JP5471773B2 - バンパ構造 - Google Patents

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Description

本発明は車両のバンパ構造に係り、特には衝突体が衝突した際に衝撃を吸収するバンパアブソーバを備えたバンパ構造に関する。
車両の前部、及び後部に設けられるバンパは、バンパリンフォースの車両前後方向外側に衝突時の衝撃を吸収するためのバンパアブソーバ(衝撃吸収材)が配置されている。
ところで、米国のIIHS(Insurance Institute for Highway Safety:高速道路安全のための保険会社協会)の衝突安全性能試験に、微小ラップバリア試験と呼ばれるものがある。この試験は、車幅方向の中央部が車両前後方向外側に突出するように円弧状をなすバリアをバンパ装置に対し一部をラップさせながら上下方向にオフセットして配置し、このバリアに自動車を前方及び後方から時速10kmで衝突させるものである。
しかしながら、比較的車高の低い車両ではバリアに対してバンパの位置が低くなるため、ラップ量が不足する。ラップ量が不足すると、車両がバリアの下側に潜り込む状態、いわゆるアンダーライドを生じ、車両の衝撃吸収性能が低下する可能性がある。
同様に、比較的車高の高い車両ではバリアに対してバンパの位置が高くなるため、ラップ量が不足する。ラップ量が不足すると、車両がバリアの上側に乗り上げる状態、いわゆるオーバーライドを生じ、車両の衝撃吸収性能が低下する可能性がある。
アンダーライドやオーバーライドを防止するための従来技術のバンパ構造としては、例えば、特許文献1、2に示されるものがある。
特開2007−261525号公報。 特開2007−196827号公報。
しかしながら、上記特許文献1に開示の技術では、両互いに衝突する車両のバンパ構造が同じでなければ効果が得られない。
また、上記特許文献2に開示の技術では、ラップ量を増やすためにバンパリンフォース(バンパビーム)に別体の部材を設定しており、部品点数が多く、組み付け工数も増え、コストアップするという問題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構造でラップ量を増やすことができるバンパ構造の提供を目的とする。
請求項1に記載のバンパ構造は、バンパリンフォースと、前記バンパリンフォースよりも車両前後方向外側に配置されるバンパアブソーバと、前記バンパアブソーバに設けられ、上下方向中間部に形成されて車両前後方向外側に向けて開口する凹部を挟んで上下方向の一方側に配置される第1アブソーバ部及び前記凹部を挟んで上下方向の他方側に配置される第2アブソーバ部と、を備え、前記第1アブソーバ部の前記第2アブソーバ部と対向する凹部壁面は、前記凹部の開口側よりも底部側が前記第2アブソーバに接近していると共に前記バンパリンフォースと高さ方向にオーバーラップした斜面とされ、前記第2アブソーバ部は、前記バンパリンフォースの車両前後方向外側面から車両前後方向外側で、前記バンパリンフォースの第2アブソーバ側の車両上下方向端部よりも第1アブソーバ部側とは反対側へ突出している。
次に、請求項1に記載のバンパ構造の作用を説明する。
例えば、フルラップ前面衝突時においては、衝突相手が第1アブソーバ部と第2アブソーバ部の両者に対応し、第1アブソーバ部と第2アブソーバ部の両者によって効率的に衝突荷重が吸収される。
一方、本発明のバンパ構造が適用された車両の衝突相手が自車と車高の異なる車両で、相手車両のバンパが、バンパアブソーバの第1アブソーバ部と第2アブソーバ部との中央位置よりも、第1アブソーバ部側へ変位した位置に対向する場合、衝突初期においては、衝突相手のバンパ(IIHSの微小ラップバリア試験ではバリアとなる。)は、第1アブソーバ部の斜面(凹部壁面)にガイドされて相対的に第2アブソーバ部側へ変位するので、衝突相手のバンパと自車のバンパ構造におけるバンパアブソーバとの上下方向のラップ量が増加する。
そして、衝突中期から衝突後期においては、衝突相手のバンパは、第1アブソーバ部の斜面にガイドされて更に第2アブソーバ部側へ変位して第2アブソーバ部に接触し、第2アブソーバ部で受け止められるので、本発明のバンパ構造が適用された車両のバンパアブソーバが衝突相手のバンパをすり抜ける事を抑えることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のバンパ構造において、前記第1アブソーバ部は、前記第2アブソーバ部の上側に配置されている。
次に、請求項2に記載のバンパ構造の作用を説明する。
第1アブソーバ部を第2アブソーバ部の上側に配置したバンパ構造は、例えば、スポーツカー等、衝突相手に対して相対的に車高が低く、バンパアブソーバと衝突相手のバンパ(IIHSの微小ラップバリア試験ではバリアに対応する。)との上下方向のラップ量が少ない車両に適用される。
