JP5833283B1 - 充放電制御装置、プログラム、充放電制御方法 - Google Patents

充放電制御装置、プログラム、充放電制御方法 Download PDF

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Abstract

電力負荷と、分散型電源と、蓄電池と、を有する需要家において、前記蓄電池の充電、放電、充電及び放電の停止が各時間帯に対して予め計画される制御計画に従って、前記蓄電池の充放電を制御する充放電制御装置であって、前記蓄電池の充電及び放電の停止が予め計画されている時間帯において、前記需要家に供給される電力の買電価格が前記蓄電池に充電された容量に対応する充電累積単価より低い場合、前記充電累積単価及び前記買電価格の第1価格差と前記買電価格及び将来の買電価格の第2価格差とを比較する第1比較装置と、前記第1価格差が前記第2価格差より小さい場合、前記買電価格と前記充電累積単価に応じた価格とを比較する第2比較装置と、前記買電価格が前記充電累積単価に応じた価格より高い場合、前記分散型電源の発電量と前記電力負荷の電力消費量との差に応じて、前記蓄電池を放電するように制御する制御装置と、を備える。

Description

本発明は、充放電制御装置、プログラム、充放電制御方法に関する。
蓄電池の充放電を制御する充放電装置として、例えば以下の特許文献1に示す装置が知られている。
特開2011−244682号公報
例えば、特許文献1の充放電装置は、電力の売買価格と基準価格との比較結果に基づいて蓄電池の充放電を制御している。しかし、上記の充放電装置による充放電の制御では、充放電装置を有する需要家の経済的利益が考慮されていない。従って、充放電装置を用いて蓄電池を充放電したときに、需要家の経済的利益を発生しない状態が起こり得る。
そこで、本発明は、需要家の経済的利益が発生するように蓄電池の充放電を制御する充放電制御装置を提供することを目的とする。
前述した課題を解決する主たる本発明は、電力負荷と、前記電力負荷に電力を供給する分散型電源と、前記電力負荷及び前記分散型電源に接続される蓄電池と、を有する需要家において、前記蓄電池の充電、放電、充電及び放電の停止が各時間帯に対して予め計画される制御計画に従って、前記蓄電池の充放電を制御する充放電制御装置であって、前記蓄電池の充電及び放電の停止が予め計画されている時間帯において、前記需要家に供給される電力の第1買電価格が前記蓄電池に充電された容量に対応する充電累積単価より低い場合、前記充電累積単価及び現在の買電価格の第1価格差と前記現在の買電価格及び将来の第2買電価格の第2価格差とを比較する第1比較装置と、前記第1価格差が前記第2価格差より小さい場合、前記現在の買電価格と前記充電累積単価に応じた価格とを比較する第2比較装置と、前記現在の買電価格が前記充電累積単価に応じた価格より高い場合、前記分散型電源の発電量と前記電力負荷の電力消費量との差に応じて、前記需要家の経済的利益が発生するものとして、前記蓄電池を放電するように制御する制御装置と、を備える。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、需要家の経済的利益が発生するように蓄電池の充放電を制御することが可能になる。
本発明の第1実施形態に係る充放電制御装置が適用される配電系統を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る充放電制御装置のハードウエアの構成を示すブロック図である。 本発明の第1及び第2実施形態に係る充放電制御装置の機能を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る充放電制御装置で用いられる第1価格情報を示すグラフである。 本発明の第1実施形態に係る充放電制御装置で用いられる第1価格情報を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る充放電制御装置で用いられる第2価格情報を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る充放電制御装置で用いられる制御計画を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る充放電制御装置の機能である計画部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る充放電制御装置が適用される配電系統内の蓄電池に対する電力の入出力のイメージを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る充放電制御装置が適用される配電系統内の需要家の状態や蓄電池の制御等を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る充放電制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る充放電制御装置で用いられる第4価格情報を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る充放電制御装置の動作を示すフローチャートである。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
[第1実施形態]
===配電系統===
図1は、本実施形態に係る充放電制御装置が適用される配電系統の一例を示す図である。以下、図1を参照しながら配電系統100について説明する。
配電系統100は、需要家10に対して電力を供給するための電力系統であって、配電用変圧器101、配電線L1、需要家10を含んで構成されている。
配電用変圧器101の一次側には、上流側の発電所に設置された発電機(不図示)から電力が供給される。配電用変圧器101の二次側には、配電線L1の一端が接続される。配電線L1は、配電用変圧器101の二次側に接続されている一端を上流側として、下流側に向かって延設されている。
