JP5489637B2 - 埋設弁および埋設弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地中に埋設されて水道管等の配管に接続される埋設弁および埋設弁装置に関する。
従来、この種の埋設弁としては、図14,図15に示すように、路面10(地面)から所定の深さAで横向きに埋設された水道管等の配管11に接続されるものがある。この埋設弁12は、耐震用のソフトシール仕切弁であり、鋳造製の弁箱13と、弁箱13内に形成された流路14と、流路14を開閉する昇降自在な弁体15と、弁箱13の上部を閉じる弁蓋16と、弁体15を昇降させ且つ弁蓋16を貫通して外部上方へ突出する回転自在な弁棒17と、弁棒17の上端部に設けられた開閉操作部18とを有している。
埋設弁12と配管11とは継手部19によって接続されている。継手部19は、弁箱13の流路14の両端部に形成された受口20と、配管11の先端部に形成されて受口20に挿脱自在な挿口21とからなる。
受口20は流路14の流体出入口22にフランジ部23を有している。フランジ部23は、流路軸心24の方向から見て、所定の半径Rを有する円環形状に形成されている。フランジ部23には複数の受口側ボルト孔25が形成されている。また、受口20の内周には、流体出入口22(開口部)から受口20の奥側に延びるシール材収容部26と、このシール材収容部26よりも受口奥側に位置するロックリング収容溝27とが形成されている。
ロックリング収容溝27には、環状で周方向1つ割のロックリング28と、ロックリング28の外周側に位置する芯出し用ゴム29とが収容されている。また、挿口21の先端部外周には、ロックリング28に受口奥側から係合可能な挿口突部30が形成されている。
シール材収容部26が設けられている空間、すなわち、シール材収容部26が形成されている受口20の内周面と挿口21の外周面との隙間には、ゴム製で環状のシール材(いわゆるゴム輪)31とバックアップリング32とが収容されている。また、挿口21における受口20に入り込まない部分には、金属製等の剛体からなる環状の押輪33が、流路軸心24の方向へ移動自在に外嵌され、且つ、受口20の開口端面に外側から対向している。
押輪33には複数の押輪側ボルト孔34が形成されている。また、押輪33は、受口側ボルト孔25と押輪側ボルト孔34とに挿入された複数のT頭ボルト35および各T頭ボルト35に螺合されたナット36により、受口20に締結されている。
ナット36を締付けることにより、押輪33が受口20に向って接近移動し、シール材31が、押輪33によって受口20の奥側へ押し込まれ、受口20の内周面と挿口21の外周面との間がシールされる。
図14に示すように、弁箱13の上方には弁筐39が埋設されている。弁筐39は、上下両端が開口する円筒状の本体部40と、本体部40の上端開口部を開閉する蓋41とを有している。本体部40は外筒40aと内筒40bとで構成されており、内筒40bに対して外筒40aを鉛直軸心方向へ移動することにより、弁筐39の全長Lを調節することができる。本体部40の下端は円環状のコンクリート製の基礎ブロック42で支持されている。蓋41は路面10(又は地面)に面しており、基礎ブロック42の下方には砕石を敷いた砕石層43が形成され、砕石層43の下方には土砂層44が広がっている。
また、埋設弁12の開閉操作部18は下方から弁筐39の本体部40の内部空間45内に収容されている。
これによると、埋設弁12を開閉操作する場合、図14の仮想線で示すように、路面10上から弁筐39の蓋41を開き、上端開口部から弁筐39の内部空間45に操作器具46を挿入し、操作器具46の下端を開閉操作部18に嵌め合わせる。その後、操作器具46のハンドル46aを回転することにより、開閉操作部18を介して弁棒17が回転し、弁体15が昇降して流路14が開閉される。
開閉操作終了後、操作器具46を弁筐39の内部空間45から上方へ脱抜し、図14の実線で示すように、蓋41を閉じる。蓋41を閉じた状態では、路面10を走行する車両等の下向きの荷重が蓋41にかかり、この荷重が、弁筐39から基礎ブロック42および砕石層43と土砂層44を経て、弁筐39に最も近いフランジ部23の上端部23aに伝達する。
尚、上記のような弁と配管との継手部の構成は例えば下記特許文献1に記載されており、また、埋設弁の上方に弁筐が埋設されている構成は例えば下記特許文献2に記載されている。
