JP5474614B2 - 電気音響変換器 - Google Patents

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本発明は、高周波放電を利用して電気音響変換することにより振動板をなくすことができる電気音響変換器の更なる改良に関するものである。
一般的なマイクロホンやスピーカなどの電気音響変換器では、振動板が用いられている。マイクロホンの場合、音波を受けて振動する振動板の振動を、電磁的な変化、静電容量の変化、あるいは光学的な変化などとしてとらえて電気信号に変換する。スピーカの場合、一般的には、音声信号を電磁変換して振動板の振動に変換し、音波として出力するようになっている。これら電気音響変換器における振動板は、空気振動と電気信号相互間での変換のために用いられる。換言すれば、音響系−機械振動系−電気回路系の三つの系を1枚の振動板が繋いだ構成になっている。このように、従来の一般的な電気音響変換器、特にマイクロホンは、いずれの方式にせよ振動板を備えているため、振動板が存在することに起因する周波数応答の限界が存在する。したがって、振動板の質量を極限まで小さくしたとしても、質量が存在する以上慣性力が働き、周波数において集音限界が存在することになる。
振動板を持たない電気音響変換器の例として、放電を利用して粒子速度を検出し、電気音響変換する方法が特許文献1に記載されている。特許文献1記載の発明は、針状放電電極と、この放電電極を、間隔をおいて取り囲む対向電極を備え、対向電極は、球状をなしていて音波を透過するように穿孔された導電材料からなり、放電電極は、上記球状対向電極の内部に向かって伸びて球の中心近傍に到達している。放電電極には、音波に変換されるべき低周波信号によって変調された高周波電圧発生回路から高周波電圧信号が印加され、放電電極と対向電極との間で上記高周波電圧信号に対応したコロナ放電が行われることにより、上記低周波信号すなわち音波が放射されるようになっている。
特許文献1記載の発明は、電気的な音声信号を、放電を利用して音波に変換するもので、イオンスピーカといわれるものである。特許文献1記載の発明をそのままマイクロホンとして使用することは不可能であり、マイクロホンとして使用することの可能性について示唆されてもいない。
本発明者は、横断面積が長さ方向において不変の音響管と、この音響管内に配置された内部電極と、内部電極の配置位置に対応して音響管の外周に配置された外部電極と、内部電極と外部電極との間に音声信号で変調された高電圧信号を印加し音響管内で音声信号に応じた強さのコロナ放電を行わせる駆動回路と、を備えたヘッドホンに関する発明をし、先に特許出願した(特許文献2参照)。長さ方向における横断面積の変化の少ない音響管と放電型スピーカを組み合わせ、音響管内で反射波が発生しないようにして周波数応答に起伏が生じないようにしたものである。
特開昭55−140400号公報 特開2008−236235号公報
本発明者はまた、針状電極と、この針状電極に対向する対向電極と、この針状電極と対向電極の間に形成される放電部と、この放電部を含みこの放電部で高周波放電を生起させる高周波発振回路と、上記放電部に音波を導入する音波導入部と、上記高周波発振回路で発振され上記放電部に導入される音波に応じて変調された信号を取り出す変調信号取り出し部と、を備えたマイクロホンに関して先に特許出願をした。特願2009−024697号に係る発明がそれで、まだ出願公開されていない。
図4は、上記特願2009−024697号に係る発明と実質的に同じ高周波放電を利用した電気音響変換器の例であってマイクロホンユニットとして構成された例を示している。図4において、マイクロホンユニット10は、針状電極3と、この針状電極3との間で放電させるための対向電極4を主たる構成部材として有してなる。針状電極3の基部は円筒形状の絶縁筒6で覆われ、絶縁筒6はさらに円筒形状の絶縁筒5に嵌合され、絶縁筒5はベース1を厚さ方向に貫通して嵌合されている。したがって、針状電極3はその基部が絶縁筒5、6の介在のもとにベース1を厚さ方向に貫通してベース1に固定されている。ベース1の外周の一面側からは円筒形のケース2が延び出ていて、このケース2の延出方向に針状電極3の先端が延び出るとともに、針状電極3はケース2のほぼ中心軸線上に、かつ、ケース2で囲まれる空間内に位置している。
ケース2のベース1とは反対側の開放端部には、この開放端部を塞ぐようにして上記対向電極4が固定されている。対向電極4は平板状の電極であるが、例えば、小孔が無数に開けられたパンチングメタル、あるいは導電性のワイヤを網状に編み込んだ素材を用いることにより、音波を通すことができる構造になっている。対向電極4は表面が絶縁材で覆われている。対向電極4は針状電極3の先端と適宜の間隔をおいて対向していて、対向電極4と針状電極3との間で放電部を構成している。この放電部は、高周波放電を生起させる高周波発振回路の一部を構成し、この放電部で高周波放電が生起されるようになっている。この放電は火炎放電といわれるもので、図4における符号7は、対向電極4と針状電極3との間の放電部において放電によって生じる火炎を示している。対向電極4は、上記のように音波をケース2内の放電部に導入する音波導入部を構成している。
上記針状電極3と対向電極4との間で高周波放電を生起させるためには高電圧を印加する必要があるため、高周波発振回路は、高電圧に耐えることができる真空管を発振用の能動素子として使用している。針状電極3と対向電極4との間で形成される放電路の放電電流が上記真空管に帰還することにより、自励発振による高周波発振回路が構成される。針状電極3と対向電極4は高周波放電部を構成しており、この高周波放電部の粒子速度が音波の粒子速度によって変化し、高周波放電部の等価インピーダンスが変化する。音波によって高周波放電部の等価インピーダンスが変化することにより、上記発振回路による発振信号が音波によって変調される。この変調信号は、周波数変調すなわちFM変調成分と振幅変調すなわちAM変調成分を含むが、FM変調成分の方がより多く含まれる。したがって、上記FM変調された信号を取り出してこれをFM復調回路に入力すれば、上記音波導入部から導入される音波に対応したオーディオ信号に変換することができる。
以上述べた高周波放電を用いた電気音響変換器の例として、イオンスピーカあるいはイオンツイータがある。これは、高周波放電でプラズマを発生させ、これを音声信号で振幅変調するとプラズマが膨張収縮するので音波を発生する、というのが原理である。上記特願2009−024697号に係る発明はイオンマイクロホンに区分されるものである。
いずれにせよ、高周波放電を用いた電気音響変換器は、針状電極と平板電極で不平等電界を作り、ここに高周波の高電圧を加えることによってプラズマを形成するようになっている。針状電極側が高電界になっているため、プラズマは針状電極付近に発生し平板電極の方に向かって伸びる。針状電極はプラズマに接していることから高温になり、そのため針状電極の先端部が損耗し、この先端付近に放電生成物が付着して、放電状況、例えばプラズマの長さや形などを劣化させる。放電状況の劣化によって異常放電を起こし、放電部から異常な音波を発する、といった不具合を生じる。
上記針状電極に放電生成物が付着した様子を図5、図8に示す。図2、図6は放電前の針状電極3の尖端部分を示す。針状電極3の尖端部分は、放電前は図2、図6に示すように鋭くとがっているが、高周波放電を1時間程度継続すると、上記のように先端部が損耗し、先端付近に放電生成物が付着する。図5はこの様子を示しており、符号31は損耗した針状電極3の先端部を、符号32は針状電極3の先端付近に付着した放電生成物を示している。図8は、図5に対応する針状電極の先端部分の写真画像である。針状電極3の先端部分は、放電によって0.4mm程度吹き飛んで損耗を生じている。針状電極3の先端部に放電生成物32が付着することによって放電状況が劣化し、異常放電を起こす。
本発明者は、針状電極の先端付近に放電生成物が付着する原因を追及した結果、放電生成物の原因物質は空気中にあるものと推測することができた。
本発明は、以上説明した従来の高周波放電を利用した電気音響変換器の問題点を解消すること、すなわち、継続して高周波放電を行っても針状電極の先端部分の損耗および放電生成物の付着がなく、異常放電を起こすこともない、高周波放電を利用した電気音響変換器を提供することを目的とする。
本発明は、針状電極と、上記針状電極に対向する対向電極と、上記針状電極と対向電極の間に形成される放電部と、上記放電部を含みこの放電部で高周波放電を生起させる高周波発振回路と、を備え、上記放電部に導入される音波に応じて変調された音声信号を取り出し、または上記放電部において音声信号で変調された高周波信号に応じた放電を行わせることにより音声に変換する電気音響変換器であって、上記高周波発振回路は、上記放電部の放電電流が帰還するように回路が構成されて高周波発振し、上記放電部は、高周波放電して上記放電部の等価インピーダンスが音波に応じて変化するものであり、上記高周波発振回路による発振信号が上記放電部に導入される音波によって周波数変調されるように構成され、または、上記高周波発振回路による発振信号を上記放電部において音声信号で周波数変調するように構成され、上記針状電極の外周面に向けて不活性ガスを供給する不活性ガス供給路を備えていることを最も主要な特徴とする。
不活性ガス供給路は、電気音響変換器に向けた供給路と、電気音響変換器内において上記針状電極の外周面に沿って不活性ガスを流すための不活性ガス案内路で構成するとよい。
不活性ガス案内路は、針状電極の外周を針状電極の外周面との間に空間をおいて囲み、針状電極の先端部周面に沿って不活性ガスを流すガス流出口を備えているとよい。
針状電極と対向電極の間で放電が行われているとき不活性ガス供給路から針状電極の外周面に向けて不活性ガスを供給することにより、針状電極の表面と空気との接触が遮断され、空気中の放電生成物原因物質が針状電極に付着することを防止することができる。もって、放電生成物の付着を原因とする異常放電を防止することができ、動作の安定した高周波放電を利用した電気音響変換器を提供することができる。
本発明に係る電気音響変換器の実施例を示す縦断面図である。 上記電気音響変換器における針状電極の使用前の先端部分を拡大して示す側面図である。 本発明に係る電気音響変換器の実施例を所定時間動作させた後の針状電極の先端部分を拡大して示す側面図である。 従来の高周波放電による電気音響変換器の例を示す縦断面図である。 上記従来の電気音響変換器を所定時間動作させた後の針状電極の先端部分を拡大して示す側面図である。 図2に対応する針状電極の写真画像による側面図である。 図3に対応する針状電極の写真画像による側面図である。 図5に対応する針状電極の写真画像による側面図である。
以下、本発明に係る電気音響変換器の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1において、マイクロホンユニット20は、針状電極23と、この針状電極23との間で放電させるための対向電極24を有している。針状電極23の基部は円筒形状に形成されていて円筒形状の絶縁筒26で覆われ、絶縁筒26はさらに円筒形状の絶縁筒25に嵌合され、絶縁筒25はベース21を厚さ方向に貫通して嵌合されている。換言すれば、針状電極23はその基部が絶縁筒25、26の介在のもとにベース21を厚さ方向に貫通してベース21に固定されている。ベース21の外周の一面側からは円筒形のケース22が一体に延び出ていて、このケース22の延出方向に針状電極23の先端が延び出るとともに、針状電極23はケース22のほぼ中心軸線上に、かつ、ケース22で囲まれる空間内に位置している。針状電極23の素材として、例えば、先端の曲率が50μmのタングステンを用いることができる。
ケース22のベース21とは反対側の開放端部には、この開放端部を塞ぐようにして上記対向電極24が固定されている。対向電極24は平板状の電極であるが、例えば、無数の小孔が開けられたパンチングメタルを用い、あるいは導電性のワイヤを網状に編み込んだ素材を用いることにより、音波を通すことができる構造になっている。対向電極24は表面が絶縁材で覆われている。対向電極24として、例えば、音波を通すために多数の開口を設けたステンレス鋼板を、厚さ0.1mmのセラミック(シリカ)で被覆して用いることができる。対向電極24は針状電極23の先端と適宜の間隔をおいて対向していて、対向電極24と針状電極23との間で放電部を構成している。この放電部は、高周波放電を生起させる高周波発振回路の一部を構成し、この放電部で高周波放電が生起されるようになっている。この放電は火炎放電といわれるもので、図1における符号27は、対向電極24と針状電極23との間の放電部において放電によって生じる火炎を示している。対向電極24は、上記のように音波をケース22内の放電部に導入する音波導入部を構成している。また、ケース22の周壁にも、音波をケース22内の放電部に導入する音波導入部としての孔を形成してもよい。
上記針状電極23と対向電極24との間で高周波放電を生起させるためには高電圧を印加する必要があるため、高周波発振回路は、高電圧に耐えることができる真空管を発振用の能動素子として使用している。針状電極23と対向電極24との間で形成される放電路の放電電流が上記真空管に帰還するように回路が構成されることにより、自励発振による高周波発振回路が構成されている。針状電極23と対向電極24は高周波放電部を構成しており、この高周波放電部の粒子速度が音波の粒子速度によって変化し、高周波放電部の等価インピーダンスが変化する。音波によって高周波放電部の等価インピーダンスが変化することにより、上記発振回路による発振信号が音波によって変調される。この変調信号は、周波数変調すなわちFM変調成分と振幅変調すなわちAM変調成分を含むが、FM変調成分の方がより多く含まれる。したがって、上記FM変調された信号を取り出してこれをFM復調回路に入力すれば、上記音波導入部から導入される音波に対応したオーディオ信号に変換することができる。
ここまで説明してきた構成は、図4で説明した先の出願に係る発明の構成と実質的に変わりがないが、本発明に係る電気音響変換器の実施例は、以下に述べる不活性ガス供給路が付加されていることが特徴になっている。図1において、針状電極23は、その外周が先端近くまで不活性ガス案内路251によって囲まれている。不活性ガス案内路251は、電気音響変換器内において上記針状電極の外周面に沿って不活性ガスを流すために設けられているもので、針状電極23の外周を保持する前記絶縁筒25と一体に、したがって絶縁材で円筒形状に形成されている。不活性ガス案内路251は、針状電極23の外周を針状電極23の外周面との間に空間をおいて囲み、針状電極23の先端部周面に沿って不活性ガスを流すガス流出口252を備えている。針状電極23の先端部分はガス流出口252よりも外方に突出していて、対向電極24との間での放電に支障を来さない形になっている。
不活性ガス案内路251にはパイプ42が連通している。パイプ42は前記円筒形状のケース22を半径方向に貫いて固定され、さらに、先端部が不活性ガス案内路251に嵌合されることにより、パイプ42の内部空間が不活性ガス案内路251の内部空間に連通した状態で不活性ガス案内路251に連結されている。ケース22の外周から突出したパイプ42の他端部は、カップリング41を介して別のパイプ40に連結されている。パイプ40、カップリング41およびパイプ42は、図示されないガスボンベなどからマイクロホンユニット20すなわち電気音響変換器に向けた不活性ガスの供給路を構成していて、上記不活性ガス案内路251とともに不活性ガス供給路を構成している。使用する不活性ガスの例として、ヘリウムガスあるいは窒素ガスがある。
上記不活性ガス供給路から不活性ガスを供給しながら針状電極23と対向電極24との間で高周波放電させ、電気音響変換動作を行わせる。パイプ40、カップリング41およびパイプ42からなる供給路を通じて不活性ガス案内路251に導かれた不活性ガスは、不活性ガス案内路251の内部空間に案内されてガス流出口252の方に向かって流れる。不活性ガスはガス流出口252において絞られることにより針状電極23の先端部外周に沿って流れ、針状電極23の先端部外周面と空気との接触が遮断される。したがって、空気中の放電生成物原因物質が針状電極23に付着することを防止することができ、放電生成物の付着を原因とする異常放電を防止して、動作の安定した高周波放電を利用した電気音響変換器を得ることができる。また、従来、空気の流れによって生じていた針状電極の先端部の損耗も防止することができる。
図2、図6に示すように鋭くとがっている針状電極23を使用し、不活性ガスとして窒素ガスを針状電極23の先端部に沿って供給しながら、針状電極23と対向電極24との間で1時間放電させた。図3、図7は、放電後の針状電極23の先端部分を示す。図3に示す線図のみでは質感や色を表現することはできないので、図3では形状のみを示し、図7にそれに対応する写真画像を示している。放電によって針状電極23は高温になるので、針状電極23は焼けたような色になるが、形状は放電前と変わりがなく、先端が損耗するとか、先端付近に放電生成物が付着する、といった不具合は生じなかった。よって、図示の実施例によれば、上記放電生成物を原因とする異常放電を防止することができ、動作の安定した高周波放電を利用した電気音響変換器を得ることができる。
図示の実施例では、高周波放電を利用したマイクロホンとして説明したが、高周波発振回路で発振される高周波信号を音声信号で変調し、この変調信号で針状電極23と対向電極24との間で放電させることにより、前記イオンスピーカの原理により、スピーカとして動作させることができる。よって、本発明に係る電気音響変換器は、マイクロホンとしてもスピーカとしても利用することができる。
20 マイクロホンユニット
21 ベース
23 針状電極
24 対向電極
25 絶縁筒
42 不活性ガス供給路としてのパイプ
251 不活性ガス案内路
252 ガス流出口

Claims (8)

  1. 針状電極と、上記針状電極に対向する対向電極と、上記針状電極と対向電極の間に形成される放電部と、上記放電部を含みこの放電部で高周波放電を生起させる高周波発振回路と、を備え、上記放電部に導入される音波に応じて変調された音声信号を取り出し、または上記放電部において音声信号で変調された高周波信号に応じた放電を行わせることにより音声に変換する電気音響変換器であって、
    上記高周波発振回路は、上記放電部の放電電流が帰還するように回路が構成されて高周波発振し、
    上記放電部は、高周波放電して上記放電部の等価インピーダンスが音波に応じて変化するものであり、
    上記高周波発振回路による発振信号が上記放電部に導入される音波によって周波数変調されるように構成され、または、上記高周波発振回路による発振信号を上記放電部において音声信号で周波数変調するように構成され、
    上記針状電極の外周面に向けて不活性ガスを供給する不活性ガス供給路を備えている電気音響変換器。
  2. 不活性ガス供給路は、電気音響変換器に向けた供給路と、電気音響変換器内において上記針状電極の外周面に沿って不活性ガスを流すための不活性ガス案内路を備えている請求項1記載の電気音響変換器。
  3. 不活性ガス案内路は、針状電極の外周を針状電極の外周面との間に空間をおいて囲み、針状電極の先端部周面に沿って不活性ガスを流すガス流出口を備えている請求項2記載の電気音響変換器。
  4. 不活性ガス案内路は絶縁材からなる請求項2または3記載の電気音響変換器。
  5. 不活性ガス案内路は、針状電極の外周を保持する絶縁材と一体に形成されている請求項4記載の電気音響変換器。
  6. 不活性ガスは、ヘリウムガスである請求項1乃至5のいずれかに記載の電気音響変換器。
  7. 不活性ガスは、窒素ガスである請求項1乃至5のいずれかに記載の電気音響変換器。
  8. 針状電極の先端はガス流出口よりも外方に突出している請求項3乃至7のいずれかに記載の電気音響変換器。
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