JPH11301083A - ロ−ラ−スタンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 １つの転動動作にて複数色によるスタンピン
グをすることができるロ−ラ−スタンプを提供すること
を課題とする。 【解決手段】 周面に適宜文字、絵、模様等を刻設した
ロ−ラ−３を支持するロ−ラ−ホルダ−２の内面に、色
の異なる複数のインクパッド４〜６を前記ロ−ラ−３が
回転中接触し得るように配置して成る。色の変化を楽し
めるように、前記インクパッド４〜６の一部又は全部を
前記ロ−ラ−３の軸方向に移動可能にしたり、インクパ
ッドをロ−ラ−ホルダ−に対して着脱可能にすることも
ある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はロ−ラ−スタンプ、
即ち、文字、絵、模様等（以下これらを総称して「パタ
−ン」という。）を表現したロ−ラ−を紙面に接圧させ
て移動させることにより、前記パタ−ンを連続的にスタ
ンピングする文房具ないし玩具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のロ−ラ−スタンプは、摘持部と周
面にパタ−ンを凸版又は凹版にて刻設したロ−ラ−を回
転自在に軸支するロ−ラ−ホルダ−とから成り、ロ−ラ
−は内部にインキ吸蔵部を有していてインキが周面に浸
出し得るようにしたものと、ロ−ラ−をロ−ラ−ホルダ
−の上面に定着したインクパッドに接触させるようにし
たものとがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】パタ−ンの中には、異
なった色を組合わせて用いると面白味が出るものがある
が、上記従来のロ−ラ−スタンプは、その転動方向に単
色で同一のパタ−ンを繰り返して連続的にスタンピング
していくものであるため、上記複数色のスタンピングを
することができない。そこで本発明は、１つの転動動作
にて複数色によるスタンピングをすることができるロ−
ラ−スタンプを提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、周面に適宜文
字、絵、模様等を刻設したロ−ラ−を支持するロ−ラ−
ホルダ−の内面に、色の異なる複数のインクパッドを前
記ロ−ラ−が回転中接触し得るように配置して成るロ−
ラ−スタンプ、を以て上記課題を解決した。色の変化を
楽しめるように、前記インクパッドの一部又は全部を前
記ロ−ラ−の軸方向に移動可能にしたり、インクパッド
をロ−ラ−ホルダ−に対して着脱可能にすることもあ
る。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面を
参照しつつ説明する。図中１は通常プラスチック製の摘
示部で、摘持しやすい任意の形状に成形する。２はロ−
ラ−ホルダ−で、通例摘示部１と一体成形される。ロ−
ラ−ホルダ−２はロ−ラ−３を任意の方法で回転自在に
支持するもので、その形状は、図示したようなロ−ラ−
３の下半部を露出させるものに限られない。

【０００６】ロ−ラ−３自体の構成は従来のものと同様
で、ロ−ラ−周面に文字、絵、模様等のパタ−ンを凸版
又は凹版にて表現する。そして、ロ−ラ−３は、ロ−ラ
−ホルダ−２の内面に設置されるインクパッド４〜６に
摺接可能にする。その摺接によりその版面にインクが乗
り、ロ−ラ−周面を紙面等に当てて転動させることによ
り、そのパタ−ンが連続的にスタンピングされるように
する。７はロ−ラ−キャップを示している。ロ−ラ−キ
ャップ７は、ロ−ラ−使用時に取り外される。

【０００７】インクパッド４〜６は、色の異なるものを
複数用意し（通例２個又は３個）、ロ−ラ−ホルダ−２
の内面、即ち、その上面及び／又は側面に、横方向に重
なり合わないように定着する。但し、図２に示すように
インクパッド４〜６をロ−ラ−ホルダ−２の両側面に配
置した場合は、一側のインクパッド４〜６と他側のイン
クパッド４〜６を一部オ−バ−ラップさせて、混色させ
ることとしてもよい。インクパッド４〜６を一側と上面
に配置した場合も同様である。

