JP5487734B2 - 固体撮像素子 - Google Patents

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本発明は、固体撮像素子に関するものである。
従来から、入射光に応じた電荷を生成し蓄積する光電変換部としてのフォトダイオードと、前記電荷を受け取って電位に変換する浮遊拡散部と、前記浮遊拡散部の電位をリセットするリセットトランジスタとを備えた固体撮像素子が提供されている(例えば、下記特許文献1)。
このような固体撮像素子では、光を照射しなくても結晶欠陥などから発生する電荷がフォトダイオードに蓄積され、本来の光の信号ではない成分が混じってしまうことがある。これは暗電流と呼ばれ、発生型と拡散型の2タイプがある。発生型の暗電流は、フォトダイオードにより作られる空乏層内で発生する電荷が原因となるもので、空乏層内に結晶欠陥が存在すれば増大する。シリコン表面にまで空乏層が到達している状況においては、ダングリングボンド(未結合手)の影響により更に多くなる。これを回避するため、シリコン表面付近にフォトダイオードと逆の導電型層を設け、空乏層の広がりを防止する構造が採られる(特許文献1の図6)。一方、拡散型の暗電流は、フォトダイオードの空乏層が到達しない場所で発生した電荷(暗電流成分)が、熱拡散によりフォトダイオードに到達する性質のものである。
特開2008−172005号公報
本発明は、拡散型の暗電流を低減することができる固体撮像素子を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、以下の各態様を提示する。第1の態様による固体撮像素子は、入射光に応じた電荷を生成し蓄積する光電変換部と、前記電荷を受け取って電位に変換する浮遊拡散部と、前記浮遊拡散部の電位をリセットするリセットトランジスタと、前記光電変換部の周囲の所定領域に形成されかつ前記リセットトランジスタのゲートと電気的に接続された導電層と、を備えたものである。この第1の態様による固体撮像素子は、前記浮遊拡散部の電位に応じた信号を出力する増幅部を備えてもよい。また、この第1の態様による固体撮像素子は、前記光電変換部から前記浮遊拡散部に電荷を転送する転送部や、読み出し行を選択する選択部等を有してもよい。
第2の態様による固体撮像素子は、前記第1の態様において、前記導電層は、前記ゲートを構成する材料が前記ゲートから連続して延びることによって形成されたものである。
第3の態様による固体撮像素子は、前記第1又は第2の態様において、前記導電層は、前記光電変換部の外周の1/8以上に沿うように配置されたものである。
第4の態様による固体撮像素子は、前記第1乃至第3のいずれかの態様において、前記導電層は、前記光電変換部の周囲の所定領域の電荷が前記光電変換部以外の所定箇所に導かれるように、配置されたものである。
第5の態様による固体撮像素子は、第4の態様において、前記所定箇所が、前記浮遊拡散部を含むものである。
第6の態様による固体撮像素子は、前記第4又は第5の態様において、前記所定箇所が、電源電位が印加される拡散領域を含むものである。
第7の態様による固体撮像素子は、前記第1乃至第6のいずれかの態様において、前記導電層は、前記浮遊拡散部の一部に絶縁膜を介して重なるように配置されたものである
第8の態様による固体撮像素子は、前記第1乃至第7のいずれかの態様において、前記導電層は、電源電位が印加される拡散領域の一部に絶縁膜を介して重なるように配置されたものである。
第9の態様による固体撮像素子は、前記第1乃至第8のいずれかの態様において、前記リセットトランジスタを構成するソース領域及びドレイン領域が形成された半導体層と、前記半導体層に形成され前記半導体層を所定電位に保つためのコンタクト拡散領域とを備え、前記導電層は前記コンタクト拡散領域を囲むように配置されたものである。
