JP5494698B2 - 設備機器の制御装置 - Google Patents
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Description
以下、図面を参照して、第1実施形態に係るエネルギー管理システム100について説明する。
図1に、本実施形態に係るエネルギー管理システム100を示す。エネルギー管理システム100では、電力会社1から物件2,2(A,B)に電力を供給する。物件A,Bは、オフィスビル、テナントビル、工場および一般家庭等の、1又は複数の設備機器が設置される建物である。なお、図1では、電力会社が電力を供給する物件として、物件A,Bの2つしか記載されていないが、物件の数は2つに限られない。
以下、エネルギー管理システム100に含まれる、管理装置10および制御装置30,30について説明する。
図2に、管理装置10の概略構成図を示す。
通信部11は、管理装置10をインターネット80aに接続可能にするネットワークインターフェースである。
表示部12は、主としてディスプレイから構成されている。
入力部13は、主として操作ボタン、キーボード、およびマウス等から構成されている。
記憶部14は、主としてハードディスクから構成されている。記憶部14には、物件A,Bの制御装置30,30から送信された第1エネルギー抑制可能量と抑制可能時間との組合せが、物件別に記憶されている。
制御部15は、主としてCPU、ROMおよびRAMから構成されている。制御部15は、上述の記憶部14に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、図2に示すように、主として、決定部15a、選択部15b、抑制要求送信部15c、送信要求部15dとして機能する。
決定部15aは、電力の供給量と需要量の予測を行い、所定時間後に需要量が供給量を上回る可能性があると判断した場合には、物件A,Bに対して電力や電力量などのエネルギー消費量の抑制を要求することを決定する。あわせて、エネルギー管理システム100全体として、どれだけの時間、どれだけの電力の需要量を削減する必要があるかを決定する。
選択部15bは、記憶部14に記憶された情報と、決定部15aで決定された時間および削減量とを基に、エネルギー抑制要求量と抑制要求時間とを物件別に選択する。選択は、全物件がエネルギー抑制要求量を使用したとしても、常に電力が供給不足にならないよう行われる。
抑制要求送信部15cは、通信部11に、エネルギー消費量の抑制要求と共に、選択部15bで決定されたエネルギー抑制要求量と抑制要求時間とを、物件A,Bに出力させる。
送信要求部15dは、物件A,Bに第1エネルギー抑制可能量の送信を要求する。抑制要求直前に第1エネルギー抑制可能量の送信を要求することで、実際にユーザが抑制可能な量に近い第1エネルギー抑制可能量が把握される。その結果、適切なエネルギー抑制要求量の決定が実現されやすい。
図3に、制御装置30の概略構成図を示す。以下、物件Aに設置された制御装置30について説明するが、物件Bに設置された制御装置30についても同様の構成である。
通信部31は、主として、制御装置30をインターネット80aに接続可能にするネットワークインターフェースである。通信部31により、インターネット80aを介して、制御装置30と管理装置10との間で双方向通信が行われる。
出力部32は、主として、ディスプレイから構成されている。出力部32には、設備機器の運転態様(例えば、設備機器のON/OFF、運転モード(例えば、空調機40,40,・・・であれば冷房モード/暖房モードなど)、吸込み温度、設定温度、照度、換気量、稼働時間、稼働率、および稼動時の運転能力(%)など)を示す画面が表示される。また、現在の電力、エネルギー抑制要求量、後述する制御情報記憶領域35dに記憶された抑制制御により実際に削減された電力量、予測量記憶領域35eに記憶された予測電力、予測電力量、および予測エネルギー価格、送信記憶領域35hに記憶された第1エネルギー抑制可能量、制御情報記憶領域35dに記憶された第2エネルギー抑制可能量および、実績把握部36fによって把握された実績値、および目標記憶領域35gに記憶される実績値の目標水準などが表示される。さらに、抑制制御中は、例えば、抑制制御の終了までの残り時間や、残りの制御時間で獲得できると予測される実績値の量なども表示される。
入力部33は、主として、操作ボタンおよび上記ディスプレイを覆うタッチパネルから構成されている。設備機器の発停信号、設定の変更、運転モードの変更など、設備機器に対するユーザからの各種指令が入力される。
時間管理部34は、電力会社の管理装置10と略同期する時計を有し、制御装置30の実行する各種制御の時間管理を行う。
記憶部35は、主としてハードディスクから構成されている。記憶部35には、後述する制御部36が読み出して実行可能なプログラムが記憶されている。また、記憶部35は、運転状況記憶領域35a、第1条件記憶領域35b、要求記憶領域35c、制御情報記憶領域35d、予測量記憶領域35e、第2条件記憶領域35f、目標記憶領域35g、および送信記憶領域35hを有する。
運転状況記憶領域35aは、後述する運転状況把握部36aが取得した、設備機器の状況および電力メーター7によって計測されたエネルギー消費量を運転状況として記憶する。
第1条件記憶領域35bには、後述する算出部36dが第1エネルギー抑制可能量を算出するために使用する条件が記憶されている。本実施例では、図4のように、抑制制御が実行される制御時間の長さと、エネルギー消費量の削減率とが関連付けて記憶されている。
要求記憶領域35cには、管理装置10から配信された、エネルギー抑制要求量と抑制要求時間とが記憶される。
制御情報記憶領域35dには、後述する調整制御部36cによって実行された抑制制御の実行時間および抑制制御の内容に関する情報が記憶される。抑制制御の実行時間に関する情報には、実行済みの抑制制御の開始時刻と終了時刻の情報が含まれる。抑制制御の内容に関する情報には、例えば、抑制制御に使用された条件、エネルギー抑制要求量、後述する再算出部36hに算出された第2エネルギー抑制可能量、抑制制御中に実際に削減された電力量、および実績把握部36fによって把握される実績値などが含まれる。
予測量記憶領域35eには、後述する予測部36bによって予測された、所定期間(本実施形態では、1日)の所定時間毎(本実施形態では、1時間毎)の予測電力、予測電力量および予測エネルギー価格が記憶される。
第2条件記憶領域35fには、エネルギー抑制要求量が後述する第2エネルギー抑制可能量より大きい場合に、後述する調整制御部36cが抑制制御を実行する際に使用する条件が記憶されている。具体的には、第1条件記憶領域35bの条件に比べ、さらにエネルギー消費量を抑制できる抑制制御の条件が記憶されている。
目標記憶領域35gには、後述する実績把握部36fによって把握される実績値の、目標水準が記憶される。
送信記憶領域35hには、直近に管理装置10に対して送信された、第1エネルギー抑制可能量とその算出条件の組合せが記憶される。第1エネルギー抑制可能量については後述する。
制御部36は、主としてCPU、ROMおよびRAMから構成されている。制御部36は、上述の記憶部35に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、図3に示すように、主として、運転状況把握部36a、予測部36b、調整制御部36c、算出部36d、提示部36e、実績把握部36f、判別部36g、再算出部36h、実績値判定部36i、第1解除部36j、快適性判定部36k、および第2解除部36lとして機能する。
運転状況把握部36aは、設備機器の状況と、電力メーター7によって計測されたエネルギー消費量を設備機器の運転状況として取得する。なお、設備機器の状況には、例えば、設備機器のON/OFF、運転モード(例えば、空調機40,40,・・・であれば冷房モード/暖房モードなど)、吸込み温度、設定温度、照度、換気量、稼働時間、稼働率、および稼動時の運転能力(%)などが含まれる。ここで運転能力(%)とは、設備機器の定格能力に対して、設備機器がどの程度の能力で動作しているかを意味する。運転状況把握部36aは、設備機器の状況およびエネルギー消費量を、時間管理部34から時刻の提示を受けて、所定時間間隔(本実施形態では、5分間隔)で設備機器および電力メーター7と通信することにより取得する。運転状況把握部36aによって取得された値は、データの取得日時とともに、上述の運転状況記憶領域35aに記憶される。
予測部36bは、所定期間(本実施形態では、1日)の電力、電力量およびエネルギー価格(電力価格)を予測する。本実施形態では、予測される電力、電力量およびエネルギー価格として、過去の実績値をそのまま使用する。予測された電力、電力量およびエネルギー価格は、予測量記憶領域35eに記憶される。
調整制御部36cは、エネルギー抑制要求量と、後述する第2エネルギー抑制可能量との大小関係によって、異なる抑制制御を実行する。
第2エネルギー抑制可能量がエネルギー抑制要求量以下の場合、すなわち、第2エネルギー抑制可能量の算出に使用した条件で、最大電力をエネルギー抑制要求量以下に低減できそうな場合には、第2エネルギー抑制可能量の算出に使用した条件で抑制制御が実行される。
第2エネルギー抑制可能量がエネルギー抑制要求量よりも大きい場合、すなわち、第2エネルギー抑制可能量の算出に使用した条件では、最大電力をエネルギー抑制要求量以下に低減できない場合には、第2条件記憶領域35fの条件を使用して抑制制御が実行される。
算出部36dは、第1条件記憶領域35bに記憶された条件を使用して、第1エネルギー抑制可能量を算出する。算出された第1エネルギー抑制可能量は、算出条件と共に、送信記憶領域35hに記憶される。
ここで、pは第1エネルギー抑制可能量算出直前の電力[kW]、kはエネルギー消費量削減率[%]を表す。なお、pには、第1エネルギー抑制可能量の算出直前の電力に代えて、予測量記憶領域35eに記憶された予測電力が使用されてもよい。
ここでm1,m2,・・・,mNは、例えば、抑制制御の実施される時刻、予測電力、予測電力量、予測エネルギー価格、室内環境の状態値、環境条件、設備機器の稼動状態、および実績把握部36fによって把握される実績値の目標水準に対する達成状況などに関する重み係数である。重み係数の個数は1つでも、複数であってもよい。
ここで、R1,R2,・・・RXは、X台の設備機器のそれぞれの定格能力[kW]である。a1t,a2t,・・・aXtは、第1エネルギー抑制可能量の算出対象となる時間帯の中の、ある時間帯tにおける設備機器のOn/Offによって決まり、On中は1と、Off中は0と定義される。
提示部36eは、管理装置10に対し、算出部36dが算出し、送信記憶領域35hに記憶した1または複数の第1エネルギー抑制可能量を、抑制可能時間と共に提示する。
実績把握部36fは、エネルギーの抑制制御の実績を実績値として把握する。実績値は、例えば、削減されたエネルギー量、削減されたエネルギー価格、もしくは実行された抑制制御の積算時間などである。なお、把握される実績値は本実施形態では1つであるが、複数であってもよい。前述の目標記憶領域35gには、実績把握部36fで把握される量に対応する目標水準が記憶される。実績把握部36fで把握された情報は、制御情報記憶領域35dに記憶される。
判別部36gは、管理装置10から配信されたエネルギー抑制要求量に対応する第1エネルギー抑制可能量を算出した際の条件を判別する。具体的には、配信された情報と、送信記憶領域35hに記憶された情報を比較し、該当する算出条件を割り出す。
再算出部36hは、判別部36gが判別した条件と同条件で、第2エネルギー抑制可能量を算出する。なお、判別部36gが判別した条件と同条件とは、エネルギー抑制要求量に対応する第1可能量算出時の条件に、第2エネルギー抑制可能量算出時の状態を反映させた条件である。したがって、両条件は一致しない場合がある。
(式5)PE2=p’×(1−k’)×m1’×m2’・・・・×mN’
ここで、p’は第2エネルギー抑制可能量算出直前の電力[kW]である。k’は判別部36gが判別した条件と同条件のエネルギー消費量の抑制率である。mN’は重み係数である。式5の重み係数mN’が算出時の状態によって変動する値であれは、重み係数mN’も、第1エネルギー抑制可能量の算出時の重み係数mNと異なる可能性がある。
実績値判定部36iは、制御情報記憶領域35dに記憶された実績値と、目標記憶領域35gに記憶された目標水準の比較を行う。実績値が目標水準を達成したかどうかの判定の他、目標水準に対する実績値の達成率も算出される。
第1解除部36jは、実績値判定部36iが、実績値は目標水準を達成していると判定したときに、調整制御部36cに対し、抑制制御の実行解除を命令する。本実施形態では、空調機40,40,・・・以外の設備機器が第1解除部36jの制御対象とされているが、空調機40,40,・・・も第1解除部36jの制御対象とされてもよい。
快適性判定部36kは、運転状況記憶領域35aに記憶された運転状況を基に、ユーザの快適性を判定する。快適性は、例えば、空調機の設定温度と実際の室温の乖離の度合いにより判定される。
第2解除部36lは、実績値判定部36iが実績値は目標水準を達成していると判定し、さらに、快適性判定部36kが、快適性が損なわれていると判定した場合に、調整制御部36cに対し抑制制御の実行解除を命令する。本実施形態では、空調機40,40,・・・のみを第2解除部36lの制御対象としているが、その他の設備機器についても、第2解除部36lの制御対象としてもよい。
図9は、制御装置30における主に第1エネルギー抑制可能量の管理装置10への提示の流れを示すフローチャートである。図10aおよび図10bは、制御装置30における抑制制御の処理の流れを示すフローチャートである。図9および図10a、10bに示す処理は、それぞれ独立している。以下、図9および図10a、10bを用いて、設備機器を制御する制御装置30における処理の流れを説明する。
(4−1)
本実施形態では、設備機器(空調機40,40,・・・、照明50,50,・・・、換気扇60,60,・・・)を制御する制御装置30であって、通信部31と、調整制御部36cと、実績把握部36fと、実績値判定部36iと、第1解除部36jとを備える。通信部31は、設備機器にエネルギーを供給するエネルギー供給者の管理装置10から、エネルギーの抑制要求を受け付ける。調整制御部36cは、抑制要求に応じて、エネルギー消費量の抑制制御を実行する。実績把握部36fは、抑制制御の実績として1または複数の実績値を把握する。実績値判定部36iは、実績値の一部もしくは全部が、各実績値に対して定めた目標水準を満足しているかを判定する。第1解除部36jは、実績値判定部36iの判定結果に基づいて、抑制制御の実行を解除する。
本実施形態では、エネルギーの抑制制御の実績値として、例えば、所定期間中の、削減エネルギー量、削減エネルギー価格、もしくは抑制制御の積算時間などが使用される。実績値判定部36iは、実績値が目標水準として設定された値を超過した場合に、実績値が目標水準を満足したと判定する。
実績把握部36fは、設備機器個別、および/または、グループ別に実績値を把握してもよい。この時、実績値判定部36iは、設備機器個別、および/または、グループ別に、実績値が目標水準を満足しているかを判定する。第1解除部36jは、設備機器個別、および/または、グループ別に抑制制御の実行を解除する。
本実施形態では、快適性判定部36kと、第2解除部36lとをさらに備える。快適性判定部36kは、ユーザの快適性を判定する。第2解除部36lは、実績値判定部36iの判定結果に加えて、更に快適性が満たされていないと快適性判定部36kが判定した場合に、設備機器の全部又は一部について抑制制御の実行を解除する。
特に、快適性判定部36kは、空調に関わる快適性を判定する。実績値の目標水準達成と快適性が損なわれたことを抑制制御の解除条件とする第2解除部36lは、空調機40,40,・・・の抑制制御の実行の解除にのみ使用される。一方、実績値の目標水準達成だけを解除条件とする第1解除部36jは、空調機40,40,・・・以外の設備機器の抑制制御の実行の解除に使用される。
(5−1)変形例1A
算出部36dおよび再算出部36hは、式1、式2、式4もしくは式5により、第1エネルギー抑制可能量もしくは第2エネルギー抑制可能量を算出する際に、算出直前の電力(kW)に代えて、例えば、算出直前の30分間の単位時間あたりの電力量の平均値を用いてもよい。一定期間の運転状況を参照することで、より現実の値に近いエネルギー抑制可能量の算出が可能となる。
制御装置30は、提示部36eを有していなくてもよい。この場合には、電力会社が独自に決めた、もしくは、電力会社とユーザの間の契約に従い、抑制要求量が配信される。この場合の抑制制御は、例えば以下のように実行される。
調整制御部36cは、抑制制御を実行することで快適性が確保できない可能性がある場合には、抑制制御を実行しなくてもよい。例えば、現在運転能力100%の状態で稼動しているにもかかわらず、温度や湿度の実測値が設定値に到達しておらず、予め定めた以上に乖離している場合には、抑制制御を実行しなくてもよい。その他、例えば運転開始後一定時間は抑制制御の指令を実行しないようにしてもよい。
