JP5487711B2 - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ等またはそれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置に用いられる現像装置に関し、さらに詳しくは、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤を用いて像担持体上の潜像を現像する現像装置およびこれを有する画像形成装置に関する。
現像装置は、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤を用いて、感光体等の像担持体上に形成された静電潜像をトナーにより現像して可視化する装置である。現像領域で現像処理を終了してトナーが消費された現像剤は回収され、補給されるトナーと攪拌・混合され、再び現像に供される。このような構成の現像装置に用いられる現像剤は、安定したトナー画像を得るために、一定のトナー濃度と帯電量を維持する必要がある。
トナー濃度は現像で消費したトナーと補給トナー量とにより調整され、その帯電量はキャリアとトナーとの混合時の摩擦帯電により付与される。現像装置は、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤の攪拌を充分に行い、トナー濃度分布を均一化するとともに、トナーに帯電を付与し、トナー画像の安定化を行っている。
一般的な現像装置では、補給されたトナーが現像スリーブに汲み上がるまでのわずかな時間の間に2本のスクリュ状部材の回転による攪拌効果を利用してトナーの分散・帯電付与を行っているため、特にトナーの収支が多い場合、補給されたトナーが十分に分散せずに、現像スリーブに汲み上がり、地汚れ、トナー飛散といった品質問題が発生している。
このような攪拌・混合不足に伴うトナー飛散や画像欠陥を防止する目的で、現像装置内の現像剤の混合に用いる攪拌部材を多数設けて攪拌混合性を向上させたものが提案されてきた。これによって初期の問題は解決されたが、一方では攪拌ストレスを増加させ、現像剤の経時劣化による帯電能力が低下し、結果として帯電量が安定せず、経時でのトナー飛散や地肌汚れ等の問題点が残された。すなわち、現像剤にストレスを与えると、キャリアのコート膜削れによる帯電能力低下、トナーの添加剤埋没度による帯電能力低下、流動性変化などが起こる。流動性の変化によっても帯電能力の変化や転写率変化による画質低下の原因になる。
このような攪拌混合不足に伴うトナー飛散や画像欠陥を防止する目的で、現像装置内の攪拌混合部材を多数設けて攪拌混合性を向上させた技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、特許文献1記載の技術では、現像剤の攪拌混合性を向上させるために、現像剤収容室内に固定されていない現像剤攪拌部材を設け、この攪拌部材が自由に攪拌収容室内を動き、現像剤流を乱すことで補給トナーの偏差を拡散し、画像品質の安定化を狙っている。
しかしながら、特許文献1記載の技術では、攪拌部材の動きが限定され、現像スリーブ長手方向の攪拌はほとんど行われることはない。さらに、現像剤よりも比重の大きい金属からなる多面体、もしくは球体を用いているため、現像剤にストレスを与えてしまう可能性が大きい。また、現像スリーブ近傍に配置しているために、現像剤の流れを妨げて、現像スリーブ上に汲み上がる現像剤量にムラを発生させ、画像を悪化させてしまう懸念もある。
攪拌部では現像後のトナー濃度の低下した現像剤に対して、新規トナーを追加し、適切なトナー濃度と帯電量とを持った現像剤にして送り出す必要がある。現像剤は連続的に経路を循環しており、その循環量(流量)を変動させずに常に一定の帯電量、トナー濃度を維持するのは難しい。これを解決するために、現像部から離れた場所に別途攪拌部を設け、現像部と攪拌部とを循環手段によって接続し、攪拌部で現像剤の状態に応じた攪拌を行い、トナー濃度、帯電量を適切に調整した現像剤を現像部に供給する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
すなわち、特許文献2の現像装置の攪拌部(攪拌装置)145は、図13に示す構成であり、複数の攪拌部材としての攪拌羽根155を設けたアジテータ154の回転軸を、現像剤攪拌用モータ158を駆動して回転させることで、現像剤収納容器151内の現像剤70の攪拌を行っている。このような攪拌方式は幅広く用いられているが、攪拌動作が単純で画一的になりやすく、現像剤収納容器151内の現像剤70全体を攪拌するためには時間がかかってしまう。従って、攪拌部145を大きくし、この攪拌部145に滞留する現像剤量を増やし、長く攪拌部145に留める必要があった。また短時間に攪拌するために、攪拌の回転速度を増加させると、現像剤70へのダメージが懸念される。
なお、図13において、133は現像剤供給口を、134は現像剤排出口を示す。
そこで、本発明は、上述した問題点・事情に鑑みてなされたものであり、短時間に効率よく、現像剤に与えるストレスを少ない状態で攪拌して、トナー帯電を行い、現像部に対して適切なトナー濃度と帯電量とを持った現像剤を現像に必要な量だけ連続的に供給することを主な目的とする。
上述した課題を解決するとともに上述した目的を達成するために、請求項ごとの発明では、以下のような特徴ある手段・発明特定事項(以下、「構成」という)を採っている。
請求項1記載の発明は、像担持体上の潜像をトナーとキャリアとからなる現像剤により可視像処理する現像部と、該現像部から回収した現像剤を再度、該現像部の現像剤供給部に向け移送する循環部とを有する現像装置において、上記循環部は、上記回収した現像剤と新たに補給されるトナーとを収容し攪拌する攪拌部を具備し、上記現像部と上記攪拌部とは、離れた場所に配置されており、上記循環部では、上記現像部の現像剤排出部から排出された現像剤が現像剤排出流路を介して上記攪拌部へと搬送され、上記攪拌部の現像剤排出口から排出された現像剤が現像剤供給流路を介して上記現像部へと搬送され、上記攪拌部は、上記回収した現像剤と上記補給されるトナーとを攪拌混合する第1の攪拌部材と、該第1の攪拌部材または現像剤の攪拌運動によりのみ押し動かされる、上記攪拌部内の任意の方向に可動な第2の攪拌部材とを有し、第2の攪拌部材が、索条連結部材により、第1の攪拌部材または上記攪拌部の壁面と連結されていることを特徴とする。
ここで、「第1の攪拌部材または現像剤の攪拌運動によりのみ押し動かされる、上記攪拌部内の任意の方向に可動な第2の攪拌部材」とは、第2の攪拌部材は、何らの部材に対しても固定されておらず、第1の攪拌部材による攪拌動作または該攪拌動作に伴う現像剤の攪拌運動によりのみ押し動かされる、攪拌部内における3次元方向の任意の方向に可動、換言すれば3次元方向に自由に動くように構成されていることを意味する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の現像装置において、第2の攪拌部材は、現像剤が通過可能な空隙を複数備えていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の現像装置において、上記攪拌部は、現像剤を排出する現像剤排出口を備えており、第2の攪拌部材は、上記現像剤排出口の開口径よりも大きく、該排出口を通過不能なサイズであることを特徴とする。
