JP5486355B2 - ウエットティシュ収納容器 - Google Patents
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Description
本発明の他の目的は、上蓋を閉じたとき、容器本体の開口部から引き出された状態にあるウエットティシュの引き出し部位が、上蓋を閉じたときに容器本体の開口部のシール性の妨げにならないようにしたウエットティシュ収納容器を提供することにある。
本発明の他の目的は、上蓋を開く方向に付勢する開方向付勢手段が板状ばねであるとき、板状ばねの弾性復元力を効果的に活用できるようにすると共に板状ばねの取り付けを容易にしたウエットティシュ収納容器を提供することにある。
本発明の他の目的は、上蓋を閉状態にロックする方向に開閉操作手段を付勢する付勢手段の安定性を図ることができるウエットティシュ収納容器を提供することにある。
また、容器本体の開口部には、その周囲に本体側弾性シール部材の内側に沿って起立する内壁部が設けられているので、開口部からウエットティシュを引き出す際に、ウエットティシュが開口部の周囲に起立する内壁部により本体側弾性シール部材との接触が阻止されることになり、本体側弾性シール部材による接触抵抗を受けずに容易に引き出すことができる。
また、上蓋に設けられた上蓋側弾性シール部材によって囲まれた部分には、開口部から飛び出たウエットティシュの引き出し部位を収容する収容空間が下向きに開口して設けられているので、上蓋を閉じたとき、開口部から飛び出ているウエットティシュの引き出し部位が収容空間内に収容され、本体側弾性シール部材と上蓋側弾性シール部材の間に挟まれるといったことがなく、開口部から飛び出たウエットティシュの引き出し部位が容器本体の開口部のシール性を阻害するといった事態を防止することができる。
また、上蓋を開方向に付勢する開方向付勢手段は板状ばねからなり、容器本体の上面部に上向きに開口した上向き凹部が設けられ、上蓋の下面には上向き凹部と概ね平行状態で下向きに開口した下向き凹部が上向き凹部より後方に位置をずらして設けられ、板状ばねの下端部は上向き凹部に差し込まれ、上端部は下向き凹部に差し込まれて取り付けられているので、容器本体の上面部に設けられた上向き凹部と上蓋の下面に設けられた下向き凹部に差し込まれている板状ばねは、上蓋を閉状態にしたとき、上向き凹部と下向き凹部との間で大きく撓み、強い弾性復元力を得ることができることになり、上蓋の開動作を円滑に且つ確実に行わせることができる。
また、板状ばねの取付にあっては、固定具といった部材を必要とすることなく、その両端部を上向き凹部と下向き凹部に差し込むといった簡単な作業で取り付けることができる。
本体側弾性シール部材17としては、ゴム弾性を有するものであれば様々な素材が使用可能であるが、ウエットテッシュ6に含まれる薬液への耐久性を考慮するとシリコーン、エチレンプロピレン、クロロプレン、ブチル、天然ゴム、クロロスルフォン化ポリエチレン、エピクロルヒドリン、熱可塑性エラストマー(TPE)が好ましい。この中では複雑な形状を安価に射出成形できるものとして熱可塑性エラストマー(TPE)が最も好ましい。また、硬度(JIS K6253)は50から70度が好ましい。
板状ばね23としては反発弾性が良好なシリコーンゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、天然ゴム、熱可塑性エラストマー(TPE)が使用でき、これらの内、耐圧縮永久歪性からシリコーンゴムが最も好ましい。また、硬度(JIS K6253)は60から80度が好ましい。
そして、ばね部32は、その開放端が容器本体4の上面部2に当接し、操作体29のロック解除方向への回動により圧縮されるようになっている。
図12及び図13は、本発明に係るウエットティシュ収納容器に装着する外装体の第1実施例を示したもので、図12は本例の外装体をウエットティシュ収納容器に装着した状態を示す斜視図、図13は本例の外装体をウエットティシュ収納容器に装着した状態を示す側面図である。
上面板部54に形成された下向きのV字折り曲げ部56は、接続折れ線部55に接近した位置に接続折れ線部55と平行に設けた折り曲げ線56aを谷折りすることにより形成されている。
この展開図において、背面板部53の開放端縁に貼り代部61設けられており、底面板部51の開放端縁に貼着される。また、底面板部51には、外装体49を平面状に折り畳めるような位置に折り曲げ線62が形成されている。
この場合、背面板部53の幅と上面板部54の幅とを合わせた幅をXとし、前面板部52の幅とこの前面板部52に接する側の底面板部51の端部から折り曲げ線62までの底面板部51の幅とを合わせた幅をYとし、折り曲げ線62から底面板部51の開放端縁までの底面板部51の幅をZとしたとき、X+Z=Yとなるように設定している。
なお、この折り曲げ線62は、前述した図12及び図13に示す第1実施例の外装体35の底面板部38にも同様にして設けることができる。
2 上面部
3 開口部
4 容器本体
5 上蓋
6 ウエットティシュ
7 ヒンジ部
8 開方向付勢手段
9 付勢手段
10 開閉操作手段
11 ヒンジ部
12 底面部
13 前面部
14 側面部
15 背面部
16 本体部
17 本体側弾性シール部材
17a 起立リブ
18 嵌め込み凹部
19 内壁部
20 上蓋側弾性シール部材
21 ブラケット
22 収容空間
23 板状ばね
24 上向き凹部
25 下向き凹部
26 回転軸
27 係止片
28 押圧操作片
29 操作体
30 係止部
31 係止部
32 ばね部
33 傾斜部
34 三角形状板
35 外装体
36 略台形筒状体
37 底部
38 底面板部
39 前部
40 前面板部
41 背部
42 背面板部
43 上部
44 最高頂部
45 上面板部
46 窓
47 外装体
48 四角筒状体
49 外装体
50 略台形筒状体
51 底面板部
52 前面板部
53 背面板部
54 上面板部
55 接続折れ線部
56 V字折り曲げ部
56a 折り曲げ線
57 頂部
58 接続折れ線部
59 頂部
60 窓
61 貼り代部
62 折り曲げ線
Claims (3)
- ウエットティシュの取り出しを行う開口部を上面部に有する容器本体に、前記開口部を開閉する上蓋をヒンジ部を介して開閉自在に設け、前記ヒンジ部側における前記容器本体と前記上蓋の間に、前記上蓋を開方向に付勢する開方向付勢手段を設け、前記ヒンジ部とは反対側に位置して前記容器本体に、付勢手段により付勢され回動して前記上蓋を閉状態にロックすると共に付勢手段の付勢に抗する回動により閉状態のロックを解除する操作を行う開閉操作手段を、ヒンジ部を介して回動自在に設けた構造のウエットティシュ収納容器において、前記容器本体における前記開口部の周囲に、本体側弾性シール部材が前記容器本体の上面に露出するように設けられ、前記上蓋の下面には前記上蓋の閉鎖時に前記本体側弾性シール部材と圧接する上蓋側弾性シール部材が露出するように設けられ、また前記開口部には、その周囲に前記本体側弾性シール部材の内側に沿って起立する内壁部が設けられており、
前記上蓋に設けられた前記上蓋側弾性シール部材によって囲まれた部分には、前記開口部から飛び出た前記ウエットティシュの引き出し部位を収容する収容空間が下向きに開口して設けられ、
前記上蓋を開方向に付勢する開方向付勢手段は板状ばねからなり、前記容器本体の上面部に上向きに開口した上向き凹部が設けられ、前記上蓋の下面には前記上向き凹部と概ね平行状態で下向きに開口した下向き凹部が前記上向き凹部より後方に位置をずらして設けられ、前記板状ばねの下端部は前記上向き凹部に差し込まれ、上端部は前記下向き凹部に差し込まれて取り付けられていることを特徴とするウエットティシュ収納容器。 - 前記開閉操作手段をロック方向に付勢する付勢手段は、前記開閉操作手段の下面にその一端が固定され他端が開放端となっている弧片からなるの複数のばね部で構成され、前記ばね部は、その開放端が容器本体の上面部に当接し、前記開閉操作手段のロック解除方向への回動により圧縮されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のウエットティシュ収納容器。
- 前記容器本体の底面部には、ウエットティシュを前部に対して後部が上がった傾斜状態にする傾斜部が設けられ、前記開口部を有する前記容器本体の前記上面部は、前記傾斜部と概ね平行となる傾斜をもって形成されていることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載のウエットティシュ収納容器。
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