需要家10は、配電線L1から電力が供給され、或いは、配電線L1に対して電力を供給する工場や一般家庭等である。需要家10は、計測装置M1、充放電装置11、蓄電池12、負荷R1、充放電制御装置3、分散型電源G1を有する。尚、需要家10には、負荷R1及び分散型電源G1が複数個ずつ設けられていることとしてもよい。
負荷R1は、負荷R1の電力消費量に応じた電力W1が供給される電力負荷である。
計測装置M1は、配電線L1から需要家10に供給される電力を計測するとともに、需要家10から配電線L1に供給される電力を計測する、例えばスマートメータである。計測装置M1は、負荷R1の電力消費量及び分散型電源G1の発電量を計測し、各計測結果を示す計測情報を出力する。更に、計測装置M1は、例えば電気事業者等(不図示)から受信した第1価格情報T1を出力する。尚、第1価格情報T1の詳細については、後述する。
分散型電源G1は、発電量に応じた電力W2を出力し、負荷R1等に電力を供給する例えば風力や太陽光等の自然エネルギーを利用する発電装置である。
蓄電池12は、分散型電源G1及び負荷R1に接続されており、充放電される。
充放電装置11は、充放電制御装置3によって制御され、蓄電池12を充電、放電、充電及び放電の停止、の何れかの状態に設定するための装置である。
充放電制御装置3は、蓄電池12の充放電の制御計画T3を作成し、充放電装置11を制御する装置である。
===充放電制御装置===
図2は、本実施形態に係る充放電制御装置のハードウエアの構成を示すブロック図であり、図3は、本実施形態に係る充放電制御装置の機能を示すブロック図である。以下、図2及び図3を参照しながら配電系統100について説明する。
充放電制御装置3は、CPU(Central Processing Unit)31、通信装置32、記憶装置33、表示装置34、入力装置35を含んで構成される。CPU31は、記憶装置33に記憶されているプログラムを実行することにより充放電制御装置3の各種機能を実現し、充放電制御装置3を統括制御する。記憶装置33には、上記のプログラムの他に、各種情報を示すデータが記憶されている。表示装置34は、充放電制御装置3の情報を表示するディスプレイである。入力装置35は、充放電制御装置3に対して情報を入力するための例えばキーボード、マウス等である。通信装置32は、通信ネットワーク300を介して計測装置M1及び充放電装置11との間で通信を行う。通信装置32は、計測装置M1から計測情報及び第1価格情報T1を受信する。
充放電制御装置3は、CPU31が記憶装置33に記憶されているプログラムを実行することにより実現される各種機能として、計画部36、余剰判定部37、経済性判定部38、累積単価演算部39、制御部40を有する。
計画部36は、第1価格情報T1に基づいて蓄電池12の制御計画T3を作成する。
余剰判定部37は、需要家10で発生するPV余剰電力についての判定を行う。PV余剰電力は、需要家10に対して余剰であるとされる電力W2を示し、電力W2の値が電力W1の値を上回った際に発生する差分の電力である。PV余剰電力は、例えば、需要家10から配電線L1に供給されて、需要家10から電気事業者に対して売却される。或いは、PV余剰電力は、例えば、蓄電池12に供給されて蓄電池12が充電される。
経済性判定部38は、蓄電池12の充放電を制御することに基づく経済的メリットについての判定を行う。累積単価演算部39は、充電累積単価Xを算出する。尚、充電累積単価Xは、蓄電池12における現時点の充電容量を充電するために要した単位時間あたりの単価を表している。制御部40は、充放電装置11を制御することにより、蓄電池12の充放電を制御する。
===第1価格情報===
図4は、本実施形態に係る充放電制御装置で用いられる第1価格情報を示すグラフであり、図5は、本実施形態に係る充放電制御装置で用いられる第1価格情報を示す図である。以下、図4及び図5を参照しながら第1価格情報について説明する。
第1価格情報T1は、各時間帯に対して電力価格の計画値及びPV買取価格の計画値が対応付けられた情報である。尚、本実施形態において、各時間帯は、1日の中で1時間を単位として分割された24個の時間帯であることとする。
電力価格は、リアルタイムプライシングに基づいて定められている。尚、リアルタイムプライシングとは、例えば、1日における1時間等の時間帯毎に電力価格が変動する電力料金制度を示している。
電力価格とは、配電線L1から需要家10に供給される電力(「買電電力」とも称する)の価格(単価)と、蓄電池12の放電により需要家10から配電線L1に供給される電力(「売電電力」とも称する)の価格(単価)とを示している。尚、需要家10から配電線L1に供給される電力には、売電電力と当該売電電力とは異なるPV余剰電力とが含まれることになる。本実施形態において、第1価格情報T1に含まれる電力価格の計画値として、売電電力の価格と買電電力の価格は同価格に設定されている。例えば、第1価格情報T1として、時間帯B1における売電電力の価格及び買電電力の価格の双方は、A1(円/kWh)である。
又、PV買取価格は、単価変動に基づいて定められている。PV買取価格とは、PV余剰電力を需要家10が売却する際の当該PV余剰電力の売却単価を示している。本実施形態において、PV買取価格は、1日の中で1時間を単位として分割された24個の時間帯毎に変動する価格である。例えば、第1価格情報T1として、時間帯B1におけるPV買取価格はE1(円/kWh)である。
又、第1価格情報T1として、時間帯B1〜B11の電力価格はPV買取価格よりも高く、時間帯B12〜B15の電力価格はPV買取価格よりも低く、時間帯B16〜B24の電力価格はPV買取価格よりも高くなっている。
===計画部===
図6は、本実施形態に係る充放電制御装置で用いられる第2価格情報を示す図であり、図7は、本実施形態に係る充放電制御装置で用いられる制御計画を示す図であり、図8は、本実施形態に係る充放電制御装置の機能である計画部の動作を示すフローチャートである。尚、図7に示す制御計画T3の「制御」の欄において、時間帯B1〜B24のうちの時間帯B2、B7、B9、B10、B12、B15以外の時間帯においても、充電、放電、(充電及び放電の)停止のうちの何れかの制御が設定されているが、説明の便宜上、記載が省略されている。そして、図7に示す制御計画T3の「制御」の欄において、充電は蓄電池12を充電させることを示し、放電は蓄電池12を放電させることを示し、停止は蓄電池12の充電及び放電を停止させることを示している。以下、図5〜図8を参照しながら計画部について説明する。
<概要>
計画部36は、第1価格情報T1を並べ替えて第2価格情報T2を作成した後、第2価格情報T2における一対の時間帯を選択し、選択された一対の時間帯における制御を設定する。計画部36は、第1価格情報T1における例えば24時間分の全ての時間帯に対して制御を設定する。計画部36は、上記の制御の設定が反映された制御計画T3を作成する。
<詳細>
計画部36は、第1価格情報T1を取得する(ステップS11)。計画部36は、第1価格情報T1について、電力価格が安い順序に、時間帯と当該時間帯に対応する電力価格との組合せを並び替えて、第2価格情報T2を作成する(ステップS12)。尚、図6において、A1〜A24のうちの最安値A10を示す組み合わせが最上段に示され、最高値A6を示す組み合わせが最下段に示されている。
計画部36は、変数Kの値を1とする(ステップS13)。尚、変数Kは、第2価格情報T2から一対の電力価格を選択する際に用いられる。変数Kの値が1の場合、電力価格A10、A6が計画部36によって選択される。又、変数Kの値が2の場合、電力価格A11、A7が選択される。
計画部36は、選択された一対の電力価格A10、A6に基づいて、充放電価格比率を算出する。具体的には、計画部36は、一対の電力価格のうちの価格が安い方の電力価格A10を被除数とし、価格が高い方の電力価格A6を除数とする除算の結果を、変数Kの値が1のときの充放電価格比率とする。
尚、ステップS14に示すC、C24−(k−1)は、第2価格情報T2における電力価格に対応している。C、C24−(k−1)のkは、変数Kに対応している。例えば、変数Kの値が1の場合、ステップS14に示すCはC1となり、C24−(k−1)はC24となる。Cの添え字は、第2価格情報T2における電力価格が低い順序を示している。つまり、C1、24は夫々、第2価格情報T2における電力価格A10、A6を示すことになる。例えば、変数Kの値が1の場合、CはA10を示し、C24−(k−1)はA6を示すことになり、変数Kの値が2の場合、CはA11を示し、C24−(k−1)はA7を示すことになる。
計画部36は、充放電価格比率が蓄電システムの充放電効率(「充放電効率」とも称する)よりも小さいか否かを判断する(ステップS14)。
充放電効率とは、蓄電池12に対して電力を充電するときの充電効率pと、蓄電池12に充電されている電力を放電するときの放電効率qとの積である。例えば、充電効率pが0.9である場合、蓄電池12に対して1(kWh)の電力を供給すると、1(kWh)の0.9倍に相当する0.9(kWh)に対応する電力が充電されることとなる。又、例えば、放電効率qが0.9である場合、蓄電池12に対して1(kWh)に対応する電力が充電されているときに、蓄電池12に充電されている電力を全て放電すると、1(kWh)の0.9倍に相当する0.9(kWh)の電力が蓄電池12から放電されることとなる。
充放電価格比率が充放電効率よりも小さいと判断した場合(ステップS14:YES)、計画部36は、需要家10の経済的メリットがあるものとして、選択された一対の電力価格に対応する時間帯に対して充電及び放電を設定する。具体的には、計画部36は、一対の電力価格のうちの価格が安い方の電力価格としてのA10に対応する時間帯B10を充電制御に設定し、価格が高い方の電力価格としてのA6に対応する時間帯B6を放電制御に設定する(ステップS15)。このとき、計画部36は、制御計画T3に対して設定結果を反映させる。一方、充放電価格比率が充放電効率よりも小さくないと判断した場合(ステップS14:NO)、計画部36は、需要家10の経済的メリットがないものとして、選択された一対の電力価格に対応する時間帯の双方を停止に設定する(ステップS17)。このとき、計画部36は、制御計画T3に対して設定結果を反映させる。
計画部36は、変数Kの値が12であるか否かについて判断する(ステップS16)。変数Kの値が12でないと判断した場合(ステップS16:NO)、計画部36は、第2価格情報T2において未だ全ての時間帯に対して制御が設定されていないものとして、変数Kの値に対して1を加算(ステップS18)した後、ステップS14の判断を再度実行する。一方、変数Kの値が12であると判断した場合(ステップS16:YES)、計画部36は、第2価格情報T2において全ての時間帯に対して制御が設定されているものとして動作を終了する。
===余剰判定部===
以下、図1を参照しながら余剰判定部について説明する。
余剰判定部37は、通信装置32が受信した計測情報に基づいて、分散型電源G1の発電量が負荷R1の電力消費量よりも多いか否かを判定する。
発電量が電力消費量よりも多いと余剰判定部37が判定した場合、PV余剰電力が発生しているため、当該PV余剰電力を用いて需要家10の経済的メリット(経済的利益)が発生するように蓄電池12の充放電を制御するのが好ましい。例えば、この場合、充放電制御装置3は、需要家10においてダブル発電が行われないように制御したり、需要家10によって売却されるPV余剰電力の電力量が増大するように制御したり、充電累積単価Xが低下するように制御したりする。尚、ダブル発電とは、PV余剰電力と蓄電池12の放電により出力される電力との双方が配電線L1に対して供給されることを言う。一方、発電量が消費電力量よりも少ないと余剰判定部37が判定した場合、PV余剰電力は発生していないことになる。
===累積単価演算部===
