JP5476005B2 - モータ - Google Patents

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Description

本発明は、モータの駆動コイルの巻線と回路基板との接続構造に関する。
従来、ブラシレスDCモータでは、コイルボビンに巻回された駆動コイルの端部を回路基板に接続する方法として、コイルボビンに設けられた端子ピンに駆動コイルの巻線の端部を絡げた後、ハンダ付けを行い、次に、この端子ピンを回路基板に形成された貫通穴に貫通させ、次に、端子ピンと回路基板に形成されたランド部とをハンダ付けする方法が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
このような電気的な接続では、回路基板に対するピンのハンダ付けの際、ランド部が加熱されて、ランド部上でハンダが溶融して広がるまでに長い時間を要する。このため、駆動コイルの巻線に過剰な熱が加わり、駆動コイルの巻線に線細りや断線が発生する。
この問題を解決する方法として、例えば、基板の上面側で端子ピン引出用貫通部の縁に沿って形成され、巻線端部がハンダにより電気的に接続されるランド部を、端子ピンの周りを部分的に囲むように形成する方法が提案されている(特許文献2参照)。
特許文献2では、端子ピンの周りを部分的に囲むように形成されているランド部が小さいため、基板上でのハンダ付けの際、ランド部を短時間のうちに加熱できるとされている。
特開2000−139054号公報 特開2008−11650号公報(図4)
上述した特許文献2に記載された技術では、再加熱に起因する駆動コイルの巻線の線細りや断線に対する配慮がなされている。しかしながら、絡げて半田付けした部分に再度半田が溶融する程度の熱が加わる点は、その影響が軽減されるとはいえ、同じである。このため、絡げて半田付けした部分における巻線の線細りや配線の断線の問題は依然として存在している。
本発明は、モータの駆動コイルの巻線の端部を回路基板に接続する構造において、駆動コイルの巻線端部の半田付けの状態に影響を与えずに、駆動コイルの巻線の回路基板への電気的な接合を行うことができる構成を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、駆動コイルと、前記駆動コイルが巻かれたステータと、前記ステータを絶縁する絶縁部材と、前記絶縁部材から突出した部分を有した絡げピンと、前記絡げピンに電気的に接続され、前記絶縁部材から前記絡げピンと同じ方向に突出した部分を有し、前記絡げピンに隣接する基板接合ピンと、前記基板接合ピンが貫通する貫通部およびこの貫通部の縁に形成された導電パターンを有し、前記基板接合ピンが前記導電パターンに接続される回路基板とを備え、前記絡げピンと前記基板接合ピンは一体に形成されており、前記絡げピンの前記突出した部分は、前記駆動コイルの巻線端部が絡げられた状態で半田付けされ、且つ、前記回路基板の前記導体パターンが接続されておらず、前記基板接合ピンの前記突出した部分に前記回路基板の前記導体パターンが半田付けにより接続されていることを特徴とするモータ。

請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記一体に形成された前記絡げピンと前記基板接合ピンは、略U字形状をなすことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記基板接合ピンの一つに対して、前記絡げピンの複数個が一体に形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の発明において、前記回路基板がモータ本体に取り付けられた状態において、前記回路基板が前記絡げピンおよび前記絡げピンに絡げられる前記巻線端部に干渉しないように、前記回路基板には、切り欠き部または開口部が形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の発明において、前記回路基板がモータ本体に取り付けられた状態において、前記絡げピンの外端部は前記回路基板の底面よりも下方に位置することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の発明において、前記回路基板の前記貫通部は、前記回路基板の外周縁から内側に向かってスリット状に形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の発明において、前記回路基板は、モータを駆動するための駆動用基板、あるいは