JP5482092B2 - 回転式スタンプ - Google Patents

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本発明は、インクを含浸させたインク含浸部材と印面パターンが形成された印面ローラとを備えた回転式スタンプに関するものである。
近年の情報通信の発達に伴い、個人的な情報でも様々な方面に漏洩し、社会問題化している。個人情報保護法も施行されている昨今、個人情報はできるだけ漏洩しないように自らが管理するのが好ましい。その管理は勤務先や個人の居住空間を問わない。
例えば、家庭だけを例にとってみても、各種のダイレクトメール、請求書、個人宛の手紙を始めとして、宅配便や小包など様々な個人情報を記した内容物が送られてくる。当然それらには住所、電話番号、氏名などの個人情報が記載されているので、それらを破り捨てないで廃棄処分(ゴミ集積所などに放置)すると、ゴミ袋を開封することで、廃棄処分品から個人情報を簡単に取得でき、これが個人情報の漏洩に繋がる。
例えば、廃棄処分された郵便物などの封書に記載された差出人などから、宛先人のさらなる個人情報を推定できる。学校などから送られてくる封書から、その宛先人は学生であると特定できるし、年齢層までをも簡単に推定できるからである。それ以外でも、廃棄された請求書(電気やガスの請求量など)から、個人宅の日常的な情報も推定できることになる。廃棄処分した者も特定できることはもちろんである。これらは何れも個人情報の漏洩に繋がる。
そのため、できるだけ、これらの個人情報が漏洩しないような手段を講ずる必要がある。例えば、封書を例示すれば、封書の差出人や宛先人、それらの電話番号などを解読できないように封書を破り捨てればよいが、そうでないときは封書の印刷面を判読できない程度に隠せばよい。例えば、マーカなどで黒く塗り潰す方法が考えられる。
しかし、いちいち印刷面や、ペン書きした面(住所や氏名の欄)を黒く塗り潰すのは面倒である。できれば、一挙に必要とする個所を塗り潰せた方が好ましいので、そのような場合には現在知られているスタンプを応用することが考えられる。このスタンプは、その印面部が横長の方形状をなし、押捺することで印面パターンを紙面に転写するものである。さらにこの印面部を回動自在に構成し、印面部を回転させながら印面パターンを転写するものも知られている(例えば特許文献1)。この種スタンプは、印面部を回転させながら転写するものであるから、転写長には制限されないので、必要な長さだけ自由に印面パターンを転写できる。
また、特許文献2にはロール捺印具が開示されている。このロール捺印具によれば、印面が周面に設けられた印面ロールと、インクを含浸したインク吸蔵ロールとを備えている。印面ロールとインク吸蔵ロールは当接された状態で本体枠の内部に回転自在に収容されている。この例で、本体枠は前方支持溝および後方支持溝を有し、インク吸蔵ロールの軸が後方支持溝に嵌合され、さらに印面ロールの軸が前方支持溝に嵌合されて印面ロールとインク吸蔵ロールが当接されて収容されている。
特開2004−90577号公報 実用新案登録第2601483号公報
ところで、従来例に係る特許文献1に記載のローラスタンプは、印面部にインクを供給する手段を有しておらず、インクを含浸したインクパッドなどを別途用意する必要があり不便である。特許文献2に係るロール捺印具は、インクを含浸したインク吸蔵ロールを内蔵している。しかしながら、インク吸蔵ロールの軸が本体枠の後方支持溝に嵌合され、さらに印面ロールの軸が本体枠の前方支持溝に嵌合され、印面ロールとインク吸蔵ロールが当接されて収容されている。このため、ユーザがインク吸蔵ロールを交換する際には、インク吸蔵ロールの両軸を手で掴んで本体枠の後方支持溝から持ち上げる必要があり、インクがユーザの手に付着するおそれがある。さらに、印面ロールがインク吸蔵ロールに当接しているので、インク吸蔵ロールを持ち上げる際に、印面ロールも同時に持ち上がらないように押さえ付けておくか、先に印面ロールを取り外しておく必要があり、インク吸蔵ロールを交換の作業が煩雑になる問題がある。当然、印面ロールにもインクが付着しているので、印面ロールの取り扱いも注意が必要になる。