図9は、本実施形態に係る充放電制御装置が適用される配電系統内の蓄電池に対する電力の入出力のイメージを示す図である。以下、図9を参照しながら累積単価演算部について説明する。
累積単価演算部39は、放電可能電力量Sと充電累積単価Xを算出する。
放電可能電力量Sは、蓄電池12の残蓄電量Wbに基づいて放電することができる電力量の最大値に対応している。残蓄電量Wbは、蓄電池12の充電容量Wcのうち現時点で充電されている充電量に対応している。累積単価演算部39は、蓄電池12に供給される電力量を示す充電電力量Wtに基づいて放電可能電力量Sを算出するか、或いは、残蓄電量Wbに基づいて放電可能電力量Sを算出する。具体的には、累積演算部39は、式(1)、式(2)を用いて放電可能電力量Sを算出する。
[数1]
放電可能電力量S=残蓄電量Wb*放電効率q・・・(1)
[数2]
放電可能電力量S=充電電力量Wtの合計*充電効率p*放電効率q・・・(2)
充電累積単価Xは、蓄電池12を充電するために累積した買電電力の価格に応じて定まる価格である。累積単価演算部39は、式(3)を用いて充電累積単価Xを算出する。
[数3]
充電累積単価Xb=(放電可能電力量Sa*充電累積単価Xa+電力価格At*充電電力量Wt*充電効率p*放電効率q)/放電可能電力量Sb・・・(3)
尚、充電累積単価Xa、Xbは夫々、時間Aにおける充電累積単価X、時間Aよりも後の時間Bにおける充電累積単価Xを示している。放電可能電力量Sa、Sbは夫々、時間Aにおける放電可能電力量S、時間Bにおける放電可能電力量Sを示している。電力価格Atは、時間Aから時間Bまでの時間帯における電力価格を示している。充電電力量Wtは、時間Aから時間Bまでの時間帯における充電電力量を示している。
===経済性判定部、制御部===
図10は、本実施形態に係る充放電制御装置が適用される配電系統内の需要家の状態や蓄電池の制御等を示す図である。以下、図7〜図10を参照しながら経済性判定部及び判定部について説明する。
経済性判定部38は、需要家10の経済的メリットについての各判定を行う。
=蓄電池の充電が設定されている時間帯=
制御計画T3において充電が設定されている時間帯(「充電予定時間帯」とも称する)に、経済性判定部38は、電力価格がPV買取価格よりも高いか否かを判定し、PV買取価格が充電累積単価Xよりも高いか否かも判定する。更に、充電予定時間帯に、経済性判定部38は、PV買取価格が充電累積単価Xと所定単価との合計よりも高いか否かを判定する。
=蓄電池の放電が設定されている時間帯=
制御計画T3において放電が設定されている時間帯(「放電予定時間帯」とも称する)に、経済性判定部38は、PV買取価格が電力価格よりも高いか否かを判定し、PV買取価格が充電累積単価Xよりも高いか否かも判定する。更に、放電予定時間帯に、経済性判定部38は、PV買取価格に応じた価格が充電累積単価Xよりも高いか否かを判定する。尚、PV買取価格に応じた価格は、式(4)に基づいて経済性判定部38によって算出されることとする。
[数4]
PV買取価格に応じた価格=(PV買取価格Bt/充電効率p*放電効率q)+所定価格・・・(4)
=蓄電池の充放電の停止が設定されている時間帯=
制御計画T3において停止と設定されている時間帯(「停止予定時間帯」とも称する)に、経済性判定部38は、電力価格が充電累積単価Xよりも高いか否かを判定する。又、経済性判定部38は、電力価格が充電累積単価Xよりも低い場合、充電累積単価X及び電力価格の第1価格差と電力価格及び将来の電力価格の第2価格差との大小を比較し、第1価格差が第2価格差よりも小さいか否かを判定する。又、経済性判定部38は、第1価格差が第2価格差よりも小さい場合、電力価格が充電累積単価X及び所定単価の合計よりも高いか否かを判定する。又、経済性判定部38は、第1価格差が第2価格差よりも大きい場合、電力価格に応じた価格が充電累積単価Xよりも高いか否かを判定する。尚、電力価格に応じた価格は、式(5)に基づいて経済性判定部38によって算出されることとする。
[数5]
電力価格に応じた価格=電力価格At/(充電効率p*放電効率q)+所定価格・・・(5)
制御部40は、経済性判定部38の判定結果に基づいて、蓄電池12の充放電を制御する。尚、式(4)及び式(5)夫々の所定単価と、図11のステップS25において充電累積単価Xと合計される所定単価と、図11のステップS34において充電累積単価Xと合計される所定単価とは、0又は正の値であり、互いに異なる値であっても同じ値であってよいし、入力装置35を介して入力される情報に基づいて設定されることとしてもよい。又、これらの所定単価は、経済性判定部38による判定のマージンとしての機能を発揮する。
===充放電制御装置の動作===
図11は、本実施形態における充放電制御装置の動作を示すフローチャートである。以下、図1、図10及び図11を参照しながら、本実施形態に係る充放電制御装置の動作について説明する。
充放電制御装置3は、前日最終の充電累積単価X、放電可能電力量S及び制御計画T3を読み込む(ステップS21)。尚、ステップS21において読み込まれる情報は、記憶装置33に予め記憶されていることとしてもよい。
充放電制御装置3は、現在の時間帯が充電予定時間帯、放電予定時間帯、停止予定時間帯のうちの何れの時間帯であるかを判断する(ステップS22)。例えば、現在の時間帯が時間帯B2、B7、B10(図7)の夫々の場合、充放電制御装置3は、停止予定時間帯、放電予定時間帯、充電予定時間帯であると判断する。
=充電予定時間帯の制御=
現在の時間帯が充電予定時間帯であると判断された場合(ステップS22:充電)、余剰判定部37は、分散型電源G1の発電量が負荷R1の電力消費量よりも多いか否かを判定する(ステップS31)。発電量が電力消費量よりも少ないと余剰判定部37が判定した場合(ステップS31:NO)、制御部40は、契約電力範囲内で蓄電池12が充電されるように制御する(ステップS35)。一方、発電量が電力消費量よりも多いと余剰判定部37が判定した場合(ステップS31:YES)、PV余剰電力が発生しているものとして、以下の判定及び制御が行われる。
