JPH0670464A - デマンド制御方法 - Google Patents

デマンド制御方法

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JPH0670464A
JPH0670464A JP4215187A JP21518792A JPH0670464A JP H0670464 A JPH0670464 A JP H0670464A JP 4215187 A JP4215187 A JP 4215187A JP 21518792 A JP21518792 A JP 21518792A JP H0670464 A JPH0670464 A JP H0670464A
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Japan
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demand
time
power consumption
power
line
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JP4215187A
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English (en)
Inventor
Shuji Moriguchi
修次 森口
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工場内で使用される最大需要電力量が電力会
社と取り決められている契約電力量を超過することなし
に契約電力量未満に制限し、工場内に備えられるパスの
電力消費設備に支障を生じることなしに、消費電力量を
制御する。 【構成】 各時刻tnから各実績収集周期td毎に検出
される総使用電力量L1が各時刻tnを含み、この時刻
tnからそれぞれ予め定められる制御周期tc0〜tc
5毎に基準ラインL2および判定ラインL7〜L3と対
比し、基準ラインL2を総使用電力量L1が超えると判
定されたとき、少なくとも該当する判定ラインに対応す
る電力消費設備への電力供給を制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力需要家のたとえば
工場内で使用される最大需要電力量(以下、デマンドと
記す)を、電力会社と取り決めている契約電力量を超過
することなく契約電力量未満に制限し、この工場内に有
する多数の電力消費設備の操業などに支障なく所定の生
産性等を維持して、工場全体の電力消費設備等を効率よ
く稼働するためのデマンド制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば製鉄所や製鋼所などのように、
大電力を消費する多数の電気炉や大型の圧延設備とか、
その他の多数の電力消費設備とか、照明や事務用として
比較的小電力しか消費しない工場建屋や事務所など、非
常に多数の電力消費設備を有する大規模な工場の場合
は、電力会社との提携によって所定時間内における最大
消費電力量が取り決められており、工場全体の総使用電
力量がその契約電力量を超えて使用されていることを防
ぐために、各工場内に最大重要電力量計(デマンド計)
が設定されている。このようなデマンド計によって計測
された総使用電力量が契約電力量を超過すると、その電
力需要家である工場は電力会社に対して違約金を支払わ
なければならない。また電力需要家にとって、所定時間
内における契約電力量に応じて電気料金が計算されるた
め、使用電力が同じであっても契約電力量が小さいほど
電気料金が安くなるため、一般に、小さい契約電力量を
取り決めて、その契約電力量未満で極力有効に電力を消
費することが所望されている。そして、このような契約
に基づく消費電力量の規制方法は、電力需要家のためだ
けでなく、余計な電力量を発電せずにすむかあるいは他
に有効利用できる電力会社ひいてはその地方や国レベル
の省エネルギ効果や環境向上対策につながるのである。
【0003】そこで、このような電力消費設備等を有す
る製鉄所や製鋼所において、たとえば大電力を消費する
多数の電気炉のごとく、操業途中の特定な時期やタイミ
ングを除いてその操業を短時間、たとえば数分間操業を
中断しても、操業上およびその他の諸々の観点から、重
大な影響を及ぼさず許容できる設備を有している工場に
おいては、契約電力量をなるべく低く設定して得られる
利益と、操業を中断したことによる損失とを比較検討し
て、生産計画や工程計画上で許容できる範囲で所定の生
産性等を維持し得る契約電力量を決定し、前記総使用電
力量がこの契約電力量を超過しそうになったとき、前記
電気炉などの電力消費設備の操業を中断しても操業上な
どの観点から重大な影響を及ぼさず許容できる設備を、
このデマンド制御の対象とする諸設備として設定し、そ
の電力の使用を制限する方法を採用している。
【0004】このように電力の使用を制限するために従
来では、コンピュータなどによって実現される1台の制
御装置によって複数の電気炉などである電力消費設備の
電力投入パターン、すなわち時間に対する使用電力量か
ら将来の使用電力量を予測し、デマンド制御を行ってお
り、このような先行技術は、たとえば本願出願人によっ
て特開昭61−15525(特開昭59−13286
0)に提案されている。しかしながら、このような先行
技術などをもってしても、前述のとおり多数の電気炉や
圧延設備のごとく、単に大電力を消費するだけでなく、
その消費変動が大きく激しい電力消費設備を有する工場
において、その総使用電力量を制御し調整するには次の
ような問題点がある。
【0005】工場内では、生産計画や工程計画(スケ
ジュール)に従って所定の生産性が維持できるように生
産活動しているが、この中でたとえば30分間といった
所定のデマンド周期T(分)内における契約電力量に対
して、たとえば製鋼工程の電気炉群の電力消費は非常に
大きく、工場全体の総使用電力量に占める割合が50%
にも達する場合が少なくない。しかも電気炉群の電力消
費変動は大きいうえに激しくて数万kWの変動も珍しく
ない。
【0006】工場内において精度よく電力の使用を制限
しながらデマンドを制御していくためには、使用される
電力の変動を極力小さくしなければならないが、このよ
うに大きく激しい電気炉群の使用する電力の変動はデマ
ンド制御の精度や確実性を最も悪化させる。
【0007】このような変動を極力少なくしてデマン
ド制御の精度を向上させるために、特に生産計画や製鋼
工程計画面からもできるだけ使用電力が平均的に使用さ
れるようなデマンド対策がとられるが、生産計画や製鋼
工程計画の実行時のバランス崩れとかスケジュール遅
れ、思いがけない電気炉などの電力消費設備の設備事故
などによる操業停止、各電気炉で溶解する原料および副
原料の品位や性状や種類の変化とか両者の使用割合の変
化とか両者のそれぞれの使用割合の変化、大きな電力を
消費する設備の仕様やその操業形態の変化、デマンドの
曜日や時刻による変化等々によって、使用される電力に
大きな変動(バラツキ)を生じ、デマンド制御の精度を
悪化させ、確実さを失わせる。
【0008】大電力を使用する各電気炉などデマンド
制御対象の電力消費設備に対して個別に消費電力パター
ンを予めモニターしスケジューリングしていても、前記
先行技術などをもってデマンド制御する場合は、いずれ
にしてもデマンド周期T(分)内において時間当りの使
用電力量から将来の使用電力量の予測を行ってデマンド
を制御し調整する方法であり、このような予測制御は前
記およびに記載する事情や理由により、使用される
電力の大きな変動(バラツキ)の影響を諸に受けて予測
が外れることが多く、デマンド制御の精度を悪くしてい
る。したがって、工場全体の総使用電力量がデマンド周
期Tの後半において、契約電力量付近に近付いた状態
で、所定の操業を続けていると、予期に反して操業中に
電力供給を低下または遮断することができなくなり、デ
マンドが契約電力量を超過して違約金を支払わなければ
ならなかったり、デマンドが契約電力量付近に達せず結
果的にデマンド制御不良によりデマンド制御対象の電力
消費設備の操業を不必要に停止させてその生産活動を阻
害したりする。
【0009】自動的にデマンド制御するうえで、操業
中の不適切な時期やタイミングに供給電力を低下または
遮断してしまうと、製品の品質面への悪影響、熱損失の
増大による熱効率の低下、工場全体や工程の能率および
生産性の低下、各原料のむだが多くなり、諸原単位の上
昇、製造コストの上昇、出銑中や圧延中の停止など致命
的な事態の発生などに陥り、デマンド制御自体の信頼度
が失われる。
【0010】したがって、できる限り工場内の操業に支
障を生じ所定の生産活動を阻害するような電力供給の低
下または遮断は回避されるべきであり、しかも契約電力
量未満でその契約電力量に可及的に近い値に総使用電力
量を使用し維持できるようにすることが電力需要家であ
る工場にとって重要な課題となっているのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、以上に詳述したデマンド制御における諸問題を解
消し、工場内に有する多数の電力消費設備のうちから選
定された複数の電力消費設備をデマンド制御の対象と