、モータの回転位置を検出するためのセンサ用基板、あるいは、モータの巻線端部を結線するための結線用基板であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記結線用基板は、基板上におけるジャンパー部品の実装位置を変えることにより、配線パターンによるΔ結線またはY結線が構成されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、駆動コイルの巻線端部が絡げられる絡げピンと回路基板に接合する基板接合ピンとが別々に配置されているので、絶縁部材に回路基板を取り付ける際に、巻線端部の半田付けの状態に影響を与えずに、基板接合ピンを用いた駆動コイルの巻線の回路基板への電気的な接合が行われる。また、絡げピンを回路基板に直接結合しない構造にできるので、絡げピンの上端部まで長い範囲にわたってコイル巻線端部を絡げることができ、絡げ作業が容易となり、また巻線端部を絡げての固定を確実に行える。また、基板接合ピンは、回路基板への接合に利用され、絡げピンは、駆動コイル端部の端末処理に利用されるので、一本のピンで絡げと回路基板への接合を行う場合に比較してピンの長さを短くできる。このため、モータの軸方向の長さを短くできる。
また、請求項に記載の発明によれば、絡げピンと基板接合ピンとが一体に形成されているので、絡げピンと基板接合ピンとを電気的に接続された構造にできると共に物理的にも強固な構造にできる。また、部品点数の増加を抑えることができる。
請求項に記載の発明によれば、一体に形成された絡げピンと基板接合ピンは、略U字形状としているので、絡げピンと基板接合ピンとを近い距離で容易に一体形成することができるとともに、両者を同一方向に延出して配置することができる。このため、モータ周辺のスペースを有効に活用することができる。
請求項に記載の発明によれば、基板接合ピンの一つに対して、絡げピンの複数個が一体に形成されている。このため、電気的に同じ結線でよい駆動コイルの巻線端部を容易かつ強固に結合することができる。
請求項に記載の発明によれば、回路基板には、モータ本体に取り付けられた状態のときに、回路基板が絡げピンおよび絡げピンに絡げられる巻線端部に干渉しないように、切り欠き部または開口部が形成されている。このため、絡げピンに影響を与えることなく、回路基板をモータ本体に容易に結合できる。また、コイル巻線端部の絡げる領域を長く取れるため、絡げ作業が容易となる。
請求項に記載の発明によれば、回路基板がモータに取り付けられた状態において、絡げピンの外端部は回路基板の底面よりも下方に位置する。このため、絡げピンの位置に影響されることなく、回路基板をモータ本体に簡単に結合できる。また、回路基板に絡げピンの逃げ部を設ける必要が無いため、基板上の部品実装およびパターン配線の面積を増やすことができる。
請求項に記載の発明によれば、回路基板の貫通部は、回路基板の外周縁から内側に向かってスリット状に形成される。このため、ランド形状を採用した場合に比較して基板上の部品実装およびパターン配線の面積を増やすことができる。
請求項に記載の発明によれば、回路基板は、モータを駆動するための駆動用基板、あるいは、モータの回転位置を検出するためのセンサ用基板、あるいは、モータの巻線端部を結線するための結線用基板のそれぞれに対して、絡げピンと電気的に接続された基板接合ピンが設けることができる。
請求項に記載の発明によれば、結線用基板は、基板上におけるジャンパー部品の実装位置を変えることにより、配線パターンによるΔ結線またはY結線が構成される。このため、モータ本体に結線用基板を接合した後に、必要に応じて、Δ結線あるいはY結線を基板上で容易に構成することができる。従来のように、巻線端末部同士を直接手作業で接合する方法では、作業に手間がかかるとともに、その構成で結線の方法が決まってしまうため、モータの結線方法の自由度が低いが、この欠点が改善される。
回路基板を取り付けたモータの上面図である。 回路基板を取り付けたモータの側面図である。 モータ本体に回路基板を取り付けた状態を示す斜視図(A)と回路基板を取り外した状態を示す斜視図(B)である。 他の構造の接続部材を配置した状態の側面図である。 図4の接続部材を用いたモータの斜視図(A)とその一部分の拡大図(B)である。 他の構造の回路基板を配置したモータの斜視図(A)とその一部分の拡大図(B)である。 接続部材の他の一例を示す概念図である。 回路基板上におけるΔ結線の状態を示す上面図(A)とY結線の状態を示す上面図(B)である。
発明を利用したモータの一例を説明する。図1は、回路基板を取り付けたモータの上面図である。図2は、回路基板を取り付けたモータの側面図である。図3は、モータ本体に回路基板を取り付けた状態を示す斜視図(A)と回路基板を取り外した状態を示す斜視図(B)である。
(構成)
図1〜図3には、モータ100が示されている。モータ100は、ブラシレスDCモータである。モータ100は、磁性材料により構成されるステータ(ステータヨークともいう)101を備えている。ステータ101は、内側に図示省略したロータを収める空間を備え、その内側の空間に突出した突極102を備えている(図3(B)参照)。突極102には、駆動コイル(界磁コイルともいう)103が巻かれている。この例では、突極102は、6極設けられ、6スロット構造とされている。
ステータ101は、絶縁部材104と105とによって軸方向の前後から挟み込まれて絶縁されている。絶縁部材104および105は、絶縁体である樹脂材料により構成されている。ここで例示する構造では、絶縁部材104に回路基板106が取り付けられる。回路基板106には、モータを駆動するための駆動回路が形成されている。なお、図3には、回路基板106上の電子部品の配置状態の概略が記載されているが、図1および図2では、電子部品の記載は省略されている。
また、絶縁部材105の側において、6個の駆動コイルそれぞれの巻線の一方の端部が引き出され、駆動コイル間における結線が行われている。この結線の状態は、通常の6スロット構造のブラシレスDCモータと同じであるので、説明は省略する。
絶縁部材104の端部の縁の部分には、回路基板106を固定する際の位置決め用の部材である位置決め用凸部107が配置されている。位置決め用凸部107は、3箇所に配置され、回路基板106の縁に形成された切り欠き部121がそこに嵌り込むことで、回路基板106の絶縁部材104に対する位置決めが行われる。
絶縁部材104からは、絡げピン111と基板接合ピン112が、回路基板106が取り付けられる側に突出している。絡げピン111と基板接合ピン112のぞれぞれは、金属からなる棒状の接続部材をU字型に曲げた一端側と他端側により構成されている。図2には、このU字型の接続部材115が示されている。
この構成によれば、絡げピン111と基板接合ピン112とは、絶縁部材104の内部で繋がっている。絡げピン111と基板接合ピン112を構成するU字型の接続部材115は、湾曲した部分が絶縁部材104に埋まっており、絡げピン111と基板接合ピン112の部分が、絶縁部材104から突出した状態とされている。
この例では、符号111と112によって代表的に示される絡げピンと基板接合ピンの組は、6個の駆動コイルに対応して6組配置されている。図示する構造では、絡げピン111に駆動コイル103の巻線から引き出された引き出し線103aが絡げられて接続される。図では、駆動コイル103からの引き出し線103aが、絡げピン111に絡げられた部分が符号113によって示されている。
他の5つの絡げピンにも、対応する各駆動コイルの巻線からの引き出し線が絡げられて接続されている。なお、これら絡げられた部分は、半田付けにより固定されている。
図3(B)に示す符号114は、絶縁部材104から突出したスペーサ部である。スペーサ部114により、回路基板106の軸方向の位置が調整されている。これは、図示省略されているが、回路基板106の裏面側にも回路が配置され、電子デバイスが搭載されており、この裏面側の電子デバイスのスペースを確保する必要があるからである。
回路基板106を絶縁部材104に取り付けた状態において、絡げピン111が回路基板と干渉しないように逃げの部分となる略三角形状の切り欠き部121が回路基板106の縁の部分に設けられている。この切り欠き部121は、回路基板106の他の絡げピンに対応する部分(計6箇所)にも設けられている。
また回路基板106には、基板接合ピン112が貫通する貫通孔が設けられ、この貫通孔の縁の周囲に導電パターンにより構成されたランド部122が設けられている。回路基板106は多層基板であり、回路基板106の内部でランド部122が回路基板106に設けられた電子回路に接続されている。ランド部122の中央に突出した基板接合ピン112は、半田付けや溶接により、ランド部122に電気的に接続される。この接続構造は、他の基板接合ピンにおいても同じである。
回路基板106上には、外部接続用端子123が設けられている。外部接続用端子123は、モータ100の回転状態を制御するための制御信号を伝える配線が接続される。
(優位性)
