JP5482285B2 - 配線回路基板用基材、配線回路基板用基材の製造方法、配線回路基板、配線回路基板の製造方法、hdd用サスペンション基板、hdd用サスペンションおよびハードディスクドライブ - Google Patents

配線回路基板用基材、配線回路基板用基材の製造方法、配線回路基板、配線回路基板の製造方法、hdd用サスペンション基板、hdd用サスペンションおよびハードディスクドライブ Download PDF

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Description

本発明は、配線回路基板用基材、このような配線回路基板用基材を用いた配線回路基板、HDD用サスペンション基板、HDD用サスペンションおよびハードディスクドライブ、並びに、配線回路基板用基材の製造方法および配線回路基板の製造方法に関する。
近年、インターネットの普及などによりパーソナルコンピュータの情報処理量の増大や情報処理速度の高速化が要求されてきている。それに伴って、パーソナルコンピュータに組み込まれているハードディスクドライブ(HDD)も大容量化や情報伝達速度の高速化が必要となってきている。それに伴い磁気ヘッドを支持し、かつ磁気ヘッドへの信号の伝達機能を有するHDD用サスペンション基板についても、配線の多線化および微細化が進んでいる。
このようなHDD用サスペンション基板としては、金属支持基板40と、金属支持基板上に形成された第一絶縁層21と、第一絶縁層21上に配線状にパターン形成された導体層10と、導体層10上に導体層の保護のために形成された第二絶縁層22と、からなるものを挙げることができる。
導体層によって構成される配線を形成する方法としてはセミアディティブ法やサブトラクティブ法が知られている。このうちサブトラクティブ法は、銅張積層板から不要な銅箔をエッチング処理することで回路を形成する方法である。例えば図16に示すように、まず、第一絶縁層21上に導体層10’が形成される(図16(a)参照)。次に、導体層10’上に感光性材料層60からなるレジストが積層される(図16(b)参照)。次に、感光性材料層60がフォトマスク65を解して露光され(図16(c)参照)、その後、感光性材料層60が現像されることによってレジストパターンが形成される(図16(d)参照)。そして、最終的には、このレジストパターンがエッチングマスクとして用いられ、導体層10’がエッチングされる。
しかしながら、上述のようなサブトラクティブ法においては、前述したように磁気ヘッド(磁気ヘッドスライダともいう)の高機能化にともない、従来用いられていた銅張積層板を用いて、サブトラクティブ法により配線パターンを微細化しようとすると、従来無かった新たな問題が生じることがわかった。すなわち、導体層10’の表面の表面粗度Raが大きいと(例えば、特許文献1に示すように、表面粗度Raが1.0〜5.0μmであると)、感光性材料層60を紫外線露光する段階で、導体層10’の表面における乱反射によって光が散乱し(図16(c)参照)、感光性材料層60によって微細な間隔を有するレジストパターンを形成することができない(図16(d)参照)。他方、図17(c)に示すようにフォトマスク65の遮光部の大きさを大きくすることも考えられるが、このように遮光部の大きさを大きくすると、大きなレジスト開口60しか開けることができない(図17(d)〜(f)参照)。このため、従来技術によれば、所望の微細な配線間隔を得ることができないという問題がある。
他方、上述とは逆に、表面粗度が小さいと、通常表面積も小さくなり、結果、配線上に形成される第二絶縁層と配線との密着性が低下するという問題があった。
また、第二絶縁層をパターン形成する方法として導体層上に感光性を有する絶縁体、たとえば感光性ポリイミドを塗布し、乾燥し、フォトマスクを介して露光し、現像したのち、熱硬化する方法があるが、表面粗度Raが大きいと上述同様、露光の段階で光が散乱してしまう。結果として散乱光により硬化反応が不十分なエッジ部の感光性ポリイミドは、十分な配線に対する保護性を有さない、膜厚の薄い部分となって広く形成されることとなる。
さらにHDD用サスペンション用基板の場合、磁気ヘッドが組み込まれたスライダ及び、制御回路基板の接続にはんだを用いる場合があるが、はんだの接合性を確保する為に、サスペンション用基板端子のCu表面にNi、Auなどのめっき処理を行う。
さらに今後、接合用端子の数が増加することが見込まれているが、その際、端子のサイズが小さくなり、それに従ってはんだの体積も減少することが明確となっている。しかしながら、はんだの体積が減少した時に、端子のAuの厚みが従来と同じであると、はんだに拡散するAuの体積が相対的に増加する。はんだ接合の場合、はんだに拡散したAuの相対濃度が高くなると、脆いAu−Snの金属間化合物が容易に形成され易くなり、接合部の信頼性が低下するという懸念が生じる。