特開平8−270816 実公平2−6129
しかしながら、上記の従来形式では、弁筐39に大きな荷重が作用した場合、フランジ部23の上端部23aに下向きの強い力が加わるため、弁箱13の強度を高くする必要があり、強度的に余裕を持った設計を行い難かった。この対策として、配管11を所定の深さAよりも深く設置して、弁筐39の下端部と埋設弁12のフランジ部23の上端部23aとの上下間距離Bを拡大することが考えられる。
これにより、荷重が弁筐39の下端部とフランジ部23の上端部23aとの上下間で十分に分散され、フランジ部23の上端部23aに加わる力が低減されるため、強度的に余裕を持った設計を行うことができる。しかしながら、上記のように配管11を所定の深さAよりも深く設置する場合、地面の掘削や配管11の埋設に要するコストが増大するといった問題がある。
また、別の対策として、上記のように配管11を所定の深さAよりも深く設置するのではなく、弁筐39の全長Lを短縮し、埋設弁12に対して弁筐39の下端位置を上昇させることで、弁筐39の下端部と埋設弁12のフランジ部23の上端部23aとの上下間距離Bを拡大することが考えられる。
しかしながら上記のように埋設弁12に対して弁筐39の下端位置を上昇させると、弁筐39の下端から弁筐39内の開閉操作部18までの鉛直方向における挿入長さCが規定された長さよりも不足するといった問題がある。
本発明は、配管の設置深さを深くすることなく、弁筐に大きな荷重が作用した時にフランジ部に加わる力を低減することができ、弁筐の下端から弁筐内の開閉操作部までの挿入長さが不足するのを防止することができる埋設弁および埋設弁装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、地中に埋設され、且つ、弁体を開閉させる開閉操作部を有し、地上から開閉操作部に対して開閉操作を行うための弁筐の下方に設置される埋設弁であって、
弁箱に形成された流路の端部に、接続相手の配管との継手部を構成するフランジ部が設けられ、
弁箱の流路の途中に、弁体が流路に対して出退する弁体出退部が形成され、
弁体出退部を通る第1流路軸心からフランジ部の鉛直方向最上部までの第1距離が、フランジ部内の流路を通る第2流路軸心からフランジ部の外周までの最大距離である第2距離よりも短く、
フランジ部の鉛直方向最上部は第2流路軸心および弁棒の軸心を含む平面とフランジ部の上面との交点に位置するものである。
これによると、地面から所定の深さで埋設された配管に埋設弁を接続し、埋設弁の上方に弁筐を設置して、埋設弁の開閉操作部を弁筐内に挿入する。この際、地面からの弁筐の下端部の深さは開閉操作部の深さに合わせて設定される。
その後、埋設弁と弁筐とを埋設する。この状態で、弁筐の下端から弁筐内の開閉操作部までの鉛直方向における挿入長さを従来と同じ規定長さに確保した場合であっても、第1距離が第2距離よりも短いため、配管の設置深さを深くすることなく、弁筐の下端部と埋設弁のフランジ部の鉛直方向最上部との上下間距離を拡大することができる。これにより、弁筐に大きな荷重が作用しても、この荷重は弁筐の下端部とフランジ部の鉛直方向最上部との上下間で十分に分散され、フランジ部の鉛直方向最上部に加わる力が低減される。このため、強度的に余裕を持った設計を行うことができるとともに、弁筐の下端から弁筐内の開閉操作部までの挿入長さが不足するのを防止することができる。
本第2発明に記載の埋設弁は、第1流路軸心と第2流路軸心とが同一軸心上に形成され
フランジ部は円の上端部を切除した形状であるものである。
これによると、第1距離は第2流路軸心からフランジ部の鉛直方向最上部までの距離と同じになり、第1距離が第2距離よりも短いため、弁筐の下端部と埋設弁のフランジ部の鉛直方向最上部との上下間距離が拡大される。
本第3発明に記載の埋設弁は、第2流路軸心が第1流路軸心よりも下位に形成されているものである。
これによると、フランジ部が弁箱に対して下方に沈み込むため、第1距離が第2距離よりも短くなり、弁筐の下端部と埋設弁のフランジ部の鉛直方向最上部との上下間距離が拡大される。
本第4発明に記載の埋設弁は、継手部は、弁箱に形成された受口と、配管の先端部に形成されて受口に挿脱自在な挿口とからなり、
フランジ部は受口に備えられ、
フランジに連結孔が形成され、
挿口の外周面と受口の内周面との隙間に環状のシール材が配設され、
