JP5468451B2 - プリント配線板用検査治具 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント配線板の回路の短絡や絶縁状態、配線パターンの微小欠陥などを検査するのに用いるプリント配線板用検査治具に関する。
プリント配線板の回路の短絡や絶縁状態、配線パターンの微小欠陥などを検査する際には、プリント配線板用検査治具が用いられる(例えば、特許文献1参照)。従来のプリント配線板用検査治具は、ピンボードと、ピンボードの片面側に配設された保護ボードと、検査すべきプリント配線板の端子部に電気的に接触される一対のプローブピンと、一対のプローブピンの各基端部に作用する一対のコイルばねと、を備えている。
保護ボードには、一対の上ガイド孔が設けられている。ピンボードには、一対の収容孔及び一対の下ガイド孔が設けられている。保護ボードの上ガイド孔の軸線は、ピンボードの下ガイド孔に対して偏芯されている。これに対応して、プローブピンはクランク状に構成され、プローブピンの先端部の軸線は、その基端部の軸線に対して偏芯されている。また、一対のプローブピンの各先端部の相互に対向する部位には、プリント配線板の端子部に電気的に接触される接触尖端部が形成されている。
ピンボードの収容孔にはコイルばねが収容される。保護ボードの上ガイド孔には、プローブピンの先端部が移動自在に挿通され、ピンボードの下ガイド孔には、プローブピンの基端部が移動自在に挿通される。これにより、プローブピンが進退動自在に保持されるとともに、プローブピンの軸回転が防止される。一対のプローブピンの各先端部は、保護ボードの上ガイド孔を通して外部に突出され、保護ボードに対して垂直に(換言すると、相互に平行に)延びるようになる。
上述したプリント配線板用検査治具は、次のようにして用いられる。検査すべきプリント配線板は、保護ボードから突出されるプローブピンの先端部を押し下げるようにして、保護ボードの片面に支持される。このように支持されると、プローブピンが下方に移動してコイルばねを収縮させ、このコイルばねの弾性復元力によってプローブピンの接触尖端部がプリント配線板の端子部に弾性的に押し当てられる。これにより、プリント配線板の端子部とプローブピンとが電気的に接続され、プリント配線板の検査を所要の通りに行うことができる。
特許第3711264号公報
上述のような従来のプリント配線板用検査治具では、上ガイド孔とプローブピンの先端部との間には、例えば10〜20μm程度の大きさの隙間が存在する。このため、プリント配線板によってプローブピンが下方に押し下げられると、プローブピンの先端部が上ガイド孔内をその径方向に移動するようになり、プローブピンの接触尖端部の配置間隔が拡がるおそれがある。それ故に、プリント配線板の端子部の大きさが小さい場合には、プローブピンの接触尖端部とプリント配線板の端子部とを安定して接触させることができない。従って、従来のプリント配線板用検査治具では、例えば配線パターンが高密度に配置されたプリント配線板を精度良く検査することが難しい。
また、上述のように、プローブピンの軸回転を防止するために、プローブピンの先端部の軸線は、その基端部の軸線に対して偏芯されている。しかしながら、このような形状では、コイルばねによってプローブピンの基端部に作用する荷重は、プローブピンの先端部に伝達し難くなる。それ故に、プローブピンをスムーズに進退動させることができず、プリント配線板の検査を効率良く行うことが難しい。
本発明の目的は、プローブピンとプリント配線板の端子部との安定した接触を確保することができるプリント配線板用検査治具を提供することである。
また、本発明の他の目的は、プローブピンの軸回転を防止することができるとともに、プローブピンをスムーズに進退動させることができるプリント配線板用検査治具を提供することである。
本発明の請求項1に記載のプリント配線板用検査治具では、保持ボードと、前記保持ボードに進退動自在に且つ間隔を置いて保持され、検査すべきプリント配線板の端子部に電気的に接触される一対のプローブピンと、前記保持ボードに収容され、前記一対のプローブピンの各基端部に作用する一対のばね部材と、を備え、
