JP2007052251A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007052251A
JP2007052251A JP2005237530A JP2005237530A JP2007052251A JP 2007052251 A JP2007052251 A JP 2007052251A JP 2005237530 A JP2005237530 A JP 2005237530A JP 2005237530 A JP2005237530 A JP 2005237530A JP 2007052251 A JP2007052251 A JP 2007052251A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
medium
roller
unit
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005237530A
Other languages
English (en)
Inventor
Michimasa Otake
道正 大竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Data Corp filed Critical Oki Data Corp
Priority to JP2005237530A priority Critical patent/JP2007052251A/ja
Publication of JP2007052251A publication Critical patent/JP2007052251A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 画像形成装置の給紙ローラは、記録媒体を媒体収容部から繰り出した後、引き続いて記録媒体を搬送する搬送方向下流側に搬送する作用を併せ持つ。この給紙ローラを停止する際には、この停止によってフィード負荷が増加することもあって、他の搬送手段によるフィード力不足や、停止時の振動等により印字品質の低下を招く恐れがあるため、最適なタイミングで給紙ローラを停止することが難しかった。
【解決手段】
記録用紙10が、給紙ローラ14によって媒体収容部11から繰り出され、レジストローラ24によって更に搬送された後、その先端部が感光ドラム35と転写ローラ40の圧接に至って挟持され、更に挟持部中心位置から所定量搬送された段階で給紙ローラの駆動を停止するように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に記録用紙等の記録媒体を搬送する記録媒体搬送機構に関する。
従来、この種の記録媒体搬送機構としては、例えば、記録用紙を積層した状態で収容する印刷用紙供給部から、ホッピングローラによって記録用紙を1枚ずつ繰り出し、繰り出された記録用紙が、搬送路中の所定位置に配置された給紙センサによって、その検出位置に至ったことが検出された段階で、ホッピングローラの駆動を停止するように構成されたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開平5―318887号公報(第5頁、図1,4)
ホッピングローラが停止した後、記録用紙は、搬送方向下流側に配置されたレジストローラによって搬送され、やがて画像形成部の感光体ドラムと転写ロ−ラの圧接部へ搬送される。上記構成の装置では、ホッピングローラを停止させた後の記録用紙のフィード負荷、即ち
(1)記録用紙の搬送に伴って従動回転するホッピングローラと圧接する分離片摩擦部材間との摩擦負荷、
(2)ホッピングローラに記録用紙をプレートで押圧する際の媒体間の摩擦負荷、
(3)走行ルート内壁と記録用紙の摩擦負荷、
等が大きく、それにまさるレジストローラのフィード力が必要となる。しかしながら、上記構成の装置では、記録媒体を搬送するための満足なフィード力を得ることが難しく、印字位置ずれ、フィード不良ジャム、などの障害が発生するおそれがあった。
本発明の目的は、これらの問題点を解消し、記録媒体の搬送力不足に起因する印刷不良を防止することのできる画像形成装置を提供することにある。
本発明による画像形成装置は、
記録媒体を収容する記録媒体収容部と、前記記録媒体収容部から前記記録媒体を繰り出す記録媒体繰り出し部と、前記記録媒体繰出し部から繰り出された前記記録媒体を搬送する媒体搬送部と、前記媒体搬送部の媒体搬送方向下流側に配置され、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体に対向して配置される転写部材と、搬送される前記記録媒体の先端部を検出する媒体検出器と、前記媒体検出器の検出結果に基づいて前記記録媒体が前記像担持体と前記転写部材との対向部に達したことを判断し、該判断に基づいて前記記録媒体繰り出し部の駆動を停止する停止手段と
を有することを特徴とする。
また別の発明による画像形成装置は、
記録媒体を収容する記録媒体収容部と、前記記録媒体収容部から前記記録媒体を繰り出す記録媒体繰り出し部と、前記記録媒体繰出し部から繰り出された前記記録媒体を搬送する媒体搬送部と、前記媒体搬送部の媒体搬送方向下流側に配置され、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体に対向して配置される転写部材と、搬送される前記記録媒体の先端部を検出する媒体検出器と、前記媒体検出器の検出結果に基づいて前記記録媒体の搬送位置を判断し、前記記録媒体繰り出し部の駆動を停止する停止手段とを有し、
前記停止手段は、前記記録媒体の厚さによって、前記記録媒体が前記像担持体と前記転写部材との対向部に達する前に前記記録媒体繰り出し部の駆動を停止するか、或いは前記記録媒体が前記像担持体と前記転写部材との対向部に達した後に前記記録媒体繰り出し部の駆動を停止することを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体が、像担持体と転写部材とで挟持された後、記録媒体繰り出し部の駆動を停止しているため、記録媒体を搬送するためのフィード力が不足する事態を防ぐことができる。
また別の発明によれば、記録媒体の厚さに応じて、記録媒体が、像担持体と転写部材とで挟持された後、記録媒体繰り出し部の駆動を停止するようにしているため、記録媒体を搬送するためのフィード力が不足する事態を防ぐことができると共に、フィード力不足を解消するための不要なフィード力供給動作を避けることができるため、良好な印字品質が得やすくなる。
実施の形態1.