また、印面パターンを変更するために印面ロールを交換する際には冶具を用いて印面ロールを取り外すことが多く、1つの回転式スタンプでは1種類の印面パターンしか実現できない場合が多い。従って、複数の印面パターンを実現するためには、複数個の回転式スタンプを用意する必要があり、ユーザは出費が嵩んだり、複数個の回転式スタンプを保管する場所を確保したりする必要がある。
そこで、本発明は、このような従来例に係る問題を解決したものであって、インクを含浸したインク含浸部材および印面パターンが形成された印面ローラを容易に交換できるようにした回転式スタンプを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る回転式スタンプによれば、インクを含浸させたインク含浸部材と、前記インク含浸部材の周囲を囲うインク枠体とを有したインク含浸手段と、前記インク含浸部材によりインクが浸潤され、印面パターンが形成された印面ローラ及び、前記印面ローラを回転自在に支持する、長孔が形成された支持ケースを有した印面回転手段と、前記インク含浸手段および前記印面回転手段を着脱自在に装着する本体枠とを備え、前記本体枠の中空部の内壁が前記インク枠体の外形と略同じ形状に形成され、前記インク枠体は、前記インク含浸手段の前方向以外の5面方向を囲うように設けられ、前記インク枠体には、前記本体枠の中空部の内壁の底面に当接して位置決めされる当接面が、前記5面方向の一面に設けられ、前記インク含浸手段が前記本体枠の内部に押し込まれると共に、前記当接面が前記中空部の内壁の底面に当接して位置決めされ、前記印面回転手段が前記本体枠に装着されると共に当該印面回転手段が前記本体枠の内部に押し込まれた前記インク含浸手段に当接され、当該インク含浸手段を前記本体枠に固定し、前記長孔に沿って、前記印面ローラが押し込まれることで、前記インク含浸部材から印面ローラにインクを浸潤するものである。
本発明において、インク含浸部材にはインクが含浸され、インク枠体は、このインク含浸部材の周囲を囲うものである。インク枠体は、インク含浸手段の前方向以外の5面方向を囲うように設けられる。印面パターンが形成された印面ローラは、インク含浸部材によりインクが浸潤される。支持ケースは、長孔が形成され、この印面ローラを回転自在に支持するものである。インク枠体に周囲を囲われたインク含浸部材と、支持ケースにより支持された印面ローラは、本体枠に着脱自在に装着可能である。本体枠の中空部の内壁は、インク枠体の外形と略同じ形状に形成されている。インク枠体には、本体枠の中空部の内壁の底面に当接して位置決めされる当接面が、5面方向の一面に設けられる。インク含浸手段は、組み立て時、本体枠の内部に押し込まれると共に、当接面が中空部の内壁の底面に当接して位置決めされ、印面回転手段が本体枠に装着されると共に当該印面回転手段が本体枠の内部に押し込まれたインク含浸手段に当接され、当該インク含浸手段を本体枠に固定し、長孔に沿って、印面ローラが押し込まれることで、インク含浸部材から印面ローラにインクを浸潤するようになる。これにより、インク含浸部材および印面ローラを容易に交換できるようになる。
本発明に係る回転式スタンプによれば、インク含浸部材の前方向以外の5面方向を囲うインク枠体を有したインク含浸手段と、印面ローラを回転自在に支持する支持ケースを有した印面回転手段とが、本体枠に着脱自在に装着されている。しかも、組み立て時、インク含浸手段が本体枠の内部に押し込まれると共に、当接面が中空部の内壁の底面に当接して位置決めされ、印面回転手段が本体枠に装着されると共に当該印面回転手段が本体枠の内部に押し込まれたインク含浸手段に当接され、当該インク含浸手段を本体枠に固定し、長孔に沿って、印面ローラが押し込まれることで、インク含浸部材から印面ローラにインクを浸潤するようになる。
この構成によって、インクを含浸したインク含浸部材および印面パターンが形成された印面ローラを容易に交換できるようになる。
