JP2002347129A - 立体造形装置および立体造形方法 - Google Patents

立体造形装置および立体造形方法

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JP2002347129A JP2001156877A JP2001156877A JP2002347129A JP 2002347129 A JP2002347129 A JP 2002347129A JP 2001156877 A JP2001156877 A JP 2001156877A JP 2001156877 A JP2001156877 A JP 2001156877A JP 2002347129 A JP2002347129 A JP 2002347129A
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JP2001156877A
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Satoshi Nishida
聡 西田
Hirobumi Sasaki
博文 佐々木
Okushi Okuyama
奥士 奥山
Hiroshi Yamaguchi
宏 山口
Hitoshi Morimoto
仁士 森本
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Konica Minolta Inc
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/22Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20
    • G03G15/221Machines other than electrographic copiers, e.g. electrophotographic cameras, electrostatic typewriters
    • G03G15/224Machines for forming tactile or three dimensional images by electrographic means, e.g. braille, 3d printing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 断面形状データから薄層を成形し、該薄層を
積層して立体を造形する立体造形装置および立体造形方
法において、高速に、精度よく造形でき、且つ、樹脂、
金属、セラミック等種々の材料が適用可能であり、造形
した立体に機械的強度がある立体造形装置および立体造
形方法を提供する。 【解決手段】 帯電性粉体を立体の断面形状に形成する
形成手段と、前記断面形状に形成された帯電性粉体を担
持する担持体から前記帯電性粉体をステージ上に転写
し、定着する転写定着手段とを有する立体造形装置およ
び立体造形方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体の断面形状を
薄層として形成し、該薄層を積層することで立体を造形
する立体造形装置および立体造形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】簡易に立体造形を行う装置や方法が、近
年急速に普及している。立体造形された三次元物体は、
種々の装置の部品等のプロトタイプ(試作品)として、
性能を調べるために利用される。従来の金型を起こして
部品を試作し、性能を調べ、改良を加えるため再度金型
を修正する方法に比べると、時間的にも費用的にもメリ
ットが大きい。
【0003】このような簡易な立体造形方法としては、
断面形状データから薄層を成形し、該薄層を積層する光
造形法、粉体焼結法、粉体結着法等が知られている。
【0004】光造形法は、造形したい立体の断面形状デ
ータに基づき、容器に収容した液体の光硬化性樹脂にレ
ーザービームを照射して薄層として固形化する。その
後、該薄層の上に同じ液体の光硬化性樹脂を流し込み、
レーザービーム照射を繰り返す方法である。しかし、光
硬化性樹脂は光ですぐ反応してしまうことと、液体であ
ることから取り扱いが難しい。また、流し込んだ光硬化
性樹脂の液面が安定するまでレーザービーム照射が出来
ない等、造形時間がかかる。さらに樹脂硬化時に収縮が
起き、造形された物体の精度が悪いという欠点がある。
【0005】粉体焼結法は、光造形法の光硬化性樹脂の
代わりに粉体を用い、レーザービーム照射により粉体を
焼結固化するものであり、金属やセラミックといった材
料を使用出来るメリットがある。しかし、粉体を焼結さ
せるためには、高出力のレーザーを使用しなければなら
ず、光学系の劣化が早い、エネルギー密度やビーム径の
制御が難しいという問題がある。また、光造形法と同様
に、粉体を平らに敷き詰めるのに時間がかかり、生産性
が悪いという欠点もある。
【0006】粉体接着法は、粉体焼結法と同じく粉体を
用いるものであるが、焼結する代わりに接着剤を堆積さ
せて固める。粉体を接着剤で結合させるだけであるた
め、出来上がった物体は、十分な強度を有しない欠点が
ある。
【0007】固体下地硬化法は、まず断面形状データに
基づきマスクパターンを形成し、光硬化樹脂が塗布され
た樹脂層の上にこのマスクパターンを重ねて紫外線照射
を行う。十分紫外線照射した後、未硬化部の紫外線樹脂
層を除去し、未硬化部の紫外線樹脂層が除去されたこと
により形成された凹部に熱硬化性樹脂を充填する。充填
した熱硬化樹脂を凝固すると、硬化した紫外線硬化樹脂
と硬化熱硬化樹脂とによる薄膜を形成することになる。
この薄膜を積層して立体とした後、紫外線硬化樹脂を溶
解除去するものである。この方法では、未硬化部の紫外
線樹脂層を吸引除去する際に騒音が発生したり、細かな
造形部分(硬化部分)を吸い込んでしまい、精度の高い
造形が得られないという問題がある。
【0008】一方、特願平10−207194号公報で
は、断面形状データから薄層を成形し、該薄層を積層す
る立体造形法として、電子写真方式のものを新たに提案
している。
【0009】この方法は、誘電体表面に静電潜像を形成
し、帯電性粉体で現像した後、ヒートロールで加熱定着
する。その後、定着した帯電性粉体層を再加熱溶融しつ
つステージ上に転写し、積層して立体を造形するもので
ある。この方法によると、上記光造形法、粉体焼結法、
粉体接着法または固体下地硬化法の欠点を解消し、金属
・セラミックス等の素材が使用でき、精度が高く、高速
な立体造形を行うことが出来るとしている。
【0010】しかし、特願平10−207194号公報
の方法では、加熱定着するときと、転写するときと2回
帯電性粉体を加熱することになり、粉体が劣化しやすい
のみでなく、溶融により形状が崩れて精度が保ちにく
い。また、定着した帯電性粉体を誘電体からステージに
転写するには、誘電体が離型性のよい材質で構成されて
いなければならないが、離型性のよい材質で構成されて
いる場合、定着した帯電性粉体が転写前に剥離崩壊や離
脱を起こしやすい。これを防止するために離型性を犠牲
にすると、完全な転写が出来なくなる等の不具合が起き
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑み、断面形状データから薄層を成形し、該薄
層を積層して立体を造形する立体造形装置および立体造
形方法において、高速に、精度よく造形でき、且つ、樹
脂、金属、セラミック等種々の材料が適用可能であり、
造形した立体に機械的強度がある立体造形装置および立
体造形方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記の構成により達成された。
【0013】1.帯電性粉体を立体の断面形状に形成す
る形成手段と、前記断面形状に形成された帯電性粉体を
担持する担持体から前記帯電性粉体をステージ上に転写
し、定着する転写定着手段とを有する立体造形装置。
【0014】2.前記帯電性粉体が、熱硬化性樹脂から
構成されることを特徴とする上記1に記載の立体造形装
置。
【0015】3.前記転写定着手段は、前記断面形状に
形成された帯電性粉体を加熱および加圧することにより
前記ステージ上に転写し、定着することを特徴とする上
記1または2に記載の立体造形装置。
【0016】4.前記形成手段は、感光体上に前記立体
の断面形状を静電潜像として形成した後、前記静電潜像
を帯電性粉体で現像し、前記転写定着手段は、前記感光
体上に断面形状に形成された帯電性粉体を前記担持体で
ある中間転写体に一旦転写させた後、さらに前記ステー
ジ上に転写し、定着することを特徴とする上記1〜3の
いずれか1項に記載の立体造形装置。
【0017】5.帯電性粉体を立体の断面形状に形成す
る形成工程と、前記断面形状に形成された帯電性粉体を
担持する担持体から前記帯電性粉体をステージ上に転写
し、定着する転写定着工程とを有する立体造形方法。
【0018】6.前記帯電性粉体が、熱硬化性樹脂から
構成されることを特徴とする上記5に記載の立体造形方
法。
【0019】7.前記転写定着工程は、前記断面形状に
形成された帯電性粉体を加熱および加圧することにより
前記ステージ上に転写し、定着することを特徴とする上
記5または6に記載の立体造形方法。
【0020】8.前記形成工程は、感光体上に前記立体
の断面形状を静電潜像として形成した後、前記静電潜像
を帯電性粉体で現像し、前記転写定着工程は、前記感光
体上に断面形状に形成された帯電性粉体を前記担持体で
ある中間転写体に一旦転写させた後、さらに前記ステー
ジ上に転写し、定着することを特徴とする上記5〜7の
いずれか1項に記載の立体造形方法。
【0021】9.帯電性粉体を立体の断面形状に形成す
る形成手段と、前記断面形状に形成された帯電性粉体を
担持する担持体から前記帯電性粉体をステージ上に転写
し、定着する転写定着手段とを有し、前記担持体の前記
帯電性粉体を担持する面の離型性を保つ保持手段を有す
ることを特徴とする立体造形装置。
【0022】10.前記保持手段が、前記担持体にオイ
ルを塗布する塗布装置であることを特徴とする上記9に
記載の立体造形装置。
【0023】11.前記帯電性粉体が、熱硬化性樹脂か
ら構成されることを特徴とする上記9または10に記載
の立体造形装置。
【0024】12.前記転写定着手段は、前記断面形状
に形成された帯電性粉体を加熱および加圧することによ
り前記ステージ上に転写し、定着することを特徴とする
上記9〜11のいずれか1項に記載の立体造形装置。
【0025】13.前記形成手段は、感光体上に前記立