図1は、本発明に基づく実施の形態1の画像形成装置の要部構成を示す要部構成図である。
同図において、画像形成装置100は、電子写真プリンタとしての構成を備えている。媒体収容部11は、複数の種類の記録媒体としての記録用紙10をサイズ毎に積層収納可能に構成され、記録用紙幅方向位置を規制可能な図示しない左右ガイドを備えている。収容部底面には、板状の弾性部材で形成されたプレート12が、後端を支点13として、積層された記録用紙10を給紙ローラ14に押圧するように備えられている。
給紙ローラ14は、摩擦係数の大きい部材で形成され、媒体収容部11に積層した状態で収容されている記録用紙10の最上紙に、給紙方向の一端側で当接し、図示しない、オン/オフ可能な駆動源からの駆動力を受けて矢印方向に回転し、プレート12によって押圧された記録用紙10の最上紙を送り出す。また、給紙ローラ14は、その回転軸15との間に介在するワンウェイクラッチ14aを備え、相対的な回転方向比較において、一方向(矢印回転方向)だけの回転力を回転軸15から受け、逆方向には空転するようになっている。
分離台20は、摩擦部材21とこの摩擦部材21を支持する支持部材22で構成されて給紙ローラ14と対向する位置に配置され、加圧ばね23によって付勢されて給紙ローラ14に圧接し、記録用紙10を1枚ずつ分離する。ガイド部材16は、給紙ローラ14から繰り出された記録用紙10を、湾曲した経路に偏向させて記録用紙搬送方向の下流に配設されたレジストローラ24までガイドし、給紙ローラ14の軸方向において、記録用紙10の最大幅をカバーするように同方向にガイド面が延在している。
レジストローラ24は、図示しない駆動源からの駆動力を受けて矢印方向に回転する。画像形成部102のフレームには、レジストローラ24の軸方向に対して垂直方向に揺動可能にガイドされて装着してあるシャフト25と、シャフト25に回転自在に嵌入されたピンチローラ26と、加圧ばね27とが備えられている。レジストローラ24は、その外形表面が摩擦部材で形成されており、加圧ばね27によってそのシャフト25がレジストローラ24に向けて付勢されたピンチローラ26との間で、記録用紙10へのフィード力Fを生成している。
書出しセンサ30は、記録用紙搬送経路の、レジストローラ24と後述する画像形成部102の感光体ドラム35間に配設され、記録用紙10の先端が、そのセンサレバー30cを通過すると、支点30aを中心に回動してレバー下方部30bが図示しない検出器を遮る。書出しセンサ30は、この間、即ち記録用紙10がセンサレバー30cを通過している間、“オン”状態となる検出信号を後述する印刷制御部50(図2)に出力するように構成されている。従って、書出しセンサ30は、記録用紙10の後端が、そのセンサレバー30cを通過した段階で支点30aを中心に逆回転して元の位置に復元し、検出信号を再び“オフ”状態に戻す。
画像形成部102は、像担持体としての感光体ドラム35、感光体ドラム35を帯電する帯電ローラ36、帯電された感光ドラム35の表面に印刷データに基づいて光を照射し、感光体ドラム35の表面に静電潜像を形成する露光装置としてのLEDヘッド37、及び感光体ドラム35の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させたトナー画像を形成する現像ローラ38を備える。
転写ローラ40は、表面が弾性摩擦部材で形成され、画像形成部102の感光体ドラム35に圧接されるように配置され、これ等は、図示しない同一の動力源により回転駆動されて記録用紙10を挟持搬送すると共に、感光体ドラム35の表面のトナー画像を転写ローラ40によって記録用紙10に静電位的に転写する。このため転写ローラ40は、後述するように所望の抵抗値を持った弾性摩擦部材で形成され、感光体ドラム35と対向する感光体ドラム35との圧接部に所望のニップ量を形成する圧力で付勢されており、記録用紙10へのフィード力Fを生成している。
定着器ユニット103は、ヒートローラ45とバックアップローラ46を備える。ヒートローラ45は、図示しない駆動源からの駆動力により矢印方向に回転し、バックアップローラ46は、耐熱弾性摩擦部材で形成され、図示しない加圧ばねで付勢されてヒートローラ45を押圧して所望のニップ量を確保し、ヒートローラ45と共に記録用紙10へのフィード力Fを生成している。以上のように構成された定着器ユニット103は、前記した画像形成部102及び転写ローラ40によって記録面上にトナー像が形成された記録用紙10を両ローラ間で通過させ、その過程でトナー像を記録用紙10に定着する高温高圧定着処理を行う。
排出ローラ31及び従動ローラ32は、定着器ユニット103で定着処理され、排出される記録用紙10を排出スタッカ33へと搬送する。
図2は、画像形成装置100の制御系200の要部構成を示すブロック図である。
同図に示すように、制御系200は、印刷制御部50、インタフェース(以下I/Fと称す)制御部51、データ処理部52、操作部53、センサ部54、画像形成制御部55、定着ユニット制御部56及び搬送制御部57を有する。印刷制御部50は、図示しないマイクロプロセッサ、ROM、RAM、入出力ポート、及びタイマ等を有して画像形成装置100全体を制御し、上位装置から印刷データ及び制御コマンドを受信して印刷動作を指示する。I/F制御部51は、上位装置に情報を送信し、また上位装置から送信された制御コマンドや画像形成データを受信し、制御コマンドの解析や、画像形成データのデータ処理を実行する。
データ処理部52は、前記画像形成データを画像形成制御部55において必要となる画像信号に変換し、操作部53は、画像形成装置100の状態を表示する図示されないLED又はLCDを備え、更に画像形成装置への操作者からの指示を与えるためのスイッチを備える。センサ部54は、画像形成装置100内の所定位置に配置された各種センサを含み、前記した書出しセンサ30(図1)もこのセンサ部54に属する。このセンサ部54から出力されるセンサ出力信号は印刷制御部50に送られる。
画像形成制御部55は、後述するようにトナー画像を形成するために画像形成部102(図1)を制御し、定着器ユニット103(図1)の温度制御を行う定着器ユニット制御部56は、印刷制御部50の指示に基づいて、ヒートローラ45(図1)の温度を制御する。ヒートローラ45には、発熱器としてのヒータと、温度検出のためのサーミスタが備えられており、サーミスタによって検出した温度に基づいてヒータをオン/オフ制御してヒートローラ45を所定の温度に保持する。搬送制御部57は、印刷制御部50の指示に基づいて、画像形成装置100(図1)の画像形成部102の駆動源(感光体ドラム40、帯電ローラ36、現像ローラ38を回転させる)、レジストローラ24の駆動源、ヒートローラ45の駆動源、及び給紙ローラ14の駆動源をそれぞれオン/オフ制御する。
次に、以上のように構成された画像形成装置100の動作について説明する。