Aは回転式スタンプ100の構成例(蓋2の装着状態)を示す斜視図であり、Bは回転式スタンプ100の構成例(蓋2の取り外し状態)を示す斜視図である。 回転式スタンプ100の使用例を示す斜視図である。 封筒10の宛名10aに印面パターン11を転写した例を示す図である。 印面パターン11の一例を示す図である。 回転式スタンプ100の組み立て例を示す斜視図である。 A〜Cは印面回転手段3の構成例を示す斜視図である。 A〜Cはインク含浸手段4の構成例を示す斜視図である。 Aは回転式スタンプ100の分解例を示す正面図であり、BはAに示す回転式スタンプ100のX1−X1矢視断面図である。 Aは回転式スタンプ100の分解例を示す側面図であり、BはAに示す回転式スタンプ100のX2−X2矢視断面図である。 Aは待機時における回転式スタンプ100の動作例を示す正面図であり、BはAに示す回転式スタンプ100のX3−X3矢視断面図であり、CはAに示す回転式スタンプ100のX4−X4矢視断面図である。 Aは待機時における回転式スタンプ100の動作例を示す側面図であり、BはAに示す回転式スタンプ100のX5−X5矢視断面図である。 Aは転写時における回転式スタンプ100の動作例を示す正面図であり、BはAに示す回転式スタンプ100のX6−X6矢視断面図であり、CはAに示す回転式スタンプ100のX7−X7矢視断面図である。 Aは転写時における回転式スタンプ100の動作例を示す側面図であり、BはAに示す回転式スタンプ100のX8−X8矢視断面図である。 A及びBは、蓋2を装着又は未装着における回転式スタンプ100の例を示す斜視図である。 回転式スタンプ100を載置面12に対して寝かせて置いた状態を示す図である。 回転式スタンプ100を載置面12に対して立てて置いた状態を示す図である。 インク含浸手段4のインクローラ4aの交換例を示す図である。
続いて、図面を参照しながら本発明を実施するための形態の一例について説明する。本発明に係る回転式スタンプは、インク含浸部材の周囲を囲うインク枠体を有したインク含浸手段と、印面ローラを回転自在に支持する支持ケースを有した印面回転手段とが本体枠に着脱自在に装着されることで、インク含浸部材および印面ローラを容易に交換できるようにするものである。
図1Aに示す回転式スタンプ100は本体枠1に蓋2が装着された状態である。図1Bに示す回転式スタンプ100は、蓋2が本体枠1から取り外された状態である。本体枠1には印面回転手段3が装着されている。印面回転手段3は本体枠1に着脱自在に設けられたカートリッジ形式であり、印面パターンが形成された印面ローラ3aと、この印面ローラ3aを回転自在に支持する支持ケース3bとを有している。印面ローラ3aの印面部3cは凹凸状に形成され、用紙などに所定の印面パターン11を転写する(図4参照)。
続いて図2及び図3を参照して、回転式スタンプ100の使用例について説明する。図2に示す封筒10の表面には宛名10aが記載されている。この宛名10aに対して回転式スタンプ100の印面ローラ3aの印面部3cを当接させた状態で回転式スタンプ100を手前に引く。これにより、印面ローラ3aの印面部3cが宛名10a上を回転し、図3に示すように印面パターン11が宛名10a上に転写される。従って、宛名10aの文字と印面パターン11の模様が混在するので、宛名10aに記載された住所や氏名などの文字が判読できなくなる。これにより、印面パターン11が転写された封筒10を廃棄処分しても、宛名10aに記載された住所や氏名などの個人情報が漏洩することを防止することができる。
続いて、図4を参照して印面パターン11について説明する。図4に示す印面パターン11は、縦方向の長さWaは印面ローラ3aの印面部3cの幅長に相当し、横方向の長さWbは印面部3cの円周長に相当する。すなわち、印面ローラ3aの印面部3cを矢印P1の方向に1回転させると、図4に示す印面パターン11が転写される。
この例では、文字、数字、記号などをその大きさと太さとをランダムに変えた字体を、その大きさと太さがバランスよく配列されて、字体同士の空間を少なくすると共に、印字の濃淡が均一化するように、印面パターン11が構成されている。