特開平9−148714号公報
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、紫外線露光時に、導体層の表面の乱反射で光が広がることを防止することで、感光性材料層によって微細なレジストパターンを形成することができるため、所望の微細な配線間隔を得ることができ、第二絶縁層と導体層の十分な密着性を得ることができ、さらにはんだとの接合部の信頼性を向上させることができる配線回路基板用基材を提供することと、このような配線回路基板用基材の製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、上述のような配線回路基板用基材を用いた配線回路基板HDD用サスペンション基板、HDD用サスペンションおよびハードディスクドライブ、並びに、配線回路基板用基材の製造方法および配線回路基板の製造方法を提供することも目的とする。
本発明による配線回路基板用基材は、
配線回路基板に用いられる配線回路基板用基材であって、
絶縁材料からなる第一絶縁層と、前記第一絶縁層上に設けられた導体層と、を備え、
前記導体層の前記第一絶縁層と反対側の非接着面側の表面粗度Raが0.1μm以下であり、該非接着面側の表面に微細な凹凸形状が形成され、該表面の単位面積当たりの表面積が、1.1以上1.4以下になっている。
本発明による配線回路基板用基材において、
前記第一絶縁層がポリイミド系樹脂からなってもよい。
本発明による配線回路基板用基材において、
前記導体層が銅からなってもよい。
本発明による配線回路基板用基材は、
前記第一絶縁層と前記導体層との間に配置された金属薄膜層をさらに備え、
前記金属薄膜層が、ニッケル、クロム、銅のうち少なくとも1つの金属からなってもよい。
本発明による配線回路基板用基材は、
前記第一絶縁層を支持する金属支持基板をさらに備えてもよい。
本発明による配線回路基板用基材において、
前記金属支持基板は、ステンレスであってもよい。
本発明による配線回路基板用基材の製造方法は、
金属支持基板を準備する工程と、
金属支持基板上に第一絶縁層を形成する工程と、
第一絶縁層上に導体層を形成する工程であって、該第一絶縁層と反対側の非接着面側の表面粗度Raが0.1μm以下である導体層を形成する工程と、
導体層の非接着面側の表面に微細な凹凸形状を形成する工程であって、該表面の単位面積当たりの表面積を1.1以上1.4以下とする工程と、
を備えている。
本発明による配線回路基板用基材の製造方法において、
前記第一絶縁層上に導体層を形成する工程は、第一絶縁層上に金属薄膜層を形成する工程と、金属薄膜層上に光沢剤を含有したメッキ液を用いて電気メッキを施す工程と、を有してもよい。
本発明による配線回路基板用基材の製造方法において、
前記第一絶縁層上に導体層を形成する工程は、導体層に対して平滑化処理を施すことにより表面粗度Raを0.1μm以下にする工程を有してもよい。
本発明による配線回路基板用基材の製造方法において、
前記導体層の非接着面側の表面に微細な凹凸形状を形成する工程は、導体層の表面の結晶粒界を薬液で腐食することで微細な凹凸形状を形成して、該表面の単位面積あたりの表面積を1.1以上1.4以下とする工程を有してもよい。
本発明による配線回路基板は、
絶縁材料からなる第一絶縁層と、
前記第一絶縁層上に設けられた導体層と、
前記導体層上に配置された絶縁材料からなる第二絶縁層と、を備え、
前記導体層の前記第一絶縁層と反対側の表面の表面粗度Raが0.1μm以下であり、該表面に微細な凹凸形状が形成され、該表面の単位面積当たりの表面積が1.1以上1.4以下になっている。
本発明による配線回路基板は、
前記第一絶縁層の前記導体層と反対側に配置され、該第一絶縁層を支持する金属支持基板をさらに備えてもよい。
本発明による配線回路基板において、
前記金属支持基板は、ステンレスであってもよい。
本発明による配線回路基板の製造方法は、
金属支持基板を準備する工程と、
金属支持基板上に第一絶縁層を形成する工程と、
第一絶縁層上に導体層を形成する工程であって、該第一絶縁層と反対側の非接着面側の表面粗度Raが0.1μm以下である導体層を形成する工程と、
導体層の非接着面側の表面に微細な凹凸形状を形成する工程であって、該表面の単位面積当たりの表面積を1.1以上1.4以下とする工程と、
表面に微細な凹凸形状が形成された前記導体層上に絶縁材料からなる第二絶縁層を形成する工程と、
を備えている。
本発明による配線回路基板の製造方法において、
前記導体層の非接着面側の表面に微細な凹凸形状を形成する工程は、導体層の表面の結晶粒界を薬液で腐食することで微細な凹凸形状を形成して、該表面の単位面積あたりの表面積を1.1以上1.4以下とする工程を有してもよい。
本発明によるHDD用サスペンション基板は、上述した配線回路基板を備えている。
本発明によるHDD用サスペンション基板において、
