JP5484629B2 - 粒子線治療装置 - Google Patents

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Description

本発明は、粒子線を患者の病変部に照射して治療する粒子線治療装置に関するものであり、とくに、マルチリーフコリメータにより、病変部に応じた照射形状で照射を行うことができる粒子線治療装置に関する。
粒子線治療装置には、治療計画にもとづいた照射形状で粒子線を照射するために、マルチリーフ(多葉)コリメータによって照射野の成形を行うものがある。このような粒子線治療装置では、粒子線照射期間中にマルチリーフコリメータの開口形状が治療計画で定められた形状から変動した場合、照射対象である患部に投与される線量及びその分布が治療計画と異なってしまうので、粒子線照射を速やかに停止させることが必要である。このため開口形状を規定する各リーフ位置の監視(確認)及び患者体位の監視は、治療計画で設定した線量分布を実現するための重要な機能であり、冗長性や多重性が求められ、複数種の検出方法が併用される。
リーフ位置の検出方法としては、各リーフあるいは各リーフに対応する駆動部に組み込まれたいわゆる内蔵型の検出機構と、外付け型(光学式)のものに大別することができる。そして、内蔵型の検出機構としては、例えば、各リーフを駆動する駆動モータにエンコーダを取り付け、モータの回転数からリーフ位置を検出するものがある。しかし、内蔵型の検出機構はリーフそれぞれ、あるいは各リーフに対応した駆動部のそれぞれに対して検出用の部材を取り付ける必要があり、装置が複雑化する。そのため、複数種の検出方法を冗長化させる場合、一方は取り付けの容易な光学(画像)式の検出方法が採用されることが多い。例えば、エンコーダのような内蔵型の検出機構とともに、ミラーを照射野内に設置するとともに、照射野外に設置したカメラでリーフの開口形状を撮影して、その画像からリーフの位置を測定する光学式の検出機構をさらに備え、マルチリーフコリメータの開口形状を冗長的で多重的に監視する粒子線治療装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、その他に光学式の検出方法としては、照射野内にスクリーンを設置し、スクリーンに投影された開口形状をカメラで撮影する粒子線治療装置(例えば、特許文献2参照。)も提案されている。さらに、リーフの外側の側面に線状のレーザ光線を当て、その照射された位置からリーフの位置を検出する放射線治療装置(例えば、特許文献3参照。)も提案されている。
特開2008-295860号公報(段落0004、0021〜0022、図2、図9) 国際公開WO2010/073318A1(段落0015〜0018、図1) 特開2010−104452号公報(段落0037〜0041、図6〜図8)
しかしながら、特許文献1あるいは2に示すような粒子線治療装置では、照射野内にミラーやスクリーンといった異物が入るので、荷電粒子ビームが衝突してエネルギーが減弱し、粒子線の飛程が変化したり、あるいは遮られて消散したりして、治療計画通りの照射が行えない場合があった。また、特許文献3に示すような粒子線治療装置では、光源や撮像部がリーフの外側の側面に対向できるように、リーフの可動範囲よりも外側に取り付ける必要があり、マルチリーフコリメータ本体から撮影機器がはみ出すことになり、装置が大型化する。特に回転ガントリ等に設置した場合、移動体が嵩高くなり、スムーズに回転移動して多門照射をすることが困難になるなどの問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、撮像部による荷電粒子ビームの消散やエネルギーの減弱、および装置の大型化を抑制するとともに、マルチリーフコリメータの開口形状を正確に監視し、高精度の粒子線治療が可能な粒子線治療を実行できる粒子線治療装置を得ることを目的とする。
