JP2017027096A - ソフトウエアキーボードプログラム、文字入力装置および文字入力方法 - Google Patents

ソフトウエアキーボードプログラム、文字入力装置および文字入力方法 Download PDF

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Abstract

【課題】容易に濁音や半濁音を入力することが可能なソフトウエアキーボードプログラム、文字入力装置および文字入力方法を提供する。
【解決手段】コンピュータ(携帯情報端末)は、タッチパネルに表示される3段3列以上のキー配列を有し、そのキー配列において最も外側に位置するいずれかの段または最も外側に位置するいずれかの列に位置するキーに、濁音もしくは半濁音となり得る清音の仮名文字、または濁音もしくは半濁音となり得る清音子音のアルファベットを設定し、文字入力部の外側から清濁兼用キー50Sに向かってスライドした場合に、入力可能状態を、濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字へと切り替えるか、または濁音子音もしくは半濁音子音のアルファベットへと切り替える。
【選択図】図9

Description

本発明は、ソフトウエアキーボードプログラム、文字入力装置および文字入力方法に関する。
近年、スマートフォンやタブレット型端末を始めとして、タッチパネル方式にて、文字等を入力するものが普及している。このようなタッチパネル方式での文字等の入力においては、いわゆるソフトウエアキーボートが画面に表示され、その画面に対応するタッチパネルを触れることで、文字等の入力を可能としている。また、ソフトウエアキーボードを用いた入力には、スピーディな文字入力を可能にするために、フリック入力が行えるものが広く普及している。一般的なフリック入力では、触れたキーの上下左右の少なくとも1つに、関連するキーが表示され、その周囲のキーに向かって指をスライドさせて触れることにより、文字入力を可能としている。
ところで、フリック入力にて濁音や半濁音等を入力する場合、一般的には、フリック入力にて仮名を入力し、入力が未だ確定されていない状態で、別の場所にある専用のキーに触れることにより実現している。このような入力に対し、一層の入力の容易化を図るものとして、たとえば特許文献1に示すような入力方式がある。
特許文献1に開示の入力方式は、仮名が未確定の状態で、触れたキーの斜め方向に配置されている濁点または半濁点のキーを触れることで、濁音や半濁音の入力を可能としている。なお、特許文献1に開示の入力方式は、『カーブフリック』として、特定のスマートフォンに実装されている。
US2012/0302291A1号公報
ところで、特許文献1に開示のようなカーブフリックでは、思うように入力ができないということが、インターネット上に開示されているユーザの使用した感想などから伺える。このカーブフリックに関しては、通常の上下左右のフリック入力の後に、斜め方向に指をスライドさせて、濁点や半濁点を入力する必要があるが、そのような指の動きがし難いことが多い。その結果として、ユーザの感想などでは、入力ミスが多く、あまりカーブフリックを使いこなせなく、通常のフリック入力を使用しているなどの声がある。また、思うように入力できないことが原因なのかは不明であるが、カーブフリックは、発表当時の機種にしか採用されていない。
また、現状のソフトウエアキーボードでは、日本語入力モードでの入力の途中において、アルファベットを続けて何文字か入力したくなる場合がある。このような場合、現状のソフトウエアキーボードでは、日本語入力モードの途中で英語入力モードに切り替え、アルファベットを続けて何文字か入力し、その後に再び日本語入力モードに切り替える必要がある。そのため、入力モードの切り替えが必要な分だけ、文字入力がスムーズに行えず、文字入力の操作性が悪くなるという問題もある。
さらに、現状のソフトウエアキーボードでは、日本語入力モードと英語入力モードでは、キー配列は一致しておらず、そのため日本語入力モードでのキー操作に慣れた場合でも、英語入力モードでのキー操作については、全く別のものとして新たに習得する必要がある。また、日本語入力のモードから、英語入力を行う英語入力モードに切り替えた場合、押すべきキーが分からずにキー操作を迷ってしまうことも多い。そして、これらの問題も解決できることが好ましい。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、容易に濁音や半濁音を入力することが可能なソフトウエアキーボードプログラム、文字入力装置および文字入力方法を提供しよう、とするものである。
また、日本語入力モードから英語入力モードへの切り替えを要さずに、アルファベットを容易に入力できる文字入力装置および文字入力方法が提供できることが好ましい。
さらに、英語入力を行う場合にも、日本語の仮名と関連付けて英語入力を行うことが可能な文字入力装置および文字入力方法が提供できることが好ましい。
また、仮名入力を行う際の子音のキー配列と、英語入力モードで英語入力を行う際のキー配列とが一致し、英語入力モードでの英語入力の際のキー操作を習得し易い文字入力装置および文字入力方法が提供できることが好ましい。
上記課題を解決するために、本発明のソフトウエアキーボードプログラムの一側面は、タッチパネルを備えるコンピュータによって実行され、そのタッチパネルにユーザインタフェースとなるソフトウエアキーボードを実現するソフトウエアキーボードプログラムであって、コンピュータを、タッチパネルに表示される文字入力用のキーを備えた文字入力部と、それ以外の各種の機能を実現するためのキーを備えた機能キー配列部とを有し、これらのキー配列を設定するキー配列手段と、タッチパネルに表示されたソフトウエアキーボードに対する入力に応じて、タッチパネルの文字表示部への文字の出力を制御する出力制御手段、として機能させると共に、キー配列手段は、文字入力部において9個以上のキーを用いて3段3列以上のキー配列とし、そのキー配列において最も外側に位置するいずれかの段または最も外側に位置するいずれかの列に位置するキーに、濁音もしくは半濁音となり得る清音の仮名文字、または日本語の音素のうち濁音もしくは半濁音となり得る清音子音のアルファベットを設定し(以下、清音の仮名文字または清音子音のアルファベットが設定されたキーを清濁兼用キーとする)、キー配列手段は、仮名文字を入力可能とした場合にはタッチパネルに表示される文字入力部の少なくとも1つのキーについて、フリック入力を行うことが可能に設定し、出力制御手段では、フリック入力で選択された仮名文字について文字表示部へ表示させる出力制御を行い、出力制御手段は、文字入力部の外側から清濁兼用キーに向かってスライドした場合に、当該清濁兼用キーの入力可能状態を、清音の仮名文字から濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字へと切り替えるか、または清音子音のアルファベットから濁音子音もしくは半濁音子音のアルファベットへと切り替える、ことを特徴としている。
また、本発明のソフトウエアキーボードプログラムの他の側面は、上述の発明に加えて更に、キー配列手段は、タッチパネルに表示される文字入力部のそれぞれのキーについて、仮名文字でフリック入力を行うことが可能に設定し、出力制御手段は、文字入力部の外側から清濁兼用キーに向かってスライドした場合に、当該清濁兼用キーの入力可能状態を、清音の仮名文字から、濁音の仮名文字または半濁音の仮名文字へと切り替え、
その状態から、仮名文字のフリックおける各フリック方向に、フリック操作することで、切り替え前の状態では、仮名文字のフリックで選択できる清音の仮名文字に対応する濁音の仮名文字または半濁音の仮名文字を選択して文字表示部へ表示させる出力制御を行う、ことが好ましい。
さらに、本発明のソフトウエアキーボードプログラムの他の側面は、上述の発明に加えて更に、キー配列手段は、キー配列において最も外側に位置するいずれかの段または最も外側に位置するいずれかの列に位置するキーに、清音子音のアルファベットである「K」、「S」、「T」、「H」を設定し、出力制御手段は、文字入力部の外側から清濁兼用キーに向かってスライドした場合に、当該清濁兼用キーの入力可能状態を、清音子音のアルファベットから、濁音子音または半濁音子音のアルファベットへと切り替える、ことが好ましい。
また、本発明のソフトウエアキーボードプログラムの他の側面は、上述の発明に加えて更に、出力制御手段は、文字入力部の外側から清濁兼用キーの周囲であって当該清濁兼用キーと同一視し得る領域に向かってスライドした場合に、清濁兼用キーの入力可能状態を、清音の仮名文字から濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字へと切り替える、ことが好ましい。
さらに、本発明のソフトウエアキーボードプログラムの他の側面は、上述の発明に加えて更に、文字入力部と文字表示部の間には、清濁兼用キーにおける入力可能状態を濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字、または濁音子音のアルファベットもしくは半濁音子音のアルファベットへと切り替える機能を持つ切替専用表示部が設けられていて、切替専用表示部が押圧手段で押された状態のまま、清濁兼用キーに向かってスライドした場合に、当該清濁兼用キーの入力可能状態を、濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字、または濁音子音のアルファベットもしくは半濁音子音のアルファベットへと切り替え、切替専用表示部が押圧手段で押された状態のまま、清濁兼用キーと同一視し得る領域に向かってスライドした場合に、当該清濁兼用キーの入力可能状態を、濁音の仮名文字または半濁音の仮名文字へと切り替える、ことが好ましい。
また、本発明のソフトウエアキーボードプログラムの他の側面は、上述の発明に加えて更に、文字入力部と文字表示部の間には、清濁兼用キーにおける入力可能状態を濁音子音または半濁音子音へと切り替える機能を持つ予測変換候補部が設けられていて、予測変換候補部が押圧手段で押された状態のまま、清濁兼用キーに向かってスライドした場合に、当該清濁兼用キーの入力可能状態を、濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字、または濁音子音のアルファベットもしくは半濁音子音のアルファベットへと切り替え、予測変換候補部が押圧手段で押された状態のまま、清濁兼用キーと同一視し得る領域に向かってスライドした場合に、当該清濁兼用キーの入力可能状態を、濁音の仮名文字または半濁音の仮名文字へと切り替え、予測変換候補部の予測変換の候補が押圧手段で押圧された後に、同じ予測変換の候補で押圧手段が離された場合、当該予測変換の候補の文字を、文字表示部へ表示させる出力制御を行う、ことが好ましい。
