JP3108349U - 外部記憶装置付き印判 - Google Patents

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Abstract

【課題】保管性や携帯性が良好で、かつデジタルデータを扱う事務作業と押印等の慣習的な事務作業とを効率よく連携させることのでき、事務処理効率を向上する使い勝手の良好な外部記憶装置付き印判を実現すること。
【解決手段】一方の端部に印字体20を備えた印鑑やスタンプからなる印判1の柄11の内部に、メモリ部31と制御部32とを備えた回路基板30を内設するとともに、他方の端部にパーソナルコンピュータへ接続可能なインターフェイス33を設けて、印判1とパーソナルコンピュータ用の外部記憶装置3を一体に構成した。
【選択図】 図1

Description

本考案は印鑑やスタンプ等の印判、特にパーソナルコンピュータの外部記憶装置と一体に構成した印判に関する。
従来、オフィスワークでは、帳票類に印鑑やスタンプを押印するといった慣習的な事務作業が行われており、印鑑やスタンプ等の印判は事務作業に欠かせないアイテムである。印判としては、インクを吸蔵できるようにスポンジゴム等の無数の連続気孔を有した多孔性印材により形成された印字体を使用して、使用のたびに朱肉等に付着させる必要のない液浸透印があり、印判がユニット化されて筆記具の筒体の後端に一体に設けられた印鑑付き筆記具が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また近時、オフィスワークにおいて、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)による電子メール通信、デジタルデータ化された文章や画像の作成編集等、デジタルデータを扱う作業が多くなっている。この種のデータの保存やデータの持ち運びのためのパソコン接続用外部記憶装置として、USBメモリ装置等と称され、メモリ部と制御部を実装した回路基板にパソコン接続用のインターフェイス(USB端子)が設けられた小型の外部記憶装置があり、これによれば大容量のデータの保存が可能であり、デジタルデータを扱う事務作業の必須のアイテムとして多用されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2001−63284号公報 特開2002−41247号公報
ところでオフィスワークでは、パソコンで格納されている帳票データ等を書面に印刷してこれに印判を押印するといった、上記デジタルデータを扱う事務作業と上記慣習的な事務作業とを連携する作業も多く、上記印判や上記外部記憶装置をともに身近に置いておく必要がある。この場合、印判や外部記憶装置を別々に保管し、別々に携帯したりしなければならなず、保管性や携帯性がよいとはいえない。また印判や外部記憶装置は小型で、他の事務用品等に紛れやすく個別に探す手間がかかるといった問題もあった。そこで本考案は、外部記憶装置と印判との保管性や携帯性が良好で、デジタルデータを扱う事務作業と押印等の慣習的な事務作業とを効率よく連携させることのできる使い勝手の良好な外部記憶装置付き印判を実現することを課題としてなされたものである。
本考案は、一方の端部に印字体を備えた印鑑やスタンプからなる印判の柄の内部に、メモリ部と制御部とを備えた回路基板を内設するとともに、他方の端部にパーソナルコンピュータへ接続可能なインターフェイスを設けて、パーソナルコンピュータ用の外部記憶媒装置を一体に構成する(請求項1)。印判と外部記憶装置とを一体に構成したので保管性や携帯性を良好にできる。
上記メモリ部には、予め帳票用書式データを格納しておき、パーソナルコンピュータへの接続時に必要に応じて上記帳票用書式データを読み出すようにする(請求項2)。メモリ部に印判の押印が必要な帳票データ等をまとめて格納しておけば、データ管理が容易である。
上記メモリ部には、予め上記印鑑の印影やスタンプの図柄からなる画像データを格納しておき、パーソナルコンピュータへの接続時に必要に応じて上記画像データを読み出すようにする(請求項3)。パーソナルコンピュータ上で帳票データとを作成編集する際に、印鑑の印影やスタンプの図柄からなる画像データを帳票データに貼り付けできる。
上記インターフェイスをUSB端子で構成する(請求項4)。これによればパーソナルコンピュータとの接続操作が容易にできる。
本考案によれば、 外部記憶装置と印判とを個別に探す手間がかからず、保管性や携帯性が良好で、かつデジタルデータを扱う事務作業と押印等の慣習的な事務作業とを効率よく連携させることができ、事務処理効率を向上させることができる。
図1、図2に基づいて本考案の実施形態を説明する。図1は印判の平面図を、図2は印判の側面図を示す。印判1は全体が円筒形をなし、大径の本体部10と、本体部10よりも小径の柄11とが一体に形成してある。本体部10は、端面に印字体20が設けてあり、印鑑を構成している。印字体20はインクを吸蔵できるようにスポンジゴム等の無数の連続気孔を有した多孔性印材を用い、使用のたびに朱肉等に付着させる必要のない液浸透印をなす。本体部11の端末には、印字体20を被覆するカバー部材13が着脱可能に取付けられる。
印判1の柄11は中空構造で、その内部には上半部かつ本体部10寄りの位置に上記印字体20のインクが貯留されたインクタンク21が内設してある。
また柄11の内部には下半部側に、パソコン用の外部記憶装置3が内設してある。外部記憶装置3は回路基板30に、メモリ部31と、その制御部32とを実装したもので、回路基板30の端末にはパソコンとの間のインターフェイスたるUSB端子33が設けてある。USB端子33は柄11の端末を閉じる端面を貫通して外側に突設してある。メモリ部31はフラッシュメモリ部であり、制御部32はメモリ部の制御およびインターフェイスの制御を実行するようにしてある。
柄11の端末には、外側へ突出したUSB端子33を被覆するようにカバー部材12が着脱可能に取付けられる。カバー部材12は柄11と同一径をなす円筒容器体で、柄11の端末に設けた小径の係合フランジ111に、カバー部材12の開口側の内縁を着脱可能に嵌合してUSB端子33を被覆する。
印判1は、本体部11のカバー部材13を外し、印字体20を書面に押し当てることで、朱肉等を必要とせずに押印することができる。また必要に応じてUSB端子33をパソコンのUSBコネクタに接続して、パソコンからデータを外部記憶装置3に保存したり、外部記憶装置3に保存されたデータをパソコンに読み出したり、データを相互方向に移動させることができる。尚,インターフェイスをUSB接続としたので、接続操作や、抜き取り操作が容易にできる。
本実施形態によれば、印鑑とパソコン用の外部記憶装置とを一体に構成したので、従来のようにこれらを個別に保管したり、個別に携帯する必要がなく、保管性および携帯性は良好である。また個別に探す手間もかからない。特に、従来構造では、外部記憶装置を携帯するビジネスマンは多いが、印鑑を持ち歩くことはあまりなかったが、本実施形態によれば、外部記憶装置を携帯することにより印鑑も携帯することとなるので、出張先等で印鑑が必要なときに便利である。
またパソコン側で帳票データ等を作成編集し、これを書面に印刷して印判を押印するといった場合に、上記デジタルデータを扱う事務作業と上記慣習的な事務作業とを連携するのに都合が良く、両事務作業を効率よく処理することができる。
尚、印判1に設けた外部記憶装置3には、予め、押印を要する、決裁書、精算書、請求書および納品書等の事務帳票の書式データを保存しておくことが望ましい。これによれば、上記書式データをパソコンのハードディスク内や他の記憶装置を検索する等の手間がかからず、データ管理が良好にできる。
また、印判1に設けた外部記憶装置3には、予め、印字体20の印影と同じ画像データを保存しておくことが望ましい。これによれば、パソコンで帳票データとを作成編集するときに、外部記憶装置3からパソコン側へ画像データを読み出して、画像データを編集作業中の帳票データに貼り付けることができ、データ編集に便利である。
上述の実施形態では、印鑑を朱肉の不要な液浸透印を用いたが、これに限らず、朱肉に付ける一般の印としてもよい。しかしながら液浸透印の方が携帯に便利である。また、印鑑に限らずスタンプでもよい。
本考案を適用した印判の平面図である。 本考案を適用した印判の側面図である。
符号の説明
1 印判
11 柄
20 印字体
3 外部記憶装置
30 回路基板
31 メモリ部
32 制御部
33 USB端子(インターフェイス)

Claims (4)

  1. 一方の端部に印字体を備えた印鑑やスタンプからなる印判の柄の内部に、メモリ部と制御部とを備えた回路基板を内設するとともに、他方の端部にパーソナルコンピュータへ接続可能なインターフェイスを設けて、パーソナルコンピュータ用の外部記憶装置を一体に構成したことを特徴とする外部記憶装置付き印判。
  2. 上記メモリ部には、予め帳票用書式データを格納しておき、パーソナルコンピュータへの接続時に必要に応じて上記帳票用書式データを読み出すようになした請求項1に記載の外部記憶装置付き印判。
  3. 上記メモリ部には、予め上記印鑑の印影やスタンプの図柄からなる画像データを格納しておき、パーソナルコンピュータへの接続時に必要に応じて上記画像データを読み出すようになした請求項1または2に記載の外部記憶装置付き印判。
  4. 上記インターフェイスをUSB端子で構成した請求項1ないし3に記載の外部記憶装置付き印判。
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