本発明の粒子線治療装置は、加速器から供給された粒子ビームを走査して照射野を拡大するように照射する照射ノズルと、複数のリーフ板を厚み方向に並べたリーフ列を、前記粒子ビームのビーム軸を挟んで対向するように対をなして配置し、前記複数のリーフ板のそれぞれの前記ビーム軸に対向する側面を前記ビーム軸に対して接近または離反方向に駆動させて、所定の開口形状を形成し、前記照射ノズルから照射された粒子ビームを照射対象に適合するように成形して出射するマルチリーフコリメータと、前記複数のリーフ板のそれぞれの前記粒子ビームの照射方向における下流側の側面の前記ビーム軸に対して外側の端部の像を撮像する撮像部と、を備え、前記撮像部は、前記マルチリーフコリメータを通過した粒子ビームの照射野よりも外側、かつ下流側に位置するように、前記対をなすリーフ列のそれぞれに対応して設置されるとともに、それぞれの視点から前記下流側の側面に向かって引いた垂線の足が、前記リーフ板が最も離反方向に駆動されたときの前記外側の端部の位置よりも内側になるように調整される、ことを特徴とする。
本発明の粒子線治療装置によれば、マルチリーフコリメータを撮像する機器の配置を適切に調整することにより、照射野を遮ったり、装置を大型化させたりすることがなく、マルチリーフコリメータの開口形状を正確に監視し、高精度の粒子線治療が可能な粒子線治療を実行できる粒子線治療装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1にかかる粒子線治療装置の照射系の構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1にかかる粒子線治療装置のマルチリーフコリメータと撮像部との位置関係を説明するための図である。 本発明の実施の形態1にかかる粒子線治療装置において、マルチリーフコリメータを撮影する撮像部の視点の調整例を示す図である。 本発明の実施の形態1の変形例にかかる粒子線治療装置のマルチリーフコリメータと撮像部との位置関係を説明するための図である。 本発明の実施の形態2にかかる粒子線治療装置の照射系の構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態2にかかる粒子線治療装置のマルチリーフコリメータと撮像部との位置関係を説明するための図である。 本発明の実施の形態2の変形例にかかる粒子線治療装置のマルチリーフコリメータと撮像部との位置関係を説明するための図である。
実施の形態1.
図1および図2は、本発明の実施の形態1にかかる粒子線治療装置の構成を説明するためのもので、図1は粒子線治療装置の照射系全体の構成を示す図、図2は、粒子線治療装置に備えられているマルチリーフコリメータとマルチリーフコリメータを撮像する撮像部との位置関係を示す図である。図3は、本発明の実施の形態1にかかる粒子線治療装置において、リーフ位置を精度よく検出するための撮像部(カメラ)の視点の調整例を示す図である。また、図4は本発明の実施の形態1の変形例にかかるマルチリーフコリメータのリーフ板と撮像部の視点との位置関係を示す図である。
本発明の実施の形態1にかかる粒子線治療装置の最大の特徴は、マルチリーフコリメータの開口形状(各リーフ板の位置)を検出するための形状監視装置(の撮像部)の配置と構成にある。しかし、その特徴についての詳細な説明をする前提として、マルチリーフコリメータを備えた粒子線治療装置の照射系の全体構成について説明する。図1に示すように、粒子線治療装置2は、図示しない加速器から供給された荷電粒子ビームBの線量を測定する線量モニタ3と、供給された荷電粒子ビームBを円軌道に走査することにより、照射野RBを拡大する照射ノズルとして機能するワブラ電磁石(Wobbler Magnets)4と、鉛などで構成され、荷電粒子ビームBを散乱させる散乱体(Scatterer)5と、アルミニウムなどで構成され、照射対象の厚さに応じて、ブラッグピークの幅を拡大させるためのリッジフィルタ(Ridge Filter)6と、アクリル樹脂などで構成され、照射対象Kaの体表面からの深さ(照射深さ)に応じて、荷電粒子ビームBのエネルギー(飛程)を変えるためのレンジシフタ(Range Shifter)7と、複数(多葉)のリーフ板からなるリーフ部とリーフ板のそれぞれを駆動するリーフ駆動機構で構成され、照射野を患部形状に合わせるように制限するためのマルチリーフコリメータ(Multi-leaf Collimator)8と、照射対象の深さ形状に合わせるように荷電粒子ビームBの飛程を制限するボーラス9と、を備えている。
