JP7299220B2 - プログラム、制御方法及び電力制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、HEMS(Home Energy Management System)を制御する技術に関する。
発電装置を有するHEMS等のシステムにおいて、電力負荷への電力供給源を発電装置、蓄電池、又は商用電源のいずれかに切り替えるタイミング、すなわち電力の売買タイミングを制御する技術が知られている。例えば特許文献1には、蓄電池のエネルギー効率及び経済的効率を改善する目的で、蓄電池からの放電タイミングを制御する技術が記載されている。特許文献2には、売電タイミングを需要家Hにとって最適化するため、蓄電量、需要量予測、及び電力供給量予測に基づいて売電タイミングを決定する技術が記載されている。
国際公開第2016/166836 国際公開第2017/145463
しかし、特許文献1及び2はいずれも、主に需要家Hからの視点で売買タイミングを制御するものであり、電力小売事業者の視点で電力の売買タイミングを最適化するものではなかった。
これに対し本発明は、電力小売事業者が電力の調達額を最適化する技術を提供する。
本開示の一態様によれば、発電装置、蓄電池、電力負荷、並びに当該発電装置、当該蓄電池、及び当該電力負荷を制御する制御装置を有するシステムを制御するコンピュータに、前記発電装置における発電量の、あらかじめ決められた期間における時間変化の予測を示す予測発電量変化を取得するステップと、前記システムにおける消費電力量の、前記期間における時間変化の予測を示す予測消費電力量変化を取得するステップと、前記システムに対して電力を販売する小売事業者が電力を調達する際の調達価格の、前記期間における時間変化を示す価格変化を取得するステップと、前記予測発電量変化、前記予測消費電力量変化、及び前記価格変化を用いて、前記発電量が前記消費電力量を下回る時間帯における前記調達価格を最適化するように、前記蓄電池の放電開始時刻及び放電終了時刻を決定するステップと、前記放電開始時刻及び前記放電終了時刻に従って前記蓄電池からの放電を制御するよう、前記制御装置に指令するステップとを実行させるためのプログラムが提供される。
また、本開示の一態様によれば、発電装置、蓄電池、電力負荷、並びに当該発電装置、当該蓄電池、及び当該電力負荷を有するシステムを制御するコンピュータに、前記発電装置における発電量の、あらかじめ決められた期間における時間変化の予測を示す予測発電量変化、当該システムにおける消費電力量の、当該期間における時間変化の予測を示す予測消費電力量変化、当該システムに対して電力を販売する小売事業者が電力を調達する際の調達価格の、当該期間における時間変化の予測を示す価格変化、及び前記蓄電池の残量から、前記蓄電池の放電開始時刻及び放電終了時刻を決定するサーバに対し、当該期間の基準時における当該蓄電池の残量を送信するステップと、前記サーバから、当該蓄電池の放電開始時刻及び放電終了時刻を含む指令を受信するステップと、前記指令に従って前記蓄電池を制御するステップとを実行させるためのプログラムが提供される。
さらに、本開示の一態様によれば、発電装置、蓄電池、電力負荷、並びに当該発電装置、当該蓄電池、及び当該電力負荷を制御する制御装置を有するシステムの制御方法であって、前記発電装置における発電量の、あらかじめ決められた期間における時間変化の予測を示す予測発電量変化を取得するステップと、前記システムにおける消費電力量の、前記期間における時間変化の予測を示す予測消費電力量変化を取得するステップと、前記システムに対して電力を販売する小売事業者が電力を調達する際の調達価格の、前記期間における時間変化の予測を示す価格変化を取得するステップと、前記予測発電量変化、前記予測消費電力量変化、及び前記価格変化を用いて、前記発電量が前記消費電力量を下回る時間帯における前記調達価格を最適化するように、前記蓄電池の放電開始時刻及び放電終了時刻を決定するステップと、前記放電開始時刻及び前記放電終了時刻に従って前記蓄電池からの放電を制御するよう、前記制御装置に指令するステップとを有する制御方法が提供される。
さらに、本開示の一態様によれば、発電装置、蓄電池、電力負荷、並びに当該発電装置、当該蓄電池、及び当該電力負荷を制御する制御装置を有する電力制御システムであって、前記発電装置における発電量の、あらかじめ決められた期間における時間変化の予測を示す予測発電量変化を取得する第1取得手段と、前記電力制御システムにおける消費電力量の、前記期間における時間変化の予測を示す予測消費電力量変化を取得する第2取得手段と、前記電力制御システムに対して電力を販売する小売事業者が電力を調達する際の調達価格の、前記期間における時間変化の予測を示す価格変化を取得する第3取得手段と、前記予測発電量変化、前記予測消費電力量変化、及び前記価格変化を用いて、前記発電量が前記消費電力量を下回る時間帯における前記調達価格を最適化するように、前記蓄電池の放電開始時刻及び放電終了時刻を決定する決定手段と、前記放電開始時刻及び前記放電終了時刻に従って前記蓄電池からの放電を制御するよう、前記制御装置に指令する指令手段とを有する電力制御システムが提供される。
