JP5490186B2 - コイルの巻線方法及び変圧器 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のコイル層からなるコイルの巻線方法、並びにこの様なコイルを用いた変圧器に関するものである。
従来、図11に示す如く、導線(94)を渦巻き状に巻回してなる単位コイル部(9)が巻軸方向に繰り返し並んだコイルが知られている。
そして、この様なコイルの製造方法として、図12(a)の如く、導線を渦巻き状に巻回することにより、互いに異なる内周長を有する第1単位巻部(91)、第2単位巻部(92)及び第3単位巻部(93)を、巻軸方向に連続して形成すると共に、これら複数の単位巻部(91)(92)(93)からなる単位コイル部を、巻軸方向に連続して形成して、空芯コイルの中間製品を作製した後、該中間製品を巻軸方向に圧縮して、図12(b)の如く、第3単位巻部(93)の内側に第2単位巻部(92)の少なくとも一部を押し込み、該第2単位巻部(92)の内側に第1単位巻部(91)の少なくとも一部を押し込むことにより、複数のコイル層(図示する例では3層)からなる空芯コイルの完成品を得る方法が知られている(特許文献1)。
ところで、大電力、高電圧用の変圧器(トランス)においては、従来より、図10に示す如く、表面が被覆された断面矩形の導線を多層に巻回してなる大形のコイル(8)や、薄い樹脂フィルムと幅広の金属薄板とを多層に重ね巻きして一列当たりの巻数を更に多くしてなる大形コイル(図示省略)が、一次巻線若しくは二次巻線として用いられている。
この様なコイルの製造工程においては、先ず、図10に示す様に内周側から外周側へ向かって渦巻き状に巻回されたコイルユニット(81)を多数作製した後、これらのコイルユニット(81)を巻軸方向に配列し、隣接するコイルユニット(81)(81)どうしを渡り線(図示省略)によって互いに直列に接続することが行なわれている。
特開2003−86438号公報
ところが、図10に示すコイル(8)においては、多数のコイルユニット(81)の相互間に、渡り線を用いた接続のために必要なギャップGが形成されるので、軸方向の長さL′が大きくなる問題があった。この問題を解決するためには、各コイルユニット(81)の巻数を増大させればよいが、これによってコイル(8)の外径が大きくなる問題が生じる。
そこで、図12(a)(b)に示す巻線方法を用いることによって、図11及び図12(b)に示すコイル(9)と同様の巻線構造を有するコイルを作製することが考えられる。
この様なコイルによれば、多数の単位コイル部を連続的に形成することが出来るので、渡り線を用いた接続のためのギャップは不要となり、これによってコイルの小型化が可能となる。
しかしながら、特に大形のコイル(8)の場合、例えば巻数が300回を越えることとなるため、図12(a)(b)の巻線方法では、300を越える単位巻部を互いに密着させた状態で整然と配列させることが困難である。
又、コイル(8)の巻数が300回以上で、単位コイル部が例えば6層の場合、単位コイル部の配列数が50を越えることになるため、図12(a)(b)に示す如く中間製品を巻軸方向に圧縮したときの弾性反発力が大きくなり、図12(b)の如く単位コイル部どうしが互いに接触した構造を維持するためには、コイルを圧縮状態に維持するための強固な拘持手段が必要となる。
そこで本発明の目的は、少なくとも1本の導線を渦巻き状に巻回して形成される単位コイル部が、巻軸方向に繰り返し並んでおり、各単位コイル部は、互いに内周長の異なる複数の単位巻部から形成され、内周長の大きな単位巻部の内側に内周長の小さな単位巻部の少なくとも一部が侵入しているコイルの製造方法であって、複数の単位巻部を整然と配列させ、比較的小さな拘束力で複数の単位コイル部を互いに接触させた状態に維持することが出来る、コイルの巻線方法を提供することである。
又、本発明の他の目的は、小形化及び低損失化を実現することが出来る変圧器を提供することである。
本発明に係るコイルの巻線方法は、少なくとも1本の導線を渦巻き状に巻回して形成される単位コイル部が、巻軸方向に繰り返し並んでおり、各単位コイル部は、互いに内周長の異なる複数の単位巻部から形成され、内周長の大きな単位巻部の内側に内周長の小さな単位巻部の少なくとも一部が侵入しているコイルの製造方法であって、
内周側から外周側へ向かって導線を渦巻き状に巻回して、巻軸と直交する面に沿って積層された複数の単位巻部からなる外向き巻回単位コイル部を形成する外向き巻回単位コイル部形成工程と、
外周側から内周側へ向かって導線を渦巻き状に巻回して、巻軸と直交する面に沿って積層された複数の単位巻部からなる内向き巻回単位コイル部を形成する内向き巻回単位コイル部形成工程
とを交互に繰り返すことによって、巻軸に沿って外向き巻回単位コイル部と内向き巻回単位コイル部とを交互に並べ、
