JP5490372B2 - 結晶性ポリオキシアルキレンポリオールの製造方法およびこれを原料とした樹脂 - Google Patents

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Description

本発明は結晶性ポリオキシアルキレンポリオールの製造方法に関する。さらに、シャープメルト性に優れたポリウレタン樹脂及びポリエステル樹脂製造用の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール、並びに、これらのポリウレタン樹脂及びポリエステル樹脂に関する。
アルキレンオキサイドを開環重合してアイソタクティシティーの高い結晶性ポリオキシアルキレンポリオールを得る方法としては、既に多くの触媒を用いた方法が知られている。
例えば、キラル体のアルキレンオキサイドを通常アルキレンオキサイドの重合で使用される触媒で開環重合させる方法(非特許文献1)や、安価なラセミ体のアルキレンオキサイドを立体的に嵩高い特殊な化学構造の錯体を触媒として用いて、開環重合させる方法が知られている。
特殊な錯体を用いる方法としては、ランタノイド錯体と有機アルミニウムを接触させた化合物を触媒として用いる方法(例えば特許文献1)やバイメタルμ−オキソアルコキサイドとヒドロキシル化合物をあらかじめ反応させる方法(例えば特許文献2)等が知られている。
一方、非常にアイソタクティシティーの高いポリオキシアルキレンポリオールを得る方法として、サレン錯体を触媒として用いる方法(例えば非特許文献2)が知られている。
しかし、例えば、キラル体のアルキレンオキサイドを開環重合させる製造方法は、工業的に高価なキラル体のアルキレンオキサイドを使用する必要があるため、コスト高になる。
また、ラセミ体のアルキレンオキサイドを特殊な錯体を触媒として用いる上記の製造方法では、この錯体触媒は高価なうえ、触媒活性を有した状態では回収できない触媒を多量に使用する必要があるためコスト高であり、また、得られる結晶性ポリオキシアルキレンポリオールのアイソタクティシティーも不十分である。
さらに、上記のサレン錯体を触媒として用いる製造方法は、得られるポリオキシアルキレンポリオールの片末端構造がエステルであり、さらに得られるポリオキシアルキレンポリオールの分子量が52,000以上であるため、ポリウレタン樹脂やポリエステル樹脂等のジオ−ル成分の原料として用いようとした場合、反応性が低く、使用しにくい。
特開平11−12353号公報 特表2001−521957号公報 Journal of the American Chemical Society、1956年、第78巻、第18号、p.4787−4792 Journal of the American Chemical Society、2005年、第127巻、第33号、p.11566−11567
本発明は、アイソタクティシティーが非常に高く、反応性が高い結晶性ポリオキシアルキレンポリオ−ルを安価に製造し、シャープメルト性に優れたポリウレタン樹脂およびポリエステル樹脂製造用の結晶性ポリオキシアルキレンポリオールを安価に提供することを課題とする。
本発明者らは上記問題を解決するため鋭意検討し、本発明に到達した。
すなわち本発明は、
下記結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A又は下記結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A2)とポリイソシアネート(E)を反応させて得られることを特徴とするポリウレタン樹脂(PU);
下記結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A又は下記結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A2)とポリカルボン酸(F)を反応させて得られることを特徴とするポリエステル樹脂(PE)に関する。
結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A1):下記一般式(1)または一般式(2)で示されるサレン錯体(B)の存在下で、アルキレンオキサイド(a)100重量部に対して前記サレン錯体(B)を6〜100重量部使用し、前記アルキレンオキサイド(a)を開環重合させることを特徴とする数平均分子量が500〜20,000の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A1)の製造方法により製造された結晶性ポリオキシアルキレンポリオール。
結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A2):下記一般式(1)または一般式(2)で示されるサレン錯体(B)と酸(C)の存在下で、アルキレンオキサイド(a)を開環重合させることを特徴とする数平均分子量が500〜20,000の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A2)の製造方法により製造された結晶性ポリオキシアルキレンポリオール。
[式(1)中、R〜Rは、水素原子、脂肪族、脂環族、芳香族もしくは芳香脂肪族炭化水素基、またはハロゲン原子を表し、そのうちの任意の2つが結合して環を形成していてもよく、その炭素原子に結合する水素原子が置換基で置換されていてもよい。R〜R12は、水素原子、脂肪族、脂環族、芳香族もしくは芳香脂肪族炭化水素基、またはハロゲン原子を表し、そのうちの隣接した2つが結合して環を形成していてもよく、その炭素原子に結合する水素原子が置換基で置換されていてもよい。Mは第3〜13族元素に属する金属元素を表し、Lは配位子を表し、nは1または2の整数を表す。nが2のとき、2つの配位子Lは同一の配位子でも異なった配位子でもよい。]
[式(2)中、R13〜R16は、水素原子、脂肪族、脂環族、芳香族もしくは芳香脂肪族炭化水素基、またはハロゲン原子を表し、そのうちの任意の2つが結合して環を形成していてもよく、その炭素原子に結合する水素原子が置換基で置換されていてもよい。R〜R12、M、L、nは、それぞれ式(1)の記号と同じものを表す。]
酸(C)とサレン錯体(B)のモル比(C)/(B)が0.1〜200であることが好ましい。
サレン錯体(B)と酸(C)の存在下でアルキレンオキサイド(a)を開環重合させる場合、アルキレンオキサイド(a)100重量部に対して、サレン錯体(B)を0.02〜5重量部使用することが好ましい。
酸(C)が有機酸であることが好ましい。
結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)のアイソタクティシティーが95%以上であることが好ましい。
結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)が結晶性ポリオキシプロピレンポリオールであることが好ましい。
サレン錯体(B)が固体担体(D)に担持されていることが好ましい。
固体担体(D)が無機固体または有機高分子であることが好ましい。
本発明の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)は、サレン錯体(B)の存在下で下記のラセミ体のアルキレンオキサイド(a)を開環重合させて得られることを特徴とし、その数平均分子量は、ポリウレタン樹脂やポリエステル樹脂の原料として適当な500〜20,000の範囲のものである。
第1発明は、下記一般式(1)または一般式(2)で示されるサレン錯体(B)の存在下で、アルキレンオキサイド(a)100重量部に対して上記サレン錯体(B)を6〜100重量部使用し、上記アルキレンオキサイド(a)を開環重合させることを特徴とする数平均分子量が500〜20,000の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A1)の製造方法である。
アルキレンオキサイド(a)としては、キラル体である必要はなく、通常のラセミ体のアルキレンオキサイド(a)が使用でき、炭素数3〜9のものが挙げられ、例えば以下の化合物が挙げられる。
