JP5488409B2 - 電動車両のパワーユニット支持装置 - Google Patents

電動車両のパワーユニット支持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5488409B2
JP5488409B2 JP2010248609A JP2010248609A JP5488409B2 JP 5488409 B2 JP5488409 B2 JP 5488409B2 JP 2010248609 A JP2010248609 A JP 2010248609A JP 2010248609 A JP2010248609 A JP 2010248609A JP 5488409 B2 JP5488409 B2 JP 5488409B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
power unit
unit
bracket
side frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010248609A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012096761A (ja
Inventor
博文 西村
正章 樫本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2010248609A priority Critical patent/JP5488409B2/ja
Publication of JP2012096761A publication Critical patent/JP2012096761A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5488409B2 publication Critical patent/JP5488409B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Description

本発明は、電動車両において、モータユニットとトランスアクスルとが車幅方向に並ぶように結合されてなるパワーユニットのモータユニット側を、左右一対のサイドフレームのうち上記モータユニットに近い側であるモータ近接サイドフレームにマウント支持するためのパワーユニット支持装置に関する技術分野に属する。
従来より、電気自動車等の電動車両において、車両前部にパワーユニットを配設して、このパワーユニットにより前輪を駆動するようにすることが知られている。パワーユニットは、通常、モータを含むモータユニットと、該モータユニットのモータの駆動力を前輪へ伝達するための動力伝達機構(減速機構及び差動機構)を含むトランスアクスルとを有していて、車両前部の左右一対のサイドフレーム間に配設される。
上記のようなパワーユニットは、通常、モータユニットとトランスアクスルとが車幅方向に並ぶように一体に結合されてなり、パワーユニットのモータユニット側とトランスアクスル側とがそれぞれ上記両サイドフレームにマウント支持される(例えば、特許文献1参照)。そして、特許文献1では、モータの端面を利用して、パワーユニットのモータユニット側を、上記両サイドフレームのうちモータに近い側のサイドフレームにマウント支持するようにしている。
特開平5−319103号公報
ところで、上記モータユニットのモータが、巻線切替を行うことが可能なものである場合、このモータの巻線切替を行う回路が必要になる。このような巻線切替を行う回路を、モータを駆動するための主バッテリの直流電力を交流電力に変換して該モータに電力を供給するインバータに設けると、インバータとモータ(パワーユニット)とを接続する高電圧系のケーブルの本数が、モータの巻線切替の分だけ多くなる。例えば、3相交流モータで巻線切替がない場合には3本のケーブルで済むところ、巻線切替を行う場合には、追加でスイッチング用の引き出し線が1相について2本必要となり、合計9本になる。
そこで、パワーユニットのモータユニット側の端部に、ケース内にモータの巻線切替を行う回路を収容するモータ巻線切替ユニットを結合するようにすれば、インバータとパワーユニットとを接続するケーブルの本数は、モータの巻線切替を行う場合であっても、3本で済む。
このようにパワーユニットのモータユニット側の端部にモータ巻線切替ユニットが設けられる場合、パワーユニットのモータユニット側のマウント支持は、通常、パワーユニットのモータユニット側の端部に位置するモータ巻線切替ユニットにて行われることになる。