さらに、本発明の文字入力装置の一側面は、タッチパネルを備え、そのタッチパネルにユーザインタフェースとなるソフトウエアキーボードを実現する文字入力装置であって、タッチパネルに表示される文字入力用のキーを備えた文字入力部と、それ以外の各種の機能を実現するためのキーを備えた機能キー配列部とを有し、これらのキー配列を設定するキー配列手段と、タッチパネルに表示されたソフトウエアキーボードに対する入力に応じて、タッチパネルの文字表示部への文字の出力を制御する出力制御手段と、を備えると共に、キー配列手段は、文字入力部において9個以上のキーを用いて3段3列以上のキー配列とし、そのキー配列において最も外側に位置するいずれかの段または最も外側に位置するいずれかの列に位置するキーに、濁音もしくは半濁音となり得る清音の仮名文字、または日本語の音素のうち濁音もしくは半濁音となり得る清音子音のアルファベットを設定し(以下、清音の仮名文字または清音子音のアルファベットが設定されたキーを清濁兼用キーとする)、キー配列手段は、仮名文字を入力可能とした場合にはタッチパネルに表示される文字入力部の少なくとも1つのキーについて、フリック入力を行うことが可能に設定し、出力制御手段では、フリック入力で選択された仮名文字について文字表示部へ表示させる出力制御を行い、出力制御手段は、文字入力部の外側から清濁兼用キーに向かってスライドした場合に、当該清濁兼用キーの入力可能状態を、清音の仮名文字から濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字へと切り替えるか、または清音子音のアルファベットから濁音子音もしくは半濁音子音のアルファベットへと切り替える、ことを特徴としている。
また、本発明の文字入力方法の一側面は、タッチパネルを備え、そのタッチパネルにユーザインタフェースとなるソフトウエアキーボードを実現する文字入力方法であって、タッチパネルに表示される文字入力用のキーを備えた文字入力部と、それ以外の各種の機能を実現するためのキーを備えた機能キー配列部とを有し、これらのキー配列を設定するキー配列設定ステップと、タッチパネルに表示されたソフトウエアキーボードに対する入力に応じて、タッチパネルの文字表示部への文字の出力を制御する出力制御ステップと、を備えると共に、キー配列設定ステップでは、文字入力部において9個以上のキーを用いて3段3列以上のキー配列とし、そのキー配列において最も外側に位置するいずれかの段または最も外側に位置するいずれかの列に位置するキーに、濁音もしくは半濁音となり得る清音の仮名文字、または日本語の音素のうち濁音もしくは半濁音となり得る清音子音のアルファベットを設定し(以下、清音の仮名文字または清音子音のアルファベットが設定されたキーを清濁兼用キーとする)、さらにキー配列ステップでは、仮名文字を入力可能とした場合にはタッチパネルに表示される文字入力部の少なくとも1つのキーについて、フリック入力を行うことが可能に設定し、出力制御ステップでは、フリック入力で選択された仮名文字について文字表示部へ表示させる出力制御を行い、さらに出力制御ステップでは、文字入力部の外側から清濁兼用キーに向かってスライドした場合に、当該清濁兼用キーの入力可能状態を、清音の仮名文字から濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字へと切り替えるか、または清音子音のアルファベットから濁音子音もしくは半濁音子音のアルファベットへと切り替える、ことを特徴としている。
本発明によると、容易に濁音や半濁音を入力することが可能なソフトウエアキーボードプログラム、文字入力装置および文字入力方法を提供することができる。また、本発明によって、日本語入力モードから英語入力モードへの切り替えを要さずに、アルファベットを容易に入力できることが好ましい。
本発明の一実施の形態に係る携帯情報端末の外観形状を示す図である。 図1の携帯情報端末の全体構成を示すブロック図である。 図1の携帯情報端末において、ソフトウエアキーボードのキーボード表示を表示面に表示させて、キー入力の受付を可能とする状態を示す図である。 ソフトウエアキーボードにおける第1のキー配列例を拡大して示す図である。 図4に示す第1のキー配列例において、フリック入力のイメージを示す図である。 図4に示す第1のキー配列例において、押下したキーから離れた位置に、フリック入力用のフリック入力部が表示された状態を示す図である。 比較例に係り、現状のフリック入力において濁音または半濁音を入力する場合の様子を示す図であり、(a)は仮名文字を選択した状態を示し、(b)は濁音または半濁音を選択するために割り当てられているキーを押下した状態を示す図である。 比較例に係り、カーブフリックの入力イメージを示す図である。 濁音となり得る「か」行の仮名、「さ」行の仮名、「た」行の仮名、「は」行の仮名が割り当てられたキーにおいて、濁音が入力可能となるように切り替えるイメージを示す図である。 本実施の形態のフリック入力の様子を示す図であり、(a)は外側のキーから清濁兼用キーに向かうように、指をスライドさせたときにフリック入力部が表示されたイメージを示しており、(b)は(a)の操作に続けて清濁兼用キーから外側のキーに向かうように指をスライドさせたときに「ぢ」の文字が選択されたイメージを示している。 本実施の形態において、清音から濁音へ切り替えるための切替専用表示部を設けた構成を示す図である。 本実施の形態において、文字入力部の上方側の予測変換候補部を清音から濁音へと切り替えるために利用するイメージを示す図である。 本実施の形態において、濁音の入力へと切り替える場合も含めた清音の仮名からフリック入力を切り替える場合のイメージを示す図である。 本実施の形態において「ど」の入力を行う場合のイメージを示す図であり、(a)は通常通りの入力を示す図であり、(b)は清濁兼用キーを経ずに斜め下方向にスライドしたときの入力を示す図である。 本実施の形態において、清濁兼用キーの外側に位置しているキーに指が触れた後に、さらに外側にスライドして、「ぢ」を入力するイメージを示す図である。 ソフトウエアキーボードにおける第2のキー配列例を示す図である。 比較例としてのアルファベット入力のイメージを示す図であり、アルファベット「H」が割り当てられているキーに指を押し当てて、フリック入力で「B」を入力するイメージを示す図である。 比較例に係り、「Z」を日本語入力のカーブフリックと同じ配列にて、「S」の右斜め上に割り当てたイメージを示す図である。 比較例に係り、カーブフリックを用いて、仮名の「ざ」と入力するイメージを示す図である。 ソフトウエアキーボードにおける第3のキー配列例を示す図である。 本発明の変形例に係り、「や」行のキーのフリック入力において拗音の仮名文字を入力するイメージを示す図である。
以下、本発明のソフトウエアキーボードプログラムと、そのソフトウエアキーボードプログラムを実装した文字入力装置と、そのソフトウエアキーボードプログラムに関する文字入力方法との実施の形態について説明する。
<1.ソフトウエアキーボードプログラムを実装した文字入力装置の構成について>
図1は、本発明の一実施の形態に係る、文字入力装置(コンピュータの一例に対応)としての携帯情報端末1の外観形状を示す図である。なお、携帯情報端末1としては、たとえばスマートフォン、タブレット型情報端末等が挙げられる。そのスマートフォン、タブレット型情報端末は、後述するように、タッチパネルを備えている。ただし、文字入力装置(コンピュータ)としては、これら以外のものであっても良い。たとえば、ノート型パーソナルコンピュータ、タッチパネルを用いたATM装置等を始め、種々のものが該当する。
携帯情報端末1は、平面視したときの形状が矩形状の筐体10を有する。筐体10の正面側には、タッチパネルが配されている。タッチパネルは、ディスプレイ11と、ディスプレイ11に重ねられるタッチセンサ12とを備えている。
ディスプレイ11は、不図示の液晶パネルと、この液晶パネルを照明する不図示のバックライトとにより構成される液晶ディスプレイである(図2参照)。ディスプレイ11は、画像を表示すると共に外部から表示画像等を視認可能な表示面11aを有している。なお、ディスプレイ11は、液晶ディスプレイに限らず、有機ELディスプレイ等、他の表示装置であってもよい。
タッチセンサ12は、表示面11aの上に配されており、表示面11aに対する入力位置を検出する。タッチセンサ12は透明なシート状に形成されており、タッチセンサ12を透して表示面11aを見ることができる。タッチセンサ12は、静電容量式のタッチセンサであり、マトリクス状に配された第1透明電極、第2透明電極およびカバーを備えている。タッチセンサ12は、第1および第2透明電極間の静電容量の変化を検出することによって、ユーザが触れた表示面11a上の位置を入力位置として検出し、この入力位置に応じた位置信号を後述のCPU20へ出力する。
なお、ユーザは、自身の指またはタッチペンなどの押圧手段(簡単のため、以下、単に「指」と言う。)によってタッチセンサ12を触れることにより、タップ、スライド、フリック、ロングタップ等の各種操作を行うことができる。ここで、タッチセンサ12は、静電容量式のタッチセンサ12に限られず、超音波式、感圧式、抵抗膜式、光検知式等のタッチセンサ12であってもよい。
図1に示すように、タッチパネルの下方には、ホーム画面を表示面11aに表示させるホームボタン等を始めとするキー操作部13が設けられている。なお、キー操作部13は、ホームボタンのみ存在していても良く、その他のボタン(たとえば各種の設定を行う設定ボタン等)が設けられていても良い。
図2は、携帯情報端末1の全体構成を示すブロック図である。この携帯情報端末1は、CPU20、メモリ21、画像処理回路22、キー入力回路23、通信モジュール24を備える。
画像処理回路22は、CPU20から入力された制御信号に従って、ディスプレイ11に表示される画像を生成し、画像データを画像処理回路22に備えられているVRAM22aに記憶させる。この画像処理回路22は、不図示のLCDコントローラを備え、このLCDコントローラによりVRAM22aに記憶された画像データを含む画像信号を、ディスプレイ11へ出力する。
キー入力回路23は、キー操作部13の押下に応じた信号をCPU20へ出力する。
通信モジュール24は、通話や通信のための電波を送受信するアンテナを備える。通信モジュール24は、CPU20から入力される信号を無線信号に変換し、変換された無線信号を、アンテナを介して、基地局や他の通信装置等の通信先へ送信する。また、通信モジュール24は、アンテナを介して受信した無線信号をCPU20が利用できる形式の信号へ変換し、変換された信号をCPU20へ出力する。
メモリ21は、ROMおよびRAMを含む。メモリ21には、CPU20に制御機能を付与するための制御プログラムと、各種のアプリケーションが記憶されている。たとえば、メモリ21には、図3に示すようなキーボードの画面表示(以下、かかるキーボードの画面表示をキーボード表示30とする。)を表示面11aに表示させて、キー入力の受付を可能とするためのアプリケーションソフトウエア(文字入力プログラムに対応)も記憶されている。また、メモリ21には、通話、電子メール、ウェブブラウザ等の各種のプログラムが記憶されているが、それらの各種のプログラムには、ソフトウエアキーボードに対応するソフトウエアキーボードプログラムがある。なお、ソフトウエアキーボードプログラムに基づいてCPU20にて処理することで、ソフトウエアキーボードのキー配列を設定するキー配列設定手段が実現され、さらにタッチパネルに表示されたソフトウエアキーボードに対する入力に応じて、タッチパネルの文字表示部32への文字の出力を制御する出力制御手段も実現される。また、メモリ21は、アプリケーションの実行の際には、一時的に利用または生成される各種のデータを記憶するワーキングメモリとしても使用される。
