JP5482479B2 - 光源装置、光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

光源装置、光走査装置および画像形成装置 Download PDF

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本発明は、光源装置、この光源装置を備える光走査装置、およびこの光走査装置を有する複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ等の画像形成装置に関するものである。
デジタル複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置においては、像担持体に像(静電潜像)を書き込む像書込装置として光走査装置が用いられている。この光走査装置には、半導体レーザ等の光源、光源から発せられた光を偏向する偏向手段、及び、偏向手段により偏向された光を被走査面上に集光させる走査光学系が設けられている。被走査面は、光導電性を有する感光体等の表面である。
このような画像形成装置には、フルカラーの画像形成に対応したものがある。その一例として、特許文献1に示すように、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応した4つの感光体が記録紙の搬送方向に配列された画像形成装置がある。この画像形成装置では、各感光体に対応した複数の光源から出射された光束が、ポリゴンミラー等の偏向手段により偏向され、各感光体に対応する走査光学系により各感光体が露光される。このような、光走査装置と感光体の組み合わせを2組以上用いて多色画像を得る画像形成装置は、タンデム式画像形成装置と呼ばれている。
タンデム式画像形成装置においては、1つの偏向手段により複数の感光体の走査を行う構成とすることで、偏向手段を多数設ける構成と比べて、装置をより小型化することができる。
しかし、このようなタンデム式画像形成装置では、複数の光源からの光束は偏向手段に対して副走査方向に略平行に並んだ状態で入射するため、偏向手段を副走査方向にある程度大きく作製する必要がある。また、偏向手段は、画像形成装置の他の構成と比較して、製造コストが高い。このように、タンデム式画像形成装置の偏向手段の小型化には制限があるため、偏向手段の小型化によりタンデム式画像形成装置の小型化や製造コストの低減を図るには限界がある。そこで、偏向手段以外の構成の小型化と低コスト化が求められている。
偏向手段以外の構成として、例えば光源装置を小型化することが考えられる。光源装置の例として、複数の発光部が単一のフレーム上に搭載されたフレームパッケージ型レーザダイオードアレイ(以下、「FP型LDA」ともいう。)を基台に載置したものが用いられている。従来のFP型LDAを用いた光源装置は、特許文献2に示すように、光源装置を固定するために一般的に用いられているねじを用いてフレームを基台に固定しているため、フレームや基台にねじ穴を形成するスペースを設ける必要があり、光源装置の小型化の妨げになっている。
また、ねじを用いる固定では、ねじ、ねじ穴、座金等の構成を設ける必要があるため、部品点数が増加し、製造コストの増加を招いてしまう。さらに、ねじを用いた固定の場合、ねじの締結力のばらつきに起因する光束の出射角度のずれが生じ、走査線曲がりや波面収差の劣化が生じやすくなる恐れがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、低コスト化および省スペース性に優れるとともに、安定した光走査を行うことのできる光源装置、光走査装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる光源装置は、
光走査装置のハウジングに取り付けられる光源装置であって、
光束を出射する発光素子と、前記発光素子が搭載される搭載領域と前記搭載領域の周囲に形成される支持領域とを有する金属板からなるフレームと、前記フレームと一体成型された樹脂部と、を有するフレームパッケージ型レーザダイオードアレイと、
前記フレームパッケージ型レーザダイオードアレイを保持する基台と、を備え、
前記基台には、前記搭載領域が挿入される挿入孔と、前記挿入孔に連通するガイド溝と、前記ハウジングに設けられた円形の嵌合穴に嵌合する嵌合部と、が設けられ、
