JP2014205071A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】再遊技役の入賞が頻発しても、それによって遊技者が感じるゲームの単調さをより軽減できる、遊技機を提供する。
【解決手段】内部抽選で第1の再遊技役に当選し、疑似ラインL4に左から「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄が並ぶと、第1の再遊技役に入賞する。第1の再遊技役の入賞に対しては、次の1ゲームのためのメダルが自動ベットされる。内部抽選で第1の再遊技役に当選し、疑似ラインL4上に「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄が並んでから次のゲームでスタートレバーが操作されるまでの期間、メダル投入口11からのメダルの投入によるクレジットが受け付けられる。また、精算ボタン17が押操作された場合であって、そのベットが自動ベットによるものである場合には、ベットメダルの精算がスキップされて、クレジットされているメダルが精算される。
【選択図】図6
【解決手段】内部抽選で第1の再遊技役に当選し、疑似ラインL4に左から「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄が並ぶと、第1の再遊技役に入賞する。第1の再遊技役の入賞に対しては、次の1ゲームのためのメダルが自動ベットされる。内部抽選で第1の再遊技役に当選し、疑似ラインL4上に「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄が並んでから次のゲームでスタートレバーが操作されるまでの期間、メダル投入口11からのメダルの投入によるクレジットが受け付けられる。また、精算ボタン17が押操作された場合であって、そのベットが自動ベットによるものである場合には、ベットメダルの精算がスキップされて、クレジットされているメダルが精算される。
【選択図】図6
Description
本発明は、スロットマシンなどの遊技機に関する。
スロットマシンでは、メダルの投入またはベットボタンの操作によるメダルのベット後に、スタートレバーが操作されると、左リール、中リールおよび右リールが回転し始める。また、スタートレバーの操作を契機として、複数の役を抽選対象とする内部抽選が行われる。左ストップボタン、中ストップボタンおよび右ストップボタンが操作されると、それぞれ左リール、中リールおよび右リールが停止する。左リール、中リールおよび右リールが停止すると、各リールの3個の図柄が視認可能に停止表示される。左リール、中リールおよび右リールのすべてが停止した時点で、内部抽選で当選した役に対応づけられた図柄の並びが入賞ライン上に停止すれば、その役の入賞となる。
最近は、高純増タイプと呼ばれるスロットマシンが主流になっている。高純増タイプのスロットマシンでは、内部抽選で再遊技役(リプレイ役)が高確率で当選するように設計されている場合がある。このように設計されたスロットマシンは、再遊技役に対応づけられた図柄の並び(たとえば、「リプレイ」−「リプレイ」−「リプレイ」の図柄の並び)が有効ライン上に停止表示されること(以下、便宜上、停止表示された図柄が再遊技役の入賞態様をなすこと(再遊技役に対応づけられた図柄の並びが有効ライン上に停止表示されること)を「入賞」と表現する。本願の特許請求の範囲および要約書において同じ。)が頻発するため、遊技者にゲームが単調であるという印象を与えてしまう。再遊技役の入賞に対しては、メダルを消費せずに次の1ゲームを行うことができるという特典が付与される。
そこで、上述した再遊技役に対応づけられた図柄の並び(たとえば、「リプレイ」−「リプレイ」−「リプレイ」の図柄の並び)とは異なる図柄の並びであって、再遊技役に対応付けられた図柄の並び(たとえば、「リプレイ」−「ベル」−「リプレイ」の図柄の並び)が有効ライン上に停止表示する場合に、有効ライン上に停止表示した場合にベル役などの小役に入賞する図柄の並び(たとえば、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の並び)が、有効ラインとは異なる疑似ライン上に並ぶようにした技術が提案されている(以下、このような再遊技役を特に「第1の再遊技役」といい、「第1の再遊技役」以外の再遊技役を「第2の再遊技役」という。なお、特に区別する必要がない場合は両者をまとめて「再遊技役」という。)。第1の再遊技役に入賞した場合、遊技者に小役が入賞したかのように錯覚させることができるので、再遊技役の入賞が頻発することで遊技者が感じるゲームの単調さが多少軽減される。
しかしながら、第1の再遊技役の入賞に対する特典は、やはり再遊技役の入賞に対する特典であるため、上述の提案の技術では、再遊技役の入賞が頻発することで遊技者が感じるゲームの単調さを十分に軽減できていない。
本発明の目的は、再遊技役の入賞が頻発しても、それによって遊技者が感じるゲームの単調さをより軽減できる、遊技機を提供することである。
以下、本発明について説明する。なお、発明の理解を容易にするため、添付図面の参照符号等を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が表示の形態に限定されるものではない。
前記の目的を達成するため、本発明の一の局面に係る遊技機(1)は、メダルのベットによって1回のゲームが開始され、始動操作手段(15)の操作に応答して、図柄表示手段(8)の複数の図柄表示列(4L,4C,4R)における図柄の変動表示が開始され、図柄表示列(4L,4C,4R)の個々に対応して設けられた停止操作手段(16L,16C,16R)の操作に応答して、当該操作された停止操作手段(16L,16C,16R)に対応する図柄表示列(4L,4C,4R)に複数の図柄が視認可能に停止表示され、すべての図柄表示列(4L,4C,4R)に図柄が停止表示された後、当該図柄が所定の入賞態様をなしているか否かが判定されて、1回のゲームが終了となる遊技機(1)において、メダルを機内に投入するためのメダル投入口(11)と、図柄表示手段(8)に停止表示された図柄が入賞態様に含まれる特定入賞態様をなすと入賞となり、次の1ゲームのためのメダルが自動ベットされる再遊技役を少なくとも抽選対象とする抽選を実行する抽選手段(31)と、ゲームにベット可能なメダルをクレジットするクレジット手段(31)と、ゲームにメダルをベットするための所定のベット操作が行われてから、始動操作手段(15)が操作されるまでの