JP5476721B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動源としてエンジンとモータとを有し、駆動輪スリップ時に、駆動輪に出力する駆動トルクを低減させるトルクダウン処理を実行するハイブリッド車両の制御装置に関する。
従来、ハイブリッド車両の制御装置において、駆動輪がスリップした場合に、エンジンとモータとのトルクを低減させて、駆動輪のスリップを抑制する制御装置が、例えば、特許文献1などにより知られている。
特開2000−274269号公報
しかしながら、従来のハイブリッド車両の制御装置では、この制御を行う場合に、有段変速機を用いたシステムにおいては、ワンウェイクラッチが介在するギア段では、トルクダウン量が大きいと、変速機の入力回転数が低下してしまい、エンジン停止や、エンジンおよびモータに逆回転が生じる可能性があるという問題があった。特に、モータとして発電可能なモータジェネレータを用い、エンジンとモータジェネレータとを直結したHEVモードで発電を行なっている場合、モータジェネレータが負のトルクとなっていることから、このような問題が生じやすい。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、駆動輪スリップに伴うトルクダウン処理の実行時に、変速機の入力回転数が過分に低下するのを抑制し、これを原因とするエンジン停止、エンジンおよびモータの逆回転の発生を抑制できるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のハイブリッド車両の制御装置では、駆動輪スリップに伴うトルクダウン処理の実行時に、変速機のギア段がワンウェイクラッチを介在させたギア段である場合に、変速機の入力軸へのエンジンとモータとの合計入力トルクが、あらかじめ設定された下限値よりも小さな値にならないように、エンジンとモータとのトルク配分を行なうトルクダウン制限手段を備えていることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置とした。
本発明のハイブリッド車両の制御装置にあっては、発進加速時などに、駆動輪スリップが生じた場合には、トルク制御手段が、トルクダウン処理を実行し、変速機への入力トルクを低減させて、駆動輪のスリップ量を低減させる。
さらに、このようなトルクダウン処理の実行時において、変速機のギア段がワンウェイクラッチを介在させるギア段である場合には、トルクダウン制限手段が、変速機へのエンジンとモータとからの合計入力トルクが、あらかじめ設定されたトルクダウン時トルク閾値よりも小さな値にならないように、エンジンとモータとのトルク配分を行なう。
よって、駆動輪スリップに伴うトルクダウン処理の実行時に、変速機の入力回転数が過分に低下するのを抑制し、これを原因とするエンジン停止、エンジンおよびモータの逆回転の発生を抑制できる。
実施例1のハイブリッド車両の制御装置が適用された後輪駆動によるFRハイブリッド車両(ハイブリッド車両の一例)を示す全体システム図である。 実施例1の制御装置が適用されたFRハイブリッド車両の統合コントローラ10にて実行される演算処理を示す制御ブロック図である。 実施例1の制御装置が適用されたFRハイブリッド車両の統合コントローラ10で目標駆動力tFo0を演算する際に用いられる目標駆動力マップを示す図である。 実施例1の制御装置が適用されたFRハイブリッド車両の統合コントローラ10でモード選択処理を行なう際に用いられるEV−HEV選択マップを示す図である。 実施例1の制御装置が適用されたFRハイブリッド車両の統合コントローラ10でバッテリ充放電処理を行なう際に用いられる目標充放電量マップを示す図である。 実施例1に用いた自動変速機ATの一例を示すスケルトン図である。 実施例1に用いた自動変速機ATにおける1速のトルク伝達状態を示す共線図であり、(a)は、自動変速機ATの入力軸IPSに正のトルクが入力されている状態を示しており、(b)は、自動変速機ATの入力軸IPSに負のトルクが入力されている状態を示している。 実施例1の制御装置による駆動輪スリップ制御の処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の制御装置の動作点指令部400において目標エンジントルクを演算するのにあたり、バッテリ充電量SOCに応じて、フューエルカットによるトルクダウンと、点火時期調節によるトルクダウンとが選択されることを説明する、F/C不許可SOC閾値およびF/C許可SOC閾値を示す特性図である。 実施例1の制御装置において、エンジンEngおよびモータジェネレータMGのトルク配分を決定する構成を示すブロック図である。 