まず、印刷制御部50は、I/F制御部51を介して上位装置から送信された制御コマンド及び画像形成データを受信すると、定着器ユニット制御部56に指示を出してヒータの加熱を開始させる。そして、ヒートローラ45(図1)が所望の温度まで上昇した段階で搬送制御部57に指示を出し、図1に示す画像形成部102、レジストローラ24、及びヒートローラ45の各駆動源を駆動させ、画像形成部102の回転部、レジストローラ24、及びヒートローラ45を回転させる。
続いて、印刷制御部50は、搬送制御部57に指示を出して給紙ローラ14(図1)の駆動源を駆動させ、給紙ローラ14を回転させて媒体収容部11に積載された記録用紙10を繰り出させる。記録用紙10は、給紙ローラ14と分離台20間で1枚に分離された後にガイド16に導かれ、レジストローラ24とピンチローラ26間の挟持位置へと搬送される。
尚、給紙ローラ14は、前記したようにワンウェイクラッチ14aを備え、相対的な回転方向比較において、一方向(矢印回転方向)だけの回転力を回転軸15から受け、逆方向には空転するようになっている。
続いて、印刷制御部50は、センサ部54に属する書出しセンサ30(図1)から受信する検出信号の“オン”によって、記録用紙10の先端が、書出しセンサ30のセンサレバー30cを通過したことを検出すると、画像形成制御部55に指示を出し、画像形成部102(図1)によるトナー画像の形成を開始する。画像形成部102内部でのトナー画像の形成は、以下のようにして行なわれる。
矢印の方向に回転する感光体ドラム35(図1)は、先ずその表面が帯電ローラ36によって負に帯電され、この負に帯電された部分がLEDヘッド37の下にくると、LEDヘッド37によって露光され、帯電された部分に画像データに基づく静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像ローラ38によって現像されてトナー画像となり、このトナー画像が、転写ローラ40によって、感光体ドラム35と転写ローラ40間の圧接部に搬送されて挟持される記録用紙10に転写される。転写ローラ40によって記録面上にトナー像が形成された記録用紙10は、その後定着ユニット103のヒートローラ45とバックアップローラ46によって高温高圧定着処理され、更に排出ローラ31と従動ローラ32によって排出スタッカ33に排出される。
給紙ローラ14(図1)は、前記したように矢印方向に回転駆動されることによって、媒体収容部11に積載された記録用紙10を繰り出すが、更に回転し続けることによって、媒体収容部11から繰り出した記録用紙10を、引き続いて搬送方向下流側に搬送する作用を併せ持つ。ここで、この給紙ローラ14による搬送動作の停止タイミングについて考察する。
前記したように画像形成装置100(図1)では、記録用紙10の先端が書出しセンサ30のセンサレバー30cを通過するのに同期して、画像形成部102によるトナー画像の形成が開始され、感光ドラム35の表面のトナー画像が、転写ローラ40間との圧接挟持部で静電位的に印刷用紙10に転写される。このため、印刷用紙10は、センサレバー30cを通過後、挟持されて転写が実行されるまでの間、一定速度で安定して搬送される必要があり、このことが高印字品質を確保するための重要な要素となる。
例えば、記録用紙10の先端がセンサレバー30c通過後、直ちに給紙ローラ14の駆動源の回転を停止した場合、記録媒体を搬送するためのフィード力は、前記したレジストローラ24のフィード力Fだけの搬送力となる。この時給紙ローラ14は、そのワンウェイクラッチ機構が作動し、レジストローラ24とピンチローラ26によって搬送される記録用紙10の移動につれて従動回転(空転)する。
一方、記録用紙10(図1)の搬送時におけるフィード負荷としては、以下の要素がある。
[1]記録用紙の剛性による走行ルート内壁と記録用紙の摩擦負荷f
[2]給紙ローラ14とプレート12間において、記録用紙10が堆積中の場合は記録用紙間の摩擦係数とプレート12の押圧力の積による媒体フィード負荷f1−1、或いは記録用紙10が最後の1枚の時には記録用紙10とプレート12間の摩擦係数と押圧力の積によるフィード負荷f1−2
[3]給紙ローラ14と分離台20間において、記録用紙と摩擦部材21間の摩擦係数と押圧力の積による媒体フィード負荷f
従って、給紙ローラ14が、駆動源によって駆動されている場合のフィード負荷は、上記[1]による摩擦負荷fのみであるが、給紙ローラ3の駆動が停止された場合のフィード負荷は、上記[1]による摩擦負荷fに、上記[2]による媒体フィード負荷f1−1或いはフィード負荷f1−2と上記[3]による媒体フィード負荷fとを加えたものとなる。
即ち、記録用紙10の先端がセンサレバー30c通過し、給紙ローラ14の駆動源の回転を停止した段階での記録媒体フィード力Faは、
Fa=F−((f1−1orf1−2)+f+f
となる。
ここで、レジストローラ24のフィード力Fを大きくするためには、構成を複雑、かつ剛性の高い構造にする必要があり、小型、軽量、安価な構成になり難いものとなってしまう。また、レジストローラ24の摩擦部材の耐久等による摩擦力低下や、紙粉、塵、外気による汚れ等の付着での摩擦力低下によるフィード力低下に対するマージン確保が重要要素となる。
本実施の形態1の画像形成装置では、記録用紙10の先端が、感光体ドラム35と転写ローラ40の圧接挟持部を通過するまで、給紙ローラ14の駆動を継続することによって、レジストローラ24による記録用紙10の搬送を援助し、搬送が円滑に行えるようにしている。この場合、給紙ローラ14の駆動源の回転を停止した段階での記録媒体フィード力Fbは、後述するように、
Fb=F+F−((f1−1orf1−2)+f+f
とすることができる。
図3は、本実施の形態における記録用紙10の搬送動作を説明するためのタイムチャートであり、以下このタイムチャートに基づいて、図1及び図2を参照しながら記録用紙10の搬送動作について更に説明する。
まず、時刻tに定着器ユニット制御部56(図2)の制御のもとにヒータの加熱が開始され、時刻tにヒートローラ45(図1)が所望の温度まで上昇すると、搬送制御部57(図2)によって駆動源が駆動制御されて、図1に示す、ヒートローラ45、感光体ドラム35、及びレジストローラ24が回転する。続いて時刻tに、搬送制御部57によって駆動源が駆動制御されて給紙ローラ14が回転し、媒体収容部11に堆積された記録用紙10が繰出し搬送される。
印刷用紙10は、そのまま用紙搬送方向下流に搬送され、すでに回転を始めているレジストローラ24とピンチローラ26間に挟持されながら、更に用紙搬送方向下流に搬送される。続いて時刻tに、記録用紙10の先端部が書出しセンサ30のセンサレバー30cに到達し、書出しセンサ30の出力が“オン”となると、印刷制御部50では、給紙ローラ14による、予め設定された寸法L分の媒体送り量を搬送制御部57に指示し、搬送制御部57では、指示された媒体送り量Lに相当する駆動時間Tが経過した時刻tに、給紙ローラ14の駆動源を“オフ”とする。これにより給紙ローラ14の回転は停止する。