図1〜図3に示す構成では、モータ100に回路基板106が取り付けられる構造において、絶縁部材104にU字型の接続部材115を埋め込んだ構造とし、U字型の接続部材115の一方の端部側を絡げピン111とし、他方の端部側を基板接合ピン112としている。そして、絡げピン111に駆動コイル103からの引き出し線103aの端部を絡げて接続し、他方で基板接合ピン112を回路基板106に貫通させて、回路基板106上の接続端子であるランド部122に接続している。また、回路基板106には、絡げピン111との干渉を避けるための切り欠き部121が設けられている。
この構成によれば、絡げピン111を、ステータ側の駆動コイル103からの引き出し線103aを固定するために利用し、この引き出し線103aの回路基板106への電気的な接続は、絡げピン111に支持部材104内部で繋がった基板接合ピン112によって行っている。つまり、U字型の接続部材115の一端側と他端側とを役割分担させ、一方を駆動コイル103からの引き出し線103aを留める端子として利用し、他方を回路基板106への電気的な接続に利用している。
この構成によれば、回路基板106への基板接合ピン112の半田付けや溶接による固定の際、既に半田付けされている引き出し線103aの絡げられた部分113には、U字型の接続部材115を介しての熱の伝導はあるが、直接溶けた半田が接触することはなく、固化した半田が溶ける程の熱は加わらない。このため、駆動コイル103の巻線(特に引き出し線103a)に線細りや断線が発生する事態が防止される。この優位性は、他の駆動コイルからの引き出し線についても同じである。
また、引き出し線を絡げての固定と回路基板への接続とを一つのピンで行わず、2つのピンに役割を分担させて行っているので、ピンの長さを短くできる。このため、軸方向における寸法を短くでき、モータを小型化できる。また、線材を絡げる長さを無理して短くする必要がないので、配線をピンに絡げての接続を確実に行え、また作業性も高くできる。また、切り欠き部121によって引き出し線103aの絡げられた部分113が回路基板106と干渉することが防止される。このため、回路基板106の取り付け作業において、引き出し線103aの絡げられた部分113に無理な力が加わる等の問題の発生が防止される。また、基板接合ピン112に絡げ配線がされないので、基板接合ピン112の回路基板106への接合作業を確実に行える。
(変形例1)
図4は、絡げピンの構造の一例を示す側面図である。図5は、図4に示す構成を備えたモータ200の斜視図(A)と、その一部拡大図(B)である。図4には、絡げピン131と基板接合ピン132を構成するU字型の接続部材133が示されている。また、符号134は、駆動コイルからの引き出し線の、絡げピン131に絡げられた部分を示している。この例では、U字型の接続部材133は、絡げピン131として機能する部分と、基板接合ピン132として機能する部分とを備えている。そして、絡げピン131として機能する部分と、基板接合ピン132として機能する部分の長さが異なっており、絡げピン131として機能する部分が相対的に短く、基板接合ピン132として機能する部分の長さが相対的に長い構造とされている。
この構造によれば、回路基板106がモータに取り付けられた状態において、絡げピン131の外端部が回路基板106の底面よりも下方に位置する。このため、絡げピン131の位置に影響されることなく、回路基板106をモータ本体に結合できる。また、回路基板106に絡げピン131の逃げ部(例えば切り欠き)を設ける必要が無いため、回路基板106上の部品実装およびパターン配線の面積を増やすことができる。
(変形例2)
図6は、他の回路基板の構造の一例を示す斜視図(A)とその一部拡大図(B)である。図6には、回路基板301が取り付けられたモータ300が示されている。図6には、図5に示すのと同様な構成において、回路基板の構成が異なる例が示されている。
この例では、回路基板301の基板接合ピン132が貫通する部分の構造が図5に示す例と異なっている。すなわち、回路基板301には、基板接合ピン132が貫通する貫通部として、外周から内側に向かって形成されたスリット部302が設けられている。スリット部302の縁の部分の周囲には、配線用の導電パターン303が設けられている。基板接合ピン132は、この導電パターン303に半田付けまたは溶接により電気的に接合される。
この構成によれば、回路基板301の貫通部が、回路基板301の外周縁から内側に向かって形成されたスリット状とされているので、図3や図5に例示するランド形状を採用した場合に比較して、回路基板301上の部品実装およびパターン配線の面積を増やすことができる。
(変形例3)
絡げピンと基板接合ピンとを分け、さらに両者を電気的に接合した構造としては、U字型の接続部材に限定されず、枝分かれした接続部分をさらに増やした構造も可能である。図7は、絡げピンと基板接合ピンとを備えた接続部材の他の一例を示す概念図である。図7には、接続部材350が示されている。接続部材350は、電極として利用可能な導電性を有する金属により構成され、絡げピン351と353を備え、また基板接合ピン352を備えている。
この例では、基板接合ピンの一つに対して、絡げピンの複数個が一体に形成されている。このため、電気的に同じ結線でよい駆動コイルの巻線端部を容易かつ強固に結合することができる。なお、絡げピンが一つで、基板接合ピンが複数である構成も可能である。また、一体化される各ピンの数は、巻線の結線の構造や回路基板の回路パターンに応じて適宜選択できる。
(変形例4)
回路基板を結線用基板として用いる場合の一例を説明する。図8は、結線用基板として用いられる回路基板の一例を示す上面図である。図8(A)には、Δ(デルタ)結線の例が示され、図8(B)にはY結線の例が示されている。
図8には、回路基板401が示されている。回路基板401は、(A)のΔ結線と(B)のY結線の両方に対応が可能である。また各回路基板を示す上面図の下には、Δ結線とY結線の等価回路が示されている。
一般に、回転磁界型のモータは、図8の等価回路に示すように、U相,V相,W相コイルが備えられ、それぞれに3相の駆動電流が供給される構成が一般的であって、図8(A)に示すΔ結線方式または図8(B)に示すY結線方式を用いてU相,V相,W相コイルが結線される。
即ち、図8(A)の等価回路に示すように、Δ結線方式を用いてU相,V相,W相コイルを結線する場合、U相コイルは、一方端U1がW相コイルの一方端W2と、他方端U2がV相コイルの一方端V1と接続され、V相コイルの他方端V2とW相コイルの他方端W1とが接続される。一方、図8(B)の等価回路に示すように、Y結線方式を用いてU相,V相,W相コイルを結線する場合、U相,V相,W相コイルは、その一端(U1,V1,W1)がU相,V相,W相端子にそれぞれ対応させて接続され、他端(U2,V2,W2)は各相コイルに共通の中性点に接続される。
そして、このように結線された各U相,V相,W相コイルには、U相,V相,W相端子から互いに所定の位相差を有するU相,V相,W相の3相の励磁電流がそれぞれ供給され、図示しないロータを回転させるべく回転磁界を発生するようになっている。
本変形例においては、図8に示されているように、Δ結線とY結線の選択は、結線用配線パターンの短絡箇所を変えることで対応することができる。具体的には、Δ結線では、U相の一方端U1のランド部から延びる結線用配線パターンとW相の一方端W2のランド部から延びる結線用配線パターンとの間、V相の一方端V1のランド部から延びる結線用配線パターンとU相の他方端U2のランド部から延びる結線用配線パターン406との間、V相の他方端V2のランド部から延びる結線用配線パターンとW相の他方端W1のランド部から延びる結線用配線パターンとの間が短絡箇所となる。一方、Y結線では、結線用配線パターン407とW相の一方端W2のランド部から延びる結線用配線パターンとの間、結線用配線パターン407とU相の一方端U2のランド部から延びる結線用配線パターンとの間、結線用配線パターン407とV相の一方端V2のランド部から延びる結線用配線パターンとの間が短絡箇所となる。この短絡箇所における短絡は、ジャンパー線等のジャンパー部品により行われる。なお、回路基板401が取り付けられるモータ本体側の構成は、図1〜図3に示したものと同じである。
図8に示す回路基板401は、他の実施形態の場合と同様に、6スロット構造の駆動コイルを備えたモータ用である。図8に示す回路基板401は、モータ本体側の位置決め用凸部を受ける切り欠き部402を備えている。この切り欠き部402は、同様な構造のものが他に2箇所配置されている。回路基板401は、絡げピンを避けるための切り欠き部403と、基板接合ピンが貫通する貫通部となる開口404を備えている。開口404の周囲には、導電パターンにより構成されるランド部405が設けられている。切り欠き部403と開口404の組は、他に5箇所の部分に配置され、全部で6組が配置されている。
なお、回路基板401には、電子デバイスにより構成された電子回路が配置されているが、図8では図示省略されている。また、回路基板401は、外部接続用端子408を備えている。