体の断面形状を静電潜像として形成した後、前記静電潜
像を帯電性粉体で現像し、前記転写定着手段は、前記感
光体上に断面形状に形成された帯電性粉体を前記担持体
である中間転写体に一旦転写させた後、さらに前記ステ
ージ上に転写し、定着することを特徴とする上記9〜1
2のいずれか1項に記載の立体造形装置。
【0026】14.帯電性粉体を立体の断面形状に形成
する形成工程と、前記断面形状に形成された帯電性粉体
を担持する担持体から前記帯電性粉体をステージ上に転
写し、定着する転写定着工程と、前記担持体の前記帯電
性粉体を担持する面の離型性を保つ保持工程手段とを有
することを特徴とする立体造形方法。
【0027】15.前記保持工程が、前記担持体にオイ
ルを塗布することである上記14に記載の立体造形方
法。
【0028】16.前記帯電性粉体が、熱硬化性樹脂か
ら構成されることを特徴とする上記14または15に記
載の立体造形方法。
【0029】17.前記転写定着工程は、前記断面形状
に形成された帯電性粉体を加熱および加圧することによ
り前記ステージ上に転写し、定着することを特徴とする
上記14〜16のいずれか1項に記載の立体造形方法。
【0030】18.前記形成手工程は、感光体上に前記
立体の断面形状を静電潜像として形成した後、前記静電
潜像を帯電性粉体で現像し、前記転写定着工程は、前記
感光体上に断面形状に形成された帯電性粉体を前記担持
体である中間転写体に一旦転写させた後、さらに前記ス
テージ上に転写し、定着することを特徴とする上記14
〜17のいずれか1項に記載の立体造形方法。
【0031】19.帯電性粉体を立体の断面形状に形成
する形成手段と、前記断面形状に形成された帯電性粉体
を担持する担持体から前記帯電性粉体をステージ上に転
写し、定着する転写定着手段とを有し、前記担持体の前
記帯電性粉体を担持する面の水との接触角θ1と、前記
ステージの前記帯電性粉体を転写される面の水との接触
角θ2との関係が、θ1≧θ2であることを特徴とする
立体造形装置。
【0032】20.前記接触角θ1と、前記帯電性粉体
の水との接触角θ3との関係が、θ1≧θ3であること
を特徴とする上記19に記載の立体造形装置。
【0033】21.前記帯電性粉体が、熱硬化性樹脂か
ら構成されることを特徴とする上記19または20に記
載の立体造形装置。
【0034】22.前記転写定着手段は、前記断面形状
に形成された帯電性粉体を加熱および加圧することによ
り前記ステージ上に転写し、定着することを特徴とする
上記19〜21のいずれか1項に記載の立体造形装置。
【0035】23.前記形成手段は、感光体上に前記立
体の断面形状を静電潜像として形成した後、前記静電潜
像を帯電性粉体で現像し、前記転写定着手段は、前記感
光体上に断面形状に形成された帯電性粉体を前記担持体
である中間転写体に一旦転写させた後、さらに前記ステ
ージ上に転写し、定着することを特徴とする上記19〜
22のいずれか1項に記載の立体造形装置。
【0036】24.帯電性粉体を立体の断面形状に形成
する形成工程と、前記断面形状に形成された帯電性粉体
を担持する担持体から前記帯電性粉体をステージ上に転
写し、定着する転写定着工程とを有し、前記担持体の前
記帯電性粉体を担持する面の水との接触角θ1と、前記
ステージの前記帯電性粉体を転写される面の水との接触
角θ2との関係が、θ1≧θ2であることを特徴とする
立体造形方法。
【0037】25.前記接触角θ1と、前記帯電性粉体
の水との接触角θ3との関係が、θ1≧θ3であること
を特徴とする上記24に記載の立体造形方法。
【0038】26.前記帯電性粉体が、熱硬化性樹脂か
ら構成されることを特徴とする上記24または25に記
載の立体造形方法。
【0039】27.前記転写定着工程は、前記断面形状
に形成された帯電性粉体を加熱および加圧することによ
り前記ステージ上に転写し、定着することを特徴とする
上記24〜26のいずれか1項に記載の立体造形方法。
【0040】28.前記形成工程は、感光体上に前記立
体の断面形状を静電潜像として形成した後、前記静電潜
像を帯電性粉体で現像し、前記転写定着工程は、前記感
光体上に断面形状に形成された帯電性粉体を前記担持体
である中間転写体に一旦転写させた後、さらに前記ステ
ージ上に転写し、定着することを特徴とする上記24〜
27のいずれか1項に記載の立体造形方法。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限
定されない。
【0042】図1〜3は、本発明の立体造形装置の全体
概略図である。図1は断面形状に形成された帯電性粉体
をステージ上に転写・定着する前の状態、図2は転写・
定着中の状態、図3は転写・定着後の状態を表してい
る。
【0043】図中、参照符号の10は帯電性粉体を立体
の断面形状に形成する形成手段、20は断面形状に形成
された帯電性粉体を担持する担持体としての中間転写
体、30は中間転写体20から帯電性粉体を転写される
ステージ、40は中間転写体20の担持する帯電性粉体
をステージ30上に転写し、定着する転写定着手段とし
ての面状ヒータ、50は中間転写体20の表面を冷却す
る冷却ファン、60は中間転写体20の表面の離型性を
保持するためにオイルを塗布する塗布装置である。
【0044】本実施の形態において形成手段10は、電
子写真方式により立体の断面形状に帯電性粉体を形成す