しかし、モータ巻線切替ユニットのケースは、モータの巻線切替を行う回路を収容できればよいものであるので、モータユニットのハウジング等に比べて剛性はかなり低い。このため、パワーユニットのモータユニット側のマウント支持をモータ巻線切替ユニットの箇所で行うと、支持強度が低下するという問題が生じる。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、パワーユニットのモータユニット側の端部にモータ巻線切替ユニットを設けた場合に、パワーユニットのモータユニット側のマウント支持を高い強度で行えるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、車両前部の左右一対のサイドフレーム間に、巻線切替を行うことが可能なモータを含むモータユニットと該モータユニットのモータの駆動力を前輪へ伝達するための動力伝達機構を含むトランスアクスルとが車幅方向に並ぶように結合されてなるパワーユニットが配設され、該パワーユニットが少なくとも上記両サイドフレームにマウント支持される電動車両において、上記パワーユニットのモータユニット側を、上記両サイドフレームのうち上記モータユニットに近い側であるモータ近接サイドフレームにマウント支持するためのパワーユニット支持装置を対象として、上記モータユニットにおける上記モータ近接サイドフレーム側の端部に、上記モータのモータ軸を支持する軸受を内蔵する軸受ハウジングが結合され、上記軸受ハウジングにおける上記モータ近接サイドフレーム側の端部に、上記モータの巻線切替を行うモータ巻線切替ユニットが結合されており、上記パワーユニット支持装置は、上記軸受ハウジングの上部を上記モータ近接サイドフレームにマウント支持するように構成されている、という構成とした。
上記の構成により、軸受ハウジングは、モータのモータ軸を支持する軸受を支持する必要があることから剛性が高いものであるので、この軸受ハウジングの上部をマウント支持することで、パワーユニットのモータユニット側(モータ近接サイドフレーム側)のマウント支持を高い強度で行うことが可能になる。ここで、軸受ハウジングは、モータ巻線切替ユニットよりもモータ近接サイドフレームから遠い位置にあるために支持強度の観点からは不利になる。しかし、例えば、モータ巻線切替ユニットの車幅方向の長さを出来る限り短くして軸受ハウジングをモータ近接サイドフレームに出来る限り近付けたり、軸受ハウジングの上部とモータ巻線切替ユニットにおけるモータ近接サイドフレーム側の端部とに跨いで連結されるような丈夫な支持部材を介してマウント支持したりするようにすれば、軸受ハウジングがモータ近接サイドフレームから遠くなることによる支持強度の低下を抑制することができる。
上記電動車両のパワーユニット支持装置において、上記パワーユニット支持装置は、上記軸受ハウジングの上部と上記モータ巻線切替ユニットにおける上記モータ近接サイドフレーム側の端部とに跨いで連結された支持部材を介して、該軸受ハウジングの上部を該モータ近接サイドフレームにマウント支持するように構成されている、ことが好ましい。
また、この場合、上記パワーユニット支持装置は、上記モータ近接サイドフレームに連結された車体側マウントブラケットと、上記パワーユニットに連結されたパワーユニット側マウントブラケットと、上記両ブラケット間に配設されたマウント本体とを備え、上記パワーユニット側マウントブラケットは、上記マウント本体に連結された第1ブラケットと、上記モータ巻線切替ユニットの上側に配設され、上記第1ブラケットと上記軸受ハウジングの上部とを連結する、上記支持部材としての第2ブラケットとを有し、上記第2ブラケットは、上記モータ巻線切替ユニットにおける上記モータ近接サイドフレーム側の端面壁に連結されている、ことがより好ましい。
このことにより、軸受ハウジングがモータ近接サイドフレームから遠くなることによる支持強度の低下を確実に抑制して、パワーユニットのモータユニット側(モータ近接サイドフレーム側)のマウント支持を高い強度で行うことができるようになる。また、軸受ハウジングの上部とモータ巻線切替ユニットにおけるモータ近接サイドフレーム側の端部とに跨いで連結された支持部材により、荷重集中を抑制することができる。
上記車体側マウントブラケットは、上記マウント本体に連結される第3ブラケットと、該第3ブラケット及び上記モータ近接サイドフレームに連結される第4ブラケットとを有し、上記第4ブラケットは、上記モータ近接サイドフレームの上面及び下面に跨いで連結されている、ことがより好ましい。
こうすることで、パワーユニット支持装置の車体側における支持強度を高めることができる。また、モータ巻線切替ユニットのモータ近接サイドフレーム側の端とモータ近接サイドフレームとの間の距離に応じて、柔軟な対応が可能になる。
上記電動車両のパワーユニット支持装置において、上記前輪に連結される、上記トランスアクスルの出力軸が、上記パワーユニットの車両後側において車幅方向に延びるように設けられており、上記軸受ハウジングの車両後側部分に、上記出力軸を回転自在に支持する出力軸支持部が設けられている、ことが好ましい。