間、そのベットに供するメダルの消費を保留するメダル消費保留手段(31)と、クレジット手段(31)にクレジットされているメダルおよびメダル消費保留手段(31)により消費を保留されているメダルを精算するために操作される精算操作手段(17)と、精算操作手段(17)の操作に応答して、クレジット手段(31)にクレジットされているメダルを精算処理するクレジットメダル精算手段(31,S26)と、精算操作手段(17)の操作に応答して、メダル消費保留手段(31)により消費を保留されているメダルを精算処理するベットメダル精算手段(31,S25)とを備え、抽選で再遊技役に当選し、図柄表示手段(8)に停止表示された図柄が特定入賞態様をなしてから、次のゲームで始動操作手段(15)が操作されるまでの期間、メダル投入口(11)から投入されたメダルをクレジットし、当該期間に精算操作手段が操作された場合に、ベットメダル精算手段による精算処理をスキップし、クレジットメダル精算手段による精算処理を実行することを特徴とする。
この構成によれば、抽選で再遊技役に当選し、図柄表示手段(8)に停止表示された図柄が特定入賞態様をなしてから次のゲームで始動操作手段(15)が操作されるまでの期間、メダル投入口(11)から投入されたメダルをクレジットする。これにより、実際には再遊技役の入賞であるにもかかわらず、遊技者に小役が入賞したという錯覚を強く与えることができる。その結果、再遊技役の入賞が頻発しても、それによって遊技者が感じるゲームの単調さを従来よりも軽減することができる。
図柄表示手段(8)に停止表示された図柄が特定入賞態様をなしてから次のゲームで始動操作手段(15)が操作されるまでの期間に精算操作手段(17)が操作された場合、メダル消費保留手段(31)により消費を保留されているメダルが精算されず、クレジット手段(31)にクレジットされているメダルが精算される。これにより、再遊技役の入賞に対して次の1ゲームのために自動ベットされたメダルが精算されることを防止できる。
遊技機(1)は、抽選で再遊技役に当選し、図柄表示手段(8)に停止表示された図柄が特定入賞態様をなしたことに応答して、再遊技役の入賞に対するメダルの自動ベットの実行を留保させるためのフリーズ演出を実行する演出実行手段(31,S10)と、フリーズ演出の実行中に、メダル投入口(11)から投入されたメダルをクレジットしたことに応答して、フリーズ演出を終了させる演出終了手段(31,S14)とをさらに備えていてもよい。
この構成によれば、抽選で再遊技役に当選し、図柄表示手段(8)に停止表示された図柄が特定入賞態様をなすと、フリーズ演出が実行される。そして、フリーズ演出の実行中に、メダル投入口(11)から投入されたメダルがクレジットされると、フリーズ演出が終了されて、再遊技役の入賞に対するメダルの自動ベットが実行される。これにより、メダル投入口(11)から投入されたメダルがクレジットされるのとほぼ同時に自動ベットが実行されるので、小役の入賞による配当として付与されたメダルがクレジットされたという錯覚を遊技者に与えることができる。その結果、遊技者に小役が入賞したという錯覚をより強く与えることができ、再遊技役の入賞が頻発しても、それによって遊技者が感じるゲームの単調さを従来よりも一層軽減することができる。
図柄表示手段(8)に停止表示された図柄が特定入賞態様をなしてから次のゲームで始動操作手段(15)が操作されるまでの期間であって、再遊技役の入賞に対するメダルの自動ベットの実行後に、精算操作手段が操作された場合に、ベットメダル精算手段による精算処理がスキップされる。
この構成によれば、再遊技役の入賞に対して次の1ゲームのために自動ベットされたメダルが精算されることを防止できる。
本発明によれば、抽選で再遊技役に当選し、その再遊技役に入賞したときに、実際には再遊技役の入賞であるにもかかわらず、遊技者に小役が入賞したという錯覚を強く与えることができる。その結果、再遊技役の入賞が頻発しても、それによって遊技者が感じるゲームの単調さを従来よりも軽減することができる。また、再遊技役の入賞に対して次の1ゲームのために自動ベットされたメダルが精算されることを防止できる。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るスロットマシンの斜視図である。
スロットマシン1は、前面が開放された箱型の本体2と、本体2の前面を開閉可能に設けられた前扉3とを備えている。
本体2内には、上下方向の中央部より少し上方の位置に、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rが左右に並べて配置されている。左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rは、ドラム状のリール枠の周面にリール帯を巻着した構成を有しており、リール枠の中心で左右方向に延びる軸を中心に回転可能に設けられている。リール帯には、21個の図柄が周方向に並べて配列されている。
前扉3には、表示部5、操作部6および演出表示部7が設けられている。
表示部5は、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rと対向する位置に設けられている。表示部5の中央部には、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの周面の一部を視認可能にするためのリール窓8が設けられている。左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転中は、リール窓8内に、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの図柄が次々に現れる(図柄の変動表示)。左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rが停止すると、リール窓8内に、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rのそれぞれ3個の図柄、合計9個の図柄が表示される(図柄の停止表示)。
リール窓8の下方には、クレジット数表示器9および払出枚数表示器10が左右に並べて配置されている。クレジット数表示器9および払出枚数表示器10は、たとえば、2桁の数字を表示可能な7セグメント表示器からなる。
操作部6は、表示部5の下側に配置されている。操作部6には、メダル投入口11、MAXベットボタン12、1枚ベットボタン13、2枚ベットボタン14、スタートレバー15、左ストップボタン16L、中ストップボタン16C、右ストップボタン16Rおよび精算ボタン17が設けられている。
メダル投入口11からメダルが投入されると、その投入されたメダルがゲームにベット(BET)される。1ゲームに対して、最大で3枚のメダルをベットすることができる。3枚のメダルがゲームにベットされている状態で、メダル投入口11からメダルが投入された場合、その投入されたメダルは、50枚を上限として、スロットマシン1にクレジットされる。スロットマシン1にクレジットされているメダルの枚数(クレジット数)は、クレジット数表示器9に表示される。
3枚以上のメダルがスロットマシン1にクレジットされている状態で、MAXベットボタン12が押操作されると、そのクレジットされているメダルから3枚のメダルがゲームにベットされ、クレジット数が3だけ減る。そして、クレジット数表示器9に表示されているクレジット数が3だけ減算された数に更新される。
1枚ベットボタン13が押操作されると、スロットマシン1にクレジットされているメダルから1枚のメダルがゲームにベットされ、クレジット数が1だけ減る。そして、クレジット数表示器9に表示されているクレジット数が1だけ減算された数に更新される。
また、2枚ベットボタン14が押操作されると、スロットマシン1にクレジットされているメダルから2枚のメダルがゲームにベットされ、クレジット数が2だけ減る。クレジット数表示器9に表示されているクレジット数が2だけ減算された数に更新される。
メダルがベットされた後、スタートレバー15が操作されると、1回のゲーム(1ゲーム)の開始であり、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rが回転し始める。左ストップボタン16L、中ストップボタン16C、右ストップボタン16Rは、それぞれ左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rに対応して設けられている。左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rが回転し始めた後、左ストップボタン16L、中ストップボタン16Cおよび右ストップボタン16Rが押操作されると、それぞれ左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転が停止する。
左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rのすべてが停止した時点で、リール窓8内に停止表示された9個の図柄が所定の入賞態様のいずれかをなす場合、その入賞態様に対応づけられた役に入賞となる。役によっては、配当として、メダルが払い出される。このような役を小役という。この小役の入賞に対して払い出されるメダルの枚数は、払出枚数表示器10に表示される。また、小役の入賞に対して払い出されるメダルは、スロットマシン1に50枚を上限としてクレジットされ、50枚を超える分については、前扉3の最下部に設けられたメダル排出口18からメダルトレイ19に排出される。以上で、1ゲームが終了である。
精算ボタン17が押操作されると、スロットマシン1で消費が保留されているメダル(メダル投入口11からの投入によってゲームにベットされたメダル、クレジットされているメダル)がメダル排出口18からメダルトレイ19に排出される。
演出表示部7は、表示部5の上側に配置されている。演出表示部7には、ゲームの進行に合わせた演出画像などを表示するための液晶表示器20が設けられている。また、演出表示部7には、液晶表示器20の左側および右側に、ゲーム中の雰囲気を盛り上げるための効果音などを出力するスピーカ21が配置されている。
前扉3には、操作部6とメダルトレイ19との間に、スロットマシン1の機種名などを表示する表示パネル22が装着されている。
メダル排出口18の左側および右側には、スピーカ21とともに効果音などを出力するスピーカ23が配置されている。
図2は、スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。
スロットマシン1は、ゲームの中枢的な制御を実行するメイン基板31と、ゲームに付随する演出のための制御を行う演出サブ基板32と、光と音による電飾のための制御を行う電飾サブ基板33とを備えている。
メイン基板31には、CPU41、ROM42、RAM43、入出力ポート44、乱数生成回路45および信号送出回路46が備えられている。
CPU41は、ROM42、RAM43、入出力ポート44、乱数生成回路45および信号送出回路46と接続されている。
ROM42には、各種のプログラムが格納されている。各種のプログラムは、CPU41によって実行される。また、ROM42には、抽選テーブル47および停止制御テーブル48が格納されている。
RAM43は、CPU41によるプログラムの実行時に、ワークエリアとして使用される。
入出力ポート44には、クレジット数表示器9、払出枚数表示器10、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rをそれぞれ回転させるためのステッピングモータ51L,51C,51Rと、メダル投入口11から投入されるメダルを本体2内のメダル貯留部(図示せず)に貯留するかメダルトレイ19に排出するかを切り替えるためのメダルブロックソレノイド52と、メダル貯留部からメダル排出口18を通してメダルトレイ19にメダルを排出するメダル排出モータ53とが制御対象として接続されている。
ステッピングモータ51L,51C,51R、メダルブロックソレノイド52およびメダル排出モータ53は、本体2(図1参照)内に設けられている。
また、入出力ポート44には、MAXベットボタン12、1枚ベットボタン13、2枚ベットボタン14、スタートレバー15、左ストップボタン16L、中ストップボタン16C、右ストップボタン16R、精算ボタン17、リール位置検出センサ54L,54C,54R、メダル投入センサ55およびメダル排出センサ56が接続されている。
MAXベットボタン12、1枚ベットボタン13、2枚ベットボタン14、スタートレバー15、左ストップボタン16L、中ストップボタン16C、右ストップボタン16Rおよび精算ボタン17が押操作されると、それらに内蔵されたスイッチ(図示せず)から操作信号が出力され、その操作信号が入出力ポート44を介してCPU41に入力される。