炭素数3のアルキレンオキサイド[プロピレンオキサイド、1−クロロオキセタン、2−クロロオキセタン、1,2−ジクロロオキセタン、エピクロルヒドリン、エピブロモヒドリン];炭素数4のアルキレンオキサイド[1,2−ブチレンオキサイド、メチルグリシジルエーテル];炭素数5のアルキレンオキサイド[1,2−ペンチレンオキサイド、2,3−ペンチレンオキサイド、3−メチル−1,2−ブチレンオキサイド];炭素数6のアルキレンオキサイド[シクロヘキセンオキサイド、1,2−へキシレンオキサイド、3−メチル−1,2−ペンチレンオキサイド、2,3−ヘキシレンオキサイド、4−メチル−2,3−ペンチレンオキサイド、アリルグリシジルエーテル];炭素数7のアルキレンオキサイド[1,2−へプチレンオキサイド];炭素数8のアルキレンオキサイド[スチレンオキサイド];炭素数9のアルキレンオキサイド[フェニルグリシジルエーテル]等である。
これらのラセミ体のアルキレンオキサイドのうち、プロピレンオキサイド、1,2−ブチレンオキサイド、スチレンオキサイドおよびシクロへキセンオキサイドが好ましい。さらに好ましくはプロピレンオキサイド、1,2−ブチレンオキサイドおよびシクロへキセンオキサイドである。重合速度の観点から、最も好ましくはプロピレンオキサイドである。
これらのアルキレンオキサイドは、単独で、または、2種類以上を使用することができる。
本発明で使用するサレン錯体(B)としては、下記一般式(1)または(2)で示される錯体を使用することができる。
式中、R〜Rは、水素原子、脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基、芳香族もしくは芳香脂肪族炭化水素基、または、ハロゲン原子を表し、そのうちの任意の2つが結合して環を形成していてもよく、その炭素原子に結合する水素原子が、アルキレンオキサイドの重合反応には関与しない置換基(ハロゲン原子、有機シリル基、アルコキシ基、アリールオキシ基等)で置換されていてもよい。
脂肪族炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノナチル基、ドデシル基、iso−プロピル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、iso−ペンチル基、sec−ペンチル基、ネオペンチル基、2−エチルヘキシル基、sec−オクチル基等が挙げられる。これらのうち好ましくは、エチル基、プロピル基、ブチル基、iso−プロピル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基であり、特に好ましくはエチル基、iso−プロピル基である。結晶性ポリオキシアルキレンポリオールのアイソタクティシティーの観点から、最も好ましくはエチル基である。
脂環族炭化水素基としては、例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等が挙げられる。
芳香族もしくは芳香脂肪族炭化水素基としては、単環式芳香族炭化水素基、多環式芳香族炭化水素基等が挙げられる。
単環式芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基、トリル基、メシチル基、クメニル基、ベンジル基、フェネチル基、メチルベンジル基、キシリル基、2,4−ジメトキシフェニル基、2,5−ジエトキシトリル基等が挙げられる。
多環式芳香族炭化水素基としては、例えば、ペンタリル基、ナフチル基、アントラシル基、ヘプタリル基、フェナリル基、フェナントリル基等が挙げられる。
一般式(1)中のR〜Rは、そのうちの任意の2つが結合して環を形成していてもよく、(i)R〜Rのうち、隣接した炭素原子に結合した任意の2つが結合して、2価の炭化水素基として3員環〜7員環骨格を形成する場合や、(ii)R〜Rのうち、同一の炭素原子に結合した任意の2つが結合して、2価の炭化水素基としてスピロ環骨格を形成する場合が挙げられる。さらに、(iii)この2価の炭化水素基自身が脂環で一部置換されている場合が挙げられる。(i)と(ii)のうち、環の安定性の観点から、(i)が好ましい。R〜Rのうちの任意の2つが結合した2価の炭化水素基の具体例としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基等が挙げられる。
また、炭化水素基の炭素原子に結合する水素原子は、アルキレンオキサイドの重合反応には関与しない置換基で置換されていてもよい。ここでいう反応に関与しない置換基としては、ハロゲン原子、有機シリル基、アルコキシ基、アリールオキシ基などが挙げられる。
従って、直鎖アルキル基の一部がこれらの官能基で置換された場合の具体例としては、例えば、トリクロロメチル基、パーフルオロエチル基、2,3−ジクロロプロピル基、1,2−ジフルオロヘキシル基、パーフルオロペンチル基、パークロロオクチル基、トリメチルシリルメチル基、トリメチルシリルブチル基、トリエチルシリルブチル基、トリメチルメトキシエチル基、フェノキシエチル基、フェノキシデシル基、ナフトキシエチル基等が挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
一般式(1)中および一般式(2)中のR〜R12は、水素原子、脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基、芳香族もしくは芳香脂肪族炭化水素基、または、ハロゲン原子を表し、そのうちの隣接した2つが結合して環を形成していてもよく、その炭素原子に結合する水素原子が、アルキレンオキサイドの重合反応には関与しない置換基(ハロゲン原子、有機シリル基、アルコキシ基、アリールオキシ基等)で置換されていてもよい。
脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基、芳香族もしくは芳香脂肪族炭化水素基、ハロゲン原子としては、R〜Rについての例示と同じものが挙げられる。
一般式(1)中のR〜R12は、そのうちの任意の2つが結合して環を形成していてもよく、R〜R12のうち、隣接した炭素原子に結合した任意の2つが結合して、2価の炭化水素基として3員環〜7員環骨格を形成する場合や、さらに、この2価の炭化水素基自身が芳香族環や脂環で一部置換されている場合が挙げられる。R〜R12のうちの任意の2つが結合した2価の炭化水素基の具体例としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、フェニレン基等が挙げられる。
また、炭化水素基の炭素原子に結合する水素原子は、アルキレンオキサイドの重合反応には関与しない置換基で置換されていてもよい。ここでいう反応に関与しない置換基としては、R〜Rについての例示と同じものが挙げられる。
一般式(2)中のR13〜R16は、水素原子、脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基、芳香族もしくは芳香脂肪族炭化水素基またはハロゲン原子を表し、そのうちの隣接した2つが結合して環を形成していてもよく、その炭素原子に結合する水素原子が、アルキレンオキサイドの重合反応には関与しない置換基(ハロゲン原子、有機シリル基、アルコキシ基、アリールオキシ基等)で置換されていてもよい。これらはR〜Rで説明したものと同様のものが挙げられる。
これらのうち好ましい組み合わせは、R13〜R16のいずれもが水素原子、またはR13〜R16のひとつだけがメチル基で残りが水素原子の組み合わせである。最も好ましくはR13〜R16のいずれもが水素原子の組み合わせである。
式中のMは、周期律表第3〜13族元素に属する金属元素を表し、Al、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Y、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、Hg、Tl等が挙げられる。反応性の観点からAl、Cr、Fe、MnおよびCoが好ましく、特にCoが好ましい。
式中のLは配位子を表し、nは1または2の整数を表す。nが2の場合は、2つの配位子Lは同一の配位子でも異なった種類の配位子でもよい。
本発明のサレン錯体(B)の配位子Lとしては、アニオン性または中性の配位子が挙げられる。
本発明のサレン錯体(B)の配位子Lとして好ましいものとしては、酢酸イオン、ヘキサン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、安息香酸イオン、シュウ酸イオン、マロン酸イオン、コハク酸イオン、プロパン−1,2,3−トリカルボン酸イオン、クエン酸イオン、ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸イオン等の1〜4価の有機カルボン酸アニオン;硝酸イオン、リン酸イオン、PF 、BF などの無機アニオン;水、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリセリンなどが挙げられる。