前記挿入孔は、前記基台の前記搭載領域を挿入する側から見た形状が長方形であり、前記搭載領域と前記樹脂部とを挿入可能な開口径を有し、
前記ガイド溝は、
前記開口径の長手方向の両側において前記挿入孔と連通するように前記開口径の短手方向に沿って形成された溝であり、
前記開口径の短手方向において前記フレームの厚みよりも大きく、前記両側のガイド溝間の長さは前記フレームの幅よりも長く、
前記基台の前記搭載領域を挿入する側から伸展するに従い、前記ガイド溝における前記開口径の短手方向の径が次第に小さくなり前記フレームの厚みと実質的に同じになって前記支持領域を圧入固定し、
前記光軸方向と直交する当接面を備え、前記挿入孔に挿入された前記搭載領域の前記光軸方向の位置を、前記ガイド溝に圧入された前記支持領域が前記当接面に当接することで規制し、
前記嵌合部には、前記挿入孔と連通する連通孔が設けられ、
前記搭載領域が前記挿入孔に挿入された状態で、前記搭載領域に搭載された前記発光素子からの光束は、前記連通孔を通過して前記光走査装置内に出射され、
前記嵌合部は、前記搭載領域が前記挿入孔に挿入された状態で、前記発光素子から出射される光束の光軸方向を中心軸として回動可能に前記嵌合穴に嵌合される
ことを特徴とする。
この構成によれば、ねじを用いることなくフレームパッケージ型レーザダイオードアレイを基台に固定することができる。そのため、フレームおよび基台にねじ固定のためのねじ穴等の構成を設ける必要がなく、光源装置を小型化することができる。また、ねじを用いていないため、ねじの締結力のばらつきに起因する光束の出射角度のずれ、走査線曲がり、波面収差の劣化等を効果的に抑え、光束を安定して出射することができる。さらに、フレームパッケージ型レーザダイオードアレイから発する複数の光束のピッチ調整が可能となり、安定した良好な光走査を行うことができるようになる。
また、ねじを用いることなくフレームパッケージ型レーザダイオードアレイの光軸方向の位置決めを行うことができる。
また、本発明にかかる光源装置は、ガイド溝に圧入された支持領域の固定を補助する固定補助部材を備えることを特徴とする。
この構成によれば、フレームパッケージ型レーザダイオードアレイの固定をより確実に行いその姿勢を安定して保つことができるため、光束の出射を安定して行うことができる。
また、本発明にかかる光源装置は、固定補助部材は接着剤であることを特徴とする。
この構成によれば、フレームパッケージ型レーザダイオードアレイの固定をより確実に行うことができるとともに、フレームの周辺温度の変化に伴う伸縮による影響を吸収することができる。そして、基台に取り付けられたフレームパッケージ型レーザダイオードアレイの姿勢を安定して保つことができ、光束の出射を安定して行うことができる。
また、本発明にかかる光源装置は、固定補助部材は弾性支持部材であることを特徴とする。
この構成によれば、フレームパッケージ型レーザダイオードアレイの固定をより確実に行うことができるとともに、フレームの周辺温度の変化に伴う伸縮による影響を吸収することができる。そして、基台に取り付けられたフレームパッケージ型レーザダイオードアレイの姿勢を安定して保つことができ、光束の出射を安定して行うことができる。
また、本発明にかかる光源装置は、基台は金属製であることを特徴とする。
この構成によれば、フレームパッケージ型レーザダイオードアレイの発光素子の発光に伴い発生する熱を効果的に発散することができる。
本発明にかかる光走査装置は、光束を発する光源装置と、光源装置から発せられた光束を偏向する偏向手段と、偏向手段により偏向された光束を被走査面に導く走査光学系と、を備えた光走査装置であって、光源装置が上述した光源装置であることを特徴とする。
この構成によれば、光源装置の組立誤差、発光素子の発熱に伴う発光素子の電気特性の変化、及び周辺部材の熱膨張等による光束の副走査方向の角度変化を低減し、走査線曲がりと波面収差の劣化を低減し、安定した良好な光走査を行うことができる。
本発明にかかる画像形成装置は、電子写真プロセスを実行することによって画像を得る画像形成装置であって、電子写真プロセスの露光プロセスを実行する装置は、上述した光走査装置であることを特徴とする。
この構成によれば、光源装置の取付誤差や発熱等に起因する光束の副走査方向の角度変化を低減し、走査線曲がりと波面収差の劣化を低減し、安定した良好な画像を形成することができる。