ここで、「第2の攪拌部材は、上記現像剤排出口の開口径よりも大きく、該排出口を通過不能なサイズである」とは、第2の攪拌部材の外周輪郭形状を3次元のどの方向から投影した際にも、その投影図の最長距離が少なくとも現像剤排出口の開口径より大きいこと、つまり、第2の攪拌部材の外周輪郭形状が現像剤排出口を通過不能なサイズであり、かつ、その材質が通過不能な形状保持性・剛性を備えていることを意味する。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか一つに記載の現像装置において、上記攪拌部内または該攪拌部から上記現像部への循環経路中に、現像剤を通過可能とし、第2の攪拌部材を通過不能とする堰き止め部材が設けられていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか一つに記載の現像装置において、第2の攪拌部材の比重が、トナーのそれより大きく、現像剤のそれよりも小さいことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか一つに記載の現像装置において、第2の攪拌部材は、比重の異なるものが複数設けられていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一つに記載の現像装置において、第1の攪拌部材の回転軸は、鉛直方向に対して角度θの傾斜を持ち、その傾斜角度θが、0<θ≦45°であることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一つに記載の現像装置において、第2の攪拌部材が、可撓性の材料からなることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一つに記載の現像装置を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、上記課題を解決して新規な現像装置および画像形成装置を実現し提供することができる。請求項ごとの発明の効果を挙げれば、以下のとおりである。
請求項1記載の発明によれば、上記構成により、攪拌機構を複雑化することなく良好な攪拌性を持たせることが可能となり、第1の攪拌部材により大きく攪拌するとともに、全体を均一に攪拌することができ、かつ、現像剤へのダメージを低減することができる。また、第2の攪拌部材の攪拌部からの流出を防ぎ、連結している索条連結部材の長さを適宜調節することにより、攪拌したい領域を任意に限定することができ、他の第2の攪拌部材や第1の攪拌部材との絡み合いなどを容易に防止することができる。特にトナー補給時の現像剤粉面の浮きトナーを積極的に攪拌することができるので、効率良く補給トナーを現像剤中に分散することも可能となる。
請求項2記載の発明によれば、上記構成により、一部の現像剤が第2の攪拌部材で押され、一部の現像剤が空隙を通過することで、現像剤に位相差が生じて、分散、混合が促進するとともに、現像剤の一部が空隙を抜けることで余計なストレスが現像剤に加わることがない。また、第2の攪拌部材により押し動かされる現像剤と空隙を通過する現像剤とでせん断力が生じ、これにより摩擦帯電を促し、大量のトナー補給時においても、素早く補給トナーの帯電を立上げ、均一な帯電量を得ることも可能となる。
請求項3記載の発明によれば、上記構成により、第2の攪拌部材の現像部への流出を防ぐことができる。
請求項4記載の発明によれば、上記構成により、循環経路内もしくは攪拌部内に現像剤は通過できるが、第2の攪拌部材は通過できない例えばメッシュのような堰止め部材を設けることで、現像部への第2の攪拌部材の流出を防ぐことができるとともに、堰き止め部材により現像剤を分散・混合することも可能となる。
攪拌部内に補給されてくるトナーは、現像剤に対して比重が小さいため、速やかに現像剤中に分散することなく、現像剤の粉面付近に浮いてしまう場合があるが、請求項5記載の発明によれば、第2の攪拌部材の比重がトナーより大きく(重く)、現像剤よりも小さい(軽い)ものを用いることで、現像剤の粉面付近に留まって、その付近を集中的に攪拌することができ、トナーを速やかに現像剤中に分散させることが可能となる。また、トナー濃度変化などによる攪拌部の現像剤嵩高さの変化に対しても、第2の攪拌部材は固定されていなく、攪拌部内の任意の方向に可動であるため、粉面に追従することが可能となる。
請求項6記載の発明によれば、上記したように、第2の攪拌部材の比重がトナーより大きく(重く)、現像剤よりも小さい(軽い)ものの他に、現像剤と同等もしくはそれよりも大きな比重のものを用いることで、現像剤粉面付近だけでなく、攪拌部内部の現像剤中の攪拌を行うことも可能となる。
請求項記載の発明によれば、上記構成により、第2の攪拌部材の挙動を一層複雑にして、鉛直方向(または水平方向)だけでなく水平方向(鉛直方向)にも動きを容易に持たせることができ、より三次元的な動きにすることができるようになって、攪拌性をさらに向上することができる。
請求項記載の発明によれば、上記構成により、第2の攪拌部材と攪拌部の壁面または第2の攪拌部材と第1の攪拌部材とで現像剤が押し潰されることによる劣化を抑制し、現像剤にストレスを与えることなく、良好な攪拌を行うことが可能となる。
請求項記載の発明によれば、請求項1ないしの何れか一つに記載の上記した効果を奏する現像装置を有することにより、画質が良好な画像形成装置を実現し提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態を示す現像装置が用いられる画像形成装置の概略的な断面図である。 図1の現像装置の全体構成を説明する要部の斜視図である。 図2に示した現像装置における現像部の断面図である。 図2に示した現像装置に用いられる現像剤攪拌部、ロータリフィーダ部、エアポンプの内部構成を示す断面図である。 図5(a)〜(g)は、現像剤攪拌部に配設される第2攪拌部材の種々の形状を示す図である。 参考変形例1における現像剤攪拌部に配設される第2攪拌部材の種々の形状を示す図である。 第1の実施形態における現像剤攪拌部の内部構成を示す断面図である。 参考変形例3における現像剤攪拌部の内部構成を示す断面図である。 参考変形例4における現像剤攪拌部の内部構成を示す断面図である。 図10(a)は、参考変形例5における現像剤攪拌部の内部構成を示す断面図、図10(b)は、図10(a)のb−b断面図である。 第1の参考例における現像剤攪拌部の内部構成を示す断面図である。 図12(a)は、第2の参考例における現像部の内部構成を示す断面図、図12(b)は、図12(a)のb−b断面図である。 従来の現像装置の攪拌部における問題点を説明するための断面図である。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を詳細に説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。公開特許公報等の構成要素を引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、各実施形態等のそれと区別するものとする。
以下、「発明を実施するための形態」欄において、第1の実施形態の変形例1を「参考変形例1」と、第1の実施形態の変形例2を「第1の実施形態」と、第1の実施形態の変形例3を「参考変形例3」と、第1の実施形態の変形例4を「参考変形例4」と、第1の実施形態の変形例5を「参考変形例5」と、第2の実施形態を「第1の参考例」と、第3の実施形態を「第2の変形例」と、それぞれ読み替えることとする。
(第1の実施形態)
図1〜図5を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、本発明を適用した現像装置を有する画像形成装置の全体構成を示す断面図である。同図は、タンデム型中間転写方式のカラーの画像形成装置100を示している。
図1に示すように、画像形成装置100は、装置本体81と、装置本体81の上部に配置された排紙トレイ99等を備えた排紙部97と、装置本体81のほぼ中央部に配置された画像形成部10と、装置本体81の下部に配置された給紙カセット87等を備えた給紙部86とを有する。
画像形成部10には、中間転写体としての無端状の中間転写ベルト85が配置されている。中間転写ベルト85の下方には、矢印で示す搬送方向に沿って、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の4色に対応する作像ユニット11a,11b,11c,11dが並設・配置されている。各作像ユニット11a,11b,11c,11dの構成は、作像プロセスに用いられる色が異なる以外は同様である。例えば、イエロー色に対応した作像ユニット11aは、像担持体ないし潜像担持体としての感光体1aと、感光体1aの周囲に配置された帯電手段としての帯電部82a、現像手段としての現像部2a、1次転写手段としての1次転写部84a、クリーニング手段としてのクリーニング部83aなどで構成されている。
現像部2aは、図2を参照して後で詳述するように現像装置19aを構成している。図1において、94は、外部から新鮮な空気を取り入れる空気取入口を、93は、空気取入口94に配設された除湿装置を、92は、空気取入口94から取り入れた空気を後述する現像剤攪拌部40a〜40dに分配給送する外部空気吸引路を、91a〜91dは、後述する現像剤攪拌部40a〜40dにエアを取り入れるためのエア吸引口を、それぞれ示す。
以下の説明および図2以降の各図では、説明の簡明化を図るため、各作像ユニットおよび各現像装置で共通するアラビア数字で表す符号のみを挙げて説明ないし図示し、トナーの色等を表すアルファベットの符号添字は省略する。
感光体1上で作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、1次転写工程、クリーニング工程)が行われ、感光体1上に所望のトナー像が形成される。
感光体1は、図示しない駆動手段によって図中、反時計回りに回転駆動され、帯電部82によって一様な帯電を与えられる(帯電工程)。
次いで、感光体1は、露光手段としての図示しない露光部の光書き込みユニットから発せられたレーザ光の照射位置に達して、この位置での露光走査により、感光体1の表面には作成する画像に対応した潜像としての静電潜像が形成され(露光工程)、現像部2と対向する位置に達すると、該現像部2から供給される現像剤に含まれるトナーによって可視像処理・現像されて、現像工程が実行される。
現像工程において可視像処理されたトナー像を担持する感光体1の表面は、中間転写ベルト85および1次転写部84との対向位置に達して、この位置で感光体1上のトナー像が中間転写ベルト85上に転写される(1次転写工程)。
転写を終えた感光体1の表面は、クリーニング部83との対向位置に達し、この位置で感光体1上に残存した未転写トナーが回収される(クリーニング工程)。クリーニング後、感光体1の表面は図示しない除電ローラにより電位を初期化される。このような工程を経過することで、感光体1上で行われる一連の作像プロセスが終了する。
上述した作像プロセスは、モノクロ画像のみの単一画像形成時およびフルカラー画像形成時にそれぞれ行われるが、フルカラー画像形成時には、図1に示した4つの作像ユニット11a、11b、11c、11dにおいて各工程がそれぞれ行われる。すなわち、作像ユニットの下方に配設された図示しない露光部(光書き込みユニット)から、画像情報に基づいたレーザ光が、各作像ユニット11a、11b、11c、11dの感光体1a、1b、1c、1d上に向けて照射される。その後、現像工程を経て各感光体上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト85上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト85上にカラー画像が形成される。
1次転写バイアスローラを備えた4つの1次転写部84a、84b、84c、84dは、それぞれ、中間転写ベルト85を感光体1a、1b、1c、1dとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。1次転写部84a、84b、84c、84dにはトナーの極性とは逆極性の転写バイアスが印加される。
中間転写ベルト85は、矢印方向に回転・走行して、各1次転写部84a、84b、84c、84dの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体1a、1b、1c、1d上の各色のトナー像が、中間転写ベルト85上に重ねて1次転写される。
各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト85は、2次転写手段としての2次転写ローラを備えた2次転写部88との対向位置に達する。中間転写ベルト85上に形成されたカラートナー像は、2次転写部88の2次転写ニップの位置に搬送されたシート状記録媒体としての転写紙S上に一括転写される。
給紙部86には、転写紙Sが複数枚重ねて給紙カセット87に収納されており、給紙カセット87上の転写紙Sはシート給送手段としての給紙ローラ86aにより1枚ずつ分離されて給紙される。給紙された転写紙Sはレジストローラ対86bで一旦停止され、斜めずれなどを修正された後、レジストローラ対86bにより所定のタイミングで2次転写部88の2次転写ニップに向けて搬送される。そして、上述のように、2次転写ニップにおいて転写紙S上に、所望のカラー画像が転写される。
2次転写ニップ位置でカラー画像を転写された転写紙Sは、定着部89へ搬送され、ここで、定着ローラおよび加圧ローラによる熱と圧力とによってトナーが溶解されて、転写紙S表面に転写されたカラー画像が定着される。
定着を終えた転写紙Sは、排紙部97を構成する排紙ローラ対98により、装置本体81の上面に形成された排紙トレイ99へ出力画像として排出され、スタックされる。こうして、画像形成装置における一連の画像形成プロセスが完了する。なお、図1において符号95は、中間転写ベルト85のクリーニング装置を示している。
本発明に係る画像形成装置100の構成では、現像部2等を有して構成される現像装置19に特徴があり、この現像装置19の構成について説明する。
図2は、本実施形態の現像装置19の全体構成、すなわち現像部2、現像剤攪拌部40、ロータリフィーダ50部、エアポンプ60等の構成を詳細に示す斜視図である。
従来の現像装置では、通常、現像に用いられる現像剤(トナーとキャリアとの混合体)は現像部・現像ユニットの中で攪拌混合されるのみであるが、本発明の構成では、現像部2と離れた場所に、現像剤攪拌部40が配置されている。この現像剤攪拌部40は、現像剤の攪拌を確実に行い従来以上にトナーの帯電を安定して行うためのものである。これによって安定した画像形成を行うことができるようになっている。
図2に示すように、現像装置19は、感光体1に対してキャリアとトナーとを混合してなる2成分現像剤により上記現像工程を実行する現像部2と、現像部2から回収した現像剤を再度、現像部2の現像剤供給部としての現像剤投入部6に向け移送する循環部3とを有する。
現像装置19の循環部3は、図2に示すように、現像部2から回収した現像剤(以下、「回収現像剤」ともいう)およびトナー供給部29から新たに補給されるトナー(以下、「新規トナー」ともいう)を収納し攪拌混合する攪拌部としての現像剤攪拌部40と、この現像剤攪拌部40から排出される攪拌混合後の現像剤を移送するためのロータリーフィーダ50と、現像剤を空気圧で現像部2に向け移送するための現像剤循環駆動源としてのエアポンプ60等を備えて構成されている。
上記したように、現像剤攪拌部40は、回収現像剤と、上記現像工程で消費された分のトナーに見合う新規トナーとを収納し攪拌混合する機能を有する。
図2および図4に示すように、現像部2と現像剤攪拌部40とは、その一端が現像部2の図示しない現像剤排出部に連通し、他端が現像剤攪拌部40の上部に開口した現像剤供給口33に連通している現像剤排出流路4で連通・接続されている。一方、現像剤攪拌部40の現像剤排出口34(図4参照)に連通・接続されたロータリフィーダ50と現像部2上部の現像剤投入部6とは、現像剤供給流路5で連通・接続されている。
上記したとおり、循環部3は、図2における現像部2の上記図示しない現像剤排出部から現像剤投入部6までに至る循環路に配設された上述の構成要素、すなわち、現像部2の上記図示しない現像剤排出部、現像剤排出流路4、現像剤攪拌部40、ロータリフィーダ50、現像剤供給流路5および現像剤投入部6から主に構成されている。
トナー供給部29は、図2および図4に示すように、トナーホッパ30と現像剤攪拌部40とを連通・接続しているトナー供給路31と、トナー供給路31の内部に配設されている小型の搬送スクリュオーガなどの搬送部材(図示せず)を駆動するトナー供給モータ32とを備えている。トナー供給モータ32の駆動によって、上記図示しない搬送スクリュオーガなどの搬送部材が回転駆動されることで、一定量のトナーを搬送することができる構成となっている。
なお、トナー供給部29の配置は、図1および図2に示した鉛直縦型配置に限らず、従来の現像装置のようにトナー供給部29のトナー供給路31を水平横型配置にして、現像剤収容部とも呼ばれる現像剤攪拌部40の上部にトナー供給路31を水平に連通・接続する配置形態であってもよい。
現像剤攪拌部40は、現像部2から回収した現像剤(以下、「回収現像剤」ともいう)とトナーホッパ30より供給・補給される新しいトナー(以下、「新規トナー」ともいう)とを収容し攪拌する機能を有する。
現像剤攪拌部40は、攪拌容器41、第1攪拌部材42、第2攪拌部材43、現像剤攪拌用モータ45、トナー濃度センサ46を有する。
第1攪拌部材42は、現像剤攪拌用モータ45の駆動力が図示しないギヤ等の駆動力伝達手段を介して第1攪拌部材42の回転軸42bに伝達すること回転駆動される。攪拌容器41、第1攪拌部材42、第2攪拌部材43については、図4および図5等を参照してさらに詳しく後述する。
攪拌容器41の下部には、トナー濃度センサ46が設けられており、常にトナーとキャリアとの割合を検知している。このトナー濃度センサ46からのトナー濃度データに基づく、図示しない制御手段によるトナー供給モータ32の駆動制御によって、トナーの消費に伴いトナーホッパ30からの新しいトナーが上記図示しない搬送スクリュオーガなどの搬送部材を介して、トナー供給路31内部を通って一定量補給される。なお、トナー濃度センサ46は、図4のみに示し、他の図7〜図11ではその図示を省略する。
ロータリフィーダ50は、内部に配設された図4に示す羽根車51を備えている。羽根車51は、図2に示すロータリフィーダ駆動用モータ55の出力軸に連結されており、同モータ55によって回転駆動される。ロータリフィーダ50は、内部の羽根車51を回転させて、攪拌された現像剤を一定量ずつ現像剤排出流路4に排出する働きをする。
現像部2で現像を行った後の現像剤は、現像部2の現像剤排出部(図示せず)から排出され、現像剤排出流路4の中を自重により落下して、現像剤供給口33から現像剤攪拌部40の内部に投入される。
現像剤攪拌部40では、トナー濃度センサ46のトナー濃度データに基づきトナーホッパ30より少量ずつ新しいトナーの補給も行われて、第1攪拌部材42および第2攪拌部材43による後述する特徴的な攪拌動作によって、現像部2から回収した現像剤とトナーホッパ30より供給される新しいトナーとが充分に攪拌され、その後ロータリフィーダ50によって定量ずつ排出される。排出される現像剤はエアポンプ60により送られるエアの圧力によって搬送されて、現像剤供給流路5を通って現像部2に戻される仕組みである。
ロータリフィーダ50より定量排出される現像剤は、エアポンプ60より供給される空気圧により、現像剤供給流路5の内部をエアによって搬送されて、現像部2の現像剤投入部6に戻される。
図3を参照して、現像部2の内部構成を説明する。図3は、現像部2の内部の構成を示す断面図である。図2に示すように、現像部2は、現像部をカバーするとともに現像剤を収容する現像容器ないし現像槽であるケーシング23と、ケーシング23の内部に配設され、現像剤を表面に担持可能な現像剤担持体としての現像ローラ20と、現像ローラ20に現像剤を供給する現像剤搬送部材としての搬送(供給)スクリュ21と、現像後の現像剤を回収する現像剤回収部材としての搬送(回収)スクリュ22と、現像剤供給位置付近において現像ローラ20表面の現像剤担持量を規制するドクターブレード25とを有する。
現像ローラ20は、外周に現像スリーブを備え、内部に磁石が配置されていて、現像剤を吸着搬送して感光体1表面の静電潜像にトナーを付着させる働きをする。
搬送スクリュ21は、その長手方向(紙面に垂直な方向)の中央位置に設けられた現像剤投入部6(図2参照)から供給された現像剤を図中紙面手前方向と紙面奥方向に向かって分割搬送するように駆動される。
搬送スクリュ22は、現像剤が図中紙面奥から手前に向かって搬送されるように回転駆動される。また、搬送スクリュ22の手前側には、現像剤を外部に排出するための現像剤排出部が設けられている。
ドクターブレード25は、現像ローラ20の現像スリーブに付着する現像剤を一定量に均す。
ケーシング23内の現像剤は、搬送スクリュ21および搬送スクリュ21によって、図3において紙面手前から奥側に搬送され、この一部が、現像ローラ20において磁力で吸い上げられて吸着されると、ドクターブレード25で均一な厚さに均されてから、感光体1に接することで感光体1上の静電潜像をトナーで現像してトナー像が形成される。