漢字は、ゴシック体、明朝体を適当に織り交ぜてある。ローマ字やひらがな、数字でもローマ数字、アラビア数字などが使用され、ギリシャ文字なども使用されている。このように多種多様な字体を満遍なく配置することで、宛名の文字など太さや大きさが変わっても、宛名の文字などを判読できなくすることができる。
続いて、図5を参照して回転式スタンプ100の組み立て例について説明する。図5に示す本体枠1の中空部1aにインク含浸手段4を装着する。インク含浸手段4は本体枠1に着脱自在に設けられたカートリッジ形式であり、インクを含浸させたインクローラ4aと、インクローラ4aの周囲を囲うインク枠体4bとを有している。インクローラ4aはインク含浸部材の一例であり、インク枠体4bに回転自在に取り付けられている。本体枠1の中空部1aの内壁は、インク枠体4bの外形と略同じ形状に形成されている。これにより、本体枠1の中空部1aにインク枠体4bをスライドさせながら矢印P2の方向へ挿入して装着すると、インク含浸手段4は本体枠1の中空部1aの内壁により位置決めされ、矢印P3の方向以外へは移動しない。この状態で、印面回転手段3を本体枠1の上部に装着する(図1B参照)。この例で、印面回転手段3の支持ケース3bの両側には爪3d,3dが設けられ、これらの爪3d,3dを本体枠1の不図示の溝に引っ掛けて印面回転手段3を本体枠1に固定する。このとき、印面回転手段3の支持ケース3bのリブ3n,3n(図9B及び図11B参照)がインク枠体4bのリブ4d,4d(図9B及び図11B参照)に当接するので、インク含浸手段4は、矢印P3の方向に移動しなくなり本体枠1に固定される。このように、本体枠1の内部に押し込まれたインク含浸手段4に、本体枠1に装着された印面回転手段3を当接させて、当該インク含浸手段4を本体枠1に固定する。
最後に、印面回転手段3を覆うように蓋2を装着する(図1A参照)。このように、インク含浸手段4および印面回転手段3は、本体枠1に対して容易に着脱できるように構成されている。従って、インク含浸手段4のインクローラ4aおよび印面回転手段3の印面ローラ3aを容易に交換できるようになる。しかも、インクローラ4aがインク枠体4bに囲まれ、印面ローラ3aが支持ケース3bに支持されているので、それぞれの交換時においてインクローラ4aや印面ローラ3aのインクがユーザの手に付着しない。
続いて、図6を参照して印面回転手段3の構成例について説明する。図6Aは印面回転手段3の印面ローラ3aが上方向を向いた図であり、図6Bは印面ローラ3aが前方向を向いた図であり、図6Cは印面ローラ3aが下方向を向いた図である。図6Cに示すように、印面回転手段3の支持ケース3bは内部に中空部3eを有し、この中空部3eにインクローラ4a(図5参照)が入り込む。これにより、インクローラ4aと印面ローラ3aが当接するので、インクローラ4aに含浸したインクを印面ローラ3aに浸潤させることができる。
また、印面回転手段3の印面ローラ3aは支持ケース3bに取り付けられているので、ユーザが他の印面パターン11が形成された印面回転手段3に交換する際に支持ケース3bを掴むことができる。これにより、印面ローラ3aのインクがユーザの指に付着することを防止でき、印面回転手段3を容易に交換することができる。
続いて、図7を参照してインク含浸手段4の構成例について説明する。図7Aはインク含浸手段4のインクローラ4aが上方向を向いた図であり図7Bはインクローラ4aが前方向を向いた図であり、図7Cはインク含浸手段4のインクローラ4aが下方向を向いた図である。
インク含浸手段4のインク枠体4bには、当接面4c及びリブ4d,4dが設けられている。図5に示した本体枠1の中空部1aにインク枠体4bをスライドさせながら矢印P2の方向へ挿入したときに、インク枠体4bの当接面4cが本体枠1の中空部1aの底面1b(図11B参照)に当接して位置決めされる。この状態で、印面回転手段3を本体枠1に固定すると、印面回転手段3の支持ケース3bのリブ3n,3n(図9B及び図11B参照)がインク枠体4bのリブ4d,4dに当接する。これにより、印面回転手段3と本体枠1でインク含浸手段4を挟み込んで固定できるようになる。
また、インク枠体4bは、インクローラ4aを前方向以外の5面方向(上下方向、左右方向および後方向)から囲っている。これにより、ユーザがインク含浸手段4を交換する際にインク枠体4bのいずれかの面を掴むことができるので、インクローラ4aのインクがユーザの指に付着することを防止でき、インク含浸手段4を容易に交換することができる。
続いて、図8及び図9を参照して回転式スタンプ100の内部構成について説明する。図8Bは、図8Aに示す回転式スタンプ100のX1−X1矢視断面図である。図9Bは、図9Aに示す回転式スタンプ100のX2−X2矢視断面図である。
図8B及び図9Bに示す印面回転手段3の印面ローラ3aは、印面部3c、第1の軸筒3f及び第2の軸筒3gから構成されている。第1の軸筒3fは筒状に形成され、一方側は開口されて他方側にはフランジ3kが設けられている。このフランジ3kには軸芯3iが設けられている。第2の軸筒3gは筒状に形成され、一方側は開口されて他方側にはフランジ3mが設けられている。このフランジ3mには軸芯3hが設けられている。
軸筒3gは軸筒3fよりも小径に形成され、小径の軸筒3gが軸筒3fの内側に差し込まれて固定されている。これにより、軸筒3g及び軸筒3fはボビン形状を成すと共に、軸筒3gの軸芯3hと軸筒3fの軸芯3iが同一軸上に配置される。軸芯3h,3iは支持ケース3bの長孔3j,3jに遊嵌されている。
このように、印面ローラ3aの両端から延出された軸芯3h,3iが、支持ケース3bに設けられた長孔3j,3jに遊嵌されているので、印面ローラ3aは、支持ケース3bの長孔3j,3jに沿って上下動する。
ボビン形状を成す軸筒3g,3fの周面には、ベルト形状の印面部3cが周着されている。印面部3cは例えばゴム素材などから形成され、その外周面には図4に示した印面パターン11が形成されている。例えば、印面パターン11は凸面として形成されている。
図8Bに示すように、印面部3cの内周面にはスリット状の溝3lが等間隔で複数個設けられている。これらの溝3lは、印面部3cを軸筒3fに周着する際に、印面部3cの内周面のサイズの自由度を広げる。これにより、印面部3cを軸筒3fに容易に周着できるようになる。
図8B及び図9Bに示すインク含浸手段4のインクローラ4aは、インク材4e、軸筒4f及び軸棒4gから構成されている。軸筒4fは筒状に形成され、一方側は開口されて他方側にはフランジ4mが設けられている。このフランジ4mには軸芯4hが設けられている。軸棒4gはT字状に形成され、棒部材40gの一端側にフランジ4kが設けられている。このフランジ4kには軸芯4iが設けられている。
軸棒4gの棒部材40gが軸筒4fの内側に差し込まれて固定されている。これにより、軸棒4g及び軸筒4fはボビン形状を成すと共に、軸棒4gの軸芯4iと軸筒4fの軸芯4hが同一軸上に配置される。軸芯4h,4iはインク枠体4bの円孔4j,4jに回転自在に嵌合されている。
ボビン形状を成す軸棒4g及び軸筒4fの周面には、厚みを有したロール状のインク材4eが周着されている。インク材4eは、インクを長期間に亘って含浸できる材質が使用され、例えば多孔質からなるポリウレタンなどの樹脂を発泡させて形成される。
続いて、図10及び図11を参照して、待機時における回転式スタンプ100の動作例について説明する。図10Bは、図10Aに示す回転式スタンプ100のX3−X3矢視断面図である。図10Cは、図10Aに示す回転式スタンプ100のX4−X4矢視断面図である。図11Bは、図11Aに示す回転式スタンプ100のX5−X5矢視断面図である。
図10B及び図11Bに示すように、回転式スタンプ100の待機時では、印面ローラ3aの印面部3cとインクローラ4aのインク材4eとが当接し、インク材4eが略円形を保っている。このとき、図10Cに示すように、印面ローラ3aの軸芯3hが支持ケース3bの長孔3jの前方に移動し、印面ローラ3aが支持ケース3bの最先端に位置している。
