JP5473744B2 - メタクリル酸製造用触媒の製造方法 - Google Patents
メタクリル酸製造用触媒の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5473744B2 JP5473744B2 JP2010097566A JP2010097566A JP5473744B2 JP 5473744 B2 JP5473744 B2 JP 5473744B2 JP 2010097566 A JP2010097566 A JP 2010097566A JP 2010097566 A JP2010097566 A JP 2010097566A JP 5473744 B2 JP5473744 B2 JP 5473744B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- methacrylic acid
- producing
- molding
- mpag
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
(1)触媒成分を含む触媒成分粒子を製造する工程と、
(2)前記触媒成分粒子と液体を混合して混練りする工程と、
(3)混練り品を1次成形する1次成形工程と、
(4)1次成形品をピストン成形機で最終形状に成形する2次成形工程とを含み、
かつ、(4)の工程の2次成形圧力P2が(3)の工程の1次成形圧力P1に対して、(P1−0.2)MPaG〜(P1−8)MPaGの範囲であることを特徴とするメタクリル酸製造用触媒の製造方法、およびこの方法により得られるメタクリル酸製造用触媒である。
式(A)中、P、Mo、V、CuおよびOは、それぞれリン、モリブデン、バナジウム、銅および酸素を表し、Xは、砒素、アンチモンおよびテルルからなる群より選ばれた少なくとも1種類の元素を表し、Yは、ビスマス、ゲルマニウム、ジルコニウム、銀、セレン、ケイ素、タングステン、ホウ素、鉄、亜鉛、クロム、マグネシウム、タンタル、コバルト、マンガン、バリウム、ガリウム、セリウムおよびランタンからなる群より選ばれた少なくとも1種類の元素を表し、Zは、カリウム、ルビジウムおよびセシウムからなる群より選ばれた少なくとも1種類の元素を表す。a、b、c、d、e、f、gおよびhは各元素の原子比率を表し、b=12のとき、a=0.1〜3、c=0.01〜3、d=0.01〜2、eは0〜3、f=0〜3、g=0.01〜3であり、hは前記各元素の原子価を満足するのに必要な酸素の原子比率である。
このようにして製造された混合溶液またはスラリーを乾燥する方法は特に限定されず、例えば、スプレー乾燥機を用いて乾燥する方法、スラリードライヤーを用いて乾燥する方法、ドラムドライヤーを用いて乾燥する方法、蒸発乾固する方法等が適用できる。これらの中では、乾燥と同時に粒子が得られること、得られる粒子の形状が整った球形であることから、スプレー乾燥機を用いることが好ましい。
次に(2)の工程では、(1)の工程で得られた触媒成分粒子(以下「粒子」ともいう。)に、少なくとも液体を混合したものを混練りして混練り品とする。混練りに使用する装置は特に限定されず、例えば、双腕型の攪拌羽根を使用するバッチ式の混練り機、軸回転往復式やセルフクリーニング型等の連続式の混練り機等が使用できるが、混練り品の状態を確認しながら混練りを行うことができる点で、バッチ式が好ましい。また、混練りの終点は、通常目視または手触りによって判断することができる。
前記粒子、液体および有機バインダーの混合方法は特に限定されない。具体的には、粒子と有機バインダーを乾式混合したものと液体とを混合する方法、液体に有機バインダーを溶解または分散させたものと粒子とを混合する方法等が例示できるが、なかでも粒子と有機バインダーを乾式混合したものと液体を混合する方法が好ましい。
なお、本発明において成形圧力とは、プレス成型時や押出し成形時に、押出し機内にかかる圧力の平均値のことである。また、成形圧力は、プレス成型や押出し成形が開始され圧力が安定した際の平均値であり、装置作動直後の成形が開始されていない期間の圧力は含まない。
成形圧力は、例えば押出し機のシリンダー部に圧力センサーを差し込み測定することができる。例えば成形圧力が2MPaG という表記は、圧力センサーなどにより測定した成形圧力のゲージ圧が2MPaであることを示す。
2次成形圧力は、(2)の工程で用いる液体の量、押出しの速度、ダイスの開口率(シリンダー部の断面積に対するダイスの開口部の面積の比)などにより調節できる。すなわち2次成形圧力は、(2)の工程で用いる液体の量が少ないほど、押出しの吐出速度が大きいほど、また、ダイスの開口率が小さいほど大きくなり、逆に、(2)の工程で用いる液体の量が多いほど、押出しの吐出速度が小さいほど、また、ダイスの開口率が大きいほど小さくなる。
原料ガス中のメタクロレイン濃度は、広い範囲で変えることができるが、1容量%以上が好ましく、3容量%以上がより好ましい。また、20容量%以下が好ましく、10容量%以下がより好ましい。
メタクロレインの反応率(%)=(B/A)×100
メタクリル酸の選択率(%) =(C/B)×100
メタクリル酸の収率(%) =(C/A)×100
ここで、Aは供給したメタクロレインのモル数、Bは反応したメタクロレインのモル数、Cは生成したメタクリル酸のモル数である。
また、触媒成形体の品質斑は、同一成形条件で30回成形し各成形品の充填密度の標準偏差より判断した。充填密度は内径27mmのメスシリンダーに成形体を100ml充填し、その質量Xより以下のように算出した。
充填密度(g/L)=X×10
充填密度の標準偏差が8以下であれば、反応管に充填した際の充填長のバラつきが小さいことから、触媒成形体の品質斑が少ないと判断した。
純水400部に、三酸化モリブデン100部、メタバナジン酸アンモニウム3.4部、85質量%リン酸水溶液8.0部および硝酸銅1.4部を溶解し、これを攪拌しながら95℃に昇温し、液温を95℃に保ちつつ3時間攪拌した。40℃まで冷却後回転翼攪拌機を用いて攪拌しながら、重炭酸セシウム13.5部を純水20部に溶解した溶液を添加して15分間攪拌した。次いで硝酸アンモニウム10.7部を純水20部に溶解した溶液を添加し、更に20分間攪拌した。
Mo12V0.5P1.2Cu0.1Cs1.2
実施例1において、1次成形の圧力を4.0MPaGに変更した以外は実施例1と同様にして触媒を製造し、メタクロレインの気相接触酸化反応を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、1次成形の圧力を10.0MPaGに変更した以外は実施例1と同様にして触媒を製造し、メタクロレインの気相接触酸化反応を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、1次成形の圧力を2.0MPaGに変更した以外は実施例1と同様にして触媒を製造し、メタクロレインの気相接触酸化反応を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、1次成形の圧力を12.0MPaGに変更した以外は実施例1と同様にして触媒を製造し、メタクロレインの気相接触酸化反応を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、プレス機による1次成形を行わなかった以外は実施例1と同様にして触媒を製造し、メタクロレインの気相接触酸化反応を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、1次成形をスクリュー式押出し成形機に変更し、押出し圧力1.0MPaGで行った以外は実施例1と同様にして触媒を製造し、メタクロレインの気相接触酸化反応を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、エチルアルコールの混合量を55部に変更し、1次成形の圧力を3.0MPaGに変更した以外は実施例1と同様にして触媒を製造し、メタクロレインの気相接触酸化反応を行った。結果を表1に示す。
実施例4において、1次成形の圧力を1.0MPaGに変更した以外は実施例1と同様にして触媒を製造し、メタクロレインの気相接触酸化反応を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、エチルアルコールの混合量を40部に変更し、1次成形の圧力を5.5MPaGに変更した以外は実施例1と同様にして触媒を製造し、メタクロレインの気相接触酸化反応を行った。結果を表1に示す。
実施例5において、1次成形の圧力を1.0MPaGに変更した以外は実施例1と同様にして触媒を製造し、メタクロレインの気相接触酸化反応を行った。結果を表1に示す。
Claims (6)
- メタクロレインを分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を製造する際に用いられる、少なくともモリブデンおよびリンを触媒成分として含むメタクリル酸製造用触媒の製造方法において、
(1)触媒成分を含む触媒成分粒子を製造する工程と、
(2)前記触媒成分粒子と液体を混合して混練りする工程と、
(3)混練り品を1次成形する1次成形工程と、
(4)1次成形品をピストン成形機で最終形状に成形する2次成形工程とを含み、
かつ、(4)の工程の2次成形圧力P2が(3)の工程の1次成形圧力P1に対して、(P1−0.2)MPaG〜(P1−8)MPaGの範囲であることを特徴とするメタクリル酸製造用触媒の製造方法。 - 1次成形をプレス機で行う請求項1に記載のメタクリル酸製造用触媒の製造方法。
- 2次成形圧力P2が、0.5MPaG〜5MPaGである請求項1または2に記載のメタクリル酸製造用触媒の製造方法。
- 液体が、水および炭素数が1〜4のアルコールからなる群より選択される1種または2種以上である請求項1〜3のいずれかに記載のメタクリル酸製造用触媒の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法により製造されたメタクリル酸製造用触媒。
- 請求項5に記載のメタクリル酸製造用触媒の存在下で、メタクロレインを分子状酸素により気相接触酸化するメタクリル酸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010097566A JP5473744B2 (ja) | 2010-04-21 | 2010-04-21 | メタクリル酸製造用触媒の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010097566A JP5473744B2 (ja) | 2010-04-21 | 2010-04-21 | メタクリル酸製造用触媒の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011224482A JP2011224482A (ja) | 2011-11-10 |
JP5473744B2 true JP5473744B2 (ja) | 2014-04-16 |
Family
ID=45040539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010097566A Active JP5473744B2 (ja) | 2010-04-21 | 2010-04-21 | メタクリル酸製造用触媒の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5473744B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6468183B2 (ja) * | 2014-02-05 | 2019-02-13 | 三菱ケミカル株式会社 | 押出成形体の製造方法 |
JP6372575B2 (ja) * | 2015-12-01 | 2018-08-15 | 三菱ケミカル株式会社 | (メタ)アクリル酸製造用触媒の製造方法および(メタ)アクリル酸の製造方法 |
KR20210006533A (ko) * | 2016-06-21 | 2021-01-18 | 미쯔비시 케미컬 주식회사 | 메타크릴산 제조용 촉매의 제조 방법, 메타크릴산의 제조 방법, 및 메타크릴산 에스터의 제조 방법 |
KR102547450B1 (ko) | 2018-03-14 | 2023-06-23 | 미쯔비시 케미컬 주식회사 | 촉매 성형체, 및 이것을 이용한 불포화 알데하이드 및 불포화 카복실산의 제조 방법 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3936055B2 (ja) * | 1998-02-25 | 2007-06-27 | 三菱レイヨン株式会社 | 不飽和アルデヒドおよび/または不飽和カルボン酸合成用触媒の製造法および不飽和アルデヒドおよび/または不飽和カルボン酸の製造法 |
JP3702710B2 (ja) * | 1999-06-15 | 2005-10-05 | 住友化学株式会社 | メタクリル酸製造用触媒およびメタクリル酸の製造方法 |
JP4933709B2 (ja) * | 2001-09-26 | 2012-05-16 | 三菱レイヨン株式会社 | 不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法 |
JP2008284568A (ja) * | 2007-05-16 | 2008-11-27 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 打錠成型機ならびに(メタ)アクリル酸合成用固体触媒の製造方法 |
-
2010
- 2010-04-21 JP JP2010097566A patent/JP5473744B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011224482A (ja) | 2011-11-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5581693B2 (ja) | メタクリル酸製造用触媒およびその製造方法、並びにメタクリル酸の製造方法 | |
JP5473744B2 (ja) | メタクリル酸製造用触媒の製造方法 | |
JP5888233B2 (ja) | メタクリル酸製造用触媒の製造方法 | |
JP4806259B2 (ja) | 不飽和アルデヒドおよび不飽和カルボン酸製造用触媒およびその製造方法ならびに不飽和アルデヒドおよび不飽和カルボン酸の製造方法 | |
JP4933709B2 (ja) | 不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法 | |
JP4179780B2 (ja) | 不飽和アルデヒドおよび不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法、この方法により製造される触媒、ならびに、この触媒を用いた不飽和アルデヒドおよび不飽和カルボン酸の合成方法 | |
JP4515769B2 (ja) | 不飽和アルデヒドおよび不飽和カルボン酸製造用触媒、およびその製造方法 | |
JP5828260B2 (ja) | 触媒の製造方法 | |
JP4634633B2 (ja) | 不飽和カルボン酸合成用触媒、その調製方法、およびその触媒を用いた不飽和カルボン酸の合成方法 | |
JP4601196B2 (ja) | 不飽和カルボン酸合成用触媒、その製造方法、および、その触媒を用いた不飽和カルボン酸の合成方法 | |
JP2009213970A (ja) | 不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法 | |
JP6372575B2 (ja) | (メタ)アクリル酸製造用触媒の製造方法および(メタ)アクリル酸の製造方法 | |
JP3936055B2 (ja) | 不飽和アルデヒドおよび/または不飽和カルボン酸合成用触媒の製造法および不飽和アルデヒドおよび/または不飽和カルボン酸の製造法 | |
JP2011115683A (ja) | メタクリル酸製造用触媒の製造方法 | |
JP6468183B2 (ja) | 押出成形体の製造方法 | |
JP5059702B2 (ja) | 不飽和カルボン酸製造用触媒の製造方法 | |
JP5366646B2 (ja) | 触媒、ならびに不飽和アルデヒド及び/又は不飽和カルボン酸の製造方法 | |
JP5090796B2 (ja) | メタクリル酸製造用触媒及びその製造方法並びにメタクリル酸の製造方法 | |
JP5569180B2 (ja) | メタクリル酸製造用触媒の製造方法 | |
JP4464734B2 (ja) | 不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法および不飽和カルボン酸合成用触媒、並びに、不飽和カルボン酸の合成方法 | |
JP2013034918A (ja) | メタクリル酸製造用触媒およびその製造方法、ならびにメタクリル酸の製造方法 | |
JP2010005555A (ja) | 不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸製造用触媒の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130408 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140110 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140123 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140204 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5473744 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |