JP5484739B2 - ラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、扉をその保持枠に対して施錠したり、解錠したりするのに用いられるラッチ装置に関し、特にラッチ部材の進退用ラッチ駆動部材を駆動するローターを改良したラッチ装置に関するものである。
従来技術のラッチ装置の一例が特許文献1に示されている。この特許文献1に示すように、ラッチ装置は、一般に、ラッチケース1と、このラッチケース1内に配置されラッチケース1から突出して掛け止めするラッチ位置(図1B)とラッチケース1内に引き込まれて掛け外しする非ラッチ位置(図1A)との間を進退するラッチ部材2と、ラッチ駆動部材5を回転駆動する図示しないローターを含んでいてこのローターを一方向に回転してラッチ駆動部材5を介してラッチ部材2をラッチ位置に前進しローターを他方向に回転してラッチ部材2を非ラッチ位置に後退するラッチ駆動手段と、ラッチ部材2をラッチ位置に保持するロック手段10とを備えている。
ローターは、図示しないキーをローターのキー穴に差し込んでキーを介して回転するが、この場合、ラッチ部材の非ラッチ位置に相応するローターの第1の位置からキーと共にローターを一方向に回転してラッチ部材をラッチ位置とすると、ローターは、その位置(第2の位置)で停止し、またローターをこの第2の位置から反対方向に回転してラッチ部材を非ラッチ位置とすると、ローターは、第1の位置に戻る。このローターの第1の位置と第2の位置とは、約90度間隔をあけており、従って、ラッチ部材をラッチ位置と非ラッチ部材との間を移動させるためには、ローター、即ちキーを90度と大きな角度で回転しなければならないので、ラッチ装置の操作性が低い欠点があった。
特開2006−28764号公報
本発明が解決しようとする第1の課題は、ラッチ装置を施錠状態から解錠状態にするために、キーの回転角度を可級的に小さくして操作性を向上することができるラッチ装置を提供することにある。
本発明が解決しようとする第2の課題は、ラッチ装置を施錠状態から解錠状態にするため及び解錠状態から施錠状態にするため、キーの回転角度を可級的に小さくして操作性を向上することができるラッチ装置を提供することにある。
本発明の第1の課題解決手段は、
ラッチケースと、前記ラッチケース内に配置され前記ラッチケースから突出して掛け止めするラッチ位置と前記ラッチケース内に引き込まれて掛け外しする非ラッチ位置との間を直線的に進退するラッチ部材と、ローターを含んでいて前記ローターを一方向に回転して前記ラッチ部材を前記ラッチ位置に直線的に前進し前記ローターを他方向に回転して前記ラッチ部材を前記非ラッチ位置に直線的に後退するラッチ駆動手段と、前記ラッチ部材を前記ラッチ位置に保持するロック手段とを備えたラッチ装置において、
前記ラッチ部材が前記非ラッチ位置から前記ラッチ位置に駆動された後前記ローターを初期状態に復帰し、あるいは、前記ラッチ位置から前記非ラッチ位置に駆動された後前記ローターを初期状態に復帰するように付勢するローター付勢手段を更に備え、
前記ラッチ部材は、前記ロック手段の一部をなす切欠きを側面に有するものであり、
前記ラッチ駆動手段は、前記ローターによって駆動されるラッチ駆動部材を含み、
前記ロック手段は、他の一部をなすものとして、前記切欠きのある前記ラッチ部材の側面に向けて付勢されたロック部材を備えており、かつ、前記切欠きのある前記ラッチ部材の側面に面した前記ロック部材の先端部は、前記ラッチ部材の切欠きに対して係入離脱自在に対応していて、前記ラッチ部材が前記ラッチ位置にあるときには前記ロック部材の先端部が前記ラッチ部材の切欠きに係入するとともに、前記ラッチ部材が前記非ラッチ位置にあるときには前記ロック部材の先端部が前記ラッチ部材の切欠きから脱出するものであり、
前記ローターは、前記ラッチ駆動部材に対して所定角度相対回転することができるように組み付けられており、
前記ラッチ駆動部材は、前記ロック手段の前記ロック部材を引っ込めることによりそのロック部材と前記ラッチ部材側にある前記切欠きとのロックを解除するロック解放片と、ロックを解除した状態で前記ラッチ部材をラッチ位置から非ラッチ位置に直線的に後退させる駆動片とを備えている