前記外向き巻回単位コイル部形成工程では、内周側の単位巻部の外周面に重ねて外周側の単位巻部を形成する工程を、内周側から外周側へ向かって繰り返し、
前記内向き巻回単位コイル部形成工程では、直前に形成された外向き巻回単位コイル部の側面に接触する最外周の単位巻部を形成した後、該外向き巻回単位コイル部の側面から少なくとも導線の幅寸法だけ離れた位置にて単位巻部を形成し、該単位巻部を前記外向き巻回単位コイル部の側面に接触するまで巻軸方向に沿って押し込む工程を、外周側から内周側へ向かって繰り返すことを特徴とする。
尚、前記外向き巻回単位コイル部形成工程と内向き巻回単位コイル部形成工程の繰り返しにおいては、先ず外向き巻回単位コイル部形成工程から開始し、内向き巻回単位コイル部形成工程で終了する方法、先ず外向き巻回単位コイル部形成工程から開始し、外向き巻回単位コイル部形成工程で終了する方法、先ず内向き巻回単位コイル部形成工程から開始し、内向き巻回単位コイル部形成工程で終了する方法、或いは、先ず内向き巻回単位コイル部形成工程から開始し、外向き巻回単位コイル部形成工程で終了する方法を採用することが出来る。
上記コイルの巻線方法によれば、外向き巻回単位コイル部形成工程と内向き巻回単位コイル部形成工程の内、内向き巻回単位コイル部形成工程では、既に形成されている外向き巻回単位コイル部の側面から離れた位置にて単位巻部を形成した後、該単位巻部を外向き巻回単位コイル部の側面に接触するまで巻軸方向に沿って押し込む工程で、単位巻部からは巻軸方向に平行な弾性反発力を受けることになるが、外向き巻回単位コイル部形成工程では、巻軸と直交する面に沿って内周側から外周側へ導線を渦巻き状に巻回して、単位巻部を積層していくので、単位巻部からは巻軸方向に平行な弾性反発力を受けることはない。従って、従来の様に外向き巻回単位コイル部と内向き巻回単位コイル部の両方を巻軸方向に圧縮する巻線方法と比較して、コイル完成状態で単位コイル部どうしを互いに接触させた状態に維持するために必要な拘束力は、より小さくなる。
又、外向き巻回単位コイル部形成工程で積層される複数の単位巻部は、巻軸方向に位置がばらつくことなく、巻軸に垂直な面に揃うことになるので、その後の内向き巻回単位コイル部形成工程では、既に形成されている外向き巻回単位コイル部の側面から離れた位置にて単位巻部を形成した後、該単位巻部を外向き巻回単位コイル部の側面に接触するまで巻軸方向に沿って押し込むことによって、内向き巻回単位コイル部を構成する複数の単位巻部も、巻軸方向に位置がばらつくことなく、巻軸に垂直な面に揃うことになる。この結果、コイルを構成する複数の単位巻部は整然と配列されることになる。
具体的な態様において、前記外向き巻回単位コイル部形成工程では、巻付けベース部材を巻軸回りに回転させることによって、該巻付けベース部材の周囲に複数層の単位巻部を形成する。
これによって、複数の単位巻部が、巻軸と直交する面に沿って内周側から外周側へ順次、積層されることになる。
又、具体的な態様において、前記内向き巻回単位コイル部形成工程では、導線巻付け制御機構を巻軸回りに回転させることによって複数の単位巻部を形成し、該導線巻付け制御機構は、巻軸と直交する方向に重なる複数の巻付け部材と、各巻付け部材を巻軸に沿って往復移動させる往復駆動装置とを具え、該往復駆動装置の動作により、前記複数の巻付け部材の内、1つの巻付け部材の外周面を露出させた状態で、導線巻付け制御機構を回転させることにより、該巻付け部材の外周面に導線を巻き付けて、該巻付け部材の外形に応じた内周長の単位巻部を形成する。
これによって、内向き巻回単位コイル部を構成する複数の単位巻部はそれぞれ、正確な形状と内周長に形成されることになる。
又、前記内向き巻回単位コイル部形成工程では、1つの巻付け部材の外周面に導線を巻回して1つの単位巻部を形成した後、該巻付け部材の外周側に配置されている巻付け部材を巻軸方向に前進させることによって、該単位巻部を前記外向き巻回単位コイル部の側面に接触するまで押し込む。
これによって、外周側の単位巻部の内周面に接触して、内周側の単位巻部が形成され、複数の単位巻部が巻軸と直交する面に揃うことになる。
又、具体的な態様において、前記巻付け部材の前進によって前記単位巻部を押し込んだ後、該巻付け部材の内周側に配置されている巻付け部材を、該巻付け部材よりも外周側に位置する1或いは複数の巻付け部材と共に後退させることにより、次に導線を巻回すべき内周側の巻付け部材の外周面を露出させる。
又、具体的な態様において、前記導線巻付け制御機構には、前記外向き巻回単位コイル部の側面に接触するまで押し込まれた単位巻部を前記巻付け部材の後退後も支持する支持部材が装備されている。
該具体的態様によれば、1つの巻付け部材に巻き付けられている単位巻部は、該巻付け部材の後退後も支持部材によって支持されるので、巻線形状が崩れることはない。
又、具体的な態様において、外向き巻回単位コイル部又は内向き巻回単位コイル部の形成後、導線巻付け制御機構の全ての巻付け部材を前進させることによって、既に形成されている全ての単位コイル部を導線の幅寸法だけ巻軸方向に移動させる。