なお、ソフトウエアキーボートに対応するアプリケーションソフトウエアは、CPU20での制御に基づいて、表示面11aに上述したキーボード表示30を表示させる。このとき、キーボード表示30には、複数のキー表示31が表示される。そのキー表示31の中には、仮名文字のあ行〜わ行が割り当てられている4段3列または3段4列の文字入力用のキー表示31も含まれている。ここで、仮名文字は、4段3列または3段4列の文字入力用のキー表示31のうち10個のキー表示31に割り当てられているが、それ以上のキー表示31に割り当てられていても良い。また、4段3列または3段4列の文字入力用のキー表示31は、仮名文字ではなく、アルファベット26文字が割り当てられているものとしても良い。
加えて、ソフトウエアキーボードに対応するアプリケーションソフトウエアは、表示の他に、CPU20での制御に基づいて、タッチセンサ12のうちキー表示31に重ねられている領域を指で触れた際に生成される位置信号に基づいて、対応する文字を表示面11aの文字表示部32に表示させる。
図3は、CPU20が、ソフトウエアキーボードのキーボード表示30を表示面11aに表示させて、キー入力の受付を可能とする状態を示す図である。それぞれのキー表示31には、図3で示すような1つの文字のみならず、複数の文字が割り当てられている。そして、あるキー表示31に重ねられている(対応する)タッチセンサ12上で、指を滑らす場合、滑らせた向きに文字が割り当てられている場合には、その割り当てられている文字が文字表示部32に表示される。
以上のように、ソフトウエアキーボードプログラムは、CPU20での制御に基づいて、タッチセンサ12における、キー表示31に対応するキー領域での入力を受け付ける機能と、タッチセンサ12におけるそれぞれのキー領域が押されたときに、その押されたキー領域に応じた出力制御を行う機能とを有している。また、その出力制御に基づいた文字・記号を文字表示部32に表示させる機能を有していても良い。
以下の説明では、キー表示31からなるキーボード表示30と、タッチセンサ12を触れたときにキー表示31に対応する文字・記号を文字表示部32に表示させる機能を有するものを、単にソフトウエアキーボード40とも表記し、そのソフトウエアキーボード40を構成する個々のキー表示31を、キー50とも表記する。
CPU20は、制御プログラムに従って、不図示のマイク、通信モジュール24、ディスプレイ11、不図示のスピーカ等、各構成要素を制御することにより、各種のアプリケーションソフトウエアを実行する。
<2.ソフトウエアキーボード40の第1のキー配列例について>
たとえば、メールソフトや文字等を入力可能なソフトウエアを起動させると、表示面11aには、キー表示31と、文字表示部32とが表示され、個々のキー50から構成されるソフトウエアキーボード40が実現された状態となっている。この状態で、いずれかのキー50を押下すると、タッチセンサ12からCPU20に、その押下に対応する信号が送信され、その信号に基づいて、CPU20はソフトウエアキーボードプログラムに基づいた出力制御を行う。その出力制御に基づく信号が画像処理回路22に出力され、それに基づいてディスプレイ11に対応する文字・記号等の情報が表示される。
以下の説明では、ソフトウエアキーボード40を構成するキー50については、左側の列から右側に向かうにつれて、順に、510番台、520番台、530番台、540番台、550番台の符号を付して説明する。
ところで、ソフトウエアキーボード40においては、図4に示すように、キー50が配列されている。図4は、ソフトウエアキーボード40における第1のキー配列例を示す図である。図4では、ソフトウエアキーボード40は、4段5列のキー50を有しているが、そのうち、左側の列には、数字入力に切り替えるためのキー511、左向きの矢印の表示がされると共に左側にカーソルを移動させるための矢印キー512、仮名入力から英語入力に切り替えたり、その英語入力において大文字と小文字を切り替えるためのキー513、所定の記号入力のために切り替えるためのキー514が存在している。また、右側の列には、カーソルが指し示す位置よりも1つ前の位置に入力されている文字等を削除するためのディレートキー551、右向きの矢印の表示がされると共に右側にカーソルを移動させるための矢印キー552、スペースを入力するための空白キー553、入力した文字等を確定したり改行するためのエンターキー554が存在している。
このように、キー511〜514,551〜554は、文字入力以外の各種の機能を実現するためのキーである。以下、このようなキー511〜514,551〜554が配列された部分を、機能キー配列部42と称呼する。
また、これら左側列と右側列に挟まれた部位は、文字入力部41となっている。仮名入力においては、文字入力部41内のそれぞれのキー50には、複数の仮名文字が割り当てられていて(設定されていて)、後述するようにフリック入力を行うことで、いずれかの仮名文字を選択可能となっている。また、上述したキー513を押して英語入力とした場合(英語入力については後述)には、文字入力部41内のそれぞれのキー50には、1つまたは複数のアルファベット26文字が割り当てられている(設定されている)。また、キー50の中には、文字以外の記号(たとえば、「!」、「?」、「,」、「.」が割り当てられているものもある。以下、文字入力部41におけるキー50の割り当てについて説明する。
図4に示すように、文字入力部41におけるキー50は、4段3列の配列となっている。以下の説明では、文字入力部41のうち左側の列のキー50を、上の段から順にキー521,522,523,524とする。また、文字入力部41のうち中央の列のキー50を、上の段から順にキー531,532,533,534とする。また、文字入力部41のうち右側の列のキー50を、上の段から順にキー541,542,543,544とする。なお、図4では、文字入力部41におけるキー50は、4段3列の配列となっているが、同じキー50の個数となる、3段4列としても、後述するような作用効果を4段3列の場合と同様に生じさせることは可能である。
文字入力部41のうち左列の上段(1段目)のキー521には、仮名入力の場合には、「あ」行の仮名文字が割り当てられていると共に、アルファベットの入力の場合には、仮名をローマ字表記した場合における母音が割り当てられている。同様に、中央列の上段(1段目)のキー531には、仮名入力の場合には、「か」行の仮名文字が割り当てられていると共に、アルファベットの入力の場合には、「K」が割り当てられている。同様に、右列の上段(1段目)のキー541には、仮名入力の場合には、「さ」行の仮名文字が割り当てられていると共に、アルファベットの入力の場合には、「S」が割り当てられている。また、左列の2段目のキー522には、仮名入力の場合には、「た」行の仮名文字が割り当てられていると共に、アルファベットの入力の場合には、「T」が割り当てられている。
また、中央列の2段目のキー532には、仮名入力の場合には、「な」行の仮名文字が割り当てられていると共に、アルファベットの入力の場合には、「N」が割り当てられている。また、右列の2段目のキー542には、仮名入力の場合には、「は」行の仮名文字が割り当てられていると共に、アルファベットの入力の場合には、「H」が割り当てられている。また、左列の3段目のキー523には、仮名入力の場合には、「ま」行の仮名文字が割り当てられていると共に、アルファベットの入力の場合には、「M」が割り当てられている。また、中央列の3段目のキー533には、仮名入力の場合には、「や」行の仮名文字が割り当てられていると共に、アルファベットの入力の場合には、「Y」が割り当てられている。
また、右列の3段目のキー543には、仮名入力の場合には、「ら」行の仮名文字が割り当てられていると共に、アルファベットの入力の場合には、「R」が割り当てられている。また、中央列の4段目のキー534には、仮名入力の場合には、「わ」行の仮名文字(少なくとも「わ」を含み、「を」と「ん」の少なくとも一方を含んで良い)が割り当てられていると共に、アルファベットの入力の場合には、「W」が割り当てられている。
ところで、キー50には、フリック入力を行う際の文字等も割り当てられている。図5は、フリック入力のイメージを示す図であり、キー522においてフリック入力を行う場合を示すものである。なお、この図5で示すような、フリック入力を行うために表示される部分を、フリック入力部43とする。以下、このフリック入力部43が表示される状態において、キー50に指を押し当てつつ図5において上側にスライドさせる場合を「上フリック」、下側にスライドさせる場合を「下フリック」、左側にスライドさせる場合を「左フリック」、右側にスライドさせる場合を「右フリック」として説明する。
なお、フリック入力における表示は、図5に示すものには限られない。たとえば、図6に示すように、押下したキー522から離れた位置に、フリック入力用のフリック入力部43が表示される構成としても良い。以下の説明では、図6に示すようなフリック入力部43が表示される場合に基づいて説明する。なお、図6においては、説明の明確化のために、説明に関して不必要なキー50の文字表示等を省略している。
図6において、キー522に指を押し当てて左側にスライドさせると、「ち」の入力が可能となるように割り当てられている。すなわち、キー522にて指を長押しするか、または指を左側にスライドさせる(左フリックする)と、フリック入力部43の「た」の表示の左隣に「ち」が表示される。同様に、キー522に指を押し当てて上側にスライドさせると、「つ」の入力が可能となるように割り当てられ、キー522に指を押し当てて右側にスライドさせると、「て」の入力が可能となるように割り当てられ、さらにキー522に指を押し当てて下側にスライドさせると、「と」の入力が可能となるように割り当てられている。
このように、キー522,523,531〜534,541〜543では、仮名入力におけるフリック入力が可能となるように割り当てられている。また、キー50の配列においては、最も外側に位置するいずれかの段(図4では1段目)または最も外側に位置するいずれかの列(図4では右側と左側の列)に位置するキー50には、「か」行の仮名、「さ」行の仮名、「た」行の仮名、「は」行の仮名が割り当てられている。換言すれば、濁点を付けることで濁音、または半濁点を付けることで半濁音になる仮名は、図4では1段目、右側の列、または左側の列にキー50に割り当てられている。
<3.文字入力の出力制御について>
以上のような配置のソフトウエアキーボード40においては、仮名入力を行う際の文字入力においては、ソフトウエアキーボードプログラムに基づいてCPU20にて処理を経ることで、以下のような出力制御を行うことが可能である。
(3−1.文字入力の基本的な出力制御について)
最初に、本実施の形態の文字入力の基本的な出力制御について説明するが、先ずは、現状、広く普及している文字入力の制御について説明する。現状、仮名入力においては、濁音または半濁音を入力したい場合について、図7に示す。図7に示すように、現状のフリック入力では、いずれかの仮名文字を先ずは選択する。図7(a)では、一例として、キー522を押下して、その押下後に左にスライドすることで、フリック入力部43に「ち」の文字が選択された様子が示されている。
この選択の後に、図7(b)に示すように、たとえば濁音または半濁音を選択するために割り当てられているキー524を押下する。図7(b)では、キー524を押下して、フリック入力部43に「ぢ」の文字が選択されたイメージが示され、その「ぢ」の文字が文字表示部32に未確定な状態で表示される(図示省略)。現状のフリック入力では、このような操作を経ることで、濁音または半濁音の仮名文字を入力することが可能となっている。つまり、キー522でフリック入力の動作を経た後に、キー522と離れた位置にある、濁音または半濁音の選択用のキー524を押さなければならない。そのため、濁音や半濁音を入力する場合には、清音のフリック入力と比較して、操作が多くなり、入力に手間がかかる、という問題がある。
一方で、上述した特許文献1では、「カーブフリック」と呼ばれる入力手法が開示されている。このカーブフリックの入力イメージを、図8に示す。図8では、キー542に指を押し当ててスライドさせるイメージを示している。図8において、たとえば「ぶ」を入力する場合には、キー542に指を押し当てて上側にスライドさせた後に、さらに右側にスライドさせる必要がある。また、「ぷ」を入力する場合には、キー542に指を押し当てて上側にスライドさせた後に、さらに左側にスライドさせる必要がある。そのため、指をスライド後に、そのスライド先でさらに指を曲げる動作が発生する。したがって、フリック入力を早く行おうとしても、慣れない動きのため、指が追従できないことが多い。その結果として、ユーザの感想などでは、入力ミスが多く、あまりカーブフリックを使いこなせないことが多くなっている。
これに対して、本実施の形態では、濁点を付けることで濁音、または半濁点を付けることで半濁音になる仮名は、図4では1段目(上側の段)、右側の列、または左側の列のキー50に割り当てられている。すなわち、文字入力部41の外側に割り当てられている。そのため、次のような文字出力の制御が可能となっている。
図9は、濁音となり得る「か」行の仮名、「さ」行の仮名、「た」行の仮名、「は」行の仮名が割り当てられたキー50において、濁音が入力可能となるように切り替えるイメージを示す図である。この切り替えにおいては、該当するキー50(濁音となり得る清音の仮名が割り当てられたキー50)の外側から、そのキー50に向かってスライドする。すると、指をスライドする前までは清音が入力できる状態であったものが、濁音が入力できる状態となるように、切り替えられる。そして、上述のように切り替えられた後には、図5や図6に示すようなフリック入力部43によって、濁音のフリック入力を行うことができる。
図9に示す構成では、「か」行の仮名が割り当てられたキー531に対して、上側(文字表示部32側)から指をスライドさせて、清音の「か」行から濁音の「が」行に切り替えられたフリック入力部43を表示させ、上下左右いずれかの方向に指をスライドさせて指を離すことで、そのフリック入力部43に基づいたフリック入力が行われる。それにより、濁音である「が」行の仮名が入力できるように切り替えられる。同様に、「さ」行の仮名が割り当てられたキー541に対して、上側(文字表示部32側)から指をスライドさせて、清音の「さ」行から濁音の「ざ」行に切り替えられたフリック入力部43を表示させ、上下左右いずれかの方向に指をスライドさせて指を離すことで、そのフリック入力部43に基づいたフリック入力が行われる。それにより、濁音である「ざ」行の仮名が入力できるように切り替えられる。なお、「が」行、「ざ」行のような上側からのスライドの場合は後に図11、図12等に基づいて詳述する。
また、「た」行の仮名が割り当てられたキー522に対して、左側(左側の機能キー配列部42側)から指をスライドさせ、清音の「た」行から濁音の「だ」行に切り替えられたフリック入力部43を表示させ、上下左右いずれかの方向に指をスライドさせて指を離すことで、そのフリック入力部43に基づいたフリック入力が行われる。それにより、濁音である「だ」行の仮名が入力できるように切り替えられる。また、「は」行の仮名が割り当てられたキー542に対して、右側(右側の機能キー配列部42側)から指をスライドさせ、清音の「は」行から濁音の「ば」行に切り替えられたフリック入力部43を表示させ、上下左右いずれかの方向に指をスライドさせて指を離すことで、そのフリック入力部43に基づいたフリック入力が行われる。それにより、濁音である「ば」行の仮名が入力できるように切り替えられる。
このように、キー50の外側からのスライドによって、清音から濁音へと切り替え、その切り替えた後には、図5および図6で示したような清音の場合のフリック入力の場合と同様のフリック入力が可能となる。図10は、そのフリック入力の様子を示す図であり、(a)はキー512からキー522に向かうように、指をスライドさせたときにフリック入力部43が表示されたイメージを示しており、(b)は(a)の操作に続けてキー522からキー512に向かうように指をスライドさせたときに「ぢ」の文字が選択されたイメージを示している。
以後、これらの濁音となり得る「か」行の仮名、「さ」行の仮名、「た」行の仮名、「は」行の仮名が割り当てられたキー50を、必要に応じて清濁兼用キー50Sと称呼する。
(3−2.文字入力の基本的な出力制御のうち、上側からスライドする場合について)
次に、「が」行、「ざ」行のような、文字入力部41のうち上方側に清濁兼用キー50Sが割り当てられているものについて、清濁兼用キー50Sの上側からスライドする場合について詳述する。
図4、図5等に示すように、清音と濁音に切り替え可能な「か」行のキー531、「さ」行のキー541については、文字入力部41の上方側に割り当てられている。そして、図9に示すように、「か」行の仮名が割り当てられたキー531に対して、上側(文字表示部32側)から指をスライドさせて、清音の「か」行または「さ」行の仮名から、濁音の「が」行または「ざ」行の仮名に切り替えられたフリック入力部43を表示させ、上下左右いずれかの方向に指をスライドさせて指を離すことで、そのフリック入力部43に基づいたフリック入力が行われる。
しかしながら、文字入力部41の上側は、図3に示すように文字表示部32となっている。そして、通常は、この文字表示部32は、ソフトウエアキーボード40の外側(上側)に位置している。そのため、通常は、この文字表示部32を、清音から濁音へと切り替えるための起点として用いる(触れる)ことができない。
これに対して、本実施の形態では、図11に示すように、清音から濁音へと切り替えるための切替専用表示部44を設けるように構成することができる。なお、この切替専用表示部44は、ソフトウエアキーボード40の構成要素の1つである。
そして、この切替専用表示部44に触れ、その後に、下方のキー531またはキー541に向かってスライドすることにより、清音の「か」行または「さ」行の仮名から、濁音の「が」行または「ざ」行の仮名に切り替えられたフリック入力部43を表示させる。その後に、上下左右いずれかの方向に指をスライドさせて指を離すことで、そのフリック入力部43に基づいたフリック入力が行われる。
ところで、文字入力部41の上方側には、各種設定用の設定部が設けられている場合もあり、その場合には、その設定部を切替専用表示部44と兼用させることができる。しかしながら、現状用いられているソフトウエアキーボード40のほとんどでは、1文字でも入力を開始すると、図12に示すように、各種設定用の設定部の有る無しに係らず、文字入力部41の上方側に、入力された文字に対応した予測変換の候補が表示される。以後、この部分を、予測変換候補部45と称呼する。
そこで、本実施の形態では、文字入力部41を用いて文字を入力する場合には、この予測変換候補部45を、機能キー配列部42側と同様に、清音から濁音へと切り替えるための部分として利用することができる。
具体的には、予測変換候補部45に表示される、予測変換の候補に指が触れ、その予測変換の候補において指を離せば、その触れた予測変換の候補が、文字表示部32に出力される。しかしながら、図12に示すように、予測変換の候補に指が触れた後に、その予測変換の候補で指を離さず、下方のキー531またはキー541に指をスライドさせる。すると、清音の「か」行または「さ」行の仮名から、濁音の「が」行または「ざ」行の仮名に切り替えられたフリック入力部43を表示させることができる。以後は、通常のフリック入力と同様に、上下左右いずれかの方向に指をスライドさせて指を離すことで、そのフリック入力部43に基づいたフリック入力が行われる。
このように、予測変換候補部45を、清音の仮名から濁音の仮名へと切り替えるための起点として利用し、その切り替えた後には、図5および図6で示したような清音の場合のフリック入力の場合と同様のフリック入力が可能となる。
(3−3.文字入力の基本的な出力制御のうち、濁音以外の仮名の入力に切り替える場合について)
上述の説明では、清音の仮名から濁音の仮名へとフリック入力を切り替える場合について説明している。しかしながら、以下では、たとえば半濁音、拗音、撥音、小さい「あ」行の仮名(「ぁ」、「ぃ」、「ぅ」、「ぇ」、「ぉ」)に切り替える場合のように、清音の仮名のフリック入力から、濁音以外の仮名のフリック入力へと切り替える場合について、以下に説明する。
図13は、濁音の入力へと切り替える場合も含めて、清音の仮名からフリック入力を切り替える場合のイメージを示す図である。この図13に示すように、半濁音である「ぱ」行の仮名を入力する場合には、右側の機能キー配列部42に指を触れ、その触れたままの状態でキー543に向かってスライドする。それにより、半濁音の「ぱ」行の仮名に切り替えられたフリック入力部43を表示させることができる。以後は、通常のフリック入力と同様に、上下左右いずれかの方向に指をスライドさせて指を離すことで、そのフリック入力部43に基づいたフリック入力が行われる。
なお、図13に示すように、半濁音の「ぱ」行の仮名に切り替えてフリック入力を行うために、キー553を含む右側の機能キー配列部42からキー543に向かってスライドした場合には、最初に右側の機能キー配列部42に指が触れた段階で、キー543が「は」行の仮名が入力可能なものと見なしている。そして、右側の機能キー配列部42に指が触れた後に、機能キー配列部42に指が触れたままスライドしてキー543に指が到達した場合に、半濁音の「ぱ」行の仮名に切り替えてフリック入力を行うことが可能となっている。
なお、このような割り当て以外の割り当てを採用しても良い。たとえば、図13において、「は」行の仮名が割り当てられたキー542に対して、右側の機能キー配列部42側から指をスライドさせた場合に、半濁音の「ぱ」行の仮名のフリック入力が可能としても良い。この場合、半濁音の「ぱ」行の仮名のみがフリック入力可能としても良く、濁音の「ば」行の仮名と半濁音の「ぱ」行の両方がフリック入力可能としても良い(すなわち兼用しても良い)。
