JP5487134B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5487134B2
JP5487134B2 JP2011023625A JP2011023625A JP5487134B2 JP 5487134 B2 JP5487134 B2 JP 5487134B2 JP 2011023625 A JP2011023625 A JP 2011023625A JP 2011023625 A JP2011023625 A JP 2011023625A JP 5487134 B2 JP5487134 B2 JP 5487134B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peak
voltage
voltage value
image carrier
vpp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011023625A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012163741A (ja
Inventor
克哉 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2011023625A priority Critical patent/JP5487134B2/ja
Publication of JP2012163741A publication Critical patent/JP2012163741A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5487134B2 publication Critical patent/JP5487134B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

本発明は、プリンター、複写機等の画像形成装置に関する。
電子写真方式を適用する低圧プロセスの画像形成装置においては、像担持体の表面に帯電部材を接触配置又は近接配置し、該帯電部材に交流電圧と直流電圧とが重畳された振動電圧を印加することにより、像担持体の表面を所定の電位に帯電させる接触帯電方式が採用される。
このような接触帯電方式において、放電現象によって窒素酸化物やオゾン等の放電生成物が生成され、該放電生成物が像担持体の表面へ付着しやすい場合がある。像担持体の表面に付着した放電生成物は、水分と反応することにより導電性の物質に変化し、その結果、像担持体の表面の電気抵抗が低下して像担持体の表面の電位を静電潜像の形成に必要な電位に保持できなくなる場合がある。
この状態で現像が行なわれると、得られるトナー画像に滲みやボケ等を含む画像流れ現象が発生し、著しい画質の劣化が生じる場合がある。特に、空気中の水分が多い高温高湿環境下では、上述の画像流れ現象が発生しやすい。
画像流れ現象を抑制する方法として、像担持体の内部に保温ヒーターを配置する方法が考えられる。しかし、この方法は、コストが高くつき、消費電力も多くなるという問題があった。
また、画像流れ現象を抑制する別の方法として、環境条件を測定し、高温高湿の環境であることが測定された場合、像担持体の表面の水分及び放電生成物を除去する除去動作を行う方法がある。
しかしながら、画像流れ現象は、環境条件が高温高湿の場合に発生するとは限らず、例えば、常温常湿の環境条件であっても、環境条件が低温状態から急激に常温常湿に変動した場合、像担持体の表面が結露状態となって、画像流れ現象が発生する場合がある。
このような常温常湿の環境条件において、結露が発生するような環境条件の変動は、環境条件(温度、湿度)の測定手段を設置したとしても、確実に検知することができないという問題があった。
そこで、帯電部材による所定の印加電圧下において結露状態を検知する方法として、放電開始電圧を検知する方法が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
この方法は、帯電部材と像担持体との間に水分を含んだ放電生成物が存在すると、注入帯電状態となるために、放電開始電圧が低下するといった原理を利用するものである。
つまり、放電開始電圧の近傍において、一定の直流電圧を印加したときに流れる直流電流を検知することにより、注入帯電状態であると判定する方法である。
特開2008−58359号公報 特開2010−113103号公報
しかし、特許文献1及び特許文献2に開示された結露状態の検知手段は、放電開始電圧未満又は放電開始電圧近傍の直流電圧を印加したときに流れる直流電流を検知するものであるが、検知される直流電流が微弱電流であるため、電流検出に非常に高い精度が要求されるという問題があった。
つまり、検出手段を構成する検出器の性能によっては、十分に結露状態を検出できない場合があった。
本発明は、像担持体の結露状態を好適に検知する画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、像担持体と、前記像担持体に対向して配置され、前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、交流電圧と直流電圧とを重畳して振動電圧を生成すると共に、前記振動電圧を前記帯電部材に印加する振動電圧生成部と、前記振動電圧生成部において重畳される前記交流電圧のピーク間電圧値Vppを制御する電圧制御部と、前記像担持体と前記帯電部材との間の直流電流値Idcを検知する電流検知部と、前記電流検知部により検知された直流電流値Idcに基づいて、前記像担持体における結露の状態を判定する判定部と、を備える画像形成装置に関する。
また、本発明は、像担持体と、前記像担持体に対向して配置され、前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、交流電圧と直流電圧とを重畳して振動電圧を生成すると共に、前記振動電圧を前記帯電部材に印加する振動電圧生成部と、前記振動電圧生成部において重畳される前記交流電圧のピーク間電圧値Vppを制御する電圧制御部と、前記像担持体と前記帯電部材との間の直流電流値Idcを検知する電流検知部と、前記像担持体における結露の状態を判定する判定部であって、前記交流電圧のピーク間電圧値Vppがピーク間電圧値Vpp(X)であるときに前記電流検知部により検知された直流電流値Idc(X)が第1閾値以上である場合、前記像担持体が結露した状態の第1結露状態であると判定する判定部と、を備える画像形成装置に関する。
また、本発明は、像担持体と、前記像担持体に対向して配置され、前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、交流電圧と直流電圧とを重畳して振動電圧を生成すると共に、前記振動電圧を前記帯電部材に印加する振動電圧生成部と、前記振動電圧生成部において重畳される前記交流電圧のピーク間電圧値Vppを制御する電圧制御部と、前記像担持体と前記帯電部材との間の直流電流値Idcを検知する電流検知部と、前記像担持体における結露の状態を判定する判定部であって、前記交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)であるときに前記電流検知部により検知された第1直流電流値Idc(A)と、前記交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)よりも大きい第2ピーク間電圧値(C)であるときに前記電流検知部により検知された第2直流電圧値Idc(C)との差分△Idcの絶対値が第2閾値未満である場合、前記像担持体が結露した状態の第1結露状態であると判定する判定部と、を備える画像形成装置に関する。
また、上記の各発明において、前記第1ピーク間電圧値Vpp(A)は、前記ピーク間電圧値Vppと、前記帯電部材と像担持体間の直流電流値Idcとの関係を表す2次元座標上の想定特性曲線に対して、前記ピーク間電圧値Vppを昇圧したときに現れる変曲点の電圧値より低圧側のピーク間電圧値であり、前記第2ピーク間電圧値(C)は、前記変曲点の電圧値より高圧側のピーク間電圧値であることが好ましい。
また、上記の各発明において、環境条件を測定する環境測定部と、環境条件と、第1ピーク間電圧値Vpp(A)及び第2ピーク間電圧値Vpp(C)とが関連付けて記憶される記憶部と、を備え、前記判定部は、前記記憶部において、前記環境測定部により測定された環境条件と関連付けて記憶される第1ピーク間電圧値Vpp(A)及び第2ピーク間電圧値Vpp(C)を適用して前記像担持体の結露状態を判定することが好ましい。