このことにより、剛性の高い軸受ハウジングを利用して、トランスアクスルの出力軸を高い強度で支持することができるようになる。
以上説明したように、本発明の電動車両のパワーユニット支持装置によると、パワーユニット支持装置が、軸受ハウジングの上部をモータ近接サイドフレームにマウント支持するように構成されていることにより、パワーユニットのモータユニット側(モータ近接サイドフレーム側)のマウント支持を高い強度で行うことができる。
本発明の実施形態に係るパワーユニット支持装置が設けられた電動車両の前部のモータルーム内におけるパワーユニットの構成を示す、車両左前側かつ上側から見た斜視図である。 上記電動車両のモータルーム内におけるパワーユニットの構成を示す、車両後側かつ上側から見た斜視図である。 モータユニットを、車幅方向に沿って切断して車両前側から見た断面図である。 シャフト支持ブラケット及びその周辺を示す、車両左後側から見た斜視図である。 右側マウント装置の構成を示す、車両右前側から見た斜視図である。 モータ巻線切替ユニットの車両右側の端部を示す、車両右前側から見た斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の実施形態に係るパワーユニット支持装置が設けられた電動車両(本実施形態では、電気自動車であり、以下、単に車両という)の前部のモータルーム内におけるパワーユニット71の構成を示し、図1は、車両左前側かつ上側から見た図であり、図2は、車両後側かつ上側から見た図である。上記車両についての前、後、左、右、上及び下を、それぞれ単に前、後、左、右、上及び下という。また、図1、図5及び図6において、車両前側を矢印Frで示す。
上記モータルーム内の車幅方向両端部には、左右一対のフロントサイドフレーム8が前後方向に延びるように配設されている。これら左右のフロントサイドフレーム8間に、上記車両を駆動するパワーユニット71が配設されている。上記各フロントサイドフレーム8におけるパワーユニット71よりも後側部分には、サスペンションタワー5が取付固定されている。
上記各フロントサイドフレーム8の後部は、その高さ位置が後側に向かって徐々に低くなるキック部とされている。このキック部に対応する前後位置には、上記モータルームと車室とを仕切るダッシュパネル6が設けられている。このダッシュパネル6の上下方向中央部には、車幅方向に延びるレインフォースメント6aが設けられており、このレインフォースメント6aの両端部が左右のフロントサイドフレーム8にそれぞれ連結されている。
上記パワーユニット71は、モータ60(図3参照)を含むモータユニット72と、該モータユニット72のモータ60の駆動力を前輪へ伝達するための動力伝達機構(減速機構及び差動機構)を含むトランスアクスル73とが車幅方向に並ぶように一体に結合されてなるものである。パワーユニット71の全体としての軸心は、車幅方向に延びている。本実施形態では、トランスアクスル73がモータユニット72の左側に位置する。
上記モータユニット72は、軸心が車幅方向に延びる略円筒状のモータハウジング72aを有し、このモータハウジング72a内に上記モータ60が配設されている。このモータ60は、図3に示すように、ロータ61とステータ62とを有している。このロータ61は、モータ軸61a(つまり駆動軸)の周囲に、永久磁石を保持するロータコア61bが固定されてなり、モータ軸61aはモータハウジング72aと同軸上に位置して、車幅方向に延びている。一方、上記ステータ62は、モータハウジング72aの内面に上記ロータコア61bの周囲を覆うように配設されていて、コイルが巻かれている。
上記モータ60は3相交流モータであり、U相、V相及びW相の3つのコイルが中性点に共通接続されている。そして、各相のコイルは、複数の巻線が直列に接続されてなり、各相のコイルにおいて電流を流す巻線の数を変えることが可能に構成されている。すなわち、上記モータは、巻線切替を行うことが可能なものであり、車両の走行状態に応じて、電流を流す最適な巻線の数が決定される。この巻線切替は、後述のモータ巻線切替ユニット77によってなされる。
モータユニット72の右側(トランスアクスル73とは反対側)の端部には、軸受ユニット74が一体に結合されている。この軸受ユニット74は、モータハウジング72aに結合された略円筒状の軸受ハウジング74aと、この軸受ハウジング74a内に配設され、上記モータ軸61aの右側端部を回転自在に支持する軸受65とを有している(図3参照)。一方、上記モータ軸61aの左側端部(図3では、右側)は、モータハウジング72aの左側端部に設けられた軸受66に回転自在に支持されている。このモータ61a軸は、トランスアクスル73(減速機構)の入力軸69(図3に二点鎖線で示す)に連結される。この入力軸69は、トランスアクスル73における後述のアクスルハウジング73aの減速機構収容部73b内において車幅方向に延びている。