これによって、複数の単位コイル部が次々と形成されつつ、巻軸方向へ送り出されることになる。
又、具体的な態様において、前記巻付け部材の前進によって前記単位巻部を押し込む過程で、最初に形成された外向き巻回単位コイル部の、巻付け部材とは反対側の側面に、ガイド板を当接させることによって、前記巻付け部材の前進による押圧力を受け止める。
該具体的態様によれば、内向き巻回単位コイル部の形成過程で生じる押圧力がガイド板によって受け止められるので、内向き巻回単位コイル部を構成する複数の単位巻部を外向き巻回単位コイル部に対して確実に押圧して、巻回単位コイル部の側面に接触させることが出来る。
又、具体的な態様において、外向き巻回単位コイル部の形成後、内向き巻回単位コイル部を形成する際、導線には、外向き巻回単位コイル部の最外周の単位巻部から内向き巻回単位コイル部の最外周の単位巻部へ渡る渡り線を形成すると共に、内向き巻回単位コイル部の形成後、外向き巻回単位コイル部を形成する際、導線には、内向き巻回単位コイル部の最内周の単位巻部から外向き巻回単位コイル部の最内周の単位巻部へ渡る渡り線を形成する。
更に具体的な態様において、前記渡り線は、隣接する単位コイル部間で導線をS字状に屈曲させることによって形成する。
本発明に係る変圧器において、一次巻線及び二次巻線の何れか一方若しくは両方を構成するコイルは、
内周側から外周側へ向かって導線を渦巻き状に巻回して形成され、巻軸と直交する面に沿って積層された複数の単位巻部からなる外向き巻回単位コイル部と、
外周側から内周側へ向かって導線を渦巻き状に巻回して形成され、巻軸と直交する面に沿って積層された複数の単位巻部からなる内向き巻回単位コイル部
とが巻軸に沿って交互に並んでおり、互いに隣接する外向き巻回単位コイル部と内向き巻回単位コイル部は、最外周の単位巻部どうし若しくは最内周の単位巻部どうしで互いに繋がっている。
前記変圧器の具体的態様において、前記外向き巻回単位コイル部は、内周側の単位巻部の外周面に重ねて外周側の単位巻部を形成する工程を、内周側から外周側へ向かって繰り返すことにより作製され、前記内向き巻回単位コイル部は、直前に形成された外向き巻回単位コイル部の側面から離れた位置にて単位巻部を形成し、該単位巻部を前記外向き巻回単位コイル部の側面に接触するまで巻軸方向に沿って押し込む工程を、外周側から内周側へ向かって繰り返すことにより作製される。
本発明に係るコイルの巻線方法によれば、複数の単位巻部を整然と配列させ、比較的小さな拘束力で複数の単位コイル部を互いに接触させた状態に維持することが出来る。
又、本発明に係る変圧器によれば、コイルを構成する複数の単位コイル部が互いに接触して密に配列されることになるので、コイルの小形化、ひいては変圧器の小形化を実現することが可能であり、然もコイルの小形化に伴うコアの小形化によって鉄損を低減させることが出来るので、変圧器の低損失化を実現することが可能である。
又、本発明に係る変圧器によれば、複数のコイル層の隙間を無くしたことにより、このスペースを利用して更に幅広の導体(太線)を巻回することが可能であり、これによってコイルの電気抵抗を下げて、銅損を低減させることが出来る。
更に、本発明に係る変圧器によれば、複数の単位コイル部を分割せずに連続巻きしているので、単位コイル部を互いに接続するための材料や接続工程を省略することが出来る。
図1は、本発明に係るコイルの巻線方法を実施するための巻線機の一部破断正面図である。 図2は、該巻線機の要部を示す斜視図である。 図3は、本発明に係るコイルの巻線方法の第1工程〜第3工程を示す図である。 図4は、本発明に係るコイルの巻線方法の第4工程〜第7工程を示す図である。 図5は、本発明に係るコイルの巻線方法の第8工程〜第11工程を示す図である。 図6は、本発明に係るコイルの巻線方法の第12工程〜第14工程を示す図である。 図7は、本発明に係るコイルの巻線方法の第15工程、第16工程及び次の第1工程を示す図である。 図8は、本発明に係るコイルの巻線方法により作製したコイルの斜視図である。 図9は、本発明の巻線方法により作製したコイルの巻線順序を示す図である。 図10は、従来の巻線方法により作製したコイルの巻線順序を示す図である。 図11は、従来のコイルの斜視図である。 図12は、図11に示すコイルの製造工程を示す図である。 図13は、本発明に係る変圧器の構成を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
図8は、本発明の巻線方法によって作製すべきコイル(1)を示しており、該コイル(1)は、表面が絶縁被覆された断面矩形の扁平な導線(11)を渦巻き状に巻回して形成され、全体が略角筒状を呈している。コイル(1)の両端からは巻き始め部(12)と巻き終わり部(13)が引き出されている。