このように第1アブソーバ部を第2アブソーバ部の上側に配置した請求項2に記載のバンパ構造をフロントバンパに適用した車高の低い車両が、前方の車両に追突した際の作用を説明する。
衝突初期においては、衝突相手のリアのバンパ(IIHSの微小ラップバリア試験ではバリアとなる。)は、第1アブソーバ部の斜面(凹部壁面)にガイドされて相対的に下方へ変位し、自車のバンパは相対的に上方へ変位するので、自車が衝突相手の車両下側へ潜り込む所謂アンダーライドが防止され、衝突相手のバンパと自車のバンパ構造におけるバンパアブソーバとの上下方向のラップ量が増加する。
そして、衝突中期から衝突後期においては、衝突相手のリアのバンパは、第1アブソーバ部の斜面にガイドされて更に下方へ変位して第1アブソーバの下方に位置する第2アブソーバ部に接触し、第2アブソーバ部で受け止められる。
次に、第1アブソーバ部を第2アブソーバ部の上側に配置した請求項2に記載のバンパ構造をリアバンパに適用した車高の低い車両に対して、後方の車両が追突した際の作用を説明する。
衝突初期においては、自車の後方から追突してくる衝突相手のフロントのバンパは、第1アブソーバ部の斜面(凹部壁面)にガイドされて相対的に下方へ変位し、自車のバンパは相対的に上方へ変位するので、衝突相手のバンパと自車のバンパ構造におけるバンパアブソーバとのラップ量が増加する。
そして、衝突中期から衝突後期においては、衝突相手のフロントのバンパは、第1アブソーバ部の斜面にガイドされて更に下方へ変位して第1アブソーバの下方に位置する第2アブソーバ部に接触し、第2アブソーバ部で受け止められる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のバンパ構造において、前記第1アブソーバ部は、前記第2アブソーバ部の下側に配置されている。
次に、請求項3に記載のバンパ構造の作用を説明する。
第1アブソーバ部を第2アブソーバ部の下側に配置したバンパ構造は、例えば、RV車等、衝突相手に対して相対的に車高が高く、バンパアブソーバと衝突相手のバンパとの上下方向のラップ量が少ない車両に適用される。
以下に、第1アブソーバ部を第2アブソーバ部の下側に配置した請求項3に記載のバンパ構造をフロントバンパに適用した車高の高い車両が、前方の車両に追突した際の作用を説明する。
衝突初期においては、衝突相手のリアのバンパは第1アブソーバ部の斜面(凹部壁面)にガイドされて、衝突相手のバンパは相対的に上方へ変位し、自車のバンパは相対的に下方へ変位するので、自車が衝突相手の車両上側へ乗り上げる所謂オーバーライドが防止され、衝突相手のバンパと自車のバンパ構造におけるバンパアブソーバとのラップ量が増加する。
そして、衝突中期から衝突後期においては、衝突相手のリアのバンパは、第1アブソーバ部の斜面にガイドされて更に上方へ変位して第1アブソーバの上方に位置する第2アブソーバ部に接触し、第2アブソーバ部で受け止められる。
次に、第1アブソーバ部を第2アブソーバ部の下側に配置した請求項3に記載のバンパ構造をリアバンパに適用した車高の高い車両に対して、後方の車両が追突した際の作用を説明する。
衝突初期では、自車の後方から追突してくる衝突相手のフロントのバンパは、第1アブソーバ部の斜面(凹部壁面)にガイドされて、衝突相手のバンパは相対的に上方へ変位して、自車のバンパは相対的に下方へ変位するので、衝突相手のバンパと自車のバンパ構造におけるバンパアブソーバとのラップ量が増加する。
そして、衝突中期から衝突後期においては、衝突相手のリアのバンパは、第1アブソーバ部の斜面にガイドされて更に上方へ変位して第1アブソーバの上方に位置する第2アブソーバ部に接触し、第2アブソーバ部で受け止められる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のバンパ構造において、前記第2アブソーバ部は、前記バンパリンフォースの車両前後方向外側面から車両前後方向内側へ突出していない。
次に、請求項4に記載のバンパ構造の作用を説明する。
第2アブソーバ部は、バンパリンフォースの車両前後方向外側面から車両前後方向外側で、バンパリンフォースの第2アブソーバ側の車両上下方向端部よりも第1アブソーバ部側とは反対側へ突出しているため、第1アブソーバの斜面でガイドされて来た衝突相手のバンパを第2アブソーバが受け止めると、第2アブソーバ部の突出している部分が車両後方向側へ変位するように第2アブソーバが回転し、その結果、凹部の上下方向の開口幅が広がり、第1アブソーバの斜面でガイドされて来た衝突相手のバンパを受け止め易くなる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のバンパ構造において、前記第1アブソーバ部は、前記第2アブソーバ部とは反対側の部分が、前記バンパリンフォースの第1アブソーバ部側の車両上下方向端部よりも第2アブソーバ部側とは反対側に突出すると共に、前記バンパリンフォースの車両前後方向外側面よりも車両前後方向内側へ突出している。
次に、請求項5に記載のバンパ構造の作用を説明する。
第1アブソーバ部の第2アブソーバ部とは反対側の部分が、バンパリンフォースの第1アブソーバ部側の車両上下方向端部よりも第2アブソーバ部側とは反対側に突出すると共に、バンパリンフォースの車両前後方向外側面よりも車両前後方向内側へ突出しているので、例えば、第1アブソーバ部の斜面で衝突相手のバンパをガイドしている際に、第1アブソーバ部の突出している部分が、バンパリンフォースの車両上下方向端部で支持され、第1アブソーバ部の突出している部分が車両前後方向内側へ変位するような第1アブソーバ部の回動が抑えられ、第1アブソーバ部の斜面によるガイド性が向上する。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のパンバ構造において、前記第1アブソーバ部の車両前後方向外側端部の路面からの高さ位置が、前記バンパリンフォースの車両上下方向中間部に位置している。
次に、請求項6に記載のバンパ構造の作用を説明する。
先ず、衝突の初期において、第1アブソーバ部には、衝突相手からの荷重が車両前後方向外側端部から水平に入力する。ここで、第1アブソーバ部の車両前後方向外側端部の位置が、バンパリンフォースの車両上下方向端部よりも車両上下方向にずれていると、バンパアブソーバの内部に車両前後方向に沿った剪断力が作用してバンパアブソーバに割れを生じる虞がある。
請求項6に記載のバンパ構造では、第1アブソーバ部の車両前後方向外側端部の路面からの高さ位置が、バンパリンフォースの車両上下方向中間部に位置しているため、衝突初期に作用する衝突相手からの荷重を、車両前後方向外側端部を介してバンパリンフォースの車両上下方向中間部で受け止めることができる。このとき、第1アブソーバ部は、衝突相手のバンパとバンパリンフォースの車両上下方向中間部との間で圧縮変形荷重を受けるが剪断力は作用しないので、バンパアブソーバの割れの発生が抑えられる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のパンバ構造において、前記凹部は、前記バンパアブソーバの車幅方向中央部のみに設けられている。
次に、請求項7に記載のバンパ構造の作用を説明する。
例えば、フラットバリアに正面衝突する場合を想定すると、凹部が車幅方向全体に形成されたバンパアブソーバは、凹部が車幅方向中央部のみに形成されたバンパアブソーバに比較してボリュームが減り、衝撃吸収性能が不十分となる虞がある。したがって、自車が平坦な面に正面衝突する場合を考慮すると、凹部をバンパアブソーバの車幅方向全体に形成せず、車幅方向中央部のみに形成して、バンパアブソーバのボリュームを確保することが好ましい。
なお、バンパの形状は、一般的に車幅方向中央部が車幅方向両端部よりも車両前後方向外側に凸となる形状であり、主として車幅方向中央部が衝突相手に対して先に接触する。したがって、凹部はバンパアブソーバの車幅方向中央部のみに設けられていれば、衝突相手のバンパを衝突初期にバンパアブソーバの車幅方向中央部の斜面でガイドして受け止めることができる。
以上説明したように、請求項1に記載のバンパ構造によれば、簡単な構造でラップ量を増やすことができる。
請求項2に記載のバンパ構造によれば、衝突相手に対して相対的に車高の低い車両のアンダーライドを効果的に防止することができる。
請求項3に記載のバンパ構造によれば、衝突相手に対して相対的に車高の高い車両のオーバーライドを効果的に防止することができる。
請求項4に記載のバンパ構造によれば、衝突相手のバンパを受け止め易くなる。
請求項5に記載のバンパ構造によれば、第1アブソーバ部の斜面による衝突相手のバンパのガイド性が向上する。
請求項6に記載のパンバ構造によれば、バンパアブソーバの割れの発生が抑えられる。
請求項7に記載のパンバ構造によれば、アンダーライドまたはオーバーライドを効果的に防止しつつ、フラットバリアに正面衝突した際の衝撃吸収性能を確保できる。
本発明の第1の実施形態に係るバンパ構造の車両幅方向中央部の車両前後方向に沿った縦断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るバンパ構造、及びバリアの斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るバンパ構造の車両幅方向中央部の車両前後方向に沿った縦断面図である。 バンパアブソーバの正面図である。 本発明の第2の実施形態に係るバンパ構造の車両幅方向中心部の縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るバンパ構造の車両幅方向中心部の縦断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るバンパ構造の車両幅方向中心部の縦断面図である。
[第1の実施形態]
以下、図面を用いて、本発明のバンパ構造の第1の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態では、本発明のバンパ構造をスポーツカー等の比較的車高の低い車両のフロントバンパに適用した例を説明する。なお、図面において、矢印FRは車両前方向、矢印UPは車両上方向、矢印Wは車両幅方向を示している。
図1に示すように、本実施形態のバンパ構造10は、車幅方向の両側において各々車両前後方向に延びる一対のフロントサイドメンバ12を備え、フロントサイドメンバ12の車両前方向側の端部には、クラッシュボックス14を介して車両幅方向に延びるバンパリンフォース16が取り付けられている。クラッシュボックス14は、バンパリンフォース16からフロントサイドメンバ12へ伝達される衝撃荷重を圧縮変形することで吸収する。
図2に示すように、本実施形態のバンパリンフォース16は、車幅方向中央部分が車両前方向側へ凸となるように車幅方向に略円弧形状に形成されている。
図3に示すように、本実施形態のバンパリンフォース16は、車両前後方向外側面としての前面16Aが鉛直面とされ、下面16B及び上面16Cが水平面とされている。
なお、バンパリンフォース16の上面16Cの路面からの高さ位置は、IIHSの微小ラップ試験に用いるバリア18の高さ方向中心位置18CLよりも高く設定されている。
バンパリンフォース16の前面16Aにはバンパアブソーバ20が取り付けられている。
バンパアブソーバ20は、例えば、発泡材で構成されており、衝撃荷重が作用した際には変形して(潰れて)衝撃荷重を吸収できるようになっている。
なお、バンパアブソーバ20も、バンパリンフォース16と同様に、車幅方向中央部分が車両前方向側へ凸となる略円弧形状に形成されている。
図3の断面図に示すように、バンパアブソーバ20の下側部分はバンパリンフォース16の下面16Bよりも下側へ突出(寸法T3)している。
バンパアブソーバ20は、鉛直方向に延びる後壁面20Aを備え、後壁面20Aの殆どの部分がバンパリンフォース16の前面16Aと密着している。
なお、バンパアブソーバ20の下側部分は、バンパリンフォース16の下面16Bよりも下方へ突出しているが、バンパリンフォース16の前面16Aよりも車両後方向側へは突出していない。
一方、バンパアブソーバ20の上側部分は、バンパリンフォース16の上面16Cよりも上側に突出し、かつ一部分が車両後方向側へ延びてバンパリンフォース16の上面16Cの上側に配置されている。
図2、及び図4に示すように、バンパアブソーバ20の車幅方向中央部のみに、車幅方向に延びる凹部22が形成されている。図3に示すように、凹部22は、バンパリンフォース16の上面16Cよりも下側で、かつバンパリンフォース16の下面16Bよりも上側に形成されている。
図3、及び図4に示すように、本実施形態では、このバンパアブソーバ20の凹部22が形成されている車両幅方向領域A(図4参照)において、凹部22の上側部分を上側アブソーバ部24、凹部22の下側部分を下側アブソーバ部26と呼ぶ。なお、本実施形態では、上側アブソーバ部24が本発明の第1アブソーバ部に相当し、下側アブソーバ部26が本発明の第2アブソーバ部に相当する。
次に、上側アブソーバ部24に付いて説明する。
図3の断面図で示すように、上側アブソーバ部24は、車両前方向側へ凸となる山形状とされ、下側アブソーバ部26と対向する上側凹部壁面22Aが、凹部22の開口側(車両前方向側)よりも底部22C側(車両後方向側)が下側アブソーバ部26に接近している斜面とされている。即ち、上側凹部壁面22Aは、水平方向に対して車両後方向側が車両前方向側よりも下側となるように斜め下向きに傾斜している。
断面で見たときに、本実施形態の上側凹部壁面22Aは、上側アブソーバ部24の車両前方向側頂部24Tから凹部22の底部22Cに向けて直線状に延びているが、湾曲していても良い。
本実施形態のバンパアブソーバ20は、上側アブソーバ部24の少なくとも一部がIIHSの微小ラップ試験に用いるバリア18の高さ方向中心位置18CLよりも上側に配置されている。
また、本実施形態のバンパアブソーバ20は、上側アブソーバ部24の車両前方向側頂部24Tの路面からの高さ位置が、バンパリンフォース16の上面16Cよりも下側に位置していると共に、IIHSの微小ラップ試験に用いるバリア18の高さ方向中心位置18CLよりも下側に位置している。
なお、図3に示すように、本実施形態の上側アブソーバ部24は、車両前方向側頂部24Tよりも車両上方側が、意匠を考慮して車両前方向側の斜め上方を向く傾斜面とされているが、2点鎖線で示すような鉛直面であっても良い。
ここで、上側アブソーバ部24の後壁面20Aから水平方向に計測する上側アブソーバ部24の厚さT0(衝突前)は、IIHSの微小ラップ試験に用いるバリア18と衝突して上側アブソーバ部24が最も潰れた際の潰れ残り厚さをT1、バンパアブソーバ20の凹部22の底部22Cで計測した厚さをT2(衝突前)としたときに、T1≧T2の関係が満足できるように設定されている。上側アブソーバ部24の厚さT0は、例えば、実際の試験を行って決定することができる。
本実施形態では、上側アブソーバ部24の厚さT0が60mm、バンパアブソーバ20の凹部22の底部22Cで計測した厚さT2が20mmである。なお、本実施形態の厚さT0、及び厚さT2は一例であり、バンパアブソーバ20の材質、形状等によって適宜変更されるものである。
次に、下側アブソーバ部26に付いて説明する。
下側アブソーバ部26は、上側アブソーバ部24と対向する下側凹部壁面22Bが、凹部22の開口側(車両前方向側)よりも底部側(車両後方向側)が上側アブソーバ部24に接近している斜面とされている。即ち、下側凹部壁面22Bは、水平方向に対して車両後方向側が車両前方向側よりも上側となるように傾斜している。なお、本実施形態の下側凹部壁面22Bは、上側凹部壁面22Aよりも水平方向に対する傾斜角度が小さく設定されている。
なお、バンパアブソーバ20の車両前方向側には、合成樹脂製の薄肉のバンパカバー28が隙間を介して配置されている。
(作用)
次に、本実施形態のバンパ構造10の作用を説明する。
先ず最初に、フルラップ前面衝突について説明する。本実施形態のバンパ構造10をフロントバンパに適用した車両が障壁(バリア)等にフルラップ前面衝突した時には、バンパアブソーバ20の全体が車両前後方向に圧縮変形して効率的に衝突荷重が吸収される。
なお、バンパアブソーバ20には、凹部22が形成されているが、この凹部22はバンパアブソーバ20の車幅方向中央部のみに形成されており、車幅方向全体に渡って形成されてはいないため、フルラップ前面衝突における衝突荷重を十分に吸収できるようにバンパアブソーバ20のボリュームは十分に確保されている。
本実施形態のバンパ構造10をフロントバンパに適用した車両がスポーツカー等、比較的車高が低い場合には、本実施形態のバンパ構造10が適用された自車のフロントバンパは、衝突相手である前方の車両のリアバンパ(IIHSの微小ラップバリア試験ではバリア)よりも相対的に低くなる。
図3に示すように、例えば、自車のフロントバンパの衝突相手がIIHSの衝突試験用のバリア18である場合、自車は比較的車高が低いため、バンパアブソーバ20とバリア18との上下方向のラップ量は少なくなる。
しかしながら、本実施形態のバンパ構造10が車両に適用されている場合には、衝突初期においては、バリア18は上側アブソーバ部24の傾斜面である上側凹部壁面22Aにガイドされて、斜め下方へ変位(図3の2点鎖線で表すバリア18参照)して自車のアンダーライドが防止され、バリア18と自車のバンパ構造10におけるバンパアブソーバ20及びバンパリンフォース16との上下方向のラップ量が増加する。これにより、バリア18からの衝撃荷重をバンパアブソーバ20によって確実に受けることができる。
なお、上側凹部壁面22Aの水平方向に対する傾斜角度は、衝突初期において、衝突相手であるバリア18を下方へ誘導できるように設定されていれば良い。本実施形態では、水平方向に対する上側凹部壁面22Aの傾斜角度が略45°であるが、例えば、30°〜60°の範囲内に設定されても良い。なお、上側凹部壁面22Aの傾斜角度はこれらの角度に限定されるものではない。
凹部22は車幅方向に円弧形状に形成されたバンパアブソーバ20の車幅方向中央部分に設けられているので、衝突初期において、バリア18を凹部22の内方へ確実に取り込むことができる。
ところで、上側アブソーバ部24の上側凹部壁面22Aでバリア18を斜め下後方へガイドする際に、バリア18に押された上側アブソーバ部24は矢印A方向に回転しようとするが、本実施形態のバンパ構造10では、上側アブソーバ部24の上部分(上端部)が、バンパリンフォース16の上面16Cよりも車両上方に突出すると共に、バンパリンフォース16の前面16Aよりも車両前後方向内側(矢印FR方向とは反対方向側)へ突出してバンパリンフォース16の上面16Cの上側に配置されているため、上側アブソーバ部24の上部分がバンパリンフォース16の上面16Cに当接して上側アブソーバ部24の矢印A方向の回転が抑えられる。したがって、バリア18をガイドしている上側凹部壁面22Aの向きが途中で大きく変わることがなく、バリア18を下側アブソーバ部26に向けて確実にガイドすることができる。
なお、本実施形態のような凹部22がバンパアブソーバ20に設けられていない場合には、バリア18が下方へ変位せずにバンパリンフォース16の上面側に衝突するため、バンパリンフォース16が車両側方から見て回転(上面側が車両後方向となる方向)し、バリア18がバンパリンフォース16の上側へすり抜ける場合が考えられる。
また、本実施形態のバンパアブソーバ20では、バリア18からの荷重が先ず最初に上側アブソーバ部24の車両前方向側頂部24Tから水平に入力するが、車両前方向側頂部24Tの路面からの高さ位置が、バンパアブソーバ20からの荷重を受けるバンパリンフォース16の車両上下方向中間部に位置しているため、衝突初期に作用するバリア18からの荷重が車両前方向側頂部24Tを介してバンパリンフォース16の車両上下方向中間部に水平に伝達される。このとき、バンパアブソーバ20の上側アブソーバ部24は、バリア18とバンパリンフォース16の車両上下方向中間部との間で圧縮変形荷重を受けるが剪断力は受けないので、バンパアブソーバ20には剪断力に起因した割れが生じない。