現像後の現像剤は搬送スクリュ22の端部に接続されている現像剤排出流路4(図2参照)から、現像剤攪拌部40に自重で搬送される。
次に、本発明の特徴である攪拌部としての現像剤攪拌部40について説明する。図4は、現像剤攪拌部40およびロータリフィーダ部50の断面詳細を示す図である。ここでは、攪拌容器41、第1攪拌部材42、第2攪拌部材43について詳述する。
現像剤攪拌部40では、現像剤の攪拌、トナー帯電を行い、適切なトナー濃度と帯電量を持った現像剤を連続的に安定して供給する役割がある。そのため、短時間に効率良く現像剤を攪拌する必要があり、また現像剤に与えるストレスが少ないことが望まれる。
図4に示すように、攪拌容器41は、現像装置19に存在する現像剤の一部、すなわち現像部2から回収した回収現像剤70とトナーホッパ30より供給される新規トナーとを攪拌混合するために収容するものであり、上部が円筒状であって、下方に向かうほどその径が細くなる下向き円錐状の外観形状をなし、その上部には現像剤供給口33が、下部には現像剤排出口34が形成されている。
攪拌容器41の内部には、第1の攪拌部材としての第1攪拌部材42と、第2の攪拌部材としての第2攪拌部材43とが配設されている。
第1攪拌部材42は、現像剤70が通過可能な空隙であるスリット42aを複数形成された平板状のスリット状部材である。第1攪拌部材42は、攪拌容器41の上面の外部に設けられた現像剤攪拌用モータ45(以下、単に「モータ45」ともいう)に接続された軸に固定されていて、同モータ45によって回転駆動される。スリット42a幅(短辺部の開口幅)としては、2〜5mm程度が良い。
なお、第1攪拌部材42は、1枚の平板状のスリット状部材に限らず、第2攪拌部材43の特有の攪拌動作に支障を及ぼさない限り、2枚以上の羽根板状のスリット状部材であっても良いし、また空隙形状としては、矩形状スリットに限らず、円形ないし多角形状等でも良い。
第2攪拌部材43は、第1攪拌部材42による攪拌動作またはこの攪拌動作に伴う現像剤70の攪拌運動によりのみ押し動かされる、攪拌容器41内における3次元方向の任意の方向に可動な部材であり、モータ45や第1攪拌部材42等に固定されておらず、攪拌容器41内で3次元の任意の方向に自由に動き回れる部材である。第2攪拌部材43は、攪拌容器41内に複数個配設される。
本実施形態例の第2攪拌部材43は、図4に示すように、ほぼ球体状をなす部材であるが、形状としては後述する図5等に示すような種々の形状であっても良い。
また、第2攪拌部材43は遊離していて何らの部材にも固定されていないため、現像剤70とともに現像部2へ排出されてしまう虞があり、排出されてしまった場合、詰まりや現像部2の搬送スクリュ部材での噛み込みなどを発生してしまう虞がある。
このような不具合を防止すべく、第2攪拌部材43は、図4(b)に拡大して示すように、その輪郭外周形状の最小部分の外径d1が現像剤排出口34の開口径(内径)d2よりも少なくとも大きいサイズ、すなわちd1>d2を満足するように設定している。つまり第2攪拌部材43が現像剤排出口34を通過不能なサイズ形状に設定している(請求項3)。これにより、第2攪拌部材43が現像部2に流出するのを未然に防止できる。
第2攪拌部材43は、例えば、シリコンゴムや、ウレタン等の可撓性材料で形成することが好ましい(請求項)。これは、特に説明しない限り、後述する実施形態等や変形例等でも同じである。
これにより、第2攪拌部材43と攪拌容器41と、あるいは第2攪拌部材43と第1攪拌部材42のスリット状部材とで押し付けられても第2攪拌部材43が弾性変形し、現像剤が押し潰されることによる現像剤の劣化を防止するとともに、第2攪拌部材43が攪拌容器41の内壁面を跳ねることで、より激しく動き回ることによって、現像剤へのストレスを一層低減することが可能となり、攪拌性をさらに向上させることも可能となる。
図2および図4において、現像剤攪拌部40における現像剤の現像剤供給口33から現像剤排出口34までの搬送は、重力を利用していて、現像剤70の落下移動中に第1攪拌部材42により現像剤70および補給された新規トナーは攪拌・混合される。現像剤攪拌部40には、バッファとして常に現像剤70が存在するため、未混合の現像剤がそのまま排出されることはない。すなわち、現像剤攪拌部40では、現像剤供給量=現像剤排出量である。
トナー供給路31内には、上述したような螺旋形状の小型の搬送スクリュオーガなどの搬送部材(図示せず)が設けられ、この搬送部材は、駆動源であるトナー供給モータ32(図2参照)にその一端が接続されていて、トナー供給モータ32によって回転駆動される。これにより、新規トナーが搬送され、攪拌容器41の現像剤溜まり中に補給され、補給された新規トナーは回収現像剤ととともに、現像剤攪拌用モータ45の駆動によって第1攪拌部材42が回転することにより、速やかに攪拌・混合される。トナー濃度、帯電量が適正化された現像剤70はロータリフィーダ50内の羽根車51が回転することにより一定量ずつ排出され、エアポンプ60より供給される空気圧により混層部52から現像剤供給流路5を通じて、現像部へと搬送される。
第1攪拌部材42は、モータ45により回転駆動され、この第1攪拌部材42の回転運動の際に、現像剤70が複数のスリット42a間の未空隙部分で押し動かされることで、また現像剤70が複数のスリット42aを通過することにより動きを与えられることで、新規トナーと攪拌部内の現像剤70とが攪拌・混合される。このように、第1攪拌部材42は現像剤70の一部を押し動かし、残りの現像剤70はスリット42aを通過させることで、過剰なストレスを掛けることなく、効率の良い攪拌・混合を行うことが可能である。
さらに本実施形態では、攪拌容器41内に固定されていない複数個の第2攪拌部材43を有することにより、第1攪拌部材42の回転・攪拌運動に伴い、第2攪拌部材43も現像剤70中または現像剤粉面71(図4における攪拌容器41内現像剤70の上部に比重差により浮いている状態のトナーを指す)付近を3次元の任意の方向に運動する。特に、攪拌容器41はその容器壁面が下方に行くに従い細く傾斜しているため、遠心力により外側から持ち上がったものが落下し、上下方向の攪拌も促進することができる。第1攪拌部材42は多数のスリット42aを有して構成されているため、この運動中にスリット42aを回収現像剤や補給・新規トナーを通過させることにより、混合・分散させることが可能で、また、第2攪拌部材43が3次元的に移動するために、攪拌容器41内を均一に攪拌するだけでなく、自転運動もしているために飛躍的に攪拌性を向上させることができる。
なお、現像剤粉面71の図示は、図4および図7のみに図示し、他の図では省略する。
通常、固定していない攪拌部材を攪拌部に設けると、現像剤排出口34付近に停滞することで現像剤の排出量に影響を及ぼす虞がある(現像中は攪拌動作を行っていて、第2攪拌部材43は攪拌容器41内を動きまわっているために現像剤排出口34付近で現像剤の排出量(循環移送量)に影響を及ぼすことは基本的にない)。現像剤の排出量が大きく変動すると、現像部2での現像剤量が変化するなどして、現像ローラ20の現像スリーブへの汲み上げムラなどで画像不良を発生する虞がある。しかし、第1攪拌部材42は現像剤が通過可能な複数ないし多数の空隙であるスリット42aを備えた部材から構成されているため、現像剤70がスリット42aを通過して排出量に影響を及ぼすこともない。