前記導体層上に、Auめっき、もしくはNi、Auめっきが形成されてもよい。
本発明によるHDD用サスペンション基板は、
Ni、Auめっきを形成した場合において、Niめっきの厚みが1.0μm以下であってもよい。
本発明によるHDD用サスペンション基板は、
前記Auめっきの厚みが1.0μm以下であってもよい。
本発明によるHDD用サスペンションは、上述したHDD用サスペンション基板を備えている。
本発明によるハードディスクドライブは、上述したHDD用サスペンションを備えている。
本発明によれば、導体層の表面粗度Raが0.1μm以下となっているので、導体層の表面における乱反射により光が散乱することを防止することができるので、感光性材料層によって微細なレジストパターンを形成することができ、ひいては、所望の微細な配線間隔を得ることができる。このことに加えて、本発明によれば、導体層の表面に微細な凹凸形状が形成され、当該表面の単位面積当たりの表面積が1.1以上1.4以下となっているので、本発明のように低い表面粗度Raからなっていても配線(導体層)上に第二絶縁層を密着性よく形成することができる。さらに導体層のRaが0.1μm以下となっているので、Ni、Auなどのメッキによる被覆性が良好であるため、メッキ厚を薄くすることができる。
本発明の実施の形態による配線回路基板用基材の構成を示す断面図。 本発明の実施の形態による別の配線回路基板用基材の構成を示す断面図。 本発明の実施の形態による配線回路基板用基材であって、第二絶縁層が配置される前の構成を示す断面図。 本発明の実施の形態による配線回路基板用基材の製造工程を示す断面図。 図3で示された工程の後に行われる配線回路基板用基材の製造工程を示す断面図。 配線上に感光性材料層によるレジストパターンを形成した際のSEM像。 表面粗度Raと解像限界との関係を示したグラフ。 配線の結晶粒界の表面が薬液で腐食される態様と、配線の結晶面の全体が均一に腐食される態様を示した断面図。 第二絶縁層を生成した後でメッキ液を用いてAuメッキを施した写真図であって、表面積比率(単位面積当たりの表面積)=1.09の場合と、表面積比率=1.13の場合を示した写真図。 表面粗度Ra=0.17μm、表面積比率=1.09の場合と、表面粗度Ra=0.05μm、表面積比率=1.02の場合と、表面粗度Ra=0.07μm、表面積比率=1.25の場合を示したSEM像。 単位面積当たりの表面積Sratioを求める際に用いる、指定面が理想的にフラットであると仮定したときの面積Sを説明するための図。 第二絶縁層が感光性を有する場合の配線保護性を示した概念図。 Ni、Auメッキ後、85℃85%Rh 500時間放置後の概観観察結果を示した表。 Auメッキ上にΦ80μmのはんだボールを積層後、125℃で144時間放置した後の写真図。 本発明によるハードディスクドライブを示した斜視図。 従来技術によって配線回路基板用基材を製造した場合と、本実施の形態によって配線回路基板用基材を製造した場合を示した断面図。 従来技術による配線回路基板用基材の製造工程を示す断面図。 従来技術による配線回路基板用基材の製造工程の別の例を示す断面図。
実施の形態
以下、本発明に係る配線回路基板用基材、配線回路基板用基材の製造方法、配線回路基板、配線回路基板の製造方法、HDD用サスペンション基板、HDD用サスペンションおよびハードディスクドライブの実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1A乃至図15は本発明の実施の形態を示す図である。
図14に示すように、本実施の形態のハードディスクドライブ(HDD)90は、磁気ディスクDを回転させるスピンドルモータ92と、磁気ヘッド81と、HDD用サスペンション基板を有するHDD用サスペンション80と、HDD用サスペンション80を駆動するアクチュエータ91とを備えている。
このうち、HDD用サスペンション基板は図1Aに示すような配線回路基板50を有している。そして、この配線回路基板50は、金属支持基板40と、金属支持基板40上に配置された絶縁材料からなる第一絶縁層21と、第一絶縁層21上に配置された金属薄膜層30と、金属薄膜層30上に配置され、表面粗度Raが0.1μm以下からなる配線10と、配線10上に配置された絶縁材料からなる第二絶縁層22と、を備えている。なお、金属支持基板40は、第一絶縁層21、金属薄膜層30、配線10および第二絶縁層22を支持している。
ところで、本願において配線10とは、導体層10’の一部が(例えばエッチングなどによって)除去されて配線形状となっているもののことを意味している。また、本願において、配線回路基板用基材1とは配線10が形成される前のもの(導体層10’を有するもの)を意味し、配線回路基板50とは配線10が形成された後のものを意味する。