そして、衝突中期から衝突後期においては、衝突相手であるバリア18は、上側アブソーバ部24の上側凹部壁面22Aにガイドされて更に下方へ変位して上側アブソーバ部24の下方に位置する下側アブソーバ部26に接触し、衝突相手であるバリア18は下側アブソーバ部26で受け止められる。
バリア18を受け止める下側アブソーバ部26は、下側部分がバンパリンフォース16の前面16Aよりも車両後方向側へ突出していないため、下側アブソーバ部26は図3の2点鎖線で示すように、矢印B方向へ回転するように変形し、その結果、凹部22の上下方向の開口幅が広がり、上側アブソーバ部24の上側凹部壁面22Aでガイドされて来たバリア18を受け止め易くなる。
また、バンパアブソーバ20がバリア18と衝突することで、上側アブソーバ部24 は圧縮されて潰されるが、上側アブソーバ部24が最も潰された際の潰れ残り厚さT1が、バンパアブソーバ20の上側アブソーバ部24に隣接する底部22Cでの厚さT2と同等またはそれ以上となるので、上側アブソーバ部24と底部22Cとの境界部分で割れを生じさせるような剪断力が作用せず、上側アブソーバ部24が潰されても上側アブソーバ部24と底部22Cとの間で割れが生じるようなことは無く、バンパアブソーバ20自体の衝撃吸収性能は確保される。なお、バンパアブソーバ20に割れが生じると、バンパアブソーバ20の衝撃吸収性能が低下する場合がある。
なお、バリア18から受ける衝突荷重は、バンパカバー28、バンパアブソーバ20、バンパリンフォース16、及びクラッシュボックス14を介してフロントサイドメンバ12に伝達され、バンパアブソーバ20の圧縮変形後は、バンパリンフォース16の曲げ変形、及びクラッシュボックス14の圧縮変形等によって衝突荷重は効果的に吸収される。
[第2の実施形態]
次に、本発明のバンパ構造の第2の実施形態を図5にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符合を付し、その説明は省略する。第2の実施形態では、本発明のバンパ構造をスポーツカー等の比較的車高の低い車両のリアバンパに適用した例である。
図5に示すように、本実施形態のバンパ構造10において、符合128はリアのバンパカバー、符合116はリアのバンパリンフォースであり、バンパリンフォース116の車両後方向側にバンパアブソーバ20が取り付けられている。
リアバンパに適用された本実施形態のバンパ構造10は、第1の実施形態で説明したフロントバンパに適用されたバンパ構造10と略同一構造であり、第1の実施形態のバンパ構造10とは、車両前後方向中心線を対称軸とした対称形状である。
次に、本実施形態のバンパ構造10の適用された車両に、後方からの車両が追突した際の作用を説明する。なお、本実施形態のバンパアブソーバ20の形状、バンパアブソーバ20と衝突相手の車両のフロントバンパ118(第1の実施形態で説明したバリア18に相当)との上下の位置関係は、第1の実施形態と同様である。
衝突初期においては、衝突相手のフロントバンパ118は上側アブソーバ部24の上側凹部壁面22Aにガイドされて、衝突相手のフロントバンパ118は相対的に下方へ変位し(図5の2点鎖線で図示するフロントバンパ118を参照)、衝突相手のフロントバンパ118と自車のバンパ構造10におけるバンパアブソーバ20とのラップ量が増加する。
なお、その他の作用、効果は、第1の実施形態と同様であるので、説明は省略する。
[第3の実施形態]
次に、本発明のバンパ構造の第3の実施形態を図6にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符合を付し、その説明は省略する。第3の実施形態では、本発明のバンパ構造をRV車等の比較的車高の高い車両のフロントバンパに適用した例を説明する。
図6に示すように、本実施形態のバンパリンフォース16の上面16Cの路面からの高さ位置は、バリア18の高さ方向中心位置18CLに対して、第1の実施形態よりも高く設定されている。
バンパアブソーバ20の上側部分はバンパリンフォース16の上面16Cよりも上側へ突出(寸法T3)しているが、バンパリンフォース16の前面16Aよりも車両後方向側へは突出していない。
一方、バンパアブソーバ20の下側部分は、バンパリンフォース16の下面16Bよりも下側に突出しており、一部分が車両後方向側へ延びてバンパリンフォース16の下面16Bの下側に配置されている。
次に、下側アブソーバ部26に付いて説明する。
本実施形態では、下側アブソーバ部26が本発明の第1アブソーバ部に相当する。
下側アブソーバ部26は、車両前方向側へ凸となる山形状とされ、上側アブソーバ部24と対向する下側凹部壁面22Bが、凹部22の開口側(車両前方向側)よりも底部22C側(車両後方向側)が上側アブソーバ部24に接近している斜面とされている。即ち、下側凹部壁面22Bは、水平方向に対して車両後方向側が車両前方向側よりも上側となるように斜め上向きに傾斜している。
本実施形態では、水平方向に対する下側凹部壁面22Bの傾斜角度が略45°であるが、例えば、30°〜60°の範囲内に設定されても良い。なお、下側凹部壁面22Bの傾斜角度はこれらの角度に限定されるものではない。
本実施形態のバンパアブソーバ20は、下側アブソーバ部26の少なくとも一部がIIHSの微小ラップ試験に用いるバリア18の高さ方向中心位置18CLよりも下側に配置されている。
また、本実施形態では、下側アブソーバ部26の車両前方向側頂部26Tの路面からの高さ位置が、バンパリンフォース16の下面16Bよりも上側に位置しており、また、IIHSの微小ラップ試験に用いるバリア18の高さ方向中心位置18CLよりも下側に位置している。
ここで、後壁面20Aから水平方向に計測する下側アブソーバ部26の厚さT0は、IIHSのバリア18と衝突して下側アブソーバ部26が最も潰れた際の潰れ残り厚さをT1、バンパアブソーバ20の凹部22の底部22Cで計測した厚さをT2としたときに、T1≧T2の関係が満足できるように設定されている。
次に、上側アブソーバ部24に付いて説明する。
本実施形態では、上側アブソーバ部24が本発明の第2アブソーバ部に相当する。
上側アブソーバ部24は、下側アブソーバ部26と対向する上側凹部壁面22Aが、凹部22の開口側(車両前方向側)よりも底部側(車両後方向側)が下側アブソーバ部26に接近している斜面とされている。即ち、上側凹部壁面22Aは、水平方向に対して車両後方向側が車両前方向側よりも下側となるように斜め下向きに傾斜している。
(作用)
次に、本実施形態のバンパ構造10の作用を説明する。
本実施形態のバンパ構造10をフロントバンパに適用した車両がRV車等、比較的車高が高い場合には、本実施形態のバンパ構造10が適用された自車のフロントバンパは、衝突相手(前方の車両のリアバンパ、IIHSの微小ラップバリア試験ではバリア)よりも相対的に高くなる。
例えば、自車のフロントバンパの衝突対象がIIHSの衝突試験用のバリア18である場合、自車は比較的車高が高いため、バンパアブソーバ20とバリア18との上下方向のラップ量は少なくなる。
しかしながら、本実施形態のバンパ構造10が車両に適用されている場合には、衝突初期においては、バリア18は下側アブソーバ部26の下側凹部壁面22Bにガイドされて、バリア18は相対的に上方へ変位して自車のオーバーライドが防止され、バリア18と自車のバンパ構造10におけるバンパアブソーバ20とのラップ量が増加する。
下側アブソーバ部26の下側凹部壁面22Bでバリア18を斜め上後方へガイドする際に、バリア18に押された下側アブソーバ部26は矢印A方向に回転しようとするが、本実施形態のバンパ構造10では、下側アブソーバ部26の下部分が、バンパリンフォース16の下面16Bよりも車両下方に突出すると共に、バンパリンフォース16の前面16Aよりも車両前後方向内側(矢印FR方向とは反対方向側)へ突出してバンパリンフォース16の下面16Bの下側に配置されているため、下側アブソーバ部26の下部分がバンパリンフォース16の下面16Bに当接して下側アブソーバ部26の矢印A方向の回転が抑えられる。したがって、バリア18をガイドしている下側凹部壁面22Bの向きが途中で大きく変わることがなく、バリア18を上側アブソーバ部24に向けて確実にガイドすることができる。
また、本実施形態のバンパアブソーバ20では、バリア18からの荷重が先ず最初に下側アブソーバ部26の車両前方向側頂部26Tから水平に入力するが、車両前方向側頂部26Tの路面からの高さ位置が、バンパアブソーバ20からの荷重を受けるバンパリンフォース16の車両上下方向中間部に位置しているため、衝突初期に作用するバリア18からの荷重が車両前方向側頂部26Tを介してバンパリンフォース16の車両上下方向中間部に水平に伝達される。このとき、バンパアブソーバ20の下側アブソーバ部26は、バリア18とバンパリンフォース16の車両上下方向中間部との間で圧縮変形荷重を受けるが剪断力は受けないので、バンパアブソーバ20には剪断力に起因した割れは生じない。
そして、衝突中期から衝突後期においては、バリア18は、下側アブソーバ部26の下側凹部壁面22Bにガイドされて更に上方へ変位して下側アブソーバ部26の上方に位置する上側アブソーバ部24に接触し、バリア18は上側アブソーバ部24で受け止められる。
バリア18を受け止める上側アブソーバ部24は、上側部分がバンパリンフォース16の前面16Aよりも車両後方向側へ突出していないため、上側アブソーバ部24は矢印B方向へ回転するように変形し、その結果、凹部22の上下方向の開口幅が広がり、下側アブソーバ部26の下側凹部壁面22Bでガイドされて来たバリア18を受け止め易くなる。
また、バンパアブソーバ20がバリア18と衝突することで、下側アブソーバ部26 は圧縮されて潰されるが、下側アブソーバ部26が最も潰された際の厚さが、バンパアブソーバ20の下側アブソーバ部26に隣接する底部22Cでの厚さと同等またはそれ以上となるので、下側アブソーバ部26と底部22Cとの境界部分で割れを生じさせるような剪断力が作用せず、下側アブソーバ部26が潰されても下側アブソーバ部26と底部22Cとの間で割れが生じるようなことは無く、バンパアブソーバ20自体の衝撃吸収性能は確保される。
[第4の実施形態]
次に、本発明のバンパ構造の第4の実施形態を図7にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符合を付し、その説明は省略する。第4の実施形態では、本発明のバンパ構造をRV車等の比較的車高の高い車両のリアバンパに適用した例である。
リアバンパに適用された本実施形態のバンパ構造10は、第3の実施形態で説明したフロントバンパに適用されたバンパ構造10と略同一構造であり、第3の実施形態のバンパ構造10とは、車両前後方向中心線を対称軸とした対称形状である。
次に、本実施形態のバンパ構造10の適用された車両に、後方からの車両が追突した際の作用を説明する。なお、本実施形態のバンパアブソーバ20の形状、バンパアブソーバ20と衝突相手である車両のフロントバンパ118(またはバリア18)との上下の位置関係は、第3の実施形態と同様である。
衝突初期においては、衝突相手のフロントバンパ118は下側アブソーバ部26の下側凹部壁面22Bにガイドされて、衝突相手のフロントバンパ118は相対的に上方へ変位して、衝突相手のフロントバンパ118と自車のバンパ構造10におけるバンパアブソーバ20とのラップ量が増加する。
なお、その他の作用、効果は、第3の実施形態と同様であるので、説明は省略する。
何れの実施形態のバンパ構造10においても、バンパアブソーバ20に最適化された凹部22を設けるという簡単な構成で、アンダーライドまたはオーバーライドを効果的に防止することができ、部品点数は最小限に抑えられている。
10 バンパ構造
16 バンパリンフォース
20 バンパアブソーバ
22 凹部
22A 上側凹部壁面(斜面)
22B 下側凹部壁面(斜面)
24 上側アブソーバ部(第1アブソーバ部、第2アブソーバ部)
24T 車両前方向側頂部(車両前後方向外側端部)
26 下側アブソーバ部(第1アブソーバ部、第2アブソーバ部)
26T 車両前方向側頂部(車両前後方向外側端部)
116 バンパリンフォース

Claims (7)

  1. バンパリンフォースと、
    前記バンパリンフォースよりも車両前後方向外側に配置されるバンパアブソーバと、
    前記バンパアブソーバに設けられ、上下方向中間部に形成されて車両前後方向外側に向けて開口する凹部を挟んで上下方向の一方側に配置される第1アブソーバ部及び前記凹部を挟んで上下方向の他方側に配置される第2アブソーバ部と、
    を備え、
    前記第1アブソーバ部の前記第2アブソーバ部と対向する凹部壁面は、前記凹部の開口側よりも底部側が前記第2アブソーバに接近していると共に前記バンパリンフォースと高さ方向にオーバーラップした斜面とされ、
    前記第2アブソーバ部は、前記バンパリンフォースの車両前後方向外側面から車両前後方向外側で、前記バンパリンフォースの第2アブソーバ側の車両上下方向端部よりも第1アブソーバ部側とは反対側へ突出している、バンパ構造。
  2. 前記第1アブソーバ部は、前記第2アブソーバ部の上側に配置されている、請求項1に記載のバンパ構造。
  3. 前記第1アブソーバ部は、前記第2アブソーバ部の下側に配置されている、請求項1に記載のバンパ構造。
  4. 前記第2アブソーバ部は、前記バンパリンフォースの車両前後方向外側面から車両前後方向内側へ突出していない、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のバンパ構造。
  5. 前記第1アブソーバ部は、前記第2アブソーバ部とは反対側の部分が、前記バンパリンフォースの第1アブソーバ部側の車両上下方向端部よりも第2アブソーバ部側とは反対側に突出すると共に、前記バンパリンフォースの車両前後方向外側面よりも車両前後方向内側へ突出している、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のバンパ構造。
  6. 前記第1アブソーバ部の車両前後方向外側端部の路面からの高さ位置が、前記バンパリンフォースの車両上下方向中間部に位置している、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のパンバ構造。
  7. 前記凹部は、前記バンパアブソーバの車幅方向中央部のみに設けられている、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のパンバ構造。
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