以下に、本願の開示する携帯端末装置、文字入力方法及び文字入力プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
次に、実施例2に係る携帯端末装置、文字入力方法及び文字入力プログラムについて説明する。実施例2に係る携帯端末装置は、テンキーの各キーに文字を1対1で割り当てることで、携帯端末装置を使い慣れていないユーザにも文字入力操作を容易に理解させることを可能とする。図2−1は、横配置状態にした携帯端末装置の外観を示す図である。
実施例2に係る携帯端末装置1は、折り畳み型の携帯端末装置であり、縦方向への開閉に加えて横方向への開閉を可能とする。ここでは、携帯端末装置1を縦方向に開いた状態を「縦配置状態」と呼び、横方向に開いた状態を「横配置状態」と呼ぶ。図2−1は、携帯端末装置1の横配置状態を示している。
図2−1に示すように、実施例2に係る携帯端末装置1は、操作部11とLCD(Liquid Crystal Display)12とを有する。操作部11は、カーソルキー111と、テンキー112と、補助キー113と、その他キー114とを有する。
カーソルキー111は、「C−1」キー〜「C−8」キーの8個のキーを有する。テンキー112は、「K−0」キー〜「K−9」キー、「K−*」キー、「K−#」キー及び「K−a」キー〜「K−c」キーの15個のキーを有する。補助キー113は、「MENU」キー及び「S−1」キー〜「S−3」キーの4個のキーを有する。その他キー114は、「決定」キー、「SP」キー、「CLR」キー及び「PWR」キーの4個のキーを有する。
また、LCD12には、文字入力画面121と、文字変換画面122と、文字入力ガイダンス画面123とが表示される。文字入力画面121は、テンキー112への操作により入力された文字を表示する。文字変換画面122は、入力された文字の変換候補を表示する。
文字入力ガイダンス画面123は、カーソルキー111や補助キー113にそれぞれ割り当てられた機能や情報を、カーソルキー111や補助キー113のキー配置と対応付けて表示する。特に、文字入力ガイダンス画面123は、カーソルキー111の各キーに対応する情報を表す文字盤123aを表示する。
例えば、図2−1に示すように、文字盤123aには、「C−5」キーに対応する位置に文字群「あ〜そ」が表示される。この情報は、「C−5」キーを押下することにより、テンキー112の各キーにそれぞれ「あ〜そ」が割り当てられることを示している。同様にして、文字盤123aには、「C−6」キーに対応する位置に文字群「た〜ほ」が表示され、「C−7」キーに対応する位置に文字群「ま〜ろ」が表示され、「C−8」キーに対応する位置に文字群「わ〜。」が表示される。
ユーザは、実施例2に係る携帯端末装置1を用いて文字入力を行う場合には、まず、文字盤123aを参照しながらカーソルキー111を操作して、テンキー112の各キーにそれぞれ1対1で割り当てる文字の決定を行う。
例えば、ユーザは、文字「あ」を入力したい場合には、文字盤123aを参照して、文字「あ」が含まれる文字群「あ〜そ」が「C−5」キーに対応する位置に表示さていることを確認する。その後、ユーザが「C−5」キーを押下することにより、「C−5」キーに対応する位置に表示された文字群「あ〜そ」が選択され、テンキー112の各キーに、文字「あ〜そ」がそれぞれ1対1で割り当てられる。
具体的には、テンキー112の「K−3」キー、「K−6」キー、「K−9」キー、「K−#」キー、「K−c」キーには、それぞれ「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」が割り当てられる。同様に、テンキー112の「K−2」キー、「K−5」キー、「K−8」キー、「K−0」キー、「K−b」キーには、それぞれ「か」、「き」、「く」、「け」、「こ」が割り当てられる。同様に、テンキー112の「K−1」キー、「K−4」キー、「K−7」キー、「K−*」キー、「K−a」キーには、それぞれ「さ」、「し」、「す」、「せ」、「そ」が割り当てられる。このように、文字盤123aに表示される文字群は、テンキー112の各キーと文字との対応関係を示している。以下では、この文字群を割当パターンと呼ぶ。
カーソルキー111への操作を行った後、ユーザは、テンキー112の各キーのうち、文字「あ」が割り当てられた「K−3」キーを押下する。かかる操作によって、文字入力画面121には、文字「あ」が入力される。
このように、ユーザは、携帯端末装置1を用いて文字を入力する場合には、まず、カーソルキー111を操作して、テンキー112の各キーにそれぞれ1対1で割り当てる文字を選択した後、テンキー112への操作を行う。これにより、ユーザは、かなめくり方式のように1つのキーを複数回押下するといった煩雑な操作を行うことなく、テンキー112への1回の操作で所望の文字を入力することができる。
また、ユーザは、「C−1」キー〜「C−4」キーの何れかのキーを押下することにより、入力する文字の文字種別を変更することができる。具体的には、「C−1」キー〜「C−4」キーには、図2−1に示すように、それぞれ文字種別「ひらがな」、「カタカナ」、「英数字」及び「記号」が対応付けられている。そして、例えば、文字種別を「カタカナ」に変更したい場合には、ユーザは、文字種別「カタカナ」に対応する「C−2」キーを押下する。
これにより、文字盤123aには、文字種別「カタカナ」に対応する割当パターン「ア〜ソ」、「タ〜ホ」、「マ〜ロ」、「ワ〜。」がそれぞれ「C−5」キー〜「C−8」キーのキー配置と対応付けられて表示される。そして、ユーザは、入力したい文字を含んだ割当パターンに対応するカーソルキー111を押下した後、入力したい文字に対応するテンキー112を押下することで、所望の文字を入力することができる。
なお、ユーザは、横配置状態の携帯端末装置1を用いて文字入力を行う場合には、カーソルキー111を左手で操作し、テンキー112を右手で操作することで、スムーズな入力操作を行うことができる。
また、ユーザは、携帯端末装置1を縦配置状態で使用している場合でも、同様の操作で文字を入力することができる。図2−2に、縦配置状態にした携帯端末装置1の外観を示す。
図2−2に示すように、文字入力ガイダンス画面123には、縦配置状態におけるカーソルキー111のキー配置に対応した文字盤123aが表示される。例えば、文字盤123aは、割当パターンに含まれる文字の配置を縦配置状態におけるテンキー112のキー配置と対応させて表示する。
なお、横配置状態では、図2−1に示したように、「C−1」キー〜「C−4」キーに、それぞれ文字種別「ひらがな」、「カタカナ」、「英数字」及び「記号」が対応付けられている。一方、縦配置状態では、図2−2に示すように、「C−1」キー〜「C−4」キーに、それぞれ「カタカナ」、「英数字」、「記号」及び「ひらがな」が対応付けられる。
次に、実施例2に係る携帯端末装置1の構成について説明する。図3は、実施例2に係る携帯端末装置1の構成を示すブロック図である。同図に示すように、実施例2に係る携帯端末装置1は、状態検出部10と、操作部11と、LCD12と、記憶部13と、制御部14とを有する。
