JPWO2009104258A1 - 仕様変更見積り方法及び仕様変更見積りシステム - Google Patents
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Abstract
Description
1…入出力手段
2…仕様変更見積り算出手段
3…データベース
21…当初規模計算手段
22…出来高率計算手段
23…仕様変更率計算手段
24…開発規模計算手段
25…仕様変更量計算手段
26…仕様変更補正手段
V0…当初開発規模
VB…生産物量ベースライン
Vij…開発規模
V…総開発規模
γ…生産物量環境変数
εj…出来高率
αij…仕様変更率
α1…棄却対象量
α2…棄却正味量
α3…追加量
V1ij…棄却対象率
V2ij…棄却正味率
V3ij…追加率
s1…必須情報
s2…選択情報
H…仕様変更量
図1は、本システム例に係る仕様変更見積りシステムの機能構成図である。
まず、当初規模計算手段21について説明する。当初規模計算手段21は、仕様変更を加味しない場合の工程生産物量(開発規模)である当初規模V0を導き出す算出部である。当初規模V0の算出は、数1によって導き出される。
次に、出来高率計算手段22について説明する。ここで、出来高率εjとは、仕様変更を加えるタイミングを示す指標値を示すものであり、出来高率計算手段22は、数式2に示すように、当初規模計算手段21より受け渡された当初規模V0に対する開発段階j時点での生成量Vjの比率により出来高率εjを算出する。
仕様変更率計算手段23は、開発当初の要求に対する追加の要求又は、削除の要求である仕様変更の当初規模V0に対する比率である仕様変更率αijを算出する手段である。なお、ここにおけるiは各回の仕様変更に表記される仕様変更回数を示す。
開発規模計算手段24は、当初規模計算手段21と出来高率計算手段22と仕様変更率計算手段23により導き出されたそれぞれの値に基づき、数式7に示す計算式により開発単位jにi回仕様変更を加えた結果の開発規模Vijを算出する。
仕様変更量計算手段25は、開発規模計算手段24が算出した総開発規模Vを受け取り、仕様変更による生産量の変更量である仕様変更量Hを導き出す。ここで、数式11では、数式10の結果に基づいて求められる仕様変更量Hの算出式を示す。
仕様変更補正手段26は、仕様変更i回目において、k回分の上位工程とのずれがある場合に仕様変更量の補正を行う計算手段であり、数式12に示すように、開発規模計算手段24が算出した総開発規模Vと仕様変更率計算手段22が算出した棄却正味率V2ijをそれぞれ受け取り、受け取った値を減算することにより、工程ずれを修正した場合の総開発規模Vを算出する。
次に、図2のシステム構成図及び図3のフローチャートを用いて上記のシステムを利用した場合の本願発明の実施形態例を説明する。
更の見積りを可能とする仕様変更見積り方法及び仕様変更見積りシステムを提供することにある。
[0018]
本発明の他の目的は、明細書、図面、特に、特許請求の範囲の各請求項の記載から、自ずと明らかになろう。
課題を解決するための手段
[0019]
本発明方法は、上記課題の解決に当たり、ユーザにより端末から入力された仕様変更に関する開発情報を認識し、当該開発情報及び、別途データベース内に格納された開発情報に基づき、当初規模及び出来高率及び仕様変更率並びに総開発規模を算出し、当該算出された値を前記端末にて出力表示する、という特徴的構成手法を講じる。
[0020]
また、本発明システムは、上記課題の解決に当たり、仕様変更に関する開発情報の入力及び仕様変更による開発規模の算出結果を出力する入出力手段と、ソフトウェア開発における環境の影響度を数値化したものを蓄積するデータベースと、前記開発情報及びデータベースに蓄積された情報に基づいて仕様変更における総開発規模の生産物量を計算する仕様変更見積り算出手段とを備える、という特徴的構成手段を講じる。
[0021]