又、コイル(1)の四隅において導線(11)は円弧状に屈曲し、半径方向に積層された内側の円弧線部の外周面と外側の円弧線部の内周面とは、同じ曲率半径を有して、互いに接触している。
図9は、該コイル(1)の巻線順序を示している。該コイル(1)においては、巻軸に直交する面に沿って内周側から外周側へ向かって複数の単位巻部を積層してなる外向き巻回単位コイル部(14)と、巻軸に直交する面に沿って外周側から内周側へ向かって複数の単位巻部を積層してなる内向き巻回単位コイル部(15)とが、巻軸方向に沿って繰り返し交互に配列されている。
ここで、隣接する外向き巻回単位コイル部(14)と内向き巻回単位コイル部(15)とは互いに接触し、外向き巻回単位コイル部(14)及び内向き巻回単位コイル部(15)のそれぞれを構成する複数の単位巻部は積層方向に互いに接触している。
又、互いに接触する外向き巻回単位コイル部(14)と内向き巻回単位コイル部(15)は、最内周の単位巻部どうし、或いは最外周の単位巻部どうしが、渡り線(図示省略)を介して互いに繋がっている。
図8に示す如く、最外周の単位巻部どうしを互いに繋ぐ渡り線(16)は、隣接する単位コイル部間で導線をS字状に屈曲させることによって形成される。最内周の単位巻部どうしを互いに繋ぐ渡り線も同様に形成される。
従って、図10に示す従来のコイル(8)の様に互いに隣接するコイルユニット(81)(81)の間にギャップGが形成されて、巻軸方向の長さL′が大きくなっていたものと比較して、図9に示すコイル(1)によれば、巻軸方向の長さLを小さくすることが出来る。
図1は、外向き巻回単位コイル部(14)及び内向き巻回単位コイル部(15)がそれぞれ6層の単位巻部からなるコイル(1)を作製するための巻線機(2)を示している。該巻線機(2)においては、機台(21)上のフレーム(22)によって、導線巻取り装置(24)が水平の回転軸(23)を中心して回転自由に支持され、図示省略するモータによって回転駆動することが可能となっている。
導線巻取り装置(24)は、回転軸(23)を中心とする略矩形の四隅にそれぞれ導線巻付け部(3)を具えており、4つの導線巻付け部(3)〜(3)を同時に回転させることにより、これらの導線巻付け部(3)〜(3)の周囲に導線(11)を巻き付けて、図8に示すコイル(1)を作製するものである。
導線巻付け部(3)は、図2に示す如く、外周面が円弧面の巻付けベース部材(31)と、導線巻付け制御機構(4)と、該導線巻付け制御機構(4)に繋がった往復駆動装置(6)とを具えている。
導線巻付け制御機構(4)は、それぞれ90度の角度範囲に亘る円弧片状の第1巻付け部材(41)、第2巻付け部材(42)、第3巻付け部材(43)、第4巻付け部材(44)、第5巻付け部材(45)及び第6巻付け部材(46)を、前記回転軸(23)と直交する方向へ積み重ねて構成され、これらの巻付け部(41)〜(46)はそれぞれ、前記回転軸(23)と平行な円弧面の外周面と、前記回転軸(23)と直交する側面を有している。
又、第2巻付け部材(42)、第3巻付け部材(43)、第4巻付け部材(44)、第5巻付け部材(45)及び第6巻付け部材(46)は、往復駆動装置(6)によってそれぞれ独立に、前記回転軸(23)に沿う方向へ往復駆動される。
ここで、第2巻付け部材(42)、第3巻付け部材(43)、第4巻付け部材(44)、第5巻付け部材(45)、第6巻付け部材(46)及び巻付けベース部材(31)の外周面は、図8に示すコイル(1)の四隅のそれぞれにおいて積層された6つの単位巻部の内周面とそれぞれ同じ曲率半径を有している。
又、第2巻付け部材(42)、第3巻付け部材(43)、第4巻付け部材(44)、第5巻付け部材(45)及び第6巻付け部材(46)の厚さは、コイル(1)を形成する導線の厚さと略一致している。
又、導線巻付け部(3)は、前記回転軸(23)と直交する方向に昇降する昇降板(5)と、該昇降板(5)上に立設された3本の支持ピン(51)(51)(51)とを具え、第2巻付け部材(42)、第3巻付け部材(43)、第4巻付け部材(44)、第5巻付け部材(45)及び第6巻付け部材(46)には、3本の支持ピン(51)(51)(51)がそれぞれ侵入可能な3つの溝(47)(47)(47)が開設されている。
更に、導線巻取り装置(24)には、前記回転軸(23)と直交するガイド板(7)が、前記回転軸(23)に沿う方向に往復移動可能に配備されている。
図3〜図7は、上記巻線機(2)を用いたコイル(1)の巻線方法を示している。
先ず、図3の第1工程P1では、導線巻付け制御機構(4)を構成する第1巻付け部材(41)、第2巻付け部材(42)、第3巻付け部材(43)、第4巻付け部材(44)、第5巻付け部材(45)及び第6巻付け部材(46)によって、前記回転軸(23)に直交する1つの側面(4a)を形成する。
そして、導線巻取り装置(24)を1回転させることによって、4つの巻付けベース部材(31)に導線を巻き付けて、第1層の単位巻部を形成する。