また、本発明にかかる画像形成装置は、複数の感光体を備えたタンデム方式のカラー画像形成装置であることを特徴とする。
この構成によれば、光源装置の取付誤差や発熱等に起因する光束の副走査方向の角度変化を低減し、走査線曲がりと波面収差の劣化を低減し、良好で安定したフルカラー画像を形成することができる。
本発明によれば、低コスト化および省スペース性に優れるとともに、安定した光走査を行うことができる。
本発明に係る光源装置の実施の形態を示す上方斜視図である。 上記光源装置の平面図である。 上記光源装置において用いられるFP型LDAを示す上方斜視図である。 上記FP型LDAの下方斜視図である。 図1中の線A−Aに沿う断面図である。 図1中の線B−Bに沿う断面図である。 本発明に係る光源装置の別の実施の形態を示す、図5に対応する断面図である。 本発明に係る光源装置の更に別の実施の形態を示す、図5に対応する断面図である。 本発明に係る光走査装置の実施の形態を示す光学配置図である。 本発明に係る画像形成装置の実施の形態を示す中央断面図である。
以下、本発明に係る光源装置、光走査装置および画像形成装置の実施例について、図面を参照しながら説明する。
<光源装置>
まずは、本発明に係る光源装置の実施の形態について説明する。
[第1の実施例]
本発明に係る光源装置の第1の実施例について、図1から図6を用いて説明する。図1は、本発明に係る光源装置の実施の形態を示す上方斜視図である。図2は、光源装置の平面図である。本実施例に係る光源装置は、図1及び図2に示すように、FP型LDA100と、FP型LDA100が載置されて固定される基台200と、基台200にFP型LDA100を固定するための固定部材301とを有してなる。
図3は、FP型LDA100の例を示す上方斜視図であり、図4は、FP型LDA100の例を示す下方斜視図である。FP型LDA100は、図3及び図4に示すように、発光素子102と、発光素子102が搭載されるサブマウント105と、サブマウント105が載置されるフレーム101と、フレーム101と一体成型された樹脂部材103を有してなる。発光素子102は、複数の発光点を有する半導体レーザダイオードチップであり、図示せぬワイヤーを用いてサブマウント105と電気的に接続されつつ、サブマウント105に固定される。サブマウント105は、熱伝導性および導電性に優れた金属よりなる板状の部材であり、搭載された発光素子102と電気的に接続されるとともに、サブマウント105が載置されるフレーム101とも電気的に接続される。
フレーム101は、熱伝導性及び導電性に優れた銅、鉄、およびそれらの合金等が加工された平面視略矩形の金属製の板材である。フレーム101は、搭載領域101aと、支持領域101bと、リード101cとを有してなる。搭載領域101aは、サブマウント105が搭載される領域であり、また、FP型LDA100の放熱に供する領域である。支持領域101bは、FP型LDA100の位置決め(発光素子102から出射される光束の光軸方向102aの位置決め)と、FP型LDA100の放熱に供する領域である。リード101cは、他の部材と接続して電気通路となる。支持領域101bは、フレーム101の2箇所に設けられている。2つの支持領域101bのそれぞれは、光軸方向102aと直交する方向に搭載領域101aを挟んで配置される。ここで、フレーム101に形成される搭載領域101aと支持領域101bとは、後述する樹脂部材103により区分される。
なお、以下の説明において、フレーム101のうち搭載領域101aが形成されている側を前側、リード101cが形成されている側を後側という。また、フレーム101は、サブマウント105が搭載される面を表面、その反対側の面であって後述する基台201と対向する面を裏面という。なお、以下の説明において、他の部材についても、搭載領域101aに近い側を前側、リード101cに近い側を後側といい、フレーム101の表面と同方向を表側、裏面と同方向を裏側という。
樹脂部材103は、フレーム101の表面と裏面を挟むように、例えばインサート成型して形成される。樹脂部材103は、その表側において光束の出射用の窓103aを備えていて、発光素子102から出射される光束の出射方向(光軸方向102a)が開放された、平面視が略U字状の枠となっている。また、樹脂部材103の裏側は、搭載領域101aの裏面104aの後端部を覆う、所定の厚みを有する平坦部103bとなっている。