<電力価格、PV買取価格>
経済性判定部38は、電力価格がPV買取価格よりも高いか否かを判定する(ステップS32)。電力価格がPV買取価格よりも高いと経済性判定部38が判定した場合(ステップS32:YES)、蓄電池12が充電されることに基づく需要家10の経済的メリットが発生するものと経済性判定部38が判定したことになる。この場合、制御部40は、ステップS35の動作を行う。この場合、PV余剰電力が蓄電池12に供給されるため、買電電力の電力量が減少する。従って、需要家10から電気事業者に支払われる対価の額が減少し、需要家10の経済的メリットが発生する。
一方、電力価格がPV買取価格よりも低いと経済性判定部38が判定した場合(ステップS32:NO)、経済性判定部38は、PV買取価格が充電累積単価Xよりも高いか否かを判定する(ステップS33)。
<PV買取価格、充電累積単価X>
PV買取価格が充電累積単価Xよりも低いと経済性判定部38が判定した場合(ステップS33:YES)、蓄電池12が充電されることに基づく需要家10の経済的メリットが発生すると経済性判定部38が判定したことになる。この場合、制御部40は、ステップS35の動作を行う。従って、ステップS32:YESの場合と同様に需要家10の経済的メリットが発生する。更に、充電累積単価Xの額が減少する点においても、需要家10の経済的メリットが発生する。
一方、PV買取価格が充電累積単価Xよりも高いと経済性判定部38が判定した場合(ステップS33:NO)、経済性判定部38は、PV買取価格が充電累積単価Xと所定単価との合計よりも高いか否かを判定する(ステップS34)。
<PV買取価格、充電累積単価Xと所定単価との合計>
PV買取価格が充電累積単価Xと所定単価との合計よりも高いと経済性判定部38が判定した場合(ステップS34:YES)、蓄電池12の充放電が停止されることに基づく需要家10の経済的メリットが発生すると経済性判定部38が判定したことになる。この場合、制御部40は、蓄電池12の充放電が停止されるように制御する(ステップS27)。この場合、蓄電池12に対してPV余剰電力が供給されないため、需要家10から電気事業者に対して売却されるPV余剰電力の電力量を増大させることができる。従って、電気事業者から需要家10に支払われる対価の額が増大し、需要家10の経済的メリットが発生する。
一方、PV買取価格が充電累積単価Xと所定単価との合計よりも低いと経済性判定部38が判定した場合(ステップS34:NO)、蓄電池12が充電されることに基づく需要家10の経済的メリットが発生すると経済性判定部38が判定したことになる。この場合、制御部40は、ステップS35の動作を行う。
ステップS35の動作が行われると、充放電制御装置3は、充電電力量Wtを積算し(ステップS36)、放電可能電力量Sを計算し(ステップS37)、充電累積単価Xを計算する(ステップS38)。尚、ステップS37において、充放電制御装置3は、ステップS36で積算された充電電力量Wtと充電効率pと放電効率qとの積と、ステップS35において充電される前の放電可能電力量Sとの合計を放電可能電力量Sとして計算する。
充放電制御装置3は、制御計画T3の全ての時間帯において制御が行われたか否かを判断する(ステップS58)。つまり、充放電制御装置3は、1日における蓄電池12の制御が全て行われたか否かを判断する。1日における蓄電池12の制御が全て行われたと判断した場合(ステップS58:YES)、充放電制御装置3は、動作を終了する。一方、1日における蓄電池12の制御が全て行われたと判断しない場合(ステップS58:NO)、充放電制御装置3は、ステップS22の判断を再度実行する。
=放電予定時間帯の制御=
現在の時間帯が放電予定時間帯であると判断された場合(ステップS22:放電)、余剰判定部37は、ステップS41の判定を行う。尚、ステップS41の判定は、ステップS31の判定と同様である。発電量が電力消費量よりも少ないと余剰判定部37が判定した場合(ステップS41:NO)、制御部40は、逆潮しない範囲で蓄電池12が放電されるように制御する(ステップS55)。尚、逆潮しない範囲とは、例えば、需要家10において予め設定されている電力量の範囲内であることを示していることとしてもよい。ステップS55の動作が行われると、充放電制御装置3は、放電電力量Ptを積算し(ステップS56)、放電可能電力量Sを計算(ステップS57)した後、ステップS58の判断を行う。尚、ステップS57において、充放電制御装置3は、ステップS55で放電される前の放電可能電力量Sに対するステップS56で積算された放電電力量Ptの差分を放電可能電力量Sとして計算する。
ステップS41において、発電量が電力消費量よりも多いと余剰判定部37が判定した場合(ステップS41:YES)、PV余剰電力が発生しているものとして、以下の判定及び制御が行われる。
<PV買取価格、電力価格>
経済性判定部38は、PV買取価格が電力価格よりも高いか否かを判定する(ステップS42)。PV買取価格が電力価格よりも高いと経済性判定部38が判定した場合(ステップS42:NO)、蓄電池12の充放電が停止されることに基づく需要家10の経済的メリットが発生すると経済性判定部38が判定したことになる。この場合、制御部40は、ステップS26の動作を行う。従って、需要家10がダブル発電状態となるのを防止しつつ、PV余剰電力を需要家10が電気事業者に売却することができる。よって、電気事業者から需要家10に対して対価が支払われることになり、需要家10の経済的メリットが発生する。
尚、ダブル発電状態とは、PV余剰電力と蓄電池12の放電により出力される電力との双方が配電線L1に対して供給される状態である。ダブル発電状態となった場合は、PV買取価格の額が低下するように、需要家10と電気事業者との間の電気契約により定められているため、需要家10の経済的メリットを発生させて増大させるために、ダブル発電状態となるのを防止する必要がある。