図5に、第2攪拌部材43の具体的な構成例を示す。第2攪拌部材43の形状としては、図5(a)、(b)に示すように板状の部材や、図5(c)、(d)に示すように多面体の形状、図5(e)、(f)に示すように角のない、図5(e)の回転楕円体(卵状)や、図5(f)の球体のようなものが挙げられる。板状のものは現像剤を切り分けるように現像剤を攪拌し、立体形状のものは表面で現像剤を押し分けることでストレスを与えずに攪拌を行うことが可能である。また、図5(g)のように非対称形状のものを用いることで、より複雑に現像剤中を動き、攪拌効率を向上することも可能である。その他、だるま形状や繭形状あるいは鉄アレイ形状など種々の形状も想定される。
(第1の実施形態の変形例1)
図6を参照して、第1の実施形態の変形例1を説明する。変形例1は、第1の実施形態と比較して、現像剤攪拌部40に配設される第2攪拌部材43に代えて、現像剤が通過可能な空隙を複数備えている第2攪拌部材43Aを用いることのみ相違する。変形例1は、上記相違点以外の構成は図1〜図4に示した現像装置19およびこれを有する画像形成装置1と同様である。
図6(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に示す第2攪拌部材43Aは、平板状部材が複数の空隙43aを備えていて、外周輪郭や空隙43aの形状が三角形、長方形、正方形など多角形、そして円や楕円などでも様々な形状が挙げられるが、現像剤へのストレスや、攪拌容器41と第1攪拌部材42間への噛み込みなどを防ぐためには円などの角のない構成がより良い。また、内部に1もしくは数箇所の空隙43aを仕切るべく形成されているものでも良く、攪拌効率などに応じて変化させ最適化することが可能である。
また、図6(f)、(g)に示す第2攪拌部材43Aなどのように、ワイヤ状の線状部材43b(図において太い実線で示す)で立体に構成されていても良く、特に球状などの角のない構成が噛み込み防止や現像剤へのストレスの面では有利な形状であるが、多面体や柱状のものは攪拌容器41内で不規則な動きをして攪拌効果を高めることができるため、その都度、現像剤の特性(流動性など)を考慮して、最適な形状のものを使用するのが良い。
図6(f)、(g)に示す第2攪拌部材43Aにおいて、線状部材43bの線径は、0.3〜3mm程度で、その断面形状は円、楕円、正方形、長方形、三角形、菱形など様々な形状が挙げられるが、現像剤へのストレス低減を考えると円形が望ましい。線状部材43bの線径に関しても現像剤攪拌部40の大きさ・スケール容積(特に第1攪拌部材42の回転中心から第1攪拌部材42の先端までの距離)および使用回転数によって最適な線径を選択することが望ましい。隣り合う線状部材43b間同士の距離(空隙寸法)に関しては、0.5mm〜10mm程度の範囲が考えられるが、小さいと回転時に現像剤が線状部材43b間(空隙43a)を通過することなく連れ回りが生じることや、現像剤に過剰なストレスを与える可能性がある。逆に大き過ぎると、十分な攪拌効果が得られないため、キャリアやトナーの粒径、流動性などにより、その都度最適な線状部材43b間同士の距離を選択する必要がある。
図2〜図4の現像装置19において、35μmのキャリアと約5μmのトナーとの組み合わせの現像剤を用い、図6(a)〜図6(g)の第2攪拌部材43Aを用いた試験の結果、線状部材43bからなる図6(f)、(g)の第2攪拌部材43Aが攪拌性およびトナー帯電において最も優れていることが分かるとともに、線状部材43b間同士の距離は2〜5mm程度のものが望ましいことが分かった。
第2攪拌部材43や第2攪拌部材43Aの材質は、金属、樹脂、またはそれにわるもので良く、第2攪拌部材43Aの空隙43aの加工法としては、針金状態のものを溶接または接着剤などで組み合わせる方法や、一枚の板から打ち抜く方法など様々な方法が挙げられ、生産性や断面形状などでからその都度選択すれば良い。
変形例1による第2攪拌部材43Aによれば、第1の実施形態の第2攪拌部材43による作用・効果に加え、第2攪拌部材43Aが複数の空隙43aを備えているため、第2攪拌部材43Aの自由な運動中に複数の空隙43aを回収現像剤や補給された新規トナーを通過させることにより、混合・分散させることが可能となり、また、3次元的に任意の方向に移動・運動するために、攪拌容器41内を均一に攪拌するだけでなく、自転運動もしているために飛躍的に攪拌性を向上させることができる。また、現像剤に逃げ場を設けているために過度なストレスを与えることもない。
(第1の実施形態の変形例2)
図7を参照して、第1の実施形態の変形例2を説明する(請求項4〜7)。図7は、変形例2の現像剤攪拌部40の断面を示す。
変形例2は、第1の実施形態と比較して、第2攪拌部材43に代えて、攪拌容器41と糸等の索条連結部材47で繋がれた複数の第2攪拌部材43Bと、主として現像剤70中に位置するとともに第2攪拌部材43Bと比重の異なる複数の第2攪拌部材43Cとを用いる点、現像剤攪拌部40内の現像剤排出口34に設けられ、現像剤を通過可能とし、第2攪拌部材43Cを通過不能とする堰き止め部材としてのメッシュ44を用いる点が主に相違する。変形例2は、上記相違点以外の構成は図1〜図4に示した現像装置19およびこれを有する画像形成装置1と同様である。
図7に示すように現像剤攪拌部40の攪拌容器41内部には、回転駆動される第1攪拌部材42と、攪拌容器41と糸等の索条連結部材47で繋がれた複数の第2攪拌部材43Bと、現像剤70中に主に位置する複数の第2攪拌部材43Cが設けられている。
第2攪拌部材43B、43Cは攪拌動作中に、第1攪拌部材42に押し動かされるか、現像剤70の流れにより攪拌容器41内を動き回る。索条連結部材47で繋がれた第2攪拌部材43Bの比重は、トナーのそれより大きく、現像剤のそれよりも小さい材料からなる。
索条連結部材としては、糸以外にもゴムやワイヤなど、第2攪拌部材43Bが現像剤粉面71と追従できるように撓むものであれば良い。また、糸やワイヤなどであれば、現像剤70中を攪拌する第2攪拌部材43Bと攪拌容器41とを、または第1攪拌部材42と第2攪拌部材43Bとを連結することで、積極的に攪拌を行いたい場所を限定することも可能である。
これにより、第2攪拌部材43Bは、現像剤粉面71付近で滞留しながら現像剤粉面71付近の攪拌を積極的に行う。特に一度に多量のトナーが補給された際など、トナーと現像剤との比重差により、現像剤粉面71付近に補給されたトナーが溜まり、攪拌が素早く進行しない場合があるが、第2攪拌部材43Bにより直ちに現像剤70中に補給されてきた新規トナーを混合・分散させることが可能となる。また、トナー濃度変化などによる現像剤攪拌部40の現像剤の嵩高さが変化しても、それに追従して糸等の索条連結部材47が撓むか伸びることによって、第2攪拌部材43Bは上下移動し、現像剤粉面71付近を攪拌することが可能となり、嵩高さを検知し、調整する必要もない。
一方、第2攪拌部材43Cは、現像剤と同等もしくはそれよりも大きな比重を持ち、現像剤70中を自由に動き回ることで、現像剤中全体を均一に攪拌することができる。