挿口に外嵌されて第2流路軸心方向へ移動自在な環状の押輪が、受口の開口端面に外側から対向し、且つ、フランジ部の連結孔に挿入された連結手段によって受口に締結され、
連結手段の締付けによりシール材が押輪によって受口奥側へ押し込まれて挿口の外周面と受口の内周面との間をシールするものである。
本第5発明に記載の埋設弁装置は、上記第1発明から第4発明のいずれか1項に記載の埋設弁の弁箱の上方に弁筐が埋設され、
開閉操作部が下方から弁筐内に収容されているものである。
以上のように本発明によると、配管の設置深さを深くすることなく、弁筐に大きな荷重が作用しても、この荷重を弁筐の下端部とフランジ部の鉛直方向最上部との上下間で十分に分散し、フランジ部の鉛直方向最上部に加わる力を低減することができる。このため、強度的に余裕を持った設計を行うことができるとともに、弁筐の下端から弁筐内の開閉操作部までの挿入長さが不足するのを防止することができ、これにより、地面の掘削や配管の埋設に要するコストの増大を抑制することができる。
本発明の第1の実施の形態における埋設弁装置の図である。 同、埋設弁装置の仕切弁の一部切欠き側面図である。 同、仕切弁の正面図である。 同、仕切弁と配管との継手部の構成を示す断面図である。 同、仕切弁と配管との継手部の押輪の正面図である。 同、仕切弁のフランジ部の突出部を裏側から見た拡大図である。 本発明の第2の実施の形態における仕切弁の正面図である。 本発明の第3の実施の形態における仕切弁の正面図である。 本発明の第4の実施の形態における仕切弁の正面図である。 本発明の第5の実施の形態における仕切弁の正面図である。 本発明の第6の実施の形態における仕切弁の正面図である。 本発明の第7の実施の形態における埋設弁装置の図である。 同、埋設弁装置の仕切弁の正面図である。 従来の埋設弁装置の図である。 同、埋設弁装置の仕切弁の一部切欠き側面図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明における第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。尚、先述した従来のものと同じ部材については同一の符号を付記して詳細な説明を省略する。
図1,図2に示すように、60は地中に埋設される埋設弁の一例であるソフトシール仕切弁である。この仕切弁60は、弁体15を開閉させる開閉操作部18を有し、地上から開閉操作部18に対して開閉操作を行うための筒状の弁筐39の下方に設置される。尚、仕切弁60と弁筐39とで埋設弁装置61が構成されている。
仕切弁60の弁箱13には流路14が形成され、流路14の両端部には、接続相手の配管11との継手部62を構成するフランジ部63が設けられている。流路14の途中には、弁体15が流路14に対して上下方向に出退して流路14を開閉する弁体出退部64が形成されている。
流路14の中心を通る流路軸心は、弁体出退部64を通る第1流路軸心65と、フランジ部63を通る第2流路軸心66とで構成されている。尚、第1流路軸心65と第2流路軸心66とは同一軸心上に形成されている。
継手部62は、弁箱13に形成された受口20と、配管11の先端部に形成されて受口20に挿脱自在な挿口21とからなる。図2,図3に示すように、フランジ部63は受口20に備えられ、フランジ部63には複数の受口側ボルト孔25(連結孔の一例)が形成されている。
フランジ部63は、正面から見て、径方向外側へ突出する突出部63a(連結孔形成部)を左右両端部に有しており、突出部63a以外の範囲の外周は円形状に形成されている。
受口側ボルト孔25は、フランジ部63の上端部を除いた位置、すなわち、左右両端部の各突出部63aに一個ずつ形成されている。これら受口側ボルト孔25は、第2流路軸心66と弁棒17の軸心17aとに直交する直線77上に配置されている。
第1流路軸心65からフランジ部63の鉛直方向最上部63bまでの距離を第1距離Dと定義すると、第1流路軸心65と第2流路軸心66とは同一軸心上に形成されているため、上記第1距離Dを第2流路軸心66からフランジ部63の鉛直方向最上部63bまでの距離と定義することができる。
また、第2流路軸心66からフランジ部63の外周までの半径方向の最大距離を第2距離Eと定義すると、上記第2距離Eを第2流路軸心66からフランジ部63の突出部63aの外周までの半径方向の距離と定義することができる。
上記のように定義された第2距離Eは図15に示した従来のフランジ部23の所定の半径Rに相当するものであり、第1距離Dは第2距離Eよりも短く設定されている。
