JP4007127B2 - ハイブリッド車両の駆動トルク制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の駆動トルク制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両、特にモータとエンジンとを駆動源として備えたハイブリッド車両の駆動トルク制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のハイブリッド車両の駆動力制御に関する技術として、例えば特開平9−65504号公報に記載されるものがある。この技術は、エンジンと電動機とを連結し、例えばハイブリッド車両の後輪をエンジン又は電動機、或いはその双方で駆動するようにし、合わせて蓄電装置としてキャパシタを用いたハイブリッド車両のもので、前記電動機を所謂回生作動させることにより発電機としても用い、車両減速時には路面反力トルクで電動機を回生作動させて発電して蓄電装置に蓄積し、車両発進加速時には、電動機で車輪を駆動して燃費の向上を図ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、モータの制御応答速度はエンジンに比べて速いため、駆動トルクの急激な変動によるドライバーの不快感を防ぐ必要がある。このために従来の技術では、全運転状態においてモータの制御応答速度も遅らせている。従って速やかな制御応答速度を要求される車輪のスリップ制御中においても、モータの制御応答速度を遅らせているため、スリップ制御性能が悪化するという問題がある。
【0004】
本発明はこのような問題点を鑑みてなされたもので、スリップ制御をしていない場合にはモータ及びエンジンの制御応答速度を遅らせることによって駆動トルクの急激な変動によるドライバーの不快感を防ぎ、また車輪のスリップ制御をしている場合にはモータ及びエンジンの制御応答速度をスリップ制御を行わない場合に比べて速める或いは遅らせないようにしてスリップ抑制制御トルクに対するモータ及びエンジンの応答性を向上させ、ドライバーの運転性とスリップ制御性能を向上させる車両の駆動トルク制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、駆動輪に駆動トルクを伝達可能な電動機を備えたハイブリッド車両の駆動トルク制御装置において、車両の走行条件を検出する走行条件検出手段と、前記走行条件に基づいて第1目標駆動トルクを算出する第1目標駆動トルク算出手段と、駆動輪のスリップ量を検出する手段と、前記スリップ量に基づいて第2目標駆動トルクを算出する第2目標駆動トルク算出手段と、駆動輪のスリップ量が所定量以下のときに前記第1目標駆動トルクに基づいて目標電動機トルクを算出する一方、駆動輪のスリップ量が所定量より大きいときスリップ制御をするように前記第2目標駆動トルクに基づいて目標電動機トルクを算出し、前記第1目標駆動トルクの変化に対する前記目標電動機トルクの応答速度に対し、前記第2目標駆動トルクの変化に対する前記目標電動機トルクの応答速度を大きくする目標電動機トルク算出手段と、前記スリップ制御中の、エンジンが最大駆動トルクを出力している状態で燃料噴射を停止し、かつスロットルを全閉した時からエンジンの駆動トルクが前記最大駆動トルクより小さい所定値となるまでの期間に相当する初期に、前記最大蓄電量まで蓄電することを許可する手段と、前記スリップ制御中であって前記スリップ制御の初期でないとき、および前記スリップ制御中でないとき、前記スリップ制御中の初期に電動機回生によって生じる回生電力を蓄えられるよう、前記最大蓄電量に対して蓄電量上限値を設定し蓄電余裕を確保する手段と、を有することを特徴とするハイブリッド車両の駆動トルク制御装置である。
【0006】
【発明の効果】
本発明によれば、スリップ制御実施の有無によりモータ及びエンジンの目標トルクに対する制御応答速度を変化させることができ、ドライバーの運転性とスリップ制御性能を向上させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0008】
図1は、本実施形態のハイブリッド車両の機械的構成を示すブロック図の一例である。図1に示すように、駆動力源として、バッテリ7から供給される電力により駆動されるモータ2とガソリン等の液体燃料の爆発力により駆動されるエンジン1とを併用し、後述する車両の走行状態に応じて、モータ2のみによる走行、エンジン1のみによる走行、或いはモータ2とエンジン1の双方による走行とが実現される。
【0009】
エンジン1及びモータ2はトルクコンバータ3を介して自動変速機4に駆動力を伝達する。自動変速機4は、エンジン1及びモータ2から入力された駆動力を走行状態に応じて(或いは運転者の操作により)所定のトルク及び回転数に変換して、デファレンシャルギア5を介して駆動輪9、10に伝達する。また、モータ2は、エンジン1によって駆動される発電機としての機能を有し、バッテリ7の充電状態に応じて発電し、バッテリの充電状態を適当に維持する。