前記保持ボードは、一対の収容孔を有する配線ボードと、一対の装着孔を有する上ピンボードと、一対の下ガイド孔を有する下ピンボードと、一対の上ガイド孔を有する保護ボードと、を有し、
前記一対のプローブピンの各先端部の相互に対向する部位には、前記プリント配線板の前記端子部に電気的に接触される接触尖端部が形成され、また、前記プローブピンの先端部及び基端部の各軸線は同一直線上に配設され、前記一対のプローブピンの各々の先端部と基端部との間には、所定方向に突出した突部が設けられ、これに対応して、前記装着孔は、前記上ガイド孔及び前記下ガイド孔に対して前記突部の突出方向に延びて設けられており、
前記一対のばね部材は前記配線ボードの前記一対の収容孔に収容され、前記一対のプローブピンの各先端部は、前記保護ボードの前記一対の上ガイド孔に移動自在に挿通され、前記一対のプローブピンの各基端部は、前記下ピンボードの前記一対の下ガイド孔に移動自在に挿通され、また、前記一対のプローブピンの各々の前記突部は、前記上ピンボードの前記一対の装着孔に移動自在に挿通されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載のプリント配線板用検査治具では、前記一対のプローブピンの各々の前記突部は、相互に離隔する方向に突出されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載のプリント配線板用検査治具では、前記一対のプローブピンの一方は、その先端部が前記一対のプローブピンの他方に近接するように傾斜して前記保持ボードに保持されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載のプリント配線板用検査治具では、前記一対のプローブピンの各々は、それらの先端部が相互に近接するように傾斜して前記保持ボードに保持されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載のプリント配線板用検査治具では、前記一対のプローブピンの各々の前記突部は、それらの先端部の傾斜方向とは反対側に突出されていることを特徴とする
また、本発明の請求項6に記載のプリント配線板用検査治具では、前記一対の上ガイド孔の配置間隔は、前記一対の下ガイド孔の配置間隔よりも小さく構成されていることを特徴とする
また、本発明の請求項に記載のプリント配線板用検査治具によれば、一対のプローブピンの各々の先端部と基端部との間には、所定方向に突出した突部が設けられ、これに対応して、装着孔は、上ガイド孔及び下ガイド孔に対して突部の突出方向に延びて設けられている。一対のプローブピンの各先端部が一対の上ガイド孔に移動自在に挿通され、一対のプローブピンの各基端部が一対の下ガイド孔に移動自在に挿通され、また、一対のプローブピンの各突部が一対の装着孔に移動自在に挿通されることにより、プローブピンの軸回転が防止され、一対のプローブピンの各接触尖端部の相対的位置関係(即ち、相互に対向して配置された位置関係)を保つことができる。更に、プローブピンの先端部及び基端部の各軸線は同一直線状に配設されているので、ばね部材によってプローブピンの基端部に作用する荷重をプローブピンの先端部に効率良く伝達させることができる。それ故に、プローブピンをスムーズに進退動させることができ、プリント配線板の検査を効率良く行うことができる。
また、本発明の請求項に記載のプリント配線板用検査治具によれば、一対のプローブピンの各突部は、相互に離隔する方向に突出されているので、一対のプローブピンの配置間隔を小さくした場合であっても、一対のプローブピンの各突部が相互に干渉するのを防止することができる。
また、本発明の請求項3に記載のプリント配線板用検査治具によれば、一対のプローブピンの一方は、その先端部が一対のプローブピンの他方に近接するように傾斜して保持ボードに保持されているので、一対のプローブピンの各先端部の配置間隔を小さく保つことができる。また、プリント配線板によって一対のプローブピンが押し下げられることにより、一対のプローブピンの一方に鉛直方向下方の力が作用すると、この力は、プローブピンの軸線に平行な力と、プローブピンの軸線に垂直な力とに分解されるようになる。これにより、一対のプローブピンの一方には、その先端部が一対のプローブピンの他方に近接する方向に力が作用するとともに、プローブピンの軸線に沿って押し下げられる方向に力が作用する。それ故に、一対のプローブピンの各先端部の配置間隔が拡がるおそれがなく、プリント配線板の端子部の大きさが小さい場合であっても、プローブピンとプリント配線板の端子部との安定した接触を確保することができる。従って、配線パターンが高密度に配置されたプリント配線板の検査に適用可能なプリント配線板用検査治具を提供することができる。