る。
【0045】形成手段10において、感光体11は、円
筒状の基体の外周に、導電層及び有機感光層(OPC)
の光導電体層を形成したものである。感光体11は、図
示しない駆動源からの動力により、或いは中間転写体2
0の転写ベルト21に従動し、導電層を接地された状態
で矢印Aで示す反時計方向に回転される。
【0046】12は帯電手段としてのスコロトロン帯電
器で、感光体11の移動方向に対して直交する方向に感
光体11と対峙し近接して取り付けられ、帯電性粉体と
同極性のコロナ放電によって、感光体11に対し一様な
電位を与える。
【0047】13は形成する立体の断面形状データに基
づいて像露光を行う像露光手段としての露光光学系で、
例えばポリゴンミラー等によって感光体11の回転軸と
平行に走査を行う走査光学系である。一様帯電された感
光体11上に露光光学系13によって像露光を行うこと
により静電潜像が形成される。
【0048】断面形状データは、立体を一定の厚さでス
ライスしたときの断面の形状に関するデータである。汎
用されている立体設計図(3DCAD図面)用作成ソフ
トを用いることにより得ることが出来る。尚、本実施の
形態においては、ステージ30上に転写・定着後の帯電
性粉体層の一層の厚さが20μmとなるように現像、転
写および定着を行うよう設計したので、断面形状データ
は、造形する立体を20μmごとの厚さでスライスした
ときのものを用いた。
【0049】感光体11の周縁には、帯電性粉体を内包
した現像手段としての現像器14が設けられており、磁
石体を内蔵し、帯電性粉体を保持して回転する搬送体と
しての現像スリーブ14aによって現像する。
【0050】帯電性粉体は、電子写真方式により現像に
使用するものであるから、小粒径で(数μm〜20μm
程度)、帯電性および定着性能(溶融接着性能)を有す
ることが必要である。また、定着、積層して立体造形さ
れた後、装置部品のプロトタイプに用いることができる
程度に強度を有することが好ましい。このような素材と
しては、熱硬化性樹脂を小粒径の粉体としたものを用い
ることが出来る。好ましい熱硬化性樹脂としては、AB
S樹脂が挙げられる。ABS樹脂はペレットを粉砕して
そのまま使用しても構わないが、帯電性能や定着性能を
付与するために周知の添加剤を溶融混練した後、粉砕す
ることが好ましい。
【0051】尚、本実施の形態では、添加剤を加えたA
BS樹脂を粉砕し、平均粒径を13.67μmとした帯
電性粉体を用いて立体造形を行った。
【0052】尚、本実施の形態では、一種類の帯電性粉
体を用いたモノカラーの立体造形であるが、これに限ら
れるものではなく、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラ
ック等複数色の帯電性粉体と複数の形成手段を適用する
ことにより、フルカラーの立体造形装置とすることも可
能である。
【0053】この帯電性粉体は、現像スリーブ14a上
に一定の層厚に規制されて現像域へと搬送される。
【0054】現像域における現像スリーブ14aと感光
体11との間隙は帯電性粉体の層厚よりも大きくし、現
像スリーブ14aと感光体11との間には直流電圧VDC
に交流電圧VACを重畳した交流バイアス電圧を印加す
る。帯電性粉体の帯電は直流電圧VDCと同極性でり、交
流電圧VACによって現像スリーブ14aから離脱するき
っかけを与えられた帯電性粉体は、直流電圧VDCより電
位の絶対値の高いVHの部分には付着せず、電位の絶対
値の低いVLの部分にその電位差に応じた帯電性粉体量
が付着し顕像化(現像)する。また、現像スリーブ14
aと感光体11との間には直流電圧VDCのみを印加して
もよい。なお現像は接触現像であっても差し支えない。
【0055】形成手段10に対向する中間転写体20の
転写ベルト21は、体積抵抗率が108〜1012Ω・c
m、表面抵抗率が108〜1012Ω/□であり、例えば
変性ポリイミド、熱硬化ポリイミド、エチレンテトラフ
ルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイ
ロンアロイ等のエンジニアリングプラスチックに導電材
料を分散した、厚さ0.1〜1.0mmの半導電性フィ
ルム基体の外側に、好ましくはトナーフィルミング防止
層として厚さ5〜50μmのフッ素コーティングを行っ
た、2層構成のシームレスベルトである。転写ベルト2
1としては、この他に、シリコンゴム或いはウレタンゴ
ム等に導電材料を分散した厚さ0.5〜2.0mmの半
導電性ゴムベルトを使用することもできる。
【0056】転写ベルト21は、ローラ22a、22
b、22cおよび22dに外接して張架され、帯電性粉
体による断面形状の形成時には、不図示の駆動モータよ
りの駆動をうけて回転され、転写ローラ15により感光
体11に転写ベルト21が押圧され、転写ベルト21が
図の矢印Bで示す方向に回転される。
【0057】転写ローラ15は、転写ベルト21を挟ん
で感光体11に対向して設けられ、転写ベルト21と感
光体11との間に転写領域(符号なし)を形成する。転
写ローラ15には帯電性粉体と反対極性の直流電圧から
なる転写バイアス(符号なし)を印加し、転写領域に転
写電界を形成することにより、感光体11上の帯電性粉
体を転写ベルト21上に転写する。
【0058】除電手段である分離電極17は、好ましく
