成された本実施形態における画像形成装置では、画像入力部1によって取り込まれた原稿の画像データに基づいてレーザビームスキャナ22が感光体ドラム20を露光し、感光体ドラム20上には画像データに対応した静電潜像の書き込みが行われる。この静電潜像は現像器23によってその書き込みタイミングから少し遅れて現像される。そして、このようにして形成されたトナー像は一次転写ロール30によって転写ベルト3上に一次転写され、転写ベルト3はトナー像を保持したまま回転する。転写ベルト上に一次転写されたトナー像は所定のタイミングでレジストレーションロール53から送られてきた記録シートPに二次転写され、未定着画像が転写された記録シートPは定着器4を経て排出トレイ5に排出される。
次に、本実施形態における画像形成装置100の給紙装置150について説明する。
図2及び図3は、本実施形態における画像形成装置の給紙装置を説明する図である。
図2は、本実施形態における給紙装置を示す正面図である。
給紙装置150には、積載されている記録シートPの最上面に回転部材152a(接触部材)を圧接して回転部材152aの記録シートPとの接触面Sを図中左方向に移動することで記録シートPを送り出すピックアップロール152(送出手段)が設けられている。
ピックアップロール152は、記録シートPの先端近傍(図中左端近傍)に設けられている。例えば、ピックアップロール152は、ピックアップロール152の鉛直中心軸が記録シートPの先端から20mmとなる位置に設けられている。
ピックアップロール152の回転部材152aは、記録シートPを送り出す際に、不図示の回転駆動装置で時計回り方向に回転駆動される。
ピックアップロール152には、回転部材152aが記録シートPに圧接する圧接力を調節する不図示の圧接力調節装置(圧接力調節手段)が設けられている。
圧接力調節装置としては、例えば、回転部材152aの回転中心に設けられる軸を上下方向に移動することができる駆動装置が挙げられる。
また、ピックアップロール152には、回転部材152aの記録シートPとの接触面Sが移動する速度(接触面速度)を測定する不図示の接触面速度測定装置(接触面速度測定手段)が設けられている。
接触面速度測定装置としては、例えば、回転部材152aと回転部材152aを回転駆動する回転駆動装置とを連結する回転軸に設けられ回転軸の回転速度を測定するロータリエンコーダ、及びロータリエンコーダで測定した回転軸の回転速度から回転部材152aの回転速度に基づいて接触面Sの移動速度を算出する演算部から構成される装置が挙げられる。
ピックアップロール152によって記録シートPが送り出される方向であるピックアップロール152の下流側には、ピックアップロール152で送り出された記録シートPが重送された場合に一の記録シートPに分離する分離手段153が設けられている。
分離手段153は、記録シートPを図中左方向に搬送するフィードロール(搬送部材)153a、及びフィードロール153aとの間に圧接部Nを形成するように対向配置されフィードロール153aで搬送される方向に対して反対方向に付勢されているリタードロール(捌き部材)153bから構成されている。
フィードロール153aは、ピックアップロール152に対して略水平方向に設けられている。
フィードロール153aには、時計回り方向に回転駆動される不図示の回転駆動装置が設けられている。
リタードロール153bは、フィードロール153aの回転中心に対してリタードロール153bの回転中心が略鉛直方向下方となるように設けられている。
リタードロール153bには、反時計回り方向に付勢されるように不図示の回転駆動装置が設けられている。
リタードロール153bには初期付勢力(初期トルク)T0が加えられている。尚、圧接部Nに一枚の記録シートPが侵入した場合のリタードロール153bと記録シートP間の摩擦力をF1、圧接部Nに複数枚の記録シートPが侵入した場合の記録シートP間の摩擦力をF2、及びリタードロール153bの半径をRとすると、初期トルクT0は、F1>T0÷R>F2の関係となるように決定される。
分離手段153は、記録シートPの先端からフィードロール153aとリタードロール153bの回転中心とを結ぶ中心線までの距離がW1となる位置に配置されている。
また、リタードロール153bには、リタードロール153bが付勢されている付勢力(トルク)を調節する不図示の付勢力調節装置(付勢力調節手段)が設けられている。
