JP5473769B2 - トルクセンサ - Google Patents

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Description

この発明は2軸間の相対的回転位置を検出するトルクセンサに関し、例えば自動車のパワーステアリング軸に負荷されるねじり負荷を検出するためのトルクセンサとしての用途に適したものである。
トーションバーを介して連結された入力軸及び出力軸に発生するトルクを、該入力軸及び出力軸間のねじれ量(相対回転位置)として検出するトルクセンサが公知である。例えば、下記特許文献1では、円周方向に複数の開口窓を2列で設けたアルミニウム製の円筒体をそれぞれ入力軸及び出力軸に取り付け、両円筒体における2列の開口窓列が互いに重なり合うように配置し、各開口窓列に対応して検出コイルをそれぞれ配置し、ねじれ量(相対回転位置)に応じた各列における開口窓の重なりの変化を検出コイルで検出するようにしている。しかし、特許文献1のトルクセンサは、コイルを含むセンサ構成部品の温度ドリフト特性補償対策が不十分であるため、検出精度を出しにくく、また、検出出力信号のダイナミックレンジを大きくとることもできず、更に、センサ構成部品の故障時の対策も不十分であった。
下記特許文献2においては、トルクセンサにおいて温度補償用抵抗(サーミスタ)を検出コイルに直列に設けることで検出コイルの温度ドリフト特性補償を行うようにしたことが示されている。また、検出コイルの出力交流電圧と励磁用交流電圧の位相を合わせた上でその差を差動増幅回路で求め、その差電圧をピーク位置でサンプルホールドすることにより、検出したトルクに応じたアナログ直流電圧を得るようにしたことが示されている。しかし、これでも検出出力信号のダイナミックレンジを十分に大きくとることができず、限界があった。例えば、差動増幅回路の増幅率を上げることで見掛け上ダイナミックレンジを大きくしようとした場合、S/N比が問題となるので好ましくない。また、サンプルホールド制御用のサンプリングパルスを生成するためのサンプリングパルス発生回路は励磁用交流電圧をアナログ処理するように構成されているので、そのアナログ回路部分で温度ドリフト特性を持ってしまい、検出精度に悪影響を与えるおそれがあった。
一方、下記特許文献3〜5においては、故障診断機能を備えたトルクセンサが示されている。これらの従来技術においては、検出コイルの出力交流信号の位相あるいはその直流成分のいずれか一方から、断線、半断線等の故障、異常等を検出するようにしている。しかし、検出コイルの出力交流信号の位相及びその直流成分の両方を考慮した総合的な故障診断機能を簡便な構成で具備することが望まれている。
特開平8−114518号 特許第3588684号 特許第3589053号 特許第3649057号 特許第4043116号
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、簡素な構成でありながら、温度ドリフトの補償性能にも優れ、故障診断機能も具備したトルクセンサを提供しようとするものである。また、交流位相成分及び直流電圧成分の両面に基づき精度のよい故障診断を行えるトルクセンサを提供しようとするものである。更に、検出出力信号のダイナミックレンジを大きくとれるように構成することで検出精度を向上させた、トルクセンサを提供しようとするものである。
請求項1の本発明に係るトルクセンサは、トーションバーを介して連結された第1及び第2の回転軸に発生するトルクを検出するトルクセンサであって、第1のコイル、第2のコイル、前記第1の回転軸に連結された第1の磁気応答部材、前記第2の回転軸に連結された第2の磁気応答部材を含み、前記第1及び第2の回転軸の相対的回転位置に応答して互いに逆特性のインピーダンス変化を該第1及び第2のコイルに生じさせるように前記第1及び第2の磁気応答部材を構成しかつ該第1及び第2のコイルを配置したセンサ部と、前記センサ部内で前記第1のコイルに接続された第1の温度特性補償抵抗素子と、前記センサ部内で前記第2のコイルに接続された第2の温度特性補償抵抗素子と、前記センサ部に対してコイル励磁用交流信号供給線と前記第1及び第2のコイルの出力線とを介して接続される検出回路部とを具備し、前記検出回路部は、所定のクロック信号を発生するデジタル処理装置と、前記所定のクロック信号に基づきコイル励磁用交流信号を発生するコイル駆動回路と、前記第1のコイルの出力交流電圧とコイル励磁用交流信号に基づく基準交流電圧との差を求める第1の差動増幅回路と、前記第2のコイルの出力交流電圧とコイル励磁用交流信号に基づく基準交流電圧との差を求める第2の差動増幅回路と、前記第1のコイルの出力交流電圧を波形整形する第1のコンパレータと、前記第2のコイルの出力交流電圧を波形整形する第2のコンパレータとを具備し、前記デジタル処理装置は、前記所定のクロック信号の整数倍周期で前記第1及び第2の差動増幅回路が出力する差信号をそれぞれサンプリングし、これにより、前記第1のコイルの前記インピーダンス変化に応答する第1のトルク検出データと前記第2のコイルの前記インピーダンス変化に応答する第2のトルク検出データとを取得するトルク検出処理と、前記第1及び第2のトルク検出データの加算値が所定範囲内であるとき正常と判定し、所定範囲外のとき異常と判定する故障診断処理とを実行するように構成されていることを特徴とする。好適には、デジタル処理装置としては、マイクロコンピュータを用いる。
本発明によれば、センサ部が、第1のコイル、第2のコイル、前記第1の回転軸に連結された第1の磁気応答部材、前記第2の回転軸に連結された第2の磁気応答部材を含み、前記第1及び第2の回転軸の相対的回転位置に応答して互いに逆特性のインピーダンス変化を該第1及び第2のコイルに生じさせるように前記第1及び第2の磁気応答部材を構成しかつ該第1及び第2のコイルを配置した構成からなっているため、2個のコイルという最も簡素な構成によって、相対的回転位置(トルク)に対して互いに逆特性を持つ2種類の検出信号を生成することができ、自動車のパワーステアリング軸のトルクセンサとして安全対策上必要とされる冗長性(リダンダンシー)を備えたセンサ部を提供することができる。
そして、そのような簡素でありながら冗長性(リダンダンシー)を備えたセンサ部を具備するものにおいて、前記センサ部内で前記第1のコイルに接続された第1の温度特性補償抵抗素子と、前記センサ部内で前記第2のコイルに接続された第2の温度特性補償抵抗素子とを具備しているので、温度ドリフト補償したコイル出力信号を生成することができる。
また、検出回路部は、前記センサ部に対してコイル励磁用交流信号供給線と前記第1及び第2のコイルの出力線とを介して接続される構成であるため、回路構成及び端子構成を簡素化することができ、また、センサ部には複雑な構造が要求されないので、その点でも構成が簡素化され、省スペースで、故障の少ない、安価なトルクセンサを提供することができる。
