JP5477076B2 - 階調補正パラメータ生成用シート、画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

階調補正パラメータ生成用シート、画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、階調画像を形成するデジタル複写機、ファクシミリ、プリンタ等において、画像出力装置の階調特性を把握し、画像出力装置の階調特性に対して適切な階調補正パラメータを生成するための階調補正パラメータ生成用シート、画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
画像出力装置においては、同じ画像データを出力しても経時により異なる濃度が得られることがあるため、経時の濃度変動を抑制することを目的として、所定のパッチを出力してスキャナなどでそのパッチを読み取ることでその時点での階調特性を把握し、階調補正パラメータを生成する処理が行われている。
しかし、画像出力装置においては、同じ画像データを出力しても画像の位置によって濃度が異なることがある。これは、例えば電子写真方式の画像出力装置においては感光体や転写ローラの偏心、もしくは感光体と現像スリーブとの間隔の、感光体の回転軸方向の位置におけるばらつきなど部材の品質や組み付け精度に起因して発生する。
そこで、同一濃度階調値のパッチを複数生成して、それぞれのパッチの濃度を測定して得た値を平均化して階調補正パラメータを生成することで、画像位置によって濃度が異なる現象の影響を抑制しながら、経時の濃度変動を抑制するための濃度補正処理パラメータを生成する装置が提案されている(特許文献1、2を参照)。
例えば、特許文献1には、周期的な濃度ムラを考慮して、同色の同一濃度階調値のパッチを、感光体の周方向に所定長離れた2位置に生成し測定することで、濃度補正処理を行うことが開示されている。
階調補正パラメータの生成においては、特許文献1のように、同一パッチを異なる位置に配置することで、出力装置の面内ムラによる精度低下を抑制することができる。
特許文献1の技術では、位置による濃度ムラの影響を抑制した濃度補正パラメータを生成するために、同一階調のパッチを複数箇所に配置している。しかし、濃度補正パラメータの生成に際して、位置による濃度の違いが、必ずしも全ての濃度域において大きな影響を及ぼすものではない。つまり、位置による濃度の違いが十分に小さい濃度域においては、同一階調に多数のパッチを配置してもその効果が小さい。そこで、位置による濃度の違いが十分に小さい濃度域においては、同一階調のパッチ数を減らすことで、利用する色材の量を減らすことが可能となる。もしくは、同一階調のパッチ数を減らした分、新たな階調値のパッチを配置することで、より階調特性を細かく把握することができ、階調補正パラメータの精度を高めることが可能となる。
そこで、本発明の目的は、部分的に同一階調のパッチを複数有する階調補正パラメータ生成用シートを用いることで、画像出力装置の濃度ムラの特性を考慮した、経時の濃度変動を抑制するための階調補正処理パラメータを、効率と精度を両立させて生成する階調補正パラメータ生成用シート、画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
本発明は、階調補正パラメータを生成するために画像出力装置から出力する階調補正パラメータ生成用シートにおいて、前記階調補正パラメータ生成用シートは、階調特性を把握するための同一色のパッチ集合であるパッチブロックをkブロック有し、出力位置による濃度ムラが大きい濃度域においては同一濃度の前記パッチをmブロックに配置し、それ以外の濃度域においては同一濃度のパッチをnブロックに配置することを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、画像出力装置の濃度ムラの特性を考慮した、経時の濃度変動を抑制するための階調補正処理パラメータを、効率と精度を両立させて生成することができる。
本発明の実施例の構成を示す。 本発明の階調補正パラメータを生成する処理フローチャート、階調補正処理のフローチャートを示す。 実施例1の第1の階調補正パラメータ生成用シートを示す。 K色の各パッチの階調値、実測平均読み取り値、ターゲット読み取り値を示す。 生成されるγ補正テーブルを示す。 感光体ドラムと現像スリーブの関係を示す。 感光体ドラム回転方向の明度と、明度の標準偏差を示す。 感光体ドラム回転方向と、回転方向と直交する方向の明度変動を示す。 実施例1の第2の階調補正パラメータ生成用シートを示す。 実施例2の階調補正パラメータ生成用シートを示す。 実施例3の第1の階調補正パラメータ生成用シートを示す。 実施例3の第2の階調補正パラメータ生成用シートを示す。
以下、発明の実施の形態について図面により詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例の構成を示す。図1において、1はプリンタ(画像出力装置)、2は階調補正パラメータ生成用の画像データが格納された格納部、3は感光体ドラムなどからなる出力部、4はPCなどから入力された画像データに対して、γ補正テーブルを用いて階調を補正する階調補正処理部、5はパッチの読み取り値を基にγ補正テーブルを生成する演算部、6は階調補正パラメータ生成用シートのパッチ配列を決定するパッチ配列決定部、7はパッチ配列導出用の画像データが格納された格納部、8aは階調補正パラメータ生成用シート、8b、cはパッチ配列導出用シート、11はシート10a、b、cのパッチを読み取るスキャナなどの測色部である。
図2(a)は、本発明の階調補正パラメータを生成する処理フローチャートを示す。以下、階調値すなわち画像データは0以上255以下の整数値で表され、値が大きいほど濃度が高いことを示すものとする。ただし、スキャナデータ、スキャナの読み取り値は逆に値が小さいほど濃いことを示すものとする。
階調補正パラメータ生成用シート出力ステップ101において、出力部3は、後述する階調補正パラメータ生成用シートの画像データを入力して、Kパッチ列201、Cパッチ列202、Yパッチ列203、Mパッチ列204、および、Kパッチ列211、Cパッチ列212、Yパッチ列213、Mパッチ列214、および利用者向けの説明文231を付加して、図3に示す階調補正パラメータ生成用シートを、Kパッチ列201を感光体ドラム回転方向の先頭となるよう紙に出力する。
ここで、Kは黒色、Cはシアン色、Yは黄色、Mはマゼンタ色を意味し、いずれも画像処理装置の単色、すなわち単一の色材のみで表現する色である。
図3は、階調補正パラメータ生成用シート8aを示す(高濃度で同一階調のパッチを2パッチ配置した例)。Kパッチ列201、Kパッチ列211は、パッチK00、パッチK01、…、パッチK16で構成され、各パッチの階調値は、図4(a)に示すように、パッチK00は0、パッチK16は255、パッチK01からパッチK15はおおむね均等に増加していくようKの階調値が与えられている。C、M、Yの階調値は全て0である。
ここでパッチK00からパッチK16の階調値は均等でないものでも良く、例えば階調値の小さい間は階調値の差が小さく、階調値が大きくなるに従って階調値の差が大きいものでも良い。
重要な点は、Kパッチ列201とKパッチ列211において、高濃度であるパッチKn(8≦n≦16)は各パッチ列に存在し、低濃度であるパッチKn(0≦n≦7)は一方のパッチ列にのみ存在(K00、K02、K04、K06はKパッチ列201に配置、K01、K03、K05、K07はKパッチ列211に配置)することである。
同じように、例えばCパッチ列202とCパッチ列212はパッチC00、パッチC01、…、パッチC16で構成され、各パッチのCの階調値も、パッチC00は0、パッチC16は255、パッチC01からC15はおおむね均等に増加していくようCの階調値が与えられていて、K、M、Yの階調値は全て0である。
ここで、各パッチ列間、例えばKパッチ列201とCパッチ列202との間の空白はあってもなくても良く、また、各パッチ列内、例えばKパッチ列201のパッチK08とパッチK09との間の空白はあってもなくても良い。
なお、図3に示す階調補正パラメータ生成用シートは、与えられた階調値をそのまま出力するものでなく、本画像処理装置が前回生成した階調補正パラメータを用いて階調補正処理を行って出力したシートであっても良い。
次に、階調補正パラメータ生成用シート入力ステップ102において、ユーザが測色部(スキャナ)9にセットした前述の階調補正パラメータ生成用シート8aを読み取り、パッチ毎に読み取り値を算出する。
図4(b)は、パッチ毎の読み取り値の算出方法を示す。階調補正パラメータ生成用シートをスキャナで読み取り、各パッチに対して以下のようにして読み取り値を与える。KパッチとYパッチに対してはスキャナのグリーンチャネルのデータ、Cパッチに対してはスキャナのレッドチャネルのデータ、Mパッチに対してはスキャナのブルーチャネルのデータの、パッチ内部に位置する128×128画素の平均値をパッチの読み取り値として得る。これは各色のパッチに対して、スキャナのデータが広い範囲で動くチャネルを選択している。
図4(b)に示すように、1つのパッチ200aに対して、前記大きさのパッチ読み取り値算出対象領域200内の前記所定チャネルのスキャナデータの平均値が読み取り値となる。