濁音の「ば」行の仮名と半濁音の「ぱ」行の両方がフリック入力可能とする場合(兼用する場合)、たとえば右側の機能キー配列部42にて何も長押し動作がない状態で、右側の機能キー配列部42からキー542に対して指をスライドさせた場合には、濁音の「ば」行の仮名のフリック入力が可能としても良い。これと共に、たとえば右側の機能キー配列部42にて長押し動作が介在した状態で、右側の機能キー配列部42からキー542に対して指をスライドさせた場合には、半濁音の「ぱ」行の仮名のフリック入力が可能としても良い。
また、拗音の仮名のうち小さい「ゃ」については、右側の機能キー配列部42に指を触れ、その触れたままの状態でキー541(「さ」行の仮名を入力するためのキー541)に向かってスライドする。なお、既に述べたように、キー541の上側の予測変換候補部45に指が触れ、その触れた状態で指を離さずにキー541に向かってスライドする(上側から下側にスライドする)ことで、清音の「さ」行の仮名から、濁音の「ざ」行の仮名を入力するように切り替えることができる。しかしながら、濁音の「ざ」行の入力とキー541は兼用するものの、拗音の仮名のうち小さい「ゃ」を入力する場合には、それとはスライド方向を異ならせ、右側の機能キー配列部42に指が触れ、その触れた状態を維持したままで左側のキー541に向かってスライドさせる。このようにすることで、一回のスライド動作で、拗音の仮名のうち小さい「ゃ」を入力することができる。
同様にして、拗音の仮名のうち小さい「ゅ」を入力する場合には、左側の機能キー配列部42に指が触れ、その触れた状態を維持したままで右側のキー523に向かってスライドする。このようにすることで、一回のスライド動作で、拗音の仮名のうち小さい「ゅ」を入力することができる。なお、キー523は、「ま」行の仮名を入力するためのキー50である。
また、拗音の仮名のうち小さい「ょ」を入力する場合には、左側の機能キー配列部42に指が触れ、その触れた状態を維持したままで右側のキー524に向かってスライドする。このようにすることで、一回のスライド動作で、拗音の仮名のうち小さい「ょ」を入力することができる。
また、撥音の仮名である小さい「っ」を入力する場合には、上側の予測変換候補部45に指が触れ、その触れた状態を維持したままで下側のキー521に向かってスライドする。このようにすることで、一回のスライド動作で、撥音の仮名である小さい「っ」を入力することができる。なお、キー521は、「あ」行の仮名を入力するためのキー50である。
また、小さい「あ」行の仮名に切り替える場合には、左側の機能キー配列部42に指を触れ、その触れたままの状態で右側のキー521に向かってスライドする。それにより、小さい「あ」行の仮名に切り替えられたフリック入力部43を表示させることができる。以後は、通常のフリック入力と同様に、上下左右いずれかの方向に指をスライドさせて指を離すことで、そのフリック入力部43に基づいて、小さい「あ」行のいずれかの仮名のフリック入力を行うことができる。
(3−4.文字入力の第1の応用的な出力制御(斜めスライド)について)
次に、上述したような文字入力の基本的な出力制御に基づいた、文字入力の応用的な出力制御(斜めスライド)について説明する。図10に示すようなフリック入力においては、さらに図14に示すような出力制御とすることも可能である。たとえば、「ど」の文字を入力する場合には、図14(a)に示すように、キー512からキー522へとスライドし、さらにキー522において下側に向かうようにスライドすることで(この下側に向かうスライドは、キー522内に留まるものであっても良く、キー522の下側に向かうものであっても良い)、「ど」の文字が選択される。しかしながら、図14(b)に示すように、キー512からキー522(清濁兼用キー50S)を経ずに、直接キー523に向かうように(いわば図14(b)において斜め下方向に向かうように)スライドしたときに、「ど」の文字が選択されるように制御しても良い。また、キー512からキー513の一部の領域にスライドしたときに、「ど」の文字が選択されるように制御しても良い。
この場合、キー513,523には、「ど」の文字の選択に対応する、隣接キー選択領域513a,523aが設けられる。すなわち、CPU20は、キー512を押したことを検知した後に、指がスライドして隣接キー選択領域513a,523aにて指が離れた場合には、「ど」の文字を選択して、その「ど」の文字を出力する制御を行う。なお、隣接キー選択領域513a,523aは、清濁兼用キー50Sと同一視し得る領域に対応する。また、かかる隣接キー選択領域513a,523aは、キー513,523のみに設けるのみならず、他の清濁兼用キー50Sの周囲に同様に設けても良い。また、後述する図16に示すような第2のキー配列例において、清濁兼用キー50Sの周囲に隣接キー選択領域を設定するようにしても良い。
なお、隣接キー選択領域513aは、キー513の一部に存在していて、図14(b)に示す構成では、キー513の右上側の領域に存在している。また、隣接キー選択領域523aも、キー523の一部に存在していて、図14(b)に示す構成では、隣接キー選択領域513aと隣接するようにキー523の左上側の領域に存在している。また、図14(b)に示すものでは、隣接キー選択領域513a,523aは、菱形の一部を描くように設けられている。しかしながら、隣接キー選択領域513a,523aが描く形状は、どのような形状であっても良い。また、隣接キー選択領域513aを設けずに、隣接キー選択領域523aのみを設ける構成を採用しても良い。
この図14(b)に示すように、キー512をスライドの始点とした場合に、キー522に向かってスライドしなくても、一定範囲内にある他のキー50がスライドの終点であっても、濁音である「だ」行の仮名が入力できるように出力制御することが可能である。
(3−5.文字入力の第2の応用的な出力制御(離れスライド)について)
また、図10(a)、(b)に示すように、指がキー522の外側に位置しているキー512に触れ、そのままキー522に向かってスライドし、その後キー522から再びキー512に戻ることで、「ぢ」の入力が可能となっている。しかしながら、次のような出力制御とすることもできる。すなわち、図15に示すように、キー522(清濁兼用キー50S)の外側に位置しているキー512に指が触れ、さらにキー512の外側(図15で左側)に向かってスライドする(キー522の外側からさらに離れるようにスライドする;このことを離れスライドとする)ことで、「ぢ」の入力が可能となるように出力制御しても良い。
この場合には、たとえば濁音である「だ」行の仮名のうち特定の仮名については、より早く入力することができる。
なお、かかる「ぢ」と同様の入力については、図4に示すキー542の外側のキー552に触れた後に、キー552の外側にスライドすることによって、「べ」を入力が可能となるように出力制御しても良い。また、図11のキー531,541の上方の切替専用表示部44や図12のキー531,541の上方の予測変換候補部45において、さらに上方側にスライドすることで、「ぐ」や「ず」が入力可能となるように出力制御しても良い。
<4.ソフトウエアキーボード40の第2のキー配列例について>
続いて、ソフトウエアキーボード40の第2のキー配列について説明する。図16は、ソフトウエアキーボード40における第2のキー配列例を示す図である。この第2のキー配列例は、図4および図5におけるキー513を押すことにより、第1のキー配列例から切り替えられるものとしても良い。なお、図16では、英語入力を行う場合について、容易にフリック入力を行えるような、キー配列を示すものであるが、文字入力部41以外のキー50については、上述した第1のキー配列と同様であるので、その説明は省略する。
また、上述した第1のキー配列例において述べた各種の出力制御については、第2のキー配列例に適用した場合に支承がない限りは、その各種の出力制御が適用されることは勿論である。
かかる図16に示すキー配列では、キー521には、アルファベット「A」の文字が割り当てられている。しかしながら、キー521は、フリック入力を行うことが可能に設けられている。具体的には、キー521に指が触れると、フリック入力部43が表示される。この状態で、指を離さずに右側にスライドさせると、アルファベット「I」の文字が入力されるように割り当てられている。同様に、指を離さずに上側、右側、下側にそれぞれ指をスライドさせると、アルファベット「U」、アルファベット「E」、アルファベット「O」の各文字が入力されるように割り当てられている。
また、キー531には、アルファベット「K」の文字が割り当てられ、キー541には、アルファベット「S」の文字が割り当てられている。また、キー522には、アルファベット「T」の文字が割り当てられ、キー532には、アルファベット「N」の文字が割り当てられ、キー542には、アルファベット「H」の文字が割り当てられている。また、キー523には、アルファベット「M」の文字が割り当てられ、キー533には、アルファベット「Y」の文字が割り当てられ、キー543には、アルファベット「R」の文字が割り当てられている。また、キー534には、アルファベット「W」の文字が割り当てられている。
いわば、英語入力を行うためのソフトウエアキーボード40においても、日本人がイメージし易いように、かな50音のイメージにて、文字入力部41のキー50に、それぞれアルファベットが割り当てられている。
なお、図16に示す構成では、キー524には、アルファベット「C」の文字が割り当てられている。また、キー544には、アルファベットではなく、別の記号等が割り当てられている。
(4−1.第2の配列例における他のアルファベットの割り当てと、文字入力の出力制御について)
ところで、上記した以外のアルファベットは、次のように割り当てられ、また出力制御がなされる。具体的には、キー531には、アルファベット「G」の文字が割り当てられているが、その「G」の文字は、上側の予測変換候補部45または切替専用表示部44(図示省略)に指を触れ、その触れた状態を維持したままで下側のキー531に向かってスライドする。すると、アルファベット「K」ではなく、アルファベット「G」の文字が入力されるように制御されている。いわば、キー531には、アルファベット「K」と「G」の2文字が割り当てられているが、上側の予測変換候補部45または切替専用表示部44に指が触れ、指を離さないままでキー531に向かってスライドしたときに、アルファベット「G」が出力されるように制御されている。
同様に、キー541には、アルファベット「S」以外に、アルファベット「Z」の文字と「J」の文字が割り当てられているが、上側の予測変換候補部45または切替専用表示部44に指が触れ、指を離さないままでキー541に向かってスライドしたときに、アルファベット「Z」が出力されるように制御されている。また、キー541の右側の左側の機能キー配列部42に指が触れ、指を離さないままでキー541に向かってスライドしたときに、アルファベット「J」が出力されるように制御されている。
また、キー522には、アルファベット「T」以外に、アルファベット「D」の文字が割り当てられているが、左側の機能キー配列部42に指が触れ、指を離さないままでキー522に向かってスライドしたときに、アルファベット「D」が出力されるように制御されている。また、キー542には、アルファベット「H」以外に、アルファベット「B」の文字が割り当てられているが、右側の機能キー配列部42に指が触れ、指を離さないままでキー542に向かってスライドしたときに、アルファベット「B」が出力されるように制御されている。