第2攪拌部材43B、43Cとしては、変形例2の仕様を満足する限り、図4〜図6に示した第2攪拌部材43、43Aの何れのタイプを用いても良い。
現像剤攪拌部40の下部の現像剤排出口34付近には、メッシュ44が設けられており、第2攪拌部材43Cの流出を防いでいる。メッシュ44の目開きは、現像剤70の流れをほとんど妨げない程度(5mm〜)で、第2攪拌部材43Cが通過できないサイズで形成されている。上記の仕様・目的を満たすものであれば、メッシュ44以外にも横一列に並べられたスリットなど、どんなものでも良い。このメッシュ44は第2攪拌部材43Cの流出を防ぐだけでなく、現像剤通過時に現像剤70をせん断するため、攪拌効果を向上させることも可能である。
また、図4の実施形態例で説明した現像剤排出口34と第2攪拌部材43とのサイズの関係を考慮することなく、それぞれ良好な現像剤70の循環量と最適な攪拌性を追及することができる。
堰き止め部材は、上記のように現像剤攪拌部40の現像剤排出口34にメッシュ44として配設することに限らず、現像剤攪拌部40から現像部2への循環経路中に、必要に応じて配設しても良い。
(第1の実施形態の変形例3)
図8を参照して、第1の実施形態の変形例3を説明する(請求項4、)。図8は、変形例3の現像剤攪拌部40の断面を示す。
変形例3は、第1の実施形態と比較して、攪拌容器41に代えて、攪拌容器41Aを用いる点、第1攪拌部材42に代えて、第1攪拌部材42Aを用いる点、および変形例3と同様に現像剤排出口34に配設されるメッシュ44を用いる点が主に相違する。変形例3は、上記相違点以外の構成は図1〜図4に示した現像装置19およびこれを有する画像形成装置1と同様である。
図8に示すように、第1攪拌部材42Aは、中央部が駒状に繰り抜けれた空隙42Aaが形成されているとともに、鉛直(重力)方向に対して角度θ(0<θ≦45°)だけ傾斜した回転軸42bを持つ板状の攪拌部材である。
攪拌容器41Aは、第1攪拌部材42Aを収容するために、角度θだけ傾斜して形成されている。
モータ45の駆動により、鉛直方向に対して角度θだけ傾斜した回転軸42bを持つ板状の第1攪拌部材42Aが回転駆動されると、攪拌容器41A内に設けられ、固定されていない第2攪拌部材43(または43A)が、第1攪拌部材42Aの動きに伴い、攪拌容器41A内を自由に動き回る。第1攪拌部材42Aの回転軸42aとともに、攪拌容器41Aも傾斜しているため現像剤70の流れは図中の破線で示す矢印のような挙動を示す。これにより水平方向だけでなく、垂直方向の攪拌性も持たせることができ、さらに第2攪拌部材43も平面だけでなく上下方向にも積極的に動き、この複雑な運動により攪拌性を向上させることができる。
(第1の実施形態の変形例4)
図9を参照して、変形例3と同様の作用効果を奏する第1の実施形態の変形例4を説明する(請求項4)。図9は、変形例4の現像剤攪拌部40の断面を示す。
変形例4は、第1の実施形態と比較して、攪拌容器41に代えて、攪拌容器41Bを用いる点、第1攪拌部材42に代えて、第1攪拌部材42Bを用いる点、および変形例3と同様に現像剤排出口34に配設されるメッシュ44を用いる点が主に相違する。変形例4は、上記相違点以外の構成は図1〜図4に示した現像装置19およびこれを有する画像形成装置1と同様である。
攪拌容器41Bには、変形例3と同様に第2攪拌部材43の動きを不規則にするために、図9に示すように、攪拌容器41Bの内壁面に沿って、螺旋状の突起48を一体的に形成されている。
第1攪拌部材42Bは、中央部が駒状に繰り抜けれた空隙42Baが形成された板状の攪拌部材である。
モータ45の駆動により、第1攪拌部材42Bが回転駆動されると、第1攪拌部材42Bの外周付近にいる第2攪拌部材43(または43A)は螺旋状の突起48に沿って案内されながら上方向に持上げられる。この動きにより、第2攪拌部材43(または43A)は水平方向だけでなく、上下方向にも積極的に移動し、攪拌性を向上させることができる。
(第1の実施形態の変形例5)
図10を参照して、第1の実施形態の変形例5を説明する。図10(a)、(b)は、変形例5の現像剤攪拌部40の断面を示す。
変形例5は、第1の実施形態と比較して、攪拌容器41に代えて、直方体(断面が長方形)の攪拌容器41Cを用いる点、第1攪拌部材42に代えて、複数段に配設された第1攪拌部材42Cを用いる点、比重の異なる第2攪拌部材43B、43Cを用いる点、複数段に配設された第1攪拌部材42Cを区切る攪拌容器41Cの中央部と現像剤排出口34とに配設されるメッシュ44を用いる点が主に相違する。変形例5は、上記相違点以外の構成は図1〜図4に示した現像装置19およびこれを有する画像形成装置1と同様である。
攪拌容器41Cは、図10に示すように、直方体(断面が長方形)をなし、上部中央に現像剤供給口33が形成されている。同図では、トナー供給路の接続部は省略している。
第1攪拌部材42Cは、4枚羽根状の線状部材が水平に配置された回転軸42Cbに固定されたものであり、各回転軸42Cbを介して、攪拌容器41Cの上下に2段、左右に2段に回転可能に支持されている。各回転軸42Cbは、ギヤ等の駆動力伝達手段を介してモータ45に連結されている。
本変形例の動作を説明する。モータ45の駆動により、第1攪拌部材42Cが図10(b)に破線で示す矢印方向に回転駆動される。各第1攪拌部材42Cの回転により、自重で下方に流れる現像剤70を対流運動を起こし攪拌する。
本変形例によれば、複数段の第1攪拌部材42Cを設置することにより、十分な攪拌性を持たせることができ、未混合の現像剤を排出することはない。また、重力と各第1攪拌部材42Cの線状部材を使って現像剤70を攪拌することで、低ストレス下で十分な攪拌・混合を行うことが可能である。
また、攪拌容器41C断面を正方形や長方形などにすることができるため、現像剤攪拌部40に与えられたスペースを有効に活用することが可能である。また、第2攪拌部材43B、43Cは、メッシュ44により区切られた攪拌容器41C2つの領域にそれぞれ複数個設けられており、上側の領域ではトナーより比重が大きく、現像剤より小さい材料からなり、下側の領域のものは現像剤と同等かそれより大きい比重のものからなる。このことにより、上側の領域の第2攪拌部材43Bでは、現像剤粉面付近を積極的に攪拌し、補給されてくる新規トナーの混合・分散を促進し、下側領域の第2攪拌部材43Cでは、現像剤中を均一に攪拌する効果を持たせることができる。
(第2の実施形態)
図11を参照して、第2の実施形態を説明する。図11は、第2の実施形態の現像剤攪拌部40の断面を示す。
第2の実施形態は、第1の実施形態と比較して、第1攪拌部材42には実質的に攪拌機能を持たせずにこれを除去した点、現像剤収容器としての攪拌容器41に回転可能に支持される回転軸42bを用いる点、回収現像剤と新規トナーとを攪拌混合する、攪拌容器41内の任意の方向に可動な複数の攪拌部材43D(実質的に第2攪拌部材43または43Aと同じ)を用いる点、および攪拌部材43Dを任意の方向に可動とすべく、回転軸42bと各攪拌部材43Dとを、索条連結部材47を介して連結した点が主に相違する。第2の実施形態は、上記相違点以外の構成は図1〜図4に示した現像装置19およびこれを有する画像形成装置1と同様である。