【0010】
エンジン1は、例えば直噴型ガソリンエンジン或いは吸気バルブの閉弁タイミングを遅延させる高燃費タイプのものが搭載され、モータ2は、例えば三相同期電動機や三相誘導電動機等の力行運転及び回生運転ができる交流機が搭載され、バッテリ7はニッケル水素電池或いはリチウムイオン電池等が搭載される。
【0011】
インバータ6はモータ2で発電された交流電流を直流電流に変換し、バッテリ7に充電する。或いはバッテリ7が放電した直流電流を交流電流に変換し、モータ2に供給することができる半導体デバイスが搭載される。
【0012】
コントローラ8は、CPU、ROM、RAM、インターフェース回路及びインバータ回路等からなり、エンジン1の点火時期や燃料噴射量等をコントロールすると共に、モータ2の出力トルクや回転数等をエンジン1のトルク変動や自動変速機7の変速ショックを吸収するように制御する。また、コントローラ8はエンジン1の作動時にモータ2にて発電された電力をバッテリ7に充電させるように制御する。
【0013】
次に、図1を参照して本実施形態のハイブリッド自動車の電気的構成について説明する。
【0014】
コントローラ8には、エンジントルクを検出するエンジントルクセンサ101からの信号、バッテリ7の蓄電残量を検出するバッテリ蓄電量センサ107からの信号、車輪9〜12の回転速度を検出する車輪速センサ109〜112からの信号、運転者によるアクセルペダル13或いはブレーキペダル14の踏込量を検出するための走行条件検出手段としてのアクセルストロークセンサ113及びブレーキストロークセンサ114からの信号、自動変速機4の作動油温度を検出する図示しない油温センサからの信号等を入力してエンジン1に対して点火時期や燃料噴射量及び吸入空気量の制御等を行うと共に、モータ2への電力供給量の制御等を行う。
【0015】
また、コントローラ8は、車輪速センサ109〜112からの信号を入力して、各車輪速から推定演算される車体速と現在の車輪速から各車輪のスリップ量(率)を演算し、駆動輪9、10と従動輪11、12の車輪速変化量(率)から駆動輪にスリップが発生する状態か否かを判定し、この状態を判定するとエンジン1及びモータ2の出力トルクを低下させ、スリップを回避して車両を安定化させる。
【0016】
次に、図1及び図2を参照してコントローラ8による主要な運転状態下におけるエンジン1、モータ2及びバッテリ7の制御内容について説明する。
[停車時]
車両停止時にはエンジン1、モータ2は停止される。但し、エンジンはエンジン冷間時とバッテリ蓄電量が所定値以下の時に運転され、モータ2はエンジン運転中には発電のために駆動されてバッテリ7の蓄電量を回復する。
[緩発進時]
モータ2が駆動トルクを出力し、モータ2により車両が駆動される。
[急発進時]
モータ2が駆動トルクを出力し、またエンジン1が始動後高出力で運転される。よって、エンジン始動後は、エンジン1とモータ2双方により車両は駆動される。なお、バッテリ7はモータ2に給電する。
[エンジン始動時]
モータ2がエンジン1をクランキングするための駆動トルクを出力してエンジン1が起動される。このときバッテリ7はモータ2に給電する。
[定常低負荷走行時]
エンジン1は停止され、モータ2のみが駆動トルクを出力する。バッテリ7はモータ2に給電する。但し、エンジン1はエンジン冷間時とバッテリ蓄電量が所定値以下の時には運転され、モータ2はエンジン運転中は発電するために駆動されてバッテリ7を充電する。
[定常中負荷走行時]
エンジン1は高効率領域で運転され、エンジンの駆動力のみで車両は駆動する。モータ2はバッテリ7を充電する。
[定常高負荷走行時]
エンジン1は高出力運転され、モータ2が駆動トルクを出力する。よって車両はエンジン1とモータ2の双方により駆動される。バッテリ7はモータ2に放電する。但し、モータ2はバッテリ蓄電量が所定値以下の時はバッテリ7を充電する。
[急加速時]
エンジン1は高出力運転され、モータ2が走行のために駆動トルクを出力する。バッテリ7はモータ2に放電する。
[減速時(回生制動時)]
エンジン1は停止され、モータ2は電力を回生してバッテリ7を充電する。
【0017】
次に、図3に示すフローチャートは、コントローラ8によるトラクション制御の内容を示すものである。
【0018】
ステップS10では、各車輪速から推定演算される車体速Vspと、駆動輪の現在の車輪速の平均Vdから各駆動輪のスリップ量Sr(=Vd−Vsp)を演算する。
【0019】
ステップS20では、スリップ量Srがスリップ開始判断閾値Smax以上ならば、ステップS30に進みフラグFsを1にセットする。フラグFsはトラクション制御中のときに1がセットされる。即ち、Fsがセット中ならば駆動輪のスリップ制御中であることを表している。一方、ステップS20でスリップ量Srがスリップ開始判断閾値Smaxより小さければ、ステップS40に進む。
【0020】