状態検出部10は、携帯端末装置1が横配置状態であるか縦配置状態であるかを検出する。ここで、状態検出部10による携帯端末装置1の状態検出は、機構的に行ってもよいし電気的に行ってもよい。機構的な検出方法としては、例えば、ボタンスイッチを用いる方法がある。また、電気的な検出としては、例えば、発光素子と受光素子とを備えたフォトセンサを用いる方法がある。
操作部11は、ユーザからの操作を受け付けるための各種のキーを有する。具体的には、操作部11は、カーソルキー111と、テンキー112と、補助キー113と、その他キー114とを有する。
カーソルキー111は、主に、LCD12上の操作位置を変更する場合に用いられるキーであり、図2−1に示したように、「C−1」キー〜「C−8」キーの8個のキーを有する。例えば、携帯端末装置1を横配置状態にした場合には、「C−1」キー〜「C−4」キーは、LCD12上の操作位置をそれぞれ上方向、右方向、下方向、左方向に変更する操作に用いられる。同様に、携帯端末装置1を横配置状態にした場合には、「C−5」キー〜「C−8」キーは、LCD12上の操作位置をそれぞれ左上方向、左下方向、右上方向、右下方向に変更する操作に用いられる。
なお、「C−1」キー〜「C−4」キーの4個のキーのみをカーソルキーと呼ぶ場合もあるが、ここでは、便宜上、上記4個のキーに「C−5」キー〜「C−8」キーを加えた合計8個のキーをカーソルキーと呼ぶ。
テンキー112は、図2−1に示したように、「K−0」キー〜「K−9」キー、「K−*」キー、「K−#」キー、「K−a」キー〜「K−c」キーを有する。「K−0」キー〜「K−9」キー、「K−*」キー、「K−#」キーは、ダイヤルキーとも呼ばれ、ダイヤル発信時に使用される。具体的には、「K−0」キー〜「K−9」キーは、それぞれ0〜9の数字に対応し、「K−*」キーは記号「*」に対応し、「K−#」は記号「#」に対応する。また、「K−a」キー〜「K−c」キーは、例えば、ワンセグ機能や撮影機能、ミュージックプレイヤー機能等を直接呼び出す場合に用いられるキーである。
ここで、テンキー112は、図2−1に示したように、縦方向に5個のキーが並ぶキー配置を有する。例えば、テンキー112は、「K−3」キー、「K−6」キー、「K−9」キー、「K−#」キー及び「K−c」キーが縦方向に並ぶキー配置を有する。これにより、実施例2に係る携帯端末装置1は、文字種別「ひらがな」または「カタカナ」に属する割当パターンがテンキー112に割り当てられた場合の操作性をより一層向上させることができる。
すなわち、文字種別「ひらがな」または「カタカナ」に属する割当パターンがテンキー112に割り当てられたならば、縦方向に並んだ5個のキーと50音の各行とが対応するようになる。このため、ユーザは、文字配置とキー配置とをより直感的に理解しやすくなる。
なお、「K−0」キー〜「K−9」キーの10個のキーをテンキーと呼ぶ場合もあるが、ここでは、便宜上、上記10個のキーに「K−*」キー、「K−#」キー、「K−a」キー〜「K−c」キーを加えた合計15個のキーをテンキーと呼ぶ。
補助キー113は、図2−1に示したように、「MENU」キー、「S−1」キー〜「S−3」キーを有する。「MENU」キーは、メニュー画面を表示させるキーである。また、「S−1」キー〜「S−3」キーは、例えば、電話帳検索画面やメール作成画面、ダイヤル発信画面に移行する場合に用いられるキーである。
その他キー114は、図2−1に示したように、「決定」キー、「SP」キー、「CLR」キー、「PWR」キーを有する。「決定」キーは、例えば、操作を確定する場合等に用いられるキーである。「SP」キーは、例えば、電話着信に応答する場合に用いられるキーである。「CLR」キーは、例えば、操作をキャンセルする場合に用いられるキーである。「PWR」キーは、例えば、電源キーである。
LCD12は、文字や画像などを表示する表示部である。文字入力モードに移行すると、LCD12には、図2−1に示したように、文字入力画面121と、文字変換画面122と、文字入力ガイダンス画面123とが表示される。
文字入力画面121は、テンキー112への操作に応じて入力された文字を表示する。例えば、図2−1に示したように、文字入力画面121には、テンキー112への操作に応じて入力された文字「きょうは、はれ。あしたも、はれるといいな。」が表示される。また、文字変換画面122には、テンキー112への操作に応じて入力された文字の変換候補が表示される。
文字入力ガイダンス画面123は、カーソルキー111及び補助キー113等のキー配置と対応付けて、カーソルキー111及び補助キー113等にそれぞれ割り当てられた機能や情報を表示する。具体的には、文字入力ガイダンス画面123には、文字盤123aと、文字切替アイコン123bと、文字変換アイコン123cと、MENUアイコン123dと、特殊文字アイコン123eとが表示される。
文字盤123aには、「C−1」キー〜「C−4」キーにそれぞれ割り当てられた文字種別が「C−1」キー〜「C−4」キーのキー配置に対応付けられ表示される。例えば、図2−1に示したように、文字盤123aには、「C−1」キーのキー配置に対応するLCD12上の位置に文字種別「ひらがな」が表示され、「C−2」キーに対応するLCD12上の位置に文字種別「カタカナ」が表示される。同様に、文字盤123aには、「C−3」キーに対応するLCD12上の位置に文字種別「英数字」が表示され、「C−4」キーに対応するLCD12上の位置に文字種別「記号」が表示される。このため、ユーザは、文字盤123aを見ることにより、「C−1」キー〜「C−4」キーにどの文字種別が割り当てられているかを認識することができる。
さらに、文字盤123aには、「C−5」キー〜「C−8」キーに対応付けられた割当パターンが、「C−5」キー〜「C−8」キーのキー配置に対応付けられて表示される。例えば、図2−1に示したように、文字盤123aには、「C−5」キーのキー配置に対応するLCD12上の位置に割当パターン「あ〜そ」が表示され、「C−6」キーに対応するLCD12上の位置に割当パターン「た〜ほ」が表示される。
同様に、文字盤123aには、「C−7」キーに対応するLCD12上の位置に割当パターン「ま〜ろ」が表示され、「C−8」キーに対応するLCD12上の位置に割当パターン「わ〜。」が表示される。このため、ユーザは、かかる文字盤123aを見ることにより、「C−5」キー〜「C−6」キーに割り当てられている割当パターンを認識することができる。
文字切替アイコン123bは、「S−1」キーに対応する位置に表示されるアイコン画像であり、「S−1」キーに文字切替機能が割り当てられていることを示す。文字変換アイコン123cは、「S−2」キーに対応する位置に表示されるアイコン画像であり、「S−2」キーに文字変換機能が割り当てられていることを示す。MENUアイコン123dは、「MENU」キーに対応する位置に表示されるアイコン画像であり、「MENU」キーにメニュー呼出し機能が割り当てられていることを示す。特殊文字アイコン123eは、「S−3」キーに対応する位置に表示されるアイコン画像であり、「S−3」キーに特殊文字一覧表示機能が割り当てられていることを示す。