さらに、具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念に亙る新規な特徴的構成手段を採用することにより、前記目的を達成するよう為される。
[0022]
本発明方法の第1の特徴は、ソフトウェア開発において、ユーザから端末を通して入力された仕様変更に関する情報が数値化された開発情報と、データベース中に格納された前記開発情報とを利用して、開発途中に仕様変更を加えた場合の開発規模の変動を算出し、仕様変更における総開発規模の生産量の見積りを計算する仕様変更見積り方法であって、前記ユーザから入力された前記開発情報を認識する開発情報認識手順と、前記開発情報に含まれる生産物量ベースラインに対し、前記データベースに要求しかつ受信したソフトウェア開発環境の影響度を数値化したものの総和に1を加算したものを乗ずることによって当初の開発規模を当初規模として算出する当初規模開発手順と、前記開発情報に含まれる、仕様変更を行う時点での生産量に対する前記当初規模の比率である出来高率を算出する出来高率算出手順と、前記開発情報に含まれる前記ソフトウェア開発が行われた場合の生産物の変更の度合いを、前記当初規模に対する仕様変更量の比率である仕様変更率として算出する仕様変更率算出手順と、前
記当初規模に、前記出来高率と前記仕様変更率の総和に1を加算したものとを乗算することにより仕様変更による総開発規模を算出する総開発規模算出手順と、当該総開発規模を前記ユーザが利用する前記端末上に出力表示する総開発規模出力手順とを、順次実行してなる、仕様変更見積り方法の構成採用にある。
[0023]
本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方法の第1の特徴における前記開発規模が、前記当初規模にi回(iは自然数)の仕様変更をする場合、当該当初規模をV0、前記出来高率をεj、前記仕様変更率をαijとしたときの開発規模をVijとして、Vij≒V0×εj×(1+Σi=j〜iαij)からなる数式にて導き出すとともに、総回数n回の仕様変更を実施した場合における総開発規模をVとして、V≒Σj=1〜n{V0×εj×(1+Σi=i〜jαij)}からなる数式により算出されてなる、仕様変更見積り方法の構成採用にある。
[0024]
本発明方法の第3の特徴は、上記本発明方法の第1又は第2の特徴における前記当初開発規模が、当該当初開発規模をV0、前記生産物量ベースラインをVB、前記ソフトウェア開発環境の影響度をγとして、V0=VB×(1+Σγ)からなる数式により算出されてなる、仕様変更見積り方法の構成採用にある。
[0025]
本発明方法の第4の特徴は、上記本発明方法の第1、2又は第3の特徴における前記出来高率が、当該出来高率をεj、前記当初開発規模をV0、前記開発情報に含まれる開発単位j(jは自然数)の初期値時点での生産量をVjとすると、εj={Vj/V0}×100からなる数式により算出されてなる、仕様変更見積り方法の構成採用にある。
[0026]
本発明方法の第5の特徴は、上記本発明方法の第1、2、3又は第4の特徴における前記仕様変更率が、当該仕様変更率をαij、前記当初開発規模をV0、前記環境情報に含まれる前記当初規模V0に対する棄却対象の生成量による棄却対象率をV1ij、当該当初規模V0に対する棄却正味量による棄却正味率をV2ij、当該当初規模V0に対する追加量による追加率をV3ijとすると、αij=−V1ij+V2ij+V3ijからなる数式により算出されてなる、仕様変更見積り方法の構成採用にある。
[0027]
本発明方法の第6の特徴は、上記本発明方法の第1、2、3、4又は第5の特徴における前記仕様変更量が、前記当初開発規模をV0、前記出来高率をεj、前記仕様変更率をαij、全ての開発単位にn回仕様変更を加えた場合の仕様変更量をHとしたと
き、H=Σj=1〜n{V0×εj×Σi=j〜nαij}からなる数式により算出されてなる、仕様変更見積り方法の構成採用にある。
[0028]
