JP5464050B2 - 造形方法 - Google Patents
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状体の接触角θa、及び前記層状構造体の厚さ方向に沿う側面に対する前記液状体の接触角θbが、下記式(1)〜式(3)を満たすことによって、前記立体の形状の精度が高められることを見出した。
50.2°≦θb≦80.0° …式(2)
0°≦(θa―θb)≦31.0° …式(3)
そして本発明の造形方法は、前記造形方法であって、前記描画領域に対する前記液状体の接触角θaと、前記層状構造体の厚さ方向に沿う側面に対する前記液状体の接触角θbとが、上記式(1)〜式(3)を満たす液状体を用いることを要旨とする。
0°≦(θa―θb)≦11.3° …式(5)
この造形方法のように、さらに上記各接触角の関係及び角度範囲を限定することにより前記硬化済みの層状構造体の側面に前記液状層が濡れ広がることをさらに抑制することができるようになる。それゆえに、前記液状層を硬化した層状構造体の形状の精度をさらに高めることができるようになる。
この造形方法によれば、前記硬化工程において前記硬化性を有した液状体からなる液状層の厚みを変動させることなく、かつ該液状層の表面と第2基板上の層状構造体の表面とを密着させつつ第2基板を前記液状層に被せることができるようになる。これにより、前記描画工程、前記硬化工程、前記転写工程を繰り返した場合であっても、各硬化工程にて硬化された層状構造体の厚みの精度を高めることができるため、前記液状層を硬化した各層状構造体の形状の精度をさらに高めることができるようにもなる。
この造形方法によれば、液状層に光を照射するだけで該液状層を硬化させることができる。また、光硬化性の液状体は、照射される光の強度や照射時間に応じて硬化度合いを変化させることができるため、照射する光の強度や照射時間を調整することにより、前記液状層を硬化した層状構造体の形状の精度をさらに高めることができるようにもなる。
この造形方法のように、液状体を液滴にして吐出する液滴吐出法を用いて描画領域に液
状層を描画することで描画領域に高精細な液状層を形成することができるようになる。
矩形状の描画面15aを有した第1基板としての描画用基板15が載置されている。描画用基板15は、これもまた露光部70が出射する紫外光71(図7参照)に対して透過性を有した例えばガラスや石英などで構成されている。
開始剤などが挙げられる。
みに、転写用基板85の造形面85aは、描画用基板15の描画面15aよりも液状体50に対する撥液性が低くなるように構成されている。
層目の液状層58が挟持された状態で液状体50を硬化させる硬化工程(ステップS30)と、転写用基板85側に層状構造体120を転写する転写工程(ステップS40)とが順に行われる。そして、全ての層状構造体120に対する転写が終了したか否かの判断がなされる(ステップS50)。全ての層状構造体120に対する転写が終了していない場合、すなわちステップS50にて「NO」の場合には、全ての層状構造体120に対する転写が終了するまで、後続する層状構造体の描画工程(ステップS20)、硬化工程(ステップS30)、転写工程(ステップS40)が繰り返される。
描画工程(ステップS20)では、描画面15aに膜厚tの液状層58が描画される。この液状層58を描画する処理は、制御部101によって以下のようにして実行される。まず制御部101は、記憶部104に記憶された制御プログラムに従って、描画対象である液状層58に対応する層形状データを読み出した後、該層状構造体が形成される位置と該層状構造体の膜厚tとを該層形状データから把握する。次いで制御部101は、層状構造体の位置と該層状構造体の膜厚tとに基づいて、液状層58を描画するために必要とされる液滴の直径、数量、位置を決定する。制御部101は、該液滴の直径、数量、位置を示す液状層描画データを生成した後、該液状層描画データを記憶部104における所定の記憶領域に一旦格納する。そして制御部101は、基板搬送モーター16を駆動させて搬送テーブル14を移動させることにより、待機エリアから描画エリアへ描画用基板15を搬送する。その後、制御部101は、液状層描画データに基づき、キャリッジモーター27を駆動させてキャリッジ24を移動させることにより液滴吐出ヘッド30と描画用基板15とを相対的に移動させながら、膜厚tからなる液状層58を描画面15aに描画する。
次に、層状構造体120に対する液状体50の接触角と、描画面15a(撥液領域)に対する同液状体50の接触角との関係、並びにこれらの値について図11〜図12を参照して説明する。
50.2°≦θb≦80.0° …式(2)
0°<(θa−θb)≦31.0° …式(3)