尚、第1層の単位巻部の形成に際し、図1に示す導線(11)の先端部は導線巻取り装置(24)上に係止する。この状態で、導線巻取り装置(24)を回転させることによって、導線(11)にはある程度のテンションが作用することになる。
次に、図3の第2工程P2では、導線巻取り装置(24)を更に5回転させることによって、第1層の単位巻部の上に、第2層、第3層、第4層、第5層及び第6層の単位巻部を積層し、外向き巻回単位コイル部(14)を形成する。
外向き巻回単位コイル部(14)は、導線巻付け制御機構(4)の側面(4a)に沿って形成されるので、6層の単位巻部は、巻軸方向にばらつくことなく、垂直に積層されることになる。
尚、第1工程P1及び第2工程P2においては、図2に示すガイド板(7)によって、外向き巻回単位コイル部(14)の形成を導線巻付け制御機構(4)の側面(4a)とは反対側からガイドすることにより、外向き巻回単位コイル部(14)をより精度良く形成することが可能である。
次に、図3の第3工程P3では、導線巻付け制御機構(4)を前記回転軸(23)に沿って巻付けベース部材(31)側へ前進させ、外向き巻回単位コイル部(14)を巻線の幅に応じた1ピッチ分だけ移動させる。
この過程で、導線巻付け制御機構(4)の溝(47)の内部に支持ピン(51)が収容されることになる。
次に、図4に示す第4工程P4では、第1巻付け部材(41)を導線の幅に応じた距離だけ後退させ、第2巻付け部材(42)の外周面を露出させる。
次に、第5工程P5では、導線巻取り装置(24)を1回転させることにより、4つの第2巻付け部材(42)の外周面に導線を巻き付けて、第7層の単位巻部を形成する。ここで、第7層の単位巻部は、第1巻付け部材(41)の側面(41a)に沿うと共に第6層の単位巻部と接触して形成されることになる。
尚、第4工程P4から第5工程P5への移行においては、第6層の単位コイル部と第7層の単位コイル部との間に、図8に示す渡り線(16)を形成する。
次に、第6工程P6では、第1巻付け部材(41)を導線の幅に応じた距離だけ後退させる共に、第2巻付け部材(42)を導線の幅の2倍に応じた距離だけ後退させて、第3巻付け部材(43)の外周面を露出させる。
ここで、第2巻付け部材(42)を後退させたとしても、第7層の単位コイル部は支持ピン(51)によって支持されているので、巻線形状が崩れることはない。
次に、第7工程P7では、導線巻取り装置(24)を1回転させることにより、4つの第3巻付け部材(43)の外周面に導線を巻き付けて、第8層の単位巻部を形成する。ここで、第8層の単位巻部は、第2巻付け部材(42)の側面(42a)に沿って形成されることになる。
次に、図5の第8工程P8では、第1巻付け部材(41)及び第2巻付け部材(42)を導線の幅に応じた距離だけ前進させて、第8層の単位巻部を第7層の単位巻部の内側へ押し込むと同時に、支持ピン(51)を巻線の厚さ分だけ降下させる。
これによって、第9工程P9の如く、第8層の単位巻部は、第5層の単位巻部の側面と接触すると共に、第7層の単位巻部の内周面と接触することになる。
尚、第8工程P8では、第8層の単位巻部を押し込む過程で、前記ガイド板(7)によって外向き巻回単位コイル部(14)を受け止めることが有効である。
これによって、第8層の単位巻部を第5層の単位巻部に対してより確実に押し付けることが可能である。
次に、第10工程P10では、第1巻付け部材(41)及び第2巻付け部材(42)を導線の幅に応じた距離だけ後退させると共に、第3巻付け部材(43)を導線の幅の2倍に応じた距離だけ後退させて、第4巻付け部材(44)の外周面を露出させる。
ここで、第3巻付け部材(43)を後退させたとしても、第8層の単位コイル部は支持ピン(51)によって支持されているので、巻線形状が崩れることはない。
次に、第11工程P11では、導線巻取り装置(24)を1回転させることにより、4つの第4巻付け部材(44)の外周面に導線を巻き付けて、第9層の単位巻部を形成する。ここで、第9層の単位巻部は、第3巻付け部材(43)の側面(43a)に沿って形成されることになる。
次に、図6に示す第12工程P12では、第1巻付け部材(41)、第2巻付け部材(42)及び第3巻付け部材(43)を導線の幅に応じた距離だけ前進させて、第9層の単位巻部を第8層の単位巻部の内側へ押し込むと同時に、支持ピン(51)を巻線の厚さ分だけ降下させる。
これによって、第13工程P13の如く、第9層の単位巻部は、第4層の単位巻部の側面と接触すると共に、第8層の単位巻部の内周面と接触することになる。
尚、第12工程P12では、第9層の単位巻部を押し込む過程で、前記ガイド板(7)によって外向き巻回単位コイル部(14)を受け止めることが有効である。
これによって、第9層の単位巻部を第4層の単位巻部に対してより確実に押し付けることが可能である。