また、検出回路部においては、コイル励磁用交流信号のアナログ発振器を格別に具備せずに、所定のクロック信号を発生するデジタル処理装置から発生されるクロック信号を利用し、コイル駆動回路により該所定のクロック信号に基づきコイル励磁用交流信号を発生する構成であるため、検出回路部内のアナログ回路の構成を簡素化できる。また、コイル励磁用交流信号を正確に発生することができる。
また、デジタル処理装置において、前記所定のクロック信号の整数倍周期で前記第1及び第2の差動増幅回路が出力する差信号をそれぞれサンプリングし、これにより、前記第1のコイルの前記インピーダンス変化に応答する第1のトルク検出データと前記第2のコイルの前記インピーダンス変化に応答する第2のトルク検出データとを取得するトルク検出処理を行う構成であるため、サンプリングのための回路手段がデジタル化されていることにより、温度ドリフトの影響を受けない、精度のよいトルク検出を行うことができる。
更に、デジタル処理装置において、前記第1及び第2のコンパレータの出力に基づき前記第1及び第2のコイルの出力交流電圧の位相が基準範囲より外れているか否かを判定し、この判定に基づき第1及び第2のコイルのどちらに異常が生じているかを判定する第2の故障診断処理を行う構成とするとよい。その場合、位相判定のための回路手段がデジタル化されていることにより、温度ドリフトの影響を受けない、精度のよい故障診断を行うことができる。
更に、前記検出回路部において、前記第1のコイルの出力交流電圧からコイル直流成分を弁別する第1のローパスフィルタと、前記第2のコイルの出力交流電圧からコイル直流成分を弁別する第2のローパスフィルタとを具備し、前記デジタル処理装置が、前記第1及び第2のローパスフィルタの出力に基づき前記第1及び第2のコイルの出力交流電圧の直流成分が基準範囲より外れているか否かを判定し、この判定に基づき第1及び第2のコイルのどちらに異常が生じているかを判定する第3の故障診断処理を実行するように構成するとよい。これにより、コイル出力の直流成分の異常検知に基づく故障診断を行うことができる。
本発明の別の観点によれば、トーションバーを介して連結された第1及び第2の回転軸に発生するトルクを検出するトルクセンサであって、第1のコイル、第2のコイル、前記第1の回転軸に連結された第1の磁気応答部材、前記第2の回転軸に連結された第2の磁気応答部材を含み、前記第1及び第2の回転軸の相対的回転位置に応答して互いに逆特性のインピーダンス変化を該第1及び第2のコイルに生じさせるように前記第1及び第2の磁気応答部材を構成しかつ該第1及び第2のコイルを配置したセンサ部と、前記センサ部内で前記第1のコイルに接続された第1の温度特性補償抵抗素子と、前記センサ部内で前記第2のコイルに接続された第2の温度特性補償抵抗素子と、前記センサ部に対してコイル励磁用交流信号供給線と前記第1及び第2のコイルの出力線とを介して接続される検出回路部とを具備し、前記検出回路部は、所定のクロック信号を発生するデジタル処理装置と、前記所定のクロック信号に基づきコイル励磁用交流信号を発生するコイル駆動回路と、前記第1のコイルの出力交流電圧とコイル励磁用交流信号に基づく基準交流電圧との差を求める第1の差動増幅回路と、前記第2のコイルの出力交流電圧とコイル励磁用交流信号に基づく基準交流電圧との差を求める第2の差動増幅回路と、前記第1のコイルの出力交流電圧を波形整形する第1のコンパレータと、前記第2のコイルの出力交流電圧を波形整形する第2のコンパレータとを具備し、前記デジタル処理装置は、前記所定のクロック信号の整数倍周期で前記第1及び第2の差動増幅回路が出力する差信号をそれぞれサンプリングし、これにより、前記第1のコイルの前記インピーダンス変化に応答する第1のトルク検出データと前記第2のコイルの前記インピーダンス変化に応答する第2のトルク検出データとを取得するトルク検出処理を実行するように構成されており、前記トルク検出処理は、前記所定のクロック信号の整数倍周期で正振幅領域に対応する第1のサンプリングタイミング信号と負振幅領域に対応する第2のサンプリングタイミング信号とを生成する処理と、前記第1の差動増幅回路が出力する差信号を前記第1及び第2のサンプリングタイミング信号でそれぞれサンプリングし、サンプリングした差信号の差を求めることで前記第1のトルク検出データを取得する処理と、前記第2の差動増幅回路が出力する差信号を前記第1及び第2のサンプリングタイミング信号でそれぞれサンプリングし、サンプリングした差信号の差を求めることで前記第2のトルク検出データを取得する処理とを含むことを特徴とする。これによれば、ダイナミックレンジを大きくすることができ、感度のよいトルク検出を行うことができる。
本発明に係るトルクセンサの一実施例を示す回路図。
図1におけるセンサ部の機構の一例を示す一部断面側面図。
トルク検出処理及び故障診断処理の動作例を説明するためのタイムチャート。
図1におけるマイクロコンピュータが実行するトルク検出処理の一例を示すフローチャート。
第1(メイン)及び第2(サブ)のトルク検出データの値と検出トルク(相対回転位置)との間の相関関係の一例を示すグラフ。
図1におけるマイクロコンピュータが実行する故障診断処理の一例を示すフローチャート。
本発明に係るトルクセンサの別の実施例を示す回路図。
図7におけるマイクロコンピュータが実行する故障診断処理の一例を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係るトルクセンサの一実施例を示す回路図である。トルクセンサは、センサ部10と、検出回路部20とで構成される。
図2は、センサ部10の機構の一例を示す一部断面側面図である。この実施例に係るトルクセンサは、自動車のステアリングシャフトのトーションバーに負荷されるねじれトルクを検出する。公知のように、ステアリングシャフトにおいては入力軸(第1の回転軸)1と出力軸(第2の回転軸)2とがトーションバー(図示せず)を介して連結されている。入力軸1及び出力軸2はトーションバーによるねじれ変形の許す限りの限られた角度範囲(例えば最大でも+6度〜−6度程度の範囲)で相対的に回転しうる。センサ部10は、トーションバーの周囲に設置される。センサ部10は、第1のコイル11、第2のコイル12、入力軸(第1の回転軸)1に連結された第1の磁気応答部材3、出力軸(第2の回転軸)2に連結された第2の磁気応答部材4を含む。第1及び第2の磁気応答部材3,4は、例えば、円筒形状を成した良導電性かつ非磁性(反磁性)の材質(例えば、アルミニウムあるいは銅など)からなり、それぞれ、円周方向に沿って所定ピッチ(角度)で複数の開口窓3a,3b,4a,4bを2列備えている。
図示のよう組み立てられた状態において、第1の磁気応答部材3の円筒と第2の磁気応答部材4の円筒とが重なり合い、該円筒の重なり合いの内側にトーションバー(図示せず)が位置する。第1の磁気応答部材3の開口窓3aの列と第2の磁気応答部材4の開口窓4aの列とが重複し、その周りに第1のコイル11が配置される。また、第1の磁気応答部材3の開口窓3bの列と第2の磁気応答部材4の開口窓4bの列とが重複し、その周りに第2のコイル12が配置される。第1の磁気応答部材3の円筒と第2の磁気応答部材4の円筒との相対的回転位置つまりトーションバーのねじれ角に応じて、各列における開口窓3a,4a,3b,4bの重なり具合が変化する。開口窓3aと4a(又は3bと4b)が全く重なっていない状態では、コイル11(又は12)の内周はすべて磁気応答部材3(又は4)の円筒材質で覆われ、渦電流損失が最大となり、該コイル11(又は12)のインダクタンス(インピーダンス)は最小となる。逆に、開口窓3aと4a(又は3bと4b)が完全に重なっている状態では、コイル11(又は12)の内周を覆う磁気応答部材3(又は4)の円筒材質の面積は最小となるので渦電流損失が最小となり、かつ、該重なった開口の空間を介して内側のトーションバー(磁性体)に対する磁気結合が最大となるので、該コイル11(又は12)のインダクタンス(インピーダンス)は最大となる。
一方、各列における開口窓3a,4a,3b,4bの重なり具合の変化は互いに逆特性となるように、開口窓の配置を適切にずらして設定している。例えば、第1の磁気応答部材3においては、開口窓3aの列(第1の列)と、開口窓3bの列(第2の列)とは、開口窓の繰り返しサイクルに関して、丁度の1/2サイクルの位相ずれを持つように開口窓列を形成(配置)する。その場合、第2の磁気応答部材4においては、開口窓4aの列(第1の列)と、開口窓4bの列(第2の列)とは、開口窓の繰り返しサイクルに関して、丁度、同相となるように開口窓列を形成(配置)する。また、トーションバーのねじれ角が0の状態において、図示例のように、第1の列における開口窓3a,4aの重なり具合は丁度半分となり、第2の列における開口窓3b,4bの重なり具合も丁度半分となるように、各開口窓列を形成(配置)する。ねじれ角が0の状態から、時計方向にねじれ角が生じると、例えば、第1の列における開口窓3a,4aの重なり具合が増大してそれに対応する第1のコイル11のインダクタンス(インピーダンス)が増加するのに対して、第2の列における開口窓3b,4bの重なり具合が減少してそれに対応する第2のコイル12のインダクタンス(インピーダンス)が減少する。また、ねじれ角が0の状態から、反時計方向にねじれ角が生じると、第1の列における開口窓3a,4aの重なり具合が減少してそれに対応する第1のコイル11のインダクタンス(インピーダンス)が減少するのに対して、第2の列における開口窓3b,4bの重なり具合が増加してそれに対応する第2のコイル12のインダクタンス(インピーダンス)が増加する。
このように、センサ部10においては、入出力軸(第1及び第2の回転軸)1,2の相対的回転位置に応答して互いに逆特性のインピーダンス変化を該第1及び第2のコイル11,12に生じさせるように、第1及び第2の磁気応答部材3,4を構成しかつ該第1及び第2のコイル11,12を配置している。なお、このようなセンサ部10の構成それ自体は、特開平8−114518号その他で公知である。よって、センサ部10の具体的構成は、図示の例に限らず、検出すべきトルク(ねじれ角)に対して逆特性の2つの出力を生じさせることのできる構成であれば、どのような構成であってもよい。
図1に戻り、センサ部10内において、第1のコイル11に直列接続された第1の温度特性補償抵抗素子(例えば正温度特性抵抗器)13と、第2のコイル12に直列接続された第2の温度特性補償抵抗素子(例えば正温度特性抵抗器)14とを具備している。図2において、これらの温度特性補償抵抗素子13,14を搭載した回路基板がセンサ部10のケーシング内の基板収納スペース15内に収納され、合成樹脂によってモールド16されている。センサ部10と検出回路部20との間を接続する電気配線を着脱するために、センサ部10のケーシングにはコネクタ17が設けられている。このように、温度特性補償抵抗素子13,14は、コイル11,12に近接して配置されるので、コイル11,12と同じ温度環境におかれることとなり、コイル11,12の温度ドリフト特性を補償するのに都合がよいものとなっている。温度特性補償抵抗素子13,14としては、コイル11,12の温度ドリフトによるインピーダンス変化特性と同等の温度ドリフト特性を持つ抵抗素子を使用するのが望ましい。
図1において、センサ部10と検出回路部20との間を接続する電気配線は、コイル励磁用交流信号供給線18a,18dと、第1及び第2のコイルの出力線18b,18cとを含む。検出回路部20は、所定のクロック信号Aを発生するマイクロコンピュータ21と、該所定のクロック信号Aに基づきコイル励磁用交流信号Bを発生するコイル駆動回路22と、第1のコイル11の出力交流電圧Cとコイル励磁用交流信号Bに基づく基準交流電圧との差Dを求める第1の差動増幅回路23と、第2のコイル12の出力交流電圧Eとコイル励磁用交流信号Bに基づく基準交流電圧との差Fを求める第2の差動増幅回路24と、第1のコイル11の出力交流電圧Cを波形整形する第1のコンパレータ25と、第2のコイル12の出力交流電圧Eを波形整形する第2のコンパレータ26を具備する。なお、マイクロコンピュータ21は、本発明に係るトルクセンサのために専用のものを用意してもよいが、これに限らず、自動車における電子制御システム(ECU)内に搭載されている既存のマイクロコンピュータを共用してもよい。勿論、マイクロコンピュータ21に代えて、本発明を実施するために必要な制御・演算性能と同等の機能を達成するように構成した専用デジタル回路(クロック発生器、論理回路、計算回路、メモリ等を含むディスクリート回路若しくはICあるいはDSPなど)を用いてもよい。マイクロコンピュータ及び専用デジタル回路を総称してデジタル処理装置という。
マイクロコンピュータ21が持つクロック発生機能を使用して、センサ部10のコイル11、12を励磁するための交流信号の所望周波数に等しいクロック信号Aを、例えばデューティ比50%で、発生し、出力ポートから出力する。コイル駆動回路22は、クロック信号Aを入力し、このクロック信号Aの周波数に等しい周波数のアナログ交流信号Bを発生するもので、例えば、矩形波を三角波に変換する簡単なアナログ回路で構成することができる。コイル駆動回路22から発生したコイル励磁用交流信号Bがコイル励磁用交流信号供給線18a,18dを介してセンサ部10に供給され、第1のコイル11と温度特性補償抵抗素子13の直列回路及び第2のコイル12と温度特性補償抵抗素子14の直列回路に並列的に供給される。第1のコイル11と温度特性補償抵抗素子13の接続点の電圧が第1のコイル11の出力交流電圧Cとして取り出され、出力線18bを介して検出回路部20に入力され、コンデンサC1を介して直流分を除去した後、第1の差動増幅回路23に入力される。同様に、第2のコイル12と温度特性補償抵抗素子14の接続点の電圧が第2のコイル12の出力交流電圧Eとして取り出され、出力線18cを介して検出回路部20に入力され、コンデンサC2を介して直流分を除去した後、第2の差動増幅回路24に入力される。各コイル11,12の出力交流電圧C,Eは、各コイル11,12のインピーダンスと温度特性補償抵抗素子13,14のインピーダンスの分圧比で表わされるので、温度ドリフトによるインピーダンス変化分が相殺・除去若しくは低減され、温度ドリフト補償を行うことができる。
差動増幅回路23,24で各コイル11,12の出力交流電圧C,Eとコイル励磁用交流信号Bに基づく基準交流電圧との差D,Fを求めるのに先立って、位相シフト回路27、28においてコイル励磁用交流信号Bに基づく基準交流電圧の位相を、コイル出力交流電圧C,Eの位相に合わせるための位相シフトを行う。これは、コイル11,12のインダクタンスにより、力出力交流電圧C,Eには励磁用交流信号Bに対して所定の位相遅れが生じているため、この所定位相遅れ分だけ交流信号Bの位相を位相シフト回路27、28で遅延させ、両者の位相を合わせた上で差動増幅回路23,24で差D,Fを求めるようにするためである。位相シフト回路27、28の前段の抵抗R1,R2,R3,R4は、励磁用交流信号Bを分圧して、差動増幅回路23,24における差動増幅演算で使用する基準交流電圧を形成する。この基準交流電圧は、コンデンサC3,C4を介して直流分除去されて、位相シフト回路27、28に入力される。
第1の差動増幅回路23では、第1のコイル11の出力交流電圧Cとコイル励磁用交流信号Bに基づく基準交流電圧との差Dを求める。このように差動増幅演算を行う理由は、出力交流電圧Cから検出トルクに起因する成分を抽出し、トルク検出のダイナミックレンジを大きくとる(感度を上げる)ことができるようにするためである。更に、第1の差動増幅回路23では、所定の基準直流電圧DVrefを前記差Dに加算し、該差Dが正の値のみをとるようにする(正側にオフセットする)。すなわち、第1の差動増幅回路23から出力される差Dの電圧は、基準直流電圧DVrefの加算(オフセット)によって、正電圧の領域でのみ振動するものとなる。これは、後段にてトルク検出値のサンプリングを行う際に、正の値でのみトルク検出値のサンプリング値が得られるようにするためであり、設計上の要請に基づく。
同様に、第2の差動増幅回路24でも、第2のコイル12の出力交流電圧Eとコイル励磁用交流信号Bに基づく基準交流電圧との差Fを求め、かつ、所定の基準直流電圧DVrefを前記差Fに加算し、該差Fが正の値のみをとるようにする(正側にオフセットする)。
第1及び第2の差動増幅回路23,24から出力された差D,Fのアナログ電圧は、マイクロコンピュータ21のA/Dポート(アナログ/デジタル変換入力ポート)#1,#2にそれぞれ入力される。マイクロコンピュータ21は、トルク検出処理として、A/Dポート#1,#2に入力された前記差D,Fのアナログ電圧をそれぞれデジタルデータに変換し、励磁用交流信号発生の基となったクロック信号Aの整数倍周期でそれぞれサンプリングして取り込み、これにより、第1のコイル11のインピーダンス変化(つまりトルク)に応答する第1のトルク検出データと第2のコイル12のインピーダンス変化(つまりトルク)に応答する第2のトルク検出データとを取得する処理を行う。
図3はトルク検出処理及び故障診断処理の動作例を説明するためのタイムチャートであり、横軸が時間軸である。図3において、Aはマイクロコンピュータ21が発生するクロック信号Aを示し、Bは該クロック信号Aに応じてコイル駆動回路22が発生する励磁用交流信号Bを示し、一例として三角波からなる。CKsは、マイクロコンピュータ21内で発生されるサンプリングクロックを示し、クロック信号Aと同一周期であって、クロック信号Aの立ち上がり時から時間Ts経過した時に発生される。図中、時間Tgは、励磁用交流信号Bの三角波における最小値から最大値までの時間を示し、通常、クロック信号Aの半周期の時間である。図3において、Dは、第1の差動増幅回路23から出力される差Dの一例を示す。なお、サンプリングクロックCKsは、クロック信号Aと同一周期に限らず、クロック信号Aの2倍周期等であってもよく、要するに整数倍の周期であればよい。
概して、検出したトルクに対応するコイル11,12のインピーダンスを検出するためには、その出力交流電圧C,Eのピーク値のレベルを検出する。一方、特定の位相タイミングでサンプリングを行う場合は、必ずしも、ピーク値のタイミングでサンプリングを行わなくてもインピーダンス検出は可能であり、要は、常に同じ位相タイミングでサンプリングを行えばよい。しかし、S/N比を良好にとることを考慮すると、ピーク値により近いタイミングでサンプリングを行うのが好ましい。そこで、サンプリングクロックCKsは、コイル11,12の出力交流電圧C,Eのピーク値の近傍に対応して前記差D,Fをサンプリングするように、サンプリングタイミングを設定している。すなわち、時間Tsは、クロック信号Aの立ち上がり時から励磁用交流信号Bのピークに達するまでの時間Tgに、励磁用交流信号Bに対する出力交流電圧C,Eの位相遅れを考慮した時間Tdを加算した時間に設定される。
図4(A)は、マイクロコンピュータ21が実行するトルク検出処理の一例を示す。ステップS1では、サンプリングクロックCKsの発生タイミングか(つまりサンプリングタイミングか)を判定する。サンプリングタイミングであれば、ステップS2で、A/Dポート#1,#2からの前記差D,Fのデジタルデータをサンプリングし、所定のレジスタ内にホールドする。例えば、第1のコイル11の出力に基づく前記差Dをサンプリングした値は第1のトルク検出データTD1としてレジスタ内にホールドされ、第2のコイル12の出力に基づく前記差Fをサンプリングした値は第2のトルク検出データTD2としてレジスタ内にホールドされる。例えば、図3に示されたDの例では、サンプリングクロックCKsの発生タイミングにおける差Dのデジタル値がL1であり、この値L1が第1のトルク検出データTD1としてレジスタ内にホールドされる。次のステップS3では、第1(メイン)のトルク検出データTD1を正常時のトルク検出データとして出力する。第2(サブ)のトルク検出データTD2は、冗長性のために用意されるものであり、後述の故障診断に際して利用されるほか、第1のコイル11の検出系統に異常が検出された場合に、代替的なトルク検出データとして利用することが可能である。
ところで、前記差Dのピーク値がとりうる最小値は、前記基準直流電圧DVrefに対応する値である(図3参照)。前記差Fも同様である。このことは、図4(A)の例では、トルク検出データTD1,TD2のダイナミックレンジ(最小値から最大値までの変化範囲)が、前記基準直流電圧DVrefに対応する最小値から所定の最大値までの範囲である、ということを意味する。前記基準直流電圧DVrefに対応する値よりも下の部分はダイナミックレンジに含まれないことになるので、ダイナミックレンジが比較的狭い、と言える。これに対して、次に述べる図4(B)の例は、トルク検出データのダイナミックレンジを拡大し、検出感度を向上させている。
図4(B)は、マイクロコンピュータ21が実行するトルク検出処理の別の例を示す。この例では、マイクロコンピュータ21は、上記サンプリングクロックCKsとは別に、もうひとつのサンプリングクロックCKmを発生する。このサンプリングクロックCKmは、図3に示すように、クロック信号Aと同一周期であって、サンプリングクロックCKsの発生タイミングから時間Tg後に発生される。すなわち、サンプリングクロックCKsとCKmは、半周期の位相ずれを持つ2相クロックである。サンプリングクロックCKsは、前記差D,Fの正のピークの近傍で発生し、前記差D,Fの正(上)のピークの近傍の値をサンプリングするために使用される。サンプリングクロックCKmは、前記差D,Fの負のピークの近傍で発生し、前記差D,Fの負(下)のピークの近傍の値をサンプリングするために使用される。
図4(B)において、ステップS11では、上サンプリングクロックCKsの発生タイミングかを判定する。上サンプリングクロックCKsのタイミングであれば、ステップS12では、上記ステップS2と同様に、A/Dポート#1,#2からの前記差D,Fのデジタルデータをサンプリングし、サンプリングした各データを上ピークのホールド値U1,U2として所定のレジスタ内にホールドする。次に、ステップS13では、下サンプリングクロックCKmの発生タイミングかを判定する。下サンプリングクロックCKmのタイミングであれば、ステップS14では、A/Dポート#1,#2からの前記差D,Fのデジタルデータをサンプリングし、サンプリングした各データを下ピークのホールド値D1,D2として所定のレジスタ内にホールドする。ステップS15では、それぞれ、第1のコイル11に関する上ピークのホールド値U1と下ピークのホールド値D1の差U1−D1と、第2のコイル12に関する上ピークのホールド値U2と下ピークのホールド値D2の差U2−D2を演算し、第1のコイル11に関するトルク検出データTDD1と第2のコイル12に関するトルク検出データTDD2を得る。次のステップS16では、第1(メイン)のトルク検出データTDD1を正常時のトルク検出データとして出力する。前述と同様に、第2(サブ)のトルク検出データTDD2は、冗長性のために用意されるものであり、後述の故障診断に際して利用されるほか、第1のコイル11の検出系統に異常が検出された場合に、代替的なトルク検出データとして利用することが可能である。
例えば、図3に示されたDの例では、サンプリングクロックCKsの発生タイミングにおける差Dのデジタル値がL1であり、この値L1が上ピークのホールド値U1としてレジスタ内にホールドされ。また、サンプリングクロックCKmの発生タイミングにおける差Dのデジタル値がL2であり、この値L2が下ピークのホールド値D1としてレジスタ内にホールドされる。そして、上ピークのホールド値U1と下ピークのホールド値D1の差U1−D1は、「L1−L2」であり、これが第1のトルク検出データTDD1としてホールドされ、出力される。
図4(B)の例の場合、第1のトルク検出データTDD1のとりうる最小値は、上ピークのホールド値U1のとりうる最小値(例えば略DVref)と下ピークのホールド値D1のとりうる最大値(例えば略DVref)との差であるから略0であり(例えばU1−D1=略DVref−略DVref=0)、トルク検出データTDD1のとりうる最大値は、U1のとりうる最大値とD1のとりうる最小値との差であるから、差Dのとりうる所定の最大値に近いものとなる。従って、図4(A)の例に比べて、図4(B)の例では、その2倍にダイナミックレンジが拡大されていることが理解できる。第2のトルク検出データTDD2についても同様である。従って、高感度でトルク検出を行うには、図4(B)の構成を用いるのが望ましい。
図5は、第1(メイン)及び第2(サブ)のトルク検出データTDD1,TDD2(又はTD1,TD2)の値と検出トルク(相対回転位置)との間の相関関係の一例を示すグラフである。このように、第1(メイン)のトルク検出データTDD1(又はTD1)の関数とび第2(サブ)のトルク検出データTDD2(又はTD2)の関数とは、検出トルク(相対回転位置)に関して逆特性を示し、正常であれば、両者を加算した値TCは常に略一定値となる。なお、横軸において、「0」の位置はトルク0の位置を示し、その右側の「+」で記した領域は例えば時計方向のねじれに応じた領域を示し、左側の「−」で記した領域は例えば反時計方向のねじれに応じた領域を示す。図5では、トルク検出データTDD1,TDD2(又はTD1,TD2)の値と検出トルク(相対回転位置)との間の相関関係は、リニア特性を示しているが、これに限らず、非リニア特性であってもよい。なお、以下説明する故障診断処理においては、図4(B)の例に従って求めた第1(メイン)及び第2(サブ)のトルク検出データTDD1,TDD2に基づき故障診断処理を行うものとする。しかし、図4(A)の例に従って求めた第1(メイン)及び第2(サブ)のトルク検出データTD1,TD2に基づき故障診断処理を行う場合も、同様の処理を使用してよいのは勿論である。
図6は、マイクロコンピュータ21が実行する故障診断処理の一例を示す。ステップS21では、第1(メイン)及び第2(サブ)のトルク検出データTDD1,TDD2を加算し、加算値TCを求める。ステップS22では、加算値TCが所定の上限値TCmaxより小さいかを判定する。ステップS23では、加算値TCが所定の下限値TCminより大きいかを判定する。加算値TCが所定の上限値TCmaxと下限値TCminの範囲内に収まっていれば、ステップS24で正常信号を出力し、この故障診断処理を終了する。前述した通り、正常の場合は、第1(メイン)のトルク検出データTDD1を出力させる(図4(B)のS16)。
検出用コイル11,12の回路系統のいずれかの箇所で、接触不良、ショート、断線等の異常が発生している場合、第1及び第2のトルク検出データTDD1,TDD2のどちらかの値が異常に減少又は増大する。これにより、両者の加算値TCが所定の上限値TCmaxと下限値TCminの範囲から外れる。従って、ステップS22又はS23のいずかの判定結果がNOとなる。これにより、ステップS25以降のルーチンを実行し、どちらのコイル11,12の回路系統に異常が生じているかを判定する。検出用コイル11,12の回路系統のいずれかの箇所で異常が生じている場合、例えば、コイル内の断線、半断線(切れかかり)、あるいはショートなどが生じている場合、あるいは検出ターゲットである磁気応答部材3、4に何らかの異常が生じている場合など、各コイル11,12の出力交流電圧C,Eの電気的位相が正常時に比べて進み又は遅れが生じる。図1及び図6の実施例においては、各コイル11,12の出力交流電圧C,Eの電気的位相に基づき、どちらのコイル11,12の回路系統に異常が発生しているかを検出する。
図1において、コンパレータ25,26において、各コイル11,12の出力交流電圧C,Eとアース電圧とを比較し、出力交流電圧C,Eの正電圧領域に対応して1、負電圧領域に対応して0の矩形波信号G,Hを出力する。この矩形波信号G,Hの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジのタイミングは、各コイル11,12の出力交流電圧C,Eの電気的位相を示している。コンパレータ25,26から出力される矩形波信号G,Hは、マイクロコンピュータ21のタイマーキャプチャー入力#1,#2に入力される。マイクロコンピュータ21では、タイマーキャプチャー入力#1,#2に入力された矩形波信号G,Hの立ち上がりエッジのタイミングをクロック信号Aの立ち上がり時からの経過時間PTにてサンプリングし、サンプリングした時間データを位相検出データとしてホールドする。例えば、第1のコイル11の出力交流電圧Cの位相検出データをPT1で示し、第2のコイル12の出力交流電圧Eの位相検出データをPT2で示す。図3において、コイル11の出力交流電圧Cとそれに対応する矩形波信号Gの一例が示されている。
図6において、ステップS25では、第1のコイル11の出力交流電圧Cの位相検出データPT1が所定の上限値PTmaxより小さいかを判定する。ステップS26では、該位相検出データPT1が所定の下限値PTminより大きいかを判定する。該位相検出データPT1が所定の基準範囲(上限値PTmaxと下限値PTminの間の範囲)内に収まっていれば、第1のコイル11の出力交流電圧Cの電気的位相が異常ではないことを意味する。その場合は、ステップS27,S28の処理に進み、もう一方のコイル12の出力交流電圧Eの位相検出データPT2について同様の判定を行う。第2のコイル12の出力交流電圧Eの位相検出データPT2が所定の上限値PTmaxと下限値PTminの範囲内に収まっていなければ、ステップS27,S28のいずれかがNOとなり、ステップS29に進み、第2(サブ)のコイル12に異常があるとの判定結果を出力する。その場合、トルク検出データとしては、第1のトルク検出データTDD1をそのまま出力し続ける(ステップS30)。
一方、第2(サブ)のコイル12にも異常がないと判定された場合は、ステップS27,S28の両方ともYESとなる。その場合は、第1及び第2のコイル11,12の双方の電気的位相に異常がないにもかかわらず、加算値TCでは異常と判定されたことになり、図6の処理では解明不可能な故障であることを意味する。よって、ステップS31では、両方のコイルに影響を与える信号(例えばコイル励磁信号の電圧、周波数)が異常であることを示す異常検出出力を生じる。このような故障は、従来は原因箇所の診断が困難であったが、本発明では、適切に原因箇所を故障診断することができる。
一方、第1(メイン)のコイル11の電気的位相に異常があると判定された場合は、ステップS25、26のいずれかがNOとなり、ステップS32,S33の処理に進み、もう一方のコイル12の出力交流電圧Eの位相検出データPT2について同様の判定を行う。第2のコイル12の出力交流電圧Eの位相検出データPT2が所定の上限値PTmaxと下限値PTminの間に収まっていなければ、ステップS32,S33のいずれかがNOとなる。その場合は、第1及び第2のコイル11,12の双方の電気的位相に異常があることになり、ステップS37に進み、両方の異常を示す異常検出出力を生じる。
一方、ステップS32,S33の双方でYESと判定されれば、第2(サブ)のコイル12には異常がないこととなり、第1(メイン)のコイル11の電気的位相に異常があることが確定される。その場合は、ステップS34に進み、第1(メイン)のコイル11に異常があるとの判定結果を出力する。そして、トルク検出データとして、代替的に、第2のトルク検出データTDD2を出力する(ステップS35)。なお、その場合、第2のトルク検出データTDD2を逆特性に変換して、本来のトルク検出データTDD1と同様の特性に変換して利用に供するようにするとよい。
ステップS30及びS35の次にステップS36に行き、いずれかのコイルに異常があることを示す警報を出力する。
上述した実施例においては、コイル検出信号における交流成分に基づき異常の判定を行っている。しかし、それでは、コイル検出信号における直流成分に基づく異常の判定を行うことができないので、万全の故障診断を行うまでには至らない。そこで、以下に示す図7、図8の実施例においては、更にコイル検出信号における直流成分に基づく異常の判定を行うことにより、万全の故障診断を行うようにしている。
図7に示す本発明の実施例においては、図1の回路構成に加えて、ローパスフィルタ29,30が追加されている。ローパスフィルタ29には、コンデンサC1で直流分を除去する前の第1のコイル11の出力交流電圧Cが入力され、ローパスフィルタ30には、コンデンサC2で直流分を除去する前の第2のコイル12の出力交流電圧Eが入力される。ローパスフィルタ29,30は入力された信号から交流分を除去し、コイル直流成分I,Jを弁別する。各ローパスフィルタ29,30の出力は、マイクロコンピュータ21のA/Dポート#3,#4にそれぞれ入力される。マイクロコンピュータ21では、A/Dポート#3,#4に入力された直流成分電圧I,Jをデジタル値に変換し、所定のタイミングでサンプリングしてホールドする。例えば、第1のコイル11の出力交流電圧Cにおける直流成分電圧IのデジタルデータをDV1で示し、第2のコイル12の出力交流電圧Eにおける直流成分電圧JのデジタルデータをDV2で示す。
図8は、図7の回路構成例においてマイクロコンピュータ21が実行する故障診断処理の一例を示す。ステップS21,S22,S23,S24は図6の同一番号のステップと同じ処理である。また、ステップS25,S26,S27,S28,S32,S33は図6の同一番号のステップと同じ処理であり、コイル出力信号の電気的位相に基づく故障診断を行う。ステップS41,S42,S43,S44,S45,S46では、以下述べるように、直流成分電圧に基づく故障診断を行う。検出用コイル11,12の回路系統のいずれかの箇所で異常が生じている場合、例えば、コイル内の断線、半断線(切れかかり)、あるいはショートなどが生じている場合、あるいはコイル接続端子部分での接触不良、接続外れ、接続コネクタの異常、接続ケーブルの異常などが生じている場合など、各コイル11,12の直流成分I,Jに異常が生じるので、直流成分電圧に基づきこれらの異常検出を行うことができる。
ステップS25,S26のいずれもがYESの場合、第1のコイル11の位相検出データPT1が所定の基準範囲(上限値PTmaxと下限値PTminの間の範囲)内に収まっており、第1のコイル11の出力交流電圧Cの電気的位相が異常ではないことを意味する。その場合、ステップS41,S42の処理に進み、ステップS41で第1のコイル11の出力交流電圧Cにおける直流成分電圧IのデジタルデータDV1が所定の上限値DVmaxより小さいかを判定し、ステップS42で該デジタルデータDV1が所定の下限値DVminより大きいかを判定する。該デジタルデータDV1が所定の上限値DVmaxと下限値DVminの範囲内に収まっていれば、第1のコイル11の出力交流電圧Cの直流成分が異常ではないことを意味する。その場合は、ステップS27,S28に進み、第2のコイル12の位相検出データPT2が所定の上限値PTmaxと下限値PTminの間に収まっているかを判定する。第2のコイル12の位相検出データPT2が所定の上限値PTmaxと下限値PTminの間の範囲内に収まっていなければ、ステップS27,S28のいずれかがNOとなり、第2のコイル12の位相検出データPT2の電気的位相に異常があるので、ステップS47に進み、第2のコイル12に異常があるとの判定結果を出力する。その場合、トルク検出データとしては、第1のトルク検出データTDD1をそのまま出力し続ける(ステップS48)。
ステップS27,S28が両方ともYESの場合は、ステップS43,S44に進み、ステップS43で第2のコイル12の出力交流電圧Eにおける直流成分電圧JのデジタルデータDV2が所定の上限値DVmaxより小さいかを判定し、ステップS44で該デジタルデータDV2が所定の下限値DVminより大きいかを判定する。該デジタルデータDV2が所定の上限値DVmaxと下限値DVminの間に収まっていなければ、第2のコイル12の出力交流電圧Eの直流成分が異常であることを意味するので、ステップS47に進み、第2のコイル12に異常があるとの判定結果を出力する。その場合、トルク検出データとしては、第1のトルク検出データTDD1をそのまま出力し続ける(ステップS48)。
一方、ステップS43,S44が両方ともYESの場合は、第2のコイル12の出力交流電圧Eの直流成分に異常がないことを意味し、それ以前のステップS25,S26,S41,S42,S27,S28での判定結果もいずれも異常なしであるから、第1及び第2のコイル11,12の出力の電気的位相及び直流成分がいずれも正常であることを意味する。それにもかかわらず、ステップS22,S23で異常と診断されたので、ステップS49に行き、両方のコイルに影響を与える信号(例えばコイル励磁信号の電圧、周波数)が異常であることを示す異常検出出力を生じる。このような故障は、従来は原因箇所の診断が困難であったが、本発明では、適切に原因箇所を故障診断することができる。
一方、ステップS25,S26のいずれかがNOである場合は、第1のコイル11の出力交流電圧Cにおける電気的位相が異常であることを示す。また、ステップS41,S42のいずれかがNOである場合は、第1のコイル11の出力交流電圧Cにおける直流成分が異常であることを示す。これらの場合は、ステップS32,S33の処理に進み、第2のコイル12の位相検出データPT2が所定の上限値PTmaxと下限値PTminの間に収まっているかを判定する。第2のコイル12の位相検出データPT2が所定の上限値PTmaxと下限値PTminの間に収まっていなければ、ステップS32,S33のいずれかがNOとなり、ステップS50に進む。この場合は、第2のコイル12の位相検出データPT2の電気的位相に異常があることを意味し、また、第1のコイル11の系統にも異常が検出されているので、ステップS50で、両方のコイルの異常を示す異常検出出力を生じる。
第2のコイル12の位相検出データPT2の電気的位相に異常が無い場合は、ステップS45,S46に進み、ステップS45で第2のコイル12の出力交流電圧Eにおける直流成分電圧JのデジタルデータDV2が所定の上限値DVmaxより小さいかを判定し、ステップS46で該デジタルデータDV2が所定の下限値DVminより大きいかを判定する。該デジタルデータDV2が所定の上限値DVmaxと下限値DVminの間に収まっていなければ、第2のコイル12の出力交流電圧Eの直流成分が異常であることを意味し、また、第1のコイル11の系統にも異常が検出されているので、ステップS50に進み、両方のコイルの異常を示す異常検出出力を生じる。
一方、ステップS45,S46が両方ともYESの場合は、第2のコイル12の出力交流電圧Eの直流成分に異常がないことを意味し、それ以前のステップS32,S33での判定結果もいずれも異常なしであるから、第2のコイル12の出力の電気的位相及び直流成分がいずれも正常であることを意味する。その場合は、第1のコイル11に異常があることが確定され、ステップS51で、、第1(メイン)のコイル11に異常があるとの判定結果を出力する。そして、トルク検出データとして、代替的に、第2のトルク検出データTDD2を出力する(ステップS52)。なお、前述と同様に、その場合、第2のトルク検出データTDD2を逆特性に変換して、本来のトルク検出データTDD1と同様の特性に変換して利用に供するようにするとよい。
ステップS48及びS52の後、ステップS53に行き、いずれかのコイルに異常があることを示す警報を出力する。
なお、図7、図8の実施例において、電気的位相に基づく故障診断処理に係る部分(コンパレータ25,26及びステップS25〜S28,S32,S33)を省略して、直流成分に基づく故障診断処理のみを行うように構成してもよい。
また、図6、図8に示す処理の手順は一例にすぎず、本発明の技術思想に従い、当業者であれば様々な変更が可能であることが明白である。
1 入力軸(第1の回転軸)
2 出力軸(第2の回転軸)
3 第1の磁気応答部材
4 第2の磁気応答部材
3a,3b,4a,4b 開口窓
10 センサ部
20 検出回路部
11 第1のコイル
12 第2のコイル
13,14 温度特性補償抵抗素子
21 マイクロコンピュータ
23 24 差動増幅回路

Claims (6)

  1. トーションバーを介して連結された第1及び第2の回転軸に発生するトルクを検出するトルクセンサであって、
    第1のコイル、第2のコイル、前記第1の回転軸に連結された第1の磁気応答部材、前記第2の回転軸に連結された第2の磁気応答部材を含み、前記第1及び第2の回転軸の相対的回転位置に応答して互いに逆特性のインピーダンス変化を該第1及び第2のコイルに生じさせるように前記第1及び第2の磁気応答部材を構成しかつ該第1及び第2のコイルを配置したセンサ部と、
    前記センサ部内で前記第1のコイルに接続された第1の温度特性補償抵抗素子と、
    前記センサ部内で前記第2のコイルに接続された第2の温度特性補償抵抗素子と、
    前記センサ部に対してコイル励磁用交流信号供給線と前記第1及び第2のコイルの出力線とを介して接続される検出回路部と
    を具備し、
    前記検出回路部は、
    所定のクロック信号を発生するデジタル処理装置と、
    前記所定のクロック信号に基づきコイル励磁用交流信号を発生するコイル駆動回路と、
    前記第1のコイルの出力交流電圧とコイル励磁用交流信号に基づく基準交流電圧との差を求める第1の差動増幅回路と、
    前記第2のコイルの出力交流電圧とコイル励磁用交流信号に基づく基準交流電圧との差を求める第2の差動増幅回路と、
    前記第1のコイルの出力交流電圧を波形整形する第1のコンパレータと、
    前記第2のコイルの出力交流電圧を波形整形する第2のコンパレータと
    を具備し、
    前記デジタル処理装置は、
    前記所定のクロック信号の整数倍周期で前記第1及び第2の差動増幅回路が出力する差信号をそれぞれサンプリングし、これにより、前記第1のコイルの前記インピーダンス変化に応答する第1のトルク検出データと前記第2のコイルの前記インピーダンス変化に応答する第2のトルク検出データとを取得するトルク検出処理と、
    前記第1及び第2のトルク検出データの加算値が所定範囲内であるとき正常と判定し、所定範囲外のとき異常と判定する故障診断処理と
    を実行するように構成されていることを特徴とするトルクセンサ。
  2. 前記デジタル処理装置は、
    前記第1及び第2のコンパレータの出力に基づき前記第1及び第2のコイルの出力交流電圧の位相が基準範囲より外れているか否かを判定し、この判定に基づき第1及び第2のコイルのどちらに異常が生じているかを判定する第2の故障診断処理
    を更に実行するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のトルクセンサ。
  3. 前記検出回路部は、更に、
    前記第1のコイルの出力交流電圧から直流成分を弁別する第1のローパスフィルタと、
    前記第2のコイルの出力交流電圧から直流成分を弁別する第2のローパスフィルタと
    を具備し、
    前記デジタル処理装置は、
    前記第1及び第2のローパスフィルタの出力に基づき前記第1及び第2のコイルの出力交流電圧の直流成分が基準範囲より外れているか否かを判定し、この判定に基づき第1及び第2のコイルのどちらに異常が生じているかを判定する第3の故障診断処理
    を更に実行するように構成されていることを特徴とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のトルクセンサ。
  4. 前記故障診断処理により前記第1及び第2のトルク検出データの加算値が所定範囲外である異常と判定されたにもかかわらず、前記第2及び第3の故障診断処理の少なくとも一方で前記第1及び第2のコイルのどちらにも異常がないと判定された場合は、前記第1及び第2のコイルの両方に影響を与える信号の異常であると判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のトルクセンサ。
  5. 前記トルク検出処理は、
    前記所定のクロック信号の整数倍周期で正振幅領域に対応する第1のサンプリングタイミング信号と負振幅領域に対応する第2のサンプリングタイミング信号とを生成する処理と、
    前記第1の差動増幅回路が出力する差信号を前記第1及び第2のサンプリングタイミング信号でそれぞれサンプリングし、サンプリングした差信号の差を求めることで前記第1のトルク検出データを取得する処理と、
    前記第2の差動増幅回路が出力する差信号を前記第1及び第2のサンプリングタイミング信号でそれぞれサンプリングし、サンプリングした差信号の差を求めることで前記第2のトルク検出データを取得する処理と
    を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のトルクセンサ。
  6. トーションバーを介して連結された第1及び第2の回転軸に発生するトルクを検出するトルクセンサであって、
    第1のコイル、第2のコイル、前記第1の回転軸に連結された第1の磁気応答部材、前記第2の回転軸に連結された第2の磁気応答部材を含み、前記第1及び第2の回転軸の相対的回転位置に応答して互いに逆特性のインピーダンス変化を該第1及び第2のコイルに生じさせるように前記第1及び第2の磁気応答部材を構成しかつ該第1及び第2のコイルを配置したセンサ部と、
    前記センサ部内で前記第1のコイルに接続された第1の温度特性補償抵抗素子と、
    前記センサ部内で前記第2のコイルに接続された第2の温度特性補償抵抗素子と、
    前記センサ部に対してコイル励磁用交流信号供給線と前記第1及び第2のコイルの出力線とを介して接続される検出回路部と
    を具備し、
    前記検出回路部は、
    所定のクロック信号を発生するデジタル処理装置と、
    前記所定のクロック信号に基づきコイル励磁用交流信号を発生するコイル駆動回路と、
    前記第1のコイルの出力交流電圧とコイル励磁用交流信号に基づく基準交流電圧との差を求める第1の差動増幅回路と、
    前記第2のコイルの出力交流電圧とコイル励磁用交流信号に基づく基準交流電圧との差を求める第2の差動増幅回路と、
    前記第1のコイルの出力交流電圧を波形整形する第1のコンパレータと、
    前記第2のコイルの出力交流電圧を波形整形する第2のコンパレータと
    を具備し、
    前記デジタル処理装置は、
    前記所定のクロック信号の整数倍周期で前記第1及び第2の差動増幅回路が出力する差信号をそれぞれサンプリングし、これにより、前記第1のコイルの前記インピーダンス変化に応答する第1のトルク検出データと前記第2のコイルの前記インピーダンス変化に応答する第2のトルク検出データとを取得するトルク検出処理を実行するように構成されており、
    前記トルク検出処理は、
    前記所定のクロック信号の整数倍周期で正振幅領域に対応する第1のサンプリングタイミング信号と負振幅領域に対応する第2のサンプリングタイミング信号とを生成する処理と、
    前記第1の差動増幅回路が出力する差信号を前記第1及び第2のサンプリングタイミング信号でそれぞれサンプリングし、サンプリングした差信号の差を求めることで前記第1のトルク検出データを取得する処理と、
    前記第2の差動増幅回路が出力する差信号を前記第1及び第2のサンプリングタイミング信号でそれぞれサンプリングし、サンプリングした差信号の差を求めることで前記第2のトルク検出データを取得する処理と
    を含むことを特徴とするトルクセンサ。
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