ステップS40では、スリップ量Srがスリップ終了閾値Smin以下ならば、ステップS50に進みフラグFsを0にセットする。即ちスリップ量Srがスリップ終了閾値Sminより小さければスリップ制御が終了したことを表している。一方、ステップS40でスリップ率スリップ量Srがスリップ終了閾値Sminより大きければ、ステップS60に進む。
【0021】
ステップS60では、フラグFsが0ならば、ステップS70に進む。一方ステップS60でフラグFsが1ならば、後述するステップS90に進む。
【0022】
ステップS70では、アクセルペダル13が踏み込まれている場合には図4に示すマップから目標駆動トルクTaを設定し、またブレーキペダル14が踏み込まれている場合には図5に示すマップから目標駆動トルクTaを設定する。即ち、アクセルペダル13が踏まれている場合にはアクセルペダルの踏み込み量Apと車体速Vspからドライバーの要求する目標駆動トルクTaを設定し、ブレーキペダル14が踏まれている場合にはドライバーの要求する目標駆動トルクTaをブレーキペダルの踏み込み量Bpに比例するように設定する。
【0023】
ステップS80では、エンジン1とモータ2の目標駆動トルクの合計Tを、ドライバーの要求する目標駆動トルクTaに設定し、後述するステップS130に進む。
【0024】
ステップS90では、スリップ量Srを収束させるための目標スリップ量Stを設定する。目標スリップ量Stはスリップ開始判断閾値Smaxより小さくスリップ終了判断閾値Sminより大きい値であり、アクセルペダル13が解放されドライバーからの加速要求がなくなると速やかにスリップ量Srが十分小さい値まで収束するように設定する。
【0025】
ステップS100では、スリップ量Srと目標スリップ量Stとの差Sdを演算する。
【0026】
ステップS110では、スリップ量Srと目標スリップ量Stとの差Sdに応じてスリップ量Srを目標スリップ量Stに収束させるためのPIDフィードバック制御に用いるフィードバック制御値(トルク)Tsを演算する。このフィードバック制御値Tsは、比例ゲインPe、積分ゲインIe、微分ゲインDeを設定して下記式(1)により演算される。
【0027】
【数1】
Figure 0004007127
【0028】
なお、ステップS110ではスリップ量Srと目標スリップ量Stとの差Sdに応じてスリップ量Srを目標スリップ量Stに収束させるためのフィードバック制御値(トルク)Tsの演算に最適制御、スライディングモード制御等の制御方法を用いて演算しても良い。
【0029】
ステップS120では、エンジン1とモータ2に配分するトルクTを、スリップ量Srを目標スリップ量Stに収束させるためのPIDフィードバック制御に用いるフィードバック制御値(トルク)Tsに設定し、ステップS130に進む。
【0030】
ステップS130では、エンジン1とモータ2の目標トルクの合計Tを実現することを前提に、バッテリ7の蓄電量及びエンジン1の運転点が最良燃費線上にあるようにエンジン1の目標トルクTeを設定する。
【0031】
ステップS140では、エンジン1とモータ2の目標トルクの合計トルクTとエンジン1の目標トルクTeとの差をモータ2の目標トルクTm(=T−Te)に設定する。なお、このときスリップ制御時の駆動トルクTsの基づく合計トルクTの場合にはエンジンの実トルクを差し引いてモータ2の目標トルクTmとして、精度向上を図ってもよい。
【0032】
ステップS150では、フラグFsが0ならば、ステップS160に進む。一方ステップS150でフラグFsが1ならば、後述するステップS170に進む。
【0033】
ステップS160では、モータ2の目標トルクTmのなまし処理を行う。モータ2の目標トルクTmのなまし処理は、下記式(2)に示すようになまし処理の係数Ns(但し、0<Ns<1)を用いてモータ2の目標トルクTmの現在値Tm(n)と前回値Tm(n−1)の平均値を演算する。なまし処理の係数Nsはトルク変動による加減速がドライバーの不快感を招かないように設定し、後述するステップS170に進む。
【0034】
【数2】
Figure 0004007127
【0035】
(但し、0<Ns<1)
また、ステップS160ではモータ2の目標トルクTmの現在値Tm(n)と前回値Tm(n−1)との差ΔTm(n)による加減速が、ドライバーの不快感が起こらないようにモータ2の目標トルクTmを設定できる制御方法があれば代用しても良い。
【0036】
ステップS170では、エンジン1の目標トルクTeに応じてエンジン1を制御し、モータ2の目標トルクTmに応じてモータ2を制御する。
【0037】
このように、駆動輪のスリップ制御を行う必要がないときには、モータの目標駆動トルクTmをTa−Teに基づき設定し、駆動輪のスリップ制御を行うときにはモータの目標駆動トルクTmをTs−Teに基づき設定する。このとき、目標駆動トルクTsは、駆動輪のスリップを速やかに収束させるようにPIDフィードバック制御により演算された値となる。したがって、スリップ非制御時の車両トータルの目標駆動トルク変化に対するモータの目標駆動トルクの応答速度に対して、スリップ制御時の車両トータルの目標駆動トルク変化に対するモータの目標駆動トルクの応答速度を速くし、スリップ制御実施の有無によりモータ及びエンジンの目標トルクに対する制御応答速度を変化させることによって、ドライバーの運転性とスリップ制御性能を向上させることができる。
【0038】
また、駆動輪のスリップ非制御時にのみモータの目標駆動トルクに対してなまし処理を施すことで駆動トルク変動を抑制し、運転性を向上できる。
【0039】
図6のフローチャートは、コントローラ8による別のトラクション制御を示すものである。
【0040】
ステップS10では、各車輪速から推定演算される車体速Vspと、駆動輪の現在の車輪速の平均Vdから各駆動輪のスリップ量Sr(=Vd−Vsp)を演算する。
【0041】
ステップS20では、スリップ量Srがスリップ開始判断閾値Smax以上ならば、ステップS30に進みフラグFsを1にセットする。フラグFsはトラクションコントロールシステムが作動中のときに1がセットされる。即ち、Fsが1にセット中ならば駆動輪のスリップ制御中であることを表している。一方、ステップS20でスリップ量Srがスリップ開始判断閾値Smaxより小さければ、ステップS40に進む。
【0042】
ステップS40では、スリップ量Srがスリップ終了閾値Smin以下ならば、ステップS50に進みフラグFsを0にセットする。即ちスリップ量Srがスリップ終了閾値Sminより小さければスリップ制御が終了したことを表している。一方、ステップS40でスリップ率スリップ量Srがスリップ終了閾値Sminより大きければ、ステップS60に進む。以上、ここまでの制御は図3に示した制御内容と同一である。
【0043】
ステップS60では、フラグFsが0ならば、ステップS210に進む。一方ステップS60でフラグFsが1ならば、後述するステップS220に進む。
【0044】
ステップS210では、スリップ継続時間tcに0を設定する。スリップ制御継続時間tcには車輪のスリップ制御が開始された時からスリップ制御が継続して行われた時間が設定される。
【0045】
続くステップS70では、アクセルペダル13が踏まれている場合には図4に示すマップから目標駆動トルクTaを設定し、またブレーキペダル14が踏まれている場合には図5に示すマップから目標駆動トルクTaを設定する。即ち、アクセルペダル13が踏まれている場合にはアクセルペダルの踏み込み量Apと車体速Vspからドライバーの目標駆動トルクTaを設定し、ブレーキペダル14が踏まれている場合にはドライバーの目標駆動トルクTaをブレーキペダルの踏み込み量Bpに比例するように設定する。
【0046】
ステップS80では、エンジン1とモータ2の目標トルクの合計Tを、ドライバーの目標駆動トルクTaに設定し、後述するステップS250に進む。
【0047】
ステップS220では、スリップ制御が開始された時からスリップ制御が継続して行われた時間をスリップ制御継続時間tcに設定し、ステップS90に進む。
【0048】
ステップS90では、スリップ量Srを収束させるための目標スリップ量Stを設定する。目標スリップ量Stはスリップ開始判断閾値Smaxより小さくスリップ終了判断閾値Sminより大きい値であり、アクセルペダル13が解放されドライバーからの加速要求がなくなると速やかにスリップ量Sdが十分小さい値まで収束するように設定する。
【0049】
ステップS100では、スリップ量Srと目標スリップ量Stとの差Sdを演算する。
【0050】
ステップS110では、スリップ量Srと目標スリップ量Stとの差Sdに応じてスリップ量Srを目標スリップ量Stに収束させるためのPIDフィードバック制御に用いるフィードバック制御値(トルク)Tsを演算する。このフィードバック制御値Tsは、比例ゲインPe、積分ゲインIe、微分ゲインDeを設定して下記式(1)により演算される。
【0051】
【数1】
Figure 0004007127
【0052】
なお、ステップS110ではスリップ量Srと目標スリップ量Stとの差Sdに応じてスリップ量Srを目標スリップ量Stに収束させるためのフィードバック制御値(トルク)Tsの演算に最適制御、スライディングモード制御等の制御方法を用いて演算しても良い。
【0053】
ステップS120では、エンジン1とモータ2に配分するトルクTを、スリップ量Srを目標スリップ量Stに収束させるためのPIDフィードバック制御に用いるフィードバック制御値(トルク)Tsに設定し、ステップS230に進む。
【0054】
ステップS230では、スリップ制御継続時間tcが、エンジン1のトルクダウン時間txより大きいならば、後述するステップS250に進む。一方、ステップS230でスリップ制御が継続して行われた経過時間tcがトルクダウン時間tx以下ならば、ステップS240に進む。ここでトルクダウン時間txは、エンジン1が最大駆動トルクTemaxを出力している状態で燃料噴射停止とスロットル全閉を同時に行った時からエンジン1の駆動トルクが十分小さい値Teminになるまでの時間を実験或いはシミュレーションで求めた値である。