そして、マルチリーフコリメータ8の開口形状PSを監視するための形状監視装置10として、マルチリーフコリメータ8の開口部分の反対側である両外側にそれぞれ配置したビデオカメラ11a、11b(まとめてビデオカメラ11)と、ビデオカメラ11a、11bがそれぞれ撮影した画像を処理する画像処理部13a、13b(まとめて画像処理部13)とを有し、処理した画像は、形状画像Da、Db(まとめて形状画像D)のように表示装置14a、14b(まとめて14)によって表示される。なお、図中、粒子線治療を受ける患者Kを断面表示し、その中で、照射対象である患部Kaと治療中の患部Kaの位置を追跡するための患者位置マーカKbを示している。
次に、照射系における、照射野RBの拡大および成形動作について説明する。
図示しない加速器により加速され、輸送系を介して供給された荷電粒子ビームBは、線量モニタ3に入射し、その照射線量が計数される。このとき、照射系に入射した荷電粒子ビームBは、直径数mm以下のいわゆるペンシルビームの状態であるが、ワブラ電磁石4によって円軌道を描くように走査され、散乱体5によって散乱されることによって、照射野RBが拡大される。ワブラ電磁石4は、一般的にx方向用電磁石とy方向用電磁石からなる2つの電磁石を荷電粒子ビームBの中心軸Xに沿って連なるように配置する。ここで、説明を明瞭にするため、x方向及びy方向を定義する。荷電粒子ビームBの進行方向(X方向)をz軸の正方向とする。x軸とy軸とは、z軸に直交する軸であり、x軸とy軸もお互いに直交する。そして、図1、2および以降の図では、マルチリーフコリメータ8における各リーフ板8Lの駆動方向をx方向、各リーフ板8Lの厚み(積層)方向をy方向とする。すると、ワブラ電磁石4および散乱体5によって、照射野RBはxy方向(面方向)に広げられることになる。
照射野RBを拡大された荷電粒子ビームBは、リッジフィルタ6を通過する。リッジフィルタは、例えば錐状体や断面が三角形の板を面内に多数並べたように形成され、照射野RB内を例えば多数の小領域に分割したとすると、小領域毎に異なる厚みを通過するビームBが存在するようになっている。図では、理解しやすいように三角柱が横向きに並べられたように記載している。これにより、ブラッグピークが拡大され、所定のSOBP(Spread-Out Bragg Peak)幅を有するようになる。すなわち、リッジフィルタ6により、照射野はz方向にも広げられたことになる。次に、照射野を拡大された荷電粒子ビームBは、レンジシフタ7を通過する。レンジシフタ7は、荷電粒子ビームBのエネルギーを変えるための装置である。レンジシフタ7によって飛程調整されることで、荷電粒子ビームBを所望の体内深さに照射(線量付与)することができる。なお、照射野の広がりは、上述したように、面方向(x,y)だけではなく、厚み方向(z)についても広がるが、本明細書においては、面方向(x,y)の照射野の広がりのみを照射野RBとして表記する。なお、ワブラ電磁石の軌道については、円軌道を例に挙げたが、照射野RBを広げるものであれば、上述した円軌道に限らず、らせん軌道やその他の軌道であってもかまわない。
次に、荷電粒子ビームBは、マルチリーフコリメータ8を通過する。マルチリーフコリメータ8は、板状のリーフ板8Lを厚み方向(y方向)に積層したリーフ列8Cを、ビーム軸Xを挟むように対をなして(図1では右側を8Ca、左側を8Cbと表示)対向配置したものである。各リーフ板8Lを厚み方向に直交する方向(x)内でビーム軸Xに対して離反あるいは接近方向の所定位置に位置決めすることで、所望の開口形状PSを形成する。そして、マルチリーフコリメータ8を通過した荷電粒子ビームBは、患部Kaの形状に合わせた開口形状PSにより、照射野RBを患部形状に合わせて制限される。すなわち、照射野RBは、マルチリーフコリメータ8によってxy方向への制限・成形がなされることになる。なお、マルチリーフコリメータ8には、リーフ板8Lの集合体と図示しないリーフ駆動機構とを少なくとも備えている。しかし、リーフ駆動機構そのものを図で記載するとリーフ板8Lの配置等を示すのが困難となるので、図1、2および以降の図においては、簡略化のため、リーフ板8Lの集合体、あるいは、単独のリーフ板8Lを抽出して記載している。
最後に、荷電粒子ビームBは、ボーラス9を通過する。ボーラス9は、樹脂等で作られた制限器であり、患部の深さ形状として、例えば、患部のディスタル(Distal)形状を補償するような形態に形成されている。ディスタル形状とは、最深部KaD側の凹凸形状のことをいう。ここで、照射野はエネルギーが制限(z方向で成形)され、ディスタル形状と同じ形状を有するようになる。すなわち、照射野は、ボーラス9によってz方向への制限・成形がなされることになる。
上記のような照射系を用い、積層原体照射法で照射する場合、深さ(z)方向に空間的な線量付与を分割して投与することになる。照射開始時には最深部KaDを含む層(スライス)の線量付与に合わせて、ワブラ電磁石4、レンジシフタ7、マルチリーフコリメータ8(マルチリーフコリメータ開口形状)が設定され、荷電粒子ビームBが患部Kaに照射される。最深部の層(スライス)の照射が終了すると、自動的にブラッグピーク幅に相当した深さ分浅い位置(照射原から見た手前側)に、レンジシフタ7によって飛程が調整され、ワブラ電磁石4およびマルチリーフコリメータ8も設定変更されて次の層の照射が行われる。以降、同様にレンジシフタ7により飛程が調整され、ワブラ電磁石4及びマルチリーフコリメータ8の設定を変更しながら、全体として患部Kaの形状に最適化された線量が付与される。
このような積層原体照射等で、治療体積と患部Ka形状の一致度(原体性)の高い、つまり高精度な粒子線治療を行うためには、各照射層(スライス)でマルチリーフコリメータ8の開口形状PSが設定どおりであるか否かを確認・監視することが必要である。このため本実施の形態1にかかる粒子線治療装置2では、マルチリーフコリメータ8の開口形状PSを確実に監視するため、ビデオカメラ11を図2に示すように配置した。
図2は、マルチリーフコリメータ8をy方向から見たときの、リーフ板8Lの駆動範囲およびリーフ板8Lによって規定される荷電粒子ビームBの照射範囲(照射野RB)と、ビデオカメラ11(筐体自体、および視点PV)の配置について、ビーム軸Xから右側の部分を示したものである。リーフ板8Lは、基本的に、荷電粒子ビームBの進行方向に略平行でビーム軸Xに対向する内側側面AI、ビーム進行方向に略垂直で、ビーム進行方向の上流側(入射側)に位置する上流側側面AU、ビームBの進行方向に略平行でビーム軸Xから離れた側に位置する外側側面AX、ビーム進行方向に略垂直で、ビーム進行方向の下流側(出射側)に位置する下流側側面ADからなる4つの側面を有する。本実施の形態では、リーフ板8Lは、図に示すように矩形板状をなし、各リーフ板8Lは、ビーム軸X(z)およびリーフ板8Lの積層(または厚み)方向(y)に垂直で、側面AU、ADに平行な方向(x)に位置決め自在に駆動される。内側の側面AIは、ビーム軸Xに対して最も離反した時にLOIまで駆動され、このとき、荷電粒子ビームBの照射範囲は最大(RBMAX)となる。そして、ビデオカメラ11の筐体は、最大照射範囲RBMAXよりも外側で、どのような開口形状PSを形成した場合でも、荷電粒子ビームBが通過しない位置に設置している。
さらに、ビデオカメラ11の視野FVは、リーフ板8Lの外側の側面AXの駆動範囲である最接近時の位置LCXから最離反時の位置LOXをカバーする範囲とし、外側側面AX(厳密には下流側側面ADの外側端部C(ADとAXとの角))が少なくとも最接近時の位置LCXよりも外側に位置するときに、その視点PVから外側端部Cを結ぶ線が、外側の側面AXに対して、傾き(α)を有するように配置している。さらに、外側端部Cの駆動範囲のうち、いずれかの点で、視点PVから外側端部C部分を結ぶ線の下流側側面ADに対する角度βが、直角になるように配置している。左半分のカメラ11bについても、同様である。
上記のように配置したビデオカメラ11により、リーフ板8Lの下流側側面ADのうち、開口形状PSを形成する内側側面AIとは反対側になる外側端部Cを含むように撮影する。そして、図1に示すように、右側ビデオカメラ11aにより撮影された画像は右側画像処理部13aにより処理されて右側コリメータ形状画像Daとして得られる。ビーム軸Xの左側についても同様に、左側ビデオカメラ11bにより撮影された画像は左側画像処理部13bにより処理されて左側コリメータ形状画像Dbとして得られる。ここで、内側側面AIと外側側面AX(外側端部C)との距離をオフセットすれば、内側側面AIの位置となり、外側端部Cを境にして、下流側側面AD部分を空間、それ以外を遮蔽物というように、遮蔽物と空間を反転させると、マルチリーフコリメータ8の開口形状PS(個々のリーフ板8Lの内側側面AIの位置)となる。
このように、ビデオカメラ11は、リーフ板8Lの下流側側面ADのうち、開口部とは反対側にある外側端部Cを撮影するようにしたので、荷電粒子ビームBの照射野RBをさえぎることなくビデオカメラ11の視野FVをマルチリーフコリメータ8の下流側側面ADに正対(βが直角)させることができる。したがって、βが直角(90度)に近い角度となることを優先して、例えば、図3(a)に示すように、視点PVから下流側側面ADに向かって引いた垂線PPの足PFが、リーフ板8Lを駆動範囲の中央に移動させたときの外側側面AX(厳密には下流側側面ADの外側端部C)の位置LMX近傍(LCXまたはLOXよりも中央LMXに近い範囲)にくるように調整すれば、角度βは90度を中心として視野FVの半分以下の角度内で振れるので、リーフ板8Lの駆動位置によらず均一なコントラストを得ることができ、視認性が向上する。なお、角度βが直角から大きく外れる位置に外側端部Cがくる場合については、画像処理部13で画像の歪を補正し、ビーム軸X上から開口形状PSを直視したのと同等なマルチリーフコリメータ形状画像Dを生成することもできる。
また、視点PVから外側端部Cに向けて延ばした線が、外側の側面AXに対して、傾きα>0となる範囲を広くとることを優先して、例えば、図3(b)に示すように、視点PVから下流側側面ADに向かって引いた垂線PPの足PFが、リーフ板8Lを最接近させたときの外側端部Cの位置LCX近傍(中央LMXよりもLCXに近い範囲)にくるように調整すれば、撮影した画像に外側側面AXが映り込まない、あるいは映り込んだとしても角度が浅くなるので、下流側側面ADと外側側面AXを容易に判別し、外側端部(エッジ)Cの位置を正確に検出することができる。なお、視点PVをLCXよりも内側(ビーム軸X側)に配置すれば、下流側側面ADに対して正対する部分はなくなるが、撮影した画像に外側側面AXが映り込むことはない。なお、図3(a)、(b)においては、リーフ板8Lのうち、外側側面AX部分近傍とビデオカメラ11の視点PVのみを抽出して記載している。
なお、図1では、右側と左側の形状画像Da、Dbの表示装置14a、14bの配置を別々に示す例を記載しているが、これに限ることはない。例えば、ビデオカメラ11aと11bの画像データを合わせて画像処理をして、開口形状PSの形に変換してひとつの表示装置で表示してもよい。また、単に形状画像Dを表示するだけではなく、例えば予め記憶したパターンと形状画像とを比較して、リーフの位置を示す駆動距離あるいは駆動角度といった数値データに変換するようにしてもよい。このとき、例えば、背景技術で説明したような内蔵型の位置検出装置のデータと比較し、画像から得られたデータとの一致度(データのかい離度が閾値より小さいか否か等)によって、リーフの位置あるいは、位置検出装置や駆動機構に異常がないか否かを判定する判定装置を備えるようにしてもよい。
実施の形態1の変形例.
なお、図3で示した視点PVとリーフ板8Lとの関係は、本実施の形態のほか、円周軌道を想定し、リングを単純に径で分割した扇型の外側部分のような形状であっても、隣接する側面(またはその接線)が90度で交差する基本形を前提としており、α+β=90度という制約があった。そのため、βが直角になる位置を優先して、図3(a)のように外側端部Cの駆動範囲の中央LMX近傍に視点PVからの垂線PPの足PFがくるように設定すると、αが正になる範囲が駆動範囲の半分以下に狭くなることになる。しかし、例えば、図4(a)〜図4(c)に示す変形例のリーフ板8LV1〜8LV3(まとめて8L)のように、外側側面AXの角度を基本形から変えて、下流側側面に対して鋭角になるようにすれば、βが直角になる位置をリーフ板8Lの外側側面AX(厳密には下流側側面ADの外側端部C)の駆動範囲の中央LMX近傍に設定しても、αを正の値に保つ範囲を広げることができる。なお、図4(a)〜(c)においても、図3と同様に、リーフ板8Lのうち、外側側面AX部分近傍とビデオカメラ11の視点PVのみを抽出して記載している。
このとき、例えば図4(a)に示すリーフ板8LV1のように、外側側面AX全体が下流側側面ADに対して一定の傾きを持っている場合、リーフ板の駆動範囲の全域でαが正となる。そのため、ビデオカメラ11に外側側面AXが映り込むことがなく、外側端部Cを確実に識別することができる。なお、図中破線で示したのは矩形のリーフ板8Lの側面である。あるいは、図4(b)に示すリーフ板8LV2のように、外側側面AXのうち、外側端部C近傍部分(下流側側面ADに近接する部分)のみが鋭角になるようにした場合、その部分は、ビデオカメラ11に映り込むことがない。その場合、外側側面AXのうち、外側端部Cから離れた部分はビデオカメラ11に映り込むことがあるが、側面ADと比べて視点PVからの距離が離れているので、容易に外側端部Cを識別することができる。また、図4(c)に示すリーフ板8LV3のように、外側側面AXのうち、外側端部C近傍部分(下流側側面ADに近接する部分)が曲面の場合、外側端部Cに接する部分の接線が下流側側面ADに対して鋭角になるようにしてもよい。
このように、開口形状PSを監視するためのビデオカメラ11を照射野RBよりも外側に設置しているので、撮像部に荷電粒子ビームBが当たって、消散やエネルギーの減弱を生じさせることがない。しかも、ビデオカメラ11の視点PVから下流側端面ADに向けて引いた垂線PPの足PFをリーフ板8Lが最も外側に駆動されたときの下流側側面ADの外側端部Cの位置LOXよりも内側(照射野RB側)に配置しているので、マルチリーフコリメータ8本体からの撮影機器のはみ出しを抑制し、照射系をコンパクトにまとめることができる。そのため回転ガントリに設置された場合でも、移動体の大きさが抑制され、回転移動が容易にできる。
そのため、荷電粒子ビームの照射フローを中断することなく、照射期間中でもマルチリーフコリメータ8の開口形状PSの確認・監視を可能とし、例えば、内蔵型の位置検出装置と冗長的に監視することにより、誤照射の可能性を軽減し、高精度の粒子線治療が可能な粒子線治療を構築することができる。なお、上記例では撮像部としてビデオカメラを使用したが、スチルカメラでも同様に監視を行うことができる。
なお、上記記載あるいは、後述する記載において、垂線PPおよびその足PF,角度α、β等は、リーフ板8Lの厚み方向(y)から見た場合、つまりxz面内での方向および位置、角度を指すものであり、リーフ列8C中の積層方向(y)についての位置や角度等をも規定するものではない。
以上のように、本実施の形態1にかかる粒子線治療装置2によれば、加速器から供給された粒子ビームBを走査して照射野RBを拡大するように照射する照射ノズルとして機能するワブラ電磁石4や散乱体5と、複数のリーフ板8Lを厚み方向に並べたリーフ列8Cを、粒子ビームBのビーム軸Xを挟んで対向するように対をなして配置し、複数のリーフ板8Lのそれぞれのビーム軸Xに対向する側面AIをビーム軸Xに対して接近または離反方向に駆動させて、所定の開口形状PSを形成し、照射ノズルから照射された粒子ビームBを照射対象に適合するように成形して出射するマルチリーフコリメータ8と、開口形状PSを監視するために複数のリーフ板8Lのそれぞれの粒子ビームBの照射方向における下流側の側面ADのビーム軸Xに対して外側の端部Cの像を撮像する撮像部であるビデオカメラ11と、を備え、撮像部11は、マルチリーフコリメータ8を通過した粒子ビームBの照射野RBよりも外側、かつ下流側に位置するように、対をなすリーフ列8Cのそれぞれに対応して設置されるとともに、それぞれの視点PVから下流側の側面ADに向かって引いた垂線PPの足PFが、リーフ板8Lが最も離反方向に駆動されたときの外側の端部Cの位置LOXよりも内側になるように調整されるように構成したので、荷電粒子ビームの消散やエネルギーの減弱や装置の大型化を抑制するとともに、各リーフ板8Lの端部Cを確実に識別して、マルチリーフコリメータ8の開口形状PSを正確に監視できる。そのため、荷電粒子ビームBの照射を中断することなく、照射期間中でもマルチリーフコリメータ開口形状PSの確認・監視を可能とし、例えば、内蔵型の位置検出装置と冗長的に監視することにより、誤照射の可能性を軽減し、高精度の粒子線治療が可能な粒子線治療を構築することができる。
さらに、撮像部11が撮影した画像から外側の端部Cの位置を特定して、開口形状PSを示すデータに変換処理する画像処理部13と、を備えて形状監視装置10を構成するようにしたので、マルチリーフコリメータ8の開口形状PSを定量的に評価することもでき、他の監視装置のデータと照合することにより、さらに確実に開口形状を監視することができる。
ここで、視点PVから下流側側面ADに向かって引いた垂線PPの足PFが、リーフ板8Lを接近方向に最大移動近させたときの外側端部Cの位置LCXよりも駆動範囲の中央に移動させたときの外側端部Cの位置LMXに近くなるように構成すれば、角度βは90度を中心として視野FVの半分以下の角度内で振れられることになり、外側端部Cを正対に近い範囲で撮像する範囲が広がり、リーフ板8Lの駆動位置によらず均一なコントラストを得ることができ、視認性が向上する。
さらに、外側側面AXの少なくとも下流側側面ADに隣接する部分が、下流側側面ADに対して鋭角になるように構成すれば、垂線PPの足PFの位置を中央LMX近傍に調整して角度βを優先しても、リーフ板の駆動範囲の全域でαが正となるようにできる。そのため、ビデオカメラ11に外側側面AXが映り込むことがなく、しかも、ひずみが少なくコントラストが高い画像によりエッジ部Cをさらに確実に識別することができる。
あるいは、視点PVから下流側側面ADに向かって引いた垂線PPの足PFが、リーフ板8Lを駆動範囲の中央に移動させたときの外側端部Cの位置よりも、リーフ板8Lを接近方向に最大移動させたときの外側端部Cの位置LCXに近くなるように構成すれば、視点PVから外側端部Cに向けて延ばした線が、外側の側面AXに対して、傾きα>0となる範囲を広くとることになり、撮影した画像に外側側面AXが映り込まない、あるいは映り込んだとしても角度が浅くなるので、下流側側面ADと外側側面AXを容易に判別し、外側端部Cの位置を正確に検出することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、ビデオカメラ11により、直接リーフ板の下流側側面ADのエッジ部C近傍を直視することにより画像を取得する場合について述べたが、本実施の形態2では、撮像部としてミラーをさらに備え、ミラーを介してリーフ板8Lの下流側側面ADのエッジ部C近傍を撮影するようにした。
図5および図6は、本発明の実施の形態2にかかる粒子線治療装置の構成を説明するためのもので、図5は粒子線治療装置の照射系全体の構成を示す図、図6は、粒子線治療装置に備えられているマルチリーフコリメータとマルチリーフコリメータの形状監視装置との位置関係を示す図である。また、図7は本発明の実施の形態2の変形例にかかるマルチリーフコリメータのリーフ板と形状監視装置との位置関係を示す図である。
図5に示すように、右視野形状監視ミラー12a及び左視野形状監視ミラー12b(まとめてミラー12)をマルチリーフコリメータ8より荷電粒子ビームBの照射方向の下流で照射野RBより外側の右側及び左にそれぞれ配置し、各リーフ板8Lの下流側側面ADの外側端部C(エッジ部)の像を右視野形状監視ミラー12a及左視野形状監視ミラー12bで反射して右視野ビデオカメラ11a及び左視野ビデオカメラ11bでマルチリーフコリメータの下流から撮影するようにした。ここで、図6に示すように、視点PVの代わりに、ミラー12によって形成される視点PVの虚像Qの位置を、実施の形態1で示した配置にすれば、上記実施の形態1と同様の効果を得られる。さらに、撮像部配置の自由度が高くなるとともに、視点PVから撮像対象である端部Cまでの距離を長くとることができるので、視野FVの角度を小さくすることができ、駆動範囲の広い範囲で撮像する角度の変化が小さくなり、位置を特定する精度が高くなる。
実施の形態2の変形例.
なお、図5、図6では、ビデオカメラ11をミラー12より内側に設置する例を示したが、これに限られることはない。例えば、図7に示すように、ビデオカメラ11をミラー12よりも外側に設置してもよい。このように配置すると、照射野RBとリーフ板8Lの最接近時の外側端部Cの位置LCXと照射野RBとの間隔が狭い場合でも、撮像部(カメラ11とミラー12)をRB内に入れることなく、上記視点(の虚像Q)の位置調整を容易に行うことができる。また、ミラー12はかならずしも1つである必要はなく、複数のミラーで光路を折り返すようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態2にかかる粒子線治療装置2によれば、撮像部として、リーフ板8Lの下流側端面ADの外側の端部Cの像を反射する鏡体であるミラー12と、鏡体12から離れて設置された撮像器であるビデオカメラ11とを有し、鏡体12の反射により生じた撮像器11の視点PVの虚像Qに基づいて、鏡体12と撮像器11の配置を調整するように構成したので、撮像部配置の自由度が高くなるとともに、視点PVから撮像対象である端部Cまでの距離を長くとることができるので、視野FVの角度を小さくすることができ、リーフ板8Lの駆動範囲の広い領域で撮像する角度の変化が小さくなり、位置を特定する精度が高くなる。
2 粒子線治療装置、 3 線量計、 4 ワブラ電磁石(照射ノズル)、 5 散乱体(照射ノズル)、 6 リッジフィルタ、 7 レンジシフタ、 8 マルチリーフコリメータ、 8C リーフ列、 8L リーフ板、 9 ボーラス、 10 形状監視装置、 11 カメラ(撮像部)、 12 ミラー(撮像部)、 13 画像処理部、 14 画像表示装置、 AI リーフ板の内側側面、 AD リーフ板の下流側側面、 AU リーフ板の上流側側面、 AX リーフ板の外側側面、 B 荷電粒子ビーム(粒子ビーム)、 C リーフ板の下流側側面の外側端部(エッジ部)、 D 処理画像、 FV 撮像部の視野、 LCX 最近接時の外側端部の位置、 LMX 駆動範囲の中央における外側端部の位置、 LOI 最離反時の内側側面の位置、 LOX 最離反時の外側端部の位置、 PF 視点から下流側側面に向けて引いた垂線の足、 PP 視点から下流側側面に向けて引いた垂線、 PS 開口形状、 PV 撮像部の視点、 Q 撮像部の光学上の視点(視点の虚像)、 RB 照射野、
α 視点から下流側側面の外側端部へ引いた直線と外側側面とのなす角、 β 視点から下流側側面の外側端部へ引いた直線と下流側側面とのなす角

Claims (6)

  1. 加速器から供給された粒子ビームを走査して照射野を拡大するように照射する照射ノズルと、
    複数のリーフ板を厚み方向に並べたリーフ列を、前記粒子ビームのビーム軸を挟んで対向するように対をなして配置し、前記複数のリーフ板のそれぞれの前記ビーム軸に対向する側面を前記ビーム軸に対して接近または離反方向に駆動させて、所定の開口形状を形成し、前記照射ノズルから照射された粒子ビームを照射対象に適合するように成形して出射するマルチリーフコリメータと、
    前記複数のリーフ板のそれぞれの前記粒子ビームの照射方向における下流側の側面の前記ビーム軸に対して外側の端部の像を撮像する撮像部と、を備え、
    前記撮像部は、前記マルチリーフコリメータを通過した粒子ビームの照射野よりも外側、かつ下流側に位置するように、前記対をなすリーフ列のそれぞれに対応して設置されるとともに、それぞれの視点から前記下流側の側面に向かって引いた垂線の足が、前記リーフ板が最も離反方向に駆動されたときの前記外側の端部の位置よりも内側になるように調整される、ことを特徴とする粒子線治療装置。
  2. 前記撮像部は、前記リーフ板の外側の端部の像を反射する鏡体と、前記鏡体から離れて設置された撮像器とを有し、前記鏡体の反射により生じた前記撮像器の視点の虚像に基づいて、前記鏡体と前記撮像器の配置を調整することを特徴とする請求項1に記載の粒子線治療装置。
  3. 前記撮像部は、前記視点から前記リーフ板の下流側の側面に向かって引いた垂線の足が、前記リーフ板を前記接近方向に最大移動させたときの前記外側の端部の位置よりも前記リーフ板を駆動範囲の中央に移動させたときの前記外側端部の位置に近くなるように調整されていることを特徴とする請求項1または2に記載の粒子線治療装置。
  4. 前記複数のリーフ板のそれぞれは、前記リーフ板の外側の側面の少なくとも前記下流側の側面に隣接する部分が、前記下流側の側面に対して鋭角になるように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の粒子線治療装置。
  5. 前記撮像部は、前記視点から前記下流側側面に向かって引いた垂線の足が、前記リーフ板を駆動範囲の中央に移動させたときの前記外側の端部の位置よりも、接近方向に最大移動させたときの前記外側端部の位置に近くなるように調整されていることを特徴とする請求項1または2に記載の粒子線治療装置。
  6. 前記撮像部が撮影した画像から前記外側の端部の位置を特定して、前記開口形状を示すデータに変換処理する画像処理部と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の粒子線治療装置。
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