JP5487657B2 - アンダーカット部を有する射出成形品用金型及びそれを用いた製造方法 - Google Patents
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Description
この種の金型は、射出成形品の外形が成形されるキャビティと、このキャビティ内にキャビティの開口部より広い内部空間となるアンダーカット部を有するコアとから構成されている。
この結果、部品点数の増大により成形費や金型のコストがかさむ、また、コアの複雑な動きを伴うため成形能率が低下する等の問題を有していた。
図3において、コア6は、先端側が先細りとなる外側傾斜面10S1,10S2を両側に形成した板状のクサビ部材10と、クサビ部材10両側の外側傾斜面10S1,10S2に摺動可能に連接する内側傾斜面12T,13Tを形成した一対のスライドコア12,13から構成されている。
先ず、クサビ部材10の前進移動によりスライドコア12,13が外側横方向に移動するコア6の動作に付き説明する。
クサビ部材10を係合保持する連結部材30は、雄型M2の内部空間32内において、不図示の駆動手段により進退移動するようになっている。
クサビ部材10は、内部空間32内に装着されたガイドブロックBに形成されて挿通孔34内で進退移動可能に挿嵌保持されている。
すると、図8(a),(b)に示すように、クサビ部材10の両側に配設されている一対のスライドコア12,13は、クサビ部材10の第一突条部R1,第一凹条部T1に係合する第二突条部R2,第二凹条部T2によって射出成形品1の開口3a,3b(キャビティCA)の内方に向けて横移動する。
これにより、射出成形品1は雌型M1から取り出すことが可能となる。
例えば、外側傾斜面を3つ以上形成して3つ以上のスライドコアを連結する場合であってもよいし、クサビ部材10に1つの外側傾斜面を形成して1つのスライドコアを連結する場合であってもよい。
Claims (5)
- キャビティを有する雌型とコアを有する雄型とにより、互いに背向する一対のアンダーカット部を有する射出成形品を成形する金型であって、
前記コアは、
先端側が先細りとなるように傾斜する第一傾斜面が形成されると共に前記キャビティに対して進退移動する一対のクサビ部材と、
前記アンダーカット部を成形するアンダーカット成形部位と前記第一傾斜面に対して摺動可能に連接する第二傾斜面が形成されると共に前記クサビ部材の進退移動に伴って前記進退移動の方向に直交する方向に平行移動する一対のスライドコアと、
からなり、
前記一対のクサビ部材同士は、前記第一傾斜面同士が対向して配置され、
前記一対のスライドコア同士は、前記第二傾斜面に背向して前記進退移動の方向に沿う面同士を密着可能に配置されることを特徴とする射出成形品用金型。 - 前記クサビ部材にはそれぞれ前記第一傾斜面が複数形成され、前記第一傾斜面のそれぞれに前記スライドコアが連結されることを特徴とする請求項1に記載の射出成形品用金型。
- 前記第一傾斜面及び前記第二傾斜面には、互いに嵌り合うと共に抜け止め形状を有する係合手段と被係合手段が形成され、
前記係合手段と前記被係合手段を介して前記クサビ部材と前記スライドコアとが連結されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の射出成形品用金型。 - 前記クサビ部材は、背向する一対の前記第一傾斜面を有し、
前記第一傾斜面の一方に第一係合手段及び第一被係合手段を介して第一スライドコアが連結され、
前記第一傾斜面の他方に第二係合手段及び第二被係合手段を介して第二スライドコアが連結され、
前記第一係合手段及び第一被係合手段と前記第二係合手段と第二被係合手段とは、互い違いとなる位置に形成されることを特徴とする請求項3に記載の射出成形品用金型。 - キャビティを有する雌型とコアを有する雄型とにより、互いに背向する一対のアンダーカット部を有する射出成形品を製造する製造方法であって、
前記コアは、
先端側が先細りとなるように傾斜する第一傾斜面が形成されると共に前記キャビティに対して進退移動する一対のクサビ部材と、
前記アンダーカット部を成形するアンダーカット成形部位と前記第一傾斜面に対して摺動可能に連接する第二傾斜面が形成されると共に前記クサビ部材の進退移動に伴って前記進退移動の方向に直交する方向に平行移動するスライドコアと、
からなり、
前記一対のクサビ部材同士は、前記第一傾斜面同士が対向して配置され、
前記一対のスライドコア同士は、前記第二傾斜面に背向して前記進退移動の方向に沿う面同士を密着可能に配置され、
前記雌型と前記雄型からなる金型を閉じると共に前記一対のクサビ部材を前記キャビティに対して前進して前記一対のスライドコアを前記キャビティの中心側に平行移動させて互いに密着させる工程と、
前記キャビティと前記コアにより形成される内部空間に成形品材料を充填する工程と、
前記一対のクサビ部材を前記キャビティに対して後退して前記一対のスライドコアを前記キャビティの外周側に平行移動させて互いに離間させる工程と、
前記雌型と前記雄型からなる金型を開く工程と、
を有することを特徴とするアンダーカット部を有する射出成形品の製造方法。
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JP2009063421A JP5487657B2 (ja) | 2009-03-16 | 2009-03-16 | アンダーカット部を有する射出成形品用金型及びそれを用いた製造方法 |
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JP2010214739A JP2010214739A (ja) | 2010-09-30 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS62279914A (ja) * | 1986-05-28 | 1987-12-04 | Cosmo Seimitsu:Kk | 内側にアンダカツトを有する物品の製造装置 |
JP3736274B2 (ja) * | 1999-09-29 | 2006-01-18 | 豊田合成株式会社 | 樹脂製品の成形装置及び成形方法 |
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2009
- 2009-03-16 JP JP2009063421A patent/JP5487657B2/ja active Active
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