さらに、キー521には、アルファベット「A」等以外に、アルファベット「L」の文字が割り当てられているが、左側の機能キー配列部42に指が触れ、指を離さないままでキー521に向かってスライドしたときに、アルファベット「L」が出力されるように制御されている。また、キー523には、アルファベット「M」以外に、アルファベット「F」の文字が割り当てられているが、左側の機能キー配列部42に指が触れ、指を離さないままでキー523に向かってスライドしたときに、アルファベット「F」が出力されるように制御されている。また、キー543には、アルファベット「R」以外に、アルファベット「P」の文字が割り当てられているが、右側の機能キー配列部42に指が触れ、指を離さないままでキー543に向かってスライドしたときに、アルファベット「P」が出力されるように制御されている。
このように、日本語の音素のうち濁音もしくは半濁音となり得る清音子音のアルファベットが入力されるキー50(かかるキー50も清濁兼用キー50Sに対応)については、文字入力部41の外側からのスライドによって、清音子音のアルファベットから、濁音子音もしくは半濁音子音のアルファベットへと切り替えることが可能となっている。
また、キー524には、アルファベット「C」以外に、アルファベット「Q」の文字が割り当てられているが、左側の機能キー配列部42に指が触れ、指を離さないままでキー524に向かってスライドしたときに、アルファベット「Q」が出力されるように制御されている。また、キー544には、アルファベット以外の別の記号等が割り当てられているが、右側の機能キー配列部42に指が触れ、指を離さないままでキー544に向かってスライドしたときに、アルファベット「V」が出力されるように制御されている。
ここで、上述の図16に示すキー配列では、アルファベット26文字のうち、母音5つ、日本語における清音に対応する子音9つ(K,S,T,N,H,M,Y,R,W)、濁音の子音4つ(G,Z,D,B)、半濁音の子音1つ(P)の合計18個が、普段の日本語の仮名入力で操作する際のローマ字のアルファベットに相当する。そのため、英語入力を行う場合にも、日本語の仮名と関連付けて英語入力を行うことができる。そのため、英語入力を行う英語入力モードでの文字入力の際に、押すべきキー50が分からずにキー操作を迷うのを低減可能となる。
特に、図16に示すようなキー配列では、英語入力モードでのキー配列が、仮名入力の際の子音のキー配列と一致している。すなわち、図16に示すようなソフトウエアキーボード40を視認すると、仮名入力を行う際の子音のキー配列と、英語入力モードで英語入力を行う際のキー配列とが一致していることを認識できる。それにより、英語入力モードで、英語入力の際のキー操作を習得し易くなる。
また、英語入力モードで、図16に示すようなキー配列による操作感を体得した後に、日本語入力モードで入力を行う場合でも、混乱が生じるのを防ぐことができる。すなわち、英語入力モードで、図16ではなく、たとえば図17に示すようなキー配列とした場合には、アルファベット「B」を入力するためには、アルファベット「H」が割り当てられているキー542に指を押し当てて、右側にスライドさせるフリック入力を行うことで、アルファベット「B」が入力される。
しかしながら、かかる英語入力での操作感に慣れた状態で、日本語入力にて「ば」と入力する場合、思わず英語入力モードでのアルファベット「B」を入力するときのように、キー542に指を押し当ててからの右側へのスライドを行ってしまう虞がある。その場合には、図4〜図6等に関する説明から明らかなように、通常の右フリックの入力となって仮名の「へ」が入力されてしまう。これに対して、本実施の形態の英語入力モードでは、図16から明らかなように、アルファベット「B」を入力する場合には、キー542の右側の左側の機能キー配列部42に指が触れ、指を離さないままでキー542に向かってスライドしたときに、アルファベット「B」が出力されるように制御されている。
このため、英語入力モードと、日本語入力モードとで、キー50の操作感に相違がなく、文字入力の際に英語入力と日本語入力とを切り替えても、ユーザが混乱するのを防ぐことができる。
なお、図8に示すような、カーブフリック方式を用いた場合にも、上述したように、日本語入力モードでの子音のキー配列と、英語入力のアルファベットのキー配列とを一致させることができ、たとえば図18に示すように、英語入力モードでアルファベット「S」のキー541を指で押して、右斜め上に指をスライドさせたときに、アルファベット「Z」が選択されるように割り当てることもできる。しかしながら、その場合には、次のような混乱が生じる。
すなわち、日本語入力モードで、カーブフリックを用いて、仮名の「ざ」と入力する場合には、図19に示すように、「さ」が割り当てられているキー542の右斜め上に向かって指をスライドさせることで、「ざ」が入力可能となる。ここで、英語入力モードで図18に示すようなキー配列が存在する場合、仮名の「ぜ」を入力するときには、ユーザはつい、「ぜ」における「Z」を選択するイメージで、キー542の右斜め上に向かって指をスライドさせてしまう場合がある。しかし、その場合には、カーブフリックでは、「さ」に濁点を付けた「ざ」を選択した、とCPU20で判断されてしまい、「ざ」が文字表示部32に表示されてしまう。そのため、カーブフリックでは、意図せぬ文字が入力されてしまうような、誤操作が頻発する、という問題がある。
これに対して、本実施の形態では、日本語入力モードの濁音の子音や半濁音の子音に対応するアルファベット(G,Z,D,B,P)は、いずれも、文字入力部41の外側から、日本語入力モードの清音の子音に対応するアルファベットに向かってスライドすることで、入力される方式を採用している。このため、日本語入力モードと、英語入力モードとでは、その入力操作において一致させることができ、上記のカーブフリックの場合のような意図せぬ文字の入力を防止することができる。
<5.ソフトウエアキーボード40の第3のキー配列例について>
続いて、ソフトウエアキーボード40の第3のキー配列について説明する。図20は、ソフトウエアキーボード40における第3のキー配列例を示す図である。この第3の配列例のソフトウエアキーボード40は、図16に代えて、次のように構成されている。図20に示す第3の配列例のソフトウエアキーボード40では、図4に示すような仮名の割り付けを文字入力部41の各キー50に行い、その文字入力部41の外側に位置する機能キー配列部42のキー50や、切替専用表示部44に、アルファベットを表記する。
たとえば、切替専用表示部44のうち、「か」行の仮名文字が割り当てられているキー531(清濁兼用キー50S)の上部に位置する部位には、アルファベットの「G」が表記されている。また、切替専用表示部44のうち、「さ」行の仮名文字が割り当てられているキー541(清濁兼用キー50S)の上部に位置する部位には、アルファベットの「Z」が表記されていて、同じ「さ」行の仮名文字が割り当てられているキー541の右隣のキー551には、アルファベットの「J」が表記されている。
また、「た」行の仮名文字が割り当てられているキー522(清濁兼用キー50S)の左隣のキー512には、アルファベットの「D」が表記されていて、「は」行の仮名文字が割り当てられているキー542(清濁兼用キー50S)の右隣のキー552には、アルファベットの「B」が表記されている。また、「ら」行の仮名文字が割り当てられているキー543の左隣のキー553には、アルファベットの「P」が表記されている。また、「あ」行の仮名文字が割り当てられているキー521の左隣のキー511には、アルファベットの「L」が表記されている。また、切替専用表示部44のうち、「あ」行の仮名文字が割り当てられているキー521の上部に位置する部位には、アルファベットの「X」が表記されている。
さらに、「ま」行の仮名文字が割り当てられているキー523の左隣のキー513には、アルファベットの「F」が表記されている。また、空白のキー524の左隣のキー514には、アルファベットの「Q」が表記されている。なお、この空白のキー524には、アルファベットを入力する設定の場合には、アルファベットの「C」が割り当てられていても良い。同じく空白のキー544の右隣のキー554には、アルファベットの「V」が表記されている。
なお、キー513は、アルファベットでの出力を実行させるためのキーとなっているが、その制御については後述する。
このような図20に示す第3の配列例のソフトウエアキーボード40では、既に第1配列例における第3の配列例のソフトウエアキーボード40と同様に、清音の仮名から濁音の仮名もしくは半濁音の仮名へとフリック入力を切り替えて、日本語入力モードでの文字入力を行うことができる。しかしながら、日本語入力モードでの入力の途中において、アルファベットを続けて何文字か入力したくなる場合がある。たとえば、「GND」等と入力したい場合を考える。この場合、現状のソフトウエアキーボードでは、日本語入力モードの途中で英語入力モードに切り替えて、「GND」等と入力し、その後再び日本語入力モードに切り替える必要がある。
しかしながら、図20に示す第3配列例に係るソフトウエアキーボード40では、そのような必要がない。具体的には、切替専用表示部44に触れ、その後に、下方のキー531に向かってスライドすることで「が」を入力し、次にキー532に触れて「な」を入力し、さらにキー512に触れ、その後に右側のキー522に向かってスライドすることで「だ」を入力する。このとき、文字表示部32には、「がなだ」と表示されて変換可能な状態となっているが、この状態でキー513に触れると、文字表示部32には「GND」が表示されるように出力制御される。このため、英語入力モードへの切り替えを必要としない。
また、たとえばキー522に指を押し当てて上側にスライドさせる(上フリックする)ことで「つ」を入力し、キー552に指が触れ、その後にキー542に向かって指をスライドさせて、そのままキー542で指を離さずに右側にスライドさせる(右フリックする)ことで「べ」を入力する。このとき文字表示部32には「つべ」と表示されて変換可能な状態となっているが、この状態でキー513に触れると、文字表示部32には「TUBE」が表示される。このように、キー513を押すことで、かな入力に対応するローマ字のアルファベットをそのまま出力することができる。
また、図20に示すソフトウエアキーボード40では、文字入力部41の外側から、隣接するキー50に向かってスライドしたときに、清音子音のアルファベットを濁音子音または半濁音子音に切り替えるためのアルファベットのみならず、その他のアルファベットも表記されていて、文字入力部41の外側のどのキー50から隣接する文字入力部41内のキー50に向かってスライドすれば、その他のアルファベットが入力されるのかを把握し易くなっている。したがって、英語入力モードへの切り替えをせず、日本語入力モードのままで、アルファベットを何文字か続けて入力し易くなる。
<6.効果について>
