JP5473500B2 - 露光装置、露光装置の制御方法、及びデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置、露光装置の制御方法、及びデバイス製造方法 Download PDF

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本発明は、露光装置、露光装置の制御方法、及びデバイス製造方法に関する。
露光装置を用いて液晶表示素子や半導体素子等のデバイスを製造することが行われている。露光装置は、マスク、レチクル等の原版をマスクステージ上に搭載し、走査駆動して基板を露光することによって、デバイスを製造する。その製造工程において、精度良く重ね合わせ露光をするためには、基板チャック上に搭載された基板の基準位置からのずれ(置きずれ)を計測し補正することが必要となる。前回の基板の置きずれの計測値に基づいて、予め基板ステージ及び基板チャックを駆動させ、基板ステージ及び基板チャックの駆動中に今回の基板の置きずれを計測し、計測値に基づいて基板ステージ及び基板チャックを更に補正駆動する方法が提案されている。
また、特許文献1は、以下のような露光装置を提案している。この露光装置は、基板の特徴部分の第1基準に対する第1ずれ量を求めるとともに、基板上のマークの第2基準に対する第2ずれ量を求める。そして、第2ずれ量が許容範囲内にない場合に、第1基準を変更することによって、基板を位置決めする。これにより、基板上のマークが基板の外形的特徴との関係でずれている場合であっても、エラーを生じさせることなくマーク計測が実施可能となる。
特開2000−228347号公報
露光対象の基板を基板チャックの基準位置に搭載する際には、基板と原版との相対位置を精密計測(アライメント)することが必要である。ここで、基板を搭載する際に、基板毎に異なる誤差が生じる。従って、精密計測をする前に、基板搭載位置を計測するための計測機器であるメカプリアライメントを用いて置きずれ量の計測を行い、この計測結果に基づいて基板ステージ及び基板チャックによる補正駆動を行う。
図5は、露光装置における基板の置きずれ量の補正処理の例を示す図である。まず、露光装置が、基板ステージを基板搬入位置に移動させ(ステップS100)、基板ステージに基板を搭載する(ステップS101)。次に、露光装置が、メカプリアライメントによる前回の置きずれ量の計測値に基づいて、基板ステージ及び基板チャックの目標停止位置を決定する(ステップS102)。続いて、露光装置が、精密計測を行うための所定の位置(精密計測位置)へ基板ステージ及び基板チャックを駆動させる(ステップS103)。ステップS103における駆動中に、露光装置は、メカプリアライメントによって、基板の置きずれ量を計測する(ステップS104)。次に、露光装置は、上記ステップS104において計測された置きずれ量のX、Y、θ成分が所定の許容範囲内であるかを判断する(ステップS105)。露光装置が、置きずれ量のX、Y、θ成分が所定の許容範囲内であると判断した場合は、精密計測を行う(ステップS107)。露光装置が、置きずれ量のX、Y、θ成分が所定の許容範囲内でないと判断した場合は、露光装置は、置きずれ量のX、Y、θ成分が許容範囲内になるように、基板ステージ及び基板チャックを補正駆動する(ステップS106)。
ここで、計測される基板の置きずれ量については、所定の基板枚数の周期で所定のパターンが出現することを本発明者は発見した。そのパターンとは、例えば、1枚目の基板から4枚目の基板まで置きずれ量が増加し、5枚目の基板において置きずれ量が1枚目の基板の置きずれ量のレベルまで減少した後、5枚目の基板から8枚目の基板まで置きずれ量が増加するというようなものである。しかし、図5に示した基板の置きずれ量の補正処理では、基板の置きずれ量のパターンを考慮して目標停止位置を決定することは行っていない。従って、基板毎に置きずれ量が異なる場合には、図5のステップS105の処理において置きずれ量が許容範囲でないと判断されることが多くなる。その結果、精密計測を実行する前の基板ステージ及び基板チャックの補正駆動が頻繁に生じて、装置スループットが向上しない。
本発明は、基板の置きずれが均一に発生しない場合に、精密計測前の基板ステージ及び基板チャックの補正駆動回数を抑えて、装置スループットを向上させる露光装置、露光装置の制御方法、及びデバイス製造方法の提供を目的とする。
本発明の一実施形態の露光装置は、基板の搭載位置の置きずれ量を計測する置きずれ量計測手段と、前記計測された前記基板の搭載位置の置きずれ量に基づいて、所定の基板枚数の周期で出現する置きずれ量の予測パターンを学習する制御手段とを備える。前記制御手段が、前記予測パターンの学習結果に基づいて、次基板の搭載位置を決定し、決定された搭載位置に該次基板を搭載する。
本発明の露光装置によれば、精密計測前の基板ステージ及び基板チャックの補正駆動回数を抑えて、装置スループットを向上させることが可能となる。
本実施形態の露光装置の構成例を示す図である。 置きずれ量の予測パターンと置きずれ量の計測値の推移を示す図である。 本実施形態の露光装置の動作処理フローの例を示す図である。 置きずれ量の予測パターンの学習処理フローの例を示す図である。 露光装置における基板の置きずれ量の補正処理の例を示す図である。
図1は、本実施形態の露光装置の構成例を示す図である。図1に示す露光装置1は、ステップ・アンド・リピート方式、又はステップ・アンド・スキャン方式を採用する走査型投影露光装置である。この露光装置1は、不図示の光源部を有する照明光学系を備え、光源部からの光で原盤Mに形成された回路パターンを基板Pに露光する。原盤Mは、例えば、石英ガラス製である。原盤Mには、転写されるべき回路パターンが形成されている。光源部において、光源は、例えば、レーザーを使用する。使用可能なレーザーは、波長約193nmのArFエキシマレーザー、波長約248nmのKrFエキシマレーザー、波長約157nmのF2エキシマレーザー等である。なお、レーザーの種類は、エキシマレーザーに限定されず、例えばYAGレーザーを使用しても良いし、レーザーの個数も限定されない。また、光源部にレーザーが使用される場合、レーザー光源からの平行光束を所望のビーム形状に整形する光束整形光学系、コヒーレントなレーザーをインコヒーレント化するインコヒーレント光学系を使用することが好ましい。更に、光源部に使用可能な光源は、レーザーに限定されるものではなく、一又は複数の水銀ランプやキセノンランプ等のランプも使用可能である。
また、照明光学系は、レンズ、ミラー、ライトインテグレーター、及び絞り等を含む。一般に、光学系は、コンデンサーレンズ、ハエの目レンズ、開口絞り、コンデンサーレンズ、スリット、結像光学系の順で整列する。照明光学系は、軸上光、軸外光を問わず使用可能である。ライトインテグレーターは、ハエの目レンズや2組のシリンドリカルレンズアレイ板を重ねることによって構成されるインテグレーター等を含む。なお、ライトインテグレーターは、光学ロッドや回折要素に置換される場合もある。また、開口絞りは、円形絞り、変形照明用の輪帯照明絞り、及び4重極照明絞り等として構成される。
図1に示すように、露光装置1は、原版マークMMa、MMbが付された原版Mを搭載する原版ステージMS、基板マークPMa、PMbを付された基板Pを搭載する基板チャックPCを備える。また、露光装置1は、基板チャックをX,Y方向に駆動する基板ステージPS、原版Mに付されたパターンを基板Pへ投影露光するための投影光学系UMを備える。また、露光装置1は、原版マークMMa、MMbと基板マークPMa、PMbの位置合わせに用いる画像を計測する画像計測装置としてのセンサCCDa、CCDbを備える。また、露光装置1は、干渉計制御装置ICM、センサ制御装置SCM、装置制御装置MCM、演算制御装置ACMを備える。
基板ステージPSは、基板PをX,Y,Z方向に搬送する基板搬送手段である。基板ステージPSは、レーザー干渉計PSXIa、PSYIbと基板ステージPS上に搭載されたミラーPSXBM、PSYBMでXYθ方向に精密に計測され、制御される。レーザー干渉計PSXIa、PSYIbは、干渉計制御装置ICMによって制御される。センサ制御装置SCMは、センサCCDa、CCDbを制御する。基板チャックPCは、θ方向にのみ駆動可能であり、内部に備えられたモータによって制御される。基板Pは、表面上にレジスト(感光剤)が塗布された、シリコンウエハ等の被処理体である。基板Pの露光時においては、投影光学系UMは、照明光学系からの露光光で照明された原盤M上のパターンを所定倍率(例えば、1/4、若しくは1/5)で、基板ステージPSによって搬送された基板上に投影露光する。投影光学系UMとしては、複数の光学要素のみから構成される光学系や、複数の光学要素と少なくとも一枚の凹面鏡とから構成される光学系(カタディオプトリック光学系)が採用可能である。若しくは、投影光学系4として、複数の光学要素と少なくとも一枚のキノフォーム等の回折光学要素とから構成される光学系や、全ミラー型の光学系等も採用可能である。
メカプリアライメントMPX、MPYr、MPYlは、基板の搭載位置の置きずれ量を計測する置きずれ量計測手段である。具体的には、メカプリアライメントMPX、MPYr、MPYlは、センサ制御装置SCMから計測指示を受け、基板チャックPCに対する基板PのX,Y方向の置きずれを計測し、計測結果をセンサ制御装置SCMを介して演算制御装置ACMに通知する。演算制御装置ACMは、メカプリアライメントによる計測結果に基づいて、基板PのX,Y、θ成分の置きずれ量を算出する。演算制御装置ACMは、算出された置きずれ量に基づいて、次基板すなわち基板Pの次に露光対象となる基板の置き位置補正量を算出する制御手段として機能する。次基板の置き位置補正量は、次基板の置きずれを解消するための補正量である。具体的には、置き位置補正量は、前回露光対象となった基板について計測された置きずれ量から決まる基板チャックPC及び基板ステージPSの目標停止位置に対する補正量である。
本実施形態においては、演算制御装置ACMは、計測された基板の搭載位置の置きずれ量に基づいて、置きずれ量の予測パターンを学習する。予測パターンは、所定の基板枚数の周期で出現する置きずれ量の特徴のパターンであって、置きずれ量の推移の傾向を示す。予測パターンは、置きずれ量の予測値を複数含む。
図2は、置きずれ量の予測パターンと置きずれ量の計測値の推移を示す図である。図2(A)は、置きずれ量の予測パターンを示す。図2(A)中のa乃至dは、置きずれ量の予測値である。図2(B)に示す例では、基板4枚の周期で、置きずれ量の特徴が出現する。図2(B)中に示す点線の楕円で囲った部分が各々の特徴を示す。各々の特徴には、符号a、b,c,dのそれぞれに対応する基板の順序で、置きずれ量の計測値が出現する。演算制御装置ACMは、例えば、図2(B)中の符号a、b,c,dのそれぞれに対応する基板の置きずれ量の平均値をプロットすることによって、図2(A)に示すような置きずれ量の予測パターンを作成/更新する。具体的には、図2(B)中の符号a、b,c,dに対応する基板の置きずれ量の平均値が、それぞれ、図2(A)に示す予測パターンにおける符号a,b,c,dに対応する置きずれ量の予測値である。この予測パターンの作成/更新処理が、予測パターンの学習処理である。
演算制御装置ACMは、予測パターンの学習結果に基づいて、次基板の搭載位置の決定に用いられる置き位置補正量を算出する。具体的には、演算制御装置ACMは、計測済みの基板の搭載位置の置きずれ量に基づいて、次基板の第1の予測置きずれ量を算出する。第1の予測置きずれ量は、例えば、現時点において計測済みの置きずれ量のうち、置きずれ量の計測値の特徴内における置きずれ量の出現順序が、次基板の置きずれ量の出現順序と同じ基板に対応する置きずれ量の計測値の平均値である。例えば、図2(B)中に示す各基板のうち、次基板が符号bに対応する基板である場合、計測済みの基板の置きずれ量のうち、符号bに対応する基板の置きずれ量の平均値が、次基板の第1の予測置きずれ量である。演算制御装置ACMは、算出された第1の予測置きずれ量で、予測パターンを更新する。また、演算制御装置ACMは、算出された第1の予測置きずれ量に基づいて、該次基板を搭載する時の置き位置補正量を算出する。これにより、露光対象となる基板の置き位置補正量を、計測済みの全ての置きずれ量の傾向を反映させて決定することが可能となる。演算制御装置ACMは、算出した置き位置補正量を装置制御装置MCMへ通知する。装置制御装置MCMは、通知された置き位置補正量に基づいて、該次基板の搭載位置すなわち目標停止位置を決定し、基板ステージPS及び基板チャックPCを上記目標停止位置に補正駆動させる。メカプリアライメントが、搭載位置への基板の搬送中に該基板の置きずれ量を計測し、装置制御装置MCMが、上記計測された置きずれ量と算出された置き位置補正量とを比較し、該比較結果に基づいて、基板の搭載位置を再設定するようにしてもよい。
演算制御装置ACMが、以下のようにして次基板の置き位置補正量を算出するようにしてもよい。所定の枚数の基板を一管理単位としての作業単位とする。そして、演算制御装置ACMが、次基板に対応する管理単位(作業単位)に含まれる基板について計測された搭載位置の置きずれ量に基づいて、該次基板の作業単位での特徴パターンを算出する。この作業単位での特徴パターンは、次基板が含まれる作業単位での予測置きずれ量(第2の予測置きずれ量)である。第2の予測置きずれ量は、例えば、現時点において計測済みの、次基板が含まれる作業単位内の基板の置きずれ量のうち、置きずれ量の特徴内における置きずれ量の出現順序が次基板と同じである基板に対応する置きずれ量の平均値である。演算制御装置ACMが、第1の予測置きずれ量と第2の予測置きずれ量とに基づいて、上記次基板の置き位置補正量を算出するようにしてもよい。これにより、露光対象となる基板の置き位置補正量を、計測済みの全ての基板の置きずれ量の傾向と、露光対象となる基板が含まれる作業単位における置きずれ量の傾向とを反映させて決定することが可能となる。
本実施形態の露光装置の制御方法、デバイスの製造方法は、図1に示す露光装置1が備える各処理部の機能によって実現される。
図3は、本実施形態の露光装置の動作処理フローの例を示す図である。図3(A)は、露光装置1の全体処理フローの例を示す。まず、不図示の原版搬送装置が、原版保管棚から原版ステージMS上へ原版Mを搬入して搭載する(ステップS1)。次に、露光装置が、露光対象となる基板Pの基板ステージPS上への搭載処理を行う(ステップS2)。原版M及び基板Pの搭載後、露光装置は、基板Pの既存パターン上に原版M上のパターンを精度良く露光するために、投影光学系UMを通して、原版マークMM及び基板マークPMの精密計測(アライメント)を行う(ステップS3)。ステップS3においては、露光装置は、基板ステージPS及び基板チャックPCを精密計測を行うための位置である精密計測位置へ駆動させる。また、基板ステージPS及び基板チャックPCの精密計測位置への駆動中に、露光装置は、メカプリアライメントによって置きずれ量の計測を行う。精密計測終了後、露光装置は露光動作を開始する(ステップS4)。
図3(B)は、本実施形態の露光装置による基板の置きずれ量の補正処理フローの例を示す。図3(B)に示す処理フローは、図3(A)のステップS2及びS3の処理に対応する。まず、露光装置の装置制御装置MCMが、基板搬入のために、基板ステージPSを基板受け取り位置に移動させる(ステップS21)。次に、装置制御装置MCMが、不図示の基板搬送装置を制御して、基板Pを基板チャックPCに搭載する(ステップS22)。基板搭載後、演算制御装置ACMが、置きずれ量の予測パターンの学習結果に基づいて、今回露光対象となる基板Pの置き位置補正量を、X,Y,θそれぞれについて算出し(ステップS23)、算出した置き位置補正量を装置制御装置MCMに通知する。ステップS23においては、図4を参照して後述する置きずれ量の予測パターンの学習処理も並行して行われる。装置制御装置MCMは、通知された置き位置補正量に基づいて、今回の基板Pの搭載位置、すなわち基板ステージPS及び基板チャックPCの目標停止位置を設定する(ステップS24)。具体的には、装置制御装置MCMは、基板Pの前に露光対象となった基板についての置きずれ量の計測値から決まる目標停止位置を、置き位置補正量だけ補正した結果得られる位置を、今回の目標停止位置として決定する。装置制御装置MCMは、基板ステージPS及び基板チャックPCの、X,Y,θの目標停止位置を設定する。
次に、装置制御装置MCMが、ステップS24において設定された目標停止位置へ基板ステージPS及び基板チャックPCを駆動させる。これにより、基板ステージPS及び基板チャックPCが精密計測位置に移動する(ステップS25)。精密計測位置への移動中に、メカプリアライメントMPX,MPYr、MPYlが、基板ステージPSに搭載された基板Pの、基板チャックPCに対する置きずれ量を、X,Y,θそれぞれについて計測する(ステップS26)。続いて、装置制御装置MCMが、ステップS21において算出された置き位置補正量と、ステップS26において計測された置きずれ量とを、X,Y成分それぞれについて比較し、比較結果に基づいて、目標停止位置のX,Y成分を再設定する(ステップS27)。上記ステップS27の処理も、ステップS26の処理と同様に、基板ステージPS及び基板チャックPCの精密計測位置への移動中に実行する。
次に、装置制御装置MCMが、ステップS26において計測された置きずれ量のθ成分が所定の許容範囲内であるかを判断する(ステップS28)。装置制御装置MCMが、置きずれ量のθ成分が所定の許容範囲内であると判断した場合は、精密計測処理が行われる(ステップS3)。装置制御装置MCMが、置きずれ量のθ成分が所定の許容範囲内でないと判断した場合は、露光装置1は、置きずれ量のθ成分が許容範囲内になるように、基板ステージPS及び基板チャックPCを補正駆動する(ステップS29)。
本実施形態の露光装置1は、置きずれ量の予測パターンの学習結果に基づいて基板Pの置き位置補正量を算出する(図3(B)のステップS23を参照)。従って、基板の置きずれ量が均一に発生しない場合においても、置きずれ量が解消された適切な目標停止位置を設定することができる。その結果、精密計測処理(ステップS3)の前に行う基板ステージPS及び基板チャックPCの補正駆動回数を減らすことが可能となり、装置スループットを向上させることができる。
図4は、本実施形態の露光装置の置きずれ量の予測パターンの学習処理フローの例を示す図である。図4に示す学習処理は、図3(B)のステップS23において行われる。まず、演算制御装置ACMが、基板の置きずれ値をX,Y,θそれぞれについて取得し(ステップS31)、取得した置きずれ量を記憶する(ステップS32)。次に、演算制御装置ACMが、予測パターンがあるかを判断する(ステップS33)。演算制御装置ACMが、予測パターンがないと判断した場合、露光装置1は、1単位分の基板の露光を完了したかを判断する(ステップS34)。1単位分の基板の露光が完了していない場合は処理を終了する。1単位分の基板の露光が完了した場合、露光装置の演算制御装置ACMが、新規に予測パターンを作成する(ステップS35)。
上記ステップS33において、演算制御装置ACMが、予測パターンがあると判断した場合、演算制御装置ACMは、ステップS1において取得された置きずれ量が予測パターンに適合するかを判断する(ステップS36)。具体的には、演算制御装置ACMは、取得された基板の置きずれ量と予測パターンが示す該基板の置きずれ量との差が所定の許容範囲内であるかを判断し、該判断結果に基づいて、置きずれ量が予測パターンに適合するかを判断する。演算制御装置ACMが、置きずれ量が予測パターンに適合しないと判断した場合、演算制御装置ACMは、新規に予測パターンを作成する(ステップS35)。演算制御装置ACMが、置きずれ量が予測パターンに適合すると判断した場合、演算制御装置ACMは、次基板の作業単位での特徴パターン(第2の予測置きずれ量)を更新する(ステップS37)。
次に、露光装置1が、1単位分の基板の露光が完了したかを判断する(ステップS38)。露光装置1が、1単位分の基板の露光が完了していないと判断した場合は処理を終了する。露光装置1が、1単位分の基板の露光が完了したと判断した場合、演算制御装置ACMが、上記ステップS32において記憶された置きずれ量に基づいて、置きずれ量の予測パターン(第1の予測置きずれ量)を更新する(ステップS39)。
ステップS39における予測パターンの更新処理と、ステップS38における作業単位での特徴パターンの更新処理について以下に説明する。この例では、前述した図2(B)に示すように4基板毎に置きずれ量の特徴が出現するものとし、演算制御装置ACMは、図2(B)中のa,b,c,dの各々に対応する基板の置きずれ量を用いて、予測パターン及び作業単位での特徴パターンの更新を行う。例えば、数枚の基板がまとまった単位であり、複数単位連続で露光する際の更新学習式は、製造中の単位番号をl、特徴が現れる基板枚数をs、特徴が1単位内で現れる回数をv、予測パターン内の各予測値の先頭からの位置をnとする。また、学習に用いる基板のステップをq、メカプリアライメントによる置きずれ計測値をx,y,θとする。学習に用いる基板のステップqは、該基板に対応する置きずれ量の特徴の先頭からの位置であり、例えば、該基板に対応する特徴が図2(B)の点線の楕円で囲った特徴のうち何番目の特徴であるかを示す。
l単位目p単位目の基板のX成分の予測パターンMxp,l,n は、以下の式1で求められる。
Figure 0005473500
また、この基板のX成分の作業単位での特徴パターンM’xp,l,n は、以下の式2で求められる。
Figure 0005473500
作業単位での特徴パターンの重みをwとすると、この基板のX成分の置き位置補正量Cxp,l,n は、以下の式3で求められる。
Figure 0005473500