トランスアクスル73は、アクスルハウジング73aを有し、このアクスルハウジング73aの右側端部と上記モータハウジング72aの左側端部とが複数のボルト75により結合されて結合部76とされている。この結合部76は、その左右の部分よりも径が大きくなっている。
アクスルハウジング73aは、減速機構を収容する減速機構収容部73bと、該減速機構からモータ60の駆動力が伝達される差動機構を収容する差動機構収容部73cとを有する。差動機構収容部73cは、減速機構収容部73bの後側に位置している。そして、差動機構収容部73cの左右両側側面から、トランスアクスル73(差動機構)の出力軸(パワーユニット71の出力軸でもある)として、2本のジョイントシャフト81が左右両側へそれぞれ延びている(図2参照)。すなわち、ジョイントシャフト81は、パワーユニット71の後側において車幅方向に延びている。左側のジョイントシャフト81は、その中間部に配設された等速ジョイント82によって内側部81aと外側部81bとに2分割され、外側部81bが等速ジョイント84を介して、左側前輪に連結された左側のドライブシャフト83に連結されている。また、同様に、右側のジョイントシャフト81も、その中間部に配設された等速ジョイント82によって内側部81aと外側部81bとに2分割され、外側部81bが等速ジョイント84を介して、右側前輪に連結された右側のドライブシャフト83に連結されている。
右側のジョイントシャフト81の内側部81aにおける右側端部(等速ジョイント82の近傍部)は、軸受ハウジング74aの後側下部に設けられたシャフト支持ブラケット74b(出力軸支持部)に回転自在に支持されている。このシャフト支持ブラケット74bは、図4に示すように、3本のボルト79によって、軸受ハウジング74aの後側下部に取付固定されている。本実施形態では、軸受ハウジング74aとは別部材のシャフト支持ブラケット74bが、トランスアクスル73の出力軸を回転自在に支持する出力軸支持部を構成しているが、この出力軸支持部としては、軸受ハウジング74aと一体形成されたものであってもよい。
上記軸受ユニット74の右側(モータユニット72とは反対側)の端部には、モータ巻線切替ユニット77が一体に結合されている。本実施形態では、パワーユニット71は、モータユニット72及びトランスアクスル73に加えて、軸受ユニット74及びモータ巻線切替ユニット77が車幅方向に並ぶように一体に結合されてなる。尚、モータユニット72、軸受ユニット74及びモータ巻線切替ユニット77の全体を、広義のモータユニットと見做すことも可能である。
上記モータ巻線切替ユニット77は、軸受ハウジング74aに結合された略円筒状の巻線切替ケース77aと、この巻線切替ケース77a内に配設され、上記モータ60の巻線切替を行うための回路とを有している。巻線切替ケース77aの右側端面には、該巻線切替ケース77aの右側開口を覆う閉塞部材77bが、その周縁部にて不図示のボルトにより固定されている(特に図5及び図6参照)。この閉塞部材77bは、モータ巻線切替ユニット77の右側の端面壁を構成する。
パワーユニット71の左右両端部は、左側及び右側マウント装置88,89を介して、左右のフロントサイドフレーム8にそれぞれマウント支持(弾性支持)されている。左側マウント装置88は、トランスアクスル73のアクスルハウジング73a上部に固定されたパワーユニット側ブラケット90と、左側のフロントサイドフレーム8に固定された車体側ブラケット91と、これら両ブラケット90,91間に配設された、ゴムブッシュを含むマウント本体(図示せず)とを有している。
また、右側マウント装置89は、図5に示すように、パワーユニット側ブラケット93と、車体側ブラケット94と、これら両ブラケット93,94間(詳しくは、後述の第1及び第3ブラケット95,98間)に配設された、ゴムブッシュを含むマウント本体(図示せず)とを有している。
上記パワーユニット側ブラケット93は、上記マウント本体に連結された第1ブラケット95と、第1ブラケット95と締結部材97(ボルト及びナット)を介して結合され、第1ブラケット95と軸受ハウジング74aの上部において上側に突出した突出部74cとを連結する第2ブラケット96とからなる。この第2ブラケット96は、車幅方向に延びてモータ巻線切替ユニット77(巻線切替ケース77a)の上側を跨ぐように配設され、該第2ブラケット96の左側端部が、上記突出部74cの右側側面に締結固定されている。第2ブラケット96の右側端部は、第1ブラケット95に連結されているとともに、取付補助部材78を介して閉塞部材77bの上端部に締結固定されている(図5及び図6参照)。すなわち、第2ブラケット96は、軸受ハウジング74aの上部とモータ巻線切替ユニット77における右側の端部(端面壁)とに跨いで連結された支持部材に相当し、右側マウント装置89は、該支持部材を介して、軸受ハウジング74aの上部を右側のフロントサイドフレーム8にマウント支持することになる。