また、上記の各発明において、環境条件を測定する環境測定部と、環境条件と第2閾値とが関連付けて記憶される記憶部と、を備え、前記判定部は、前記記憶部において、前記環境測定部により測定された環境条件と関連付けて記憶される第2閾値に基づいて、前記像担持体の結露状態を判定することが好ましい。
また、本発明は、像担持体と、前記像担持体に対向して配置され、前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、交流電圧と直流電圧とを重畳して振動電圧を生成すると共に、前記振動電圧を前記帯電部材に印加する振動電圧生成部と、前記振動電圧生成部において重畳される前記交流電圧のピーク間電圧値Vppを制御する電圧制御部と、前記像担持体と前記帯電部材との間の直流電流値Idcを検知する電流検知部と、前記像担持体における結露の状態を判定する判定部であって、前記交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)であるときに前記電流検知部により検知された第1直流電流値Idc(A)と、前記交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)よりも大きい第2ピーク間電圧値(C)であるときに前記電流検知部により検知された第2直流電圧値Idc(C)との差分△Idcを、第1ピーク間電圧値Vpp(A)と第2ピーク間電圧値(C)との差分△Vppで除した値の絶対値が第3閾値未満である場合、前記像担持体が結露した状態の第1結露状態であると判定する判定部と、を備える画像形成装置に関する。
上記の発明において、前記第1ピーク間電圧値Vpp(A)は、前記ピーク間電圧値Vppと、前記帯電部材と像担持体間の直流電流値Idcとの関係を表す2次元座標上の想定特性曲線に対して、前記ピーク間電圧値Vppを昇圧したときに現れる変曲点の電圧値より低圧側のピーク間電圧値であり、前記第2ピーク間電圧値(C)は、前記変曲点の電圧値より高圧側のピーク間電圧値であることが好ましい。
また、上記の発明において、環境条件を測定する環境測定部と、環境条件と、第1ピーク間電圧値Vpp(A)及び第2ピーク間電圧値Vpp(C)とが関連付けて記憶される記憶部と、を備え、前記判定部は、前記記憶部において、前記環境測定部により測定された環境条件と関連付けて記憶される第1ピーク間電圧値Vpp(A)及び第2ピーク間電圧値Vpp(C)を適用して前記像担持体の結露状態を判定することが好ましい。
また、上記の発明において、環境条件を測定する環境測定部と、環境条件と第2閾値とが関連付けて記憶される記憶部と、を備え、前記判定部は、前記記憶部において、前記環境測定部により測定された環境条件と関連付けて記憶される第2閾値に基づいて、前記像担持体の結露状態を判定することが好ましい。
また、本発明は、像担持体と、前記像担持体に対向して配置され、前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、交流電圧と直流電圧とを重畳して振動電圧を生成すると共に、前記振動電圧を前記帯電部材に印加する振動電圧生成部と、前記振動電圧生成部において重畳される前記交流電圧のピーク間電圧値Vppを制御する電圧制御部と、前記像担持体と前記帯電部材との間の直流電流値Idcを検知する電流検知部と、前記像担持体における結露の状態を判定する判定部であって、前記交流電圧のピーク間電圧値Vppがピーク間電圧値Vpp(X)であるときに前記電流検知部により検知された直流電流値Idc(X)が第1閾値以上である場合、前記像担持体が結露した状態の第1結露状態にあると判定し、前記直流電流値Idc(X)が前記第1閾値未満である場合において、前記交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)であるときに前記電流検知部により検知された第1直流電流値Idc(A)と、前記交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)よりも大きい第2ピーク間電圧値(C)であるときに前記電流検知部により検知された第2直流電圧値Idc(C)との差分△Idcの絶対値が第4閾値未満である場合、前記像担持体が前記第1結露状態よりも結露が少ない第2結露状態であると判定し、前記差分△Idcの絶対値が前記第4閾値以上である場合、前記像担持体が非結露状態であると判定する判定部と、を備える画像形成装置に関する。
更に、本発明は、像担持体と、前記像担持体に対向して配置され、前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、交流電圧と直流電圧とを重畳して振動電圧を生成すると共に、前記振動電圧を前記帯電部材に印加する振動電圧生成部と、前記振動電圧生成部において重畳される前記交流電圧のピーク間電圧値Vppを制御する電圧制御部と、前記像担持体と前記帯電部材との間の直流電流値Idcを検知する電流検知部と、前記像担持体における結露の状態を判定する判定部であって、前記交流電圧のピーク間電圧値Vppがピーク間電圧値Vpp(X)であるときに前記電流検知部により検知された直流電流値Idc(X)が第1閾値以上である場合、前記像担持体が結露した状態の第1結露状態にあると判定し、前記直流電流値Idc(X)が前記第1閾値未満である場合において、前記交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)であるときに前記電流検知部により検知された第1直流電流値Idc(A)と、前記交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)よりも大きい第2ピーク間電圧値(C)であるときに前記電流検知部により検知された第2直流電圧値Idc(C)との差分△Idcを、第1ピーク間電圧値Vpp(A)と第2ピーク間電圧値(C)との差分△Vppで除した値の絶対値が第5閾値未満である場合、前記像担持体が第1結露状態よりも結露が少ない第2結露状態であると判定し、差分△Idcを前記差分△Vppで除した値の絶対値が前記第5閾値以上である場合、前記像担持体が非結露状態であると判定する判定部と、を備える画像形成装置に関する。
また、上記した全ての発明において、前記像担持体の表面にトナーを現像する現像装置と、前記像担持体の表面のトナーを除去するクリーニング部と、を備え、前記判定部により前記像担持体が第1結露状態であると判定された場合、前記現像装置により前記像担持体の表面にトナーを現像する共に、現像されたトナーを転写することなく前記クリーニング部により除去するエージング動作を行うことが好ましい。
また、上記した全ての発明において、外型を構成するケース体と、前記ケース体の外部から内部に送風する送風部と、を備え、前記判定部により前記像担持体が第1結露状態であると判定された場合、前記送風部は、送風を停止することが好ましい。
本発明によれば、像担持体の結露状態を好適に検知する画像形成装置を提供することができる。
プリンター1の各構成要素の配置を説明するための図である。 帯電装置10の構成を示すブロック図である。 ピーク間電圧値Vppと、感光体ドラム2と帯電ローラー60との間の直流電圧値Idcとの関係を表す2次元座標上の想定特性曲線を示す図である。 データーテーブル73の一例を示す図である。 第1実施形態におけるプリンター1の動作フローを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1により、第1実施形態における画像形成装置としてのプリンター1における全体構造を説明する。図1は、プリンター1の各構成要素の配置を説明するための図である。
図1に示すように、画像形成装置としてのプリンター1は、装置本体Mと、所定の画像情報に基づいてシート状の被転写材としての用紙Tに所定のトナー画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部KHとを有する。
装置本体Mにおける外形は、筐体としてのケース体BDにより構成される。
図1に示すように、画像形成部GKは、像担持体(感光体)としての感光体ドラム2と、帯電装置10と、レーザースキャナユニット4と、現像器16と、トナーカートリッジ5と、トナー供給部6と、ドラムクリーニング部11と、除電器12と、転写ローラー8と、定着部9とを備える。
図1に示すように、給排紙部KHは、給紙カセット52と、手差し給紙部164と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラー対80と、排紙部50とを備える。
以下、画像形成部GK及び給排紙部KHの各構成について詳細に説明する。
まず、画像形成部GKについて説明する。
画像形成部GKにおいては、感光体ドラム2の表面に沿って順に、上流側から下流側に順に、帯電装置10による帯電、レーザースキャナユニット4による露光、現像器16による現像、転写ローラー8による転写、除電器12による除電、及びドラムクリーニング部11によるクリーニングが行われる。
感光体ドラム2は、円筒形状の部材からなり、感光体又は像担持体として機能する。感光体ドラム2は、搬送路Lにおける用紙Tの搬送方向に対して直交する方向に延びる回転軸を中心に、矢印の方向に回転可能に配置される。感光体ドラム2の表面には、静電潜像が形成され得る。
帯電装置10は、感光体ドラム2の表面に対向して配置される。帯電装置10は、感光体ドラム2の表面を一様に負(マイナス極性)又は正(プラス極性)に帯電させる。
帯電装置10については後述する。
レーザースキャナユニット4は、露光ユニットとして機能するものであり、感光体ドラム2の表面から離間して配置される。レーザースキャナユニット4は、不図示のレーザー光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モータ等を有して構成される。
レーザースキャナユニット4は、PC(パーソナルコンピュータ)等の外部機器から入力された画像情報に基づいて、感光体ドラム2の表面を走査露光する。レーザースキャナユニット4により走査露光されることで、感光体ドラム2の表面の露光された部分の電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2の表面に静電潜像が形成される。
現像器16は、感光体ドラム2に対応して設けられ、感光体ドラム2の表面に対向して配置される。現像器16は、感光体ドラム2に形成された静電潜像に単色(通常はブラック)のトナーを付着させて、単色のトナー画像を感光体ドラム2の表面に形成する。現像器16は、感光体ドラム2の表面に対向配置された現像ローラー17、トナー攪拌用の攪拌ローラー18等を有して構成される。
トナーカートリッジ5は、現像器16に対応して設けられており、現像器16に対して供給されるトナーを収容する。
トナー供給部6は、トナーカートリッジ5及び現像器16に対応して設けられており、トナーカートリッジ5に収容されたトナーを現像器16に対して供給する。トナー供給部6と現像器16とは、不図示のトナー供給路により結ばれている。
転写ローラー8は、感光体ドラム2の表面に現像されたトナー画像を用紙Tに転写させる。転写ローラー8には、不図示の転写バイアス印加部により、感光体ドラム2に形成されたトナー画像を用紙Tに転写させるための転写バイアスが印加される。転写ローラー8は、感光体ドラム2に対して当接した状態で回転可能に構成される。
感光体ドラム2と転写ローラー8との間で、搬送路Lを搬送される用紙Tが挟み込まれる。挟み込まれた用紙Tは、感光体ドラム2の表面に押し当てられる。感光体ドラム2と転写ローラー8との間で、転写ニップNが形成される。転写ニップNにおいて、感光体ドラム2に現像されたトナー画像が用紙Tに転写される。
除電器12は、感光体ドラム2の表面に対向して配置される。除電器12は、感光体ドラム2の表面に光を照射することにより、転写が行われた後の感光体ドラム2の表面を除電する(電荷を除去する)。
ドラムクリーニング部11は、感光体ドラム2の表面に対向して配置される。ドラムクリーニング部11は、感光体ドラム2の表面に残存したトナーや付着物(水分を含む)を除去すると共に、除去されたトナー等を所定の回収機構へ搬送して、回収させる。
定着部9は、用紙Tに転写されたトナー画像を構成するトナーを溶融及び加圧して、用紙Tに定着させる。定着部9は、ヒーターにより加熱される加熱回転体9aと、加熱回転体9aに圧接される加圧回転体9bと、を備える。加熱回転体9aと加圧回転体9bとは、トナー画像が転写された用紙Tを挟み込んで加圧すると共に、搬送する。加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間に挟み込まれた状態で用紙Tが搬送されることで、用紙Tに転写されたトナーは、溶融及び加圧され、用紙Tに定着される。
次に、給排紙部KHについて説明する。
図1に示すように、装置本体Mの下部には、用紙Tを収容する1個の給紙カセット52が配置される。給紙カセット52は、装置本体Mの右側(図1における右側)から水平方向に引き出し可能に構成される。給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板160が配置される。給紙カセット52には、用紙Tが載置板160の上に積層された状態で収容される。載置板160に載置された用紙Tは、給紙カセット52における用紙送り出し側の端部(図1において右側の端部)に配置されるカセット給紙部51により搬送路Lに送り出される。カセット給紙部51は、載置板160上の用紙Tを取り出すための前送りコロ161と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すための給紙ローラー対163とからなる重送防止機構を備える。
装置本体Mの右側(図1において右側)には、手差し給紙部164が設けられる。手差し給紙部164は、給紙カセット52にセットされる用紙Tとは異なる大きさや種類の用紙Tを装置本体Mに供給することを主目的として設けられる。手差し給紙部164は、閉状態において装置本体Mの前面の一部を構成する手差しトレイ165と、給紙コロ166とを備える。手差しトレイ165は、その下端が給紙コロ166の近傍の装置本体Mに回動自在(開閉自在)に取り付けられる。開状態の手差しトレイ165には、用紙Tが載置される。給紙コロ166は、開状態の手差しトレイ165に載置された用紙Tを手差し搬送路Laに給紙する。
装置本体Mにおける上方側には、排紙部50が設けられる。排紙部50は、第3ローラー対53により用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。排紙部50の詳細については後述する。
用紙Tを搬送する搬送路Lは、カセット給紙部51から転写ニップNまでの第1搬送路L1と、転写ニップNから定着部9までの第2搬送路L2と、定着部9から排紙部50までの第3搬送路L3と、手差し給紙部164から供給される用紙を第1搬送路L1に合流させる手差し搬送路Laと、第3搬送路L3を下流側から上流側へ搬送する用紙を、表裏反転させて第1搬送路L1に戻す戻り搬送路Lbとを備える。
また、第1搬送路L1の途中には、第1合流部P1及び第2合流部P2が設けられている。第3搬送路L3の途中には、第1分岐部Q1が設けられている。
第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻り搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。
第1分岐部Q1は、戻り搬送路Lbが第3搬送路L3から分岐する分岐部で、第1ローラー対54a及び第2ローラー対54bを有する。第1ローラー対54aの一方のローラーと第2ローラー対54bの一方のローラーとは兼用される。
第1搬送路L1の途中(詳細には、第2合流部P2と転写ローラー8との間)には、用紙Tを検出するためのセンサーと、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正や画像形成部GKにおけるトナー画像の形成と用紙Tの搬送のタイミングを合わせるためのレジストローラー対80とが配置される。センサーは、用紙Tの搬送方向におけるレジストローラー対80の直前(搬送方向における上流側)に配置される。レジストローラー対80は、センサーからの検出信号情報に基づいて上述の補正やタイミング調整をして用紙Tを搬送する。
戻し搬送路Lbは、用紙Tに両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(未印刷面)を感光体ドラム2に対向させるために設けられる搬送路である。
戻し搬送路Lbによれば、第1分岐部Q1から第1ローラー対54aにより排紙部50側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第2ローラー対54bにより第1搬送路L1に戻して、転写ローラー8の上流側に配置されたレジストローラー対80の上流側に搬送させることができる。戻し搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tには、転写ニップNにおいて未印刷面に対して所定のトナー画像が転写される。
第3搬送路L3における端部には、排紙部50が形成される。排紙部50は、装置本体Mにおける上方側に配置される。排紙部50は、装置本体Mの右側(図1において右側、手差し給紙部164側)に向けて開口している。排紙部50は、第3搬送路L3を搬送される用紙Tを第3ローラー対53により装置本体Mの外部に排紙する。
排紙部50における開口側には、排紙集積部M1が形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面(外面)に形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面が下方に窪んで形成された部分である。排紙集積部M1の底面は、装置本体Mにおける上面の一部を構成する。排紙集積部M1には、所定のトナー画像が形成され排紙部50から排紙された用紙Tが積層して集積される。
なお、各搬送路の所定位置には用紙検出用のセンサーが配置される。
次に、図1を参照して、第1実施形態のプリンター1の動作について、簡単に説明する。
まず、給紙カセット52に収容された用紙Tに片面印刷を行う場合について説明する。
給紙カセット52に収容された用紙Tは、前送りコロ161及び給紙ローラー対163によって第1搬送路L1に送り出され、その後、第1合流部P1及び第1搬送路L1を介してレジストローラー対80に搬送される。
レジストローラー対80においては、用紙Tのスキュー補正や、トナー画像とのタイミング調整が行われる。
レジストローラー対80から排出された用紙Tは、第1搬送路L1を介して感光体ドラム2と転写ローラー8との間(転写ニップN)に導入される。そして、用紙Tには、感光体ドラム2と転写ローラー8との間において、トナー画像が転写される。
その後、用紙Tは、感光体ドラム2と転写ローラー8との間から排出され、第2搬送路L2を介して、定着部9における加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間の定着ニップに導入される。そして、定着ニップにおいてトナーTNが溶融し、トナーTNが用紙Tに定着される。
次いで、用紙Tは、第1ローラー対54aにより第3搬送路L3を通して排紙部50に搬送され、第3ローラー対53により排紙部50から排紙集積部M1に排出される。
このようにして、給紙カセット52に収容された用紙Tの片面印刷が完了する。
手差しトレイ165に載置された用紙Tに片面印刷を行う場合には、手差しトレイ165に載置された用紙Tは、給紙コロ166によって手差し搬送路Laに送り出され、その後、第1合流部P1及び第1搬送路L1を介して、レジストローラー対80に搬送される。それ以降の動作は、前述した、給紙カセット52に収容された用紙Tの片面印刷の動作と同様であり、説明を省略する。
次に、図2から図4により、帯電装置10について説明する。図2は、帯電装置10の構成を示すブロック図である。図3は、ピーク間電圧値Vppと、感光体ドラム2と帯電ローラー60との間の直流電圧値Idcとの関係を表す2次元座標上の想定特性曲線を示す図である。図4は、データーテーブル73の一例を示す図である。
プリンター1は、帯電装置10と、振動電圧生成部61と、電圧制御部62と、電流検知部63と、判定部64と、環境測定部65と、記憶部66とを備える。
また、プリンター1は、送風部77と、送風制御部78と、ドラムクリーニング部11と、クリーニング制御部74と、現像器168(現像装置、図1参照)とを備える。
図2に示すように、帯電装置10(帯電部材)は、感光体ドラム2に対向して配置される。帯電装置10は、帯電ローラー60と、ブラシロール67とを有する。
帯電ローラー60は、感光体ドラム2の表面を帯電する帯電部材である。帯電ローラー60は、芯金と、芯金の表面を覆う導電性材料で構成される弾性材料層とを有して構成される。
ブラシロール67は、帯電ローラー60の上方に配置される。ブラシロール67は、帯電ローラー60の表面に接触して回転することにより、付着物を除去する。
振動電圧生成部61は、昇圧トランス(図示せず)を用いてパルス状に変調された低圧直流電圧から所定の正弦波の交流電圧を発生させる交流定電圧電源68と、昇圧トランス(図示せず)を用いてパルス状に変調された低圧直流電圧から所定の正弦波の交流電圧を整流器(図示せず)により整流して所定の直流電圧を発生させる直流定電圧電源69と、電流検知部63と、を備える。
振動電圧生成部61は、交流電圧と直流電圧とを重畳して振動電圧を生成すると共に、生成した振動電圧を帯電装置10に印加する。
また、電流検知部63は、感光体ドラム2と帯電ローラー60との間の直流電流値Idcを検知する。電流検知部63は、検知した直流電流値Idcに関する情報を判定部64に出力する。
電圧制御部62は、振動電圧生成部61において重畳される交流電圧のピーク間電圧値Vppを制御する。電圧制御部62は、交流定電圧電源68を制御して、振動電圧生成部61において重畳される交流電圧のピーク間電圧値Vppを制御する。
電圧制御部62は、交流電圧のピーク間電圧値Vppを、後述する第1ピーク間電圧値Vpp(A)や、第2ピーク間電圧値Vpp(C)に変更させる。
電圧制御部62は、第1ピーク間電圧値Vpp(A)や、第2ピーク間電圧値Vpp(C)に関する情報を記憶部66(データーテーブル73)より取得する。詳細には、電圧制御部62は、第1ピーク間電圧値Vpp(A)や、第2ピーク間電圧値Vpp(C)に関する情報を、後述する環境測定部65から取得する環境条件情報に基づいて、記憶部66(データーテーブル73)より取得する。
環境測定部65は、環境条件を測定する。環境測定部65は、例えば、環境条件として環境温度や環境湿度を測定する。
環境測定部65は、プリンター1に設置される温度センサー70及び湿度センサー71を有する。環境測定部65(温度センサー70、湿度センサー71)は、取得した環境条件情報(環境温度情報、環境湿度情報)を電圧制御部62に出力する。
判定部64は、電流検知部63により検知された直流電流値Idcに基づいて、感光体ドラム2の結露の状態を判定する。
本実施形態において、判定部64は、交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)であるときに電流検知部63により検知された第1直流電流値Idc(A)と、交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)よりも大きい第2ピーク間電圧値(C)であるときに電流検知部63により検知された第2直流電圧値Idc(C)との差分(値)△Idcの絶対値が第2閾値未満である場合、感光体ドラム2が結露した状態である第1結露状態と判定する。
ここで、第1ピーク間電圧値Vpp(A)は、図3に示すように、交流電圧のピーク間電圧値Vppと、感光体ドラム2と帯電ローラー60との間の直流電圧値Idcとの関係を表す2次元座標上の想定特性曲線に対して、ピーク間電圧値Vppを昇圧したときに現れる変曲点Pの電圧値より低圧側における所定のピーク間電圧値Vppである。
また、第2ピーク間電圧値(C)は、図3に示すように、交流電圧のピーク間電圧値Vppと、感光体ドラム2と帯電ローラー60との間の直流電圧値Idcとの関係を表す2次元座標上の想定特性曲線に対して、ピーク間電圧値Vppを昇圧したときに現れる変曲点Pの電圧値より高圧側における所定のピーク間電圧値Vppである。
判定部64は、差分△Idc{Idc(C)−Idc(A)}を求めると共に、差分△Idcの絶対値|△Idc|と、予め記憶部66に記憶(設定)されている第2閾値A2とを比較する。
そして、判定部64は、差分△Idcの絶対値|△Idc|が第2閾値A2未満である場合、感光体ドラム2が結露した状態の第1結露状態(完全結露状態)であると判定する。
また、判定部64は、差分△Idcの絶対値|△Idc|が第2閾値A2以上の場合、感光体ドラム2が第1結露状態よりも結露が少ない第2結露状態(ソフト結露状態)又は感光体ドラム2が非結露状態(結露していない状態)であると判定する。
低圧側の第1ピーク間電圧値Vpp(A)及び高圧側の第2ピーク間電圧値Vpp(C)は、帯電ローラー60の帯電特性の変動要因に関連付けられて、データーテーブル73に予め設定される。データーテーブル73は、記憶部66に記憶される。
ここで、帯電ローラー60の帯電特性における大きな変動要因は、環境温度及び環境湿度である。
データーテーブル73には、本実施形態において、より大きな変動要因となる環境温度に関連付けられて、低圧側の第1ピーク間電圧値Vpp(A)及び高圧側の第2ピーク間電圧値Vpp(C)が設定されている。
具体例としては、図4に示すように、環境温度(℃)に関連付けられて、ピーク間電圧値Vpp(V)としての低圧側の第1ピーク間電圧値Vpp(A)及び高圧側の第2ピーク間電圧値Vpp(C)が設定されたデーターテーブル73を例示する。
なお、図4に示すデーターテーブル73は、環境湿度が50%である場合の環境温度とピーク間電圧値Vpp(V)との関係をテーブル化したものである。
データーテーブル73において、更に、環境湿度も関連づけて低圧側の第1ピーク間電圧値Vpp(A)及び高圧側の第2ピーク間電圧値Vpp(C)を設定するようにしてもよい。
データーテーブル73は、電圧制御部62が振動電圧生成部61から帯電ローラー60へ印加する低圧側の第1ピーク間電圧値Vpp(A)及び高圧側の第2ピーク間電圧値Vpp(C)を決定するときに参照される。
また、電圧制御部62が振動電圧生成部61から帯電ローラー60へ印加する低圧側の第1ピーク間電圧値Vpp(A)及び高圧側の第2ピーク間電圧値Vpp(C)を決定しない場合、判定部64は、結露状態の判定に際して、温度センサー70により測定される環境温度に応じて設定されている低圧側の第1ピーク間電圧値Vpp(A)及び高圧側の第2ピーク間電圧値Vpp(C)を選択する(設定される)。
判定部64により感光体ドラム2が第1結露状態であると判定された場合、画像流れを防止するために、本実施形態のプリンター1においては、感光体ドラム2の水分除去動作や、結露の発生を抑制する動作が行われる。
プリンター1は、感光体ドラム2の水分除去動作として、例えば、エージング動作を行う。具体的には、プリンター1は、判定部64により感光体ドラム2が第1結露状態であると判定された場合、現像器16(現像装置、図1参照)により感光体ドラム2の表面全体にトナーを現像する共に、現像されたトナーを転写することなくドラムクリーニング部11により除去するエージング動作を行う。
つまり、プリンター1は、判定部64により感光体ドラム2が第1結露状態であると判定された場合、エージング動作を行うことでトナーとともに水分や付着物を除去する。
また、プリンター1は、結露の発生を抑制する動作として、ケース体BDの外部から内部に送風する送風部77を停止させる。
プリンター1は、判定部64により感光体ドラム2が第1結露状態であると判定された場合、送風部が送風を停止するよう構成される。具体的には、プリンター1は、判定部64により感光体ドラム2が第1結露状態であると判定された場合、送風制御部78により送風部77の駆動が停止されるよう構成される。
つまり、プリンター1は、判定部64により感光体ドラム2が第1結露状態であると判定された場合、外気がケース体BD内に入り込むことを抑制し、更なる結露の発生を抑制する。
次に、帯電装置10を含むプリンター1の動作について、簡単に説明する。図5は、プリンター1の動作フローを示すフローチャートである。
まず、ステップST1において、プリンター1の電源がオンとされる。
次に、ステップST2において、環境測定部65の温度センサー70が環境温度を測定すると共に、湿度センサー71が環境湿度を測定する。測定された環境温度及び環境湿度の情報は、電圧制御部62に入力される。
続けて、ステップST3において、電圧制御部62は、入力された環境温度の情報に基づいて、環境温度に関連づけられて記憶部66のデーターテーブル73に設定されている適正な低圧側の第1ピーク間電圧値Vpp(A)及び高圧側の第2ピーク間電圧値Vpp(C)が選択する。
続けて、ステップST4において、振動電圧生成部61は、交流電圧値と直流電圧とが重畳された振動電圧を生成すると共に、生成した振動電圧を帯電ローラー60に印加する。振動電圧生成部61は、電圧制御部62にピーク間電圧値Vppが制御されて、ピーク間電圧値Vppが少なくとも低圧側の第1ピーク間電圧値Vpp(A)及び高圧側の第2ピーク間電圧値Vpp(C)である場合の振動電圧を生成すると共に、生成した振動電圧を帯電ローラー0に印加する。
続けて、ステップST5において、電流検知部63は、ピーク間電圧値Vppが低圧側の第1ピーク間電圧値Vpp(A)であるときの直流電流値Idc(A)と、ピーク間電圧値Vppが高圧側の第2ピーク間電圧値Vpp(C)であるときの直流電流値Idc(C)とを検知する。そして、電流検知部63により検知された直流電流値Idc(A)及びIdc(C)の情報は、判定部64に入力される。
続けて、ステップST6において、判定部64は、2つの直流電流値Idc(A)と直流電流値Idc(C)の差分(値)△Idc{Idc(C)−Idc(A)}を求め、この差分△Idcの絶対値|△Idc|と、記憶部66に記憶(設定)されている第2閾値A2と、を比較し、|△Idc|>第2閾値A2であるか否かを判定する。
この比較の結果、差分△Idcの絶対値|△Idc|が第2閾値A2未満である場合(ST6、NO)、判定部64は、感光体ドラム2が第1結露状態(完全結露状態)であると判定する。この場合、処理は、ステップST7に進む。
また、差分△Idcの絶対値|△Idc|が第2閾値A2以上である場合(ST6、YES)、判定部64は、感光体ドラム2が第1結露状態でないと判定する。この場合、処理は、ステップSTに8に進む。
続けて、ステップST7において、プリンター1は、感光体ドラム2の表面の付着物(水分を含む)を除去するエージング動作を実施すると共に、送風部77の運転(駆動、送風)を停止する。これにより、プリンター1は、感光体ドラム2の結露状態を解消すると共に、結露状態の進行を抑制する。また、これにより、プリンター1は、画像流れの発生等を抑制する。
そして、上記動作を終了後、処理は、ステップST4に戻る。
また、ステップST8において、プリンター1は印字準備動作に移行する。
本実施形態において、プリンター1は、感光体ドラム2の結露状態を好適に検知できる。これにより、プリンター1は、像流れ等の発生を好適に抑制できる。
また、本実施形態において、プリンター1は、2つの直流電流値Idc(A)と直流電流値Idc(C)との差分△Idc{Idc(C)−Idc(A)}を求め、この差分△Idcの絶対値|△Idc|と第2閾値とを比較することで、感光体ドラム2の結露状態を判定する。これにより、プリンター1は、特別な装置等を用いることなく、感光体ドラム2の結露状態を正確に判定できる。また、これにより、プリンター1は、コスト負担を増加させずに、結露状態の判定精度を向上させることができる。
また、本実施形態においては、プリンター1は、環境測定部65により測定された環境条件と関連付けて記憶される第1ピーク間電圧値Vpp(A)及び第2ピーク間電圧値Vpp(C)を適用して感光体ドラム2の結露状態を判定する。
そのため、プリンター1は、環境条件の変化によって帯電特性が変動しても、実際の環境条件に適合する第1ピーク間電圧値Vpp(A)及び第2ピーク間電圧値Vpp(C)を用いた判定が可能である。これにより、プリンター1は、結露状態の判定精度が一層向上される。
また、本実施形態において、プリンター1は、感光体ドラム2が第1結露状態(完全結露状態)であると判定した場合、感光体ドラム2の表面に付着した付着物(水分を含む)を除去するエージング動作を実施すると共に、送風部77の運転(駆動、送風)を停止する。そのため、プリンター1は、エージング動作により、感光体ドラム2の表面の水分や、放電生成物が水分と反応して発生する導電性物質を除去できる。これにより、プリンター1は、導電性物質の滞留に起因する画像流れ現象の発生等を十分に抑制すると共に、感光体ドラム2を第1結露状態から非結露状態への復帰させることができる。
また、プリンター1は、送風部77の運転停止(駆動停止、送風停止)により、結露の進行を抑制等できる。これにより、プリンター1は、導電性物質の滞留に起因する画像流れ現象の発生等を予防できる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態については、第1実施形態と異なる点を説明し、第1実施形態と同様な構成等については、同じ符号を使用して、詳細な説明を省略する。また、第2実施形態において、特に説明及び図示しない点は、第1実施形態における説明及び図が適宜適用又は採用される。
第2実施形態は、判定部64において、結露状態の判定に用いる関数が第1実施形態とは異なる。即ち、第1実施形態においては、判定部64は、感光体ドラム2が結露した状態である第1結露状態であるか否かを判定するにあたって、交流電圧のピーク間電圧値Vppが図3に示すような2次元座標上の想定特性曲線上に現れる変曲点Pの電圧値より低圧側の第1ピーク間電圧値Vpp(A)であるときの直流電流値Idc(A)と、交流電圧のピーク間電圧値Vppが変曲点Pの電圧値より高圧側の第2ピーク間電圧値Vpp(C)であるときの直流電流値Idc(C)との差分△Idcの絶対値|△Idc|を用い、この差分△Idcの絶対値|△Idc|と第2閾値A2との比較により結露状態を判定した。
第2実施形態においては、判定部64は、これに代えて、交流電圧のピーク間電圧値Vppが、想定特性曲線上の任意の点におけるピーク間電圧値Vpp(X)であるときに電流検知部63により検知される直流電流値Idc(X)と、記憶部66にピーク間電圧値Vpp(X)に関連付けて記憶(設定)されている第1閾値A1とを比較して、Idc(X)>M1である場合、感光体ドラム2が第1結露状態であると判定する。
本実施形態によれば、プリンター1は、第1実施形態における効果と同様の効果を奏する。
更に、本実施形態によれば、プリンター1は、結露状態の判定に用いる関数が差分でなく、直流電流値Idc(X)という1つの値を用いるだけであるため、直流電流値Idc(X)の検知が容易であると共に、判定自体も単純であって、より簡易に結露状態を判定することが可能である。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態については、第1実施形態と異なる点を説明し、第1実施形態と同様な構成等については、同じ符号を使用して、詳細な説明を省略する。また、第3実施形態において、特に説明及び図示しない点は、第1実施形態における説明及び図が適宜適用又は採用される。
第3実施形態は、判定部64において、結露状態の判定に用いる関数が第1実施形態とは異なる。即ち、第3実施形態においては、判定部64は、交流電圧のピーク間電圧値Vppが図3に示すような2次元座標上の想定特性曲線上に現れる変曲点Pの電圧値より低圧側の第1ピーク間電圧値Vpp(A)であるときの直流電流値Idc(A)と、交流電圧のピーク間電圧値Vppが変曲点Pの電圧値より高圧側の第2ピーク間電圧値Vpp(C)であるときの直流電流値Idc(C)との差分△Idc及び、低圧側の第1ピーク間電圧値Vpp(A)と高圧側の第2ピーク間電圧値Vpp(C)との差分△Vppを求める。そして、判定部64は、差分△Idcを、差分△Vppで除した値の絶対値|△Idc/△Vcc|と、記憶部66に記憶(設定)されている第3閾値A3とを比較する。そして、判定部64は、|△Idc/△Vcc|<第3閾値A3である場合、感光体ドラム2が第1結露状態であると判定する。
本実施形態によれば、プリンター1は、第1実施形態における効果と同様の効果を奏する。
更に、本実施形態によれば、プリンター1は、|△Idc/△Vcc|により、帯電特性曲線の傾きを検出する。ここで、本実施形態において、低圧側の第1ピーク間電圧値Vpp(A)と高圧側の第2ピーク間電圧値Vpp(C)とが変曲点Pを挟んで設定されるので、プリンター1(判定部64)は、感光体ドラム2における第1結露状態と、非結露状態とを明確に判定できる。
続けて、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態は、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせた実施態様である。第4実施形態については、第1実施形態又は第2実施形態と異なる点を説明し、第1実施形態又は第2実施形態と同様な構成等については、同じ符号を使用して、詳細な説明を省略する。また、第4実施形態において、特に説明及び図示しない点は、第1実施形態又は第2実施形態における説明及び図が適宜適用又は採用される。
第4実施形態においては、判定部64は、まず、交流電圧のピーク間電圧値Vppがピーク間電圧値Vpp(X)であるときに電流検知部63により検知された直流電流値Idc(X)が第1閾値A1以上である場合、感光体ドラム2が第1結露状態にあると判定する。
そして、判定部64は、直流電流値Idc(X)が第1閾値A1未満である場合において、交流電圧のピーク間電圧値Vppが低圧側の第1ピーク間電圧値Vpp(A)であるときに電流検知部63により検知された第1直流電流値Idc(A)と、交流電圧のピーク間電圧値Vppが高圧側の第2ピーク間電圧値(C)であるときに電流検知部63により検知された第2直流電圧値Idc(C)との差分△Idcの絶対値|△Idc|が第4閾値A4未満である場合、感光体ドラム2が第1結露状態よりも結露が少ない第2結露状態であると判定すると共に、差分△Idcの絶対値|△Idc|が第4閾値A4以上である場合、感光体ドラム2が非結露状態であると判定する。
本実施形態によれば、プリンター1は、第1実施形態及び第2実施形態における効果と同様の効果を奏する。
更に、本実施形態によれば、プリンター1は、感光体ドラム2の結露状態について、第1結露状態(完全結露状態)だけでなく、第2結露状態(ソフト結露状態)であることを判定できる。本実施形態におけるプリンター1は、感光体ドラム2結露状態について多段階に判定できる。これにより、プリンター1は、感光体ドラム2の結露状態の解消につき、必要な場合にのみ所定の解消動作を行うよう構成される。また、プリンター1は、感光体ドラム2における結露状態の解消動作でなく、第2結露状態を検知したときに結露の予防動作を行わせることも可能である。
また、本実施形態によれば、プリンター1(判定部64)は、感光体ドラム2が第1結露状態(完全結露状態)であるかを簡易な判定基準で判定すると共に、感光体ドラム2が第2結露状態であることを精度の高い判定基準で判定する。これにより、プリンター1は、感光体ドラム2が第1結露状態であることを確実に把握して対応すると共に、感光体ドラム2が第2結露状態であることも把握して対応することができる。
続けて、本発明の第5実施形態について説明する。第5実施形態は、第1実施形態と第3実施形態とを組み合わせた実施態様である。第5実施形態については、第1実施形態又は第3実施形態と異なる点を説明し、第1実施形態又は第3実施形態と同様な構成等については、同じ符号を使用して、詳細な説明を省略する。また、第4実施形態において、特に説明及び図示しない点は、第1実施形態又は第3実施形態における説明及び図が適宜適用又は採用される。
第5実施形態においては、判定部64は、まず、交流電圧のピーク間電圧値Vppがピーク間電圧値Vpp(X)であるときに電流検知部63により検知された直流電流値Idc(X)が第1閾値A1以上である場合、感光体ドラム2が第1結露状態にあると判定する。
そして、判定部64は、直流電流値Idc(X)が第1閾値A1未満である場合において、交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)であるときに電流検知部63により検知された第1直流電流値Idc(A)と、交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)よりも大きい第2ピーク間電圧値(C)であるときに電流検知部63により検知された第2直流電圧値Idc(C)との差分△Idcを、第1ピーク間電圧値Vpp(A)と第2ピーク間電圧値(C)との差分△Vppで除した値の絶対値|△Idc/△Vcc|が第5閾値未満である場合、感光体ドラム2が第1結露状態よりも結露が少ない第2結露状態であると判定すると共に、差分△Idcを差分△Vppで除した値の絶対値|△Idc/△Vcc|が第5閾値A5以上である場合、感光体ドラム2が非結露状態であると判定する。
本実施形態によれば、プリンター1は、第1実施形態及び第3実施形態における効果と同様の効果を奏する。
更に、本実施形態によれば、第4実施形態と同様、プリンター1は、感光体ドラム2の結露状態について、第1結露状態(完全結露状態)だけでなく、第2結露状態(ソフト結露状態)であることを判定できる。本実施形態におけるプリンター1は、感光体ドラム2結露状態について多段階に判定できる。これにより、プリンター1は、感光体ドラム2の結露状態の解消につき、必要な場合にのみ所定の解消動作を行うよう構成される。また、プリンター1は、感光体ドラム2における結露状態の解消動作でなく、第2結露状態を検知したときに結露の予防動作を行わせることも可能である。
また、本実施形態によれば、プリンター1(判定部64)は、感光体ドラム2が第1結露状態(完全結露状態)であるかを簡易な判定基準で判定すると共に、感光体ドラム2が第2結露状態であることを精度の高い判定基準で判定する。これにより、プリンター1は、感光体ドラム2が第1結露状態であることを確実に把握して対応すると共に、感光体ドラム2が第2結露状態であることも把握して対応することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、前述した各実施形態に限定することなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、交流電圧のピーク間電圧値Vppとしての第1ピーク間電圧値Vpp(A)と、第1ピーク間電圧値Vpp(A)より大きい第2ピーク間電圧値Vpp(C)は、前述の実施形態で示したように、2次元座標上の想定特性曲線上に現れる変曲点Pの低圧側、高圧側のピーク間電圧値Vppとしているが、これに限定されず、任意に設定できる。
また、上述の実施形態におけるピーク間電圧値Vpp(X)は、各実施形態において、任意に設定できる。
また、上述の実施形態において、プリンター1は、判定部64により感光体ドラム2が結露した状態の第1結露状態にあると判定された場合、エージング動作と、送風部77の運転停止とを共に実行するよう説明したが、これに限定されず、一方のみを実行するよう構成されてもよい。
また、本発明の画像形成装置の種類は、特に限定がなく、コピー機、プリンター、ファクシミリ、又はこれらの複合機等であってもよい。
1……プリンター(画像形成装置)、2……感光体ドラム(像担持体)、10……帯電装置、11……クリーニング部、60……帯電ローラー(帯電部材)、61……振動電圧生成部、62……電圧制御部、63……電流検知部、64……判定部、65……環境測定部、66……記憶部、68……交流定電圧電源、69……直流定電圧電源、73……データーテーブル、77……ファン、P……変曲点、Vpp(X)……交流電圧のピーク間電圧値、Vpp(A)……第1ピーク間電圧値、Vpp(C)……第2ピーク間電圧値、Idc,Idc(X)……直流電流値、Idc(A)……第1直流電流値、Idc(C)……第2直流電流値

Claims (12)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体に対向して配置され、前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、
    交流電圧と直流電圧とを重畳して振動電圧を生成すると共に、前記振動電圧を前記帯電部材に印加する振動電圧生成部と、
    前記振動電圧生成部において重畳される前記交流電圧のピーク間電圧値Vppを制御する電圧制御部と、
    前記像担持体と前記帯電部材との間の直流電流値Idcを検知する電流検知部と、
    前記像担持体における結露の状態を判定する判定部であって、
    前記交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)であるときに前記電流検知部により検知された第1直流電流値Idc(A)と、前記交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)よりも大きい第2ピーク間電圧値(C)であるときに前記電流検知部により検知された第2直流電圧値Idc(C)との差分△Idcの絶対値が第2閾値未満である場合、前記像担持体が結露した状態の第1結露状態であると判定する判定部と、を備える
    画像形成装置。
  2. 前記第1ピーク間電圧値Vpp(A)は、前記ピーク間電圧値Vppと、前記帯電部材と像担持体間の直流電流値Idcとの関係を表す2次元座標上の想定特性曲線に対して、前記ピーク間電圧値Vppを昇圧したときに現れる変曲点の電圧値より低圧側のピーク間電圧値であり、
    前記第2ピーク間電圧値(C)は、前記変曲点の電圧値より高圧側のピーク間電圧値である
    請求項に記載の画像形成装置。
  3. 環境条件を測定する環境測定部と、
    環境条件と、第1ピーク間電圧値Vpp(A)及び第2ピーク間電圧値Vpp(C)とが関連付けて記憶される記憶部と、を備え、
    前記判定部は、前記記憶部において、前記環境測定部により測定された環境条件と関連付けて記憶される第1ピーク間電圧値Vpp(A)及び第2ピーク間電圧値Vpp(C)を適用して前記像担持体の結露状態を判定する
    請求項又はに記載の画像形成装置。
  4. 環境条件を測定する環境測定部と、
    環境条件と第2閾値とが関連付けて記憶される記憶部と、を備え、
    前記判定部は、前記記憶部において、前記環境測定部により測定された環境条件と関連付けて記憶される第2閾値に基づいて、前記像担持体の結露状態を判定する
    請求項に記載の画像形成装置。
  5. 像担持体と、
    前記像担持体に対向して配置され、前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、
    交流電圧と直流電圧とを重畳して振動電圧を生成すると共に、前記振動電圧を前記帯電部材に印加する振動電圧生成部と、
    前記振動電圧生成部において重畳される前記交流電圧のピーク間電圧値Vppを制御する電圧制御部と、
    前記像担持体と前記帯電部材との間の直流電流値Idcを検知する電流検知部と、
    前記像担持体における結露の状態を判定する判定部であって、
    前記交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)であるときに前記電流検知部により検知された第1直流電流値Idc(A)と、前記交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)よりも大きい第2ピーク間電圧値(C)であるときに前記電流検知部により検知された第2直流電圧値Idc(C)との差分△Idcを、第1ピーク間電圧値Vpp(A)と第2ピーク間電圧値(C)との差分△Vppで除した値の絶対値が第3閾値未満である場合、前記像担持体が結露した状態の第1結露状態であると判定する判定部と、を備える
    画像形成装置。
  6. 前記第1ピーク間電圧値Vpp(A)は、前記ピーク間電圧値Vppと、前記帯電部材と像担持体間の直流電流値Idcとの関係を表す2次元座標上の想定特性曲線に対して、前記ピーク間電圧値Vppを昇圧したときに現れる変曲点の電圧値より低圧側のピーク間電圧値であり、
    前記第2ピーク間電圧値(C)は、前記変曲点の電圧値より高圧側のピーク間電圧値である
    請求項に記載の画像形成装置。
  7. 環境条件を測定する環境測定部と、
    環境条件と、第1ピーク間電圧値Vpp(A)及び第2ピーク間電圧値Vpp(C)とが関連付けて記憶される記憶部と、を備え、
    前記判定部は、前記記憶部において、前記環境測定部により測定された環境条件と関連付けて記憶される第1ピーク間電圧値Vpp(A)及び第2ピーク間電圧値Vpp(C)を適用して前記像担持体の結露状態を判定する
    請求項又はに記載の画像形成装置。
  8. 環境条件を測定する環境測定部と、
    環境条件と第3閾値とが関連付けて記憶される記憶部と、を備え、
    前記判定部は、前記記憶部において、前記環境測定部により測定された環境条件と関連付けて記憶される第3閾値に基づいて、前記像担持体における結露状態を判定する
    請求項に記載の画像形成装置。
  9. 像担持体と、
    前記像担持体に対向して配置され、前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、
    交流電圧と直流電圧とを重畳して振動電圧を生成すると共に、前記振動電圧を前記帯電部材に印加する振動電圧生成部と、
    前記振動電圧生成部において重畳される前記交流電圧のピーク間電圧値Vppを制御する電圧制御部と、
    前記像担持体と前記帯電部材との間の直流電流値Idcを検知する電流検知部と、
    前記像担持体における結露の状態を判定する判定部であって、
    前記交流電圧のピーク間電圧値Vppがピーク間電圧値Vpp(X)であるときに前記電流検知部により検知された直流電流値Idc(X)が第1閾値以上である場合、前記像担持体が結露した状態の第1結露状態にあると判定し、
    前記直流電流値Idc(X)が前記第1閾値未満である場合において、
    前記交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)であるときに前記電流検知部により検知された第1直流電流値Idc(A)と、前記交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)よりも大きい第2ピーク間電圧値(C)であるときに前記電流検知部により検知された第2直流電圧値Idc(C)との差分△Idcの絶対値が第4閾値未満である場合、前記像担持体が前記第1結露状態よりも結露が少ない第2結露状態であると判定し、
    前記差分△Idcの絶対値が前記第4閾値以上である場合、前記像担持体が非結露状態であると判定する判定部と、を備える
    画像形成装置。
  10. 像担持体と、
    前記像担持体に対向して配置され、前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、
    交流電圧と直流電圧とを重畳して振動電圧を生成すると共に、前記振動電圧を前記帯電部材に印加する振動電圧生成部と、
    前記振動電圧生成部において重畳される前記交流電圧のピーク間電圧値Vppを制御する電圧制御部と、
    前記像担持体と前記帯電部材との間の直流電流値Idcを検知する電流検知部と、
    前記像担持体における結露の状態を判定する判定部であって、
    前記交流電圧のピーク間電圧値Vppがピーク間電圧値Vpp(X)であるときに前記電流検知部により検知された直流電流値Idc(X)が第1閾値以上である場合、前記像担持体が結露した状態の第1結露状態にあると判定し、
    前記直流電流値Idc(X)が前記第1閾値未満である場合において、
    前記交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)であるときに前記電流検知部により検知された第1直流電流値Idc(A)と、前記交流電圧のピーク間電圧値Vppが第1ピーク間電圧値Vpp(A)よりも大きい第2ピーク間電圧値(C)であるときに前記電流検知部により検知された第2直流電圧値Idc(C)との差分△Idcを、第1ピーク間電圧値Vpp(A)と第2ピーク間電圧値(C)との差分△Vppで除した値の絶対値が第5閾値未満である場合、前記像担持体が第1結露状態よりも結露が少ない第2結露状態であると判定し、
    差分△Idcを前記差分△Vppで除した値の絶対値が前記第5閾値以上である場合、前記像担持体が非結露状態であると判定する判定部と、を備える
    画像形成装置。
  11. 前記像担持体の表面にトナーを現像する現像装置と、
    前記像担持体の表面のトナーを除去するクリーニング部と、を備え、
    前記判定部により前記像担持体が第1結露状態であると判定された場合、
    前記現像装置により前記像担持体の表面にトナーを現像する共に、現像されたトナーを転写することなく前記クリーニング部により除去するエージング動作を行う
    請求項1から10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 外型を構成するケース体と、
    前記ケース体の外部から内部に送風する送風部と、を備え、
    前記判定部により前記像担持体が第1結露状態であると判定された場合、
    前記送風部は、送風を停止する
    請求項1から10のいずれかに記載の画像形成装置。
JP2011023625A 2011-02-07 2011-02-07 画像形成装置 Expired - Fee Related JP5487134B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011023625A JP5487134B2 (ja) 2011-02-07 2011-02-07 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011023625A JP5487134B2 (ja) 2011-02-07 2011-02-07 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012163741A JP2012163741A (ja) 2012-08-30
JP5487134B2 true JP5487134B2 (ja) 2014-05-07

Family

ID=46843183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011023625A Expired - Fee Related JP5487134B2 (ja) 2011-02-07 2011-02-07 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5487134B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5675563B2 (ja) * 2011-11-21 2015-02-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP5730272B2 (ja) * 2012-11-19 2015-06-03 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP5686784B2 (ja) * 2012-10-16 2015-03-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
US9285701B2 (en) * 2012-10-16 2016-03-15 Kyocera Document Solutions Inc. Image forming apparatus including an image carrier, a charging member, a voltage applying part, a current measuring part and a controlling part
JP2014203015A (ja) * 2013-04-09 2014-10-27 シャープ株式会社 画像形成装置
JP6068268B2 (ja) * 2013-06-03 2017-01-25 シャープ株式会社 画像形成装置
JP5891317B2 (ja) * 2015-01-21 2016-03-22 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5233223B2 (ja) * 2007-09-26 2013-07-10 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置
JP4854722B2 (ja) * 2008-11-05 2012-01-18 キヤノン株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012163741A (ja) 2012-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5487134B2 (ja) 画像形成装置
JP5640404B2 (ja) 定着装置、画像形成装置及び定着条件制御方法
US9459565B2 (en) Image forming system
JP2008058593A (ja) 画像形成装置
JP5671848B2 (ja) 画像形成装置
JP2013040021A (ja) 画像形成装置
JP6111894B2 (ja) 画像形成装置
JP6235233B2 (ja) 画像形成装置
JP2006195193A (ja) 画像形成装置の転写材搬送ガイド機構
EP3179311B1 (en) Image forming apparatus, image forming system and recording medium
JP5572588B2 (ja) 画像形成装置
JP2010250054A (ja) 搬送ガイド部材及び画像形成装置
JP5629649B2 (ja) 画像形成装置
US7796907B2 (en) Method and apparatus for detecting and avoiding a defect on a fuser web
JP2007232856A (ja) 画像形成装置
JP2017116671A (ja) 画像形成装置
JP2016130830A (ja) 画像形成装置
JP5822785B2 (ja) 画像形成装置
JP5600643B2 (ja) 画像形成装置
JP6163362B2 (ja) 画像形成装置
JP6107055B2 (ja) 画像形成装置、及び2次転写離間タイミング制御方法
JP2010139952A (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP2004191491A (ja) 定着装置、および画像形成装置
JP2005242169A (ja) 画像形成装置
JP5659140B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120803

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131029

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5487134

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees