JP5493504B2 - 塗膜転写具 - Google Patents
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Description
前記特開2007−136959号公報に記載された塗膜転写具は、転写ヘッドを摺動させて、転写を行うために転写テープに当接させてケースから突出させ、さらに、転写具ケース内に収納させるスライド機構と供給ボビンと供給リールとの間に介在し、転写ヘッドを突出させる摺動動作がスライド機構により行われたとき、供給ボビンと供給リールとの連動を解除し、前記転写時における転写テープの走行により、転写テープを巻き取る方向に供給ボビンが回転するときは、その方向に供給リールと供給ボビンとを連動して回転させるスリップ機構とを備え、更に、スライド機構は、転写ヘッドを収納する摺動動作をさせたとき、供給リールに係合して供給リールを逆回転させる構成としている。
図1、図2、図3の図面に基づき第1実施形態の塗膜転写具の構成について説明する。転写具ケース1は転写具ケース下部10と転写具ケース上部20より構成されている。転写具ケース下部10は、前壁10a、後壁10b、右壁10c、左壁10dと底壁10eを有する有底の箱形状を成している。転写具ケース下部10内の中央部には、突出した回転軸10fが立設されており、巻取コア30がその回転軸10fに軸支されている。その前記巻取コア30は、円筒形状を成しており、転写具ケース下部10の底壁10e近傍の円筒部側面には、半月状の円筒部材であるスリップ部30aが側面に沿って放射状に形成されている。更に、前記巻取コア30の上部には、繰出コア40より繰出された転写テープTを巻取る巻取り部30bが、円筒状に形成されている。更に、巻取り部30bの下部とスリップ部30a上部の間には、前記巻取り部30bの外径より大な円柱部材30cが形成されている。
また、その円柱部材30cの上面であって、巻取り部30b下部には、弾性変形が可能な係合部30dが形成されており、転写具ケース上部20の底壁20eに形成された放射状溝20kと係脱可能に係合している。尚、前記係合部30dは、円柱部材30cに「コ」字型の溝30eを円弧状に形成することによって、円弧状の係合部30dとしており、その係合部30dの先端には係合爪30fが形成されている。その係合爪30fは、円柱部材30cの上面から突出した状態で形成されており、前記放射状溝20kに係脱可能に係合している。
一方、繰出コア40は、円筒形状を成しており、その高さは転写テープTの幅よりも大きく設計されている。また、繰出コア40の内側は、前記スリップ部30aの側面に圧接された状態で嵌合されている。これにより、繰出コア40は摩擦抵抗を付与された状態で回転自在に軸支され、繰出コア40のスリップ部30aに対する回転方向への摩擦抵抗が付与されると共に、お互いが組み付けられ、また、分解が防止されている。また、繰出コア40には、転写テープTが巻き付けられている。更に、繰出コア40の転写具ケース下部10に近い底面40aには、円状の溝である巻取り溝40bが放射状に形成されている。
また、ローラー50は円筒形状を成しており、その内径はテープ走行経路固定変更部材10oの外形より大であり、テープ走行経路固定変更部材10oに軸支され、回転自在としている。また、回転軸10fの周りには、半円弧状の穴10pが形成されている。
また、転写具ケース上部20の天面にあって、ケース開口部20j近傍、右壁20cの近傍には、ガイド溝20mが長方形状の溝として形成されている。更に、ガイド溝20mには、転写ヘッドガイド穴20nが前壁20a近傍より長方形状に空いている。そのガイド溝20m内にあって、転写ヘッドガイド穴20nの後方には、ボタンガイド穴20pがガイド溝20mの後端部にかけて長方形状に空いており、ボタンガイド穴20pの4隅には、更に正方形穴20qが側面側に向けて空いている。
スライドボタン70は、転写ヘッド60と同様に、長方体の板状を成しており、弾性変形が可能な材質を用いている。また、スライドボタン70の前方端部には、長方体形状の突起であるボタンスライド部70aが形成され、そのボタンスライド部70aには、転写ヘッド嵌合穴70bがある。転写ヘッド嵌合穴70bは、長方形状を成しており、係止突起60dと係止可能となっている。また、スライドボタン70のほぼ中央部にあって、ボタンスライド部70aが形成されている側には、長方体状のケーススライド部70cが突設されており、ケーススライド部70cの上部には、ケーススライド部70cの上面より大で、ボタンガイド穴20pと正方形穴20qを含めた大きさの長方体の突起であるスライド係止部70dが形成されている。また、スライドボタン70の後方端部には、弾性反発部70eがほぼ三角形状を成した突起として形成されている。更に、スライドボタン70のケーススライド部70cとは反対側の面には、ボタン滑り止め部70fがほぼ三角形状を成した複数の突起として形成され、中央部から端部にかけて形成されている。
尚、本実施例では、転写具ケース下部10、転写具ケース上部20、巻取コア30、繰出コア40、ローラー50、転写ヘッド60、スライドボタン70、転写テープTの8つの部品で構成されている。
修正テープ転写時において、繰出コア40より繰出された転写テープTは、テープ走行経路固定変更部材10oに向かって送出され、ローラー50の前壁10a側で側面で折り返され、転写ヘッド60のテープ走行経路移動変更部材60bに向かう。また、この時に転写テープTの転写塗膜S側が、ローラー50の側面に接触する。そして、ローラー50がテープ走行経路固定変更部材10oに回転自在に軸支されていることにより、転写テープTはスムーズに送り出されることになり、更に、転写塗膜S側が接触しても、塗膜面への傷付が防止される。そして、そのテープ走行経路移動変更部材60bの後壁10b側の側面で転写テープT側は接触しながら折り返され、転写ヘッド60の下面を通過し、転写ヘッド押圧部60aで転写テープT側が接触しながら折り返される。折り返された転写テープTは、転写ヘッド押圧部60aより、転写ヘッド60の上面を通過し、スライド突起60c、60d間を通過しながら組み付け部10iに向かう。そして、組み付け部10iの右壁10c側であって、後壁10b側の側面で折り返された転写テープTは、巻取コア30の巻取り部30bによって巻き取られる構成となっている。また、この後壁10b側の側面で折り返されて接触するテープの面は、転写テープT側であっても、転写塗膜S側であっても良いが、塗膜への傷付がない転写テープT側が望ましい。
ここで、転写具ケース1に転写ヘッド60を収納させる際には、スライドボタン70をガイド溝20mに沿って転写具ケース1の後方へ移動させる。この時、転写ヘッド60に形成されているテープ走行経路移動変更部材60bもスライドボタン70と連動して後退し、同時に、テープ走行経路移動変更部材60bを介している転写テープTは転写具ケース1内に収納される。更に、その際、テープ走行経路移動変更部材60bとテープ走行経路固定変更部材10oとの間にある転写テープTもテープ走行経路移動変更部材60bの後退により離間距離が生まれるため、転写テープTは転写具ケース1内に収納される。また、この時、転写テープTの収納時においても、巻取コア30の係合部30dが、放射状溝20kと係合しているため、巻取り方向とは逆に回転することが防止され、転写テープTは巻取らない。
故に、転写ヘッド60を転写具ケース1に収納すると、テープ走行経路移動変更部材60bが後退し、そのテープ走行経路変更部材60bを介していた転写テープTは、テープ走行経路移動変更部材60bによって引っ張られた距離と、テープ走行経路移動変更部材60bとテープ走行経路固定変更部材10oとの離間距離とで引っ張られ、転写テープTは収納される。即ち、テープ走行経路変更部材60bの移動距離に対して、転写テープTはほぼ2倍の距離移動し収納されることになる。
この引っ張り動作によって、転写ヘッド60の下部に位置していた転写テープTに対して貼り付けられている転写塗膜Sが転写ヘッド60の後方に収納される。上記構成が故、繰出コア40から繰出され、テープ走行経路固定変更部材10oを軸とするローラー50を介し、テープ走行経路移動変更部材60bを介して、転写ヘッド60の押圧部60aで折り返され、スライド突起60c、60d間を通り、組み付け部10iを介して、巻取コア30の巻取り部30bにより巻き取られる転写テープTの長さは、転写ヘッド60の没入操作時においても弛むことなく一定である。尚、転写テープTは、出没動作時において常に弛むことのない状態であり、前記に記述した転写ヘッド60の収納時に転写ヘッド60の下部に位置していた転写テープTに対して貼り付けられている転写塗膜Sが転写ヘッド60の後方に収納される構成が故に、転写塗膜Sの傷付を防ぐ。それと同時に、押圧部60aで転写塗膜Sが付着している転写テープTが干渉しない為、転写テープTから転写塗膜Sの塗膜剥離も防止している。また、転写ヘッド60の出没時に、転写テープTは常に弛むことがない為、転写ヘッド60を転写具ケース1に収納する際は、転写ヘッド60をケース開口部2の端部に収納可能である。つまり、転写ヘッド60がケース開口部2の端部にあっても、転写テープTが転写具ケース1の中に収納されている為、転写テープTは保護されている。また、上記構成である為、無駄に転写ヘッド60を転写具ケース1内に収納させる必要がなく、転写具ケース1のスリム化が図れるメリットもある。
ここで、転写テープTが弛んでしまった場合は、細い棒状の部材(例えば、楊枝やボールペンのペン先)を半円弧状の穴10pより挿入し、巻取り溝40bに係合させて、繰出しコア40を反時計周りに回転させることで、弛みが解消される。その際、その繰出コア40と連動して巻取コア30も回転しようとするが、巻取コア30の逆回転が係合爪30fと放射状溝20kとの係合によって防止されているため、巻取コア30の回転が阻止される。つまり、巻取コア30の逆回転が防止されている為、巻取り溝40bを回転させても、繰出コア40のみが回転することになり、これによってテープの弛みが解消されることになる。更に言えば、転写塗膜Sのみが繰出コア40に再度巻き付けられるため、転写塗膜Sを無駄にすることがない。
また、転写テープTの繰出コア40に対する巻付け径が巻取コア30より小さいため、繰出コア40からのテープ引出し速度よりも巻取コア3によるテープ巻取り速度が速くなり、常に巻取コア30が繰出コア40よりも多く転写テープTを巻き取る働きをしている。その結果、使用済みの転写テープTを巻取コア30に確実に巻取ることができるようになっている。
以上、本実施例においては、同軸上に繰出コア40と巻取コア30を設けてなしているが、独立した軸を設けて、歯車、タイミングベルなどを利用して連動させても良い。
前記転写テープTは、基材としての合成樹脂の転写テープTの表面に、文字修正用塗膜、装飾用着色塗膜、接着用粘着膜、蛍光塗膜等の接着性を有する転写塗膜Sを備えている。
その転写テープTは、繰出コア40に巻付けられており、繰出コア40から繰出された転写テープTを、前記転写ヘッド60によって転写テープTの裏面側から紙等の被転写面に押圧して、転写塗膜Sを被転写面に転写するのである。また、その転写ヘッド60を通過した後の使用済みの転写テープT(基材である転写テープ)は、巻取コア30によって巻取られる。尚、前記転写ヘッド60には、摺動性、耐久性、柔軟性を加味し、ポリアセタール樹脂、ポリプロピレン樹脂、金属(ステンレス、真鍮、ピアノ線等)等の素材を用いるのが好ましい。
前記繰出コア40や巻取コア30の材質としては、摺動性、耐久性のあるポリアセタール樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブチレンテレフタレート、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂、アクリルニトリル・ブジタエン・スチレン共重合体、強化ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン、メタクリル樹脂などの樹脂材料を用いるのが好ましい。
次に、図6、図7、図8の図面に基づき第2実施形態の塗膜転写具の構成について説明する。前記実施例1と同様な構成については、その説明を省略する。尚、図中、実施例1と同様な構成については、同一符号を付す。
転写具ケース3は転写具ケース下部100と転写具ケース上部110より構成されている。転写具ケース下部100は、3隅が円弧状の長方体の板形状を成しており、そのほぼ中央部には、回転軸100aが円柱形状で立設されている。
回転軸100aには、巻取コア30がその回転軸100aに軸支されている。その前記巻取コア30の係合爪30fは、転写具ケース上部110の底面に形成された放射状溝110dと係脱可能に係合している。
転写具ケース下部100の底面にあって、角のある部分には、側面側に長方体のガイドレール100bが立設され、その向かいにも転写ヘッド120の幅程度の間隔を開け、同様のガイドレール100cが立設されている。
また、ガイドレール100bとガイドレール100cの向かい合う壁の上部近傍には、ガイド溝100d、100eが貫通穴として各々空いている。
また、転写具ケース下部100であって、回転軸100aより上方でガイドレール100c側面近傍には、テープ走行経路固定変更部材100fが円柱状に立設されている。
更に、ガイドレール100bと100cの間であって、転写具ケース後方には、テープ走行経路100gが円柱形状の突起として形成されている。
また、回転軸100aの周りには、半円弧状の穴100hが形成されている。
また、転写具ケース上部110であって、組み付け部110aの外形より大の内径を持つ逆転防止部材110cが回転軸100aを中心として円筒形状に形成されており、その上部には、放射上の溝110dが形成されている。
また、転写ヘッド120がスライド移動を行う為に、転写具ケース下部100には、ガイドレール100b、100cが配設されているが、その転写ヘッド120の突出動作の際に必要な穴として、転写具ケース上部110には、ケース開口部4が形成されている。
また、転写具ケース上部100の天面にあって、ケース開口部4近傍より転写具ケース3の後方にかけて、長方形状の穴としてスライド溝110eが空いている。
転写ヘッド120は、長方体の板状を成しており、弾性変形が可能な材質を用いている。また、転写ヘッド120の前方端部には、断面形状がほぼ三角形状の押圧部120aが形成されており、その押圧部120aとは反対側の端部付近には、円柱状に突設したテープ走行経路移動変更部材120bが配設されている。また、転写ヘッド120の前方部の幅方向の両側部には、ほぼ三角形状を成したテープガイド120cが形成されている。
スライドボタン130は、円柱形状を成している。また、スライドボタン130の下部にあって、その中央には、円状の転写ヘッド嵌合部130aが空いており、テープ走行経路移動変更部材120bの上部と嵌合可能となっている。
尚、本実施例では、転写具ケース下部100、転写具ケース上部110、巻取コア30、繰出コア40、転写ヘッド120、スライドボタン130、転写テープTの7つの部品で構成されている。
修正テープ転写時において、繰出コア40より繰出された転写テープTは、テープ走行経路100gに向かって送出され、テープ走行経路100gの後方の側面で折り返され、転写ヘッド120の下面を通過し、転写ヘッド押圧部120aに向かう。また、この時に転写テープT側が、テープ走行経路100gの側面に接触する。そして、転写ヘッド120の押圧部120aで折り返された転写テープTは、転写ヘッド押圧部120aより、転写ヘッド120の上面を通過し、テープ走行経路移動変更部材120bの後方側面で転写された転写塗膜S側が接触しながら折り返され、テープ走行経路固定変更部材100fへ向かう。そして、転写テープTは、テープ走行経路固定変更部材100fの前方側面で転写テープT側が接触しながら折り返され、巻取コア30の巻取り部30bによって巻き取られる構成となっている。
更に、その際、テープ走行経路移動変更部材120bとテープ走行経路固定変更部材100gとの間にある転写テープTもテープ走行経路移動変更部材120bの後退により離間距離が生まれるため、転写テープTは転写具ケース3内に収納される。
また、この時、転写テープTの収納時においても、巻取コア30の係合爪30fが放射状溝110dと係合しているため、巻取り方向とは逆に回転することが防止され、テープは巻取らない。故に、転写ヘッド120を転写具ケース3に収納すると、テープ走行経路移動変更部材120bが後退し、そのテープ走行経路移動変更部材120bを介していた転写テープTは、テープ走行経路移動変更部材120bによって引っ張られた距離と、テープ走行経路移動変更部材120bとテープ走行経路固定変更部材100gとの離間距離とで、転写テープTは収納される。この引っ張り動作によって、転写ヘッド120の下部に位置していた転写テープTに対して貼り付けられている転写塗膜Sが転写ヘッド120の上部に押圧部120aを介して回り込む。
この構成であると、転写ヘッド120出没時は、転写テープT及び転写塗膜Sが転写ヘッド120の押圧部120aで扱かれてしまう為、転写テープTを微小に弛ませながら転写具ケース3に収納させる必要がある。この前記構成であるが故、転写テープTに付着している転写塗膜Sが転写ヘッド60aの押圧部で扱かれて塗膜剥離をすることがない。また、塗膜転写時において、テープ走行経路固定変更部材100fに既に転写が終わった転写テープTが干渉せず、摩擦抵抗を受けることがない為、よりスムーズに転写作業を行うことができる。よって、転写ヘッド120の収納時におけるテープ走行経路移動変更部材120bよりも、テープ走行経路固定変更部材100gの位置を転写具ケース3に対して後方に設ける事により、テープ走行経路移動変更部材120bとテープ走行経路固定変更部材100gの離間距離を、実施例1の場合よりも短い距離としている。
また、転写ヘッド120をケース開口部4から突出させた場合は、転写ヘッド120の上部に位置していた転写塗膜Sが、転写ヘッド120の押圧部120aによって転写具ケース3に収納されていた転写テープTが引っ張られて、転写ヘッド120の押圧部120aまで復帰し、転写作業を再開させることが可能となる。
ここで、転写テープTが弛んでしまった場合は、細い棒状の部材(例えば、楊枝やボールペンのペン先)を転写具ケース溝100hより挿入し、巻取り溝40bに係合させて、繰出しコア40を反時計周りに回転させることで、弛みが解消される。その際、その繰出コア40と連動して巻取コア30も回転しようとするが、巻取コア30の逆回転が係合爪30fと放射状溝110dとの係合によって防止されているため、巻取コア30の回転が阻止される。つまり、巻取コア30の逆回転が防止されている為、巻取り溝40bを回転させても、繰出しコア40のみが回転することになり、これによってテープの弛みが解消されることになる。更に言えば、転写塗膜Sのみが繰出しコア40に再度巻き付けられるため、転写塗膜Sを無駄にすることがない。
また、転写テープTの繰出コア40に対する巻付け径が巻取コア30より小さいため、繰出コア40からのテープ引出し速度よりも巻取コア3によるテープ巻取り速度が速くなり、常に巻取コア30が繰出コア40よりも多く転写テープTを巻き取る働きをしている。その結果、使用済みの転写テープTを巻取コア30に確実に巻取ることができるようになっている。
以上、本実施例においては、同軸上に繰出コア40と巻取りコア30を設けてなしているが、独立した軸を設けて、歯車、タイミングベルなどを利用して連動させても良い。
尚、本実施例においては、実施例1のローラー50を削減することができ、部品点数を少なくすることが可能なものとなっている。これによって、安価に生産できることは勿論、転写塗膜Sへの傷付をも防止することができる。その理由は、転写テープTより繰出されたテープの転写塗膜Sが、転写ヘッド60の押圧部60aより転写されるまでの間、他の部品に接触しないからである。
図11、図12、図13の図面に基づき第3実施形態の塗膜転写具の構成について説明する。転写具ケース5は転写具ケース上部210と転写具ケース下部200より構成されている。転写具ケース下部200は、前壁200a、後壁200b、右壁200c、左壁200dと底壁200eを有する有底の箱形状を成している。同様に、転写具ケース上部210は、前壁210a、後壁210b、右壁210c、左壁210dと底壁210eを有する有底の箱形状を成している。
転写具ケース下部200内の中央より後壁200b側には、突出した回転軸200fが立設されており、繰出コア220がその回転軸200fに軸支されている。前記繰出コア220は、転写具ケース下部200の底壁200eに近い部分に歯車220aを有しており、その歯車220aの上部には円筒部220bが形成されている。更に、繰出コア220の円筒部220bの上部には、溝220cが円周状に彫られている。また、転写具ケース下部200内において、右壁220c側であって、回転軸200fより後壁220b側近傍には、円柱状の走行経路部材200gが立設されている。