さらに、本開示の一態様によれば、発電装置、蓄電池、電力負荷、並びに当該発電装置、当該蓄電池、及び当該電力負荷を有するシステムを制御する制御装置であって、前記発電装置における発電量の、あらかじめ決められた期間における時間変化の予測を示す予測発電量変化、当該システムにおける消費電力量の、当該期間における時間変化の予測を示す予測消費電力量変化、当該システムに対して電力を販売する小売事業者が電力を調達する際の調達価格の、当該期間における時間変化の予測を示す価格変化、及び前記蓄電池の残量から、前記蓄電池の放電開始時刻及び放電終了時刻を決定するサーバに対し、当該期間の基準時における当該蓄電池の残量を送信する送信手段と、前記サーバから、当該蓄電池の放電開始時刻及び放電終了時刻を含む指令を受信する受信手段と、前記指令に従って前記蓄電池を制御する制御手段とを有する制御装置が提供される。
本発明によれば、電力小売事業者が電力の調達額を最適化する技術を提供することができる。
一実施形態に係る電力制御システムの概要を示す図。 電力制御システムの機能構成を例示する図。 サーバのハードウェア構成を例示する図。 電力制御システム1の動作を例示するシーケンスチャート。 従来技術に係る電力変化を例示する図。 不足電力量と調達価格との関係を例示する図。 一実施形態に係る電力制御を例示する図。 不足電力量及び調達価格を例示する図。 充放電スケジュールの制御を例示する表。
1…電力制御システム、10…発電装置、20…蓄電池、30…電力負荷、40…電力量計、50…制御装置、51…記憶手段、52…送信手段、53…受信手段、54…制御手段、60…サーバ、61…記憶手段、62…取得手段、63…取得手段、64…取得手段、65…決定手段、66…指令手段、67…取得手段、90…ネットワーク、601…CPU、602…メモリ、603…ストレージ、604…通信IF
1.構成
図1は、一実施形態に係る電力制御システム1の概要を示す図である。電力制御システム1は、発電装置10、蓄電池20、電力負荷30、電力量計40、制御装置50、及びサーバ60を有する。これらのうち、発電装置10、蓄電池20、電力負荷30、及び制御装置50は、需要家Hに設置される。図面を簡単にするため図1では単一の需要家Hのみを図示しているが、電力制御システム1は複数の需要家Hを含んでもよい。また、各需要家Hには商用電源(図1では略)からの電力も供給される。商用電源からの電力は、電力小売事業者により販売(又は提供)される。サーバ60は、需要家Hの制御装置50とネットワーク90を介して接続される。電力制御システム1において、サーバ60からの指示に応じて制御装置50が電力制御を行う。制御装置50は、いわゆるHEMS及びゲートウェイ機器の機能を有する。制御装置50は、需要家H内の装置(発電装置10、蓄電池20、電力負荷30、及び電力量計40)に指示を送ったり、これらの装置から応答やデータを受け付けたりする制御を行う。また、制御装置50は、サーバ60等の外部装置から指示を受け付けたり、外部装置にデータ又は要求を送信したりする制御を行う。一例として、制御装置50の機能には、例えば、電力量計40から電力量データの入力を受け付け、受け付けた電力データを記録又はサーバ60等の外部装置に送信する機能が含まれる。
発電装置10は、発電を行う装置である。一例において、発電装置10は、自然エネルギーを用いて発電を行う装置、具体的には太陽光発電装置である。蓄電池20は、発電装置10又は商用電源から供給された電力を用いて充電され、蓄えた電力を必要に応じて放電する装置である。一例において、蓄電池20は据置型である。あるいは、電気自動車のバッテリーが蓄電池20として用いられてもよい。電力負荷30は、需要家Hにおいて電力を消費する装置であり、家電製品、冷暖房装置、及び照明装置等を含む。電力量計40は、買電及び売電に係る電力量を計測する装置である。この例において、電力量計40は、いわゆる買電メーター及び売電メーターの機能を含む。なお、図示は省略したが、電力制御システム1は、発電装置10の発電量を計測する電力量計、及び蓄電池20の充放電量を計測する電力量計を有する。制御装置50は、その需要家Hにおいて発電装置10、蓄電池20、電力負荷30、及び電力量計40に関する制御を行う。
図2は、電力制御システム1の機能構成を例示する図である。電力制御システム1は、記憶手段61、取得手段62、取得手段63、取得手段64、決定手段65、指令手段66、取得手段67、記憶手段51、送信手段52、受信手段53、及び制御手段54を有する。これらの機能要素のうち、記憶手段61、取得手段62、取得手段63、取得手段64、決定手段65、指令手段66、及び取得手段67はサーバ60に実装される。記憶手段51、送信手段52、受信手段53、及び制御手段54は制御装置50に実装される。
サーバ60において、取得手段62(第1取得手段の一例)は、需要家Hにおける予測発電量を取得する。より詳細には、取得手段62は、発電装置10における発電量の、あらかじめ決められた期間(以下「特定期間」という)における時間変化の予測を示す予測発電量変化を取得する。特定期間とは予測の単位となる期間であり、一例においては翌日0時から24時までの24時間である。取得手段62は、例えば、所定のタイミングで制御装置50に対し予測発電量のデータの送信を要求し、この要求に対する応答として送信されたデータを取得する。あるいは、制御装置50が所定のタイミングで定期的に予測発電量のデータの送信をサーバ60に送信し、サーバ60はこのデータを記憶手段61に記憶しておく。取得手段62は、記憶手段61に記憶されているデータから予測発電量を取得してもよい。
