JP5482880B1 - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技状態がほぼ常にボーナス内部中となるように設定し、ボーナス内部中の再遊技役の当選確率を通常よりも高く設定したうえで、再遊技役が入賞した場合において、次ゲームにおいて遊技媒体が投入された場合には、自動ベット処理が行われるとともに、この自動ベット処理中に投入された遊技媒体が電子的に貯留されるようにした。
【選択図】図8
Description
そこで本願発明は、再遊技役の当選確率を常に高くしてATにおいて安定的にメダルを獲得可能とするとともに、通常時に再遊技が頻発しても遊技者が煩わしさを感じることなくゲームを行うことができる遊技機を提供することを目的とする。
本願の第1の発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、本願発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
本願発明は、遊技媒体の投入に基づき遊技が開始される遊技機であって、複数の図柄を表示した複数の回転リール(40)と、前記複数の回転リール(40)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、回転中の前記回転リール(30)を個々に停止させるための複数のストップスイッチ(50)と、所定の図柄組合せが対応付けられた役について当選か否かの役抽選を行う役抽選手段(80)と、前記役抽選手段(80)の抽選結果及び前記スタートスイッチ(30)及びストップスイッチ(50)の操作に基づいて、前記回転リール(40)の回転及び停止を制御するリール制御手段(100)と、前記複数の回転リール(40)が全て停止したときに、当選役に対応付けられた図柄組合せを構成する図柄が、前記複数の回転リール(40)の全てを貫く有効ライン上に揃って停止した場合は入賞と判定する入賞判定手段(遊技結果判定手段120)と、遊技の進行が凍結状態となるフリーズを制御するフリーズ制御手段(140)と、を備え、前記役として、入賞すると遊技媒体が払い出される小役と、入賞すると遊技媒体を投入することなく次ゲームを行うことができる再遊技役と、入賞すると次ゲームから役抽選の結果に関わらず小役が当選状態となるボーナスゲームが行われるボーナス役とを備え、前記ボーナス役は、当選したゲームで入賞しなかった場合は、次ゲーム以降も入賞するまで当選状態が維持されるように形成され、ゲーム開始時に遊技媒体が投入された場合には所定のベット表示部(18)にベット表示がされ、前記再遊技役が入賞した場合には、遊技媒体の投入によらず前記ベット表示がされる自動ベット処理が行われるように形成され、前記役抽選手段(80)の抽選結果に関する情報を報知する補助演出の実行を制御する補助演出制御手段(AT制御手段220)を備えている遊技機に係る。
本発明においては、ボーナス役が当選したゲームでボーナスを入賞させられなかった場合には、遊技状態がほぼ常にボーナス内部中となる。ボーナス内部中においては、ボーナス役対応付けられた図柄に優先して他の役が入賞するように制御されるとともに、通常状態よりも再遊技役の当選確率が高くなっているので、再遊技役が当選し入賞する回数が多いゲームが長期間続くことになる。さらに、ボーナス内部中に所定の契機(例えば特定役の当選時に補助演出状態への移行の有無を決定する移行抽選に当選した場合や、通常状態で所定ゲーム数を消化した場合)で、補助演出状態に移行した場合には、遊技媒体の消費を押さえつつ小役入賞より遊技媒体を獲得することができる。これにより、役抽選の結果や遊技者のストップスイッチ(50)に対する操作の技量に依存せず、補助演出状態において安定的に遊技媒体を獲得することができる。
そして、本発明によれば、ほぼ常に再遊技役の当選確率が高い状態である仕様となっている場合に、遊技媒体を投入する度にそれがキャンセルされる状況が頻繁に発生することがないようにすることができる。
本願の第2の発明は、遊技媒体の投入に基づき遊技が開始される遊技機であって、複数の図柄を表示した複数の回転リール(40)と、前記複数の回転リール(40)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、回転中の前記回転リール(30)を個々に停止させるための複数のストップスイッチ(50)と、所定の図柄組合せが対応付けられた役について当選か否かの役抽選を行う役抽選手段(80)と、前記役抽選手段(80)の抽選結果及び前記スタートスイッチ(30)及びストップスイッチ(50)の操作に基づいて、前記回転リール(40)の回転及び停止を制御するリール制御手段(100)と、前記複数の回転リール(40)が全て停止したときに、当選役に対応付けられた図柄組合せを構成する図柄が、前記複数の回転リール(40)の全てを貫く有効ライン上に揃って停止した場合は入賞と判定する入賞判定手段(遊技結果判定手段120)と、遊技の進行が凍結状態となるフリーズを制御するフリーズ制御手段(140)と、を備え、前記役として、入賞すると遊技媒体が払い出される小役と、入賞すると遊技媒体を投入することなく次ゲームを行うことができる再遊技役と、入賞すると次ゲームから役抽選の結果に関わらず小役が当選状態となるボーナスゲームが行われるボーナス役とを備え、前記ボーナス役は、当選したゲームで入賞しなかった場合は、次ゲーム以降も入賞するまで当選状態が維持されるように形成され、ゲーム開始時に遊技媒体が投入された場合には所定のベット表示部(18)にベット表示がされ、前記再遊技役が入賞した場合には、遊技媒体の投入によらず前記ベット表示がされる自動ベット処理が行われ、精算スイッチ(17)の操作によって、ベットされている遊技媒体及び/又は電子的に貯留されている遊技媒体を精算可能であり、前記役抽選手段(80)の抽選結果に関する情報を報知する補助演出の実行を制御する補助演出制御手段(AT制御手段220)を備えている遊技機に係る。
また、本発明に係る遊技機は、遊技状態として、前記ボーナスゲームが行われるボーナス作動中状態と、前記ボーナス役の当選状態が維持されているボーナス内部中状態と、ボーナス作動中状態及びボーナス内部中状態以外の状態である通常状態とを備え、前記通常状態及び前記ボーナス内部中状態においては、1ゲームを開始させるために投入すべき遊技媒体数である規定数が第一の投入数に設定され、前記ボーナス作動中状態においては、前記規定数が第二の投入数に設定され、前記役抽選手段(80)は、前記通常状態においては前記ボーナス役が単独で当選する場合があるように役抽選を行い、前記ボーナス内部中状態においては前記小役が前記通常状態と同確率で当選するとともに前記再遊技役が前記通常状態よりも高確率で当選するように役抽選を行い、前記リール制御手段(100)は、前記ボーナス内部中状態において、前記ボーナス役と前記再遊技役とが同時に当選した状態では前記再遊技役を入賞させ、前記ボーナス役と前記小役とが同時に当選した状態では前記小役を入賞させるように前記ストップスイッチ(50)の操作に基づく回転リールの停止を制御し、前記小役の入賞に基づく遊技媒体の払出数は、前記規定数が前記第一の投入数である場合には、特定小役の入賞に基づく遊技媒体の払出数が前記第一の投入数よりも多く設定され、前記規定数が前記第二の投入数である場合には、特定小役を含む全ての小役の入賞に基づく遊技媒体の払出数が前記第二の投入数以下に設定され、前記補助演出制御手段(220)は、所定条件を満たした場合には、演出状態を、前記役抽選手段の抽選結果に関する情報として前記特定小役の当選に関する情報を報知する補助演出状態へと移行させることができる。そして、前記再遊技役が入賞して自動ベット処理が行われた状態で前記精算スイッチ(17)が操作された場合に当該精算スイッチ(17)の操作を受け付け、電子的に貯留されている遊技媒体を精算可能とするように形成されていることを特徴とする。