【0055】
ステップS240では、エンジン1の現在の出力トルクTreがエンジン1とモータ2の目標トルクの合計Tより小さいならば、ステップS250に進む。一方、エンジン1の現在の出力トルクTreがエンジン1とモータ2の目標トルクの合計T以上ならば、後述するステップS260に進む。
【0056】
ステップS250では、バッテリ7の最大蓄電量Bmxとバッテリ7の蓄電余裕Bmgとの差をコントローラ8が許可するバッテリ7の蓄電量上限値Btmx(=Bmx−Bmg)に設定する。なお、バッテリ7の蓄電余裕Bmgは、モータ2の最大回生電力Wとエンジン1のトルクダウン時間txとの積である。また、コントローラ8を製造する段階でバッテリ7の蓄電余裕Bmg及びエンジン1のトルクダウン時間txはコントローラ8のROMに記憶させておく。
【0057】
ステップS130では、エンジン1とモータ2の目標トルクの合計Tを実現することおよびバッテリの蓄電量が蓄電量上限値Btmxを超えないことを前提に、エンジン1の運転点が最良燃費線上にあるようにエンジン1の目標トルクTeを設定する。
【0058】
ステップS140では、エンジン1とモータ2の目標トルクの合計Tとエンジン1の目標トルクTeとの差をモータ2の目標トルクTm(=T−Te)に設定する。
【0059】
ステップS260では、バッテリ7の最大蓄電量Bmxをコントローラ8が許可するバッテリ7の蓄電量上限値Btmx(Btmx=Bmx)に設定する。通常はバッテリに蓄電余裕Bmgが残るような制御を行う(S250、S130)が、スリップ制御の初期は、最大蓄電量Bmxまで蓄電することを許可し、モータ回生によるスリップ制御を十分に行えるようにする。
【0060】
ステップS270では、エンジン1の目標トルクTeを十分小さい値Temnに設定し、ステップS280に進む。
【0061】
ステップS280では、エンジン1の現在の出力トルクTreとモータ2の目標トルクTmとの和を、エンジン1とモータ2の目標トルクの合計Tに速やかに近付けるようにモータ2の目標トルクTmを設定する。基本的にはTm=T−Treとする。Teを十分小さい値Temnに設定しても、Treは直ぐには小さくならないので、スリップ制御初期のTmは負の値(回生トルク)になる。モータ回生状態が続くとバッテリの蓄電量が増加し、蓄電量が蓄電量上限値Btmxに達するとそれ以上のモータ回生を行うことができなくなるが、スリップ制御初期は、蓄電量上限値Btmxが最大蓄電量Bmxまで高められている(ステップS260)ので、蓄電量が蓄電量上限値Btmxに達するような状況はあまり発生しない。
【0062】
ステップS150では、フラグFsが0ならば、ステップS160に進む。一方ステップS150でフラグFsが1ならば、後述するステップS170に進む。
【0063】
ステップS160では、モータ2の目標トルクTmのなまし処理を行う。モータ2の目標トルクTmのなまし処理は、下記式(2)に示すようになまし処理の係数Ns(但し、0<Ns<1)を用いてモータ2の目標トルクTmの現在値Tm(n)と前回値Tm(n−1)の平均値を演算する。なまし処理の係数Nsはトルク変動による加減速がドライバーの不快感を招かないように設定し、後述するステップS170に進む。
【0064】
【数2】
Figure 0004007127
【0065】
(但し、0<Ns<1)
また、ステップS160ではモータ2の目標トルクTmの現在値Tm(n)と前回値Tm(n−1)との差ΔTm(n)による加減速が、ドライバーの不快感或いは動力伝達系の破損等が起こらないようにモータ2の目標トルクTmを設定できる制御方法があれば代用しても良い。
【0066】
ステップS170では、エンジン1の目標トルクTeに応じてエンジン1を制御し、モータ2の目標トルクTmに応じてモータ2を制御する。
【0067】
したがって、スリップ制御経過時間tcが、トルクダウン時間tx以下のスリップ制御の初期の場合に、蓄電量上限値Btmxを最大蓄電量Bmxまで高めてモータ2を発電させ、エンジン1とモータ2の駆動トルクの和を減少し、駆動輪のスリップ制御性能を向上できる。
【0068】
図7のフローチャートは、コントローラ8による第3のトラクション制御を示すものである。
【0069】
ステップS10では、各車輪速から推定演算される車体速Vspと、駆動輪の現在の車輪速の平均Vdから各駆動輪のスリップ量Sr(Sr=Vd−Vsp)を演算する。
【0070】
ステップS20では、スリップ量Srがスリップ開始判断閾値Smax以上ならば、ステップS30に進みフラグFsを1にセットする。フラグFsはトラクションコントロールシステムが作動中のときに1がセットされる。即ち、Fsが1にセット中ならば駆動輪のスリップ制御中であることを表している。一方、ステップS20でスリップ量Srがスリップ開始判断閾値Smaxより小さければ、ステップS40に進む。
【0071】
ステップS40では、スリップ量Srがスリップ終了閾値Smin以下ならば、ステップS50に進みフラグFsを0にセットする。即ちスリップ量Srがスリップ終了閾値Sminより小さければスリップ制御が終了したことを表している。一方、ステップS40でスリップ率スリップ量Srがスリップ終了閾値Sminより大きければ、ステップS60に進む。
【0072】
ステップS60では、フラグFsが0ならば、ステップS210に進む。一方ステップS60でフラグFsが1ならば、後述するステップS220に進む。
【0073】
ステップS210では、スリップ継続時間tcに0を設定する。スリップ制御継続時間tcには車輪のスリップ制御が開始された瞬間からスリップ制御が継続して行われた時間が設定される。
【0074】
ステップS70では、アクセルペダル13が踏み込まれている場合には図4に示すマップから目標駆動トルクTaを設定し、またブレーキペダル14が踏み込まれている場合には図5に示すマップから目標駆動トルクTaを設定する。即ち、アクセルペダル13が踏まれている場合にはアクセルペダルの踏み込み量Apと車体速Vspからドライバーの目標駆動トルクTaを設定し、ブレーキペダル14が踏まれている場合にはドライバーの目標駆動トルクTaをブレーキペダルの踏み込み量Bpに比例するように設定する。
【0075】
ステップS80では、エンジン1とモータ2の目標トルクの合計Tを、ドライバーの目標駆動トルクTaに設定し、後述するステップS250に進む。
【0076】
ステップS220では、スリップ制御が開始された瞬間からスリップ制御が継続して行われた時間をスリップ制御継続時間tcに設定し、ステップS90に進む。
【0077】
ステップS90では、スリップ量Srを収束させるための目標スリップ量Stを設定する。目標スリップ量Stはスリップ開始判断閾値Smaxより小さくスリップ終了判断閾値Sminより大きい値であり、アクセルペダル13が解放されドライバーからの加速要求がなくなると速やかにスリップ量Sdが十分小さい値まで収束するように設定する。
【0078】
ステップS100では、スリップ量Srと目標スリップ量Stとの差Sdを演算する(Sd=Sr−St)。
【0079】
ステップS110では、スリップ量Srと目標スリップ量Stとの差Sdに応じてスリップ量Srを目標スリップ量Stに収束させるためのPIDフィードバック制御に用いるフィードバック制御値(トルク)Tsを演算する。このフィードバック制御値Tsは、比例ゲインPe、積分ゲインIe、微分ゲインDeを設定して下記式(1)により演算される。
【0080】
【数1】
Figure 0004007127
【0081】
また、ステップS110ではスリップ量Srと目標スリップ量Stとの差Sdに応じてスリップ量Srを目標スリップ量Stに収束させるためのフィードバック制御値(トルク)Tsの演算に最適制御、スライディングモード制御等の制御方法を用いて演算しても良い。
【0082】
ステップS120では、エンジン1とモータ2に配分するトルクTを、スリップ量Srを目標スリップ量Stに収束させるためのPIDフィードバック制御に用いるフィードバック制御値(トルク)Tsに設定し、ステップS230に進む。
【0083】
ステップS230では、スリップ制御継続時間tcが、エンジン1のトルクダウン時間txより大きいならば、後述するステップS290に進む。一方、ステップS230でスリップ制御が継続して行われた経過時間tcがトルクダウン時間tx以下ならば、ステップS240に進む。
【0084】
ステップS240では、エンジン1の現在の出力トルクTreがエンジン1とモータ2の目標トルクの合計Tより小さいならば、後述するステップS290に進む。一方、エンジン1の現在の出力トルクTreがエンジン1とモータ2の目標トルクの合計T以上ならば、後述するステップS260に進む。
【0085】
ステップS250では、バッテリ7の最大蓄電量Bmxとバッテリ7の蓄電余裕Bmgとの差をコントローラ8が許可するバッテリ7の蓄電量上限値Btmx(=Bmx−Bmg)に設定する。なお、バッテリ7の蓄電余裕Bmgはモータ2の最大回生電力Wとエンジン1のトルクダウン時間tx(エンジン1が最大駆動トルクTemaxを出力している状態で燃料噴射停止とスロットル全閉を同時に行った瞬間からエンジン1の駆動トルクが十分小さい値Teminになるまでの時間を実験或いはシミュレーションで求めた値)との積である。また、コントローラ8を製造する段階でバッテリ7の蓄電余裕Bmg及びエンジン1のトルクダウン時間txはコントローラ8のROMに記憶させておく。
【0086】
ステップS130では、エンジン1とモータ2の目標トルクの合計Tを実現することを前提に、バッテリ7の蓄電量及びエンジン1の運転点が最良燃費線上にあるようにエンジン1の目標トルクTeを設定する。
【0087】
ステップS140では、エンジン1とモータ2の目標トルクの合計Tとエンジン1の目標トルクTeとの差をモータ2の目標トルクTm(=T−Te)に設定し、後述するステップS150に進む。
【0088】
ステップS290では、バッテリ7の最大蓄電量Bmxとバッテリ7の蓄電余裕Bmgとの差をコントローラ8が許可するバッテリ7の蓄電量上限値Btmx(=Bmx−Bmg)に設定する。
【0089】
ステップS300では、図8に示すマップからバッテリ蓄電量Bsocに応じたエンジン1の目標トルクオフセット量Toffを決定し、ステップS310に進む。
【0090】
図8に示すマップは、モータ2の最大力行可能トルクTmxとエンジン1のトルク応答遅れ見込量Tdlcとの差を最大目標トルクオフセット量Toffmxに設定し、モータ2の最大回生可能トルクTmnとエンジン1のトルク応答遅れ見込量Tdlcとの和を最小目標トルクオフセット量Toffmnに設定し、(Bsoc、Toff)=(Btmx、Toffmx)と(Bsoc、Toff)=(Btmn、Toffmn)の2点を直線或いはエンジン1、モータ2等の特性を考慮した曲線で補間して作成する。ただしBtmnはバッテリ7が過放電の状態にならないようにコントローラ8が許可するバッテリ7の蓄電量下限値である。このマップによれば、バッテリ蓄電量Bsocに応じてモータ2の運転状態が力行と回生とを切り換えられる。
【0091】
なお、図8のマップ及びバッテリ7の蓄電量下限値Btmnはコントローラ8を製造する段階でコントローラ8のROMに記憶させておく。
【0092】
ステップS310では、エンジン1とモータ2の目標トルクの合計Tと目標トルクオフセット量Toffとの差をエンジン1の目標トルクTe(=T−Toff)に設定する。
【0093】
ステップS320では、エンジン1の目標トルクの前回値Te(n−1)とエンジン1の現在の駆動トルクTre(n)との差をエンジン1のトルク応答遅れTdl(=Te(n−1)−Tre(n))に設定する。
【0094】
ステップS330では、目標トルクオフセット量Toffとエンジン1のトルク応答遅れTdlとの和をモータ2の目標トルクTm(=Toff+Tdl)に設定し、後述するステップS150に進む。
【0095】
ステップS260では、バッテリ7の最大蓄電量Bmxをコントローラ8が許可するバッテリ7の蓄電量上限値Btmx(Btmx=Bmx)に設定する。
【0096】
ステップS270では、エンジン1の目標トルクTeを十分小さい値Temnに設定し、ステップS280に進む。
【0097】
ステップS280では、エンジン1の現在の出力トルクTreとモータ2の目標トルクTmとの和を、エンジン1とモータ2の目標トルクの合計Tに速やかに近付けるようにモータ2の目標トルクTmを設定する。
【0098】
ステップS150では、フラグFsが0ならば、ステップS160に進む。一方ステップS150でフラグFsが1ならば、後述するステップS170に進む。
【0099】
ステップS160では、モータ2の目標トルクTmのなまし処理を行う。モータ2の目標トルクTmのなまし処理は、下記式(2)に示すようになまし処理の係数Ns(但し、0<Ns<1)を用いてモータ2の目標トルクTmの現在値Tm(n)と前回値Tm(n−1)の平均値を演算する。なまし処理の係数Nsはトルク変動による加減速がドライバーの不快感を招かないように設定し、後述するステップS170に進む。
【0100】
【数2】
Figure 0004007127
【0101】
(但し、0<Ns<1)
また、ステップS160ではモータ2の目標トルクTmの現在値Tm(n)と前回値Tm(n−1)との差ΔTm(n)による加減速が、ドライバーの不快感或いは動力伝達系の破損等が起こらないようにモータ2の目標トルクTmを設定できる制御方法があれば代用しても良い。
【0102】
ステップS170では、エンジン1の目標トルクTeに応じてエンジン1を制御し、モータ2の目標トルクTmに応じてモータ2を制御する。
【0103】
図9及び図10は第3の制御内容を詳細に説明するためのタイムチャートである。図9はスリップ制御中においてバッテリ7の蓄電量Bsocがバッテリ7の蓄電量上限値Btmxに近い状態におけるトルク配分制御のタイムチャートを、図10はスリップ制御中においてバッテリ7の蓄電量Bsocがバッテリ7の蓄電量下限値Btmnに近い状態におけるトルク配分制御のタイムチャートをそれぞれ示しており、バッテリ7の蓄電量に応じてモータ2の力行及び回生が制御されていることがわかる。
【0104】
したがって、バッテリ4の蓄電状態に応じ、スリップ制御時の駆動トルクの供給をエンジン1とモータ4と間で適当に切り換えることができ、エネルギ効率を低下させることなく、スリップ制御を実現することができる。
【0105】
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内でさまざまな変更がなしうることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】一実施の形態の主要な状態下におけるエンジン、モータ及びバッテリの制御を示す図である。
【図3】一実施の形態におけるトラクション制御のフローチャートを示す図である。
【図4】アクセルペダルの踏み込み量と車体速に応じたドライバーの要求する目標駆動トルクを表すマップである。
【図5】ブレーキペダルの踏み込み量に応じたドライバーの要求する目標駆動トルクを表すマップである。
【図6】一実施の形態におけるバッテリに蓄電余裕を持たせた場合のトラクション制御のフローチャートを示す図である。
【図7】一実施の形態におけるエンジン及びモータのトルク配分制御のフローチャートを示す図である。
【図8】一実施の形態におけるバッテリの蓄電量に応じたモータへのトルク配分量を表すマップである。
【図9】バッテリの蓄電量が蓄電上限値に近い状態におけるエンジン及びモータのトルク配分制御のタイムチャートを示す図である。
【図10】バッテリの蓄電量が蓄電下限値に近い状態におけるエンジン及びモータのトルク配分制御のタイムチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 モータ/発電機
3 トルクコンバータ
4 自動変速機
5 デファレンシャルギア
6 インバータ
7 バッテリ
8 コントローラ
9 車輪(駆動輪)
10 車輪(駆動輪)
11 車輪(従動輪)
12 車輪(従動輪)
13 アクセルペダル
14 ブレーキペダル
101 エンジントルクセンサ
107 バッテリ蓄電量センサ
109 車輪速センサ(駆動輪)
110 車輪速センサ(駆動輪)
111 車輪速センサ(従動輪)
112 車輪速センサ(従動輪)
113 アクセルストロークセンサ
114 ブレーキストロークセンサ

Claims (4)

  1. 駆動輪に駆動トルクを伝達可能な電動機を備えたハイブリッド車両の駆動トルク制御装置において、
    車両の走行条件を検出する走行条件検出手段と、
    前記走行条件に基づいて第1目標駆動トルクを算出する第1目標駆動トルク算出手段と、
    駆動輪のスリップ量を検出する手段と、
    前記スリップ量に基づいて第2目標駆動トルクを算出する第2目標駆動トルク算出手段と、
    駆動輪のスリップ量が所定量以下のときに前記第1目標駆動トルクに基づいて目標電動機トルクを算出する一方、駆動輪のスリップ量が所定量より大きいときスリップ制御をするように前記第2目標駆動トルクに基づいて目標電動機トルクを算出し、前記第1目標駆動トルクの変化に対する前記目標電動機トルクの応答速度に対し、前記第2目標駆動トルクの変化に対する前記目標電動機トルクの応答速度を大きくする目標電動機トルク算出手段と、
    前記スリップ制御中の、エンジンが最大駆動トルクを出力している状態で燃料噴射を停止し、かつスロットルを全閉した時からエンジンの駆動トルクが前記最大駆動トルクより小さい所定値となるまでの期間に相当する初期に、前記最大蓄電量まで蓄電することを許可する手段と、
    前記スリップ制御中であって前記スリップ制御の初期でないとき、および前記スリップ制御中でないとき、前記スリップ制御中の初期に電動機回生によって生じる回生電力を蓄えられるよう、前記最大蓄電量に対して蓄電量上限値を設定し蓄電余裕を確保する手段と、
    を有することを特徴とするハイブリッド車両の駆動トルク制御装置。
  2. 前記目標電動機トルク算出手段は、駆動輪のスリップ量が所定量以下のときに前記目標電動機トルクに所定のなまし処理を施して前記目標電動機トルクを算出する一方、駆動輪のスリップ量が所定量より大きいときに前記目標電動機トルクになまし処理をせずに前記目標電動機トルクとすることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の駆動トルク制御装置。
  3. エンジンの目標トルクを算出する目標エンジントルク算出手段と、
    エンジンの実トルクを検出する実エンジントルク検出手段と、
    を備え、
    前記目標電動機トルク算出手段は、駆動輪のスリップ量が所定量以下のときに前記第1目標駆動トルクと前記目標エンジントルクとに基づいて前記目標電動機トルクを算出する一方、駆動輪のスリップ量が所定量より大きいときに前記第2目標駆動トルクと前記実エンジントルクとに基づいて前記目標電動機トルクを算出することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の駆動トルク制御装置。
  4. 前記スリップ制御時に前記バッテリの蓄電量が多い場合には前記電動機が駆動状態となるように前記エンジンの目標トルクを設定する手段と、前記スリップ制御時に前記バッテリの蓄電量が少ない場合に前記電動機が発電状態となるように前記エンジンの目標トルクを設定する手段を有することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の駆動トルク制御装置。
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