実施例1の制御装置における、停車中に、HEVモードとして発電している状態から、運転者が急加速操作を行なって駆動輪スリップが生じた場合の動作例を示すタイムチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態のハイブリッド車両の制御装置は、内部にワンウェイクラッチを介在させるギア段を有した変速機(AT)の入力軸(IPS)側に、エンジン(Eng)およびモータ(MG)が連結されたハイブリッド車両の制御装置であって、スリップ検出手段が駆動輪スリップを検出した時に、前記変速機(AT)の入力トルクを低減させて駆動輪スリップを抑制させるトルクダウン処理を実行するトルク制御手段(30)と、前記トルクダウン処理の実行時に、前記変速機(AT)のギア段が前記ワンウェイクラッチを介在させたギア段である場合に、前記入力軸(IPS)への前記エンジン(Eng)と前記モータ(MG)との合計入力トルクが、あらかじめ設定された下限値よりも小さな値にならないように、前記エンジン(Eng)と前記モータ(MG)とのトルク配分を行なうトルクダウン制限手段(10)を備えていることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置である。
図1〜図11に基づき、この発明の最良の実施の形態の実施例1のハイブリッド車両の制御装置について説明する。
図1は、実施例1の制御装置が適用された後輪駆動によるFRハイブリッド車両(ハイブリッド車両の一例)を示す全体システム図である。
実施例1におけるFRハイブリッド車両の駆動系は、図1に示すように、エンジンEngと、フライホイールFWと、第1クラッチCL1と、モータジェネレータMGと、第2クラッチCL2と、自動変速機ATと、プロペラシャフトPSと、ディファレンシャルDFと、左ドライブシャフトDSLと、右ドライブシャフトDSRと、左後輪RL(駆動輪)と、右後輪RR(駆動輪)と、を有する。なお、FLは左前輪、FRは右前輪である。
エンジンEngは、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンであり、エンジンコントローラ1からのエンジン制御指令に基づいて、エンジン始動制御やエンジン停止制御やスロットルバルブのバルブ開度制御が行われる。なお、エンジン出力軸には、フライホイールFWが設けられている。
第1クラッチCL1は、エンジンEngとモータジェネレータMGの間に介装されたクラッチであり、第1クラッチコントローラ5からの第1クラッチ制御指令に基づいて、第1クラッチ油圧ユニット6により作り出された第1クラッチ制御油圧により、半クラッチ状態を含み締結・解放が制御される。この第1クラッチCL1としては、例えば、ピストン14aを有する油圧アクチュエータ14により締結・解放が制御される乾式単板クラッチが用いられる。
モータジェネレータMGは、ロータに永久磁石を埋設しステータにステータコイルが巻き付けられた同期型モータジェネレータであり、モータコントローラ2からの制御指令に基づいて、インバータ3により作り出された三相交流を印加することにより制御される。このモータジェネレータMGは、バッテリ4からの電力の供給を受けて回転駆動する電動機として動作することもできるし(以下、この状態を「力行」と呼ぶ)、ロータがエンジンEngや駆動輪から回転エネルギを受ける場合には、ステータコイルの両端に起電力を生じさせる発電機として機能し、バッテリ4を充電することもできる(以下、この動作状態を「回生」と呼ぶ)。なお、このモータジェネレータMGのロータは、ダンパーを介して自動変速機ATの入力軸IPSに連結されている。
第2クラッチCL2は、モータジェネレータMGと左右後輪RL,RRの間に介装されたクラッチであり、ATコントローラ7からの第2クラッチ制御指令に基づいて、第2クラッチ油圧ユニット8により作り出された制御油圧により、スリップ締結とスリップ解放を含み締結・解放が制御される。この第2クラッチCL2としては、例えば、比例ソレノイドで油流量および油圧を連続的に制御できる湿式多板クラッチや湿式多板ブレーキが用いられる。なお、第1クラッチ油圧ユニット6と第2クラッチ油圧ユニット8は、自動変速機ATに付設されるAT油圧コントロールバルブユニットCVUに内蔵されている。
自動変速機ATは、例えば、前進5速/後退1速等の有段階の変速段を車速やアクセル開度等に応じて自動的に切り換える有段変速機であり、前記第2クラッチCL2は、専用クラッチとして新たに追加したものではなく、自動変速機ATの各変速段にて締結される複数の摩擦締結要素のうち、トルク伝達経路に配置される最適なクラッチやブレーキを選択している。そして、自動変速機ATの出力軸は、プロペラシャフトPS、ディファレンシャルDF、左ドライブシャフトDSL、右ドライブシャフトDSRを介して左右後輪RL,RRに連結されている。