図5は、図1中の線A−Aに沿う断面図であり、図6は、図1中の線B−Bに沿う断面図である。図1、図2、図5および図6に示すように、基台201は、金属製の長板状の部材である。基台201の素材としては、熱伝導性に優れた銅、鉄、およびそれらの合金等がある。基台201には、嵌合部201aと、圧入部201bと、位置決め溝201cとが設けられている。
嵌合部201aは、基台201の前側中央部に、発光素子102からの光束の進行方向に突出するように設けられている。嵌合部201aには、光軸方向102に垂直な平面における断面形状がリング状の連通孔240が形成されている。基台201に取り付けられたFP型LDA100からの出射光は、光軸方向102aに沿って設けられた連通孔240を通じて、光源装置が取り付けられる光走査装置内の偏向手段へと出射される。嵌合部201aは、光走査装置のハウジングの図示せぬ嵌合孔に回動可能に嵌合することで、光軸を回転中心として基台201がハウジングに回動可能に支持される。
圧入部201bは、基台201の後側表面の略中央部分に設けられていて、挿入孔251およびガイド溝252から形成されている。
挿入孔251は、基台201の後側表面の略中央部分に設けられた孔で、基台201の後ろ側から見た形状が矩形であり、FP型LDA100のうち搭載領域101aと樹脂部材103とが挿入可能な開口径を有している。挿入孔251は、嵌合部201aの連通孔240と連通している。
ガイド溝252は、挿入孔251の長手方向(基台201の長手方向)両側に、挿入孔251と連通するように形成された溝である。圧入部201bの開口部近傍(基台201の裏面近傍)において、ガイド溝252は、基台201の短手方向について、FP型LDA100の板状のフレーム101の厚みよりも充分に大きな開口径を有する。また、上記開口部近傍において、挿入孔251の両側に設けられた2つのガイド溝252間の長さ(基台201の長手方向の長さ)は、フレーム101の長手方向の幅よりも長い。そのため、フレーム101を容易に圧入部201bに挿入することができる。
そして、ガイド溝252は、基台201の後側から前側に伸展するに従い、途中から基台201の短手方向における径が次第に小さくなり、フレーム101の厚みと実質的に同じ径となる。そのため、ガイド溝252の最深部(基台201の内部であって基台201の裏面から最も離れた部分)へのフレーム101の挿入は、圧入により行われる。
また、ガイド溝252には、その最深部において、光軸方向と直交する平面からなる当接面201dが形成されている。この当接面201dにフレーム101の支持領域101bの前端部が当接することにより、圧入部201bにおける、つまり、基台201における、FP型LDA100の搭載領域101aの光軸方向の位置決めがなされる。さらに、FP型LDA100の、フレーム101の長手方向(基台201の長手方向)の位置決めは、基台201の長手方向に位置するガイド溝252の側面により行われる。
位置決め溝201cは、基台201の長手方向の両側に、嵌合部201aを挟むように形成された円弧状の孔であって、基台201の前面と後面とを貫通して形成されている。この位置決め溝201cには、光走査装置のハウジングに設けられた図示せぬ2つの軸部が挿入される。そして、位置決め溝201cおよび前述の嵌合部201aにより、基台201が発光素子102から出射される光束の光軸を中心として光走査装置のハウジングに回動可能に支持される。これにより、FP型LDA100から発する複数の光束のピッチ調整が可能となり、安定した良好な光走査を行うことができる。なお、基台201の回動範囲は、位置決め溝201cとハウジングの軸部とにより規定される。
本実施例に係る光源装置では、FP型LDA100が基台201に対してねじを用いることなく位置決めおよび圧入固定されるため、ねじ穴等を設けるためのスペースを省略することができ、装置の小型化を実現している。また、従来必要であったねじ締結のための部品を削減することができ、低コスト化を実現している。さらに、基台201が熱伝導性に優れた金属板よりなることから、FP型LDA100の発光素子102の発光に伴い発生する熱を効果的に発散することができる。
[第2の実施例]
次に、本発明に係る光源装置の別の実施の形態について、先に説明した実施の形態と異なる部分を中心に説明する。本実施例に係る光源装置は、基台へのFP型LDAの固定に供する構成が第1の実施例に係る光源装置と異なっている。