また、本発明の請求項に記載のプリント配線板用検査治具によれば、一対のプローブピンの各々は、それらの先端部が相互に近接するように傾斜して保持ボードに保持されているので、一対のプローブピンの各先端部の配置間隔を小さく保つことができる。また、プリント配線板によって一対のプローブピンが押し下げられると、一対のプローブピンの各々には、それらの先端部が相互に近接する方向に力が作用するとともに、プローブピンの軸線に沿って押し下げられる方向に力が作用するようになる。これにより、一対のプローブピンの各先端部の配置間隔が拡がるのをより確実に防止することができ、プローブピンとプリント配線板の端子部との接触をより安定させることができる。
また、本発明の請求項に記載のプリント配線板用検査治具によれば、一対のプローブピンの各突部は、それらの先端部の傾斜方向とは反対側に突出されているので、一対のプローブピンの配置間隔を小さくした場合であっても、一対のプローブピンの各突部が相互に干渉するのを防止することができる。
また、本発明の請求項6に記載のプリント配線板用検査治具によれば、一対の上ガイド孔の配置間隔は、一対の下ガイド孔の配置間隔よりも小さく構成されているので、一対のプローブピンの各先端部を一対の上ガイド孔に移動自在に挿通させるとともに、一対のプローブピンの各基端部を一対の下ガイド孔に移動自在に挿通させるという比較的簡単な構成でもって、一対のプローブピンの各々をそれらの先端部が相互に近接するように傾斜して保持させることできる。


本発明の第1の実施形態によるプリント配線板用検査治具を示す断面図である。 プローブピンが押し下げられた状態における、プリント配線板用検査治具を示す断面図である。 上ガイド孔、装着孔及び下ガイド孔の位置関係を説明するための図である。 図1のプローブピンを示す斜視図である。 プローブピンの先端ピン部の一部を拡大して示す断面図である。 本発明の第2の実施形態によるプリント配線板用検査治具のプローブピンの先端ピン部の配置を示す図である。 本発明の第3の実施形態によるプリント配線板用検査治具のプローブピンを示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に従うプリント配線板用検査治具の各種実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
まず、図1〜図5を参照して、第1の実施形態のプリント配線板用検査治具について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態によるプリント配線板用検査治具を示す断面図であり、図2は、プローブピンが押し下げられた状態における、プリント配線板用検査治具を示す断面図であり、図3は、上ガイド孔、装着孔及び下ガイド孔の位置関係を説明するための図であり、図4は、図1のプローブピンを示す斜視図であり、図5は、プローブピンの先端ピン部の一部を拡大して示す断面図である。
図1を参照して、図示のプリント配線板用検査治具2はピンボード4及び配線ボード6を備え、これらピンボード4及び配線ボード6により保持ボードが構成される。ピンボード4は、保護ボード8、スペースボード10、上側ピンボード14及び下側ピンボード16を備えている。保護ボード8は、上側ピンボード14の片面側(図1において上面側)に配設され、スペースボード10は、上側ピンボード14と保護ボード8との間に介在されている。上側ピンボード14の他面側(図1において下面側)には下側ピンボード16が配設されている。また、配線ボード6は、上側配線ボード12及び下側配線ボード18を備え、上側配線ボード12は下側ピンボード16の他面側に配設され、下側配線ボード18は上側配線ボード12の他面側に配設されている。保護ボード8、スペースボード10、上側配線ボード12、上側ピンボード14、下側ピンボード16及び下側配線ボード18は、例えば固定用ナット及びボルト(図示せず)により相互に固定されている。なお、これら各ボード8,10,12,14,16はそれぞれ、電気的絶縁材料から形成されている。