なお、表示部は、必ずしもLCDである必要はなく、例えば、有機ELディスプレイや電子ペーパディスプレイ等であってもよい。
記憶部13は、制御部14による各種処理の実行に必要なデータやプログラム等を格納する。特に、実施例2に係る記憶部13は、文字種別選択テーブル131と、テンキー割当テーブル132と、割当対応テーブル133とを記憶する。
文字種別選択テーブル131は、カーソルキー111の「C−1」キー〜「C−4」キーと文字種別との対応関係を記憶する。ここで、記憶部13には、文字種別選択テーブル131として、横配置状態の携帯端末装置1に対応する文字種別選択テーブル131aと、縦配置状態の携帯端末装置1に対応する文字種別選択テーブル131bとが記憶されている。図4−1に、横配置状態の携帯端末装置1に対応する文字種別選択テーブル131aの一例を示す。
図4−1に示すように、文字種別選択テーブル131aは、「C−1」キーと文字種別「ひらがな」とを対応付けて記憶し、「C−2」キーと文字種別「カタカナ」とを対応付けて記憶する。同様に、文字種別選択テーブル131aは、「C−3」キーと文字種別「英数字」とを対応付けて記憶し、「C−4」キーと文字種別「記号」とを対応付けて記憶する。
また、図4−2は、縦配置状態の携帯端末装置1に対応する文字種別選択テーブル131bの一例を示す図である。同図に示すように、文字種別選択テーブル131bは、「C−4」キーと文字種別「ひらがな」とを対応付けて記憶し、「C−1」キーと文字種別「カタカナ」とを対応付けて記憶する。同様に、文字種別選択テーブル131bは、「C−2」キーと文字種別「英数字」とを対応付けて記憶し、「C−3」キーと文字種別「記号」とを対応付けて記憶する。
テンキー割当テーブル132は、カーソルキー111の「C−5」キー〜「C−8」キーと複数の割当パターンとを対応付けて記憶するパターン記憶部である。図5に、テンキー割当テーブル132の一例を示す。
図5に示すように、テンキー割当テーブル132は、割当パターン「あ〜そ」と、割当パターン「ア〜ソ」と、割当パターン「A〜O」と、割当パターン「 〜.」とを「C−5」キーに対応付けて記憶する。また、テンキー割当テーブル132は、割当パターン「た〜ほ」と、割当パターン「タ〜ホ」と、割当パターン「P〜Z」とを「C−6」キーに対応付けて記憶する。
また、テンキー割当テーブル132は、割当パターン「ま〜ろ」と、割当パターン「マ〜ロ」と、割当パターン「0〜9」と、割当パターン「/〜Rt」とを「C−7」キーに対応付けて記憶する。また、テンキー割当テーブル132は、割当パターン「わ〜。」と、割当パターン「ワ〜。」とを「C−8」キーに対応付けて記憶する。
割当対応テーブル133は、テンキー112に現在割り当てられている割当パターンを記憶する。図6に、割当対応テーブル133の一例を示す。同図に示すように、割当対応テーブル133は、テンキー112の各キーと文字とを対応付けて記憶する。
例えば、割当対応テーブル133は、割当パターン「あ〜そ」を記憶する。すなわち、割当対応テーブル133は、「K−3」キー、「K−6」キー、「K−9」キー、「K−#」キー、「K−c」キーに、それぞれ「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」を対応付けて記憶する。
同様に、割当対応テーブル133は、「K−2」キー、「K−5」キー、「K−8」キー、「K−0」キー、「K−b」キーに、それぞれ「か」、「き」、「く」、「け」、「こ」を対応付けて記憶する。同様に、割当対応テーブル133は、「K−1」キー、「K−4」キー、「K−7」キー、「K−*」キー、「K−a」キーに、それぞれ「さ」、「し」、「す」、「せ」、「そ」を対応付けて記憶する。
なお、記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。
制御部14は、携帯端末装置1全体を制御する。特に、実施例2に係る制御部14は、状態判定部141と、パターン読出部142と、パターン割当部143と、入力制御部144と、表示制御部145とを有する。
状態判定部141は、携帯端末装置1の開閉状態を判定する。具体的には、状態判定部141は、状態検出部10による検出結果に応じて、携帯端末装置1が横配置状態であるか縦配置状態であるかを判定する。携帯端末装置1の開閉状態を判定すると、状態判定部141は、判定結果をパターン読出部142に通知する。
パターン読出部142は、カーソルキー111の「C−1」キー〜「C−4」キーの何れかのキーが押下された場合に、押下されたキーに対応付けられた文字種別を文字種別選択テーブル131から読み出す。例えば、「C−1」キーが押下された場合には、パターン読出部142は、図4−1に示した文字種別選択テーブル131a又は図4−2に示した文字種別選択テーブル131bから「C−1」キーに対応する文字種別を読み出す。このように、「C−1」キー〜「C−4」キーは、第3のキー群に相当する。
ここで、パターン読出部142は、状態判定部141から通知された判定結果に応じて、使用する文字種別選択テーブル131を決定する。具体的には、携帯端末装置1が横配置状態であるとの判定結果が状態判定部141から通知された場合には、パターン読出部142は、横配置状態の携帯端末装置1に対応する文字種別選択テーブル131aを使用する。また、携帯端末装置1が縦配置状態であるとの判定結果が状態判定部141から通知された場合には、パターン読出部142は、縦配置状態の携帯端末装置1に対応する文字種別選択テーブル131bを使用する。
例えば、横配置状態であるとの判定結果が状態判定部141から通知された状態で、「C−1」キーが押下されたならば、パターン読出部142は、文字種別選択テーブル131aから「C−1」キーに対応する文字種別「ひらがな」を読み出す。
また、パターン読出部142は、文字種別選択テーブル131から読み出した文字種別と、カーソルキー111の「C−5」キー〜「C−8」キーへの操作とに基づき、テンキー割当テーブル132から一の割当パターンを読み出す。
具体的には、パターン読出部142は、「C−5」キー〜「C−8」キーが何れかが押下されると、まず、テンキー割当テーブル132を参照して、押下されたキーに対応する割当パターン群を特定する。例えば、「C−5」キーが押下された場合には、パターン読出部142は、割当パターン「あ〜そ」、「ア〜ソ」、「A〜O」、「 〜.」を押下されたキーに対応する割当パターン群として特定する。
そして、パターン読出部142は、特定した割当パターン群に含まれる複数の割当パターンのうち、文字種別選択テーブル131から読み出した文字種別に属する割当パターンを読み出す。例えば、文字種別選択テーブル131から読み出した文字種別が「ひらがな」であるとする。このような場合に、パターン読出部142は、複数の割当パターン「あ〜そ」、「ア〜ソ」、「A〜O」、「 〜.」のうち、文字種別「ひらがな」に属する割当パターン「あ〜そ」をテンキー割当テーブルから読み出す。このように、「C−5」キー〜「C−8」キーは、第2のキー群に相当する。