重合速度の観点から、これらの中で好ましいのは、酢酸イオン、安息香酸イオン、プロパン−1,2,3−トリカルボン酸イオン、ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸イオン、BF である。
サレン錯体(B)は、単独で、または、2種類以上を使用することができる。
本発明のサレン錯体(B)は公知の合成法により得ることができる。
例えば、Journal of the American Chemical Society、Vol.127、No.33、11566−11567頁(2005年発行)や、Science、 Vol.277、No.5328、936−938頁(1997年発行)の方法で合成することができる。
さらに、第1発明では、サレン錯体(B)の使用量を調節してアルキレンオキサイド(a)を開環重合させることで、数平均分子量が500〜20,000の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A1)を得ることができる。
サレン錯体(B)の使用量は、アルキレンオキサイド(a)100重量部に対して6〜100重量部である。6重量部より少ない場合は、得られる結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A1)の分子量が高くなりすぎる傾向があり、ポリウレタン樹脂やポリエステル樹脂の原料として使えないおそれがある。一方、高価な触媒の使用量を100重量部より多くすると、結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A1)を製造する際に触媒残渣を取り除くための精製工程が長くなり、結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A1)の収率が下がり、コストアップにつながるおそれがある。従って、目的に応じてふさわしい触媒使用量を適宜選択する。サレン錯体(B)の使用量は、より好ましくは、アルキレンオキサイド(a)100重量部に対して50〜90重量部である。
サレン錯体(B)を用いて、アルキレンオキサイド(a)の開環付加反応をする第1発明に係る結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)の製造方法としては、通常の開環付加反応と同様の方法で行うことができ、例えば、次の方法が挙げられる。
(1)ラセミ体のアルキレンオキサイド(a)を、サレン錯体(B)および必要により使用する溶剤の混合物(あらかじめ反応温度に調製する)に少しずつ加えて開環付加反応させる方法、
(2)ラセミ体のアルキレンオキサイド(a)、サレン錯体(B)および必要により使用する溶剤を予め反応温度以下で混合しておき、反応温度まで昇温する方法、
(3)ラセミ体のアルキレンオキサイド(a)を、サレン錯体(B)の存在下で開環付加反応させて得た生成物をそのまま反応容器内に残し、さらにラセミ体のアルキレンオキサイド(a)の種類を変えて開環付加反応させる方法
等が挙げられる。
反応は、通常−30℃〜150℃で行うことができるが、アイソタクティシティーおよび分子量制御の観点から、好ましくは0℃〜120℃、さらに好ましくは15℃〜100℃である。
サレン錯体(B)およびアルキレンオキシド(a)を反応させる第1発明に係る結晶性ポリオキアルキレンポリオール(A1)の製造方法は、必要により適当な不活性溶剤(例えば、トルエン、キシレン)中で行う。
無溶剤中、あるいは高濃度で反応させると発熱で反応温度の制御が困難となり、しいては分子量およびアイソタクティシティーの制御が困難となりやすい。
溶剤の濃度および量は、分子量およびアイソタクティシティーの良好な制御が可能であるように選択される。
次に、第2発明は、前述の一般式(1)または一般式(2)で示されるサレン錯体(B)と酸(C)の存在下で、アルキレンオキサイド(a)を開環重合させることを特徴とする数平均分子量が500〜20,000の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A2)の製造方法である。
すなわち、サレン錯体(B)に酸(C)を併用してアルキレンオキサイド(a)を開環重合させることで、数平均分子量が500〜20,000の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A2)を得ることができることを特徴とする。
本発明でサレン錯体(B)と併存させる酸(C)としては、有機酸、無機酸のいずれも使用することができる。
有機酸としては、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、ステアリン酸、トリフルオロ酢酸、安息香酸、フタル酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、プロパン−1,2,3−トリカルボン酸、クエン酸、ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸等の脂肪族もしくは芳香族カルボン酸;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の脂肪族もしくは芳香族スルホン酸が挙げられる。
無機酸としては、HBF、HCl、HBO、HNO、HPH、HPHO、HPO、HSO等が挙げられる。
これらの酸のうち、得られる結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)の数平均分子量の観点から、好ましいのは有機酸であり、さらに好ましいのは酢酸および安息香酸である。
第2発明に係る製造方法において、原料のアルキレンオキサイド(a)、触媒として使用するサレン錯体(B)や反応温度、必要により反応に使用する不活性溶媒などは、前述の第1発明の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A1)の製造方法で例示した原料や反応条件などと同様のものが採用できる。なお、サレン錯体(B)の使用量については後述する。
サレン錯体(B)と酸(C)を用いてアルキレンオキサイド(a)の開環付加反応をする第2発明に係る結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)の製造方法としては、例えば、次の方法が挙げられる。
(1)ラセミ体のアルキレンオキサイド(a)を、サレン錯体(B)、酸(C)および必要により使用する溶剤の混合物(あらかじめ反応温度に調製する)に少しずつ加えて開環付加反応させる方法、
(2)ラセミ体のアルキレンオキサイド(a)、サレン錯体(B)、酸(C)および必要により使用する溶剤を予め反応温度以下で混合しておき、反応温度まで昇温する方法、
(3)ラセミ体のアルキレンオキサイド(a)を、サレン錯体(B)と酸(C)の存在下で開環付加反応させて得た生成物をそのまま反応容器内に残し、さらにラセミ体のアルキレンオキサイド(a)の種類を変えて開環付加反応させる方法
等が挙げられる。
第2発明に係る結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)の製造方法では、酸(C)をサレン錯体(B)と併用する必要があるが、使用する酸(C)のサレン錯体(B)に対するモル比((C)/(B))は、得られる結晶性ポリアルキレンポリオール(A)の分子量を調節する観点から、0.1〜200が好ましく、さらに好ましくは1〜150、特に好ましくは50〜150である。モル比(C)/(B)が0.1より小さい場合は、得られるポリオキシアルキレンポリオール(A2)の分子量が高くなりすぎる傾向があり、モル比(C)/(B)が200より大きい場合は、得られるポリオキシアルキレンポリオール(A2)の分子量が低くなりすぎる傾向がある。
第2発明に係る製造方法では、サレン錯体(B)の使用量は、アルキレンオキサイド(a)100重量部に対して0.02〜5重量部である。触媒使用量が少ない場合は、得られるポリオキシアルキレンポリオール(A2)の分子量が高くなりすぎ、またポリオキシアルキレンポリオール(A2)の生産速度が遅くなる点で好ましくない。一方、触媒自体の価格が高いため、触媒の使用量を多くすると、ポリオキシアルキレンポリオール(A2)を製造する際のコストアップにつながる点で好ましくない。
従って、目的とするポリオキシアルキレンポリオール(A)の分子量に合わせて、ふさわしい触媒使用量を適宜選択する。
サレン錯体(B)の使用量は、より好ましくは、アルキレンオキサイド(a)100重量部に対して0.2〜1重量部である。