上側配線ボード12には一対の収容孔20が設けられ、上側ピンボード14及び下側ピンボード16にはそれぞれ一対の装着孔22及び一対の下ガイド孔24が設けられている。また、保護ボード8には一対の上ガイド孔26が設けられている。収容孔20、装着孔22、下ガイド孔24及び上ガイド孔26の横断面形状はそれぞれ、円形状に形成されている。下ガイド孔24及び上ガイド孔26の内径は実質上等しく、また収容孔20及び装着孔22の外径は、下ガイド孔24及び上ガイド孔26の各内径よりも大きく構成されている。
また、一対の上ガイド孔26の配置間隔D1(例えば、約0.10mm)は、一対の下ガイド孔24の配置間隔D2(例えば、約0.30mm)よりも小さく構成され、一対の上ガイド孔26は一対の下ガイド孔24よりもやや内側に配置されている(図1及び図3参照)。一対の装着孔22の各軸線C1はそれぞれ、一対の下ガイド孔24の各軸線C2及び一対の上ガイド孔26の各軸線C3に対して、相互に離隔する方向(図1及び図3において左右外側方向)に所定量だけ偏芯されている。
また、下側配線ボード18には一対の挿通孔28が設けられており、これら一対の挿通孔28にはそれぞれリード線30が挿通支持されている。リード線30の一端部は、挿通孔28を通して外部に延び、下側配線ボード18に設けられた端子部(図示せず)にハンダ付けにより電気的に接続固定される。
このプリント配線板用検査治具2は、更に、一対のプローブピン32及び一対のばね部材34を備えている。ばね部材34はコイルばねから構成され、上側配線ボード12の収容孔20に伸縮自在に収容されている。ばね部材34の下端部には、リード線30の他端部がハンダ付けにより電気的に接続されている。
プローブピン32は、その軸方向中間部に設けられた円柱形状の突部36と、突部36から基端側に延びる基端ピン部38(プローブピン32の基端部を構成する)と、突部36の先端側に設けられた円柱形状の抜け止め用突部39と、抜け止め用突部39から先端側に延びる先端ピン部40(プローブピン32の先端部を構成する)と、を有している。このプローブピン32は、導電性を有する金属から形成されている。
一対のプローブピン32は、後述するように間隔を置いて保持され、それらの各先端ピン部40の端面は、相互に離隔する方向に向けて下り傾斜する傾斜面に形成されている。これにより、各先端ピン部40の相互に対向する部位(具体的には、端面の外周縁の一部)にはそれぞれ接触尖端部42が形成されるようになる。
基端ピン部38及び先端ピン部40の外径は実質上等しく、また突部36の外径は、基端ピン部38、先端ピン部40及び抜け止め用突部39の各外径よりも大きく構成されている。また、抜け止め用突部39の外径は、基端ピン部38及び先端ピン部40の外径よりも大きく構成されている。基端ピン部38の外径は、下側ピンボード16の下ガイド孔24の内径よりも僅かに小さく構成され、また先端ピン部40の外径は、保護ボード8の上ガイド孔26の内径よりも僅かに小さく構成されている。抜け止め用突部39の外径は、保護ボード8の上ガイド孔26の内径よりも大きく構成され、また突部36の外径は、上側ピンボード14の装着孔22の内径よりも僅かに小さく構成されている。基端ピン部38及び先端ピン部40の各軸線C5は同一直線上に配設され、突部36の軸線C4は、基端ピン部38及び先端ピン部40の各軸線C5に対して所定量だけ偏芯されている(図4参照)。これにより、一対のプローブピン32の各突部36は、相互に離隔する方向に(換言すると、各先端ピン部40の傾斜方向とは反対側に)突出されるようになる。
基端ピン部38は、下側ピンボード16の下ガイド孔24に移動自在に挿通され、また先端ピン部40は、保護ボード8の上ガイド孔26に移動自在に挿通されている。突部36は、上側ピンボード14の装着孔22に移動自在に挿通されている。これにより、一対のプローブピン32は、上側ピンボード14、下側ピンボード16及び保護ボード8に進退自在に且つ間隔を置いて保持される。ここで、一対の上ガイド孔26の配置間隔D1は、一対の下ガイド孔24の配置間隔D2よりも小さく構成されているので、一対のプローブピン32の各々は、それらの先端ピン部40が相互に近接するように傾斜して保持されるようになる。
また、基端ピン部38の端部は円錐形状に形成され、この基端ピン部38の端部には、上側配線ボード12の収容孔20に収容されたばね部材34の上端部が作用される。このばね部材34の弾性復元力により、プローブピン32は上方に向けて付勢され、先端ピン部40の端部が保護ボード8の上ガイド孔26を通して外部に突出される。なお、抜け止め用突部39が保護ボード8の下面に接触することにより、プローブピン32のピンボード4からの脱落が防止される。
本実施形態のプリント配線板用検査治具2は、次のようにして用いられる。まず、検査すべきプリント配線板44は、保護ボード8の片面に支持される。このように支持されると、図2及び図5中の二点鎖線に示すように、保護ボード8から突出する一対のプローブピン32の各先端ピン部40が押し下げられ、先端ピン部40の端部は上ガイド孔26内に収容されるようになる。これにより、プローブピン32が下方に移動してばね部材34を収縮させ、このばね部材34の弾性復元力によってプローブピン32の接触尖端部42がプリント配線板44の端子部46(例えばランドなど)に弾性的に押し当てられる。これにより、プリント配線板44の端子部46と一対のプローブピン32とが電気的に接続され、プリント配線板44の回路の短絡や絶縁状態、配線パターンの微小欠陥などの検査を所要の通りに行うことができる。
検査が完了してプリント配線板44が保護ボード8の片面より取り外されると、一対のプローブピン32は、ばね部材34の弾性復元力によって上方に移動する。これにより、図1及び図5中の実線に示すように、一対のプローブピン32の各先端ピン部40が保護ボード8の上ガイド孔26を通して外部に突出される。
本実施形態のプリント配線板用検査治具2では、次のような作用効果が達成される。上述のように一対のプローブピン32は傾斜して保持されているので、プリント配線板44によってプローブピン32に鉛直方向下方の力(図5中の矢印F1で示す)が作用すると、この力は、プローブピン32の軸線C5に平行な力(図5中の矢印F2で示す)と、プローブピン32の軸線C5に垂直な力(図5中の矢印F3で示す)とに分解される。これにより、一対のプローブピン32には、それらの先端ピン部40が相互に近接する方向に力が作用するとともに、軸線C5に沿って押し下げられる方向に力が作用するようになる。従って、先端ピン部40が上ガイド孔26内をその径方向に移動するのが抑制され、接触尖端部42の配置間隔D3が拡がるおそれがなく、プリント配線板44の端子部46の大きさが小さい場合であっても、プローブピン32とプリント配線板44の端子部46との安定した接触を確保することができる。なお、先端ピン部40の端部が上ガイド孔26内に収容された状態において、接触尖端部42の配置間隔D3は、検査すべきプリント配線板44の端子部46の幅Wよりも小さくなるように設定される(図2及び図5参照)。
また、突部36が上記所定方向に突出されていることに対応して、装着孔22は、上ガイド孔26及び下ガイド孔24に対して突部36の突出方向に延びて設けられており、プローブピン32の先端ピン部40が上ガイド孔26に移動自在に挿通され、プローブピン32の基端ピン部38が下ガイド孔24に移動自在に挿通され、また、プローブピン32の突部36が装着孔22に移動自在に挿通されることにより、プローブピン32の軸回転が防止され、接触尖端部42の相対的位置関係(即ち、相互に対向して配置された位置関係)を保つことができる。更に、プローブピン32の基端ピン部38及び先端ピン部40の各軸線C5は同一直線上に配設されているので、ばね部材34によって基端ピン部38に作用する荷重を先端ピン部40に効率良く伝達させることができる。それ故に、プローブピン32をスムーズに進退動させることができ、プリント配線板44の検査を効率良く行うことができる。
なお、本実施形態のプリント配線板用検査治具2は、2本のプローブピン32を用いて回路の短絡や絶縁状態を検査する2端子検査や、4本のプローブピン32を用いて配線パターンの欠損や銅箔の厚さの減少などの微小欠陥を検査する4端子検査などに適用することができる。
[第2の実施形態]
次に、図6を参照して、第2の実施形態のプリント配線板用検査治具について説明する。図6は、本発明の第2の実施形態によるプリント配線板用検査治具のプローブピンの先端ピン部の配置を示す図である。なお、以下に示す各実施形態において、上記第1の実施形態と実質上同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6において、本実施形態のプリント配線板用検査治具2Aでは、2組の一対のプローブピン32a,32bが設けられている。一対のプローブピン32aは、所定方向(図6において上下方向)に間隔を置いて配設され、また一対のプローブピン32bは、上記所定方向に対して垂直方向(図6において左右方向)に間隔を置いて配設されている。また、一対のプローブピン32aの各突部(図示せず)は、相互に離隔する方向に(換言すると、各先端ピン部40aの傾斜方向とは反対側に)突出され、また一対のプローブピン32bの各突部(図示せず)は、相互に離隔する方向に(換言すると、各先端ピン部40bの傾斜方向とは反対側に)突出される。
このように4本のプローブピン32a,32bを配設することによって、プリント配線板の端子部46(図6中に一点鎖線で示す)に4本のプローブピン32a,32bを電気的に接触させることができ、4本のプローブピン32a,32bを用いた検査を所要の通りに行うことができる。
[第3の実施形態]
次に、図7を参照して、第3の実施形態のプリント配線板用検査治具について説明する。図7は、本発明の第3の実施形態によるプリント配線板用検査治具のプローブピンを示す斜視図である。
図7において、本実施形態のプリント配線板用検査治具では、プローブピン32Bは、細長いピン状のピン本体部48と、ピン本体部48の軸方向中間部に設けられた突部36Bと、を有している。ピン本体部48の突部36Bよりも先端側には、円柱形状の抜け止め用突部39Bが設けられている。このプローブピン32Bは、導電性を有する金属から形成されている。ピン本体部48の先端側は先端ピン部40Bとして機能され、その基端側は基端ピン部38Bとして機能される。また、突部36Bは円柱形状に形成され、ピン本体部48の外側面に溶接により接続固定されている。上側ピンボードの装着孔(図示せず)は、ピン本体部48及び突部36Bの形状に対応した形状(即ち、2個の円が連接した形状)を有し、上ガイド孔(図示せず)及び下ガイド孔(図示せず)に対して突部36Bの突出方向に延びて設けられている。この装着孔には、突部36B及びピン本体部48の軸方向中間部が移動自在に挿通されるようになる。
本実施形態のような構成であっても、上記第1の実施形態と同様に、プローブピン32Bの軸回転を防止することができるとともに、プローブピン32Bをスムーズに進退動させることができる。
以上、本発明に従うプリント配線板用検査治具の各種実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
上記各実施形態では、リード線30とばね部材34とをハンダ付けにより電気的に接続するように構成したが、例えば金属片を介して両者を電気的に接続するように構成してもよい。
また、上記各実施形態では、一対のプローブピン32(32a)(32b)(32B)の双方を傾斜して保持するように構成したが、一対のプローブピン32(32a)(32b)(32B)の一方のみを傾斜して保持するように構成してもよい。かかる場合には、一対のプローブピン32(32a)(32b)(32B)の一方は、その先端ピン部40(40a)(40b)(40B)が一対のプローブピン32(32a)(32b)(32B)の他方に近接するように傾斜して保持されるようになる。
また、上記各実施形態では、先端ピン部40(40a)(40b)(40B)の端面を傾斜面に形成したが、例えば先端ピン部40(40a)(40b)(40B)の端部を円錐形状に形成してもよく、その形状は適宜設定することができる。なお、先端ピン部40(40a)(40b)(40B)の端部を円錐形状に形成した場合には、その頂部に接触尖端部42(42a)(42b)(42B)が形成されるようになり、また、プローブピン32(32a)(32b)(32B)の軸回転を防止するための突部36(36B)を省略することができる。
また、プローブピン32(32a)(32b)(32B)の突部36(36B)は、種々の方法により形成することができる。突部36(36B)が金属から形成されている場合には、例えば切削加工や電鋳加工、選択メッキ、金型成型、溶接などの方法により形成することができる。また、突部36(36B)が樹脂から形成されている場合には、例えば溶着や樹脂成型などの方法により形成することができる。あるいは、プローブピン32が上記第1の実施形態のタイプである場合において、突部36が樹脂から形成されているときには、プローブピン32を細長いピン状のピン本体部と、その軸線から偏芯した貫通孔を有する円柱形状の突部とから構成し、突部の貫通孔にピン本体部を圧入することによりプローブピン32を構成することができる。
2,2A プリント配線板用検査治具
4 ピンボード
6 配線ボード
8 保護ボード
12 上側配線ボード
14 上側ピンボード
16 下側ピンボード
20 収容孔
22 装着孔
24 下ガイド孔
26,26a,26b 上ガイド孔
32,32a,32b,32B プローブピン
34 ばね部材
36,36B 突部
42,42B 接触尖端部
44 プリント配線板
46 端子部

Claims (6)

  1. 保持ボードと、前記保持ボードに進退動自在に且つ間隔を置いて保持され、検査すべきプリント配線板の端子部に電気的に接触される一対のプローブピンと、前記保持ボードに収容され、前記一対のプローブピンの各基端部に作用する一対のばね部材と、を備え、
    前記保持ボードは、一対の収容孔を有する配線ボードと、一対の装着孔を有する上ピンボードと、一対の下ガイド孔を有する下ピンボードと、一対の上ガイド孔を有する保護ボードと、を有し、
    前記一対のプローブピンの各先端部の相互に対向する部位には、前記プリント配線板の前記端子部に電気的に接触される接触尖端部が形成され、また、前記プローブピンの先端部及び基端部の各軸線は同一直線上に配設され、前記一対のプローブピンの各々の先端部と基端部との間には、所定方向に突出した突部が設けられ、これに対応して、前記装着孔は、前記上ガイド孔及び前記下ガイド孔に対して前記突部の突出方向に延びて設けられており、
    前記一対のばね部材は前記配線ボードの前記一対の収容孔に収容され、前記一対のプローブピンの各先端部は、前記保護ボードの前記一対の上ガイド孔に移動自在に挿通され、前記一対のプローブピンの各基端部は、前記下ピンボードの前記一対の下ガイド孔に移動自在に挿通され、また、前記一対のプローブピンの各々の前記突部は、前記上ピンボードの前記一対の装着孔に移動自在に挿通されていることを特徴とするプリント配線板用検査治具。
  2. 前記一対のプローブピンの各々の前記突部は、相互に離隔する方向に突出されていることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板用検査治具。
  3. 前記一対のプローブピンの一方は、その先端部が前記一対のプローブピンの他方に近接するように傾斜して前記保持ボードに保持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプリント配線板用検査治具。
  4. 前記一対のプローブピンの各々は、それらの先端部が相互に近接するように傾斜して前記保持ボードに保持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプリント配線板用検査治具。
  5. 前記一対のプローブピンの各々の前記突部は、それらの先端部の傾斜方向とは反対側に突出されていることを特徴とする請求項4に記載のプリント配線板用検査治具。
  6. 前記一対の上ガイド孔の配置間隔は、前記一対の下ガイド孔の配置間隔よりも小さく構成されていることを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載のプリント配線板用検査治具。
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