以上のように、回路基板401は、短絡箇所を変えるだけで、Δ結線とY結線を選択できる。このため、モータ本体に回路基板401を接合した後に、必要に応じて、Δ結線あるいはY結線を基板上で容易に構成することができる。従来のように、巻線端末部同士を直接手作業で接合する方法では、作業に手間がかかるとともに、その構成で結線の方法が決まってしまうため、モータの結線方法の自由度が低いが、この欠点が改善される。また、Δ結線とY結線を行う場合において、回路基板401が共通化される。このため、部品コストを下げることができる。
ここでは、回路基板として、Δ結線とY結線を選択可能な結線用基板の例を示したが、回路基板は、モータの回転位置を検出するセンサ回路を備えた回路基板や、各種回路を複合して備えた回路基板であってもよい。
(その他)
図1〜3に示す構成において、絡げピン111と基板接合ピン112は、一体物でなく、別部材であり、絶縁部材104の内部で接続される構造であってもよい。また切り欠き部121は、周囲が閉じた形状の開口形状であってもよい。U字型の接続部材115は、U字に限定されず、絡げピン111と基板接合ピン112とが一体となった構造であれば、形状は限定されない。
本発明は、モータに利用することができる。
100,200,300…モータ、101…ステータ、102…突極、103…駆動コイル、103a…駆動コイルからの引き出し線、104,105…絶縁部材、106,301,401…回路基板、107…位置決め用凸部、111,131,351,353…絡げピン、112,132,352…基板接合ピン、113,134…引き出し線の絡げられた部分、114…スペーサ部、115,133…U字型の接続部材、121,402,403…切り欠き部、122,405…ランド部、123,408…外部接続用端子、302…スリット部、303…導電パターン、350…接続部材、404…開口、406,407…結線用配線パターン。

Claims (8)

  1. 駆動コイルと、
    前記駆動コイルが巻かれたステータと、
    前記ステータを絶縁する絶縁部材と、
    前記絶縁部材から突出した部分を有した絡げピンと、
    前記絡げピンに電気的に接続され、前記絶縁部材から前記絡げピンと同じ方向に突出した部分を有し、前記絡げピンに隣接する基板接合ピンと、
    前記基板接合ピンが貫通する貫通部およびこの貫通部の縁に形成された導電パターンを有し、前記基板接合ピンが前記導電パターンに接続される回路基板と
    を備え、
    前記絡げピンと前記基板接合ピンは一体に形成されており、
    前記絡げピンの前記突出した部分は、前記駆動コイルの巻線端部が絡げられた状態で半田付けされ、且つ、前記回路基板の前記導体パターンが接続されておらず、
    前記基板接合ピンの前記突出した部分に前記回路基板の前記導体パターンが半田付けまたは溶接により接続されていることを特徴とするモータ。
  2. 前記一体に形成された前記絡げピンと前記基板接合ピンは、略U字形状をなすことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記基板接合ピンの一つに対して、前記絡げピンの複数個が一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  4. 前記回路基板がモータ本体に取り付けられた状態において、前記回路基板が前記絡げピンおよび前記絡げピンに絡げられる前記巻線端部に干渉しないように、前記回路基板には、切り欠き部または開口部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータ。
  5. 前記回路基板がモータ本体に取り付けられた状態において、前記絡げピンの外端部は前記回路基板の底面よりも下方に位置することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータ。
  6. 前記回路基板の前記貫通部は、前記回路基板の外周縁から内側に向かってスリット状に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のモータ。
  7. 前記回路基板は、モータを駆動するための駆動用基板、あるいは、モータの回転位置を検出するためのセンサ用基板、あるいは、モータの巻線端部を結線するための結線用基板であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のモータ。
  8. 前記結線用基板は、基板上におけるジャンパー部品の実装位置を変えることにより、配線パターンによるΔ結線またはY結線が構成されることを特徴とする請求項7に記載のモータ。
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