第3の発明は、上記した第1又は第2の発明の特徴点に加え、前記小役として、前記特定小役である第一の小役と、第二の小役と第三の小役とが設けられ、前記第一の小役の配当は前記第二の小役の配当および前記第三の小役の配当よりも高く設定されており、前記第一の小役に対応付けられた図柄組合せを構成する図柄、及び、第三の小役に対応付けられた図柄組合せを構成する図柄は、前記前記ストップスイッチ(50)の操作タイミングに関わらずに有効ライン上に停止可能となるよう前記回転リール(40)上に配置され、前記第二の小役に対応付けられた図柄組合せを構成する図柄は、前記ストップスイッチ(50)の操作タイミングが特定のタイミングであることを条件に有効ライン上に停止可能となるよう前記回転リール(40)上に配置され、前記役抽選手段(80)は、前記第一の小役と前記第二の小役と前記第三の小役とが重複して当選する特定当選態様が存在するように役抽選を行い、前記特定当選態様には、前記ストップスイッチ(50)の操作順として正解の押し順と不正解の押し順が予め設定されており、前記リール制御手段(100)は、前記役抽選の結果が前記特定当選態様である場合において、前記ストップスイッチ(50)が前記正解の押し順で操作された場合には、前記第一の小役を入賞させるように、前記ストップスイッチ(50)の操作に基づく回転リール(40)の停止を制御し、前記ストップスイッチ(50)が前記不正解の押し順で操作された場合には、前記第二の小役が入賞し得るように、又は前記第三の小役を入賞させるように、前記ストップスイッチ(50)の操作に基づく回転リール(40)の停止を制御することを特徴とする。
(スロットマシン10)
本実施の形態におけるスロットマシン10は、図1に示すように、正面側が開口する方形箱状の筐体11と、この筐体11の正面開口を開閉自在かつロック可能な前扉3を有している。
前記筐体11の内部において、開口上部には、3個の回転リール40を有するリールユニット60が設置され、開口下部には、ホッパーユニット65と、電源装置5が設けられている。また、前記リールユニット60の上方には、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20が配置されている。
各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、図3に示すように、「赤7」、「白7」、「白BAR」、「黒BAR」「リプレイa」、「リプレイb」「スイカa」、「スイカb」「ベル」、「チェリー」などの図柄が、1つの回転リール40につき21個ずつ、表示されている。なお、図3において左端の数字は、各図柄を特定するための図柄番号を示している。
また、特に図示しないが、各回転リール40には、リールユニット60に設けられたインデックスセンサ60A(図2参照)に検知される検知部としてのスタートインデックスが設けられている。スタートインデックスは、例えば回転ドラムの内側や回転ドラムとリールモータをつなぐスポークに設けられた突片とすることができる。
ここで、前記操作スイッチとしては、図1に示すように、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30、ストップスイッチ50が設けられている。なお、操作スイッチとしては、その操作によりスロットマシン10により行われる演出のパターンを選択をしたり、操作に同期して演出表示を変化させるような演出の進行に関わる操作を行うことができる演出スイッチが設けられていてもよい。
前記スタートスイッチ30は、操作部3Aの正面左側に設けられたレバー状のスイッチであって、回転リール40を回転開始させるためのものである。スタートスイッチ30の筐体内部側には、特に図示しないが、レバーの位置移動を検出する接触センサあるいは遮光センサが設けられており、センサの検出信号がスタートスイッチ30の操作信号として扱われるようになっている。
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、1個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、図3に示すように、メイン制御装置21及びサブ制御装置22を構成する。
ここで、メイン制御装置21の制御に基づくスロットマシン10の作動状態を遊技状態といい、サブ制御装置22の制御に基づくスロットマシン10の作動状態を演出状態というものとする。
画像表示部67、ランプ68、スピーカ69は、演出を実行するための演出装置である。ここで、画像表示部67は、図1に示すように、図柄表示窓13の上側に設けられた窓部であり、LED、ドットマトリックス、液晶画面等を用いて、入賞の報知その他の演出画像を表示するためのものである。なお、画像表示部67としては上記のものに限られず、例えば演出専用の回転リールを設け、リールの図柄や文字等により演出を表示するようにしてもよい。ランプ68は発光体の点灯又は点滅により入賞等を報知するためのものであり、スピーカ69は、BGMや操作音等、所定の音声を出力するためのものである。
メイン制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、メイン制御装置21は、図2に示すように、投入制御手段70、役抽選手段80、当選フラグ設定手段90、リール制御手段100、遊技状態移行制御手段110、遊技結果判定手段120、払出制御手段130、フリーズ制御手段140、の各手段として機能する。
(投入制御手段70)
投入制御手段70は、メダルの投入関する制御を行う手段であって、メダルセンサ15Bの検知信号及びベットスイッチ16の操作信号に基づいて、ベット表示部18及びクレジット表示部19の表示及びメダルキャンセル装置4Aの作動を制御するものである。
また、スロットマシン10に投入された遊技メダルは、あらかじめ定められた枚数(例えば、50枚)まで、電子的に貯留(クレジット)しておくことができるように形成されている。この、クレジットされたメダルの枚数は、クレジット表示部19に表示されるものとなっている。そして、クレジット表示部19にクレジットメダル数が表示されている場合には、メダル投入口14にメダルを投入する代わりに、ベットスイッチ16を操作することによりメダルのベットを行い、スタートスイッチ30を操作可能状態にすることができる。
なお、回転リール40の回転中や、ホッパーユニット65がメダルを払い出ししている最中などの所定の場合においては、投入制御手段70はベットスイッチ16の操作信号を受け付けないと同時に、メダルキャンセル装置4Aを作動させて、メダルの投入によるベットを行わせない。また、後述するが、所定の場合には、メダル投入又はベットスイッチ16の操作によらず、ベット表示部18のベット表示を自動的に行うようになっている。
役抽選手段80は、複数の図柄から構成される図柄組合せが対応付けられた所定の「役」について、当選したか否かを抽選により決定するものであり、役抽選テーブル(図5(A)参照)と、判定手段(図示せず)とを備えている。そして、スタートスイッチ30の操作信号受信のタイミングで、図示しないカウント抽出手段が、図示しないループカウンタの数値を読み取り、判定手段がこの数値と役抽選テーブルとを比較して、当選の有無を判定するものである。
役抽選テーブルは、前記ループカウンタがカウントする数値(例えば0〜65535)を全領域として各当選項目の当選領域を規定したものである。なお、役抽選テーブルの詳細については後述する。判定手段は、カウント抽出手段がピックアップしたカウントデータと、前記役抽選テーブルの当選判定領域データとを照合し、カウントデータが所定の当選領域に属する場合には当該当選領域に対応する当選を決定し、カウントデータがいずれの当選領域にも属さない場合には、「ハズレ」の決定をするものである。
なお、有効ラインとは、3個の回転リール40にそれぞれ表示されている図柄のうち図柄表示窓13から視認可能な図柄を各回転リール40につき1個ずつ繋いでできる、複数の回転リール40の全てを貫くライン(入賞ライン)のうち、入賞するために有効となる図柄組合せの並びを規定したラインである。入賞ラインは、規定数のメダルをベットすることにより有効ラインになる。本実施の形態においては、図1に示すように、左リール41の中段に位置する図柄、中リール42の中段に位置する図柄、右リール43の中段に位置する図柄を繋いでできる中段ラインL1が入賞ラインとして設定されている。そして、本実施の形態では、遊技状態に応じて、1回の遊技につき、メダルを2枚又は3枚ベットすることが可能となっており、2枚のメダルをベットした場合も、3枚のメダルをベットした場合も、中段ラインL1が有効になるが、それぞれの場合で入賞による払い出しメダル数が異なるように設定されている。
前記小役としては、ベル1〜ベル11までの11個のベル役と、チェリー役が設けられている。各ベル役には、ベル図柄、リプレイa図柄とリプレイb図柄(合わせてリプレイ図柄という)、黒BAR図柄、スイカa図柄とスイカb図柄(合わせてスイカ図柄という)、チェリー図柄、赤7図柄のいずれかにより構成される図柄組合せが対応付けられている。例えばベル1は「リプレイa・リプレイa・スイカa」及び「リプレイa・スイカa・スイカa」の2個の図柄組合せが対応付けられている。また、チェリー役には、「チェリー・ANY・ANY」(ANYは何の図柄でもよい意味)の図柄組合せが対応付けられている。
前記再遊技役としては、リプレイ1〜リプレイ6までの6個のリプレイが設けられている。各リプレイには、回転リール40に表示されている全ての図柄のうちのいずれかにより構成される図柄組合せが対応付けられている。例えば、リプレイ1は、「リプレイa・リプレイa・リプレイa」「赤7・白7・リプレイb」などの60個の図柄組合せが対応付けられており、リプレイ3は「ベル・スイカb・赤7」「ベル・スイカb・白7」などの5個の図柄組合せが対応付けられている。いずれかの再遊技役が入賞すると、再遊技が作動し、当該ゲーム終了後の次ゲームにおいて、遊技メダルを新たに投入することなくスタートスイッチ30が操作可能となる。
(役抽選テーブル)
本実施の形態における役抽選テーブルの概念図を図5(A)に示す。ここで、図5(A)は、当選役が当選しないハズレ(不当選)の領域である不当選領域を省略し、複数の役抽選テーブルに設定されている当選領域の有無を示したものであり、左欄に示した当選領域が含まれていることを丸印で表している。
ここで、通常状態とは、スロットマシン10の初期状態(工場出荷時又は設定変更後もしくはリセット後)の遊技状態をいうものである。ボーナス内部中とは、後述するボーナスフラグ(CBBフラグ)が持ち越されている遊技状態であり、ボーナス作動中とはボーナスゲーム(CBBゲーム)が行われる遊技状態である。
各役抽選テーブルには、図5(A)に示す所定の当選の領域と、図示しないハズレの領域とが設定されている。CBテーブルには、CBB及び再遊技役の当選領域は設けられておらず、内部中テーブルにはCBBの当選領域は設けられていない。当選の領域としては、一の役に対応付けられた当選領域である単独当選領域の他に、複数種類の役に対応付けられた重複当選領域が設定されている。図5(A)において、「CBB」、「リプレイD」「チェリー」の当選領域は、それぞれ、CBB、リプレイ1、チェリーの単独当選領域である。一方、当選領域の「リプレイA」〜「リプレイC」、「リプレイE」〜「リプレイH」は所定のリプレイ役の重複当選領域であり、「ベルA」〜「ベルM」までの当選領域は所定のベル役の重複当選領域となっている。
さて、図5(A)では明記していないが、各役抽選テーブルにおける全ての小役の当選領域の全領域に対する割合(以下当選確率という)は、通常テーブル及び内部中テーブルにおいて、同等に設定されている。また、CBテーブル以外の役抽選テーブルにおける再遊技役の当選確率(合算値)は、通常テーブルよりも内部中テーブルの方が高くなるように設定されている。例えば、通常テーブルでは、再遊技役の当選確率が約1/7.3に設定されており、内部中テーブルでは、再遊技役の当選確率が約1/3.5に設定されている。これにより、遊技状態がボーナス内部中である遊技は、遊技メダルを新たに投入することなく遊技を行える再遊技の回数が増えるとともに、小役の当選確率は変化しないので、手持ちのメダルの目減りが少なくなる。さらに、内部中テーブルにおいては、ハズレの領域が極めて少なく、例えば1/65536に設定されている。
(当選フラグ設定手段90)
当選フラグ設定手段90は、当選に対応する当選フラグを成立させるものである。具体的には、CB中でない場合において、前記役抽選手段80による役抽選の結果、いずれかの役が当選した場合に、小役が当選した場合には小役フラグ(ベル1フラグ、チェリーフラグなど)を成立させ、ボーナス役が当選した場合にはボーナスフラグ(CBBフラグ)を成立させ、再遊技役が当選した場合には再遊技フラグ(リプレイ1フラグなど)を成立させる。小役フラグ及び再遊技フラグは1ゲーム限りでリセットされるが、ボーナスフラグは、当該ボーナス役が入賞するまでリセットされない。すなわち、ボーナス役当選の場合には、当選の権利が次ゲーム以降に持ち越されるようになっている。
(リール制御手段100)
リール制御手段100は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作信号に基づいて、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものであり、図2に示すように、回転制御手段101と、停止制御手段102とを少なくとも備えている。
回転制御手段101は、スタートスイッチ30の有効な操作信号を受信した場合に、リールユニット60のステッピングモータを駆動させて回転リール40を回転させるためのものである。具体的には、規定数のベットがされている状態でスタートスイッチ30の操作信号を入力した場合には、前ゲームにおける回転リール40の回転開始から一定時間(4.1秒、いわゆるウエイト時間)が経過していることを条件に、各ステッピングモータに駆動信号を出力することにより、全ての回転リール40の回転を一斉に、あるいは所定の順番で開始させる。そして、全ての回転リール40の回転速度が所定の定常回転速度(例えば80rpm)に達すると、この定常回転速度で定速回転を行わせるものとなっている。
停止制御手段102は、リールユニット60に設けられた回転リール40の回転を検知するためのインデックスセンサ60A(図2参照)の検知信号に基づき、現時点における回転リール40の回転角度を把握し、ストップスイッチ50が操作された時点での回転リール40の回転角度から、有効ライン(中段ライン)上に位置している図柄を特定することができるようになっている。ここで、回転リール40に表示されている1図柄分の領域を1コマと称し、1つの回転リール40は21コマを有している。そして、停止制御手段102は、回転リール40の回転角度をもとに特定された図柄を基準図柄として、この基準図柄から回転方向にあらかじめ定められたコマ数分だけ(最大スベリコマ数、例えば4コマ)移動したときの図柄までの範囲(5コマの範囲)で、対応する回転リール40を停止させるように形成されている。換言すれば、停止制御手段102は、ストップスイッチ50が操作された時点から対応する回転リール40が停止するまでに、この回転リール40が回転する回転量があらかじめ定められたコマ数の範囲内となるように、ステッピングモータの駆動停止を制御するものである。具体的には、前記基準図柄をその位置に停止させてもよい場合にはそのまま回転リール40を停止させ、その位置に停止させてはいけない場合には、回転リール40が停止するまでの時間を遅らせて、有効ライン上からその図柄を蹴飛ばして停止させる。また、最大スベリコマ数の範囲内に、当選図柄が含まれている場合には、回転リール40が停止するまでの時間を遅らせて、有効ライン上にその当選図柄を引き込んで停止させる。
前記優先度判定データの優先度は、単一の役が当選している場合には、基準図柄から最大スベリコマ数の範囲内にある当該当選役を構成する当選図柄の優先度が最も高くなるように設定されており、複数の役が同時に当選状態となっている場合には、ボーナス役、小役、再遊技役の順に優先度が高くなるように設定されている。つまり、ボーナス役と小役が同時に当選している場合(ボーナス内部中に小役が当選した場合)には小役に対応付けられた小役図柄の停止位置が優先的に停止位置として決定され、ボーナス役と再遊技役が同時に当選している場合(ボーナス内部中に再遊技役が当選した場合)には再遊技役に対応付けられたリプレイ図柄の停止位置が優先的に停止位置として決定される。すなわち、ボーナス内部中において、ボーナス図柄の停止位置が優先的に停止位置として決定されるのは、役抽選の結果がハズレの場合のみとなる。なお、CB中において小役が同時当選している場合は、停止テーブルにあらかじめ設定された停止位置が停止位置として決定される。
前記停止テーブルとしては、当選図柄引き込みテーブルと、ハズレテーブルとが設けられている。当選図柄引き込みテーブルは、当選図柄の配列が有効ライン上に停止し、かつ、当選図柄以外の図柄が有効ライン上に停止しないように、操作されたストップスイッチ50に対応する回転リール40の停止位置をあらかじめ定められたスベリコマ数の範囲内で規定してあるものである。ハズレテーブルは、いずれの役を構成する図柄組合せも有効ライン上に停止しないように、対応する回転リール40の停止位置をあらかじめ定められたスベリコマ数の範囲内で規定してあるものである。停止テーブルは、3個の回転リール40にそれぞれ対応して設けられており、先に停止した回転リール40の停止図柄に応じて、未停止の回転リール40の停止テーブルが選択されるようになっている。
まず、「押し順ベル」のいずれか、すなわち図5(A)に示す「ベルA」〜「ベルL」のいずれかの当選領域が当選した場合の停止制御について説明する。
本実施の形態においては、「押し順ベル」の領域に共通して含まれるベル9の図柄組合せを構成する図柄(ベル図柄)は、全ての回転リール40において最大スベリコマ数の範囲内に配置されている。また、「ベルA」〜「ベルF」の領域に共通して含まれるベル7の図柄組合せを構成する図柄(スイカ図柄、ベル図柄、リプレイ図柄)のうち、スイカ図柄とリプレイ図柄は、個々の図柄についてみると、対応する回転リール40において全てが最大スベリコマ数の範囲内に配置されているわけではないが、対応する回転リール40においていずれかの図柄を有効ライン上に引き込んでベル7に対応付けられたいずれかの図柄組合せを表示可能となっている。「ベルG」〜「ベルL」の領域に共通して含まれるベル8の図柄組合せを構成する図柄も同様に、個々の図柄についてみると、対応する回転リール40において全てが最大スベリコマ数の範囲内に配置されているわけではないが、対応する回転リール40においていずれかの図柄を有効ライン上に引き込んでベル8に対応付けられたいずれかの図柄組合せを表示可能となっている(図3、図4参照)。つまり、ベル7〜9は、最大スベリコマ数が4コマに設定されている制御中(CB以外)においては、ストップスイッチ50の操作のタイミングにかかわらず入賞可能な設定となっている。一方、各「押し順ベル」に含まれる、ベル1〜6のベル役の図柄組合せを構成する図柄には、中リール42及び右リール43において最大スベリコマ数の範囲内に配置されていない図柄が含まれており、ベル1〜6が単独で当選したとしても目押しをしないと入賞できない設定となっている。そして、停止制御手段102は、ボーナス(CBB)作動中以外の状態(規定数が3枚のゲーム)において、役抽選により、いずれかの「押し順ベル」が当選した場合には、ストップスイッチ50の操作態様に応じて、当該領域に含まれるベル7〜9のいずれかのベル役に対応する図柄組合せを有効ライン上に停止表示させるように停止制御を行う。
なお、本実施の形態では、不正解の押し順で操作すると払い出しの少ない不正解役が必ず入賞する設定となっているが、不正解の押し順で操作するとストップスイッチ50の操作タイミングに応じて不正解役が入賞する場合があるが、ストップスイッチ50の操作タイミングによっては何の役も入賞しない場合もあるように設定してもよい。また、この場合には、正解役と不正解役の配当が同じ設定としてもよい。また、有効ラインを複数設けた場合には、同時当選している役の配当は同じだが、正解の押し順だと複数役が重複して入賞し、不正解の押し順だと単独の役しか入賞しないかいずれの役も入賞しないように形成してもよい。あるいは、正解の押し順だと同一の役が複数の有効ラインに表示されて重複入賞し、不正解の押し順だと所定の役が単独の有効ラインに表示されるように形成してもよい。なお、これらの制御を可能とするように、回転リール40の図柄配列や役抽選テーブルや停止テーブルを設定する必要があることは言うまでもない。
停止制御手段102は、役抽選により上記した「押し順リプレイ」のいずれかが当選した場合には、ストップスイッチ50の操作態様に応じて、有効ライン上に停止表示させる再遊技役に対応する図柄組合せが異なるものとなるように停止制御を行う。これらの制御は、ストップスイッチ50の操作順に応じて設けられている停止テーブルを用いて行われる。この具体例を、図5(B)に基づき説明する。
せる制御を行う。
さて、押し順リプレイ以外の再遊技役の当選領域のうち、リプレイ2〜4の重複当選領域である「リプレイA」、リプレイ1、リプレイ5及びリプレイ6の重複当選領域である「リプレイB」、及びリプレイ1及びリプレイ5の重複当選領域である「リプレイC」は、ストップスイッチ50の操作タイミングに応じて(操作順は問わず)、所定の図柄組合せを表示可能となっている。具体的には、「リプレイA」の当選時に、所定の操作タイミングで停止操作すると、図7(C)に示すように、リプレイ4に対応付けられた図柄組合せのうちの「リプレイa・スイカa/スイカb・リプレイa/リプレイb(12番又は20番)」が表示されるとともに、スイカ図柄が右上がりラインL3に表示される。このスイカ斜め揃いは、「リプレイA」の当選時以外には表示されない設定となっており、「リプレイA」の当選時には、演出状態に関する抽選(後述するAT抽選)が行われるようなっている。
なお、「リプレイA」「リプレイB」「リプレイC」の各当選確率は、極めて低く設定されている。「リプレイE」「リプレイG」「リプレイH」の各当選確率は、「リプレイD」「リプレイF」の各当選確率に比べて高くなるように設定されており、「リプレイE」「リプレイG」「リプレイH」は比較的頻繁に当選するようになっている。
(遊技状態移行制御手段110)
遊技状態移行制御手段110は、遊技状態を特定し、遊技状態の移行を制御するためのものであり、図示しないが、移行条件判定手段、状態記憶手段、遊技カウンタの各手段を備えている。
移行条件判定手段は、役抽選手段80の抽選結果、後述する遊技結果判定手段120の判定結果、及び以下に述べる遊技カウンタの計測値に基づいて、遊技状況が、遊技状態を移行させるための所定条件に該当するか否かを判定するためのものである。また、状態記憶手段は、前記移行条件判定手段の判定結果及び役抽選手段80の抽選結果に基づいて、現在の遊技状態を記憶するためのものである。遊技カウンタは、遊技に関する数値を計測するものである。具体的には、CBB中の払出枚数のカウントなどを行うものである。
ここにおいて、本実施の形態においては、前述したように、ボーナス内部中に小役又は再遊技役が当選した場合には、停止制御において、小役図柄又はリプレイ図柄が優先的に引き込まれる。一方、ボーナス内部中に用いられる役抽選テーブルである内部中テーブルは、ハズレの領域が極めて少ない構成となっている。さらに、CBBが当選しても、当選報知などを行わない。このため、CBBが当選し、当該ゲームでCBBを入賞させられなかった場合には、ボーナス内部中に抽選結果がハズレとなる極めて希な契機に該当しないと、CBBを入賞させることができない仕様となっている。したがって、本実施の形態における遊技状態は、いったんCBBが当選し当該ゲームでCBBが入賞しなかった場合には、ほぼ常に、ボーナス内部中に滞在することとなる。なお、通常状態(例えば遊技店の開店時)から早期にボーナス内部中に移行させるために、CBBの当選確率を、例えば1/4程度と、一般的なボーナス当選確率よりも高く設定することができる。CBBでは規定数以上のメダル払い出しがなく、通常状態と比して決して有利な状態とはいえないので、このように当選確率を高くしても、いたずらに射幸心を煽ることにはならない。
(遊技結果判定手段120)
遊技結果判定手段120(入賞判定手段)は、ストップスイッチ50の操作によって回転リール40が全て停止したときに、当該遊技の結果を判定するためのものである。
払出制御手段130は、遊技結果判定手段120の判定結果及び精算スイッチ17の操作に基づいて、ホッパーユニット65を作動させメダルを払い出させるものである。すなわち、遊技結果判定手段120が払い出し小役の入賞を判定した場合には、当該小役の入賞に応じたメダルを払い出させ、クレジットが1以上ある場合に精算スイッチ17が操作されたときには、クレジットとして貯留されているメダルを払い出させるようになっている。
なお、入賞により払い出されるメダルを、クレジットに電子的に貯留し、クレジットを超過する払い出し分をホッパーユニット65から払い出させるようにしてもよい。
フリーズ制御手段140は、メイン制御装置21の制御に基づく遊技の進行が凍結状態となるフリーズを制御するためのものである。ここで、「遊技の進行が凍結状態となる」とは、ゲームが進行しない状態となることであり、進行中のゲームを一時停止させることや、ゲーム終了後に次ゲームを開始できないようにすることのほか、ゲームの進行に伴い表示されるべき表示がされないことも含まれる。
そして、フリーズ制御手段140は、図2に示すように、フリーズタイマー141と、フリーズ決定手段142と、遊技進行停止手段143とを備えている。フリーズタイマー141は、フリーズ決定手段142によってフリーズの実行が決定されている場合に、所定のフリーズ開始条件該当を契機に、あらかじめ設定されたフリーズの実行時間(フリーズ時間)のタイムカウントを行う計時手段である。フリーズ決定手段142は、遊技状況が所定のフリーズ実行条件を満たしている場合に、フリーズの実行を決定するものである。遊技進行停止手段143はフリーズタイマー141のタイムカウント中(以下フリーズ中という)、ゲームの進行に関する操作又は表示を無効にするとともに、フリーズタイマー141がタイムカウントを終了した場合には、ゲームの進行に関する操作又は表示の無効状態を解除する処理を行わせるものである。フリーズタイマー141がタイムカウントを終了すると、フリーズが終了するものとなる。
停止後フリーズの実行が決定された場合には、フリーズタイマー141がタイムカウントを開始すると同時に、遊技進行停止手段143は、フリーズ中は再遊技の作動を停止する処理を行う。すなわち、フリーズ中は、再遊技の作動に基づく自動ベット処理(ベットスイッチ16又はメダル投入によらずベット表示部18にベット表示をさせる処理)を凍結する。そして、フリーズタイマー141がタイムカウントを終了した場合には、再遊技の作動の停止を解除する。これにより、ベット表示部18にベット表示がされ、自動的にベットされた状態となる。以下、フリーズ中に再遊技の作動に基づく自動ベット処理を凍結することを、自動ベット処理の留保というものとする。
あるいは、フリーズ中にメダルが投入された場合には、自動ベット処理の留保を解除するとともに、メダルの投入を許可する(メダルキャンセル装置4Aを非作動状態にする)ようにしてもよい。この場合には、投入したメダルはクレジットにまわされる。すなわち、クレジット表示部19の表示が50未満である場合には、検知に基づく枚数分のクレジットが加算され、クレジット表示部19の表示が50となった場合には超過分のメダルがキャンセルされる。このように形成した場合には、例えば毎ゲームメダルを投入してゲームを行っている遊技者にとっては、投入されたメダルが下皿3Bに返却されないので煩わしさが軽減される。なお、メダル投入によってフリーズが解除された場合において、投入されたメダルがクレジットされ、ベット表示部18にベット表示がされているときに精算スイッチ17が操作された場合には、ベットはキャンセルされずに、投入によりクレジットされたメダルが下皿3Bに払い戻されるようにしてもよい。
ところで、フリーズ決定手段142は、上記以外の場合に、フリーズの実行を決定可能であってもよい。例えば、特定の図柄組合せ(例えば白7揃い)が表示された場合に、次ゲームおけるスタートスイッチ30の操作を契機に、ストップスイッチ50の操作を無効とするスタートフリーズを行うようしてもよい。例えば、スタートフリーズの実行が決定された場合には、フリーズタイマー141は、スタートスイッチ30の操作信号の受信を契機にタイムカウントを開始する。また、遊技進行停止手段143は、フリーズ中は、ストップスイッチ50の操作信号を受け付けないようにし、あるいは受け付けても無視するようにして、停止操作無効状態とする。すなわち、スタートスイッチ30の操作によって回転リール40は回転開始するものの、停止操作を行うことができなくなる。そして、回転リール40の回転速度が定常回転速度に達し、インデックスセンサ60Aが全ての回転リール40のスタートインデックスを検知し、フリーズタイマー141のタイムカウントが終了したことを条件に、停止操作無効状態を解除する。停止操作無効状態が解除されると、ストップスイッチ50の操作により回転リール40を停止させることが可能となる。
サブ制御装置22は、メイン制御装置21からの出力信号に基づいて、画像表示部67やランプ68やスピーカ69等を制御するためのものである。メイン制御装置21がサブ制御装置22に出力する遊技制御情報としては、ベットスイッチ16、スタートスイッチ30、ストップスイッチ40などの操作スイッチの操作情報や、役抽選の抽選結果に関する情報や、回転リール40の回転及び停止に関するリールユニット60の作動情報や、停止図柄の表示態様などの遊技結果に関する情報がある。そして、サブ制御装置22は、図2に示すように、少なくとも、演出状態移行制御手段200、演出表示制御手段210、AT制御手段220を備えている。
演出状態移行制御手段200は、現在の演出状態を記憶するとともに、所定条件に応じて、演出状態の移行を制御するためのものである。
演出状態には、図9に示すように、ATが実行される状態であるAT状態と、それ以外の状態である非AT状態があり、非AT状態には、サブ通常状態と、ボーナス状態とが設けられている。また、AT状態には、通常AT状態と、特別AT状態とが設けられている。
前記ボーナス状態は、遊技状態がCBBゲームの行われるボーナス作動中である場合の演出状態である。通常AT状態は、通常のATが行われる演出状態であり、特別AT状態は、上乗せ高確率状態を保証するための所定期間の演出状態である。上乗せ高確率状態は、ATゲーム数の上乗せが高確率で行われる所定期間の演出状態である。サブ通常状態は、上記したいずれの状態にも該当しない演出状態である。
(演出状態の移行)
ここで、演出状態の移行の具体例を、図9に基づき説明する。
前述したように、スロットマシン10は、初期状態(工場出荷時等)においては、遊技状態は通常状態であり、演出状態もサブ通常状態となっている。そして、サブ通常状態中において、所定のゲーム数を消化すると、通常AT状態に移行する。所定のゲーム数は、あらかじめ設定されたゲーム数(例えば1000ゲーム)、又は所定契機(例えば前回のAT終了時)に行われるゲーム数抽選より決定されたゲーム数である。AT状態へは、遊技状態が通常状態の場合にも、ボーナス内部中の場合にも移行し得る。また、サブ通常状態中において、所定契機、例えばチェリー役やCBBなどの当選時に行われるAT移行抽選に当選した場合にも、通常AT状態に移行する。
特別AT状態が終了すると、白7揃いを表示可能な再遊技役の当選領域(「リプレイD」〜「リプレイF」)の当選時に、白7揃いを有効ライン上に表示可能な押し順(中第一停止又は右第一停止)がナビされる。ナビに従って停止操作された場合には、白7揃いが表示されなくても、上乗せ高確率状態に移行する。また、特別AT状態中に表示された赤7揃いの回数により、白7揃いを可能とするナビ回数(上乗せ高確率状態に移行可能な回数)が変化する。例えば、特別AT状態中に赤7揃いを表示させることができなかった場合には、上乗せ高確率状態への移行が1回だけ保証され、赤7シングル揃い(図7(A)参照)を表示させることができた場合には、表示された回数に応じて上乗せ高確率状態への移行回数が加算される。また、赤7ダブル揃い(図7(B)参照)を表示させることができた場合には、赤7シングル揃いの場合よりも多くの移行回数が加算される。さらに、上乗せ高確率状態への移行の権利が保障されていない場合(特別AT状態の終了後でない場合)であっても、通常AT状態中に「リプレイC」が当選した場合には、所定の確率で、白7図柄を狙って停止操作するように促す報知が行われる。この場合には、上乗せ高確率状態への移行が1回だけ保証される。なお、ナビの発生時に白7揃いを表示できない場合でも、上乗せ高確率状態に移行する。また、保証されている上乗せ高確率状態への移行回数は、上乗せ高確率状態への移行時(白7揃いの表示時)に減算される。なお、ナビが行われていない場合に白7図柄を揃えても、上乗せ高確率状態へは移行しない。また、特別AT中は、ATゲーム数の減算は行われない。
前記サブ通常状態、通常AT状態、特別AT状態、上乗せ高確率状態の各状態中にボーナスが入賞した場合(CBBの当選時、又はCBB内部中で抽選結果がハズレとなった時にCBBに対応付けられた図柄組合せを表示させた場合)には、演出状態がボーナス状態に移行する。ボーナス状態は、遊技状態のボーナス作動中状態が終了(所定枚数を超える払い出しの終了)することにより終了する。ボーナス入賞時にATのゲーム数が残っている場合にはそれは保持されたまま、ボーナス状態の終了後にサブ通常状態に移行する。なお、ボーナス終了時に、次回のAT状態移行までのゲーム数短縮抽選を行ってもよい。
演出表示制御手段210は、演出制御手段であって、画像表示部67やランプ68やスピーカ69等の演出装置の作動を制御するためのものである。演出表示制御手段210は、以下に述べるAT制御手段220や、図示しない演出決定手段の決定に基づき、ROMに記憶されている演出データをもとに、所定のナビ表示や、その他の演出に係る表示などを行わせる。
(AT制御手段220)
AT制御手段220は、補助演出状態であるATを制御する手段である。本実施の形態におけるATは、具体的には、押し順が設定された当選領域の当選時に押し順を報知する、いわゆる押し順ナビである。押し順ナビは、画像表示部67に、停止操作順を矢印で示したり、停止操作すべきストップスイッチ50の位置を左、中、右などの文字で表示させたり、それらをスピーカ69から音声により指示したり、ストップスイッチ50のボタンの内部に設けた発光体の発光色を変化させて、最初に操作すべきストップスイッチ50を示すことなどにより行われる。
AT抽選手段は、ATに関する抽選を行うものである。本実施の形態においては、AT抽選手段は、ゲーム数抽選、AT移行抽選、ゲーム数短縮抽選、特別AT状態移行抽選、上乗せ抽選及び引き戻し抽選を行う。
ゲーム数抽選は、AT終了時に、次のAT開始までのゲーム数を決定するものである。ゲーム数が決定されると当該数値は所定の残りゲーム数記憶部に記憶され、1ゲームごとに減算されていく。なお、残りゲーム数が少なくなると、AT状態への移行を示唆する演出が行われる。そして、残りゲーム数が0になると、AT状態に移行する。
ゲーム数短縮抽選は、サブ通常状態中の所定時に、決定されたAT開始までのゲーム数を短縮するか否かを決定するものである。ゲーム数短縮抽選に当選すると、残りゲーム数記憶部の数値が所定数減算される。
特別AT状態移行抽選は、AT状態中の所定の契機役の当選時に、特別AT状態に移行するか否かを抽選より決定するものである。特別AT状態移行抽選に当選すると、特定の再遊技役の当選領域(「リプレイE」「リプレイF」)が当選した場合に、赤7揃いを表示可能とするストップスイッチ50の操作順が報知される。
引き戻し抽選は、AT終了後、一定期間、例えば、「押し順ベル」の当選時にベル9を取りこぼした回数が連続して2回となるまでの間、ゲームごとに、ATを再開させるか否かを決定するものである。引き戻し抽選に当選すると、所定のATゲーム数が付与され、ATが再開される。
次に、上記構成を有するスロットマシン10の、メイン制御装置21の制御に基づく遊技制御処理の概略を、図10のフローに基づき説明する。
まず、図10に示すステップ100において、ベット判定処理が行われる。ベット判定処理の詳細は後述する。そして、次のステップ101に進み、スタートスイッチ30がONになったか否かが判断される。スタートスイッチ30がONにならないと判断された場合には、ステップ101に戻り、スタートスイッチ30がONになったと判断された場合には、次のステップ102に進む。
ステップ103において、回転リール40の回転開始処理が行われる。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、いずれかのストップスイッチ50がONになったか否かが判断される。ストップスイッチ50がONにならないと判断された場合には、ステップ104に戻り、いずれかのストップスイッチ50がONになったと判断された場合には、次のステップ105に進む。
ステップ106において、全ての回転リール40が停止したか、すなわち3個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。全ての回転リール40が停止していないと判断された場合にはステップ104に戻り、全ての回転リール40が停止したと判断された場合には、次のステップ107に進む。
ステップ107において、遊技結果判定処理が行われる。そして、次のステップ108に進み、遊技結果に応じた処理が行われる。そして、1回のゲームを終了する。
まず、図11のステップ200において、フリーズタイマー141が作動中か否か、すなわち、停止後フリーズの実行中であるか否かが判断される。フリーズタイマー141が作動中である場合には、ステップ202に進む。
ステップ202において、フリーズタイマー141がタイムアップしたか、すなわちフリーズ時間の経過によってフリーズが終了したか否かが判断される。フリーズタイマー141がタイムアップしていない場合には、次のステップ203に進む。
ステップ204において、ベットスイッチ16がONとなったか否かが判断される。ベットスイッチ16がONにならない場合にはステップ202に戻り、ベットスイッチ16がONとなった場合には、次のステップ205に進む。
前記ステップ203において投入センサ15AがONになったと判断された場合には、ステップ204を飛び越してステップ205に進む。
前記ステップ202において、フリーズタイマー141がタイムアップした場合には、ステップ203〜205を飛び越してステップ206に進む。
ステップ206において、ベット表示部18に所定のベット表示が行われ、スタートスイッチ30の操作が有効化される。すなわち、ベット操作に基づき、若しくは留保が解除された自動ベット処理によって、ベット表示部18にベット済みの表示がなされ、スタートスイッチ30の操作信号によりゲームを開始可能な状態とされる。そして、ベット判定処理を終了する。
続いて、図10おけるステップ108の遊技結果に応じた処理について、図12のフローに基づき説明する。
ステップ302において、判定結果が小役入賞でないと判断された場合には、ステップ304に進み、判定結果が再遊技入賞か否かが判断される。再遊技入賞でない場合には、そのまま遊技結果に応じた処理を終了し、再遊技入賞の場合には、次のステップ305に進む。
ステップ307において、フリーズタイマー141がタイムカウントを開始し、次のステップ308において、自動ベットの留保処理が行われる。すなわち、再遊技の作動に基づく自動ベット処理(ベット表示部18の自動的な表示変更)をさせないための処理が行われる。そして、遊技結果に応じた処理を終了する。
前記ステップ305において、リプレイ揃いが表示されている場合には、ステップ308に進み、自動ベット処理を行う。そして、遊技結果に応じた処理を終了する。
以上のように、本実施の形態においては、遊技状態がほぼ常にボーナス内部中となっており、かつ再遊技役の当選確率が通常状態よりも高い状態となっている仕様において、再遊技役が入賞した場合において、リプレイ揃いが表示されないことにより、一見して再遊技役が入賞したように見えない場合には、回転リール40の回転停止後、所定時間のフリーズを行い、再遊技の作動に基づく自動ベット処理を留保する処理を行うようになっている。また、この自動ベット処理が留保されるフリーズは、ベット操作(メダル投入又はベットスイッチ16の操作)によって解除されるようになっている。これにより、再遊技役の入賞時にリプレイ揃いが表示されなかった(異種図柄組合せのみが表示された)ゲームでは、ベット操作に基づいてベット表示がされるように見え、表示された異種図柄組合せは抽選結果がハズレであることに基づくものと遊技者に思わせることができる。これにより、頻繁に再遊技が作動してベット操作が頻繁に無効となることによる遊技者の違和感を払拭することがきる。また、再遊技役の入賞時に特殊図柄組合せ(リーチ目や7揃いやスイカ揃い)が表示されたゲームでは、メイン制御にもとづくボーナスが当選又は入賞したりレア小役が入賞したかのように見せることができる。
なお、停止後フリーズに基づく自動ベット処理の留保は、有効ライン上に異種図柄組合せが表示された場合に限り、行うようにしてもよい。例えば、図6(C)(D)や図7(C)(E)のような、無効ライン上に同種図柄組合せが揃う表示態様の場合には、自動ベット処理が留保されない(ただちに自動ベットが行われる)ようにしてもよい。これらの図柄の出現頻度は、異種図柄組合せのみが出現する頻度に比べると非常に少ないからである。このように形成した場合には、停止後フリーズの有無を決定する際の停止図柄の判定処理において、同種図柄表示可能図柄組合せの判定が必要なくなるので、処理を簡略化することができる。
ところで、上記したような、ほぼ常にボーナス内部中状態を維持し再遊技役の当選確率が通常状態よりも高い状態となっている仕様の遊技機において、再遊技役の入賞時に表示された図柄組合せとは無関係に、再遊技の作動中であってもメダルの投入を受け付けるように形成してもよい。すなわち、リプレイ揃いが表示されて自動ベット処理が行われた場合であっても、メダルキャンセル装置4Aが非作動状態(投入メダルをキャンセルしない状態)となるようにしておき、メダルが投入された場合には、メダルセンサ15Bの検知に基づき、クレジット表示部19の表示を加算させるものである。このように形成すれば、クレジットが満杯となった場合を除き、再遊技の作動中に投入したメダルがキャンセルされることがない。
なお、再遊技の作動中にメダルの投入を許可することは、上記した実施の形態のように、ほぼ常にボーナス内部中状態を維持し再遊技役の当選確率が通常状態よりも高い状態となっている仕様でない場合にも適用可能である。例えば、特定役の当選や特定図柄組合せの表示を契機に、通常状態よりも再遊技の当選確率が高く設定されたリプレイタイム(RT)に移行するように形成された遊技機においても、再遊技の当選確率が高くなることより、ゲーム開始時に投入したメダルが投入する度にキャンセルされるといった煩わしさを解消できる。また、メイン状態がRT状態であることを条件としてAT(ART)に移行可能な仕様である場合に、内部的にはメイン状態がRTに移行しているものの、出目によりそれを知らせたくない場合(例えばペナルティ状態でARTの発動が遅延されている場合など)には、サブ側でリプレイ揃いが表示され得る押し順を報知しないことにより、メイン状態がRTに移行していないように見せかけることができる。
上記した実施の形態では、所定の再遊技役について、有効ライン上にその図柄組合せが表示されると同時に無効ライン上に同種図柄組合せが表示される同種図柄表示可能図柄組合せが対応付けられていた。例えば、リプレイ4に対応付けられている「リプレイa・スイカa/スイカb・リプレイa(12番又は20番)」の図柄組合せが有効ライン上に揃うと、図7(C)に示すように、右上がりラインL3にスイカ図柄が揃うスイカ斜め揃いが表示されるようになっていた。しかし、このような、同種図柄表示可能図柄組合せが対応付けられる役は、再遊技役に限定されるものではない。
例えば、入賞により1枚のメダルが払い出される「ベル・黒BAR・リプレイa」の図柄組合せが対応付けられた小役Aがあると仮定すると、小役Aが入賞するときには、左リール41の上段に位置する図柄、中リール42の上段に位置する図柄、右リール43の上段に位置する図柄を繋いでできる上段ライン(図示せず)にスイカ図柄が揃う場合がある。さらに、例えば入賞により4枚のメダルが払い出される「スイカ・スイカ・スイカ」の図柄組合せが対応付けられたスイカ役があると仮定すると、スイカ図柄が中段ラインL1に揃うと4枚のメダルが払い出され、小役Aが入賞してスイカ図柄が上段ラインに揃うと、1枚のメダルが払い出されるものとなる。なお、回転リール40の図柄配列や役構成によっては、同種図柄組合せが表示される無効ラインは、右上がりラインL3や下段ラインL2(図6(C)(D)参照)や上段ラインだけでなく、左リール41の上段に位置する図柄、中リール42の中段に位置する図柄、右リール43の下段に位置する図柄を繋いでできる右下がりラインとなる場合もある。
そして、上記した実施の形態の手法を用いて、特定の状態(AT中)に、前記所定の役の当選時に前記異種役入賞明示態様が表示され得るストップスイッチ50の操作態様を報知することにより、特定の同種図柄組合せが対応付けられた小役の当選確率(前記所定の役よりも低い)は変わらないものの当該小役に対応付けられた図柄組合せが表示される場合を増やすことができ、出目に変化をつけて遊技性を増すことができる。
さらに本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できる。例えば、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機などにも応用できるものである。
11 筺体 13 図柄表示窓
14 メダル投入口 16 ベットスイッチ
20 制御装置
21 メイン制御装置 22 サブ制御装置
30 スタートスイッチ 40 回転リール
50 ストップスイッチ 60 リールユニット
70 投入制御手段 80 役抽選手段
90 当選フラグ設定手段 100 リール制御手段
110 遊技状態移行制御手段 120 遊技結果判定手段(入賞判定手段)
140 フリーズ制御手段 220 AT制御手段(補助演出制御手段)
Claims (3)
- 遊技媒体の投入に基づき遊技が開始される遊技機であって、
複数の図柄を表示した複数の回転リールと、
前記複数の回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
回転中の前記回転リールを個々に停止させるための複数のストップスイッチと、
所定の図柄組合せが対応付けられた役について当選か否かの役抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選手段の抽選結果及び前記スタートスイッチ及びストップスイッチの操作に基づいて、前記回転リールの回転及び停止を制御するリール制御手段と、
前記複数の回転リールが全て停止したときに、当選役に対応付けられた図柄組合せを構成する図柄が、前記複数の回転リールの全てを貫く有効ライン上に揃って停止した場合は入賞と判定する入賞判定手段と、を備え、
前記役として、入賞すると遊技媒体が払い出される小役と、入賞すると遊技媒体を投入することなく次ゲームを行うことができる再遊技役と、入賞すると次ゲームから役抽選の結果に関わらず小役が当選状態となるボーナスゲームが行われるボーナス役とを備え、
前記ボーナス役は、当選したゲームで入賞しなかった場合は、次ゲーム以降も入賞するまで当選状態が維持されるように形成され、
ゲーム開始時に遊技媒体が投入された場合には所定のベット表示部にベット表示がされ、1ゲームを開始させるために投入すべき遊技媒体数である規定数を超えて投入された遊技媒体を、所定数の範囲内で電子的に貯留可能に形成され、
前記再遊技役が入賞した場合には、遊技媒体の投入によらず前記ベット表示がされる自動ベット処理が行われるように形成され、前記役抽選手段の抽選結果に関する情報を報知する補助演出の実行を制御する補助演出制御手段を備えている遊技機において、
遊技状態として、前記ボーナスゲームが行われるボーナス作動中状態と、前記ボーナス役の当選状態が維持されているボーナス内部中状態と、ボーナス作動中状態及びボーナス内部中状態以外の状態である通常状態とを備え、
前記通常状態及び前記ボーナス内部中状態においては、1ゲームを開始させるために投入すべき遊技媒体数である規定数が第一の投入数に設定され、前記ボーナス作動中状態においては、前記規定数が第二の投入数に設定され、
前記役抽選手段は、
前記通常状態においては前記ボーナス役が単独で当選する場合があるように役抽選を行い、前記ボーナス内部中状態においては前記小役が前記通常状態と同確率で当選するとともに前記再遊技役が前記通常状態よりも高確率で当選するように役抽選を行い、
前記リール制御手段は、前記ボーナス内部中状態において、前記ボーナス役と前記再遊技役とが同時に当選した状態では前記再遊技役を入賞させ、前記ボーナス役と前記小役とが同時に当選した状態では前記小役を入賞させるように前記ストップスイッチの操作に基づく回転リールの停止を制御し、
前記小役の入賞に基づく遊技媒体の払出数は、前記規定数が前記第一の投入数である場合には、特定小役の入賞に基づく遊技媒体の払出数が前記第一の投入数よりも多く設定され、前記規定数が前記第二の投入数である場合には、特定小役を含む全ての小役の入賞に基づく遊技媒体の払出数が前記第二の投入数以下に設定され、
前記補助演出制御手段は、前記ボーナス内部中状態において所定条件を満たした場合には、演出状態を、前記役抽選手段の抽選結果に関する情報として前記特定小役の当選に関する情報を報知する補助演出状態へと移行させることができ、
前記再遊技役が入賞して前記自動ベット処理が行われた状態で遊技媒体が投入された場合には、投入された遊技媒体が電子的に貯留されるように形成されていることを特徴とする遊技機。 - 遊技媒体の投入に基づき遊技が開始される遊技機であって、
複数の図柄を表示した複数の回転リールと、
前記複数の回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
回転中の前記回転リールを個々に停止させるための複数のストップスイッチと、
所定の図柄組合せが対応付けられた役について当選か否かの役抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選手段の抽選結果及び前記スタートスイッチ及びストップスイッチの操作に基づいて、前記回転リールの回転及び停止を制御するリール制御手段と、
前記複数の回転リールが全て停止したときに、当選役に対応付けられた図柄組合せを構成する図柄が、前記複数の回転リールの全てを貫く有効ライン上に揃って停止した場合は入賞と判定する入賞判定手段と、を備え、
前記役として、入賞すると遊技媒体が払い出される小役と、入賞すると遊技媒体を投入することなく次ゲームを行うことができる再遊技役と、入賞すると次ゲームから役抽選の結果に関わらず小役が当選状態となるボーナスゲームが行われるボーナス役とを備え、
前記ボーナス役は、当選したゲームで入賞しなかった場合は、次ゲーム以降も入賞するまで当選状態が維持されるように形成され、
ゲーム開始時に遊技媒体が投入された場合には所定のベット表示部にベット表示がされ、1ゲームを開始させるために投入すべき遊技媒体数である規定数を超えて投入された遊技媒体を、所定数の範囲内で電子的に貯留可能であるとともに、前記再遊技役が入賞した場合には、遊技媒体の投入によらず前記ベット表示がされる自動ベット処理が行われるように形成され、
前記再遊技役が入賞した場合には、遊技媒体の投入によらず前記ベット表示がされる自動ベット処理が行われ、
精算スイッチの操作によって、ベットされている遊技媒体及び/又は電子的に貯留されている遊技媒体を精算可能であり、
前記役抽選手段の抽選結果に関する情報を報知する補助演出の実行を制御する補助演出制御手段を備えている遊技機において、
遊技状態として、前記ボーナスゲームが行われるボーナス作動中状態と、前記ボーナス役の当選状態が維持されているボーナス内部中状態と、ボーナス作動中状態及びボーナス内部中状態以外の状態である通常状態とを備え、
前記通常状態及び前記ボーナス内部中状態においては、1ゲームを開始させるために投入すべき遊技媒体数である規定数が第一の投入数に設定され、前記ボーナス作動中状態においては、前記規定数が第二の投入数に設定され、
前記役抽選手段は、
前記通常状態においては前記ボーナス役が単独で当選する場合があるように役抽選を行い、前記ボーナス内部中状態においては前記小役が前記通常状態と同確率で当選するとともに前記再遊技役が前記通常状態よりも高確率で当選するように役抽選を行い、
前記リール制御手段は、前記ボーナス内部中状態において、前記ボーナス役と前記再遊技役とが同時に当選した状態では前記再遊技役を入賞させ、前記ボーナス役と前記小役とが同時に当選した状態では前記小役を入賞させるように前記ストップスイッチの操作に基づく回転リールの停止を制御し、
前記小役の入賞に基づく遊技媒体の払出数は、前記規定数が前記第一の投入数である場合には、特定小役の入賞に基づく遊技媒体の払出数が前記第一の投入数よりも多く設定され、前記規定数が前記第二の投入数である場合には、特定小役を含む全ての小役の入賞に基づく遊技媒体の払出数が前記第二の投入数以下に設定され、
前記補助演出制御手段は、所定条件を満たした場合には、演出状態を、前記役抽選手段の抽選結果に関する情報として前記特定小役の当選に関する情報を報知する補助演出状態へと移行させることができ、
前記再遊技役が入賞して自動ベット処理が行われた状態で前記精算スイッチが操作された場合に当該精算スイッチの操作を受け付け、電子的に貯留されている遊技媒体を精算可能に形成されていることを特徴とする遊技機。 - 前記小役として、前記特定小役である第一の小役と、第二の小役と第三の小役とが設けられ、
前記第一の小役の配当は前記第二の小役の配当および前記第三の小役の配当よりも高く設定されており、
前記第一の小役に対応付けられた図柄組合せを構成する図柄、及び、第三の小役に対応付けられた図柄組合せを構成する図柄は、前記前記ストップスイッチの操作タイミングに関わらずに有効ライン上に停止可能となるよう前記回転リール上に配置され、
前記第二の小役に対応付けられた図柄組合せを構成する図柄は、前記ストップスイッチの操作タイミングが特定のタイミングであることを条件に有効ライン上に停止可能となるよう前記回転リール上に配置され、
前記役抽選手段は、
前記第一の小役と前記第二の小役と前記第三の小役とが重複して当選する特定当選態様が存在するように役抽選を行い、
前記特定当選態様には、前記ストップスイッチの操作順として正解の押し順と不正解の押し順が予め設定されており、
前記リール制御手段は、
前記役抽選の結果が前記特定当選態様である場合において、
前記ストップスイッチが前記正解の押し順で操作された場合には、前記第一の小役を入賞させるように、前記ストップスイッチの操作に基づく回転リールの停止を制御し、
前記ストップスイッチが前記不正解の押し順で操作された場合には、前記第二の小役が入賞し得るように、又は前記第三の小役を入賞させるように、前記ストップスイッチの操作に基づく回転リールの停止を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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