すなわち、接触角θaが接触角θbよりも大きく、かつ接触角θaと接触角θbとの角度差が31°以下となるようにするとともに、接触角θbを50.2°以上80°以下の角度を成すようにした。加えて、転写工程(ステップS40)における転写性を確保すべく、すなわち層状構造体120を転写用基板85に接着した状態で描画用基板15から剥離させるべく、接触角θaが60°以上90°以下の角度を成すようにした。
0°<(θa−θb)≦11.3° …式(5)
(実施例)
以下に、実施例を挙げて本発明の効果を具体的に説明するが、本発明はこの実施例及び
試験例に何ら制限されるものではない。ちなみに本試験は、第k層目の層状構造体120の側面に対して第k+1層目の液状層58の濡れ広がりを抑制することができる条件、すなわち第k+1層目の液状層58を高精細に形成するための接触角θa及び接触角θbの条件を求めるための試験であって、k=1の場合を例示する。
れ広がりを抑えることが可能である。
(1)第(k−1)層目の層状構造体120よりも幅広な第k層目の液状層58は、第(k−1)層目の層状構造体120の側面に濡れ広がりやすい。しかし、このように造形対象の層状構造体120がオーバーハング形状となる場合であっても、硬化済みの層状構造体120の側面に液状層58が濡れ広がることを抑制することができるようになる。それゆえに、第k層目の層状構造体120の形状の精度を高めることができるようになる。加えて、層状構造体120の側面に濡れ広がってしまった液状体50に起因する層状構造体120の形状の変化、特に造形面85aと平行な方向における寸法の変化を抑えることができるようにもなる。また、接触角θa及び接触角θbの角度条件をさらに規制することにより、第k層目の層状構造体120の形状の精度をさらに高めることができるようにもなる。
・上記実施形態では、液状体50を液滴55にして吐出する液滴吐出法を用いて描画面
15aに液状層58を描画した。これに限らず、描画面15aに液状層58を描画する方法は、例えばディスペンサ法などであってもよい。
35C,35K,35M,35T,35W,35Y…ノズル群、41…キャビティプレート、42…振動板、43…圧電素子、45…キャビティ、50…液状体、55…液滴、58…液状層、70…露光部、71…紫外光、73…光源、75…蓋板、80…転写部、81a,81b…支柱、82…架設部材、83…支持部材、85…転写用基板、85a…造形面、86…昇降モーター、101…制御部、102…CPU、103…駆動制御部、104…記憶部、105…制御プログラム、106…データ展開部、111…バス、113…インターフェース、120…層状構造体、131…モーター制御部、133…位置検出制御部、135…吐出制御部、137…露光制御部、141…テーブル位置検出装置、143…キャリッジ位置検出装置、145…転写用基板位置検出装置、150…タイマー部、201…描画用基板、202…転写用基板、203…層状構造、204…液状層。
Claims (5)
- 硬化性を有した液状体からなる液状層を第1基板の描画領域に描画する描画工程と、
前記液状層に第2基板を接触させた状態で該液状層を硬化させる硬化工程と、
前記第1基板と前記第2基板との間隔を広げることによって前記液状層の硬化物である層状構造体を前記第2基板に転写する転写工程とを含み、
前記描画工程、前記硬化工程、前記転写工程を繰り返すことによって前記層状構造体が積層されたかたちの立体を前記第2基板に造形する造形方法であって、
前記描画領域に対する前記液状体の接触角をθaとし、
前記層状構造体の厚さ方向に沿う側面に対する前記液状体の接触角をθbとすると、
下記式(1)〜(3)を満たす液状体を用いる
60.0°≦θa≦90.0° …式(1)、
50.2°≦θb≦80.0° …式(2)、
0°≦(θa―θb)≦31.0° …式(3)、
ことを特徴とする造形方法。 - 前記描画領域に対する前記液状体の接触角をθaとし、
前記層状構造体の厚さ方向に沿う側面に対する前記液状体の接触角をθbとすると、
下記式(4)、式(5)を満たす液状体を用いる
64.9°≦θb≦80.0° …式(4)、
0°≦(θa―θb)≦11.3° …式(5)、
ことを特徴とする請求項1に記載の造形方法。 - 前記硬化工程では、前記液状層を硬化させる際に前記描画領域と前記第2基板との間隔を、前記液状層の厚さにする
ことを特徴とする請求項1または2に記載の造形方法。 - 前記液状体は、光硬化性を有している
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の造形方法。 - 前記描画工程では、前記硬化性を有した液状体を液滴にして吐出する液滴吐出法を用いて前記描画領域に前記液状層を描画する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の造形方法。
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