パターン割当部143は、パターン読出部142により読み出された割当パターンに基づき、テンキー112の各キーに文字を1対1で割り当てる。具体的には、割当対応テーブル133の内容をパターン読出部142により読み出された割当パターンの内容に更新する。例えば、パターン読出部142により割当パターン「た〜ほ」が読み出された場合には、パターン割当部143は、図6に示した割当対応テーブル133を割当パターン「た〜ほ」に更新する。これにより、テンキー112の各キーに1対1で割り当てられる文字は、「あ〜そ」から「た〜ほ」に変更される。
入力制御部144は、テンキー112の何れかのキーが押下された場合に、割当対応テーブル133を参照して、押下されたキーに対応する文字を入力文字として決定する。例えば、テンキー112の「K−c」キーが押下された場合には、入力制御部144は、割当対応テーブル133を参照して、「K−c」キーに対応する文字「お」を入力文字として決定する。このように、テンキー112は、第1のキー群に相当する。
また、入力制御部144は、補助キー113の何れかのキーが押下された場合には、押下されたキーに対応する処理を実行する。例えば、「S−2」キーが押下された場合には、入力制御部144は、入力された文字の変換を行う。また、「S−1」キーが押下された場合には、入力制御部144は、割当パターンに含まれる文字に対して全角から半角への切替や大文字から小文字への切替等を行う。ここで、図7に、文字切替パターンの一例を示す。
図7に示すように、文字種別「カタカナ」に属する割当パターン「ア〜ソ」、「タ〜ホ」、「マ〜ロ」、「ワ〜。」は、文字切替が行われることにより、全角文字から半角文字に切り替えられる。具体的には、全角文字の「ア〜ソ」、「タ〜ホ」、「マ〜ロ」、「ワ〜。」は、それぞれ半角文字の「ア〜ソ」、「タ〜ホ」、「マ〜ロ」、「ワ〜。」に切り替わる。また、文字種別「英数字」に属する割当パターン「A〜O」、「P〜Z」は、文字切替が行われることにより、大文字から小文字に切り替えられる。具体的には、大文字の「A〜O」、「P〜Z」は、小文字の「a〜o」、「p〜z」に切り替わる。なお、割当パターン「0〜9」については、文字切替による変化はない。
また、文字種別「記号」に属する割当パターン「 〜.」、「/〜Rt」は、文字切替が行われることにより、全角文字から半角文字に切り替えられる。具体的には、全角文字の「 〜.」、「/〜Rt」は、半角文字の「 〜.」、「/〜Rt」に切り替わる。ここで、「Rt」は、リターンを意味する。なお、文字種別「ひらがな」に属する割当パターンについては、文字切替による変化はない。
表示制御部145は、LCD12の表示制御を行う。具体的には、表示制御部145は、文字入力モードに移行した場合に、LCD12に、文字入力画面121と、文字変換画面122と、文字入力ガイダンス画面123とを表示する。
表示制御部145は、入力制御部144により入力文字が決定された場合に、決定された入力文字をLCD12の文字入力画面121に表示する。また、表示制御部145は、入力された文字の変換候補を文字変換画面122に表示する。
また、表示制御部145は、カーソルキー111への操作に応じて、文字入力ガイダンス画面123に表示される文字盤123aの表示変更を行う。具体的には、表示制御部145は、「C−1」キー〜「C−4」キーが押下された場合に、押下されたキーに対応する文字種別に属する割当パターンを、それぞれ「C−5」キー〜「C−8」キーのキー配置に対応付けて文字盤123aに表示する。
例えば、文字種別「ひらがな」に対応するキーが押下された場合に、表示制御部145は、割当パターン「あ〜そ」、「た〜ほ」、「ま〜ろ」、「わ〜。」をそれぞれ「C−5」キー〜「C−8」キーのキー配置に対応付けて文字盤123aに表示する。これにより、ユーザは、「C−5」キー〜「C−8」キーに現在どの割当パターンが対応しているかを認識することができるため、文字入力操作を容易に行うことができる。
さらに、表示制御部145は、「C−5」キー〜「C−8」キーが押下された場合に、押下されたキーに対応する割当パターンの表示態様を変更する。例えば、文字種別「ひらがな」が選択されている状態で、「C−5」キーが押下された場合には、表示制御部145は、割当パターン「あ〜そ」を他の割当パターンとは異なる位置に表示する。これにより、ユーザは、文字入力ガイダンス画面123に表示された4つの割当パターンのうち、現在、どの割当パターンがテンキー112に適応されているかを認識することができる。
また、表示制御部145は、割当パターンに含まれる文字の配置をテンキー112のキー配置と対応させて文字盤123aに表示する。このように、文字盤123aに表示された割当パターンの文字配置とテンキー112のキー配置とが対応しているため、ユーザは、テンキー112の各キーに現在どの文字が割り当てられているのかを直感的に認識できる。
また、表示制御部145は、補助キー113の「S−1」キーが押下された場合には、文字盤123aに表示された割当パターンに対応する文字切替後の割当パターンを表示する。
なお、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路、または、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。
次に、実施例2に係る携帯端末装置1の具体的動作について説明する。図8は、実施例2に係る携帯端末装置1の処理手順を示すフローチャートである。図8では、携帯端末装置1が実行する各種の処理手順のうち、文字入力に関する処理手順のみを示す。
図8に示すように、携帯端末装置1の制御部14は、まず、文字入力モードに移行したか否かを判定する(ステップS101)。そして、メール作成機能やメモ帳機能等の文字入力が必要となる機能が呼び出された場合に、制御部14は、文字入力モードに移行したと判定し(ステップS101肯定)、処理をステップS102に移行する。
ステップS102に移行すると、状態判定部141は、携帯端末装置1が横配置状態であるか否かを判定する。ここで、携帯端末装置1が横配置状態であることが状態検出部10により検出された場合には、状態判定部141は、携帯端末装置1が横配置状態であると判定し(ステップS102肯定)、処理をステップS103に移行する。
ステップS103に移行すると、状態判定部141は、パターン読出部142に対して横配置指定を行う。具体的には、状態判定部141は、パターン読出部142に対して、横配置状態の携帯端末装置1に対応する文字種別選択テーブル131aを使用するよう指示する。
一方、携帯端末装置1が横配置状態でない場合(ステップS102否定)、状態判定部141は、パターン読出部142に対して縦配置指定を行う(ステップS104)。具体的には、状態判定部141は、パターン読出部142に対して、縦配置状態の携帯端末装置1に対応する文字種別選択テーブル131bを使用するよう指示する。
ステップS103,S104の処理を終えると、パターン割当部143は、割当対応テーブル133の初期設定を行う(ステップS105)。具体的には、パターン割当部143は、文字種別「ひらがな」に属する割当パターン「あ〜そ」で割当対応テーブル133を更新する。