はコロナ放電器により構成され、転写ローラ15により
帯電された転写ベルト21を除電する。
【0059】転写後の感光体11の周面上に残った帯電
性粉体は、クリーナ16のブレード16aにより掻き落
とされ、除去清掃される。
【0060】帯電性粉体による断面形状の層の形成は、
不図示の感光体駆動モータの始動により感光体11が図
の矢印Aで示す方向へ回転され、スコロトロン帯電器1
2の帯電作用により感光体11に電位の付与が開始され
る。
【0061】感光体11は電位を付与されたあと、露光
光学系13によって形成する立体の断面形状データに対
応する電気信号による画像書込が開始され、感光体11
の表面に前記断面形状データに対応する静電潜像が形成
される。
【0062】前記静電潜像は現像器14により接触或い
は非接触の状態で現像がなされ、感光体11の回転に応
じ断面形状の帯電性粉体層の形成がなされる。
【0063】上記プロセスによって形成手段10の感光
体11上に形成された帯電性粉体層が、転写領域(符号
なし)において、転写ローラ15によって、転写ベルト
21上に転写される。転写ベルト21は、転写された未
定着の帯電性粉体層M3Pとともに矢印B方向に回転移
動する。
【0064】感光体11から転写ベルト21上に転写さ
れた未定着の帯電性粉体層M3Pは、層厚40μm程度
となるよう現像および転写を行った。
【0065】転写ベルト21に転写された未定着の帯電
性粉体M3Pは、ステージ30と面状ヒータ40とが対
向した転写・定着位置(転写・定着部の符号なし)にお
いて、転写・定着がなされる。転写・定着部において
は、転写ベルト21上の帯電性粉体の粘度がゴム状領域
となるよう面状ヒータ40の温度設定がなされている。
これにより基体31上に先に積層された定着済みの帯電
性粉体層M2への帯電性粉体の融着が起こり、良好な転
写と定着が同時に行われる。尚、定着済みの帯電性粉体
層が基体31上にない場合は基体31上に直接転写およ
び定着が行われる。
【0066】面状ヒータ40は、転写ベルト21に担持
された帯電性粉体層M3Pの全面を転写ベルト21を介
して均一に加熱し、且つ、ステージ30またはステージ
30上に積層された定着済みの帯電性粉体層(図ではM
2)に押圧できるものであれば特に限定はないが、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート樹脂等を支持体として
ニクロム線等の発熱体を挟み込んだ面状発熱体やセラミ
ック発熱体などが用いられる。
【0067】また、面状ヒータ40は、磁性発熱体を用
いても良い。磁性発熱体は、電磁誘導素子の発する磁力
線により交流磁界を発生し、発熱するものである。電磁
誘導素子としては、磁性コアと、該磁性コアに巻設され
る励磁コイル部の組み合わせが挙げられる。前記励磁コ
イル部に電流を流すことにより前記磁性コアから磁力線
が発生する。そして、板状の磁性発熱体の内部に、0.
5〜50kHz程度の交流磁界が形成され、この交流磁
界により生じる磁性発熱体内の渦電流により当該磁性発
熱体が発熱するものである。電磁誘導素子と磁性発熱体
とは、当接あるいは0.5〜2mm程度わずかに離間し
て配設する。
【0068】また、面状ヒータ40としては、熱伝導性
のあるシート状部材の裏側から、加熱ロールをかけるも
のであってもよい。
【0069】面状ヒータ40は、転写ベルト21上に担
持された未定着の帯電性粉体層M3Pが転写・定着位置
に来るまでは、図1のように転写ベルト21から離間し
て上方に待機している。次に、前記帯電性粉体層M3P
が転写・定着位置まで来たら、図2の矢印Cの方向に図
示しない駆動手段により下降し、転写ベルト21を介し
て、帯電性粉体層MP3を基体31上の定着済み帯電性
粉体層M2上に加熱押圧する。このとき、転写ベルト2
1は、面状ヒータ40の押圧力により下方に撓むことに
なる。そして、面状ヒータ40の加熱加圧作用により帯
電性粉体層がゴム状に溶融し、その層密度を高めて厚み
は収縮し、定着済み帯電性粉体層M3となる(図2)。
その後、面状ヒータ40は、図3の矢印Eの方向に上昇
し、定着済み帯電性粉体層M3をステージ30側に剥離
転写し、自身は転写ベルト21から離間する。
【0070】面状ヒータ40による転写・定着後の帯電
性粉体層M3は、20μm程度となるよう面状ヒータ4
0の下降距離を調整し、加熱加圧定着した。これに伴
い、対向するステージ30の基体31の位置は、帯電性
粉体層が重なるたびに、20μmづつ下降するよう駆動
を調整した。
【0071】転写・定着位置(転写・定着部)での転写
は極めて高い転写率をもって転写されるが、転写ベルト
21に残留した帯電性粉体はローラ22dに対向した転
写ベルトクリーナ70のクリーニングローラ71によっ
てクリーニングされる。
【0072】また、転写ベルト21は面状ヒータ40に
よって加熱されるので、転写・定着部の下流側で、冷却
ファン50によって温度調整される。冷却ファン50の
代わりに、転写ベルト21の背面に放熱板を当接させて
もよい。
【0073】塗布装置60は、転写ベルト21から基体
31への帯電性粉体層M3Pの転写をスムーズに行うた
めに、転写ベルト21の帯電性粉体担持面の離型性を保
持するためのオイル塗布を行う保持手段である。塗布装
置60において、61a〜61cは、離型剤を含浸した