付勢力調節装置としては、例えば、リタードロール153bの回転駆動装置に加える駆動力を増減することができる装置が挙げられる。
尚、リタードロール153bをトルクリミッタで構成する場合には、リタードロール153bの回転駆動装置及び付勢力調節装置は省略することができる。
積載されている記録シートPの後端側には、記録シートPが移動する速度(被送出体速度)を測定する記録シート速度測定部(被送出体速度測定手段)154、及びピックアップロール152で送り出される記録シートPの枚数を検知する枚数検知部(体数検知手段)155から構成されている一体検知装置(一体検知手段)156が設けられている。
記録シート速度測定部154は、記録シートPの移動に追従して回転する回転部材154a、回転部材154aの回転速度を測定する不図示のロータリエンコーダ、ロータリエンコーダで測定した回転部材154aの回転速度に基づいて記録シートPの移動速度を算出する不図示の演算部、回転部材154aの回転中心と回転部材154aが回転自在となるように連結され回転部材154aの上流側に設けられている支点Cを回転中心として回転自在である支持部材154b、及び回転部材154aの回転中心と支持部材154bの支点Cとの略中央部上方に設けられ回転部材154aが積載されている記録シートPの最上面に圧接するように付勢する弾性部材154cから構成されている。
尚、弾性部材154cとしては、例えば、圧縮コイルバネが挙げられる。
枚数検知部155は、支点Cの回転中心と同軸上に設けられ支持部材154bの回転角度を測定する不図示のロータリポテンショメータ、及びロータリポテンショメータで測定した支持部材154bの回転角度に基づいて記録シートPの枚数を検知する不図示の演算部から構成されている。
尚、枚数検知部155は、支持部材154bの上下方向の変位を測定するレーザ変位センサ等、及びレーザ変位センサ等で測定した支持部材154bの上下方向の変位に基づいて記録シートPの枚数を検知する演算部から構成することもできる。
一体検知装置156は、記録シートPの後端から記録シート速度測定部154の回転部材154aが記録シートPに圧接している位置までの距離W2が、W1≧W2の関係となるような位置に設けられている。
図3は、記録シートが重送される態様を一体検知装置が検知する様子を示す図である。
図3(a)は、記録シートPが重送され一枚の記録シートPが圧接部Nに侵入した場合に、一体検知装置156が一枚の記録シートPを検知する様子を示す図である。
一体検知装置156は、一枚の記録シートPが圧接部Nに侵入した場合には、枚数検知部155のロータリポテンショメータが初期位置(基準位置:ピックアップロール152で記録シートPが送り出すことができる位置)からの変位角度であるΔθ1を測定し、本Δθ1に基づいて演算部で記録シートPが一枚であることを検知する。
図3(b)は、記録シートPが重送され二枚の記録シートPが圧接部Nに侵入した場合に、一体検知装置156が二枚の記録シートPを検知する様子を示す図である。
一体検知装置156は、二枚の記録シートPが圧接部Nに侵入した場合には、枚数検知部155のロータリポテンショメータが初期位置(基準位置:ピックアップロール152で記録シートPが送り出すことができる位置)からの変位角度であるΔθ3を測定し、本Δθ3に基づいて演算部で記録シートPが二枚であることを検知する。
図3(c)は、最上位の記録シートPに対して二枚目の記録シートPが下流側に突出して積層され記録シートPが重送された場合に、一体検知装置156が本態様を検知する様子を示す図である。
一体検知装置156は、本態様の場合には、枚数検知部155のロータリポテンショメータが初期位置(基準位置:ピックアップロール152で記録シートPが送り出すことができる位置)からの変位角度であるΔθ2を測定し、本Δθ2に基づいて演算部で本態様であることを検知する。
次に、本実施形態における給紙装置150の不図示である制御部(制御手段)の制御について説明する。
本制御部は、装置コントローラCRから所定サイズの記録シートPを給紙する命令を受信した場合に、一の給紙トレイを選択して画像形成部2に向けて所定サイズの記録シートPを送り出す。
最初に、記録シートPを下流側に送り出すために、ピックアップロール152の回転部材152aを回転駆動装置で回転駆動する。
次いで、ピックアップロール152の接触面速度測定装置でピックアップロール152における回転部材152aの記録シートPとの接触面Sが移動する速度を測定すると同時に、一体検知装置156の記録シート速度測定部154で記録シートPが移動する速度を測定すると共に、一体検知装置156の枚数検知部155でピックアップロール152によって送り出された記録シートPの枚数を検知する。