左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rが1回転する度に、それぞれリール位置検出センサ54L,54C,54Rから検出信号が出力され、その検出信号が入出力ポート44を介してCPU41に入力される。
スタートレバー15が操作されると、CPU41は、ステッピングモータ51L,51C,51Rに駆動パルス信号を入力し、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転を開始させる。CPU41は、ステッピングモータ51L,51C,51Rのステップ数およびリール位置検出センサ54L,54C,54Rの検出信号に基づいて、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転位置を常に把握している。
左ストップボタン16L、中ストップボタン16Cおよび右ストップボタン16Rが押操作されると、CPU41は、停止制御テーブル48を参照し、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転位置に基づいて、ステッピングモータ51L,51C,51Rへの駆動パルス信号の出力を停止し、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの停止を制御する(リール停止制御)。
リール停止制御では、左ストップボタン16L、中ストップボタン16Cおよび右ストップボタン16Rが押操作されてから、それぞれ左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rを所定の最大引込コマ数(たとえば、4コマ)以下の範囲で回転させた後に、その回転を停止させることができる。
メダル投入口11からメダルが1枚投入される度に、メダル投入センサ55から検出信号が出力され、その検出信号が入出力ポート44を介してCPU41に入力される。
また、メダル排出モータ53によってメダルがメダルトレイ19に1枚排出される度に、メダル排出センサ56から検出信号が出力され、その検出信号が入出力ポート44を介してCPU41に入力される。
スロットマシン1に預けられているメダルの枚数(クレジット数)は、RAM43に設けられたカウンタによって計数されている。CPU41は、クレジット数表示器9を制御し、RAM43で計数されているクレジット数をクレジット数表示器9に表示させる。CPU41は、メダルブロックソレノイド52を制御して、クレジット数が50に達するまでは、メダル投入口11から投入されるメダルをメダル貯留部に貯留させ、クレジット数が50に達すると、メダル投入口11から投入されるメダルをメダルトレイ19に排出させる。また、クレジット数が50に達した後、配当(メダルの払出)がある小役に入賞した場合、CPU41は、メダル排出モータ53を制御して、メダルをメダルトレイ19に排出させる。
乱数生成回路45は、発振器(図示せず)からのクロックパルスの出力に応答してカウントアップするインクリメントカウンタを含む構成であり、16ビットの乱数を発生させる。
スタートレバー15が操作されると、CPU41は、複数の役が抽選対象に含まれる内部抽選を実行する。内部抽選では、乱数生成回路45から乱数値が取得される。また、ROM42から1つの抽選テーブルが読み出される。そして、乱数生成回路45から取得した乱数値および抽選テーブルに基づいて、内部抽選の当選役またははずれが決定される。
内部抽選でいずれかの役に当選していなければ、リール停止制御により、リール窓8内に停止表示される9個の図柄(左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rのそれぞれ3個の図柄)が入賞態様をなすことはなく、役に入賞することはない。配当がある小役に入賞すると、CPU41は、払出枚数表示器10を制御して、その配当として払い出されるメダルの枚数を払出枚数表示器10に表示させる。
また、CPU41は、信号送出回路46を介して、演出サブ基板32および電飾サブ基板33にコマンドおよび制御に必要な信号を送出する。
演出サブ基板32には、CPU61、ROM62、RAM63、信号入力回路64および駆動回路65が備えられている。
CPU61は、ROM62、RAM63、信号入力回路64および駆動回路65と接続されている。
ROM62には、各種のプログラムが格納されている。各種のプログラムは、CPU61によって実行される。
RAM63は、CPU61によるプログラムの実行時に、ワークエリアとして使用される。
信号入力回路64には、メイン基板31の信号送出回路46からの信号が入力される。
CPU61は、ROM62に格納されているプログラムを実行し、信号入力回路64から入力される信号に基づき、駆動回路65を介して、液晶表示器20の表示を制御する。
電飾サブ基板33は、メイン基板31から送信されるコマンドに基づいて、左ストップボタン16L、中ストップボタン16C、右ストップボタン16Rなどに内蔵されたLED71の点灯を制御する。また、スピーカ21,23からの効果音の出力を制御する。
図3は、図柄停止位置およびラインについて説明するための図である。
左リール4Lが停止すると、リール窓8内で上下に並ぶ図柄停止位置PL1,PL2,PL3にそれぞれ1個の図柄が停止する。
中リール4Cが停止すると、リール窓8内で上下に並ぶ図柄停止位置PC1,PC2,PC3にそれぞれ1個の図柄が停止する。
右リール4Rが停止すると、リール窓8内で上下に並ぶ図柄停止位置PR1,PR2,PR3にそれぞれ1個の図柄が停止する。
この構成では、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの各1つの図柄停止位置に跨がる直線状のラインとして、5本のラインL1,L2,L3,L4,L5を設定することが可能である。
ラインL1は、リール窓8内の中段に横一列に整列する3つの図柄停止位置PL2,PC2,PR2を通るラインである。
ラインL2は、リール窓8内の上段に横一列に整列する3つの図柄停止位置PL1,PC1,PR1を通るラインである。
ラインL3は、リール窓8内の下段に横一列に整列する3つの図柄停止位置PL3,PC3,PR3を通るラインである。
ラインL4は、リール窓8内で右下がりに一列に整列する3つの図柄停止位置PL1,PC2,PR3を通るラインである。
ラインL5は、リール窓8内で右上がりに一列に整列する3つの図柄停止位置PL3,PC2,PR1を通るラインである。
スロットマシン1は、いわゆる中段1ライン機であり、スロットマシン1では、メダルのベット枚数にかかわらず、中段のラインL1のみが有効ラインである。
図4は、ベル役の入賞態様を示す図である。図5は、第2の再遊技役の入賞態様を示す図である。図6は、第1の再遊技役の入賞態様を示す図である。
内部抽選の抽選対象である役には、ベル役、第1の再遊技役および第2の再遊技役が含まれる。
内部抽選でベル役に当選すると、リール窓8内に停止表示される9個の図柄がベル役の入賞態様をなすことが許容される。ベル役の入賞態様は、図4に示されるように、リール窓8内の中段に横一列に整列する3つの図柄停止位置PL2,PC2,PR2にそれぞれ「ベル」の図柄が並ぶ入賞態様である。リール窓8内に停止表示される9個の図柄がベル役の入賞態様をなすと、ベル役に入賞となる。ベル役の入賞に対しては、配当としての所定枚数のメダルの払出しがある。すなわち、ベル役は、小役である。
内部抽選で第2の再遊技役に当選すると、リール窓8内に停止表示される9個の図柄が第2の再遊技役の入賞態様をなすことが許容される。ここで、第2の再遊技役の入賞態様は、図5に示されるように、リール窓8内の中段に横一列に整列する3つの図柄停止位置PL2,PC2,PR2にそれぞれ「リプレイ」の図柄が並ぶ入賞態様である。リール窓8内に停止表示される9個の図柄が第2の再遊技役の入賞態様をなすと、再遊技役に入賞となる。再遊技役の入賞に対しては、メダルの払出しはなく、次の1ゲームのためのメダルが自動ベットされる。
内部抽選で第1の再遊技役に当選すると、リール窓8内に停止表示される9個の図柄が第1の再遊技役の入賞態様をなすことが許容される。第1の再遊技役の入賞態様は、図6に示されるように、リール窓8内の中段に横一列に整列する3つの図柄停止位置PL2,PC2,PR2にそれぞれ「リプレイ」、「ベル」および「リプレイ」の図柄が並ぶ入賞態様(有効ラインL1上に左から「リプレイ」−「ベル」−「リプレイ」の図柄が並ぶ入賞態様)である。このとき、右下がりのラインL4は、いわゆる疑似ラインであり、リール窓8内で右下がりに一列に整列する3つの図柄停止位置PL1,PC2,PR3にそれぞれ「ベル」の図柄が並ぶ。リール窓8内に停止表示される9個の図柄が第1の再遊技役の入賞態様をなすと、再遊技役に入賞となる。再遊技役の入賞に対しては、メダルの払出しはなく、次の1ゲームのためのメダルが自動ベットされる。
なお、図4において、図柄停止位置PL1,PC3に表示されている図柄は、「スイカ」の図柄であり、図柄停止位置PR3に表示されている図柄は、「7」の図柄である。また、図5において、図柄停止位置PL3に表示されている図柄は、「BAR」の図柄であり、図柄停止位置PR1に表示されている図柄は、「チェリ」の図柄である。
ベル役の入賞態様で有効ラインL1上に並ぶ「ベル」の図柄は、図7Aに示されるように、完全に同一の図柄であってもよいし、図7Bに示されるように、同一の意匠であって、厳密に一致するものでなくてもよい。図7Bに示される一例では、図柄停止位置PL2,PC2に表示されている「ベル」の図柄は、左右に一部重ねて並べられた2個のベルからなり、右側のベルが左側のベルの手前に位置しているのに対し、図柄停止位置PR2に表示されている「ベル」の図柄は、左右に一部重ねて並べられた2個のベルからなり、左側のベルが右側のベルの手前に位置している。第1の再遊技役の入賞態様で疑似ラインL4上に並ぶ「ベル」の図柄についても、同様に、完全に同一の図柄であってもよいし、同一の意匠であって、厳密に一致するものでなくてもよい。また、第2の再遊技役の入賞態様で有効ラインL1上に並ぶ「リプレイ」の図柄についても、「ベル」の図柄と同様に、完全に同一の図柄であってもよいし、同一の意匠であって、厳密に一致するものでなくてもよい。
図8Aおよび図8Bは、メイン基板で1ゲームごとに実行される処理の流れを示すフローチャートである。
メイン基板31では、CPU41により、図8Aおよび図8Bに示される処理が1ゲームごとに実行される。
まず、メダルがゲームにベットされたか否かが判定される(ステップS1)。メダル投入口11からメダルが投入されるか、または、MAXベットボタン12、1枚ベットボタン13もしくは2枚ベットボタン14が押操作されると、メダルがゲームにベットされたと判定される。また、前のゲームで第1の再遊技役または第2の再遊技役に入賞した場合にも、メダルがゲームにベットされたと判定される。
メダルがゲームにベットされるまでは、以降の処理が実行されない(ステップS1のNO)。
メダルがゲームにベットされ、そのベットされたメダルの枚数がゲームを開始するために必要なベット数(たとえば、3)に達していると(ステップS1のYES)、次に、スタートレバー15が操作されたか否かが判定される(ステップS2)。
スタートレバー15が操作されるまでは、以降の処理が実行されない(ステップS2のNO)。
スタートレバー15が操作されると(ステップS2のYES)、メダルのベットおよびクレジットが禁止される(ステップS3)。具体的には、メダルブロックソレノイド52が制御されて、メダル投入口11から投入されるメダルの排出先がメダルトレイ19とされ、メダル投入口11からのメダルの投入によるベットおよびクレジットが禁止される。また、MAXベットボタン12、1枚ベットボタン13および2枚ベットボタン14からの操作信号の入力が無効とされ、MAXベットボタン12、1枚ベットボタン13および2枚ベットボタン14の操作によるメダルのベットが禁止される。
また、スタートレバー15が操作されたタイミングで、乱数生成回路45から乱数値が取得される(ステップS4)。
そして、乱数生成回路45から取得した乱数値および抽選テーブル47を用いた内部抽選が実行され、各役に対応づけて設けられた当選フラグに1をセットするか否かの処理(当選フラグセット処理)が実行される(ステップS5)。すなわち、内部抽選で当選役が決定されると、当選役に対応づけて設けられた当選フラグ(条件装置)に1がセットされる。当選役以外の役に対応づけて設けられた当選フラグは、0にリセットされたままである。
その後、前のゲームでの左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転の開始から4.1秒間が経過しているか否かが判定される(ステップS6)。
前のゲームでの左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転の開始から4.1秒間が経過していれば(ステップS6のYES)、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転が開始される(ステップS7)。
前のゲームでの左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転の開始から4.1秒間が経過するまでは、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転が開始されない(ステップS6のNO)。これにより、1ゲームにかかる時間が4.1秒間以上に保たれる。
その後、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転を停止させるためのリール停止制御が実行される(ステップS8)。リール停止制御では、上述したように、左ストップボタン16L、中ストップボタン16Cおよび右ストップボタン16Rの押操作に応答して、停止制御テーブル48ならびに左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転位置に基づいて、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの停止が制御される。
リール停止制御により、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転が停止されると、リール窓8内に停止表示された9個の図柄が第1の再遊技役の入賞態様をなしているか否かが判定される(ステップS9)。すなわち、図6に示されるように、有効ラインL1上に左から「リプレイ」−「ベル」−「リプレイ」の図柄が並んでいるか否かが判定される。
9個の図柄が第1の再遊技役の入賞態様をなしている場合(ステップS9のYES)、第1の再遊技役の入賞に対するメダルの自動ベットを留保させるためのフリーズ演出が実行される(ステップS10)。フリーズ演出では、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転が見た目上で停止した状態に維持される。このとき、メイン基板31のCPU41による制御上は、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転の停止が未だ判定されておらず、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転が継続している状態である。
また、メダル投入口11からのメダルの投入によるクレジットの禁止が解除される(ステップS11)。これにより、メダルブロックソレノイド52が制御されて、メダル投入口11から投入されるメダルがメダル貯留部に貯留され、クレジット数が50に達するまでは、メダル投入口11から投入されるメダルがクレジットされる。
その後、メダル投入センサ55の出力信号に基づいて、メダル投入口11からメダルが投入されたか否かが判定される(ステップS12)。
メダル投入口11からメダルが投入されるまでは、フリーズ演出が続けられる(ステップS12のNO)。
メダル投入口11からメダルが投入されると(ステップS12のYES)、その投入されたメダルがメダル貯留部に貯留され、ゲームに使用可能なメダルとしてクレジットされる(ステップS13)。
また、メダル投入口11からメダルが投入されたことに応答して、フリーズ演出が終了される(ステップS14)。
そして、フリーズ演出が終了されると、有効ラインL1上に内部抽選での当選役に対応した図柄が並んでいるか否かが判定される。すなわち、内部抽選での当選役が入賞したか否かの入賞判定が行われる(ステップS15)。この入賞判定により、第1の再遊技役または第2の再遊技役に入賞したと判定された場合、再遊技役の入賞に対するメダルの自動ベットが実行される。また、再遊技役に対応づけて設けられた当選フラグが0にリセットされる。
なお、次に述べる自動ベット中であるか否かの判定のために、再遊技役に対応づけて設けられた当選フラグとは別の再遊技ゲーム中フラグが設けられて、再遊技役の入賞に応答して、その再遊技ゲーム中フラグに1がセットされ、メダルの自動ベット後も再遊技ゲーム中フラグに1がセットされている状態が維持されてもよい。再遊技ゲーム中フラグは、たとえば、次のゲームでスタートレバー15が操作されたことに応答して、0にリセットされる。また、再遊技ゲーム中フラグが設けられる場合、後述する精算処理においても、再遊技ゲーム中フラグに1がセットされているか否かに基づいて、自動ベット中であるか否かが判定されるとよい。
その後、メダルが次のゲームのために自動ベットされた状態(自動ベット中)であるか否かが判定される(ステップS16)。
このとき、再遊技役の入賞に対する自動ベットが実行されているので、自動ベット中であると判定されて(ステップS16のYES)、1ゲームにおける処理が終了される。
一方、リール窓8内に停止表示された9個の図柄が第1の再遊技役の入賞態様をなしていない場合には(ステップS9のNO)、ステップS10,S11,S12,S13の処理がスキップされて、内部抽選での当選役が入賞したか否かの入賞判定が行われる(ステップS15)。いずれかの当選役に入賞した場合には、その入賞に応じて必要な処理が実行される。具体的には、再遊技役の入賞に対しては、次の1ゲームのためのメダルが自動ベットされる。そして、再遊技役に対応づけて設けられた当選フラグが0にリセットされる。また、ベル役の入賞に対しては、配当として、所定枚数のメダルが払い出される。そして、ベル役に対応づけて設けられた当選フラグが0にリセットされる。
その後、自動ベット中であるか否かが判定される(ステップS16)。
自動ベット中でない場合には(ステップS16のNO)、メダルのベットおよびクレジットの禁止が解除された後(ステップS17)、1ゲームにおける処理が終了される。
再遊技役に入賞し、自動ベット中である場合には(ステップS16のYES)、メダルのベットおよびクレジットの禁止が解除されず、1ゲームにおける処理が終了される。
図9は、メイン基板で実行される精算処理の流れを示すフローチャートである。
メイン基板31では、CPU41により、図8Aおよび図8Bに示される処理と並行して、図9に示される精算処理が実行される。
精算処理では、まず、精算ボタン17が押操作されたか否かが判定される(ステップS21)。
精算ボタン17が押操作されるまでは(ステップS21のNO)、以降の処理が実行されない。
精算ボタン17が押操作されると(ステップS21のYES)、次に、メダルがゲームにベットされている状態(ベット中)であるか否かが判定される(ステップS22)。
ベット中である場合には(ステップS22のYES)、スタートレバー15の操作前であるか否かが判定される(ステップS23)。