実施例1のハイブリッド駆動系は、電気自動車走行モード(以下、「EVモード」という。)と、ハイブリッド車走行モード(以下、「HEVモード」という。)と、駆動トルクコントロール走行モード(以下、「WSCモード」という。)等の走行モードを有する。
「EVモード」は、第1クラッチCL1を解放状態とし、モータジェネレータMGの動力のみで走行するモードである。
なお、本実施例1では、EVモードにおいて、モータジェネレータMGのトルクを力行動作状態として正としてモータジェネレータMGの駆動力で走行するEV走行モードと、モータジェネレータMGのトルクを回生により負として減速走行するEV減速走行モードと、を形成可能としている。
「HEVモード」は、第1クラッチCL1を締結状態として、エンジンEngとモータジェネレータMGの駆動力で走行するモードである。なお、本実施例1では、このHEVモードにおいて、エンジン走行モード、モータアシスト走行モード、走行発電モード、HEV減速走行モードを形成可能としている。
エンジン走行モードは、モータジェネレータMGのトルクを0として、エンジンEngの正トルクで走行するモードである。
モータアシスト走行モードは、エンジンEngのトルクならびにモータジェネレータMGのトルクを両方正として走行するモードである。
走行発電モードは、エンジンEngのトルクを正とする一方、モータジェネレータMGのトルクを負とした回生動作状態として、モータジェネレータMGにより発電を行ないながら走行するモードである。
HEV減速走行モードは、走行発電モードとは逆に、モータジェネレータMGのトルクを正とした力行動作状態としながら、エンジンEngのトルクはフリクションによりモータジェネレータMGのトルクよりも絶対値の大きな負の値として、減速走行するモードである。
前記「WSCモード」は、例えば、「EVモード」からの発進時、または、「HEVモード」からの発進時、第2クラッチCL2をスリップ締結状態とし、第2クラッチCL2を経過するクラッチ伝達トルクが、車両状態やドライバー操作に応じて決まる要求駆動トルクとなるようにクラッチトルク容量をコントロールしながら発進するモードである。なお、「WSC」とは「Wet Start clutch」の略である。
次に、ハイブリッド車両の制御系を説明する。
実施例1におけるFRハイブリッド車両の制御系は、エンジンコントローラ1と、モータコントローラ2と、インバータ3と、バッテリ4と、第1クラッチコントローラ5と、第1クラッチ油圧ユニット6と、ATコントローラ7と、第2クラッチ油圧ユニット8と、ブレーキコントローラ9と、統合コントローラ10と、トラクションコントローラ30と、を有して構成されている。なお、エンジンコントローラ1と、モータコントローラ2と、第1クラッチコントローラ5と、ATコントローラ7と、ブレーキコントローラ9と、統合コントローラ10と、トラクションコントローラ30とは、情報交換が互いに可能なCAN通信線11を介して接続されている。
エンジンコントローラ1は、エンジン回転数センサ12からのエンジン回転数情報と、統合コントローラ10からの目標エンジントルク指令と、他の必要情報を入力する。そして、エンジン動作点(Ne,Te)を制御する指令を、エンジンEngのスロットルバルブアクチュエータ等へ出力する。
モータコントローラ2は、モータジェネレータMGのロータ回転位置を検出するレゾルバ13からの情報と、統合コントローラ10からの目標MGトルク指令および目標MG回転数指令と、他の必要情報を入力する。そして、モータジェネレータMGのモータ動作点(Nm,Tm)を制御する指令をインバータ3へ出力する。なお、このモータコントローラ2では、バッテリ4の充電容量をあらわすバッテリ充電量SOCを監視していて、このバッテリ充電量SOC情報は、モータジェネレータMGの制御情報に用いられると共に、CAN通信線11を介して統合コントローラ10へ供給される。
第1クラッチコントローラ5は、油圧アクチュエータ14のピストン14aのストローク位置を検出する第1クラッチストロークセンサ15からのセンサ情報と、統合コントローラ10からの目標CL1トルク指令と、他の必要情報を入力する。そして、第1クラッチCL1の締結・解放を制御する指令をAT油圧コントロールバルブユニットCVU内の第1クラッチ油圧ユニット6に出力する。
ATコントローラ7は、アクセル開度センサ16と、車速センサ17と、他のセンサ類18(変速機入力回転数センサ、インヒビタースイッチ等)からの情報を入力する。そして、Dレンジを選択しての走行時、アクセル開度Apoと車速Vspにより決まる運転点がシフトマップ上で存在する位置により最適な変速段を検索し、検索された変速段を得る制御指令をAT油圧コントロールバルブユニットCVUに出力して、図示を省略した各摩擦締結要素の締結および解放を制御する。なお、シフトマップとは、アクセル開度と車速に応じてアップシフト線とダウンシフト線を書き込んだマップをいう。ATコントローラ7は、上記自動変速制御に加えて、統合コントローラ10から目標CL2トルク指令を入力した場合、第2クラッチCL2の締結・解放を制御する指令をAT油圧コントロールバルブユニットCVU内の第2クラッチ油圧ユニット8に出力する第2クラッチ制御を行なう。
ブレーキコントローラ9は、4輪の各車輪速を検出する車輪速センサ19と、ブレーキストロークセンサ20からのセンサ情報と、統合コントローラ10からの回生協調制御指令と、他の必要情報を入力する。そして、例えば、ブレーキ踏み込み制動時、ブレーキストロークBSから求められる要求制動力に対し回生制動力だけでは不足する場合、その不足分を機械制動力(液圧制動力やモータ制動力)で補うように、回生協調ブレーキ制御を行なう。
トラクションコントローラ30は、車輪速Wspおよび車速(車体速)Vspに基づいて、駆動輪である左右後輪RL,RRのスリップを監視し、左右後輪RL,RRがスリップした場合は、統合コントローラ10へトルクダウンを要求する。
統合コントローラ10は、車両全体の消費エネルギを管理し、最高効率で車両を走らせるための機能を担うもので、モータ回転数Nmを検出するモータ回転数センサ21や他のセンサ・スイッチ類22からの必要情報およびCAN通信線11を介して情報を入力する。そして、統合コントローラ10は、アクセル開度Apoと、バッテリ充電量SOCと、車速Vsp(変速機出力軸回転数に比例)と、に応じて、運転者が望む駆動力を実現できる運転モードを選択し、モータコントローラ2に、目標MGトルクもしくは目標MG回転数指令を出力し、エンジンコントローラ1に、目標エンジントルク指令を出力し、第1クラッチコントローラ5へ目標CL1トルク指令を出力し、ATコントローラ7へ目標CL2トルク指令を出力し、ブレーキコントローラ9へ回生協調制御指令を出力する。
図2は、実施例1の制御装置が適用されたFRハイブリッド車両の統合コントローラ10にて実行される演算処理を示す制御ブロック図である。図3は実施例1の制御装置が適用されたFRハイブリッド車両の統合コントローラ10での目標駆動力tFo0を演算する際に用いられる目標駆動力マップを示す図である。図4は、実施例1の制御装置が適用されたFRハイブリッド車両の統合コントローラ10でのモード選択処理を行なう際に用いられるEV-HEV選択マップを示す図である。図5は、実施例1の制御装置が適用されたFRハイブリッド車両の統合コントローラ10でバッテリ充電制御を行なう際に用いられる目標充放電量マップを示す図である。以下、図2〜図5に基づき、実施例1の統合コントローラ10にて実行される演算処理を説明する。
統合コントローラ10は、図2に示すように、目標駆動力演算部100と、モード選択部200と、目標充放電演算部300と、動作点指令部400とを有する。
目標駆動力演算部100では、図3に示す目標駆動力マップを用いて、アクセル開度Apoと車速Vspとから、目標駆動力tFo0を演算する。
モード選択部200では、図4に示すEV-HEV選択マップを用いて、アクセル開度Apoと車速Vspとから、「EVモード」または「HEVモード」を目標走行モードとして選択する。但し、バッテリ充電量SOCが所定値以下であれば、強制的に「HEVモード」を目標走行モードとする。また、「EVモード」または「HEVモード」からの発進時、車速Vspが第1設定車速Vsp1になるまで「WSCモード」を目標走行モードとして選択する。
目標充放電演算部300では、図5に示す目標充放電量マップを用いて、バッテリSOCから目標充放電電力tPを演算する。
動作点指令部400では、アクセル開度Apoと、目標駆動力tFo0と、目標走行モードと、車速Vspと、目標充放電電力tPと、バッテリ充電量SOC等の入力情報に基づき、動作点到達目標として、過渡的な目標エンジントルクと目標MGトルクと目標CL2トルク容量と目標ATシフトとCL1ソレノイド電流指令を演算する。そして、目標エンジントルク指令と目標MGトルク指令とCL1ソレノイド電流指令と目標CL2トルク容量と目標ATシフトを、CAN通信線11を介して各コントローラ1,2,5,7に出力する。
なお、図2に示す変速制御部500は、ATコントローラ7の一部を成し、この変速制御部500では、目標CL2トルク容量と目標ATシフトとから、これを達成するように、自動変速機AT内のソレノイドバルブを駆動制御する。
図6は、自動変速機ATの一例を示すスケルトン図である。
この自動変速機ATは、3つの遊星ギア601,602,603、クラッチあるいはブレーキから成る7つの締結要素F/B,I/C,D/C,H&LR/C,Rev/B,Fwd/B,LC/B、3つのワンウェイクラッチ3rdOWC,1stOWC,FwdOWCを備えている。