し、この対象設備への電力供給を低下または遮断して制
限しながら、工場全体で使用する総使用電力量を契約電
力量未満でかつ可及的に近い値になるように制限し、操
業に支障を生じず所定の生産性を維持し、生産計画や工
程計画が達成できるように、工場全体の多数の電力消費
設備を効率よく稼働させることができるようにしたデマ
ンド制御方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、所定のデマンド周期T内において多数の電力消費設
備によって使用されている総使用電力量L1を、所定の
契約電力量Q1未満でかつ可及的に近い値になるように
制御するデマント制御方法において、多数の電力消費設
備のうちから該デマンド制御の対象とする各設備を予め
設定し、該デマンド制御対象の各設備毎に対応する判定
ラインをそれぞれ設定し、当該判定ラインの設定されて
いる各設備の1個から全個数まで任意に個数を増して組
合わてなる各組合せ判定ラインLn(L7,L6,…,
L4,L3)を設定しておき、一方、前記所定の契約電
力量Q1よりも低く予め定める目標値Q2を基準とし
て、前記所定のデマンド周期Tの開始時刻における総使
用電力量L1(=OkWH)と、このデマンド周期Tの
終了時刻における該目標値Q2とを結んで得られる基準
ラインL2を設定しておき、前記所定のデマンド周期T
内の開始時刻から所定時間をそれぞれ経過した各時刻t
n(tn0,tn1,…,tn4,tn5)を含み、こ
の各時刻tn(tn0,tn1,…,tn4,tn5)
からそれぞれ予め任意に定められている実績収集周期t
d(td0,td1,…,td4,td5)毎に前記総
使用電力量L1を検出しながら、各時刻tnから各実績
収集周期td毎に検出される総使用電力量検出値L1
が、各時刻tnを含みこの各時刻tnからそれぞれ予め
任意に定められている制御周期tc(tc0,tc1,
…,tc4,tc5)毎に、前記基準ラインL2および
各組合せ判定ラインLn(L7,L6,…,L4,L
3)と対比され、この基準ラインL2を越える各組合せ
判定ラインLn(L7,L6,…,L4,L3)のうち
1つの判定ラインを越えていると判定されたとき、少な
くとも該当する判定ラインに対応するデマンド制御対象
の電力消費設備への電力供給を制限することを特徴とす
るデマンド制限方法。
【0013】請求項2記載の本発明は、前記所定のデマ
ンドT内の開始時刻から所定時間をそれぞれ経過した各
時刻tn(tn0,tn1,…,tn4,tn5)を含
み、この各時刻tnからそれぞれ予め任意に定められて
いる制御周期tc(tc0,tc1,…,tc4,tc
5)にあって、当該各時刻tnにおける開始時刻tn0
および次なる時刻tn1にそれぞれ対応する制御周期t
n0およびtc1を設定せず、デマンド制御対象の電力
消費設備への電力供給を制限しないことを特徴とする。
【0014】請求項3記載の本発明は、前記デマンド制
御対象の各設備毎に対応する判定ラインがそれぞれ設定
されている各設備の1個から全個数まで任意に個数を増
して組合せてなる各組合せ判定ラインLn(L7,L
6,…,L4,L3)を設定するに際して、各組合せ判
定ラインLnのうちの第1の判定ラインL7が1〜2
個、第2の判定ラインL6が3〜4個,…,第5の判定
ラインL3が全個数と増して組合せてなる各組合せ判定
ラインとするとき、基本的に、多数の電力消費設備のう
ちで最も多量に電力を使用する順に必要な個数のデマン
ド制御対象の各設備を選定し、かつデマンド制御対象の
各設備のうちで最も多量に電力を使用する順に前記第1
の判定ラインL7の1〜2個から第5の判定ラインL3
の全個数までを全て特定して設定するか、または第1の
判定ラインL7の1〜2個と第2の判定ラインL6の3
〜4個のみを特定して設定することを特徴とする。
【0015】請求項4記載の本発明は、前記各時刻tn
から各実績収集周期td毎に検出される総使用電力量検
出値L1が、各時刻tnを含みこの各時刻tnからそれ
ぞれ予め任意に定められている制御周期tc毎に、前記
基準ラインL2および各組合せ判定ラインLn(L7,
L6,…,L4,L3)と対比され、この基準ラインL
2を越える各組合せ判定ラインLn(L7,L6,…,
L4,L3)のうちの1つの判定ラインを越えていると
判定されたとき、予め定められているデマンド制御調整
条件に基づいて該当する判定ラインに対応するデマンド
制御対象の電力消費設備への電力供給を制限することを
特徴とする。
【0016】請求項5記載の本発明は、予め定められて
いるデマンド制御調整条件が、少なくとも、デマンド制
御対象の各設備のうちで最も多量に電力を使用する順
に、かつこの各設備の種類毎に、なおかつこの各設備の
操業時期毎の各条件によって構成されることを特徴とす
る。
【0017】請求項6記載の本発明は、前記デマンド周
期Tの終了時刻の直前で所定の短い時間間隔を有する時
刻tnzにおいて、検出されている総使用電力量検出値
L1が前記基準ラインL2を越えていると判定されたと
き、デマンド制御対象の各設備のうちで基本的に最も多
量に電力を使用する順に少なくとも1個または2個の特
定設備へ供給する電力を無条件に遮断するデマンド制限
ラインLcを付加して設定することを特徴とする。
【0018】請求項7記載の本発明は、前記所定のデマ
ンド周期T内において、予めデマンド制限解除ラインL
sを付加して設定しておき、検出されている総使用電力
量検出値L1が該デマンド制限解除ラインLsに到達し
たら、デマンド制限を解除することを特徴とする。
【0019】
【作用】請求項1記載の本発明に従えば、たとえば工場
内における様々な多数の電力消費設備のうちからデマン
ド制御の対象とする各設備が選定され、このデマンド制
御対象の各設備毎に対応する判定ラインがそれぞれ設定
され、かかる判定ラインがそれぞれ設定されている各設
備の1個から全個数まで任意に個数を増やしながら組合
せて構成される各組合せ判定ラインLn(L7,L6,
…,L4,L3)が設定される。
【0020】一方、所定のデマンド周期T内において、
所定の契約電力量Q1よりも低く基準となる目標値Q2
が設定されるとともに、このデマンド周期Tの開始時刻
において工場全体の多数の電力消費設備等で使用される
総使用電力量L1が0kWHのときと、デマンド周期T
の終了時刻における前記目標値Q2のときとを結んで得
られる基準ラインL2が設定される。
【0021】このデマンド周期T内の開始時刻から所定
時間のそれぞれ経過した各時刻tn(tn0,tn1,
…,tn4,tn5)を含んで各時刻tn(tn0,t
n1,…,tn4,tn5)からそれぞれ予め任意に定
められている実績収集周期td(td0,td1,…,
td4,td5)毎に前記総使用電力量L1が検出され
る。次いでそれぞれ各時刻tnから各実績収集周期td
毎に検出される総使用電力量検出値L1が、この各時刻
tnを含んで各時刻tnからそれぞれ予め任意に定めら
れている制御周期tc(tc0,tc1,…,tc4,
tc5)毎に、前記基準ラインL2および各組合せ判定
ラインLn(L7,L6,…,L4,L3)と対比され
る。
【0022】このように対比された結果、総使用電力量
L1が基準ラインL2を越える各組合せ判定ラインLn
(L7,L6,…,L4,L3)のうち1つの判定ライ
ンを越えていると判定されたとき、少なくとも該当する
組合せ判定ラインに対応するデマンド制御対象の電力消
費設備への電力供給が低減され、または遮断されて制限
される。
【0023】このようにすることによって、工場全体の
電力消費設備等のうちのいくつかの電力消費設備をデマ
ンド制御の対象設備として、工場全体で使用されていく
総使用電力量L1の増減に応じてこの対象設備のうちの
いくつかへ供給する電力を時間的にあるいは量的に制限
することができるので、供給電力の制限を全く受けない
残余の電力消費設備を所定の生産計画や工程計画に基づ
き稼働させたままで、各対象設備のうちのいくつかだけ
への供給電力が制限され、工場全体として生産計画や工
程計画どおり操業に支障を生じさせずに所定の生産性を
維持しながら、デマンドすなわち総使用電力量L1を契
約電力量Q1未満となるように、使用電力を制限し調整
することができる。しかも、従来のごとく予測外れの多
い予測制御を採らずに直接的な比較判定結果に基づき制
限し調整し得るようにするとともに、目標値Q2を契約
電力量Q1よりも低い値に設定しているので、総使用電
力量L1の増減があっても精度よく契約電力量Q1未満
に制限し調整することができる。
【0024】請求項2記載の本発明に従えば、デマンド
周期T内の開始時刻から予め所定時間のそれぞれ経過し
た各時刻tn(tn0,tn1,…,tn4,tn5)
を含み、この各時刻tnからそれぞれ予め任意に定めら
れている実績収集周期td(td0,td1,…,td
4,td5)毎に、前記総使用電力量L1は必ず検出さ
れる。また、この各時刻tnを含み各時刻tnからそれ
ぞれ予め任意に定められている制御周期tc(tc0,
tc1,…,tc4,tc5)が設定される。しかしこ
のように設定される制御周期tcにおいて、デマンド周
期Tの開始時刻から前半段階に相当する、つまり各時刻
tnにおける開始時刻tn0および次なる時刻tn1に
それぞれ対応する制御周期tc0およびtc1だけは設