上記車体側ブラケット94は、上記マウント本体に連結された第3ブラケット98と、第3ブラケット98と締結部材100(ボルト及びナット)を介して結合されかつ右側のフロントサイドフレーム8に固定された第4ブラケット99とからなる。
図5に示すように、上記第4ブラケット99は、右側のフロントサイドフレーム8の左側において上下及び前後方向に延びる基部99aと、この基部99aの上端からフロントサイドフレーム8側(右側)に折れ曲がってなる上側固定部99bと、基部99aの下側に位置しかつ基部99aの前後両端部(左側に折れ曲がっている)及び中央部と連結され、第3ブラケット98を支持する支持部99cと、この支持部99cから右側のフロントサイドフレーム8側(右側)に延びる下側固定部99dとを有している。尚、基部99aの前後両端部は、補強部材99e(図1参照)により上側固定部99bと連結されている。
上記上側固定部99bは右側のフロントサイドフレーム8の上面に締結固定され、上記下側固定部99dは右側のフロントサイドフレーム8の下面に締結固定される。これにより、第4ブラケット99は、右側のフロントサイドフレーム8の上面及び下面に跨いで連結されることになる。
上記第3ブラケット98は、上記マウント本体の周囲を覆うように設けられ、その上部には、第4ブラケット99の上側固定部99bに締結固定される上側連結部98aが設けられ、第3ブラケット98の下部には、第4ブラケット99の支持部99cに締結固定される2つの下側連結部98b(図1及び図5参照)が設けられている。
図2に示すように、アクスルハウジング73aの差動機構収容部73cの右側下部には、トルクロッド101が後側に延びるように設けられている。このトルクロッド101の前端部は、ゴムブッシュ102を介して、車幅方向に延びる軸回りに回動可能にパワーユニット71の車幅方向中央部(アクスルハウジング73aの差動機構収容部73cの右側下部)に連結され、トルクロッド101の後端部は、ゴムブッシュ103を介して、車幅方向に延びる軸回りに回動可能に不図示のサスペンションクロスメンバの車幅方向中央部に連結されている。パワーユニット71の車幅方向両端部における上記弾性支持により、パワーユニット71全体が車幅方向に延びる軸回りに回動(揺動)することになるが、上記トルクロッド101は、パワーユニット71全体が上記軸回りに回動し過ぎるのを規制する。尚、上記サスペンションクロスメンバは、車幅方向に延びかつ左右の前輪サスペンションアーム17を支持するものであって、その左右両側端部は、左右のフロントサイドフレーム8にそれぞれ結合されている。
図1に二点鎖線で示すように、上記モータルーム内における上記パワーユニット71の上側には、インバータ31及び車載充電器32が配設されている。また、車室フロアの下側には、モータユニット72のモータ60を駆動するための高電圧の主バッテリ(図示せず)が配設されている。この主バッテリは、複数のバッテリモジュールが、該バッテリモジュールを支持する支持部材と共にユニット化されたものである。
上記インバータ31は、上記主バッテリからの直流電力を交流電力に変換してモータ60に電力を供給するものである。このインバータ31は、略矩形箱状のインバータケース31aと、該インバータケース31a内に収容されたインバータ回路とを有していて、パワーユニット71におけるモータユニット72からモータ巻線切替ユニット77にかけての部分の上側に位置している。
インバータ31と上記主バッテリとは、2本の第1電力ケーブル35(その一部を図4に示す)を介して接続され、インバータ31と軸受ユニット74とが、3本の第2電力ケーブル36(その一部を図4に示す)を介して接続されている。すなわち、インバータ31は、主バッテリから第1電力ケーブル35を介して直流電力を入力して、その直流電力を交流電力に変換した後、その交流電力を第2電力ケーブル36及びユニット(モータ巻線切替ユニット77、軸受ユニット74及びモータユニット72)内に配設された不図示の配線を介して、モータユニット72のモータ60へ供給する。
上記第1電力ケーブル35は、上記主バッテリの前端部における車幅方向中央部に設けられた接続端子(車両自体の車幅方向中央部に位置する)から、車両の車幅方向の略中央を通って前側に延びてモータルーム内に入り、ダッシュパネル6とパワーユニット71(モータユニット72)との間の空間にて上側に延び、インバータ31と略同じ高さ位置で前側に曲がって、インバータケース31aの後面に接続される。