実質的に攪拌部材の無い回転軸42bは、ギヤ等の駆動力伝達手段を介してモータ45に連結されている。索条連結部材47としては、攪拌部材43Dの上記機能を発揮するもの、すなわち可撓性を有し、回転軸42bや隣り合う攪拌部材43Dに巻きつかない程度の曲がりにくい材質(例えば、金属性のワイヤなど)を用いるとともに、所定の長さで回転軸42bと各攪拌部材43Dとを連結することが必要である。
モータ45の駆動により、回転軸42bが回転駆動されると、複数の攪拌部材43Dが第1の実施形態の第2攪拌部材43と略同様に現像剤70の攪拌を行うとともに、現像剤70に過度のストレスを掛けることもない。また、変形例1の第2攪拌部材43Aの線状部材43b(図6参照)等と同様に、現像剤70が線状部材43bの空隙43aを通過することで攪拌を行うとともに、現像剤70に過度のストレスを掛けることもない。また、本実施形態では、各攪拌部材43Dが索条連結部材47で回転軸42bに連結されているから、攪拌容器41内から外部に流出することがなく、メッシュ等の堰き止め部材を無くすこともできる。
(第3の実施形態)
図12を参照して、第3の実施形態を説明する。図12は、現像部2の断面を示す。
第3の実施形態は、第1の実施形態と比較して、第1攪拌部材42に代えて、第1攪拌部材としての搬送(回収)スクリュ22を用いる点、現像部2内に本発明の特徴的な第2攪拌部材43Aをワイヤ等の索条連結部材47によりケーシング23の内壁面に連結した点が主に相違する。第3の実施形態は、上記相違点以外の構成は図1〜図4に示した現像装置19およびこれを有する画像形成装置1と同様である。
第2攪拌部材43Aは、トナーより比重が大きく、現像剤より小さい材料の線状部材43bからなり、変形例1で説明したと同様に現像剤粉面に留まっている補給トナーを積極的に攪拌する。また、現像剤70が線状部材43bの空隙43aを通過するので、現像剤にストレスを掛けることなく、浮いた状態であるために、搬送(回収)スクリュ22と干渉する問題も起こらない。このようにして、現像剤70のトナー濃度を均一にすることができ、経時で濃度ムラのない安定した画像を保つことが可能になる。
本発明を適用可能な画像形成装置としては、上述のように、現像装置が複数配置されたものを用い、複数の現像装置によって順次作製された色が異なる複数トナー像を順次一旦中間転写媒体上に順次転写した後、これを一括して紙などのような転写媒体に転写後に定着する「タンデム型中間転写方式」のものに限定されるものではなく、同様に作製された色が異なる複数トナー像を順次紙などのようなシート状記録媒体上へ重ねて転写した後、定着する「タンデム型直接転写方式」等であっても良いし、また現像装置が単一で配置されたものを用いたモノクロ等の単一色の画像形成装置にも本発明を適用可能であることは無論である。
以上述べたとおり、本発明を特定の実施形態や変形例、実施例等について説明したが、本発明が開示する技術的範囲は、上述した実施例を含む実施形態や変形例等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
例えば、第1の実施形態と第2の実施形態との中間に属するような変形例等も創作可能である。すなわち、第2の実施形態では、回転軸42bが第1の実施形態における第1攪拌部材42の攪拌機能を実質的に除去した構成であったが、これに限らず、第1の実施形態における第1攪拌部材42の攪拌機能を回転軸42bに対してある程度付与させる(回転軸42bに攪拌するための単純な攪拌羽根や攪拌用の突起を設けること等)ものであっても良い。
1 感光体(像担持体、潜像担持体)
2 現像部(現像手段)
3 循環部
4 現像剤排出流路
5 現像剤供給流路
6 現像剤投入部(現像剤供給部)
10 画像形成部
11 作像ユニット
19 現像装置
20 現像ローラ
29 トナー供給部
40 現像剤攪拌部(攪拌部)
41、41A、41B、41C 攪拌容器
42、42A、42B、42C、42D 第1攪拌部材(第1の攪拌部材)
42a 空隙
42b 回転軸
43、43A、43B、43C 第2攪拌部材(第2の攪拌部材)
44 メッシュ(堰き止め部材)
45 現像剤攪拌用モータ
47 索条連結部材
50 ロータリフィーダ
60 エアーポンプ
70 現像剤
71 現像剤粉面
81 装置本体
82 帯電部(帯電手段)
83 クリーニング部(クリーニング手段)
84 1次転写部
85 中間転写ベルト(中間転写体)
86 給紙部
88 2次転写部
89 定着部
90 排紙部
100 画像形成装置
特開2001−255722号公報 特開2008−3560号公報

Claims (9)

  1. 像担持体上の潜像をトナーとキャリアとからなる現像剤により可視像処理する現像部と、該現像部から回収した現像剤を再度、該現像部の現像剤供給部に向け移送する循環部とを有する現像装置において、
    上記循環部は、上記回収した現像剤と新たに補給されるトナーとを収容し攪拌する攪拌部を具備し、
    上記現像部と上記攪拌部とは、離れた場所に配置されており、
    上記循環部では、上記現像部の現像剤排出部から排出された現像剤が現像剤排出流路を介して上記攪拌部へと搬送され、上記攪拌部の現像剤排出口から排出された現像剤が現像剤供給流路を介して上記現像部へと搬送され、
    上記攪拌部は、上記回収した現像剤と上記補給されるトナーとを攪拌混合する第1の攪拌部材と、該第1の攪拌部材または現像剤の攪拌運動によりのみ押し動かされる、上記攪拌部内の任意の方向に可動な第2の攪拌部材とを有し、
    第2の攪拌部材が、索条連結部材により、第1の攪拌部材または上記攪拌部の壁面と連結されていることを特徴とする現像装置。
  2. 第2の攪拌部材は、現像剤が通過可能な空隙を複数備えていることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 上記攪拌部は、現像剤を排出する現像剤排出口を備えており、
    第2の攪拌部材は、上記現像剤排出口の開口径よりも大きく、該排出口を通過不能なサイズであることを特徴とする請求項1または2記載の現像装置。
  4. 上記攪拌部内または該攪拌部から上記現像部への循環経路中に、現像剤を通過可能とし、第2の攪拌部材を通過不能とする堰き止め部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一つに記載の現像装置。
  5. 第2の攪拌部材の比重が、トナーのそれより大きく、現像剤のそれよりも小さいことを特徴とする請求項1ないし4の何れか一つに記載の現像装置。
  6. 第2の攪拌部材は、比重の異なるものが複数設けられていることを特徴とする請求項1ないし5の何れか一つに記載の現像装置。
  7. 第1の攪拌部材の回転軸は、鉛直方向に対して角度θの傾斜を持ち、その傾斜角度θが、0<θ≦45°であることを特徴とする請求項1ないしの何れか一つに記載の現像装置。
  8. 第2の攪拌部材が、可撓性の材料からなることを特徴とする請求項1ないしの何れか一つに記載の現像装置。
  9. 請求項1ないし8の何れか一つに記載の現像装置を有することを特徴とする画像形成装置
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