図7は、本実施例に係る光源装置の、図5に対応する断面図である。本実施例に係る光源装置では、上述した第1の実施例と同様に基台201の圧入部201bにFP型LDA100が圧入されている状態において、ガイド溝252の開口部近傍に形成されているガイド溝252とFP型LDA100との隙間に、FP型LDA100の固定を補助する固定補助部材として、接着剤が充填されている。
このような構成とすることで、第1の実施例に係る光源装置が奏する効果に加えて、FP型LDA100の固定をより確実に行えるとともに、フレーム101の周辺温度の変化に伴う伸縮による影響を吸収することができる。そして、基台201に取り付けられたFP型LDA100の姿勢を安定して保つことができ、光束の出射を安定して行うことができる。
[第3の実施例]
次に、本発明に係る光源装置のさらに別の実施の形態について、先に説明した実施の形態と異なる部分を中心に説明する。本実施例に係る光源装置は、基台へのFP型LDAの固定に供する構成が第1および第2の実施例に係る光源装置と異なっている。
図8は、本実施例に係る光源装置の、図5に対応する断面図である。本実施例に係る光源装置では、ガイド溝252の開口部付近に、FP型LDA100の固定を補助する固定補助部材として、弾性支持部材401が設けられている。
弾性支持部材401は、FP型LDA100の表面と対向する位置にあるガイド溝252の内壁に取り付けられたばね材401aと、ばね材401aにより弾性的に支持される当接片401bとから形成されている。
当接片401bには、ガイド溝252に取り付けられた状態において、ガイド溝252の開口部付近の、基台201の短手方向における径を広く確保するとともに、ガイド溝252の奥に向かうに従い上記径が次第に狭くなるように傾斜面が形成されている。
これにより、弾性支持部材401は、FP型LDA100の圧入開始時には、ガイド溝252へのフレーム101の進入を容易にするガイド機能を奏する。また、フレーム101の支持領域101bの前端部が当接面201dに当接し圧入が完了した状態においては、弾性支持部材401はフレーム101の支持領域101bを弾性的に押圧する。これにより、第1の実施例に係る光源装置が奏する効果に加えて、FP型LDA100の固定をより確実に行えるとともに、フレーム101の周辺温度の変化に伴う伸縮による影響を吸収することができる。そして、基台201に取り付けられたFP型LDA100の姿勢を安定して保つことができ、光束の出射を安定して行うことができる。
<光走査装置>
次に、本発明に係る光走査装置の実施の形態について説明する。図9は、本発明に係る光走査装置の実施の形態を示す光学配置図である。光走査装置500は、光源100と、図中、光源110から左斜め下60度の方向に順次配列された、カップリングレンズ501、アパーチャ部材502、線像形成レンズ503、偏向手段としてのポリゴンミラー5、第1走査レンズL1、第2走査レンズL2、及び、防塵ガラス18を備えた装置である。この光走査装置500から発せられる光ビームが感光ドラム表面(以下、「被走査面」ともいう。)7に集光されることで、光走査が行われる。
なお、図9においては、ポリゴンミラー5の回転によって走査される主走査方向をY軸方向とし、それと直交する副走査方向をZ軸方向とする。また、Y軸及びZ軸と直交し、かつ、ポリゴンミラー5側から被走査面7側へと向かう方向をX軸方向とする。
光源100は、先に説明した本発明に係る光源装置である。カップリングレンズ501は、ガラス製のレンズであり、光源100からの光ビームを射出側の焦点位置における光ビームの幅で略平行光束となるようにカップリングする。
アパーチャ部材502は、矩形状又は楕円形状の開口を有し、この開口中心がカップリングレンズ501の焦点位置近傍に位置するように配置されている。
線像形成レンズ503は、ガラス製のシリンドリカルレンズであり、アパーチャ部材502を通過した光ビームを副走査方向にのみ収束させ、ポリゴンミラー5の反射面近傍で主走査方向に長い線像を結像させる。
ポリゴンミラー5は、偏向手段として機能する部材であり、Z軸と垂直な平面における断面形状が正六角形となっている。このポリゴンミラー5の6つの側面には偏向面が形成され、不図示の回転機構により、Z軸に平行な軸回りに一定の角速度で回転している。これにより、ポリゴンミラー5に入射した光ビームはY軸方向に偏向され、第1走査レンズL1及び第2走査レンズL2により被走査面7に形成されるビームスポットの像面湾曲、波面収差、倍率誤差といった各種光学性能が補正される。