長尺のウェブ、62はウェブ61を転写ベルト21の帯
電性粉体担持面に押しつけ、離型剤を付与する押圧ロー
ルである。本実施の形態においては、離型剤として、シ
リコーンオイルを使用した。尚、61aはウェブの元巻
き、61bは元巻き61aから繰り出されたウェブ、6
1cはウェブの巻取りロールである。本実施の形態では
オイル含浸ウェブを用いたが、転写ベルト21の離型性
の保持手段としてはこれに限られるものではない。
【0074】以上を1プロセスとして終了すると、ステ
ージ30の基体31が、本実施の形態においては、一層
の定着済み帯電性粉体層の厚さである20μm下降し、
次のプロセスに備える。基体31の下降は、図示しない
駆動源により支軸32aおよび32bが下方に移動する
ことにより行う。
【0075】以上のプロセスを繰り返し、ステージ30
の基体31上に転写・定着された帯電性粉体層を積層す
ることによって立体を造形していく。
【0076】図4は、立体造形装置の転写・定着位置に
おける中間転写体、帯電性粉体およびステージそれぞれ
の接触角の関係を説明するための概略断面図である。上
記と同じ符号を有するものは、上記と同様の意味を有す
る。
【0077】図4においては、ステージの基体31の帯
電性粉体を転写される面31S上に、定着済みの帯電性
粉体層M1およびM2が積層されている。また、未定着
の帯電性粉体層M3Pを担持した中間転写体の転写ベル
ト21が対向して位置している。尚、転写ベルト21の
帯電性粉体層M3Pを担持する面は21Sである。転写
ベルト21の基体31と反対側には、面状ヒータ40が
待機している。
【0078】本発明の立体造形装置による立体造形にお
いては、特にステージへの転写・定着工程において、帯
電性粉体層が完全に転写ベルト21から離型し、ちぎれ
や抜けがなく基体31の定着済み帯電性粉体層M2上に
溶融接着することが必要である。
【0079】そのための好ましい態様としては、転写ベ
ルト21の帯電性粉体層M3Pを担持する面21S(担
持体の帯電性粉体を担持する面)の水との接触角θ1
と、基体31の帯電性粉体を転写される面31S(ステ
ージの帯電性粉体を転写される面)の水との接触角θ2
との関係が、θ1≧θ2であることである。
【0080】また、さらに、担持体の帯電性粉体を担持
する面の水との接触角θ1と、使用される帯電性粉体の
水との接触角θ3との関係が、θ1≧θ3であることが
好ましい。
【0081】ここで水との接触角とは、水(H2O)の
自由表面が、固体面に接する場所で、液面と固体面との
なす角を言う。本発明において固体面とは、θ1の場合
は担持体の帯電性粉体を担持する面、θ2の場合はステ
ージの帯電性粉体を転写される面、θ3の場合は帯電性
粉体を溶融冷却してペレット状にしたときのペレット表
面のことを指す。
【0082】θ1≧θ2およびθ1≧θ3の関係を満た
す例としては、 1)転写ベルトがPI(ポリイミド樹脂)にフッ素(P
TFE)をコーティングしたもの、ステージがアルミニ
ウムおよび帯電性粉体がABS樹脂の組み合わせ 2)転写ベルトがPI(ポリイミド樹脂)にフッ素(P
TFE)をコーティングしたもの、ステージがアルミニ
ウム基板にPFAをコーティングしたものおよび帯電性
粉体がABS樹脂の組み合わせ等が挙げられる。もちろ
ん、これに限られるものではなく、θ1≧θ2またはθ
1≧θ3の関係を満たしていれば、転写・定着工程にお
けるより優れた転写性が得られる。
【0083】
〔実験条件〕
・帯電性粉体:ABS樹脂を粉砕し、平均粒径が10μ
mであり、シリカ、チタニアを添加した帯電性粉体。 ・転写・定着条件:面状ヒータ40の表面温度220
℃、押圧力50N、押圧時間0.1秒。 ・転写ベルトの帯電性粉体担持面:ポリイミド樹脂にP
TFEコーティング ・ステージの帯電性粉体転写面:アルミニウムにPFA
コーティング ・離型剤塗布条件:離型剤としてシリコンオイルを使用
し、5mg/m2の塗布量で塗布。 〔評価方法〕立体造形物は10×10×10cmの立体
とし、これを作製した後に、転写ベルトクリーナ70に
おいて回収された帯電性粉体の量を測定した。
【0084】
【表1】
【0085】※尚、立体造形物の質量は両者ともに40
0gである。完成品は同じになるように帯電性粉体量を
補正するため。
【0086】上記から明らかな通り、塗布装置を駆動し
てオイルを塗布し、離型性が向上すると、ほとんど転写
ベルト上には粉体は残存せず、造形効率が上がることが
わかる。
【0087】(実施例2)図1〜3にて説明した立体造
形装置を用意し、接触角θ1,θ2およびθ3を表2の
ように変更した場合において、転写・定着工程における
帯電性粉体層の転写ベルトからの離型性能を比較した。
尚、実験条件および評価方法は実施例1と同様とした。
ただし、転写ベルトの帯電性粉体担持面(担持面)およ
びステージの帯電性粉体転写面(転写面)は表2のごと
く素材を変更し、オイル塗布は行った。結果を表2に示
す。
【0088】
【表2】
【0089】※θ3は、ABSペレットにおける接触角 表2から明らかな通り、θ1≧θ2を満たしている場合
の方が、また、さらにθ2≧θ3も満たしている場合の
方が、離型性が向上し、結果として造形効率が上がるこ
とがわかる。
【0090】
【発明の効果】断面形状データから薄層を成形し、該薄