前記繰出コア220の円筒部220bには、スリップ部材230が、摩擦抵抗を付与された状態で回転自在に軸支している。そのスリップ部材230は、外径の異なる2つの円筒部(大径円筒部230a、小径円筒部230b)から構成されている。その小径円筒部230bの内径部分には円周上に突起230cが形成されており、一方、大径円筒部230aの上部には、放射状に円形の巻取り溝230dが形成されている。
尚、前記小径円筒部230bの内面に形成した突起230cは、繰出コア220の円筒部220bに形成された溝220cに圧接した状態で嵌合されている。この圧接作用によって、スリップ部材230の繰出しコア220に対する回転方向への摩擦抵抗が付与されていると共に、お互いが組み付けられ、また、分解が防止されている。また、スリップ部材230には、転写テープTが巻き付けられている。
尚、前記係合部240dは、歯車240aの平板部240cに「コ」字型の溝240eを円弧状に形成することによって、円弧状の係合部240dとしており、その係合部240dの先端には係合爪240fが形成されている。その係合爪240fは、歯車240aの平坂部240cの下面から突出した状態で形成されており、前記放射状溝200iに係脱可能に係合している。
また、巻取コア240の前方には転写ヘッド250が配置されており、転写具ケース下部200、転写具ケース上部210を嵌合した際に、転写ヘッド250が配設されている付近のケース下部開口部200j、ケース上部開口部210jからなる開口部6から突出が可能になっている。尚、転写ヘッド250は、長方体の板状の形状をしており、弾性変形が可能な材質を用いている。
また、転写ヘッド250の前方端部には、断面形状がほぼ三角形状の押圧部250aが形成されており、その押圧部250aとは反対側の端部付近であって、巻取コア240に近い側には円柱状に突設したテープ走行経路移動変更部材250bが配設されている。更に、転写ヘッド250の前方部の幅方向の両側部にはほぼ三角形状をなしたテープガイド250cが形成されている。
尚、スライド部材260は、長方体の形状で上面の辺が角のないように丸みを帯びた形状をしており、底面の中心には前記テープ走行経路移動変更部材250bの上端部が嵌合する円形の溝260aが設けられている。また、転写具ケース上部210にあって、巻き取り溝230dの上方には転写具ケース溝210iが、巻取り溝230dの形状に沿って形成され、円弧状の溝になっている。
また、転写具ケース下部200には、転写具ケース5に対して転写ヘッド250が組み付けられ、転写ヘッド250が突出状態時にある時のテープ走行経路移動変更部材250bの近傍であって、左壁200d側で後壁200b側には、突出した円柱形状のテープ走行経路固定変更部材200oが立設されている。
また、転写具ケース下部200、並びに、転写具ケース上部210は、長方体の形状をしており、4隅が丸みを帯びた形状をしている。更に、転写具として使用する為に、転写具ケース下部200と上部210を嵌合させ固定させる必要があるため、ケース下部開口部200jが配設されている箇所以外の転写具ケース下部200の内部の3隅には、ケース連結部200k、200l、200mが円筒状に配設されている。
また、板状の移動規制部材200hが転写具ケース下部200の内側部分のスライド溝210eのケース側面に近い右壁200c側に配設されている。同様に、転写具ケース上部210に対しても板状の移動規制部材210hがスライド溝210eのケース側面に近い右壁210c側に配設されている。
尚、本実施例では、転写具ケース下部200、転写具ケース上部210、巻取コア240、繰出コア220、スリップ部材230、転写ヘッド250、スライド機構260、転写テープTの8つの部品で構成されている。
修正テープ転写時において、繰出コア220より繰出された転写テープTは、走行経路部材200gに向かって送出され、走行経路部材200gの後壁200e側の側面で折り返され、転写ヘッド250の下面を通過し、転写ヘッド押圧部250aに向かう。そして、転写ヘッド250の押圧部250aで折り返された転写テープTは、転写ヘッド押圧部250aより、転写ヘッド250の上面を通過し、テープ走行経路移動変更部材250bの後壁200b側の側面で折り返され、テープ走行経路固定変更部材200oへ向かう。そして、転写テープTは、テープ走行経路固定変更部材200oの前壁200a側の側面で折り返され、巻取コア240の円筒部240bの側面で巻き取られる構成となっている。
ここで、転写具ケース5に転写ヘッド250を収納する際には、スライド部材260をスライド溝210gに沿って転写具ケース5の後方に移動させる。この時、転写ヘッド250に形成されているテープ走行経路移動変更部材250bもスライド部材260と連動して後退し、同時に、テープ走行経路移動変更部材250bを介している転写テープTも転写具ケース5内に収納される。更に、その際、テープ走行経路移動変更部材250bとテープ走行経路固定変更部材200oとの間にある転写テープTもテープ走行経路移動変更部材250bの後退により離間距離が生まれるため、転写テープTは転写具ケース1内に収納される。
また、この時、転写テープTの収納時においても、巻取コア240の係合爪240fが放射状溝200iと係合しているため、巻取り方向とは逆に回転することが防止され、テープは巻取らない。故に、転写ヘッド250を転写具ケース5に収納すると、テープ走行経路移動変更部材250bが後退し、そのテープ走行経路移動変更部材250bを介していた転写テープTは、テープ走行経路移動変更部材250bによって引っ張られた距離と、テープ走行経路移動変更部材250bとテープ走行経路固定変更部材200oとの離間距離とで、転写テープTは収納される。
この引っ張り動作によって、転写ヘッド250の下部に位置していた転写テープTに対して貼り付けられている転写塗膜Sが転写ヘッド250の上部に押圧部250aに回り込む。この構成であると、転写ヘッド250出没時は、転写テープT及び転写塗膜Sが転写ヘッド250の押圧部250aで扱かれてしまう為、転写テープSを微小に弛ませながら転写具ケース5に収納させる必要がある。よって、転写ヘッド250の突出時には、テープ走行経路移動変更部材250bよりも、テープ走行経路固定変更部材200oの位置が転写具ケース5に対して後方に形成されている。
また、転写ヘッド250をケース開口部6から突出させた場合は、転写ヘッド250の上部に位置していた転写塗膜Sが、転写ヘッド250の押圧部250aによって転写具ケース5に収納されていた転写テープTが引っ張られて、転写ヘッド250の押圧部250aまで復帰し、転写作業を再開させることが可能となる。
ここで、転写テープTが弛んでしまった場合は、細い棒状の部材(例えば、楊枝やボールペンのペン先)を転写具ケース溝210iより挿入し、巻取り溝230dに係合させて、スリップ部材230を時計周りに回転させることで、弛みが解消される。その際、繰出コア220や、その繰出コア220と噛み合う巻取コア240も回転しようとするが、巻取コア240の逆回転が係止爪240fと放射状溝200iとの係合によって防止されているため、巻取コア240並びに繰出コア220の回転が阻止される。つまり、巻取コア240の逆回転が防止されている為、巻取り溝230dを回転させても、スリップ部材230のみが回転することになり、これによってテープの弛みが解消されるとともに、転写塗膜Sのみが繰出しコア220に再度巻き付けられるため、転写塗膜Sを無駄にすることがない。
また、転写テープTの繰出コア220に対する巻付け径が巻取コア240より大きい時でも、繰出コア220からのテープ引出し速度よりも巻取コア240によるテープ巻取り速度が速くなるように、繰出コア220の歯車外径が、転写テープTの繰出コア220に対する巻付け径よりも大きくしているため、常に巻取コア240が繰出コア220よりも多く転写テープTを巻き取る働きをしている。その結果、使用済みの転写テープTを巻取コア240に確実に巻取ることができるようになっている。
以上、本実施例においては、繰り出しコアと巻き取りコアの連動をギアによってなしているが、タイミングベルトなどを利用して連動させても良い。
尚、本実施例においては、第1実施例及び第2実施例と異なり、巻取コア及び繰出コアが同軸上に配設されていない構成となっている為、転写具ケースの厚み方向における幅を少なくすることができ、スリム化が図れる。
図16〜図20の図面に基づき第4実施形態の塗膜転写具の構成について説明する。転写具ケース610は転写具ケース上部602と転写具ケース下部601より構成されている。転写具ケース下部601内の中央より後方には、突出した回転軸601dが立設されており、繰出コア604がその回転軸601dに軸支されている。前記繰出コア604は、下部、即ち、転写具ケース下部601の底面に近い部分に歯車604bを有しており、その歯車604bの上部には円筒部604cが成形されている。更に、繰出コア604の円筒部604cの上部には、溝604aが円周状に彫られている。また、転写具ケース下部601において、前記回転軸601dの上方の転写具ケース下部601の内壁に近い箇所には円柱状の走行経路部材601iが立設されている。
前記繰出コア604の円筒部604cには、スリップ部材605が、摩擦抵抗を付与された状態で回転自在に軸支している。そのスリップ部材605は、外径の異なる2つの円筒部(大径円筒部605c、小径円筒部605d)から構成されている。その小径円筒部605dの内径部分には円周上に突起605bが形成されており、一方、大径円筒部605cの上部には、放射状に円形の巻取り溝605aが形成されている。尚、前記小径円筒部605dの内面に形成した突起605bは、繰出コア604の円筒部604cに形成された溝604aに圧接した状態で嵌合されている。この圧接作用によって、スリップ部材605の繰り出しコア604に対する回転方向への摩擦抵抗が付与されていると共に、お互いが組み付けられ、また、分解が防止されている。また、スリップ部材605には、転写テープTが巻き付けられている。
また、転写具ケース下部601の回転軸601dの前方には、突出した回転軸601eが立設されており、その回転軸601eには、前記繰出コア604よりも小径な巻取コア603が軸支されている。その巻取コア603は、前記繰出コア604と同様に、転写具ケース下部601の底面に近い部分に歯車603bを有しており、その歯車603bの上部は円筒部603cが成形されている。更に、その巻取コア603の歯車603bの平板部603dには、弾性変形が可能な係合部603aが形成されており、転写具ケース下部601の底面に形成された放射状溝601cと係脱可能に係合している。尚、前記係合部603aは、歯車603bの平板部603dに「コ」字型の溝603eを円弧状に形成することによって、円弧状の係合部603aとしており、その係合部603aの先端には係合爪603fが形成されている。その係合爪603fは、歯車603bの平坂部603dの下面から突出した状態で形成されており、前記放射状溝601cに係脱可能に係合している。
また、巻取コア603の前方には転写ヘッド606が配置されており、転写具ケース下部601、上部602を嵌合した際に、転写ヘッド606が配設されている付近のケース口601a、602aからなる開口部620から突出が可能になっている。尚、転写ヘッド606は、長方体の板状の形状をしており、弾性変形が可能な材質を用いている。また、転写ヘッド606の前方端部には、断面形状がほぼ三角形状の押圧部606cが形成されており、その押圧部606cとは反対側の端部付近であって、巻取コア603に近い側には円柱状に突設した走行経路変更部材606bが配設されている。更に、転写ヘッド606の前方部の幅方向の両側部にはほぼ三角形状をなしたテープガイド606aが形成されている。
また、転写具ケース下部601、並びに、転写具ケース上部602は、長方体の形状をしており、4隅が丸みを帯びた形状をしている。更に、転写具として使用する為に、転写具ケース下部601と上部602を嵌合させ固定させる必要があるため、ケース口601aが配設されている箇所以外の転写具ケース下部601の内部の3隅には、ケース連結部601f、601g、601hが円筒状に配設されている。一方、ケース口602aが配設されている箇所以外の転写具ケース上部601内部の3隅には、ケース連結受部602f、602g、602hが円柱上に配設されており、そのケース連結受部602f、602g、602hが、前記ケース連結部601f、601g、601hにそれぞれ連結することで、ケース上部602とケース下部601が嵌合し、固定される。
また、板状の移動規制部材601bが転写具ケース下部601の内側部分のスライド溝602cのケース側面に近い壁側に配設されている。同様に、転写具ケース上部602に対しても板状の移動規制部材602bがスライド溝602cのケース側面に近い壁側に配設されている。
尚、本実施例では、転写具ケース下部601、転写具ケース上部602、巻取コア603、繰出コア604、スリップ部材605、転写ヘッド606、スライド機構607、転写テープTの8つの部品で構成されている。
次に、図4の図面を用いて説明する。修正テープ転写時において、転写テープTは、繰出コア604から繰出され、走行経路部材601iを介し、転写ヘッド606の押圧部606cを巻回し、更に走行経路変更部材606bを介して、巻取コア603により巻取られる構成となっている。
ここで、転写具ケース610に転写ヘッド606を収納する際には、スライド部材607をスライド溝602cに沿って転写具ケース610の後方に移動させる。この時、転写ヘッド606に形成されている走行経路変更部材606bもスライド部材607と連動して後退し、同時に、走行経路変更部材606bを介している転写テープTも転写具ケース610内に収納される。この時、転写テープTの収納時においても、巻取コア603の係合部603aが放射状溝601cと係合しているため、巻取り方向とは逆に回転することが防止され、テープは巻取らない。故に、図19に示すように、転写ヘッド606を転写具ケース610に収納すると、走行経路変更部材606dが後退し、その走行経路変更部材606dを介していた転写テープTも走行経路変更部材606dによって引っ張られて収納される。この引っ張り動作によって、転写ヘッド606の下部に位置していた転写テープTに対して貼り付けられている転写塗膜Sが転写ヘッド606の上部に回り込む。上記構成が故、繰出コア604から繰出され、転写ヘッド606を介し、更に走行経路変更部材606bを介して、巻取コア603により巻取られる転写テープTの長さは、転写ヘッド606の没入操作時においても弛むことなく一定である。
ここで、転写テープTが弛んでしまった場合は、細い棒状の部材(例えば、楊枝やボールペンのペン先)を転写具ケース溝602dより挿入し、巻取り溝605aに係合させて、スリップ部材605を時計周りに回転させることで、弛みが解消される。その際、繰出コア604や、その繰出コア604と噛み合う巻取コア603も回転しようとするが、巻取コア603の逆回転が係合部603aと放射状溝601cとの係合によって防止されているため、巻取コア603並びに繰出コア604の回転が阻止される。つまり、巻取コア603の逆回転が防止されている為、巻取り溝605aを回転させても、スリップ部材605のみが回転することになり、これによってテープの弛みが解消されることになる。
また、転写テープTの繰出コア604に対する巻付け径が巻取コア603より大きい時でも、繰出コア604からのテープ引出し速度よりも巻取コア603によるテープ巻取り速度が速くなるように、繰出コア604の歯車外径が、転写テープTの繰出コア604に対する巻付け径よりも大きくしているため、常に巻取コア603が繰出コア604よりも多く転写テープTを巻き取る働きをしている。その結果、使用済みの転写テープTを巻取コア603に確実に巻取ることができるようになっている。
以上、本実施例においては、繰り出しコアと巻き取りコアの連動をギアによってなしているが、タイミングベルトなどを利用して連動させても良い。
前記転写テープTは、基材としての合成樹脂の転写テープTの表面に、文字修正用塗膜、装飾用着色塗膜、接着用粘着膜、蛍光塗膜等の接着性を有する転写塗膜Sを備えている。
その転写テープTはスリップ部材605に巻付けられており、繰出コア604から繰出された転写テープTを、前記転写ヘッド606によって転写テープTの裏面側から紙等の被転写面に押圧して、転写塗膜Sを被転写面に転写するのである。また、その転写ヘッド606を通過した後の使用済みの転写テープT(基材である転写テープ)は、巻取コア603によって巻取られる。尚、前記転写ヘッド606には、摺動性、耐久性、柔軟性を加味し、ポリアセタール樹脂、ポリプロピレン樹脂、金属(ステンレス、真鍮、ピアノ線等)等の素材を用いるのが好ましい。
前記繰出コア604や巻取コア603の材質としては、それらを歯車機構によって連結し回転を伝達するのであるならば、摺動性、耐久性のあるポリアセタール樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブチレンテレフタレート、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂、アクリルニトリル・ブジタエン・スチレン共重合体、強化ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン、メタクリル樹脂などの樹脂材料を用いるのが好ましい。
次に、図21〜図26の図面に基づき第5実施形態の塗膜転写具の構成について説明する。前記実施例4と同様な構成については、その説明を省略する。尚、図中、実施例4と同様な構成については、同一符号を付す。
転写具ケース下部601において、回転軸601dの下方の転写具ケース下部601の内壁に近い箇所には走行経路部材601iが円柱状に立設されている。
転写ヘッド616は、長方体の板部616iを有してしており、その両端には筒状の円筒部616g、616hが一体的に形成されており、その円筒部616g、616hの中心には、それぞれ貫通穴606b、606cが設けられている。更に、その貫通穴616cが形成されている円筒部616hには、板状の走行経路変更部材616eが「く」字型に連結された状態で形成されている。貫通穴616b、616cの間の板部616iの中央部分には、ヒンジ状の可動部616aが設けられており、その可動部616aを中心に板部616iが屈曲し、また拡開する。又、可動部616aと貫通穴616b間、並びに、可動部616aと貫通穴616c間には、長方形の貫通穴616dが各々形成されている。又、前記走行経路変更部材616eにも、長方形の貫通穴616fが形成されている。
転写具ケース下部601のケース内部の連結部601fの上部にあって開口部620の下端部付近には、円柱状に立設されたヘッド固定部601jが配設され、転写ヘッド616の貫通穴616bが回転自在に軸支されている。また、前記転写ヘッド616の貫通穴616cは、円柱形状をなしたヘッド軸618に枢着しており、そのヘッド軸618に対して回転となっている。
転写具ケース下部601の内部のケース口601aの後方であって、巻取コア603の前方には、転写具ケース610の幅方向に対して長方形の溝であるヘッド軸受溝601kが形成されている。また、転写具ケース上部602に対しても、同様の位置に貫通穴として、スライド溝602kが形成されている。
実施例4と同様にスライド部材617が設けられているが、そのスライド部材617の円形の溝617aがヘッド軸618の上部に嵌合・固定している。具体的に説明すると、そのヘッド軸618の上端部は、前記転写具ケース上部602に形成されたスライド溝602kを貫き、転写具ケース上部602の外側に設けられたスライド部材617の円形の溝617aに嵌合し固定されている。
尚、本実施例では、転写具ケース下部601、転写具ケース上部602、巻取コア603、繰出コア604、スリップ部材605、転写ヘッド616、スライド部材617、ヘッド軸618、転写テープTの9つの部品で構成されている。
次に、図23、図24を基に説明する。修正テープ転写時において、転写テープTは、繰出コア604から繰出され、走行経路部材601iを介し、転写ヘッド616の貫通穴616bに近い貫通穴616dを通り、可動部616aを巻回し、貫通穴616cに近い貫通穴616dを通り、走行経路変更部材616eの貫通穴616fを通り、巻取コア603により巻取られる構成となっている。この際、転写テープTは、貫通孔616fのほぼ中央部を貫通しており、即ち、貫通孔616fの縁部へ接触は無く、良好に繰り出せるものとなっている。
また、転写ヘッド616を開口部620から突出させた場合は、転写ヘッド616を介した転写テープTが、転写ヘッド616の可動部616aによって引っ張り出され、収納前の転写可能な状態に復帰し、転写作業を再開させることができる(図24参照)。
転写テープTが弛んでしまった場合は、実施例4と同様の手段で転写テープTを巻き取ることで弛みが解消される。
次に、図27〜図31の図面に基づき第6実施形態の塗膜転写具の構成について説明する。前記実施例1と同様な構成については、その説明を省略する。尚、図中、実施例1と同様な構成については、同一符号を付す。
転写具ケース7aは転写具ケース下部310と転写具ケース上部320より構成されており、その転写具ケース下部310は、前壁310a、後壁310b、右壁310c、左壁310dと底壁310eを有する有底の箱形状を成している。また、転写具ケース下部310内の中央部には、突出した回転軸310fが立設されており、その回転軸310fには、巻取コア30が回転自在に軸支されている。
その巻取コア30には、係合爪30fが形成されており、係合爪30fは前記転写具ケース上部320の底面より形成された放射状溝320kと係脱可能に係合している。また、前記実施例1と同様に、繰出コア40の内側は、スリップ部30aの側面に圧接された状態で嵌合されている。これにより、繰出コア40は摩擦抵抗を付与された状態で回転自在に軸支され、繰出コア40のスリップ部30aに対する回転方向への摩擦抵抗が付与されると共に、お互いが組み付けられ、また、分解が防止されている。尚、その繰出コア40には、転写テープTが巻き付けられている。
また、前記転写具ケース下部310の底壁310eであって、回転軸310fより右壁310c側方向で、ガイドレール310mの外側近傍には、テープ走行経路固定変更部材310pが円柱状に立設されている。そして、前記底壁310eであって、後壁310b側の右壁310c近傍には、円柱形状をしたバネ設置部下部310iが形成されている。そのバネ設置部下部310iの上面には、そのバネ設置部下部310iの外径よりも小なバネ設置部上部310jが円柱状に立設されている。さらに、前記テープ走行経路固定変更部材310pには、そのテープ走行経路固定変更部材310pの外形より大きな内径を有する円筒形状をなしたローラー350が回転自在に軸支されている。
同様に、組み付け部320fと組み付け部320iも円筒形状を成しており、回転軸310fと嵌合可能な組み付け部320f、テープ走行経路固定変更部材310pと嵌合可能な組み付け部320iとなっており、それぞれ組み付けられる。また、転写具ケース上部320であって、組み付け部320fの外形より大の内径を有する円筒形状の逆転防止部材320lが回転軸310fを中心として形成されており、その逆転防止部材320lの上端部には、放射状の溝320kが形成されている。尚、転写具ケース上部320には、転写具ケース下部310と同様の個所に、ケース上部開口部320jが形成されており、前記ケース下部開口部310kと合致することによって、ケース開口部7bが形成される。
また、転写具ケース上部320の天面にあって、ケース開口部320j近傍、右壁320cの近傍には、ガイド溝320mが長方形状の溝として後壁320b近傍まで形成されている。そのガイド溝320mには、転写ヘッドガイド穴320nが前壁320a近傍から後方に向けて形成されているが、その転写ヘッドガイド穴320nは、ガイド溝320mよりも小幅であって、長方形状をなしている。
そのガイド溝320m内にあって、転写ヘッドガイド穴320nの後方には、長方形状のボタンガイド穴320oがガイド溝320mのほぼ中央部に形成されている。また、そのガイド溝320m内にあって、ボタンガイド溝320oより後壁320b側には、コの字型のヒンジ溝320pが、左壁320dに開口した状態で転写具ケース上部320の中央部付近まで形成されている。そのヒンジ溝320pの溝間には、円柱状の突起である解除ボタン部320qが形成されている。尚、転写具ケース上部320には、スライドボタン係止部320rが、解除ボタン部320qより右壁320c側であってヒンジ溝320pで囲まれたボタンガイド溝320o近傍に長方形状を成して突設されている。
更に、テープ走行経路移動変更部材360bが配設されている面とは反対側であって、転写ヘッド360のほぼ中央部であり、かつ、転写ヘッド360の両側面のほぼ端部には、長方体形状のスライド突起360c、360dが立設されている。そのスライド突起360c、360dの上端部の内側には、ほぼ三角形状を成した係止突起360e、360fが形成されている。また、転写ヘッド360の前方部の幅方向の両側部には、ほぼ三角形状を成したテープガイド360gが形成されている。ちなみに、転写ヘッド360の板厚は、ガイド溝310n、310oよりも薄く、その幅は、ガイド溝310nと310oとで挟まれた幅よりも小さいものとなっており、ガイド溝310n、310o内で摺動し得るものとなっている。
尚、転写ヘッド360と転写具ケース上部320と転写具ケース下部310とが組み付けられた際、転写ヘッド360のスライド突起360c、360dは、転写具ケース上部320の転写ヘッドガイド穴320nより突出された状態となる。転写ヘッド360と接続されるスライドボタン370は、転写ヘッド360と同様に、長方体の板状を成しており、弾性変形が可能な材質を用いている。
また、スライドボタン370の後方端部には、弾性反発部370eがほぼ三角形状を成した突起として形成されていると共に、スライドボタン370のケーススライド部370cとは反対側の面には、ボタン滑り止め部370fがほぼ三角形状を成した複数の突起として形成され、中央部から端部にかけて形成されている。
転写ヘッド360には、引張コイルばね380が係止しており、その引張コイルばね380の両端部には、フック380aとフック380bを有している。そのフック380aは、前記転写ヘッド360のバネ設置部360hと嵌合し、フック380bは転写具ケース下部310のバネ設置部上部310jに嵌合されるように設計されている。
尚、本実施例では、転写具ケース下部310、転写具ケース上部320、巻取コア30、繰出コア40、ローラー350、転写ヘッド360、スライドボタン370、引張コイルばね380、転写テープTの9つの部品で構成されている。
転写ヘッド360を突出する際は、スライドボタン370をケース開口部7bに向けてスライド操作するが、転写ヘッド360の突出状態を保つ為、スライドボタン370の弾性反発部370eが転写具ケース上部320のスライドボタン係止部320rに係合するようになっている。尚、転写ヘッド360が転写具ケース7aに収納されている際には、組み付けられている引張コイルばね380は通常の状態を保っているが、転写ヘッド360の突出に伴ってバネ設置部360hもケース開口部7aに向けて突出される為、引張コイルばね380はバネ設置部上部310jとバネ設置部360hとで引っ張られた状態となる。
ここで、転写ヘッド360を転写具ケース7a内に収納させる際は、弾性反発部370eとスライドボタン係止部320rの係止を解除することで、転写ヘッド360の突出の際に引っ張られた引張コイルばね380が元に戻ろうとする力を利用して転写ヘッド360を転写具ケース7aに収納させる。その係止を解除する操作としては、解除ボタン部320qを転写具ケース下部310側に押し込むことによって、コの字型の溝であるヒンジ溝320pの両端部を起点として撓ませ、それに連動してスライドボタン係止部320rも転写具ケース下部310側に押し込まれる為、前記の係止が解除され、転写ヘッド360が転写具ケース7a内に収納される。
上記構成が故、転写ヘッド360突出時には、スライド操作で行うが、転写ヘッド360収納時には解除ボタン部320qを押すだけのワンタッチ操作で転写ヘッド360を収納可能とする為、非常に簡便な操作で使用可能となっている。
さらに、転写ヘッド360を突出させる際は、スライド操作で行う為、仮に筆箱等の容器に入れて塗膜転写具を収納させていた場合であっても不用意に転写ヘッド360が突出する心配がなく、転写ヘッド360や、塗膜Sの傷付きを防止することが可能となっている。
故に、転写ヘッド360を転写具ケース7aに収納すると、テープ走行経路移動変更部材360bが後退し、そのテープ走行経路変更部材360bを介していた転写テープTは、テープ走行経路移動変更部材360bによって引っ張られた距離と、テープ走行経路移動変更部材360bとテープ走行経路固定変更部材310pとの離間距離とで引っ張られ、転写テープTは収納される。即ち、テープ走行経路変更部材360bの移動距離に対して、転写テープTはほぼ2倍の距離を移動し収納されることになる。
尚、転写テープTは、出没動作時において常に弛むことのない状態であり、前記に記述した転写ヘッド360の収納時に転写ヘッド360の下部に位置していた転写テープTに対して貼り付けられている転写塗膜Sが転写ヘッド360の後方に収納される構成が故に、転写塗膜Sの傷付を防ぐ。それと同時に、押圧部360aで転写塗膜Sが付着している転写テープTが干渉しない為、転写テープTから転写塗膜Sの塗膜剥離も防止している。
また、転写ヘッド360の出没時に、転写テープTは常に弛むことがない為、転写ヘッド360を転写具ケース7aに収納する際は、転写ヘッド360をケース開口部7bの端部に収納可能である。つまり、転写ヘッド360がケース開口部7bの端部にあっても、転写テープTが転写具ケース7aの中に収納されている為、転写テープTは保護されている。また、上記構成である為、無駄に転写ヘッド360を転写具ケース7a内に収納させる必要がなく、転写具ケース7aのスリム化が図れるメリットもある。
更に言えば、転写ヘッド360の突出動作時には、転写具ケース7a内に収納させた転写テープTのみを転写ヘッド360の押圧部360aにて突出させている為、転写ヘッド360が突出状態の際、転写塗膜Sは、常にその塗膜位置が転写ヘッド360の先端にくるように構成されている。また、転写テープTの繰出コア40に対する巻付け径が巻取コア30より小さいため、繰出コア40からのテープ引出し速度よりも巻取コア30によるテープ巻取り速度が速くなり、常に巻取コア30が繰出コア40よりも多く転写テープTを巻き取る働きをしている。
その結果、使用済みの転写テープTを巻取コア30に確実に巻取ることができるようになっている。
以上、本実施例においては、同軸上に繰出コア40と巻取コア30を設けてなしているが、独立した軸を設けて、歯車、タイミングベルなどを利用して連動させても良い。
次に、図32〜図36の図面に基づき第7実施形態の塗膜転写具の構成について説明する。前記実施例6と同様な構成については、その説明を省略する。尚、図中、実施例6と同様な構成については、同一符号を付す。転写具ケース8aは転写具ケース下部410と転写具ケース上部420より構成されている。前記転写具ケース下部410は、前壁410a、後壁410b、右壁410c、左壁410dと底壁410eを有する有底の箱形状を成しており、その転写具ケース下部410内の中央部には、突出した回転軸410fが立設されており、その回転軸410fには巻取コア30が回転自在に軸支されている。その巻取コア30には係合爪30fが形成されており、その係合爪30fは、前記転写具ケース上部420の底面より形成された放射状溝420kと係脱可能に係合している。
また、転写具ケース下部410の底壁410eであって、回転軸410fより右壁410c側方向で、ガイドレール410mの外側近傍には、円柱状のテープ走行経路固定変更部材410iが立設されていると共に、底壁410eであって、後壁410b側の右壁410c近傍には、長方体形状のガイド壁410pが形成されている。そして、そのガイド壁410pの後壁410b側の面の上部には、ばね取付部410qが円柱状に形成されている。
さらに、前記転写具ケース上部420には、転写具ケース下部410と同様の個所に、ケース上部開口部420jが形成されていると共に、ケース上部開口部420jと前記ケース下部開口部410kによってケース開口部8bが形成される。また、転写具ケース上部420の天面にあって、ケース開口部420j近傍、右壁420cの近傍には、コの字型の穴であるボタンヒンジ穴420nがケース開口部420jに口を開いた形で形成されている。そして、転写具ケース上部420には、円柱形状の上テープ走行経路420mが形成されているが、その円柱形状の上テープ走行経路420mは組み付け部420fより右壁420c側であって、組み付け部420iよりも後壁420b側に形成されている。
尚、ボタンヒンジ穴420nのコの字の穴の幅は、ケース開口部420jとほぼ同程度の大きさを有しており、ボタンヒンジ穴420nの溝同士で挟まれた転写具ケース上部420の天面には、三角柱状の突起である解除ボタン部420oが形成されている。
ヒンジ係止部420qは、解除ボタン部420oとは反対の面のボタンヒンジ穴420n近傍の後壁420b側にあり、ボタンヒンジ穴420nとほぼ同等の幅を有する突起を有している。
尚、前記スライド突起450aの下面にあるノック嵌合部450cの溝をヘッド嵌合部450dと称し、また、スライド突起450bの下面にあるノック嵌合部450cの溝をヘッド嵌合部450eと称する。前記転写ヘッド460は、長方体の板状を成しており、弾性変形が可能な材質を用いている。また、その転写ヘッド460の前方端部には、断面形状がほぼ三角形状の押圧部460aが形成されており、転写ヘッド460の長手方向のほぼ中央部には、円柱状をなしたテープ走行経路移動変更部材460bが配設されている。そのテープ走行経路移動変更部材460bとは反対側の面にあって、転写ヘッド460のほぼ中央部には、L字型の突起であるヒンジ部460cが立設され、そのヒンジ部460cの転写ヘッド460の付け根と反対側の端部には、係止部460dが突起として配設されている。
さらに、その転写ヘッド460のほぼ中央部にあるヒンジ部460cの根元部近傍より、転写ヘッド460の後方端部近傍にかけて、長方形状の長穴460eが形成されている。その長穴460eの後方端部であって、転写ヘッド460の肉厚部分には、円柱状の突起として、ばね取付部460fが配設されている。
また、転写ヘッド460の前方部の幅方向の両側部には、ほぼ三角形状を成したテープガイド460gが形成されており、その転写ヘッド460の板厚は、ガイド溝410n、410oよりも薄く、その幅は、ガイド溝410nと410oとで挟まれた幅よりも小さく形成されていると共に、その転写ヘッド460はガイド溝410n、410o内で摺動されるようになっているが、前記ノック部450のヘッド嵌合部450d、450eには、転写ヘッド460の後方端部が嵌合される為、一体となって摺動する。
また、転写ヘッド460にはコイルばね470が係止しているが、そのコイルばね470は一般的に使用されているコイルばねであるが、ばね取付部410qとばね取付部460fの外径と嵌合されるよう配置されている。つまり、転写ヘッド460が転写具ケース8a内を摺動する時、常にコイルばね470の弾撥力を受ける状態となっている。
尚、本実施例では、転写具ケース下部410、転写具ケース上部420、巻取コア30、繰出コア40、ノック部450、転写ヘッド460、コイルばね470、引張コイルばね380、転写テープTの9つの部品で構成されている。
次に、その転写ヘッド460を突出状態から収納状態にさせる為には、係止部460dの後方端部とヒンジ係止部420qの前方端部での係止を解除させ、圧縮されたコイルばね470が元に戻ろうとする復元力を利用して戻す。その係止の解除方法は、転写具ケース上部420の解除ボタン部420oを転写具ケース下部410に向けて押し込むことでなされる。即ち、転写具ケース上部420のボタンヒンジ穴420nのコの字型の穴の両端部を基点として、ボタンヒンジ穴420nで囲まれた面が撓み、その下面が押し込まれることによって、係止部460dもヒンジ部460cのL字の角部を基点として撓み係止が解除される。その解除動作によって、転写ヘッド460は、転写具ケース8a内に収納される。
上記構成が故、転写ヘッド460を突出させる際にはノック部450を押し、逆に収納させる場合は、解除ボタン部420oを押すだけである為、出没機構がワンタッチ操作であるので、非常に簡便な操作で突出が可能となっている。
さらに、筆箱等の容器に入れて塗膜転写具を収納させていた場合であっても不用意に転写ヘッド460を突出させないようにする為、ノック部450の後方端部は、転写具ケース8aの後壁側よりも突出していない設計となっている。転写ヘッド460や、塗膜Sの傷付きを防止することも可能となっている。
修正テープ転写時において、繰出コア40より繰出された転写テープTは、テープ走行経路固定変更部材410iに向かって送出され、テープ走行経路固定変更部材410iの前壁410a側の側面で折り返され、転写ヘッド460のテープ走行経路移動変更部材460bに向かう。
ここで、転写具ケース8aに転写ヘッド460を収納させる際には、解除ボタン部420oを押し、係止部460dとヒンジ係止部420qの係止を解除させることにより、転写具ケース8aの後方へと転写ヘッド460を収納させる。この時、転写ヘッド460に形成されているテープ走行経路移動変更部材460bも連動して後退し、同時に、テープ走行経路移動変更部材460bを介している転写テープTは転写具ケース8a内に収納される。
上記構成が故、繰出コア40から繰出され、テープ走行経路固定変更部材410iを介し、テープ走行経路移動変更部材460bを介して、転写ヘッド460の押圧部460aで折り返され、上テープ走行経路420mを介して、巻取コア30の巻取り部30bにより巻き取られる転写テープTの長さは、転写ヘッド460の没入操作時においても弛むことなく一定である。尚、転写テープTは、出没動作時において常に弛むことのない状態であり、前記に記述した転写ヘッド460の収納時に転写ヘッド460の下部に位置していた転写テープTに対して貼り付けられている転写塗膜Sが転写ヘッド460の後方に収納される構成が故に、転写塗膜Sの傷付が防止される。
それと同時に、押圧部460aで転写塗膜Sが付着している転写テープTが干渉しない為、転写テープTから転写塗膜Sの塗膜剥離も防止している。また、転写ヘッド460の出没時に、転写テープTは常に弛むことがない為、転写ヘッド460を転写具ケース8aに収納する際は、転写ヘッド460をケース開口部8bの端部に収納可能である。つまり、転写ヘッド460がケース開口部8bの端部にあっても、転写テープTが転写具ケース8aの中に収納されている為、転写テープTは保護されている。また、上記構成である為、無駄に転写ヘッド460を転写具ケース8a内に収納させる必要がなく、転写具ケース8aのスリム化が図れるメリットもある。
更に言えば、転写ヘッド460の突出動作時には、転写具ケース8a内に収納させた転写テープTのみを転写ヘッド460の押圧部460aにて突出させている為、転写ヘッド460が突出状態の際、転写塗膜Sは、常にその塗膜位置が転写ヘッド460の先端にくるように構成されている。また、転写テープTの繰出コア40に対する巻付け径が巻取コア30より小さいため、繰出コア40からのテープ引出し速度よりも巻取コア30によるテープ巻取り速度が速くなり、常に巻取コア30が繰出コア40よりも多く転写テープTを巻き取る働きをしている。その結果、使用済みの転写テープTを巻取コア30に確実に巻取ることができるようになっている。
以上、本実施例においては、同軸上に繰出コア40と巻取コア30を設けてなしているが、独立した軸を設けて、歯車、タイミングベルなどを利用して連動させても良い。
次に、図37〜図43の図面に基づき第8実施形態の塗膜転写具の構成について説明する。前記実施例1と同様な構成については、その説明を省略する。尚、図中、実施例1と同様な構成については、同一符号を付す。転写具ケース9aは転写具ケース下部510と転写具ケース上部520より構成されている。前記転写具ケース下部510は、前壁510a、後壁510b、右壁510c、左壁510dと底壁510eを有する有底の箱形状を成しており、その転写具ケース下部510内の中央部には、突出した回転軸510fが立設されており、その回転軸510fには巻取コア30が回転自在に軸支されている。その前記巻取コア30の係合爪30fは、転写具ケース上部520の底面より形成された放射状溝520kと係脱可能に係合している。
また、前記実施例1と同様の構成として繰出コア40の内側は、前記スリップ部30aの側面に圧接された状態で嵌合されている。これにより、繰出コア40は摩擦抵抗を付与された状態で回転自在に軸支され、繰出コア40のスリップ部30aに対する回転方向への摩擦抵抗が付与されると共に、お互いが組み付けられ、また、分解が防止されている。また、繰出コア40には、転写テープTが巻き付けられている。
また、前記転写具ケース下部510の底壁510eであって、回転軸510fより右壁510c側方向で、ガイドレール510mの外側近傍には、円柱状のテープ走行経路固定変更部材510iが立設されていると共に、底壁510eであって、後壁510b側の右壁510c近傍には、長方体の突起であるバネ設置台座下部510jが立設してある。そのバネ設置台座下部510jの前壁510a側に向いた面のほぼ中央部には、円柱状の突起として、バネ設置部下部510pが形成されている。