これにより、テンキー112の「K−3」キー、「K−6」キー、「K−9」キー、「K−#」キー、「K−c」キーには、それぞれ「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」が割り当てられる。同様に、テンキー112の「K−2」キー、「K−5」キー、「K−8」キー、「K−0」キー、「K−b」キーには、それぞれ「か」、「き」、「く」、「け」、「こ」が割り当てられる。同様に、テンキー112の「K−1」キー、「K−4」キー、「K−7」キー、「K−*」キー、「K−a」キーには、それぞれ「さ」、「し」、「す」、「せ」、「そ」が割り当てられる。
表示制御部145は、割当対応テーブル133の初期設定が終了した旨をパターン割当部143から受け取ると、文字入力ガイダンス画面123をLCD12に表示する(ステップS106)。図9−1に、ステップS106においてLCD12に表示される文字盤123aを示す。図9−1は、文字入力ガイダンス画面123に表示される文字盤123aの初期状態を示す図である。
図9−1に示すように、文字盤123aには、初期設定により設定された文字種別「ひらがな」に属する各割当パターン「あ〜そ」、「た〜ほ」、「ま〜ろ」、「わ〜。」が、「C−5」キー〜「C−8」キーのキー配置と対応付けられて表示される。さらに、文字盤123aには、初期設定により設定された割当パターン「あ〜そ」が、他の割当パターンとは異なる位置に表示される。なお、表示制御部145は、ステップS106において、文字入力画面121及び文字変換画面122の表示制御も行う。
文字入力ガイダンス画面が表示されると、パターン読出部142は、文字種別の選択操作が行われたか否かを判定する(ステップS107)。具体的には、パターン読出部142は、カーソルキー111の「C−1」キー〜「C−4」キーの何れかのキーが押下されたか否かを判定する。
「C−1」キー〜「C−4」キーの何れかのキーが押下されたならば(ステップS107肯定)、パターン読出部142及びパターン割当部143は、選択された文字種別への変更を行う(ステップS108)。
具体的には、まず、パターン読出部142は、押下されたキーに対応する文字種別を文字種別選択テーブル131から読み出す。さらに、パターン読出部142は、テンキー112に現在割り当てられている割当パターンと同じキーに対応付けられた割当パターンであって、文字種別選択テーブル131から読み出した文字種別に属する割当パターンをテンキー割当テーブル132から読み出す。
例えば、テンキー112に現在割り当てられている割当パターンが「あ〜そ」であるときに、文字種別「カタカナ」に対応するキーが押下されたとする。このような場合に、パターン読出部142は、「あ〜そ」と同じキーに対応付けられた割当パターン「ア〜ソ」、「A〜O」、「 〜.」の中から、文字種別「カタカナ」に属する割当パターン「ア〜ソ」をテンキー割当テーブル132から読み出す。
そして、パターン割当部143は、パターン読出部142により読み出された割当パターンで割当対応テーブル133を更新する。例えば、パターン読出部142により割当パターン「ア〜ソ」が読み出された場合には、パターン割当部143は、割当対応テーブル133に記憶された文字「あ〜そ」を「ア〜ソ」に更新する。これにより、テンキー112の各キーにそれぞれ1対1で割り当てられる文字は、「あ〜そ」から「ア〜ソ」に変更される。
ステップS108の処理を終えると、表示制御部145は、変更内容に応じて、文字入力ガイダンス画面123の表示変更を行う(ステップS109)。具体的には、表示制御部145は、変更後の文字種別に属する各割当パターンを文字盤123aに表示する。図9−2に、表示変更が行なわれた後の文字盤123aを示す。図9−2は、文字種別「カタカナ」が選択された状態の文字盤123aを示す図である。
例えば、図9−1に示した状態で、文字種別「カタカナ」に対応するキーが押下されたとする。このような場合に、文字盤123aに表示される割当パターンは、図9−2に示すように、文字種別「ひらがな」に属する割当パターンから文字種別「カタカナ」に属する割当パターンに変更される。
一方、文字種別の選択操作がなされていないとき(ステップS107否定)、パターン読出部142は、割当パターンの選択操作がなされたか否かを判定する(ステップS110)。具体的には、パターン読出部142は、カーソルキー111の「C−5」キー〜「C−8」キーの何れかのキーが押下されたか否かを判定する。
「C−5」キー〜「C−8」キーの何れかのキーが押下されたならば(ステップS110肯定)、パターン読出部142及びパターン割当部143は、選択された割当パターンへの変更を行う(ステップS111)。具体的には、パターン読出部142は、まず、押下されたキーに対応する割当パターンを文字種別選択テーブル131から読み出す。
例えば、「C−7」キーが押下された場合には、パターン読出部142は、「C−7」キーに対応付けられた割当パターンのうち、文字種別「カタカナ」に属する割当パターン「マ〜ロ」をテンキー割当テーブル132から読み出す。そして、パターン割当部143は、割当対応テーブル133の内容を割当パターン「マ〜ロ」の内容に更新する。これにより、テンキー112の各キーに割り当てられた文字は、「ア〜ソ」から「マ〜ロ」に変更される。
ステップS111の処理を終えると、表示制御部145は、変更内容に応じて、文字入力ガイダンス画面123の表示変更を行う(ステップS112)。具体的には、表示制御部145は、変更後の割当パターンの表示態様を変更する。図9−3は、割当パターン「マ〜ロ」が選択された状態の文字盤123aを示す図である。例えば、図9−2に示した状態で、「C−7」キーが押下されると、文字盤123aには、図9−3に示すように、割当パターン「マ〜ロ」が、他の割当パターンとは異なる位置に表示される。
一方、割当パターンの選択操作がなされていないとき(ステップS110否定)、入力制御部144は、テンキー112への操作がなされたか否かを判定する(ステップS113)。テンキー112の何れかのキーが押下されたならば(ステップS113肯定)、入力制御部144は、割当対応テーブル133を参照して、押下されたキーに1対1で対応する文字を入力文字として決定する。
例えば、図9−3に示す状態で、テンキー112の「K−3」キーが押下されたならば、入力制御部144は、「K−3」キーに対応する文字「マ」を入力文字として決定する。そして、表示制御部145は、入力制御部144により決定された入力文字を文字入力画面121に表示する(ステップS114)。
一方、テンキー112への操作がなされていないとき(ステップS113否定)、入力制御部144は、補助キー113への操作がなされたか否かを判定する(ステップS115)。補助キー113への操作がなされたと判定したならば(ステップS115肯定)、入力制御部144は、操作された補助キー113に対応する処理を実行する(ステップS116)。
例えば、補助キー113の「S−1」キーが押下された場合には、入力制御部144は、割当パターンに含まれる文字に対して全角から半角への切替や大文字から小文字への切替等を行う。また、補助キー113の「S−2」キーが押下された場合には、入力制御部144は、入力された文字の変換を行う。