【０００８】また、インクパッド４〜６は隣り合うもの
同志が異なった色となればよく、例えば３個用いる場合
は、赤、青、黄のようにそれぞれ異なる色とするだけで
なく、赤、青、赤のように同じ色のものを２個用いる方
法もある。

【０００９】インクパッド４〜６は、ロ−ラ−３の軸方
向に移動可能にすることもある。そのためには例えば、
ロ−ラ−ホルダ−２にロ−ラ−３の軸方向に伸びるスリ
ット８を形成し、そこに、インクパッド４〜６の台板９
に設けた摘み１０の頸部を通すようにすればよい。

【００１０】この構成は、インクパッド４〜６を複数列
設け、少なくともその一列に設ける。その場合、摘み１
０を指で横方向に押すことによってインクパッド４〜６
を任意に動かすことにより、色の変化を楽しむことがで
きる。また、その移動によりロ−ラ−３の一部にインク
を乗せないようにすることにより、その部分を除いたス
タンピングをすることが可能となる。

【００１１】更に、上記スリット８の一端を開放する等
の手段でインクパッド４〜６をロ−ラ−ホルダ−２から
外せるようにすれば、インクパッド４〜６の配列を変え
たり、インクパッド４〜６が一体化されている場合には
その向きを変えたり、あるいは、他色のものに付け替え
たりすることにより、色の変化を楽しむことができる。
インクパッド４〜６のロ−ラ−ホルダ−２に対する着脱
手段は、上記の他に、ロ−ラ−ホルダ−２に形成した嵌
合孔に対し押し嵌め、引き抜き可能にする等種々の手段
が考えられる。

【００１２】図４及び図５に示す実施形態は、パタ−ン
の異なるロ−ラ−３を複数用いたものである。これは、
異なったパタ−ンのスタンプを同一転動路上に連続的に
重ねて、あるいは、組合わせて表現することができる面
白さを狙ったものである。図５の場合は３以上（図では
４）のロ−ラ−３を用いる場合で、各ロ−ラ−３は軸支
板１１に取り付けられ、軸支板１１を回転させることに
より、所望の２つのロ−ラ−３を選択できるようにした
ものである。

【００１３】

【発明の効果】本発明は上述した通りであって、本発明
に係るロ−ラ−スタンプは複数色のインクパッドを備え
ているため、カラフルなロ−ラ−スタンピングを行なう
ことができ、インクパッドをスライド可能にしたり、付
け替え可能にしたりしたときは、１つのロ−ラ−スタン
プで以て種々色分けを変えてスタンピングを行うことが
できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施形態の部分断面正面図であ
る。

【図２】 本発明の一実施形態の部分断面側面図であ
る。

【図３】 本発明の他の実施形態の要部を示す図であ
る。

【図４】 本発明の更に他の実施形態の部分断面側面図
である。

【図５】 本発明の更に他の実施形態の部分断面側面図
である。

【符号の説明】

１ 摘示部 ２ ロ−ラ−ホルダ− ３ ロ−ラ− ４ インクパッド ５ インクパッド ６ インクパッド ７ ロ−ラ−キャップ ８ スリット ９ 台板 １０ 摘み １１ 軸支板

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 周面に適宜文字、絵、模様等を刻設した
   ロ−ラ−を支持するロ−ラ−ホルダ−の内面に、色の異
   なる複数のインクパッドを前記ロ−ラ−が回転中接触し
   得るように配置して成るロ−ラ−スタンプ。
2. 【請求項２】 前記インクパッドの一部又は全部を前記
   ロ−ラ−の軸方向に移動可能にした請求項１に記載のロ
   −ラ−スタンプ。
3. 【請求項３】 前記インクパッドの一部又は全部を前記
   ロ−ラ−ホルダ−に対して着脱可能にした請求項１又は
   ２に記載のロ−ラ−スタンプ。