同様に、組み付け部520fと組み付け部520iも円筒形状を成しており、回転軸510fと嵌合可能な組み付け部520f、テープ走行経路固定変更部材510iと嵌合可能な組み付け部520iとなっており、組み付けられる。また、転写具ケース上部520であって、組み付け部520fの外径より大きい内径を有する円筒形状の逆転防止部材520lが回転軸510fを中心として形成されており、その上端部には、放射状の溝520kが形成されている。
また、転写具ケース上部520には、転写具ケース下部510と同様の個所に、ケース上部開口部520jが形成されていると共に、前記ケース下部開口部510kとによってケース開口部9bが形成される。また、転写具ケース上部520の天面にあって、ケース開口部520j近傍、右壁520cの近傍には、ガイド溝520mが長方形状の溝として前壁520aから、ケース中央部より後壁520b側まで形成されており、そのガイド溝520mには、転写ヘッドガイド穴520nが前壁520a近傍よりガイド溝520mよりも小さい幅で長方形状に形成されている。
そのガイド溝520m内にあって、転写ヘッドガイド穴520nの後方には、ボタンガイド穴520oがガイド溝520mの後方端部にかけて長方形状に形成されており、そのガイド溝520mと後壁520bで挟まれたほぼ中央部には、四角形の貫通穴であるプッシュボタン係止穴520pが形成されている。
尚、ボタンガイド穴520oとプッシュボタン係止穴520pのほぼ中央にあって、組み付け部520fが配設されている面には、長方体の突起であるバネ設置台座上部520qが配設され、そのバネ設置台座上部520qのほぼ中央であって、後壁520b側の面には、バネ設置部上部520rが円柱状の突起として立設されている。
また、転写具ケース上部520の後壁520b側の面にあって、プッシュボタン係止穴520pの後方端部には、プッシュボタンスライド穴520sが形成されている。
また、転写ヘッド560の前方部の幅方向の両側部には、ほぼ三角形状を成したテープガイド560gが形成されていると共に、転写ヘッド560の後方端部には、ヘッド部バネ設置台座560hが長方体を成してテープ走行経路移動変更部材560bと同じ方向で立設されており、そのヘッド部バネ設置台座560hのほぼ中央であって、転写ヘッド560の後方端部側の面には、ヘッド部バネ設置部560iが円柱状の突起として立設されている。
尚、転写ヘッド560の板厚は、ガイド溝510n、510oよりも薄く、その幅は、ガイド溝510n、510oとで挟まれた幅よりも小さく形成されており、ガイド溝510n、510o内で摺動されるようになっている。また、その転写ヘッド560と転写具ケース上部520と転写具ケース下部510とが組み付けられた際、転写ヘッド560のスライド突起560c、560dは、転写具ケース上部520の転写ヘッドガイド穴520nより突出された状態となる。
前記スライドボタン570のほぼ中央部にあって、ボタンスライド部570aが形成されている側には、長方体状のケーススライド部570cが突設されており、ケーススライド部570cの上部には、ケーススライド部570cの上面より大の長方体の突起であるスライド係止部570dが形成されている。
また、スライドボタン570の後方端部には、弾性反発部570eがほぼ三角形状を成した突起として形成されていると共に、スライドボタン570のケーススライド部570cとは反対側の面には、ボタン滑り止め部570fがほぼ三角形状を成した複数の突起として形成され、中央部から端部にかけて形成されている。
前記転写ヘッド560の後方には、プッシュボタン590が配置されており、そのプッシュボタン590は、長方体の板状を成しており、弾性変形が可能な材質を用いている。そのプッシュボタン590の一方の端部には、断面形状がほぼ三角形の突起である係止部590aが形成されている。また、前記係止部590aとは反対側の端部であるもう一方の端部には、長方形状の突起として、プッシュボタン部590bが形成されている。
前記転写ヘッド560のほぼ中央部であって、係止部590aとは反対側の面には、長方体の突起であるプッシュボタンバネ設置台座590cが形成されており、そのプッシュボタンバネ設置台座590cのほぼ中央にあって、係止部590aに向かう面には、円柱状の突起として、プッシュボタンバネ設置部590dが形成されている。そして、そのプッシュボタンバネ設置部590dにはコイルばね550が止着しているが、そのコイルばね550は一般的に使用されているコイルばねであるが、ヘッド部バネ設置部560iとバネ設置部下部510pの外径と嵌合されるよう設計されている。同様にして、コイルばね580は、バネ設置部上部520rとプッシュボタンバネ設置部590dの外径と嵌合されるよう設計されている。また、プッシュボタン590は、転写具ケース上部520のプッシュボタンスライド穴520s内で摺動し、摺動部としては、プッシュボタン部590bの前方面より、プッシュボタンバネ設置台座590cの後方面までとされ配置されている。
尚、本実施例では、転写具ケース下部510、転写具ケース上部520、巻取コア30、繰出コア40、コイルばね550、転写ヘッド560、スライドボタン570、コイルばね580、プッシュボタン590、転写テープTの10個の部品で構成されている。
転写ヘッド560の収納状態としては、転写ヘッド560のヘッド部バネ設置部560iが転写具ケース下部510のバネ設置部下部510pに近接する状態となる為、それに伴って、ヘッド部バネ設置部560iとバネ設置部下部510pに取り付けられているコイルばね550が圧縮された状態となっている。さらに、そのコイルばね550の圧縮状態を保ち、転写ヘッド560を転写具ケース9a外へ突出させないように、スライドボタン570の弾性反発部570eの前方面とプッシュボタン590の係止部590aの後方面とで係止されるよう構成されている。また、プッシュボタン590の未使用時において、係止部590aは、転写具ケース上部520のプッシュボタン係止穴520pより突出した状態となっているが、プッシュボタン590をケース開口部9bに向けて押し込む動作を行った場合、プッシュボタン590の係止部590aは、プッシュボタン590より、突設されているプッシュボタンバネ設置台座590cの付け根部分より転写具ケース下部510側へと撓み、転写具ケース上部520内に係止部590aが完全に潜り込む形となる。
尚、この転写ヘッド560の収納状態を保つ為には、スライドボタン570を弾性反発部570eの前方面とプッシュボタン590の係止部590aの後方面とで係止するまで、スライドボタン570を後方にスライドさせる必要がある。上記構成が故、転写ヘッド560収納時には、スライドボタン570をスライドさせる動作が必要となっているが、転写ヘッド560突出時には、プッシュボタン590を押すだけのワンタッチ操作で転写ヘッド560を突出可能とする為、非常に簡便な操作で使用が可能となっている。
ここで、転写ヘッド560を突出させる際は、プッシュボタン590を押すだけのワンタッチ操作となっている為、使用したい時にすぐに転写ヘッド560を突出でき、転写動作にスムーズに移行できる。
修正テープ転写時において、繰出コア40より繰出された転写テープTは、テープ走行経路固定変更部材510iに向かって送出され、テープ走行経路固定変更部材510iの前壁510a側の側面で折り返され、転写ヘッド560のテープ走行経路移動変更部材560bに向かう。また、この時に転写テープTの転写塗膜S側が、テープ走行経路固定変更部材510iの側面に接触する。
ここで、転写具ケース9aに転写ヘッド560を収納させる際には、スライドボタン570を弾性反発部570eの前方面とプッシュボタン590の係止部590aの後方面とで係止するまで、スライドボタン570を転写具ケース9aの後方へ移動させる。この時、転写ヘッド560に形成されているテープ走行経路移動変更部材560bもスライドボタン570と連動して後退し、同時に、テープ走行経路移動変更部材560bを介している転写テープTは転写具ケース9a内に収納される。更に、その際、テープ走行経路移動変更部材560bとテープ走行経路固定変更部材510iとの間にある転写テープTもテープ走行経路移動変更部材560bの後退により離間距離が生まれるため、転写テープTは転写具ケース9a内に収納される。また、この時、転写テープTの収納時においても、巻取コア30の係合部30dが、放射状溝520kと係合しているため、巻取り方向とは逆に回転することが防止され、転写テープTは巻取らない。
尚、転写テープTは、出没動作時において常に弛むことのない状態であり、前記に記述した転写ヘッド560の収納時に転写ヘッド560の下部に位置していた転写テープTに対して貼り付けられている転写塗膜Sが転写ヘッド560の後方に収納される構成が故に、転写塗膜Sの傷付を防ぐ。それと同時に、押圧部560aで転写塗膜Sが付着している転写テープTが干渉しない為、転写テープTから転写塗膜Sの塗膜剥離も防止している。また、転写ヘッド560の出没時に、転写テープTは常に弛むことがない為、転写ヘッド560を転写具ケース9aに収納する際は、転写ヘッド560をケース開口部9bの端部に収納可能である。つまり、転写ヘッド560がケース開口部9bの端部にあっても、転写テープTが転写具ケース9aの中に収納されている為、転写テープTは保護されている。
また、上記構成である為、無駄に転写ヘッド560を転写具ケース9a内に収納させる必要がなく、転写具ケース9aのスリム化が図れるメリットもある。
以上、本実施例においては、同軸上に繰出コア40と巻取コア30を設けてなしているが、独立した軸を設けて、歯車、タイミングベルなどを利用して連動させても良い。
2 ケース開口部
3 転写具ケース
4 ケース開口部
5 転写具ケース
6 ケース開口部
7a 転写具ケース
7b ケース開口部
8a 転写具ケース
8b ケース開口部
9a 転写具ケース
9b ケース開口部
10 転写具ケース下部
10a 前壁
10b 後壁
10c 右壁
10d 左壁
10e 底壁
10f 回転軸
10g 組み付け部
10h 組み付け部
10i 組み付け部
10j ケース下部開口部
10k ガイドレール
10l ガイドレール
10m ガイド溝
10n ガイド溝
10o テープ走行経路固定変更部材
10p 半円弧状の穴
20 転写具ケース上部
20a 前壁
20b 後壁
20c 右壁
20d 左壁
20e 底壁
20f 組み付け部
20g 組み付け部
20h 組み付け部
20i 組み付け部
20j ケース上部開口部
20k 放射状溝
20l 逆転防止部材
20m ガイド溝
20n 転写ヘッドガイド穴
20o 組み付け部
20p ボタンガイド穴
20q 正方形穴
30 巻取コア
30a スリップ部
