JP3002841B2 - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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JP3002841B2
JP3002841B2 JP3081934A JP8193491A JP3002841B2 JP 3002841 B2 JP3002841 B2 JP 3002841B2 JP 3081934 A JP3081934 A JP 3081934A JP 8193491 A JP8193491 A JP 8193491A JP 3002841 B2 JP3002841 B2 JP 3002841B2
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JP
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tape cartridge
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仁史 芝
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本体ケースの外表面に
面状の拡がりを持つ印刷部、つまりベタ印刷部が設けら
れたテープカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】テープカートリッジの本体ケースの外表
面にテープ仕様や商品名などの文字表示を施したり、あ
るいはデザイン上の効果を高めるために、広い面積を持
つベタ印刷を施すことが例えば、特開昭62−1896
86号公報に公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】テープカートリッジの
ような立体物表面への印刷に、シルクスクリーン印刷や
パッド印刷がある。このうちシルクスクリーン印刷は、
精細でむらのない良好な仕上り状態が得られる。しか
し、印刷対象面に凹凸があるときには適用できない。例
えば、フィリップス型のテープカートリッジでは、上下
の主面壁に台形状の突部を有するため、シルクスクリー
ン印刷に不向きである。
【0004】パッド印刷によれば、印刷対象面に凹凸が
ある場合でも支障なくベタ印刷を行える。しかしベタ印
刷を行う場合に、パッド印刷では元々色むらを生じやす
く、良好な仕上り状態が得られない。版凹部の開口幅が
一定値を越えると、刷版上の印刷インキをブレードで掻
き取る際に、版凹部内のインキがブレードで余分に掻き
出され、パッドに転移されるインク量にばらつきを生じ
るためである。とくに、透明ない半透明のケース壁の表
面にベタ印刷を行う場合には、印刷部がケース壁の内面
側から光を受けて透けやすく、印刷むらが目立つ。
【0005】更に印刷部が一層のみで網点、網線で構成
されていると、ケース壁の下地色に負けやすく色むらが
出やすい。これはパッド印刷の場合、単層ではせいぜい
10μm厚が限度であり、それ以上に厚くは形成できな
いからである。しかもパッド印刷で最大限に厚くしたと
き、単層では印刷部の表面に凹凸が出て外観が悪くな
る。そこで本発明の目的は、本体ケースの外表面にベタ
印刷を施すについて、上記のような印刷むらの生じるの
を解消し、印刷部の外観上の仕上り状態を向上させるに
ある。本発明の他の目的は、印刷部に抜き文字による文
字表示を鮮明に現出させるにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のテープカートリ
ッジは、図1に例示するように、本体ケース1の外表面
の所定箇所に、ベタ面の印刷部3が設けられたテープカ
ートリッジにおいて、前記印刷部3はそれぞれパッド印
刷によって印刷インキ層が少なくとも色違いの上下二層
5・6に形成されていること、下層6が平均乾燥厚みで
1〜3μm、上層5が平均乾燥厚みで3〜7μmにそれ
ぞれ設定されていること、上層5を部分的に抜いて下層
6の色による文字表示7が形成されていることを特徴と
するものである。
【0007】
【作用】下層6を1〜3μm厚に設定したのは、1μm
を下回ると本体ケース1の地色などの隠蔽性に欠け、3
μmを上回ると下層表面の平滑性を維持できなくなるか
らである。上層5を3〜7μmに設定したのは、3μm
を下回ると下層6の隠蔽性が不十分になり、7μm上回
ると外表面に凹凸が生じて粗面化するからである。広い
面積を持つベタ面の印刷部3は、上層5が全体の地色と
なり、上層5を部分的に抜いて下層6の色による文字表
示7を鮮明に現出させることができる。下層6は厚みを
3μm以下としてあるから、これの表面を凹凸のない平
滑面に仕上げることができ、上層5の厚みが3μm以上
であることもあって下層6が浮き出て来ることはない。
上層5はこれの外表面にインキ層を乗せずとも済むの
で、十二分に隠蔽性を確保した厚みに設定できる。
【0008】
【発明の効果】これら相埃って本発明に係るベタ面の印
刷部3は印刷むらがなく、しかも鮮明に文字表示7を際
立たせて印刷でき、テープカートリッジの印刷仕上り状
態を向上できる。
【0009】
【実施例】図1および図2は本発明をフィリップス型の
テープカートリッジに適用した実施例を示す。図1にお
いて、本案テープカートリッジはプラスチック製の上下
ハーフを突き合わせ状に接合してなる本体ケース1の中
央部左右に上下貫通状の駆動軸挿入孔2・2を有し、本
体ケース1の内部左右に、テープが巻かれるハブを該駆
動軸挿入孔2・2上に位置させて回転自在に配置した標
準仕様のものである。
【0010】本体ケース1は、薄く着色した半透明のプ
ラスチック材で成形されており、左右の駆動軸挿入孔2
・2の周囲を取り囲む状態で印刷部3が小判状に形成さ
れている。この印刷部3は駆動軸挿入孔2・2間の中央
部分が印刷されていない中抜き状になっており、この中
央の中抜き部分4で各ハブに対するテープ巻き量がケー
ス外部から透視できる。図1において、印刷部3は点描
で表した。
【0011】この印刷部3は、図2に示すごとく印刷イ
ンキ層が色違いの上下二層5・6からなり、上層5を部
分的に抜いて下層6の色による文字表示7を形成してい
る。上下層5・6の色は本体ケース1の色とも異なって
いる。
【0012】すなわち、上層5と下層6とはそれぞれパ
ッド印刷法によって形成する。このうち下層6はケース
壁の外表面に白色インキを用いて網版で乾燥時の平均厚
みが2μmとなるように形成する。次に下層6の乾燥後
に、赤色インキを用いて平版で乾燥時の平均厚みが5μ
mとなるように上層5を下層6上に積層形成した。かく
して得た印刷部3は、上層5を下地として広範囲に拡が
っており、白色の文字表示7が赤色の下色の中で部分的
に現出したものとなる。下層6は3μmと薄いので表面
が平滑に仕上がっており、これに上層5を5μmと厚く
印刷しても上層5の表面平滑性はよく維持でき、全体で
8μmになっても特に上層5に色むらが生じなかった。
その一方で、下層6の白色による文字表示7が赤色の中
で部分的に鮮明に出るものとなった。
【0013】(別実施例)上層5は下層6と同じ網版に
よって形成してもよい。この場合の文字表示7は、上記
実施例と同様に抜き文字として形成する。本発明での文
字表示7は図形をも含む概念である。印刷部3は3層以
上としてもよく、その場合の下層6と中間層とは1〜3
μm厚に、上層5は3〜7μm厚にそれぞれすればよ
く、これによるときは文字表示7を色違いの中間層でに
二色刷りにできる。本体ケース1の外表面における印刷
対象箇所としては、上記実施例のようにとくに印刷むら
が目立ちやすく、かつケース形成時に生じるウエルドマ
ークを隠すうえからも中央部分を選ぶのが有効である
が、その他の箇所であってもよい。本発明がビデオ用や
DAT用などの各種のテープカートリッジにも適用でき
ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の平面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【符号の説明】 1 本体ケース 2 駆動軸挿入孔 3 印刷部 5 下層 6 上層 7 文字表示

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケース1の外表面の所定箇所に、ベ
    タ面の印刷部3が設けられたテープカートリッジにおい
    て、前記印刷部3は、それぞれパッド印刷によって印刷
    インキ層が少なくとも色違いの上下二層5・6に形成さ
    れており、下層6が平均乾燥厚みで1〜3μm、上層5
    が平均乾燥厚みで3〜7μmにそれぞれ設定されてお
    り、上層5を部分的に抜いて下層6の色による文字表示
    7が形成されていることを特徴とするテープカートリッ
    ジ。
JP3081934A 1991-03-19 1991-03-19 テープカートリッジ Expired - Lifetime JP3002841B2 (ja)

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