ステップS109、S112,S114,S116の処理を終えたとき、あるいは、補助キー113への操作がなされていないとき(ステップS115否定)、制御部14は、処理をステップS117に移行する。
ステップS117に移行すると、制御部14は、文字入力モードが終了したか否かを判定し(ステップS117)、文字入力モードが終了していない場合には(ステップS117否定)、処理をステップS107に移行する。一方、文字入力モードが終了したと判定した場合には(ステップS117肯定)、制御部14は、文字入力に関する処理手順を終了する。
ここで、実施例2に係る携帯端末装置1を用いて文字入力を行う場合の入力例について説明する。図10−1は、実施例2に係る文字入力方法を説明するための入力例を示す図である。図10−1では、「きょうは、はれ。あしたも、はれるといいな。」という文章を横配置状態の携帯端末装置1を用いて入力する場合の入力例と、従来のかなめくり方式により入力する場合の入力例とを示す。
図10−1に示すように、まず、ユーザは、左手で「C−1」キー、「C−5」キーを押下し、右手で「K−5」キーを押下して「き」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−8」キーを押下し、右手で「K−7」を押下して「ょ」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−5」キーを押下し、右手で「K−9」を押下して「う」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−6」キーを押下し、右手で「K−1」を押下して「は」を入力する。
次に、ユーザは、左手で「C−8」キーを押下し、右手で「K−*」を押下して「、」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−6」キーを押下し、右手で「K−1」を押下して「は」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−7」キーを押下し、右手で「K−*」を押下して「れ」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−8」キーを押下し、右手で「K−a」を押下して「。」を入力する。
次に、ユーザは、左手で「C−5」キーを押下し、右手で「K−3」キーを押下して「あ」を入力する。次に、ユーザは、右手で「K−4」キーを押下して「し」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−6」キーを押下し、右手で「K−3」キーを押下して「た」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−7」キーを押下し、右手で「K−3」キーを押下して「も」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−8」キーを押下し、右手で「K−*」キーを押下して「、」を入力する。
次に、ユーザは、左手で「C−6」キーを押下し、右手で「K−1」キーを押下して「は」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−7」キーを押下し、右手で「K−*」キーを押下して「れ」を入力する。次に、ユーザは、右手で「K−7」キーを押下して「る」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−6」キーを押下し、右手で「K−c」キーを押下して「と」を入力する。
次に、ユーザは、左手で「C−5」キーを押下し、右手で「K−6」キーを押下して「い」を入力する。次に、ユーザは、右手で「K−6」キーを押下して「い」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−6」キーを押下し、右手で「K−1」キーを押下して「な」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−8」キーを押下し、右手で「K−a」キーを押下して「。」を入力する。
一方、かなめくり方式を用いた場合には、ユーザは、まず、か行に対応するキーを2回押下して「き」を入力する。次に、ユーザは、や行に対応するキーを3回押下した後、小文字への変換操作を行うことで「ょ」を入力する。次に、ユーザは、あ行に対応するキーを3回押下して「う」を入力する。次に、ユーザは、は行に対応するキーを1回押下して「は」を入力する。
次に、ユーザは、句読点に対応するキーを1回押下して「、」を入力する。次に、ユーザは、は行に対応するキーを1回押下して「は」を入力する。次に、ユーザは、ら行に対応するキーを4回押下して「れ」を入力する。次に、ユーザは、句読点に対応するキーを2回押下して「。」を入力する。
次に、ユーザは、あ行に対応するキーを1回押下して「あ」を入力する。次に、ユーザは、さ行に対応するキーを2回押下して「し」を入力する。次に、ユーザは、た行に対応するキーを1回押下して「た」を入力する。次に、ユーザは、ま行に対応するキーを5回押下して「も」を入力する。次に、ユーザは、句読点に対応するキーを1回押下して「、」を入力する。
次に、ユーザは、は行に対応するキーを1回押下して「は」を入力する。次に、ユーザは、ら行に対応するキーを4回押下して「れ」を入力する。次に、ユーザは、ら行に対応するキーを3回押下して「る」を入力する。次に、ユーザは、た行に対応するキーを5回押下して「と」を入力する。
次に、ユーザは、あ行に対応するキーを2回押下して「い」を入力する。次に、ユーザは、あ行に対応するキーを2回押下して「い」を入力する。次に、ユーザは、な行に対応するキーを1回押下して「な」を入力する。次に、ユーザは、句読点に対応するキーを2回押下して「。」を入力する。
また、他の入力例について説明する。図10−2は、実施例2に係る文字入力方法を説明するための他の入力例を示す図である。図10−2では、「こんしゅうまつ、ハワイにりょこうします。」という文章を横配置状態の携帯端末装置1を用いて入力する場合の入力例と、従来のかなめくり方式により入力する場合の入力例とを示す。
図10−2に示すように、まず、ユーザは、左手で「C−1」キー、「C−5」キーを押下し、右手で「K−b」キーを押下して「こ」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−8」キーを押下し、右手で「K−9」を押下して「ん」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−5」キーを押下し、右手で「K−4」を押下して「し」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−8」キーを押下し、右手で「K−4」を押下して「ゅ」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−5」キーを押下し、右手で「K−9」を押下して「う」を入力する。