また、図11Bに示すように、支持ケース3bのリブ3n,3nがインク枠体4bのリブ4d,4dに当接すると共に、インク枠体4bの当接面4cが本体枠1の底面1bに当接するので、インクローラ4aは、支持ケース3bと本体枠1に挟まれて固定されている。
続いて、図12及び図13を参照して、転写時における回転式スタンプ100の動作例について説明する。図12Bは、図12Aに示す回転式スタンプ100のX6−X6矢視断面図である。図12Cは、図12Aに示す回転式スタンプ100のX7−X7矢視断面図である。図13Bは、図13Aに示す回転式スタンプ100のX8−X8矢視断面図である。
回転式スタンプ100の転写時では印面ローラ3aが紙面などに押し付けられるので、図12Cに示すように、印面ローラ3aの軸芯3hが支持ケース3bの長孔3jの後方に移動し、印面ローラ3aが支持ケース3bの最後端に位置する。このとき、図12B及び図13Bに示すように、インクローラ4aのインク材4eが印面ローラ3aの印面部3cにより押し潰される。これにより、インク材4eに含浸されたインクが滲み出して印面ローラ3aの印面部3cに浸潤するので、印面ローラ3aの印面部3cにより印面パターン11を紙面などに良好に転写できるようになる。
紙面に押し付けた印面ローラ3aを紙面から解放すると、ポリウレタンなどを発泡させて形成されたインク材4eは一部が凹んだ形状から、図10Bに示したように略円形に戻る。このとき、図10Cに示したように、印面ローラ3aの軸芯3hが支持ケース3bの長孔3jの前方に移動して、印面ローラ3aが支持ケース3bの最先端に位置して待機状態となる。
このように、待機時ではインク材4eに当接された印面ローラ3aが支持ケース3bの長孔3j,3jの前方に位置し、印面ローラ3aの印面パターン11を転写する際に、当該印面ローラ3aが長孔3j,3jに沿って後方側に押し込まれてインク材4eがへこむと共にインクを印面ローラ3aに浸潤させる。
続いて、図14〜図16を参照して回転式スタンプ100の応用例について説明する。回転式スタンプ100を使用して印面パターン11を用紙などに転写する場合、図14Aに示すように蓋2を本体枠1の後端側に装着した状態で使用してもよいし、図14Bに示すように蓋2を本体枠1の後端側から取り外した状態で使用してもよい。
また、図15に示すように、回転式スタンプ100を載置面12に対して寝かせて置いた場合、印面ローラ3aの印面部3cは空中に浮いた状態となり、印面部3cが載置面12に接触しない。これは、本体枠1が、その重心位置に本体枠1の周面より突出した太鼓腹形状の突出面1cを有し、突出面1cを載置面12に向けて本体枠1を載置した際に、突出面1cは、本体枠1に装着された印面ローラ3aの印面部3cを載置面12から離間させるからである。
このように、本体枠1に太鼓腹形状の突出面1cが設けられているので、印面ローラ3aの印面部3cが露出した状態で回転式スタンプ100を載置面12に寝かせて置いても、印面部3cに付いたインクが載置面12に付着しない。
また、図16に示すように、回転式スタンプ100を載置面12に対して立てて置いた場合、印面ローラ3aの印面部3cが上方を向いた状態となり、印面部3cが載置面12に接触しない。これは、本体枠1の下面側に平面部1d(図14B参照)が設けられているからである。このように、本体枠1に平面部1dが設けられているので、印面ローラ3aの印面部3cが露出した状態で回転式スタンプ100を載置面12に立てて置いた場合、印面部3cに付いたインクが載置面12に付着しない。
続いて、図17を参照してインク含浸手段4のインクローラ4aの交換例について説明する。図17は、図8Bに示したインク含浸手段4を載置面12に載置した状態を示す図である。図17に示すように、インク含浸手段4を載置面12に載置した状態で、インク含浸手段4は、インクローラ4aのインク材4eと載置面12との間にクリアランスQ(約2.45mm)を有している。これは、インクローラ4aがインク枠体4bにより周囲が囲われているからである。これにより、インクローラ4aが載置面12と接触することを回避できるので、インクローラ4aの交換時にインクが載置面12に付着することを防止できる。