本発明の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)の製造方法、すなわち、第1発明の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A1)の製造方法および第2発明の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A2)の製造方法において、開環付加反応の後、塩酸などの酸を含む水によって処理し、分液することで触媒を除去することができる。適した酸として、例えば、塩酸、リン酸、硫酸、安息香酸および/または酢酸などが挙げられる。
後述するように、固体担体(D)にサレン錯体(B)を担持しておくことも可能であり、この場合、反応後の触媒は、適当な酸などによって反応物と分離され、濾過などの固液分離操作により容易に回収される。
また、触媒を除去する処理をした後の開環付加反応物の末端基を、アミン、水酸化アルカリ金属等で加水分解して、得られたポリオールから必要により溶剤を除去することで結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)を得ることができる。
生成した結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)を、冷却条件下で、適した溶剤(例えばアセトン、エチルメチルケトンなど)からの再結晶沈殿によってさらに精製することができる。
結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)のアイソタクティシティーは、(A)をポリウレタン樹脂(PU)やポリエステル樹脂(PE)などのポリオール成分原料として使用して得られる上記樹脂のシャープメルト性の観点から、好ましくは70%以上、より好ましくは80%以上、さらに好ましくは95%以上、最も好ましくは99%以上である。
アイソタクティシティーは、Macromolecules、vol.35、No.6、2389−2392頁(2002年)に記載の方法で算出することができ、以下のようにして求める。
測定試料約30mgを直径5mmの13C−NMR用試料管に秤量し、約0.5mlの重水素化溶剤を加えて溶解させ、分析用試料とする。ここで重水素化溶剤は、重水素化クロロホルム、重水素化トルエン、重水素化ジメチルスルホキシド、重水素化ジメチルホルムアミド等であり、試料を溶解させることのできる溶剤を適宜選択する。
13C−NMRの3種類のメチン基由来の信号は、それぞれシンジオタクチック値(S)75.1ppm付近とヘテロタクチック値(H)75.3ppm付近とアイソタクチック値(I)75.5ppm付近に観測される。アイソタクティシティーを次の計算式(1)により算出する。
アイソタクティシティー(%)=[I/(I+S+H)]×100 (1)
但し、式中、Iはアイソタクチック信号の積分値;Sはシンジオタクチック信号の積分値;Hはヘテロタクチック信号の積分値である。
第1発明又は第2発明の製造方法により製造された結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)の数平均分子量(以下、Mnと記載する。)は、500〜20,000である。
結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)のMnは、これをポリオール成分原料として製造されるポリウレタン樹脂(PU)やポリエステル樹脂(PE)などの樹脂物性の観点から、500〜20,000が好ましく、2,000〜20,000がさらに好ましく、2,000〜10,000が最も好ましい。
このMnは、水酸基価を測定することによって、または対照としてのポリスチレンに対するGPCによって通常の方法によって算出される。
水酸基価(mgKOH/g)は、JISK−1557(1970年版)に準拠する方法によって行う。Mnは以下の計算式(2)で算出できる。
Mn=(F×56,100)/水酸基価 (2)
ただし、Fは結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)1分子中に含有される水酸基の数を表す。
本発明のサレン錯体(B)は、そのまま使用してもよいが、固体担体(D)の表面に担持することにより、反応後に反応物から再利用可能な形で容易に分離することができ、したがって、サレン錯体(B)の再利用によるコスト低減や、得られるポリオキシアルキレンポリオール(A)に触媒が残留しない点で有利である。固体担体(D)への固定は、化学結合でも物理吸着でもよい。
本発明のサレン錯体(B)は公知の方法により固体担体(D)に担持することができ、例えば、固体担体(D)として無機固体であるシリカを用いるのであれば、Catalysis、Vol.7、170頁(2006年発行)の方法で担持でき、固体担体(D)として有機高分子であるポリスチレンを用いるのであれば、Chemistry:A European Journal、Vol.12、No.2、576−583頁(2005年発行)の方法で担持することができる。
本発明の固体担体(D)としては、無機固体、有機高分子のいずれも使用することができる。
無機固体としては、例えば、シリカ、アルミナ、ゼオライト、酸化チタン、タルク、ヘクトライト、活性炭、沸騰石またはクレイ等が挙げられる。
有機高分子としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロプロピレン、ポリスチレン、ポリノルボルネン、ポリアクリル酸、ポリプロピレングリコール、陽イオン交換樹脂、陰イオン交換樹脂、およびこれらの共重合体が挙げられる。
これらの中で好ましいのは、本反応における化学的安定性の点から、シリカ、ゼオライト、ポリスチレン、ポリノルボルネンである。
第3発明は、第1発明又は第2発明の製造方法により製造されたことを特徴とする結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)である。前述したプロピレンオキサイドをアルキレンオキサイド(a)として使用すると、結晶性ポリオキシプロピレンポリオールを得ることができる。
第3発明の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)、すなわち、第1発明の製造方法で得られる結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A1)又は第2発明の製造方法で得られる結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A2)を重合反応の原料として使用することで、シャープメルト性に優れたポリウレタン樹脂(PU)およびポリエステル樹脂(PE)が得られる。
本願の第4発明のポリウレタン樹脂(PU)は、第3発明の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)とポリイソシアネート(E)を反応させて得られる。
ポリイソシアネート(E)は、少なくとも2個のイソシアネート基を有する化合物であり、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、これらのポリイソシアネートの変性物(ウレタン基、カルボジイミド基、アロファネート基、ウレア基、ビューレット基、イソシアヌレート基またはオキサゾリドン基含有変性物など);およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
芳香族ポリイソシアネートとしては、炭素数(NCO基中の炭素を除く;以下のポリイソシアネートも同様)6〜16の芳香族ジイソシアネート、炭素数6〜20の芳香族トリイソシアネートおよびこれらのイソシアネートの粗製物などが挙げられる。具体例としては、1,3−および/または1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−および/または2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、粗製TDI、2,4’−および/または4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、粗製MDI[粗製ジアミノジフェニルメタン{ホルムアルデヒドと芳香族アミン(アニリン)またはその混合物との縮合生成物;ジアミノジフェニルメタンと少量(たとえば5〜20%)の3官能以上のポリアミンとの混合物}のホスゲン化物;ポリアリルポリイソシアネート(PAPI)など]、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、トリフェニルメタン−4,4’,4’’−トリイソシアネートなどが挙げられる。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、炭素数2〜18の脂肪族ジイソシアネートなどが挙げられる。具体例としては、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートなどが挙げられる。