次に、ユーザは、左手で「C−7」キーを押下し、右手で「K−3」を押下して「ま」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−6」キーを押下し、右手で「K−9」を押下して「つ」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−8」キーを押下し、右手で「K−*」を押下して「、」を入力する。
次に、ユーザは、左手で「C−2」キー、「C−6」キーを押下し、右手で「K−1」を押下して「ハ」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−8」キーを押下し、右手で「K−3」を押下して「ワ」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−5」キーを押下し、右手で「K−6」を押下して「イ」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−1」キー、「C−6」キーを押下し、右手で「K−5」を押下して「に」を入力する。
次に、ユーザは、左手で「C−7」キーを押下し、右手で「K−4」を押下して「り」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−8」キーを押下し、右手で「K−7」を押下して「ょ」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−5」キーを押下し、右手で「K−b」を押下して「こ」を入力する。次に、ユーザは、右手で「K−9」を押下して「う」を入力する。
次に、ユーザは、右手で「K−4」を押下して「し」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−7」キーを押下し、右手で「K−3」を押下して「ま」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−5」キーを押下し、右手で「K−7」を押下して「す」を入力する。次に、ユーザは、左手で「C−8」キーを押下し、右手で「K−a」を押下して「。」を入力する。
一方、かなめくり方式を用いた場合には、ユーザは、まず、か行に対応するキーを5回押下して「こ」を入力する。次に、ユーザは、わ行に対応するキーを3回押下して「ん」を入力する。次に、ユーザは、さ行に対応するキーを2回押下して「し」を入力する。次に、ユーザは、や行に対応するキーを2回押下した後、小文字への変換を行うことで「ゅ」を入力する。次に、ユーザは、あ行に対応するキーを3回押下して「う」を入力する。
次に、ユーザは、ま行に対応するキーを1回押下して「ま」を入力する。次に、ユーザは、た行に対応するキーを3回押下して「つ」を入力する。次に、ユーザは、句読点に対応するキーを1回押下して「、」を入力する。
次に、ユーザは、文字種別を「カタカナ」に切り替えた後、は行に対応するキーを1回押下して「ハ」を入力する。次に、ユーザは、わ行に対応するキーを1回押下して「ワ」を入力する。次に、ユーザは、あ行に対応するキーを2回押下して「イ」を入力する。次に、ユーザは、文字種別を「ひらがな」に切り替えた後、な行に対応するキーを2回押下して「に」を入力する。
次に、ユーザは、ら行に対応するキーを2回押下して「り」を入力する。次に、ユーザは、や行に対応するキーを3回押下した後、小文字への変換を行うことで「ょ」を入力する。次に、ユーザは、か行に対応するキーを5回押下して「こ」を入力する。次に、ユーザは、あ行に対応するキーを3回押下して「う」を入力する。
次に、ユーザは、さ行に対応するキーを2回押下して「し」を入力する。次に、ユーザは、ま行に対応するキーを1回押下して「ま」を入力する。次に、ユーザは、さ行に対応するキーを3回押下して「す」を入力する。次に、ユーザは、句読点に対応するキーを2回押下して「。」を入力する。
このように、実施例2に係る文字入力方法によれば、従来のかなめくり方式と比較して少ない操作回数で文字を入力することができる。
上述してきたように、実施例2に係る携帯端末装置1は、カーソルキー111への操作に応じて割当パターンを選択し、選択した割当パターンをテンキー112に割り当てる。この結果、テンキー112の各キーには、文字が1対1で割り当てられるため、文字入力の操作性を向上させることができる。これにより、例えば、携帯端末装置1を使い慣れていないユーザでも文字入力操作を容易に理解することができる。
次に、実施例4について説明する。なお、既に説明した構成と同じものについては同一の符号を付し、その説明を省略する。
上記各実施例では、文字盤123aに表示された割当パターンの文字配置とテンキー112のキー配置とを対応させたり、ユーザが触れているキーに対応する文字を強調表示させたりすることで、文字入力操作の容易化を図った。さらに、実施例4では、テンキー112の各キーに割り当てられた文字を各キー自体に表示することで、文字入力操作の更なる容易化を図る。
図13は、割り当てられた文字がテンキー表示される様子を示す図である。図13に示すように、テンキー112の各キーには、操作予測検出センサ115に加えて、テンキー表示部116が設けられる。そして、例えば、テンキー112に割当パターン「あ〜そ」が割り当てられている場合に、テンキー112の各キーに設けられたテンキー表示部116には、それぞれ「あ〜そ」が表示される。
図14は、実施例4に係る携帯端末装置の構成を示すブロック図である。図14に示すように、実施例4に係る携帯端末装置1''は、実施例3に係る携帯端末装置1'の構成に加えて、操作部11''にテンキー表示部116を有する。テンキー表示部116は、テンキー112の各キーに設けられる割当文字表示部である。
パターン読出部142は、ユーザによる「C−5」キー〜「C−8」キーへの操作に応じてテンキー割当テーブル132から割当パターンを読み出すと、読み出した割当パターンを表示制御部145に受け渡す。そして、表示制御部145は、パターン読出部142から取得した割当パターンに基づき、テンキー表示部116への表示制御を行う。
例えば、表示制御部145は、パターン読出部142から割当パターン「あ〜そ」を取得した場合には、「K−3」キーに設けられたテンキー表示部116に「あ」を表示し、「K−6」キーに設けられたテンキー表示部116に「い」を表示する。同様に、表示制御部145は、残りのキーに設けられたテンキー表示部116に対して、それぞれ「う」〜「そ」を表示する。
上述してきたように、実施例4に係る携帯端末装置1''は、テンキー112の各キーにテンキー表示部116を設け、テンキー112の各キーに割り当てられた文字を各キーに表示することとしたので、文字入力操作の更なる容易化を図ることができる。
ところで、実施例2に係る携帯端末装置1の機能をソフトウェアとして実装し、該ソフトウェアを携帯端末装置で実行することにより、携帯端末装置1と同等の機能を実現することもできる。以下に、携帯端末装置1の機能をソフトウェアとして実装した文字入力プログラムを実行する携帯端末装置の一例を示す。図15は、文字入力プログラムを実行する携帯端末装置を示すブロック図である。
