JP5489334B2 - 仕様変更見積り方法及び仕様変更見積りシステム - Google Patents
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Description
1…入出力手段
2…仕様変更見積り算出手段
3…データベース
21…当初規模計算手段
22…出来高率計算手段
23…仕様変更率計算手段
24…開発規模計算手段
25…仕様変更量計算手段
26…仕様変更補正手段
V0…当初開発規模
VB…生産物量ベースライン
Vij…開発規模
V…総開発規模
γ…生産物量環境変数
εj…出来高率
αij…仕様変更率
α1…棄却対象量
α2…棄却正味量
α3…追加量
V1ij…棄却対象率
V2ij…棄却正味率
V3ij…追加率
s1…必須情報
s2…選択情報
H…仕様変更量
図1は、本システム例に係る仕様変更見積りシステムの機能構成図である。
まず、当初規模計算手段21について説明する。当初規模計算手段21は、仕様変更を加味しない場合の工程生産物量(開発規模)である当初規模V0を導き出す算出部である。当初規模V0の算出は、数1によって導き出される。
次に、出来高率計算手段22について説明する。ここで、出来高率εjとは、仕様変更を加えるタイミングを示す指標値を示すものであり、出来高率計算手段22は、数式2に示すように、当初規模計算手段21より受け渡された当初規模V0に対する開発単位jが生成される時点の生産物の量Vjの比率により出来高率εjを算出する。
仕様変更率計算手段23は、開発当初の要求に対する追加の要求又は、削除の要求である仕様変更の当初規模V0に対する比率である仕様変更率αijを算出する手段である。なお、ここにおけるiは各回の仕様変更に表記される仕様変更回数を示す。
開発規模計算手段24は、当初規模計算手段21と出来高率計算手段22と仕様変更率計算手段23により導き出されたそれぞれの値に基づき、数式7に示す計算式により開発単位jにi回仕様変更を加えた結果の開発規模Vijを算出する。
仕様変更量計算手段25は、開発規模計算手段24が算出した総開発規模Vを受け取り、仕様変更による生産量の変更量である仕様変更量Hを導き出す。ここで、数式11では、数式10の結果に基づいて求められる仕様変更量Hの算出式を示す。
仕様変更補正手段26は、仕様変更番号i回目において、k回分の仕様変更回数のずれが上位工程との間にある場合に仕様変更量の補正を行う計算手段であり、数式12に示すように、開発規模計算手段24が算出した総開発規模Vと仕様変更率計算手段22が算出した棄却正味率V2ijをそれぞれ受け取り、受け取った値を減算することにより、工程間の仕様変更回数のずれを修正した場合の総開発規模Vを算出する。
次に、図2のシステム構成図及び図3のフローチャートを用いて上記のシステムを利用した場合の本願発明の実施形態例を説明する。
Claims (16)
- ソフトウェア開発において、開発途中に複数回仕様変更を加えた場合の生産物の変化量を導き出すことで、開発規模の見積りを計算する仕様変更見積り方法であって、仕様変更におけるユーザから端末を通して入力された仕様変更に関する情報である開発情報を認識及び送信並びに出力する入出力手段と、仕様変更を行うソフトウェア開発の環境の情報を蓄積するデータベースと、前記入出力手段から入力された情報及び前記データベースに格納された情報を利用して仕様変更による開発規模の見積りを計算して記録し前記入出力手段に送信する仕様変更見積り算出手段を備えたコンピュータとから構成される仕様変更見積りシステムを利用した仕様変更見積り方法において、
前記仕様変更見積り算出手段は、
前記入出力手段から前記開発情報を取得すると、当該開発情報を記録するとともに、前記データベースに設定格納されたソフトウェアの各品質特性がソフトウェア開発環境に与える影響の度合いを示す影響度を前記データベースに要求して前記データベースから取得し、前記開発情報に含まれるソフトウェアの標準的な開発規模を示す生産物量ベースラインに対し、前記影響度の総和に1を加算したものを乗じて、仕様変更前の開発規模を当初開発規模として算出して記録する当初開発規模算出手順と、
前記当初開発規模算出手順より前記当初開発規模及び前記開発情報に含まれる仕様変更する開発単位を取得すると、当該開発単位が生成される時点での生産物の量を前記データベースに要求して当該データベースから取得し、前記生産物の量と前記当初開発規模との比率である出来高率を算出して記録する出来高率算出手順と、
仕様変更による生産物の棄却又は生産物の追加について、前記開発情報に含まれる前記棄却における生産物の棄却量又は前記追加における生産物の追加量及び前記当初開発規模を前記当初開発規模算出手順より取得し、前記生産物の棄却量又は前記生産物の追加量と前記当初開発規模との比率である仕様変更率を算出して記録する仕様変更率算出手順と、
前記当初開発規模、前記出来高率及び前記仕様変更率を前記当初開発規模算出手順、前記出来高率算出手順、前記仕様変更率算出手順からそれぞれ取得し、前記仕様変更率の総和に1を加算したものに対し、前記当初開発規模と前記出来高率とを乗算することで各開発単位における開発規模を導き出した後、総ての開発単位における当該開発規模の総和により、仕様変更による総開発規模を算出して記録する総開発規模算出手順と、