本発明によれば、拡散型の暗電流を低減することができる固体撮像素子を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態による固体撮像素子を示す概略構成図である。 図1中の1つの画素を示す回路図である。 図1中の2×2個の画素を模式的に示す概略平面図である。 図3中のA−A’線に沿った概略断面図及びポテンシャル図である。 図1に示す固体撮像素子の動作の一例を示すタイミングチャートである。 比較例による固体撮像素子の2×2個の画素を模式的に示す概略平面図である。 図6中のB−B’線に沿った概略断面図及びポテンシャル図である。 本発明の第2の実施の形態による固体撮像素子の2×2個の画素を模式的に示す概略平面図である。 図8中のC−C’線に沿った概略断面図及びポテンシャル図である。 本発明の第3の実施の形態による固体撮像素子の2×2個の画素を模式的に示す概略平面図である。 本発明の第4の実施の形態による固体撮像素子の2×2個の画素を模式的に示す概略平面図である。 図11中のD−D’線に沿った概略断面図及びポテンシャル図である。 本発明の第5の実施の形態による固体撮像素子の2×2個の画素を模式的に示す概略平面図である。 図13中のE−E’線に沿った概略断面図及びポテンシャル図である。
以下、本発明による固体撮像素子について、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態による固体撮像素子1を示す概略構成図である。この固体撮像素子1は、CMOS型固体撮像素子として構成されている。
図1に示すように、この固体撮像素子1は、一般的なCMOS型固体撮像素子と同様に、垂直走査回路2と、水平走査回路3と、2次元状に配置された複数の画素4と、周知のCDS回路等を含む読み出し回路5と、出力アンプ6とを有している。各画素4のフォトダイオードPD(図1では図示せず。図2参照)が出力する電気信号が垂直走査回路2によって読み出し回路5に行単位で取り出され、水平走査回路3によって列単位で出力アンプ6を介して出力端子7に画像信号として出力されるようになっている。このように、垂直走査回路2及び水平走査回路3は、画素4を駆動する回路を構成している。画素4が2次元状に配置された領域が画素領域10である。複数の画素4は、画素領域10に渡って配置されている。この固体撮像素子1では、垂直走査回路2、水平走査回路3、読み出し回路5及び出力アンプ6が周辺回路を構成している。周辺回路が配置された領域が周辺回路領域である。周辺回路領域は、画素領域10の周辺に配置されている。
図2は、図1中の1つの画素4を示す回路図である。各画素4は、図2に示すように、入射光に応じた電荷を生成し蓄積する光電変換部としてのフォトダイオードPDと、前記電荷を受け取って電位に変換する浮遊拡散部(フローティングディフュージョン)FDと、フォトダイオードPDから浮遊拡散部FDに電荷を転送する転送部としての転送トランジスタTXと、浮遊拡散部FDの電位をリセットするリセットトランジスタRSTと、浮遊拡散部FDの電位に応じた信号を出力する増幅部としての増幅トランジスタAMPと、読み出し行を選択する選択部としての選択トランジスタSELとを有している。本実施の形態では、画素4のトランジスタAMP,TX,RST,SELは、全てnMOSトランジスタである。図2において、VDDは電源電位である。また、図2において接地電位として示している所定電位VSSは、配線24(図3参照)を介してP型ウエル52(図4(a)参照)に供給される電位である。
転送トランジスタTXのゲートは行毎に転送線22に共通に接続され、そこには、転送トランジスタTXを制御する制御信号φTXが垂直走査回路2から供給される。リセットトランジスタRSTのゲートは行毎にリセット線21に共通に接続され、そこには、リセットトランジスタRSTを制御する制御信号φRSTが垂直走査回路2から供給される。選択トランジスタSELのゲートは行毎に選択線20に共通に接続され、そこには、選択トランジスタSELを制御する制御信号φSELが垂直走査回路2から供給される。画素4の選択トランジスタSELのソースは、列毎に垂直信号線23に共通に接続されている。選択線20、リセット線21及び転送線22は、垂直走査回路2に接続されている。垂直信号線23は、読み出し回路5に接続されている。
図3は、図1中の2×2個の画素4を模式的に示す概略平面図である。ただし、図3において、図中の左側画素4の左辺に沿った部分及び右側画素4の右辺に沿った部分は、図中の左側のフォトダイオードPDと右側のフォトダイオードPDと間の部分と同様となるが、それらは完全には図示していない。この点は、後述する図8、図10、図11及び図13についても同様である。図4(a)は、図3中のA−A’線に沿った概略断面図である。図4(b)は、図3中のA−A’線に沿った各位置における所定期間中のシリコン表面(半導体表面)の電位を示すポテンシャル図である。図3及び図4(a)では、一部の配線等は省略して示している。また、実際には、フォトダイオードPDの上部にはカラーフィルタやマイクロレンズが配置されるが、ここでは省略する。