脂環式ポリイソシアネートとしては、炭素数4〜16の脂環式ジイソシアネートなどが挙げられる。具体例としては、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネートなどが挙げられる。
芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、炭素数8〜15の芳香脂肪族ジイソシアネートなどが挙げられる。具体例としては、キシリレンジイソシアネート、α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネートなどが挙げられる。
変性ポリイソシアネートの具体例としては、ウレタン変性MDI、カルボジイミド変性MDI、ショ糖変性TDIおよびひまし油変性MDIなどが挙げられる。
これらのうちで好ましいものは6〜16の芳香族ジイソシアネート、炭素数4〜12の脂肪族ジイソシアネートおよび炭素数4〜16の脂環式ジイソシアネートであり、さらに好ましいものは芳香族ジイソシアネートであり、得られるポリウレタン樹脂の機械特性の観点から、特に好ましくは2,4−および/または2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、2,4’−および/または4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)である。
本発明のポリウレタン樹脂(PU)は、公知の方法で重合でき、ポリウレタン化用触媒の存在下または存在なしに重合することができる。
本発明において必要により使用されるポリウレタン化用アミン触媒は、ポリウレタン反応に通常使用されるアミン系触媒であり、例えば、トリエチレンジアミン、N−エチルモルホリン、ジエチルエタノールアミン、N、N、N’、N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、トリエチレンジアミン、1−イソブチル−2−メチルイミダゾール、1,8−ジアザビシクロ−[5,4,0]−ウンデセン−7、ビス(ジメチルアミノエチル)エーテル(カルボン酸塩)などが挙げられる。
さらに必要により金属触媒を使用することができる。金属触媒としては、オクチル酸第一スズ、ジラウリル酸ジブチル第二スズ、オクチル酸鉛などが挙げられる。触媒の使用量は、結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)の重量に基づいて、好ましくは0.001〜6%であり、さらに好ましくは0.1〜5%である。
ポリウレタン樹脂(PU)のMnは、通常1,500〜30,000、好ましくは8,000〜20,000である。1,500未満ではポリウレタン樹脂の機械強度が低くなるおそれがあり、30,000を超えるとポリウレタン樹脂の加工性に劣る傾向がある。
このMnは、対照としてのポリスチレンに対するGPCによって通常の方法によって算出される。
本発明におけるポリウレタン樹脂(PU)のシャープメルト性は下記(1)、(2)の手順により定め、下記一般式(4)で表される指標Smaxで定義する。
手順(1)T℃での引張損失弾性率をE(T)”として、T℃と(T+20)℃におけるそれぞれの引張損失弾性率の差Sを一般式(3)で定義する。
S=LogE(T)”−LogE(T+20)” (3)
手順(2)αを融解熱量ピーク温度としたときに、(α−20)℃〜(α+20)℃の温度範囲において、上記のSが最大となる温度T℃をX℃とし、その最大値を本発明のシャープメルト性の指標Smaxとして一般式(4)で定義する。
Smax=LogE(X)”−LogE(X+20)” (4)
但し、融解熱量ピーク温度αが存在しない場合は、融解熱量ピーク温度の代わりにガラス転移温度を採用する。
ポリウレタン樹脂(PU)のシャープメルト性の指標Smaxは、大きいほどシャープメルト性に優れ、0.5以上が好ましく、さらに好ましくは0.8以上である。
シャープメルト性の指標Smaxは、動的粘弾性測定装置で測定される温度および引張損失弾性率のチャートからまず温度X℃を決定し、次に上記一般式(4)から算出する。
αとしての融解熱量ピーク温度およびガラス転移温度は、ASTM D3418−82に規定の方法(DSC法)で測定した値である。示差走査熱量測定装置(例えば、セイコー電子工業(株)製;DSC20、SSC/580)などで測定できる。
引張損失弾性率E”は、動的粘弾性測定装置(例えばユービーエム社製;動的粘弾性測定装置 Rheogel−E4000)を用い、測定条件として、周波数1Hz、昇温速度4℃/分により測定することができる。
また、ポリウレタン樹脂(PU)は、公知の方法で発泡剤を用いてポリウレタンフォームとすることもできる。
発泡剤としては、水等を使用することができる。
ポリウレタン樹脂(PU)の製造においては、必要により、さらに以下に述べるようなその他の添加剤を用いてもよい。
例えば、着色剤(染料、顔料)、難燃剤(リン酸エステル類、ハロゲン化リン酸エステル類など)、老化防止剤(トリアゾール系、ベンゾフェノン系など)、抗酸化剤(ヒンダードフェノール系、ヒンダードアミン系など)などの通常用いられる添加剤の存在下で反応させることができる。
このポリウレタン樹脂(PU)をコーティング剤として使用する際には、ポリオレフィン系ゴムやポリオレフィン等との接着性に優れる等の特徴を有するので、ポリウレタンフォーム、ポリウレタンエラストマー、ポリウレタンコーティング材等さまざまな応用が可能である。ポリウレタンフォームとしては、自動車用クッション材、自動車用バック材等、ポリウレタンエラストマーとしては注型ポッティング材、電子式複写機のクリーニングブレード、ポリウレタンコーティング材等としてはホットメルト接着剤・塗料等が挙げられる。
本願の第5発明のポリエステル樹脂(PE)は、第3発明の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)とポリカルボン酸(F)とを反応させて得られる。
ポリカルボン酸(F)としては、アルキレンジカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、セバシン酸及びドデセニルコハク酸など);アルケニレンジカルボン酸(マレイン酸及びフマル酸など);芳香族ジカルボン酸(フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸及びナフタレンジカルボン酸など)などが挙げられる。
得られるポリエステル樹脂の機械特性の観点から、これらのうち好ましいものは、炭素数4〜20のアルケニレンジカルボン酸、炭素数8〜20の芳香族ジカルボン酸及び炭素数6〜21のアルキレンジカルボン酸である。これらは2種以上を併用して用いることもできる。
また、これらのポリカルボン酸(F)の酸無水物や、低級(炭素数1〜4)アルキルエステル(メチルエステル、エチルエステル、イソプロピルエステルなど)も使用できる。
本発明のポリエステル樹脂(PE)は、結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)とポリカルボン酸(F)とを公知のエステル化触媒[例えはスズ系化合物(ジブチルチンオキシド、ジオクチルスズジラウレートなど)、チタン系化合物(チタンテトライソプロポキシド、チタンテトラブトキシド、チタントリエタノールアミネート、チタンジイソプロポキシビストリエタノールアミネートなど)、アンチモン系化合物(3酸化アンチモンなど)]などの存在下で重縮合させることにより得られる。これらのうち環境負荷の観点からチタン系化合物が好ましい。
反応温度としては、特に制限はないが、好ましくは160℃〜280℃、さらに好ましくは175〜270℃、特に好ましくは185〜260℃である。160〜280℃にすることで、適度な反応速度が得られ工業的生産が可能となる。
本発明のポリエステル樹脂(PE)のGPCにより得られるMnは、通常1,500〜30,000、好ましくは2,000〜20,000、である。30,000を超えると工業的生産性の観点から好ましくなく、また、1,500未満ではポリエステル樹脂としての機械強度に劣る可能性がある。
このMnは、対照としてのポリスチレンに対するGPCによって通常の方法によって算出される。
本発明におけるポリエステル樹脂(PE)のシャープメルト性は下記(1)、(2)の手順により定め、一般式(6)で表される指標S’maxで定義する。
手順(1):T’℃でのずり損失弾性率をG(T’)”として、T’℃と(T’+20)℃におけるそれぞれのずり損失弾性率の差S’を一般式(5)で定義する。
S’=LogG(T’)”−LogG(T’+20)” (5)
手順(2):α’を融解熱量ピーク温度としたときに、(α’−20)℃〜(α’+20)℃の温度範囲において、上記のS’が最大となる温度℃をX’℃とし、その最大値を本発明のシャープメルト性の指標S’maxとして一般式(6)で定義する。
S’max=LogG(X’)”−LogG(X’+20)” (6)
但し、融解熱量ピーク温度α’が存在しない場合は、融解熱量ピーク温度の代わりにガラス転移温度を採用する。
ポリエステル樹脂(PE)のシャープメルト性の指標S’maxは、大きいほどシャープメルト性に優れ、3以上が好ましく、さらに好ましくは4以上である。
ポリエステル樹脂のシャープメルト性の指標S’maxも同様の手順で、動的粘弾性測定装置で測定される温度およびずり損失弾性率のチャートからまず温度X’℃を決定し、次に上記一般式(6)から算出する。
αとしての融解熱量ピーク温度およびガラス転移温度も、前述のポリウレタン樹脂(PU)と同様の方法で測定する。
ずり損失弾性率G”も、動的粘弾性測定装置を用いるが、測定条件として、周波数1Hz、昇温速度10℃/分、ひずみ5%により測定する。
このポリエステル樹脂(PE)を他のポリエステル樹脂に配合して使用する際には、ポリエステル樹脂同士なので親和性が高いという優れた特徴を有し、さまざまな応用が可能である。樹脂配合用としては、トナー用樹脂や塗料用樹脂等が挙げられる。
本発明の製造方法は、アイソタクティシティーが非常に高く、反応性が高い、比較的低分子量の結晶性ポリオキシアルキレンポリオールを安価に製造することができ、さらにシャープメルト性に優れたポリウレタン樹脂およびポリエステル樹脂製造用の結晶性ポリオキシアルキレンポリオールを安価に提供できることを奏する。
特に、この錯体触媒を固体担体に担持させることにより触媒の回収が可能となり、さらに製造コストを下げることができる。
以下実施例をもって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<製造例1>サレン触媒(B−1)の合成
窒素雰囲気下、1,2−ジアミノベンゼン10.8g(100ミリモル)、3,5−ジ−t−ブチルサリチルアルデヒド50g(213ミリモル)とエタノール400mLを、還流管を備えた1Lナスフラスコに入れた。攪拌しながら還流を4時間行い、還流後室温にて24時間放置し、その後濾過により得られた黄色固体を、50mLのエタノールで3回洗浄した。得られた固体を24時間真空乾燥し、黄色結晶の中間体(X1−1)を41g得た(75ミリモル、収率75%)。なお、同定は、H−NMR、C−NMRにより行った。
窒素雰囲気下、中間体(X1−1)40g(73ミリモル)、酢酸コバルト4水和物13.1g(52ミリモル)とエタノール500mLを、還流管を備えた1Lナスラスコに入れた。攪拌しながら還流を2時間行った後、室温まで冷却し、析出した固体を減圧濾過し、50mLのメタノールで3回洗浄した。ジクロロメタン40mLに固体を溶解させ、得られた溶液にさらにヘキサン500mLを加えた後、0℃に冷却し、24時間放置した。析出した固体を減圧濾過し、20mlのヘキサンで3回洗浄して、エンジ色結晶の中間体(X1−2)を29g(48.4ミリモル、収率93%)得た。同定は、質量分析法(以下、MSと略記する。)で行った。
中間体(X1−2)27.2g(45.1ミリモル)、酢酸2.58mL(45.1ミリモル)とジクロロメタン200mLを500mLビーカーに入れ、空気下で4時間攪拌した。ロータリーエバポレーターで溶剤を除去後、100mLのペンタンに懸濁させて減圧濾過し、20mlのペンタンで3回洗浄して、赤褐色の本発明のサレン錯体(B−1)を29g(45.7ミリモル、収率97%)得た。同定は、MSで行った。
<製造例2> シリカ担持サレン錯体(B−2)の合成
窒素雰囲気下、多孔質シリカ(日本化学製:SILFAM−A)10g、3−アミノプロピルトリエトキシシラン5.7g(25.8ミリモル)と脱水トルエン200mLを、還流管を備えた500mLナスフラスコに入れた。攪拌しながら還流を6時間行い、冷却後に濾過により得られた白色粉末を、50mLの熱メタノールで5回洗浄した。得られた固体を24時間真空乾燥し、白色の中間体(X2−1)を10g得た。同定は蛍光X線により窒素原子含量を測定することで行った。
窒素雰囲気下、中間体(X2−1)10g、2,6−ジホルミル−4−t−ブチルフェノール5.3g(25.8ミリモル)と脱水エタノール200mLを、還流管を備えた500mLナスフラスコに入れた。攪拌しながら還流を10時間行い、冷却後に濾過により得られた黄色固体を、50mLの熱メタノールで5回洗浄した。得られた黄色粉末を24時間真空乾燥し、黄色の中間体(X2−2)を10.7g得た。同定は蛍光X線により窒素原子含量を測定することで行った。
窒素雰囲気下、1,2−ジアミノベンゼン5.4g(50ミリモル)、3,5−ジ−t−ブチルサリチルアルデヒド11.7g(50ミリモル)とエタノール200mLを、還流管を備えた500mLナスフラスコに入れた。攪拌しながら還流を4時間行い、ロータリーエバポレーターで溶剤を除去後、得られた黄色粉末を、10mLのエタノールで3回洗浄した。得られた固体を24時間真空乾燥し、黄色結晶の中間体(X2−3)を13.6g得た(42ミリモル、収率84%)。なお、同定は、H−NMRにより行った。
窒素雰囲気下、中間体(X2−2)10g、中間体(X2−3)8.4g(25.8ミリモル)と脱水エタノール200mLを、還流管を備えた500mLナスフラスコに入れた。攪拌しながら還流を18時間行い、冷却後に濾過により得られた黄色粉末を、50mLの熱メタノールで5回洗浄した。得られた固体を24時間真空乾燥し、黄色の中間体(X2−4)を12.1g得た。同定は蛍光X線により窒素原子含量を測定することで行った。
窒素雰囲気下、中間体(X2−4)10g、酢酸コバルト4水和物6.4g(25.8ミリモル)とエタノール200mLを、還流管を備えた500mLナスフラスコに入れた。攪拌しながら還流を2時間行い、冷却後に濾過により得られた淡緑色粉末を、50mLの熱メタノールで5回洗浄した。得られた固体を24時間真空乾燥し、淡緑色の中間体(X2−5)を10g得た。同定は蛍光X線によりコバルト原子含量を測定することで行った。
中間体(X2−5)10g、酢酸1.48mL(25.8ミリモル)とジクロロメタン200mLを500mLビーカーに入れ、空気下で4時間攪拌した。得られた懸濁液を減圧濾過し、20mlのペンタンで5回洗浄した。得られた粉末を24時間真空乾燥し、緑白色の本発明のシリカ担持サレン錯体(B−2)を10g得た。同定は、蛍光X線によりコバルト原子含量を測定することで行った。シリカ担持サレン錯体(B−2)のコバルト原子含量は、2.29wt%であった。
<比較製造例1> バイメタルμ−オキソアルコキサイドヒドロキシル触媒(E−1)の合成
窒素雰囲気下、酢酸亜鉛450mg(2.45ミリモル)、トリイソプロピルアルミニウム1.0g(5.0ミリモル)とデカリン20mLを、蒸留装置を備えた300mLナスフラスコに入れた。生成するイソプロピル酢酸を除去しながら還流を4時間行い、得られた反応溶液からデカリンを除去した後、n−ヘプタン10mLに再溶解した。得られた溶液にポリプロピレングリコール(OH価121mgKOH/g)100gを加え、減圧下で攪拌しながら130℃での加熱を4時間行い、亜鉛とアルミニウムを含む比較例のためのバイメタルμ−オキソアルコキサイドヒドロキシル化合物(E−1)を101.1g得た。
得られた本発明の錯体(B−1)、シリカ担持サレン錯体(B−2)および比較例のためのバイメタルμ触媒(E−1)を用いて、以下の実施例と比較例を行った。
<実施例1>