ここで、媒体送り量Lは、記録用紙10の先端部の通過によって書出しセンサ30の出力が“オン”となる検出位置、即ち記録用紙10の先端部がセンサレバー30cに触れる位置から感光体ドラム35と転写ローラ40間の挟持部中心位置までの距離に、1〜4mmプラスした寸法とする。従って、記録用紙10の先端が、感光体ドラム35と転写ローラ40間の挟持部中心位置を通過(時刻tに相当)後、1〜4mm媒体搬送方向下流に移送された段階で、給紙ローラ14の駆動が停止されることとなる。
以上のように媒体送り量Lを設定したのは、通常の画像形成装置における印字用紙先端の印字不可能領域(余白領域)が、用紙先端から5.08mmとするのが一般的であるため、この印字不可能領域が感光体ドラム35と転写ローラ40間の挟持部中心位置を通過している期間に、給紙ローラ14の駆動を停止させるようにするためである。この期間中には、感光体ドラム35の表面に形成されたトナー画像の、記録用紙10への転写作用がまだ始まっていないため、給紙ローラ14の駆動停止時に生ずる急激なフィード負荷増加で記録用紙10に生ずる搬送振動等のショック、びびりなどの影響で、画像品質が劣化するおそれがない。
尚、上記した実施の形態では、レジストローラ24によるスキュー補正を行わない場合について述べたが、スキュー補正を行う場合にはレジストローラ24を一旦停止させておき、給紙ローラ14により所定量媒体を搬送し、レジストローラ24によりスキュー補正を行った後、レジストローラ24を駆動するようにすれば良い。
以上のように本実施の形態の画像形成装置によれば、給紙ローラ14の駆動が停止されてフィード負荷が増大する時には、レジストローラ10とピンチローラ26によるフィード力Fと、感光体ドラム35と転写ローラ40間でのフィード力Fとが同時に作用しているため、記録用紙のフィード負荷に抗するフィード力増加効果が得られて安定した記録媒体搬送性能が保持でき、印字位置ずれ、フィード不良ジャム、などの障害を防止することが期待できる。また、給紙ローラ14の駆動のオフタイミングを記録用紙の余白部に設定したため、常に良好な印字品質を確保できる。
また、レジストローラ24の摩擦部材の耐久等による摩擦力低下や紙粉、塵、外気による汚れ等での摩擦力低下によるフィード力低下へのマージン確保も可能になる。そのことで、印字位置ずれの発生がなく、ずれの増大によるジャム障害が発生しない画像形成装置を提供できる。更に、レジストローラに加わる負荷を小さくすることが出来るので、レジストローラの構成を、小型、軽量、安価にすることも可能となる。
次に本実施の形態の変形例について説明する。
上記した本実施の形態の画像記録装置100では、書出しセンサ30で記録用紙の先端位置を検出し、その後この検出位置から感光体ドラム35と転写ローラ40間の挟持部中心位置までの距離に、1〜4mmプラスした媒体送り量Lに相当する駆動時間Tだけ記録用紙10を搬送駆動した段階で、記録用紙10の先端が、感光体ドラム35と転写ローラ40間の挟持位置を通過したものと判断して給紙ローラ14の駆動を停止するようにしている。従って、記録用紙10の先端が、感光体ドラム35と転写ローラ40間の挟持位置を通過したことを、実際に確認して判定しているわけではないので、その判定には、信頼性に乏しい面がある。
以下に説明する変形例は、この点を解消するものでる。
図4は、実施の形態1の変形例の電圧印加部150の概要を示す概略図であり、図5は、本変形例の説明に供する電流波形図であり、図6は、図4に示す電圧印加部150の等価回路図である。なお、図5において、横軸には時間tを、縦軸には電流Iをとってある。
図4に示すように、電圧印加部150では、感光体ドラム35と転写ローラ40の間には抵抗R1を介して電圧Eが印加されている。図5の電流波形図は、この状態で、給紙された記録用紙10の先端が、感光体ドラム35と転写ローラ40の挟持位置を通過する際の、感光体ドラム35と転写ローラ40との間を流れる電流Iの変化を示している。
図5に示すように、時刻t100に、給紙された記録用紙10の先端が、感光体ドラム35と転写ローラ40の挟持位置に到達すると、感光体ドラム35と転写ローラ40との間を流れる電気量としての電流Iが、記録用紙10の抵抗分だけ少なくなる。そして、時刻t101に、記録用紙10の後端が感光体ドラム35と転写ローラ40の挟持位置から離れるとこの電流Iは再び多くなる。
従って、図6の等価回路図に示すように、転写ローラ40、記録用紙10及び感光体ドラム35の各抵抗値をそれぞれR2〜R4として、前記抵抗R1の両端間における電圧降下としての出力電圧Eoを取り出すと、転写ローラ40と感光体ドラム35との間に記録用紙10が搬送されていないときの出力電圧Eoは、
Eo=R1・E/(R1+R2+R4)
となり、転写ローラ40と感光体ドラム35との間に記録用紙10が搬送されているとき出力電圧Eoは、
Eo=R1・E/(R1+R2+R3+R4)
となる。そこで、前記出力Eoの変動を監視することによって、転写ローラ40と感光体ドラム35との間に記録用紙10の先端が挟持されたことを判定できる。
図7は、実施の形態1の画像形成装置100の変形例での制御系300の要部構成を示すブロック図である。この制御系300が、前記した図2に示す制御系200と主に異なる点は、媒体先端検出器301が新たに追加された点と、追加された媒体先端検出器301に関連する動作処理の内容である。従って、この制御系300が、前記した制御系200(図2)と共通する部分には同符号を付してここでの説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。
図7において、媒体先端検出部301は、前記した電圧印加部150(図4)の出力電圧Eoを監視し、その電圧がEoの間は“オフ”、Eoの間は“オン”となる、即ち転写ローラ40と感光体ドラム35との間に記録用紙10が挟持されている間に“オン”となる媒体検出信号を印刷制御部50に通知する。印刷制御部50は、この媒体検出信号に基づいて、搬送制御部57に対して給紙ローラ3の駆動源のオン/オフ動作を指示する。
図8は、変形例での制御系300による記録用紙10の搬送動作を説明するためのタイムチャートであり、以下このタイムチャートを参照しながら記録用紙10の搬送動作について更に説明する。
まず、時刻t10に定着器ユニット制御部56(図7)の制御のもとにヒータの加熱が開始され、時刻t11にヒートローラ45(図1)が所望の温度まで上昇すると、搬送制御部57(図7)によって駆動源が駆動制御されて、図1に示す、ヒートローラ45、感光体ドラム35、及びレジストローラ24が回転する。続いて時刻t12に、搬送制御部57によって駆動源が駆動制御されて給紙ローラ14が回転し、媒体収容部11に堆積された記録用紙10が繰出し搬送される。