図3において、符号30a,30b,31〜33は、N型のシリコン基板51上に形成されたP型ウエル52(図4(a)参照)中に配置されたN型不純物拡散領域である。本実施の形態では、拡散領域33は、図示しない配線により電源電位VDDが印加される電源拡散領域である。拡散領域30a,30bは、配線41によって接続され、全体として浮遊拡散部FDを構成している。符号34〜37は、ポリシリコン層で構成された前記各トランジスタのゲート電極である。
フォトダイオードPDは、P型ウエル52にN型層(電荷蓄積層)15a(図4(a)参照)が形成されることで構成されている。フォトダイオードPDは、入射光を光電変換し、生じた電荷を電荷蓄積層15aに蓄積する。このフォトダイオードPDは、空乏化防止層をなす高濃度のP型層15b(図5参照)を基板表面側に付加した構造として、埋め込みフォトダイオードとして構成されている。このP型層15bによって、発生型の暗電流が低減される。しかし、本発明では、フォトダイオードPDは、空乏化防止層15bの無いフォトダイオードにしても良い。各フォトダイオードPDは、図4(a)に示すように、LOCOSによる厚い素子分離用選択酸化膜53によって分離されている。必要に応じて、選択酸化膜53の下にP型の分離拡散領域を形成してもよい。なお、素子分離用選択酸化膜53は、画素領域10において、フォトダイオードPD、N型不純物拡散領域30a,30b,31〜33及び後述するP型不純物拡散領域38を除く領域のほぼ全体に形成されている。
なお、図4(a)において、54は薄い酸化膜(絶縁膜)である。図面には示していないが、選択酸化膜53や酸化膜54上には、層間絶縁膜や配線等が形成され、さらに、その上に必要に応じてカラーフィルタやマイクロレンズ等が設けられている。
転送トランジスタTXは、フォトダイオードPDの電荷蓄積層15aをソース、浮遊拡散部FDの拡散領域30aをドレインとするMOSトランジスタである。転送トランジスタTXは、そのゲート電極34に印加される転送パルス(制御信号)φTXのハイレベル期間にオンし、フォトダイオードPDの電荷蓄積層15aに蓄積された電荷を浮遊拡散部FD(拡散領域30a,30b)に転送する。
浮遊拡散部FD(拡散領域16a,16b)は、配線41によって、増幅トランジスタAMPのゲート電極36に電気的に接続されている。増幅トランジスタAMPは、電源拡散領域33をドレイン、拡散領域32をソースとするMOSトランジスタである。増幅トランジスタAMPは、そのゲート電極36の電圧に応じた電気信号を出力する。したがって、増幅トランジスタAMPは、フォトダイオードPDで生成・蓄積された電荷の量に応じた電気信号を出力する。
選択トランジスタSELは、拡散領域32をドレイン、拡散領域31をソースとするMOSトランジスタである。選択トランジスタSELは、そのゲート電極35に印加される選択パルス(制御信号)φSELのハイレベル期間にオンし、増幅トランジスタAMPのソースを垂直信号線23に接続し、増幅トランジスタAMPの出力を垂直信号線23に出力する。すなわち、増幅トランジスタAMPと選択トランジスタSELによって、ソースフォロワによる読み出しが可能となっている。
リセットトランジスタRSTは、電源拡散領域33をドレイン、浮遊拡散部FDの拡散領域30bをソースとするMOSトランジスタである。リセットトランジスタRSTは、そのゲート電極37に印加されるリセットパルス(制御信号)φRSTのハイレベル期間にオンし、浮遊拡散部FDの電位を電源電位VDDにリセットする。
画素領域10において、P型ウエル52中には、P型ウエル52を所定電位VSSに保つためのコンタクト拡散領域として、高濃度のP型拡散領域38が配置されている。このP型拡散領域38は、配線24と接続されたコンタクト用金属(図示せず)とオーミック接合するようになっており、所定電位VSSが印加される配線24と接続されている。本実施の形態では、P型拡散領域38は、各フォトダイオードPDの図3中の下側左寄りの位置に配置されている。