その後、第10工程P10〜第13工程P13と同様の工程を繰り返すことによって、第14工程P14に示す様に、第10層〜第12層の単位巻部を形成する。
この結果、内向き巻回単位コイル部(15)が形成されることになる。
内向き巻回単位コイル部(15)は、既に形成されている外向き巻回単位コイル部(14)の側面に接触して形成されるので、6層の単位巻部は、巻軸方向にばらつくことなく、垂直に積層されることになる。
次に、図7に示す第15工程P15では、導線巻付け制御機構(4)を前記回転軸(23)に沿って巻付けベース部材(31)側へ前進させ、外向き巻回単位コイル部(14)及び内向き巻回単位コイル部(15)を導線の幅に応じた1ピッチ分だけ移動させる。
次に、第16工程P16では、導線巻付け制御機構(4)を導線の幅に応じた距離だけ後退させる。これによって、導線巻付け制御機構(4)の側面(4a)に沿って次の外向き巻回単位コイル部(14)を形成することが可能な状態となる。
即ち、次の第1工程P1′では、導線巻取り装置(24)を1回転させることによって、4つの巻付けベース部材(31)に導線を巻き付けて、第13層の単位巻部を形成する。
尚、第16工程P16から次の第1工程P1′への移行においては、第12層の単位コイル部と第13層の単位コイル部との間に渡り線を形成する。
以後、同様の工程を繰り返すことによって、図8に示す如く向き巻回単位コイル部(14)と内向き巻回単位コイル部(15)とが交互に繰り返し形成されたコイル(1)が完成する。
上記コイルの巻線方法によれば、内向き巻回単位コイル部(15)の形成工程では、例えば図5の第8工程P8や第6図の第12工程P12に示す様に、内向き巻回単位コイル部(15)を構成する単位巻部を、既に形成されている外向き巻回単位コイル部(14)の側面に接触するまで巻軸方向に沿って押し込む工程で、単位巻部からは巻軸方向に平行な弾性反発力を受けることになるが、外向き巻回単位コイル部(14)の形成工程では、例えば図3の第1工程P1〜第2工程P2に示す様に、巻軸と直交する面に沿って内周側から外周側へ導線を渦巻き状に巻回して、単位巻部を積層していくので、単位巻部からは巻軸方向に平行な弾性反発力を受けることはない。
従って、従来の様に外向き巻回単位コイル部と内向き巻回単位コイル部の両方を巻軸方向に圧縮する巻線方法と比較して、コイル完成状態で単位コイル部どうしを互いに接触させた状態に維持するために必要な拘束力は、半減する。
このため、図1に示すコイル(1)においては、例えば絶縁テープ等の簡易な手段によって単位巻部の束を縛ることにより、全ての単位巻部を互いに接触させた状態に維持することが出来る。
又、外向き巻回単位コイル部(14)の形成工程で積層される複数の単位巻部は、巻軸方向に位置がばらつくことなく、巻軸に垂直な面に揃うことになるので、その後の内向き巻回単位コイル部(15)の形成工程では、単位巻部を外向き巻回単位コイル部(14)の側面に接触するまで巻軸方向に沿って押し込むことによって、内向き巻回単位コイル部(14)を構成する複数の単位巻部も、巻軸方向に位置がばらつくことなく、巻軸に垂直な面に揃うことになる。
この結果、コイル(1)を構成する複数の単位巻部は整然と配列されることになる。
図13は、本発明に係る変圧器の構成を示しており、筐体(100)の内部に、3相用の3つのコイルアセンブリ(101)(102)(103)と、これらのコイルアセンブリ(101)(102)(103)を貫通して磁路を形成すべきコア(104)とが収容されている。
そして、3つのコイルアセンブリ(101)(102)(103)はそれぞれ、一次巻線(105)と二次巻線(106)とを同軸上に具え、一次巻線(105)として、図8に示す上述のコイル(1)が採用されている。
この様な変圧器においては、一次巻線(105)の巻数が例えば300回を越えるため、一次巻線(105)を構成するコイルの大きさが変圧器の大きさを決定することになる。
本発明に係る変圧器によれば、一次巻線(105)を構成するコイル(1)において複数の単位巻部(14)(15)が互いに接触して密に配列されることになるので、コイル(1)の小形化、ひいては変圧器の小形化を実現することが可能である。
然も、コイル(1)の小形化に伴うコア(104)の小形化によって鉄損を低減させることが出来るので、変圧器の低損失化を実現することが可能である。
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば、巻線機(2)の回転軸(23)は、水平に限らず、鉛直に配備することも可能である。この場合、コイル(1)は鉛直の巻軸を中心として渦巻き状に巻回されることになる。
又、導線の材質や断面形状によっては、図2に示すガイド板(7)による押圧力の受け止めは省略することが可能である。外向き巻回単位コイル部(14)の形成工程におけるガイド板(7)によるガイドも、必ずしも必須ではない。
又、本発明のコイルの巻線方法は、断面矩形の平角線から形成されるコイル(1)の作製において特に大きな効果が得られるが、これに限らず、丸線や楕円線等の種々の導線から形成されるコイルの作製に用いることも可能である。
尚、断面矩形の平角線の場合、横長の矩形断面に限らず、縦長の矩形断面であってもよい。
又、上記実施の形態では、外向き巻回単位コイル部形成工程と内向き巻回単位コイル部形成工程の繰り返しにおいて、先ず外向き巻回単位コイル部形成工程から開始し、外向き巻回単位コイル部形成工程で終了しているが、これに限らず、先ず外向き巻回単位コイル部形成工程から開始し、内向き巻回単位コイル部形成工程で終了する方法や、先ず内向き巻回単位コイル部形成工程から開始し、内向き巻回単位コイル部形成工程で終了する方法、或いは、先ず内向き巻回単位コイル部形成工程から開始し、外向き巻回単位コイル部形成工程で終了する方法を採用することが出来る。
例えば、先ず内向き巻回単位コイル部形成工程から開始し、外向き巻回単位コイル部形成工程で終了する方法によれば、一対の引出し線となる巻き始め部(12)及び巻き終わり部(13)を、コイル(1)の最外周の単位巻部から引き出すことが出来るので、最内周部から外部へ引出し線を引き出す場合に必要となるスペースが不要となり、これによってコイルが小形化される。又、隣接するコイル等の外部回路との接続も容易となる。
尚、巻き始め部(12)及び巻き終わり部(13)は、両端の単位コイル部の最外周の単位巻部や最内周の単位巻部から引き出す構成に限らず、中間の単位巻部から引き出すことも可能である。
又、本発明に係る変圧器は、一次巻線(105)を本発明のコイル(1)によって形成する構成に限らず、二次巻線(106)を本発明のコイル(1)によって形成する構成や、一次巻線(105)及び二次巻線(106)のそれぞれを本発明のコイル(1)によって形成することも可能である。
更に又、本発明に係る変圧器は、大電力、高電圧用の変圧器に限らず、小電力、低高電圧用の変成器やトランスを含む種々の用途の変圧器に実施することが可能である。
(1) コイル
(14) 外向き巻回単位コイル部
(15) 内向き巻回単位コイル部
(16) 渡り線
(2) 巻線機
(3) 導線巻付け部
(31) 巻付けベース部材
(4) 導線巻付け制御機構
(41) 第1巻付け部材
(42) 第2巻付け部材
(43) 第3巻付け部材
(44) 第4巻付け部材
(45) 第5巻付け部材
(46) 第6巻付け部材
(47) 溝
(51) 支持ピン
(6) 往復駆動装置
(7) ガイド板
(105) 一次巻線
(106) 二次巻線
(104) コア

Claims (16)

  1. 少なくとも1本の導線を渦巻き状に巻回して形成される単位コイル部が、巻軸方向に繰り返し並んでおり、各単位コイル部は、互いに内周長の異なる複数の単位巻部から形成され、内周長の大きな単位巻部の内側に内周長の小さな単位巻部の少なくとも一部が侵入しているコイルの製造方法において、
    内周側から外周側へ向かって導線を渦巻き状に巻回して、巻軸と直交する面に沿って積層された複数の単位巻部からなる外向き巻回単位コイル部を形成する外向き巻回単位コイル部形成工程と、
    外周側から内周側へ向かって導線を渦巻き状に巻回して、巻軸と直交する面に沿って積層された複数の単位巻部からなる内向き巻回単位コイル部を形成する内向き巻回単位コイル部形成工程
    とを交互に繰り返すことによって、巻軸に沿って外向き巻回単位コイル部と内向き巻回単位コイル部とを交互に並べ、
    前記外向き巻回単位コイル部形成工程では、内周側の単位巻部の外周面に重ねて外周側の単位巻部を形成する工程を、内周側から外周側へ向かって繰り返し、
    前記内向き巻回単位コイル部形成工程では、内向き巻回単位コイル部の形成位置から離れた位置にて単位巻部を形成し、該単位巻部を内向き巻回単位コイル部の形成位置まで巻軸方向に沿って押し込む工程を、外周側から内周側へ向かって繰り返すことを特徴とするコイルの巻線方法。
  2. 前記外向き巻回単位コイル部形成工程と内向き巻回単位コイル部形成工程の繰り返しにおいて、先ず外向き巻回単位コイル部形成工程から開始し、内向き巻回単位コイル部形成工程で終了する、請求項1に記載の巻線方法。
  3. 前記外向き巻回単位コイル部形成工程と内向き巻回単位コイル部形成工程の繰り返しにおいて、先ず外向き巻回単位コイル部形成工程から開始し、外向き巻回単位コイル部形成工程で終了する、請求項1に記載の巻線方法。
  4. 前記外向き巻回単位コイル部形成工程と内向き巻回単位コイル部形成工程の繰り返しにおいて、先ず内向き巻回単位コイル部形成工程から開始し、内向き巻回単位コイル部形成工程で終了する、請求項1に記載の巻線方法。
  5. 前記外向き巻回単位コイル部形成工程と内向き巻回単位コイル部形成工程の繰り返しにおいて、先ず内向き巻回単位コイル部形成工程から開始し、外向き巻回単位コイル部形成工程で終了する、請求項1に記載の巻線方法。