また、第2電力ケーブル36は、ダッシュパネル6とパワーユニット71(詳細には、軸受ユニット74ないしモータ巻線切替ユニット77)との間の空間にて、インバータケース31aの後面と軸受ハウジング74aの後面におけるケーブル接続部74d(図2及び図4参照)とを接続するべく、後側に凸状となるように湾曲して延びている。尚、第2電力ケーブル36は、ケーブル接続部74dからモータユニット72のモータハウジング72a内及びモータ巻線切替ユニット77の巻線切替ケース77a内に入り込む。
上記車載充電器32は、上記車両の外部の電源(本実施形態では、100V又は200Vの家庭用電源)から電力を入力して上記主バッテリを充電するものである。この車載充電器32は、インバータ31と同様の略矩形箱状の充電器ケース32aと、該充電器ケース32a内に収容された充電回路とを有していて、トランスアクスル73の上側に位置している。車載充電器32と上記主バッテリとが第3電力ケーブル(図示せず)を介して接続されている。また、車載充電器32は、図示は省略するが、上記車両の左側又は右側の側面を構成する部材(例えばフェンダ)に設けられた充電レセプタクルと接続されている。この充電レセプタクルは、一端部が家庭用電源に接続されるコードの他端部が接続されるものである。そして、車載充電器32は、家庭用電源からの電力を、その電圧が主バッテリの充電に適した電圧になるように昇圧した状態で、上記第3電力ケーブルを介して上記主バッテリに供給する。
本実施形態では、上記右側マウント装置89が、本発明のパワーユニット支持装置に相当し、右側のフロントサイドフレーム8が、左右一対のフロントサイドフレーム8のうちモータユニット72に近い側であるモータ近接サイドフレームに相当する。
上記右側マウント装置89は、第1ブラケット95と、軸受ハウジング74aの上部(突出部74c)とモータ巻線切替ユニット77の閉塞部材77b(モータ巻線切替ユニット77のモータ近接サイドフレーム側の端面壁)とに跨いで連結された第2ブラケット96とを介して、軸受ハウジング74aの上部を右側のフロントサイドフレーム8(モータ近接サイドフレーム)にマウント支持するので、モータ巻線切替ユニット77を右側のフロントサイドフレーム8にマウント支持する場合に比べて、パワーユニット71のモータユニット72側のマウント支持を高い強度で行うことが可能になる。すなわち、モータ巻線切替ユニット77の巻線切替ケース77aは、モータ60の巻線切替を行う回路を収容できればよいものであるので、剛性が低いものであるのに対し、軸受ハウジング74a及びモータハウジング72aは、モータ60のモータ軸61aを支持する軸受65,66を支持する必要があることから剛性が高いものであるので、軸受ハウジング74aをマウント支持することで、パワーユニット71のモータユニット72側のマウント支持を高い強度で行うことができる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
例えば、上記実施形態では、右側マウント装置89のパワーユニット側マウントブラケット93を、第1ブラケット95と第2ブラケット96とで構成したが、軸受ハウジングの上部に取付固定される1つのブラケットで構成してもよい。この1つのブラケットを、第2ブラケット96と同様に、閉塞部材77bにも取付固定するようにすることが好ましいが、閉塞部材77bへの取付固定は必須ではない。また、車体側マウントブラケット94も、パワーユニット側マウントブラケット93と同様に、1つのブラケットで構成してもよい。
上述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、電動車両において、巻線切替を行うことが可能なモータを含むモータユニットとトランスアクスルとが車幅方向に並ぶように結合されてなるパワーユニットのモータユニット側を、左右一対のサイドフレームのうち上記モータユニットに近い側であるモータ近接サイドフレームにマウント支持するためのパワーユニット支持装置に有用であり、特にパワーユニットのモータユニット側の端部に、上記モータの巻線切替を行うモータ巻線切替ユニットを設ける場合に有用である。
8 フロントサイドフレーム
60 モータ
65 軸受
71 パワーユニット
72 モータユニット
73 トランスアクスル
74a 軸受ハウジング
74b シャフト支持ブラケット(出力軸支持部)
77 巻線切替ユニット
81 ジョイントシャフト(トランスアクスルの出力軸)
89 右側マウント装置(パワーユニット支持装置)
93 パワーユニット側マウントブラケット
94 車体側マウントブラケット
95 第1ブラケット