そして、本実施の形態では、一般的なCMOS型固体撮像素子とは異なり、図3及び図4(a)に示すように、上方から見た(図3中の紙面手前側から見た)平面視で、フォトダイオードPDの周囲の所定領域に、導電層60が形成されている。導電層60は、自画素4のリセットトランジスタRSTのゲート37と電気的に接続されている。本実施の形態では、導電層60は、ゲート37を構成する材料(本実施の形態では、ポリシリコン)がゲート37から連続して延びることによって、形成されている。もっとも、例えば、導電層60を、ゲート37とは分離するようにゲート37と同時に形成されたポリシリコン層とし、ゲート37と導電層60との間を、ゲート37及び導電層60とは異なる階層に形成されたAl膜等の配線を経由して電気的に接続してもよい。
導電層60は、フォトダイオードPDの周囲の所定領域の電荷がフォトダイオードPD以外の所定箇所に導かれるように、配置されている。本実施の形態では、図3に示すように、フォトダイオードPDの下辺のほぼ中央に配置されたゲート37から、フォトダイオードPDの下辺のほぼ1/3及びフォトダイオードPDの左辺の全体に沿って、L字状に配置されている。フォトダイオードPDは、平面視でほぼ正方形状をなしている。したがって、本実施の形態では、導電層60は、フォトダイオードPDの外周のほぼ1/3程度に沿うように配置されている。もっとも、導電層60がフォトダイオードPDの外周に沿う長さはこれに限定されるものではない。しかしながら、拡散型の暗電流をある程度低減するためには、導電層60は、フォトダイオードPDの外周の1/8以上に沿うように配置することが好ましく、フォトダイオードPDの外周の1/4以上に沿うように配置することがより好ましい。
本実施の形態では、導電層60は、図3及び図4(a)に示すように、導電層60下の領域(シリコン領域表面)の電荷を、図3中の左側隣接画素4の浮遊拡散部FDの拡散領域30aに導くように、図3中の左側隣接画素4の浮遊拡散部FDの拡散領域30aの一部に絶縁膜53,54を介して重ねられている。なお、導電層60は、拡散領域30aの一部に重なっていなくても、上方から見た平面視で拡散領域30aに隣接して配置すればよい。この場合にも、導電層60下の領域の電荷を、図3中の左側隣接画素4の浮遊拡散部FDの拡散領域30aに導くことは、可能である。なお、導電層60と自画素4のフォトダイオードPDとの間の間隔dは、導電層60下の領域の電荷がフォトダイオードPDに導かれない程度の間隔に設定されている。
図5は、本実施の形態による固体撮像素子1の動作の一例を示すタイミングチャートである。本実施の形態による固体撮像素子1は、図5に示すように、一般的なCMOS型固体撮像素子と同様に駆動されるので、その詳細な説明は省略する。蓄積期間の後、各行の読出期間が順次行われる。図5では、n行目のみについて記載している。
図5において、蓄積期間は、メカニカルシャッタ(図示せず)が開いている期間である。蓄積期間において、入射光に応じて光電変換された信号電荷はフォトダイオードPDの電荷蓄積層15aに蓄えられる。
n行目の読出期間以外の期間中は、n行目のリセットパルスφRST(n)がハイレベルにされてn行目のリセットトランジスタRSTがオンするとともに、n行目の選択パルスφSEL(n)がローレベルにされてn行目選択トランジスタSELがオフする。一方、n行目の読出期間中は、n行目のリセットパルスφRST(n)がローレベルにされてn行目のリセットトランジスタRSTがオフするとともに、n行目の選択パルスφSEL(n)がハイレベルにされてn行目選択トランジスタSELがオンする。
読み出し回路5は、n行目の読出期間における期間[1]においてダークレベルを読み出す。その後、n行目の読出期間において、n行目の転送パルスφTX(n)が一旦ハイレベルにされてn行目の転送トランジスタTXがオンし、n行目の画素4のフォトダイオードPDの電荷蓄積層15aに蓄えられていた信号電荷は、当該画素4の浮遊拡散部FD(拡散領域30aを含む)に転送される。その後、読み出し回路5は、n行目の読出期間における期間[2]において、真の光信号レベルにダークレベルが重畳したレベルを読み出す。そして、読み出し回路5は、これらの両レベルの差分を取って真の光信号レベルを得る相関二重サンプリング処理を行う。
本実施の形態によれば、前述したように、リセットトランジスタRSTのゲート37と電気的に接続された導電層60が、フォトダイオードPDの下辺のほぼ中央に配置されたゲート37から、フォトダイオードPDの下辺のほぼ1/3及びフォトダイオードPDの左辺の全体に沿って、L字状の帯状に配置されている。そして、導電層60は、図3中の左側隣接画素4の浮遊拡散部FDの拡散領域30aの一部に絶縁膜53,54を介して重ねられている。また、導電層60と自画素4のフォトダイオードPDとの間の間隔dは、導電層60下の領域(シリコン領域表面)の電荷がフォトダイオードPDに導かれない程度の間隔に設定されている。