次いで、一体検知装置156の記録シート速度測定部154で測定された記録シートPが移動する速度とピックアップロール152の接触面速度測定装置で測定された接触面Sが移動する速度との速度差、及び/又は一体検知装置156の枚数検知部155で検知した記録シートPの枚数に応じてピックアップロール152の圧接力調節装置及び/又は一体検知装置156におけるリタードロール153bの付勢力調節装置を制御する。
具体的には、例えば、次のように制御される。
第1には、一体検知装置156の記録シート速度測定部154で測定された記録シートPが移動する速度とピックアップロール152の接触面速度測定装置で測定された接触面Sが移動する速度との速度差が所定基準値に対して大きい場合、及び一体検知装置156の枚数検知部155で検知した記録シートPの枚数が一枚である場合には、ピックアップロール152の圧接力調節装置で圧接力を所定基準値に対して大きくする、及び一体検知装置156におけるリタードロール153bの付勢力調節装置でトルクを初期トルクT0に対して小さくする。
第2には、一体検知装置156の記録シート速度測定部154で測定された記録シートPが移動する速度とピックアップロール152の接触面速度測定装置で測定された接触面Sが移動する速度との速度差が所定基準値に対して小さい場合、及び一体検知装置156の枚数検知部155で検知した記録シートPの枚数が複数枚である場合には、ピックアップロール152の圧接力調節装置で圧接力を所定基準値に対して小さくする、及び一体検知装置156におけるリタードロール153bの付勢力調節装置でトルクを初期トルクT0に対して大きくする。
また、本実施形態における給紙装置150の一体検知装置156は、給紙トレイ151a〜151dに収容されている記録シートPの有無を検知するようにすることもできる。
また、本実施形態における給紙装置150の一体検知装置156は、記録シートPが積載されている最上面の位置を検知するようにすることもできる。尚、本実施形態における給紙装置150の給紙トレイ151a〜151dには、積載されている記録シートPを不図示の駆動装置で上下方向に移動することができる不図示のボトムプレートがそれぞれに設けられている。尚、記録シートPが積載されている最上面の位置は、本ボトムプレートが積載されている記録シートPを上方に押し上げてピックアップロール152で記録シートPが送り出すことができる位置(基準位置)である。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。
100:画像形成装置、150:給紙装置(被送出体供給装置)、151a〜151d:給紙トレイ(収容部)、152:ピックアップロール(送出手段)、152a:回転部材(接触部材)、153:分離手段、153a:フィードロール(搬送部材)、153b:リタードロール(捌き部材)、154:記録シート速度測定部(被送出体速度測定手段)、154a:回転部材、154b:支持部材、154c:弾性部材、155:枚数検知部(体数検知手段)、156:一体検知装置(一体検知手段)、P:記録シート(被送出体)、S:接触面、N:圧接部
Claims (6)
- 積載されている被送出体に接触部材を圧接して該接触部材の前記被送出体との接触面を所定の方向に移動することで該被送出体を送り出す送出手段と、
前記接触部材が前記被送出体に圧接する圧接力を調節する圧接力調節手段と、
前記接触面が移動する接触面速度を測定する接触面速度測定手段と、
前記被送出体を所定の方向に搬送する搬送部材と、該搬送部材との間に圧接部を形成するように対向配置され前記搬送部材で搬送される方向に対して反対方向に付勢されている捌き部材とを有し、前記送出手段で送り出された前記被送出体が重送された場合に一の被送出体に分離する分離手段と、
前記被送出体が移動する被送出体速度を測定する被送出体速度測定手段と、
前記送出手段で送り出される前記被送出体の体数を検知する体数検知手段と、
前記被送出体速度測定手段で測定される前記被送出体速度と前記接触面速度測定手段で測定される前記接触面速度との速度差、及び/又は前記体数検知手段で検知した前記被送出体の体数に応じて前記圧接力調節手段を制御する制御手段と、を備え、
前記被送出体速度測定手段と前記体数検知手段とは、一体に形成され一体検知手段を構成していると共に、前記被送出体が前記送出手段で送り出される方向に対して先端から前記分離手段の圧接部までの距離に相当する前記被送出体の後端からの距離以下の位置に配置されていることを特徴とする被送出体供給装置。 - 積載されている被送出体に接触部材を圧接して該接触部材の前記被送出体との接触面を所定の方向に移動することで該被送出体を送り出す送出手段と、
前記接触部材が前記被送出体に圧接する圧接力を調節する圧接力調節手段と、
前記接触面が移動する接触面速度を測定する接触面速度測定手段と、
前記被送出体を所定の方向に搬送する搬送部材と、該搬送部材との間に圧接部を形成するように対向配置され前記搬送部材で搬送される方向に対して反対方向に付勢されている捌き部材とを有し、前記送出手段で送り出された前記被送出体が重送された場合に一の被送出体に分離する分離手段と、
前記捌き部材が付勢されている付勢力を調節する付勢力調節手段と、
前記被送出体が移動する被送出体速度を測定する被送出体速度測定手段と、
前記送出手段で送り出される前記被送出体の体数を検知する体数検知手段と、
前記被送出体速度測定手段で測定される前記被送出体速度と前記接触面速度測定手段で測定される前記接触面速度との速度差、及び/又は前記体数検知手段で検知した前記被送出体の体数に応じて前記圧接力調節手段及び/又は付勢力調節手段を制御する制御手段と、を備え、
前記被送出体速度測定手段と前記体数検知手段とは、一体に形成され一体検知手段を構成していると共に、前記被送出体が前記送出手段で送り出される方向に対して先端から前記分離手段の圧接部までの距離に相当する前記被送出体の後端からの距離以下の位置に配置されていることを特徴とする被送出体供給装置。 - 前記一体検知手段は、前記被送出体の移動に追従して回転する回転部材を備え、該回転部材が弾性部材で付勢され前記被送出体に圧接していることを特徴とする請求項1又は2に記載の被送出体供給装置。
- 前記被送出体を収容する収容部を備え、
前記一体検知手段は、前記収容部に収容されている前記被送出体の有無を検知することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の被送出体供給装置。 - 前記一体検知手段は、前記被送出体が積載されている方向の位置を検知することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の被送出体供給装置。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載の被送出体供給装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007257540A JP2009084008A (ja) | 2007-10-01 | 2007-10-01 | 被送出体供給装置及び画像形成装置 |
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JP2007257540A JP2009084008A (ja) | 2007-10-01 | 2007-10-01 | 被送出体供給装置及び画像形成装置 |
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JP2009084008A true JP2009084008A (ja) | 2009-04-23 |
Family
ID=40657928
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2009084008A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011042477A (ja) * | 2009-08-21 | 2011-03-03 | Seiko Epson Corp | 記録装置 |
-
2007
- 2007-10-01 JP JP2007257540A patent/JP2009084008A/ja not_active Withdrawn
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JP2011042477A (ja) * | 2009-08-21 | 2011-03-03 | Seiko Epson Corp | 記録装置 |
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