図4に示すように、受口20の内周には、シール材収容部26と、シール材収容部26よりも受口奥側に位置するロックリング収容溝27と、シール材収容部26とロックリング収容溝27との間に位置するとともに径方向内側へ突出する突部68と、ロックリング収容溝27よりも受口奥側に位置する奥端面69とが形成されている。
挿口21の外周面と受口20の内周面との隙間には、シール材70が挿入されてシール材収容部26に収容されている。シール材70の受口開口部側の一端外周部にはテーパ面71が形成されている。
図4,図5に示すように、挿口21に外嵌されて第2流路軸心66の方向へ移動自在な環状の押輪72が、受口20の開口端面に外側から対向し、且つ、連結手段73によって受口20に締結されている。押輪72には複数の押輪側ボルト孔34が形成されており、連結手段73は、受口側ボルト孔25と押輪側ボルト孔34とに挿入された複数のT頭ボルト35と、各T頭ボルト35に螺合されたナット36とで構成されている。
押輪72は、図3に示したフランジ部63の形状と同じ形状であり、フランジ部63と同様な突出部72aを有している。また、押輪側ボルト孔34は突出部72aに形成されている。
尚、図4,図6に示すように、突出部63aにおけるフランジ部63の根元裏側箇所には、径方向Gにおいて肉厚となる回止部67が一体的に形成されている。これら回止部67はT頭ボルト35の回転を阻止するものであり、T頭ボルト35の頭部35aが回止部67に当接することにより、T頭ボルト35の回転が阻止される。
受口側ボルト孔25と押輪側ボルト孔34とにT頭ボルト35を挿入してナット36を締付けることにより、押輪72が受口20に向って接近移動し、シール材70が、押輪72によって受口20の奥側へ押し込まれ、受口20の内周面と挿口21の外周面との間がシールされる。
この際、図6に示すように、T頭ボルト35の回転が回止部67によって阻止される。また、図4に示すように、シール材70の受口奥側の他端部は、突部68に接触せず、受口開口部側へ離間している。尚、押輪72はシール材70が配管11内の水圧によって抜け出そうとするのを防止するだけの役目を担っており、シール材70は、押輪72からの反力を受けるのみであり、押輪72と突部68とに挟まれて第2流路軸心66の方向に圧縮されることはない。
図4,図5に示すように、押輪72の表裏両端面には、シール材70の一端部が嵌まり込む円形の窪み部74と、押輪72の端面と受口20の開口端面との間に所定の間隙Sを形成する複数のスペーサー75とが形成されている。窪み部74は、底部に形成され且つシール材70の一端部を押圧する押圧面74aと、押圧面74aの周囲に形成され且つシール材70の一端部を拡径方向Fにおいて拘束するテーパー状の拘束面74bとを有している。尚、拘束面74bとシール材70のテーパ面71とによって、押輪72の中心が第2流路軸心66に合うように押輪72を径方向Gへ案内する芯出し手段76が構成される。
スペーサー75は、押輪72の周方向における複数箇所に形成され、押輪72の端面から第2流路軸心66の方向における外向きへ突出している。尚、押輪72の端面から各スペーサー75の先端部までの高さは一定値Sに保たれている。
以下、上記構成における作用を説明する。
図1に示すように、路面10から所定の深さAで埋設された配管11に仕切弁60を接続し、仕切弁60の上方に、砕石層43を形成するとともに基礎ブロック42と弁筐39とを設置して、仕切弁60の開閉操作部18を弁筐39内に挿入する。この際、路面10からの弁筐39の下端部の深さは開閉操作部18の深さに合わせて設定される。
その後、仕切弁60と弁筐39とを埋設する。この状態で、弁筐39の下端から開閉操作部18までの鉛直方向における挿入長さCを従来と同じ規定長さに確保した場合であっても、図1,図3に示すように第1距離Dが第2距離Eよりも短いため、配管11の設置深さを所定の深さAよりも深くすることなく、弁筐39の下端部と仕切弁60のフランジ部63の鉛直方向最上部63bとの上下間距離Bを従来よりも拡大することができる。これにより、弁筐39に下向きの大きな荷重が作用しても、この荷重は弁筐39の下端部とフランジ部63の鉛直方向最上部63bとの上下間で十分に分散され、フランジ部63の鉛直方向最上部63bに加わる下向きの力が低減される。このため、強度的に余裕を持った設計を行うことができるとともに、上記挿入長さCが不足するのを防止することができる。