以上のような構成のソフトウエアキーボードプログラム、そのソフトウエアキーボードプログラムを実装した文字入力装置、および文字入力方法によれば、キー配列において最も外側に位置するいずれかの段または最も外側に位置するいずれかの列に位置するキー50に、濁音もしくは半濁音となり得る清音の仮名文字を割り当てるか(図4他参照)、または日本語の音素のうち濁音もしくは半濁音となり得る清音子音のアルファベットを割り当てている(図16参照)。また、図4他に示すように、仮名文字を入力可能とした場合には、フリック入力を行うことが可能に設定し、そのフリック入力で選択された仮名文字について文字表示部32へ表示させる出力制御を行う。
そして、文字入力部41の外側から清濁兼用キー50Sに向かってスライドした場合に、清濁兼用キー50Sでの入力可能状態を、清音の仮名文字から濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字へと切り替えるか(図10参照)、または清音子音のアルファベットから濁音子音もしくは半濁音子音のアルファベットへと切り替える(図16参照)。
このため、容易に濁音や半濁音を入力することが可能となる。すなわち、現状普及している仮名入力では、図7(a)に示すように、フリック入力で仮名文字を選択した後に、図7(b)に示すように、たとえば濁音または半濁音を選択するためのキー524を押下している。そのため、フリック入力のキー50とは離れた位置にあるキー524を押さなければならず、入力に手間がかかっている。また、特許文献1に示すような、カーブフリックでは、図8に示すように、フリック入力で指をスライドさせた後に、さらにスライド先で指を曲げる動作が発生する。かかる入力方式では、慣れない動きのため、指が追従できないことが多く、早いフリック入力が困難となっている。
これに対して、本実施の形態では、文字入力部41の外側のキー50に指を触れ、その触れた状態を維持したままで、文字入力部41の清濁兼用キー50Sに向かってスライドする。そのため、指をソフトウエアキーボード40に2回触れずに、1回触れるだけで、濁音または半濁音の仮名の入力を行うことができる。したがって、容易に濁音や半濁音を入力することが可能となる。
また、文字入力部41の最も外側に位置するいずれかの段または最も外側に位置するいずれかの列に位置するキー50に、清音子音のアルファベットである「K」、「S」、「T」、「H」を設定している。このため、アルファベットを入力する場合には、文字入力部41の外側から清濁兼用キー50Sに向かってスライドすることで、清音子音のアルファベットから、濁音子音もしくは半濁音子音のアルファベットの入力へと切り替えることができる。そのため、英語入力モードと、日本語入力モードとで、キー50の操作感に相違がなく、文字入力の際に英語入力と日本語入力とを切り替えても、ユーザが混乱するのを防ぐことができる。
また、本実施の形態では、図14(b)に示すように、CPU20は、文字入力部41の外側から清濁兼用キー50Sの周囲の隣接キー選択領域523aに向かいスライドした場合に、清音の仮名文字から、濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字へと切り替える。そのため、濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字を入力する場合に、より早く入力することができる。
さらに、本実施の形態では、図11に示すような、文字入力部41と文字表示部32の間には、清濁兼用キー50Sにおける入力可能状態を、濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字、または濁音子音のアルファベットもしくは半濁音子音のアルファベットへと切り替える機能を持つ切替専用表示部44を設けるように構成することもできる。そして、切替専用表示部44が指等のような押圧手段で押された状態のまま、清濁兼用キー50Sに向かってスライドした場合に、清濁兼用キー50Sの入力可能状態を、濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字、または濁音子音のアルファベットもしくは半濁音子音のアルファベットへと切り替えている。また、切替専用表示部44が指等のような押圧手段で押された状態のまま、清濁兼用キー50Sと同一視し得る領域に向かってスライドした場合に、清濁兼用キー50Sの入力可能状態を、濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字へと切り替えている。
このため、キー531やキー541のように、文字入力部41の上段側に位置する清濁兼用キー50Sについても、清音から濁音または半濁音の仮名文字へと入力を切り替えることができる。また、図16に示す第2のキー配列例の場合にも、清音子音のアルファベットから濁音子音または半濁音子音へのアルファベットを選択して入力させることができる。
また、本実施の形態では、図12に示すように、文字入力部41と文字表示部32の間には、清濁兼用キー50Sにおける入力可能状態を、濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字、または濁音子音のアルファベットもしくは半濁音子音のアルファベットへと切り替える機能を持つ予測変換候補部45を設けるように構成することもできる。そして、予測変換候補部45が指等のような押圧手段で押された状態のまま、清濁兼用キー50Sに向かってスライドした場合に、清濁兼用キー50Sの入力可能状態を、濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字、または濁音子音のアルファベットもしくは半濁音子音のアルファベットへと切り替えている。また、予測変換候補部45が指等のような押圧手段で押された状態のまま、清濁兼用キー50Sと同一視し得る領域に向かってスライドした場合に、清濁兼用キー50Sの入力可能状態を、濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字へと切り替えている。
このため、キー531やキー541のように、文字入力部41の上段側に位置する清濁兼用キー50Sについても、清音から濁音または半濁音の仮名文字へと入力を切り替えることができる。また、図16に示す第2のキー配列例の場合にも、清音子音のアルファベットから濁音子音または半濁音子音へのアルファベットを選択して入力させることができる。
<7.変形例>
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態では、文字入力部41は、4段3列(または3段4列)のキー50を有するものとしている。しかしながら、文字入力部41は、掛かる構成には限られない。たとえば、3段3列以上の列や段が存在するものであっても良い。
また、上述の実施の形態では、図16に示すように、アルファベットの「H」が割り当てられたキー542については、文字入力部41の外側からのスライドで、アルファベットの「B」が入力可能に設けられている。しかしながら、文字入力部41からキー542に向けてスライドした場合に、フリック入力にて、アルファベットの「B」と「P」のいずれかを選択可能としても良く、キー542にて指を離した場合にアルファベットの「B」が入力され、その位置から上下左右いずれかへのスライドによりアルファベットの「P」が入力されるように構成しても良い。
また、上述の実施の形態では、次のように構成しても良い。すなわち、キー554から左隣の空白のキー544に向かってスライドした場合に、「ヴぁ」、「ヴぃ」、「ヴ」、「ヴぇ」、「ヴぉ」が入力可能となるように出力制御しても良い。また、たとえばキー521の上部からキー521に向けてスライドした場合に、「うぁ」、「うぃ」、「うぇ」、「うぉ」が入力可能となるように出力制御しても良い。なお、キー521の上部や左隣のキー511からキー521に向けてスライドした場合に、「ヴぁ」、「ヴぃ」、「ヴ」、「ヴぇ」、「ヴぉ」が入力可能となるように出力制御しても良く、またキー521の左隣のキー511からキー521に向けてスライドした場合に、「うぁ」、「うぃ」、「うぇ」、「うぉ」が入力可能となるように出力制御しても良い。
さらに、キー513から右隣の「ま」行の仮名文字が割り当てられているキー523に向かってスライドした場合に、「ふぁ」、「ふぃ」、「ふ」、「ふぇ」、「ふぉ」が入力可能となるように出力制御しても良い。また、キー521の上部や左隣のキー511からキー521に向けてスライドした場合に、「ふぁ」、「ふぃ」、「ふ」、「ふぇ」、「ふぉ」が入力可能となるように出力制御しても良い。
また、「や」行の仮名文字が割り当てられているキー533に関して、次のように設定することもできる。すなわち、上側の切替専用表示部44側からキー533まで指を離さずに長くスライドしたときに、拗音の仮名である小さい仮名文字の「ゃ」、「ゅ」、「ょ」を入力可能となるように切り替えて、フリック入力にて、これらのいずれかを出力するように制御しても良い。同様に、文字入力部41の下側からキー533まで指を離さずに長くスライドした場合、または文字入力部41の右隣や左隣からキー533まで指を離さずに長くスライドしたときに、拗音の仮名である小さい仮名文字の「ゃ」、「ゅ」、「ょ」を入力可能となるように切り替えて、フリック入力にて、これらのいずれかを出力するように制御しても良い。
また、次のように構成しても良い。すなわち、「や」行の仮名文字が割り当てられているキー533に関して、通常のフリック入力における仮名文字の「や」、「ゆ」、「よ」の入力の他に、図21に示すように、キー533において斜め方向へ指をスライドさせることで、拗音の仮名である小さい「ゃ」、「ゅ」、「ょ」を出力するように制御しても良い。なお、たとえば「きょ」のように小さい仮名文字の「ょ」が入力される場合には、次に仮名文字の「う」が入力される場合が非常に多い。そのため、図21に示す状態において、小さい仮名文字の「ょ」を出力するように制御した後に、上側に向かって指をスライドさせることで、仮名文字の「う」を出力するように制御しても良い。なお、小さい仮名文字の「ゅ」を出力するように制御した後に、上述と同様に上側に向かって指をスライドさせることで、仮名文字の「う」を出力するように制御しても良い。
また、上述の実施の形態では、日本語を入力する日本語入力モードと、アルファベットを入力する英語入力モードについて説明している。しかしながら、日本語と英語を入力する以外に、アルファベットを用いる他の言語を入力する場合に、本発明を適用するようにしても良い。また、図16に示すようなアルファベットを用いる言語においては、ドイツ語の「¨」(ウムラウト)や、スペイン語の逆感嘆符、中国語のピンイン等のような、特殊記号や特殊文字を入力する場合に、本発明を適用することが可能である。
また、上述の実施の形態においては、たとえば図20において、アルファベットの「P」の表記のあるキー553から「は」行の仮名が割り当てられているキー542に対して、斜め方向にスライドした場合に、半濁音の「ぱ」行の仮名に切り替えられたフリック入力部43が可能となるようにしても良い。