前記総開発規模算出手順より取得した前記総開発規模に基づき、仕様変更による生産物の量の変更量である仕様変更量を算出する仕様変更量算出手順と、
仕様変更により工程間に仕様変更回数のずれが生じた場合に、前記仕様変更率算出手順により仕様変更率を算出するために用いられる前記生産物の棄却量と前記当初開発規模との比較率である棄却正味率と、前記総開発規模算出手順により算出された前記総開発規模と、を取得して、前記総開発規模の仕様変更率を調整し、修正後の総開発規模を算出する仕様変更補正手順と、
前記総開発規模算出手順より送信された前記開発規模及び前記総開発規模、前記仕様変更量算出手順により送信された前記仕様変更量、及び前記仕様変更補正手順により送信された前記修正後の総開発規模を前記ユーザが利用する前記端末上に出力表示する総開発規模出力手順と、を順次実行する、
ことを特徴とする仕様変更見積り方法。 - 前記開発規模は、
前記開発単位をjとし、当該開発単位jに対しi回仕様変更する場合の前記出来高率をεj、前記仕様変更率をαijとしたとき、当該開発単位jごとの開発規模をVijとすると、
Vij=V0×εj×(1+Σi=j〜iαij)からなる数式により算出される、
ことを特徴とする請求項1に記載の仕様変更見積り方法。 - 前記総開発規模は、
前記開発単位をjとし、当該開発単位jに対しi回仕様変更する場合の前記出来高率をεj、前記仕様変更率をαij、総ての開発単位に行われた仕様変更の総回数をn回とし、仕様変更による総開発規模をVとすると、
V=Σj=1〜n{V0×εj×(1+Σi=j〜nαij)}からなる数式により算出される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の仕様変更見積り方法。 - 前記当初開発規模は、
前記当初開発規模をV0、前記生産物量ベースラインをVB、前記影響度をγ、として
V0=VB×(1+Σγ)からなる数式により算出される、
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の仕様変更見積り方法。 - 前記出来高率は、
前記出来高率をεj、前記当初開発規模をV0、前記開発単位jが生成される時点での生産物の量をVjとすると、
εj={Vj/V0}×100からなる数式により算出される、
ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の仕様変更見積り方法。 - 前記仕様変更率は、
前記仕様変更率をαij、前記当初開発規模をV0、前記生産物の棄却量について前記当初開発規模と生産予定のあった生産物の棄却量の比率である棄却対象率をV1ij、前記当初開発規模と生産済みの生産物の棄却量の比率である棄却正味率をV2ij、前記当初開発規模と前記追加量との比率である追加率をV3ijとすると、
αij=−V1ij+V2ij+V3ijからなる数式により算出される、
ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の仕様変更見積り方法。 - 前記当初開発規模をV0、前記出来高率をεj、前記仕様変更率をαij、総回数n回の仕様変更をした場合、仕様変更による生産物の変化量をHとすると、
H=Σj=1〜n{V0×εj×Σi=j〜nαij}からなる数式により算出される、
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の仕様変更見積り方法。 - 前記総開発規模は、
前記当初開発規模をV0、前記出来高率をεj、前記仕様変更率をαij、前記棄却正味率をV2ij、前記開発単位j内の第i回目の仕様変更においてk回数分の仕様変更回数のずれが工程間で生じた場合の総開発規模をVkとしたとき、
Vk=Σj=1〜nVnj
=Σj=1〜n{V0×εj×{(1+Σi=j〜iαij)−Σi=j〜n−kV2ij}}
からなる数式により算出される、
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の仕様変更見積り方法。 - ソフトウェア開発において、開発途中に複数回仕様変更を加えた場合の生産物の変化量を導き出すことで、開発規模の見積りを計算する仕様変更見積りシステムであって、仕様変更におけるユーザから端末を通して入力された仕様変更に関する情報である開発情報を認識及び送信並びに出力する入出力手段と、仕様変更を行うソフトウェア開発の環境の情報を蓄積するデータベースと、前記入出力手段から入力された情報及び前記データベースに格納された情報を利用して仕様変更による開発規模の見積りを計算して記録し前記入出力手段に送信する仕様変更見積り算出手段を備えたコンピュータとから構成される仕様変更見積りシステムにおいて、
前記仕様変更見積り算出手段が、
前記入出力手段から前記開発情報を取得すると、当該開発情報を記録するとともに、前記データベースに設定格納されたソフトウェアの各品質特性がソフトウェア開発環境に与える影響の度合いを示す影響度を前記データベースに要求して前記データベースから取得し、前記開発情報に含まれるソフトウェアの標準的な開発規模を示す生産物量ベースラインに対し、前記影響度の総和に1を加算したものを乗じて、仕様変更前の開発規模を当初開発規模として算出して記録する当初開発規模算出手段と、