定しないようにするのである。
【0025】このように開始時刻tn0に対応する制御
周期tc0と次なる時刻tn1に対応する制御周期tc
1とを設定しないようにすることによって、さらに次な
る時刻tn2に至るまでデマンド制御対象の電力消費設
備への電力供給を制限しないようにするのである。つま
り、デマンド周期Tにおける前半段階においては全くデ
マンド制御が行われないように全くフリーの状態でデマ
ンド制御対象の各設備に至るまで所定の操業がデマンド
制御されないように続行され、このような段階が経過し
た後、実質的なデマンド制御状態に入るようにするので
ある。デマンド周期T内において、開始時刻より総使用
電力量L1はその都度必ず検出されるが、そのデマンド
制御はたとえば後半段階だけ行うようにすることができ
る。したがって、操業中、常時デマンド制御状態にする
必要はなく、デマンド周期T内の後半段階における必要
なタイミングで実質的なデマンド制御を行って、前記本
発明の目的を達成することもできるのである。
【0026】請求項3記載の本発明に従えば、各組合せ
判定ラインLn(L7,L6,…,L4,L3)を設定
する際に、各組合せ判定ラインLnのうちの第1の判定
ラインL7がデマンド制御対象の1〜2個の設備、第2
の判定ラインL6が同じく3〜4個の設備、…、第5の
判定ラインL3が同じく全個数の設備と任意に個数を増
やして組合せて構成される各組合せ判定ラインとすると
き、基本的に、まず工場内の多数の電力消費設備のうち
で最も多量に電力を使用する順に必要な個数のデマンド
制御対象の各設備を選定し、なおかつこの組合せ判定ラ
インLnが選定されたデマンド制御対象の各設備のうち
で最も多量に電力を使用する順に前記第1の判定ライン
L7の1〜2個から第5の判定ラインL3の全個数の全
てを特定して設定されるか、または第1の判定ラインL
7の1〜2個と第2の判定ラインL6の3〜4個のみの
電力消費設備を特定して設定される。
【0027】このようにすることによって、デマンド制
御の精度を向上し、前述の諸問題を解消して、デマンド
制御自体の信頼度を向上させことができる。
【0028】請求項4記載の本発明に従えば、前述のよ
うにした場合、第1の判定ラインL7の1〜2個から第
5の判定ラインL3の全個数までの全てを特定して設定
することもできるが、前記総使用電力量L1がこの各組
合せ各判定ラインLnと対比されそのうちの1つの組合
せ判定ラインも越えていると判定されたとき、それに該
当し対応するデマンド制御対象の電力消費設備への電力
供給を制限しようとしてもその操業時期やタイミングの
うえで都合が悪く支障を生じる場合が起こり得る。した
がって、このように全てを特定して自由度のない設定が
適しない場合には、第1の判定ラインL7の1〜2個か
または第2の判定ラインL6の3〜4個のみを固定し設
定しておき、その他のデマンド制御対象の各設備につい
ては特定せず自由度をもたせるように設定しておいて制
御し調整することができる。
【0029】請求項5記載の本発明に従えば、前述のご
とく判定されたとき、予め定められているデマンド制御
調整条件に基づいて該当する組合せ判定ラインLnに対
応するデマンド制御対象の各設備への電力供給を制限す
ることができる。
【0030】このデマンド制御調整条件としては、少な
くともデマンド制御対象の各設備のうちで最も多量に電
力を使用する順に、かつこの各設備の種類毎に、なおか
つこの各設備の操業時期やタイミング毎の各条件によっ
て予め構成されているものを用いることができる。
【0031】このようなデマンド制御調整条件に基づい
て電力供給を制限することによって、デマンド制御の精
度を向上し、前述の諸問題を解消し、工場全体で使用す
る総使用電力量L1を契約電力量Q1未満でかつ可及的
に近い値になるように制限することができるので、操業
に支障を生じさせず所定の生産性が維持できる。
【0032】請求項6記載の本発明に従えば、前記デマ
ンド周期Tの終了時刻の直前にあって、たとえば1分間
以内で予め定められている短い時間間隔を有する時刻t
nzにおいて、予め付加し設定されているデマンド制限
ラインLcに対して、検出された総使用電力量L1が、
前記基準ラインL2を越えていると判定されたとき、あ
るいは前記1〜2個のデマンド制御対象の設備で構成さ
れる第1の判定ラインL7未満でかつ基準ラインL2を
越えていると判定されたとき、デマンド制御対象の各設
備のうちで最も多量に電力を使用する順に少なくとも1
または2個の特定設備への電力供給を無条件に遮断する
ことができる。このようにすることによって、総使用電
力量L1が基準ラインL2を越えたままデマンド周期T
の終了時刻に至ることや、この終了時刻の直前にあって
思いがけず予期しないデマンドの上昇変化(バラツキ)
が生じても、このように電力供給を無条件に遮断するこ
とによって、基準ラインL2の目標値Q2そして契約電
力量Q1未満に制御し、これを確実に超過させないよう
にすることができる。
【0033】請求項7記載の本発明に従えば、前記所定
のデマンド周期T内において、予めデマンド制限解除ラ
インLsを付加し設定しておき、検出されている総使用
電力量L1がこのデマンド制限解除ラインLsに到達し
たら、逆にデマンド制限を解除させることができる。
【0034】以上に基本的に契約電力量Q1に対してデ
マンドをできるだけ制限しないようにしながら制御する
方法も説明してきたが、デマンド周期T内において、総
使用電力量L1が基準ラインL2未満のまま検出され続
けている場合に、デマンド制限解除ラインLsに到達し
たら、逆にデマンド制限を解除し全く制限しないように
して契約電力量Q1を確実に超過しないようにすること
ができる。
【0035】
【実施例】図1は本発明に係る一実施例を示し、その全
体の構成を示す系統図である。
【0036】たとえば工場内における複数の電気炉EF
1〜EF5や大型の圧延設備を含む電力消費設備EL1
〜EL9や図示しないその他の電力消費設備等のうちか
ら、デマンド制御対象となる電力消費設備として、基本
的に最も多量に電力を使用するとともに、操業途中の特
定な時期やタイミングを除き短時間その操業を中断した
り、その使用電力を低減しても重大な影響を及ぼさず許
容できる複数の電気炉EF1〜EF5と、圧延設備を含
む電力消費設備EL1とをまず選定しておく。
【0037】そして、図示されるように電源1からの電
力は、受電器2を経て各変圧器T1〜T6、T14〜T
16によって変圧され、前記電気炉EF1〜EF5およ
び電力消費設備EL1〜EL9などに給電される。
【0038】これらのの電気炉EF1〜EF5および電
力消費設備EL1〜EL9の各送電線には、遮断器CB
1〜CB13と、各送電線の電流変化を検出するための
変流器CT1〜CT13がそれぞれ設けられる。これら
の変流器CT1〜CT13には、積算電力計WH1〜W
H13が接続され、各電気炉EF1〜EF5および各電
力消費設備EL1〜EL9の消費電力量の積算値が求め
られる。各積算電力計WH1〜WH13には、積算電力
量をたとえば10kWH/パルスのパルス信号に変換す
るパルス発信器PUL1〜PUL13が接続され、この
各積算電力量に対応するパルス信号は、マイクロコンピ
ュータなどによって実現される信号処理手段をそれぞれ
介して信号処理された後、たとえばプロセスコンピュー
タなどによって実現される制御手段3にそれぞれ取込ま
れる。
【0039】この場合、デマンド制御対象の電気炉EF
1〜EF5と電力消費設備EF1には、デマンド制御す
るための信号処理手段M1〜M5を備え、これらを介し
てパルス信号を制御手段3にそれぞれ取込ませる必要が
あるが、他の電力消費設備EL2〜EL9についてはい
ずれもデマンド制御する必要のない設備なので、必ずし
もこのように信号処理手段を備えてパルス信号を取込ま
せて信号処理する必要はない。
【0040】したがって、この制御手段3には、各パル
ス発信器PUL1〜PUL5から、それぞれの積算電力
量に対応するパルス信号が信号処理手段M1〜M5を介
して取込まれるが、これ以外に各信号処理手段M1〜M
5からは電気炉EF1〜EF5および電力消費設備EL
1の各操業状況に関する操業情報信号もそれぞれ取込ま
れる。
【0041】このようなデマンド制御対象の各設備に備
えられている信号処理手段M1〜M5から制御手段3に
取込まれる操業情報信号について、次に説明する。
【0042】前記電力消費設備EL1〜EL9に比べて
消費電力の非常に大きい各電気炉EF1〜EF5は、生
産計画および製鋼計画に従って、各電気炉毎に、溶製す
る鋼種、品質レベル、トン数等々の製造条件により、さ
らにこのような製造条件に基づいて主原料および副原料
の種類、品位および性状や両者の使用割合、両者のそれ
ぞれの使用量、両者の各電気炉への装入条件(溶融原材
料の使用有無、ホットまたはコールド状態、一括装入ま
たは初装入・追装入といった分割装入)、溶製温度条件
ならびに所要時間などの溶解・精錬操業条件によって、
それぞれ操業されている。
【0043】また、電力消費設備EL1〜EL9のうち
から選定されたデマンド制御対象の電力消費設備EL1
として、たとえばその一例である圧延設備においては、
やはり生産計画や工程計画に従って、コイル状の被圧延
材料がこの圧延設備に次々と投入され、その被圧延材料
毎に設定されている表面仕上や寸法ならびに品質レベル
等の製造条件により、さらにこのような製造条件に基づ
きロールの種類や圧延速度や圧延温度等を加味した圧延
パススケジュールなどの操業条件によって、加減速しな
がら連続的に圧延操業されている。
【0044】そこで、このようなデマンド制御対象の各
設備においてそれぞれ諸操業条件によって出現する多数
の操業状態をモニターし大別された複数の操業パターン
を求める必要がある。そして、求められた各操業パター
ンをそれぞれ該当する信号処理手段M1〜M5と、前記
制御手段3とに予め設定入力しておくのである。そのう
えで、各信号処理手段M1〜M5から制御手段3に操業
パターンのどの操業時期やタイミングにあるかとか、主
副原材料の配合情報としてスクラップ等のほかに溶融原
材料を使用し初装入した、といった操業情報信号がそれ
ぞれ逐次入力し続けられるのである。
【0045】次に、このような操業パターンの事例につ
いて、図2および図3を用いて説明する。
【0046】図2は、デマンド制御対象の各電気炉EF
1〜EF5毎にそれぞれ備えられている信号処理手段M
1〜M5および制御手段3に予め設定入力されている複
数の操業パターンのうちの一例を示している。
【0047】この電気炉の操業パターンは、(1)初装
点孤期、(2)ボーリング期、(3)初湯溜形成期、
(4)初主溶解I期、(5)初主溶解II期、(6)追
装点孤期、(7)追装ボーリング期、(8)追装主溶解
I期、(9)追装主溶解II期、(10)材料溶解末
期、および(11)精錬昇熱期といった各操業時期、な
らびに(A)出銑、(B)初装材料装入、(C)初装送
電開始、(D)追装材料装入、(E)追装送電開始、
(F)材料溶落、および(G)測温サンプリングといっ
た各操業タイミングを示しながら、横軸に時間(t)
を、縦軸に使用される電力(kW)が示されている。
【0048】この操業パターンにおける各操業時期およ
びタイミングにおいて、電気炉に供給される電力(k
W)を低減あるいは遮断し制限してはならない時期は、
たとえば初装材料装入(B)時に初装材料の一部としし
て溶融原材料を用い装入した場合における(1)から
(3)までの時期と、(11)の精錬昇熱期としてい
る。この(1)から(3)までの時期に、溶融原材料を
用いない場合には電力供給を制限する必要はなく、制限
するのは装入された溶融原材料の凝固を防止する理由に
よる。このように設定、入力された状態において、信号
処理手段M1〜M5からそれぞれ制御手段3に、このよ
うな溶融材料の使用有無とか、その時点における操業時
期や操業タイミングといった操業情報信号が逐次入力し
続けられる。
【0049】図3は、デマンド制御対象の電力消費設備
EL1として一例である圧延設備に備えられている信号
処理手段M5と制御手段3とに予め設定入力されている
操業パターンを示すグラフである。
【0050】この圧延設備の操業パターンは(1)加速
圧延期、(2)最高速度圧延期、(3)減速圧延期、
(4)末圧延期の各操業時期および(H)圧延開始(加
速開始)、(I)最高速度圧延開始、(J)減速開始、
(K)圧延終了の各操業タイミングを示しながら、横軸
に時間(t)を、縦軸にこの圧延機で使用される電力
(kW)が示されている。この圧延開始から終了まで加
減速しながら圧延する操業パターンにおいては、電力供
給を制限してはならない時期およびタイミングは格別な
いのであるが、電力(KW)を最も多く使用する最高速
度(2)中にデマンド制御の必要にせまられ減速開始し
デマンド制御期(5)のあった場合を図示している。こ
の図3の事例で示すごとく設定入力された状態におい
て、電力消費設備EL1に備えられている信号処理手段
M5から制御手段3に、その時点における操業時期や操
業タイミングなどの操業情報信号が逐次入力し続けられ
ている。
【0051】また図1に示すごとく制御手段3には、図
4、図5および図6を用いてより詳細に後述する初期設
定値、少なくとも〈1〉デマンド制御対象各設備、
〈2〉契約電力用(Q1)、〈3〉目標値(Q2)、
〈4〉デマンド周期T(分)、〈5〉基準ライン(L
2)、〈6〉各組合せ判定ラインLn(L7,L6,
…,L4,L3)、〈7〉デマンド周期T内の各時刻t
n(tn0,tn1,…,tn4,tn5)、〈8〉サ
ンプリング周期td(td0,td1,…,td4,t
d5)、〈9〉制御周期tc(tc0,tc1,…,t
c4,tc5)、〈10〉デマンド制御調整条件、〈1
1〉デマンド周期Tの終了時刻直前の時刻tnz、〈1
2〉デマンド制限ラインLc、〈13〉デマンド制限解
除ラインLs、および〈14〉デマンド制御対象の電気
炉EF1〜EF5および電力消費設備EL1の各操業パ
ターン、の各要件からなる初期設定値を可変可能に予め
設定入力しておく必要がある。
【0052】前記各送電線に関連して設けられる変流器
CT1〜CT13よりも給電方向下流側には、複数の変
圧器T11〜T16が設けられ、電力消費設備EL1〜
EL9に比べて消費電力の大きい電気炉EF1〜EF5
に給電される。たとえば、このEF1〜EF3が120
00〜13000kW、EF5が4200kW、EF4
が24000kW程度の場合もある。
【0053】前述したように、デマンド制御対象の各設
備を含んで工場全体の多数の電力消費設備等によって消
費される総使用電力量は、変流器CT0によって検出さ
れ、この変流器CT0からの出力はパルス発信器PUL
0より80kWH/パルスのパルス信号に変換され、電
力量計(デマンド計)PW0によって計測され、その出
力は前記制御手段3に取込まれる。
【0054】この制御手段3では、前記デマンド制御対
象の電気炉EF1〜EF5および電力消費設備EL1に
対応して設けられているパルス発信器PUL1〜PUL
5からそれぞれ信号処理手段M1〜M5を介して取込ま
れたパルス信号と、各信号処理手段M1〜M5から取込
まれた各操業情報信号と、前記電力量計PW0からのパ
ルス信号とに基づき、前記〈1〉〜〈14〉の各要件か
ら少なくとも予め設定入力されている初期設定値に対し
て信号処理して、電力会社との契約によって定められて
いる契約電力量Q1よりも低めに設定されている目標値
Q2を基準とし、前記総使用電力量L1がこの目標値Q
2を超過しないように後記説明する特定条件に従ってデ
マンド制御指令信号を発信して、このデマンド制御対象
の各設備EF1〜EF5の給電側に設けられている遮断
器CB1〜CB4を導通/遮断したり、同じく電力消費
設備EL1の給電側に設けられている変圧器T2により
変圧して供給電力を低減したりして、デマンド制御する
のである。
【0055】このような制御手段3によって行われるデ
マンド制御について、次に詳細に説明していく。
【0056】図4は、デマンド制御の基準ラインL2
と、これに対してデマンド制御対象の電気炉EF1〜E
F5および電力消費設備EL1の1個から全個数まで任
意に個数を増やして組合せてなる各組合せ判定ラインL
n(L7,L6,…,L4,L3)と、さらにこのデマ
ンド制限の解除ラインLsと、これらに基づくデマンド
制御方法を説明するためのグラフである。
【0057】まず、電力会社との契約によって定められ
たデマンド周期(T)における契約電力量Q1を、たと
えば73000kWH/30分とし、その契約電力量Q
1よりも低い目標値Q2をたとえば72800kWH/
30分と設定する。またデマンド周期としてT=30分
単位でデマンド制御しながら総使用電力量L1を制限す
るものとして、1日を48等分し、デマンド制御の対象
となる各電気炉EF1〜EF5およびたとえば圧延機で
ある電力消費設備EL1の各設備毎に対応する判定ライ
ンを前述したような諸操業条件を踏えモニターし大別し
て設定する。次いで、図4に示すように、このような判
定ラインLnの設定されている各設備の1個から全個数
まで任意に個数を増やして組合せてなる各組合せ判定ラ
インLn(L7,L6,…,L4,L3)を設定する。
【0058】この各組合せ判定ラインLnにおいて、た
とえば第1の判定ラインL7は2個の電気炉EF4とE
F5とを組合せてなる組合せ判定ラインであり、第2の
判定ラインL6はEF4とEF5とEL1とを組合せて
なる組合せ判定ラインであり、第3の判定ラインL5は
EF4とEF5と(EF1〜3までのいずれか1炉)と
EL1とを組合せてなる組合せ判定ラインであり、第4
の判定ラインL4はEF4とEF5と(EF1〜3まで
のいずれか2炉)とEL1とを組合せてなる組合せ判定
ラインであり、そして使用電力量(kWH)の最も多い
第5の判定ラインL3はデマンド制御対象とする全設備
EF1〜EF5とEL1とを組合せてなる組合せ判定ラ
インである。
【0059】このようにそれぞれ設定された各組合せ判
定ラインLnは、前記制御手段3に予め設定入力してお
くのである。
【0060】また、この制御手段3には、表1に示され
るように、1から6の時限モードを予め設定入力してデ
マンド制御ができるようにしており、この時限モードに
従って前記電力量計PW0からの総使用電力量L1をサ
ンプリングする周期(実績収集周期)tdやデマンド制
御するための制御周期tcなどを定めたプログラムが予
め設定入力されており、デマンド周期(T)の終わりに
近付きデマンド制御の残時間が少なくなるほど前記プロ
グラムのサンプリング周期tdや制御周期tcを短く設
定して、デマンド制御の精度を向上し確実に制御するよ
うにしている。
【0061】
【表1】
【0062】すなわち、表1に示すごとく、デマンド周
期T(T=30分間)を6つの時限モードに分け、前半
のデマンド周期Tの開始時点からの開始時刻tnを長く
するとともにこの時刻tnに基づくサンプリング周期t
d、つまり総使用電力量L1を実績収集する周期も長く
し、後半になるにつれていずれも短くしている。さら
に、制御時間tcについては、開始時刻tn0(0分)
およびtn1(10分)におけるtc0,tc1を設定
せず、何ら電力供給を制限しない状態を続け、計測開始
からtn2(15分)後に制御周期tc2(60秒)を
設定しておき、この15分から実質的なデマンド制御を
開始し、後半になるにつれてこの制御周期tcも短くし
て制御精度を向上しその確実さを増すようにしている。
【0063】また、図4に示すようにラインL1は、表
1に示される時限モードに従って実績収集(サンプリン
グ)周期td毎に検出して得られた総使用電力量の検出
値を示しており、現在の時刻t1まで前記制御手段3内
の演算によって求められる。そして、ラインL2は、デ
マンド周期Tの開始時刻tn0(0分)において工場全
体の多数の電力消費設備等で使用される総使用電力量L
1が0kWHの点と、30分後のデマンド周期Tの終了
時刻における前記目標値Q2の点とを結んで得られる基
準ラインである。
【0064】さらにラインLsは、このライン勾配がデ
マンド制御対象の各設備を含んで工場全体の多数の電力
消費設備等が全て操業しているときのものを表してお
り、このような勾配を有する直線をデマンド周期Tの終
了時刻における前記目標値Q2の点を通るように平行移
動して求められるデマンド制限解除ラインである。した
がって、現在の時刻t1における前記総使用電力量L1
が経時して、前記基準ラインL2よりも下位レベルにあ
るこのデマンド制限解除ラインLsに到達したら、デマ
ンド制御対象の各設備のうちでデマンド制限を受けてい
る設備の制限も無条件に解除され、その操業を再開し続
行しても、デマンド周期Tの終了時刻において前記目標
値Q2の点を確実に超過させずに前記基準ラインL2に
可及的に近付け得るようにすることができる。
【0065】つまり、デマンド制御対象の各設備を含ん
で各設備へのデマンド制限を極力回避して、その操業に
支障を生じさせずに所定の生産性を維持させるようにす
ることができる。
【0066】以上に説明した表1中の諸元やデマンド制
限解除ラインLsは、前記制御手段3に予め設定入力し
ておくのである。
【0067】図5は、図4のデマンド周期Tの終了付近
を局部的に拡大し、デマンド制限ラインLcの設定され
ていることを説明するためのグラフであるが、このデマ
ンド制限ラインLcおよびこれに付随し後記説明する時
刻tnzも前記制御手段3に予め設定入力しておくので
ある。
【0068】このデマンド制限ラインLcは、デマンド
周期T(T=30分)の終了時刻の直前にあって、たと
えばこの終了時刻から1分間以内で予め定められている
短い時間間隔を有する時刻tnzに予め設定される。図
5に示す事例では、前記表1に示す時限モード6におけ
るtn5(29分30秒)よりも終了時刻側の29分4
5秒の時刻にtnzを設定し、図中に縦に3秒毎に複数
の実線で示されるデマンド制限ラインLcを設定してい
るのである。このような時刻tnzに最初に設定される
デマンド制限ラインLcは、前記表1に示す時限モード
に従い図4および図5に示し説明するデマンド制御構成
とは別に予め付加し設定することができるものであり、
この時刻tnzが前述のごとく1分間以内であれば有効
な時刻に任意に設定することができる。
【0069】しかも、このデマンド周期Tの終了付近に
おいては、前記表1に示す時限モードに従い図4に示し
説明したデマンド制御と、別個に設定入力されているデ
マンド制限ラインLcによるデマンド制御との両者が、
ともに制御動作するようにしてデマンド制御できるもの
であり、図5に示すごとく基準ラインL2を越え組合せ
判定ラインL7未満にある総使用電力量L1が時刻tn
z(29分45秒)に設定されたデマンド制限ラインL
cに到達したら、前述したごときデマンド制御対象の各
設備のうちで基本的に最も多量に電力を使用する電気炉
EF4と同じ遮断器CB4につながるEF5とへ供給す
る電力をデマンド周期Tの終了時刻までの極く短時間
(たとえば15秒間)だけ無条件に遮断するのである。
【0070】この図5に図示していないが、時刻tnz
(29分45秒)において総使用電力量L1が基準ライ
ンL2未満であったものが、予期に反してこの時刻tn
zを経過した後に基準ラインL2を越えるような事態が
出現しても、図5に示すような複数(本実施例では5)
の実線で示されるデマンド制限ラインLcが設定されて
いるので、このようなデマンド制限ラインLcに到達し
た時刻で、前述のごとく電気炉EF4とEF5とへ供給
する電力も極く短い何秒間か無条件に遮断することによ
って、このデマンド周期Tの終了時刻(30分)に前記
目標値Q2を超過せずこれに達することができるように
するものである。
【0071】さて、本発明に係る方法は、以上の実施例
をもって説明したように、デマンド周期Tの前半におい
てはデマンド制限をできるだけ加えないようにし、その
後半において実質的なデマンド制限を加えるようにして
デマンド制御するのであるが、この場合、前記時刻tn
z以降におけるデマンド制限ラインLcによるごとく無
条件にデマンド制限を加えないのである。
【0072】デマンド周期T(T=30分)における前
記時刻tnzより前段階においては、前述したように前
記表1に示す時限モードに従い図4および図5に示し説
明したようにデマンド制御されるのであるが、予め前記
制御手段3に設定入力されているデマンド制御調整条件
に基づいて、デマンド制御対象の各設備として電気炉E
F1〜EF5および電力消費設備EL1のうちで最も多
量に電力を使用する電気炉EF4から順に、かつ次に説
明する電気炉の操業時期やタイミング毎の条件によっ
て、デマンド制御しながら、デマンド制限を行っている
のである。この実施例におけるこのようなデマンド制御
調整条件としては、図2を参照して、イ)すでにデマン
ド制限している電気炉(電力供給を遮断し制限している
電気炉)を除く、ロ)出銑(A)完了し空炉中にある電
気炉および出銑(A)中の電気炉を除く、ハ)前記
イ)、ロ)以外の電気炉をデマンド制限し、ニ)現在昇
熱期(11)にある電気炉を除く、ホ)前述したように
初装材料として溶融原材料を使用し装入(B)した場合
の初装点孤期(1)から初装湯溜形成期(3)までにあ
る電気炉を除く、に対して優先的にデマンド制限を行っ
ているのである。
【0073】図6〜図9は、このようなデマンド制御動
作を説明するためのフローチャートである。
【0074】なお、デマンド制御動作を説明するにあた
って、デマンド制御対象となる各設備と図4および図5
に示される組合せ判定ラインL7〜L3との関係を列挙
しておく。
【0075】 (1)L7=EF5+EF4 (2)L6=EF5+EF4+EL1 (3)L5=EF5+EF4+(EF1〜3までのいず
れか1炉)+EL1 (4)L4=EF5+EF4+(EF1〜3までのいず
れか2炉)+EL1 (5)L3=EF5+EF4+EF3+EF2+EF1
+EL1 表1をも参照して、前述したようにデマンド周期Tは予
め設定された時刻tn0〜tn5によって各時限モード
1〜6にわけて考えることができ、したがってステップ
a1で制御動作が開始され、ステップa2で前記表1に
示される6つの時限モード1〜6のうちデマンド周期T
の開始からの経過時刻tnがどの時限モードに該当する
かが判断される。開始時刻tがtn0<t≦tn1であ
ればステップa3からステップa4に移り、サンプリン
グ周期td0を1分としてサンプリングを行ってもよい
か否かが判断され、サンプリングを1分周期で行う場合
にはステップa5へ移り、総使用電力量L1が60秒毎
に開始時刻tn1までサンプリング動作だけが開始さ
れ、デマンド制御動作は開始されることなしに、図7の
ステップa6へ移り、開始時刻tnがtn1になる直前
で時限モード1の制御動作は終了する。
【0076】次に、時限モード2であればステップa7
へ移り、開始時刻tがtn1<t≦tn2の範囲である
ので、ステップa8ではサンプリング周期がtd1=6
秒であるか否かが判断され、6秒周期であれば前記ステ
ップa5へ移り、6秒毎に総使用電力量L1が時刻tn
2の直前までサンプリングされ、前記ステップa6で終
了する。前記ステップa8でサンプリング周期td1=
6秒でない場合にはステップa6で直ちに終了する。
【0077】時限モードが3であれば、ステップa9へ
移り、開始時刻tがtn2<t≦tn3に設定され、ス
テップa10で6秒周期で総使用電力量L1をサンプリ
ングすべきか否かが判断される。6秒周期でサンプリン
グする場合には、前記ステップa5へ移り、前記サンプ
リング周期td2=6秒で総使用電力量L1がサンプリ
ングされる。また前記ステップa10で6秒周期による
サンプリングでない場合にはステップa11へ移り、さ
らにサンプリング周期が60秒であるか否かが判断さ
れ、60秒周期でなければステップa6で終了し、60
秒周期であれば次のステップa12へ移る。
【0078】前記ステップa12では、総使用電力量L
1が組合せ判定ラインL3以上であるか否かが判断さ
れ、総使用電力量L1が組合せ判定ラインL3以上であ
る場合にはステップa13へ移り、電力消費設備EL1
に対して電力供給の制限信号を出力し、ステップa14
で電気炉EF1〜EF5に対して遮断信号を出力して、
電力の供給を停止し、ステップa6で制御動作を停止す
る。
【0079】前記ステップa12において総使用電力量
L1が組合せ判定ラインL3未満であればステップa1
5へ移り、前記総使用電力量L1が基準ラインL2未満
であるか否かが判断される。総使用電力量L1が基準ラ
インL2未満である場合にはステップa16へ移り、す
でにデマンド制御中であるか否かが判断される。デマン
ド制御中でなければステップa6で制御動作は終了する
けれども、すでにデマンド制御中であればステップa1
7で開始時間tがデマンド周期T以上であるか否かが判
断され、開始時刻tがデマンド周期T未満であればステ
ップa18へ移り、総使用電力量L1がデマンド制限解
除ラインLs以下か否かが判断される。総使用電力量L
1がデマンド制限解除ラインLs以上であればステップ
a6へ移り、制御動作が終了する。また総使用電力量L
1がデマンド制限解除ラインLs以下であればステップ
a19へ、さらに前記ステップa17で開始時間tがデ
マンド周期T以上であればステップa19へ移り、電気
炉EF1〜EF5のうちすでに電力遮断中の指令を解除
し、ステップa20で電力消費設備EL1への電力供給
制限指令の解除信号を出力し、ステップa6で制御動作
が終了する。
【0080】前記ステップa15で総使用電力量L1が
基準ラインL2以上であればステップa21に移り、総
使用電力量L1が組合せ判定ラインL4以上であるか否
かが判断される。総使用電力量L1が組合せ判定ライン
L4以上であればステップa22に移り、制御手段3に
備えられる図示しないカウンタがリセットされて計数値
Nが0とされる。ステップa23で電気炉EFn(n=
1〜3)が止電中であるか否かが判断され、止電中であ
ればステップa24へ移り、その電気炉EFnを電力遮
断対象炉に決定して、ステップa25で前記カウンタの
計数値Nが1だけカウトアップされ、ステップa26で
計数値Nが2であるか否かが判断され、N=2であれば
ステップa44へ飛び、EF5,EF4およびEF1〜
EF3のうち電力遮断対象炉に決定されたものに電力遮
断指令を出力し、ステップa45で電力消費設備EL1
に対して電力供給の制限を出力してステップa6で制御
動作を終了する。またN=2でなければ次のステップa
27で電気炉EFnの数nが3未満であるか否かが判断
される。このnが3以上であればステップa28へ移
り、電気炉EFnがすでに電力遮断対象炉であるか否か
が判断される。この電気炉EFnが電力遮断対象炉でな
ければステップa29へ移り、電気炉EFnが出銑中で
あればステップa30へ移り、その電気炉EFnが電力
遮断対象炉に決定されてステップa31で前記カウンタ
の計数値Nが1だけカウトアップされてステップa32
で計数値Nが2であるか否かが判断され、N=2であれ
ばステップa44へ飛び、EF5,EF4およびEF1
〜EF3のうち電力遮断対象炉に決定されたものに電力
遮断指令を出力し、ステップa45で電力消費設備EL
1に対して電力供給の制限を出力してステップa6で制
御動作を終了する。またN=2でなければステップa3
3でEFnの数nが3未満であるか否かが判断される。
【0081】前記ステップa23において、電気炉EF
nが止電中でない場合にはステップa27へ移り、この
ステップa27で電気炉EFnの数nが3未満であれば
前記ステップa23へ移る。また前記ステップa28に
おいて、電気炉EFnがすでに電力遮断対象炉であれば
ステップa33へ移り、このステップa33で電気炉E
Fnの数nが3未満であれば前記ステップa28へ移
る。前記ステップa29で電気炉EFnが出銑中でない
場合もまた、前記ステップa33へ移る。
【0082】前記ステップa33で電気炉EFnの数n
が3以上であれば次のステップa34へ移り、電気炉E
Fnがすでに電力遮断対象炉であるか否かが判断され
る。この電気炉EFnが電力遮断対象炉でなければステ
ップa35へ移り、電気炉EFnが禁止帯、すなわちす
でに溶融された金属材料などを装入した直後の炉は電力
を遮断することができないために禁止帯とされており、
このような禁止帯の炉であるか否かが判断される。前記
電気炉EFnが禁止帯の炉でなければステップa36へ
移り、その電気炉EFnを電力遮断対象炉に決定し、ス
テップa37で前記カウンタの計数値Nが1だけカウト
アップされ、次にステップa38で計数値Nが2である
か否かが判断され、N=2であればステップa44へ飛
び、EF5,EF4およびEF1〜EF3のうち電力遮
断対象炉に決定されたものに電力遮断指令を出力し、ス
テップa45で電力消費設備EL1に対して電力供給の
制限を出力してステップa6で制御動作を終了する。ま
たN=2でなければステップa39で電気炉EFnの数
nが3未満であるか否かが判断される。前記ステップa
34でEFnがすでに遮断中であったり、ステップa3
5でEFnが禁止帯であれば、ステップa39に飛び、
そこでEFnの数nが3未満であればステップa34へ
戻る。前記ステップa39で電気炉EFnの数nが3以
上であれば、ステップa40で前記電気炉EFnがすで
に電力遮断対象炉であるか否かが判断され、すでに遮断
対象の炉であれば、EFnを変える(n=1〜3)。前
記電気炉EFnが遮断対象でなければステップa41へ
移り、その電気炉EFnを電力遮断対象炉に決定し、ス
テップa42で計数値Nを1だけカウントアップさせ、
ステップa43で計数値Nが2であるか否かが判断さ
れ、N=2にならなければステップa40へ移る。N=
2であればステップa44で、電気炉EF5,EF4お
よびEF1〜EF3のうち、電力遮断対象炉に決定され
たものに電力遮断指令を出力し、ステップa45で電力
消費設備EL1に対して電力供給の制限指令を出力し
て、ステップa6で制御動作が終了する。
【0083】前記ステップa21で総使用電力量L1が
組合せ判定ラインL4未満であれば、ステップa46へ
移り、総使用電力量L1が組合せ判定ラインL5以上で
あるか否かが判断され、以上であればステップa47で
計数値をリセットし、ステップa48で電気炉EFnが
止電中であるか否かが判断され、止電中であればステッ
プa49で電気炉EFnが電力遮断対象炉に決定され、
ステップa50で計数値Nが1だけカウントアップさ
れ、ステップa51で計数値Nが1であるか否かが判断
され、1であればステップa69へ飛び、EF4とEF
5およびEF1〜3のうち電力遮断対象決定炉に電力遮
断指令を出力し、ステップa70でEL1に対し電力制
限指令を出力し、ステップa6で制限動作の終了とな
る。
【0084】前記計数値Nが1でなければステップa5
2に移り、EFnの数nが3未満であるか否かが判断さ
れる。EFnの数nが3以上であればステップa53へ
移り、電気炉EFnがすでに電力遮断対象炉であるか否
かが判断される。電力遮断対象炉でなければステップa
54へ移り、前記電気炉EFnが出銑中の炉であるか否
かが判断され、出銑中であればステップa55で電力遮
断対象炉に決定して、ステップa56で計数値N2が1
だけカウントアップされる。
【0085】前記ステップa48において、電気炉EF
nが止電中でなければ、ステップa52に移り、このス
テップa52でEFnの数nが3未満であれば前記ステ
ップa48へ移る。また前記ステップa53において、
すでに遮断対象炉である場合と、次のステップa54に
てEFnが出銑中の炉である場合もステップa58に移
り、このステップa58でEFnが3未満であればステ
ップa53へ移る。
【0086】ステップa57で前記計数値Nが1である
か否かが判断され、1であればステップa69へ飛びE
F4とEF5およびEF1〜3のうち電力遮断対象決定
炉に電力遮断指令を出力し、a70でEL1に対し電力
制限指令を出力し、ステップa6で制限動作の終了とな
る。前記計数値Nが1でなければステップa58でEF
nの数nが3未満であるか否かが判断される。3未満で
なければ次のステップa59へ移り、電気炉EFnがす
でに電力遮断対象炉であるか否かが判断される。電力遮
断対象炉でなければステップa60で電気炉EFnが禁
止帯の炉であるか否かが判断され、なければステップa
61で電気炉EFnを電力遮断対象炉に決定してステッ
プa62で計数値Nを1だけカウントアップさせ、ステ
ップa63で計数値Nが1であるか否かが判断され、1
であればステップa69へ飛びEF4とEF5およびE
F1〜3のうち電力遮断対象決定炉に電力遮断指令を出
力し、a70でEL1に対し電力制限指令を出力し、ス
テップa6で制限動作の終了となる。前記計数値が1で
なければステップa64でEFnのnが3未満であるか
否かが判断される。前記ステップa59において、EF
nがすでに遮断対象炉である場合と、次のステップa6
0にてEFnが禁止帯の炉である場合も、ステップa6
4へ移り、このステップa64でEFnのnが3未満で
あればステップa59へ移る。3以上であればステップ
a65で電気炉EFnがすでに電力遮断対象炉であるか
否かが判断され、すでに遮断対象炉であれば、EFnを
可変する(n=1〜3まで)。
【0087】電力遮断対象炉でなければステップa66
で電力遮断対象炉に決定し、ステップa67で計数値N
を1だけカウントアップさせ、ステップa68で計数値
Nが1であるかが否かが判断される。前記計数値が1で
なければ、前記ステップa65へ移り、1であればステ
ップa69で電気炉EF5,EF4およびEF1〜EF
3のうち電力遮断対象炉に決定されたものに電力遮断指
令を出力し、ステップa70で電力消費設備EL1に対
して電力供給の制限指令信号が出力され、ステップa6
で制御動作が終了する。
【0088】前記ステップa46において、総使用電力
量L1が組合せ判定ラインL5未満である場合には、ス
テップa71へ移り、総使用電力量L1が組合せ判定ラ
インL6以上であるか否かが判断される。以上であれば
ステップa72に移り、電気炉EF5,EF4に対して
電力遮断指令信号が出力され、さらにステップa73で
電力消費設備EL1に対して電力供給の制限指令信号が
出力され、前記ステップa6で制御動作が終了する。
【0089】さらに前記ステップa71において、総使
用電力量L1が組合せ判定ラインL7以上であるか否か
が判断され、以上であればステップa75で電気炉EF
5,EF4に対して電力遮断指令信号が出力されて、ス
テップa6で制御動作が終了する。
【0090】さらに前記ステップa74において、総使
用電力量L1が組合せ判定ラインL7未満であればステ
ップa76へ移り、時刻tが図5に示される時刻tnz
=29分45秒以上であり、かつデマンド周期T=30
分以下であるか否かが判断される。開始時刻tが、tn
z≦t≦Tであればステップa77へ移り、電気炉EF
5,EF4に対して電力遮断指令信号を出力し、ステッ
プa6で制御動作が終了する。また前記ステップa76
で開始時刻tがtnz≦t≦Tでない場合にはステップ
a6で制御動作が終了する。
【0091】次に、ステップa78において、時限モー
ドが4である場合には、開始時刻tはtn3<t≦tn
4であり、ステップa79においてサンプリング周期t
dが6秒であるか否かが判断される。6秒である場合に
は前記ステップa5へ移り、実績収集処理、すなわち総
使用電力量L1がサンプリングされて、ステップa6で
制御動作が終了する。また前記ステップa79において
サンプリング周期tdが6秒でない場合にはステップa
80へ移り、サンプリング周期tdが12秒であるか否
かが判断される。12秒である場合には前記ステップa
12へ移り、総使用電力量L1が組合せ判定ラインL3
以上であるか,否かが判断される。またサンプリング周
期tdが12秒でない場合には、ステップa6へ移り、
直ちに制御動作が終了される。
【0092】また時限モード5である場合には、ステッ
プa81へ移り、開始時刻tは、tn4<t≦tn5で
あるため、ステップa80にてサンプリング周期tdが
6秒であるか否かが判断される。6秒でない場合には前
記ステップa6へ移り、直ちに制御動作が終了されるけ
れども、6秒である場合にはステップa83へ移り、総
使用電力量L1がサンプリングされて前記ステップa1
2へ移る。
【0093】さらに時限モードが6である場合には、ス
テップa84で開始時刻tがtn5<t≦Tであるの
で、ステップa85でサンプリング周期tdが3秒であ
るか否かが判断される。3秒でない場合にはステップa
6へ移り、直ちに制御動作が終了されるけれども、3秒
である場合には前記ステップa83へ移り、実績収集処
理が行われて前記ステップa12へ移り、前述のように
してステップa12〜ステップa77の制御動作が繰返
される。
【0094】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、総使用
電力量L1が基準ラインL2を越える各組合せ判定ライ
ンLn(L7,L6,…,L4,L3)のうち1つの判
定ラインを越えていると判定されたとき、少なくとも該
当する組合せ判定ラインに対応するデマンド制御対象の
電力消費設備への電力供給が低減され、または遮断され
て制限される。このようにすることによって、工場全体
の電力消費設備のうちのいくつかの電力消費設備をデマ
ンド制御の対象設備として、工場全体で使用されていく
総使用電力量L1の増減に応じてこの対象設備のうちの
いくつかへ供給する電力を時間的にあるいは量的に制限
することができるので、供給電力の制限を全く受けない
残余の電力消費設備を所定の生産計画や工程計画に基づ
き稼働させたままで、各対象設備のうちのいくつかだけ
への供給電力が制限され、工場全体として生産計画や工
程計画どおり操業に支障を生じさせずに所定の生産性を
維持しながら、デマンドすなわち総使用電力量L1を契
約電力量Q1未満となるように、使用電力を制限し調整
することができる。しかも、従来のごとく予測外れの多
い予測制御を採らずに直接的な比較判定結果に基づき制
限し調整し得るようにするとともに、目標値Q2を契約
電力量Q1よりも低い値に設定しているので、総使用電
力量L1の増減があっても精度よく契約電力量Q1未満
に制限し調整することができる。
【0095】請求項2記載の本発明によれば、開始時刻
tn0に対応する制御周期tc0と次なる時刻tn1に
対応する制御周期tc1とを設定しないようにすること
によって、さらに次なる時刻tn2に至るまでデマンド
制御対象の電力消費設備への電力供給を制限せず、つま
り、デマンド周期Tにおける前半段階においては全くデ
マンド制御が行われないように全くフリーの状態でデマ
ンド制御対象の各設備に至るまで所定の操業がデマンド
制御されないように続行され、このような段階が経過し
た後、実質的なデマンド制御状態に入るようにしたの
で、デマンド周期T内において、開始時刻より総使用電
力量L1はその都度必ず検出されるが、そのデマンド制
御はたとえば後半段階だけ行うようにすることができ
る。したがって、操業中、常時デマンド制御状態にする
必要はなく、デマンド周期T内の後半段階における必要
なタイミングで実質的なデマンド制御を行って、前記本
発明の目的を達成することができる。
【0096】請求項3記載の本発明によれば、各組合せ
判定ラインLn(L7,L6,…,L4,L3)を設定
する際に、各組合せ判定ラインLnのうちの第1の判定
ラインL7がデマンド制御対象の1〜2個の設備、第2
の判定ラインL6が同じく3〜4個の設備、…、第5の
判定ラインL3が同じく全個数の設備と任意に個数を増
やして組合せて構成される各組合せ判定ラインとすると
き、基本的に、まず工場内の多数の電力消費設備のうち
で最も多量に電力を使用する順に必要な個数のデマンド
制御対象の各設備を選定し、なおかつこの組合せ判定ラ
インLnが選定されたデマンド制御対象の各設備のうち
で最も多量に電力を使用する順に前記第1の判定ライン
L7の1〜2個から第5の判定ラインL3の全個数の全
てを特定して設定されるか、または第1の判定ラインL
7の1〜2個と第2の判定ラインL6の3〜4個のみの
電力消費設備を特定して設定されるので、デマンド制御
の精度を向上し、前述の諸問題を解消して、デマンド制
御自体の信頼度を向上させことができる。
【0097】請求項4記載の本発明によれば、第1の判
定ラインL7の1〜2個から第5の判定ラインL3の全
個数までの全てを特定して設定することもできるが、前
記総使用電力量L1がこの各組合せ判定ラインLnと対
比されそのうちの1つの組合せ判定ラインも越えている
と判定されたとき、それに該当し対応するデマンド制御
対象の電力消費設備への電力供給を制限しようとしても
その操業時期やタイミングのうえで都合が悪く支障を生
じる場合が起こり得る。したがって、このように全てを
特定して自由度のない設定が適しない場合には、第1の
判定ラインL7の1〜2個かまたは第2の判定ラインL
6の3〜4個のみを固定しておき、その他のデマンド制
御対象の各設備については特定せず自由度をもたせるよ
うに設定しておいて制御し調整することができる。
【0098】請求項5記載の本発明によれば、前述のご
とく判定されたとき、予め定められているデマンド制御
調整条件に基づいて該当する組合せ判定ラインLnに対
応するデマンド制御対象の各設備への電力供給を制限す
ることができる。このようなデマンド制御調整条件に基
づいて電力供給を制限することによって、デマンド制御
の精度を向上し、前述の諸問題を解消し、工場全体で使
用する総使用電力量L1を契約電力量Q1未満でかつ可
及的に近い値になるように制限することができるので、
操業に支障を生じさせず所定の生産性が維持できる。
【0099】請求項6記載の本発明によれば、前記デマ
ンド周期Tの終了時刻の直前にあって、たとえば1分間
以内で予め定められている短い時間間隔を有する時刻t
nzにおいて、予め付加し設定されているデマンド制限
ラインLcに対して、検出された総使用電力量L1が、
前記基準ラインL2を越えていると判定されたとき、あ
るいは前記1〜2個のデマンド制御対象の設備で構成さ
れる第1の判定ラインL7未満でかつ基準ラインL2を
越えていると判定されたとき、デマンド制御対象の各設
備のうちで最も多量に電力を使用する順に少なくとも1