印刷用紙10は、そのまま用紙搬送方向下流に搬送され、すでに回転を始めているレジストローラ24とピンチローラ26間に挟持されながら、更に用紙搬送方向下流に搬送される。続いて時刻t13に、記録用紙10の先端が転写ローラ40と感光体ドラム35との挟持間に突入すると、媒体先端検出回路部301(図7)の媒体検出信号が“オン”状態となる。印刷制御部50では、この媒体検出後、給紙ローラ14による、予め設定された寸法L分の媒体送り量を搬送制御部57に指示し、搬送制御部57では、指示された媒体送り量Lに相当する駆動時間Tが経過した時刻t15に、給紙ローラ14の駆動源を“オフ”とする。これにより給紙ローラ14の回転は停止する。
ここで、媒体送り量Lは、記録用紙10の先端が検出される位置から感光体ドラム35と転写ローラ40間の挟持部中心位置までの距離に、1〜4mmプラスした寸法となる。従って、記録用紙10の先端が、感光体ドラム35と転写ローラ40間の挟持部中心位置を通過(時刻t14に相当)後、1〜4mm媒体搬送方向下流に移送された段階で、給紙ローラ14の駆動が停止されることとなる。
以上のように設定したのは、通常の画像形成装置における印字用紙先端の印字不可能領域(余白領域)が、用紙先端から5.08mmとするのが一般的であるため、この印字不可能領域が感光体ドラム35と転写ローラ40間の挟持部中心位置を通過している期間に、給紙ローラ14の駆動を停止させるようにするためである。この期間中には、感光体ドラム35の表面に形成されたトナー画像の、記録用紙10への転写作用がまだ始まっていないため、給紙ローラ14の駆動停止時に生ずる急激なフィード負荷増加で記録用紙10に生ずる搬送振動等のショック、びびりなどの影響で、画像品質が劣化するおそれがない。
以上のように、ここに示す変形例によれば、記録用紙10の先端部検出を、感光体ドラム35と転写ローラ40間で挟持するタイミングで行なえるため、給紙ローラ14の駆動を停止するまでの位置精度が上がり、媒体先端余白部が挟持されている間に実行する給紙ローラ14の駆動停止を正確に実行することができる。
実施の形態2.
図9は、本発明に基づく実施の形態2の画像形成装置の制御系400の要部構成を示すブロック図である。
この制御系400を有する画像形成装置が、前記した図1に示す実施の形態1の画像形成装置と主に異なる点は、図2に示す実施の形態1の制御系200に対して、媒体厚さ制御部401が新たに追加され、操作部402の機能が増えている点と、これらの追加変更に関連する動作処理の内容である。従って、この制御系400を有する画像形成装置が、前記した実施の形態1の画像形成装置(図1)と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いて説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。
尚、本実施の形態の画像形成装置の要部構成は前記した図1に示す実施の形態1の画像形成装置100と同じため、以下の説明において図1の画像形成装置100を参照する。
図9において、操作部402は、画像形成装置の状態を表示する図示されないLED又はLCD、及び画像形成装置への操作者からの指示を与えるためのスイッチ等による図示されない操作部を備え、本操作部から、印刷用紙10のサイズや厚さ等の記録媒体仕様をマニュアル入力できるようになっている。記録媒体厚さ制御部401は、上位装置からの記録媒体に関するデータや操作部402からマニュアルで指示された記録媒体に関するデータを解析判定し、その結果から印刷制御部50に所望の指示をするものである。
次に、以上のように構成された画像形成装置の動作について説明する。
まず、印刷制御部50は、I/F制御部51を介して上位装置から送信された制御コマンド及び画像形成データを受信すると、定着器ユニット制御部56に指示を出してヒータの加熱を開始させる。そして、ヒートローラ45(図1)が所望の温度まで上昇した段階で搬送制御部57に指示を出し、図1に示す画像形成部102、レジストローラ24、及びヒートローラ45の各駆動源を駆動させ、画像形成部102の回転部、レジストローラ24、及びヒートローラ45を回転させる。
ここで、操作部402で設定された記録媒体厚さレベル設定値と上位装置から送信された記録媒体厚さレベル設定値とが、印刷制御部50を介して記録媒体厚さ制御部401に送られる。記録媒体厚さ制御部401は、受信した厚さレベル設定値データと図示しないメモリ上のデータとを比較し、解析した後、その結果として生成したヒートローラ45(図1)の設定温度データを、印刷制御部50を介して定着器ユニット制御部56に送る。定着器ユニット制御部56は、後述するように、受信した設定温度データに基づいて、定着ユニット103のヒートローラ45の温度を設定温度とすべく定着ユニット103(図1)を温度制御する。
続いて、印刷制御部50は、搬送制御部57に指示を出して給紙ローラ14(図1)の駆動源を駆動させ、給紙ローラ14を回転させて媒体収容部11に積載された記録用紙10を繰り出させる。記録用紙10は、給紙ローラ14と分離台20間で1枚に分離された後にガイド16に導かれ、レジストローラ24とピンチローラ26間の挟持位置へと搬送される。
尚、給紙ローラ14は、前記したようにワンウェイクラッチ14aを備え、相対的な回転方向比較において、一方向(矢印回転方向)だけの回転力を回転軸15から受け、逆方向には空転するようになっている。
続いて、印刷制御部50は、センサ部54に属する書出しセンサ30(図1)から受信する検出信号の“オン”によって、記録用紙10の先端が、書出しセンサ30のセンサレバー30cを通過したことを検出すると、画像形成制御部55に指示を出し、画像形成部102(図1)によるトナー画像の形成を開始する。画像形成部102内部でのトナー画像の形成は、以下のようにして行なわれる。
矢印の方向に回転する感光体ドラム35(図1)は、先ずその表面が帯電ローラ36によって負に帯電され、この負に帯電された部分がLEDヘッド37の下にくると、LEDヘッド37によって露光され、帯電された部分に画像データに基づく静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像ローラ38によって現像されてトナー画像となり、このトナー画像が、転写ローラ40によって、感光体ドラム35と転写ローラ40間の圧接部に搬送されて挟持される記録用紙10に転写される。転写ローラ40によって記録面上にトナー像が形成された記録用紙10は、その後定着ユニット103のヒートローラ45とバックアップローラ46によって高温高圧定着処理され、更に排出ローラ31と従動ローラ32によって排出スタッカ33に排出される。
給紙ローラ14(図1)の給紙動作のために行われる矢印方向への回転駆動の、停止タイミングについては、前記した実施の形態1で説明した通りなので、ここでの説明は省略する。
定着器ユニット103において、トナー画像を高温高圧定着処理する際には、仕様内媒体連量での記録用紙(記録媒体)厚さを例えば5段階程度に区分けし、ヒートローラ45に内蔵されたヒータの保持温度も、この厚さ区分けに応じて5段階程度に切替える。これにより記録用紙(記録媒体)厚さに最適な熱容量を提供することで良好な定着性を確保し、且つ媒体にしわを生じさせない最適温度制御を行うことができる。
このため、記録媒体厚さ制御部401は、操作部402からマニュアルで設定される場合のデータ、或いは上位装置から指示される制御コマンドによるデータを印刷制御部50を介して受信し、表1に示すように、設定レベル1〜5の段階に区分けして媒体厚さのレベル設定を行なう。そして同表に示すように、区分けした設定レベルに対応するヒータ保持温度とすべく生成した設定温度データを印刷制御部50を介して定着器ユニット制御部56に送る。定着器ユニット制御部56は、受信した設定温度データに基づいて、定着ユニット103のヒートローラ45の温度を設定温度とすべく定着ユニット103(図1)を温度制御する。
尚、この表1に示した媒体厚さとヒータ保持温度の関係は一般的なものである。また表1中の温度Δt〜Δtには、
Δt<Δt<Δt<Δt
の関係がある。
Figure 2007052251
ここでは、媒体収納部11(図1)から繰り出し可能な記録用紙10の連量は、連量55kg〜90kgの範囲で許容している。記録用紙10の下限連量は、その厚さが薄いことによって誘発される、例えば繰り出し部における媒体を1枚分離する部分での重送や、媒体搬送経路において感光ドラム面に静電位的に貼り付いてしまうことなどによる走行ジャム障害等、が発生しないように考慮して設定している。一方、記録用紙10の上限連量は、記録用紙が厚くなることによってそれ自体の剛性が大きくなるため、媒体搬送経路において記録媒体をガイドによって偏向しつつ移送させる際に、ガイドの偏向曲面部で生じる媒体剛性負荷や摩擦負荷が増大し、レジストローラ24(図1)によるフィード力が満たされず走行ジャム等を誘発する場合があるため、これ等が発生しないように考慮して設定している。
以上のように、記録用紙10の厚さが増すほどガイドの偏向曲面部で生じる媒体剛性負荷や摩擦負荷によるフィード負荷が増えてしまう。このような場合、記録用紙10の先端が書出しセンサ30(図1)で検出された後、直ちに給紙ローラ14(図1)の駆動源をオフすると、前記したようにこのことによるフィード負荷が更に加算され、レジストローラ24のフィード力のみでは対処しきれない問題が生じてしまう。一方、記録用紙10が薄い場合、ガイドの偏向曲面部で生じるフィード負荷が小さいため、記録用紙10の先端が書出しセンサで検出された後、直ちに給紙ローラ14の駆動源をオフしても、レジストローラ14でのフィード力のみで十分対応できる。そこで、本実施の形態の画像形成装置は、記録用紙10の厚さに応じて給紙ローラ14の駆動源オフタイミングを変えることで、常に最適な状態で記録用紙の搬送を行うようにするものであり、以下にその方法について更に詳しく説明する。
印刷制御部50は、例えば表1に示す印刷用紙10の前記した5段階の厚さ設定レベルにおいて、薄手用紙の1〜3段階までと、厚手用紙の4〜5段階とでは、給紙ローラ14(図1)の駆動源のオフタイミングを変え、前者の場合には記録用紙10の先端が、図1に示す感光体ドラム35と転写ローラ40とで挟持される前に給紙ローラ14の駆動源をオフし、後者の場合には記録用紙10の先端が感光体ドラム35と転写ローラ40とで挟持された後に給紙ローラ14の駆動源をオフするようにしている。
図10は、本実施の形態における記録用紙10の搬送動作を説明するためのタイムチャートであり、以下このタイムチャートを参照しながら記録用紙10の搬送動作について更に説明する。尚、ここでは簡単のため、記録媒体厚さレベル設定値が、薄手媒体1〜3段階にある場合と厚手媒体4〜5段階にある場合の給紙ローラ14のタイムチャートを同時に示しているが、後述するように、これ等は別々の動作例を示すものである。
まず、操作部402(図9)や上位装置から送信された記録媒体厚さレベル設定値は、印刷制御部50を介して記録媒体厚さ制御部401に送られる。記録媒体厚さ制御部401は、前記したように図示しないメモリ上のデータと比較し、解析した後、その結果として生成したヒートローラ45(図1)の設定温度データを、印刷制御部50を介して定着器ユニット制御部56(図9)に送る。定着器ユニット制御部56は、受信した設定温度データに基づいて、定着ユニット103(図1)のヒートローラ45の温度を設定温度とすべく定着ユニット103のヒータを温度制御する。
時刻t20に定着器ユニット制御部56(図9)の制御のもとにヒータの加熱が開始され、時刻t21にヒートローラ45が所望の温度まで上昇すると、搬送制御部57(図9)によって駆動源が制御されて、図1に示すヒートローラ45、感光体ドラム35、及びレジストローラ24が回転する。続いて時刻t22に、搬送制御部57によって駆動源が制御されて給紙ローラ14が回転し、媒体収容部11に堆積された記録用紙10が繰出し搬送される。尚、印刷制御部50は、少なくとも記録用紙10の先端部が書出しセンサ30によって検出される時刻t23までに、操作部53や上位装置からの送信された記録媒体厚さレベル設定値が、前記した薄手媒体1〜3段階に該当するか、厚手媒体4〜5段階に該当するかを判別する。
ここで、記録媒体厚さレベル設定値が、厚手媒体4〜5段階にある場合の動作について先ず説明する。
時刻t22以後、記録用紙10は、用紙搬送方向下流に移送され、すでに回転を始めているレジストローラ24とピンチローラ26間に挟持されながら、更に用紙搬送方向下流に移送される。続いて時刻t23に、記録用紙10の先端部が書出しセンサ30(図1)のセンサレバー30cに到達し、書出しセンサ30の出力が“オン”となると、印刷制御部50では、給紙ローラ14による、予め設定された寸法L分の媒体送り量を搬送制御部57に指示し、搬送制御部57では、指示された媒体送り量Lに相当する駆動時間Tが経過した時刻t26に、給紙ローラ14の駆動源を“オフ”とする。これにより給紙ローラ14の回転は停止する。
ここで、媒体送り量Lは、記録用紙10の先端部の通過によって書出しセンサ30の出力が“オン”となる検出位置、即ち記録用紙10の先端部がセンサレバー30cに触れる位置から感光体ドラム35と転写ローラ40間の挟持部中心位置までの距離に、1〜4mmプラスした寸法とする。従って、記録用紙10の先端が、感光体ドラム35と転写ローラ40間の挟持部中心位置を通過(時刻t25に相当)後、1〜4mm媒体搬送方向下流に移送された段階で、給紙ローラ14の駆動が停止されることとなる。
以上のように媒体送り量Lを設定した理由は、前記した実施の形態1において説明した通りであるので、ここでの説明は省略する。また記録媒体厚さレベル設定値が、厚手媒体4〜5段階にある場合の動作は、前記した実施の形態1における画像形成装置の動作と同一であるため、記録媒体の厚さが上記段階にある場合には、実施の形態1における画像形成装置と同様の効果を得ることが出来るものである。
次に、記録媒体厚さレベル設定値が、薄手媒体1〜3段階の場合の動作について説明する。
この場合も、時刻t22以後、記録用紙10は、そのまま用紙搬送方向下流に移送され、すでに回動を始めているレジストローラ24とピンチローラ26間に挟持されながら、更に用紙搬送方向下流に移送される。続いて時刻t23に、記録用紙10が書出しセンサ30(図1)のセンサレバー30cに到達し、書出しセンサ30の出力が“オン”となると、印刷制御部50では、予め設定された寸法L分の給紙ローラ14による媒体送り量を搬送制御部57に指示し、搬送制御部57では、指示された媒体送り量Lに相当する駆動時間Tが経過した時刻t24に、給紙ローラ14の駆動源を“オフ”とし、これにより給紙ローラ14の回転は停止する。
ここで、媒体送り量Lは、記録用紙10の先端部の通過によって書出しセンサ30の出力が“オン”となる検出位置、即ち記録用紙10の先端部がセンサレバー30cに触れる位置から、感光体ドラム35と転写ローラ40間の圧接部に搬送されて挟持される位置に至らない距離に相当する寸法である。従って、記録用紙10の先端が、感光体ドラム35と転写ローラ40間の圧接部に至る前に、給紙ローラ14の駆動が停止されることとなる。
ここでは薄手の記録用紙10を搬送するため、媒体剛性によるフィード負荷は、厚手媒体に比して小さく、レジストローラのフィード力のみで対処できる。この場合、記録用紙10が、感光体ドラム35と転写ローラ40間に挟持されて転写工程が始まった後に、給紙ローラ14の駆動オフによる急激なフィード負荷変動が起こらないため、安定した印字品質を確保できる。
以上のように、本実施の形態の画像形成装置によれば、記録媒体(記録用紙10)厚さによって給紙ローラ14の駆動源のオフタイミングを変え、厚手の記録用紙の場合には用紙先端が感光体ドラムと転写ローラ間で挟持された後に給紙ローラの駆動をオフし、薄手の記録用紙の場合は、用紙先端が感光体ドラムと転写ローラ間で挟持される前に給紙ローラの駆動をオフするようにしている。従って、厚手の記録用紙を使用する場合には前記した実施の形態1と全く同様の効果を得ることが出来る他、薄手の記録用紙を使用する場合には、感光体ドラムと転写ローラ間に用紙先端が挿入されて転写工程が始まった後に、フィード負荷に変化が生じることがないので、記録用紙に生じるショック、びびり、等の影響が画像品質の劣化を招くことはない。そのため、用紙先端部に余白を取る必要がなく、用紙先端部まで印刷を行うことが可能となるといった効果を得ることができる。
本発明に基づく実施の形態1の画像形成装置の要部構成を示す要部構成図である。 実施の形態1の画像形成装置の制御系の要部構成を示すブロック図である。 実施の形態1における記録用紙の搬送動作を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態1の変形例の電圧印加部の概要を示す概略図である。 実施の形態1の変形例の説明に供する電流波形図である。 図4に示す電圧印加部の等価回路図である。 実施の形態1の変形例での制御系の要部構成を示すブロック図である。 実施の形態1の変形例での制御系による記録用紙の搬送動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明に基づく実施の形態2の画像形成装置の制御系の要部構成を示すブロック図である。 実施の形態2における記録用紙の搬送動作を説明するためのタイムチャートである。
符号の説明
10 記録用紙、
11 媒体収容部、
12 プレート、
13 支点、
14 給紙ローラ、
14a ワンウェイクラッチ、
15 回転軸、
16 ガイド部材、
20 分離台、
21 摩擦部材、
22 支持部材、
23 加圧ばね、
24 レジストローラ、
25 シャフト、
26 ピンチローラ、
27 加圧ばね、
30 書出しセンサ、
30a 支点、
30b レバー下方部、
30c センサレバー、
31 排出ローラ、
32 従動ローラ、
33 排出スタッカ、
35 感光体ドラム、
36 帯電ローラ、
37 LEDヘッド、
38 現像ローラ、
40 転写ローラ、
45 ヒートローラ、
46 バックアップローラ、
50 印刷制御部、
51 I/F制御部、
52 データ処理部、
53,402 操作部、
54 センサ部、
55 画像形成制部、
56 定着器ユニット制御部、
57 搬送制御部、
100 画像形成装置、
102 画像形成部、
103 定着器ユニット、
150 電圧印加部、
200,300,400 制御系、
301 媒体先端検出部、
401 記録媒体厚さ制御部。


Claims (9)

  1. 記録媒体を収容する記録媒体収容部と、
    前記記録媒体収容部から前記記録媒体を繰り出す記録媒体繰り出し部と、
    前記記録媒体繰出し部から繰り出された前記記録媒体を搬送する媒体搬送部と、
    前記媒体搬送部の媒体搬送方向下流側に配置され、トナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体に対向して配置される転写部材と、
    搬送される前記記録媒体の先端部を検出する媒体検出器と、
    前記媒体検出器の検出結果に基づいて前記記録媒体が前記像担持体と前記転写部材との対向部に達したことを判断し、該判断に基づいて前記記録媒体繰り出し部の駆動を停止する停止手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記媒体検出器は、前記媒体搬送部と前記対向部との間を搬送される前記記録媒体の先端部を検出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記媒体検出器は、前記像担持体と前記転写部材間の電気的変化を検知することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記停止手段は、前記記録媒体の先端部が前記対向部の中心位置から余白分通過すると判断される前に前記記録媒体繰り出し部の駆動を停止することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の画像形成装置。
  5. 記録媒体を収容する記録媒体収容部と、
    前記記録媒体収容部から前記記録媒体を繰り出す記録媒体繰り出し部と、
    前記記録媒体繰出し部から繰り出された前記記録媒体を搬送する媒体搬送部と、
    前記媒体搬送部の媒体搬送方向下流側に配置され、トナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体に対向して配置される転写部材と、
    搬送される前記記録媒体の先端部を検出する媒体検出器と、
    前記媒体検出器の検出結果に基づいて前記記録媒体の搬送位置を判断し、前記記録媒体繰り出し部の駆動を停止する停止手段と
    を有し、
    前記停止手段は、前記記録媒体の厚さによって、前記記録媒体が前記像担持体と前記転写部材との対向部に達する前に前記記録媒体繰り出し部の駆動を停止するか、或いは前記記録媒体が前記像担持体と前記転写部材との対向部に達した後に前記記録媒体繰り出し部の駆動を停止することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記停止手段は、前記記録媒体が前記対向部に達した後に前記記録媒体繰り出し部の駆動を停止する場合、前記記録媒体の先端部が前記対向部の中心位置から余白分通過すると判断される前に前記記録媒体繰り出し部の駆動を停止することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置
  7. 前記記録媒体繰り出し部は、
    回転駆動される回転軸と、
    前記回転軸から回転力を受けて回転し、前記記録媒体を繰り出す給紙ローラと、
    前記回転軸と前記給紙ローラとの間にあって、相対的に前記回転軸の一方向の回転のみを伝達するワンウェイクラッチと
    を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の画像形成装置。
  8. 前記媒体搬送部は、
    駆動源によって回転駆動されるレジストローラと、
    前記レジストローラに圧接するピンチローラと
    を有することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の画像形成装置。
  9. 前記記録媒体繰り出し部と前記媒体搬送部との間には、前記記録媒体を湾曲した経路に沿ってガイドするガイド部材が配置されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の画像形成装置。
JP2005237530A 2005-08-18 2005-08-18 画像形成装置 Withdrawn JP2007052251A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005237530A JP2007052251A (ja) 2005-08-18 2005-08-18 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005237530A JP2007052251A (ja) 2005-08-18 2005-08-18 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007052251A true JP2007052251A (ja) 2007-03-01

Family

ID=37916739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005237530A Withdrawn JP2007052251A (ja) 2005-08-18 2005-08-18 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007052251A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009186900A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
JP2012211002A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Brother Industries Ltd 画像形成装置
JP2015117120A (ja) * 2013-12-19 2015-06-25 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009186900A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
JP2012211002A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Brother Industries Ltd 画像形成装置
JP2015117120A (ja) * 2013-12-19 2015-06-25 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8682239B2 (en) Image forming apparatus and method for controlling recording medium conveyance
US9873576B2 (en) Sheet feeding apparatus and image forming apparatus
US8280263B2 (en) Multi-feed detection and control system
JP2008280121A (ja) シート給送装置、画像読取装置及び画像形成装置
US10676300B2 (en) Sheet feeding apparatus and image forming apparatus
JP5153285B2 (ja) 画像形成装置
US20100244353A1 (en) Paper feeder and image forming apparatus
JP2007052251A (ja) 画像形成装置
US20090087203A1 (en) Image forming apparatus
JP5453207B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5503956B2 (ja) 記録媒体供給装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2005208105A (ja) 画像形成装置、およびその画像形成方法
JP2006347645A (ja) 画像形成装置
JP5139463B2 (ja) 給紙装置および画像形成装置
US11673756B2 (en) Image forming apparatus and sheet conveyance apparatus
JP2006317730A (ja) 画像形成装置
JP5520514B2 (ja) 画像形成装置
JP2005082340A (ja) 画像形成装置
JPH07237759A (ja) 用紙給紙機構
JP6247553B2 (ja) 媒体供給装置及び画像形成装置
US20240051775A1 (en) Sheet feeding device and image forming apparatus incorporating the sheet feeding device
JP2008030937A (ja) シート搬送装置および画像形成装置
JP6490529B2 (ja) 画像形成装置
JP2021134062A (ja) 排出装置、及び、画像形成装置
JP2009084008A (ja) 被送出体供給装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081104