JP5476066B2 - ドラム式濾過装置及びこれを用いた紙料再生システム - Google Patents
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そうした古紙や損紙などの紙料について資源サイクルを行うために紙料スラリを作るパルパーは、これまで容器内に水と薬剤を混合した溶液と紙料を投入し、一定期間混合撹拌して離解が完了した後、排出口を開放して紙料スラリを全量取り出す、いわゆるバッチ式のものや、紙料スラリを連続して取り出すものとしては、本出願人が提案した特開2003−193383に開示された連続式パルパーがある。
そのため、十分に目詰まりの除去ができなければ、大量のシャワー水をドラムスクリーン102の外側からかけることで目詰まりを防止するが、それでは回収する紙料の濃度が薄くなり過ぎてしまう。
ここで図2及び図3は、本実施形態のドラム式濾過装置30を概念的に示した図であり、図2はドラム式濾過装置30の側部断面図であり、図3は図2に示すドラム式濾過装置30のAA断面図である。図4は、図2のB部拡大図である。
尚、撹拌羽根56は、ドラムスクリーン33の外周面に等間隔に配置され、上記加圧状態と負圧状態とを連続的に働かせるようになっている。
一方、撹拌羽根56によって中央部分から図面左へと押された希釈水は、逆に撹拌羽根56の移動方向にドラムスクリーン33と底板52aとの間隔が広く変化する第2槽Qに送られる。そして、第2槽Qによって希釈水は負圧状態になり、矢印X3に示すように目孔42を通るドラム外への流れを生じさせる。このとき、希釈撹拌槽52の底板52aと撹拌羽根56との間の最小隙間間隔が最小となる部分において、先の撹拌羽根56が最小隙間部分を通過すると、最小隙間部分の希釈水が第2槽Qへ拡散し、水圧が低下するため、希釈水がドラムスクリーン33から希釈撹拌槽52へ流れやすい。
更に、矢印X3の流れは、ドラムスクリーン33の目孔42を紙料が積極的に通過するようにした濾過効果を発揮する。従って、こうした点でも紙料の回収効果を高めることができた。
例えば、上記実施形態では、希釈撹拌槽52の底板52aを円弧状にしたが、図5に示す希釈撹拌槽61のように、撹拌羽根56と底板62との間の最小隙間部分が少なくとも撹拌羽根56の2枚分(撹拌羽根56の1配置間隔分)となるように底板62の中央部分を円弧状にし、その円弧部分の両側を平らにして四方に端板63を設けることにより、ドラムスクリーン33の回転方向Kに、底板62とドラムスクリーン33の間隔が小さくなる第1槽P1と、底板62とドラムスクリーン33の間隔が大きくなる第2槽Q1を形成しても良い。このような希釈撹拌槽61は、撹拌羽根56と底板62との最小隙間部分において希釈水を圧縮及び拡散させることができ、効率良く希釈水の流れを形成できる。
例えば、上記実施形態では、希釈撹拌槽52の底板52aが中央部を挟んで対称に設けられ、第1槽Pと第2層Qが同じ広さで設けられている。これに対して、例えば図6に示す希釈撹拌槽71のように、撹拌羽根56と底板72との間の最小隙間部分が少なくとも撹拌羽根56の2枚分(撹拌羽根56の1配置間隔分)となるように底板72の図中右側を円弧状に形成して第1槽P2を形成し、底板72の図中左側を斜めに形成して端板73を設け、第2槽Q2を形成してもよい。このような希釈撹拌槽71の第2槽Q2は、広さが上記実施形態の第2層Qより大きく、負圧状態を形成しやすい。よって、希釈撹拌槽71の底板72の形状によって第1槽P2と第2槽Q2の広さを変えることにより、希釈水の加圧状態と負圧状態とをコントロールできる。
例えば、前記実施形態では、ドラム式濾過装置30を縦型連続式パルパー1に組み合わせた紙料再生システムを示したが、ドラム式濾過装置30を連続式パルパーとして別のものや、更にはバッチ式パルパーと組み合わせるようにした紙料再生システムであってもよい。いずれにしても目詰まりが生じにくく運転を停止させることなく連続運転が可能なドラム式濾過装置としての効果を奏することができるからである。