図15に示すように、携帯端末装置600は、操作部601と、LCD602とを有する。これらは、図3に示す操作部11、LCD12に対応する。また、携帯端末装置600は、各種演算処理を実行するCPU603と、各種情報を記憶する不揮発メモリ604と、RAM(Random Access Memory)605とを有する。
そして、不揮発メモリ604は、実施例3と同様の機能を発揮する文字入力プログラム、すなわち、パターン読出プログラム641と、パターン割当プログラム642と、入力制御プログラム643とを記憶する。
そして、CPU603が、プログラム641〜643を不揮発メモリ604から読み出してRAM605に展開することで、プログラム641〜643は、パターン読出プロセス651、パターン割当プロセス652、入力制御プロセス653として機能する。このように、CPU603は、図3に示す制御部14に相当する。
また、不揮発メモリ604は、文字種別選択テーブル644、テンキー割当テーブル645及び割当対応テーブル646を有する。CPU603は、これらのテーブル644〜646に記憶された情報を読み出して、RAM605に格納し、プロセス651〜653が、RAM605に格納されたデータを利用して各種処理を実行する。
以上、本発明の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
例えば、上記各実施例では、第1のキー群としてテンキー112、第2のキー群としてカーソルキー111の「C−5」キー〜「C−8」キー、第3のキー群としてカーソルキー111の「C−1」キー〜「C−1」キーを用いて説明したが、これに限らない。例えば、第3のキー群としてカーソルキー111の「C−1」キー〜「C−1」キーではなく、補助キー113やその他キー114等を用いてもよい。
また、上記各実施例では、文字入力モードに移行すると、必ず文字入力ガイダンス画面123が表示されることとしたが、これに限ったものではない。例えば、表示制御部145は、ユーザの文字入力操作の熟練度が上がった場合には、文字入力ガイダンス画面123を表示しないこととしてもよい。
具体的には、文字入力操作の熟練度は、例えば、1つの文字を入力するのに要する時間により判断することができる。すなわち、入力制御部144は、1つの文字を入力するのに要した時間を記憶部13の所定の領域に記憶しておく。そして、記憶部13の所定の領域に記憶された時間の平均値が、所定の値よりも短くなった場合に、表示制御部145は、文字入力モードに移行しても文字入力ガイダンス画面123の表示を行わない。なお、入力制御部144は、入力ミスがあった場合には、その文字を入力するのに要する時間を記憶部13の所定の領域に記憶しないようにしてもよい。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)第1のキー群及び第2のキー群を含む操作部と、
前記第1のキー群の各キーに文字を1対1で割り当てた割当パターンを記憶するパターン記憶部と、
前記第2のキー群への操作に応じて、前記パターン記憶部に記憶された割当パターンの中から一の割当パターンを読み出すパターン読出部と、
前記パターン読出部により読み出された割当パターンに基づき、前記第1のキー群の各キーに文字を1対1で割り当てるパターン割当部と、
前記第1のキー群の何れかのキーが押下された場合に、押下されたキーに前記パターン割当部により割り当てられた文字を入力文字として決定する入力制御部と
を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
(付記2)前記操作部は、第3のキー群をさらに含み、
前記パターン記憶部は、前記第3のキー群の各キーに対応付けて、文字種別を記憶するとともに、前記第2のキー群の各キーに対応付けて、異なる文字種別に属する複数の割当パターンを含む割当パターン群を記憶し、
前記パターン読出部は、前記第3のキー群の何れかのキーが押下された場合に、押下されたキーに対応付けられた文字種別を前記パターン記憶部から読み出し、前記第2のキー群の何れかのキーが押下された場合に、押下されたキーに対応付けられた割当パターン群に含まれる複数の割当パターンのうち、読み出された文字種別に属する割当パターンを前記パターン記憶部から読み出す
ことを特徴とする付記1に記載の携帯端末装置。
(付記3)前記第2のキー群の各キーに対応付けられた割当パターン群に含まれる複数の割当パターンのうち、前記パターン読出部により読み出された文字種別に属する割当パターンを、それぞれ前記第2のキー群のキー配置と対応付けて所定の表示部に表示する表示制御部をさらに備えたことを特徴とする付記2に記載の携帯端末装置。
(付記4)前記表示制御部は、所定の表示部に表示された割当パターン画像のうち、前記パターン読出部により読み出された割当パターンの表示対応を変更することを特徴とする付記3に記載の携帯端末装置。
(付記5)前記表示制御部は、前記割当パターンに含まれる文字の文字配列を前記第1のキー群のキー配置と対応付けて前記所定の表示部に表示することを特徴とする付記3または4に記載の携帯端末装置。
(付記6)前記表示制御部は、前記第3のキー群の各キーに対応付けられた文字種別を前記第3のキー群のキー配置と対応付けて前記所定の表示部に表示することを特徴とする付記3〜5のいずれか1つに記載の携帯端末装置。
(付記7)前記第1のキー群の各キーに、ユーザとの接触を検出するセンサをさらに設け、
前記表示制御部は、前記パターン読出部により読み出された割当パターンに含まれる文字のうち、前記センサによりユーザとの接触が検出されたキーに割り当てられた文字を強調表示する
ことを特徴とする付記3〜6のいずれか1つに記載の携帯端末装置。
(付記8)前記第1のキー群の各キーに、該キーに1対1で割り当てられた文字を表示する割当文字表示部をさらに設けたことを特徴とする付記3〜7のいずれか1つに記載の携帯端末装置。
(付記9)操作部に含まれる第1のキー群及び第2のキー群のうち、前記第2のキー群への操作に応じて、前記第1のキー群の各キーに文字を1対1で割り当てた割当パターンを記憶するパターン記憶部に記憶された割当パターンの中から一の割当パターンを読み出すパターン読出ステップと、
前記パターン読出ステップにより読み出された割当パターンに基づき、前記第1のキー群の各キーに文字を1対1で割り当てるパターン割当ステップと、
前記第1のキー群の何れかのキーが押下された場合に、押下されたキーに前記パターン割当ステップにより割り当てられた文字を入力文字として決定する入力制御ステップと
を含んだことを特徴とする文字入力方法。
(付記10)操作部に含まれる第1のキー群及び第2のキー群のうち、前記第2のキー群への操作に応じて、前記第1のキー群の各キーに文字を1対1で割り当てた割当パターンを記憶するパターン記憶部に記憶された割当パターンの中から一の割当パターンを読み出すパターン読出手順と、
前記パターン読出手順により読み出された割当パターンに基づき、前記第1のキー群の各キーに文字を1対1で割り当てるパターン割当手順と、
前記第1のキー群の何れかのキーが押下された場合に、押下されたキーに前記パターン割当手順により割り当てられた文字を入力文字として決定する入力制御手順と
を携帯端末装置に実行させることを特徴とする文字入力プログラム。