  6. 少なくとも1本の導線を渦巻き状に巻回して形成される単位コイル部が、巻軸方向に繰り返し並んでおり、各単位コイル部は、互いに内周長の異なる複数の単位巻部から形成され、内周長の大きな単位巻部の内側に内周長の小さな単位巻部の少なくとも一部が侵入しているコイルの製造方法において、
    内周側から外周側へ向かって導線を渦巻き状に巻回して、巻軸と直交する面に沿って積層された複数の単位巻部からなる外向き巻回単位コイル部を形成する外向き巻回単位コイル部形成工程と、
    外周側から内周側へ向かって導線を渦巻き状に巻回して、巻軸と直交する面に沿って積層された複数の単位巻部からなる内向き巻回単位コイル部を形成する内向き巻回単位コイル部形成工程
    とを交互に繰り返すことによって、巻軸に沿って外向き巻回単位コイル部と内向き巻回単位コイル部とを交互に並べ、
    前記外向き巻回単位コイル部形成工程では、内周側の単位巻部の外周面に重ねて外周側の単位巻部を形成する工程を、内周側から外周側へ向かって繰り返し、
    前記内向き巻回単位コイル部形成工程では、直前に形成された外向き巻回単位コイル部の側面から離れた位置にて単位巻部を形成し、該単位巻部を前記外向き巻回単位コイル部の側面に接触するまで巻軸方向に沿って押し込む工程を、外周側から内周側へ向かって繰り返すことを特徴とするコイルの巻線方法。
  7. 前記内向き巻回単位コイル部形成工程では、直前に形成された外向き巻回単位コイル部の側面に接触する最外周の単位巻部を形成した後、該外向き巻回単位コイル部の側面から少なくとも導線の幅寸法だけ離れた位置にて単位巻部を形成し、該単位巻部を前記外向き巻回単位コイル部の側面に接触するまで巻軸方向に沿って押し込む工程を、外周側から内周側へ向かって繰り返す請求項6に記載の巻線方法。
  8. 前記外向き巻回単位コイル部形成工程では、巻付けベース部材を巻軸回りに回転させることによって、該巻付けベース部材の周囲に複数層の単位巻部を積層する請求項1乃至請求項7の何れかに記載の巻線方法。
  9. 前記内向き巻回単位コイル部形成工程では、導線巻付け制御機構を巻軸回りに回転させることによって複数の単位巻部を形成し、該導線巻付け制御機構は、巻軸と直交する方向に重なる複数の巻付け部材と、各巻付け部材を巻軸に沿って往復移動させる往復駆動装置とを具え、該往復駆動装置の動作により、前記複数の巻付け部材の内、1つの巻付け部材の外周面を露出させた状態で、導線巻付け制御機構を回転させることにより、該巻付け部材の外周面に導線を巻き付けて、該巻付け部材の外形に応じた内周長の単位巻部を形成する請求項1乃至請求項8の何れかに記載の巻線方法。
  10. 前記内向き巻回単位コイル部形成工程では、1つの巻付け部材の外周面に導線を巻回して1つの単位巻部を形成した後、該巻付け部材の外周側に配置されている巻付け部材を巻軸方向に前進させることによって、該単位巻部を前記外向き巻回単位コイル部の側面に接触するまで押し込む請求項9に記載の巻線方法。
  11. 前記巻付け部材の前進によって前記単位巻部を押し込んだ後、該巻付け部材の内周側に配置されている巻付け部材を、該巻付け部材よりも外周側に位置する1或いは複数の巻付け部材と共に後退させることにより、次に導線を巻回すべき内周側の巻付け部材の外周面を露出させる請求項10に記載の巻線方法。
  12. 前記導線巻付け制御機構には、前記外向き巻回単位コイル部の側面に接触するまで押し込まれた単位巻部を前記巻付け部材の後退後も支持する支持部材が装備されている請求項11に記載の巻線方法。
  13. 外向き巻回単位コイル部又は内向き巻回単位コイル部の形成後、導線巻付け制御機構の全ての巻付け部材を前進させることによって、既に形成されている全ての単位コイル部を導線の幅寸法だけ巻軸方向に移動させる請求項9乃至請求項12の何れかに記載の巻線方法。
  14. 前記巻付け部材の前進によって前記単位巻部を押し込む過程で、最初に形成された外向き巻回単位コイル部の側面にガイド板を当接させることによって、前記巻付け部材の前進による押圧力を受け止める請求項9乃至請求項13の何れかに記載の巻線方法。
  15. 外向き巻回単位コイル部の形成後、内向き巻回単位コイル部を形成する際、導線には、外向き巻回単位コイル部の最外周の単位巻部から内向き巻回単位コイル部の最外周の単位巻部へ渡る渡り線を形成すると共に、内向き巻回単位コイル部の形成後、外向き巻回単位コイル部を形成する際、導線には、内向き巻回単位コイル部の最内周の単位巻部から外向き巻回単位コイル部の最内周の単位巻部へ渡る渡り線を形成する請求項1乃至請求項14の何れかに記載の巻線方法。
  16. 前記渡り線は、隣接する単位コイル部間で導線をS字状に屈曲させることによって形成する請求項15に記載の巻線方法。
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