さらに、図5に示すように、押輪72の形状をフランジ部63の形状と同形状にしたため、上記と同様に、図1に示すように、弁筐39の下端部と押輪72の鉛直方向最上部72bとの上下間距離Bも従来より拡大することができる。これにより、押輪72の鉛直方向最上部72bに加わる下向きの力が低減され、さらに強度的に余裕を持った設計を行うことができる。
また、図4に示すように、受口20に挿口21を挿入して配管11に仕切弁60を接続する際、押輪72でシール材70を押圧してシール材収容部26に押し込む。このとき、シール材70の一端部は窪み部74の拘束面74bにより拡径方向Fにおいて拘束されているため、シール材70の一端部が窪み部74の押圧面74aに沿って拡径方向Fへ移動(変形)することを防止することができる。これにより、シール材70の一端部が押輪72と受口20の開口端面との間に挟まれることはない。
また、ナット36を締め込むことによって押輪72が押込方向Hへ移動すると、押輪72の拘束面74bがシール材70の一端部のテーパ面71に当接して径方向Gへ案内され、これにより、押輪72の中心が第2流路軸心66に合わせられ、自動的に押輪72が芯出しされる。
さらに、各スペーサー75の先端部が受口20の開口端面に当接することで、押輪72と受口20との間隙を正確かつ容易に所定の間隙Sに保つことができる。この所定の間隙Sは押圧面74aと拘束面74bと受口20の内周面とがシール材70を適度に圧縮する大きさに設定されているため、シール材70によるシール機能が不足するといった不具合や或いはシール材70が過大な押圧力で押し付けられるといった不具合の発生を防止することができる。また、所定の間隙Sからシール材70の一端部を目視することができるため、所定の間隙Sを通じて、シール材70の装着状態を確認することもできる。
また、フランジ部63の回止部67によって、T頭ボルト35の回転が阻止されるとともに、突出部63aが補強される。
尚、受口20のフランジ部63と押輪72とは上記第1の実施の形態の図3,図5で示した形状に限定されるものではなく、例えば、以下の第2〜第4の実施の形態で示すような形状であってもよい。
(第2の実施の形態)
次に、本発明における第2の実施の形態を図7を参照して説明する。
受口20のフランジ部63は、正面から見て、円の上端部を切除した(盗んだ)形状に形成されている。すなわち、フランジ部63の上端部には、水平方向において平坦な平坦部81が形成されており、フランジ部63は、平坦部81以外の範囲において、円形状に形成されている。
また、第1距離Dは、上記第1の実施の形態と同様に、第2流路軸心66からフランジ部63の鉛直方向最上部63bまでの距離と定義される。さらに、第2距離Eは第2流路軸心66からフランジ部63の外周までの半径方向の最大距離と定義される。
尚、上記のように定義された第2距離Eは図15に示した従来のフランジ部23の所定の半径Rに相当するものであり、第1距離Dは第2距離Eよりも短く設定されている。また、押輪72はフランジ部63と同じ形状を有している(図示省略)。
これによると、上記第1の実施の形態と同様に、配管11の設置深さを所定の深さAよりも深くすることなく、弁筐39の下端部とフランジ部63の鉛直方向最上部63bとの上下間距離Bを従来よりも拡大することができるため、弁筐39にかかる荷重は弁筐39の下端部とフランジ部63の鉛直方向最上部63bとの上下間で十分に分散され、フランジ部63の鉛直方向最上部63bに加わる力が低減される。同様に、弁筐39の下端部と押輪72の鉛直方向最上部72bとの上下間距離Bも従来より拡大することができるため、押輪72の鉛直方向最上部72bに加わる力が低減され、強度的に余裕を持った設計を行うことができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明における第3の実施の形態を図8を参照して説明する。
受口20のフランジ部63は、正面から見て、上部半円部83と下部半円部84とを有している。上部半円部83の半径は下部半円部84の半径よりも小さく形成されている。
また、第1距離Dは、上記第1の実施の形態と同様に、第2流路軸心66からフランジ部63の鉛直方向最上部63bまでの距離と定義され、本実施の形態の場合、上部半円部83の半径と一致する。さらに、第2距離Eは、第2流路軸心66からフランジ部63の外周までの半径方向の最大距離と定義され、本実施の形態の場合、下部半円部84の半径と一致する。