一方、PV買取価格が電力価格よりも低いと経済性判定部38が判定した場合(ステップS42:YES)、経済性判定部38は、PV買取価格が充電累積単価Xよりも高いか否かを判定する(ステップS43)。
<PV買取価格、充電累積単価X>
PV買取価格が充電累積単価Xよりも高いと判定した場合(ステップS43:NO)、蓄電池12の充放電が停止されることに基づく需要家10の経済的メリットが発生すると経済性判定部38が判定したことになる。この場合、制御部40は、ステップS26の動作を行う。従って、ステップS42:NOの場合と同様に経済的メリットが発生する。
一方、PV買取価格が充電累積単価Xよりも低いと経済性判定部38が判定した場合(ステップS43:YES)、PV買取価格に応じた価格が充電累積単価Xよりも高いか否かを判定する(ステップS44)。
<PV買取価格に応じた価格、充電累積単価X>
PV買取価格に応じた価格が充電累積単価Xよりも低いと経済性判定部38が判定した場合(ステップS44:YES)、蓄電池12が充電されることに基づく需要家10の経済的メリットが発生すると経済性判定部38が判定したことになる。この場合、制御部40は、PV余剰電力が蓄電池12に充電されるように制御する(ステップS45)。この場合、ステップS33:YESの場合と同様に経済的メリットが発生することになる。更に、需要家10がダブル発電状態となるのが防止される。ステップ45の動作が行われると、充放電制御装置3は、ステップS46〜S48の動作を行った後、ステップS58の判断を行う。尚、ステップS46〜S48の夫々の動作は、ステップS36〜S38の動作と同様である。
一方、PV買取価格に応じた価格が充電累積単価Xよりも高いと経済性判定部38が判定した場合(ステップS44:NO)、蓄電池12の充放電が停止されることに基づく需要家10の経済的メリットが発生すると経済性判定部38が判定したことになる。この場合、制御部40は、ステップS26の動作を行う。
=停止予定時間帯の制御=
<電力価格、充電累積単価>
現在の時間帯が停止予定時間帯であると判断された場合(ステップS22:停止)、経済性判定部38は、電力価格が充電累積単価Xよりも高いか否かを判定する(ステップS23)。
<第1価格差、第2価格差>
電力価格が充電累積単価Xよりも低いと経済性判定部38が判定した場合(ステップS23:YES)、経済性判定部38は、充電累積単価Xと現在の電力価格Cとの第1価格差(X−C)が現在の電力価格Cと将来の電力価格Aとの第2価格差(C−A)より小さいか否かを判定する。即ち、経済性判定部38は、蓄電池12が放電することに基づく損失よりも充電することに基づく利益の方が大きいか否かを判定する(ステップS24)。尚、将来の電力価格Aとは、将来の時間帯に設定される予め分かっている電力価格である。
<電力価格、充電累積単価に応じた価格>
電力価格が充電累積単価Xよりも大きいと経済性判定部38が判定した場合(ステップS23:NO)、又は、第1価格差が第2価格差よりも小さいと経済性判定部38が判定した場合(ステップS24:YES)、経済性判定部38は、現在の電力価格Cが充電累積単価Xと所定単価との合計よりも高いか否かを判定する。即ち、経済性判定部38は、蓄電池12が放電されることに基づく経済的メリットが発生するか否かを判定する(ステップS25)。そして、現在の電力価格Cが充電累積単価Xと所定単価との合計よりも高いと経済性判定部38が判定した場合(ステップS25:YES)、ステップS41の動作を行う。一方、現在の電力価格Cが充電累積単価Xと所定単価との合計よりも低いと経済性判定部38が判定した場合(ステップS25:NO)、ステップS27の動作を行う。
<電力価格に応じた価格、充電累積単価X>
第1価格差が第2価格差よりも大きいと経済性判定部38が判定した場合(ステップS24:NO)、経済性判定部38は、電力価格に応じた価格が充電累積単価Xよりも低いか否かを判定する。即ち、経済性判定部38は、蓄電池12が充電されることに基づく経済的メリットが発生するか否かを判定する(ステップS26)。尚、電力価格に応じた値は、C/(p*q)+βで表される。βは所定価格である。そして、電力価格に応じた価格が充電累積単価Xよりも低いと経済性判定部38が判定した場合(ステップS26:YES)、ステップS31の動作を行う。一方、電力価格に応じた価格が充電累積単価Xよりも高いと経済性判定部38が判定した場合(ステップS26:NO)、ステップS27の動作を行う。
[第2実施形態]
第2実施形態における充放電制御装置3B(図3)は、第1実施形態の充放電制御装置3における経済性判定部38以外の構成を有し、計画部36、制御部40を夫々、計画部36B、制御部40Bに変更したものである。充放電制御装置3Bのこれらの構成以外は充放電制御装置3の構成と同様である。
===充放電制御装置===
図12は、本実施形態に係る充放電制御装置で用いられる第4価格情報を示すグラフであり、図13は、本実施形態に係る充放電制御装置の動作を示すフローチャートである。尚、図11と同様な動作には、同様な符号を付しその説明については省略する。以下、図3、図12及び図13を参照しながら充放電制御装置3Bについて説明する。
第4価格情報T4は、第1価格情報T1(図4)と同様な情報である。尚、第4価格情報T4のPV買取価格は、固定単価に基づいて定められている。固定単価とは、各時間帯において変動しない単価を言う。又、第4価格情報T4のPV買取価格は、電力価格よりも高く設定されている。
充放電制御装置3Bは、計画部36B、余剰判定部37、累積単価演算部39、制御部40Bを含んで構成される。
計画部36Bは、第4価格情報T4に基づいて所定の制御計画を作成する。尚、計画部36Bが所定の制御計画を作成する構成は、計画部36が制御計画T3を作成する構成と同様である。
制御部40Bは、余剰判定部37の判定結果に基づいて蓄電池12の充放電を制御する。