窒素雰囲気下、製造例1で得られたサレン錯体(B−1)2.3g(3.47ミリモル)、酢酸20.8g(347ミリモル)、ラセミ体プロピレンオキサイド114g(1.97モル)、トルエン300mLを1Lナスフラスコに入れ、0℃で6時間攪拌した。反応後に0.1Nの塩酸を250mL加えると沈殿が生成した。これにジクロロメタンを200mL加えて溶解させて分液を行った後、有機層から溶剤をロータリーエバポレーターで留去した。析出した固体を40℃のアセトン200mLに溶解し、0℃で24時間冷却した。減圧濾過により得られた白色固体に0.1NのKOH−メタノール溶液を500mL入れ、80℃で2時間攪拌した。その後0.1Nの塩酸で中和し、トルエン500mLと水1Lを加え、分液を3回行った。有機層から溶剤をロータリーエバポレーターで除去することで本発明の結晶性ポリプロピレンオキサイドポリオール(A−1)を112g得た。アイソクティシティーは99%、数平均分子量(Mn)は2,600、融点は54℃、収率は98%であった。
<実施例2>
酢酸20.8g(347ミリモル)を2.1g(34.7ミリモル)に変える以外は実施例1と同様にして、本発明の結晶性ポリプロピレンオキサイドポリオール(A−2)を110g得た。アイソクティシティーは99%、Mnは9,800、融点は60℃、収率は96%であった。
<実施例3>
窒素雰囲気下、製造例2で得られたシリカ担持サレン錯体(B−2)8.9g(コバルト含量3.47ミリモル)、酢酸20.8g(347ミリモル)、ラセミ体プロピレンオキサイド114g(1.97モル)、トルエン300mLを1Lナスフラスコに入れ、0℃で6時間攪拌した。
使用したシリカ担持サレン錯体(B−2)を回収するため、反応後の懸濁液に酢酸2.1gを加えて30分間攪拌し、減圧濾過により、反応溶液とシリカ担持サレン錯体(B’−2)を分離した。
有機層から溶剤をロータリーエバポレーターで留去し、析出した固体を40℃のアセトン200mLに溶解して、0℃で24時間冷却した。減圧濾過により得られた白色固体に0.1mol/LのKOH−メタノール溶液を500mL入れ、80℃で2時間攪拌した。その後0.1mol/Lの塩酸で中和し、トルエン500mLと水1Lを加え、分液を3回行った。有機層から溶剤をロータリーエバポレーターで除去することで、本発明の結晶性ポリプロピレンオキサイドポリオール(A−3)を105g得た。アイソクティシティーは99%、Mnは2,700、融点は55℃、収率は92%であった。
<実施例4>
実施例3の反応後に回収したシリカ担持サレン錯体(B’−2)を、減圧下、室温で乾燥して活性を再生した後、同量を用いて、実施例3の操作を繰り返して、本発明の結晶性ポリプロピレンオキサイドポリオール(A−4)を110g得た。アイソクティシティーは99%、Mnは2,800、融点は54℃、収率は96%であった。
<実施例5>
酢酸を使用せず、サレン錯体(B−1)を22.8g(34.7ミリモル)を使用し、分液を6回行う以外は実施例1と同様にして、ポリプロピレンオキサイドポリオール(A−5)を100g得た。アイソクティシティーは99%、Mnは2,900、融点は56℃、収率は88%であった。
<比較例1>
酢酸を使用しない以外は実施例1と同様にして、結晶性ポリプロピレンオキサイドポリオール(A’−1)を102g得た。アイソクティシティーは99%、Mnは34,500、融点は66℃、収率は89%であった。
<比較例2>
窒素雰囲気下、比較製造例1で得られたバイメタルμ−オキソアルコキサイドヒドロキシル化合物(E−1)2.3g、ラセミ体プロピレンオキサイド114g(1.97モル)、トルエン300mLを1Lオートクレーブに入れ、130℃/0.3MPaの加圧下で6時間攪拌した。0.5mol/Lの塩酸を250mL加えると沈殿が生成し、ジクロロメタンを200mL加えて溶解させて分液を行った後、有機層から溶剤をロータリーエバポレーターで留去した。析出した固体を40℃のアセトン200mLに溶解し、0℃で24時間冷却した。得られた白色固体を減圧濾過することで結晶性ポリプロピレンオキサイドポリオール(A’−2)を108g得た。アイソクティシティーは68%、Mnは5,200、融点は55℃、収率は95%であった。
以上の実施例1〜5および比較例1、2の結果を表1に示す。
<実施例6>
窒素雰囲気下、実施例4で得られた結晶性ポリプロピレンオキサイドポリオール(A−4)65.99g(23.57ミリモル)とエチレングリコール8.08g(130.3ミリモル)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート39.23g(156.9ミリモル)、ジラウリル酸ジブチル第二スズ0.0069g、N、N−ジメチルホルムアミド(DMF)325gを1Lナスフラスコに入れた。60℃で16時間攪拌した。Mnが20,000(ポリスチレンを標準物質としたGPC法による、以下同様)のポリウレタン樹脂溶液(PU−1)を得た。融解熱量ピーク温度は、52℃であった。
<実施例7>
冷却管、撹拌機及び窒素導入管の付いた500mL反応槽中に、実施例4で得られた結晶性ポリプロピレンオキサイドポリオール(A−4)88.7g(31.7ミリモル)、テレフタル酸4.0g(24.1ミリモル)、イソフタル酸0.8g(4.82ミリモル)、及び縮合触媒としてジブチル錫0.2gを入れ、210℃で加熱して窒素気流下に生成する水を留去しながら6時間反応させた。
次いで1〜3kPaの減圧下に反応させ、酸価が5になった時点で反応槽から取り出し、室温まで冷却後、粉砕して本発明のポリエステル樹脂組成物(PE−1)を得た。ポリエステル樹脂(PE−1)のMnは6,710、融解熱量ピーク温度は、55℃であった。
<比較例3>
結晶性ポリプロピレンオキサイドポリオール(A−4)の代わりに、通常のポリプロピレンオキサイドポリオール(ニューポールPP3000、Mn:3000、水酸基価:37.4、三洋化成工業製、アイソタクティシティー25%)68.91g(22.97ミリモル)、エチレングリコールの仕込み量を8.11g(130.8ミリモル)にした以外は実施例5と同様の方法で重合し、Mn=20,000のポリウレタン樹脂溶液(PU’−1)を得た。ガラス転移温度は56℃あった。
<比較例4>
冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた500mL反応槽中に、ビスフェノールA・PO2モル付加物45.6g、ビスフェノールA・EO2モル付加物32.1g(93.3ミリモル)、テレフタル酸24.7g(149ミリモル)、およびテトラブトキシチタネート0.3gを入れ、230℃で窒素気流下に、生成する水を留去しながら5時間反応させた。次いで1〜3kPaの減圧下に反応させ、酸価が2になった時点で180℃に冷却し、無水トリメリット酸7.4g(38.5ミリモル)を加え、常圧密閉下2時間反応後取り出し、室温まで冷却後粉砕して、比較のためのポリエステル樹脂(PE’−1)を得た。ポリエステル樹脂(PE’−1)のMnは、3,500、ガラス転移温度は55℃であった。
以下の手順で、実施例6、比較例3のポリウレタン樹脂溶液からポリウレタン樹脂シートを作成した。
(1)得られたポリウレタン樹脂のDMF溶液をさらにDMFで20重量%となるように希釈する。
(2)ガラス板上に、シリコーン樹脂で200mm×200mmとなるように枠を作成し、深さ1mmとなるように希釈したポリウレタン樹脂のDMF溶液を注ぎ入れる。
(3)ガラス板を60℃の循風乾燥器に6時間入れ、大部分のDMFを揮散させる。さらに、60℃の減圧度1kPaの減圧乾燥器に3時間入れて、完全に揮散させる。
<融解熱量ピーク温度またはガラス転移温度の測定>
得られたポリウレタン樹脂シートおよびポリエステル樹脂の融解熱量ピーク温度およびガラス転移温度を、いずれもASTM D3418−82に記載の方法に従い測定した。
なお、ポリウレタン樹脂溶液(PU−1)から得られたポリウレタン樹脂シートおよびポリエステル樹脂(PE−1)からは、融解熱量ピーク温度のみが得られた。
また、ポリウレタン樹脂溶液(PU’−1)から得られたポリウレタン樹脂シートおよびポリエステル樹脂(PE’−1)からは、融解熱量ピーク温度は認められず、ガラス転移温度のみが得られた。
<ポリウレタン樹脂の引張損失弾性率の測定>
得られたポリウレタン樹脂シートの引張損失弾性率を動的粘弾性測定装置(ユービーエム社製;動的粘弾性測定装置 Rheogel−E4000)を用い、測定条件、周波数1Hz、昇温速度4℃/分で測定した。
<ポリエステル樹脂のずり損失弾性率の測定>
得られたポリエステル樹脂のずり損失弾性率を動的粘弾性測定装置(Rheometric Scientific社製;動的粘弾性測定装置 RDS−2)を用い、測定条件、周波数1Hz、昇温速度10℃/分、ひずみ5%で測定した。
<シャープメルト性>
引張損失弾性率およびずり損失弾性率を測定して得られたチャートから、前述の一般式(3)で表されるS、および一般式(5)で表されるS’が最大となる温度XおよびX’を決定した。
さらに、XおよびX’に基づいて、シャープメルト性の指標であるSmaxとS’maxを、前記一般式(4)と一般式(6)から算出した。