30b 巻取り部
30c 円柱部材
30d 係合部
30e 「コ」の字型の溝
30f 係合爪
40 繰出コア
40a 底面
40b 巻取り溝
50 ローラー
60 転写ヘッド
60a 押圧部
60b テープ走行経路移動変更部材
60c スライド突起
60d スライド突起
60e 係止突起
60f 係止突起
60g テープガイド
70 スライドボタン
70a ボタンスライド部
70b 転写ヘッド嵌合穴
70c ケーススライド部
70d スライド係止部
70e 弾性反発部
70f ボタン滑り止め部
100 転写具ケース下部
100a 回転軸
100b ガイドレール
100c ガイドレール
100d ガイド溝
100e ガイド溝
100f テープ走行経路固定変更部材
100g テープ走行経路
100h 半円弧状の穴
110 転写具ケース上部
110a 組み付け部
110b 組み付け部
110c 逆転防止部材
110d 放射状溝
110e スライド溝
120 転写ヘッド
120a 押圧部
120b テープ走行経路移動変更部材
120c テープガイド
130 スライドボタン
130a 転写ヘッド嵌合部
200 転写具ケース下部
200a 前壁
200b 後壁
200c 右壁
200d 左壁
200e 底壁
200f 回転軸
200g 走行経路部材
200h 回転軸
200i 放射状溝
200j ケース下部開口部
200k ケース連結部
200l ケース連結部
200m ケース連結部
200n 移動規制部材
200o テープ走行経路固定変更部材
210 転写具ケース上部
210a 前壁
210b 後壁
210c 右壁
210d 左壁
210e 底壁
210f 回転軸
210g スライド溝
210h 移動規制部材
210i 転写具ケース溝
210j ケース下部開口部
210k ケース連結受部
210l ケース連結受部
210m ケース連結受部
210n 軸受け部
220 繰出コア
220a 歯車
220b 円筒部
220c 溝
230 スリップ部材
230a 大径円筒部
230b 小径円筒部
230c 突起
230d 巻取溝
240 巻取コア
240a 歯車
240b 円筒部
240c 平板部
240d 係合部
240e 「コ」の字型の溝
240f 係止爪
250 転写ヘッド
250a 押圧部
250b テープ走行経路移動変更部材
250c テープガイド
260 スライド部材
260a 円形の溝
310 転写具ケース下部
310a 前壁
310b 後壁
310c 右壁
310d 左壁
310e 底壁
310f 回転軸
310g 組み付け部
310h 組み付け部
310i バネ設置部下部
310j バネ設置部上部
310k ケース下部開口部
310l ガイドレール
310m ガイドレール
310n ガイド溝
310o ガイド溝
310p テープ走行経路固定変更部材
320 転写具ケース上部
320a 前壁
320b 後壁
320c 右壁
320d 左壁
320e 底壁
320f 組み付け部
320g 組み付け部
320h 組み付け部
320i 組み付け部
320j ケース上部開口部
320k 放射状溝
320l 逆転防止部材
320m ガイド溝
320n 転写ヘッドガイド穴
320o ボタンガイド穴
320p ヒンジ溝
320q 解除ボタン部
320r スライドボタン係止部
350 ローラー
360 転写ヘッド
360a 押圧部
360b テープ走行経路移動変更部材
360c スライド突起
360d スライド突起
360e 係止突起
360f 係止突起
360g テープガイド
360h バネ設置部
370 スライドボタン
370a ボタンスライド部
370b 転写ヘッド嵌合穴
370c ケーススライド部
370d スライド係止部
370e 弾性反発部
370f ボタン滑り止め部
380 引張コイルばね
380a フック
380b フック
410 転写具ケース下部
410a 前壁
410b 後壁
410c 右壁
410d 左壁
410e 底壁
410f 回転軸
410g 組み付け部
410h 組み付け部
410i テープ走行経路固定変更部材
410j ガイドレール
410k ケース下部開口部
410l ガイドレール
410m ガイドレール
410n ガイド溝
410o ガイド溝
410p ガイド壁
410q ばね取付部
410r ガイド溝
420 転写具ケース上部
420a 前壁
420b 後壁
420c 右壁
420d 左壁
420e 底壁
420f 組み付け部
420g 組み付け部
420h 組み付け部
420i 組み付け部
420j ケース上部開口部
420k 放射状の溝
420l 逆転防止部材
420m テープ走行経路
420n ボタンヒンジ穴
420o 解除ボタン部
420p ノック出没穴
420q ヒンジ係止部
450 ノック部
450a スライド突起
450b スライド突起
450c ノック嵌合部
450d ヘッド嵌合部
450e ヘッド嵌合部
460 転写ヘッド
460a 押圧部
460b テープ走行経路移動変更部材
460c ヒンジ部
460d 係止部
460e 長穴
460f ばね取付部
460g テープガイド
470 コイルばね
510 転写具ケース下部
510a 前壁
510b 後壁
510c 右壁
510d 左壁
510e 底壁
510f 回転軸
510g 組み付け部
510h 組み付け部
510i テープ走行経路固定変更部材
510j バネ設置台座下部
510k ケース下部開口部
510l ガイドレール
510m ガイドレール
510n ガイド溝
510o ガイド溝
510p バネ設置部下部
520 転写具ケース上部
520a 前壁
520b 後壁
520c 右壁
520d 左壁
520e 底壁
520f 組み付け部
520g 組み付け部
520h 組み付け部
520i 組み付け部
520j ケース上部開口部
520k 放射状溝
520l 逆転防止部材
520m ガイド溝
520n 転写ヘッドガイド穴
520o ボタンガイド穴
520p プッシュボタン係止穴
520q バネ設置台座上部
520r バネ設置部上部
520s プッシュボタンスライド穴
550 コイルばね
560 転写ヘッド
560a 押圧部
560b テープ走行経路移動変更部材
560c スライド突起
560d スライド突起
560e 係止突起
560f 係止突起
560g テープガイド
560h ヘッド部バネ設置台座
560i ヘッド部バネ設置部
570 スライドボタン
570a ボタンスライド部
570b 転写ヘッド嵌合穴
570c ケーススライド部
570d スライド係止部
570e 弾性反発部
570f ボタン滑り止め部
580 コイルばね
590 プッシュボタン
590a 係止部
590b プッシュボタン部
590c プッシュボタンバネ設置台座
590d プッシュボタンバネ設置部
601 転写具ケース下部
601a ケース口
601b 移動規制部材
601c 放射状溝
601d 回転軸
601e 回転軸
601f ケース連結部
601g ケース連結部
601h ケース連結部
601i 走行経路部材
601j 走行経路部材
601k ヘッド軸受溝
602 転写具ケース上部
602a ケース口
602b 移動規制部材
602c スライド溝
602d 転写具ケース溝
602e 軸受部
602f ケース連結部
602g ケース連結部
602h ケース連結部
602i 走行経路部材連結部
602k スライド溝
603 巻取コア
603a 係合部
603b 歯車
603c 円筒部
603d 平板部
603e 溝
603f 係合爪
604 繰出コア
604a 溝
604b 歯車
604c 円筒部
605 スリップ部材
605a 巻取り溝
605b 突起
605c 大径円筒部
605d 小径円筒部
606 転写ヘッド
606a テープガイド
606b 走行経路変更部材
606c 先端部
607 スライド機構
607a 凹部
610 転写具ケース
616 転写ヘッド
616a 可動部
616b 貫通穴
616c 貫通穴
616d 貫通穴
616e 走行経路変更部材
616f 貫通穴
617 スライド機構
617a 溝
618 ヘッド軸
620 開口部
S 転写塗膜
T 転写テープ
Claims (2)
- 転写ヘッドが転写具ケースに対して出没可能に配置され、その転写ヘッドと、前記転写具ケースに対して摺動可能に設けられた操作部とを係止すると共に、転写テープが巻回された繰出コアと、その繰出コアから繰り出された転写テープを巻き取る巻取コアが配置された塗膜転写具であって、前記転写ヘッドの出没動作に連動して作動するテープ走行経路変更部材を、前記転写ヘッドと操作部との係止部とは離隔した位置であって、転写ヘッドに配置すると共に、少なくともその転写ヘッドの没入動作の際、前記テープ走行経路変更部材に転写テープを巻回させたことを特徴とする塗膜転写具。
- 転写ヘッドが転写具ケースに対して出没可能に配置され、また、転写テープが巻回された繰出コアと、その繰出コアから繰り出された転写テープを巻き取る巻取コアが配置された塗膜転写具であって、前記転写ヘッドの押圧部が、前記繰出コアと前記巻取コアの回転軸に対して直行する向きに配置されており、前記転写ヘッドの出没動作を行う操作部を転写具ケース上部に配置し、前記転写ヘッドの出没動作に連動して作動するテープ走行経路変更部材を、転写ヘッドに配置すると共に、少なくともその転写ヘッドの没入動作の際、前記テープ走行経路変更部材に転写テープを巻回させたことを特徴とする塗膜転写具。
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JP2000238957A (ja) * | 1999-02-22 | 2000-09-05 | Tombow Pencil Co Ltd | 転写テープ塗布具 |
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JP2001316031A (ja) * | 2000-05-08 | 2001-11-13 | Tombow Pencil Co Ltd | リフィル式塗膜転写具 |
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2009
- 2009-06-29 JP JP2009154415A patent/JP5493504B2/ja not_active Expired - Fee Related
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