96 第2ブラケット(支持部材)
98 第3ブラケット
99 第4ブラケット

Claims (5)

  1. 車両前部の左右一対のサイドフレーム間に、巻線切替を行うことが可能なモータを含むモータユニットと該モータユニットのモータの駆動力を前輪へ伝達するための動力伝達機構を含むトランスアクスルとが車幅方向に並ぶように結合されてなるパワーユニットが配設され、該パワーユニットが少なくとも上記両サイドフレームにマウント支持される電動車両において、上記パワーユニットのモータユニット側を、上記両サイドフレームのうち上記モータユニットに近い側であるモータ近接サイドフレームにマウント支持するためのパワーユニット支持装置であって、
    上記モータユニットにおける上記モータ近接サイドフレーム側の端部に、上記モータのモータ軸を支持する軸受を内蔵する軸受ハウジングが結合され、
    上記軸受ハウジングにおける上記モータ近接サイドフレーム側の端部に、上記モータの巻線切替を行うモータ巻線切替ユニットが結合されており、
    上記パワーユニット支持装置は、上記軸受ハウジングの上部を上記モータ近接サイドフレームにマウント支持するように構成されていることを特徴とする電動車両のパワーユニット支持装置。
  2. 請求項1記載の電動車両のパワーユニット支持装置において、
    上記パワーユニット支持装置は、上記軸受ハウジングの上部と上記モータ巻線切替ユニットにおける上記モータ近接サイドフレーム側の端部とに跨いで連結された支持部材を介して、該軸受ハウジングの上部を該モータ近接サイドフレームにマウント支持するように構成されていることを特徴とする電動車両のパワーユニット支持装置。
  3. 請求項2記載の電動車両のパワーユニット支持装置において、
    上記モータ近接サイドフレームに連結された車体側マウントブラケットと、
    上記パワーユニットに連結されたパワーユニット側マウントブラケットと、
    上記両ブラケット間に配設されたマウント本体とを備え、
    上記パワーユニット側マウントブラケットは、上記マウント本体に連結された第1ブラケットと、上記モータ巻線切替ユニットの上側に配設され、上記第1ブラケットと上記軸受ハウジングの上部とを連結する、上記支持部材としての第2ブラケットとを有し、
    上記第2ブラケットは、上記モータ巻線切替ユニットにおける上記モータ近接サイドフレーム側の端面壁に連結されていることを特徴とする電動車両のパワーユニット支持装置。
  4. 請求項3記載の電動車両のパワーユニット支持装置において、
    上記車体側マウントブラケットは、上記マウント本体に連結される第3ブラケットと、該第3ブラケット及び上記モータ近接サイドフレームに連結される第4ブラケットとを有し、
    上記第4ブラケットは、上記モータ近接サイドフレームの上面及び下面に跨いで連結されていることを特徴とする電動車両のパワーユニット支持装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の電動車両のパワーユニット支持装置において、
    上記前輪に連結される、上記トランスアクスルの出力軸が、上記パワーユニットの車両後側において車幅方向に延びるように設けられており、
    上記軸受ハウジングの車両後側部分に、上記出力軸を回転自在に支持する出力軸支持部が設けられていることを特徴とする電動車両のパワーユニット支持装置。
JP2010248609A 2010-11-05 2010-11-05 電動車両のパワーユニット支持装置 Expired - Fee Related JP5488409B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010248609A JP5488409B2 (ja) 2010-11-05 2010-11-05 電動車両のパワーユニット支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010248609A JP5488409B2 (ja) 2010-11-05 2010-11-05 電動車両のパワーユニット支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012096761A JP2012096761A (ja) 2012-05-24