次に、階調補正パラメータ演算ステップ103において、演算部5は階調補正パラメータを導出する。図4(c)、(d)を用いて階調補正パラメータの導出方法について説明する。図3に示すシートの高濃度域では、同一色、同一階調値で出力されたパッチは2カ所に存在する。例えば、Kパッチ列201のパッチK08と、Kパッチ列211のパッチK08は、図3に示す通り、いずれもブラックの階調値128である。そして、ステップ102で各パッチに対して読み取り値が算出されている。
そこで、このパッチK08に対応するブラック階調値128の読み取り値は、Kパッチ列201のパッチK08の読み取り値と、Kパッチ列211のパッチK08の読み取り値の平均値とする。例えば、前者の読み取り値が80、後者の読み取り値が70である場合、ブラック階調値128の読み取り値はこの2つの平均値である75とする。このようにして図4(c)に示す実測平均読み取り値を得る。
一方、図3に示すシートの低濃度域では、同一色、同一階調値で出力されたパッチは1カ所にのみ存在する。例えば、階調値112となるパッチK07はKパッチ列201には存在せず、Kパッチ列211に存在する。このパッチK07に対応するブラック階調値112の読み取り値は、当該パッチの読み取り値をそのまま用いる。
そして、ターゲットとしてあらかじめ与えられた階調値とパッチの読み取り値の関係を満たすよう、階調補正パラメータであるγ補正テーブルを生成する。
ここで、ブラック階調値128であるパッチが2つの例を示したが、3つ以上あってそれらの全てもしくは一部の平均を取っても良い。パッチの数が多い場合は、ノイズ成分の影響を低減する効果が期待できる。
図4(d)は、ターゲットとなる階調値と読み取り値の関係を示す。これは本画像処理装置に、例えば階調値136のパッチを出力するよう指示した場合には、スキャナでの読み取り値75となる濃度になることを期待しており、この濃度特性を得るγ補正テーブルを生成することが必要となる。
図4(d)に示すように、ターゲットとして階調値136に対する読み取り値は75が与えられていて、図4(c)で示したように、ブラック階調値128のパッチの読み取り値が75である場合は、階調値136が入力されると階調値128を出力するγ補正テーブルを生成する(図5(a))。
すなわち、ブラックの階調値136のデータは階調補正処理によって階調値128に変換されて出力される。図3の階調補正パラメータ生成用シートの出力結果では、図4(c)に示すように、ブラック階調値128で出力したパッチに対応する読み取り値は75であったことから、前述の通り生成したγ補正テーブルを用いて階調補正処理を行うことで階調値136に対して読み取り値が75となるターゲット通りの出力が得られることが期待できる。
なお、図4(d)に示すように、階調値221に対して読み取り値30のターゲットが与えられている場合、図4(c)に示すように読み取り値30であるパッチは存在しない。このときは線形補間によって読み取り値30に相当する階調値を算出する。
図4(c)から、パッチK12、すなわちブラック階調値191のパッチの読み取り値が32であって、パッチK13、すなわちブラック階調値207のパッチの読み取り値が29であることから、読み取り値30に相当する階調値は(207−191)÷(29−32)×(30−32)+191≒201.66より四捨五入して202とみなす(図5(b))。
上記のようにして、図4(d)に示した離散的な16点の階調値におけるγ補正テーブルを生成した後、この16点をスプライン補間処理を用いてなだらかに、かつ必要に応じて逆転しないよう修正を行って、階調値0から255まで1階調刻みの入力階調値に対応する出力階調値を定めたγ補正テーブルを生成する。
なお、本実施例では出力したパッチをスキャナで読み取る構成を示した。すなわち、スキャナを濃度計や明度計などの測色器の代わりに階調特性を把握させるために用いる構成である。そのため本実施例ではターゲットとして、ある階調値を出力したときに得たい画像の濃度や明度をスキャナの読み取り値にあらかじめ換算しておくことで、図4(d)に示すような階調値と読み取り値の関係で与えている。
これは例えば複写機においては、画像を出力するプリンタと共に、画像を入力するスキャナを有するため、別途測色器を用意せずに階調特性を把握できる好適な例であるが、複写機においても階調特性を把握するためにスキャナではなく、濃度計や明度計などの測色器を用いる構成であっても良い。この場合、図4(d)の各階調値に対応するスキャナの読み取り値との関係で表したターゲットの代わりに、各階調値と濃度や明度などとの関係を表したターゲットを用いてγ補正テーブルを生成する。また、各パッチのスキャナで読み取った値を濃度などに換算するといった非線形変換した後に平均化し、ターゲットも換算後の値で与えておく構成であっても良い。
次に、階調補正パラメータ設定ステップ104において、前記階調補正パラメータ(γ補正テーブル)を階調処理に用いるよう、プリンタ1の階調補正処理部4に設定する。
図2(b)は、上述の通り生成した階調補正パラメータであるγ補正テーブルを用いて階調補正処理を行う処理フローチャートを示す。
画像入力ステップ301において、PCからの0以上255以下の整数値を一画素毎に持つ画像データを、一画素ずつプリンタ1の階調補正処理部4に入力する。階調補正ステップ302において、階調補正処理部4では、γ補正テーブルに基づき、入力した画像の階調値を一画素ずつ階調値を変換する。画像出力ステップ303において、出力部3は、変換した結果の階調値を一画素ずつ出力する。
図6を用いて、階調補正パラメータ生成用画像データの作り方、すなわちパッチ配列の決定手順を説明する。図6は、本画像出力装置の感光体ドラム401と現像スリーブ403の関係を示す。感光体ドラム401と現像スリーブ403とはわずかに離れ、それぞれ感光体ドラムの軸402と現像スリーブの軸404とが並行になるよう設置されている。しかし、感光体ドラム401、現像スリーブ403の偏心により双方の間隔が変動することで色材の量が変動し、感光体ドラム回転方向の濃度変動を発生させている。
濃度変動の要因として、感光体ドラムの偏心によって感光体ドラム401と現像スリーブ403の間隔が大きく変動する場合、感光体ドラム401と現像スリーブ403の間隔は、感光体ドラム周長周期の余弦波で近似することができ、同様に濃度変動も同じ周期の余弦波で表される。
ある階調値vを出力したときの濃度分布D(a)は、式1のように近似できる。
D(v)=d+cos(2πa/L) 式1
ただし、dは濃度の中心値、Lは感光体ドラム周長、aは出力された用紙の中で最も濃度が高い1点を原点として、原点からの感光体ドラム回転方向の距離である。
階調特性、すなわち、階調値vに対応する濃度の中心値dを把握したいが、パッチを測定することで得られる値はD(a)であり、dを直接求めることは出来ず、また、aも出力結果からは不明である。
一方、周期はLであることから、2つのパッチを感光体ドラム回転方向にその半分の間隔を空けて、測定した濃度を平均化すれば良い。2つのパッチの濃度は、式1と式2で表され、その平均値は、式3で表されるようにdそのものを示している。
D(a+L/2)=d+cos(2π(a+L/2)/L)
=d−cos(2πa/L) 式2
(D(a)+D(a+L/2))/2=d 式3
ここで、2パッチの間隔を感光体ドラム周長の半分であるL/2としたが、3L/2や5L/2などであっても同じ結果が得られる。重要な点は、2パッチを平均したときに濃度変動成分を除去できるように間隔を決定することである。
また、2パッチでなくて3パッチを平均化する場合は、例えば2L/3ずつの間隔を空けて配置すればよい。この3パッチの測定値を平均化すれば、やはりdそのものが得られる。
パッチ配列決定部6は、以上のようにして決定した2パッチの間隔(L/2)を、図3の同色のパッチ列の間隔(Kパッチ列201とKパッチ列211との間隔)として決定する。
図7(a)は、1ページ内にある一つの階調のパッチを複数配置したシート8b(格納部7にシート8bの画像が格納)を出力部3から出力し、測色部9により明度を測定した結果を示す。感光体ドラム軸方向の位置による明度差より、感光体ドラム回転方向の位置による明度差が大きい、すなわち、本画像出力装置は感光体ドラム回転方向の明度変動が大きいことを示している。
ここでは明度で示しているが、変動の大小が重要であり、明度、濃度、もしくは平均値からの色差のいずれで評価するかは本質的な差はない。
図7(b)は、様々な階調値のパッチを面内に複数配置したシート8c(格納部7にシート8cの画像が格納)を出力部3から出力し、測色部9により測定した明度の標準偏差を示す。階調値が大きい高濃度域では明度の標準偏差が大きく、低濃度域では小さい。すなわち、同一階調の複数パッチの平均を取ることは、高濃度域では、ばらつきを抑制する効果が期待できるが、低濃度域では、そもそもばらつきが小さいため有効性が低い。
図8(a)は、感光体ドラム回転方向にグラデーション状に階調値が変化する同一色のパッチ列を配置した場合に、測定される明度を簡略化して示す。ここで、画像出力装置は感光体ドラム回転方向には明度が変動し、それと直交する感光体ドラム軸方向には明度が変動しないと仮定する。
真の値501と測定値502は左側の縦軸、変動分503は右側の縦軸に対応する。このとき、感光体ドラム回転方向の位置によって階調値が異なることから、階調値により受ける明度変動の大きさが異なる。
すなわち、ある色の階調特性、すなわち階調値と明度の関係を把握する際に、真の階調特性である真の値501と比較して、明度変動の影響が重畳された測定値502は歪んだ形状の階調特性となる。真の値から歪んだ階調特性に基づいて階調補正パラメータを生成すると、ある局所的な階調域では急激に明度が変動することになり、階調段差などの不具合を生じさせる。
図8(b)は、同じ画像出力装置を用いて、感光体ドラム回転方向に直交する方向にグラデーション状に階調値が変化する同一色のパッチ列を配置した場合に、測定される明度を簡略化して示す。
この場合、感光体ドラム回転方向の位置によって階調値が変わらないため、階調値により受ける明度変動の大きさは一定である。このため、真の階調特性である真の値601と比較して、明度変動の影響が重畳された測定値602は平行移動した階調特性を示す。ここでは、階調値により受ける明度変動の大きさが一定の場合を示したが、変動の大きさが小さければ、真の階調特性からの歪みも小さい。
すなわち、感光体ドラム軸方向の位置による明度差より、感光体ドラム回転方向の位置による明度差が大きい画像出力装置においては、感光体ドラム回転方向に直交するように、階調値を変化させた同一色のパッチ列を配置して測定することが、歪みの少ない階調補正パラメータを作るために有効である。
なお、図3に示す階調補正パラメータ生成用シートとは異なる、図9に示す階調補正パラメータ生成用シートであっても良い。図9の階調補正パラメータ生成用シートが図3の階調補正パラメータ生成用シートと異なる点は、各色の2つのパッチ列に存在するパッチ数、およびパッチの階調数が同じではない(色によって階調数が異なる)点である。
画像出力装置の出力位置の違いによる濃度ムラの影響を抑制することを重視する場合は、2つのパッチ列に存在するパッチ数を多くし、図4(c)に示す階調特性を細かく把握することを重視する場合は階調数を多くする。
例えば、Kパッチは2つのパッチ列701、711に存在するパッチがK08からK16の9階調であるが、Yパッチのうち2つのパッチ列703、713に存在するパッチがY12からY18の7階調である。また、Kパッチの階調数はK00からK16の17種類であるが、Yパッチの階調数はY00からY18までの19種類である。
図10は、実施例2で用いる階調補正パラメータ生成用シートを示す(中間濃度で同一階調のパッチを2パッチ配置した例)。図10の階調補正パラメータ生成用シートが、図3の階調補正パラメータ生成用シートと異なる点は、各色の2つのパッチ列に存在するパッチが、高濃度域ではなくて中濃度域である点である。
すなわち、例えば、中濃度域にあたるパッチK10からパッチK15は、Kパッチ列801とKパッチ列811の両方にあり、低濃度域にあたるパッチK00からK09および高濃度域にあたるK16はいずれかのパッチ列にのみ存在する。
図7(b)に示す、本画像出力装置を用いて様々な階調値のパッチを面内に複数配置したシート8cを測定した明度の標準偏差から、中濃度域で明度の標準偏差が大きく、低濃度域、および高濃度域では小さい。そのため、中濃度域でのみ同一階調の複数パッチの平均を取ることで、少ないパッチ数で濃度ムラの影響を抑制した階調補正パラメータを生成することができる。
図11は、実施例3で用いる階調補正パラメータ生成用シートを示す(各色の階調数が同じであり、各色のパッチ数が異なる例)。
図11の階調補正パラメータ生成用シートが図3の階調補正パラメータ生成用シートと異なる点は、各色の2つのパッチ列に存在するパッチ数、およびパッチの1つのパッチ列にのみ存在するパッチ数が同じではない点、色毎のパッチ数が同じではない点である。
画像出力装置の出力位置の違いによる濃度ムラの影響を抑制することを重視する場合は、2つのパッチ列に存在するパッチ数を多くする。例えば、Kパッチは2つのパッチ列901、911に存在するパッチがK08からK18の11階調であるが、Yパッチのうち2つのパッチ列903、913に存在するパッチがY12からY18の7階調である。
また、図11に示した階調補正パラメータ生成用シートとは異なる、図12に示す階調補正パラメータ生成用シートであっても良い。
図12の階調補正パラメータ生成用シートが図11の階調補正パラメータ生成用シートと異なる点は、各色の階調数が異なり、また、ある色の1箇所にのみ存在するパッチの一部が他の色のパッチ列に混入している点である。
例えば、K色のパッチはKパッチ列1001とKパッチ列1011の他に、K00パッチとK01パッチがKYパッチ列1003とKYパッチ列1013に混入している。このとき、図12のように、各パッチ列のパッチ数は13で一致しており、パッチ列ごとにパッチ数が異なる場合と比較して、測色位置を容易に指定することができる。
本発明は、前述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。また、本発明の実施例の機能等を実現するためのプログラムは、ネットワークを介した通信によってサーバから提供されるものでも良い。
1 プリンタ
2 階調補正パラメータ生成用の画像データ格納部
3 出力部
4 階調補正処理部
5 演算部
6 パッチ配列決定部
7 パッチ配列導出用の画像データ格納部
8a 階調パラメータ生成用シート
8b、c パッチ配列導出用シート
9 測色部
特開2007−264364号公報 特許3241986号公報

Claims (11)

  1. 階調補正パラメータを生成するために画像出力装置から出力する階調補正パラメータ生成用シートにおいて、前記階調補正パラメータ生成用シートは、階調特性を把握するための同一色のパッチ集合であるパッチブロックをkブロック有し、出力位置による濃度ムラが大きい濃度域においては同一濃度の前記パッチをmブロックに配置し、それ以外の濃度域においては同一濃度のパッチをnブロックに配置することを特徴とする階調補正パラメータ生成用シート。
    ただし、k≧2、1≦n<m≦k。
  2. 階調補正パラメータを生成するために画像出力装置から出力する階調補正パラメータ生成用シートにおいて、前記階調補正パラメータ生成用シートは、階調特性を把握するための同一色のパッチ集合であるパッチブロックをkブロック有し、高濃度域においては同一濃度の前記パッチをmブロックに配置し、それ以外の濃度域においては同一濃度のパッチをnブロックに配置することを特徴とする階調補正パラメータ生成用シート。
    ただし、k≧2、1≦n<m≦k。
  3. 階調補正パラメータを生成するために画像出力装置から出力する階調補正パラメータ生成用シートにおいて、前記階調補正パラメータ生成用シートは、階調特性を把握するための同一色のパッチ集合であるパッチブロックをkブロック有し、中間濃度域においては同一濃度の前記パッチをmブロックに配置し、それ以外の濃度域においては同一濃度のパッチをnブロックに配置することを特徴とする階調補正パラメータ生成用シート。
    ただし、k≧2、1≦n<m≦k。
  4. 前記パッチブロックは、前記画像出力装置の感光体ドラム上に現像される各ブロックの位置が前記感光体ドラムの回転方向に対して等間隔となるように配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の階調補正パラメータ生成用シート。
  5. 前記パッチブロックは、グラデーション状に濃度が変化するよう配置されたパッチ群であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の階調補正パラメータ生成用シート。
  6. 前記濃度の変化方向は、感光体ドラムの回転方向に直交する方向であることを特徴とする請求項5記載の階調補正パラメータ生成用シート。
  7. 前記パッチブロックは、少なくともある一種類の色は他の色とパッチ数が異なることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の階調補正パラメータ生成用シート。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の階調補正パラメータ生成用シートを画像出力装置から出力する画像出力手段と、前記出力された階調補正パラメータ生成用シートを測定して前記画像出力装置の階調特性を把握する階調特性把握手段と、前記階調特性に基づいて階調補正パラメータを生成する生成手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の階調補正パラメータ生成用シートを画像出力装置から出力する画像出力工程と、前記出力された階調補正パラメータ生成用シートを測定して前記画像出力装置の階調特性を把握する階調特性把握工程と、前記階調特性に基づいて階調補正パラメータを生成する生成工程を備えたことを特徴とする画像処理方法。
  10. 請求項9記載の画像処理方法をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  11. 請求項9記載の画像処理方法をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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