JP5481997B2 - 脱穀装置 - Google Patents
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Description
すなわち、請求項1記載の発明は、扱胴(5)を内装した扱室(3)の終端に排塵口(8)を開口し、該排塵口(8)よりも後方の位置にささり粒を回収するささり回収室(9)を設け、該ささり回収室(9)の内部に前記扱胴(5)と同一軸芯回りに駆動回転する4番処理胴(11)を軸架し、前記扱室(3)の後側方には、扱室(3)の終端から排塵処理物を受け入れて後方に搬送しながら脱粒処理する排塵処理胴(19)を内装した排塵処理室(20)を配置し、前記排塵処理胴(19)の終端部に対向する左右一側には片側吸引方式の排塵ファン(26)を配置し、前記4番処理胴(11)には、該4番処理胴(11)の回転によって起風し後方の排塵処理胴(19)側から排塵ファン(26)への送塵経路中に強制送風する送風手段(10)を設け、該送風手段(10)を、4番処理胴(11)の軸芯方向に対して適宜傾斜させて設けたソリッド歯形状のささり落し部材(10)とし、前記扱胴(5)の始端部分に、扱胴(5)の軸心に対して傾斜させたソリッド扱歯(4a)を設けて扱室(3)の後方へ向けて送風するとともに、前記ささり落し部材(10)の起風による送風量を、前記ソリッド扱歯(4a)の起風による送風量よりも大きく設定したことを特徴とする脱穀装置とする。
排塵処理胴(19)の終端側から側方に投げ出される排塵処理物は、下方の揺動選別棚上に落下するものと、対向側の排塵ファン(26)に向かって吸塵されるものとに分別される。
また、ささり落し部材(10)そのものがささり落し機能と起風機能をもつ構成であるため、処理物の揺動選別棚上への分散効果を高めることでき、ささり落し部材とは別に起風翼を設ける必要がなく、簡単な構成でもって、排塵処理胴側からの排塵処理物も良好に選別処理することができる。
また、ささり落し部材(10)が起風機能を持つ構成であるため、処理物の揺動選別棚上への分散効果をより高めることでき、起風翼を別に設ける必要もなく、簡単な構成でもってよりよい選別効果を発揮することができる。
また、扱胴(5)の始端部分にソリッド扱歯(4a)を設けて扱室(3)の後方へ向けて送風するので、排塵ファン(26)に向けて送塵される排塵物への送風量を増加させることができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果を奏するものでありながら、扱室(3)から排塵処理室(20)への送塵が速やかに行え、排塵処理性能を向上させることができる。
図1は、脱穀装置の側断面図を示すものであり、次のような構成になっている。
すなわち、脱穀装置(脱穀部)1は、脱穀フィードチェン2により株元を挟持しながら搬送される穀稈の穂先部を扱室3内で駆動回転する扱歯4付扱胴5により脱穀処理するよう構成している。扱室3の下半周部には受網6が張設され、扱胴5の上部を覆う扱胴カバー7は、扱室の一側を支点として揺動開閉する構成である。扱室3の終端側には多量の藁屑や未処理物を含む排塵処理物を下方に落下させる排塵口8が設けられている。扱室3終端の排塵口8より後方部には、排藁中のささり粒を掻き落して回収するささり回収室9を構成して設け、このささり回収室9には、前記扱胴5と略同径で同一軸芯回りに強制回転する外周にささり落し歯10を有した4番処理胴11を内装軸架している。4番処理胴11は、実施例(図1〜図5)では前記扱胴5と一体構成としてあり、該扱胴を扱室終端より長く延出させた構成としている。扱室3始端側の前側板12と中仕切板13との間に受網6が張設され、扱室の中仕切板13から扱室終端の後仕切板14間に排塵口8が開口して設けられ、後仕切板14と後側板15との間にささり回収室9が構成されている。
4番処理胴11のささり落し部材10は、ソリッド歯とし、4番処理胴円周方向に所定間隔おきに配設すると共に、扱胴軸芯方向に対して適宜傾斜(θ角)させて設け、4番処理胴の回転により起風し易くし、ささり回収室9の後側板15の下部より揺動選別棚30上を後方に向かう矢印A方向へ送風できるように構成している。これにより、揺動棚上での分散及び風選別により穀粒と藁塵の分離が良好に行える。また、矢印A方向の送風により、前記排塵処理胴19側から排塵ファン26側に向かって送塵される排塵物中に吹き付けられ再選別が効果的に行われる。
扱胴5の始端にもソリッド扱歯(インレットツース)4aを設け、扱胴軸芯方向に対して所定角度に傾斜させて扱室後方に向けての起風が可能な構成とし、扱室からの送塵を補助すると共に、扱室からの送風効果を高め、排塵ファン26に向けて送塵される排塵物への送風量を増加させ、且つ、扱室内への穀稈の取り込みを容易にした構成としている。
4a ソリッド扱歯
5 扱胴
8 排塵口
9 ささり回収室
10 送風手段(ささり落し部材)
11 4番処理胴
19 排塵処理胴
20 排塵処理室
21 送塵路
26 排塵ファン
Claims (3)
- 扱胴(5)を内装した扱室(3)の終端に排塵口(8)を開口し、該排塵口(8)よりも後方の位置にささり粒を回収するささり回収室(9)を設け、該ささり回収室(9)の内部に前記扱胴(5)と同一軸芯回りに駆動回転する4番処理胴(11)を軸架し、前記扱室(3)の後側方には、扱室(3)の終端から排塵処理物を受け入れて後方に搬送しながら脱粒処理する排塵処理胴(19)を内装した排塵処理室(20)を配置し、前記排塵処理胴(19)の終端部に対向する左右一側には片側吸引方式の排塵ファン(26)を配置し、前記4番処理胴(11)には、該4番処理胴(11)の回転によって起風し後方の排塵処理胴(19)側から排塵ファン(26)への送塵経路中に強制送風する送風手段(10)を設け、
該送風手段(10)を、4番処理胴(11)の軸芯方向に対して適宜傾斜させて設けたソリッド歯形状のささり落し部材(10)とし、
前記扱胴(5)の始端部分に、扱胴(5)の軸心に対して傾斜させたソリッド扱歯(4a)を設けて扱室(3)の後方へ向けて送風するとともに、前記ささり落し部材(10)の起風による送風量を、前記ソリッド扱歯(4a)の起風による送風量よりも大きく設定したことを特徴とする脱穀装置。 - 前記4番処理胴(11)の回転速度を前記扱胴(5)の回転速度よりも高速に設定したことを特徴とする請求項1記載の脱穀装置。
- 前記扱室(3)における排塵処理室(20)への送塵路(21)を形成した部位から刺さり回収室(9)に亘って、前記4番処理胴(11)を配置したことを特徴とする請求項2記載の脱穀装置。
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