以上説明したように、本発明に係る回転式スタンプ100によれば、インクローラ4aの周囲を囲うインク枠体4bを有したインク含浸手段4と、印面ローラ3aを回転自在に支持する支持ケース3bを有した印面回転手段3とが、本体枠1に着脱自在に装着されている。
この構成によって、インクを含浸したインクローラ4aおよび印面パターン11が形成された印面ローラ3aを容易に交換できるようになる。このように、インクローラ4a及び印面ローラ3aをカートリッジ形式にすることで、例えば、インクローラ4aのインクが赤色で、印面ローラ3aの印面パターンが「FAX済み」という回転式スタンプを使用していても、緑色で「PAID」という印面パターンが必要になった場合に、インクが緑色のインクローラ4aと、印面パターンが「PAID」の印面ローラ3aに冶具を使用せずに容易に交換できる。これにより、ユーザは、異なる印面パターンを転写する際に、本体枠1及び蓋2を交換する必要がないので、必要最低限の出費と小さなスペースで複数種類の内容のスタンプを実現できるようになる。また、回転式スタンプ100を製造するメーカーとしては、印面回転手段3とインク含浸手段4をそれぞれカートリッジとして、様々な種類を販売することができる。
なお、印面ローラ3aにインクを浸潤させるインク含浸部材の一例としてインクローラ4aを示したが、このような回転体に限らず、印面ローラ3aにインクを浸潤させる手段であれば何でも良い。
本発明は、インクを含浸させたインク含浸部材と印面パターンが形成された印面ローラとを備えた回転式スタンプに適用して極めて好適である。
1・・・本体枠、1c・・・突出面、2・・・蓋、3・・・印面回転手段、3a・・・印面ローラ、3b・・・支持ケース、3j・・・長孔、4・・・インク含浸手段、4a・・・インクローラ(インク含浸部材)、4b・・・インク枠体、11・・・印面パターン、12・・・載置面、100・・・回転式スタンプ

Claims (3)

  1. インクを含浸させたインク含浸部材と当該インク含浸部材の周囲を囲うインク枠体とを有したインク含浸手段と、
    前記インク含浸部材によりインクが浸潤され、印面パターンが形成された印面ローラと当該印面ローラを回転自在に支持する、長孔が形成された支持ケースとを有した印面回転手段と、
    前記インク含浸手段および前記印面回転手段を着脱自在に装着する本体枠とを備え、
    前記本体枠の中空部の内壁が前記インク枠体の外形と略同じ形状に形成され、
    前記インク枠体は、前記インク含浸手段の前方向以外の5面方向を囲うように設けられ、
    前記インク枠体には、前記本体枠の中空部の内壁の底面に当接して位置決めされる当接面が、前記5面方向の一面に設けられ、
    前記インク含浸手段が前記本体枠の内部に押し込まれると共に、前記当接面が前記中空部の内壁の底面に当接して位置決めされ、
    前記印面回転手段が前記本体枠に装着されると共に当該印面回転手段が前記本体枠の内部に押し込まれた前記インク含浸手段に当接され、当該インク含浸手段を前記本体枠に固定し、前記長孔に沿って、前記印面ローラが押し込まれることで、前記インク含浸部材から印面ローラにインクを浸潤することを特徴とする回転式スタンプ。
  2. 前記インク枠体は、第1のリブが設けられて、前記インク含浸手段を載置面に載置した状態で、前記インク含浸部材と前記載置面との間に、クリアランスを有するように設けられたことを特徴とする請求項に記載の回転式スタンプ。
  3. 前記支持ケースは、前記本体枠と係合可能に設けられた爪と、
    前記第1のリブと当接する第2のリブとを備え、
    前記爪を前記本体枠に係合させることで前記第2のリブが前記第1のリブと当接して、前記当接面を前記底面に当接させることを特徴とする請求項に記載の回転式スタンプ。
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