または2個の特定設備への電力供給を無条件に遮断する
ことができる。このようにすることによって、総使用電
力量L1が基準ラインL2を越えたままデマンド周期T
の終了時刻に至ることや、この終了時刻の直前にあって
思いがけず予期しないデマンドの上昇変化(バラツキ)
が生じても、このように電力供給を無条件に遮断するこ
とによって、基準ラインL2の目標値Q2そして契約電
力量Q1未満に制御し、これを確実に超過させないよう
にすることができる。
【0100】請求項7記載の本発明によれば、前記所定
のデマンド周期T内において、予めデマンド制限解除ラ
インLsを付加し設定しておき、検出されている総使用
電力量L1がこのデマンド制限解除ラインLsに到達し
たら、逆にデマンド制限を解除させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のデマンド制御方法を実施す
るための全体の構成を示す系統図である。
【図2】デマンド制御対象の電気炉EF1〜EF5に備
えられている信号処理手段M1〜M4と制御手段3に予
め設定入力されている複数の操業パターンを示すグラフ
である。
【図3】デマンド制御対象の電力消費設備EL1の一例
である圧延設備に備えられている信号処理手段M5と制
御手段3とに予め設定入力されている操業パターンの事
例である。
【図4】デマンド制御の基準ラインL2と、デマンド制
御対象の電気炉EF1〜EF5および電力消費設備EL
1の1個から全個数まで順次個数を増やして組合せてな
る各組合せ判定ラインLnと、さらにこのデマンド制限
の解除ラインLsと、これらに基づくデマンド制御方法
を説明するためのグラフである。
【図5】図4のデマンド周期Tの終了付近を局部的に拡
大し、デマンド制限ラインLcの設定されたことを示す
グラフである。
【図6】デマンド制御動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図7】デマンド制御動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図8】デマンド制御動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図9】デマンド制御動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 電源 2 受電器 T1〜T6,T14〜T16 変圧器 EF1〜EF5 電気炉 EL1〜EL9 電力消費設備 PUL1〜PUL5 パルス発信器 L1 総使用電力量検出値 L2 基準ライン L3〜L7 判定ライン Ls デマンド制限解除ライン Lc デマンド制限ライン Q1 契約電力量 Q2 目標値 tn0;tn1〜tn5 開始時刻 td;td0〜td5 サンプリング周期 tc;tc0〜tc5 デマンド制御周期 T デマンド周期

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のデマンド周期T内において多数の
    電力消費設備によって使用されている総使用電力量L1
    を、所定の契約電力量Q1未満でかつ可及的に近い値に
    なるように制御するデマント制御方法において、 多数の電力消費設備のうちから該デマンド制御の対象と
    する各設備を予め設定し、該デマンド制御対象の各設備
    毎に対応する判定ラインをそれぞれ設定し、当該判定ラ
    インの設定されている各設備の1個から全個数まで任意
    に個数を増して組合わてなる各組合せ判定ラインLn
    (L7,L6,…,L4,L3)を設定しておき、 一方、前記所定の契約電力量Q1よりも低く予め定める
    目標値Q2を基準として、前記所定のデマンド周期Tの
    開始時刻における総使用電力量L1(=OkWH)と、
    このデマンド周期Tの終了時刻における該目標値Q2と
    を結んで得られる基準ラインL2を設定しておき、 前記所定のデマンド周期T内の開始時刻から所定時間を
    それぞれ経過した各時刻tn(tn0,tn1,…,t
    n4,tn5)を含み、この各時刻tn(tn0,tn
    1,…,tn4,tn5)からそれぞれ予め任意に定め
    られている実績収集周期td(td0,td1,…,t
    d4,td5)毎に前記総使用電力量L1を検出しなが
    ら、 各時刻tnから各実績収集周期td毎に検出される総使
    用電力量検出値L1が、各時刻tnを含みこの各時刻t
    nからそれぞれ予め任意に定められている制御周期tc
    (tc0,tc1,…,tc4,tc5)毎に、前記基
    準ラインL2および各組合せ判定ラインLn(L7,L
    6,…,L4,L3)と対比され、この基準ラインL2
    を越える各組合せ判定ラインLn(L7,L6,…,L
    4,L3)のうち1つの判定ラインを越えていると判定
    されたとき、少なくとも該当する判定ラインに対応する
    デマンド制御対象の電力消費設備への電力供給を制限す
    ることを特徴とするデマンド制限方法。
  2. 【請求項2】 前記所定のデマンドT内の開始時刻から
    所定時間をそれぞれ経過した各時刻tn(tn0,tn
    1,…,tn4,tn5)を含み、この各時刻tnから
    それぞれ予め任意に定められている制御周期tc(tc
    0,tc1,…,tc4,tc5)にあって、当該各時
    刻tnにおける開始時刻tn0および次なる時刻tn1
    にそれぞれ対応する制御周期tn0およびtc1を設定
    せず、デマンド制御対象の電力消費設備への電力供給を
    制限しないことを特徴とする請求項1記載のデマンド制
    御方法。
  3. 【請求項3】 前記デマンド制御対象の各設備毎に対応
    する判定ラインがそれぞれ設定されている各設備の1個
    から全個数まで任意に個数を増して組合せてなる各組合
    せ判定ラインLn(L7,L6,…,L4,L3)を設
    定するに際して、各組合せ判定ラインLnのうちの第1
    の判定ラインL7が1〜2個、第2の判定ラインL6が
    3〜4個,…,第5の判定ラインL3が全個数と増して
    組合せてなる各組合せ判定ラインとするとき、基本的
    に、多数の電力消費設備のうちで最も多量に電力を使用
    する順に必要な個数のデマンド制御対象の各設備を選定
    し、かつデマンド制御対象の各設備のうちで最も多量に
    電力を使用する順に前記第1の判定ラインL7の1〜2
    個から第5の判定ラインL3の全個数までを全て特定し
    て設定するか、または第1の判定ラインL7の1〜2個
    と第2の判定ラインL6の3〜4個のみを特定して設定
    することを特徴とする請求項1または2記載のデマンド
    制御方法。
  4. 【請求項4】 前記各時刻tnから各実績収集周期td
    毎に検出される総使用電力量検出値L1が、各時刻tn
    を含みこの各時刻tnからそれぞれ予め任意に定められ
    ている制御周期tc毎に、前記基準ラインL2および各
    組合せ判定ラインLn(L7,L6,…,L4,L3)
    と対比され、この基準ラインL2を越える各組合せ判定
    ラインLn(L7,L6,…,L4,L3)のうちの1
    つの判定ラインを越えていると判定されたとき、予め定
    められているデマンド制御調整条件に基づいて該当する
    判定ラインに対応するデマンド制御対象の電力消費設備
    への電力供給を制限することを特徴とする請求項1〜3
    のうちいずれか1項に記載のデマンド制御方法。
  5. 【請求項5】 予め定められているデマンド制御調整条
    件が、少なくとも、デマンド制御対象の各設備のうちで
    最も多量に電力を使用する順に、かつこの各設備の種類
    毎に、なおかつこの各設備の操業時期毎の各条件によっ
    て構成されることを特徴とする請求項1〜4のうちいず
    れか1項に記載のデマンド制御方法。
  6. 【請求項6】 前記デマンド周期Tの終了時刻の直前で
    所定の短い時間間隔を有する時刻tnzにおいて、検出
    されている総使用電力量検出値L1が前記基準ラインL
    2を越えていると判定されたとき、デマンド制御対象の
    各設備のうちで基本的に最も多量に電力を使用する順に
    少なくとも1個または2個の特定設備へ供給する電力を
    無条件に遮断するデマンド制限ラインLcを付加して設
    定することを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1
    項に記載のデマンド制御方法。
  7. 【請求項7】 前記所定のデマンド周期T内において、
    予めデマンド制限解除ラインLsを付加して設定してお
    き、検出されている総使用電力量検出値L1が該デマン
    ド制限解除ラインLsに到達したら、デマンド制限を解
    除することを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1
    項に記載のデマンド制御方法。
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