メダルがゲームにベットされているが、スタートレバー15が操作されていない状態であれば(ステップS23のYES)、そのベットが前のゲームでの第1の再遊技役または第2の再遊技役の入賞に対する自動ベットによるものかどうかが判定される(ステップS24)。
メダルがゲームにベットされた後、スタートレバー15が操作される前に、精算ボタン17が押操作された場合であって、そのベットが前のゲームでの第1の再遊技役または第2の再遊技役の入賞に対する自動ベットによるものでない場合には(ステップS24のNO)、ゲームにベットされているメダル(ベットメダル)が精算される(ステップS25)。精算されるメダルは、メダル排出モータ53が制御されることにより、メダル排出口18からメダルトレイ19に排出される。
また、メダル排出モータ53が制御されて、スロットマシン1にクレジットされているメダル(クレジットメダル)が精算される(ステップS26)。その後、一連の精算処理が終了される。
一方、メダルがゲームにベットされた後、スタートレバー15が操作される前に、精算ボタン17が押操作された場合であって、そのベットが前のゲームでの第1の再遊技役または第2の再遊技役の入賞に対する自動ベットによるものである場合には(ステップS24のYES)、ベットメダルの精算がスキップされて、クレジットされているメダルが精算される(ステップS26)。
また、メダルがゲームにベットされ、スタートレバー15が操作された後、精算ボタン17が押操作された場合には(ステップS23のNO)、メダル投入口11からのメダルの投入によるクレジットの禁止が解除されている状態(クレジット禁止解除中)であるか否かが判定される(ステップS27)。
クレジット禁止解除中である場合には(ステップS27のYES)、クレジットされているメダルが精算される(ステップS26)。
クレジット禁止解除中でない場合には(ステップS27のNO)、クレジットされているメダルの精算は行われず、この精算処理が終了される。
また、メダルがゲームにベットされる前に、精算ボタン17が押操作された場合には(ステップS22のNO)、ベットメダルがないので、クレジットされているメダルが精算されて(ステップS26)、この精算処理が終了される。
以上のように、ベル役は、リール窓8内に停止表示された9個の図柄がベル役の入賞態様をなすと入賞となる。ベル役の入賞態様では、有効ラインL1上に左から「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄が並ぶ。第1の再遊技役は、リール窓8内に停止表示された9個の図柄が第1の再遊技役の入賞態様をなすと入賞となる。第1の再遊技役の入賞態様では、疑似ラインL4に左から「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄が並ぶ。
内部抽選で第1の再遊技役に当選し、疑似ラインL4上に「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄が並んでから次のゲームでスタートレバー15が操作されるまでの期間、メダル投入口11からの投入されたメダルがクレジットされる。これにより、疑似ラインL4上に「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄が並んだことと相まって、実際には再遊技役の入賞であるにもかかわらず、遊技者に小役(ベル役)が入賞したという錯覚を強く与えることができる。その結果、再遊技役の入賞が頻発しても、それによって遊技者が感じるゲームの単調さを従来よりも軽減することができる。
また、抽選対象に、第2の再遊技役が含まれる。第2の再遊技役は、リール窓8内に停止表示された9個の図柄が第2の再遊技役の入賞態様をなすと入賞となる。第2の再遊技役の入賞態様では、有効ラインL1上に「リプレイ」−「リプレイ」−「リプレイ」の図柄が並ぶ。再遊技役の入賞に対しては、次の1ゲームのためのメダルが自動ベットされる。内部抽選で第2の再遊技役に当選し、リール窓8内に停止表示された9個の図柄が第2の再遊技役の入賞態様をなした場合、スタートレバー15が操作されるまでの期間においても、メダル投入口11から投入されたメダルはクレジットされない。
これにより、疑似ラインL4上に「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄が並んでから次のゲームでスタートレバー15が操作されるまでの期間に、メダル投入口11から投入されたメダルがクレジットされたときに、遊技者に小役(ベル役)が入賞したという錯覚を一層強く与えることができる。
また、疑似ラインL4上に「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄が並んでから次のゲームでスタートレバー15が操作されるまでの期間に、つまり疑似ラインL4上に「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄が並ぶことによるクレジット禁止解除中に、精算ボタン17が操作されると、ベットメダルが精算されずに、クレジットメダルが精算される。
これにより、再遊技役の入賞に対して次の1ゲームのために自動ベットされたメダルが精算されることを防止できる。
また、リール窓8内に停止表示された9個の図柄が第1の再遊技役の入賞態様をなしたことに応答して、再遊技役の入賞に対するメダルの自動ベットの実行を留保させるためのフリーズ演出が実行される。このフリーズ演出の実行中に、メダル投入口11からメダルが投入されると、フリーズ演出が終了されて、再遊技役の入賞に対するメダルの自動ベットが実行されるとともに、そのメダルの投入によるクレジットが受け付けられる。
これにより、メダル投入口11からのメダルの投入が受け付けられるのとほぼ同時に自動ベットが実行されるので、メダル投入口11に投入したメダルがベットされたという錯覚を遊技者に与えることができる。その結果、遊技者に小役(ベル役)が入賞したという錯覚をより強く与えることができ、再遊技役の入賞が頻発しても、それによって遊技者が感じるゲームの単調さを従来よりも一層軽減することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、上述の実施形態では、第1の再遊技役に当選し、リール窓8内に停止表示された9個の図柄が第1の再遊技役の入賞態様をなした場合に、メダル投入口11から投入されたメダルがクレジットされるとした。しかしながら、これに限らず、入賞に対して自動ベットが実行される別の1つまたは複数の再遊技役が内部抽選の抽選対象に含まれる場合に、特定の再遊技役に当選し、リール窓8内に停止表示された9個の図柄が特定の再遊技役の入賞態様をなした場合に、メダル投入口11からのメダルの投入によるクレジットの禁止が解除されて、投入されたメダルがクレジットされてもよい。また、入賞に対して自動ベットが実行される別の1つまたは複数の再遊技役が内部抽選の抽選対象に含まれる場合に、リール窓8内に停止表示された9個の図柄が当該別の1または複数の再遊技役の入賞態様のうちの特定の入賞態様をなすと、メダル投入口11からのメダルの投入によるクレジットの禁止が解除されて、投入されたメダルがクレジットされてもよい。