実績把握部36fに把握される実績値が削減エネルギー価格である場合には、実績値の算出に、物件が電力会社の提示するエネルギー抑制要求量を達成できなかった場合の違約金や追加料金のペナルティを考慮してもよい。
実績値判定部36iは、現在までの実績値と目標水準を比較するのではなく、将来の予測実績値と目標水準を比較して判定を実行してもよい。
第1解除部36jおよび第2解除部36lは、抑制制御の残り時間が所定値以下である場合には、抑制制御の解除の命令を実行しなくてもよい。
調整制御部36cは、一様な抑制制御を実行するのに代えて、要求受付直後の短期間、応答性確保のために強い抑制制御を実行してもよい。応答性が一旦確保された後は、第1実施形態にも記載されているような、エネルギーの削減とユーザの快適性を両立する抑制制御が実行される。
ユーザが手動で抑制制御を強制解除できるようにしてもよい。ただし、この場合にも、抑制制御中に、抑制制御の残り時間(抑制要求時間の終了時刻)や、抑制制御の残り時間で達成可能な実績値が出力部32に出力されるので、ユーザは現状を正確に把握でき、安易に抑制制御の解除がされにくい。
本実施形態では、第1解除部36jおよび第2解除部36lは、実績値が目標水準に到達すれば(第2解除部36lにおいては、更にユーザの快適性が満たされないと判断されれば)、抑制制御の実行を解除するが、これに加え、抑制制御の実行を解除できない時間帯が定められてもよい。
本実施形態では、第1解除部36jおよび第2解除部36lは、条件を満たした場合に抑制制御の実行を解除するが、これに限定されるものではなく、例えば、抑制制御を解除する代わりに抑制制御の内容を変更してもよい。
次に、第2実施形態に係るエネルギー管理システム200について説明する(図12参照)。以下に第1実施形態との差異点のみ説明する。
図12に、本実施形態に係るエネルギー管理システム200を示す。エネルギー管理システム200では、電力会社1,1としてのS,Tから物件2,2としてのA,Bに電力が供給される。電力会社はS,Tの2つが図示されているが、電力会社の数は2つに限られるものではない。電力会社の数は2つより多くてもよいし、1つであってもよい。物件A,Bについては第1実施形態と同様である。システムの構成は、管理装置210,210、制御装置230,230を除き同様である。
以下、エネルギー管理システム200に含まれる、管理装置210,210および制御装置230,230について説明する。
図13に、管理装置210の概略構成図を示す。以下、電力会社Sに設置された管理装置210について説明するが、電力会社Tに設置された管理装置210についても同様の構成である。
記憶部214は、主としてハードディスクから構成されている。記憶部214には、各物件A,Bに送信されるエネルギーの単価情報が記憶されている。単価情報は、契約内容に応じて各物件A,B間で相違するものであってもよい。
制御部215は、主としてCPU、ROMおよびRAMから構成されている。制御部215は、記憶部214に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、所定時間間隔(本実施形態では、1日間隔)で、通信部211に、各物件A,Bに対し、時間帯毎の単価情報を出力させる。
図14に、制御装置230,230の概略構成図を示す。以下、物件Aに設置された制御装置230について説明するが、物件Bに設置された制御装置230についても同様の構成である。
通信部231は、主として、制御装置230をインターネット80aに接続可能にするネットワークインターフェースである。通信部231は、所定時間間隔(本実施形態では、1日間隔)で、インターネット80aを介して、電力会社S,Tの管理装置210,210から出力される単価情報を受け付ける。受け付けた情報は後述する単価記憶領域235iに記憶される。
出力部232は、主として、ディスプレイから構成されている。出力部232には、設備機器の運転態様(設備機器のON/OFF、運転モード(例えば、空調機40,40,・・・であれば冷房モード/暖房モードなど)、吸込み温度、設定温度、照度、換気量、稼働時間、稼働率、および稼動時の運転能力(%)など)を示す画面が表示される。また、現在の電力、後述する制御情報記憶領域235dに記憶された抑制制御により実際に削減された電力量、予測量記憶領域235eに記憶された予測電力および予測電力量、予測価格記憶領域235fに記憶された予測エネルギー価格、第1可能量記憶領域235cに記憶された第1可能量、制御情報記憶領域235dに記憶された第2可能量、実績把握部236fにより把握された実績値、および目標記憶領域235kに記憶される実績値の目標水準などが表示される。さらに、抑制制御中は、抑制制御の終了までの残り時間および残り時間で獲得できると予測される実績値の量なども表示される。
記憶部235は、主としてハードディスクから構成されている。記憶部235には、後述する制御部236が読み出して実行可能なプログラムが記憶されている。また、記憶部235は、運転状況記憶領域235a、第1条件記憶領域235b、第1可能量記憶領域235c、制御情報記憶領域235d、予測量記憶領域235e、予測価格記憶領域235f、第2条件記憶領域235g、候補時間帯記憶領域235h、単価記憶領域235i、最安単価記憶領域235j、および目標記憶領域235kを備える。235aは第1実施形態の35aと同様の構成である。ここでは、第1条件記憶領域235b、第1可能量記憶領域235c、制御情報記憶領域235d、予測量記憶領域235e、予測価格記憶領域235f、第2条件記憶領域235g、候補時間帯記憶領域235h、単価記憶領域235i、最安単価記憶領域235j、および目標記憶領域235kについて説明する。
第1条件記憶領域235bには、後述する算出部236dおよび再算出部236hが第1可能量および第2可能量を算出するために使用する情報が記憶されている。第1可能量および第2可能量については後述する。
第1可能量記憶領域235cには、後述する算出部236dにより算出された第1可能量が記憶される。第1可能量については後述する。
制御情報記憶領域235dには、後述する調整制御部236cによって実行された抑制制御の実行時間および抑制制御の内容が記憶される。抑制制御の実行時間に関する情報には、実行済みの抑制制御の開始時刻と終了時刻の情報が含まれる。抑制制御の内容に関する情報には、例えば、後述する再算出部236hに算出された第2可能量、実績把握部236fによって把握される実績値、および抑制制御中に実際に削減された電力量などが含まれる。
予測量記憶領域235eには、後述する予測部236bによって予測された、所定期間(本実施形態では、1日)の所定時間毎(本実施形態では、1時間毎)の予測電力および予測電力量が記憶される。
予測価格記憶領域235fには、後述する決定部236eによって作成された所定時間毎(本実施形態では、1時間毎)の予測エネルギー価格が記憶される。
第2条件記憶領域235gには、後述する調整制御部236cが使用する条件が記憶されている。第2条件記憶領域235gの条件は、後述する第2可能量が、後述する目標水準より小さい場合に使用される。第2条件記憶領域235gには、第1条件記憶領域235bに記憶される条件に比べ、後述する実績把握部236fによって把握される実績値を、より目標水準に近づける条件が記憶されている。すなわち、第2条件記憶領域235gには、第1条件記憶領域235bに比べ、強く抑制制御を実行するための条件が記憶されている。
候補時間帯記憶領域235hには、後述する決定部236eによって決定された、設備機器の抑制制御を実行すべき候補時間帯が記憶される。
単価記憶領域235iには、通信部231によって受け付けられた、電力会社S,Tの管理装置210,210から配信された時間帯別の単価情報が記憶される。また、単価情報と併せて、単価情報を配信した電力会社名も配信されるため、複数の電力会社から単価情報を受け付ける場合にも、どの電力会社から配信を受けた単価であるか判別可能に記憶される。
最安単価記憶領域235jには、後述する決定部236eによって作成された最安値の単価情報が記憶される。
目標記憶領域235kには、後述する実績把握部236fによって把握される実績値の目標水準が記憶される。
制御部236は、主としてCPU、ROMおよびRAMから構成されている。制御部236は、上述の記憶部235に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、図14に示すように、主として、運転状況把握部236a、予測部236b、調整制御部236c、算出部236d、決定部236e、実績把握部236f、供給会社指示部236g、再算出部236h、実績値判定部236i、第1解除部236j、快適性判定部236kおよび第2解除部236lとして機能する。236a、236f、236i、236j、236kおよび236lは、それぞれ第1実施形態の36a、36f、36i、36j、36kおよび36lと同様の構成である。したがって、予測部236b、調整制御部236c、算出部236d、決定部236e、供給会社指示部236g、および再算出部236hについて以下に説明する。
本実施形態では、例えば、午前9時5分にエネルギーにエネルギー消費量の予測を実行する。予測部36bでは実行されていたエネルギー価格の算出は、予測部236bによっては実行されない。その他の点は、第1実施形態の予測部36bと同様である。
調整制御部236cは、目標記憶領域235kに記憶された目標水準と、後述する第2可能量の大小比較の結果に基づき、異なる抑制制御を実行する。
第2可能量が目標水準以上になる場合、すなわち、目標水準を達成できそうな場合には、第1条件記憶領域235bに記憶された条件を使用して、抑制制御を実行する。
第2可能量が目標水準より小さい場合、すなわち、第1条件記憶領域35bの条件では、目標水準を達成できそうにない場合には、第2条件記憶領域235gに記憶された条件を使用して、抑制制御を実行する。
算出部236dは、第1可能量を算出する。第1可能量は、後述する実績把握部236fがエネルギーの抑制制御の実績として把握対象とする量および目標記憶領域235kに記憶される目標水準と同じ量に関するものである。すなわち、例えば、実績把握部236fが把握対象とする量および目標水準が、1回の抑制制御あたりのエネルギーの削減量であれば、第1可能量も抑制制御あたりのエネルギーの削減量[kWh/回]である。また、実績把握部236fが把握対象とする量および目標水準が、1回の抑制制御あたりのエネルギーの削減価格であれば、第1可能量も1回の抑制制御あたりのエネルギーの削減価格[円/回]である。
ここで、pは第1可能量算出直前の電力[kW]、kは候補時間帯の長さによって決定されたエネルギー消費量の削減率[%]、ΔTは候補時間帯の長さ[時間]を表す。
ここで、cnは候補時間帯の中で時間帯に応じてエネルギー単価が変動する場合のn番目の時間帯のエネルギー単価[円/kWh]であり、ΔTnはn番目の時間帯の長さ[時間]である。
決定部236eは、主に抑制制御を実行するべき候補時間帯の決定と、予測エネルギー価格の算出の2つの処理を実行する。
供給会社指示部236gは、最安単価記憶領域235jに記憶されたデータを基に、時間別に最安値の電力供給会社から電力を購入するよう配電盤(図示されない)に指示を与える。
再算出部236hは、第1条件記憶領域235bに記憶された条件で、第2可能量を算出する。
図17は、制御装置230における主に候補時間帯の決定の流れを示すフローチャートである。図18aおよび図18bは、制御装置230における抑制制御の処理の流れを示すフローチャートである。図17および図18a、18bに示す処理は、それぞれ独立している。以下、図17および図18a、18bを用いて、設備機器を制御する制御装置30における処理の流れを説明する。
本実施形態では、エネルギーの単価の配信がされる点を除き、第1実施形態と同様の特徴を有する。
第1実施形態に係る変形例1Aと、1Cから1Iとの要旨は、第2実施形態にも当てはまる。なお、変形例1Aの第1エネルギー抑制可能量および第2エネルギー抑制可能量は第1可能量および第2可能量とそれぞれ読み替える。変形例1Gの抑制要求受付直後とは、候補時間到達直後と読み替える。
次に、図面を参照して、第3実施形態に係るエネルギー管理システム300について説明する。第1実施形態と共通する部分も多いため、第1実施との相違点についてのみ記載する。
図19に、本実施形態に係るエネルギー管理システム300を示す。エネルギー管理システム300は、電力会社1に設置される管理装置310および物件A,Bに設置される制御装置330,330を除き、第1実施形態のエネルギー管理システム100と同じ構成である。
以下、エネルギー管理システム300に含まれる、管理装置310および制御装置330,330について説明する。
図20に、管理装置310の概略構成図を示す。
記憶部314は、主としてハードディスクから構成されている。記憶部314には、物件A,Bの制御装置330,330から送信された第1エネルギー抑制可能量と抑制可能時間との組合せが、物件別に記憶される。
制御部315は、主としてCPU、ROMおよびRAMから構成されている。制御部315は、記憶部314に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、図20に示すように、主として、決定部315a、選択部315b、抑制要求送信部315c、送信要求部315dとして機能する。決定部315a、選択部315b、および送信要求部315dは第1実施形態の決定部15a、選択部15b、および送信要求部15dと同様であるため説明は省略する。
抑制要求送信部315cは、通信部311に、エネルギー消費量の抑制要求と共に、選択部315bで決定されたエネルギー抑制要求量および抑制要求時間と、記憶部314に記憶されたインセンティブおよびペナルティに関する情報とを、物件A,Bの制御装置330,330に対して送信させる。
図21に、制御装置330の概略構成図を示す。以下、物件Aに設置される制御装置330について説明するが、物件Bに設置された制御装置330についても同様の構成である。
記憶部335は、主としてハードディスクから構成されている。記憶部335には、後述する制御部336が読み出して実行可能なプログラムが記憶されている。また、記憶部335は、運転状況記憶領域335a、第1条件記憶領域335b、要求記憶領域335c、制御情報記憶領域335d、予測量記憶領域335e、第2条件記憶領域335f、目標記憶領域335g、送信記憶領域335h、および緩和条件記憶領域335lを有する。運転状況記憶領域335a、第1条件記憶領域335b、制御情報記憶領域335d、予測量記憶領域335e、第2条件記憶領域335f、および送信記憶領域335hについては、第1実施形態の運転状況記憶領域35a、第1条件記憶領域35b、制御情報記憶領域35d、予測量記憶領域35e、第2条件記憶領域35f、および送信記憶領域35hと同様であるため説明は省略する。
要求記憶領域335cには、管理装置310から配信された、エネルギー抑制要求量と抑制要求時間とが記憶される。さらに、要求記憶領域335cには、管理装置310から配信された、インセンティブおよびペナルティに関する情報も記憶される。
目標記憶領域335gには、抑制制御1回あたりに削減される価格[円/回]の目標水準が記憶される。その他の点については、目標記憶領域335gと第1実施形態の目標記憶領域35gとは同様である。
緩和条件記憶領域335lには、後述する緩和部336oにより抑制制御が緩和される際に使用される緩和条件に関する情報が保管されている。
制御部336は、主としてCPU、ROMおよびRAMから構成されている。制御部336は、上述の記憶部335に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、図21に示すように、主として、運転状況把握部336a、第1予測部336b、調整制御部336c、算出部336d、提示部336e、実績把握部336f、第2予測部336m、判別部336g、再算出部336h、実績値判定部336i、予測実績値判定部336n、第1解除部336j、快適性判定部336k、第2解除部336l、および緩和部336oとして機能する。
調整制御部336cは、第1実施形態の調整制御部36cと同様に、エネルギー抑制要求量と、後述する第2エネルギー抑制可能量との大小関係によって、異なる抑制制御を実行する。抑制制御の方法は第1実施形態の調整制御部36cと同様である。
実績把握部336fは、抑制制御の実績を実績値として把握する。ここでは、抑制制御の開始から、実績把握部336fにより実績値が把握される時点までに削減されたエネルギー価格である。具体的には、実績値は、第1予測部が抑制要求時間に対して予測していたエネルギー価格と、実際の電力使用により生じたエネルギー価格との差である。なお、削減されたエネルギー価格には、インセンティブおよびペナルティも加味して算出され、把握される。実績把握部336fで把握された情報は、制御情報記憶領域335dに記憶される。
第2予測部336mは、第2予測部336mによる予測時に抑制制御の実行を解除したと仮定して、第2予測部336mによる予測時から、抑制要求時間終了時までの電力およびエネルギー価格の推移を予測する。
ここで、ΔCactualは、実績把握部336fにより把握された、抑制制御開始から第2予測部336mによる予測時までに実際に削減されたエネルギー価格である。Cest1は、第1予測部336bによる予測に基づく、第2予測部336mによる予測時から抑制要求時間終了までのエネルギー価格である。Cest2は、第2予測部336mにより予測された、第2予測部336mによる予測時から抑制要求時間終了までのエネルギー価格である。
実績値判定部336iは、制御情報記憶領域335dに記憶された実績値、すなわち抑制制御により実際に削減されたエネルギー価格と、目標記憶領域335gに記憶された目標水準の比較を行う。実績値が目標水準に到達したかどうかの判定の他、目標水準に対する実績値の達成率も算出される。
予測実績判定部336nは、設備機器全体として、第2予測部336mが算出した予測実績値と、目標記憶領域335gに記憶された目標水準の比較を行い、予測実績値が目標水準に到達したかどうかの判定を行う。
第1解除部336jは、実績値判定部336iにより実績値が目標水準を達成していると判定され、かつ、予測実績値判定部336nにより予測実績値が目標水準を達成していると判定した場合に、調整制御部336cに対し抑制制御の実行解除を命令する。
第2解除部336lは、実績値判定部336iにより実績値が目標水準を達成していると判定され、予測実績値判定部336nにより予測実績値が目標水準を達成していると判定され、さらに、快適性判定部336kにより快適性が損なわれていると判定された場合に、調整制御部336cに対し抑制制御の実行解除を命令する。
緩和部336oは、実績値判定部336iにより実績値が目標水準を達成していると判定され、かつ、予測実績値は目標水準を達成していないと判定された場合に、調整制御部336cに対し抑制制御の緩和を命令する。
以下、図22a〜22dを用いて、設備機器を制御する制御装置330における処理の流れを説明する。制御装置330における第1エネルギー抑制可能量の管理装置310への提示の流れを示すフローチャートについては、第3実施形態においても第1実施形態の図9と同様であるので説明は省略する。
第3実施形態に係る制御装置330は、第1実施形態に係る特徴に加え以下の特徴を有する。
本実施形態に係る、設備機器(空調機40,40,・・・、照明50,50,・・・、換気扇60,60,・・・)を制御する制御装置330は、第2予測部336mと、予測実績値判定部336nとを備える。第2予測部336mは、第2所定期間(第2予測部336mによる予測時から抑制要求時間終了まで)の電力の推移を予測する。さらに、第2予測部336mは、予測された電力の推移に基づいて第2所定期間経過後の予測実績値(抑制要求時間終了時に削減されると予測されるエネルギー価格)を予測実績値として予測する。つまり、第2予測部336mは、エネルギー消費量予測部および実績値予測部として機能する。予測実績値判定部336nは、予測実績値が実績値に対して定めた目標水準を満足するかを判定する。第1解除部336jは、実績値判定部336iの判定結果および予測実績値判定部336nの判定結果に基づいて、抑制制御の実行を解除する。
本実施形態に係る、設備機器を制御する制御装置330は、緩和部336oをさらに備える。緩和部336oは、予測実績値判定部336nの判定結果に基づいて、抑制制御を緩和する。緩和部336oは、第1解除部336jにより抑制制御の実行が解除されない場合に、実績値判定部336iの判定結果に基づいて抑制制御を緩和する。
第1実施形態に係る変形例1A〜1Cと、1Fから1Jとの要旨は、第3実施形態にも当てはまる。また、第3実施形態における変形例を以下に示す。
本実施形態では、実績値が目標水準に達しても、予測実績値が目標水準に達しない場合には抑制制御の緩和が行われるが、これに限定されるものではなく、制御装置330は、図23のように、緩和部336oに代えて遅延部336pを備え、抑制制御の実行解除を遅延させてもよい。
本実施形態では、実績値が目標水準に達し、予測実績値が目標水準に達しない場合に、抑制制御の緩和が行われるが、これに限定されるものではない。
本実施形態では、実績値が目標水準に達し、予測実績値が目標水準に達しない場合に、抑制制御の緩和が一段階でしか行われないが、これに限定されるものではない。
本実施形態では、実績値が目標水準に達し、予測実績値が目標水準に達しない場合に、全ての設備機器について抑制制御の緩和が行われるが、これに限定されるものではない。
2 物件
6 電源
7 電力メーター
10 管理装置
30,230,330 制御装置
31,231,331 通信部(受付部)
32,232,332 出力部
33,233,333 入力部
34,234,334 時間管理部
36c,236c,336c 調整制御部(制御部)
36d,236d,336d 算出部
36f,236f,336f 実績把握部(把握部)
36i,236i,336i 実績値判定部
36j,236j,336j 第1解除部
36k,236k,336k 快適性判定部
36l,236l,336l 第2解除部
336m 第2予想部(エネルギー消費量予測部,実績値予測部)
336n 予測実績値判定部
336o 緩和部
336p 遅延部
40 空調機(設備機器)
50 照明(設備機器)
60 換気扇(設備機器)
80a インターネット
80b 専用制御線
100,200,300 エネルギー管理システム
Claims (9)
- 設備機器(40,50,60)を制御する制御装置(330)であって、
前記設備機器にエネルギーを供給するエネルギー供給者の管理装置(310)から、エネルギーの抑制要求もしくはエネルギーの単価配信を受け付ける受付部(331)と、
前記抑制要求もしくは前記単価配信に応じて、エネルギー消費量の抑制制御を実行する制御部(336c)と、
前記抑制制御の実績値として第1所定期間中の削減エネルギー価格を把握する把握部(336f)と、
前記実績値が、所定値を超過した場合に目標水準を満足していると判定する実績値判定部(336i)と、
前記実績値判定部の判定結果に基づいて、前記抑制制御の実行を解除する第1解除部(336j)と、
前記エネルギー消費量の抑制に対するインセンティブおよびペナルティの少なくとも一方に関する情報を記憶する記憶部(335)と、
を備え、
前記把握部は、前記情報を用いて前記削減エネルギー価格を把握する、
制御装置。 - 設備機器(40,50,60)を制御する制御装置(330)であって、
前記設備機器にエネルギーを供給するエネルギー供給者の管理装置(310)から、エネルギーの抑制要求もしくはエネルギーの単価配信を受け付ける受付部(331)と、
前記抑制要求もしくは前記単価配信に応じて、エネルギー消費量の抑制制御を実行する制御部(336c)と、
前記抑制制御の実績として1または複数の実績値を把握する把握部(336f)と、
前記実績値の一部もしくは全部が、各実績値に対して定めた目標水準を満足しているかを判定する実績値判定部(336i)と、
第1所定期間の前記エネルギー消費量の推移を予測するエネルギー消費量予測部(336m)と、
前記エネルギー消費量予測部で予測された前記エネルギー消費量の推移に基づいて前記第1所定期間経過後の前記実績値を予測実績値として予測する実績値予測部(336m)と、
前記予測実績値の一部もしくは全部が、各実績値に対して定めた目標水準を満足するかを判定する予測実績値判定部(336n)と、
前記実績値判定部の判定結果および前記予測実績値判定部の判定結果に基づいて、前記抑制制御の実行を解除する第1解除部(336j)と、
前記第1解除部により前記抑制制御の実行が解除されない場合に、前記実績値判定部の判定結果および前記予測実績値判定部の判定結果に基づいて、前記抑制制御を緩和する緩和部(336o)と、
を備える、制御装置。 - 設備機器(40,50,60)を制御する制御装置(330)であって、
前記設備機器にエネルギーを供給するエネルギー供給者の管理装置(310)から、エネルギーの抑制要求もしくはエネルギーの単価配信を受け付ける受付部(331)と、
前記抑制要求もしくは前記単価配信に応じて、エネルギー消費量の抑制制御を実行する制御部(336c)と、
前記抑制制御の実績として1または複数の実績値を把握する把握部(336f)と、
前記実績値の一部もしくは全部が、各実績値に対して定めた目標水準を満足しているかを判定する実績値判定部(336i)と、
第1所定期間の前記エネルギー消費量の推移を予測するエネルギー消費量予測部(336m)と、
前記エネルギー消費量予測部で予測された前記エネルギー消費量の推移に基づいて前記第1所定期間経過後の前記実績値を予測実績値として予測する実績値予測部(336m)と、
前記予測実績値の一部もしくは全部が、各実績値に対して定めた目標水準を満足するかを判定する予測実績値判定部(336n)と、
前記実績値判定部の判定結果に基づいて、前記抑制制御の実行を解除する第1解除部(336j)と、
前記予測実績値判定部の判定結果に基づいて、前記第1解除部による前記抑制制御の実行の前記解除を所定時間遅延させる遅延部(336p)と、
を備える、制御装置。 - 第2所定期間の前記エネルギー消費量の推移を予測するエネルギー消費量予測部(336m)と、
前記エネルギー消費量予測部で予測された前記エネルギー消費量の推移に基づいて前記第2所定期間経過後の前記実績値を予測実績値として予測する実績値予測部(336m)と、
前記予測実績値が、前記目標水準を満足するかを判定する予測実績値判定部(336n)と、
をさらに備え、
前記第1解除部は、前記実績値判定部の判定結果および前記予測実績値判定部の判定結果に基づいて、前記抑制制御の実行を解除する
請求項1に記載の制御装置。 - 前記実績値には、第2所定期間中の、削減エネルギー量、削減エネルギー価格、もしくは抑制制御の積算時間の少なくとも1つを含み、
前記実績値判定部は、前記実績値が所定値を超過した場合に、前記実績値が前記目標水準を満足したと判定する、
請求項2又は3に記載の制御装置。 - 前記把握部は、前記設備機器個別、および/または、グループ別に前記実績値を把握し、
前記実績値判定部は、前記設備機器個別、および/または、グループ別に前記実績値が前記目標水準を満足しているかを判定し、
前記第1解除部は、前記設備機器個別、および/または、グループ別に前記抑制制御の実行を解除する、
請求項1から5のいずれかに記載の制御装置。 - ユーザの快適性を判定する快適性判定部(336k)と、
前記実績値判定部の前記判定結果に加えて、更に前記快適性が満たされていないと前記快適性判定部が判定した場合に、前記設備機器の全部又は一部について前記抑制制御の実行を解除する第2解除部(336l)、
を更に備える、
請求項6に記載の制御装置。 - 前記設備機器には空調機(40)を含み、
前記快適性判定部は、空調に関わる快適性を判定するものであって、
前記第2解除部は、前記空調機の前記抑制制御の実行の解除にのみ使用され、
前記第1解除部は、前記空調機以外の前記設備機器の前記抑制制御の実行の解除に使用される、
請求項7に記載の制御装置。 - 前記抑制制御の終了までの時間を管理する時間管理部(334)、
を更に備え、
前記終了までの時間が第3所定期間以下である場合には、前記抑制制御の実行が解除されない
請求項1から8のいずれかに記載の制御装置。
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