この自動変速機ATでは、ワンウェイクラッチOWCが介在するギア段は、1速と2速のギア段となっている。そして、自動変速機ATでは、締結要素Fwd/Bを締結することにより1速を形成し、締結要素Fwd/B,D/Cを締結することにより2速を形成する。
そこで、例えば1速のギア段の時、エンジンEngおよびモータジェネレータMGが正側のトルクを出力して加速する場合、各締結要素F/B,Fwd/BおよびワンウェイクラッチFwdOWCがトルクを受け止めることによって、出力軸(プロペラシャフトPS)にトルクが伝達される。エンジンEngおよびモータジェネレータMGのトルクの合計が負となり、自動変速機ATの入力軸IPSに負のトルクが入力された場合は、ワンウェイクラッチFwdOWCが外れるので、出力軸(プロペラシャフトPS)にはトルクが伝わらなくなり、入力回転は低下する。
この状態を図7の共線図により示している。すなわち、図7(a)は、自動変速機ATのギア段が1速で、その入力軸IPSに正のトルクが入力されている状態を示しており、同図(b)は、同様に1速で、その入力軸IPSに負のトルクが入力されている状態を示している。
すなわち、入力軸IPSに負のトルクが入力されて、ワンウェイクラッチFwdOWCが外れた状態になった場合、遊星ギア602のサンギアS2,S3がフリー状態となり、これに伴い遊星ギア601では、キャリアC1の回転数が低下し、リングギアR1の回転数が低下する可能性がある。そして、リングギアR1は、自動変速機ATの入力軸IPSに連結されていることから、入力軸回転数IPSmも低下し、この入力軸回転数IPSmが過分に低下した場合、エンジンEngがストールしたり、さらにはエンジンEngおよびモータジェネレータMGが逆回転したりする可能性がある。
そこで、統合コントローラ10では、駆動輪スリップ制御の実行時に、エンジンEngとモータジェネレータMGのトルク配分処理を実行し、入力軸回転数IPSmが過分に低下するのを防止する。以下、駆動輪スリップ制御の処理の流れを、図8のフローチャートに基づいて説明する。
この駆動輪スリップ制御は、あらかじめ設定された制御周期で実行される。最初のステップS1では、駆動輪である左右後輪RL,RRの車輪スリップ量があらかじめ設定されたスリップ閾値を超えたか否か判定し、スリップ閾値を超えた場合には、ステップS2に進み、スリップ閾値を超えない場合は、駆動輪スリップ制御を実行することなく1回の流れを終える。
ステップS2では、トルクダウン目標値を決定し、次のステップS3に進む。ここで、トルクダウン目標値は、自動変速機ATの入力トルクの上限値として設定する。このとき、トルクダウン目標値は、自動変速機ATの入力トルクとして決定してもよいし、自動変速機ATの出力トルクあるいはプロペラシャフトトルクとして決定してもよいし、ドライブシャフトトルクとして決定してもよい。
ステップS3では、現在のギア段が、ワンウェイクラッチOWCによりトルクを受け止めるギア段であるか否か、具体的には、本実施例1では、1速あるいは2速であるか否かを判定し、1速あるいは2速の場合はステップS4に進み、それ以外のギア段の場合はステップS5に進む。
ステップS4では、ワンウェイクラッチOWCでトルクを受け止めるギア段における自動変速機ATの入力トルク下限値を設定する。この場合、入力トルク下限値は、自動変速機ATの入力トルクが負とならない値に設定し、本実施例1では、「±0」に設定する。
ステップS5では、トルクダウン目標値が、あらかじめ設定された目標値閾値よりも小さいか否か判定し、目標値閾値よりも小さい場合には、ステップS6に進み、目標値閾値以上の場合は、ステップS7に進む。
ステップS6では、発電量制限処理を行い、ステップS7に進む。この発電量制限処理では、トルクダウン目標値が小さくなるにつれて、発電トルクを小さくし、発電によるモータジェネレータMGの負のトルクの絶対値が小さくなるようにする。
ステップS7では、エンジンEngおよびモータジェネレータMGのトルク配分を決定する。このトルク配分を決定するのにあたり、図10に示すように、比較器701によりトルクダウン目標値と自動変速機ATの入力トルク下限値との大きい方の値を選択し、減算器702により、比較器701の出力から目標エンジントルク(この目標エンジントルクは、モータジェネレータMGにおける発電量を加算したトルクである)を差し引いた値をモータトルク指令値とする。また、目標エンジントルクは、そのままエンジントルク指令値とする。
ここで、目標エンジントルクは、動作点指令部400で演算されるが、本実施例1では、目標エンジントルクは、バッテリ充電量SOCに応じて、フューエルカットによるトルクダウンと、点火時期調節によるトルクダウンかが選択される。すなわち図9に示すように、ヒステリシスを有したF/C不許可SOC閾値およびF/C許可SOC閾値に基づき、バッテリ充電量SOCが、F/C不許可SOC閾値以下の場合は、フューエルカットによるトルクダウンが禁止され、点火時期調節によるトルクダウンが行なわれるとともに、これに応じた目標エンジントルクが設定される。一方、バッテリ充電量SOCが、F/C許可SOC以上の場合は、フューエルカットが許可され、フューエルカットによるトルクダウンが行なわれるとともに、これに応じた目標エンジントルクが設定される。
すなわち、点火時期調節によるトルクダウンは、フューエルカットによるトルクダウンと比較して、トルクダウン量が小さくなる。このトルクダウン量が減った分、図10に示す構成に基づいて、モータトルク指令値によるトルクダウン量(発電量)が大きく設定される。
次に、作動例を図11に示すタイムチャートに基づいて説明する。なお、このタイムチャートは、停車中に、HEVモードとして発電している状態から、運転者が急加速操作を行なって駆動輪スリップが生じた場合の動作例を示している。
この例では、t0の時点からt1の時点までの停車中は、エンジントルク(正)とモータトルク(負)とが釣り合い、モータジェネレータMGは、発電を行っている。
そして、t1の時点で、運転者が図外のアクセルペダルを踏み込む加速操作を行なった結果、エンジントルクが急激に高まり、駆動輪である左右後輪RL,RRにスリップが生じ、車輪速が車体速(Vsp)を大きく上回った状態に移行する。
このとき、車輪速Wspが車体速(車速Vsp)を所定値だけ上回り、駆動輪スリップがスリップ閾値を越えた時点t2で、図8に示す駆動輪スリップ制御のフローにおいてステップS1からS2に進み、駆動輪スリップの発生を抑えるトルクダウン目標値が決定される。このトルクダウン目標値は、例えばトラクションコントローラ30で決定され、このトルクダウン目標値が、変速機入力トルクの上限値として設定される。したがって、これ以降、運転者の加速(トルク)要求に対し設定される目標駆動力は、トルクダウン目標値を超えることはない。
このトルクダウン目標値の設定により、t2の時点の直後にエンジントルクが低減される。さらに、停車状態からの発進時のギア段は、1速に制御されている。この1速では、トルク伝達にワンウェイクラッチOWCが介在されるギア段であることから、ステップS3→S4の処理に基づいて、変速機入力トルク下限値(=0)が設定される。
その後、このタイムチャートに示す例では、車輪スリップ量が大きいことから、トルクダウン目標値は、t3の時点で、負の値となる。そして、このように、トルクダウン目標値が負の値になった場合、ステップS5においてトルクダウン目標値が目標値閾値よりも小さくなることから、ステップS6の発電量制限処理が実行される。この発電量制限処理により、発電トルク、すなわち、モータジェネレータMGの負のトルクの絶対値は、トルクダウン目標値が小さくなるにつれて小さくなるよう制限される。なお、この時の発電トルクの制限のし方は、車輪のスリップ量に応じ、スリップ量が大きくなるほど、発電トルクが小さくなるように設定してもよいし、あるいは、エンジン回転数が低いほど発電トルクが小さくなるように設定してもよい。
以上の処理の結果、t2の時点から、エンジントルクダウンが実行され、t3の時点以降に、トルクダウン目標値が負の値になっている間、ステップS4で設定された変速機入力トルクの下限値に基づいて、t4の時点以降、エンジントルクが0に制限され、同時に、ステップS6の発電量制限に基づいて、モータジェネレータMGの発電トルクが0に制限される。
その後、トルクダウン制御に基づいて、車輪速Wspが低下するのに伴い、トルクダウン目標値が「負」から「正」に向けて上昇するのに伴い、t5の時点でエンジントルクが立ち上がるとともに、モータジェネレータMGによる発電を開始して負のトルクを発生させ、エンジントルクとモータトルクとの配分を適量に制御することで、車輪速Wspが車体速(Vsp)に、さらに近づく。
そして、駆動輪スリップが小さくなると、トルクダウン目標値が「負」から「正」に変わり(t6の時点)、 その後、車輪速Wspが車体速(Vsp)を下回る寸前のt7の時点で、トルクダウン目標値が下がり、これと共に、エンジントルクとモータジェネレータトルクとを合計した合計入力トルクは、車輪速Wspが車体速(Vsp)をわずかに上回る加速状態を形成する値に制御される。
以上のように、トルクダウン目標値が負となるt3からt6の間の時点で、エンジンEngとモータジェネレータMGとの合計入力トルクが、「0」以下の負の値になることのないように制御される。
よって、ワンウェイクラッチOWCを介したトルク伝達が行なわれていても、ワンウェイクラッチOWCが開放状態にならないようにできる。これにより、自動変速機ATの入力軸回転数IPSmが極端に低下するのを防止でき、入力軸回転数IPSmの低下による、エンジン停止や、エンジンEngおよびモータジェネレータMGの逆回転などの発生を防止できる。
以上説明してきたように、実施例1の装置では、以下に列挙する効果が得られる。
a)駆動輪スリップの発生時に、トラクションコントローラ30によりトルクダウン制御を行なう装置において、自動変速機ATでトルク伝達にワンウェイクラッチOWCが介在されるギア段(1速、2速)のときには、トルクダウン目標値に関わらず、エンジンEngとモータジェネレータMGとの合計入力トルクが、下限値(0)以下の負の値にならないようにトルクダウン制限処理を行なうようにした。
したがって、HEVモードでトルクダウンを行なってワンウェイクラッチOWCが開放状態となって、自動変速機ATの入力軸回転数IPSmが極端に低下することがないようになった。よって、自動変速機ATの入力軸回転数IPSmが極端に低下することによるエンジン停止や、エンジンEngおよびモータジェネレータMGの逆回転の発生を防止することができる。
b)HEVモードでのトルクダウン制限処理時に、モータジェネレータMGの発電量を低下させる発電量制限処理を行なうようにした。
したがって、モータジェネレータMGの発電量を低下させない場合と比較して、自動変速機ATの入力トルクが負にならないように制御するのが容易となり、上記a)のように、入力軸回転数が極端に低下することによるエンジン停止などの不具合の発生防止をより確実に達成することができる。
c)上記b)のモータジェネレータMGの発電量低下を、トルクダウン目標値に応じて設定するようにしたため、トルクダウン量に的確に対応させて発電量、すなわち、モータジェネレータMGの負のトルクを低減させることができる。
また、発電量低下を、トルクダウン目標値のみならず、駆動輪のスリップ量、エンジン回転数のいずれか、あるいは全て応じて設定するようにして設定することができる。
これにより、エンジンEngやモータジェネレータMGや締結要素のトルクのばらつきを原因として、自動変速機ATの入力軸トルクが、負になるのを防止できる。
d)ステップS6で行なう発電量制限処理は、トルクダウン処理実行時の合計入力トルクの目標値であるトルクダウン目標値が、あらかじめ設定された目標値閾値よりも小さい場合に、実行するようにした。このため、トルクダウン処理の実行時において、通常は、発電量を制限せずに、モータジェネレータMGの発電量を利用して大きなトルクダウンを達成可能である一方、入力軸回転数IPSmがエンジン停止の可能性のある回転数まで低下しそうな状況では、トルクダウン量を的確に制限して、エンジン停止や、エンジンEngおよびモータジェネレータMGの逆回転を的確に防止できる。
e)エンジントルクを低下させるのにあたり、バッテリ充電量SOCに応じ、F/C許可SOC閾値およびF/C不許可SOC閾値に基づいて、エンジントルクダウンをフューエルカットにより行なうか、点火時期調節により行なうかを、切り換えるようにした。
このため、バッテリ充電量SOCが高い場合には、フューエルカットによるトルクダウンを行なって、トルクダウン効果が得やすい。加えて、モータジェネレータMGは、回生(発電)のみならず、力行を行なって、トルクダウン量が過分になるのを防止する自由とが高くなる。
また、バッテリ充電量SOCが低下した場合には、エンジンEngのフューエルカットを禁止し、モータジェネレータMGが発電を行ないやすくして、バッテリ充電量を高めることができる。
f)統合コントローラ10は、トルクダウン制限処理におけるエンジンEngとモータジェネレータMGとのトルク配分に、エンジンEngに、目標エンジントルク指令値を与える処理を行なう一方、モータジェネレータMGに、トルクダウン目標値と変速機入力トルク下限値との大きい方の値から、目標エンジントルク指令値を差し引いた指令値を与える処理を行うようにした。
このため、合計入力トルクが、変速機入力トルク下限値を下回ることが無いようにできる。
以上、本発明のハイブリッド車両の制御装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、ハイブリッド車両の構成として、エンジンEng、第1クラッチCL1、モータジェネレータMG、第2クラッチCL2(自動変速機ATに内蔵)を備えた構成を示した。しかし、図1に示す構成に限定されるものではなく、例えば、第2クラッチCL2を用いない構成としてもよい。さらに、第1クラッチCL1も省略して、HEVモードのみで走行する構成としてもよい。
また、実施例1では、目標値閾値および変速機入力トルク下限値を、いずれも「0」に設定した例を示したが、これらは、変速機の入力回転数がエンジン停止の可能性がある回転数まで低下するのを防止できる値であれば、「0」に限定されるものではなく、正の値あるいは負の値に設定してもよい。
実施例1では、ハイブリッド車両として、左右後輪RL,RRを駆動輪とするFRハイブリッド車両を示したが、左右前輪を駆動輪とするFFハイブリッド車両や4輪を駆動輪とする、4WDハイブリッド車両へ適用することもできる。
3rdOWC ワンウェイクラッチ
1stOWC ワンウェイクラッチ
FwdOWC ワンウェイクラッチ
10 統合コントローラ(トルクダウン制限手段)
30 トラクションコントローラ(トルク制御手段)
AT 自動変速機
Eng エンジン
IPS 入力軸
IPSm 入力軸回転数
MG モータジェネレータ(モータ)
RL 左後輪(駆動輪)
RR 右後輪

Claims (7)

  1. 速機の入力軸側に、エンジンおよびモータが連結され、
    前記変速機が、入力軸から正トルク入力状態ではトルクを受け止めるトルク伝達状態となり、入力側から負トルク入力状態では非トルク伝達状態となるワンウェイクラッチを介在させるギア段を有したハイブリッド車両の制御装置であって、
    スリップ検出手段が駆動輪スリップを検出した時に、前記変速機の入力トルクを低減させて駆動輪スリップを抑制させるトルクダウン処理を実行するトルク制御手段と、
    前記トルクダウン処理の実行時に、前記変速機のギア段が前記ワンウェイクラッチを介在させたギア段であるか否か判定し、前記ワンウェイクラッチを介在させたギア段である場合に、前記入力軸への前記エンジンと前記モータとの合計入力トルクが、負にならないようにあらかじめ設定された下限値よりも小さな値にならないように、前記エンジンと前記モータとのトルク配分を行なうトルクダウン制限手段と、
    を備え、
    前記モータとして、電力供給を受けて駆動する力行状態と回転エネルギを受けて発電する回生状態とを形成可能なモータジェネレータが用いられ、
    前記トルクダウン制限手段の前記トルクダウン制限処理に、前記モータジェネレータの発電量を制限する発電量制限処理を含み、かつ、この発電量制限処理における前記発電量の制限を、前記変速機の入力トルク、駆動輪スリップ量、エンジン回転数の少なくともいずれか1つに基づいて行なうことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記トルク制御手段は、前記トルクダウン制限処理における前記エンジンとモータとのトルク配分に、前記エンジンに、目標エンジントルク指令値を与える処理を行なう一方、前記モータに、前記トルクダウン処理実行時の前記合計入力トルクの目標値であるトルクダウン目標値と前記下限値との大きい方の値から、前記目標エンジントルク指令値を差し引いた指令値を与える処理を含むことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 前記発電量制限処理の前記発電量の制限では、前記トルクダウン処理の実行時の前記変速機の入力トルクに対応するトルクダウン目標値に基づいて、このトルクダウン目標値が小さくなるにつれて、前記発電量を小さく設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  4. 前記発電量制限処理の前記発電量の制限では、駆動輪スリップ量に基づいて、この駆動輪スリップ量が大きくなるほど、前記発電量を小さく設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  5. 前記発電量制限処理の前記発電量の制限では、エンジン回転数に基づいて、前記エンジン回転数が低いほど、前記発電量を小さく設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  6. 前記発電量制限処理は、前記トルクダウン処理実行時の前記合計入力トルクの目標値であるトルクダウン目標値が、あらかじめ設定された目標値閾値よりも小さい場合に、実行することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  7. 前記トルク制御手段は、前記トルクダウン制限処理に、バッテリ充電量に応じ、前記バッテリ充電量があらかじめ設定された充電量閾値よりも大きい場合には、前記エンジンへの燃料供給カットによるトルクダウンを許可し、前記充電量閾値よりも小さい場合には、前記エンジンへの燃料供給カットによるトルクダウンを禁止して点火時期調節によるトルクダウンを行なわせる処理を含むことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
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