本発明方法の第7の特徴は、上記本発明方法の第1、2、3、4、5又は第6の特徴における前記総開発規模が、前記当初開発規模をV0、前記出来高率をεj、前記仕様変更率をαij、当該当初規模V0に対する追加量による追加率をV3ij、i回の仕様変更においてk回分(kは自然数)上位工程とのずれが生じた場合の総開発規模をVkとしたとき、Vk=Σj=1〜nVnj=Σj=1〜n{V0+εj×(1+Σi=j〜iαij)−Σi=j〜n−kV2ij}からなる数式により算出されてなる、仕様変更見積り方法の構成採用にある。
[0029]
本発明システムの第1の特徴は、ソフトウェア開発において、開発途中に仕様変更を加えた場合の開発規模の変動を算出し、仕様変更における総開発規模の生産量の見積りを計算するにおいて、仕様変更における開発情報を数値化したものを入力及び送信並びに出力する入出力手段と、ソフトウェア開発における環境の影響度を数値化したものを蓄積するデータベースと、前記入出力手段から入力された値及び前記データベースに格納された値に基づいて仕様変更における総開発規模の生産物量を計算し前記入出力手段に送信する仕様変更見積り算出手段とを備える仕様変更見積りシステムにおいて、前記仕様変更見積り算出手段が、前記開発情報に含まれる生産物量ベースラインに、前記データベースに要求しかつ当該データベースから受信したソフトウェア開発環境の影響度を数値化したものの総和に1を加算したものを乗ずることによって当初の開発規模を当初規模として数値で算出する当初規模算出手段と、前記開発情報に含まれる、仕様変更を行う時点での生産量に対する前記当初規模の比率である出来高率を算出する出来高率算出手段と、前記開発情報に含まれる前記ソフトウェア開発が行われた場合の生産物の変更の度合いを、前記当初規模に対する仕様変更量の比率である仕様変更率として算出する仕様変更率算出手段と、前記当初規模に、前記出来高率と前記仕様変更率の総和に1を加算したものとを乗算することにより仕様変更による総開発規模を算出する総開発規模算出手段と、を有してなる、仕様変更見積りシステムの構成採用にある。
[0030]
本発明システムの第2の特徴は、上記本発明システムの第1の特徴における前記総開発規模算出手段が、前記当初規模にi回の仕様変更をする場合(iは自然数)、当初
開発規模をV0、前記出来高率をεj、前記仕様変更率をαijとしたときの開発規模をVijとして、Vij≒V0×εj×(1+Σi=j−iαij)からなる数式にて算出し、総回数n回の仕様変更を実施した場合における総開発規模をVとして、V≒Σj=1〜n{V0×εj×(1+Σi=i−jαij)}からなる数式により算出してなる、仕様変更見積りシステムの構成採用にある。
[0031]
本発明システムの第3の特徴は、上記本発明システムの第1又は第2の特徴における前記当初規模算出手段が、前記当初規模をV0、前記生産物量ベースラインをVB、前記ソフトウェア開発環境の影響度をγとしたとき、V0=VB×(1+Σγ)からなる数式により算出してなる、仕様変更見積りシステムの構成採用にある。
[0032]
本発明システムの第4の特徴は、上記本発明システムの第1、2又は第3の特徴における前記出来高率算出手段が、前記出来高率をεj、前記当初開発規模をV0、前記開発情報に含まれる開発単位j(jは自然数)の初期値時点の生産量がVjとすると、εj={Vj/V0}×100からなる数式により算出してなる、仕様変更見積りシステムの構成採用にある。
[0033]
本発明システムの第5の特徴は、上記本発明システムの第1、2、3又は第4の特徴における前記仕様変更率算出手段が、前記仕様変更率をαij、前記当初開発規模をV0、前記環境情報に含まれる前記当初規模V0に対する棄却対象の生成量による棄却対象率をV1ij、当該当初規模V0に対する棄却正味量による棄却正味率をV2ij、当該当初規模V0に対する追加量による追加率をV3ijとすると、αij=−V1ij+V2ij+V3ijからなる数式により算出してなる、仕様変更見積りシステムの構成採用にある。
[0034]
本発明システムの第6の特徴は、上記本発明システムの第1、2、3、4又は第5の特徴における前記仕様変更量が、前記当初開発規模をV0、前記出来高率をεj、前記仕様変更率をαij、全ての開発単位にn回仕様変更を加えた場合の仕様変更量をHとしたとき、H=Σj=1〜n{V0×εjΣi=j〜nαij}からなる数式により算出してなる、仕様変更見積りシステムの構成採用にある。
[0035]
本発明システムの第7の特徴は、上記本発明システムの第1、2、3、4、5又は第6の特徴における前記総開発規模が、前記当初開発規模をV0、前記出来高率をεj、前記仕様変更率をαij、当該当初規模V0に対する追加量による追加率をV3ij、i回の仕様変更につきk回分(kは自然数)上位工程とのずれが生じた場合の総開発規模をVkしたとき、Vk=Σj=1〜nVnj=Σj=1〜n{V0×εj×(1+Σi=j〜iαij)−Σi=j〜n−kV2ij}からなる数式により算出してなる、仕様変更見積りシステムの構成採用にある。
発明の効果
[0036]
本発明によれば、ソフトウェア開発の事前段階で仕様変更が発生した場合に、仕様
更を加味しない場合の工程生産物量(開発規模)である当初規模V0を導き出す算出部である。当初規模V0の算出は、数1によって導き出される。
[数1]
[0051]
ここにおいて、VBは生産物量ベースラインを表しており、生産物量ベースラインとは、一般的なソフトウェア開発の標準的な生産物量を示すものである。
[0052]
また、γは生産物量環境変数を表し、21項目の特性について、それぞれの特性の開発要求を元に影響度を設定することができる。
[0053]
生産物量環境変数γの各特性は表1に示すとおりであり、これらの影響度は事前にパーセンテージ設定しておく必要がある。ここにおける影響度の設定は、図1に示すようにデータベース3に各データを格納し、インターネット又は専用回線等の通信回線を通じて当初規模計算手段21がデータベース3から設定値を読み出してもよく、また、ここでは図示しないが当初規模計算手段21内に、影響度データベースなどを格納するようにしても良い。
[0054]
[表1]
[0055]
(出来高率計算手段)
次に、出来高率計算手段22について説明する。ここで、出来高率εjとは、仕様変更を加えるタイミングを示す指標値を示すものであり、出来高率計算手段22は、数式2に示すように、当初規模計算手段21より受け渡された当初規模V0に対する見積り開始時に入力され開発単位jの初期値時点の生産量Vjの比率により出来高率εjを算出する。
[数2]
[0060]
さらに、全ての開発単位にn回(nは自然数)仕様変更を加えた結果である総開発規模Vを、数式8を用いて導き出す。
[数8]
[0061]
なお、数式2の定義から出来高εjの総和は数式9のように1.0として導き出されるため、これを数式8に反映させると、総開発規模Vが数式10のように導き出されることとなる。
[数9]
[数10]
[0062]
(仕様変更量計算手段)
仕様変更量計算手段25は、開発規模計算手段24が算出した総開発規模Vを受け取り、仕様変更による生産量の変更量である仕様変更量Hを導き出す。ここで、数式11では、数式10の結果に基づいて求められる仕様変更量Hの算出式を示す。
[数11]
[0063]
(仕様変更補正手段)
仕様変更補正手段26は、仕様変更番号i回目において、k回分の上位工程とのずれがある場合に仕様変更量の補正を行う計算手段であり、数式12に示すように、開発規模計算手段24が算出した総開発規模Vと仕様変更率計算手段22が算出した棄却正味率V2ijをそれぞれ受け取り、受け取った値を減算することにより、工程ずれを修正した場合の総開発規模Vを算出する。
[数12]
[0064]
以上が、仕様変更見積り算出手段2における各計算手段の構成内容である。
[0065]
(実施形態例)
次に、図2のシステム構成図及び図3のフローチャートを用いて上記のシステムを利用した場合の本願発明の実施形態例を説明する。
[0066]