取得手段63(第2取得手段の一例)は、需要家Hにおける予測消費電力量を取得する。より詳細には、取得手段63は、需要家Hにおける消費電力量の、特定期間における時間変化の予測を示す予測消費電力量変化を取得する。需要家Hにおける消費電力量とは、例えば電力負荷30により消費される電力量である。取得手段63は、例えば、所定のタイミングで制御装置50に対し予測消費電力量のデータの送信を要求し、この要求に対する応答として送信されたデータを取得する。あるいは、制御装置50が所定のタイミングで定期的に予測消費電力量のデータの送信をサーバ60に送信し、サーバ60はこのデータを記憶手段61に記憶しておく。取得手段63は、記憶手段61に記憶されているデータから予測消費電力量を取得してもよい。
取得手段64(第3取得手段の一例)は、電力小売事業者が電力を調達する調達価格を取得する。ここでいう調達価格は、確定値であってもよいし、予測値であってもよい。より詳細には、取得手段64は、需要家Hに対して電力を販売する小売事業者が電力を調達する際の調達価格の、特定期間における時間変化を示す価格変化(前述のとおり、この価格変化は確定したものであっても予測されたものであってもよい)を取得する。電力小売事業者は、例えば発電及び送電を行う事業者から電力を調達する。電力小売事業者と発電又は送電を行う事業者とは、同じであってもよいしそれぞれ異なっていてもよい。
決定手段65は、取得手段62、取得手段63、及び取得手段64により取得された情報を用いて、蓄電池20の充放電スケジュール(例えば放電タイミング)を決定する。より詳細には、決定手段65は、予測発電量変化、予測消費電力量変化、及び価格変化を用いて、発電量が消費電力量を下回る時間帯における調達価格を最適化するように、蓄電池20の放電開始時刻及び放電終了時刻を決定する。ここで、決定手段65は、所定のイベントを契機として放電タイミングを決定する。所定のイベントは、例えば、予測発電量変化、予測消費電力量変化、価格変化、及び残量情報が揃い、かつ、あらかじめ決められた時刻(例えば毎日午前0時)が到達したというイベントである。
指令手段66は、決定手段65により決定された、放電開始時刻及び放電終了時刻に従って蓄電池からの放電を制御するよう、制御装置50に指令する。すなわち、指令手段66は、放電開始時刻及び放電終了時刻を含む指令を制御装置50に送信する。記憶手段61は、各種のデータを記憶する。取得手段67は、制御装置50から、蓄電池20の残量を示す情報(以下「残量情報」という)を取得すなわち受信する。この例において、残量情報は制御装置50から取得されるものであり蓄電池20の実測値を示す情報である。しかし、残量情報は、蓄電池20の残量の予測値であってもよい。この場合において、取得手段67は、制御装置50以外の装置(例えば、サーバ60自身)から残量情報(予測値)を取得してもよい。
制御装置50において、記憶手段51は各種のデータを記憶する。送信手段52は、蓄電池20の残量(その時点において今後供給可能な電力量)をサーバ60に送信する。送信手段52は、任意のタイミングで、発電量、買電量、売電量、及び消費電力量のうち少なくとも1種のデータをサーバ60に送信してもよい。「任意のタイミング」とは、例えば充放電スケジュールの決定前のタイミングである。発電量は、発電装置10の電力量計(図示略)から得られる。買電量及び売電量は電力量計40から得られる。消費電力量は、例えば、買電量及び発電量の和から売電量を減算することにより得られる。なお、消費電力量の計算はこれに限られず、買電量、発電量、及び蓄電池からの放電量を考慮して、所定の計算式を用いて計算されるものであれば具体的な計算式はどのようなものであってもよい。受信手段53は、サーバ60から、蓄電池20の放電開始時刻及び放電終了時刻を含む指令を受信する。制御手段54は、サーバ60からの指令に従って、蓄電池20の放電を制御する。
図3は、サーバ60のハードウェア構成を例示する図である。サーバ60は、CPU(CentralProcessing Unit)601、メモリ602、ストレージ603、及び通信IF(Interface)604を有するコンピュータ装置である。CPU601は、プログラムを実行して各種の演算を行い、サーバ60の他のハードウェア要素を制御する制御装置である。メモリ602は、CPU601がプログラムを実行する際のワークエリアとして機能する主記憶装置である。ストレージ603は、各種のプログラム及びデータを記憶する不揮発性の補助記憶装置である。通信IF604は、所定の通信規格(例えばイーサネット(登録商標))に従って他の装置と通信する通信装置である。