JP5488409B2 true JP5488409B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=46389164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010248609A Expired - Fee Related JP5488409B2 (ja) 2010-11-05 2010-11-05 電動車両のパワーユニット支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5488409B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106627763B (zh) * 2016-12-23 2023-09-29 上海蔚来汽车有限公司 前纵梁后段封闭结构及包括其的电动汽车
DE112018007961T5 (de) * 2018-09-07 2021-06-02 Mitsubishi Electric Corporation Elektromotoransteuerungsvorrichtung und Ausseneinheit einer Klimaanlage

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6437364U (ja) * 1987-08-28 1989-03-07
JP3627779B2 (ja) * 1995-12-21 2005-03-09 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 電気自動車用駆動装置
JPH10175455A (ja) * 1996-12-18 1998-06-30 Suzuki Motor Corp 電気自動車の駆動装置
JP2004314803A (ja) * 2003-04-16 2004-11-11 Nissan Motor Co Ltd 電気自動車の駆動モータの取付構造
JP5316068B2 (ja) * 2009-02-23 2013-10-16 マツダ株式会社 電動車両のモータ制御方法及びその装置
JP5370928B2 (ja) * 2010-01-14 2013-12-18 株式会社安川電機 モータ、およびそれを備える車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012096761A (ja) 2012-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5589772B2 (ja) 電動車両の電装部品搭載構造
JP5691559B2 (ja) 車両用電気接続箱の搭載構造
JP5494499B2 (ja) 電動車両
JP5589766B2 (ja) 電動車両のモータルーム内部品搭載構造
JP6071848B2 (ja) 電動車両
WO2018131552A1 (ja) 電動車両
EP2610154B1 (en) Drive device for electric vehicle
US9394004B2 (en) Electric automobile
WO2016121032A1 (ja) ハイブリッド車両用駆動装置
US7963353B2 (en) Power output device of hybrid vehicle
JP5561156B2 (ja) 電動車両
JP2012183903A (ja) 車両の高圧ケーブル配索構造
JP6620763B2 (ja) 電動車両
JP5958050B2 (ja) 電動車両のパワーユニット支持装置
JP2008081010A (ja) 車両のモータマウント構造
JP2012096661A (ja) パワーコントロールユニットの車体への取り付け構造及び電気自動車
JP5488409B2 (ja) 電動車両のパワーユニット支持装置
JP5900012B2 (ja) 電動車両のパワートレイン構造
JP2013103583A (ja) 車両
JP2020078995A (ja) 駆動ユニット
JP5396907B2 (ja) 車載モータ用ケーブルの配策構造
JP5970962B2 (ja) 車両のハーネス支持構造
WO2023144930A1 (ja) ワイヤハーネスの取付構造
JP2019077239A (ja) 電動車両
WO2021156947A1 (ja) ハイブリッドシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130313

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20130401

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140123

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5488409

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees