JP5471479B2 - フレキシブルプリント基板及び接続構造体及びその製造方法 - Google Patents

フレキシブルプリント基板及び接続構造体及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、フレキシブルプリント基板及びフレキシブルプリント基板を搭載した接続構造体に関する。
一般的に、液晶表示装置を構成する液晶パネルとバックライトは、両面テープにより接着される。このような液晶表示装置を携帯電話などの電子機器に搭載する場合、占有容量をできるだけ小さくする必要がある。そのため、図7に示すように、フレキシブルプリント基板は、180度折り返すように曲げられた状態で、液晶パネルと駆動基板とに接続される。しかしながら、フレキシブルプリント基板を曲げた場合、その曲げた領域に働く応力は、液晶パネルがバックライトから剥れる方向に働く。
この様子を図7、図8および図9を参照して説明する。図7は、液晶表示装置10の断面を表した図である。液晶表示装置10は、液晶パネル11、バックライト12、駆動基板13、両面テープ14、フレキシブルプリント基板15を備える。
液晶パネル11は、液晶材を封止したガラスおよび封止した液晶材を駆動するための回路から構成される。バックライト12は、液晶パネル11の照光に用い、LED(Light Emitting Diode)、導光板、および光学シートから構成されている。両面テープ14は、液晶パネル11とバックライト12を接着固定するための接着材である。フレキシブルプリント基板15は、液晶パネル11と駆動基板13とを電気的に接続するための電気回路を構成している。フレキシブルプリント基板15は、一般的に、ポリイミドのベース材およびカバー材により銅箔を挟み込んで形成される。
図8は、液晶表示装置10のフレキシブルプリント基板15を駆動基板13に接続する前の状態の断面を表したものである。この時、フレキシブルプリント基板15は水平の状態を維持している。すなわち、フレキシブルプリント基板15は、図8のように水平である状態が定常状態である。そのため、フレキシブルプリント基板15を図7のように曲げると、水平に戻ろうとする応力16および応力17が働く。
応力16および応力17はそれぞれ、図7に示した矢印の方向に発生する。このうち、応力16は、液晶パネル11を両面テープ14から剥がす方向に働く。そのため、液晶パネル11は、図9のように、バックライト12と接着している両面テープ14から剥れることになる。
以上のように、液晶表示装置10においては、液晶パネル11が、応力16によって両面テープ14から剥がれてしまう。その結果、液晶パネル11はバックライト12から浮いてしまい、表示異常を発生させてしまう可能性がある。
フレキシブルプリント基板を有する装置に関する技術が、例えば特許文献1、2及び3に記載されている。
特許文献1に記載の表示装置は、フレキシブルプリント基板に生じた曲げ応力を保持する形状保持部材を所定の箇所に備える。これにより、フレキシブルプリント基板の曲げ応力によって表示パネルが浮くことを抑制している。
特許文献2に記載の表示装置は、フレキシブルプリント基板の配線パターンを保護するための補強板を備える。この補強板を設けることによって、配線パターンの一部に不所望な応力が集中する応力集中が生じることを抑制することができる。
特許文献3に記載の接続構造体においては、フレキシブルプリント基板の屈曲部に、金属の補強層を備える。これにより、フレキシブルプリント基板の折り曲げが容易になり、屈曲部におけるフレキシブルプリント基板の復元力を抑制している。
特開2007−256586号公報 特開2001−331122号公報 特開昭61−111595号公報
しかしながら、特許文献1に記載の表示装置の場合、フレキシブルプリント基板の数箇所に形状保持部材を形成する必要がある。これにより、電子機器内における、表示装置の占有容量が大きくなってしまう。そのため、高密実装が必要な携帯電話などの電子機器には対応しづらいという問題がある。
また、特許文献2に記載の表示装置においては、フレキシブルプリント基板に対して働く、表示パネルが剥がれる方向の応力を軽減することはできない。補強板の形成の仕方等によっては、フレキシブルプリント基板に働く応力が更に大きくなり、表示パネルがより剥がれ易くなってしまう可能性すらある。