導体層10’の材料としては例えば銅を用いることができ、第一絶縁層21および第二絶縁層22の材料としては例えばポリイミド系樹脂を用いることができる。また、金属薄膜層30の材料としては、例えば、ニッケル、クロム、銅などを用いることができ、金属支持基板40の材料としては例えばステンレスを用いることができる。
また、図1Aに示すように、配線10の表面は薬液で腐食されることで形成された微細な凹凸形状10aを有している。そして、この凹凸形状10aは、配線10の結晶粒界が腐食されることで形成されている(図7(a)参照)。この結果、配線10の単位面積当たりの表面積(本願では、「表面積比率」とも呼ぶ)Sratioは、1.1以上1.4以下となっている。なお、このように凹凸形状10aの形成された配線10の表面上に第二絶縁層22が形成されることとなる(図1A参照)。
また、図1Aに示すように、第一絶縁層21の所定の位置には第一絶縁開口部21が設けられ、かつ、金属支持基板40の水平方向で第一絶縁開口部21と重複する位置には金属開口部40が設けられており、金属薄膜層30の裏面が外部に露出している。また、第二絶縁層22の所定の位置には第二絶縁開口部22が設けられており、配線10の一部の表面が外部に露出している(図1Aの右側の符号22参照)。また、水平方向で第二絶縁開口部22の別の一部と重複する位置には(図1Aの左側の符号22参照)、配線10に導体開口部10が設けられ、金属薄膜層30に金属薄膜開口部30が設けられており、第一絶縁層21の表面が外部に露出している。
ところで、HDD用サスペンション基板は、図1Bに示されるように、第一絶縁層21のみが開口している部分があってもよいし、金属支持基板40のみが開口している部分があってもよい。また、Ni、Auメッキ層が導体層10の表面側や裏面側にあってもよい。
なお、導体層10’の表面に凹凸形状10aを形成する前の配線回路基板用基材1には、ニッケルまたはクロムを含む材料である防錆材料によって防錆処理が施され、当該防錆材料からなる防錆層35が導体層10’の表面に形成されている(図2参照)。
ところで、本実施の形態では、配線回路基板用基材1の構成として、下から順に、金属支持基板40、第一絶縁層21、金属薄膜層30、導体層10’および防錆層35が配置された態様を用いて説明する(図2参照)。しかしながら、これに限られることはなく、配線回路基板用基材1の構成は、下から順に、金属支持基板40、第一絶縁層21および導体層10’が配置されたものでもよいし、金属支持基板40、第一絶縁層21、金属薄膜層30および導体層10’が配置されたものでもよいし、第一絶縁層21、導体層10’および防錆層35が配置されたものでもよい。また、導体層10’の表面に防錆層35を設ける代わりに、金属薄膜層30と同じ材料からなる(別の)金属薄膜層を設けてもよい。
なお、本実施の形態において、表面粗度、表面積の計測装置として、エスアイアイ・ナノテクノロジー社製AFM L-Traceを用い、レジスト開口寸法の計測装置として、光学顕微鏡を用いている。
次に、このような構成からなる配線回路基板用基材1および配線回路基板50の製造方法と、その作用効果について述べる。なお、以下に示す製造方法は、あくまでも一例にすぎず、これに限定されることはない。
まず、金属支持基板40が準備される(図3(a)参照)。
次に、金属支持基板40上に第一絶縁層21が形成される(図3(b)参照)。
次に、第一絶縁層21上に金属薄膜層30が形成される(図3(c)参照)。
次に、金属薄膜層30上に導体層10’が形成される(図3(d)参照)。ここで、このような導体層10’を形成するには、例えば光沢剤を含有したメッキ液を用いて金属薄膜層30に電気メッキを施してやればよい。ところで、図9(a)は表面粗度Ra=0.17μmである導体層10’の写真図を示し、図9(b)は表面粗度Ra=0.05μmである導体層10’の写真図を示している。
次に、ニッケルまたはクロムを含む材料である防錆材料によって防錆処理が施され、当該防錆材料からなる防錆層35が導体層10’の表面に形成される(図3(e)参照)。以上のようにして、配線回路基板用基材1が生成される。
次に、導体層10’上に感光性材料層60が積層され(図3(f)参照)、当該感光性材料層60の所定の位置にフォトマスク65が配置される(図3(g)参照)。
次に、感光性材料層60が紫外線により露光される(図3(h)参照)。その後、露光された後の感光性材料層60が現像されて、感光性材料層60にレジスト開口60が形成される(図3(i)参照)。なお、本実施の形態ではネガレジストを用いた態様で説明するが、これに限られることはなくポジレジストを用いてもよく、このようなポジレジストを用いた場合であっても同様の効果を奏することができる。
次に、現像によって感光性材料層60に形成されたレジスト開口60を介して導体層10’がエッチングされて配線10が形成され(図3(j)参照)、この結果、配線回路基板50が生成される。