前記当初開発規模算出手段より前記当初開発規模及び前記開発情報に含まれる仕様変更する開発単位を取得すると、当該開発単位が生成される時点での生産物の量を前記データベースに要求して当該データベースから取得し、前記生産物の量と前記当初開発規模との比率である出来高率を算出して記録する出来高率算出手段と、
仕様変更による生産物の棄却又は生産物の追加について、前記開発情報に含まれる前記棄却における生産物の棄却量又は前記追加における生産物の追加量及び前記当初開発規模を前記当初開発規模算出手段より取得し、前記生産物の棄却量又は前記生産物の追加量と前記当初開発規模との比率である仕様変更率を算出して記録する仕様変更率算出手段と、
前記当初開発規模、前記出来高率及び前記仕様変更率を前記当初開発規模算出手段、前記出来高率算出手段、前記仕様変更率算出手段からそれぞれ取得し、前記仕様変更率の総和に1を加算したものに対し、前記当初開発規模と前記出来高率とを乗算することで各開発単位における開発規模を導き出した後、総ての開発単位における当該開発規模の総和により、仕様変更による総開発規模を算出して記録する総開発規模算出手段と、
前記総開発規模算出手段より取得した前記総開発規模に基づき、仕様変更による生産物の量の変更量である仕様変更量を算出する仕様変更量算出手段と、
仕様変更により工程間に仕様変更回数のずれが生じた場合に、前記仕様変更率算出手段により仕様変更率を算出するために用いられる前記生産物の棄却量と前記当初開発規模との比較率である棄却正味率と、前記総開発規模算出手段により算出された前記総開発規模と、を取得して、前記総開発規模の仕様変更率を調整し、修正後の総開発規模を算出する仕様変更補正手段と、を有する
ことを特徴とする仕様変更見積りシステム。 - 前記総開発規模算出手段は、
前記開発単位をjとし、当該開発単位jに対しi回仕様変更する場合の前記出来高率をεj、前記仕様変更率をαijとしたとき、当該開発単位jごとの開発規模をVijとして、
Vij=V0×εj×(1+Σi=j〜iαij)からなる数式により算出する、
ことを特徴とする請求項9に記載の仕様変更見積りシステム。 - 前記総開発規模算出手段は、
前記開発単位をjとし、当該開発単位jに対しi回仕様変更する場合の前記出来高率をεj、前記仕様変更率をαij、総ての開発単位に行われた仕様変更の総回数をn回とし、仕様変更による総開発規模をVとすると、
V=Σj=1〜n{V0×εj×(1+Σi=j〜nαij)}からなる数式により算出する、
ことを特徴とする請求項9又は10に記載の仕様変更見積りシステム。 - 前記当初開発規模算出手段は、
前記当初開発規模をV0、前記生産物量ベースラインをVB、前記影響度をγ、として
V0=VB×(1+Σγ)からなる数式により算出する、
ことを特徴とする請求項9、10又は11に記載の仕様変更見積りシステム。 - 前記出来高率算出手段は、
前記出来高率をεj、前記当初開発規模をV0、前記開発単位jが生成される時点での生産物の量をVjとすると、
εj={Vj/V0}×100からなる数式により算出する、
ことを特徴とする請求項9、10、11又は12に記載の仕様変更見積りシステム。 - 前記仕様変更率算出手段は、
前記仕様変更率をαij、前記当初開発規模をV0、前記生産物の棄却量について前記当初開発規模と生産予定のあった生産物の棄却量の比率である棄却対象率をV1ij、前記当初開発規模と生産済みの生産物の棄却量の比率である棄却正味率をV2ij、前記当初開発規模と前記追加量との比率である追加率をV3ijとすると、
αij=−V1ij+V2ij+V3ijからなる数式により算出する、
ことを特徴とする請求項9、10、11、12又は13に記載の仕様変更見積りシステム。 - 前記出来高率算出手段において、
前記当初開発規模をV0、前記出来高率をεj、前記仕様変更率をαij、総回数n回の仕様変更をした場合の、仕様変更による生産物の変化量をHとすると、
H=Σj=1〜n{V0×εj×Σi=j〜nαij}からなる数式により算出する、
ことを特徴とする請求項9、10、11、12、13又は14に記載の仕様変更見積りシステム。 - 前記総開発規模算出手段において、
前記当初開発規模をV0、前記出来高率をεj、前記仕様変更率をαij、前記棄却正味率をV2ij、前記開発単位j内の第i回目の仕様変更においてk回数分の仕様変更回数のずれが工程間に生じた場合の総開発規模をVkとしたとき、
Vk=Σj=1〜nVij
=Σj=1〜n{V0×εj×{(1+Σi=j〜iαij)−Σi=j〜n−kV2ij}}からなる数式により算出する、
ことを特徴とする請求項9、10、11、12、13、14又は15に記載の仕様変更見積りシステム。
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- 2011-10-10 HK HK11110665.0A patent/HK1156412A1/xx unknown
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JPN6012054221; 太田忠雄: 'ソフトウェア開発の生産管理に基づく見積りモデル' SEC journal 第1巻,第2号(通巻2号), 20050425, pp.16〜20, 独立行政法人情報処理推進機構 * |
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