また、特許文献3に記載の接続構造体においては、塑性変形する金属からなる補強層を用いる。そのため、携帯電話等の電子機器に適用しようとすると、様々な弊害が生じる。すなわち、金属を用いた場合、例えば、他の電子部品へのショートを防ぐために絶縁層を設けなければならなくなる。そのため、更なる容量増大を招き、製造コストもかさむ。
以上のように、特許文献1、2及び3に記載の装置においては、低容量な構成で、フレキシブルプリント基板に働く応力を軽減することができない。
また、特許文献1、2及び3に記載の表示装置及び接続構造体に限らず、フレキシブルプリント基板を用いた接続構造体を備える電子機器においては、同様の問題が発生する。すなわち、フレキシブルプリント基板による接続が、応力によって切断してしまい、電子機器に悪影響を及ぼす可能性がある。
本発明は、このような問題に鑑み、低容量な構成で、フレキシブルプリント基板に働く応力を軽減することができる、フレキシブルプリント基板及び接続構造体を提供することを目的とする。
本発明のフレキシブルプリント基板は、曲げられた状態で、長手方向の両端である第一の端と第二の端とが固定され、フレキシブルプリント基板の曲げ頂点からフレキシブルプリント基板の第二の端に向かって所定の距離離れた位置から、第二の端に向かって所定の範囲に、樹脂膜を有する。
また、本発明の接続構造体は、本発明におけるフレキシブルプリント基板と、第一部材と、第一部材に接着材を介して接着された第二部材と、第三部材と、を有し、フレキシブルプリント基板の第一の端が第一部材に接続され、第二の端が第三部材に接続される。
また、本発明の接続構造体の製造方法は、第一部材と第二部材とを接着材を介して接着する工程と、フレキシブルプリント基板の、長手方向の両端である第一の端及び第二の端のうち、第一の端を第一部材に接続し、曲げられた状態で、第二の端を第三部材に接続する工程と、フレキシブルプリント基板の曲げ頂点から第二の端に向かって所定の距離離れた位置から、第二の端に向かって所定の範囲に、樹脂膜を形成する樹脂膜形成工程と、を有する。
本発明におけるフレキシブルプリント基板及び接続構造体は、低容量な構成で、フレキシブルプリント基板に働く応力を軽減することができる。
本発明の第1の実施形態におけるフレキシブルプリント基板の構成の一例を示す。 本発明の第1の実施形態におけるフレキシブルプリント基板において、樹脂膜を形成する前後の状態の一例を示す。 本発明の第2の実施形態における接続構造体の構成の一例を示す。 本発明の第2の実施形態における接続構造体において、樹脂膜を形成する前後の状態の一例を示す。 本発明の第3の実施形態における表示装置の構成の一例を示す。 本発明の第4の実施形態における表示装置の構成の一例を示す。 本発明に関連する表示装置の構成の一例を示す。 図7の表示装置において、フレキシブルプリント基板を駆動基板に接続する前の状態の一例を示す。 図7の表示装置において、応力によって液晶パネルが両面テープから剥れた状態の一例示す。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。しかしながら、係る形態は本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態におけるフレキシブルプリント基板の構成を図1に示す。
本実施形態におけるフレキシブルプリント基板20は、樹脂膜21を有する。
フレキシブルプリント基板20は、曲げられた状態で、両端が固定されている。なお、フレキシブルプリント基板20の端とは、フレキシブルプリント基板20の長手方向における端を示す。ここで、フレキシブルプリント基板20が0でない曲率を有する領域の中で、フレキシブルプリント基板20の両端からの水平方向の距離が最も長くなる位置を、曲げ頂点22とする。なお、フレキシブルプリント基板20の定常状態は、曲がっていない状態、すなわち図8のように水平な状態である。
樹脂膜21は、曲げ頂点22からフレキシブルプリント基板20の一方の端に向かって所定の距離離れた位置から、該一方の端が固定された領域に向かって所定の範囲に、形成されている。
次に、本実施形態におけるフレキシブルプリント基板20の形成方法について、図2を用いて述べる。
初めに、図2(a)に示すように、フレキシブルプリント基板20を曲げた状態で、両端20a、20bを固定する。この時、フレキシブルプリント基板20の曲げ頂点22′は、垂直方向において、両端20a、20bのほぼ中央の位置となる。また、この時、フレキシブルプリント基板20の両端20a、20bには、曲げられた状態で固定されたことによる応力23、24がそれぞれ、フレキシブルプリント基板20が水平に戻ろうとする方向へ働く。
次に、曲げ頂点22′からフレキシブルプリント基板20の端20bに向かってある程度離れた位置から、端20bが固定された領域に向かって所定の範囲に、樹脂膜21を形成する。この時、樹脂膜21による応力25が、フレキシブルプリント基板20に対して働く。この応力25の発生により、曲げ頂点22′は、図2(b)に示すように、端20bに向かってずれ、曲げ頂点22が形成される。
以上のようにして、フレキシブルプリント基板20は、曲げ頂点22から端20bに向かって所定の距離離れた位置から、端20bが固定された領域に向かって所定の範囲に、樹脂膜21を有する構造となる。
その結果、樹脂膜21が形成される前に、フレキシブルプリント基板20に対して働いていた応力23は、樹脂膜21が形成されることによって小さくなる。すなわち、曲げ頂点が、樹脂膜21の形成によって、端20bに向かってずれることによって、端20aに働く応力が、応力23よりも小さい応力26となる。そのため、フレキシブルプリント基板20の端20aに強い応力が働くことによって生じる様々な問題を抑制することが可能となる。
例えば、フレキシブルプリント基板20の端20aが、他の部材に接続されているのであれば、該他の部材とフレキシブルプリント基板20との接続が切断されることを防止できる。また、例えば、端20aが、接着材で互いに接着された2つの部材のうち一方の部材に接続されているのであれば、該接続された一方の部材が、接着材から剥れてしまうことを防止できる。
以上のように、本実施形態におけるフレキシブルプリント基板20は、低容量な構成で、フレキシブルプリント基板の一方の端に働く応力を軽減することが可能となる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態における接続構造体の構成を図3に示す。
本実施形態における接続構造体100は、第一部材101と、第二部材102と、第三部材103と、接着材104と、フレキシブルプリント基板105と、樹脂膜106と、を有する。
第二部材102は、接着材104を介して第一部材101に接着される。
接着材104は、第一部材101と第二部材102とを接着固定するための接着材である。
フレキシブルプリント基板105は、曲げられた状態で、第一部材101と第三部材103とを電気的に接続する。この時、フレキシブルプリント基板105の両端105a、105bはそれぞれ第一部材101と第三部材103とに接続される。ここで、フレキシブルプリント基板105は、水平に対して180度曲がるように、曲げられている。なお、フレキシブルプリント基板105が0でない曲率を有する領域の中で、フレキシブルプリント基板105の両端105a、105bからの水平方向の距離が最も長くなる位置を、曲げ頂点107とする。
樹脂膜106は、フレキシブルプリント基板105上の、曲げ頂点107から端105bに向かって所定の距離離れた位置から、端105bに向かって所定の範囲に形成される。
ここで、樹脂膜106を形成することによる効果について、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態における樹脂膜106を形成する前後の、接続構造体100を示す。
図4(a)は、樹脂膜106を形成する前の接続構造体100を示す。フレキシブルプリント基板105の端105aは第一部材101に接続されている。また、フレキシブルプリント基板105の他方の端105bは、第三部材103に接続されている。フレキシブルプリント基板105の定常状態は、曲がっていない状態、すなわち図8のように水平な状態である。そのため、本実施形態のように、フレキシブルプリント基板105を曲げて0でない曲率をもたせた場合、フレキシブルプリント基板105の両端105a、105bには、図4(a)に示すような応力108、109が働く。このうち、フレキシブルプリント基板105の両端105aに働く応力108は、第一部材101が接着材104から剥れる要因となる応力である。
図4(b)は、図4(a)の接続構造体100に樹脂膜106を形成した状態を示す。この場合、樹脂膜106による応力111が新たに発生する。この応力111の発生により、曲げ頂点107´は、フレキシブルプリント基板105の端105bに向かってずれる。その結果、応力108は小さくなる。すなわち、樹脂膜106が形成されない状態で発生していた応力108よりも小さい応力110が、第一部材101が接着材104から剥れる方向に、フレキシブルプリント基板105の端105aに対して働くことになる。そのため、第一部材101は接着材104から剥れにくくなる。すなわち、樹脂膜106を形成することにより、第一部材101は、第二部材102から浮きにくくなる。
また、樹脂膜106は、曲げ頂点107から端105bに向かって所定の距離離れた位置から、端105bに向かって所定の範囲にのみ形成され、他に補助的な構成を要しない。そのため、接続構造体100全体としての容量の増大もほんの僅かである。
以上のように、本実施形態における接続構造体は、低容量な構成で、フレキシブルプリント基板に働く応力を軽減することができる。これにより、第一部材101が剥れてしまうことにより発生する問題、例えば接続不良による異常の発生を抑制することができる。
また、特許文献3のように金属を用いた場合、金属は質量が大きいため、電子機器が重量化してしまうという問題があった。これに対し、本実施形態で用いる樹脂膜は、金属と比較すると一般に軽量であるため、接続構造体の重量化を防ぐことができる。
更に、金属は塑性変形しやすいために、応力を吸収できるという利点を持つ一方で、折癖が付き易い。そのため、金属を用いた場合、製造時に不要な折癖が意図しない箇所に付いてしまう可能性があった。これに対し、本実施形態で用いる樹脂膜は塑性変形しにくいため、製造時に意図しない折癖が付くことも防ぐことができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態における表示装置の構成を図5に示す。
本実施形態における表示装置200は、表示パネル201と、照明部202と、駆動基板203と、両面テープ204と、フレキシブルプリント基板205と、樹脂オーバーコート206と、を有する。
照明部202は、両面テープ204を介して表示パネル201に接着される。
表示パネル201は、例えば、液晶材を封止したガラスと、封止した液晶材を駆動するための回路から構成される。
照明部202は、例えばバックライトであり、表示パネル201の照光に用いる。照明部202は、例えば、LED、導光板、および光学シートから構成される。
両面テープ204は、表示パネル201と照明部202とを接着固定するための接着材である。
フレキシブルプリント基板205は、表示パネル201と駆動基板203とを電気的に接続するための電気回路を備える。フレキシブルプリント基板205は、例えば、ポリイミドのベース材およびカバー材により銅箔を挟み込んで形成される。フレキシブルプリント基板205の両端205a、205bはそれぞれ、表示パネル201と駆動基板203とに接続され、両者を電気的に接続する。ここで、フレキシブルプリント基板205は水平に対して180度曲がるように、曲げられている。なお、フレキシブルプリント基板205が0でない曲率を有する領域の中で、フレキシブルプリント基板205の両端205a、205bからの水平方向の距離が最も長くなる位置を、曲げ頂点207とする。
本実施形態におけるフレキシブルプリント基板205は、曲げ頂点207から駆動基板203に接続された端205bに向かって所定の距離離れた位置から、端205bに向かって所定の範囲に、樹脂オーバーコート206を有する。なお、樹脂オーバーコート206は、例えば、ポリエステルからなるオーバーコートである。
樹脂オーバーコート206の形成範囲および形成方法について、詳細に説明する。
樹脂オーバーコート206は、フレキシブルプリント基板205の曲げ頂点207から端205bに向かって所定の距離離れた位置を起点として形成される。ここで、該所定の距離離れた位置とは、フレキシブルプリント基板205の曲げ範囲内にある。フレキシブルプリント基板205の曲げ範囲とは、フレキシブルプリント基板205が0でない曲率を有している領域の範囲である。この範囲内に樹脂オーバーコート206が形成されることにより、フレキシブルプリント基板205に対して、樹脂オーバーコート206による応力112が働く。これにより、曲げ頂点207は、樹脂オーバーコート206が形成されない場合と比較して、フレキシブルプリント基板205の端205bに向かってずれる。そのため、表示パネル201が両面テープ204から剥れる方向に向かって働く応力が、樹脂オーバーコート206を形成しない場合と比較して軽減される。その結果、表示パネル201は、照明部202から浮きにくくなるので、例えば表示異常の発生を抑制することができる。
また、樹脂オーバーコート206は、曲げ範囲内の位置から、端205bに向かって所定の範囲に形成されるが、ここでいう所定の範囲とは、図5に示すように、フレキシブルプリント基板205の端205bまでの全範囲としても良い。あるいは、端205bよりも手前までの範囲としても良い。いずれにしても、曲げ頂点の位置がフレキシブルプリント基板205の端205bに向かって所望の距離ずれるように、樹脂オーバーコート206を形成すれば良い。そのため、樹脂オーバーコート206の形成範囲の大きさは、樹脂オーバーコート206の弾性力やフレキシブルプリント基板205の大きさ、両面テープ204の粘着力等に鑑みて、適宜設定することができる。
樹脂オーバーコート206は、フレキシブルプリント基板205上に樹脂を塗布することで形成される。例えば、ポリエステルからなるオーバーコートは、フレキシブルプリント基板205上に、ポリエステルを塗布することで形成される。そのため、樹脂オーバーコート206を用いた場合、接着材を介してフレキシブルプリント基板上に形成する必要はない。このように樹脂を塗布することで形成される樹脂オーバーコートの厚みは、15μm程度である。
なお、樹脂オーバーコート206は、ポリエステルに限られない。すなわち、エポキシ樹脂系、アクリル樹脂系、あるいはこれらの複合系よりなる樹脂組成物など、フレキシブルプリント基板に塗布することが可能な樹脂であれば、オーバーコート剤として採用することが可能である。
以上のように、本実施形態における表示装置は、低容量な構成で、フレキシブルプリント基板に働く応力を軽減することができる。これにより、例えば、表示パネル201が剥れてしまうことにより発生する表示異常を抑制することができる。
また、樹脂オーバーコート206は、接着材を介することなく、フレキシブルプリント基板205上に形成することができる。従って、接着材を介して形成する必要がある樹脂膜と比較すると、低容量で、薄い形状とすることができる。そのため、本実施形態の表示装置を、携帯端末等に採用した場合、携帯端末の薄型化に寄与することができる。
なお、本実施形態においては、図5に示すように、樹脂オーバーコート206の形成後における曲げ範囲内に、樹脂オーバーコート206が形成されることとしたが、これに限らない。すなわち、曲げ範囲、すなわちフレキシブルプリント基板205が0でない曲率を有している領域の範囲は、樹脂オーバーコート206の形成前後で多少変化すると考えられる。つまり、樹脂オーバーコート206が形成される前においては0でない曲率を有していた領域であっても、樹脂オーバーコート206が形成されることにより、水平になる領域があると考えられる。このような領域に樹脂オーバーコート206が形成された場合でも、応力112は働く。すなわち、樹脂オーバーコート206の形成後は曲率が0の領域であっても、樹脂オーバーコート206の形成前においては0でない曲率を有していた領域に、樹脂オーバーコート206が形成された場合でも、応力112は働き、本実施形態と同様の効果が得られる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態における表示装置について説明する。
本実施形態における表示装置300の構成を図6に示す。
本実施形態の表示装置300においては、フレキシブルプリント基板205上に形成する樹脂膜として、ポリイミドシート301を用いる。その他の構成については、第2の実施形態の表示装置200と同様であるので、説明は省略する。
ポリイミドシート301の形成領域は、第2の実施形態と同様、曲げ頂点207からフレキシブルプリント基板205の端205bに向かって所定の距離離れた位置から、端205bに向かって所定の範囲である。
ポリイミドシート301は、接着材を介してフレキシブルプリント基板205上に貼り付けられる。
図6に示すように、フレキシブルプリント基板205上にポリイミドシート301を接着することにより、応力113が働く。この応力により、ポリイミドシート301を形成しない場合と比較して、フレキシブルプリント基板205の曲げ頂点は端205bに向かってずれる。
このように、本実施形態における表示装置は、第2の実施形態と同様に、低容量な構成で、フレキシブルプリント基板に働く応力を軽減することができる。これにより、例えば、表示パネル201が剥れてしまうことにより発生する表示異常を抑制することができる。
更に、ポリイミドシートは、第3の実施形態で用いた樹脂オーバーコートと比較して、一般的に、機械的な強度が大きい。そのため、ポリイミドシートは、樹脂オーバーコートと比較して、表面に引っかき傷が付きにくく、破断応力が高い。これにより、本実施形態における表示装置の場合、落下などによる衝撃を受けても破損しにくい構成とすることができる。
なお、本実施形態においては、ポリイミドシート301を用いたが、これに限らない。すなわち、ポリイミドシート301の代わりにポリエステルシートなどの他の樹脂シートを用いてもよい。ポリエステルシートを用いた場合、ポリイミドシートと比較すると機械的な強度が小さいものの、ポリイミドシートを用いた場合と同様に、表示パネル201が照明部202から浮くことを防ぐことが可能である。
第1乃至第4の実施形態で挙げたフレキシブルプリント基板、接続構造体及び表示装置は、例えば、携帯電話や、液晶テレビ、カーナビゲーション装置、テレビ電話装置、電卓などの、フレキシブルプリント基板と搭載する様々な電子機器に搭載できる。
また、第1及び第2の実施形態で記載したフレキシブルプリント基板及び接続構造体は、表示パネル等を有する表示装置に限られず、ハードディスクドライブや光ディスクドライブなどの電子機器に搭載することも可能である。
(付記1)曲げられた状態で、長手方向の両端である第一の端と第二の端とが固定されるフレキシブルプリント基板において、前記フレキシブルプリント基板の曲げ頂点から前記フレキシブルプリント基板の前記第二の端に向かって所定の距離離れた位置から、前記第二の端に向かって所定の範囲に、樹脂膜を有することを特徴とするフレキシブルプリント基板。
(付記2)前記樹脂膜は、樹脂を塗布することで形成される樹脂オーバーコートであることを特徴とする付記1に記載のフレキシブルプリント基板。
(付記3)前記樹脂膜は、ポリイミドシートであることを特徴とする付記1に記載のフレキシブルプリント基板。
(付記4)前記曲げ頂点の位置は、前記樹脂膜を形成する前の前記フレキシブルプリント基板の曲げ頂点の位置よりも、前記第二の端に向かってずれていることを特徴とする付記1乃至3のいずれか一つに記載のフレキシブルプリント基板。
(付記5)前記フレキシブルプリント基板の前記曲げ頂点から前記第二の端に向かって所定の距離離れた位置とは、前記フレキシブルプリント基板が0でない曲率を有する範囲内の位置であることを特徴とする付記1乃至4のいずれか一つに記載のフレキシブルプリント基板。
(付記6)付記1乃至5のいずれか一つに記載のフレキシブルプリント基板と、第一部材と、前記第一部材に、接着材を介して接着された第二部材と、第三部材と、を有し、前記フレキシブルプリント基板の前記第一の端が前記第一部材に接続され、前記第二の端が前記第三部材に接続されることを特徴とする接続構造体。
(付記7)前記第一部材は表示パネルであり、前記第二部材は照明部であり、
前記第三部材は駆動基板であり、前記接着材は両面テープであることを特徴とする付記6に記載の接続構造体。
(付記8)付記6または7に記載の接続構造体を有する電子機器。
(付記9)第一部材と第二部材とを接着材を介して接着する工程と、フレキシブルプリント基板の、長手方向の両端である第一の端及び第二の端のうち、前記第一の端を前記第一部材に接続し、曲げられた状態で、前記第二の端を前記第三部材に接続する工程と、前記フレキシブルプリント基板の曲げ頂点から前記第二の端に向かって所定の距離離れた位置から、前記第二の端に向かって所定の範囲に、樹脂膜を形成する樹脂膜形成工程と、を有することを特徴とする接続構造体の製造方法。
(付記10)前記樹脂膜は、樹脂を塗布することで形成される樹脂オーバーコートであることを特徴とする付記9に記載の接続構造体の製造方法。
(付記11)前記樹脂膜は、ポリイミドシートであることを特徴とする付記9に記載の接続構造体の製造方法。