また、スクリーンのリジェクトを本発明のドラム式濾過装置にかけて紙料スラリを回収する使い方もある。
30 ドラム式濾過装置
33 ドラムスクリーン
52,61,71 希釈撹拌槽
52a,62,72 底板
56 撹拌羽根
57 止水プレート
57a 切欠き
P,P1,P2 第1槽
Q,Q1,Q2 第2槽
Claims (5)
- 目孔の形成された横置きのドラムスクリーンと、その下部に配置された希釈水を貯める希釈撹拌槽とを有し、下部を希釈撹拌槽内に浸けた前記ドラムスクリーンを回転して内部に供給された紙料スラリを軸方向に送りながら希釈撹拌槽内で希釈し、前記目孔を通して濾過するドラム式濾過装置において、
前記希釈撹拌槽は、前記ドラムスクリーンの回転方向に沿って、底板と前記ドラムスクリーンとの間隔が小さくなる第1槽と、前記底板と前記ドラムスクリーンとの間隔が大きくなる第2槽とを、前記ドラムスクリーンとの間に形成しており、
前記ドラムスクリーンは、前記希釈撹拌槽を通過する際に前記希釈水を掻いて前記希釈水を撹拌する撹拌羽根が外周面に複数突設され、
前記希釈撹拌槽が前記第1槽と前記第2槽との間の前記底板を前記撹拌羽根に接触しないように近づけて浅くされており、前記第1槽と前記第2槽との間における前記底板と前記撹拌羽根との距離を前記第1槽及び前記第2槽における前記底板と前記撹拌羽根との距離より小さくしていて、
前記底板は、前記撹拌羽根と前記底板との間の最小隙間部分が少なくとも前記撹拌羽根の2枚分となるように、前記軸方向から見たとき少なくとも幅方向における中央部分が円弧状に形成されたものであることを特徴とするドラム式濾過装置。 - 請求項1に記載するドラム式濾過装置において、
前記第1槽と前記第2槽との間における前記底板及び前記第1槽及び前記第2槽における前記底板は、円弧状に形成されている
ことを特徴とするドラム式濾過装置。 - 請求項1に記載するドラム式濾過装置において、
前記撹拌羽根は前記ドラムスクリーンの円周方向に等間隔に配置され、
前記希釈撹拌槽は、前記撹拌羽根と前記底板との間の最小隙間部分が少なくとも前記撹拌羽根の1配置間隔分確保されている
ことを特徴とするドラム式濾過装置。 - 請求項1に記載するドラム式濾過装置において、
前記希釈撹拌槽は、前記第1槽と第2槽の広さを前記底板の形状によって変えている
ことを特徴とするドラム式濾過装置。 - 紙料を溶液と混合撹拌して離解させることによって所定濃度の紙料スラリを作る縦型連続式パルパーと、前記縦型連続式パルパーから取り出された紙料スラリに希釈水を加えて希釈しつつ異物を取り除く横置きのドラム式濾過装置とを有する紙料再生システムにおいて、
希釈撹拌槽は、ドラムスクリーンの回転方向に沿って、底板と前記ドラムスクリーンとの間隔が小さくなる第1槽と、前記底板と前記ドラムスクリーンとの間隔が大きくなる第2槽とを、前記ドラムスクリーンとの間に形成しており、
前記ドラムスクリーンは、前記希釈撹拌槽を通過する際に前記希釈水を掻いて前記希釈水を撹拌する撹拌羽根が外周面に複数突設され、
前記希釈撹拌槽が前記第1槽と前記第2槽との間の前記底板を前記撹拌羽根に接触しないように近づけて浅くされており、前記第1槽と前記第2槽との間における前記底板と前記撹拌羽根との距離を前記第1槽及び前記第2槽における前記底板と前記撹拌羽根との距離より小さくしていて、
前記底板は、前記撹拌羽根と前記底板との間の最小隙間部分が少なくとも前記撹拌羽根の2枚分となるように、軸方向から見たとき少なくとも幅方向における中央部分が円弧状に形成されたものである
ことを特徴とする紙料再生システム。
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