また、上述の実施形態では、ラインL1が有効ラインである場合を例にとったが、ラインL1,L2,L3,L4,L5のうちのいずれか1本または複数本のラインが有効ラインに設定されてもよい。
さらに、右下がりのラインL4が疑似ラインである場合を例にとったが、疑似ラインは、有効ライン以外のラインであればよく、ラインL1,L2,L3,L4,L5のうち、有効ラインを除いた1本または複数本のラインが疑似ラインに設定されてもよい。
また、有効ラインおよび疑似ラインは、直線状のラインL1,L2,L3,L4,L5のいずれかに限らず、図10に示されるように、たとえば、図柄停止位置PL1,PC2,PR1に跨がるラインが有効ラインに設定され、図柄停止位置PL3,PC3,PR2に跨がるラインが疑似ラインに設定されるなど、非直線状のラインが有効ラインおよび疑似ラインに設定されてもよい。
また、以上では、リール窓8内に停止表示された9個の図柄が再遊技役の入賞態様のうちの特定の入賞態様をなすと、メダル投入口11からのメダルの投入によるクレジットの禁止が解除され、そのクレジットの禁止が解除されている期間に、精算ボタン17が押操作された場合、クレジットされているメダルが精算される構成を取り上げた。しかしながら、スロットマシン1において、リール窓8内に停止表示された9個の図柄が再遊技役の入賞態様のうちの特定の入賞態様をなすと、メダル投入口11からのメダルの投入によるクレジットの禁止が解除されるか否かにかかわらず、その特定の入賞態様をなしてから次のゲームでスタートレバー15(始動操作手段)が操作されるまでの期間に、精算ボタン17が押操作された場合、クレジットされているメダルが精算される構成が採用されてもよい。
その他、上述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 スロットマシン(遊技機)
4L 左リール(図柄表示列)
4C 中リール(図柄表示列)
4R 右リール(図柄表示列)
8 リール窓(図柄表示手段)
11 メダル投入口
15 スタートレバー(始動操作手段)
16L 左ストップボタン(停止操作手段)
16C 中ストップボタン(停止操作手段)
16R 右ストップボタン(停止操作手段)
17 精算ボタン(精算操作手段)
31 メイン基板(抽選手段、クレジット手段、メダル消費保留手段、クレジットメダル精算手段、ベットメダル精算手段、クレジットメダル精算手段)
4L 左リール(図柄表示列)
4C 中リール(図柄表示列)
4R 右リール(図柄表示列)
8 リール窓(図柄表示手段)
11 メダル投入口
15 スタートレバー(始動操作手段)
16L 左ストップボタン(停止操作手段)
16C 中ストップボタン(停止操作手段)
16R 右ストップボタン(停止操作手段)
17 精算ボタン(精算操作手段)
31 メイン基板(抽選手段、クレジット手段、メダル消費保留手段、クレジットメダル精算手段、ベットメダル精算手段、クレジットメダル精算手段)
Claims (3)
- メダルのベットによって1回のゲームが開始され、始動操作手段の操作に応答して、図柄表示手段の複数の図柄表示列における図柄の変動表示が開始され、前記図柄表示列の個々に対応して設けられた停止操作手段の操作に応答して、当該操作された前記停止操作手段に対応する前記図柄表示列に複数の図柄が視認可能に停止表示され、すべての前記図柄表示列に図柄が停止表示された後、当該図柄が所定の入賞態様をなしているか否かが判定されて、1回のゲームが終了となる遊技機において、
メダルを機内に投入するためのメダル投入口と、
前記図柄表示手段に停止表示された図柄が前記入賞態様に含まれる特定入賞態様をなすと入賞となり、次の1ゲームのためのメダルが自動ベットされる再遊技役を少なくとも抽選対象とする抽選を実行する抽選手段と、
ゲームにベット可能なメダルをクレジットするクレジット手段と、
ゲームにメダルをベットするための所定のベット操作が行われてから、前記始動操作手段が操作されるまでの間、そのベットに供するメダルの消費を保留するメダル消費保留手段と、
前記クレジット手段にクレジットされているメダルおよび前記メダル消費保留手段により消費を保留されているメダルを精算するために操作される精算操作手段と、
前記精算操作手段の操作に応答して、前記クレジット手段にクレジットされているメダルを精算処理するクレジットメダル精算手段と、
前記精算操作手段の操作に応答して、前記メダル消費保留手段により消費を保留されているメダルを精算処理するベットメダル精算手段と
を備え、
前記抽選で前記再遊技役に当選し、前記図柄表示手段に停止表示された図柄が前記特定入賞態様をなしてから、次のゲームで前記始動操作手段が操作されるまでの期間、前記メダル投入口から投入されたメダルをクレジットし、
前記期間に前記精算操作手段が操作された場合に、前記ベットメダル精算手段による精算処理をスキップし、前記クレジットメダル精算手段による精算処理を実行することを特徴とする、遊技機。 - 前記抽選で前記再遊技役に当選し、前記図柄表示手段に停止表示された図柄が前記特定入賞態様をなしたことに応答して、前記再遊技役の入賞に対するメダルの自動ベットの実行を留保させるためのフリーズ演出を実行する演出実行手段と、
前記フリーズ演出の実行中に、前記メダル投入口から投入されたメダルをクレジットしたことに応答して、前記フリーズ演出を終了させる演出終了手段とをさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。 - 前記期間であって、前記再遊技役の入賞に対するメダルの自動ベットの実行後に、前記精算操作手段が操作された場合に、前記ベットメダル精算手段による精算処理をスキップする、請求項1または2に記載の遊技機。
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