具体的には、余剰判定部37は、ステップS61、S62(図13)において、ステップS31、S41(図11)と同様な判定を行う。分散型電源G1の発電量が負荷R1の電力消費量よりも少ないと余剰判定部37が判定した場合(ステップS61:NO、ステップS62:NO)、制御部40Bは、ステップS35、S55の動作を行う。一方、分散型電源G1の発電量が負荷R1の電力消費量よりも多いと余剰判定部37が判定した場合(ステップS61:YES、ステップS62:YES)、制御部40Bは、PV余剰電力が発生しているものとして、蓄電池12が充放電されないように制御する(ステップS27)。尚、ステップS61:YESの場合、ステップS34:YESの場合と同様な経済的メリットが発生する。又、ステップS62:YESの場合、ステップS42:NOの場合と同様な経済的メリットが発生する。
以上説明したように、充放電制御装置3は、負荷R1と、負荷R1に電力を供給する分散型電源G1と、負荷R1及び分散型電源G1に接続される蓄電池12と、を有する需要家10において、蓄電池12の充電、放電、充電及び放電の停止が各時間帯に対して予め計画される制御計画T3に従って、蓄電池12の充放電を制御する。充放電制御装置3は、蓄電池12の充電及び放電の停止が予め計画されている時間帯において、需要家10に供給される電力の電力価格A t が蓄電池12に充電された容量に対応する充電累積単価Xより低い場合、充電累積単価X及び電力価格Ctの第1価格差(X−Ct)と現在の電力価格Ct及び将来の電力価格A1の第2価格差(Ct−A1)とを比較する。又、充放電制御装置3は、第1価格差が第2価格差より小さい場合、現在の電力価格Ctと充電累積単価Xと所定単価との合計とを比較する。又、充放電制御装置3は、現在の電力価格Ctが充電累積単価Xと所定単価との合計よりも高い場合、分散型電源G1の発電量と負荷R1の電力消費量との差に応じて、需要家10の経済的利益が発生するものとして、蓄電池12を放電するように制御する。従って、現在の時間帯が停止予定時間帯に設定されている場合であっても、蓄電池12の充放電に基づく経済的メリットが発生するように、蓄電池12の充放電を制御することが可能になる。
又、充放電制御装置3は、分散型電源G1の発電量と負荷R1の電力消費量とを比較し、分散型電源G1の発電量が負荷R1の電力消費量より少ない場合、分散型電源G1による余剰電力はないものとして、蓄電池12を放電するように制御する。
又、充放電制御装置3は、現在の電力価格Cが充電累積単価Xと所定単価との合計より低い場合、蓄電池12を充放電しないように制御する。
又、充放電制御装置3は、第1価格差が第2価格差より大きい場合、現在の電力価格Cに応じた価格と充電累積単価Xとを比較し、現在の電力価格Cに応じた価格が充電累積単価Xより低い場合、需要家10の経済的メリットが発生するものとして、蓄電池12を充電するように制御する。
又、充放電制御装置3は、分散型電源G1の発電量が負荷R1の電力消費量より少ない場合、分散型電源G1による余剰電力はないものとして、蓄電池12を充電するように制御する。
又、充放電制御装置3は、現在の電力価格Cに応じた価格が充電累積単価Xより高い場合、蓄電池12を充放電しないように制御する。
又、制御計画T3は、1日の中で1時間を単位とする24の時間帯に対して予め計画される。
又、充放電制御装置3は、24の各時間帯に対して蓄電池12の充放電を制御する。
尚、第1及び第2実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
第1実施形態においては、ステップS31:YESの場合、ステップS32〜S34の判断及びこれらの判断結果に基づく制御が行われることについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ステップS31:YESの後の判断として、ステップS32〜S34のうちの少なくとも1つの判断及び制御がされることしてもよい。つまり、ステップS32〜S34のうちの何れか1つのみが設けられていることとしてもよいし、ステップS32、S33のみ、又は、ステップS33、S34のみ、又は、ステップS32、S34のみが設けられていることとしてもよい。又、例えば、ステップS41:YESの場合も、同様にして、テップS42〜S44のうちの少なくとも1つの判断及び制御がされることしてもよい。
又、第1実施形態においては、分散型電源G1が太陽光発電装置であることについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、分散型電源G1が風力発電装置であることとしてもよい。
又、第1実施形態においては、制御計画T3が計画部36によって作成されることについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、制御計画T3は予め定められていることとしてもよいし、制御計画T3を示す情報が入力装置35を介して入力されることとしてもよい。
又、第1実施形態においては、第1価格情報T1が1時間毎の電力価格等を示していることについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第1価格情報T1が30分等毎の電力価格等を示していることとしてもよい。
又、第1実施形態においては、第1価格情報T1において、売電電力の価格と買電電力の価格とが同価格であることについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、同じ時間帯における売電電力の価格と買電電力の価格とが相互に異なることとしてもよい。
又、充放電制御装置3の構成と同様な構成を有する他の充放電制御装置を用いて、例えば、配電線L1に接続されているフライホイール等の電力貯蔵装置と配電線L1との間の電力の授受を制御することとしてもよい
又、例えば、充放電装置11が充放電制御装置3の機能を発揮することとしてもよいし、計測装置M1が充放電制御装置3の機能を発揮することとしてもよい。
尚、本実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
G1 分散型電源
R1 負荷
L1 配電線
3,3B 充放電制御装置
10 需要家
11 充放電装置
12 蓄電池
31 CPU
32 通信装置
33 記憶装置
34 表示装置
35 入力装置
36,36B 計画部
37 余剰判定部
38 経済性判定部
39 累積単価演算部
40,40B 制御部
100 配電系統
101 配電用変圧器


Claims (10)

  1. 電力負荷と、前記電力負荷に電力を供給する分散型電源と、前記電力負荷及び前記分散型電源に接続される蓄電池と、を有する需要家において、前記蓄電池の充電、放電、充電及び放電の停止が各時間帯に対して予め計画される制御計画に従って、前記蓄電池の充放電を制御する充放電制御装置であって、
    前記蓄電池の充電及び放電の停止が予め計画されている時間帯において、前記需要家に供給される電力の第1買電価格が前記蓄電池に充電された容量に対応する充電累積単価より低い場合、前記充電累積単価及び現在の買電価格の第1価格差と前記現在の買電価格及び将来の第2買電価格の第2価格差とを比較する第1比較装置と、
    前記第1価格差が前記第2価格差より小さい場合、前記現在の買電価格と前記充電累積単価に応じた価格とを比較する第2比較装置と、
    前記現在の買電価格が前記充電累積単価に応じた価格より高い場合、前記分散型電源の発電量と前記電力負荷の電力消費量との差に応じて、前記需要家の経済的利益が発生するものとして、前記蓄電池を放電するように制御する制御装置と、
    を備えたことを特徴とする充放電制御装置。
  2. 前記分散型電源の発電量と前記電力負荷の電力消費量とを比較する第3比較装置を更に備え、
    前記制御装置は、前記分散型電源の発電量が前記電力負荷の電力消費量より少ない場合、前記分散型電源による余剰電力はないものとして、前記蓄電池を放電するように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の充放電制御装置。
  3. 前記制御装置は、前記現在の買電価格が前記充電累積単価に応じた価格より低い場合、前記蓄電池を充放電しないように制御する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の充放電制御装置。
  4. 前記第1価格差が前記第2価格差より大きい場合、前記現在の買電価格に応じた価格と前記充電累積単価とを比較する第4比較装置を更に備え、
    前記制御装置は、前記現在の買電価格に応じた価格が前記充電累積単価より低い場合、前記需要家の経済的利益が発生するものとして、前記蓄電池を充電するように制御する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の充放電制御装置。
  5. 前記制御装置は、前記分散型電源の発電量が前記電力負荷の電力消費量より少ない場合、前記分散型電源による余剰電力はないものとして、前記蓄電池を充電するように制御する
    ことを特徴とする請求項4に記載の充放電制御装置。
  6. 前記制御装置は、前記現在の買電価格に応じた価格が前記充電累積単価より高い場合、前記蓄電池を充放電しないように制御する
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の充放電制御装置。
  7. 前記制御計画は、1日の中で1時間を単位とする24の時間帯に対して予め計画される
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の充放電制御装置
  8. 前記制御装置は、前記24の各時間帯に対して前記蓄電池の充放電を制御する
    ことを特徴とする請求項7に記載の充放電制御装置。
  9. 電力負荷と、前記電力負荷に電力を供給する分散型電源と、前記電力負荷及び前記分散型電源に接続される蓄電池と、を有する需要家において、前記蓄電池の充電、放電、充電及び放電の停止が各時間帯に対して予め計画される制御計画に従って、前記蓄電池の充放電を制御する充放電制御装置に、
    前記蓄電池の充電及び放電の停止が予め計画されている時間帯において、前記需要家に供給される電力の第1買電価格が前記蓄電池に充電された容量に対応する充電累積単価より低い場合、前記充電累積単価及び現在の買電価格の第1価格差と前記現在の買電価格及び将来の第2買電価格の第2価格差とを比較する機能と、
    前記第1価格差が前記第2価格差より小さい場合、前記現在の買電価格と前記充電累積単価に応じた価格とを比較する機能と、
    前記現在の買電価格が前記充電累積単価に応じた価格より高い場合、前記分散型電源の発電量と前記電力負荷の電力消費量との差に応じて、前記需要家の経済的利益が発生するものとして、前記蓄電池を放電するように制御する機能と、
    を実現させるプログラム。
  10. 電力負荷と、前記電力負荷に電力を供給する分散型電源と、前記電力負荷及び前記分散型電源に接続される蓄電池と、を有する需要家において、前記蓄電池の充電、放電、充電及び放電の停止が各時間帯に対して予め計画される制御計画に従って、前記蓄電池の充放電を制御する充放電制御方法であって、
    前記蓄電池の充電及び放電の停止が予め計画されている時間帯において、前記需要家に供給される電力の第1買電価格が前記蓄電池に充電された容量に対応する充電累積単価より低い場合、前記充電累積単価及び現在の買電価格の第1価格差と前記現在の買電価格及び将来の第2買電価格の第2価格差とを比較し、
    前記第1価格差が前記第2価格差より小さい場合、前記現在の買電価格と前記充電累積単価に応じた価格とを比較し、
    前記現在の買電価格が前記充電累積単価に応じた価格より高い場合、前記分散型電源の発電量と前記電力負荷の電力消費量との差に応じて、前記需要家の経済的利益が発生するものとして、前記蓄電池を放電するように制御する
    ことを特徴とする充放電制御方法。
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