尚、上記のように定義された第2距離Eは図15に示した従来のフランジ部23の所定の半径Rに相当するものであり、第1距離Dは第2距離Eよりも短く設定されている。また、受口側ボルト孔25は下部半円部84に二個形成されている。さらに、押輪72はフランジ部63と同じ形状を有している(図示省略)。
これによると、上記第1の実施の形態と同様な作用および効果が得られる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明における第4の実施の形態を図9を参照して説明する。
受口20のフランジ部63は、正面から見て、鉛直方向に短軸を有するとともに水平方向に長軸を有する楕円形状である。
また、第1距離Dは、上記第1の実施の形態と同様に、第2流路軸心66からフランジ部63の鉛直方向最上部63bまでの距離と定義され、本実施の形態の場合、短軸方向の半径と一致する。さらに、第2距離Eは、第2流路軸心66からフランジ部63の外周までの半径方向の最大距離と定義され、本実施の形態の場合、長軸方向の半径と一致する。
尚、上記のように定義された第2距離Eは図15に示した従来のフランジ部23の所定の半径Rに相当するものであり、第1距離Dは第2距離Eよりも短く設定されている。また、受口側ボルト孔25は長軸上に二個形成されている。さらに、押輪72はフランジ部63と同じ形状を有している(図示省略)。
これによると、上記第1の実施の形態と同様な作用および効果が得られる。尚、上記第4の実施の形態ではフランジ部63を楕円形状に形成したが、水平方向に長い長円形状に形成してもよい。
(第5の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、図3に示すように、鉛直方向の直線(この場合、弁棒17の軸心17a)に直交する直線77上の位置に、受口側ボルト孔25を形成しているが、この位置に限定されるものではなく、例えば、第5の実施の形態では、図10に示すように、鉛直方向の直線(弁棒17の軸心17a)に対して斜めに交差する直線85上に、受口側ボルト孔25を形成してもよい。
尚、このとき、図10に示すように突出部63aの鉛直方向最上部の高さがフランジ部63の鉛直方向最上部63bの高さ以下になるように形成しているが、突出部63aの鉛直方向最上部の高さがフランジ部63の鉛直方向最上部63bの高さを超えても、第1距離Dが第2距離Eより短いという関係であればよい。
また、上記第2〜第4の実施の形態における受口側ボルト孔25についても第5の実施の形態と同様の位置に形成してもよい。さらに、上記各実施の形態における押輪72の押輪側ボルト孔34の位置についても同様である。
(第6の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、図3に示すように、フランジ部63に、受口側ボルト孔25と突出部63aとをそれぞれ二個ずつ形成しているが、二個以外の複数個ずつ形成してもよい。例えば、第6の実施の形態では、図11に示すように、フランジ部63に、受口側ボルト孔25と突出部63aとをそれぞれ四個ずつ形成している。また、同様に、上記第2〜第4の実施の形態における受口側ボルト孔25の個数についても二個以外の複数個(例えば四個)形成してもよい。さらに、上記各実施の形態における押輪72の押輪側ボルト孔34の個数についても、同様に、二個以外の複数個形成してもよい。
(第7の実施の形態)
上記各実施の形態では、第1流路軸心65と第2流路軸心66とが同一軸心上に形成されているが、次に説明する第7の実施の形態では、図12,図13に示すように、第2流路軸心66が第1流路軸心65よりも下位に形成されている。
すなわち、弁箱13の前後両端部は、弁体出退部64を有する中央部よりも下位になるように屈曲して形成されている。第1流路軸心65からフランジ部63の鉛直方向最上部63bまでの距離を第1距離Dと定義し、第2流路軸心66からフランジ部63の外周までの最大距離を第2距離Eと定義すると、第1距離Dは第2距離Eよりも短く設定されている。尚、フランジ部63は第2流路軸心66を中心とする半径E(すなわち第2距離E)の円形状に形成されており、上記半径Eは図15に示した従来のフランジ部23の所定の半径Rに相当する。
また、配管11の挿口21は下方に屈曲しており、配管11の挿口21の軸心はフランジ部63の第2流路軸心66と同一軸心上に形成されている。さらに、配管11の挿口21以外の軸心は弁箱13の第1流路軸心65と同一軸心上に形成されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
仕切弁60と弁筐39とを埋設した状態で、弁筐39の下端から開閉操作部18までの鉛直方向における挿入長さCを従来と同じ規定長さに確保した場合であっても、第1距離Dが第2距離Eよりも短いため、配管11の設置深さを所定の深さAよりも深くすることなく、弁筐39の下端部と仕切弁60のフランジ部63の鉛直方向最上部63bとの上下間距離Bを従来よりも拡大することができる。これにより、弁筐39に下向きの大きな荷重が作用しても、この荷重は弁筐39の下端部とフランジ部63の鉛直方向最上部63bとの上下間で十分に分散され、フランジ部63の鉛直方向最上部63bに加わる下向きの力が低減される。このため、強度的に余裕を持った設計を行うことができるとともに、上記挿入長さCが不足するのを防止することができる。
上記各実施の形態では、埋設弁の一例として仕切弁60を挙げたが、仕切弁60に限定されるものではなく、仕切弁60以外の形式の弁であってもよい。
上記各実施の形態では、図1に示すように、円筒型の弁筐39を設けているが、円筒型に限定されるものではなく、例えば角筒型の弁筐39を設けてもよい。
上記各実施の形態では、仕切弁60の流路14の両端部に受口20を設け、配管11の先端に挿口21を設けているが、仕切弁60の流路14のいずれか一端に受口を設けるとともに他端に挿口を設け、一方の配管11に設けられた挿口を仕切弁60の受口に挿入して接続し、仕切弁60の挿口を他方の配管11に設けられた受口に挿入して接続してもよい。
11 配管
13 弁箱
14 流路
15 弁体
18 開閉操作部
20 受口
21 挿口
25 受口側ボルト孔(連結孔)
39 弁筐
60 仕切弁(埋設弁)
61 埋設弁装置
62 継手部
63 フランジ部
63b 鉛直方向最上部
64 弁体出退部
65 第1流路軸心
66 第2流路軸心
70 シール材
72 押輪
73 連結手段
D 第1距離
E 第2距離

Claims (5)

  1. 地中に埋設され、且つ、弁体を開閉させる開閉操作部を有し、地上から開閉操作部に対して開閉操作を行うための弁筐の下方に設置される埋設弁であって、
    弁箱に形成された流路の端部に、接続相手の配管との継手部を構成するフランジ部が設けられ、
    弁箱の流路の途中に、弁体が流路に対して出退する弁体出退部が形成され、
    弁体出退部を通る第1流路軸心からフランジ部の鉛直方向最上部までの第1距離が、フランジ部内の流路を通る第2流路軸心からフランジ部の外周までの最大距離である第2距離よりも短く、
    フランジ部の鉛直方向最上部は第2流路軸心および弁棒の軸心を含む平面とフランジ部の上面との交点に位置することを特徴とする埋設弁。
  2. 第1流路軸心と第2流路軸心とが同一軸心上に形成され
    フランジ部は円の上端部を切除した形状であることを特徴とする請求項1記載の埋設弁。
  3. 第2流路軸心が第1流路軸心よりも下位に形成されていることを特徴とする請求項1記載の埋設弁。
  4. 継手部は、弁箱に形成された受口と、配管の先端部に形成されて受口に挿脱自在な挿口とからなり、
    フランジ部は受口に備えられ、
    フランジに連結孔が形成され、
    挿口の外周面と受口の内周面との隙間に環状のシール材が配設され、
    挿口に外嵌されて第2流路軸心方向へ移動自在な環状の押輪が、受口の開口端面に外側から対向し、且つ、フランジ部の連結孔に挿入された連結手段によって受口に締結され、
    連結手段の締付けによりシール材が押輪によって受口奥側へ押し込まれて挿口の外周面と受口の内周面との間をシールすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の埋設弁。
  5. 上記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の埋設弁の弁箱の上方に弁筐が埋設され、
    開閉操作部が下方から弁筐内に収容されていることを特徴とする埋設弁装置。
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