ことを特徴とするラッチ装置を提供することにある。
本発明の課題解決手段は、また、
ラッチケースと、前記ラッチケース内に配置され前記ラッチケースから突出して掛け止めするラッチ位置と前記ラッチケース内に引き込まれて掛け外しする非ラッチ位置との間を直線的に進退するラッチ部材と、ローターを含んでいて前記ローターを一方向に回転して前記ラッチ部材を前記ラッチ位置に直線的に前進し前記ローターを他方向に回転して前記ラッチ部材を前記非ラッチ位置に直線的に後退するラッチ駆動手段と、前記ラッチ部材を前記ラッチ位置に保持するロック手段とを備えたラッチ装置において、
前記ラッチ部材が前記非ラッチ位置から前記ラッチ位置に駆動された後前記ローターを初期状態に復帰するように付勢し且つ前記ラッチ位置から前記非ラッチ位置に駆動された後前記ローターを初期状態に復帰するように付勢するローター付勢手段を更に備え、
前記ラッチ部材は、前記ロック手段の一部をなす切欠きを側面に有するものであり、
前記ラッチ駆動手段は、前記ローターによって駆動されるラッチ駆動部材を含み、
前記ロック手段は、他の一部をなすものとして、前記切欠きのある前記ラッチ部材の側面に向けて付勢されたロック部材を備えており、かつ、前記切欠きのある前記ラッチ部材の側面に面した前記ロック部材の先端部は、前記ラッチ部材の切欠きに対して係入離脱自在に対応していて、前記ラッチ部材が前記ラッチ位置にあるときには前記ロック部材の先端部が前記ラッチ部材の切欠きに係入するとともに、前記ラッチ部材が前記非ラッチ位置にあるときには前記ロック部材の先端部が前記ラッチ部材の切欠きから脱出するものであり、
前記ローターは、前記ラッチ駆動部材に対して所定角度相対回転することができるように組み付けられており、
前記ラッチ駆動部材は、前記ロック手段の前記ロック部材を引き込ますことによりそのロック部材と前記ラッチ部材側にある前記切欠きとのロックを解除するロック解放片と、ロックを解除した状態で前記ラッチ部材をラッチ位置から非ラッチ位置に直線的に後退させる駆動片とを備えている
ことを特徴とするラッチ装置を提供することにある。
ラッチ駆動手段は、ローターによって駆動されるラッチ駆動部材を含み、このローターがラッチ駆動部材に対して所定角度相対回転することができるように組み付けられている形態とするか、このローターがラッチ駆動部材と一緒に回転するようにラッチ駆動部材に組み付けられ、ラッチ部材がその非ラッチ位置でばねによってラッチ駆動部材に係合する係合部を有する形態とすることができる。
本発明の課題解決手段において、ローター付勢手段は、ローターの周りに配置されてローターに係止される係止部を有する巻きばねから成っているのが好ましい。
このように、ラッチ部材がラッチ位置に保持された後、ローターをラッチ位置方向への回転前の初期位置に向けて復帰したり、ラッチ部材が非ラッチ位置に保持された後、ローターを非ラッチ位置方向への回転前の初期位置に向けて復帰したりすると、ローターに差し込まれるキーの回転角度は小さくてキー操作を簡単にすることができるので、ラッチ装置の操作性を向上することができる。
本発明の第1の実施の形態によるラッチ装置の正面図である。 図1のラッチ装置のII−II1線断面図である。 図1のラッチ装置のIII−III線断面図である。 図1乃至図3のラッチ装置のラッチ駆動手段のローター側部分(把手)を示し、同図(A)は、その正面図、同図(B)は、同図(A)の縦断面図、同図(C)は、背面図、同図(D)は、同図(B)のD−D線断面図である。 図1乃至図3のラッチ装置のラッチ駆動手段の解錠操作を順次示し、同図(A)は、ラッチ駆動手段の施錠状態の正面図、同図(B)乃至(D)は、同図(A)の状態から解錠状態までの各部の変位を示す正面図である。 図6(A)は、図5(C)のA−A線断面図、図6(B)は、図5(A)のB−B線断面図である。 図1乃至図3のラッチ装置のラッチ駆動手段の施錠操作を順次示し、同図(A)は、ラッチ駆動手段の解錠状態の正面図、同図(B)乃至(D)は、同図(A)の状態から施錠状態までの各部の変位を示す正面図である。 図1乃至図3のラッチ装置の解錠操作中のローラー付勢手段を示し、同図(A)は、その正面図、同図(B)は、その背面図、同図(C)は、図4(D)に相応する断面図である。 図1乃至図3のラッチ装置の施錠操作中のローラー付勢手段を示し、同図(A)は、その正面図、同図(B)は、その背面図、同図(C) 本発明の第2の実施の形態によるラッチ装置の施錠操作を示す図7と同様の図である。 図10のラッチ装置の解錠操作を示す図5と同様の図である。 図12(A)は、図11(A)のA−A線断面図、図12(B)は、図11(A)のB−B線断面図である。
本発明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に述べると、図1乃至図9は、本発明のラッチ装置10を示し、図1乃至図3、図5(A)、図7(D)の状態は、ラッチ装置10がラッチ状態(後に述べるラッチ部材のラッチ位置)にあるのを示し、また図5(D)、図7(A)は、ラッチ装置10が非ラッチ状態(後に述べるラッチ部材の非ラッチ位置)にあるのを示している。
ラッチ装置10は、図1乃至図3に示すように、略矩形状のラッチケース20と、このラッチケース20内に配置されラッチケース20から突出して掛け止めするラッチ位置P1(図5(A)、図7(D)参照)とラッチケース20内に引き込まれて掛け外しする非ラッチ位置P2(図5(D)、図7(A)参照)との間を進退するラッチ部材30と、ローター42を含んでいてこのローター42を一方向に回転してラッチ部材30をラッチ位置P1に前進しローター42を他方向に回転してラッチ部材30を非ラッチ位置P2に後退するラッチ駆動手段40と、ラッチ部材30をラッチ位置P1に保持するロック手段50とを備えている。
ラッチケース20は、図1に示すように、2つの取付けねじ貫通孔22を有し、図示しない取り付けねじは、これらの取付けねじ貫通孔22を貫通しラッチケース20を図示しない扉等の中に固定する。このラッチケース20は、ラッチ部材30が扉を保持する保持枠のラッチ部材係入孔に対向するように扉に固定される。
ラッチ部材30は、ラッチケース20内の一方の壁板面に摺動自在に配置されており、ラッチケース20は、図7及び図8に示すように、ラッチ部材30を案内する案内壁24、24’を有し、ラッチ部材30は、これらの案内壁24、24’に沿って案内される。ラッチ部材30の一方の側面には案内壁24のへこみ24R内に係入してへこみ24Rの相対する壁24R1、24R2に係止する突部32を有し、へこみ24Rの一方の壁24R1は、ラッチ部材30の突出位置を規制し(図5(A)、図7(D)参照)、へこみ24Rの他方の壁24R2は、ラッチ部材30の引き込み位置を規制する(図5(D)、図7(A)参照)。また、ラッチ部材30は、反対側の側面に切欠き34を有し、この切欠き34は、後に述べるロック手段50の一部を構成する。
ラッチ駆動手段40は、錠本体として機能するローター42を含むシリンダ錠44から成っており(図4参照)、このシリンダ錠44は、図2及び図3に示すように、ローター42を保持する保持筒44Cを備えている。このシリンダ錠44は、保持筒44Cをラッチケース20に固定してラッチケース20に取り付けられている。
ラッチ駆動手段40は、ローター42によって回転駆動されるラッチ駆動部材(又は駆動カム)46を更に備え、このラッチ駆動部材46は、図2、図3及び図6に示すように、ラッチ部材30の板厚を貫通する形態の駆動部材配置部36内に配置されその軸部46Sをラッチケース20に回転自在に支持してラッチケース20に取り付けられている。ラッチ駆動部材46は、ラッチ部材30の駆動部材配置部36の係合部分36Eに係入する駆動片46Dとラッチ部材30の駆動部材配置部36から外れてラッチ部材30の内面(ラッチケース20の壁に触れない面)上を延びるロック解放片46Rとを有する。なお、図4において、符号48は、ローター42を所定位置に保持するボール弾発式クリック機構を示す。
ラッチ部材30の駆動部材配置部36の係合部分36Eは、ラッチ駆動部材46がラッチ部材30をラッチ位置P1や非ラッチ位置P2に向けて駆動するように回転する際に、駆動片46Dが係合部分36Eの相対する壁の一方または他方を押すようにこれらの壁に係合するが、ラッチ部材30がラッチ位置P1に向けて駆動される過程でラッチ部材30が所定の突出量を越えると、図7(C)、図7(D)に示すように、駆動片46Dが係合部分36Eから外れて駆動部材配置部36の壁を摺動しながら回転するのを許し、またラッチ部材30がラッチ位置P1に前進してもラッチ駆動部材46がラッチ部材30に干渉しない逃げ部分36Iを形成するように、やや楕円に類似した形状に設定されている。図示の形態では、係合部分36Eは、突部32に対応した位置に形成されている。
ロック手段50は、ラッチケース20の案内壁24’の外側に配置さればね52によって案内壁24’を貫通しラッチ部材30の切欠き34に係入するように付勢されたロック部材54から成っている。ラッチ部材30の切欠き34は、ラッチ部材30がラッチ位置P1に達したときにロック部材54に対向する位置に形成されている。ラッチ駆動部材46のロック解放片46Rは、図5(A)、(B)に示すように、先端に丸みを有し、この丸い先端は、ラッチ部材30のラッチ位置P1でロック部材54の傾斜面54Sに係合しており、ラッチ駆動部材46がラッチ部材30のラッチ位置P1から非ラッチ位置P2に向けて回転する際にロック部材54を傾斜面54Sに沿って後退させてロックを解放するように作用する。
本発明のラッチ装置10は、ラッチ部材30が非ラッチ位置P2からラッチ位置P1に駆動された後ラッチ駆動手段40のローター42を初期位置(ラッチ位置へ駆動を開始する位置)の方向に復帰し、またラッチ部材30がラッチ位置P1から非ラッチ位置P2に駆動された後ラッチ駆動手段40のローター42を初期位置(非ラッチ位置へ駆動を開始する位置)の方向に復帰するように付勢するローター付勢手段60を更に備えている。図示の形態では、この初期位置は、ローター42がラッチ部材30のラッチ位置P1に達した時の第1ローター回転位置とラッチ部材30の非ラッチ位置P2に達した時の第2ローター回転位置との中間位置である。第1と第2のローター回転位置の角度間隔は、後に述べるように、略90度であるので、初期位置と第1ローター回転位置との間の角度及び初期位置と第2ローター回転位置との間の角度はそれぞれ略45度である。
本発明の第1の実施の形態では、図2及び図3に示すように、ラッチ駆動手段40のローター42がラッチ駆動部材46をラッチ位置P1又は非ラッチ位置P2に向けて回転駆動するが、その回転方向とは反対方向に所定角度相対回転することができるように、ローター42の断面矩形状の結合端42Eがラッチ駆動部材46の内部に差し込まれてラッチ駆動部材46に組み付けられている。
ローター42がラッチ駆動部材46を回転駆動するためにローター42の断面矩形状の結合端に係合する2つのV字形係合壁46W、46W’がラッチ駆動部材46の内周に形成されているが、これらの係合壁46W、46W’は、図5及び図7に示すように、互い違いに配置されているため、ローター42の矩形状の結合端42Eは、これらの2つの係合壁46W、46W’の間に形成される空間の中で所定角度(図示の場合には略45度)で相対回転することができる。
ローター付勢手段60は、図4、図8及び図9に示すように、ローター42の周りに配置されてローター42に係止される2つの係止部62E、62E’を両端に有する巻きばね62から成っている。この巻きばね62は、図2及び図4(B)に示すように、保持筒44Cのローター貫通壁44CWの背面に設けられたばね収納空間44CS内に保持されている。図4(C)(D)から解るように、ローター42は、巻きばね62の2つの係止部62E、62E’が係止される壁を形成するような略V字形の切欠き42Nを有する。
次に、本発明の第1の実施の形態によるラッチ装置10の動作を図5及び図7を参照して説明する。図5は、ラッチ装置10を施錠状態から解錠状態にする動作を示し、また図7は、ラッチ装置10を解錠状態から施錠状態にする動作を示す。
まず、図5を参照しつつ施錠状態から解錠状態にする動作を説明すると、施錠状態では、ラッチ駆動部材46は、図5(A)に示すように、駆動片46Dが係合部分36Eから外れて駆動部材配置部36の円弧状壁に係合している。図1及び図4のシリンダ錠44のキー差し込み溝44Kにキーを差し込んでこのキーを図5(A)の位置から反時計方向に回転すると、シリンダ錠44の錠本体であるローター42も同方向に回転し、ラッチ駆動部材46のロック解放片46Rがロック手段50のロック部材54をばね52に抗して引き込ませながら、ローター42の結合端42E及びラッチ駆動部材46の係合壁46W、46W’を介してラッチ駆動部材46も同方向に回転する。ラッチ駆動部材46のこの回転の過程で、先ず、ラッチ駆動部材46の駆動片46Dは、ラッチ部材36の係合部分36Eに係合し(図5(B)参照)、ラッチ部材36をラッチケース20内に引き込む(図5(C)参照)。このラッチ駆動部材46の回転は、図8に示すように、巻きばね62の係止部62E’を係止部62Eに接近するように巻きばね62を巻き込むので、ローター42を時計方向に戻す方向に付勢されている。従って、キーを持つ手の力を抜くと、キーと共にローター42が時計方向に戻され、図5(D)に示すように、ローター42は、矩形状結合端42Eが2つのV型係合壁46W、46W’の他方の傾斜面に係合する初期位置(図5(A)と同じ姿勢位置)に自動的に復帰する。
図7を参照しつつ施錠状態から解錠状態にする動作を説明すると、解錠状態では、ラッチ駆動部材46は、図7(A)(これは、図5(D)と同じである)に示すように、駆動片46Dが係合部分36Eに係入している。図1及び図4のシリンダ錠44のキー差し込み溝44Kにキーを差し込んでこのキーを図7(A)の位置から時計方向に回転すると、シリンダ錠44の錠本体であるローター42も同方向に回転し、ローター42の結合端42E及びラッチ駆動部材46のV型係合壁46W、46W’を介してラッチ駆動部材46も同方向に回転する。ラッチ駆動部材46のこの回転の過程で、ロック解放片46でロック手段50のロックを解除しつつ、先ず、ラッチ駆動部材46の駆動片46Dは、ラッチ部材36の係合部分36Eから外れるように移動するが、駆動部材配置部36の壁を介してラッチ部材30をラッチ位置方向に押し続ける(図7(C)参照)。このラッチ駆動部材46の回転は、図9に示すように、巻きばね62の係止部62Eを係止部62E’に接近するように巻きばね62を巻き込むので、ローター42を反時計方向に戻す方向に付勢されている。従って、キーを持つ手の力を抜くと、キーと共にローター42が反時計方向に戻され、図7(D)に示すように、ローター42は、矩形状結合端42Eが2つのV型係合壁46W、46W’の他方の傾斜面に係合する初期位置(図5(A)と同じ姿勢位置)に自動的に復帰する。
第1の実施の形態によるラッチ装置は、上記のように、ラッチ部材30がラッチ位置P1に保持された後、ローター42をラッチ位置P1の方向への回転前の初期位置に向けて復帰したり、ラッチ部材30が非ラッチ位置P2に保持された後、ローター42を非ラッチ位置P2の方向への回転前の初期位置に向けて復帰したりすると、ローター42が初期位置に復帰しないでラッチ位置に相応する位置と非ラッチ位置に相応する位置との間を回転する場合に比べてローター42に差し込まれるキーの回転角度は小さくてすむので、キー操作を簡単にすることができ、ラッチ装置10の操作性を向上する。
本発明の第2の実施の形態によるラッチ装置10が図10乃至図12に示され、この実施の形態によるラッチ装置10は、ローター42の十字形結合端42Eがラッチ駆動部材46に一体に回転するようにラッチ駆動部材46の十字形係入溝46Gに係入して結合され、ラッチ駆動部材46の駆動片46Dもロック解放片46Rと同じ面上に位置してこの駆動片46Dに係合してラッチ部材30をラッチ位置に駆動するピン状係合部30Pがラッチ部材30に設けられ、ラッチ部材30を非ラッチ位置P2に付勢するばね38が案内壁24から直角に延びるばね受け24Sとラッチ部材30の肩部30Sとの間に配置されていることを除いて第1の実施の形態によるラッチ装置10と同じであり、第1の実施の形態と同じ部分には同じ符号が付されている。図示していないが、ローター42は、第1の実施の形態と同様の巻きばね(図示せず)によってラッチ位置P1又は非ラッチ位置P2に向けて回転駆動された後、これらの位置に相応する位置の中間に復帰するようになっている。
この第2の実施の形態によるラッチ装置の動作は、ラッチ部材30がラッチ駆動部材46の駆動片46Dによって係合部36Pを介してラッチ位置P1に駆動され、駆動片46Dが係合部36Pから離反してばね38によって非ラッチ位置P2に駆動されることを除いて第1の実施の形態によるラッチ装置の動作と実質的に同じであるので、詳細な説明は省略する。
本発明によれば、ローターをラッチ位置又は非ラッチ位置へ回転駆動するローターの角度変位が小さくて済み、キー操作が簡単でラッチ装置の操作性を向上することができるので、産業上の利用性が高くなる。
10 ラッチ装置
20 略矩形状のラッチケース
22 ねじ貫通孔
24、24’ 案内壁
24R 案内壁24のへこみ
24R1、24R2 へこみ24Rの相対する壁
30 ラッチ部材
30P ピン状係合部
30S 肩部
32 突部
34 切欠き
36 駆動部材配置部
36E 係合部分
36I 逃げ部分
38 ばね
40 ラッチ駆動手段
42 ローター
42E 結合端
42N 略V字形の切欠き
44 シリンダ錠
44C 保持筒
44CW ローター貫通壁
44CS ばね収納空間
46 ラッチ駆動部材
46S 軸
46D 駆動片
46R ロック解放片
46W、46W’V字形係合壁
46G 十字形係入溝
48 ローター42のボール弾発式クリック機構
50 ロック手段
52 ばね
54 ロック部材
54S 傾斜面
60 ローター付勢手段
62 巻きばね
62E、62E’ 2つの係止部
P1 ラッチ位置
P2 非ラッチ位置

Claims (5)

  1. ラッチケースと、前記ラッチケース内に配置され前記ラッチケースから突出して掛け止めするラッチ位置と前記ラッチケース内に引き込まれて掛け外しする非ラッチ位置との間を直線的に進退するラッチ部材と、ローターを含んでいて前記ローターを一方向に回転して前記ラッチ部材を前記ラッチ位置に直線的に前進し前記ローターを他方向に回転して前記ラッチ部材を前記非ラッチ位置に直線的に後退するラッチ駆動手段と、前記ラッチ部材を前記ラッチ位置に保持するロック手段とを備えたラッチ装置において、
    前記ラッチ部材が前記非ラッチ位置から前記ラッチ位置に駆動された後前記ローターを初期状態に復帰し、あるいは、前記ラッチ位置から前記非ラッチ位置に駆動された後前記ローターを初期状態に復帰するように付勢するローター付勢手段を更に備え、
    前記ラッチ部材は、前記ロック手段の一部をなす切欠きを側面に有するものであり、
    前記ラッチ駆動手段は、前記ローターによって駆動されるラッチ駆動部材を含み、
    前記ロック手段は、他の一部をなすものとして、前記切欠きのある前記ラッチ部材の側面に向けて付勢されたロック部材を備えており、かつ、前記切欠きのある前記ラッチ部材の側面に面した前記ロック部材の先端部は、前記ラッチ部材の切欠きに対して係入離脱自在に対応していて、前記ラッチ部材が前記ラッチ位置にあるときには前記ロック部材の先端部が前記ラッチ部材の切欠きに係入するとともに、前記ラッチ部材が前記非ラッチ位置にあるときには前記ロック部材の先端部が前記ラッチ部材の切欠きから脱出するものであり、
    前記ローターは、前記ラッチ駆動部材に対して所定角度相対回転することができるように組み付けられており、
    前記ラッチ駆動部材は、前記ロック手段の前記ロック部材を引っ込めることによりそのロック部材と前記ラッチ部材側にある前記切欠きとのロックを解除するロック解放片と、ロックを解除した状態で前記ラッチ部材をラッチ位置から非ラッチ位置に直線的に後退させる駆動片とを備えている
    ことを特徴とするラッチ装置。
  2. ラッチケースと、前記ラッチケース内に配置され前記ラッチケースから突出して掛け止めするラッチ位置と前記ラッチケース内に引き込まれて掛け外しする非ラッチ位置との間を直線的に進退するラッチ部材と、ローターを含んでいて前記ローターを一方向に回転して前記ラッチ部材を前記ラッチ位置に直線的に前進し前記ローターを他方向に回転して前記ラッチ部材を前記非ラッチ位置に直線的に後退するラッチ駆動手段と、前記ラッチ部材を前記ラッチ位置に保持するロック手段とを備えたラッチ装置において、
    前記ラッチ部材が前記非ラッチ位置から前記ラッチ位置に駆動された後前記ローターを初期状態に復帰するように付勢し且つ前記ラッチ位置から前記非ラッチ位置に駆動された後前記ローターを初期状態に復帰するように付勢するローター付勢手段を更に備え、
    前記ラッチ部材は、前記ロック手段の一部をなす切欠きを側面に有するものであり、
    前記ラッチ駆動手段は、前記ローターによって駆動されるラッチ駆動部材を含み、
    前記ロック手段は、他の一部をなすものとして、前記切欠きのある前記ラッチ部材の側面に向けて付勢されたロック部材を備えており、かつ、前記切欠きのある前記ラッチ部材の側面に面した前記ロック部材の先端部は、前記ラッチ部材の切欠きに対して係入離脱自在に対応していて、前記ラッチ部材が前記ラッチ位置にあるときには前記ロック部材の先端部が前記ラッチ部材の切欠きに係入するとともに、前記ラッチ部材が前記非ラッチ位置にあるときには前記ロック部材の先端部が前記ラッチ部材の切欠きから脱出するものであり、
    前記ローターは、前記ラッチ駆動部材に対して所定角度相対回転することができるように組み付けられており、
    前記ラッチ駆動部材は、前記ロック手段の前記ロック部材を引き込ますことによりそのロック部材と前記ラッチ部材側にある前記切欠きとのロックを解除するロック解放片と、ロックを解除した状態で前記ラッチ部材をラッチ位置から非ラッチ位置に直線的に後退させる駆動片とを備えている
    ことを特徴とするラッチ装置。
  3. ラッチケースと、前記ラッチケース内に配置され前記ラッチケースから突出して掛け止めするラッチ位置と前記ラッチケース内に引き込まれて掛け外しする非ラッチ位置との間を直線的に進退するラッチ部材と、ローターを含んでいて前記ローターを一方向に回転して前記ラッチ部材を前記ラッチ位置に直線的に前進し前記ローターを他方向に回転して前記ラッチ部材を前記非ラッチ位置に直線的に後退するラッチ駆動手段と、前記ラッチ部材を前記ラッチ位置に保持するロック手段とを備えたラッチ装置において、
    前記ラッチ部材が前記非ラッチ位置から前記ラッチ位置に駆動された後前記ローターを初期状態に復帰し、あるいは、前記ラッチ位置から前記非ラッチ位置に駆動された後前記ローターを初期状態に復帰するように付勢するローター付勢手段を更に備え、
    前記ラッチ駆動手段は、前記ローターによって駆動されるラッチ駆動部材を含み、
    前記ローターは、前記ラッチ駆動部材と一緒に回転するように前記ラッチ駆動部材に組み付けられ、
    前記ラッチ部材は、前記ラッチ部材の前記非ラッチ位置でばねによって前記ラッチ駆動部材に係合する係合部分を有する
    ことを特徴とするラッチ装置。
  4. ラッチケースと、前記ラッチケース内に配置され前記ラッチケースから突出して掛け止めするラッチ位置と前記ラッチケース内に引き込まれて掛け外しする非ラッチ位置との間を直線的に進退するラッチ部材と、ローターを含んでいて前記ローターを一方向に回転して前記ラッチ部材を前記ラッチ位置に直線的に前進し前記ローターを他方向に回転して前記ラッチ部材を前記非ラッチ位置に直線的に後退するラッチ駆動手段と、前記ラッチ部材を前記ラッチ位置に保持するロック手段とを備えたラッチ装置において、
    前記ラッチ部材が前記非ラッチ位置から前記ラッチ位置に駆動された後前記ローターを初期状態に復帰するように付勢し且つ前記ラッチ位置から前記非ラッチ位置に駆動された後前記ローターを初期状態に復帰するように付勢するローター付勢手段を更に備え、
    前記ラッチ駆動手段は、前記ローターによって駆動されるラッチ駆動部材を含み、
    前記ローターは、前記ラッチ駆動部材と一緒に回転するように前記ラッチ駆動部材に組み付けられ、
    前記ラッチ部材は、前記ラッチ部材の前記非ラッチ位置でばねによって前記ラッチ駆動部材に係合する係合部分を有する
    ことを特徴とするラッチ装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のラッチ装置であって、
    前記ローター付勢手段は、前記ローターの周りに配置されて前記ローターに係止される係止部を有する巻きばねから成っている
    ことを特徴とするラッチ装置。
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