この例において、ストレージ603は、コンピュータ装置を電力制御システム1におけるサーバ60として機能させるためのプログラム(以下「サーバプログラム」という)を記憶する。CPU601がサーバプログラムを実行することにより、コンピュータ装置に図2の機能が実装される。CPU601がサーバプログラムを実行している状態において、メモリ602及びストレージ603の少なくとも一方が記憶手段61の一例である。また、CPU601が、取得手段62、取得手段63、取得手段64、決定手段65、指令手段66、及び取得手段67の一例である。
詳細な図示は省略するが、制御装置50は、プロセッサ、メモリ、ストレージ、及び通信IFを含むマイクロコンピュータを含む。このストレージは、マイクロコンピュータを電力制御システム1における制御装置50として機能させるためのプログラム(以下「制御プログラム」という)を記憶している。プロセッサが制御プログラムを実行することにより、マイクロコンピュータに図2の機能が実装される。プロセッサが制御プログラムを実行している状態において、メモリ及びストレージの少なくとも一方が記憶手段51の一例である。通信IFが送信手段52及び受信手段53の一例である。プロセッサが制御手段54の一例である。
2.動作
図4は、電力制御システム1の一実施形態に係る動作を例示するシーケンスチャートである。図4のシーケンスは、例えば、所定のイベントが発生したことを契機として開始される。図4のシーケンスを開始させるイベントは、例えば、所定の時刻が到達したというイベントである。なお以下において、取得手段62等の機能要素を処理の主体として記載するが、これは、サーバプログラム等のプログラムを実行しているCPU601等のハードウェア要素が、他のハードウェア要素と協働して処理を実行することを意味する。
図4の処理に先立って、サーバ60は、電力制御システム1に含まれる複数の需要家Hのうち、対象となる需要家(以下「対象需要家」という)を決める。対象需要家は、所定の規則に従って1軒ずつ順番に決められる。
ステップS101において、取得手段62は、対象需要家の予測発電量を取得する。詳細には例えば以下のとおりである。取得手段62は、まず、発電量を規定するパラメータを取得する。発電量を規定するパラメータとしては、例えば、日射量及び発電装置10の特性(損失係数やシステム容量など)が用いられる。具体的には、取得手段62は、外部のサーバ装置(例えば、気象予報を提供する事業者又は機関が運営するサーバ)から、明日の0時から24時までの24時間(これは「特定期間」の一例である)分の気象予報(より詳細には予測日射量)のデータ(以下「気象データ」という)を取得する。気象データは、例えば、日本各地の代表地点における予測日射量の経時変化を示すデータを含む。取得手段62は、これらのパラメータを所定の計算式に当てはめ、予測発電量の経時変化を計算する。取得手段62は、この計算により得られた予測発電量を記憶手段61に記憶する。なお、予測発電量の計算において、取得手段62は、過去の予測発電量と実際の発電量とを参照し、その対比結果(比率等)を踏まえて予測ロジック(計算式又は係数)にフィードバックをかけてもよい。
ステップS102において、取得手段63は、対象需要家の予測消費電力量を取得する。詳細には例えば以下のとおりである。取得手段62は、消費電力量を規定するパラメータを取得する。消費電力量を規定するパラメータとしては、例えば、気象情報(予測気温)、対象需要家における家族構成、電力負荷30の合計消費電力量、及び季節要因が用いられる。記憶手段61は、需要家Hに関する情報を記録したデータベースを記憶しており、取得手段63は、このデータベースから対象需要家における家族構成及び合計消費電力量のデータを得る。取得手段63は、これらのパラメータを所定の計算式に当てはめ、予測消費電力量の経時変化を計算する。取得手段63は、この計算により得られた予測消費電力量を記憶手段61に記憶する。
ステップS103において、取得手段64は、電力の調達価格を取得する。調達価格のデータ(以下「調達価格データ」という)は、例えば、電力の取引情報(又はその予測値)を提供する事業者又は機関から提供される。一例において、電力の調達価格は、日本卸電力取引所(Japan Electric Power Exchange,JEPX)から所定の時刻に提供される、翌日1日の価格変化の確定値である。調達価格データは、例えば、電力の単価[円/kWh]の経時変化を示す。一例において、調達価格データは、所定の単位期間(例えば30分間)毎の価格変化を表す。取得手段64は、調達価格データを記憶手段61に記憶する。
なお、ある機関から提供される調達価格データの周期が電力制御システム1における制御の周期と一致していない場合、取得手段64は、複数の機関から、それぞれ、調達価格データを取得してもよい。この場合において、複数の機関から取得される調達価格データは、確定値と予測値とが混在していてもよい。例えば、電力制御システム1において、毎日0時にその日の4時~翌日4時の充放電スケジュールが決定されるところ、機関Xから毎日所定時刻に提供される調達価格データが翌日0時~24時の価格変化(確定値)を示すものであった場合、取得手段64は、機関Xとは別の機関Yから、翌日0時~4時の調達価格データ(予測値)を取得してもよい。
サーバ60は、対象需要家を順番に変更しつつ、ステップS101~S103の処理を繰り返し実行する。こうして、電力制御システム1に属する全ての需要家Hについて、予測発電量、予測消費電力量、及び調達価格データのセットが準備される。
ステップS104において、需要家Hの制御装置50の送信手段52は、蓄電池20の残量情報をサーバ60に送信する。ステップS104の処理は、所定のイベントが発生したことを契機として行われる。このイベントは、例えば、所定の基準時(例えば、毎日午前0時)が到達したというイベントである。残量情報は、送信元である制御装置50(又は需要家H)の識別情報を含む。
制御装置50から残量情報を受けると、サーバ60の決定手段65は、その需要家Hにおける蓄電池20の充放電スケジュール(放電タイミング)を決定する(ステップS105)。一例において、決定手段65は、調達価格データを参照し、各単位期間の価格を高い方から順位付けする。決定手段65は、この順位に従って(すなわち価格が高い期間から順に)放電を行うよう、放電タイミングを決定する。別の例において、決定手段65は、調達価格データを参照し、各単位期間の価格を安い方から順位付けする。決定手段65は、所定の時間帯(例えば、21時~翌3時)において、この順位に従って(すなわち価格の安い期間から順に)充電を行うよう、充電タイミングを決定する。さらに、決定手段65は、充電期間(充電時間帯)以外の時間帯において放電を行うよう、放電タイミングを決定する。さらに別の例において、決定手段65は、所定の時間帯が経過した後(例えば3時以降)、余剰電力が生じるまでの間において、順位の低い期間から順に(すなわち価格の高い期間から順に)放電を行うよう、放電タイミングを決定する。上記いずれかの場合において、決定手段65は、充電時の(平均)価格と放電時の(平均)価格との比が蓄電池20の充放電効率未満となるよう、すなわち、
{(充電時価格)/(放電時価格)}<(充放電効率)
となるよう、充電時又は放電時の価格に基づいて充放電スケジュールを制限してもよい。
また、決定手段65は、まず残量情報から放電量を決定してもよい。この場合において、決定手段65は、この放電量の電力を蓄電池20から放電させ、かつ調達額を最適化するように、蓄電池20の放電開始時刻及び放電終了時刻を決定する。なお、決定手段65は、残量情報から(放電量の決定を経ずに)放電開始時刻を決定してもよい。例えば、決定手段65は、残量情報により示される残量がしきい値以下であった場合には、蓄電池20の放電をしないことを決定してもよい。このように、「放電タイミングの決定」には「放電をしないことの決定」も含まれる。蓄電池20の放電タイミングは、電力小売事業者が商用電源から電力を調達するコストを最小化することを目的として決定される。以下、本実施形態における電力制御について、従来技術と対比しつつ説明する。
図5は、従来技術に係る電力変化を例示する図である。ここでは、ある日の0時から24時まで、発電量及び消費電力量を示す。この例では、まず発電した電力は、需要家Hにおける消費(自家消費)を最優先とする。発電量が消費電力量を上回っている時間帯(図5の例では8時頃から16時頃まで)において、発電量のうち消費電力量を超えた分(余剰電力)については、電力小売事業者等に売却(売電)される。発電量が消費電力量を下回っている時間帯(図5の例では0時から8時頃まで及び16時頃から24時まで)において、消費電力量のうち発電量では足りない分(不足電力量)については、電力小売事業者等から購入(買電)する。
図6は、不足電力量と調達価格との関係を例示する図である。ここでは、図5の例の発電量及び消費電力量を元に、12時から24時までの不足電力量と調達価格との関係を示す。時刻Tt(16時頃)までは発電量が消費電力量を上回っており、買電は不要である。時刻Tt以降、発電量が消費電力量を下回り、買電が必要となる。図5の例では、電力の調達価格については全く考慮されていなかった。時刻Tt以降、買電が必要となるが、この例では20時から24時頃までは調達価格が比較的高く、この時間帯に買電すると電力の調達コストがかさみ、ひいてはユーザ(需要家H)に不利益を与える可能性がある。本実施形態においてはこの問題に対処する。
図7は、本実施形態に係る電力制御を例示する図である。本実施形態においては、以下の基本指針の下で制御が行われる。
(ア)余剰電力は蓄電池20の充電(最大充電)を最優先とする。
(イ)余剰電力は売電を第2優先とする。
(ウ)不足電力は所定の制約条件の下、調達額を最小化することを最優先とする。
本実施形態において、指針(ア)及び(イ)に関して、制御装置50は、発電量が消費電力量を上回ると、余剰電力を蓄電池20に供給し、蓄電池20を充電する。図7の例では、8時頃から13時頃まで蓄電池20が充電される。蓄電池20が最大まで充電されると、制御装置50は余剰電力を売電する。図7の例では、13時頃から16時頃まで余剰電力が売電される。
図8は、不足電力量及び調達価格を例示する図である。指針(ウ)に関し、単位時間当たりの調達額は次式(1)で計算される。
調達額(単位時間額)=調達価格(単価)×調達量 …(1)
なお、蓄電池20の単位時間当たりの電力供給能力が単位時間当たりの不足電力量を上回っている間は、調達量=不足電力量である。単位時間当たりの不足電力量が蓄電池20の単位時間当たりの電力供給能力を上回っている場合、調達量=蓄電池20の単位時間当たりの電力供給能力である。
図8の例では、20時~24時頃の調達価格が相対的に高い。定性的には、この時間帯に買電をせずに蓄電池20の電力を用いれば調達額の総額を抑制できるはずである。決定手段65は、所定の数学的アルゴリズムに従って、蓄電池20の放電量(供給可能な電力量)を最大限利用して電力調達額の総額を最小化する問題を解く。このとき、決定手段65は、制約条件をいくつか考慮してもよい。ここで考慮される制約条件としては、例えば次の(a)~(d)がある。(a)蓄電池20の連続放電時間を、最低X分とする。放電/非放電の切り替えが短時間で繰り返されることを避けるためである。(b)単位期間(例えば24時間)当たりオンオフの切り替え回数をY回以下とする。これも放電/非放電の切り替えが短時間で繰り返されることを避けるためである。(c)発電量が消費電力量を下回ってから所定の時間が経過するまで、又は単位時間当たりの不足電力量が所定の値に達するまでは、蓄電池20からの放電を開始しない。電力不足の状態が安定していないうちに蓄電池20からの放電を開始すると放電/非放電の切り替えが短時間で繰り返され可能性があるためである。(d)蓄電池20の残量がしきい値(例えば20%)を下回らないようにする。長時間、完全放電状態(残量0%)となることで蓄電池20が劣化してしまうことを防ぐためである。
再び図4を参照する。放電タイミングを決定すると、指令手段66は、残量情報の送信元である制御装置50に対して指令を送信する(ステップS106)。この指令は、蓄電池20の放電/非放電の切り替えタイミング(放電開始時刻及び終了時刻)を示す。制御装置50の受信手段53は、この指令を受信する。制御手段54は、受信した指令に従って蓄電池20の放電/非放電を切り替える制御を行う(ステップS107)。
図9は、充放電スケジュールの制御を例示する表を示す。ここでは図面サイズの制限上、便宜的に15時~22時までの時間帯のみを、1時間単位で考える。この表において、「時間帯」の項目に記載されている時刻は、その時間帯(単位期間)の始期を示す。例えば、「16:00」の列のデータは、16:00~17:00の1時間における値を示す。調達価格及び不足電力量は、表に記載のとおりである。「比較例」は、本実施形態に係る充放電スケジュールの制御を行わない仮想的な例、より詳細には、需要家Hにおいて電力の不足が発生するとまずは蓄電池20から放電を行う例を示す。「実施例」は、本実施形態に係る充放電スケジュールの制御を行う仮想的な例を示す。この例においては、比較例及び実施例のいずれにおいても、16:00時点の蓄電量(蓄電池20の残量)が4.0kWhである。また、比較例及び実施例のいずれにおいても、16:00から電力の不足が発生する。
比較例において、電力の不足が生じると直ちに蓄電池20から放電が行われる。詳細には、16:00~17:00に0.5kWh、17:00~18:00に2.0kWh、及び18:00~19:00に1.5kWhの電力が放電され、この時点で蓄電池20の残量はゼロとなる。19:00以降は買電により電力を調達する。19:00~22:00における調達額(総額)は93.5円である。
実施例においては、各単位期間に対し、調達価格の高い順に優先順位が付けられる。この例では、
(第1位)20:00~21:00
(第2位)21:00~22:00
(第3位)19:00~20:00
(第4位)16:00~17:00
(以下省略)
である。決定手段65は、まず20:00~21:00に1.5kWhを放電することを決定する。この時点で蓄電池20の残量は2.5kWhである。次に、決定手段65は、21:00~22:00に1.0kWhを放電することを決定する。この時点で蓄電池20の残量は1.5kWhである。さらに、決定手段65は、19:00~20:00に1.0kWhを放電することを決定する。この時点で蓄電池20の残量は0.5kWhである。さらに、決定手段65は、16:00~17:00に0.5kWhを放電することを決定する。この時点で蓄電池20の残量はゼロとなる。この結果、蓄電池20の放電が行われるタイミングは、16:00~17:00及び19:00~22:00と決定される。このスケジュールに従うと、16:00~22:00における調達額(総額)は44.0円である。すなわち、実施例は比較例と比較して49.5円分の調達額削減効果を有する。
3.変形例
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例のうち2つ以上のものが組み合わせて用いられてもよい。
蓄電池20の充放電スケジュールの決定方法は実施形態において例示したものに限定されない。例えば、蓄電池20の充電は、蓄電池20の残量がしきい値を下回ったタイミングで開始されてもよい。あるいは、蓄電池20の充電は、余剰電力量がしきい値を上回ったタイミングで開始されてもよい。また、蓄電池20の充電は、蓄電池20の残量がしきい値を上回ったタイミングで終了してもよい。この例によれば、満充電しないことで蓄電池20の劣化を抑制することができる。あるいは、蓄電池20の充電は、商用電力の調達価格がしきい値を上回ったタイミングで終了してもよい。さらにあるいは、蓄電池の充電は、調達価格がしきい値を下回ったタイミング(例えば夜間において調達価格が安い時間帯など)で開始されてもよい。これらの条件は組み合わせて適用されてもよい。例えば、1日中曇りの日など、特定期間の間一貫して発電量が消費電力量を下回っている場合、制御手段54は、発電量が消費電力量を下回っていても相対的に調達価格の低い時間帯に、蓄電池20を充電してもよい。この例によれば、発電量が不足していても、調達価格の高い時間帯に買電をする必要がなくなるので、総合的に見れば調達コストを低減できる場合がある。この場合において、制御手段54は、蓄電池20の電力を使用することによる買電量の減少分を考慮して、発電量が消費電力量を下回っていても蓄電池20を充電するか、蓄電池20を充電せず買電を継続するか判断してもよい。
蓄電池20の充放電スケジュールを決定するに際し、決定手段65は、ある期間における調達価格を最適化してもよい。ここで、調達価格の最適化とは、例えば、調達価格の高い時間帯に蓄電池20から放電し、調達価格が安い時間帯に買電することで、調達価格が相対的に安い時間帯を選んで買電することをいう。
実施形態においては、放電タイミングを示す指令が、制御装置50から受信した残量情報の応答としてサーバ60から送信される例を説明した。この指令は、残量情報の応答として送信されることに代えて、又は加えて、制御装置50からの要求に応じて、又はサーバ60から自発的に送信されてもよい。例えば、放電タイミングの決定は、以下の(i)~(n)の少なくともいずれか1つに応じて行われてもよい。(i)予測と実測との差が所定値より大きくなった場合。一例としては、予測気温と実際の気温との差が所定値よりも大きくなった場合。(j)予想調達価格の変化が所定値よりも大きくなった場合。一例としては、24時間前の予測では単価10円だったところ、2時間前の予測では倍の単価20円を超えていた場合。(k)季節に応じて決められるタイミング。例えば、夏期は12時間おきに1日2回で、冬期は4時間おきに1日2回など。(l)調達価格又はパラメータの変化の蓄積から学習した結果に応じたタイミング。例えば、冬期は1日当たりの回数を増やすなど。(m)発電量を規定するパラメータ(例えば、予想気温)が更新又は追加された場合。(n)毎日決まった時刻。なお、残量情報が用いられない場合、サーバ60は、前日の気象情報等から蓄電池20の残量を推定してもよいし、蓄電池20が満充電されている等の所定の充電状態を仮定してもよい。
電力制御システム1における機能要素とハードウェア要素との対応関係は実施形態において例示したものに限定されない。例えば、実施形態においてサーバ60の機能として説明したものの一部を、制御装置50に実装してもよい。あるいは、実施形態においてサーバ60の機能として説明したものの一部を、ネットワーク上の他の装置に実装してもよい。一例として、サーバ60と通信を行う装置が、制御装置50(HEMS)から発電量データを取得し、外部サービスを提供する装置から気象情報(予測値)を取得し、これらの情報を用いて発電量の予測を行ってもよい。サーバ60は、この装置から予測発電量を取得する。別の例として、サーバ60と通信を行う装置が、制御装置50(HEMS)から消費電力量データ(又は、買電量、発電量、及び売電量のデータ)を取得し、外部サービスを提供する装置から気象情報(予測値)を取得し、これらの情報を用いて消費電力量の予測を行ってもよい。サーバ60は、この装置から予測消費電力量を取得する。
実施形態において例示した各種のプログラムは、それぞれ、インターネット等のネットワークを介したダウンロードにより提供されてもよいし、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体に記録された状態で提供されてもよい。

Claims (12)

  1. 発電装置、蓄電池、電力負荷、並びに当該発電装置、当該蓄電池、及び当該電力負荷を制御する制御装置を有するシステムを制御するコンピュータに、
    前記発電装置における発電量の、あらかじめ決められた期間における時間変化の予測を示す予測発電量変化を取得するステップと、
    前記システムにおける消費電力量の、前記期間における時間変化の予測を示す予測消費電力量変化を取得するステップと、
    前記システムに対して電力を販売する小売事業者が電力を調達する際の調達価格の、前記期間における時間変化を示す価格変化を取得するステップと、
    前記予測発電量変化、前記予測消費電力量変化、及び前記価格変化を用いて、前記発電量が前記消費電力量を下回る時間帯における前記調達価格を、コストを抑えるために最適化するように、前記蓄電池の放電開始時刻及び放電終了時刻を決定するステップと、
    前記放電開始時刻及び前記放電終了時刻に従って前記蓄電池からの放電を制御するよう、前記制御装置に指令するステップと
    を実行させるためのプログラム。
  2. 前記価格変化は、前記調達価格の単位期間毎の変化を示し、
    前記決定するステップにおいて、前記調達価格が高い単位期間から順に放電を行うよう、前記放電開始時刻及び前記放電終了時刻を決定する
    請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記価格変化は、前記調達価格の単位期間毎の変化を示し、
    前記決定するステップにおいて、前記調達価格が低い単位期間から順に充電を行うよう充電期間を決定し、当該充電期間以外の期間において放電を行うよう、前記放電開始時刻及び前記放電終了時刻を決定する
    請求項1に記載のプログラム。
  4. 前記価格変化は、前記調達価格の単位期間毎の変化を示し、
    前記決定するステップにおいて、所定の時間帯が経過した後、前記発電装置による前記発電量が前記電力負荷による前記消費電力量を上回るまでの間において、前記調達価格が高い期間から順に放電を行うよう、前記放電開始時刻及び前記放電終了時刻を決定する
    請求項1に記載のプログラム。
  5. 前記決定するステップにおいて、充電時の価格と放電時の価格との比が前記蓄電池の充放電効率以下となるよう、前記放電開始時刻及び前記放電終了時刻を決定する
    請求項2乃至4のいずれか一項に記載のプログラム。
  6. 前記期間の基準時における前記蓄電池の残量を取得するステップと、
    前記残量に基づいて前記期間における前記蓄電池の放電量を決定するステップと
    を有し、
    前記放電開始時刻及び前記放電終了時刻を決定するステップにおいて、前記決定された放電量の電力を前記蓄電池から放電させ、かつ前記調達価格を最適化するように、前記蓄電池の前記放電開始時刻及び前記放電終了時刻を決定する
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載のプログラム。
  7. 前記期間の基準時における前記蓄電池の残量を取得するステップを有し、
    前記放電開始時刻及び前記放電終了時刻を決定するステップにおいて、前記残量に基づいて当該放電開始時刻及び前記放電終了時刻が決定される
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載のプログラム。
  8. 前記放電開始時刻及び前記放電終了時刻を決定するステップにおいて、前記期間のうち、前記期間における前記調達価格を最適化するように、前記発電量が前記消費電力量を下回る時間帯における前記蓄電池の前記放電開始時刻及び前記放電終了時刻を決定する
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載のプログラム。
  9. 前記放電開始時刻及び前記放電終了時刻を決定するステップにおいて、前記期間のうち、前記発電量が前記消費電力量を上回っている時間帯において、前記蓄電池を最大充電するように、前記蓄電池の前記放電開始時刻及び前記放電終了時刻を決定する
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載のプログラム。
  10. 前記予測発電量変化、前記予測消費電力量変化、及び前記価格変化のうち少なくともいずれか1つを用いて前記蓄電池の充電タイミングを決定するステップ
    を有する請求項1に記載のプログラム。
  11. 発電装置、蓄電池、電力負荷、並びに当該発電装置、当該蓄電池、及び当該電力負荷を制御する制御装置を有するシステムの制御方法であって、
    前記発電装置における発電量の、あらかじめ決められた期間における時間変化の予測を示す予測発電量変化を取得するステップと、
    前記システムにおける消費電力量の、前記期間における時間変化の予測を示す予測消費電力量変化を取得するステップと、
    前記システムに対して電力を販売する小売事業者が電力を調達する際の調達価格の、前記期間における時間変化の予測を示す価格変化を取得するステップと、
    前記予測発電量変化、前記予測消費電力量変化、及び前記価格変化を用いて、前記発電量が前記消費電力量を下回る時間帯における前記調達価格を、コストを抑えるために最適化するように、前記蓄電池の放電開始時刻及び放電終了時刻を決定するステップと、
    前記放電開始時刻及び前記放電終了時刻に従って前記蓄電池からの放電を制御するよう、前記制御装置に指令するステップと
    を有する制御方法。
  12. 発電装置、蓄電池、電力負荷、並びに当該発電装置、当該蓄電池、及び当該電力負荷を制御する制御装置を有する電力制御システムであって、
    前記発電装置における発電量の、あらかじめ決められた期間における時間変化の予測を示す予測発電量変化を取得する第1取得手段と、
    前記電力制御システムにおける消費電力量の、前記期間における時間変化の予測を示す予測消費電力量変化を取得する第2取得手段と、
    前記電力制御システムに対して電力を販売する小売事業者が電力を調達する際の調達価格の、前記期間における時間変化の予測を示す価格変化を取得する第3取得手段と、
    前記予測発電量変化、前記予測消費電力量変化、及び前記価格変化を用いて、前記発電量が前記消費電力量を下回る時間帯における前記調達価格を、コストを抑えるために最適化するように、前記蓄電池の放電開始時刻及び放電終了時刻を決定する決定手段と、
    前記放電開始時刻及び前記放電終了時刻に従って前記蓄電池からの放電を制御するよう、前記制御装置に指令する指令手段と
    を有する電力制御システム。
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