同様に、この基板のY成分の予測パターンMyp,l,n 、作業単位での特徴パターンM’yp,l,n 、置き位置補正量Cyp,l,n は、それぞれ、以下の式4、5、6で求められる。
Figure 0005473500
同様に、この基板のθ成分の予測パターンMθp,l,n 、作業単位での特徴パターンM’θp,l,n 、置き位置補正量Cθp,l,n は、それぞれ、以下の式7、8、9で求められる。
Figure 0005473500
前述した図3のステップS23においては、演算制御装置ACMは、上記式3、6、9によって、今回露光対象となる基板に対応する置き位置補正量を、X,Y,θそれぞれについて算出する。
(デバイスの製造方法)
つぎに、本発明の一実施形態のデバイス(半導体デバイス、液晶表示デバイス等)の製造方法について説明する。半導体デバイスは、ウエハに集積回路を作る前工程と、前工程で作られたウエハ上の集積回路チップを製品として完成させる後工程を経ることにより製造される。前工程は、前述の露光装置を使用して感光剤が塗布されたウエハを露光する工程と、ウエハを現像する工程を含む。後工程は、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)と、パッケージング工程(封入)を含む。液晶表示デバイスは、透明電極を形成する工程を経ることにより製造される。透明電極を形成する工程は、透明導電膜が蒸着されたガラス基板に感光剤を塗布する工程と、前述の露光装置を使用して感光剤が塗布されたガラス基板を露光する工程と、ガラス基板を現像する工程を含む。本実施形態のデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
1 露光装置
ACM 演算制御装置
MCM 装置制御装置
SCM センサ制御装置

Claims (6)

  1. 基板の搭載位置の置きずれ量を計測する置きずれ量計測手段と、
    前記計測された前記基板の搭載位置の置きずれ量に基づいて、所定の基板枚数の周期で出現する置きずれ量の予測パターンを学習する制御手段とを備え、
    前記制御手段が、前記予測パターンの学習結果に基づいて、次基板の搭載位置を決定し、決定された搭載位置に該次基板を搭載することを特徴とする露光装置。
  2. 前記制御手段が、計測済みの基板の搭載位置の置きずれ量に基づいて、前記次基板の第1の予測置きずれ量を算出し、算出された第1の予測置きずれ量に基づいて、該次基板を搭載する時の置き位置補正量を算出し、算出された置き位置補正量に基づいて、前記次基板の搭載位置を決定することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記所定の基板枚数を一管理単位とし、
    前記制御手段が、更に、前記次基板に対応する管理単位に含まれる基板について計測された搭載位置の置きずれ量に基づいて、該次基板の第2の予測置きずれ量を算出し、前記第1の予測置きずれ量と前記第2の予測置きずれ量とに基づいて、前記置き位置補正量を算出することを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記置きずれ量計測手段が、更に、前記制御手段が前記決定された搭載位置に基板を搬送中に、該基板の置きずれ量を計測し、
    前記制御手段が、前記基板を搬送中に計測された置きずれ量と前記算出された置き位置補正量とを比較し、該比較結果に基づいて、前記決定された基板の搭載位置を再設定することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の露光装置。
  5. 基板の搭載位置の置きずれ量を計測する工程と、
    前記計測された前記基板の搭載位置の置きずれ量に基づいて、所定の基板枚数の周期で出現する置きずれ量の予測パターンを学習する工程と、
    前記予測パターンの学習結果に基づいて、次基板の搭載位置を決定し、決定された搭載位置に該次基板を搭載する工程とを有する
    ことを特徴とする露光装置の制御方法。
  6. 請求項1に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
    前記基板を現像する工程とを有する
    ことを特徴とするデバイスの製造方法。
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