(付記12)前記曲げ頂点の位置は、前記樹脂膜を形成する前の前記フレキシブルプリント基板の曲げ頂点の位置よりも、前記第二の端に向かってずれていることを特徴とする付記9乃至11のいずれか1つに記載の接続構造体の製造方法。
(付記13)前記フレキシブルプリント基板の前記曲げ頂点から前記第二の端に向かって所定の距離離れた位置とは、前記フレキシブルプリント基板が0でない曲率を有する範囲内の位置であることを特徴とする付記9乃至12のいずれか1つに記載の接続構造体の製造方法。
(付記14)前記第一部材は表示パネルであり、前記第二部材は照明部であり、前記第三部材は駆動基板であり、前記接着材は両面テープであることを特徴とする付記9乃至13のいずれか1つに記載の接続構造体の製造方法。
10 液晶表示装置
11 液晶パネル
12 バックライト
13、203 駆動基板
14、204 両面テープ
15、20、105、205 フレキシブルプリント基板
16、17、23、24、25、26、108、109、110、111、112、113 応力
20a、20b、105a、105b、205a、205b フレキシブルプリント基板の端
21、106 樹脂膜
22、22′、107、107′、207 曲げ頂点
100 接続構造体
101 第一部材
102 第二部材
103 第三部材
104 接着材
200、300 表示装置
201 表示パネル
202 照明部
206 樹脂オーバーコート
301 ポリイミドシート

Claims (9)

  1. 曲げられた状態で、長手方向の両端である第一の端と第二の端とが固定されるフレキシブルプリント基板において、
    前記フレキシブルプリント基板の外面の、曲げ頂点から前記フレキシブルプリント基板の前記第二の端に向かって所定の距離離れた位置から、前記第二の端に向かって所定の範囲に、樹脂膜を有することを特徴とするフレキシブルプリント基板。
  2. 前記樹脂膜は、樹脂を塗布することで形成される樹脂オーバーコートであることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント基板。
  3. 前記樹脂膜は、ポリイミドシートであることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント基板。
  4. 前記曲げ頂点の位置は、前記樹脂膜を形成する前の前記フレキシブルプリント基板の曲げ頂点の位置よりも、前記第二の端に向かってずれていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のフレキシブルプリント基板。
  5. 前記フレキシブルプリント基板の前記曲げ頂点から前記第二の端に向かって所定の距離離れた位置とは、前記フレキシブルプリント基板が0でない曲率を有する範囲内の位置であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のフレキシブルプリント基板。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のフレキシブルプリント基板と、
    第一部材と、
    前記第一部材に、接着材を介して接着された第二部材と、
    第三部材と、を有し、
    前記フレキシブルプリント基板の前記第一の端が前記第一部材に接続され、前記第二の端が前記第三部材に接続されることを特徴とする接続構造体。
  7. 前記第一部材は表示パネルであり、
    前記第二部材は照明部であり、
    前記第三部材は駆動基板であり、
    前記接着材は両面テープであることを特徴とする請求項6に記載の接続構造体。
  8. 請求項6または7に記載の接続構造体を有する電子機器。
  9. 第一部材と第二部材とを接着材を介して接着する工程と、
    フレキシブルプリント基板の、長手方向の両端である第一の端及び第二の端のうち、前記第一の端を前記第一部材に接続し、曲げられた状態で、前記第二の端を第三部材に接続する工程と、
    前記フレキシブルプリント基板の外面の、曲げ頂点から前記第二の端に向かって所定の距離離れた位置から、前記第二の端に向かって所定の範囲に、樹脂膜を形成する樹脂膜形成工程と、を有することを特徴とする接続構造体の製造方法。
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