したがって、この導電層60によって、導電層60下のシリコン表面(半導体表面)で発生する電荷(ここでは、電子)は、図4(b)に示すように、隣接画素4の浮遊拡散部FDの拡散領域30aに吸い込まれ、自画素4のフォトダイオードPDには蓄積されず、暗電流とならない。なぜならば、自行の読出期間以外の期間(蓄積期間及びその後でかつ自行の読出期間開始前の期間を含む。)では、リセットトランジスタRSTがオンしており、リセットトランジスタRSTのゲート37と共に導電層60は高い電位状態(ハイレベル)にあるため、図4(b)に示すように、導電層60下(特に、LOCOSによる選択酸化膜53下)のシリコン表面の電位は、導電層60が存在しない場合よりも若干高くなるからである。したがって、本実施の形態によれば、導電層60によって、拡散型の暗電流が低減されることになる。なお、図4(b)は、図3中のA−A’線に沿った各位置における所定期間(自行の読出期間以外の期間)中のシリコン表面(半導体表面)の電位を示している。
ここで、本実施の形態による固体撮像素子1と比較される比較例による固体撮像素子について、図6及び図7を参照して説明する。図6は、この比較例による固体撮像素子の2×2個の画素4を模式的に示す概略平面図であり、図3に対応している。図7(a)は、図6中のB−B’線に沿った概略断面図であり、図4(a)に対応している。図7(b)は、図6中のB−B’線に沿った各位置における所定期間(自行の読出期間以外の期間)中のシリコン表面(半導体表面)の電位を示すポテンシャル図であり、図4(b)に対応している。図6及び図7において、図3及び図4中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
この比較例による固体撮像素子が本実施の形態による固体撮像素子1と異なる所は、導電層60が形成されていない点のみである。この比較例では、導電層60が形成されていないので、自行の読出期間以外の期間中において、図7(b)に示すように、選択酸化膜53下のシリコン表面電位は、導電層60が存在する場合よりも低くなっている。したがって、この比較例では、図7(b)に示すように、その選択酸化膜53下のシリコン表面で発生した電荷のうちには、自画素4のフォトダイオードPDに蓄積されてしまう電荷もあり、その電荷が拡散型の暗電流となってしまう。
これに対し、本実施の形態による固体撮像素子1では、前述したように、導電層60によって、自行の読出期間以外の期間では、リセットトランジスタRSTのゲート37と共に導電層60は高い電位状態(ハイレベル)にあるため、図4(b)に示すように、導電層60下(特に、選択酸化膜53下)のシリコン表面の電位は、導電層60が存在しない場合よりも若干高くなる。したがって、本実施の形態によれば、導電層60下のシリコン表面(半導体表面)で発生する電荷は、図4(b)に示すように、隣接画素4の浮遊拡散部FDの拡散領域30aに吸い込まれ、自画素4のフォトダイオードPDには蓄積されず、暗電流とならない。このように、本実施の形態によれば、シリコン表面の界面準位を介して発生する暗電流成分がフォトダイオードPDの電荷蓄積層15aに流れ込むのを防ぐことが可能となる。
なお、本実施の形態や前記比較例のように素子分離にLOCOSによる選択酸化膜53を用いる場合には、局所的熱酸化による体積膨張が原因で応力が発生し、結晶欠陥が形成される。このため、前記比較例のように導電層60を形成しなければ、選択酸化膜53近傍で拡散型の暗電流が多く発生してしまう。本実施の形態では、導電層60によって、このような拡散型の暗電流を低減することができるので、その効果は顕著である。
[第2の実施の形態]
図8は、本発明の第2の実施の形態による固体撮像素子の2×2個の画素4を模式的に示す概略平面図であり、図3に対応している。図9(a)は、図8中のC−C’線に沿った概略断面図である。図9(b)は、図8中のC−C’線に沿った各位置における所定期間(自行の読出期間以外の期間)中のシリコン表面(半導体表面)の電位を示すポテンシャル図である。図8及び図9において、図3及び図4中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による固体撮像素子が前記第1の実施の形態による固体撮像素子1と異なる所は、前記第1の実施の形態では、導電層60が高濃度のP型拡散領域38を囲んでいないのに対し、本実施の形態では、導電層60が平面視で高濃度のP型拡散領域38を囲むように更に延在している点のみである。前述したように、高濃度のP型拡散領域38は、P型ウエル52中に配置されてP型ウエルを所定電位VSSに保つためのコンタクト領域である。
高濃度のP型拡散領域38の形成に際して行われる高濃度のイオン注入は結晶欠陥を誘発するため、拡散型の暗電流を発生する原因となる。前記第1の実施の形態では、導電層60が高濃度のP型拡散領域38を囲んでいないため、P型拡散領域38で発生してP型拡散領域38の周囲における導電層60が配置されていない領域下に至る電荷が、図3中の下側の隣接画素4のフォトダイオードPDに蓄積されてしまう場合があり、その分が暗電流となる。これに対し、本実施の形態では、導電層60が高濃度のP型拡散領域38を囲んでいるので、P型拡散領域38の周囲の電荷は、図9(b)に示すように、浮遊拡散部FDの拡散領域30aまで導かれてこれに吸い込まれ、隣接画素4のフォトダイオードPDには蓄積されず、暗電流とならない。
したがって、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態に比べて、より拡散型の暗電流を低減することができる。
[第3の実施の形態]
図10は、本発明の第3の実施の形態による固体撮像素子の2×2個の画素4を模式的に示す概略平面図であり、図8に対応している。図10において、図8中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による固体撮像素子が前記第2の実施の形態による固体撮像素子1と異なる所は、本実施の形態では、前記第2の実施の形態に比べて導電層60の延在する領域を更に拡大した点のみである。
本実施の形態によれば、前記第2の実施の形態に比べて、更に拡散型の暗電流を低減することができる。
[第4の実施の形態]
図11は、本発明の第4の実施の形態による固体撮像素子の2×2個の画素4を模式的に示す概略平面図であり、図3に対応している。図12(a)は、図11中のD−D’線に沿った概略断面図であり、図4(a)に対応している。図12(b)は、図11中のD−D’線に沿った各位置における所定期間(自行の読出期間以外の期間)中のシリコン表面(半導体表面)の電位を示すポテンシャル図であり、図4(b)に対応している。図11及び図12において、図3及び図4中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による固体撮像素子が前記第1の実施の形態による固体撮像素子1と異なる所は、以下に説明する点のみである。前記第1の実施の形態では、前述したように、図3に示すように、自画素4のリセットトランジスタRSTのゲート37に電気的に接続された導電層60が、導電層60下の電荷を図3中の左側隣接画素4の浮遊拡散部FDの拡散領域30aに導くように、図3中の左側隣接画素4の浮遊拡散部FDの拡散領域30aの一部に絶縁膜53,54を介して重ねられている。これに対し、本実施の形態では、図11に示すように、各要素の配置を変更することで、自画素4のリセットトランジスタRSTのゲート37に電気的に接続された導電層60が、導電層60下の電荷を自画素4の浮遊拡散部FDの拡散領域30aに導くように、自画素4の浮遊拡散部FDの拡散領域30aの一部に絶縁膜53,54を介して重ねられている。
なお、本実施の形態では、導電層60は、フォトダイオードPDの1辺の2/3程度(すなわち、フォトダイオードPDの外周の1/6程度)に沿っている。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
[第5の実施の形態]
図13は、本発明の第5の実施の形態による固体撮像素子の2×2個の画素4を模式的に示す概略平面図であり、図3に対応している。図14(a)は、図13中のE−E’線に沿った概略断面図である。図14(b)は、図13中のE−E’線に沿った各位置における所定期間(自行の読出期間以外の期間)中のシリコン表面(半導体表面)の電位を示すポテンシャル図である。図13及び図14において、図3及び図4中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による固体撮像素子が前記第1の実施の形態による固体撮像素子1と異なる所は、以下に説明する点のみである。前記第1の実施の形態では、導電層60下の電荷の吸込み先が浮遊拡散部FDの拡散領域30aであるのに対し、本実施の形態では、図13及び図14に示すように、浮遊拡散部FDを2つの拡散領域30a,30bに代えて1つのN型不純物拡散領域30で構成するとともに、各要素の配置が変更することで、導電層60下の電荷の吸込み先が、電源電位VDDが印加される電源拡散領域33とされている。すなわち、本実施の形態では、導電層60は、導電層60下の領域(シリコン領域表面)の電荷を電源拡散領域33に導くように、電源拡散領域33の一部に絶縁膜53,54を介して重ねられている。なお、導電層60は、電源拡散領域33の一部に重なっていなくても、上方から見た平面視で電源拡散領域33に隣接して配置してもよい。
なお、本実施の形態では、導電層60は、フォトダイオードPDの1辺の全体(すなわち、フォトダイオードPDの外周の1/4)に沿っている。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
例えば、導電層60は、導電層60下の電荷が浮遊拡散部FD及び電源拡散領域33の両方に導かれるように、配置することも可能である。
また、特開2006−73733号公報に開示されているような固体撮像素子では、列方向に順次並んだ所定数の画素毎に単位セルをなし、単位セル毎に、当該単位セルに属する前記所定数の画素が、1組の浮遊拡散部、増幅トランジスタ、リセットスイッチ及び選択スイッチを共有している。このような固体撮像素子についても、本発明を適用することができる。
1 固体撮像素子
33 電源拡散領域
37 リセットトランジスタのゲート
38 P型拡散領域(コンタクト拡散領域)
60 導電層
PD フォトダイオード
FD 浮遊拡散部
RST リセットトランジスタ

Claims (9)

  1. 入射光に応じた電荷を生成し蓄積する光電変換部と、
    前記電荷を受け取って電位に変換する浮遊拡散部と、
    前記浮遊拡散部の電位をリセットするリセットトランジスタと、
    前記光電変換部の周囲の所定領域に形成されかつ前記リセットトランジスタのゲートと電気的に接続された導電層と、
    を備え
    自行の読出期間以外の期間では、前記リセットトランジスタがオンしており、
    前記導電層は、前記自行の読出期間以外の期間において、前記光電変換部の周囲の所定領域の電荷が前記光電変換部以外の所定箇所に導かれるように、配置されたことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記導電層は、前記ゲートを構成する材料が前記ゲートから連続して延びることによって形成されたことを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記導電層は、前記光電変換部の外周の1/8以上に沿うように配置されたことを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像素子。
  4. 前記導電層は、前記光電変換部の周囲の所定領域の電荷が前記光電変換部以外の所定箇所に導かれるように、配置されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の固体撮像素子。
  5. 前記所定箇所が、前記浮遊拡散部を含むことを特徴とする請求項4記載の固体撮像素子。
  6. 前記所定箇所が、電源電位が印加される拡散領域を含むことを特徴とする請求項4又は5記載の固体撮像素子。
  7. 前記導電層は、前記浮遊拡散部の一部に絶縁膜を介して重なるように配置されたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の固体撮像素子。
  8. 前記導電層は、電源電位が印加される拡散領域の一部に絶縁膜を介して重なるように配置されたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の固体撮像素子。
  9. 前記リセットトランジスタを構成するソース領域及びドレイン領域が形成された半導体層と、前記半導体層に形成され前記半導体層を所定電位に保つためのコンタクト拡散領域とを備え、
    前記導電層は前記コンタクト拡散領域を囲むように配置されたことを特徴とする請求項1乃至8記載の固体撮像素子。
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