第1走査レンズL1及び第2走査レンズL2は、樹脂製のレンズである。本実施例に係る光走査装置500は、第1走査レンズL1及び第2走査レンズL2の2枚の走査レンズを用いる構成であるため、1枚構成の走査レンズを用いた光走査装置と比較し、像面湾曲や波面収差の各種収差を効果的に補正することができるとともに、被走査面上におけるビームスポットを容易に小径化することができる。第1走査レンズL1及び第2走査レンズL2と、被走査面7との間には、防塵ガラス18が設けられている。
防塵ガラス18は、光走査装置100を塵から保護する機能を有するガラス製の部材である。上述した構成を備えた光走査装置500から発せられる光ビームにより、予め一様に帯電された被走査面7の表面が光走査されることで、被走査面7の表面に静電潜像が形成される。
本発明に係る光源装置を備えた光走査装置によれば、光源装置の組立誤差、発光素子の発熱に伴う発光素子の電気特性の変化、及び周辺部材の熱膨張等による光束の副走査方向の角度変化を低減し、走査線曲がりと波面収差の劣化を低減し、良好で安定した光走査を行うことができる。
<画像形成装置>
次に、本発明に係る画像形成装置の実施の形態について説明する。なお、本実施例に係る画像形成装置においては、先に説明した本発明に係る光走査装置が用いられている。
図10は、本発明に係る画像形成装置の実施例を示す中央断面図であり、カラー画像の光束出力に有利なタンデム式のレーザプリンタである。画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)に対応する走査光学系を備えた光走査装置6X(X:Y、M、C、K、以下同じ。)、各走査光学系に対応する感光体7X、搬送ベルト17、現像装置10X、転写紙Sを備えた給紙カセット13、排紙トレイ26を備えてなる。
搬送ベルト17の上方には、光走査装置6Xによって露光され静電潜像が形成される像担持体として円筒状に形成された光導電性の感光体7Xが、搬送ベルト17の移動方向の上流側からイエロー用(7Y)、マゼンタ用(7M)、シアン用(7C)、ブラック用(7K)の順に配設されている。各感光体の径は、全て同一である。
感光体7Xの周囲には、帯電手段8X、現像装置10X、クリーニング装置12Xなどの電子写真法(電子写真プロセス)にしたがうプロセス部材が順に配設されている。なお、帯電手段としては、コロナチャージャを用いることもできる。
このように、画像形成装置は、感光体7Y、7M、7C、7Kを色毎に設定された被走査面とし、それぞれに対して走査光学系が1対1の対応関係で設けられている。ただし、偏向手段5は各色で共有する。
光走査装置6Xは、感光体7Xに光書込みを行う光書込装置であって、電子写真プロセスの露光プロセスを実行し、帯電手段8Xで均一に帯電された感光体7Xの表面を走査して静電潜像を形成する。形成された静電潜像は、いわゆるネガ潜像であって、画像部が露光されている。この静電潜像は、現像手段10Xにより反転現像され、感光体7X上にトナー画像が形成される。
給紙カセット13に収納された転写紙Sの最上位の1枚が給紙コロ14により給紙される。給紙された転写紙Sは、搬送系により感光体7X上のトナー画像が転写位置へ移動するタイミングに合わせて転写部に送り込まれる。送り込まれた転写紙Sは、転写部においてトナー像と重ね合わせられ、転写ローラの作用により、トナー画像を静電転写される。
トナー画像を転写された転写紙Sは、定着装置24へ送られ、定着装置24で定着された後、排紙ローラ25により排紙トレイ26に排紙される。トナー画像が転写された後の感光体7Xの表面は、クリーニング装置12Xによりクリーニングされ、残留トナーや紙粉等が除去される。
このように構成されたタンデム式画像形成装置において、例えば複数色モード(フルカラーモード)選択時であれば、各感光体に対して、対応する色の画像信号に応じた静電潜像が形成される。これらの静電潜像は、各々の対応する色トナーで現像されてトナー像となり、搬送される転写紙上に順次転写されることにより重ね合わされる。そして、定着装置24によりカラー画像として定着され、転写紙Sは排紙トレイに排紙される。
また、単色モード選択時であれば、ある色(Y、M、C、Kのいずれか)が選択されるとともに、それ以外の色の感光体およびプロセス部材は非動作状態となる。ここで、選択された色に対応する感光体に対してのみ、露光ユニットの露光により静電潜像が形成され、選択された色のトナーで現像されてトナー像となり、搬送ベルト17上に静電的に吸着されて搬送される転写紙上に転写される。そして、定着装置24により単色画像として定着され、転写紙は排紙トレイに排紙される。
本発明に係る光走査装置を備えた本実施例に係る画像形成装置によれば、光源装置の取付誤差や発熱等に起因する光束の副走査方向の角度変化を低減し、走査線曲がりと波面収差の劣化を低減し、良好で安定した画像を形成することができる。
5 偏向手段(ポリゴンミラー)
7 被走査面
18 防塵レンズ
100 フレームパッケージ型LDアレイ
101 フレーム
101a 搭載領域
101b 支持領域
101c リード
104a 搭載領域の裏面
104b 支持領域の裏面
102 発光素子
201 基台
201a 嵌合部
201b 圧入部
201c 位置決め溝
301 固定補助部材(接着剤)
401 固定補助部材(弾性支持部材)
500 光走査装置
501 カップリングレンズ
502 アパーチャ部材
503 線像形成レンズ
特開平9−054263号公報 特開2009−038051号公報

Claims (8)

  1. 光走査装置のハウジングに取り付けられる光源装置であって、
    光束を出射する発光素子と、前記発光素子が搭載される搭載領域と前記搭載領域の周囲に形成される支持領域とを有する金属板からなるフレームと、前記フレームと一体成型された樹脂部と、を有するフレームパッケージ型レーザダイオードアレイと、
    前記フレームパッケージ型レーザダイオードアレイを保持する基台と、を備え、
    前記基台には、前記搭載領域が挿入される挿入孔と、前記挿入孔に連通するガイド溝と、前記ハウジングに設けられた円形の嵌合穴に嵌合する嵌合部と、が設けられ、
    前記挿入孔は、前記基台の前記搭載領域を挿入する側から見た形状が長方形であり、前記搭載領域と前記樹脂部とを挿入可能な開口径を有し、
    前記ガイド溝は、
    前記開口径の長手方向の両側において前記挿入孔と連通するように前記開口径の短手方向に沿って形成された溝であり、
    前記開口径の短手方向において前記フレームの厚みよりも大きく、前記両側のガイド溝間の長さは前記フレームの幅よりも長く、
    前記基台の前記搭載領域を挿入する側から伸展するに従い、前記ガイド溝における前記開口径の短手方向の径が次第に小さくなり前記フレームの厚みと実質的に同じになって前記支持領域を圧入固定し、
    前記光軸方向と直交する当接面を備え、前記挿入孔に挿入された前記搭載領域の前記光軸方向の位置を、前記ガイド溝に圧入された前記支持領域が前記当接面に当接することで規制し、
    前記嵌合部には、前記挿入孔と連通する連通孔が設けられ、
    前記搭載領域が前記挿入孔に挿入された状態で、前記搭載領域に搭載された前記発光素子からの光束は、前記連通孔を通過して前記光走査装置内に出射され、
    前記嵌合部は、前記搭載領域が前記挿入孔に挿入された状態で、前記発光素子から出射される光束の光軸方向を中心軸として回動可能に前記嵌合穴に嵌合されることを特徴とする光源装置。
  2. 前記ガイド溝に圧入された前記支持領域の固定を補助する固定補助部材を備える請求項記載の光源装置。
  3. 前記固定補助部材は接着剤である請求項記載の光源装置。
  4. 前記固定補助部材は弾性支持部材である請求項記載の光源装置。
  5. 前記基台は金属製である請求項1乃至のいずれかに記載の光源装置。
  6. 光束を発する光源装置と、
    前記光源装置から発せられた光束を偏向する偏向手段と、
    前記偏向手段により偏向された光束を被走査面に導く走査光学系と、
    を備えた光走査装置であって、前記光源装置が請求項1乃至のいずれかに記載の光源装置である光走査装置。
  7. 電子写真プロセスを実行することによって画像を得る画像形成装置であって、電子写真プロセスの露光プロセスを実行する装置として請求項記載の光走査装置を用いた画像形成装置。
  8. 複数の感光体を備えたタンデム方式のカラー画像形成装置である請求項記載の画像形成装置。
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