1…携帯情報端末、10…筐体、11…ディスプレイ、11a…表示面、12…タッチセンサ、13…キー操作部、20…CPU(キー配列設定手段、出力制御手段の一例)、21…メモリ、22…画像処理回路、22a…VRAM、23…キー入力回路、24…通信モジュール、26…アルファベット、30…キーボード表示、31…キー表示、32…文字表示部、40…ソフトウエアキーボード、41…文字入力部、42…機能キー配列部、43…フリック入力部、44…切替専用表示部、45…予測変換候補部、50,511〜514,521〜524,531〜534,541〜544,551〜554…キー、50S…清濁兼用キー、523a…隣接キー選択領域(同一視し得る領域に対応)

Claims (8)

  1. タッチパネルを備えるコンピュータによって実行され、そのタッチパネルにユーザインタフェースとなるソフトウエアキーボードを実現するソフトウエアキーボードプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記タッチパネルに表示される文字入力用のキーを備えた文字入力部と、それ以外の各種の機能を実現するためのキーを備えた機能キー配列部とを有し、これらのキー配列を設定するキー配列手段と、
    前記タッチパネルに表示された前記ソフトウエアキーボードに対する入力に応じて、前記タッチパネルの文字表示部への文字の出力を制御する出力制御手段、
    として機能させると共に、
    前記キー配列手段は、前記文字入力部において9個以上の前記キーを用いて3段3列以上のキー配列とし、そのキー配列において最も外側に位置するいずれかの段または最も外側に位置するいずれかの列に位置する前記キーに、濁音もしくは半濁音となり得る清音の仮名文字、または日本語の音素のうち濁音もしくは半濁音となり得る清音子音のアルファベットを設定し(以下、清音の仮名文字または清音子音のアルファベットが設定されたキーを清濁兼用キーとする)、
    前記キー配列手段は、前記仮名文字を入力可能とした場合には前記タッチパネルに表示される前記文字入力部の少なくとも1つのキーについて、フリック入力を行うことが可能に設定し、
    前記出力制御手段では、前記フリック入力で選択された仮名文字について前記文字表示部へ表示させる出力制御を行い、
    前記出力制御手段は、前記文字入力部の外側から前記清濁兼用キーに向かってスライドした場合に、当該清濁兼用キーの入力可能状態を、清音の仮名文字から濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字へと切り替えるか、または清音子音のアルファベットから濁音子音もしくは半濁音子音のアルファベットへと切り替える、
    ことを特徴とするソフトウエアキーボードプログラム。
  2. 請求項1記載のソフトウエアキーボードプログラムであって、
    前記キー配列手段は、
    前記タッチパネルに表示される前記文字入力部のそれぞれのキーについて、仮名文字でフリック入力を行うことが可能に設定し、
    前記出力制御手段は、前記文字入力部の外側から前記清濁兼用キーに向かってスライドした場合に、当該清濁兼用キーの入力可能状態を、清音の仮名文字から、濁音の仮名文字または半濁音の仮名文字へと切り替え、
    その状態から、仮名文字のフリックおける各フリック方向に、フリック操作することで、切り替え前の状態では、仮名文字のフリックで選択できる清音の仮名文字に対応する濁音の仮名文字または半濁音の仮名文字を選択して前記文字表示部へ表示させる出力制御を行う、
    ことを特徴とするソフトウエアキーボードプログラム。
  3. 請求項1記載のソフトウエアキーボードプログラムであって、
    前記キー配列手段は、前記キー配列において最も外側に位置するいずれかの段または最も外側に位置するいずれかの列に位置する前記キーに、清音子音のアルファベットである「K」、「S」、「T」、「H」を設定し、
    前記出力制御手段は、前記文字入力部の外側から前記清濁兼用キーに向かってスライドした場合に、当該清濁兼用キーの入力可能状態を、前記清音子音のアルファベットから、前記濁音子音または前記半濁音子音のアルファベットへと切り替える、
    ことを特徴とするソフトウエアキーボードプログラム。
  4. 請求項1または2記載のソフトウエアキーボードプログラムであって、
    前記出力制御手段は、前記文字入力部の外側から前記清濁兼用キーの周囲であって当該清濁兼用キーと同一視し得る領域に向かってスライドした場合に、前記清濁兼用キーの入力可能状態を、清音の仮名文字から濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字へと切り替える、
    ことを特徴とするソフトウエアキーボードプログラム。
  5. 請求項4記載のソフトウエアキーボードプログラムであって、
    前記文字入力部と前記文字表示部の間には、前記清濁兼用キーにおける入力可能状態を濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字、または濁音子音のアルファベットもしくは半濁音子音のアルファベットへと切り替える機能を持つ切替専用表示部が設けられていて、
    前記切替専用表示部が押圧手段で押された状態のまま、前記清濁兼用キーに向かってスライドした場合に、当該清濁兼用キーの入力可能状態を、濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字、または濁音子音のアルファベットもしくは半濁音子音のアルファベットへと切り替え、
    前記切替専用表示部が押圧手段で押された状態のまま、前記清濁兼用キーと同一視し得る領域に向かってスライドした場合に、当該清濁兼用キーの入力可能状態を、濁音の仮名文字または半濁音の仮名文字へと切り替える、
    ことを特徴とするソフトウエアキーボードプログラム。
  6. 請求項4記載のソフトウエアキーボードプログラムであって、
    前記文字入力部と前記文字表示部の間には、前記清濁兼用キーにおける入力可能状態を濁音子音または半濁音子音へと切り替える機能を持つ予測変換候補部が設けられていて、
    前記予測変換候補部が押圧手段で押された状態のまま、前記清濁兼用キーに向かってスライドした場合に、当該清濁兼用キーの入力可能状態を、濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字、または濁音子音のアルファベットもしくは半濁音子音のアルファベットへと切り替え、
    前記予測変換候補部が押圧手段で押された状態のまま、前記清濁兼用キーと同一視し得る領域に向かってスライドした場合に、当該清濁兼用キーの入力可能状態を、濁音の仮名文字または半濁音の仮名文字へと切り替え、
    前記予測変換候補部の予測変換の候補が押圧手段で押圧された後に、同じ予測変換の候補で押圧手段が離された場合、当該予測変換の候補の文字を、前記文字表示部へ表示させる出力制御を行う、
    ことを特徴とするソフトウエアキーボードプログラム。
  7. タッチパネルを備え、そのタッチパネルにユーザインタフェースとなるソフトウエアキーボードを実現する文字入力装置であって、
    前記タッチパネルに表示される文字入力用のキーを備えた文字入力部と、それ以外の各種の機能を実現するためのキーを備えた機能キー配列部とを有し、これらのキー配列を設定するキー配列手段と、
    前記タッチパネルに表示された前記ソフトウエアキーボードに対する入力に応じて、前記タッチパネルの文字表示部への文字の出力を制御する出力制御手段と、
    を備えると共に、
    前記キー配列手段は、前記文字入力部において9個以上の前記キーを用いて3段3列以上のキー配列とし、そのキー配列において最も外側に位置するいずれかの段または最も外側に位置するいずれかの列に位置する前記キーに、濁音もしくは半濁音となり得る清音の仮名文字、または日本語の音素のうち濁音もしくは半濁音となり得る清音子音のアルファベットを設定し(以下、清音の仮名文字または清音子音のアルファベットが設定されたキーを清濁兼用キーとする)、
    前記キー配列手段は、前記仮名文字を入力可能とした場合には前記タッチパネルに表示される前記文字入力部の少なくとも1つのキーについて、フリック入力を行うことが可能に設定し、
    前記出力制御手段では、前記フリック入力で選択された仮名文字について前記文字表示部へ表示させる出力制御を行い、
    前記出力制御手段は、前記文字入力部の外側から前記清濁兼用キーに向かってスライドした場合に、当該清濁兼用キーの入力可能状態を、清音の仮名文字から濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字へと切り替えるか、または清音子音のアルファベットから濁音子音もしくは半濁音子音のアルファベットへと切り替える、
    ことを特徴とする文字入力装置。
  8. タッチパネルを備え、そのタッチパネルにユーザインタフェースとなるソフトウエアキーボードを実現する文字入力方法であって、
    前記タッチパネルに表示される文字入力用のキーを備えた文字入力部と、それ以外の各種の機能を実現するためのキーを備えた機能キー配列部とを有し、これらのキー配列を設定するキー配列設定ステップと、
    前記タッチパネルに表示された前記ソフトウエアキーボードに対する入力に応じて、前記タッチパネルの文字表示部への文字の出力を制御する出力制御ステップと、
    を備えると共に、
    前記キー配列設定ステップでは、前記文字入力部において9個以上の前記キーを用いて3段3列以上のキー配列とし、そのキー配列において最も外側に位置するいずれかの段または最も外側に位置するいずれかの列に位置する前記キーに、濁音もしくは半濁音となり得る清音の仮名文字、または日本語の音素のうち濁音もしくは半濁音となり得る清音子音のアルファベットを設定し(以下、清音の仮名文字または清音子音のアルファベットが設定されたキーを清濁兼用キーとする)、
    さらに前記キー配列ステップでは、前記仮名文字を入力可能とした場合には前記タッチパネルに表示される前記文字入力部の少なくとも1つのキーについて、フリック入力を行うことが可能に設定し、
    前記出力制御ステップでは、前記フリック入力で選択された仮名文字について前記文字表示部へ表示させる出力制御を行い、
    さらに前記出力制御ステップでは、前記文字入力部の外側から前記清濁兼用キーに向かってスライドした場合に、当該清濁兼用キーの入力可能状態を、清音の仮名文字から濁音の仮名文字もしくは半濁音の仮名文字へと切り替えるか、または清音子音のアルファベットから濁音子音もしくは半濁音子音のアルファベットへと切り替える、
    ことを特徴とする文字入力方法。
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JP2022062706A (ja) * 2020-10-08 2022-04-20 エレクトロニクス アンド テレコミュニケーションズ リサーチ インスチチュート モバイル機器での日本語文字の入力方法及び装置
WO2024122977A1 (ko) * 2022-12-07 2024-06-13 양기호 일본어 입력을 위한 키 어레이 및 이러한 키 어레이를 갖는 컴퓨터 키보드

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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