まず、利用者が入出力手段1における図示しないキーボード等の入力部から、仕様変更に関する情報が数値化されたものである開発情報として、開発単位j及び仕様変更回数i及び生産物量生産ベースラインVBからなる必須情報s1及び任意で選択入力される出来高率εjや棄却対象量α1、棄却正味量α2、追加量α3からなる選択情報s2を入力すると、入出力手段1から仕様見積り計算手段2の当初規模計算手段21へこれらの値が送信される(ST101)。
[0067]
当初規模計算手段21は、入出力手段1から必須情報s1及び選択情報s2を受け取ると、データベース3に対し、生産物量環境変数γを要求する(ST201)。
[0068]
データベース3は、当初規模計算手段からの要求に応じて、データベース内の生産物量環境変数γを当初規模計算手段21に受け渡す(ST301)。
[0069]
当初規模計算手段21は、データベース3から受信した生産物量環境変数γ及び必須情報s1をもとに、数式1を用いて当初規模V0を導き出すとともに、出来高率計算手段22と仕様変更率計算手段23へ当初規模V0及び入出力手段1から送信された必須情報s1と選択情報s2を受け渡す(ST202)。
[0070]
ここにおいて、当初規模計算手段21は、選択情報s2における出来高率εjが入出力手段1から受け渡されている場合は(ST203)当初規模V0及び必須情報s1及び選択情報s2を開発規模計算手段24へ直接受け渡すとともに、当初規模V0に加え、入出力手段1から受け取った選択情報s2に含まれる棄却対象量α1、棄却正味量α2、追加量α3を仕様変更率計算手段23へと送信する。
[0071]
一方、出来高率εjが選択情報s2に含まれていない場合(ST203)、当初規模計算手段21は、出来高率計算手段22へ当初規模V0及び必須情報s1に含まれる開発単位jを受け渡すとともに、開発規模計算手段24へ、必須情報s1及び当初規模V0を受け渡す。
[0072]
次に、出来高率計算手段22は、データベース3に対して、開発単位jを用いて、
見積り開始時に入力される開発単位jの初期値時点での生産量Vjを要求する(ST204)。要求を受けたデータベース3は、開発単位jの初期値時点に対応する生産量Vjを出来高率計算手段22に対して送信する(ST302)。
[0073]
出来高率計算手段22は生産量Vjを受取ると、数式2を用いて出来高率εjを算出し、算出された値を開発規模計算手段24へ受け渡す(ST205)。
[0074]
次に、仕様変更率計算手段23は、当初規模計算手段21から受け取った当初規模V0及び棄却対象量α1、棄却正味量α2、追加量α3をもとに、数式3〜5を用いて棄却対象率V1ij、棄却正味率V2ij、追加率V3ijを求めるとともに、これらをもとに、数6を用いて仕様変更率αijを算出し、算出された値を開発規模計算手段24へ受け渡す(ST206)。
[0075]
開発規模計算手段24は、当初規模開発計算手21及び出来高率計算手段22及び仕様変更率計算手段23から送信された必須情報s1、当初規模V0、出来高率εj、仕様変更率αijを元に、j開発単位にi回仕様変更を加えた結果の開発規模Vijを数式7を利用して算出する(ST207)。
[0076]
さらに、開発規模計算手段24は、開発規模Vijをもとに、全ての開発単位にn回(nは自然数)仕様変化を加えた結果である総開発規模Vを数式8を利用して導き出すとともに、仕様変更量計算手段25に対し、総開発規模V受け渡す(ST208)。
[0077]
仕様変更量計算手段25は、開発規模計算手段24から受け取った総開発規模Vを元に数式11を利用して仕様変更量Hを算出する(ST209)。
[0078]
ここで、仕様変更回数iの時点において、k回分工程にずれが生じている場合には(kは自然数)、入出力手段1において工程ずれの回数kを入力しておくこととし、当初規模開発計算手段21から開発規模計算手段24までの各工程において工程ずれ回数k及び正味棄却率V2ijを順に受け渡しておき、開発規模計算手段24が総開発規模Vと工程ずれ回数kを仕様変更補正手段26に受渡し、仕様変更補正手段26にて数式12を用いて工程ずれ補正済みの総開発規模Vkを算出することとする(ST210)。
[0079]
なお、上記では、全ての開発単位jについてn回仕様変更を加えた結果の総開発規模Vを算出したが、これに限らず、例えば、任意の開発単位jの工程において均等にn回の仕様変更を加える場合には、仕様変更を加える出来高率εjに加え、仕様変
Claims (14)
- ソフトウェア開発において、ユーザから端末を通して入力された仕様変更に関する情報が数値化された開発情報と、データベース中に格納された前記開発情報とを利用して、開発途中に仕様変更を加えた場合の開発規模の変動を算出し、仕様変更における総開発規模の生産量の見積りを計算する仕様変更見積り方法であって、
前記ユーザから入力された前記開発情報を認識する開発情報認識手順と、
前記開発情報に含まれる生産物量ベースラインに対し、前記データベースに要求しかつ受信したソフトウェア開発環境の影響度を数値化したものを加えることによって当初の開発規模を当初規模として算出する当初規模開発手順と、
前記開発情報に含まれる仕様変更を行う時点での生成量、仕様変更の回数及び前記当初規模から仕様変更が行われた場合の比率である出来高率を算出する出来高率算出手順と、
前記開発情報に含まれる前記ソフトウェア開発が行われた場合の生産物量の変更量を仕様変更率として算出する仕様変更率算出手順と、
前記当初規模に、前記出来高率と前記仕様変更率の総和とを乗算することにより仕様変更による総開発規模を算出する総開発規模算出手順と、
当該総開発規模を前記ユーザが利用する前記端末上に出力表示する総開発規模出力手順とを、順次実行する、
ことを特徴とする仕様変更見積り方法。 - 前記総開発規模は、
前記当初規模V0にi回仕様変更した場合に、前記出来高率εjとし、前記仕様変更率をαijとして、開発規模Vijを、Vij≒V0×εj×(1+Σi=j〜iαij)からなる数式にて導き出すとともに、
総回数n回の仕様変更を実施した場合における総開発規模Vとして、V≒Σj=1〜n{V0×εj×(1+Σi=i〜jαij)}からなる数式により算出される、
ことを特徴とする請求項1に記載の仕様変更見積り方法。 - 前記当初規模は、
前記当初規模をV0としたとき、前記生産物量ベースラインVBと、前記環境の影響度γに基づいて、
V0=VB×(1+Σγ)からなる数式により算出される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の仕様変更見積り方法。 - 前記出来高率は、
出来高率εjにおいて、仕様変更をj時点でi回仕様変更を加える場合、前記j時点での生成量をVjとすると、
εj={Vj/V0}×100からなる数式により算出される、
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の仕様変更見積り方法。 - 前記仕様変更率は、
仕様変更率αijの場合、
前記開発情報に含まれる前記当初規模V0に対する棄却対象の生成量の比較率である棄却対象率V1ijと、当該当初規模V0に対する棄却正味量の比較率である棄却正味率V2ijと当該当初規模V0に対する追加量の比較率である追加率V3ijに基づいて、
αij=−V1ij+V2ij+V3ijからなる数式により算出される、
ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の仕様変更見積り方法。 - 前記出来高率Σεjを1.0として定義し、全ての開発単位にn回仕様変更を加えた場合の仕様変更量Hは、
H=Σj=1〜n{V0×εj×{(1+Σi=j〜nαij)―Σi=j〜nαij}からなる数式により算出される、
ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の仕様変更見積り方法。 - i回の仕様変更において、k回分上位工程とのずれが生じた場合の前記総開発規模Vkは、
Vk=Σj=1〜nVnj
=Σj=1〜n{V0×εj×Σi=j〜iαij}からなる数式により算出される、
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の仕様変更見積り方法。 - ソフトウェア開発において、開発途中に仕様変更を加えた場合の開発規模の変動を算出し、仕様変更における総開発規模の生産量の見積りを計算するに際し、仕様変更における開発情報を数値化したものを入力及び送信並びに出力する入出力手段と、ソフトウェア開発における環境の影響度を数値化したものを蓄積するデータベースと、前記入出力手段から入力された値及び前記データベースに格納された値に基づいて仕様変更における総開発規模の生産物量を計算し前記入出力手段に送信する仕様変更見積り算出手段とを備える仕様変更見積りシステムにおいて、
前記仕様変更見積り算出手段は、
前記開発情報に含まれる生産物量ベースラインに対し、前記データベースに要求しかつ当該データベースから受信した環境の影響度の数値化したものを加えることによって当初の開発規模を当初規模として数値で算出する当初規模算出手段と、
前記開発情報に含まれる仕様変更を行う時点での生成量、仕様変更の回数及び前記当初規模から仕様変更が行われた場合の比率である出来高率を算出する出来高率算出手段と、
前記開発情報に含まれる前記ソフトウェア開発が行われた場合の生産物量の変更量を仕様変更率として算出する仕様変更率算出手段と、
前記当初規模に、前記出来高率と前記仕様変更率の総和とを乗算することにより仕様変更による総開発規模を算出する総開発規模算出手段と、を有する、
ことを特徴とする仕様変更見積りシステム。 - 前記総開発規模算出手段は、
前記当初規模V0にi回仕様変更した場合に、前記出来高率εjとし前記仕様変更率をαijとしたときの開発規模Vijを、
Vij≒V0×εj×(1+Σi=j−iαij)からなる数式にて算出し、
総回数n回の仕様変更を実施した場合における総開発規模Vを、
V≒Σj=1〜n{V0×εj×(1+Σi=i−jαij)}からなる数式により算出する、
ことを特徴とする請求項8に記載の仕様変更見積りシステム。 - 前記当初規模算出手段は、
前記当初規模をV0としたとき、前記生産物量ベースラインVBと、前記環境の影響度γに基づいて、
V0=VB×(1+Σγ)からなる数式により算出する、
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の仕様変更見積りシステム。 - 前記出来高率算出手段は、
出来高率εjにおいて、仕様変更をj時点でi回仕様変更を加える場合、前記j時点での生成量をVjとすると、
εj={Vj/V0}×100からなる数式により算出する、
ことを特徴とする請求項8、9又は10に記載の仕様変更見積りシステム。 - 前記仕様変更率算出手段は、
仕様変更率αijの場合、
前記開発情報に含まれる前記当初規模V0に対する棄却対象の生成量の比較率である棄却対象率V1ijと、当該当初規模V0に対する棄却正味量の比較率である棄却正味率V2ijと当該当初規模V0に対する追加量の比較率である追加率V3ijに基づいて、
αij=−V1ij+V2ij+V3ijからなる数式により算出する、
ことを特徴とする請求項8、9、10又は11に記載の仕様変更見積りシステム。 - 前記出来高率算出手段において、
前記出来高率Σεjを1.0として定義すると、
全ての開発単位にn回仕様変更を加えた場合の仕様変更量Hは、
H=Σj=1〜n{V0×εj×{(1+Σi=j〜nαij)―Σi=j〜nαij}からなる数式により算出する、
ことを特徴とする請求項8、9、10、11又は12に記載の仕様変更見積りシステム。 - 前記総開発規模算出手段において、i回の仕様変更につき、k回分上位工程とのずれが生じた場合の総開発規模Vkは、
Vk=Σj=1〜nVnj
=Σj=1〜n{V0×εj×Σi=j〜iαij}からなる数式により算出する、
ことを特徴とする請求項8、9、10、11、12又は13に記載の仕様変更見積りシステム。
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