層を積層して立体を造形する立体造形装置および立体造
形方法において、高速に、精度よく造形でき、且つ、樹
脂、金属、セラミック等種々の材料が適用可能であり、
造形した立体に機械的強度がある立体造形装置および立
体造形方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】立体造形装置の全体概略図である(転写・定着
前)。
【図2】立体造形装置の全体概略図である(転写・定着
中)。
【図3】立体造形装置の全体概略図である(転写・定着
後)。
【図4】立体造形装置の転写・定着位置における中間転
写体、帯電性粉体およびステージそれぞれの接触角の関
係を説明するための概略断面図である。
【符号の説明】
10 形成手段 20 中間転写体 30 ステージ 40 面状ヒータ 50 冷却ファン 60 塗布装置 70 転写ベルトクリーナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 宏 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 森本 仁士 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2H005 AA01 CA01 CA17 2H033 AA45 BA24 BA58 BE01 BE09 2H078 AA20 BB01 BB12 CC06 DD51 DD58 DD61 FF41 2H200 FA16 GA44 GB22 GB23 GB40 JA07 JA08 JC04 4F213 AA36 AB13 AC04 AE04 AG03 WA25 WA97 WB01 WL02 WL15 WL32 WL74 WL92 WL95

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電性粉体を立体の断面形状に形成する
    形成手段と、前記断面形状に形成された帯電性粉体を担
    持する担持体から前記帯電性粉体をステージ上に転写
    し、定着する転写定着手段とを有する立体造形装置。
  2. 【請求項2】 前記帯電性粉体が、熱硬化性樹脂から構
    成されることを特徴とする請求項1に記載の立体造形装
    置。
  3. 【請求項3】 前記転写定着手段は、前記断面形状に形
    成された帯電性粉体を加熱および加圧することにより前
    記ステージ上に転写し、定着することを特徴とする請求
    項1または2に記載の立体造形装置。
  4. 【請求項4】 前記形成手段は、感光体上に前記立体の
    断面形状を静電潜像として形成した後、前記静電潜像を
    帯電性粉体で現像し、 前記転写定着手段は、前記感光体上に断面形状に形成さ
    れた帯電性粉体を前記担持体である中間転写体に一旦転
    写させた後、さらに前記ステージ上に転写し、定着する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    立体造形装置。
  5. 【請求項5】 帯電性粉体を立体の断面形状に形成する
    形成工程と、前記断面形状に形成された帯電性粉体を担
    持する担持体から前記帯電性粉体をステージ上に転写
    し、定着する転写定着工程とを有する立体造形方法。
  6. 【請求項6】 前記帯電性粉体が、熱硬化性樹脂から構
    成されることを特徴とする請求項5に記載の立体造形方
    法。
  7. 【請求項7】 前記転写定着工程は、前記断面形状に形
    成された帯電性粉体を加熱および加圧することにより前
    記ステージ上に転写し、定着することを特徴とする請求
    項5または6に記載の立体造形方法。
  8. 【請求項8】 前記形成工程は、感光体上に前記立体の
    断面形状を静電潜像として形成した後、前記静電潜像を
    帯電性粉体で現像し、 前記転写定着工程は、前記感光体上に断面形状に形成さ
    れた帯電性粉体を前記担持体である中間転写体に一旦転
    写させた後、さらに前記ステージ上に転写し、定着する
    ことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の
    立体造形方法。
  9. 【請求項9】 帯電性粉体を立体の断面形状に形成する
    形成手段と、前記断面形状に形成された帯電性粉体を担
    持する担持体から前記帯電性粉体をステージ上に転写
    し、定着する転写定着手段とを有し、 前記担持体の前記帯電性粉体を担持する面の離型性を保
    つ保持手段を有することを特徴とする立体造形装置。
  10. 【請求項10】 前記保持手段が、前記担持体にオイル
    を塗布する塗布装置であることを特徴とする請求項9に
    記載の立体造形装置。
  11. 【請求項11】 前記帯電性粉体が、熱硬化性樹脂から
    構成されることを特徴とする請求項9または10に記載
    の立体造形装置。
  12. 【請求項12】 前記転写定着手段は、前記断面形状に
    形成された帯電性粉体を加熱および加圧することにより
    前記ステージ上に転写し、定着することを特徴とする請
    求項9〜11のいずれか1項に記載の立体造形装置。
  13. 【請求項13】 前記形成手段は、感光体上に前記立体
    の断面形状を静電潜像として形成した後、前記静電潜像
    を帯電性粉体で現像し、 前記転写定着手段は、前記感光体上に断面形状に形成さ
    れた帯電性粉体を前記担持体である中間転写体に一旦転
    写させた後、さらに前記ステージ上に転写し、定着する
    ことを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載
    の立体造形装置。
  14. 【請求項14】 帯電性粉体を立体の断面形状に形成す
    る形成工程と、前記断面形状に形成された帯電性粉体を
    担持する担持体から前記帯電性粉体をステージ上に転写
    し、定着する転写定着工程と、 前記担持体の前記帯電性粉体を担持する面の離型性を保
    つ保持工程手段とを有することを特徴とする立体造形方
    法。
  15. 【請求項15】 前記保持工程が、前記担持体にオイル
    を塗布することである請求項14に記載の立体造形方
    法。
  16. 【請求項16】 前記帯電性粉体が、熱硬化性樹脂から
    構成されることを特徴とする請求項14または15に記
    載の立体造形方法。
  17. 【請求項17】 前記転写定着工程は、前記断面形状に
    形成された帯電性粉体を加熱および加圧することにより
    前記ステージ上に転写し、定着することを特徴とする請
    求項14〜16のいずれか1項に記載の立体造形方法。
  18. 【請求項18】 前記形成手工程は、感光体上に前記立
    体の断面形状を静電潜像として形成した後、前記静電潜
    像を帯電性粉体で現像し、 前記転写定着工程は、前記感光体上に断面形状に形成さ
    れた帯電性粉体を前記担持体である中間転写体に一旦転
    写させた後、さらに前記ステージ上に転写し、定着する
    ことを特徴とする請求項14〜17のいずれか1項に記
    載の立体造形方法。
  19. 【請求項19】 帯電性粉体を立体の断面形状に形成す
    る形成手段と、前記断面形状に形成された帯電性粉体を
    担持する担持体から前記帯電性粉体をステージ上に転写
    し、定着する転写定着手段とを有し、 前記担持体の前記帯電性粉体を担持する面の水との接触
    角θ1と、前記ステージの前記帯電性粉体を転写される
    面の水との接触角θ2との関係が、θ1≧θ2であるこ
    とを特徴とする立体造形装置。
  20. 【請求項20】 前記接触角θ1と、前記帯電性粉体の
    水との接触角θ3との関係が、θ1≧θ3であることを
    特徴とする請求項19に記載の立体造形装置。
  21. 【請求項21】 前記帯電性粉体が、熱硬化性樹脂から
    構成されることを特徴とする請求項19または20に記
    載の立体造形装置。
  22. 【請求項22】 前記転写定着手段は、前記断面形状に
    形成された帯電性粉体を加熱および加圧することにより
    前記ステージ上に転写し、定着することを特徴とする請
    求項19〜21のいずれか1項に記載の立体造形装置。
  23. 【請求項23】 前記形成手段は、感光体上に前記立体
    の断面形状を静電潜像として形成した後、前記静電潜像
    を帯電性粉体で現像し、 前記転写定着手段は、前記感光体上に断面形状に形成さ
    れた帯電性粉体を前記担持体である中間転写体に一旦転
    写させた後、さらに前記ステージ上に転写し、定着する
    ことを特徴とする請求項19〜22のいずれか1項に記
    載の立体造形装置。
  24. 【請求項24】 帯電性粉体を立体の断面形状に形成す
    る形成工程と、前記断面形状に形成された帯電性粉体を
    担持する担持体から前記帯電性粉体をステージ上に転写
    し、定着する転写定着工程とを有し、 前記担持体の前記帯電性粉体を担持する面の水との接触
    角θ1と、前記ステージの前記帯電性粉体を転写される
    面の水との接触角θ2との関係が、θ1≧θ2であるこ
    とを特徴とする立体造形方法。
  25. 【請求項25】 前記接触角θ1と、前記帯電性粉体の
    水との接触角θ3との関係が、θ1≧θ3であることを
    特徴とする請求項24に記載の立体造形方法。
  26. 【請求項26】 前記帯電性粉体が、熱硬化性樹脂から
    構成されることを特徴とする請求項24または25に記
    載の立体造形方法。
  27. 【請求項27】 前記転写定着工程は、前記断面形状に
    形成された帯電性粉体を加熱および加圧することにより
    前記ステージ上に転写し、定着することを特徴とする請
    求項24〜26のいずれか1項に記載の立体造形方法。
  28. 【請求項28】 前記形成工程は、感光体上に前記立体
    の断面形状を静電潜像として形成した後、前記静電潜像
    を帯電性粉体で現像し、 前記転写定着工程は、前記感光体上に断面形状に形成さ
    れた帯電性粉体を前記担持体である中間転写体に一旦転
    写させた後、さらに前記ステージ上に転写し、定着する
    ことを特徴とする請求項24〜27のいずれか1項に記
    載の立体造形方法。
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