実施例6、7および比較例3、4の結果を表2に示す。
上記の実施例1と2において、本発明の、サレン錯体(B−1)と酢酸の両者の存在下で通常のプロピレンオキサイドを開環重合させる方法を用いると、少量のサレン錯体を使用し、99%以上のアイソタクティシティーの比較的低分子量のポリオキシプロピレンポリオールを得ることができた。
また、シリカに担持したサレン錯体(B−2)と酢酸の両者の存在下で製造した実施例3と、この担持触媒を酢酸処理で簡単に再生したサレン錯体(B’−2)と酢酸の両者の存在下で製造した実施例4では、ポリウレタン樹脂等のジオ−ル成分の原料として有用な、分子量が2,000〜3,000の比較的低分子量で、かつ99%以上のアイソタクティシティーのポリオキシプロピレンポリオールを得ることができた。
さらに実施例5では、サレン触媒を20重量%使用することで比較的低分子量かつ99%以上のアイソタクティシティーのポリオキシプロピレンポリオールを得ることができた。
一方、酢酸を併用せず少量のサレン錯体だけで開環重合させた比較例1では、分子量が34,500という高分子量のポリオキシプロピレンポリオールしか得られず、ポリオール原料として有用な分子量が2,000〜3,000のポリオキシプロピレンポリオールは得られなかった。
実施例6において、本発明の結晶性ポリオキシプロピレンポリオール(A−4)を原料としたポリウレタン樹脂(PU−1)は、優れたシャープメルト性を示した。
また、実施例7において、本発明の結晶性ポリオキシプロピレンポリオール(A−4)を原料としたポリエステル樹脂(PE−1)も、優れたシャープメルト性を示した。
一方、結晶性ポリオキシプロピレンポリオールを原料とせず、アイソタクティシティーの低いポリオキシアルキレンポリオールを原料としたポリウレタン樹脂(PU’−1)は、シャープメルト性を示さなかった。また、結晶性ポリオキシプロピレンポリオールを原料とせず、非結晶性のポリオールを原料としたポリエステル樹脂(PE’−1)は、シャープメルト性を示さなかった。
本発明の製造方法で得られる結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A)は、分子量制御が容易でかつ安価に生産することができるため、ポリウレタン樹脂やポリエステル樹脂等の原料に使用できる。また、本発明のポリウレタン樹脂やポリエステル樹脂は、高いシャープメルト性を有することから、電子複写機のクリーニングブレード、ホットメルト接着剤、塗料、スラッシュ成形材料、粉体塗料や電子写真用トナー等の成形材料等として幅広く用いることができる。

Claims (2)

  1. 下記結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A又は下記結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A2)とポリイソシアネート(E)を反応させて得られることを特徴とするポリウレタン樹脂(PU)。
    結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A1):下記一般式(1)または一般式(2)で示されるサレン錯体(B)の存在下で、アルキレンオキサイド(a)100重量部に対して前記サレン錯体(B)を6〜100重量部使用し、前記アルキレンオキサイド(a)を開環重合させることを特徴とする数平均分子量が500〜20,000の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A1)の製造方法により製造された結晶性ポリオキシアルキレンポリオール。
    結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A2):下記一般式(1)または一般式(2)で示されるサレン錯体(B)と酸(C)の存在下で、アルキレンオキサイド(a)を開環重合させることを特徴とする数平均分子量が500〜20,000の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A2)の製造方法により製造された結晶性ポリオキシアルキレンポリオール。
    [式(1)中、R 1 〜R 4 は、水素原子、脂肪族、脂環族、芳香族もしくは芳香脂肪族炭化水素基、またはハロゲン原子を表し、そのうちの任意の2つが結合して環を形成していてもよく、その炭素原子に結合する水素原子が置換基で置換されていてもよい。
    5 〜R 12 は、水素原子、脂肪族、脂環族、芳香族もしくは芳香脂肪族炭化水素基、またはハロゲン原子を表し、そのうちの隣接した2つが結合して環を形成していてもよく、その炭素原子に結合する水素原子が置換基で置換されていてもよい。
    Mは第3〜13族元素に属する金属元素を表し、Lは配位子を表し、nは1または2の整数を表す。nが2のとき、2つの配位子Lは同一の配位子でも異なった配位子でもよい。]
    [式(2)中、R 13 〜R 16 は、水素原子、脂肪族、脂環族、芳香族もしくは芳香脂肪族炭化水素基、またはハロゲン原子を表し、そのうちの任意の2つが結合して環を形成していてもよく、その炭素原子に結合する水素原子が置換基で置換されていてもよい。R 5 〜R 12 、M、L、nは、それぞれ式(1)の記号と同じものを表す。]
    結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A2):下記一般式(1)または一般式(2)で示されるサレン錯体(B)と酸(C)の存在下で、アルキレンオキサイド(a)を開環重合させることを特徴とする数平均分子量が500〜20,000の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A2)の製造方法により製造された結晶性ポリオキシアルキレンポリオール。
  2. 下記結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A又は下記結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A2)とポリカルボン酸(F)を反応させて得られることを特徴とするポリエステル樹脂(PE)。
    結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A1):下記一般式(1)または一般式(2)で示されるサレン錯体(B)の存在下で、アルキレンオキサイド(a)100重量部に対して前記サレン錯体(B)を6〜100重量部使用し、前記アルキレンオキサイド(a)を開環重合させることを特徴とする数平均分子量が500〜20,000の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A1)の製造方法により製造された結晶性ポリオキシアルキレンポリオール。
    結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A2):下記一般式(1)または一般式(2)で示されるサレン錯体(B)と酸(C)の存在下で、アルキレンオキサイド(a)を開環重合させることを特徴とする数平均分子量が500〜20,000の結晶性ポリオキシアルキレンポリオール(A2)の製造方法により製造された結晶性ポリオキシアルキレンポリオール。
    [式(1)中、R 1 〜R 4 は、水素原子、脂肪族、脂環族、芳香族もしくは芳香脂肪族炭化水素基、またはハロゲン原子を表し、そのうちの任意の2つが結合して環を形成していてもよく、その炭素原子に結合する水素原子が置換基で置換されていてもよい。
    5 〜R 12 は、水素原子、脂肪族、脂環族、芳香族もしくは芳香脂肪族炭化水素基、またはハロゲン原子を表し、そのうちの隣接した2つが結合して環を形成していてもよく、その炭素原子に結合する水素原子が置換基で置換されていてもよい。
    Mは第3〜13族元素に属する金属元素を表し、Lは配位子を表し、nは1または2の整数を表す。nが2のとき、2つの配位子Lは同一の配位子でも異なった配位子でもよい。]
    [式(2)中、R 13 〜R 16 は、水素原子、脂肪族、脂環族、芳香族もしくは芳香脂肪族炭化水素基、またはハロゲン原子を表し、そのうちの任意の2つが結合して環を形成していてもよく、その炭素原子に結合する水素原子が置換基で置換されていてもよい。R 5 〜R 12 、M、L、nは、それぞれ式(1)の記号と同じものを表す。]
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