ここで、本実施の形態では、導体層10’の表面粗度Raが0.1μm以下からなっているので、導体層10’の表面における乱反射により光が散乱することを防止することができ、所望の微細な配線間隔を得ることができる。
すなわち、従来のように表面粗度Raが大きい場合では、導体層10’の表面における乱反射により光が散乱してしまう(図16(c)参照)。このため、エッチングによって除去するはずの導体層10’上の感光性材料層60によるレジストが露光されてしまい、現像によって除去されない(図16(d)参照)。他方、図17(c)に示すようにフォトマスク65の遮光部の大きさを大きくすることも考えられるが、このようにフォトマスクの遮光部の大きさを大きくすると、大きなレジスト開口60しか開けることができない(図17(d)(e)参照)。
つまり、図15に示すように、レジストが形成される露光量には臨界値が存在しており、より具体的にはレジストのトップが形成されるトップ臨界値とレジストのボトムが形成されるボトム臨界値とが存在している(なお、図15は概念を説明するために簡略化したモデルで示している。)。そして、ボトム臨界値をボトム露光量が超えるとボトムにレジストが形成されてしまいレジスト間が繋がってしまう(図15の「光の広がり大」の高露光量および図16(d)、参照)。他方、露光量を小さくしたとしてもボトム臨界値をボトム露光量が下回った時点で急にボトムにレジストが形成されなくなる(図15の「光の広がり大」の低露光量、参照)。このため、従来技術によれば、微細なレジストパターンを形成することができず、所望の微細な配線間隔を得ることができないという問題がある。
これに対して、本実施の形態では、表面粗度Raが0.1μm以下となっているので、導体層10’の表面からの散乱光で露光光が広がることを防止することができ、よりシャープな光強度分布を得ることができる(図3(h)参照)。このため、微細なレジストパターンを形成することができ、所望の微細な配線間隔を得ることができる。なお、本実施の形態によれば、導体層10’からなる配線10の間隔を8μm〜15μmとしても配線を形成することができる。
本願では、表面粗度Raと解像限界との関係を図6に示している。ここで、解像限界とは、隣接するレジスト(感光性材料層60)が繋がらない最小のレジスト間の距離のことを意味している。図6に示したグラフが、表面粗度Ra≦0.1μmとなる領域でなだらかな減少を示し、他方、Ra>0.1μmとなる領域で急激な増加を示すことから理解されるように、表面粗度Raを0.1μm以下とすることで、効率よく解像限界を小さくすることができる。このため、Ra=0.1μmという数値は臨界的意義を有している、ということができる。
なお、図5(a)−(c)は、配線10上に感光性材料層60によるレジストを形成した際の写真図を示している。そして、図5(a)は、表面粗度Ra=0.2μmにおいてレジスト間隔を12.7μmおよび9.1μmにした場合を示し、図5(b)は、表面粗度Ra=0.11μmにおいてレジスト間隔を9.7μmおよび6.3μmにした場合を示し、図5(c)は、表面粗度Ra=0.02μmにおいてレジスト間隔を7.8μmおよび5.0μmにした場合を示している。これら図5(a)−(c)に示したSEM像からも、Raを0.1μmより小さくすることで隣接する配線10上に形成される感光性材料層60が互いに接着するという不都合を防止することができることが理解される。
上述のようにして導体層10’上に感光性材料層60を用いて形成されたレジストパターンをエッチングマスクとして導体層10’をエッチングして配線10を形成した後、感光性材料層60が除去される(図4(a)参照)。
次に、配線10の非接着面側の表面に薬液が塗布され、この結果、配線10の表面が薬液で腐食されて、配線10の表面に微細な凹凸形状10aが形成される(図4(b)参照)。より具体的には、配線10の結晶面の全体が均一に腐食される結晶面腐食(図7(b)参照)ではなく、配線10の結晶粒界の表面が薬液で腐食される結晶粒界腐食(図7(a)参照)によって、配線10の表面に凹凸形状10aが形成される。なお、このように結晶粒界腐食を行うためには、薬液として、結晶面腐食を起こさせる過水硫酸、塩化鉄、塩化銅、過硫酸塩エッチング液などではなく、例えばメックのエッチボンドの様な蟻酸や酢酸などの有機酸、過マンガン酸塩などの酸化剤を用いることが好ましい。
このように配線10の表面に凹凸形状10aが形成されることで、本実施の形態では、配線10の単位面積当たりの表面積Sratioが、1.1以上1.4以下となっている。ところで、図9(c)は、表面粗度Ra=0.07μmであり表面積比率=1.25となっている配線10のSEM像を示している。なお、図9(a)では表面積比率が1.09となり、図9(b)では表面積比率が1.02となっている。
上述のように配線10の表面に凹凸形状10aが形成されると、次に、配線10上の一部に第二絶縁層22が形成される(図4(c)参照)。ここで、本実施の形態によれば、配線10の表面に凹凸形状10aが形成されているので、配線10上に第二絶縁層22を密着性よく形成することができる。
すなわち、本実施の形態では、配線10の表面による乱反射により光が散乱することを防止するために配線10の表面粗度Raが0.1μm以下からなっているのであるが、他方、配線10の表面には微細な凹凸形状10aが形成されている。このため、このように低い表面粗度Raであっても、配線10上に第二絶縁層22を密着性よく形成することができる。
このため、8μm〜15μmのように間隔が狭い配線を形成することと、配線10上に第二絶縁層22を密着性よく形成することを両立させることができる。
なお、表面粗度Raとは、粗さ曲線から、その平均線の方向に基準長さlだけを抜き取り、この抜き取り部分の平均線から測定曲線までの偏差の絶対値を合計し、平均した値であることから(式1参照)、配線10の表面に凹凸形状10aを形成してもそのRaは大きくは変わらない。
ところで、上述のように表面積比率(単位面積当たりの表面積)Sratioを1.1以上とする意義であるが、このように表面積比率Sratioを1.1以上とすると、第二絶縁層22と配線10との密着を十分に確保することができ、好ましい。このことは、第二絶縁層22を生成した後でメッキ液を用いてAuメッキ処理を施した写真図(図8(a)(b))によっても理解される。ここで、図8(a)は表面積比率Sratioが1.09の場合の写真図であり、図8(b)は表面積比率Sratioが1.13の場合の写真図である。この点、図8(a)では、第二絶縁層22と配線10との密着が不十分であり、メッキ液が第二絶縁層22と配線10との間に染みこんでいることがわかる。他方、図8(b)では、第二絶縁層22と配線10との密着が十分に確保され、メッキ液が第二絶縁層22と配線10との間に染みこんでいないことがわかる。なお、このようにメッキ液などの液体が第二絶縁層22と配線10との間に染みこむと、配線10が腐食してしまうこととなり問題となるが、本実施の形態によれば、このような問題が発生することを防止することができる。
次に、表面積比率Sratioを1.4以下とする意義について説明する。1.4より大きくするには、処理時間をより長くする必要が有るが、1.4より大きくしても第二絶縁層との密着強度に向上が認められない。また、処理時間を長くすること却って配線の厚みが必要以上に減少してしまうため、1.4以下が好ましい。
なお、単位面積当たりの表面積Sratioを求めるには、まず、所定の領域を占める指定面を3つのデータ点からなる微少な三角形で分割する。次に、各微少三角形の面積ΔSを、ベクトル積を用いて求める。例えば、微少三角形ABCでは、
が面積ΔSとなる(図10参照)。そして、このようなΔSを総和したものがSとなる。そして、指定面が理想的にフラットであると仮定したときの面積をSとすると、単位面積当たりの表面積Sratioは、
で求められる。
ところで、上記では、導体層10を形成する材料として光沢剤を含有するものを用いることで、導体層10の表面粗度Raを0.1μm以下としたが、これに限られることはなく、導体層10に対して平滑化処理を施すことで導体層10の表面粗度Raを0.1μm以下としてもよい。このような態様では、金属薄膜層30上に導体層10が形成された後で(図3(d)と図3(e)の間で)、導体層10に対して平滑化処理が施され、その結果、導体層10の表面粗度Raが0.1μm以下とされることとなる。
このように平滑化処理を施すことで表面粗度Raが0.1μm以下となるようにしても、導体層10の表面からの散乱光で露光光が広がることを防止することができる。このため、上述のように微細なレジストパターンを形成することができ、所望の微細な配線間隔を得ることができる。
なお、第二絶縁層22を形成する際には、例えば、まず、感光性樹脂溶液が、第一絶縁層21および配線10の表面全面に塗布され、乾燥されて、感光性材料層が形成される。その後、この感光性材料層がフォトマスクを介して露光および現像されて、第二絶縁開口部22に対応する部分が残された状態で感光性材料層が加熱されて硬化される(図4(c)参照)。このとき配線10の表面粗さが大きいと、露光光の広がりが大きくなり、第二絶縁層22が薄い領域が大きくなる(図11(a)参照)。結果として第二絶縁層22が薄い領域では十分な保護性が得られないという問題が発生する。本発明においては配線のRaが0.1μm以下となることから、露光光の広がりを抑制でき、第二絶縁層22の薄い領域を小さくでき、十分な配線保護性が得られる(図11(b)参照)。
また、上述のようにして第二絶縁開口部22を有する第二絶縁層22が形成されると、次に、金属支持基板40に金属開口部40が形成される(図4(d)参照)。このように金属開口部40を形成する際には、例えば、まず、金属開口部40を形成する部分を除く金属支持基板40の裏面と、第一絶縁層21、配線10および第二絶縁層22の表面とに、エッチングレジストが形成される。このエッチングレジストは、ドライフィルムフォトレジストなどを用いて露光および現像することで形成してやればよい。その後、エッチングレジストから露出する金属支持基板40がエッチングされて金属開口部40が形成される。その後、エッチングレジストが除去される。
次に第一絶縁層21に第一絶縁開口部21が形成される(図4(e)参照)。このように第一絶縁開口部21を形成する際には、まず、第一絶縁開口部21を形成する部分を除く金属支持基板40の裏面と、第一絶縁層21、配線10および第二絶縁層22の表面とに、エッチングレジストが形成される。このエッチングレジストは、ドライフィルムフォトレジストなどを用いて露光および現像することで形成してやればよい。その後、エッチングレジストから露出する第一絶縁層21がエッチングされて第一絶縁開口部21が形成される。その後、エッチングレジストが除去される。
そして最後に配線の一部、または全部にNi、Auメッキを施す。配線の表面粗度Raが0.09μmおよび0.17μmのCu配線上にNi、Auメッキを順次積層後、190℃1h加熱し85℃85%Rh・環境下にて500時間放置した、概観観察結果を図12に示す。結果からわかるように、Raを0.1μm以下とすることにより、Ni、Auメッキの被覆性が向上し、Ni、Auをそれぞれ1.0μm以下としても、十分な配線保護性が得られることがわかった。
次に図13にAuメッキ上にΦ80μmのはんだボールを積層後、125℃で144時間放置した後の写真図を示す。図から明らかなように、Auメッキ厚を1.0μm以下とすることで、Au−Snの金属間化合物の成長を抑制可能であることがわかる。
つまり本発明によると配線の表面粗度Raを0.1μm以下にすることで、Niメッキ、Auメッキの厚さをそれぞれ、1.0μm以下とすることが可能になるという効果を奏し、ひいてはAuメッキ厚を1.0μm以下とすることで、Au−Sn間の金属化合物の成長を抑制できるという効果を奏する。
ところで、上記では、配線10を形成した後で薬液によって当該配線10の表面に微細な凹凸形状10aを形成する態様を用いて説明したが、これに限られることはなく、薬液によって導体層10の表面に微細な凹凸形状10aを形成した後で導体層10をエッチングして配線10を形成してもよい。なお、このように微細な凹凸形状10aを形成した後で配線10を形成する場合であっても、本実施の形態によればRaに大きな影響を与えることなく表面に微細な凹凸形状10aを形成することができるので、導体層10の表面における乱反射により、光が散乱することもない。
1 配線回路基板用基材
10’ 導体層
10 配線
10 導体開口部
10a 凹凸形状
21 第一絶縁層
21 第一絶縁開口部
22 第二絶縁層
22 第二絶縁開口部
30 金属薄膜層
30 金属薄膜開口部
35 防錆層
40 金属支持基板
40 金属開口部
50 配線回路基板
60 感光性材料層
60 レジスト開口
65 フォトマスク

Claims (23)

  1. 配線回路基板に用いられる配線回路基板用基材であって、
    絶縁材料からなる第一絶縁層と、
    前記第一絶縁層上に設けられた導体層と、を備え、
    前記導体層のうち、前記第一絶縁層と反対側の非接着面側の表面であって表面粗度Raが0.1μm以下である表面に微細な凹凸形状を形成することで、前記非接着面側の表面粗度Raが0.1μm以下となり、該非接着面側の表面に微細な凹凸形状が形成され、該表面の単位面積当たりの表面積が、1.1以上1.4以下となっていることを特徴とする配線回路基板用基材。
  2. 前記第一絶縁層がポリイミド系樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の配線回路基板用基材。
  3. 前記導体層が銅からなることを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載の配線回路基板用基材。
  4. 前記第一絶縁層と前記導体層との間に配置された金属薄膜層をさらに備え、
    前記金属薄膜層は、ニッケル、クロム、銅のうち少なくとも1つの金属からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の配線回路基板用基材。
  5. 前記第一絶縁層を支持する金属支持基板をさらに備えたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の配線回路基板用基材。
  6. 前記金属支持基板が、ステンレスであることを特徴とする、請求項5に記載の配線回路基板用基材。
  7. 金属支持基板を準備する工程と、
    金属支持基板上に第一絶縁層を形成する工程と、
    第一絶縁層上に導体層を形成する工程であって、該第一絶縁層と反対側の非接着面側の表面粗度Raが0.1μm以下である導体層を形成する工程と、
    前記導体層の非接着面側の表面に微細な凹凸形状を形成する工程であって、該表面の単位面積当たりの表面積を1.1以上1.4以下とする工程と、
    を備えたことを特徴とする配線回路基板用基材の製造方法。
  8. 前記第一絶縁層上に導体層を形成する工程は、第一絶縁層上に金属薄膜層を形成する工程と、金属薄膜層上に光沢剤を含有したメッキ液を用いて電気メッキを施す工程と、を有することを特徴とする請求項7に記載の配線回路基板用基材の製造方法。
  9. 前記第一絶縁層上に導体層を形成する工程は、導体層に対して平滑化処理を施すことにより表面粗度Raを0.1μm以下にする工程を有することを特徴とする請求項7に記載の配線回路基板用基材の製造方法。
  10. 前記導体層の非接着面側の表面に微細な凹凸形状を形成する工程は、導体層の表面の結晶粒界を薬液で腐食することで微細な凹凸形状を形成して、該表面の単位面積あたりの表面積を1.1以上1.4以下とする工程を有することを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の配線回路基板用基材の製造方法。
  11. 絶縁材料からなる第一絶縁層と、
    前記第一絶縁層上に設けられた導体層と、
    前記導体層上に配置された絶縁材料からなる第二絶縁層と、を備え、
    前記導体層のうち、前記第一絶縁層と反対側の非接着面側の表面であって表面粗度Raが0.1μm以下である表面に微細な凹凸形状を形成することで、前記導体層の前記第一絶縁層と反対側の表面の表面粗度Raが0.1μm以下となり、該表面に微細な凹凸形状が形成され、該表面の単位面積当たりの表面積が1.1以上1.4以下となっていることを特徴とする配線回路基板。
  12. 前記第一絶縁層の前記導体層と反対側に配置され、該第一絶縁層を支持する金属支持基板をさらに備えたことを特徴とする請求項11に記載の配線回路基板。
  13. 前記金属支持基板が、ステンレスであることを特徴とする、請求項12に記載の配線回路基板用基板。
  14. 金属支持基板を準備する工程と、
    金属支持基板上に第一絶縁層を形成する工程と、
    第一絶縁層上に導体層を形成する工程であって、該第一絶縁層と反対側の非接着面側の表面粗度Raが0.1μm以下である導体層を形成する工程と、
    前記導体層の非接着面側の表面に微細な凹凸形状を形成する工程であって、該表面の単位面積当たりの表面積を1.1以上1.4以下とする工程と、
    表面に微細な凹凸形状が形成された前記導体層上に絶縁材料からなる第二絶縁層を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする配線回路基板の製造方法。
  15. 前記導体層の非接着面側の表面に微細な凹凸形状を形成する工程は、導体層の表面の結晶粒界を薬液で腐食することで微細な凹凸形状を形成して、該表面の単位面積あたりの表面積を1.1以上1.4以下とする工程を有することを特徴とする請求項14に記載の配線回路基板の製造方法。
  16. 請求項11に記載の配線回路基板を備えたことを特徴とするHDD用サスペンション基板。
  17. 前記導体層上に、Auめっき、もしくはNi、Auめっきを形成したことを特徴とする請求項16に記載のHDD用サスペンション基板。
  18. Ni、Auめっきを形成した場合において、Niめっきの厚みが1.0μm以下であることを特徴とする請求項17に記載のHDD用サスペンション用基板。
  19. 前記Auめっきの厚みが1.0μm以下であることを特徴とする請求項17に記載のHDD用サスペンション用基板。
  20. 請求項16乃至19のいずれか1項に記載のHDD用サスペンション基板を備えた、HDD用サスペンション。
  21. 請求項20に記載のHDD用サスペンションを備えた、ハードディスクドライブ。
  22. 前記非接着面側の表面に微細な凹凸形状を形成するのに先立ち、表面粗度Raが0.1μm以下である当該非接着面側の表面に露光光を照射して製造されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の配線回路基板用基材。
  23. 前記第一絶縁層上に導体層を形成する工程の後であって、前記導体層の非接着面側の表面に微細な凹凸形状を形成する工程の前に行われる、前記導体層に対して露光光を照射する工程をさらに備えたことを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の配線回路基板用基材の製造方法。
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